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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

レーシングゼロカーボンDBさん  

お客さんから レーシングゼロカーボンDBをお預かりしました。
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新品です。先に点検したのが後輪なので まずは後輪から。

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センタードンピシャ、ほぼ振れ無しでした。
前輪も、画像を撮っていませんが同様でした。

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このカーボンリムですが、基本は ユニディレクショナル模様で

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リム穴周りのみ クロス模様となっています。
これは補強の意味合いがあるとのことですが、
スポークテンションが リムブレーキモデルより
極端に高いというわけでもないので、
むしろ補強部分が リムブレーキモデルと同じ厚み、
それ以外の部分が リムブレーキを想定していないので
軽量化のために薄くしてあり 結果
リムブレーキ用リムより軽量に仕上がった、という可能性があります。
それについては いずれリム交換などする日が来れば知ることになるかもしれません。
まあ教えるつもりはないけどな。
↑うわこいつかんじわるい

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リム穴周りの補強なので、お休み位相にはありません。
センターゲージは リムに貼ってあるステッカーの厚みを拾うので
ディスクブレーキ用リムで リムサイドにまでステッカーがある場合
ステッカー無しの位相にセンターゲージを当てる必要がありますが、

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この補強、そこそこの厚みがあるので
センターゲージを当てる位相にしてはいけません。
となると、ごく限られた位相に注意深く当てる形になります。
あるいは 補強の位相同士で見てもいいかもしれませんが。
この点、要注意なのですが
注意するのは私であって お客さんには関係の無い話ですね。

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前輪も点検しました。
先ほど書いたように ほとんど なにもせずに済みましたが。

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前後輪とも2:1組みのスポークのうち

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2側のスポークより

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1側のスポークのほうが厚くなっています。
幅は同じです。
これが、そのうち書くと以前に書いていた「第3のアルミスポーク」です。
別の機会に書こうと思っていて それ用の画像もあるのですが、
とりあえず 触れておきます。

なぜ 2:1組みの1側、左右異数組みの少スポーク側の
スポーク比重を大きくするのかですが、
後輪の場合 ディスクローター側が
ラジアル組みになるという理由が考えられます。
が、このホイールでは 前輪の1側も厚スポークになっています。

左右異数組みに対するカウンターとして
左右逆異径組みをしている後輪といえば
コリマの12:8Hのホイールがありますが、
あれはリムブレーキなので
反フリー側のスポークを太くする理由に
ディスクブレーキ云々は関係ありません。

また、当初 カンパニョーロではディスクブレーキ用のホイールを
ゾンダDBと ボーラワン50DBの2モデルで展開していましたが、
このうち左右逆異径組みを採用しているのはゾンダDBのみで、
現行のボーラDBには 50に加えて35、WTOの45とありますが
これらは いずれも左右同径組みです。
私が最初に アルミスポーク仕様のホイールで
左右逆異径組みを見たのは シャマルウルトラDBです。
コリマの12:8Hの後輪でも、
リム高が高いモデルでは 左右逆異径組みになっていません。
カンパニョーロ/フルクラムも コリマも、
リム高がある程度高くなると 左右逆異径組みをしていません。
ある要素の大小を勘案したときに
おそらくはリム高がどうこうではなく
スポークの短さで 逆異径組みを採用するかどうか
決めていると思うので、仮にゾンダに24インチ仕様があったとすれば
左右同径組みにすると思われます。
カンパニョーロ/フルクラムとコリマと私で
左右逆異径組みを決定する判定基準というか
勘案している要素は 同じか、大筋では違わないと思うのですが
メシノタネコードに引っかかるので 詳しくは書きません。
ゾンダDBを見たときに、仮に今後 シャマルウルトラやレーシングゼロで
ディスクブレーキ用のホイールを出すなら
少なくとも前輪は 逆異径組み用に 幅か厚みの違うスポークを
わざわざ用意するかもしれないと思ってはいたのですが
本当にやったので 驚きました。

