バントライン・スペシャル 
2023/06/05 Mon. 23:41 [edit]
ドリルがうなる!

先日、とあるフレームに
9070の電動コンポを組み付ける作業をしたのですが
シマノ電動コンポに関してのお膳立てがある
フレームのはずだと思っていたら
そのフレームの初期型だったので
穴などがあいておらず 加工をしました。
上の画像は 右チェーンステーに
EW-SD50を通した状態です。
最近のフレームは BB穴の周りは
チェーンステー・シートチューブ・ダウンチューブが
つながっている空洞であることが多いですが、
このフレームは 密閉されたアルミの筒を通したBB穴で、
右チェーンステーとシートチューブの間にも壁があったので
BBの後ろと上に それぞれ穴を設けました。
それが 先日ミニルーターのモーターを焼いた一因でもありますが。
このフレーム、エンド周りの形状が独特なうえ
チェーンステーの やや奥のほうまで
元々ある穴の径を拡張しなければならなかったので
通常の長さのドリル刃では ドリル本体の回転部分が
フレームに接触してしまいます。

というわけで 私が バントライン・スペシャルと呼んでいる
特に長いドリル刃をつけた状態の これを使いました。
今回のために用意したものではなく、
昔 電動コンポに非対応だったころの
ニールプライドのアリーゼの チェーンステーの中ほどに
竹の節のような内壁があったのを ぶち抜くために買ったものです。

先日、とあるフレームに
9070の電動コンポを組み付ける作業をしたのですが
シマノ電動コンポに関してのお膳立てがある
フレームのはずだと思っていたら
そのフレームの初期型だったので
穴などがあいておらず 加工をしました。
上の画像は 右チェーンステーに
EW-SD50を通した状態です。
最近のフレームは BB穴の周りは
チェーンステー・シートチューブ・ダウンチューブが
つながっている空洞であることが多いですが、
このフレームは 密閉されたアルミの筒を通したBB穴で、
右チェーンステーとシートチューブの間にも壁があったので
BBの後ろと上に それぞれ穴を設けました。
それが 先日ミニルーターのモーターを焼いた一因でもありますが。
このフレーム、エンド周りの形状が独特なうえ
チェーンステーの やや奥のほうまで
元々ある穴の径を拡張しなければならなかったので
通常の長さのドリル刃では ドリル本体の回転部分が
フレームに接触してしまいます。

というわけで 私が バントライン・スペシャルと呼んでいる
特に長いドリル刃をつけた状態の これを使いました。
今回のために用意したものではなく、
昔 電動コンポに非対応だったころの
ニールプライドのアリーゼの チェーンステーの中ほどに
竹の節のような内壁があったのを ぶち抜くために買ったものです。
category: ドリルがうなる!
アルミのエモンダのボトルケージ台座を打ち直しました 
2023/04/08 Sat. 23:44 [edit]
ドリルがうなる!

↑フレームが何だったか忘れないようにするための画像
お客さんから トレックのアルミのエモンダをお預かりしました。
これは お預かりした本題では無かったのですが、
ダウンチューブのボトルケージが 抜けかけの歯のように
左右にグラグラと揺れていました。
ボトルケージの取り付けボルトの締め付けが
ゆるんでいるわけではないことは すぐに分かりました。
リベットナットのカシメ自体がゆるんでいます。

フレームが割れているわけではありません。
割れているのは リベットナット周辺の塗膜だけです。
拭き取ってしまいましたが、ボトルケージの陰に隠れる部分に
リベットナットがガタガタと動き続けたことによる
アルミが削れた粉の垂れた汚れがありました。


↑見ての通り、リベットナットがクルクルと回ります。

ぎゅいーん!
ドリルの刃で リベットナットのツバを薄く削いでから曲げて
フレームの中に落としました。

新しいリベットナットを打ち直しました。

経年のガタガタにより 下穴の径が広がっており
リベットナットのカシメられる面積が少なくなっているので
かなり強く カシメています。
これらはダウンチューブのボトルケージ穴ですが、

シートチューブの上の穴も カシメがゆるんでいました。
ただ、リベットナットが無限に回転するほどではなく
ある角度の範囲で回転方向に動くといった感じで
このリベットナットのまま 工具をかけてカシメたところ
ガタツキが治まったので 今回は打ち替えまではしていません。


