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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

のむラボホイール1号の後輪を組みました  

最終土曜日は定休日のような気がしたけど 気のせいだったぜ。
今日は自転車を1台組みました。
それ以外にも色々と仕事が・・・。

今日もホイー(以下略)。
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リーフハブでのむラボホイール1号の後輪を組みました。

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全コンペヨンロクイタリアン組みです。
結線をご希望の分ですが、明日します。

category: のむラボホイール

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リーフハブでのむラボホイールの後輪を組みました  

今日もホイー・・・ではなく 昨日からの続きです。
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リーフハブでのむラボホイール1号と2号の後輪を組みました。

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この3つはたまたま全て半コンペです。
1号は全コンペでのご注文がけっこう多いです。

category: のむラボホイール

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イントレピッドの後輪を組み換えました  

今日もホイー(以下略)。
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イントレピッドというブランドのホイールの組み換えをお預かりしました。

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↑こーゆーロゴです。

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24Hで スポークは左右ともサピム レーザーのヨンゼロ組みです。
「乗り味が何となくヌルいから」というのが組み換えの理由ですが、
フリー側のスポークテンションを 突き当りまで上げているので
これ以上の増し締めは望めません。

このハブこのリムこのスポークこの組み方であれば
私はじめ 誰が組んだとしても この結果に落ち着くはずです。
(フリー側のスポークテンションを袋小路以下にして組む場合を除く)

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リムはRC24という名前になっていますが、ものはキンリンのXR240のようです。
ステッカーではなくてプリントなので、ちょっと手の込んだ仕事です。

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組み換えました。
組み換え前も組み換え後も赤ニップルですが
新しいものに換えています。

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ヨンロク組みで左右異本組み、
フリー側/反フリー側でDTチャンピオン/コンペティションの
左右異径組みをしています。
スポークの選定は お客さんのご希望です。

category: のむラボ日記

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明日休みます  

明日11月28日(木)ですが、お休みします。
申し訳ありませんが よろしくお願いします。

category: のむラボ日記

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BR-7800の前後の違いについて  

いつだったか、シマノのBR-7800は前後でアーム裏の肉抜きが違う
ということを書きましたが(→こちら)、
DSC07963amx.jpg
今日 ブレーキを「洗う」機会があったので
もう少し分かりやすい画像が撮れました。
「洗う」というのは洗浄するという意味ではなく
当店だけで通じる隠語で、ちょっとしたある改造を指します。

当店のお客さんの中には「ブレーキ洗ってくれ」と言って
持って来られる人たちがいるのでたまにやりますが、
BR-9000系のブレーキは「洗え」ません。

DSC07965amx.jpg
DSC07967amx.jpg
「洗う」前に 本当に洗いました。
普段洗えない部分なので ついでです。

DSC07969amx.jpg
↑フロントCアーム裏
DSC07970amx.jpg
↑リヤCアーム裏

category: その他 機材の話

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のむラボホイール1号と2号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール1号と2号の前輪を組みました。
2号のリムにいつも使っている ステッカーの糊剥がし剤ですが、
こないだ買いに行ったら欠品していました。
同じメーカーの違うもの(たぶん新製品)が代わりにあったので
もしかしたらモデルチェンジかもしれません。
これは参った。前のほうがよく落ちる。
液体の粘度もにおいも全然違います。

DSC07973amx.jpg
どちらも反ヌポークラジアル組みです。
やはりヌポーク通しよりも ひと手間少なく済みました。

category: のむラボホイール

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ニコイチ  

お客さんからWH-6700をお預かりしています。
DSC07936amx.jpg
といっても預かっているのは1つで、
上の画像の赤いタイヤを履いているほうです。

DSC07938amx.jpg
で、赤タイヤのほうは落車の衝撃で リムがベッコリと逝ったので
ハブを流用して のむラボホイール1号を組んでということで
お預かりしています。
このホイールは1年くらい前にリムが逝ってから ずっと放置していたそうですが、
ホイールがないと困るので 同じホイールを後輪だけ買ったのが
冒頭の黒いタイヤのほうのWH-6700です。

黒タイヤの方のWH-6700は自転車に付いた状態で持ってこられましたが、
別件の整備で色々と見ているときに 1ヵ所顕著な振れがあるのに気づきました。

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お客さんもそのことは知っていて
「ああ、リヤメカを巻き込んだときに1本曲げてしまいました」とのこと。

