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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

スラムのシンタードブレーキパッドの当たり出しをしました  

先日のスラムのブレーキパッドの話の続きです。
シンタード(焼結メタル入り)パッドに交換して
ローターも新品にして 雨の中 乗り出したところ
RIMG7814msn5a.jpg
ブレーキパッドとローターの初期接触の段階で、
調子が悪いママチャリのバンドブレーキと同じような
キキーッ!!という爆音が鳴り響きます。
街中なので それなりに信号に引っかかりますが、
そのたびに周りの人が
びっくりするくらいの爆音が鳴り響きます。
まるで何かの罰ゲームのような
恥ずかしさを感じるほどに うるさいです。
この時点で思ったことと 分かったこととして、
ディスクローターも新調していて良かったと思いました。
「オーガニックパッドの成分が付着しているローターだから
相性が悪くて音鳴りしているのかも?」と疑う必要が無いからです。
分かったことは、音鳴りする初動以降の握りこみでは
音が鳴らないということです。
完全に停止するまで ずっと鳴っているわけではありません。

スラムでは ブレーキのベッディングについて
「中程度の速度から歩行速度までブレーキをかけるのを20回、
それから より高速で走らせて歩行速度まで10回
ブレーキをかけます」としており
文字のマニュアルとは別に YouTubeにも動画を上げていますが、
まず「中程度の速度」ってなんやねん、と思い
英語の原文を見るとmoderate speedとありました。
モデレートとは 中程度の、と訳す場合以外では
適度な という意味になります。
そのあとの より高速で という部分はfaster speedでした。
まあ 常識で判断しろ分かるやろってことです。
歩行速度まで減速としてあるのは
タイヤにフラットスポットが出来るような
急停止をするなということです。
この一連の所作なら レース会場に着いてから
見通しのいいところで アップがてら
ベッディングを済ませられそうではあります。
オーガニックパッドの場合であれば。

シンタードパッドは ベッディングに時間がかかると
スラムが認めている通り、その程度では
当たりが出そうにありません。
というわけで次の日も 雨でしたが
峠を1本下れば 当たりを出せるだろということで
犬鳴山に行ってきました。

その道中の平地で分かったことですが、
初日に 後ろに車などがいないのを確認して
爆音急減速を何度も繰り返したからか
2日目の初動の音は かなり静かになっていました。
ただ それでも、オーガニックパッドでは
絶対に出ない音量ではあります。
あと、初日ではブレーキの初動で毎回必ず鳴っていたのが
2日目では ブレーキをした直後であれば
初動の音が ほぼ鳴らなくなっていました。
2日とも雨でしたが、2日目に限れば
原因としては断定できませんが
ローターの表面に水膜が張っているときに
ブレーキをかけると鳴るのかもしれません。
走り始めの街中の 信号の間隔が短いところだと
初動で鳴った赤信号での減速の
次の赤信号では鳴らないものの、
しばらく信号に引っかからずに 間が空くと
また初動で鳴るようになるといった感じです。

IMG_5704msn5a.jpg
というわけで和歌山との境の
犬鳴山の池田トンネルまでやってきました。
厳密には ここが県境というわけではなく
トンネルの2kmちょっと手前から和歌山県です。
家から同じような時間で行ける峠の頂上として
鍋谷峠と風吹峠がありますが
前者は また通行止め、
後者は 斜度がきつい区間がほぼ無いので
犬鳴山にしました。
天気は小雨が降ったり止んだりで、
高速道路の真下などを除けば
乾いた路面を一切 走っていません。

IMG_5706msn5a.jpg
↑トンネルから大阪側を見ています。
Q:なぜ かたくなにフレームの画像を載せないのですか?
A:呪詛の言葉しか湧いてこないからです。
まあ そのうち「グラベルバイクいちねんせい」
というカテゴリーを作って いろいろ書きます。

