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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

アラヤのエアロ4をカンパのボスハブで組みました  

今日もホイー(以下略)。
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カンパニョーロのボスフリーハブでホイールを組みました。

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これ、32Hのエアロ4ですが 新品で状態が非常にいいです。

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全コンペヨンロク組みだからスポークテンションの左右差が少ない・・・
と言いたいところですが この感触を生んでいる最も大きな要因はそれではありません。

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昔のハブなのでオチョコ量が少ないのです。
右フランジ外~ハブ全体の中心が22mmくらいあります。
9Sフリーハブの7700 デュラエースで20.8mm、
同時期の5500 105で21.1mmなのですが、
ここの1mm2mmは非常に大きいです。

11Sのハブでは18.7mmや18.9mmなど 19mm未満のものも多いですが、
個人的な実感としては20mmを切るとバランス的につらくなってきます。

このボスハブのホイールを左右同本組み(ロクロク組み)で組んだとしても
私がよく組むような11S対応ハブのヨンロク組やヨンパチ組みよりも
左右バランスに関しては優れています。

これは手組みホイールにとって逆風で、この点をハブの設計から是正できる
特殊設計完組みホイールのほうが現状 優れているというのは認めざるを得ません。
私が手組みでしている悪あがきというのは 上手くいったとしても
20年以上前のホイールの左右バランス並みになる、という程度のことです。
完組みホイールと違ってリムやスポークの選択を個々人の好みに応じて
「攻めることができる」という点は手組みのいいところですが。

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このハブはオーバーロックナット寸法が126mmです。
これから書くことは今回のホイールとは関係がありません。

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126mmハブを130mmフレームにあわせるべく シャフトを換えて
4mm分スペーサーを足します。
右をいじると変速調整が変わるので左に4mm足すわけですが、
この足した量の半分だけリムが左に寄ります。
というハブでホイールを組むと、左右バランスが非常にいいんです。
「フランジ幅は全く変わっていないのにオチョコは違う」という意味では
オフセットリムと同じ効果があるわけです。
この是正度はハイローフランジの比ではありません。
フランジ径を直径で1mm2mm変えたところで 組んで分かる違いには
現れませんが、オチョコ量は2mm変われば全然違います。

多段化の弊害というか、トレードオフですね。
もちろんオチョコ量の増大と ギヤ枚数が1枚2枚増えるのとでは
後者のほうがレースの勝ち負けに重要なのは当然です。

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パワータップのオーバーホールその他  

今日もホイー(以下略)。
になる予定のホイールではなかったのですが。
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パワータップの後輪をお預かりしました。
ハブのオーバーホールをご希望です。

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リムはDTのR450です。

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ヨンヨン組みで組まれていたのですが、どうにも反フリー側がゆるい・・・。
最近は むしろ普通のホイール(左右同本組み)を組んでいないので
「普通の手組み」はこのくらいのものかもしれないのですが。

結果的にばらすことになったのでセンターは見ていませんが、
バッチリ出ている または ほぼ出ていると見ていいでしょう。
その状態でフリー側のスポークテンションは十分に張ってありました。
こう書くと上から目線で恐縮ですが ちゃんと組めています。
DTのR450は キンリンのXR200と同じくらいのリム高ですが、
このホイールのフリー側のスポークテンションは
のむラボホイール5号で普通に組む場合の105%くらいです。
これは リムの限界値に非常に近しいところです。
(「普通でない場合」というのは「張り気味にして」と言われた場合などです)

スポークは全て 黒のDTコンペティションなので
このブログ風にいうと「全コンペヨンヨン組み」となります。
フリー側のスポークテンションが十分でリムのセンターが出ているなら、
もう そこで袋小路です。
(ヌルい反フリー側を上げるとリムが反フリー側に寄る、
その寄ったリムをフリー側に寄せることは
スポークテンション的に出来ない、という状態です)

リムがセンターにあるという当然の前提条件を守ったうえで
フリー側のスポークテンションを この値に持っていくと、
ハブがこのハブで スポークがこのスポークで 組み方がこの組み方なら
反フリー側のスポークテンションのフリー側に対する追随度は
誰が組もうと同じになります。
私が普段ここに書いていることは、
「特殊設計のハブなどではない ありふれた材料で
この追随度をなるべく最大に持っていきたい」ということがメインです。

実際に このホイールとのむラボホイール5号で
「フリー側がコンペティションでほぼ同じ(このホイールのほうが やや上)
スポークテンションでありながら 5号のほうがずっと反フリー側が張っている」
というのを 今日お店にいたお客さんには見てもらいました。

折りに触れて書いているつもりではありますが、
「私が(のむラボが)組んだホイールだからすごい」ということはありません。
そんなオカルトは真っ先に排除するべきです。