DSC07940amx.jpg
↑ここですね。

DSC07942amx.jpg
前にも書きましたが、曲がったスポークは
ホイールの状態で多少まっすぐに見えても
テンションを開放してやると実はけっこう曲がっていたりします。
赤いタイヤのほうからスポークを1本抜いて移植しました。
オーナーが同じなので問題はありません。

完組みアルテハブの1号はスポークがまだ来ていないので もう少しお待ち下さい。

category: のむラボ日記

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代替ハブが入荷しました  

のむラボホイールですが、納期が遅れに遅れています。
本当に申し訳ありません。
ハブやリムなどの材料が長期欠品しているのが原因ですが、
私は未だに6月のご注文分(旧価格の分)を組んでいる有様です。

現在はTniのエボリューションハブのフロント20Hとリヤ24Hで
欠品が起きていますが、これの次回入荷は来年の1月末になるそうです。

さすがにそれはまずいので当店でもTniエボリューションの代わりになりうる
ハブを色々と探していましたが、これがなかなか難しいです。
Tniエボハブのリヤはノヴァテックの482と同等品ですが、
ハブの寸法が非常に優れています。
ホイールに仕立てた状態を静的に見ればデュラエースやレコードやDTやゴキソよりも
優れている点があります。フランジの幅とハイロー形状が理由です。
動的にみれば(ハブの回転が軽いとか、使いまくった後のベアリングの傷みの少なさとか)
また評価も変わりますが、「価格なりの」という条件を付加すると
やはり突出して優れたハブという評価になります。
私はTniのエボハブ「でもいいや」ではなく、Tniのエボハブ「がいい」と
思ってホイールを組んでいます。

というわけで、代替品を用意するならホイールを組んだ状態で
私が納得するような寸法のハブでなくてはいけません。
あと、価格も重要です。
安物だと代替品で対応させていただくお客さんに失礼ですし、
あまりに高いと採算が取れなくなります。
そもそも のむラボホイールの旧価格は採算ギリギリのラインなのですが

DSC07944amx.jpg
で、とりあえず ちょっとだけ仕入れてみました。
ものが良ければ今後も仕入れようと思い さっきホイールを組みましたが、
Tniのエボハブ的感触がしっかり出ていたので
しばらくはこれでいこうと思います。
現状あくまでTniのエボハブのフロント20Hリヤ24Hの代替品として
考えていますので、これの単品販売はしません。
また、他の穴数も仕入れる予定はありません。
ご要望があれば あるいは・・・。

価格はTniエボハブと同じにします。
今後しばらくは フロント20Hリヤ24Hの のむラボホイールは
この代替ハブで組みます。ご了承下さい。

DSC07946amx.jpg
フロントハブ
実測重量は64gでした。
フランジ穴間径はエボハブと同じ、
フランジ幅は1mmちょっと このハブのほうが広いです。
といっても横剛性に体感上の差異を生じるほどのものではありません。

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あまりにワイドフランジだとかえって面倒が増えます。
ヌポーク通し組みをするときにフォークとの干渉を確認しないといけなくなるので。
このフランジ幅であれば その問題は皆無です。

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リヤハブですが、
フリー側のフランジ穴間径はエボハブと同じ、
反フリー側はエボハブよりスモールです。

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フランジ幅はエボハブより2mmちょっと広いです。
これはフランジの幅1つ分くらいに相当します。
左エンドキャップが見た目に長いのでもっとナローかと思いましたが、
実際はむしろ広くて驚きました。


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シマノフリーは 11Sと、付属のスペーサーで10・9・8Sに対応します。
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カンパニョーロフリーも仕入れています。
どちらも実測重量は186gでした。

さっきから「代替ハブ」とか「このハブ」とか書いていますが、
名前がないと色々と不便なので 今後は「リーフハブ」と呼ぶことにします。
リーフは葉っぱのLeafのこと(らしい)です。
「リーフ ハブ」とか「Leaf Hubs」とかで検索しても出てきません。
同名(といってもLeaf Cycleというところ)の違うものは出てくるようですが。
名付けたのは私ではなく「そういう名前で売ってちょ」と言われたので
それに従ったまでです。


