のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

曲がったフロントメカを曲げ直しました  

お客さんから、フロント変速をジャムらせて
メカの羽根が曲がったというバイクのお持ち込みがありました。
DSC06946amx3.jpg
羽根の後端が内側に入っています。
ただ取り付け位置がゆがんだだけでなく、
羽根自体も曲がってしまっています。

DSC06943amx3.jpg
↑横から見た状態
フロントメカを一旦外して、
当店にある 自作のフロントメカ曲げ機にかけました。

DSC06949amx3.jpg
直りました。
歯離れ修正をせずに羽根だけ曲げるのは
かえって困難なので、ついでに歯離れも直しています。

category: 歯離れ修正

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歯離れ修正が できそうで できなかったので実力行使しました  

変速調整ついでに歯離れ修正をしました。
DSC03112amx3.jpg
DSC03118amx3.jpg
今回は かなり修正しました。

DSC03113amx3.jpg
↑直付け台座が着脱式で

DSC03116amx3.jpg
↑直付け台座の裏が フレーム側のリベットに対する
ヌスミ加工も含めて長穴だったので、

DSC03117amx3.jpg
↑こんな感じで角度を振った状態で 固定ボルトを締めれば
台座の角度が変わる、と思ったのですが・・・。
フレーム側の形状(段差)に誘導されて
結局は ほぼ一様な位置にしか台座の位置設定ができませんでした。
なので 冒頭の歯離れ修正は 別の力技で行っています。

category: 歯離れ修正

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歯離れ修正が必要ありませんでした  

いつもは「歯離れ修正をしました」という話ですが、
今日は「しませんでした」という話です。
DSC02866amx3.jpg
古典的スケルトンのスチールフレームに
クランクセットとフロントメカを取り付けました。
フロントメカは28.6mmバンド式です。
28.6mmのアダプターバンド+直付けタイプのフロントメカ、
ではなく バンド一体式のフロントメカです。
なので 何らかの修正を施していない場合、
歯離れ具合は シートチューブの角度に異存します。

画像を見れば分かりますが、歯離れ調整は要らないですね。
アウターギヤが53Tなので、50Tより羽根の後端が
ギヤの歯先に近づきます。



以下おまけ(こっちのほうが長い)

さっき「古典的スケルトン」と書きましたが
それが古臭くてダメなもので 今のほうが考え方が進んでいる、
というわけではありません。
リヤエンド寸法が一律同じ(例えば405mm)だとしましょう。
28.6mm径のシートチューブでも シート角をしっかり寝かせれば
シートチューブ裏にリヤタイヤが接触しそうになるくらいの すき間になります。
そのままでシートチューブが31.8mm径や34.9mm径になると
リヤタイヤがシートチューブに接触するので シート角を立てざるを得ません。
シートポストやサドルを色々選べる仕様のフレームだとしても
(例えば インテグレーテッドシートチューブや
セライタリアのモノリンク式ヤグラなどを除外するということです)、
サドル後退幅を 前に出すのは容易ですが
後ろに引くのは色々と苦労します。
サドルを可能な限りガッツリ後ろに引いて
セッティングしているという人も多いでしょう。
現状の多くのフレームのシート角が、理想の後退幅を得るのに
不十分な場合が多いほどに立っているのは
単にフレーム形状からくる制約であり、
ポジション出しに関して合理的な理由があるからではありません。

DSC02873amx3.jpg
一般に言う「シート角」とは
「BB軸を通る地面と平行な線とシートチューブの間の角度」のことですが、
それとは別に「チェーンステー角」という フロント変速にとって
非常に重要な角度があります。
これはリヤセンターの線とシートチューブの間の角度です。