2:1組みのリムブレーキ用の完組みホイールは
フロントとリヤ左スポークが同じ長さで共用ということが多いですが、
ハブの寸法を根本から設計できるメーカーであれば
「ディスクブレーキ用の2:1組みホイールは
後輪のほうがオチョコが大きい
=フランジ径が同じなら リヤ右とフロント左では
後者のほうがスポーク長さが長くなる、のを
同じスポーク長さになるように フロントハブの寸法を調整する」
ことで リヤ右とフロント左のスポークを同じに出来ると思うのですが、
実際に調べてみたところ
ボーラWTO45DBでは リヤ右とフロント左、
リヤ左とフロント右がそれぞれ同じ長さで
前後輪で2種類のスポークとなっていました。
私が思いつく程度のことを カンパニョーロがやらないはずがありません。
と思っていたら
ボーラワン50DBと35DBとゾンダDBでは
確かにリヤ右とフロント左が同じスポークではあるものの
リヤ左とフロント右が別個の長さなので 前後輪で3種類、
シャマルウルトラDBでは全て違っていて 前後輪で4種類でした。
スペアスポークの在庫を揃えるのががががっがっがg

category: スポークの話

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レーシングゼロ ナイトさん  

お客さんから レーシングゼロナイトをお預かりしました。
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前後輪とも 点検ついでにおしゃれ泥棒を ご希望です。

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できました。

ここで重要なお知らせです。
レーシングゼロやシャマルウルトラなどで
リテーナーベアリングの玉数が2つ少なくなった
新フロントハブの前輪は、ハブフランジが小径になったので
それ以前のモデルと比べて スポークが少し長くなっています。
そして、新フロントハブのアルミスポークのホイールでは
レギュラーモデルで プレーン赤スポークのモデルが出たことはありません


レギュラーモデル以外では 存在します。
過去に日本限定モデルで出た 全てプレーン赤スポークのレーシングゼロと、
もうすぐ(2019年7月~)出る 日本限定モデルの
レーシングゼロ コンペティツィオーネ レッドカスタムが それに当たります。
なので、それらのモデルのスペアパーツとしての
プレーン赤スポークを仕入れればいいのでは、と考えたのですが
それらのホイールの プレーン赤スポークは
スペアパーツとしての設定が(少なくとも現時点では)ありません。
つい先日もカンパニョーロにジャパンいち詳しい問屋さんに訊いたのですが
もし これらのホイールの補修をするなら 黒スポークでするしか無い、
というのが公式の答えになるということでした。

新フロントハブのレーシングゼロの
前輪のスポークの品番は R0-117、
これの後に 色ないしモデルによって文字が付きます。
レーシングゼロの黒スポークはR0-117B、
レーシングゼロナイトの黒スポークはR0-117N、
レーシングゼロコンペティツィオーネの黒スポークは
R0-117B(普通のレーシングゼロと同じ)、
レーシングゼロコンペティツィオーネの
文字入り赤スポークはR0-117Rとなります。

新型のアルミニップルは 銀だとR0-115、黒だとR0-215という品番で
R0-117Bは 黒スポーク+R0-115ニップル、
RO-117Nは 黒スポーク+R0-215ニップル、
R0-117Rは 文字入り赤スポーク+R0-115ニップルとなります。

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何が言いたいのかというと、
新フロントハブの前輪で おしゃれ泥棒する場合
コンペティツィオーネ用の文字入り赤スポークを使うしかないということです。
しかしこのスポーク、値段が非常に お高めでして、
2019年7月8日以降に適用される最新の税別定価だと
R0-117Bが1885円、RO-117Nが1824円のところ、
R0-117Rだと3200円もします。
おしゃれにお金がかかるのは 致し方ないということだな!

