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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

CLX50さん  

お客さんから ロヴァ―ルのCLX50のディスクブレーキ用の後輪をお預かりしました。
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リヤメカのプーリーケージが突然はじけて、
そのショックでチェーンがスプロケットの内側に落ちて
スポークが曲がったとのことです。

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外側の反ヤマアラシさん方向のスポーク7本すべてに
程度の差はあれ 擦った跡や 変形や
チェーンの噛み込みによる えぐれがありますが、
要交換だと 私が判断したのは 上の画像に移っている範囲の3本です。

DSC01381amx14.jpg
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直しました。

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↑交換したスポーク
3本ともの画像中央にある塗装のかすれは
最終交差の編んでいた部分で、
このあたりは変形が無く平行になっていますが

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↑全体だと こんな感じです。

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↑スポークヘッド付近

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今回のCLX50の後輪の 相方の前輪と、
完成車のおまけで付いてきた
CLX64の前後輪も点検していますが、
いずれの前輪もベアリングの回転が ゴリゴリになっていました。
CLX50のほうはハブシャフトを手で回そうとすると
金庫のダイヤルのような手ごたえがあったくらいです。

いずれも 外側に黒シールが向いていて、内側は青シールでした。
黒シール側の外輪に セラミックスピードの61802とありますが、
サイズは汎用規格の6802と同じものです。
これはカンパニョーロのフリーボディに入っている
6902より小さいサイズ(内径は同じ・外径が小さい)で
ハブ体のベアリングを圧入するスペースからしても
不自然に小さいサイズのベアリングです。
CLX64の前輪のほうは完成車(新車)のおまけに付いてきたもので
お客さんが最初のオーナー、つまり使用歴は完全に把握しているわけですが
横風に弱いのとリムが重いというので ほとんど使っていないとのことです。
それでベアリングがイカれるというのは、原因はひとつしかありません。
スルーアクスルの締め過ぎです。
レバー部分が倒しこみのクイックタイプではなく
単なるねじ込みのスキュワータイプだそうで、
これは必要十分に締まっているところから
まだまだ締め込めるものが多いので、
従来のクイック式のハブに対してスキュワーを使うことで
カートリッジベアリングの内輪だけを過度に締めて
中身を急速に傷めるという事例と同じことが起こりえます。

ベアリングは、鉄球ベアリングで補修しました。

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レーシングゼロ カーボンさん  

今日は それぞれ別件で
レーシングゼロカーボンの点検を2件していますが、
DSC01372amx14.jpg
そのうち1件で スポークの変形があったので
交換することになりました。
1ヵ所 顕著な振れがあり、
その直下のスポークを触ったところ見つけた次第です。

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↑これはテンションを抜いてある状態なので
見た目に分かりやすくなっています。
外的な力によって変形しているのは間違いないですが、
お客さんのほうでも覚えがあるとのことです。

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黒ニップルの場合、ゆるみ止めのナイロン付きの
後期型ニップルだと思うのですが
パリパリ系ねじ止め剤も差してあって
「1500kmほどの使用歴」にしてはニップルを回すのが 固めでした。

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直りました。
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修理ついでに おしゃれ泥棒をしてほしいと言われたので、
曲がったスポークは右側ですが
バルブ穴隣かつ左側のスポークを赤にするので
そこにあった黒スポークを補修に使い
赤スポークを新規に補填しています。

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↑交換したスポーク
前後方向の変形は ほぼ無いので、
曲げ直して使い回すことも ギリギリ可能な感じです。
スペアスポークの在庫が無い場合には
それで対処(後日 新品に交換することもしない)したかもしれません。
当店で このあたりのホイールのスペアスポークの在庫が無いということは
現状ほぼ ありえないのですが。

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オープンプロCDセラミックリムの後輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
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昨日の続きです。
オープンプロCDセラミックリムの後輪を組み直します。

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FH-7700 32H 15番プレーン真スターブライト(磁石に めちゃ付く!)
ロクロクイタリアン組みです。
ニップルは星のしんちゅうで、3.4mm対辺のものです。

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これも 昨日のフロントハブと同じく、
反ヌポークの穴に ヌポークの引っぱり痕があります。
これを読むと このハブでのこれ以前の組み方もイタリアン組みでした。