シマノの場合、
ロードバイクのコンポでは これを61°~66°くらいで想定していますが、
ハイエンドMTBコンポでは66°から69°を想定しています。
ハイエンドというのは「競技用MTB専用のグレード」です。
それより下位のミドルクラスのMTBコンポまたは
MTBのコンポから派生したクロスバイク用のコンポでは、
同じグレードのフロントメカでも
シートチューブ角63°~66°用と 66°~69°用の
2種類を用意しているものもあります。
(これはフラットバーロードバイク用コンポもです)
クロスバイク用コンポの場合は同じグレードのクランクセットで
MTB系のアウター42Tと 街乗り系のアウター48Tがあり、
この2つのギヤの歯数の隔たりが大きいことも
フロントメカを別個に用意している理由ではないかと思われます。

で、ロードバイクの場合 アウターが50Tと53Tで3Tの差があり、
シート角の差も 寝ているフレームと立っているフレームで
3°~4°は違いますから 実は1種類のフロントメカで
対応させるのは厳しいはずなのです。
フロントメカは 直付け式を使うとして、
アダプターバンドかフレームの台座側に調整機能があれば
非常に助かるのですが・・・(後者は 例がたくさんあります)。



おまけのおまけ
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フレーム側の事情の変化で
コンポの設計が変わった例としては、ブレーキアーチもそうです。
昔のブレーキはアウター受けの部分が 横に伸びていたのですが
最近のブレーキは縦に伸びていて左右の幅をコンパクトにしています。
左右幅が狭いと ブレーキの力率を稼ぐには不利だと思うのですが、
これには理由があります。
最近のブレーキを ホリゾンタルトップチューブのフレームに
取り付ける分には問題ないのですが、
昔のブレーキを スローピングのきつい(=後ろ三角の小さな)フレームに
取り付けると、ペダリング時にアウター受けが裏ももに刺さります。
これはサドル後退幅の大きさによっても変わりますが、
私が昔乗っていたバイクでは ペダリング時にかかとが下がると
シュパーブのブレーキアーチが刺さる関係になっていたので
「かかと下がり お知らせ機能」になっていました。
きつい登りでは 1ケイデンスごとに刺さるので
ただうっとうしいだけでしたが。

追記:
「シートチューブの芯の延長上にBBシェルの芯がある場合、
歯離れの具合は シート角によりませんよね。
シート角が何度でもFDとチェーンリングの位置関係は 変わらないからです。」
というコメントをいただきました。

DSC02878amx3.jpg
↑確かにコメントにあるようにシート角によって
歯離れ具合が変わるということはありません。
これは シートチューブの芯の延長線上にBBの芯がないフレームでも同様です。
上の図のように クランクアームの位相を変えずに
フレーム側をぶん回せば分かりやすいかもしれません。

「バンド式のフロントメカの歯離れ具合がシートチューブの角度に依存する」
と書いたのは「必ず丸チューブと直交してバンドが取り付く」という意味です。
これが直付け台座なら シート角に対してオフセットした角度で設定したり
台座に首振り機構を付けたりしてある場合があるので
シート角とフロントメカの歯離れ具合は一様に定まりません。

DSC02879amx3.jpg
で、シート角が立つと歯離れ具合は確かに変わらないのですが、
チェーンステー角は変わります。
これによって変速のどこが変わるのかというと、アウター側に変速するとき
フロントメカの内側の羽根がチェーンと接触する位置が変わるのです。
これは コンポメーカーがフレームのチェーンステー角を
ある範囲に指定している理由のひとつです。

ロードバイクでシート角が立つと、チェーンステー角がMTB寄りになりますが、
これによって起こる ある不具合を修正するのに
「歯離れ修正」という言葉を 隠れみのにして
フロントメカをいじることがあります。
メシノタネコードなので詳しくは書けませんが、
歯離れ修正はフロントメカの外羽根とアウターギヤの歯先の間隔を
なるべく沿わせることだけが目的ではありません。
結果 羽根の後端で歯離れが少なくなるので
「歯離れ修正」という造語を使っていますが。