このハブの話とは別件ですが、いま 自転車の組み立ての仕事をお断りしています。
ホイールの仕事が多すぎてそこまで手が回らないためです。

ホイールの仕事が落ち着く(のか?)まで そうさせてください。
いま「当店にあるお預かりフレームを組んで お渡しして
店内のスペースを確保しよう運動」の真っ最中です。
昨日も一台お渡ししました。
いまも数台お預かりしていますが、
それらは組み立てにホイール組みが付随するので ちょっと遅れています。

ホイールと違って「こんな自転車組んだぜ」という記事をあまり書かないのは、
当店で自転車を買った人を半ば裏切り者呼ばわりする
狭量なお店にバレないようにするためです。
そのお店から お客さんが離れていく一因は 看過できないスカタンをこくから
(走行中に左クランクが外れたとか 手組みホイールがバラけたとか)であって、
これらはお客さんに罪のないことで 私にも関係のない話です。

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のむラボホイール1号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール1号を組みました。
ハブはTniエボリューションの代替品として当店で用意したハブです。
これについては あとで別記事を設けます。

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エボハブよりも細胴なフロントハブです。

DSC07960amx.jpg
今まで書きませんでしたが、
ヌポークラジアルは ただスポークの通し方が反ヌポークラジアルと
逆になっているだけではなく、ハブによっては ホイールに仕立てるのに
ひと手間多くかかることがあります(その場合の作業時間は3分くらい)。
その作業(メシノタネコード)が必要なハブとそうでないハブがありますが、
これは必要なほうのハブでした。
構造的にはどうみても必要なほうだとは思っていましたが、
実際に組まないことには分からないので まずはヌポークで組みました。
その作業が必要でないハブの代表はデュラエースです。
これはハブの良し悪しと関係なく構造に起因します。

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半コンペヨンロク組みです。結線はしますが まだしていません。

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ENVE1-45リムのパワータップを組み換えました  

今日もホイー(以下略)。
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配慮さんの意味が全くありませんが、ホイールビルダードットコム組みの
パワータップホイールをお預かりしました。
こういうことを書くと上から目線みたいで恐縮ですが、
ここの仕事はよく出来ています。
これはENVEですが、ZIPPの場合は特に上手く組めています。
(私がしない ある工夫をしているので)

今回のホイールはスポーク長さが明らかに長かったのですが、
そうしてしまったことについて思い当たる理由はあります。あとで書きます。

お客さんから預かった理由は「何となくヌルい気がする」ですが、
私の見る限り この組み方(ヨンヨン組み)の限界かというくらい
ちゃんとテンションが上げられていました。

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CX-RAYヨンヨン組みを 半コンペヨンロク組みに組み換えることにします。
結線をご希望なので銀スポークにします。
あとJIS組みなので イタリアン組みに変えておくぜフヒヒ

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ばらしました。
ベアリングは死んでいなかったのでグリスアップで対処します。

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やる気のないテープを
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熱収縮チューブで処理しました。

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分解洗浄再組み立て完了~

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組めました。

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反フリー側を結線していますが、
結線前に測った 反フリー側のスポークテンションは
組み換え前の111%でした(全体の平均)。
ただ、フリー側のテンションが組み換え前と同じではないので
ヨンヨン組みとヨンロク組みの差が11%というわけではありません。
組み換え前もそんなにヌルい感じではなかったので
「組み換えて 前より硬くなったよ!」という確かな証が必要だったのです。

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組み換え前のスポーク長さですが、かなり長かったです。
ニップルからねじ山が飛び出しきっていて、
あと1周 増し締めすることすら出来ないくらいでした。
ホイールビルダードットコムらしからぬミスです。
スポークが長かった理由(多分)ですが、このリムがWOだったからではないでしょうか。
ENVEの1-45リムですが、チューブラーとWOでリム内径(サポート長)が違います。
WOリムのほうが半径で約1mm小さいので、チューブラーのスポーク長さで組むと
ちょうど組み換え前の状態みたいになります。
推測ですが、同社が組んだ他のENVEでは スポークの長さが適正範囲なので
間違った理由はそんなところではないのかと思います。

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レーシング1さん  

お客さんからレーシング1をお預かりしました。
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ハブのオーバーホール・振れ取り・センターのチェックをご希望です。

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忍法ヤフ○クの術(※)でリムサイドがきれいになりましたが、
これは元々それほど削れていないからで、あまりにガリガリなリムサイドは
これを以ってしてもきれいには戻りません。