IMG_5708msn5a.jpg
↑ほいよ。
ここから、ブレーキレバーを握りっぱなしの
ヘタクソブレーキに加えて、ペダリングもします。
必要なだけでなく
必要以上にブレーキをかけるということです。

RIMG7815msn5a.jpg
下り始めは 初動の音以降は
パッドとローターが擦っている
ソリソリした音以外はしていなかったのですが、
トンネルから1.4kmほど下った
神通温泉(ここも和歌山県)のあたりで
ついにフェードの入り口に入った感触と
キーーッと断続的に鳴る音が発生しました。
いままでブレーキレバーの握りこみの奥のほうで
音が鳴ったことはありません。
また、このときの音は 初動のキキーッ!という音とは違います。
神通温泉の駐車場は広く、自販機もあるので
よく車の走り屋が溜まっているのですが
この日は雨だからか 人がいませんでした。
が、下りの途中でナンバープレートを
「・・-86」にしているAE86に抜かれました
(当店の近くにも ナンバーを「・5-95」にしているアバルトや、
「・・-32」にしているスカイラインGTR(R32)が
駐車しているのを見かけます)。
で、そのあたりで(←どのあたりやねんというと頂上から3km弱)
断続的に鳴っていた音が鳴らなくなりました。
以降は ブレーキかけっぱなしでは無く
後ろに気をつけながらコーナー以外の直線部分で
ガツンとブレーキをかけるのを何回もやりましたが
フェード以前とは 明らかにタッチが違います。
ブレーキ熱で溶けたパッドの素材が
ローターに付着したようですが、
この様子だと 温度が必須条件っぽいので
シンタードパッドの場合は「街中での信号待ちごとに
ガツンとブレーキをかけるのを心がける」程度では
いつまで経っても ベッディングが完了しないかもしれません。

RIMG7816msn5a.jpg
峠の下り以降は、しばらくブレーキをかけていない状態からの
初動で フォーン…という高い音が かすかに鳴るものの
うるさいという感じでは無くなりました。
あと、この段階に至って スラムが言うところの
「イニシャルバイトは それほどでもない」というのが
ああ こういうことかと一応は分かりました。
シンタードパッドには
オーガニックパッドの初動の ガツンと利く感じは無いものの
ブレーキレバーの握り幅に比例して
どこまでも締め上げる万力のような感じの利き方をします。
上のグラフが正しいかどうかは知りませんが
レバーの握り幅と利きの関係が 私には比例直線のように感じました。
絶対的な利きの強さは 当たりが出たシンタードのほうが上です。
握りこんだ果ては タイヤのグリップを超越しているので
(このこと自体はオーガニックパッドでも同様ですが)
試していません。

また、ディスクブレーキは新品から少し乗ると
ブレーキレバーの握りが深くなりますが
(セッティング直後のブレーキレバーの握りこみを除く)、
それ以降はブレーキパッドの減りに応じて
レバーが深くなるだけなので なかなか変化しない、という
新品の消しゴムの角が丸くなるのだけは妙に早く感じ
それ以降は なかなか減らないと感じるような
感触がありますが、
シンタードパッドは 峠の頂上までと 前日走った分で
100kmくらいは走っていますが
パッドがローターにあたるまでの
ブレーキレバーの握りこみ量が非常に浅く、
峠を下りきるまでは いい感じの握りしろの深さになりませんでした。

IMG_5717msn5a.jpg
↑2日目の ほぼ帰宅時点です。
ローターのパッド当たり面に磨耗痕があります。
ローターの外周部分は もっと焼き色が付くかと思っていましたが
それほどではありませんでした(一応 色は変わっています)。

