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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

お返事をお返ししているところです  

コメントとメールのお返事をお返し中です。
遅くなり申し訳ありませんでした。
まだ全てお返し出来ていません。今日はこれで1日が終わりました。

でも何とか今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の後輪を組みました。
DSC05895amx.jpg
半コンペ結線ありです。

ここには挙げないですが今日も自転車を1台 お客さんにお渡ししました。
ホイールもフレームも減っていないように見えて確実に減っています。
のむラボホイールの予約分(6/15日以前のご注文分のみ)は
220本くらいありましたが、いま176本です。
進んではいますが、予定しているペースを下回っています。
まだまだですが、何とか頑張ります。

category: のむラボ日記

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釣れませんでした  

ひとつ前のハンガー下がりの記事、要約すると
「ハンガー下がりが浅いとサドルの地上高が上がり、停車時の足つきが高くなる」
ということを書いているだけなのですが、実は この記事は
(BB)ハンガーに(洋服)ハンガーがぶら下がっている
という絵面を撮りたいためだけに書いた
ものです。
DSC05893amx.jpg
ひとりくらいは つっこんでくれると思ってました。

上の絵と時間は前後しますが、この記事を書くまでに
ツッコミを入れてくれた方がひとりいます。
よかったよかった。

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ハンガー下がり  

最近 シクロクロスに23Cのタイヤを履いてロード代わりに乗っているのですが、
BBの位置が高くて違和感があります。
といっても「ロードバイクと比べて」のことであり
それ自体は普通のことなのですが、実際どれくらいなのか測ってみました。
DSC05879amx.jpg
↑リドレーのクロスボウです。
シートポストが出ていないように見えますが、520サイズというのが
センター~センターの数値で、センター~トップでは550mmくらいあるためです。
それとトップチューブがホリゾンタルだからですね。

DSC05883amx.jpg
DSC05881amx.jpg
前後のハブシャフト中心に糸を張ります。
本当は二人がかりですると かなり正確に測れるのですが、
今回はテープで糸を留めます。

DSC05891amx.jpg
↑糸が張れました。
この糸とBB中心までの最短距離(糸と直行するBB中心までの線分)が
ハンガー下がりです。

DSC05886amx.jpg
糸に差し金を当てます。

DSC05884amx.jpg
目視だと59mmといったところでしょうか。
このフレームの実際のジオメトリー表でも59mmとなっていました。

ロードバイクはだいたい70mm弱くらいであることが多いです。
ピストバイクだと45mmくらいでしょうか。
数字が小さいほどBBの位置が高く、そこからサドル高さが発生するので
ハンガーが浅い(数字が少ない)ほど サドルに座った状態で地面に足をつけるときの
足つきが高くなります。
59mmというのはロードかピストかというとロード寄りですが、
シクロクロスは32Cくらいのタイヤを履くので
サドルの地上高がさらに上がり、足つきがより高くなります。
ロードバイクでサドルにまたがりながら地面に片足をつけるとき、
シューズのクリートの部分あたりになると思いますが
ピストやシクロクロスの場合は爪先立ち気味になります。
シクロクロスの場合はハンガー下がりに加えて
タイヤの厚みも関係して来るということです。

体感的にはシクロクロスの(シクロ用タイヤ装着時の)足つき感が
ピスト寄りの感触だったので もっと浅いと思っていました。

ハンガー下がりと足つきの話でもうひとつ。
私は3本ローラーをピストで乗りますが、乗車時にローラー台の枠に
足をかけるときロードだと拇指球あたりで接地しますが
ピストだと爪先立ちで枠に接地するので最初の一漕ぎの安定感に欠けます。

といってもハンガー下がりで大事なのは
走行時(特にコーナーと下り)の特性であって 足つきの問題は
どうでもいいことなのですが。

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お詫び  

いろいろと事情はあるのですが、コメント及びメールで
お返事しないといけないことを長期間お返ししていませんでした。
大変申し訳ありません。
今晩からお返ししていきます。

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コメントのお返事  

昨日の記事の続きです。
「ショップがメーカー品のホイールを検品するのは確かに当たり前のことかもしれませんが、
それを宣伝するのは別に恥ずかしいことではないと思いますが。
「当たり前だから言わない」の姿勢でHP等にも何も書かないままだと
「やってないんだな」と思われませんかね。
実際ののむらぼさんも今回「当たり前」としつつも完組検品を記事にしたではないですか。
自分のところでしてる作業内容を公開するのは恥ずべきことですか?」
というコメントをいただきました。

昨日の記事と重複しますが、私が「完組みホイールの検品をしました」と
わざわざ記事にするのは箱入りのホイールは半製品であることが多い
ということを 言いたいがためのことです。
ホイールのセンターが出ていない場合 それの修正に5分10分の作業を要します、
ということを お伝えしたいだけであって、
それを直す当店はすごいんだぞー!とはまったく思っていません。
当たり前のことですから。


その当たり前のことを「ホイールの検品をする当店はすごいんだぞー」というニュアンスで
書いたとすると「ウチの会社の運転手はタバコのポイ捨てをしないんだぞー!」と、
当たり前のことを ことさらに自慢しているようで大変ハズカシイと思うのです。

作業内容を公開するのが恥ずかしいというわけではなくて、
やって当たり前のことを わざわざしていますと言うのが恥ずかしいということを
書きたかったのです。

コメントありがとうございました。


同じ記事でいただいた別のコメントの話ですが、完組みホイールを
「封も切っていない段ボールごと渡されたことがありました。」という
コメントをいただきました。
これは、拡大解釈すれば 自転車も箱入りの七部組みで
売っているようなものです。

※七部組みというのは業界用語で、箱の中で おおかた組まれた状態をいいます。
どっちみち全部ばらすのですが、バーテープが始めから巻かれていると 正直ありがた迷惑です。

「当店では自転車を箱のままでお客さんに渡さずに組んでからお渡ししています!」
なんて わざわざ言っているショップはないでしょうが、
完組みホイールだとありますよー、という話です。