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リヤ左の赤スポークは プレーン赤スポークのR0F-SR01です。
同じ長さで こちらのほうが安く、お客さんに伺ったところ
文字入りにはこだわりが無かったので こちらを使いました。
R0FのFはフロントを意味しますが、
このスポークのときのレーシングゼロは フロントとリヤ左が同じ長さで共用、
リヤ右はR0R-SR01という仕様だったので 間違いではありません。

category: スポークの話

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7900のC35のスポークについて  

ひとつ前の記事の最後に追加するつもりでしたが、別記事にしました。
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7900のC35の後輪が
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左右異径スポークであることについて。

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シマノの、コンポーネントではなくホイール単独のカタログです。
2010年と2013年ですが、
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デュラエースのホイールの型番が それぞれ7850系と9000系となっており、
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7900系なのは2011年と2012年だけでした。

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↑C35が載っています。

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2011年のカタログ
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C24だけが左右異径組み、

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2012年のカタログ
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やっぱりC24だけが左右異径組みです。

しかし事実として 左右異径組みのC35が存在します。
C24とは スポーク長さがまったく異なるので
それを流用したというわけでもありません。

ひとつ前の記事では「私の手元の資料では左右同径組みになっているのですが」
と書きましたが、そのこと自体を覚えていたにもかかわらず
もうひとつの事実と矛盾することに 気付いていませんでした。

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もうひとつの事実とは、7900のC35の後輪は
フリー側294mm・反フリー側295mmなのですが
私は そもそも294mmしか常備をしていないということです。

スポーク比重が同じであれば、1mm程度の長さ違いであれば
長いほうを仕入れて短いほうと共用することがあります。
例えば、ある時期のシャマルウルトラのスポークは
フロントとリヤ左が 同じ長さで 品番も同じです。
それのスチールスポーク版と言えるゾンダですが、
現行のひとつ前のモデルは リヤ右のみスポーク比重が大きく
フロントとリヤ左のスポーク比重が同じ、
長さは なぜかフロントのほうが1mm強 長いので
スポークカッターがあればリヤ左と共用できます。
バテッド始まりの位置は変わりますが。
あと、完組みホイール用のスポークは
ねじ山部分の長さが汎用スポークより長かったり
あるいは先日のコリマのように短かったりすることもあるので、
そういう場合は共用は避けたほうがいいです。

で、7900の後輪のスポークが左右同径であることを知ったうえで
共用したいのであれば、当然 長いほうの295mmを仕入れるはずなのです。
なぜ そうしていないのかというと、C35の後輪を修理するとき
フリー側は純正スポーク、反フリー側は黒CX-RAYストレートを使っていたからです。
反フリー側のスポークがとんだC35を見ると
黒CX-RAYの用意を 無意識に し始めるのに、
「7900のC35は カタログには左右同径と書いてあったなー」と
漠然と覚えていたことと矛盾していることに 昨日まで気が付きませんでした。
ちなみに このスポークの箱、DTのコンペの空き箱です。
今後は どうやら入手できなくなりました。

純正のスポークで修理しろ!と言われそうですが
純正のスポークの供給が無い場合 どうしたらいいんですかね。

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ついでに、気になったことを。
2011年のC35のチューブラーです。
初出なのでモデル名の横にNEWとあります。
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2012年のカタログです。
価格は同じで 前輪が6g、後輪が1g重たくなっています。
手垢でも付いたんでしょうか。

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つづいて C35のクリンチャーの2011年です。
DSC06020amx9.jpg
2012年です。
価格は同じで 前輪が25g、後輪が12g重たくなっています。
きっと手垢でしょう。
「2011年のC35のみ フロントとリヤ左スポークがCX-RAY相当だった」
という可能性が頭をよぎりますが、違います。
手垢です。

category: スポークの話

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DTのスポークについて  

DTのスポークですが、取り扱い代理店が変更になりました。
もう チャリ通ついでに取りに寄ることはできません。
取り扱い品目や数量単位も変わっているので
そのあたりのことについて書きます。

新しい問屋さんの常備取り扱い品目が
チャンピオンとコンペティションだけになりました。
具体的に書くと
14番チャンピの銀と黒、
15番チャンピの銀、
14番コンペの銀と黒、になります。