私はディスクブレーキでもフロントしか使わないので
ここまでは全てフロントブレーキの話です。
リヤブレーキですが、無負荷で後輪を回すと
パッドが一切 ローターに擦らず、
乗っても ほとんどの状況で擦っている音がしないものの
出先で急に かすかながらスリスリと音鳴りすることがあり
ブレーキ熱が原因では無いので
巻き上げた砂でも噛んだのだと思いますが、
それが うっとうしかったので
まあまあ使ったフロントのオーガニックパッドを
リヤブレーキに入れたところ
ローターとの間隔が広がったので
スリスリ音すら 一切 鳴らなくなりました。
そのままだと 後ろブレーキの初握りこみが
スカスカになるのではと思い
停車時に後ろブレーキレバーを何度か握りこみましたが、
ブレーキポットが ほぼ飛び出さずに戻っているようで
レバーの握り幅は パッドの磨耗相応に深く、
ポットが飛び出して結局 ローターとの距離が
同じくらいになるように追随したりはしていません。

category: その他 機材の話

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303Sさん  

お客さん(一応)の連れの方から
RIMG7798msn5a.jpg
ZIPPの303Sの後輪をお預かりしました。
実際は後輪単体ではなくバイクごとのお持ち込みです。
1人で当店に来るのが怖かったのか
私の昔からの知り合いと一緒に来られていますが
それはいいとして

RIMG7801msn5a.jpg
スプロケット(厳密にはフリーボディ)が ガッタガタに偏芯しており、
ハブシャフトを指でつまんで回すと ゾリゾリと音が鳴ります。
フリーボディの中のベアリングが 錆びと磨耗でダメになって
外輪に対して 内輪が回転方向以外に揺らいでいるのが原因です。
あまりにひどいので 変速も おかしいらしいです。
行きつけのショップでは直せなかったので
お客さん(一応)の伝手で当店に持ち込まれたそうです。
直せなかったというのは
「フリーボディが抜けなかった」ということですが、
ハブシャフトの錆びたベアリング直下の位置に
もらい錆びのリングが出来ているのでしょう。
ポン当てエンドは すんなり抜けましたが、
左右とも スプロケットとローターのロックリングが
ポン当てエンドのツバに干渉するので 最初に外しています。

RIMG7803msn5a.jpg
穏当な衝撃荷重的手段で
フリーボディ付きハブシャフトを
右側に向かって叩き抜きました。
ハブ胴内部に水滴が残っています。
ハブシャフト側にも 水滴が付いていました。

RIMG7806msn5a.jpg
フリーボディの爪周りは 水と混ざって入荷したオイルに
泥汚れが混ざっています。
フリーボディのベアリングは 奥と手前の2つを
外側から圧入する形式ではなく、
奥は内側から、手前は外側から それぞれ圧入する形式です。
取り忘れましたが タクティックレーシングや
ニューメンの初期型のフリーボディとは違い
2つのベアリング間の内輪と接触している
長いスペーサーも入っていました。

RIMG7807msn5a.jpg
ハブシャフトのフリーボディ奥側の
ベアリング直下の位置に もらい錆びのリングがあります。
見えにくいですが その少し内側(画像左下側)に
細い線の跡と さらに内側に多少マシなベアリングの跡がありますが
これは どういうことなのかというと

RIMG7808msn5a.jpg
フリーボディ右側のベアリングの次に
フリーボディどん突き防止用スペーサー
(超重要機能部品)を入れ、

RIMG7809msn5a.jpg
この次に フリーボディを入れることから
薄いスペーサーの左右にベアリング2枚が挟まる形になります。
この一帯の もらい錆び固着が強力なので
フリーボディが簡単に抜けなかったようです。
ちなみに 上の画像は撮影用にやっただけで
このあとで洗浄しています。

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ベアリングを交換して 爪周りのパーツも洗浄し
グリスアップもしたフリーボディを取り付けました。

RIMG7811msn5a.jpg
↑交換したベアリング
ハブ体左側のみ 要交換というほど傷んではいなかったものの
他の3つよりマシというだけで
回転が全く傷んでいないというわけでは無かったので
結局 全てのベアリングを交換しました。