私がもし「七部組みの自転車を全ばらししてから再組み立てしました」という記事を
書いたとすると、それは「完成車はBBの締め付けが甘いことがあります」とか
そういうことをお伝えしたいためであって、
「全ばらししてから組む当店はすごいんだぞー!」というニュアンスはありません。
当たり前のことなので。

過去にありました(→こちら

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のむラボホイール1号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC05876amx.jpg
のむラボホイール1号を組みました。

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赤ニップル仕様です。
作業は進んでいますが、のむラボホイールはあんまり進んでいません。

category: のむラボホイール

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当たり前のこと  

シマノのWH-R501の後輪にローラー台用のタイヤを付けて販売しました。
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さすがに実売5000円台の後輪を手組みで組むことは出来ません。
ローラー台用の後輪を最も安価に手に入れるのならWH-R501がオススメです。
(シマノ11Sとカンパニョーロには非対応ですが)

振れ取りとセンター出しもしました。
振れは軽微でしたが センターはかなりずれていました。

いつも書いていることを書きますが、
「どこそこのホイールのセンターがずれていた」というのは
そのメーカーの出来不出来をあげつらいわけではありません。
どこのメーカーのホイールでもセンターがずれていることはあります。
始めからセンターがずれていないWH-R501もあります。
大事なのは「メーカー→(あれば)代理店→ショップ→ユーザー」という
流れの中で ユーザーに行き着くまでに ホイールの不出来を看破して修正するのは
実質ショップしかないということです。
それをせずに完組みホイールを右から左にそのまま売るのは
「メーカー→ユーザー」の間に立って利益を中抜きしてるだけということになります。
私がここでいう「ショップ」の定義は
「完組みホイールの全品検査をする」ことを 当たり前のこととして含んでいるので
「全てのショップは完組みホイールを入荷時のままでは売らない」と いうことになります。
ホイールは「ショップ」で買った方がいいですね。

私のこうした物言いには、
もちろん全てのショップが「ショップ」ではないことを
承知した上での嫌味も含んでいます。
値段のことを別にしても海外通販でホイールを買われる方には、
こうしたショップへの不信感も大いにあるのではないでしょうか。

逆に言うと あとあと面倒を見てくれそうな「ショップ」であれば
値段のことは二の次としてくれる お客さんも多くいると思います。
値段とは違う部分での付加価値をお客さんに提示できていないことを棚に上げて
ショップが海外通販を否定するのは筋違いというか勘違いというか・・・。

いま付加価値と書きましたが、
「当店では完組みホイールを検品してから販売しています!」というのは
当たり前のことであって付加価値でも何でもありません。

それで他店との差別化が出来ていると本気で思っているなら、
「ショップは一般的に完組みホイールをそのまま売るものだ(でもウチは違う)」
と考えているか、今までは完組みホイールをそのまま売っていたところ
「これからは違います!」と言い始めたかのどちらかです。

完組みホイールを検品無しで売るのは当たり前以下のことで、
当たり前のことを誇らしげに言うのは大変ハズカシイことです。

コーヒーフレッシュなどで有名なスジャータのトラックには
「当社のドライバーは運転中にタバコの吸殻をポイ捨てしません」
というようなことが書いてありますが、
「そんなん当たり前やんけ、わざわざ言うことか」と思ってしまいますね。
こういうことを書かれると ドライバーの平均的なモラルが
どこまで低いのか 逆に疑ってしまいます。
「当店では完組みホイールを検品してから販売しています!」と
わざわざ言うのは同じくらいハズカシイことです。

当店でも たまに完組みホイールを売りますが、そのときに
「振れ取りしました」「センター出しました」とここに挙げることはあります。
が、別にそれが付加価値だとか 特別すごいことだとはまったく思っていません。
確率の差はありますが センターが出ていない完組みホイールは
普通にありますよ~と啓蒙したいだけのことです。

ホイールというのは完璧に振れを取ることは不可能なので、
なるべく高い妥協点を「組み終えた」と見なすことになります。
私が後輪を組むのに50分かかるとします。
完組みホイールの後輪の検品に5分かかったとすると ホイール組みの1割、
10分かかったとすると ホイール組みの2割の時間がかかったことになります。
完組みホイールは 検品前の状態でも一応は使って問題ないはずなのですが、
検品に10分かかったとすると私の妥協点の(作業時間的に考えて)
8割の出来であったという風に見なすことが出来ます。

もちろん、50分かかった後輪の 40分時点での状態と
検品に10分かかった完組みホイールの 検品前の状態は同じではありません。
が、私が「組み終えた」とする妥協点まで持っていくのに
どちらも同じ10分かかるという意味では作業時間的な意味での完成度は同じです。

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のむラボホイール5号を組んでいます  

今日もホイー(以下略)。
といっても営業時間中は自転車組みに充てたので、
組み始めたのは閉店後です。
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のむラボホイール5号の前輪を3つ組みました。
後輪はCX-RAYの在庫が少ない為 組めるかどうか調べるのに
時間がかかるので まだ組んでいません。

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最終土曜日はお休みのはずですが  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール1号の組み換えをお預かりしました。

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組み換え前は全コンペのヨンロク組みです。

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お客さんがパワータップのハブを買ったとのことで、
今の後輪のリムと このハブで組んでほしいとのことです。
どのみちスポークは使い回さない(使い回せない)ので
スポーク代は発生しますが、リム代4200円を余計にご負担いただければ
現状の1号後輪をばらさずに 新たにパワータップの後輪が出来る計算になります。
が、家にホイールが増えるのが嫌だとのことで組み換えになりました。



自転車はお金のかかる趣味なので、
多くの家庭では悪者というか歓迎されていない
雰囲気であることが多いようです。
休日の家族サービスの時間を練習や試合に取られることや
怪我が心配だというのも理由として挙げられます。
自転車の機材に興味がなく知識もない奥さんの場合、
同じような色のハブでホイールが組み換わり
かつ個数も変わっていないとなれば 気づかれずに済み、
「あなた、また無駄遣いして!」と怒られずに済むから、
という邪推をしてはいけません。←しとるがな

