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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

303Sさん  

お客さん(一応)の連れの方から
RIMG7798msn5a.jpg
ZIPPの303Sの後輪をお預かりしました。
実際は後輪単体ではなくバイクごとのお持ち込みです。
1人で当店に来るのが怖かったのか
私の昔からの知り合いと一緒に来られていますが
それはいいとして

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スプロケット(厳密にはフリーボディ)が ガッタガタに偏芯しており、
ハブシャフトを指でつまんで回すと ゾリゾリと音が鳴ります。
フリーボディの中のベアリングが 錆びと磨耗でダメになって
外輪に対して 内輪が回転方向以外に揺らいでいるのが原因です。
あまりにひどいので 変速も おかしいらしいです。
行きつけのショップでは直せなかったので
お客さん(一応)の伝手で当店に持ち込まれたそうです。
直せなかったというのは
「フリーボディが抜けなかった」ということですが、
ハブシャフトの錆びたベアリング直下の位置に
もらい錆びのリングが出来ているのでしょう。
ポン当てエンドは すんなり抜けましたが、
左右とも スプロケットとローターのロックリングが
ポン当てエンドのツバに干渉するので 最初に外しています。

RIMG7803msn5a.jpg
穏当な衝撃荷重的手段で
フリーボディ付きハブシャフトを
右側に向かって叩き抜きました。
ハブ胴内部に水滴が残っています。
ハブシャフト側にも 水滴が付いていました。

RIMG7806msn5a.jpg
フリーボディの爪周りは 水と混ざって入荷したオイルに
泥汚れが混ざっています。
フリーボディのベアリングは 奥と手前の2つを
外側から圧入する形式ではなく、
奥は内側から、手前は外側から それぞれ圧入する形式です。
取り忘れましたが タクティックレーシングや
ニューメンの初期型のフリーボディとは違い
2つのベアリング間の内輪と接触している
長いスペーサーも入っていました。

RIMG7807msn5a.jpg
ハブシャフトのフリーボディ奥側の
ベアリング直下の位置に もらい錆びのリングがあります。
見えにくいですが その少し内側(画像左下側)に
細い線の跡と さらに内側に多少マシなベアリングの跡がありますが
これは どういうことなのかというと

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フリーボディ右側のベアリングの次に
フリーボディどん突き防止用スペーサー
(超重要機能部品)を入れ、

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この次に フリーボディを入れることから
薄いスペーサーの左右にベアリング2枚が挟まる形になります。
この一帯の もらい錆び固着が強力なので
フリーボディが簡単に抜けなかったようです。
ちなみに 上の画像は撮影用にやっただけで
このあとで洗浄しています。

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ベアリングを交換して 爪周りのパーツも洗浄し
グリスアップもしたフリーボディを取り付けました。

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↑交換したベアリング
ハブ体左側のみ 要交換というほど傷んではいなかったものの
他の3つよりマシというだけで
回転が全く傷んでいないというわけでは無かったので
結局 全てのベアリングを交換しました。

後輪をフレームに戻す前に、
2年ほどブリーディングをしていないので
ブレーキフルードを入れ換えてほしいというので やりました。
フロントブレーキも レバーを握った感触が妙にヘコく
レバーの戻りも ボソッとしていたので
フルードの入れ換えと 徹底的なエア抜きで直しました。
触る前後の感触の違いも お客さんに確認してもらっています。

変速が おかしいという話でしたが、
スプロケットの偏芯で
変速がおかしかったというのは事実でしょうが、
それとは別に ローギヤに変速したときに
稼動域を調整するイモネジが リヤメカに全く接触しておらず、
出荷状態のままでした。
なので ローギヤにチェーンがかかった状態から
(リヤメカはRD-R8170で電動ですが)
パンタグラフを指で押すと
チェーンがスプロケットより内側に落ちます。
後輪のスポークに チェーン落ちの跡が無かったのは
電動変速なので ローギヤから内側に
オーバーシフトすることが無いためでしょう。
なので おかしかったのは変速ではなく
変速調整です。

余談ですが、カンパニョーロのEPSでは
トップ側の稼動域調整ボルトが存在しません。
落車で リヤメカの取り付けエンドが
内側に曲がることはあっても
外側に曲がることは無いので
変速調整が ちゃんとなされていれば
トップギヤから外にチェーンが落ちることはありません。

ZIPPホイールのお客さんを連れてきた
お客さん(一応)のほうも何か用事があったようですが、
ZIPPホイールのバイクのほうで時間がかかったので
当店に 連れを連れてきたというだけで終わってしまいました。
残念だったな。

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XR-19Wリムで後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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先日組んだ XR-19Wリムの前輪の
相方の後輪を組みました。

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シュパーブプロ ラージフランジ 126mm幅
ボスフリーハブ 32H
半コンペヨンロク組みで金アルミニップルです。
結線は あとでやります。
ボスフリーハブは このねじ山に
多段ギヤのボスフリーハブを ねじ込んで取り付けるわけですが、
スラムのXD/XDRフリーボディに似ていると
思った人もいるかもしれません。
それは温故知新というやつです。

今回のリムは 日本の問屋さんの資料での公称重量が400g、
メーカーサイトによれば410gということですが、
同じ穴数の同じリムを前後輪で使うときの習いとして
実測重量を量ったところ
どちらのリムも公称重量から外れていたうえ
それが上下に分かれていました。

RIMG7737msn5a.jpg
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うーむ これはすごい。
奴の食指(ハサミ)が動かなかったようで
今回は出番はありません。

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シャマルウルトラの前輪のリムを交換しました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから シャマルウルトラの前輪をお預かりしていました。

