のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

メルキュリオ 60 LTDさん  

お客さんから 3Tのメルキュリオ60をお預かりしました。
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前後輪とも そこそこの横振れはありましたが、
作業前の暫定センターは ずれ無しと出ました。
最も振れている箇所でセンターゲージを当てて寸法を取り、
リムの位相も変えて逆側のどこかで見れば
ずれが検出されるかもしれません。
が、こういう場合は「ほぼセンターずれ無し」として
ひと通り 振れ取りをし、それから再度ゲージを当てて
もしずれていれば 直せばいいだけのことです。
暫定センターを見るのは
「反フリー側にリムが寄っているのに
反フリー側の増し締め中心で振れ取りをして
センターずれがかえって増大した」
みたいな結果を避けるためです。

で、前後輪とも左右に振れがあったのですが
振れ取り後にセンターゲージを当てるとドンピシャでした。
元々ずれていなかったのでしょう。

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問題はそこではなくて、エドコ製の このハブです。
フリーボディのスプラインが シマノ/カンパニョーロ兼用で、
2種類のスプラインを重ね合わせたような形になっていますが
カンパニョーロのほうがスプライン径が小さい関係上
「カンパニョーロのスプラインに シマノを付け足した」ような 作りになっています
(なので ロックリングもカンパニョーロの工具と適合)。

で、ロックリングを付けていても
シマノのスプロケットがスプラインの回転方向(前後方向)に
ガタつくという現象が起きていました。
このあたりから異音がする、というのが
お客さんが これをお持ち込みされた理由です。

ローギヤの奥に入れるスペーサーの寸法が間違っていて
ロックリングでスプロケットが固定できていない可能性を疑い
スプロケットを抜いて確認しましたが、合っていました。

フリーボディがハブ体に対してガタついているのでは、
と思い これも確認しましたが
ガタつきは スプロケットとスプラインの間で起きています。

こういうことが起きにくいように スプロケットとの隙間に
丸いシャフトを1本挿しているのですが、
ガタつきが軽減するものの 完全には無くなりません。

ロックリングをやや強めに締め付けたところ 治まったので、
ガタつきが無くなるまで締めるというのが正解なようです。

ロックリングを強く締めるまでは スプロケットが前後方向にある程度 動くので、
ペダリングで絞られる方向(画像の向きから スプロケットを持って
時計回りに絞った方向)側のどん突きになっている状態で
ロックリングを締めています。

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コメントのお返事(217リムのアルマイトカラーについて)  

先日、マヴィックの217リムのアルマイトについて
「日焼けで色が抜けた」というようなことを書きましたが、
それについて
「リムの色ですが、それは日焼けではなく、
「サンセット・アナダイズド」というアルマイトによるものです。」
というコメントをいただきました。
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これについては、信頼できる一次資料(当時のカタログ)を持っていますので
さっそく調べてみたところ

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その通りでした!

資料があるなら まず調べるべきですね。申し訳ありません。
あれは「狙って出していた」色だったということです。

コメントありがとうございました。

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オープンプロとレコードハブでホイールを組みました(前輪だけど後編)  

今日もホイー(以下略)。
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先日の続きで 前輪です。

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レコードハブ32H 全コンペロクロク組みにしました。

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RM-400PROリムのホイールを 217で組み換えました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから26インチのMTBホイールをお預かりしました。
「26インチの」と、断りを入れないといけない時代のホイールではありませんが。

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ハブは 初代XTRのHB-900 32H、

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スポークは 星の 真スターブライト15番プレーンで
ニップルは しんちゅう、ロクロクイタリアン組みで

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リムは アラヤのRM-400プロです。
このリムも、今のアラヤでは絶対に作れないリムのひとつですね。
「名作しかない」と言ってもよかった時代の、
神がかっていたラインナップは もうありません。

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後輪は FH-M900ハブで
無銘の(サピムでもない)14番プレーンスポーク
ロクロクイタリアン組みです。
左右同径同本組みの割りには 反フリー側がヌルくないので
リムが反フリー側に寄っているのかとも思いましたが、
センターずれはありませんでした。

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リムは前輪と同じです。

前後リムともブレーキゾーンが摩耗していて丸く反っているので
リムの交換を ご希望です。

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交換用リムも お預かりしました。

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マヴィックの217です。
「末尾17はXC用軽量リムのフラッグシップモデル」という伝統があり、
117というモデルに始まり
この217、続いて X517(←これは名作)、XC717と続きます。

117より ずっと後になってのことですが、
クロスカントリー用のリムに XCを冠するようになって
(つまりXC717と同年代)以降、
トレイル用のリムとして XMを冠するシリーズが出て
それに XM317、さらに下位モデルにXM117というのがあります。
「末尾17は軽量リム」という伝統をぶっ壊すんじゃねーよとか
117の名前を使うなとか思っているのは 私くらいかもしれませんが、
こういうのは本当にやめてほしいです。