後輪をフレームに戻す前に、
2年ほどブリーディングをしていないので
ブレーキフルードを入れ換えてほしいというので やりました。
フロントブレーキも レバーを握った感触が妙にヘコく
レバーの戻りも ボソッとしていたので
フルードの入れ換えと 徹底的なエア抜きで直しました。
触る前後の感触の違いも お客さんに確認してもらっています。

変速が おかしいという話でしたが、
スプロケットの偏芯で
変速がおかしかったというのは事実でしょうが、
それとは別に ローギヤに変速したときに
稼動域を調整するイモネジが リヤメカに全く接触しておらず、
出荷状態のままでした。
なので ローギヤにチェーンがかかった状態から
(リヤメカはRD-R8170で電動ですが)
パンタグラフを指で押すと
チェーンがスプロケットより内側に落ちます。
後輪のスポークに チェーン落ちの跡が無かったのは
電動変速なので ローギヤから内側に
オーバーシフトすることが無いためでしょう。
なので おかしかったのは変速ではなく
変速調整です。

余談ですが、カンパニョーロのEPSでは
トップ側の稼動域調整ボルトが存在しません。
落車で リヤメカの取り付けエンドが
内側に曲がることはあっても
外側に曲がることは無いので
変速調整が ちゃんとなされていれば
トップギヤから外にチェーンが落ちることはありません。

ZIPPホイールのお客さんを連れてきた
お客さん(一応)のほうも何か用事があったようですが、
ZIPPホイールのバイクのほうで時間がかかったので
当店に 連れを連れてきたというだけで終わってしまいました。
残念だったな。

category: のむラボ日記

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XR-19Wリムで後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG7812msn5a.jpg
先日組んだ XR-19Wリムの前輪の
相方の後輪を組みました。

RIMG7813msn5a.jpg
シュパーブプロ ラージフランジ 126mm幅
ボスフリーハブ 32H
半コンペヨンロク組みで金アルミニップルです。
結線は あとでやります。
ボスフリーハブは このねじ山に
多段ギヤのボスフリーハブを ねじ込んで取り付けるわけですが、
スラムのXD/XDRフリーボディに似ていると
思った人もいるかもしれません。
それは温故知新というやつです。

今回のリムは 日本の問屋さんの資料での公称重量が400g、
メーカーサイトによれば410gということですが、
同じ穴数の同じリムを前後輪で使うときの習いとして
実測重量を量ったところ
どちらのリムも公称重量から外れていたうえ
それが上下に分かれていました。

RIMG7737msn5a.jpg
RIMG7739msn5a.jpg
うーむ これはすごい。
奴の食指(ハサミ)が動かなかったようで
今回は出番はありません。

category: のむラボ日記

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スラムのディスクブレーキパッドについて  

スラムのディスクブレーキパッドですが、
バックプレートやパッドの材質の違いで 4種類あり、
名称だけでは 何が違うのか分かりにくいので調べてみました。
RIMG7780amxy15.jpg
↑これは4種類のうちの2つ、
オーガニック ブラックと シンタード カッパーです。
箱にある表記、上から まず
スモールとあるのは パッドの形状のことです。
次にオーガニック ブラックや シンタード カッパーとあるのは
「有機的な黒」「焼結した銅」という一続きの言葉ではなく、
それぞれ パッドの材質と バックプレートの色を意味します。
なので オーガニック/ブラックみたいに
斜線を入れてほしいところです。
シンタードとは「焼結した」という意味ですが
この場合は焼結した金属片を含有させたパッドを意味します。
オーガニックのほうには金属は含まれていません。

最後にある クワイエットやヘビーデューティというのは
特徴を示す名称です。

RIMG7779amxy15.jpg
パッドのサイズですが、
スモールが現行のロード用と ハイエンドのXC用、
スモール アシンメトリックが
初期のモノブロック(1ピース)成形だったころの
ロード用と ハイエンドのXC用、
ミディアムとラージが
ハイエンドのXC以外のMTB用といった感じです。
ミディアムとラージは スモール2種より
プレートやパッドのサイズが大きいですが
上の図はテキトーなので そうなっていません。
しかし ミディアムとラージに
サイズ感の違いが あまり無いのは事実で、
その区別のためか ラージの穴の横は
スモールにもあるギザギザ形状となっています。

