のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

フライト フリクションフリーを買いました  

某ビール酵母(EBIOS)とは まったく無関係ですが、
昔、チネリにエビオス(EUBIOS)というドロップバーがありました。
それの派生モデルの軽量版として
ダイエットエビオスというモデルがあったのですが 何のことは無い、
ドロップエンドの直線部分を短く切り詰めた以外は エビオスと同じもので
バテッドの厚みを変えているなどの工夫をしたわけではありません。

エビオスがデビューしたときは
チネリのバークランプ径が自社規格の26.4mmなので
ステムと径を合わせる必要があります。
あとから26.0mmのエビオスが出ていますが、
そちらはクランプ部分に26.0と表記があります。

それはともかく
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セライタリアのフライトの派生モデル、
フリクションフリーというサドルを買いました。

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フリクションフリーというのは サドルの表面の摩擦が少ない、
とかそういうのではなく

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鼻先の部分が細いので太ももとの干渉が少ないですよ、という意味です。
そういうサドルとしては セラサンマルコのゾンコランもオススメです。

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形状でいうと初代、デザインの時系列でいうと2代目にあたるSLRと比べてみます。
初代SLRも持っていますが、記事の趣旨から これが必要なのです。

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サドルの先端から10cmのところに目印のテープを貼りました。
10cmというのは なんとなくです。恣意的というよりは
「そのあたりだと 違いがはっきりしそうだと思ったから」です。
それを恣意的というなら そうなりますが。

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フリクションフリーのほうが幅が狭いです。

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で、2代目SLRには鼻先が細い「SLRナロー」という派生モデルがありました。
というのはウソで、私が加工して作ったものです。

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SLRの先端から10cmのところの横幅です。
約45mmです。

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SLRナローでノギスを片側に当てると、反対側で これだけ空きました。

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同じくフリクションフリー。かなり細いです。
サドルの鼻先が細いと 3本ローラーでケイデンス200オーバーを
出しやすい、維持しやすいという特徴があります。
実走では あまり意識される点では無いですが。

で、このフリクションフリーですが、
ダイエットエビオスのように レギュラーモデルを加工しただけの
手抜き派生モデルかというと、そうではありません。
鼻先を細くするための専用設計になっているのですが、
そのために 別の問題が起きています。

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鼻先を削っただけだと 脚がレールと干渉するので、
先端部分でレール幅を絞っている長さを大きく取ってあるのです。
つまり、サドル後退幅を大きく取ることが難しいというわけです。

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SLRと並べてみました。さらに、

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↑SLRのレール
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↑フリクションフリーのレール
シートポストのヤグラのつかみ幅も狭いので
ポジション調整の自由度が低く、

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↑ヤグラのつかみ幅が広い場合は
実質「取り付けて終わり」ということに なりかねません。
(上の画像は 3Tの前後天秤式ヤグラとフィジークのカーボンレールです)

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レギュラーモデルのフライトと画像を並べてみました。
後ろに引けず、調整幅が少ないのが分かります。
もしこのサドルを使って 摩擦フリーペダリングと後ろ乗りを両立するなら、
相当なセットバック量のシートポストが必要になるはずです。

SLRナローを自作したとき、鼻先を相当削ったつもりでしたが
やはりレールとの干渉を考えると あれが限界でした。
その点では専用設計には かないません。

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ところで、私は いまセライタリアのシーニョというモデルを使っています。
とっくの昔に廃版ですが、この頃のシーニョやフィランテなどの名作が
どうして廃版になったのかと思います。

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私のLOOKはホリゾンタルフレームですが、
画像の上端がトップチューブと平行になるように撮りました。
シートチューブ角が異様に寝ているのが分かると思います。
メーカーのスケルトン表では72°となっています。

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TUFOの縦幅が低いチューブラータイヤで、
シートチューブとのクリアランスが けっこうスレスレです
(泥撥ねで クリア塗装が剥げるので保護テープを貼ってます)。
WOタイヤの25Cだと、モデルによっては使えません。
クリアランスが最も狭いところの前後径は28.3mmでした。
このシートチューブは 28.6mm真円チューブを
5角形に潰したような形状になっています。
もし このシート角のままでシートチューブ径が34.9mmになったなら、
タイヤのサイズに関わらず 確実に干渉します。
最近のフレームのシート角が立っているのは、
ここの干渉を避けるためというのが大きな理由です。
73°くらいのフレームを想定したフロントメカを
75°くらいのフレームに取り付けると「歯離れ」が起きますが、
ここ最近のコンポは75°くらいを前提にしているような気がします。

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で、セットバックの無いトムソンのシートポストに対して

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かなり前に取り付けていますが、
これでも そこそこの後退幅が取れています。
LOOKのエルゴポストも持っていますが、
あれは調整幅が非常に広いものの一番前にヤグラを取り付けても
一般的なセットバックシートポスト並みになります。

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フリクションフリーとシーニョの鼻先を揃えて、
トムソンのヤグラで同じ位置につかめるか ざっと見てみます。
ギリギリつかめそうではあります。
今よりも ちょっと前に出るようなら、シートポストを変更すればいいだけです。