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おそらく全国で繰り広げられているであろう涙ぐましい話はいいとして、
ホイールが組めました。

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変更点がひとつあります。
スポークが反フリー側のみCX-RAYこと 半コンペになりました。

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キシリウムのオーバーホールとベアリング交換をしました  

マヴィックのキシリウムSLをお預かりしました。
振れ取り(振れていたら)、センター出し(ずれていたら)、
ベアリング交換をご希望です。
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シャフトとベアリングを抜いている状態です。

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スプロケットも含めて 全部洗います。

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ホイール側も洗いました。

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カートリッジベアリングですが、マヴィックの場合
規格ものではない特殊なサイズのベアリングは使われていません。
市販のもので対応可能です。

特殊なものというと、例えばカンパニョーロのウルトラトルク用のベアリングがそうです。
外径・内径・厚みでいうと それぞれ37・25・6mmなのですが、
外径37mm内径25mmのベアリングは普通7mm厚なのです。
6mm厚のものは ちょっと特殊です。

BB-9000以前のシマノのホローテックII BBのベアリングは
37・25・7mmです。これは容易に入手できるサイズです。
シマノのBBにはDO NOT DISASSEMBLE(ばらすな)とありますので
交換は出来ません。これ以上は書けないのでお察しください。

それはともかく、マヴィックのベアリングは上記で言うところの
「容易に入手できる」サイズのものばかりです。
よくハブの回転が重いと言われるマヴィックのホイールですが、
それは純正のベアリングが接触式シールのものだからです。
非接触式シールのものに換えれば防水性・防塵性は落ちますが
回転はずいぶん軽くなります。
個人的にはセラミックベアリングにまでしなくとも、これで十分だと思います。
防水性がと書きましたが、私が普段ホイール組みに使っているTniはじめ
多くのハブは非接触シールなので特に問題はないと思います。
使用状況や耐久性を勘案したときの マヴィックの答えが
「回転が重たくなってもいいから接触式」なだけであって、
それが不満ならベアリングを換えればいいのです。

私はキシリウムを「アルミリムのホイールの結論のひとつ」と考えていますので、
ベアリングの回転の重さのせいで不当な評価を受けているのが不憫でなりません。

今回、非接触ベアリングに交換しますが、
交換前もすでに非純正の 日本製の非接触ベアリングでした。

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フリーボディのベアリングも換えます。
マヴィックの純正パーツとしてはこのベアリング単体はありません。
「フリーボディごと換えろ」という対応です。
フタを外せばベアリングは外側に向かって抜けます。
セラミックスピードのベアリングなど、5つ入りのセットの場合は
1つは ここの分です。
マヴィックの場合 フリー機構のラチェットのローレット(ギザギザ)は
ハブ体側でなくフリーボディ内側についています。
材質から考えて ローレットが磨耗で交換する時期が来る前に
ベアリングの寿命が先に来ます。
ベアリングは1個1000円もしないので フリーボディごと換えるのは
あばばばばばばば(検閲済)。

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フリーボディとハブ体の間には この小さいスペーサーが必須です。
このスペーサー、フリーボディグリスの具合によって
ハブ体にくっついて残ったり フリーボディの中に残ったりしますが、
意識していないと 無くしかねません。

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ここに入れてからホイールに取り付けます。
自分でフリーボディを換える派のかたはご注意ください。

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もうひとつ。
フリーの2つの爪ですが、小さいバネが付いています。
爪にバネがうまく はまるように出来ているので
通常は爪からバネが外れないのですが、何かの拍子にピーンとはねてしまうと
どこに落ちたか分からなくなります。
毛足の長いじゅうたんの部屋でマヴィックホイールをばらさない方がいいでしょう。

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オーバーホールが済みました。
前後輪とも振れはほとんどなし、前輪のみ かすかにセンターがずれていました。
キシリウム(アルミスポークのモデル)やR-SYSは
ニップルのねじ山のピッチが荒いので タイヤをつけたままの簡易な振れ取りを
何度かするとセンターがずれやすいです。
それでずれたのかな?という程度でした。

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お客さん用フロアポンプ(追記しました)  

当店にはフロアポンプがひとつしかありませんでした。
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それがこのSKSのレンコンプレッサーです。
たまにお客さんに「空気入れるから貸して」と言われるのですが、
絶対に使わせません。
こう書くと感じが悪いですね。理由はあります。

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ヒラメのポンプヘッドを、使ったことのない人に使わせると
カムをきつくして壊してしまうことが たいへん多いのです。
なので当店では 空気入れは私が手ずから入れていました。

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というのもどうかと思い先日パークツールのフロアポンプを
「みんなで使い回す用」に仕入れたのですが、
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仏・米用の2個口になっている純正のポンプヘッドのエア漏れがすさまじく、
エアゲージの針がすぐゼロに下がります。
あまりに腹が立つのでホースを切ってポンプヘッドを捨てました。

DSC05825amx.jpg
代わりにつけたのがSILCAの仏用ポンプヘッドです。
レバーなどがないので直感的に使い方が分かるデザインなのがいいですね。

チューブの内圧が高くなっても、パッキンゴムの締まり具合が絶妙なので
使用中に不意に抜けたりはしません。

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締まりがゆるいと感じたらパッキンを交換できます。
長年にわたり多くのユーザーに支持されているメーカーなので
スペアパーツの供給も安心です。

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バルブの長さに関係なく奥まで差し込むだけです。
耐久性が高いので そう簡単には壊れません。


追記:
「○○○○○の新作ですか?」とか
「○○○○○にしか見えないのですが、私の心が汚れているのでしょうか?」という
コメントを数件いただきました。

いや、私が○○○○○に似せて塗装していますし、
文章の端々を見ても確信犯(誤用)なのは明らかです。
よって汚れているのは私の方です。

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自転車も組んでいますが・・・  

現在 当店ではホイール組みに業務が圧殺されており
自転車の組み換えやオーバーホールが
実質お預かりできない状態になっています。

ホイールと違い、フレームや自転車は お客さんが
「それ1台しか持っていない」という場合も多く、
「納期=自転車に乗れない期間」が長期間になるので
それでもいいよという方以外はお預かりできません。
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今日シーポのTTバイクを組んでお渡ししましたが、
これは 塗装のために過日ばらしたフレームの再組み立てなので
前々からお預かりしていた案件です。
お客さんがここに載せてもいいと言われるので載せました。
イエーイ見てるー?