ホイールを買う側がホイールに詳しくないのは罪ではないですが、
売る側がそうなのは罪です。
同じものをアナログ的に分析してもデジタル的に分析しても
結論は同じになると思うのですが、買う側の無知をいいことに
アナログにオカルトを混ぜて売るということが
この業界では横行しています(他業種もそうかもしれませんが)。
このブログのせいで ショップがお客さんを騙しづらくなった
というような話を最近聞きましたが、私には関係のないことです。
お客さんを騙しにくくなったとしても全く困らない仕事を
淡々とすればいいだけなので。

自転車屋というのは伝統的に
「売る側が偉そうな態度でもかまわない」という雰囲気があります。
ふんぞり返って説教を垂れるオッサンも多いですが、
これがもし他業種の個人商店なら とっくに潰れてます。
それが敷居の高さ(店の入りにくさ)や
通販につながっていると思うのですが・・・。

おっとこれ以上は危険だ。しかもかなり脱線しとる。

話を少し戻しますが、最近左右同径スポーク左右異本組みで
「これはすごい」と我ながら思ったのは
28Hパワータップの全コンペヨンパチ組みです。
何人かのお客さんにスポークをにぎにぎしてもらいましたが
あまりの左右差の無さに 笑いが漏れますね。あれ。
「反フリー側のほうが張ってるのでは」と言われたりしましたが、
それはあり得ません。
そういう感触を出すための「結線」であり、
私が「真のスポークテンション」「見かけ上のスポークテンション」と
言葉を使い分けている理由です。
「スポークテンション」というのは「スポークの」「テンション」ですから
これの指すところは スポークの太さには関係がありません。
「ある太さのスポークにかかっている」「テンション」です。
ニップルがリムを食い破ろうする力こと「RK(このブログの造語)」は
スポークテンションに純粋比例するわけではなく、断面積などと関係があります。
純粋比例するならRKという用語をつくる必要はありません。
最近「左右異径スポークで前輪を組んだ」というコメントをいただいた方へ。
テンションメーターの数字はそうなるのですが、
私が見ているのは それ自体の差ではなく そこからはじき出される「何か」です。
この「何か」の左右差を詰めたいのです。
これは「スポークの伸長方向を接線に近く」ではなく
「二分線を超えない範囲で反フリー側のn本組みのnをなるべく大きく」
組むこととも関係があります。

おっとこれ以上は書けないぜ。さっきと違うベクトルで脱線しました。

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お客さんに許可をいただいてヨンロク組みすることになりました。
なのでホイールをばらしています。
ハブの中ですが、グリスが汚れているを通りこして
グリスがカラカラに切れているという感じです。
フリーボディのシールですが、フリーボディではなくハブ体側に残りました。
目安というわけではないですが、
グリスが切れると こうなる確率が高いように思います(根拠なし)。

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やる気のないテープは
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テープの糊がわいていたので
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恒例の熱収縮チューブで処理しました。
パワータップのハブのベアリングは圧入がゆるめです。
例えばマヴィックと比べると かなりゆるめです。
ベアリング自体は規格品なのでメーカーごとの公差や
同一メーカーの同一品ごとの個体差は少ないはずなので、
ハブ側の圧入部の寸法が大きめなのでしょう。
私は 新品のパワータップのハブの場合は ベアリングを抜いてまで
マグネットのテープを熱収縮チューブに換えたりはしません。
が、パワータップのハブの場合 前述のようにベアリングの圧入具合が
ゆるめなので 新品のベアリングを抜いても 傷みはまずないと思います。
「新品だけど熱収縮チューブにして」と言われれば しますので
よろしくお願いします。

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洗ったぜ

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組んだぜ

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密かに逆イタリアン組みをイタリアン組みにしたぜ
(大きい文字に慣れているので この文字ならバレないはず)


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あと いつも書いていることですが。
ピカピカの銀色のハブっていいですね。

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今日は最終土曜日なので休みだと  

今朝 朝練で指摘されて気づきました。
やったー休みだー。
実は休んでないけど まあいいか。

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のむラボホイール5号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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昨日の続きです。

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前輪をどう組むか決めるのに丸一日かかった・・・のは結果としてみればそうですが、
単に営業時間中にホイールに取りかかれなかっただけです。
ヌポークにするかどうかが問題だったのですが、
このホイールが のむラボホイールだと
ぱっと見で同定されると困る立場の方(多分)なので
ヌポークにしない予定でしたが ついやってしまいました。
後輪もやっぱり結線します。フヒヒ。

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ブレーキゾーンに地球一周光線を描いておこう。
実は冒頭の画像から こうなっています。