↑元のリベットナットです。
シートポストを抜いた状態で
フレームを逆さにしたりして振っても
出てこなかったので、
フォークを一旦外して回収しました。

↑フレームが何だったか忘れないようにするための画像
お客さんから トレックのアルミのエモンダをお預かりしました。
これは お預かりした本題では無かったのですが、
ダウンチューブのボトルケージが 抜けかけの歯のように
左右にグラグラと揺れていました。
ボトルケージの取り付けボルトの締め付けが
ゆるんでいるわけではないことは すぐに分かりました。
リベットナットのカシメ自体がゆるんでいます。

フレームが割れているわけではありません。
割れているのは リベットナット周辺の塗膜だけです。
拭き取ってしまいましたが、ボトルケージの陰に隠れる部分に
リベットナットがガタガタと動き続けたことによる
アルミが削れた粉の垂れた汚れがありました。


↑見ての通り、リベットナットがクルクルと回ります。

ぎゅいーん!
ドリルの刃で リベットナットのツバを薄く削いでから曲げて
フレームの中に落としました。

新しいリベットナットを打ち直しました。

経年のガタガタにより 下穴の径が広がっており
リベットナットのカシメられる面積が少なくなっているので
かなり強く カシメています。
これらはダウンチューブのボトルケージ穴ですが、

シートチューブの上の穴も カシメがゆるんでいました。
ただ、リベットナットが無限に回転するほどではなく
ある角度の範囲で回転方向に動くといった感じで
このリベットナットのまま 工具をかけてカシメたところ
ガタツキが治まったので 今回は打ち替えまではしていません。


↑元のリベットナットです。
シートポストを抜いた状態で
フレームを逆さにしたりして振っても
出てこなかったので、
フォークを一旦外して回収しました。
category: ドリルがうなる!
MOSTのステム一体型ハンドルバーにステー用の台座を設けました 
2023/02/06 Mon. 23:25 [edit]
ドリルがうなる!

お客さんからピナレロのパーツブランド、
MOST(モスト)のステム一体型
カーボンハンドルバーを お預かりしました。

レックマウントのサイクルコンピュータ台座付きステーが
タイラップと両面テープで留めてあります。
実際に これで使用していた期間があるとのことです。
ステーが かなり前に出ている気がしますが、
地図も見れるような大きなサイコンなのか
実際の機種を訊きました。ここには書きませんが。
このステム部分の裏に M5ボルト用のリベットナットを
打ち込んでほしいというのが お客さんの希望です。

裏から見ると こんな感じ

ステーを これ以上 後ろにすると、
フレームと干渉しそうになるとのことです。

というわけで 元のステーの後端の位置として
目印のテープを貼りました。

これはそれとは別の目印のテープで、
2つある長穴のうち 前の長穴の後端に貼りました。

ステム部分の底が 前のほうで上に向かって反っていて、
前の長穴を利用できる位置に
リベットナットを打ち込めそうにありません。

というわけで いろいろ考えて この位置にしました。

まず、元の位置と同じで
後ろの長穴を使いつつ かすかに前後移動もできる位置です。
これを以後 Aの位置と呼ぶことにします。

ほとんど調整幅は無いですが
前後の長穴を またげるようにしています。
これを以後 Bの位置と呼ぶことにします。

前の長穴を使う位置です。
これを以後 Cの位置と呼ぶことにします。
BとCの位置にするときは ステーを適宜ぶった切ってください。

↑Aの位置

↑Bの位置

↑Cの位置

これはBの位置の撮影時の裏側ですが、
ステーがステム本体に干渉したので
固定ボルトは最後まで締めていません。

ワッシャーとボルトはサービスで付けておきます。
このボルトの頭の形状は キャップスクリューというものですが、
トラスという半球状の低頭ボルトにすれば
見た目は すっきりします。が、その場合
使用するアーレンキーが4mmでなく 3mmになるので
しっかり締めこみたいというのがあり
あえて このボルトにしました。


できました。元と同じ Aの位置です。

お客さんからピナレロのパーツブランド、
MOST(モスト)のステム一体型
カーボンハンドルバーを お預かりしました。

レックマウントのサイクルコンピュータ台座付きステーが
タイラップと両面テープで留めてあります。
実際に これで使用していた期間があるとのことです。
ステーが かなり前に出ている気がしますが、
地図も見れるような大きなサイコンなのか
実際の機種を訊きました。ここには書きませんが。
このステム部分の裏に M5ボルト用のリベットナットを
打ち込んでほしいというのが お客さんの希望です。