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メーカーサイトを見ると、クロスカントリー用のリムは
XC722というモデルに変わったようですが、
画像はXC717のままでした。

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217は 片ハトメ(シングルアイレット)のリムです。
それはいいとして・・・

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アルマイトの色が 日焼けで部分的に抜けてしまい

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狙ったわけではないでしょうが
いい感じにグラデーションしています。

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組み換えました。

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HB-M900 32H CX-RAYロクロクイタリアン組みです。
フランジ穴から外側への薄さを見る限り
ラジアル組みは 明らかにヤバそうなので避けました。
4本組みにしてもよかったのですが、
いろいろ考えて今回は6本組みにしました。

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バルブ穴が米英式ですが、お客さんは仏式でしか使いません。
(組み換え前のRM400プロは仏式でした)

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リデューサーを取り付けました。
マヴィックの純正品で割り入りのものがありますが、
今回のは それではありません。

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↑シュワルベの段付きナット(画像のもの)は
リデューサーの働きをするのですが、ゆるんでくると
やはりバルブが斜めになるので 気休め程度です。

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↑リム穴が無い箇所を撮っているのではなく、回転中の状態です。
色がギュンギュン変わってカッコいい!

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後輪も組めました。

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FH-M900 32H 全CX-RAYヨンパチイタリアン組みです。
結線は・・・どっちでもいいです。もし半コンペなら たぶん要りません。

組み換え前の状態で 左右のスポークテンションが近いと思っていたのですが、
フリー側のフランジ幅が23mm弱もありました。
現行の11Sロード用ハブなら 19mm弱から20mm強といったところです。
オーバーロックナット寸法が130mmではなく135mmなので
片側2.5mmぶん ロードハブより余裕があることと、
フリーボディが現行より短いので
右フランジを内側に詰める必要が無いということです。

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左エンドナットが逆向きに付いていたので

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直しました。
なんじゃこりゃ。

217リムですが、実測で414gでした。けっこう軽いです。
リム幅は実測で22.2mmでしたが、
これは最近のロード用ワイドリムよりも むしろ狭いくらいです。
このリムでも もちろん 2インチ(50.8C)以上の幅のタイヤを装着することができます。

RM400プロの実測重量は395gでした。
リムの名前の400というのは公称重量で、これはアラヤの他のリムの
CTL-370やCTL-385、プロスタッフ340やプロスタッフ400、
RM-395 Team XC(これも名作)などと同じですが、
RM-17は 17gというわけではありません念のため。


~おまけ~
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取り付けるスプロケットは CS-M953という
950系XTRの9Sギヤですが、これは貴重品です。

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↑スパイダーアームが このようにヌスミ形状になっておりまして、
シマノのMTB用の初代の完組みホイール3種のうち
トップモデルであるWH-M959は、
このCS-M953と 750系XTのスプロケットであるCS-M750の
2つしか取り付けができないという ふざけた構造になっています。

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こんな感じで、フリーボディの端面が ハブ体に埋まったような形になっているので
これに対してヌスミ形状になっている
スプロケットしか取り付けられないというわけです。

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その理由については「フランジ幅の確保のため」ということになっていますが

DSC01285amx6.jpg
ハブ体の寸法はともかく スポーク本数と組み方が
全然ダメなので 横剛性はからっきし、
少なくとも手組みホイールで これを超えるのは非常に容易です。
かといって 後輪を仮に24Hにすると、
少なく見積もっても40gの重量増になり
ホイールの軽さを訴求しにくくなります。

シマノホイールですが、
ハブの耐久性は過剰品質といってもいい出来なのに
リムやスポークの耐久性がそれに追いついていないうえ
リペアパーツの供給も早々に打ち切るので
結局 長くは使えない、というのを 初代から変わりなく続けています。

まさに今日、これより前の世代のXTRハブでホイールを組んだわけですが
手組みホイールのほうが長く使えるという例が ひとつ増えました。

あと、CS-M953および750ですが、廃版のうえ入手不可なので
WH-M959を持っていても対応スプロケットが無いことには使えません。
とんでもない商売です。
リペアパーツも調べたのですが、
「CS-M750の11Tトップギヤ単品」だけが
現在 CS-M953と750関係で入手可能なパーツです。
という理由で 先ほど「貴重品」と書いた次第です。

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レーシングゼロさん  

お客さんから レーシングゼロをお預かりしました。
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前輪は 紙1枚ほどのセンターずれと軽い横振れ取りだけです。

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本題は後輪で、座屈でビードフックを曲げたので
直してほしいということです。
見たところ、大きな振れも出ています。

上の画像は一応の作業後ですが、
当店で 仮のスプロケットとタイヤを取り付けて
ブレーキの当て利きをさせつつ試乗しました。

DSC01190amx6.jpg
↑ここです。

DSC01192amx6.jpg
びふぉー
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あふたー
ブレーキの感触では凹んだ箇所が分からない、
というところまでは修正できませんでした すみません。
これ以上となると リムの交換となります。
振れも 可能な限りは取りました。

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