RIMG7782amxy15.jpg
↑ブラック/オーガニック/クワイエットと
シンタード/カッパー/ヘビーデューティです。
カッパーというのは色名で、材質はスチールです。
残り2種のパッドも オーガニックですが、
オーガニックパッドは バックプレートとツライチになっていて
シンタードパッドは バックプレートに対して凹みがあります。
これは パッドのサイズが違っても同様です。
残り2種は
グレー/オーガニック/パワフルと
アルミ/オーガニック/クワイエット+ライトウェイトです。
グレーは グレー色のスチール製バックプレートで、
アルミは アルミ製の軽量なバックプレートとなっています。

シンタードを除く オーガニックパッド3種は
特徴に関するメーカーの説明文が ほぼ同じです。
RIMG7770amxy15.jpg
良い点をプラス、悪い点をマイナスとして説明がありました。
まず 良い点の一番上から、
ブレーキの音が静かだということですが
ブラックのみ最上級で表現していました。
つづいて、ベッドを出し終えるまでが短いとありますが
これは新品のディスクローターに
パッドの材質が移って ブレーキの利きが良くなる
当たり付け(ベッディング)のことを意味します。
つづいて、イニシャルバイトが いっそう優れているとありますが
イニシャル(初期の)バイト(噛みつき)とは
ブレーキの初動付近の制動力のことで、
ブレーキレバーを それほど握りこまないうちに
初動から グッ!と食いつくように利くことを意味します。
つづいて 悪い点。
ひとつ目に 摩耗が早いこと、
ふたつ目に 濡れている路面と泥には不向きだということです。

RIMG7771amxy15.jpg
シンタードパッドの説明文です。
良い点は 高温時の摩擦によるフェードが
オーガニックパッドより 少ない、
濡れている路面向き、の2点で
悪い点は
音がうるさい、ベッディングに時間がかかる、
イニシャルバイトが それほどでもない、の3点です。

シマノのブレーキパッドのレジンが
スラムではオーガニック、
メタルがシンタードに相当すると考えると
イニシャルバイトは シンタードのほうが
上のような気がするのですが、
スラムでは シンタードのほうが
初め柔らかく利いて(イニシャルバイトが弱い)
レバーを握りこんでいくと利きが増していって
奥のほうでは オーガニックの上限を超える利き方をする、
みたいな性質になっているのでしょうか。

RIMG7772amxy15.jpg
4種のパッドの
・バックプレートの色
・パッドの材質
・バックプレートの材質
・名称
を それぞれ書き出しました。
グレー、ブラック、アルミ、カッパーの順にしたのは
このあとの表で スラムがこの順番にしているからです。

RIMG7773amxy15.jpg
横軸と同じ順番で 縦軸にもパッドを書いて表にしました。
パッドのベッディングによって
ローターが新品よりもブレーキが利くようになる理由について、
ローターに対してブレーキパッドが全面的に当たるようになる
初期摩耗だけではなく、スラムでは
「ブレーキパッド素材の薄い層が ローター上に転写されて
その2つの表面間の摩擦により 強力なブレーキが可能になります」
と 明記しています。
なので、パッドを交換した場合に 以前のパッドの材質によって
ディスクローターをそのまま使えない(交換を要する)
という組み合わせについての説明があります。

RIMG7774amxy15.jpg
まず、新旧パッドが同じものである場合。
当然ながら ローターの交換は不要です。
横軸と縦軸、どちらが新旧パッドなのかというと
この左上から右下までの斜めの○に対して
対称になるので どちらでもいいです。

RIMG7775amxy15.jpg
つづいて、シンタードとオーガニックの間に
互換性が無いので この2つの間は×になります。

RIMG7776amxy15.jpg
つづいて、黒スチールプレートとアルミプレートは
おそらくバックプレートの材質のみの違いなので
(静音性が クワイエッテストとクワイエットで違っていましたが)
互換性があります。