15番チャンピの黒と 15番コンペ、
レボリューション、エアロライトが無くなっています。

といっても当店では レボリューションは
ほとんど使いませんので とくに困りません。
32Hないし36Hの昔のローハイトリムでなら
うにょーんを起こさずに使えますが、
その場合でも CX-RAYで組むことが多いです。

エアロライトは、前の問屋さんでも
銀と黒で 300・290・280・270mmの4種類だけ、
間の長さはスポークカッターで切って作れという方針で、
299~260mmくらいを任意に得られるわけですが
同じスポーク比重と断面形状のCX-RAYより
価格が高く 供給も安定しないので 使ったことはほぼありません。
なので やっぱり困りません。

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↑前の問屋さんの取り扱い単位です。
1箱ごとの販売で、基本は1箱100本入りでしんちゅうニップル付きですが
黒コンペのみ1箱72本で 黒スポークなのに銀アルミニップルでした。

表には無いですが、レボリューションは銀 黒ともに72本入りで
どちらも銀アルミニップル付属なので、
黒コンペのみ数量とニップルが レボと同じ仕様だったことになります。
ちなみに チタンスポークのチタニウムMMC(メタルマトリクスコンポジット)は
1箱に たった12本入りでした。

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↑今の問屋さんの取り扱い単位を書き足しました。
コンペの15番の常備無し、黒コンペの付属ニップルが黒アルミに変更、
100本ずつではなく 10本または4本の取り扱いというのが変更点です。
ただし、チャンピオンの315mmのみ 500本か100本か72本の
販売単位があり、スポークカッターがあれば
プレーンスポークは任意の長さで自由に使えるので
315mmだけを買えば事足ります。

10本ないし4本という販売単位ですが、
単価は10本のほうが かすかに安いものの ほとんど同じです。
これを組み合わせることで、
たとえば 32Hの前輪なら10+10+4+4+4、
24Hの半コンペの12本だけなら4+4+4というように
ちょうどの数を仕入れることができます。
今後、DTのスポークについて
「100本単位でないと買えないから32本しか使わなくても100本買え」
などと言うショップは嘘つきなので 気を付けましょう。
そうでなくとも、不要なスポークを買わせる時点で 十分にアコギですが。

ホイールを組みまくっていれば ハズレのスポークを引くことも
まれによくある(←どっちやねん)ので
ちょうどの本数だけを仕入れるというのは 実はリスキーな行為です。
私は こわくて出来ません。

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早速、銀と黒のチャンピの315mm100本入りを買いました。
前の問屋さんだと 箱入りスポークはニップルが付属していましたが
今の問屋さんだと付属しないようです。

前の問屋さんだと黒チャンピの常備在庫の最長長さが なぜか266mmだったので
黒半チャンピ相当のときには サピムの黒リーダーを使っていましたが、
これからは黒半チャンピにしていく予定です。
14番黒プレーンに限ればホイールスミスのSS14(最長310mm・50本入り)も
なかなか いいスポークですが。

チャンピのまとめ買いの315mmを除いて、今の問屋さんの
チャンピ/コンペの取り扱い長さは255~303mm(1mm刻み)となります。
ひとつ前の記事でも触れていますが、
前の問屋さんの銀コンペの最短長さは258mmでした。

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前の問屋さんのチャンピ/コンペの最長長さですが、306mmでした。
コンペの306mmは なぜかいつも無いので
305mmを仕入れることが多かったですが。

303mmでは長さが足りない例として
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競輪用のホイールで、アラヤの16Bゴールドリムを
36H8本組みで組むのに用意された
星の15番ベースのバテッドスポーク305mmという
ある意味 定型長さのスポークがあります。
これが事実上 700Cリムに必要な最長長さとなりますが、
超ローハイト36Hリムを8本組みする機会はそうそう無いでしょう、たぶん。

コンペに100本単位での販売が無くなったということは、
100本や200本欲しいときは 1袋10本入りを10袋20袋で
注文することになります。
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これが 非常にうっとおしい。
袋から出してまとめるのが手間です。