さっきの記事は このネタの前振りです。

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地球一周光線  

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蟹光線の放った光が地球を一周して蟹光線自身に当たりました。
「地球」一周光線と言っているわけですから 場所による微細な差はあれども
基本的には1Gの重力下で重力レンズ効果が起きている
(光が直進せず地面から一定の高さに沿って進んでいる)ということになります。

また、「熱ッ!」と言っていることから
それなりの熱エネルギーを持っているというわけですが
地球を一周して減衰した後にそれなら そもそもの出力はどうなんだ、とか
一周する途中に遮蔽物が一切無いというのも まずありえない、とか
突っ込みどころは数え切れませんが 気にしてはいけません。

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のむラボホイール5号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の後輪を組みました。
前輪は まだ組んでいません。
どうするか考え中です。

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結線の有無も私次第なのですが、どうするか考え中です。
スポークがフルCX-RAYのヨンロク組みなので
左右同径スポーク左右異本組みになるわけですが、
未だに初めて気づかされることがありました。
(うすうす思っていたことではありますが、
数字を取ってみたのは初めて)
この事で私の手組みホイールの組み方が変わるわけではないですが、
指標がひとつ増えました。

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7900のC35を組み換えました  

今日もホイー(以下略)。
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シマノのWH-7900-C35-TUの組み換えをお預かりしました。

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組み換えの理由は「C24よりナローフランジだから」ではなく(事実ですが)、
11S非対応だからです。

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組み換えました。

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Tniエボハブで半コンペ結線ありです。
シルバースポークになったのは結線をご希望だったからです。

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7900のホイールを フリーボディの交換のみで11S化に対応させていれば
おそらく持ち込まれなかった案件だと思います。
本家本元が 11S化で旧来のユーザーを切り捨て、
サードパーティの多くが11S用フリーボディで対応ということですが、
どっちが商売になって どっちがユーザーフレンドリーなのかは
なにをするうわやめr

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のむラボホイール1号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール1号を組みました。

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お客さんのご希望で赤ニップルです。

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今回、ラジアル組みをどう通すかの決定権は 私に委ねられたのですが
こういう場合はヌポークを強行するのが常です。
が、今回は思うところあって反ヌポークにしました。

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結線無しです。たまにはこういうこともあります。

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ゆうかい  

今日 お子様連れのお客さんが来られたのですが、
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↑大きい はいりょさんが 小さい はいりょさんを
ゆうかいしているらしいです、これ。

うーむ、子どもの発想には勝てん。

それはともかく、お子様も一緒に このブログを見ているということですが
このブログにはたいへん有害な内容が含まれておりますのでご注意ください。

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悪い例

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コメントのお返事  

えーと、できればメアドを添付していただけると助かります。
ここには書きにくいことなので(笑)。
例えば4本組みの場合、実際的な範囲では 20Hくらいでスポークの角度が
そのスポークの接線と最も近しくなります。
32Hだとそれよりもずっと立ちます(ラジアル線に近づく)。
にもかかわらず なぜ私が左右異径組みで
フリー側を穴数にかかわらず 実質4本組み一択としているのか、
反フリー側をこのブログの造語ではなく一般的な意味での「接線に近い」角度の
n本組みで組まずにハブの二分線に近い(しかし越えない)穴同士の交差で
組むことにこだわるのか、そこに理由はちゃんとあります。
ここまでがここに書ける限界です。

スポークの伸張方向による損失の無い角度(つまりハブフランジの接線)のときの
スポークテンションが最大(100%と表現してもいいですね)で、
角度がラジアル組みに至るほど下がっていく、というのは正解です。

ホイールの左右バランスの評価点を
スポークテンションやスポークの角度だけから見ると
反フリー側は「ハブフランジの接線に近いスポーク同士の交差」
ということになりますが、
反フリー側をハブの二分線(三角形の底辺)を 一番の評価対象にしている
理由は他にあります。

コメントはたいへん参考になりました。
いつもすみません。
まあ「嘘」といえば嘘ですね。私の はぐらかし方が悪いのです。

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バレット ウルトラさん  

お客さんからカンパニョーロのバレットをお預かりしました。
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振れとセンターを(以下略)。

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↑このWARNINGステッカーですが、

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後輪の場合 100%左側に貼ってあります。

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カンパニョーロ・フルクラムのホイールの場合
ハブのステッカーが進行方向から見て 正か逆かは
全く気にせず組んでいるようで、どちらになるかは確率的なものです。

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「WARNINGは左」の法則に従うならば
前輪のハブのステッカーは逆になります。
後輪では玉当たり調整固定ねじがフリー側に仕込めない以上
必ず反フリー側にあるわけですが、
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この前輪、それも逆だったのでハブの調整ついでに直しました。
ああ!気になる!