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レールのつかみしろの前端部分で、サドルを上下からノギスではさみました。
フリクションフリーだと48mm弱といったところです。
ベースが薄いサドルだとシートポストをたくさん出せる気がしますが、
「持ち上げレール」的な形状をしたサドルだと ここの縦幅が大きくなり、
結果 シートポストの出しろが引っ込むことになります。

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シーニョに当ててみました。
サドル上面とノギスのすき間のぶんだけ
シートポストが下がるということになります。

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シーニョの厚みを測りました。40mm弱です。
これが最も薄いのは 年代にもよりますがSLRで35~37mm、
あとはスペシャライズドの初代トゥーペ(薄すぎて人を選ぶサドル)が
35mmあたりになります。

結局、LOOKに付けるのは やめました。
3本ローラー用バイクに使うことにします。

念のため書いておきますが、
この記事の趣旨はフリクションフリーの悪口ではありません。
レギュラーモデルと設計が違うから
同じようには使えないので注意、という話です。

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LOOKのシートポスト径が25.0mmなので、選択肢は多くはありません。
手持ちであるのは セルコフの66X、サンツアーのシュパーブプロ、
カンパニョーロのユークリッド1本締め、上の画像のスギノ75、
あとはカンパニョーロの2本締めくらいです。

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スギノ75のシートポストは、カーボンとは名ばかりの ほぼアルミ製です。

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いちいち採寸台にかけてセッティングするのが面倒なので
シートポストとサドルのセットを作っておいて、それごと交換します。
横着をして採寸台にかけずに高さと後退幅を出そうとすると エライ目に遭うので。
下げ振り(おもりの付いた糸)で後退幅を測るのも、
私に言わせれば横着になります。
あれは再現性が たいへん低く、もし測った直後に記憶が消されて
もう一度測ったとすると 2度3度続けて同じ数値(1mm単位)を
言い続けることが おそらく出来ません。
あるいは、何人かに下げ振りを持たせて後退幅を測らせたら
かなりのバラつきを生じるでしょう。
もちろん、測る場所の水平を取ったり
前後輪の接地点を入れ換えて測ったりなどすれば
かなり正確には近づきますが。

サドルというのは 反っている前側と後ろ側の一番高いところの高さを合わせた
(その2点を結んだ線が水平にした)状態で使うことを前提に設計しています。
例外は セラサンマルコの 旧コンコールや
ストラーダ(ボントレガーKAやカーボニオ650などを含む)で、
あれは前から3分の2くらいの位置で水平を出して
後ろが反りあがっているようにセッティングします。
上の画像はセライタリアのターボなので 水平でセッティングします。

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地球マークの2本締め、梨地仕上げのヤグラで
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25.0mm径が存在しています。
TVT用でしょうか?

当時(80年代後半)のビチューに23.8mm径シートポストのフレームがあり、
それが 私が知る限り最も細いシートポスト径になります。

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端面の形状からして吊るしの状態であり カットはしていないと思いますが

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シートポストの全長がかなり短いです。
フジタサドルにヒューペルライダーというシートポストがありますが、
あれのレギュラーモデルは もっと短いです(そもそも箱が短い)。

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リミット ギリギリなので、スローピングフレームには使えません。
25.0mmのシートポストを使うスローピングフレームなんて
存在しないと思いますが。

category: その他 機材の話

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ロード用のシャドーリヤディレイラーのPテンションについて  

シマノのR9100とR8000のリヤメカですが、
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現行のMTBと同じく横への張り出しが少ない
「シャドー」タイプのものが採用されています。

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↑これはXTRのリヤメカですが、ロード用との違いは
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Pテンションの動きを固定することでチェーンの暴れを抑える
スタビライザー機能が付いていることと プーリーケージの長さ、
MTBの場合はレバー側にケーブルアジャスターが付いているので
リヤメカ側には付いていない、などで 基本的な設計は同じです。

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で、リヤメカをR8000にして
チェーンの長さを シマノのマニュアル通りにしたところ、
インナー×トップで このように だら~んと垂れた格好になってしまいました。
チェーンの長さですが、アウター×ロー時のペダリングが
ゴロゴロした感触になるのを避けるために
1リンク長くするか3リンク長くするかのうち 後者を選んだので、
マニュアルの範囲ではありますが 長めではあります。

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↑チェーンの上側がチェーンステーに触れるくらいになっています。

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シャドーのリヤメカはシングルテンションなので Bテンションは無いですが、
今までのロード用のリヤメカでいうところの
Bテンションアジャストボルトに相当する
このねじを締め込んでやることで

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エンドに対する
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パンタグラフやプーリーの位置が変わるので

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チェーンにテンションがかかるようになります。
使うかどうか かけるかどうかに関わらず
R9100系のコンポで組まれたバイクを
インナー×トップにかけると チェーンがだら~んとなる例が
最近 非常に多いので、知らないショップも多いのでしょう、
別件で持ち込まれても ここは点検するようにしています。

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あえて、エンドアジャストボルトを 再度ゆるめました。
だら~ん状態になりました。