DSC05840amx.jpg
後三角のふさぎっぷりがカッコイイですね。

今も数台お預かりしていますが ほとんどがホイール組みと連動しているので
ホイールを組む順番が巡ってこないことにはそれらのフレームも組めません。
上記のシーポは 先日組んだ のむラボホイール2.5号前輪と3号後輪を付けていますが
のむラボホイールの順番を優遇したわけではありません。
この方はホイールを 他にひとつ持っているので それで組むつもりでしたが、
フレームの塗り直し中にホイールが出来てしまいました。
間に合ってよかった。

他のひとつというのはマヴィックのR-SYSです。
私はR-SYS自体は悪いホイールだとは思っていませんが、
正直に書くと この自転車にはミスマッチですね。
フレームがエヘン虫を受け流す以上に
前輪がエヘン虫を叩きのめしているような気がします。

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パワータップを組みました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんからパワータップのハブをお預かりしました。
シマノ11Sに使用予定なのに 10S用フリーボディのハブを買ってしまったそうで、
後日11S用フリーが送られてきたので
DSC05861amx.jpg
入れ換えました。

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リムはXR300で組みました。

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半コンペヨンパチイタリアン組み反フリー側結線あり仕様です。

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コンチネンタル グランプリ4000Sタイヤと、
6800アルテグラ11-25Tのスプロケットを取り付けました。
と書いておくと「あ、これ私のだなー。」と伝わるかと思いまして。
これを以って連絡に代えるということはしませんが。
お待たせしました。

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のむラボホイール2.5号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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50mm高カーボンリムの のむラボホイール2.5号を組みました。
後輪のスポークをどうするか はっきり決まっていなかったので
今日お電話で訊き 半コンペにしました。
その時に「納期はもっとゆっくりでもいいですよ」と言われました。
いえ、順番が巡ってきただけなので。
順番通りに組んでいっています。
お待たせしてすみません。

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タイヤはコンチネンタルのスプリンターになりました。
スプロケットは お客さんからすでにお預かりしたものを付けます。

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お持ち込みハブで5号を組みました  

先ほどとは別件です。
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例のハブがお持ち込みでやってきました。
リヤハブは当店のTniを使い、のむラボホイール5号を1ペア組みます。

DSC05816amx.jpg
まずは前輪から。24Hの全CX-RAYです。

DSC05818amx.jpg
フォークと干渉するかも知れないので反ヌポークで、というオーダーです。
これでも広いですね。このハブのフランジの内~内寸法は
大抵のハブの外~外寸法よりも広いです。

DSC05819amx.jpg
つづいて後輪。
32Hの全CX-RAYか、24Hの半コンペか 体重から考えて
どうですかと訊かれましたが、後者にしました。
それを懸念するほどの体重ではありませんでした。
32Hの全CX-RAYと24Hの半コンペでは
24Hの半コンペのほうが スポーク部分の重量が1割ほど軽くなります。

DSC05821amx.jpg
先ほどはXR300、続いてXR200の
左右異径スポーク・左右異本組みをしましたが
(具体的には半コンペのヨンロク組み)、
結線無しでもスポークの交差部分の
前後方向にぎにぎの変形量の左右差が 非常に少ないです。

私は 結線を剛性確保ではなくスポークの変形量の左右差を埋めることを
主眼として しているつもりですが、あくまで補助的なものであり
やはり大事なのはスポークの選定や 組み方のほうだと思います。

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お持ち込みハブで1号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんのお持ち込みハブで のむラボホイール1号を組みました。
リヤハブはノヴァテックの482ですが、ちょっと仕様が違います(後述)。

DSC05801amx.jpg
フロントハブは謎のワイドフランジハブです。

謎の、と書きましたが「あのハブ、○○の××というハブですよ」と
いうコメントはけっこうです。とぼけているだけなので。

DSC05809amx.jpg
前輪を組みました。

DSC05810amx.jpg
ご希望だったのでヌポークラジアル組みにしました。
お客さんのフロントフォークにハブを取り付けた感じでは
干渉は おそらく起こらないだろうと判断してのことです。
私はホイールの横剛性の計算根拠のうちの「フランジ幅」を
「左右のハブフランジからスポークが出た位置間の距離」としています。
ヌポークなら外~外、反ヌポークなら内~内になるわけですが、
横剛性を重視するならヌポーク通しが有効なのではないかと考えています。

DSC05811amx.jpg
後輪も組みました。
半コンペのヨンロク組みです。
それはともかく、このハブは482の「SL」なので
DSC05815amx.jpg
フリー側はスポーク穴よりやや内側、
DSC05814amx.jpg
反フリー側はかなり内側に肉抜きがあります。
スポークヘッドのおさまりを良くするための ザグリ加工こそないものの
スポークが普通に通るサイズなので 私なぞはこれを見て良からぬことを
考えてしまいます。いかん よだれが・・・。

スポークをきっちりした数で用意していたのに1本足りないと思っていたら
肉抜き穴の方に通していたということが過去にありました。
要注意です。

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リバースエンジニアリング  

というほど大げさなことではありません。
あと、この言葉が適当かどうかも怪しいです。
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自分がかつて組んだ自分用のホイールをばらすので。

DSC05797amx.jpg
ばらさないと確信が持てないことが数点あるので
DSC05799amx.jpg
ばらしました。
こないだのWフリーハブホイールの
再組み立て1回目の状態とも関連します。
うーむやっぱり。何がやっぱりなのかは書けませんが、
売り物のホイールの品質や性能の向上には多分つながりません。