付いているタイヤに向きの概念があるので それも変えなければいけません。

この場合ステッカーの方向のみが逆ということになりますが、
この辺もっとちゃんとしてくれよと思います。
(性能には関係ありませんと言われれば 確かにそうではありますが)

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のむラボホイール5号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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前輪CX-RAY反ヌポークラジアル組み、
後輪半コンペヨンロクイタリアン組み反フリー側結線ありです。

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あかんホイール組み以外の仕事多すぎる

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R-SYS SLRさん  

お客さんからR-SYSをお預かりしました。
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振れとセンターを(以下略)。

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コメントのお返事(ラジアン感覚的n本組みの話)  

く、くそっ!鋭いツッコミだぜ!
いつもコメントをありがとうございます。
と書けば伝わると思います。
コメントのお返事というよりはある方への私信に近い内容です。

「1対のスポークのなす三角形の大きさ」についてですが、
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32Hの2・4・6・8本組みと ハブの二分線越えの10本組みの
スポークの線分について描きました。
線がごちゃごちゃするので2本組みと6本組みは省いています。
この図では4本組みが最もハブフランジ円の接線寄りになっています。
2・6・8・10本組のときのスポークは4本組みのスポークよりも
円の内側を通っていることからも明らかです。

DSC06914amx.jpg
このブログで言うところの真の最接線組みのスポークを描き足しました。
真の最接線組みの場合 28Hや36Hになるので、
リム側のスポーク終端位置は 図のように32Hと同じではないのですが
大差ないので同じところとして描いています。

私が重視しているのはスポークの線分が接線と近いかどうかではなく、
DSC06915amx.jpg
↑この「1対のスポークのなす三角形」の底辺の長さです。
ラジアル組みの場合はゼロです(さらっと書いてますが重要)。
これが最大になるのはハブの二分線上のハブフランジ穴同士から出した
スポークを交差させる(=真の最接線組み)ときで、
ハブの二分線を越えると三角形の底辺は 短くなっていきます。
32Hの8本組みと10本組みでは底辺の長さは同じですが、
スポークの線分とその接線との隔たり具合は違います。
これが「n本組みのnが大きいほどいいわけではない」理由です。

DSC06916amx.jpg
いろいろはぐらかしてすみませんが 恐らく言いたいことは伝わっていると思います。

追記(ある方への私信的 追記):
このブログへのコメントですが、メールアドレスを添付することができます。
そうすれば個別にお返事をすることができます。
(といっても 最近はそれすら滞っていますが)

DSC06918amx.jpg
32Hの

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0・2・8・16本組みで考えます。
16本組みというのは 現実的にはハブ体と干渉するので無理です。

DSC06920amx.jpg
ハブフランジの半径(交差している三角形の底辺)が大きいほどいいなら
ハイローならぬローハイフランジがいいのでは?という考え(要素1とします)も
そのことだけに注視すればありなのですが、
ホイールのスポークテンションの左右差の是正にとっては、
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ハイローフランジ化やオフセットリムなどによる
オチョコの軽減(要素2とします)のほうが要素1よりも
はるかに大きな要素なので、
DSC06923amx.jpg
DSC06924amx.jpg
「三角形の底辺の長さを大きくする」のではなく
「ある限られた範囲の底辺の中でなるべく大きくする」という考えです。

左右異本組みよりもハイローフランジのほうが左右バランスの是正度が大きい
ということは、言いかえると
「十分なハイローフランジなら反フリー側ラジアル組みでも別にいい」ということでもあります。

DSC06926amx.jpg
ということで、十分な というより極端なハイローフランジ、
特に反フリー側が極小スモールフランジの場合で考えると、
組み方によるスポークの線分の軌跡がかなり似通ってきます。
理論上フランジが「点」になるとラジアル組みと同じになります。

ハイローフランジは左右異本組みの是正度を低くするというのは
前にも書きましたが、こういうことです。

DSC06927amx.jpg
ラジアン感覚だけで片側のフランジを見れば半径の大きなフランジがいい、
ということになりますが
ホイールを前後から見たときのバランス線から見れば大きな要素では ありません。
フランジ幅の広さで横剛性がほぼ決まるように、
ハブの選定でホイールの性質のかなりの部分が決まってしまいます。
ハブはホイールの土台となる部分であって、
左右異本組みだとか異径組みだとかいうのは
するとしないでは全然違うけれども
ある決まった土台の上での 悪あがきの手段でしかないということです。

三角形の底辺とスポークテンションの関係については
メシノタネコードに触れるので書けません。
もし書くなら
スポークテンションとスポークの断面積と
RK(ニップルがリムを食い破ろうとする力)について
かなり突っ込んだことを書かないといけないので
左右異径組みの秘密にも抵触します。
おお危ない。