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↑これは黒コンペ4本入りについてくる ニップル4個ですが、
ここまで小分けにする意味があるのかと思います
(いや だから零細の組み手だと これが助かるんだってば)。

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コンペの100本または72本入りの仕様が無くなったということは、
今後この箱を入手する機会が無くなるということです。
コンペであれば1箱に200本は詰められるのですが(チャンピ14番だと きつい)
いままでは 余った箱はバンバン捨てていました。
この箱、使ってくると だんだん傷んでくるので
コンペの箱買いをしたときに 時たま 箱のほうを新調していたのです。

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これは、当店でのCX-RAYを入れているスポークケースです。
引き出しに間仕切りがありますが、
1mmや2mm違いのスポークを同じ引き出しにすると
万が一 混ざったときに ややこしいことになるので

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たとえば1mm刻みの同じスポークだと
こういう順番で入れていったりしますが

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私は同じ長さの色違いを左右に振り分けるようにしています。
ちなみに このスポークケース、
買うと クソ高いのですが(それ以前に廃版かも)
昔、心の師匠がゆずってくださるというので ありがたくいただきました。

引き出しは余っていますが コンペのために3つほど割くことになるかもしれません。
303・285・278mmが よく使う長さで
あと最短長さの255mmで 4つ必要になりますが、
278mmは285mmから確実に切り出せます。
それでもよく使うので 278mmをわざわざ注文しているのですが。
うーん 迷う。


つづいてニップルについて。
15番は しんちゅうと銀アルミの取り扱いのみとなり
カラーニップルが無くなりました。
私は15番ベースのスポークはめったに使わないので
(小径車で15番プレーンを使うことがある程度)
これについても あまり困りません。
どうしても仕方がなければ サピムのニップルを使います。
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4年ぶりくらいでしょうか、
久しく見なかった「濃い赤」が復活しました(画像上)。
DTの100個入りのニップルの箱は、詰めれば200個入ります。
なので アルミニップルを買ったときに 箱の数が半分になるように圧縮するのですが
画像下の薄い赤は 当店の元からの在庫分・・・ではなく
今回の入荷分です。つまり、同時期で薄い赤と 濃い赤が混在しています。
ひとつのホイールで この2色(メーカー的には1色)が混ざらないようにはしますが
今後 薄い赤が一旦無くなるかどうかなどは分かりません。

DTのスポーク・ニップルの価格ですが
今回の問屋さんの変更で やや値上がりしました。
スポークと 銀アルミニップルについては当店の価格に変更はありませんが
カラーアルミニップルは値上げをします。
現状1個40円、2018年8月からは1個50円になります。
すでに ご注文分のホイールは1個40円で対応します。
申し訳ありませんが ご了承ください。
ちなみに今の問屋さんの税込定価は 1個61.5円です。

リム、フリーボディ、スルーアクスル用のエンド部分のパーツ、
スルーアクスルなどについては
今の問屋さんのほうが常備在庫が充実しています。
朝に、ふらっと取りに寄れなくなってしまいましたが。


スポークの話ついでに コメントへのお返事を。
磁石につくほうの真・スターブライトは DT並みに強いですよ、
というコメントをいただいていました。
というか DTより強いかもしれません。そのうえ安いです。

が、これは別のコメントにもあったことで 私も確認済みですが
磁石にくっつかないクソスターブライトと
同じパッケージに混在していることがあるので 怖くて買えません。
星のスポークですが、14番プレーンの銀スポークに限れば
真・スターブライトだけが安定供給されれば 選択肢にはなりえます。
安定供給されれば。
星のバテッドスポークは、非バテッド長さが
スポーク長さによって まちまち(とくにエアロスポーク)なので
あまり好きではありません。

DSC05666amx9.jpg
↑これは、星のエアロスターブライトII型で
右上から290mm、276mm、256mmです。
スポークの長さではなく バテッド始まりの位置で揃えてみました。

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290mmと276mmを、バテッド始まりの位置で揃えて 見てみます。