RIMG7777amxy15.jpg
最後に。ここが意外でしたが
パワフル(グレー)は オーガニック寄りの材質のまま
ブレーキの利きを強くしていますが、
パワフル以外のオーガニックとは互換性がありません。
なので 雨の日にレース会場についてから
ブラックまたはアルミから パッドをグレーに交換して
そのまま使う・・・というのは出来ないことになっています。
まあ これはメーカーが言っていることなので
ローターを洗浄すればいいんじゃないかとか
オーガニックとシンタードの間を またがなければ
たぶん問題無いやろとか言われそうですし
私も そう思うのですが。

ちなみに、ブレーキキャリパーに標準装備されているのは
ロード用は ブラック/オーガニック/クワイエット、
MTB用は グレー/オーガニック/パワフルとなっています。
パワフルは 問屋さんの表記によっては
単に「ニュー コンパウンド」とあるだけなので、
何も知らないと 従来品に対する上位互換品だと思ってしまって
ブラックからグレーに切り替えてしまうということも起こりえます。

「スモール」サイズのパッドの
この記事を書いている時点での税込定価は
ブラックとカッパーが3840円、
グレーが4020円、アルミが4610円です。

RIMG7783amxy15.jpg
スラムのブレーキパッドの厚みは
バックプレートとパッドを合わせて 約4mmですが、
これが3mm未満になったら要交換と指示があります。
指定の厚みに バックプレートを含むので、
ノギスで挟んで測るのに
パッドの厚み単体で指定されるよりも 簡単で確実です。
約4mmと書いたのは パッドとプレートの厚みの内訳が
ブラック オーガニックだと 1.8mm+2.2mmで4mm、
シンタードだと 1.8mm+2mmで3.8mmだったからです。
プレートの厚みは グレーはブラックと同じだと思いますが、
アルミは また違うかもしれません。
いずれにしても パッド部分の厚みは1.8mmですが、
メーカーの指示はプレートを含む厚みなので
4mm厚からだと パッドが0.8mm、
3.8mm厚からだと パッドが1mm残っている時点で
交換時期となりますが、これは少し余裕があります。
大台ケ原か乗鞍の頂上で 合わせて3mmだと気付いたとしても
なんとか生きて帰れます。

RIMG7794amxy15.jpg
↑これはスラムのディスクローターの
中央のアルミ部分です。
スラムのローターには 2mm厚のものと
1.85mm厚のものがあり、交換を指示している厚みは
それぞれ 新品からマイナス0.3mmです。
ロード用のディスクローターは1.85mm厚なので、
上の画像のように 1.55mmが交換時期だという表記になっています。

RIMG7784amxy15.jpg
↑これはブレーキの音と感触がおかしいというので
交換した シマノのディスクローターと
RIMG7785amxy15.jpg
ブレーキパッドです。

RIMG7786amxy15.jpg
まずは ローターから。

RIMG7788amxy15.jpg
シマノはローターの厚みが1.5mmになったら
交換と指示していますが このローターは0.95mm厚です。

RIMG7787amxy15.jpg
パッドが当たっていた部分が
段付きになって摩耗しています。

RIMG7789amxy15.jpg
ブレーキパッドも死ぬほど(比喩ではない)摩耗しています。
上の画像左が 左側(外側)で、右側より摩耗がひどいです。

RIMG7790amxy15.jpg
どちらも おもに上下方向に偏摩耗があり、

RIMG7791amxy15.jpg
↑左側パッド(画像左側が上方向)
RIMG7792amxy15.jpg
↑右側パッド(画像左側が上方向)
上端は かすかにパッドの材質が残っていますが、
より残っている右側パッドの上端の厚みを測ると
実はこれでも 0.4mmあります。
シマノがブレーキパッド交換を指示しているのは
パッドの材質の部分の厚みで 0.5mmですが、
ブレーキキャリパーの位置設定によっては
前後方向に偏摩耗を生じることもあるので
(これは ブレーキパッドだと0.1mmでも大きい)
斜めに減ったパッドの最も薄い部分が
0.5mmになった時点というのは
わりと余裕がなく ギリギリな状態なので
シマノのブレーキパッドは
早めの交換を心掛けるくらいで ちょうどいいです。