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のむラボホイールを組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール1号を組みました。
前輪がCX-RAY、後輪が半コンペを3ペアです。

とにかく営業時間中(時間外も)、1分1秒でも多く
ホイール組みに充てています。
ひとつ前の記事のせいで たいへんウソくさいですが、本当です。

DSC05792amx.jpg
ハブも減ってきました。
これについては買い溜めがあるので もうしばらくは大丈夫です。

問題はスポークです。
当店ではCX-RAYを多くて一日100本以上、
少なくても40本くらいは使います。
そのほとんどがシルバーです。
ブラックは注文して在庫がないということが少ないですが、
シルバーは欠品している長さが多く、近しい長さのものを
カットして使うことが増えてきました。
いまのところは困っていませんが、CX-RAYが無いがために
ホイール組みができなくなることもありえます。

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仕事しろ。  繰り返す、仕事しろ。  

お客さんからアイスクリームの詰め合わせをいただきました。
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付属していたドライアイスをホーローのタライに入れます。
このタライは普段 結線ハンダ付けに使っているものです。

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タライを、流し台の排水溝をふさぐように置きます。

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で、お湯を注ぐとこうなりなす。

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↑配慮さんin雲海

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コメントのお返事(JIS組みにした理由)  

先日ピストバイクの前輪をJIS組みで組んだことについて
コメントをいただきました。
私は折に触れて「タンジェント組みの前輪はイタリアン組みが好き」と
書いていますが、
DSC05448amx.jpg
↑では何故これをJIS組みで組んだのかというコメントをいただきました。

私は基本的に「ヌポークの伸びる方向が左右で違う組み方」が好きではありません。
具体的にはJIS組み または逆JIS組みですね。
それならまだ逆イタリアン組みのほうが(ヌポークの事情的には)
マシだと思っているくらいです。
ではなぜJIS組みにしたのか。

上の画像のDTのリムですが、バルブの位置にラベルがあります。
DSC05760amx.jpg
↑あのホイールは415リム、この画像のリムは585ですが
ステッカーの向きに関しては同じです。
バルブ穴にドライバーを通していますが、
DSC05759amx.jpg
反対側のステッカーは90°位相がずれて貼ってあります。

DSC05764amx.jpg
あのピストホイールはリヤハブが両ねじだったので後輪もJIS組みにしていますが
ここでは仮にDTのリムでイタリアン組みにしたとします。
上の図の赤い線がステッカーの位置です。

バルブ穴の位置にステッカーが貼ってあるのならば
DSC05765amx.jpg
↑イタリアン組みで前輪を組む場合 こう組みたいですね。

DSC05767amx.jpg
↑こうなるのは 何となく嫌です。

DSC05769amx.jpg
ここで、仮に後輪がJIS組みの両ねじピストホイールだったとして、
後輪をひっくり返して使った場合
前輪がイタリアン組みだと「バルブの位置とステッカーの位相」が
前輪と後輪で変わってきます。

DSC05770amx.jpg
前輪がJIS組みならそういうことは起きません。
後輪をひっくり返したときに 一緒に前輪もひっくり返せばいいのです。
タイヤに前後方向が存在する場合はタイヤの方向も変えないといけませんが。

ところが、もし前輪のハブに前後左右の属性があるのならば話は別です。
DSC05785amx.jpg
↑このレコードハブは前後の属性があります。
逆さにつけるとロゴや文字が逆になります。

DSC05771amx.jpg
↑このレコードハブは前後の属性はないですが、
左右の属性があります。

DSC05773amx.jpg
ガタ調整のナットがリヤハブの場合 左側についているので、
フロントハブでも こちらを左側とみなします。

DSC05775amx.jpg
また、細かい話ですが グリスホールのフタのバンドにも
文字があるのでこれも右側から見て読める方向で取り付けるべきです。
「べき」と書きましたが、性能にはもちろん関係ありません。作法の話です。

DSC05777amx.jpg
↑このレコードハブはアルミ大径シャフトになる直前のモデルですが、
DSC05779amx.jpg
ハブの左右とも同じ形状でグリスホールのバンドにも文字がありません。
JIS組みしたとしても 前後や左右が逆向きになる要素のないハブです。

DSC05784amx.jpg
どうでもいいですが、これスチールシャフトの通常品ではなく
チタンシャフトモデルです。シャフトの端っこに文字が入っています。
仕事が細かいですね。
この文字は片側にしかないので厳密には これだけが「左右の属性」になります。

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現行のレコードピスタハブ(冒頭の前輪のハブ)は先ほどのハブの
スチールシャフトモデルをベースにしていると思われますが、
このハブは前後左右を区別する要素が一切ありません。
で、DTのリムで組んでいるので もし後輪をひっくり返したときに
「バルブの位置にステッカーがあるかないか」の関係も追従できればと思い
JIS組みにした次第です。

「前後でバルブの位相をそろえて 横から見たときにステッカーの位置が違う」ことと
「JIS組みであること」とを秤にかければ 私には前者の方が嫌だと思えたのです。

これがもし ハブにロゴや文字が入っていて前後左右の属性があるなら
「ホイールをひっくり返したときに リムのステッカーの位置は前後で揃うものの
ハブの意匠が逆になる」ということになります。
その場合は たとえステッカーの位相が前後で違っても
ハブの意匠が逆さになるほうが嫌なので
何があってもひっくり返さない前輪=イタリアン組みで組んだと思います。

「前後左右の属性の存在しないハブ」と
「左右でステッカーの貼る位相が90°ずれているリム」という条件下で
私の「出来ればしたくないこと順」で考えたときに
今回はたまたまJIS組みという答えでした。

DSC05572amx.jpg
先ほどのオープンプロの記事の補足でもありますが、
現行モデルのステッカーはこうなっています。
仮に このリムで今回のピストハブで組むとなると、
前輪はイタリアン組みにしていたと思います。