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アルテア52さん  

プロファイルのアルテアというホイールの52mm高モデルの
振れ取りとセンター出しを お預かりしました。
DSC06902amx.jpg
このリム欲しい。
ホイールではなくリムが欲しい。
という私の事情はどうでもいいのですが、
このリムは なかなかいいリムです。

アルテアには
アルミブレーキゾーン+カーボンのWOリム、
フルカーボンWOリム、
フルカーボンチューブラーリムの3モデルがありますが、
すべて内周部(カーボンリムの頂点部分)に ニップルが配されており、
スポークテンションもそれなりに張れるので このリム欲しい。

もう廃版モデルですが このリム欲しい。

センターはバッチリ、振れはちょっと出てましたが取れました。

DSC06903amx.jpg
このリム欲しい。

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のむラボホイール5号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号を組みました。
お客さんの希望により前後20H、スポークはCX-RAYです。

DSC06906amx.jpg
さらにお客さんの希望として赤アルミニップルで組みました。

DSC06907amx.jpg
フロントヌポークラジアルもご希望です。

DSC06908amx.jpg
左右同径同本組みなので反フリー側のスポークテンションを相対的に上げられません。
それもあり反フリー側は結線しました。

DSC06909amx.jpg
DSC06910amx.jpg
多分これが のむラボホイールアルミWOリムモデルの最軽量スペックです。
(ハブがTniエボの場合)

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F6Rさん  

ファストフォワードのF6Rをお預かりしました。
DSC06877amx.jpg
振れ取りとセンター出しをして欲しいとのことで持ってこられました。
私が普段このブログで「完組みホイールは振れやセンターずれが よくある」と
怖がらせるようなことを書いているために
この手のお仕事をよくいただきますが、本当に多いので仕方がありません。
「ショップ」ならそのあたり きちんとしてから出荷しているので問題はないですが。

で、このホイールですが ごく軽微な振れがあったほかは問題なく、
センターもバッチリ出ていました。
どこかで振れ取りとセンター出しをしてから
持ってこられたかのような感じさえするくらいです。
この作業そのものより お客さんの仕事の話(繊細かつ専門的な ある技術職)のほうが
私にとっては収穫でした。いやー面白い。

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パワータップを組みました  

日をまたいでいますが 昨日の仕事なので
今日もホイー(以下略)というわけではありません。
DSC06894amx.jpg
パワータップのPROの28Hをお預かりしました。
28H!?
おおっと私の中に渦巻いている 高ぶる何かを悟られてはいけない

「えーと、ちょうどラージフランジハブの
28H真の最接線組みのデータが欲しかったので

ヨンパチ組みで組んでもいいでしょうか」

「反フリー側でスポークヘッドがかぶりますが、左右差是正には効果大です。フヒヒ

DSC06896amx.jpg
お客さんの承諾を得たということを
お客さんの希望によりということにすり替え
28Hのヨンパチ組みで組みました。

さっきから何なんだこの横線は!
邪悪な思考が だだ漏れじゃないか!


DSC06898amx.jpg
うん、やっぱりかぶりました。
スポーク交換しにくいというのが欠点ですが
どのみち結線しているので それは一緒です。

DSC06900amx.jpg
結線はしましたが、「結線いらんかも」と思えるくらい
スポークテンションの左右差が少ないホイールとなりました。
いい数字が採れたぜ

なお、邪悪な誘導があったように書いていますが
メリット・デメリットについては お客さんに伝えています。

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コリマのホイールを組み換えました  

今日もホイー(以下略)。
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コリマの「エアロ」というエアロリムの後輪を組み換えました。
このホイール、リムもスポークもハブも間違いなくコリマですが、
ホイールメーカーではない ある完成車ブランドのステッカーが
元々貼ってありました(お客さんじゃなくてメーカーが貼っています)。
そのままでは配慮さんの出番ですが、剥がしていいとのことなので
ステッカーのしつこい糊残りまで きれいに取りました。
のむラボホイール2号に比べれば ちょろいものです。
というわけでこれは今から「コリマのエアロ」です。

DSC06879amx.jpg
お持ち込みされた理由は「乗っていて何となくヌルい」とのこと。
反フリー側ラジアル組みだから、というわけだけでもなく
スポークを見るとフリー側もゆるめです。
これはコリマの出荷状態のテンション以下であることは断言できます。

このホイールの持ち主はこれの最初のオーナーではなく、
元々はあるプロ選手(というよりプロチーム)で酷使されたものなので
経年使用でそうなったのでしょう。

DSC06880amx.jpg
フランジ幅が狭いように見えますが、実はそれほど狭くはありません。
ハブ体から左側のシャフトが細いのでそう見えるだけです。
ハイローフランジですが、反フリー側のロー具合が すさまじく小径なので
見た目以上のハイローフランジです。
反フリー側がラジアル組みであるほかは寸法的に悪いハブではありません。
スポークテンションが完全に初期値以下なので 増し締めで様子を見ても
よかったのですが、Tniのエボハブで組み換えることになりました。

