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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

年末年始の営業について  

年末年始の営業ですが、
12月31日~1月6日まで
お休みをいただこうと思っています。
よろしくお願いします。

DSC00677msn4.jpg
↑これはセイコーのプルミエの
キネティック(ローターで充電する機能付きのクォーツ)ムーブメントの
永久カレンダーモデルです。
ムーンフェイズこそ無いものの 文字盤のデザインは
ランゲ&ゾーネのランゲマティックの 清々しいほどのパクリで、
ビッグデイト表示が似るのは ムーブメントの都合上 仕方が無いとしても
ローマンインデックスのサイズと配置や 線路状の秒針目盛りについては
言い逃れが出来ないレベルです。
興味がある方は「310.025」で検索してみてください。

DSC00678msn4.jpg
永久カレンダーなので、
日付送りは うるう年かどうかの判別もしています。
上の画像の扇形の窓にあるのは その表示で、
L.Y.とあるのは うるう年(リープイヤー)のことで、
この部分は1年に1回 動き
L.Y. → +1 → +2 → +3 → L.Y.・・・とループします。
年の変わり目に これがパチッ!と動くところを見たいのですが・・・
(大晦日でもないのに それに時間を合わせて 見てみたことはある)。
実際に動くのは 0時になる数分後です。

ちなみに、動く直前なので すでにL.Y.の文字が
時計回りに少しずれています。

追記:
DSC00687amx14.jpg
日付と年度が・・・
DSC00691amx14.jpg
切り替わりました。

category: ヘッドホンとか時計とか

tb: 0   cm: 0

それは復刻ではなくオマージュという  

ハミルトンのミリタリーウォッチ(の民生用バージョン)に
「カーキ」というシリーズがあります。
DSC07726msn3.jpg
↑これはそのカーキのうち「9415A」という品番のもので、
かなり長い年代に渡って展開されていたので
バージョン違いが非常に多いですが
比較的 新しいものになります。

プラ風防、手巻き、ノンデイトという仕様で
DSC07728msn3.jpg
ロゴは HAMILTONとありますが、
これが斜体の文字になっていて
その上に 蝶ネクタイ型のHのロゴが入っているものもあります。
興味がある方は 9415Aで検索してみてください。

DSC07729msn3.jpg
針の夜光はルミノバです。
古いものだと トリチウムで、
トリチウムの場合は針以外に 1時間ごとのインデックスにある
▽の部分の中央にも小さく盛ってある場合もあれば、
○型のインデックス全体に トリチウムが塗られているという場合もあります。

この9415Aですが、最近 ハミルトンから復刻モデルが出ました。
販売サイトなどではなく メーカーのサイトで「復刻」と明言しています。
品番はH69439931です。興味がある方は検索(以下略)。
針とインデックスの夜光はルミノバですが、
トリチウムが経年焼けした色に似せてあります。
メーカーサイトでも「1960年代のオリジナルモデルを忠実に復刻し~」
とありますが、機械は最新のもので パワーリザーブも80時間となっています。
あと、風防はプラではなくサファイアガラスです。

復刻と謳ってはいますが、9415Aのケースサイズは約33mm、
これがH69439931では38mmとなっています。

手巻きでノンデイトという あまり需要が無さそうな
(高級価格帯のドレスウォッチでは むしろ多いですが)仕様で
80時間パワーリザーブで33mmケースに入るような
ムーブメントというのが無い(たぶん)というのも
理由のひとつかも知れませんが、
自称復刻モデルのケースサイズを
現代風にデカくするのは よくあることで、
以前にも書きましたがチュードルのヘリテージ レンジャー(→こちら)も同様です。
が、自称復刻カーキの場合 針やインデックスの大きさも
オリジナルモデルのバランスを損なわないように 巧妙に拡大しており、
ぱっと見では 5mmもケースサイズが変わっていることに気が付きません。
横に大きさが比較できるような対象があれば(→こちら)話は別ですが。


とにかく、大きさや仕様まで含めて
オリジナルモデルをなるべく忠実に再現してこそ「復刻」であって、
あまりに仕様が違うのは オマージュとでも呼ぶべきだと思うのです。