冒頭の前輪のJIS組みは宗旨替えでも気まぐれでもなく、
一応 私なりの逡巡の結果です。
鋭いコメントをありがとうございました。
過去記事も含めてよく読んでいただいているようで恐縮です。

category: のむラボ日記

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図らずもリニューアル  

ニップル回し工具を 発注し間違いました。
DSC05718amx.jpg
が、これを期に 交換することにしました。

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↑よく見るとグリップも減っていますし、
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なにより 肝心の四角穴が磨耗しています。
同じ品番の製品ですが 同じ仕様ではありませんでした。
今回 新調したほうですが、四角穴が深くなっています。

DTはニップルの全長が12・14・16mmの3種類あり、
通常は12mmです。16mmはロングニップルというやつです。
サピムは標準が14mmなので、新仕様はサピム向きです。

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ホイールの組み直しをしました(6・6・6→6・4・8)  

今日もホイー(以下略)。
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オープンプロリム・7800デュラエースハブの
32Hホイールの組み直しをお預かりしました。
ハブのオーバーホールも ご希望です。

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後輪のフリー側のヌポークがチェーン落ちでガリガリになっているのも
組み直したい理由のひとつなのでしょう。
前後とも全て6本組みなのですが、後輪はヨンパチ組みをご希望です。

私の勝手な呼び方ですが、「前輪・後輪のフリー側・後輪の反フリー側」の順に
○本組みの数字を当てはめていって 呼ぶことがあります。
この場合は組み換え前が「6・6・6」、組み換え後が「6・4・8」ということになります。
現状 32Hのホイールというのは XR300などのセミエアロリムをパワータップで組む、
という場合を除いて ほとんどがクラシカルなローハイトリムで組むことになります。
自転車にもよりますが 趣きや堅牢さ重視で前輪をタンジェント組みする場合は
私は6本組みにすることが多いので「6・4・8」というのは
ローハイトリムの前後タンジェント組みの場合の当店での基本形です。

DSC05726amx.jpg
前輪はすでに6本組みです。お客さんの希望は別として、
私は無理にホイールを組み直したくて仕方がないというわけではありません。
何か「組み直してよかった」という点がないのであれば
これにしても振れ取りと増し締めでいいんじゃないか、
と思わないではありません。

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組み換え前がJIS組みなので イタリアン組みにします。

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ホイールをばらすとき、ほとんどの場合スポークは使い回しません。
なのでクリッパーで切るのですが、そのまま切ると スポークテンションが一気に抜けて
リムにショックが伝わるので テンションを解放するまでニップルを緩めます。
ホイール半周分くらい緩めきればいいのですが、上の画像のニップルは
一切緩めていない側のニップルです。
明らかにスポーク長が短いですね。
いろいろと「組み直したほうがいい理由」がでてきました。

2.0mmプレーンスポークをバテッドスポークにし、
しんちゅうニップルをアルミニップルにするので
軽量化の面でも組み換える意味はあります。

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まずリヤハブを開けてみましたが手遅れ寸前でした。
まだ(グリスアップなどで)間に合います。

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シャフトから何からきれいにしました。
デュラエースのハブは スムースさに秀でているので
中が少々やばくてもシャフトの回転を見た程度では分かりません。
このハブもここまでだとは思っていませんでした。

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フロントハブは リヤハブほどはひどくなかったです。

DSC05745amx.jpg
とにかくどちらもオーバーホールしました。

DSC05741amx.jpg
余談ですが、オープンプロのリムは
前後左右の属性を決定付ける要素が一見して ありません。
ステッカーの向きですが、上の画像の位置から反対側は
DSC05740amx.jpg
↑こうなってます。
「進行方向に対して右」にすべき側が決まっていないように見えます。

DSC05742amx.jpg
が、リムの継ぎ目ステッカーには前後の要素がありますね。

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なので「バルブ穴から覗いて継ぎ目のステッカーの説明書きと
ハブの字が ともに正方向で読める」ように組みます。
性能には関係ないですが、
「WOタイヤのラベルをバルブの位置にする作法」みたいなものです。
たまにこのステッカーを逆にして組んでいるホイールを見てイラッとします。

このオープンプロは、ステッカーで言うと一世代前になります。
現行のオープンプロでは この説明書きが
左右それぞれに貼ってあるステッカーのどちらにも書いてあるので
前後左右を決める要素がリムにありません。
(リムテープを張る側に貼ってあるシリアルナンバーのシールくらいでしょうか)


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前輪が組めました。

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↑さっき書いたのは こういう状態ですね。

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スポークの長さも適正です。

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ロクロクイタリアン組みになりました。

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後輪も組めました。

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ヨンパチイタリアン組みの
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反フリー側結線ありです。

category: のむラボ日記

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コメントのお返事  

先日のある記事の あるネタに「ラザロ」というツッコミが数件入っていました。
DSC05713amx.jpg
ええ、分かる方だけでいいです。

追記:
「ラリオスかと思ってました」というコメント返しを さらに数件いただきました。

ラリオスはスターフォースで「合体前に8発/5万点ボーナス」で、
ラザロはスターソルジャーで「合体前に16発/8万点ボーナス」です。

category: のむラボ日記

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フロント50mmリヤ80mm  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール2.5号の前輪と3号の後輪を組みました。
3号の後輪は半コンペです。
スプロケットはお持ち込み、
タイヤはコンチネンタルのコンペティション19を
リムセメントで張りました。

DSC05705amx.jpg
コンチネンタルのコンペティションですが、
22Cと19Cでは 内径に差があります。
22Cの方が明らかに少し大きいです。
具体的には22Cはパッケージから取り出して
すぐにホイールに はめられますが(私がやった場合)、
19Cはストレッチャー無しには すぐの取り付けは無理です。