DSC06891amx.jpg
コリマの このリムは、リム穴の穴振りが強烈です。

DSC06893amx.jpg
しかもリム内部にウレタンのようなものが充填されていて
ニップルとスポークの指向性がかなり限定的であるため、
穴振りを間違えて(逆にして)組むことができません。

DSC06884amx.jpg
で、バルブ穴の隣のリム穴のスポークが どちらのフランジから出ているかという
穴振りの左右が通常のリムと逆です。
このブログで言うところの逆リムです。

DSC06885amx.jpg
組み換え前が逆イタリアン組みだったので イタリアン組みにしたいのですが、
24Hのヨンロク組みはスポークを通すときに「右落とし」となります。
通常のイタリアン組み(左右同本組みの場合)は左落としです。
で、逆リムはこの左右の落としが逆転するので
逆リムのヨンロク組みは
「左落としの逆の 右落としの逆の 左落とし」が正解です。

スポークは半コンペことフリー側DTコンペ・反フリー側CX-RAYです。

DSC06887amx.jpg
後輪を黒スポークにしたのは、元々黒スポークの前輪を増し締めで対処するため
前後でスポークの色が変わるのを避けたかったからです。

DSC06889amx.jpg
このハブ、ヌポーク通しです。引っかけ式なので当然ですが。

DSC06892amx.jpg
で、なぜ前後で穴振りが違うんだ・・・。
(鏡面対象になっています)
左右ラジアル組みの場合は 通し方にコツがあるわけではないですが。

category: のむラボ日記

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過去へ行く男  

いま「オープン1周年おめでとうございます!」的なコメントをいただきました。
この店舗自体は去年の7月から借りていますが、
電話を引くのに45日(しごにち ではなく よんじゅうごにち)かかったので
オープンが遅れたことを思い出しました。
さすがに電話番号のない状態では問屋さんと取引契約を交わせません。
それはいいのですが、正式な開店日は9月28日です。

これを期に「のむラボ1周年記念ホイール」なるものを組もうと思います。
もう完売していますが。

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「のむラボホイール1号3・3・7」こと63Hホイールを作ります。
このハブの外周部分に倍数の穴をあけるのはリスクがあるので、
より内側に第二フランジ穴を設けます。
ラージフランジ且つ 肉抜きのないハブである必要があり、
条件に合うものを選びました。

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↑こういうガイドを作ります。このためだけに生まれてきた道具です。

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ポンチでドリル穴のガイドになる凹みをつけます。

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ドリリング

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反ヌポークで通すので、スポークヘッドのおさまりが良くなるよう
皿ザグリを付けます。

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内側から見ると こんな感じ

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リム側も倍数の穴を開けます。バルブ穴だけは位相がかぶるので
32H×2倍で64H、マイナス1で63Hです。

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経験上 XR300リムの継ぎ目はバルブ穴の真反対から
少しずれていることは分かっていました。
なので ここにも穴があけられます。

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ニップルのサイズに拡張する前のガイド穴があきました。
リム外周側(リムテープを張る側)の穴を増やすと
強度的に問題がありそうなので、
新しくあけた穴に通すニップルは
磁石で1つ1つ呼んでいます。

これが実に面倒くさい。ホイール組みそのもの以上に面倒です。

完成品は(→こちら)ですが、この時間軸に
これと同じホイールが約半年前から存在しています。
理由は、半年前に私がこれと同じものを 半年後の私から受け取ったからです。
全く同じ(スペックが、ではなく存在そのものが)ホイールが2つあると
タイムパラドックスなどを引き起こすかもしれません。
なので このホイールも過去の私に引き渡す必要があります。
ということで渡してきます。

未来から来た男(→こちら)に続く・・・。

category: のむラボ日記

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レーシングスピードさん  

レーシングスピードのダークラベルをお客さんから お預かりしました。
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振れ取りとセンター出しとハブのオーバーホールでお預かりしました。
といってもそんなに使っていないので 初期点検に近い感じです。
振れはほとんどなし、センターは後輪のみ かすかに出ていませんでした。
私はセンターゲージをいくつか持っていますが(すべて別のもの)、
精度の個体差があり「最も甘いゲージでセンターが出ていると判定されても
最も厳しいゲージでは ずれが検知される」ことがあります。
今回は もし最も甘いゲージならOKになっていただろうという程度のずれでした。
普段のホイールは最も厳しいゲージを使っています。
なぜわざわざ精度の甘いゲージを持っているのかは そのうち書きます。