裏から見ると こんな感じ

ステーを これ以上 後ろにすると、
フレームと干渉しそうになるとのことです。

というわけで 元のステーの後端の位置として
目印のテープを貼りました。

これはそれとは別の目印のテープで、
2つある長穴のうち 前の長穴の後端に貼りました。

ステム部分の底が 前のほうで上に向かって反っていて、
前の長穴を利用できる位置に
リベットナットを打ち込めそうにありません。

というわけで いろいろ考えて この位置にしました。

まず、元の位置と同じで
後ろの長穴を使いつつ かすかに前後移動もできる位置です。
これを以後 Aの位置と呼ぶことにします。

ほとんど調整幅は無いですが
前後の長穴を またげるようにしています。
これを以後 Bの位置と呼ぶことにします。

前の長穴を使う位置です。
これを以後 Cの位置と呼ぶことにします。
BとCの位置にするときは ステーを適宜ぶった切ってください。

↑Aの位置

↑Bの位置

↑Cの位置

これはBの位置の撮影時の裏側ですが、
ステーがステム本体に干渉したので
固定ボルトは最後まで締めていません。

ワッシャーとボルトはサービスで付けておきます。
このボルトの頭の形状は キャップスクリューというものですが、
トラスという半球状の低頭ボルトにすれば
見た目は すっきりします。が、その場合
使用するアーレンキーが4mmでなく 3mmになるので
しっかり締めこみたいというのがあり
あえて このボルトにしました。


できました。元と同じ Aの位置です。
category: ドリルがうなる!
ホローテックII左クランクの固定ボルトを回収しました 
2022/11/25 Fri. 23:45 [edit]
ドリルがうなる!

お客さんから、FC-9100の左クランクの
固定ボルトの六角穴をナメたので
破壊してもいいから回収してほしいということで
バイクごと お預かりしました。
上の画像の時点でボルトの頭を ねじ山部分から
削り飛ばしており、さらに イモネジ回収君で
いくらか ゆるめて出しているところです。

回収できました。


ボルトの頭を飛ばして 面圧を開放しているだけなので、
ドリルの刃はクランクのアルミを一切 削っていません。

イモネジ状の部分は もう不要ですが、
この頭の部分は ドリル刃の径を覚えておくために
持っておくことにしました。


やはり専用工具は便利ですね。
これ以外には全く出番が無いのですが。
イモネジ回収君について詳しくは(→こちら)をどうぞ。

お客さんから、FC-9100の左クランクの
固定ボルトの六角穴をナメたので
破壊してもいいから回収してほしいということで
バイクごと お預かりしました。
上の画像の時点でボルトの頭を ねじ山部分から
削り飛ばしており、さらに イモネジ回収君で
いくらか ゆるめて出しているところです。

回収できました。


ボルトの頭を飛ばして 面圧を開放しているだけなので、
ドリルの刃はクランクのアルミを一切 削っていません。

イモネジ状の部分は もう不要ですが、
この頭の部分は ドリル刃の径を覚えておくために
持っておくことにしました。


やはり専用工具は便利ですね。
これ以外には全く出番が無いのですが。
イモネジ回収君について詳しくは(→こちら)をどうぞ。
category: ドリルがうなる!
スラムクランクの折れたボルトを回収しましたた 
2022/10/24 Mon. 19:14 [edit]
追記:10月20日の記事ですが
このクランクのお客さんが記事を探しやすいように
順番を上にしました。
ドリルがうなる!

お客さんから スラムのREDの一見 左クランクに見える
右クランクを お預かりしました。

スパイダーを固定する8ボルトのうち
1本が折れたとのことです。

↑こやつ

ぎゅいーん!
今回は半穴ではなく貫通穴ですが、
穴をあけたあと イモネジゆるめ~る君で
イモネジ状の物体を回して

回収しました。
イモネジゆるめ~る君はねじ穴のサイズに応じて
複数の種類があります。

超硬ドリルによる切削カスです。
さくさく切れます。

回収した ねじです。
破断面が斜めだったので中心に穴をあけるのが難しく、

ねじが固着気味だったので 半穴では回せず
貫通穴にしましたが、クランク側の ねじ山を
ほぼ削らずに済みました
(ねじの先端部分は 谷の径になっているので
かなり細くなっています)。

