のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

ボーラ ワン クリンチャー ブライトラベルさん  

お客さんから ボーラ ワンをお預かりしました。
DSC03551amx6.jpg
未走行の新品です。
新シャフトだいばくはつ(→こちら)の予兆として
もし右エンドが先にゆるむなら、
左エンドが先にゆるむようにしておいてほしいとのことです。

DSC03552amx6.jpg
実際、右エンドが先にゆるみました。
右エンドがねじ込まれていない中空状態のアルミシャフトに
モンキーレンチなどをかけて 左エンドをゆるめようとすると、
あっさりと変形して 修理不能になります。
右側は 右エンドが入っている状態+ちょうどの幅に加工した14mmスパナ、
左側は ヴェラのヘックスプラス5mmアーレンキー、という組み合わせでないと
右エンドが先に外れた場合の きつく締まった左エンドをゆるめることは まずできません。

なんとか左エンドをゆるめることができましたが、工具のかけ跡が付きました。
右エンドは高強度のねじ止め剤を塗布して締め付け、
左エンドはグリスを塗布し 手で締められる限界から
かすかに工具で増し締めをしたので、
次にゆるめるときは左エンドが先にゆるむと思います。

点検ですが、センターバッチリで うっすら振れありでした。

DSC03553amx6.jpg
後輪は リムがかすかにフリー側にずれていただけで ほぼ振れ無しです。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

R-SYSプレミアムさん  

お客さんから R-SYSプレミアムの前輪をお預かりしました。
DSC03554amx6.jpg
トラコンプリングを交換してほしいということですが、
ご要望が具体的なのは 明らかにフロントハブから異音がしているからです。

DSC03555amx6.jpg
DSC03556amx6.jpg
その前に暫定センター。えらく ずれています。
これをセンターが出るまで増し締め・・・程度では済まないほどに
全般的にスポークの張りがゆるく、

DSC03557amx6.jpg
DSC03558amx6.jpg
↑スポークを軽く握っただけで コスコスと異音がします。
上の画像、スポークヘッドとハブ穴のすき間が
目視で変わったことがはっきり分かるくらいに 変形しています。

DSC03560amx6.jpg
→ → →
DSC03561amx6.jpg
← ← ←
トラコンプリングが手で回せます。
赤いストッパーが無ければグルグルに回っていたことでしょう。

DSC03562amx6.jpg
スポークヘッドとの接触箇所が「点」ではありません。

DSC03563amx6.jpg
そして、スポークヘッドが非常に摩耗しています。
ここまで平面が出るのは珍しいことです。

可能な限りスポークを張ったところ、なんとか
新品のトラコンプリングが圧入後に回らない状態にすることができました。

DSC03571amx6.jpg
作業前の スポークにぎにぎの段階で、ハブ側の異音とは別に
ペキペキと鳴っているスポークがあったのですが、
ニップルの近くにクラックが入ってました。
もちろん交換しています。

DSC03572amx6.jpg
折りました。
初代のスポークと違い シャクシャク化ではなく
割れるという形で壊れます。
中にはケヴラーの繊維が詰まっています。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

XR31Tリムとスターハブで前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC03564amx6.jpg
キンリンのXR31Tリムで前輪を組みました。

DSC03565amx6.jpg
スターハブ20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みで
黒アルミニップルにしています。

DSC03566amx6.jpg
以前に紹介したこともありますが、
このリムはチューブレスレディ仕様のワイドリムです。

DSC03568amx6.jpg
スターリヤハブの穴数は 24H仕様のみとなっていますが、
他の穴数を作ることは フリー側のフランジ形状の関係から難しいと思われます。

DSC03567amx6.jpg
前後リムとも お客さんのお持ち込み品で、
リヤリムはバージョン違いのオフセットリム仕様のものです。
それはいいのですが・・・







このリム、28Hなんですけど。

DSC03570amx6.jpg
これにはスターハブさんも茫然

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

イーストントンさん  

お客さんから イーストンのEA90TTをお預かりしました。
DSC03526amx6.jpg
ナローフランジの特別なハブを採用した前輪です。

DSC03527amx6.jpg
DSC03531amx6.jpg
横剛性は低いのですが、お客さんのほうでは「乗り心地がいい」と
好意的に捉えているので問題ないのかもしれません。
立ちこぎをせず、タイトな下りを攻めなければ
あまり欠点も目立たないので まさにTTバイク向けの仕様です。
何かをスポイルしてでも 別の何か(空力特性)が得られているので
限定的な状況では かえってOK、ということでしょうか。