シマノには レジンとメタルの2種類のパッドがありますが
メタルパッド非対応というディスクローターはあるものの
レジンからメタル、あるいはその逆にパッドを変更したときに
ローターを交換しろという指示は ありません。

RIMG7797amxy15.jpg
ディスクローターの交換ついでに
ブレーキパッドを
シンタード/カッパー/ヘビーデューティに交換しました。
さっそく試してみます。

category: その他 機材の話

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シャマルウルトラの前輪のリムを交換しました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG7598amxy15.jpg
お客さんから シャマルウルトラの前輪をお預かりしていました。

RIMG7599amxy15.jpg
WOリムは タイヤの空気圧により
リムの耳を押し広げる力がかかっているので、
ブレーキゾーンが摩耗してリムサイドの厚みが薄くなると
リムが広がってきます。
それでも しつこく使うと リムサイドが ばくはつします。
ばくはつした事例は(→こちら

RIMG7601amxy15.jpg
リムサイドの変形が分かりにくいので
テープを貼りました。
かなり 広がっています。
お客さんは これ以外にホイールを持っていないということなので
リムが入荷して修理が完了するまで
のむラボホイール5号の私物を貸し出していますが、
レーシングゼロやシャマルウルトラのスペアリムは
日本の問屋さんに在庫がなく 本国にも在庫がなく
生産待ちだと言われても 3ヵ月くらいで届いていました。
が、今回の このリムは 9ヵ月くらいかかっています。
まあ リムを用意してくれるだけで上等とも言えますが。
このシャマルウルトラと同年代の
シマノやマヴィックのホイールでは
リム単体の入手は出来ないので。

RIMG7756amxy15.jpg
作業に取りかかったところ
要交換のスポークが3本ありましたが
当店のスペアスポークが尽きたので
今後の補修用の分も含めて 仕入れました。

RIMG7757amxy15.jpg
新しいリムに スポークを移し中・・・。

RIMG7758amxy15.jpg
RIMG7759amxy15.jpg
左右方向にベコベコに変形している
スポークが 何本かありました。
実際の原因は違うでしょうが、
横たえたホイールに尻もちをつくと
こんな感じにスポークが変形するはずです。
前後方向に塑性変形しているものは無かったので
ベコベコを修正して使い回しました。

RIMG7760amxy15.jpg
RIMG7761amxy15.jpg
リムを交換しました。

RIMG7762amxy15.jpg
固着で ゆるまないニップルが3ヵ所ありました。
上の画像で2ヵ所しかないのは
1ヵ所は 通常できない方法で一応ゆるめてみたからです。

RIMG7763amxy15.jpg
↑これはバルブ穴ではありません。
ニップルのリム穴です。

RIMG7764amxy15.jpg
外周側に穴をあけて
リム内のニップルを外に出しました。
リムの内周側の穴の直径より
スポークヘッドの引っかけ部分の幅のほうが広いので
これだけではニップル付き スポークの回収はできません。

RIMG7765amxy15.jpg
↑回収したニップルとスポーク

RIMG7766amxy15.jpg
RIMG7767amxy15.jpg
外側からニップルを炙ったり 注油したりなど
リムの破壊なしには出来ない方法で
一応は ゆるめたのですが、

RIMG7768amxy15.jpg
異常に固い手応えとともに
ねじ山がかかっている部分のアルミが
固着に持っていかれたので
再使用できる状態では ありませんでした。

RIMG7769amxy15.jpg
あと このスポークも まあまあベコっていました。

category: のむラボ日記

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