なぜ この話を書いたのかというと、
明日あたりにやるであろう フルクラム祭りに関係しているからです。

DSC07730msn3.jpg
ケースサイズも含めて「復刻」と呼べそうなのは、
この ラドーのダイヤスターです。

DSC07731msn3.jpg
DSC07732msn3.jpg
ケースサイズまで含めて
わりとオリジナルの佇まいを再現していますが、
不自然に きれいなのと

DSC07734msn3.jpg
やはり細かい部分がオリジナルとは違うので
当然 見分けは付きます。
完全にオリジナルと見分けが付かないとなると
それはそれで問題なので 別にいいのですが。

セライタリアのサドルでいうと、
フライト1990は 元祖フライトとの違いは すぐに分かりますが
ターボ1980は 再現度が非常に高く 裏側を見ないと断定できません。

追記:
DSC07743amx12.jpg
この記事を見たその日に
ハミルトンのミリタリーウォッチを自慢しに
お客さん(一応)が来たので 画像を撮らせてもらいました。

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かなり年代が古いもので、
カーキというペットネームが成立する以前のモデルです。

DSC07746amx12.jpg
H3とあるのは トリチウム(三重水素)のことで、
針とインデックスの夜光塗料に使われています
(半減期を とっくに過ぎているので
夜光としての機能は無くなっています)。
トリチウムは放射性同位体なので
放射能のハザードシンボルも描かれています。

DSC07747amx12.jpg
モデルの品番は9219でした。
9219でも 後期モデルは
文字盤にカーキの表記入りのものがあります。

category: ヘッドホンとか時計とか

tb: 0   cm: 0

7時ちょうどを お知らせします  

「一日2回、寸分狂いなく時間が合う時計」というのがあります。
DSC05778amx12.jpg
それは「止まっているアナログ時計」です。
いつ時間が合ったのか正確に分からないのが問題ですが。
ちなみに 上の画像の時計は止まっているわけではありません。

DSC05779amx12.jpg
暗くすると 針とバーインデックスに塗られた蓄光塗料が光ります。

話は変わりますが、いまお客さんからお預かりしている
某ブランドのチタンフレームに同様の機能があることが判明しました。

DSC05780amx12.jpg
帰るときに電気を消したら
光ってることに気付いたときはビビりました。

ところで この記事のカテゴリー、これでいいんだろうか・・・

category: ヘッドホンとか時計とか

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アサルトの後輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC02862amx12.jpg
お客さんから レイノルズのアサルトチューブレスの後輪をお預かりしました。
シュータッチを日常的にしているとのことですが、
リムとシューの間隔を詰めてもいなければ
ダイレクトマウントブレーキでもないということです。

お客さんは、これとは別に
過去に私が組んだ結線ありの後輪をお持ちなので
これを組み直した場合 どういう感じになるのかというのも ご存じです。

レイノルズのストレートスポーク用ハブ24H
全黒エアロコンプヨンゼロ組みですが、
この反フリー側のヌルさは ラジアル組みというだけでなく
リムがフリー側にずれているのだろう
(反フリー側の増し締めしろがあるはず)と思い 見てみたら

DSC02863amx12.jpg
DSC02864amx12.jpg
センターずれがありませんでした。
つまり、基本的には どうしようも無いということです。
センターを保ったままテンションを上げるならば
左右ともに増し締めすることになりますが、
ニップルの回転量あたりの リムの横移動量は
反フリー側のほうが大きいので、
フリー側が袋小路寸前であれば 反フリー側の増し締めは ほぼ無理です。

DSC02865amx12.jpg
というわけで 組み直しました。
組み直し前の時点でのセンターずれの有無に関わらず
組み直しは確定事項でしたが。

レイノルズの後輪については、
まずは増し締めを試みるという姑息的処置をとったものの
ほとんど変わらなかったので
結局 組み直す羽目になるということを 過去に何度もしています。
これはおもに お客さんの希望ではなく
私の都合だったりしますが、ほぼ確実に 二度手間になっています。

DSC02867amx12.jpg
ハブはお客さんお持ち込みのノヴァテックの482SLで、
エボライトハブと同等品というか OEM元です。
黒半コンペヨンロク組み結線ありで黒アルミニップルにしました。
組み直し前も 黒アルミニップルで
外周側からも回せる仕様のものですが、使い回してはいません。


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ホイールとは無関係な話ですが、
今回のホイールのお客さんがつけていた腕時計が
私も 持っているものだったので
ここに上げてみました。