DSC03525amx6.jpg
スポークが曲がっているので
DSC03547amx6.jpg
交換しました。
このスポークは スポーク比重が約100%の
幅広エリプティックエアロスポークでストレート仕様のものです。
CX-RAYと違い 全ての長さを在庫しているわけではありませんが
この前輪の補修用の長さだけは持っています。

スポーク数は16本ですが、しんちゅうニップル仕様でした。
つい最近 16Hという穴数にビビッて
しんちゅうニップルで前輪を組んだ気がします。

DSC03528amx6.jpg
ZIPPにも 同様のアイデアのものがありますが、
ハブのエンドが翼型になっています。

DSC03530amx6.jpg
ポン当て式エンドをはめ込むハブシャフトに切り欠きがあるので
DSC03529amx6.jpg
左右エンドの位相が 必ず同期するようになっています。

DSC03523amx6.jpg
つづいて後輪です。
実際に触ったのは こちらが先ですが。

DSC03524amx6.jpg
ハブのオーバーホールをご希望なので やりました。
R4ハブが鉄球ベアリング、R4SLハブがセラミックベアリングですが
いずれにしてもエンデューロのベアリングなので、
ブランド名に反して傷みが早く ゴリゴリになっているものが散見されます。
とくにR4SLの場合「鉄球用のボースレースにセラミック球を入れただけ」
なのかどうかは知りませんが、高確率でゴリっています。

今回のリヤハブは、シャフトを手で回すとゴリゴリしているものの
フリーボディを抜くと 非常にスムースになりました。
ということは傷んでいるベアリングはフリーボディ側のどちらか、
あるいは両方ということになります。
結果から言うと両方でしたが、奥のべアリングが とくに傷んでいました。
サイズは2つとも15267です。
これはそのまま内径15mm・外径26mm・厚み7mmを意味しますが
規格ベアリングの6902が15/28/7mmと よく似たサイズです。

「15mmアルミシャフトに突っ込みたいけど
6902の外径28mmをフリーボディに入れると
スプライン部分が肉薄になるので ちょっと怖いな、
でも6802だと15/24/5mmで薄っぺらいから
6902から外径だけ少し小さくしたのがいいな」という理由なのか
最近よく見かける特殊サイズです。
あと15267ほどではないですが たまにあるのが17287で、
これらと 6801~3と6901~3、
あとは マヴィックのハブ体右側の608と
エボフロントハブの699、エボライトフロントハブの689があれば
ハブのベアリングは だいたい事足ります。

点検のほうは盛大にセンターずれあり、
リムが脈打つほどの縦振れありでしたが
これはお客さんの作業の結果なので 仕方がありません。
もし同業者の仕事ならキレてます。

DSC03539amx6.jpg
DSC03538amx6.jpg
同じお客さんからEA90SLXもお預かりしました。
同名の旧モデルとは リムもハブも全く異なるモデルです。
チューブレスリムなので、リム自体は かつてのEA90RTに近く
ハブはイーストンの新型です。

前輪はハブに異常なしで、暫定センターが かすかにずれていましたが
1ヵ所だけある振れを取ったところ センターもドンピシャになりました。

後輪は、フリー側にリムがずれていましたが
振れはほぼ無いので 反フリー側の均等増し締めで対処しました。

DSC03532amx6.jpg
リヤハブは、アメリカンクラシックと同じく ハブ体側に爪があり
フリーボディ側にラチェットの山があるという仕様です。
フリーボディの外側は61901というベアリングですが、
この手の5桁ベアリングは 2桁目の数字がサイズに関係ありません。
つまり6901です。かすかにゴリっていたので交換しました。
内側のベアリングは アンギュラ(角度)コンタクトで
内角36°・外角45°のものですが、
これは1-1/8インチのヘッドベアリングの
36/45°のものと全く同じなので それで補修が可能です。
このベアリング、上の画像では分かりませんが
茶色い錆び汁をハブ胴内に漏らしていて エライことになっていました。