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時系列がとびますが、ホイールをバラしたあとのハブフランジです。
ヌポーク穴の位相が1つずれているので
全てのフランジ穴にヌポークの跡があります。
新鮮なフランジ穴に首下をかけるために
わざわざ こうしたのかどうかは不明です。

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スポークの長さは 左右とも合っていました。
エト足(※)のような3つ(すり割りと位相が合った場合は2つ)の
突起があるのは 15番ニップルだという目印です。

※腕時計の文字盤の裏にある位置決め&固定用の突起のことです。

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前輪と同じくセンタードンピシャで ほぼ振れ無しでした。
反フリー側がヌルい気がしたのですが、
それは左右同径同本組みで しかも細い丸スポークだからであって、
フリー側は なかなかに張ってあります。
つまり、与えられた条件下での ほぼ最高の完成度で組まれています。
これはこれでいいんじゃないの、別に私が組み直さなくても
という気がしないでも無いです。
スポークの番手と組み方を変えれば もっとカッチリと組めるのも事実ですが。

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外周側に釘を踏み抜いたような穴がありましたが、
この位相のリム外幅に影響はなく、内周側に突き抜けてもいなければ
えくぼのような突起も無かったので とくに問題はありません。

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組めました。

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黒半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

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びふぉー
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わーく いん ぷろぐれす
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あふたー
組み直しによって フリー側のスポークは むしろ重たくなっています。
反フリー側は スポークの長さが長くなったことを含めても
かすかに軽くなっていますが 左右合計では ほぼ同じくらいなので、
組み直し前後の重量差の最大要素はニップルの材質の違いです。
結線をすると あと数グラムは重たくなります。

仮に、お客さんの希望が銀スポークで
真スターブライトが15番ではなく14番であったなら
6本組みから4本組みの長さに切り直して使っていたと思います。

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AR58の後輪を組み直し直しました  

今日もホイー(以下略)。でもいいのですが
それは別に組んでいるので ノーカウントでもいいです。
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AR58の後輪を組み直し直しました。

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組めました。結線は あとでやります。
詳しいことは書きません(書けません)。

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オープンプロCDセラミックリムの前輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんからオープンプロのCDセラミックリムで組まれた
前後輪をお預かりしました。
今日触れたのは 前輪だけですが。

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HB-7700 32H サピム15番レースロクロクイタリアン組みです。
これを黒CX-RAYラジアル組みで組み直してほしいとのことです。

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センタードンピシャで、テンションも しっかり張ってありました。
ちゃんと組めています。ちょっと引いて撮っているのは
イタリアン組みの左右なので ヌポークの向きが違うというのを
画像に含めたかったからです。
振れも ほぼ無しでした。
私が 他人の組んだホイールを褒めているのを
珍しいと思う人もいるかも知れませんが、
褒めるのが珍しいのではなく
まともに組めているホイールが珍しいだけです。

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反ヌポークヘッドに ヌポークの首下跡があるので、
この時点でも このハブに対する初めてのホイールではありません。

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ニップルはサピムのものではなく、3.4mm角の しんちゅうでした。
すり割りと別に入っている120°位相ごとの線は
15番ニップルであるということを区別するための印だと思われます。

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CDセラミックというのは、
まずCDというのがハードアルマイトカラーのことで

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セラミックというのは
ブレーキゾーンのこの黒いザラザラした加工のことです。

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化学式がレーザー刻印されている仕様は、
このリムに貼られているステッカーの年代のオープンプロだと
初期のものに限られます。
セラミック加工は CDアルマイトのリムに施されることが多いですが、
MACH2 CD2(マッハ ツー シーディ ーツー)というリムなどには
銀リム+セラミック加工というものがあります。

このリムに対して、かつてシマノでは
セラミック用ブレーキシューというものを
7700系デュラエースのキャリパーブレーキ用と
950系XTRのVブレーキ用で出していました。
合わせて使うと制動力が上がる、というよりは
雨天時の利きが 普通のリムとシューの組み合わせの
比ではないほど良い、といった感じの特性になります。
セラミックリム用シューを 普通のリムに使うのは
リムの摩耗が異常に早まるので推奨されていません。
セラミックリムに対して普通のシューを使うのは、
シューの減りが早くなるだけで とくに禁止はされていません。
もし現行モデルで近い性質のブレーキシューを探すなら、
スイスストップのBXPなどがいいかと思います。