DSC05668amx9.jpg
首側
DSC05669amx9.jpg
ねじ山側
「バテッド部分の長さ」が同じになっています。
サピムなどの場合は
「両端のプレーン部分の長さが同じで それ以外がバテッド部分」
という仕様ですが、星の場合はバテッド部分の長さが何パターンか あり
スポークの長さによって それを変えているという方式のようです。

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これに256mmを加えて、首の位置で揃えてみます。
DSC05673amx9.jpg
256mmはバテッド部分が短くなっています。
で、この首側のプレーン部分がやたら長いのが
かっこ悪いと思うのですが、どうでしょうか。
これらは全て真・スターブライトなので
スポークの強度としては問題ないどころか素晴らしいのですが。
出来るんなら これをもういっぺん作ってみろ。

つづいて、ピラーのスポークについて どう思われますかというコメントについて。
DTやサピムとかぶらない仕様のスポークとして
丸穴に通るスクエア(四角断面)エアロのスポークがあり、
エリプティック(楕円断面)エアロのCX-RAYよりスポーク比重がやや大きく
20Hまたは それ未満の本数の前輪を組むときなどに良さそうですが
当店では安定供給されないので採用していません。
いわゆる中華カーボンなどのホイールに
採用されていることが多い気がしますが、
それらのスポークとびの補修に困ることがあります。
あと、雑感ですが首折れスポークに限れば
サピムやDTより首とびが起きやすい気がします。

category: スポークの話

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スポーク量について  

「スポーク量」について、過去に書いたことと 一部 重複しますが
左右異径組みと左右異数組みの関係について ちょっと書きます。
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まず、スポーク量というのは
ハブとリムの間にあるスチールスポークの、
スチールの体積の総量のことです。
スポーク比重の%の数値に本数をかけるだけですが、
簡単に考えるときは 長さについては無視することが多いです。

ちなみに、長さをかけたものに さらに0.0257をかけると
スポークの重量の概算値(g)になります。

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ここで、前輪を3つ並べてみます。
スポーク比重65%の20H、100%の13H、
あと現実には存在しないスポーク比重ですが216%の6Hです。
これらはホイールに使われているスチールスポークの体積が同じなので、
(ニップルの個数が違うやんけという細かい点を除けば)
ハブとリムが同じなら ホイールの重量も同じになります。
もちろん、例えば10%の130Hも同じ重量になりますが、
同じであれば 高比重/少スポークと 低比重/多スポークの
どちらが優れているのかというと
・ホイールを組みきるまでに スポークがうにょーんを起こさない
・そのホイールの乗り手が ヌルいと感じない
範囲であるという条件下で なるべくスポークが多いほうが良い、
というのが私の結論です。
あと、スポークが多いと空力的に不利、というのは
スポーク量の吟味よりも小要素です。

「うにょーんを起こさない」という条件は
スポーク比重65%の丸バテッドスポークだと たいへん厳しく、
スポーク比重65%の扁平スポークだと全然大丈夫ということが
経験的に分かっているので 実質の最低スポーク比重は
扁平スポークであるという条件付きの65%になります。

「そのホイールの乗り手が ヌルいと感じない」という条件ですが、
常々 私が言っていることとして
「シマノのC24の前輪の16Hというのは少なすぎる、
空力やスポーク重量の削減などのメリット以上の
剛性上のデメリットがあり 大要素小要素を勘案すると
明らかに良くない」というのを例にすると
C24のスポーク量は 65(%)×16(H)なので1040となります。
私は、C24のWOリムと ほぼ同重量のキンリンXR200リムを
CX-RAY(スポーク比重65%)で組んだ前輪を
数百は販売していますが、C24と使い比べたことがある人に訊くと
「C24より硬い」と言われなかったことがありません。
その前輪のスポーク量は65(%)×20(H)なので1300です。
なのでC24が「16Hであること」に こだわるのであれば
スポーク比重81.25(%)×16(H)で ちょうど1300になるので、
そうしたほうが良いということになります。
が、うにょーんを起こさない範囲で
スポーク本数を増やしたほうがいいので、
結局は同じスポーク量では 81.25×16よりも
65×20のほうが さらに良い、ということになります。