DSC02870msn2.jpg
モデル品番は SARZ005で、
文字盤に セイコー5 スポーツとありますが
海外製セイコー5の逆輸入品ではなく、
日本製セイコーの中の1ブランドである「メカニカル」のうち
セイコー5のロゴをあしらったモデルとなります。ややこしい。
これとは別に ごく最近「5スポーツ」というブランドが出ていて、
そちらは ロゴも一新されています。

というか「メカニカル」というブランドは すでにありません。
機械式を含む普及価格帯のブランドは
ドレスウォッチが「プレサージュ」ブランド、
スポーツ系モデルが「5スポーツ」ブランドという展開でいくようです。

海外製セイコー5は 7S系のうち日付/曜日ありの
7S26というムーブメントであることが多いのですが、
これは ハック機能(リューズを引くと秒針が止まる機能)無しで
ゼンマイの手巻き機能もありません。

上の画像のモデル SARZ005は4R系のうち日付/曜日ありの
4R36というムーブメントで、
ムーブメントと紐付けされたほうの識別品番
(裏ブタにあるのは こちらの品番)は4R36-00E0となります。
4R系はハック機能あり、手巻き機能ありで、
海外製セイコー5は 表示可能な曜日の第2言語(第1言語は英語)が
アラビア語かスペイン語のどちらかであることが ほとんどですが
(スペイン語は スペイン向けではなく中南米の国向け)、
このモデルでは 曜日の第2言語が日本語になっています。

チュードル(最近 日本で正式展開を始めましたが、
公式表記はチューダーとなっています)の
20~30万円台のモデルで ゼンマイを手巻きしたときの感触ですが、
ロンジンやハミルトンの10万円台の機械式モデルと ほぼ同じような
ゾリゾリとした 音と重さがあります。
私が持っている範囲では ラドーやボールウォッチも ほぼ同じです。
別に それが悪いというのではないのですが、
「ああ 中身は ジェネリックというか汎用ムーブメントなのだなあ」
というのが分かります。
それと比べると4R系の手巻きの感触は
音も重さも シャリシャリとしていて軽く、
ロレックスのそれに似ていてさえいます。
↑これ書くの だいぶ迷ったんですが
実際に今 手巻きの感触を比べたうえで書きました。
こんなものが4~5万円台で手に入るんだから恐ろしい。

日本語の曜日表示とセイコー5のロゴに惹かれて
SARZ005を買いましたが、
「メカニカル」で 日付のみの実用時計としては
SARB033がオススメでした(過去形)。
おもに上位ブランドの「ブライツ」に採用されている
6R系のムーブメントの6R15が搭載されていて
税別定価45000円という破格のモデルだったのですが、
残念ながら廃盤です。入手自体はギリギリ可能かもしれません。
参考までに、SARB033によく似た外観で
6R15搭載の「ブライツ」にSDGM003というのがありますが、
こちらは税別定価90000円でした(これも廃盤)。

category: ヘッドホンとか時計とか

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お休みをいただきます  

明日6月20日(木)ですが、のっぴきならない用事があるので
お休みをいただきます。
申し訳ありませんが よろしくお願いしたします。

時計の記事もたまには書いてほしい、と言われたことが
何度かあります。ネタはいくつかありますが 書く時間がありません。
画像を撮るのがめんどくさい


すでに画像を撮ってあるのがありました。
セイコーの黄色い時計を買ったので 今日は その話でも。
DSC00236amx12.jpg
といっても 買ったのはウォッチではなくクロックです。
店内に置いています。
マラソン大会などのゴールや 陸上競技場で見かけたりするやつの
ミニチュア版です。

時計の師匠いわく「これ、市販されてるんや」と言っていたので
元は 大会関係者などに配られる非売品だったものが
市販されたという経緯があるのかも知れません。

店内に置いていたら 何人かのお客さんに強奪されそうになり、
どーしても欲しいなら 取り寄せ手配はすると言って

DSC00237amx12.jpg
取り寄せたこともあります。
品番は「SQ815Y」です。税別3000円くらいのはずです。

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海外版は「QHL062Y」という品番で、
それの逆輸入品も入手可能ですが やたらと高いので要注意です。
本体に貼ってある、使用前に剥がす機能説明のステッカーが
日本語か英語か以外は、同じもののようです。

ミニチュアではない本物が欲しい!
という方がおられるかも知れないので 品番を調べておきました。
タイマー部分が「ST-306」で、専用のスタンドが「ST-020」です。
ぜひご検討下さい。当店での取り扱いはありません念のため。

category: ヘッドホンとか時計とか

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