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コンチネンタルのグランプリのチューブラーです。
コンチネンタルのチューブラータイヤでは、フンドシの裏に縫い目があることが
見た目にも分かりますが、このモデルだけは それがありません。
このモデルのみトレッドの裏に縫い目があるからです。
(なのでパンク修理は不可能だと思われます)
もうひとつ気になるのは、継ぎ目の「バリ」です。
コンペティションと違いトレッドを横切る形でバリがあります。
これくらいなら気にしませんが
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↑さすがに これは気になります。
常用範囲の接地面については 少し乗れば無くなりそうではありますが。

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このホイールは「鉄球/鉄球用ボールレース」という仕様です。
カンパニョーロ・フルクラムでは
「セラミック球/鉄球用ボールレース」ならUSB、
「セラミック球/セラミック用ボールレース」ならCULTという呼称ですが、
鉄球用のボールレースは黒色、セラミック用のボールレースは銀色のはずです。
以前レッドウインド105のとき(→こちら)に「取り違えてます」と書きましたが、
今日カンパニョーロジャパンさんに訊いたところ
「鉄球用でも銀色のボールレースはあります」ということでした。
ただ、このホイールの場合 後輪は黒いボールレースだったので
前後で混在している形になります。
さすがに左右で混在ということはないでしょうが、
いまは仕様の変わり目だそうで そういうことは起こりうるそうです。

これは一昨日の仕事ですが、ボールレースの仕様について確認しないと
記事にできないと思ったのでここに上げるのが遅れました。
というのも、実は「前後でボールレースの色が違う」という
カンパニョーロ・フルクラムのホイールが
ここのところ多かったので「これら全てが取り違えな訳がない」と思い
確認しようと思っていたのです。

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のむラボホイール1号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール1号を組みました。
前輪のスポークはCX-RAYで
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お客さんの希望によりヌポークラジアルです。

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後輪は半コンペヨンロクイタリアン反フリー側結線あり
といういつもの仕様です。

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ところで、私は半田ごて台(こて先クリーナー付き)は
ホーザンのアルミ製のものを使っているのですが、
DSC06856amx.jpg
濡らしたスポンジで こて先をぬぐうと
スポンジにフラックス(塩酸)が含まれることになります。

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で、スポンジを取ると けっこう侵されていました。
黒い部分は穴状に へこんでいます。

DSC06858amx.jpg
DSC06859amx.jpg
裏返すと穴があいていました。
道理で水が漏るわけだ。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール5号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号を組みました。

DSC06847amx.jpg
前輪はCX-RAYの反ヌポークラジアル組み、
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後輪は半コンペの反フリー側結線ありです。
結線の部分を指でさすったときに 鋼線が指に刺さると地味に痛いので
根元から深爪気味に切りますが、そのためには刃先の鋭いニッパーが必要です。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール4号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC06836amx.jpg
のむラボホイール4号を組みました。
前輪はお客さんの希望により4本組みです。

DSC06838amx.jpg
このハブこのリムでの場合の話ですが、
20H4本組みで ヌポークと最終交差する反ヌポーク、ではなく
ヌポークの伸張方向と逆向きの反ヌポーク(この場合時計回りの隣)が
ヌポークと合わせて直線のように見えます。
ある部分だけ切り取れば ほとんど五芒星になっているので
このスポークは ほぼ接線方向に伸びているということです。
チェーンがかかることがなく、ハブ側ブレーキでもない前輪での話なので
スポークの駆動効率を論じる意味はないですが、
もしこれが後輪なら リムがTB-25で20Hのとき
4本組みが 最もスポークとそのスポークの接線の方向が近しいわけです。
フリー側でこんなスモールフランジのハブはありえないですが、
ラジアン感覚的に見て この五芒星部分がちょっと気になったので
書いてみました。

DSC06839amx.jpg
後輪は
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24Hヨンロクイタリアン組みです。
スポークは前後とも全コンペです。

category: のむラボホイール

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深夜俳諧  

今日 舞洲を走る方には大変気の毒ですが、
夜中に雨が降ってしまいました。が、私としては好機です。
理由あって 雨の中を走る機会が欲しかったのです。
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雨の中 シクロクロスを 出しました

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防水が 効いているので はじきます

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モランボン これのテストも 兼ねてます

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森の中 高輝度ライト 落ち葉道

そこのきみ こんなじかんに なにしてる
はなしは しょのほうで ゆっくりきかせてもらうから(字余り)

category: 新手のスタンド使い

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臨時休業  

明日の9月16日(月)ですが、お休みをください。
どこかレースに行くとかではありません。
少なくとも営業時間中は店にいます。
(これを公言して休みというのもおかしいですが)
もし来られても作業的なことを その場で承るのは できないかも知れません。
(できません!と きっぱり言えないのが私のダメなところです)

category: のむラボ日記

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ENVEは強い  

ENVEホイールの修理をしました。
DSC06805amx.jpg
↑見ての通り、リム高は前後同じです。

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かつて私が組み換えたホイールなのですが
こないだの雨の鈴鹿で落車してしまい、けっこうな振れが出ています。