羽根の後端と歯先の間が空いていても、あえて触らないことも多々あります。
これの判定基準は2つありますが、書けません。

シート角自体では歯離れ具合は変わりませんが、
アウターチェーンリングの歯数の大小では顕著に変わります。
歯離れの見た目への影響度は圧倒的に
アウターの歯数>(シート角によって変わった)チェーンステー角
になるのですが、以下の仕様はそれだけでは説明できません。

シマノのMTBコンポの一部では
フロントメカをチェーンステー角に応じて
2種類用意しているものもあると書きましたが、
その場合 フロントメカの型番の最後に「-6」や「-3」が付いていて
「-6」が66°~69°用、「-3」が63°~66°用です。
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↑あるグレードのクランクセットとフロントメカの関係ですが、こうなっています。
アウターの歯数でフロントメカを選ぶなら 48Tに-3、42Tに-6と
なってもいいはずなのですが フロントメカの互換性の判定基準は
あくまでもチェーンステー角によっています。
FD-M412を アウター48T仕様のFC-M411に合わせたあとに
クランクセットをアウター42TのFC-M411に換えると
ひどい歯離れが出ると思いますが、
フロントメカの設計意図の第一義は そこではないということです。

さっき「歯離れの大小に関わるのは アウターの歯数>チェーンステー角」
と書きましたし、それ以前の記事文中でも
「フロントメカを2種類用意しているのは このアウターの6T差も理由のひとつ」
と書いていますが 互換性の上ではそうなっていません。
(現実的には63°寄りのクロスバイクのフレームがあった場合、
48-38-28Tのクランクセットを選ぶことが多いとは思いますが)

ロードバイクのシート角が立つということは、この表で言うなら
チェーンステー角が63°から69°の方向へ変わるということですが、
フロントメカは1種類しかありません。
しかもシマノでは アウターギヤの歯数差より
チェーンステー角のほうを 互換性の大要素として見ています。

あとからの調整で、例えばFD-7900「-3」になるような加工を
フレーム側の事情に合わせてするというのが「歯離れ修正」ですが、
これは字面の通りの 歯離れの修正だけをしているわけではありません。

おっと しゃべりすぎたぜ。

category: 歯離れ修正

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歯離れ修正をしました  

今日お持ち込みされたバイクの変速調整で、
リヤエンド修正など含め 前後とも いろいろ直したのですが
DSC02779amx3.jpg
DSC02780amx3.jpg
↑フロントメカの歯離れ修正をしました。
歯離れ修正前に「元々52Tを使ってたりしてましたか?」と
私が訊いてしまうほど フロントメカが上のほうに付いていたので
まずそれを直した状態が上の画像、
そこから歯離れを直したのが下の画像です。

category: 歯離れ修正

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歯離れ調整をしました  

歯離れ調整をしました。歯離れ修正ではありません。
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鶏合え酢 作業の前後から。
歯離れがより良くなっています。
いつもは特別な加工であったり 多少の力技でここをいじるので
「歯離れ修正」という言葉を使いますが
今日はフレームに元々備わっている仕様を調整しただけなので
「歯離れ調整」と書くことにします。

DSC02005amx3.jpg
このフレーム、直付け台座を ねじ2本で止めているのですが
こういう場合は たいてい台座側の角度をいくらか振れるように出来ています。

めねじ山付きのリベッターが打ち込まれていますが、

DSC02006amx3.jpg
台座の裏がリベッターのツバを避けるようにヌスんであり、
しかもそれが長穴です。

DSC02009amx3.jpg
なので 台座自体の角度を振って歯離れ具合を調整することができるようになっています。
長穴なのは もちろん分かっていて歯離れ調整のためにしている仕様です。
Fメカ台座がボルト止めの場合は たいてい振れるように出来ているので、
その意図を汲んでアウターチェーンリングの大きさに応じて
歯離れ調整をするのがオススメです。

category: 歯離れ修正

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