DSC05706amx.jpg
あるいは、内径が同じでも太さが変われば
リムへの取り付けやすさが変わるのかもしれません。
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19Cと22C、それぞれのタイヤをリムに乗せるにあたって
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タイヤの外形を 変形させるわけですが、
その変化量は「細い方が乏しい=はめにくい」のかも知れません。
(未検証です)

category: のむラボ日記

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ENVEの組み換え(ヨンゼロ→ヨンロク)  

今日もホイー(以下略)。
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ENVEの後輪の組み換えをお預かりしました。

DSC05673amx.jpg
組み換えは後輪のみで、ヨンゼロ組みをヨンロク組みにするのをご希望です。
通常こういうのはフリー側を完全にばらさずに
反フリー側のスポークのみを換えるのですが・・・。
ヨンロク組みでイタリアンにするので右落としで組めばいけるはずなのに、
最終交差をするスポーク2本と その対岸の2本の
計4本のスポークの束の中にバルブ穴がきてしまいます。
何故だ・・・。

DSC05687amx.jpg
原因が分かりました。
逆リムとして組まれていたからです。
大抵のリムの穴振りとは逆に組んでいます。
このリムは穴振りがない(多分)ので 逆リム扱いでも組めますが、
ENVEのメーカーサイトでも正リム扱いして組んでいますし、
逆リムとして組む理由が見当たりません。
ここで、私のできることは ふたつにひとつ。
逆リム扱いしてフリー側をばらさず左落としヨンロクイタリアン組みにするか、
一旦ホイールをばらして正リムとして右落としヨンロクイタリアン組みにするか、
です。前者の方が作業的には楽ですが
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ばらして 一から組むことにしました。
ついでにハブとリムも洗いました。

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↑右落としです。

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組めました。

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ヨンロク組みの
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正リム扱いです。

category: のむラボ日記

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Wフリーハブホイールの再組み立てと再々組み立て  

水曜日はお休みのはずですが、のむラボホイール予約消化のため
時間不定で店に出ています。実は ここ1ヶ月ほど ずっとそうです。
どうしても組みたい自分用のホイールがあり、
昨日はそのために時間を割いてしまいました。
休みの日のことなので許してください。
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私の作ったWフリーハブですが、欠点というか脆弱性が2点ほどありました。
欠点というのはフランジ幅が狭いことですね。42.5mmくらいです。
こんなナローフランジで横剛性が確保できるわけがありません。
脆弱性というのは そういう「どうしようもないこと」とは別の問題で、
解決できるはずのことです。それが何かは書けませんが。

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スポークはCX-RAY・・・ではなく星の15番エアロです。

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ハブをばらしました。ハブ体の左右ですが、
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この通り接着していません。
なので左右の位相を変えることができます。
32Hのペアスポーク位相のリムでも問題なく組めます。

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分割しました。フリーボディにペーパータオルを敷いて
枕にしているのは 断面を見られたくないからです。
合体前に16発打ち込めば8万点ボーナスです。

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再組み立ての仮組み中です。

DSC05625amx.jpg
わけあってフリーボディとシャフトを抜いて仮組みしています。

DSC05626amx.jpg
↑狭い!

DSC05628amx.jpg
ねじり組みは通常の組み方よりもスポーク長さが長くなります。
4本組みをねじった場合と6本組みをねじった場合で
長くなる長さも変わってきます。
それを調べるためもありますが、脆弱性の克服のためにも
一旦これを組まねばなりません。

DSC05629amx.jpg
DSC05631amx.jpg
組めました。
乗って問題ないくらいのスポークテンションにしています。
振れも取り、センターも出ています。

DSC05632amx.jpg
が、再度ばらしました。
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スポークに癖が付いているので再使用はできません。
テンションを開放してから切りました。
10分しか存在しなかったホイールです。
が、得られたものはあります。ふむふむなるへそ。

DSC05636amx.jpg
次にする組み方は10本組みにします。
32Hの最接線組みは8本組みなので、ハブフランジの二分線を超えた穴同士から出た
スポークを交差させることになります。
X本組み=X/2クロスですから、この組み方では
ある1本のスポークは他のスポークと 横から見て5回交差します。
そのうちハブ側から数えて3・4・5回目の交差は編むことができますが、
これらを全て編みます。3回編むのでトリプルクロスですね。

DSC05638amx.jpg
仮組みができました。

DSC05639amx.jpg
ヌポークを見ると3交差目は下側、4交差目は上側、
5交差目は下側となっています。3回編んでいます。

DSC05640amx.jpg
組めました。

DSC05641amx.jpg
DSC05642amx.jpg
この組み方と脆弱性の解決には何の関係もありません。
2つ以上の実験をいっぺんにすると
ちゃんとしたデータが取れなかったりします。

脆弱性その1は一瞬乗れば分かることなのですが、解決していました。
その2も恐らく解決していますが、経過観察を要するので
まだ結論を出せません。
今回のホイール組みに使ったスポークは
2回ともDTコンペティションです。

category: 新手のスタンド使い

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海外ツーリング用のホイールを組みました  

今日もホイー(以下略)。
海外への自転車旅行に使うホイールを組んで欲しいとのことで
お客さんから36Hのハブとリムをお預かりしました。
DSC05643amx.jpg
ハブはXT、
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リムはサンのライノライトです。
DSC05645amx.jpg
リム 広っ!
乗り手の体重は重たいほうではありませんが、
それに匹敵するくらいの荷物を積むので自転車に100kg超の
荷重がかかるとのことです。
スポークはDTチャンピオン2.0、ニップルは しんちゅうにしました。

DSC05652amx.jpg
まずは前輪から。

DSC05648amx.jpg
新品のシマノハブにしては珍しく ガタがありました。
組んでいる最中に、同じ箇所で 横振れが見かけ上
あったりなかったりしたので 気がつきました。
スルーアクスルのシマノハブなどでは 組み付け時にちょうど良くなるように
「必要ガタ」が設けてあるものがありますが、これは違います。
普段使っているTniのハブでは全品検査してますが
シマノハブを疑う癖が無かったので 組んでいる最中に気がつきました。