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その状態から、チェーンをトップから3枚目のギヤにかけました。
シマノではローギヤを1枚目のギヤと数えるので
11Sの場合 トップギヤが「11のギヤ」、
そこから3枚目のギヤなので「9のギヤ」ということになります。

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だら~ん状態になりません。これは機械式のコンポですが、
実は 9100系の電動コンポでは
システム側で フロントがインナーギヤのときは
トップ側2枚に変速できなくしてあります。
インナー×9のギヤから リヤ変速をトップ側に操作しても
電池切れかのように動きません。
アウター×トップ側2枚どちらかの状態から フロント変速を操作すると、
1回目の操作では(フロント変速のボタンを押しているのに)
まず9のギヤにリヤ変速し、再度フロント変速をすることで
インナーギヤに変速するように設定されています。

なので 電動コンポの場合は、エンドアジャストボルトの調整が
もし インナー×トップにかけると だら~ん状態になるはずの
「潜在的だら~ん設定」になっている可能性があるのですが、
トップ側2枚には変速できないので それがバレることはありません。

機械式のコンポだと インナー×トップにかけられるので、
R9100系のリヤメカをお使いの方は
インナー×トップで チェーンがだら~んとしないかどうか
チェックしてみるのをオススメします。

category: その他 機材の話

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レックマウントのSW-R9150用 貼り付けキットを使ってみました  

通常、タイラップで取り付ける 9150のサテライトシフトユニットを
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両面テープで取り付けるためのキットが レックマウントから出ています。
粘着力が強い厚手の両面テープを ちょうどスイッチの形に切り抜くのは
なかなか難しいと思われるので商品として作ってみた、とのことです。

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↑概要

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↑つかいかた

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パッケージでは ハンドルバーやステムだけでなく、
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同社のTYPE19マウントへの取り付けも提案しています。
タイム乗りの既婚者さんが。

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意図は不明ですが、両面テープの間のウレタン層を
黒マジックで塗れという指示があります。

求める性能に見合う素材が グレーの色のものしか無かった、けど
見栄えが悪いので あとから黒く塗れということなのかもしれません。
話は変わりますが、ステムの固定ねじの六角穴の中を
油性マジックで塗りつぶしておくと
思いのほか水をはじくので 錆びの防止になります。
私は やりませんが。

きれいに真っ黒にするのは案外難しいので、
台紙から剥がす前に よく見ることをオススメします。

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↑びふぉー
固定のタイラップで サイクルコンピュータの台座などを
共締めしていないので、タイラップに こだわる必要はありません。

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↑あふたー
だいぶスッキリしました。
ハンドルバーや ステム胴の横が 平面になっているのが望ましいですが、
これでも接着力は十分です。

タイラップもそうですが、スイッチの下に噛ませてある
ゴムの台座が不要になる点もいいですね。

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サイクルコンピュータは共締めしていないものの、
上JCは共締めしていました。
画像を撮った時点では宙ぶらりんでしたが
今は別の方向で固定しています。

category: その他 機材の話

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カーカスのみのタイヤができました  

某メーカーのタイヤで、トレッドがカーカスから
めくれてきたので 交換したのですが
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めくれていたところから 丁寧に剥いていったところ
トレッドをきれいに除くことが出来ました。

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念のため もう一度書きます。
取れッドが トレました。

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↑こんな感じ
どこのメーカーの なんというモデルかは書きません。
配慮さんはバカンス中です。

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光に透かすと よく分かるのですが、
トレッド直下の部分は カーカスがサイドよりも薄くなっています。

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ホイールに取り付けてみました。グリップ無さすぎて死にそう。

このトレッド無し25Cタイヤ、実測で143gです。
意外に重いですね。
ここからケブラービードを抜いて インナーチューブを入れ
トレッドとフンドシを足すとチューブラータイヤになるわけですが、
TUFOのタイヤで パンクのリスクがそれほどでもない軽量モデル
(耐パンクベルト入りでメーカーの公称の用途がロードレース用)で
20C幅・160g弱のものがあります。

話は変わりますが、TUFOのタイヤでトラック用とされているモデルの
指すところのトラックというのは 実はヨーロッパの板張りバンクのことで、
それに特化した性能になっています。
新品タイヤでバンクを試走した感触を参考にして
サンドペーパーでトレッドを適宜荒らして 決戦仕様に仕上げるのですが、
日本だと リスク自分持ちのヒルクライム決戦用として使われることも多いようです。

category: その他 機材の話

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ピンの肉抜き VS プレートの肉抜き  

カンパニョーロの11Sチェーンで、
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レコードと ポテンツァ11(厳密に言うとポテンツァ相当ということであって
グレード外グレードの11Sチェーン)を量り比べる機会がありました。
以前書いた記事(→こちら)の補足ということになります。

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↑レコード(ピン肉抜き)
DSC00172amx8.jpg
↑グレード外グレード(プレート肉抜き)
コマ数ノーカットで、「アウターリンク側の端を切るな」の注意書きは外しています。

ところで、ピンとプレートの両方を肉抜きしたチェーンが
スーパーレコードのグレードで出たりしませんかね・・・?

category: その他 機材の話

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