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WOリムは タイヤの空気圧により
リムの耳を押し広げる力がかかっているので、
ブレーキゾーンが摩耗してリムサイドの厚みが薄くなると
リムが広がってきます。
それでも しつこく使うと リムサイドが ばくはつします。
ばくはつした事例は(→こちら

RIMG7601amxy15.jpg
リムサイドの変形が分かりにくいので
テープを貼りました。
かなり 広がっています。
お客さんは これ以外にホイールを持っていないということなので
リムが入荷して修理が完了するまで
のむラボホイール5号の私物を貸し出していますが、
レーシングゼロやシャマルウルトラのスペアリムは
日本の問屋さんに在庫がなく 本国にも在庫がなく
生産待ちだと言われても 3ヵ月くらいで届いていました。
が、今回の このリムは 9ヵ月くらいかかっています。
まあ リムを用意してくれるだけで上等とも言えますが。
このシャマルウルトラと同年代の
シマノやマヴィックのホイールでは
リム単体の入手は出来ないので。

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作業に取りかかったところ
要交換のスポークが3本ありましたが
当店のスペアスポークが尽きたので
今後の補修用の分も含めて 仕入れました。

RIMG7757amxy15.jpg
新しいリムに スポークを移し中・・・。

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左右方向にベコベコに変形している
スポークが 何本かありました。
実際の原因は違うでしょうが、
横たえたホイールに尻もちをつくと
こんな感じにスポークが変形するはずです。
前後方向に塑性変形しているものは無かったので
ベコベコを修正して使い回しました。

RIMG7760amxy15.jpg
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リムを交換しました。

RIMG7762amxy15.jpg
固着で ゆるまないニップルが3ヵ所ありました。
上の画像で2ヵ所しかないのは
1ヵ所は 通常できない方法で一応ゆるめてみたからです。

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↑これはバルブ穴ではありません。
ニップルのリム穴です。

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外周側に穴をあけて
リム内のニップルを外に出しました。
リムの内周側の穴の直径より
スポークヘッドの引っかけ部分の幅のほうが広いので
これだけではニップル付き スポークの回収はできません。

RIMG7765amxy15.jpg
↑回収したニップルとスポーク

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外側からニップルを炙ったり 注油したりなど
リムの破壊なしには出来ない方法で
一応は ゆるめたのですが、

RIMG7768amxy15.jpg
異常に固い手応えとともに
ねじ山がかかっている部分のアルミが
固着に持っていかれたので
再使用できる状態では ありませんでした。

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あと このスポークも まあまあベコっていました。

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XR-19Wリムで前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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キンリンのXR-19Wリムと
サンツアーのシュパーブプロのハブで前輪を組みました。

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リムにX-KEYMETという赤いステッカーがありますが、
エックス キーメットというのは
キンリンの自社販売でのブランドです。

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サンツアーのラージフランジクイック式フロントハブ 32H
全CX-RAYロクロクイタリアン組みで
金アルミニップルです。

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ハブ胴に ホイールの回転方向に向かって表記があるので
これを正方向で読める側が右側というのを
イタリアン組みの左右の根拠にしています。

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時系列が戻って 組む前の状態のハブです。
このハブですが、ホイールの組み痕があり

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左右どちらのフランジも
自分に近いほうから見たフランジ外側に
反ヤマアラシさん方向のヌポークの食い込み痕があります。
なので このハブで組まれたホイールは 逆JIS組みです。
逆JIS組みを 理論上やってもおかしくない条件は、
固定ギヤのピストバイクでチェーンを左側にする
レフトドライブの後輪を
両切りのリヤハブで組むときくらいです。

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↑これは シュパーブプロのラージフランジの
非中空シャフトのナット式のもの、
つまり ピスト用のフロントハブですが

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組み痕は 左右フランジとも
ヌポークがヤマアラシさん方向なので
JIS組みです。

RIMG7747msn5a.jpg
今回の 組んだあとのホイールのイタリアン組みの
右側フランジですが

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反ヌポークのフランジ穴に
ヌポークの首下痕があり、

RIMG7748msn5a.jpg
これがイタリアン組みの左側フランジでは

RIMG7750msn5a.jpg
現ヌポークと 元ヌポーク痕が合致しているので
ハブに対する 初めてのホイール組みのように
見えています。

元のハブに対するイタリアン組みの見た目は
こうなるか、ひとつフランジ穴がずれるかの
どちらかになりますが
バルブ穴から覗いたハブ胴の位相を
サンツアーの表記に合わせると こちらになりました。

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6月15日もお休みをいただきます(予告)  

今日の演奏会ですが、
オペラ形式だと 2時間ちょっとくらいの
演目である場合が多いところ
時間にして約50分でした。
前半は 16分と19分くらいの曲、
それから25分の休憩、
そのあとにオペラ形式の演目が50分なので
17時くらいに終わりました。
これなら19時開演でもいいじゃん、と思ったのですが
後ろの ひな壇に並んだコーラス隊の中に
少年少女合唱団がいたので
未成年の就労時間とか拘束時間の関係で
夜に出来なかったのかもしれません。

それはいいのですが、
IMG_5666amxy15.jpg
定期演奏会とは 別のコンサートで
チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」があったので
チケットを買ってしまいました。
なので6月15日(土)も お休みをいただきます。
ベートーヴェンの「英雄」とチャイコフスキーの「悲愴」、
あと ショスタコーヴィチの「革命」は 抗いがたいので
どうか ご容赦ください。

それとは別に 次の定期演奏会は3月8日(金)です。
2ヵ月くらい空くときもありますが
ここしばらくは1月31日、2月17日、3月8日と
間隔が詰まっています。

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