DSC05651amx.jpg
フロントハブにはオチョコがあります。
仮にリヤハブのオチョコを正とするなら これは「逆オチョコ」になります。
スポークテンションの左右差の是正を狙うならヨンロク・ヨンパチ組みならぬ
ロクヨン・ハチヨン組みということになるのでしょうが、
それをするとローター側がラジアル組みに近い組み方になってしまいます。
それは避けたい。

DSC05654amx.jpg
ということで結局ロクロク組みになりました。
組み方は逆イタリアンです。これはシマノの指示する組み方でもあり、
ディスクブレーキハブで特に組み方を指定されなかった場合に
私が勝手にする組み方でもあります。

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DSC05660amx.jpg
スポークは概算値から1mmほど短めにしました。
というのも、私は普段ニップルの端ツライチにスポークが来るはずの長さで
組むのですが、増し締めによっては少しオーバーすることもあります。
このリムのリムテープ側の穴に指を当てると、指の腹にニップルが当たります。
ニップルの端とリムテープの面が非常に近いのです。
リムテープはチューブの内圧で穴に沈みます。
そのときにニップルからスポークが飛び出しているとパンクの原因になります。
ということで、そんなことが絶対に起こらない長さにするために少し短めにしました。
といっても、マイナス溝の底まではスポークが入っているので
短すぎるということはありません。

DSC05662amx.jpg
後輪も組めました。
凝った組み方をしてみたくもありますが、旅先でのトラブルが怖いので
メンテナンス性も考えて 至極普通に組みます。

DSC05663amx.jpg
DSC05664amx.jpg
とはいえ せっかく当店に遠いところからホイール組みの依頼をされているので、
何か特別なことをしてみたいですね。
なので後輪はヨンパチ組みにしました。
リヤハブにはローター台座が付いていますが、
フリーボディのオチョコ量をくつがえすほどではありません。
前輪と違い 左右異本組みとローターの利害が対立しないので
ヨンパチ組みにしました。
組み方はJIS組みです。
これも前輪と同様 シマノ指定かつお客さんの指定が無いかぎり
私が勝手にする組み方です。

category: のむラボ日記

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レーシングZEROのオーバーホールをしました  

昨日シャマルウルトラのスポーク交換をしたのですが、
そのとき お客さんに「縦振れがあって取れない」ということを言われました。
G3ホイールは 3本まとめて引っ張っている部分が内側にひずみ、
それ以外の部分が外側に出ている格好になります。
シャマルウルトラはG3組みが7ペアで21本スポークですが、
縦振れに関してはリムが「正7角形と円の中間くらいの図形」となっています。
なのでG3ホイールの縦振れは異常ではなく構造上の仕様です。
リムの変形量はタイヤの接地面の変形量よりは少ないので
縦振れを乗って体感することは まずありません。
タイヤの真円度も完璧ではないですから、その部分での吸収もあると思います。
DSC05593amx.jpg
いや、何が言いたいのかというと 穴振りが「右・右・左」になっているとはいえ
ニップルの間隔が均等な旧フルクラムは、縦振れの「追い込める度」が
現行品よりも高いなあということです。

縦振れ・横振れは ほぼ無かったのですが、後輪のセンターがずれていました。
振れていないこととニップルの状態から見て
最初からセンターがずれていたと思われます。

センターをきっちり出しなおしたのですが、その状態のホイールは
「センターゲージから センターを逆転写されたモノサシ」という見方もできます。
この仕事は実はオーバーホールの一環なのですが
これを取り付けるフレームはあるビルダーさんのオーダーフレームです。
後ろ三角のセンターと センター出したての後輪のセンターが
髪の毛1本分の幅のずれも無くピタッと合いました。
(正確に測ったわけではないですが、目視では ずれは認められません。)
仕事が噛み合ったみたいで気持ちいいですね。

全然別件ですが、昔 このフレームとは違う あるビルダーさんのところにあった
「センターチェック用のジグ」になっていたホイールを
無理をいって強奪いただいてきたことがあります。
そのホイールのリムの マヴィックのオロ7が欲しかっただけです。すいませんでした。

DSC05597amx.jpg
DSC05598amx.jpg
ハブの中も洗っています。

DSC05599amx.jpg
スプロケットも洗いました。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール5号について  

昨日の続き、5号の後輪も組みました。
DSC05608amx.jpg
DSC05609amx.jpg
体重が軽いのでフルCX-RAYです。

キンリンのXR-200リムの20Hと24Hですが、
当店の在庫数と 現在の5号の予約数が合致したので
今後のご予約分については かなり先になります。
「パワータップをXR200の24Hで」というのも しばらくは無理です。
次は多めに、あと28Hも取り寄せます。

category: のむラボホイール

tb: 0   cm: 1

ぼくのかんがえたきゅうきょくのホイール  

今日もホイー(以下略)。
ENVEの1-45チューブラーリムでホイールを組みました。
DSC05601amx.jpg
前輪は20Hで
DSC05603amx.jpg
CX-RAY、
DSC05604amx.jpg
後輪は24Hで
DSC05607amx.jpg
半コンペです。
結線はする予定です。
数本まとめてするので この状態ではしていません。

「のむラボの考える究極の手組みホイールを」というオーダーですが、
これが現在の 私なりの答えです。
軽さに振るなら後輪をフルCX-RAYにするとか
乗り手に応じてスポークテンションを加減するとか
(このホイールのハブはTniですが)ハブをデュラエースにするとか
フロントラジアル組みをヌポーク通しにするとか
「究極」といっても 好みに応じて細かい部分の違いはあると思いますが、
リムをENVE1-45で組むとすると 私の考える最適解はこのあたりになります。

「○万円台で最高のホイール」というカテゴライズ(および売り文句)は
価格が高くなるほど手組みにとって不利
というのが私の考えですが、
このリムのおかげで実売20万円前後のカーボンチューブラーは
手組みホイールでも完組みホイールに勝りうるのではないかと思います。

category: のむラボ日記

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