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レバーでない側のクイックを曲げてみたり
(こっちを曲げてもホイールは外れません)、
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タイヤとリムの間に芝をはさんで持ち帰ってきたりしています。

こんなふざけたことを書けるのも本人の怪我が大したことないからですが、
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前後とも要交換になったスポークが数本ありました。
スポークを交換して振れもバッチリ取りました。
その後にリムをよくよく見たのですが、再使用自体には問題はなさそうです。
ニップル穴付近の強度が低いリムなら 終わっていたであろう事例です。
ENVEつえぇ。

明日の(と書いている間に日が回ったので 今日の)舞洲にて
いきなりまた使うらしいですが、落車には気をつけましょう。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール1号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール1号を組みました。

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前輪はCX-RAY反ヌポークラジアル組み、
DSC06813amx.jpg
後輪は半コンペヨンロクイタリアン組みです。

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それはいいとして・・・。
Tniのエボハブですが、
当店ではフロント20Hとリヤ24Hをよく使います。

在庫が残り10ペアくらいになったところで 前後10個ずつ買い足す、
というのを繰り返していました。が、甘かった。

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フロント20H・リヤ24Hで注文したらリヤが5個しかないとのこと。
先ほどの分と合わせて いま当店にはフロント20Hが20個、
リヤ24Hが15個しかありません。
補充が間に合うのか・・・。
今日もホイー(以下略)の危機です。

category: のむラボホイール

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ハイペロンさん  

お客さんからハイペロンをお預かりしました。
DSC06792amx.jpg
ステッカーがめくれてきたので剥がしてしまったそうですが、
それもあって ほぼ新品のように見えます。
フリーボディのスプロケット溝も汚れていないのですが、
1万kmくらいは使っているそうです。
用件は振れ取りとセンターのチェックですが、
振れは 前後ともほとんどなし(振れ取りしてから持ってこられたかと思ったくらい)、
センターは後輪のリムが少しフリー側寄りになっていました。
フリー側寄りの場合はフリー側をゆるめてリムを真ん中に押し出すか、
反フリー側を締めてリムを真ん中に引っ張るかですが、
よほどのことがない限り 基本的には後者で対応します。

DSC06793amx.jpg
反フリーラジアル組みなのでスポークがたゆんたゆん・・・というほど
甘くはありません。フリー側より甘いのは当然ですが。
そこそこのハイローフランジ(特に反フリー側のスモール具合が◎)で
左右異径スポークではありますが、
それを差し引いてもスポークテンションが近いです。
スポークをにぎにぎしたとき 何となく分かる「バランス線」で表現すると
見た目より中央寄りの印象を受けます。

DSC06795amx.jpg
こないだも別件でハイペロンを触りましたが、
これ、オフセットリムでした。
反フリー側ラジアル組みの割りに 左右差が少なく感じる原因はこれですね。
特に反フリー側のスポークのリム穴位置がギリギリで すばらしい。
オフセットリムは横幅をいじるので直接オチョコに効き、
ハブ側のフランジ幅の損失も無い
という優れたアイデアです。
欠点は「最大でもリム幅の半分しか オフセットできない」ことと
「リム重量が非オフセットリムより重くなる場合が多い」ことです。

これは内蔵ニップル仕様のオフセットリムですが、
これは よりオフセット量を稼ぐにあたり有利な条件です。
ニップルの通る穴(スポークの通る穴より大きい)をリムに開けようとすると、
ここまでリムの端ギリギリに穴を設定できません。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール2号を組みましたが・・・  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール2号を組みました。
前輪CX-RAY20H、後輪半コンペ24Hです。
このホイールは6月3日のオーダー分です。

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このリムは前輪用の18Hと20H、後輪用の24Hと28Hがありますが・・・
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当店に今ある在庫が
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すべて後輪用の24Hとなってしまいました。
前輪用リムは9月下旬頃入荷予定です。
20Hリムは「フロントに2号・リヤに2.5号か3号」という使い方もするので
24Hリムより多めに取っていたのですが、在庫切れとなりました。
先月に補充分を注文していますが かなり遅れています。

DSC06803amx.jpg
リムのラベルのうち「ホール数/前後」を示すものの字体が変わっています。
字体変更後でも リムそのものは同じなのですが、
リムサイドに貼ってあるステッカーの のりの強さがすこし弱くなっているものがあります。
(そうでないものもあり混在しています)
92%くらい剥がしてくれと言われるステッカー(当店調べ)なので
助かるといえば助かるのですが。

category: のむラボホイール

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