DSC03534amx6.jpg
↑ENDURO
DSC03533amx6.jpg
↑ACB3645
ACBはアンギュラ コンタクト ベアリングの略です。

DSC03535amx6.jpg
交換しました。

DSC03537amx6.jpg
ACBの
DSC03536amx6.jpg
3645です。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

のむラボホイール5号のリヤハブを交換しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC03514amx6.jpg
お客さんから のむラボホイール5号をお預かりしました。
前輪は、中二階から落としたので(←どういう状況なんだ)
振れが出ているということです。
重いホイールと軽いホイールを同時に落として、
どちらが先に着地するのか試したのかもしれません。

後輪は、パワータップの中身が壊れているので
エボライトハブへの組み換えを ご希望です。
ハブが重い普通のホイールとして使えばいいじゃん、
という提案をさせてもらいましたが
組み換えをご希望なので やります。
ちなみに、このままで使っても ゴキソのハブより12gほど軽く
横剛性は はるかに上です。

DSC03516amx6.jpg
前後輪とも タイヤ・チューブ付きで 空気も入っていましたが、
リヤリムに かつて刺さったものの残骸が残っていました。

DSC03517amx6.jpg
刺さった箇所がたまたまリム穴の部分で、
寝ていた格好だったので パンクの原因にならなかったようです。

DSC03518amx6.jpg
起こしました。

DSC03519amx6.jpg
抜きました。

DSC03520amx6.jpg
前輪は振れ取りをし、後輪は組み直しました。

DSC03522amx6.jpg
エボライトハブ32H 半コンペヨンロク組み結線ありです。
組み換え前はヨンパチ組みですが、
エボライトハブの反フリー側は ラージフランジではないので
6本組みにしています。

DSC03515amx6.jpg
びふぉー
DSC03521amx6.jpg
あふたー
バラしたリヤリムを「壊れそうなものばかり 当ててしまうよ
輝きは飾りじゃない ガラスの定盤」に当てたところ
全く反っていなかったので使い回しました。
組み換え前のタイヤ付きの状態で洗ってから バラしています。
タイヤを外してから洗うと リムに水が入るからです。

組み換えの前後でリヤリムの左右は反転させていません。
リヤリムの右側が、ブレーキゾーンよりも内周に
ブレーキシューを当てたまま使ったため アルマイトが削れています。
組み換え前のパワータップハブのフリーボディがシマノ10S用で、
スプロケットも10Sであったことから
お客さんのフレームについているリヤブレーキは 9000系以前の
デュアルピボット式である可能性が非常に高いのですが、
その場合 ブレーキゾーンは必ず 右側がCアーム、左側がYアームとなります。

DSC03544amx6.jpg
十分に分厚いブレーキシューを ブレーキゾーン上端でセッティングし
そこから位置を変えずに使い続けて摩耗した場合、
Cアーム側はブレーキシューが外周側(タイヤ側)に突っ込む形になるので
このリヤリムで見られる内周側への摩耗とは理屈が合いません。
ブレーキがBBの後ろにあるタイプのフレームだと この関係は逆転しますが、
もし そのブレーキがダイレクトマウントやミニVブレーキだと
デュアルピボットほどには 摩耗によるシュー位置のずれが顕著に起こらないうえ、

DSC03546amx6.jpg
Cアームのシュー位置が摩耗によって外周側に突っ込む量ほどには
DSC03545amx6.jpg
Yアームのシュー位置が摩耗によって内周側に突っ込む量は大きくはないので、
この場合は単にブレーキシューのセッティングを
下にし過ぎただけだと考えるのが 自然でしょう。
こういう痕跡を見て理屈っぽく考えるのは 私の悪い癖です。

category: のむラボホイール

tb: 0   cm: 0

プロフィール

検索フォーム

最新記事

最新コメント

カテゴリ

月別アーカイブ

リンク

カウンター