81.25%×16の実践例としては、レーシング3が だいたいそれに相当します。
あと、マヴィックのスチールスポークの前輪は
少スポーク数で これでもかというくらいの高比重スポークになっていて、
安易にスポークを細くしない点は 本当によく考えていると思います。
モデルによっては13番ベースのスポークを採用していますが、
16Hのスチールスポークの「まともな」前輪を組もうとすれば
そういう仕様にも納得がいきます。
これらのメーカーは「スポーク量」とか「スポーク比重」とか
「うにょーん」とかいう のむラボ用語では把握していないでしょうが、
私と同じ考えを もっと高次でつかんでいるのは間違いないので
出来たものを見たときに「ほほー」と唸らされることが多々あります。

あと、スポーク本数を減らしすぎると リム高や リムの剛性にもよりますが
スポークテンションで リムが左右に波打って
横振れ取りの妥協点を下げざるを得なくなります。
上の図でいうと、216%の6Hの前輪は
リムが左右にグニャグニャになって
まともに使えるように組めないはずです。
C24の16Hの前輪も同じ傾向があり、
振れ取り台のゲージを詰めると 20H以上のホイールでは出ない、
取れない横振れがあるのが分かります。
それを発生させないように少スポークにしようとすれば
ペアスポーク位相にするしかありません。
まさに ロルフプリマのホイールがそうです。
もしあれが均等間隔のリム穴であれば まともなホイールにはなりません。

冒頭で、スポーク重量から「長さを無視する」と書きましたが
長さを無視しないとすればスポーク量65(%)×16(H)で
まともなホイールになる リム高(リム剛性)は存在します。
C50の前輪だと 16Hでもいけるんじゃないでしょうか。
16Hが間違っている、というのではなく
軽量ローハイトリムと低比重スポークで16Hにするのが
間違っている、というわけです。
カーボンフードリムの元祖コスミックカーボンのリム内径は
オープンプロとほぼ同じです。
なので 構造としては実質オープンプロの16Hの前輪に相当するわけですが
高比重の13番エアロスポークにすることで
スポーク量が少なくなり過ぎないようにしていて、
実際に コスミックカーボンの前輪は
「ほとんどの乗り手がヌルいと感じない」という条件を満たしています。

C24のリムと比べるとレーシング3やコスミックカーボンのリムは
はるかに重い、ということは事実です。
が、仮に C24のリムが重たくなったとしても
リムの横振れの妥協点については解決すると思いますが
スポーク量の少なさに起因する剛性の低さは
(リム高が同じであれば)それほど変わらないと思われます。
「レーシング3のリムをCX-RAYストレートで組んだ前輪」は
リムが硬くとも重くとも ヌルいというわけです。
去年の年末に組み直したWH-7800の前輪も16Hですが、
元のスポークはCX-RAYよりスポーク比重が大きい扁平スポークで、
組み換え後もCX-RAY相当のスポークが怖くて使えなかったので
星のエアロSB3を加工したものにしました。

DSC02378amx8.jpg
で、ここからが本題。
左右異径組みと左右異本組みの「スポーク量」の置き換えについてです。
描くのが面倒なので8+4の12Hの後輪を書きました。
左右ラジアル組みです。左右ラジアル組みにしても
オチョコのぶんだけは スポーク長さの違いを
計算に盛り込むべきですが、長さは無視します。
スポーク比重100%のスポーク12本としたので
スポーク量は1200になります。
右が100×8、左が100×4です。