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組み直しました。

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黒CX-RAYラジアル組みで黒アルミニップルです。
ハブフランジに第3の痕跡が付きました。
28H以上のラジアル組みはハブ胴が拭きにくくなります。
このハブは 実はラジアル組み禁止で、
シマノハブで公式にラジアル組みが解禁されるのは
7700系デュラエースのときの
105のフロントハブのHB-5500、
のロゴが変わったHB-5501、
のマイナーチェンジ版のHB-5501-Aが最初です。

が、これ以前の7400系デュラエースのフロントハブ HB-7400や
それと同時期の6400系600アルテグラのフロントハブ
HB-6400に18Hの仕様があり、
HB-7700にも18Hの仕様があることから
Ж組みしたとしても 3本に1本はラジアル組みを避けられません。

私も HB-7700の24Hでラジアル組みした前輪を持っていますし、
このハブやリムが出ていた当時は
完成車(とくに廉価~中堅モデル)に付属していたホイールは
まだ完組みではなく手組みが多かったのですが
4400系ティアグラや3300系ソラの32Hハブで
ラジアル組みしている前輪が散見されました。

何が言いたいのかというと、当時からして
みんな普通にラジアル組みをしてたってことです。

DSC01368amx14.jpg
びふぉー
DSC01371amx14.jpg
あふたー
お客さんから 組み直し前後の重量を
量っておいてほしいと言われていたので量りました。
これを以って「1割近く軽くなった!」ということで
組み直し後のホイールが より優秀だと言うつもりはありません。
当たり前ですが 組み直しの前後でリムの重量は変わっていませんし
(ニップルの材質違いによる外周部の軽量化は大きいと思いますが)、
持って軽いホイールが 必ずしもよく走るとも限りません。
むしろ普段 私が組み直しているホイールでは、
元より スポーク周りの重量が増えている場合のほうが多いです。

あと、上の画像は どちらも
スポーク飛散防止バンド抜きでの重量です。

DSC01365amx14.jpg
15mm幅なので幅も合っていませんが、
某メーカーのスポーク飛散防止バンドが付いていました
(逆さに張ってあるのは最初からです)。
スポークテンションが張った状態で スポークを裁断すると、
始めのうちはスポークが リムの外側に向かって勢いよく飛びます。
それを避けるためというより、テンションを抜いておかないと
リムに対してダメージがあるので
(カーボンリムだとリム穴の部分が割れることもある)
スポークを切って捨てる場合でも
ニップルをゆるめてテンションは十分に抜いておきます。
それでも リムから切ったスポークがポロポロと落ちる・・・のを
防ぐのが このスポーク飛散防止バンドです。
それ以上の仕事をこれに対して期待してはいけません。
商品名に「リムテープ」とあるので
うっかり リムテープとして使う人が多々おられます
が、
これは凹みを生じるのが非常に早く
内側パンクの原因にもなることも多いので
リムテープとして使ってはいけません。
商品名の中に「ライト」という文言もありますが
同じ幅のヴィットリアのリムテープと比べると1g強 重たく、
1gの差とはいえ 20gでの1gなので
5%の差と考えると大きいです。
しかもヴィットリアのほうはリムテープなので、
当然ですが 常識的な耐用年数があります。

おそらくですが、お客さんのほうで 私がホイールをバラすときに
飛び散ったスポークで目を突くなどのトラブルが
(テンションを抜かずにスポークを切ったとしても ほぼ起こりえない確率とはいえ)
起こらないように配慮して この飛散防止バンドを巻いてくれたのでしょう。
過去に いろんなお客さんのホイールで
同じ配慮(このバンドが付いていた)を受けていますが、
それは無用なので わざわざこのバンドをリムに付けてから
私にホイールを預けなくても大丈夫です。
そんなところに無駄金を使わないでください。

あ、幅が合っていないということもありますが
そうでなかったとしても このホイールには
「リムテープ」が付いていなかったので
ヴィットリアの18mm幅を付けておきます。

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