クランクは「2本」あったッ!
こちらはQUARQ表記のものです。
同じお客さんからの お預かり品ですが 長さは違います。

↑こやつ

こちらは ねじ山が固着していたので
ヘリサートコイルで処理することになりました。

対応スパイダーアームを取り付けて、

ヘリコイルが まっすぐ入っているのと
わりと しっかり締めても
コイルが抜けてこないのを確認しています。
このスパイダーですが、来歴からいうと
買いたくて買ったわけではありません。
この8ボルトは 8本セットで税別定価2709円です。
税込だと2979.9円となるので
税込2980円となるように 逆算した価格設定なのでしょう。
当店では、このボルトを1本単位で販売しており、
今回のような件では お客さんが希望するのであれば
2本 販売して無駄な買い物をさせるのを避けつつ
当店でも なるべく在庫を持てるようにしています。
が、ボルト8本セットは長期欠品をしており
仕方なく 当時 在庫があったBCD94mmの
4アームスパイダー(8ボルト付き)を
ボルト欲しさに買ったわけです。
ただ、今となっては ヘリコイルで処理した際の
確認用の治具として 役に立ってはいます。
PCD(ピッチ サークル ダイアメーター)ではなく
同じ部分の長さを指す別の用語の
BCD(ボルト サークル ダイアメーター)表記にしているのは
スラムの公式表記に倣ったからです。
スラムのスパイダーは
3ボルト留め 5アーム BCD130mm 税込定価6350円
3ボルト留め 5アーム BCD110mm 税込定価6350円
8ボルト留め 4アーム BCD107mm 税込定価7220円
8ボルト留め 4アーム BCD94mm 税込定価7220円
の4種類がありますが、これらは全て
いま現在 問屋さん在庫が欠品中です。
8ボルトのみのセットの在庫も欠品中です。
ちなみに 当店でBCD94スパイダーを仕入れた時点での
当時の税込定価は6490円でした。

修理が完了したので クランクを送りたいのですが、
ボルトの単品購入を希望されるかどうか分からないので
出荷を止めています。
今日も電話をしましたが、もし ここを見ておられましたら
ご連絡くださいませ。
↑済
このクランクのお客さんが記事を探しやすいように
順番を上にしました。
ドリルがうなる!

お客さんから スラムのREDの一見 左クランクに見える
右クランクを お預かりしました。

スパイダーを固定する8ボルトのうち
1本が折れたとのことです。

↑こやつ

ぎゅいーん!
今回は半穴ではなく貫通穴ですが、
穴をあけたあと イモネジゆるめ~る君で
イモネジ状の物体を回して

回収しました。
イモネジゆるめ~る君はねじ穴のサイズに応じて
複数の種類があります。

超硬ドリルによる切削カスです。
さくさく切れます。

回収した ねじです。
破断面が斜めだったので中心に穴をあけるのが難しく、

ねじが固着気味だったので 半穴では回せず
貫通穴にしましたが、クランク側の ねじ山を
ほぼ削らずに済みました
(ねじの先端部分は 谷の径になっているので
かなり細くなっています)。

クランクは「2本」あったッ!
こちらはQUARQ表記のものです。
同じお客さんからの お預かり品ですが 長さは違います。

↑こやつ

こちらは ねじ山が固着していたので
ヘリサートコイルで処理することになりました。

対応スパイダーアームを取り付けて、

ヘリコイルが まっすぐ入っているのと
わりと しっかり締めても
コイルが抜けてこないのを確認しています。
このスパイダーですが、来歴からいうと
買いたくて買ったわけではありません。
この8ボルトは 8本セットで税別定価2709円です。
税込だと2979.9円となるので
税込2980円となるように 逆算した価格設定なのでしょう。
当店では、このボルトを1本単位で販売しており、
今回のような件では お客さんが希望するのであれば
2本 販売して無駄な買い物をさせるのを避けつつ
当店でも なるべく在庫を持てるようにしています。
が、ボルト8本セットは長期欠品をしており
仕方なく 当時 在庫があったBCD94mmの
4アームスパイダー(8ボルト付き)を
ボルト欲しさに買ったわけです。
ただ、今となっては ヘリコイルで処理した際の
確認用の治具として 役に立ってはいます。
PCD(ピッチ サークル ダイアメーター)ではなく
同じ部分の長さを指す別の用語の
BCD(ボルト サークル ダイアメーター)表記にしているのは
スラムの公式表記に倣ったからです。
スラムのスパイダーは
3ボルト留め 5アーム BCD130mm 税込定価6350円
3ボルト留め 5アーム BCD110mm 税込定価6350円
8ボルト留め 4アーム BCD107mm 税込定価7220円
8ボルト留め 4アーム BCD94mm 税込定価7220円
の4種類がありますが、これらは全て
いま現在 問屋さん在庫が欠品中です。
8ボルトのみのセットの在庫も欠品中です。
ちなみに 当店でBCD94スパイダーを仕入れた時点での
当時の税込定価は6490円でした。

ボルトの単品購入を希望されるかどうか分からないので
出荷を止めています。
今日も電話をしましたが、もし ここを見ておられましたら
ご連絡くださいませ。
↑済
category: ドリルがうなる!