DSC02380amx8.jpg
そこから、反フリー側のスポークを割り箸のように分割すると

DSC02381amx8.jpg
2:1組みの左右同径組みが
左右同数組みの左右異径組みに変換されます。
スポーク量は変わっていません。
反フリー側のスポーク比重が50%になりましたが、
現実には スポーク比重50%のスポークというのは存在しません。
サピムのCXスーパー(15番ベースの超軽量エアロスポーク)の
メーカー公称値から計算すると約54%になりますが、
確実に うにょーんを起こさないということが
経験上確からしいとなると やはり扁平の65%が限界です。
ここから、スポーク量を変えずに左右同径スポークにする
左右ともスポーク比重75%で スポーク量が1200になります。
そこから、左右同数スポークなので左右異径組みを盛り込むとして、
現実に安定供給されるスポークからスポーク比重を勘案して選べとなると
いつも私がやっている半コンペでスポーク比重 右85%左65%となるわけですが、
スポークテンションの左右差の是正度「だけ」でいうと
2:1組みのほうが圧倒的に優れています。

2:1組みについて経験的に分かっていることとして
・首折れスポークでやると反フリー側のスポークの首とびリスクが非常に高い
・反フリー側をタンジェント組みすると反フリー側のほうがスポークテンションが高くなる
・丸と扁平に関わらずスポーク比重65%のスポークでは やらないほうが良い
というのが挙げられます。

首折れスポークうんぬんは、
完組みホイールであればストレートスポークを使うことで解決していると思われます。
例えば ゾンダやボーラで反フリー側の首折れが顕著ということも無いので。

2:1組みだと 反フリー側を基本的にラジアル組みせざるを得ない、というのは
駆動時のねじれにとって不利な条件だと思います。
例えば 24Hの後輪で、12+12Hのタンジェント組みの
(私の場合は結線もしますが)反フリー側の12Hの構造より、
16+8Hの反フリー側のラジアル組みの8Hの構造が
ねじれに強いとは とても思えないのです。
ただ、フリー側が16Hになることで大要素小要素的に
ペイできている可能性はあります。
なので、ストレートスポークでさえあれば
2:1組みのホイールについては悪いものだとは思いません。
フリーボディぶんのオチョコ量がある後輪の結論だ!とまでは思いませんが。

2:1組みの後輪では スポーク比重65%の
レボリューションやCX-RAYを使わないほうがいい、
というのは経験的なことです。
実際の手組みでもそうですし、
ローヴァルのCLX40(24H)で シュータッチ事例をそこそこ聞くのに
ボーラ35(21H)では ほぼ聞かないというのは
そこにあるのではと思っています。
ローヴァルの前世代はスポーク比重65%の丸スポーク、
最近では同じスポーク比重でエアロスポークになっていますが、
これのスポーク量が 全ての乗り手に対してでは無いものの
何割かの乗り手にとって シュータッチを起こすかどうかの
閾値を下回っているのではと思います。
リヤハブ寸法について ボーラのほうが優れている、というのは
スポーク量よりは小要素だと思われるので
もしローヴァルの後輪でシュータッチを起こすのであれば
スポーク比重が大きいスポーク(扁平なら たぶんスクエアエアロになるはず)で
組み直すことで大幅に改善される(シュータッチが起きる人率が下がる)
はずですが、残念ながら それに相当するスポークで
安定供給されているものが 私の知る限りでは ありません。

だいぶ話が逸れていますが 今回 書きたかったのは
スポーク量の概念は 左右異径組みと左右異数組みを統一しうる、ということです。
で、コリマの12+8Hの後輪や ゾンダDBの後輪で
逆異径組み(反フリー側のスポークのほうがスポーク比重が大きい)しているのは
これらのメーカーは左右異径組みと左右異径組みの是正度について
具体的な係数や それを統一する式を持っているのではないか、
と思われるのですが 私にはそれが無いので
ゾンダDBの前輪よりは極端ではないだろうと
オチョコがあるフロントハブで左右異径組みしてみたら
たまたま ちょうど良い具合の左右差に落ち着き、
はっきり言って自画自賛ながら「ほほー」と思ったのが
ひとつ前の記事の前輪です、という話でした。

ちなみに、スポーク量は「ビーカー論」にも関係します。

category: スポークの話

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