※忍法ヤフ○クの術という不穏な名前は
☆ 美 品 ☆に見えるようになることから 私が勝手に言ってるだけです。


ちょっと脱線
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1999年以降のアルミシャフト化したレコードのハブですが、
リヤハブシャフトにバテッドがありません。

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回転している以上「シャフトの外径<フリーボディのカートリッジベアリングの内径」
ではありますが、かすかなすき間なのでフリーボディに付いている
いもねじを外せば グリスガンでフリーボディ内部にグリスを注入できます。

DSC07913amx.jpg
DSC07914amx.jpg
2007年以降のレコードハブはシャフトにバテッドが入り軽量化されました。
ハブボディとフリーボディにあったグリスホールは廃されています。
バテッド部分にグリスが過分に入ってしまうからです。
これにはちょっとした弊害がありまして・・・

DSC07916amx.jpg
旧シャフトであれば 右エンドナットがゆるんだとき
フリーボディは左右にガタつくだけですが、
DSC07917amx.jpg
新シャフトで 右エンドナットがゆるむと
バテッドのヌスミの部分で 上下にもグラつきが生じます。
結果、上の図で赤く囲った部分で擦れが起きます。

DSC07721amx.jpg
ハブは分解洗浄しましたが、
DSC07718amx.jpg
右エンドナットが手でゆるむくらいユルユルでした。
ここは ゆるみにくいように逆ねじになっていますが
Wナットにはなっていないので
お持ち込みのホイールを見ると よくゆるんでいます。

これには過去何度も触れていますが、チェックしておいたほうがいいポイントです。
私も ねじ止め剤などは塗りませんし、過度に締め付けたりもしませんが
しっかりと締めるよう気をつけてはいます。

DSC07725amx.jpg
DSC07726amx.jpg
↑こうなるので。
これくらいなら実際の使用に問題はありません。

DSC07899amx.jpg
1ヵ所だけ顕著な振れがあったのと、センターずれが少しありました。

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ギブリさん  

お客さんからギブリをお預かりしました。
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振れ取りは無理ですね(笑)。
ハブのオーバーホールをご希望です。
あと、ギヤ間隔が11S相当のギブリ用9Sギヤを作るうえで
よりよいスペーサーに交換しました。

DSC07883amx.jpg
↑これはバルブ穴を覗いた画像ですが、リムが2層になっています。
ギブリのアルミ外周部は2層構造になっていて、
DSC07885amx.jpg
ハブから伸ばした帯状のシートを下リムにかぶせて
(画像をよく見ると 帯状のシートが重なっていない部分が外周にあるのが分かります)
DSC07884amx.jpg
上リムとサンドイッチにすることで作っています。
一応テンション構造なのでシート自体を薄くでき、
補強材(たいてい ハニカム構造のもの)なども必要ないので 軽く出来ます。
この構造の欠点はおもに2つです。
ひとつは歩留まりが悪いこと。
こんな作り方で振れとセンターが許容値内に収まるものを
ほぼ100%の確率で生産し続けるのは まず無理です。

もうひとつは、シートの張り重ねで構成する膜の左右テンション差を
なるべく抑えるためにフリー側のフランジの張り出しが大きく、
長いフリーボディを付けられないことです。
なのでロードバイクのコンポが10Sや11Sになっても
ギブリは専用の9Sフリーボディのままです。

タイムトライアルでは11-19T(9Sでフルクロス)や
11-21Tで十分というのも ホイールの性質を損なってまで
多段化する必要のない理由なのでしょう。

ギブリ用のスプロケットを使えば問題はないのですが、
通常のスプロケットをアレンジしてギブリに付けるときは
ちょっと難しい場合があります。
今回はお客さんのほうで すでにほぼ解決していたので
私のしたことは少ないです。

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分解洗浄ー!!

DSC07888amx.jpg
↑ベアリングが傷んでいました。
どっちも曇っていますが、右のほうが曇っています。

DSC07890amx.jpg
↑左を新品と換えてみました。全然違いますね。
グリスアップでごまかせないこともないですが
気持ちよく左右とも新品にしました。

DSC07906amx.jpg
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ストレッチャーYでコンチネンタル コンペティション19を
伸ばしておいてと 事前にご連絡いただいたので伸ばしていました。
ディスクホイールはホイールの中に指が通らないので
内径のきついタイヤが非常にはまりにくいです。
伸ばしておかなければ すんなり張れなかったと思います。



おまけ
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ヘッドチューブが長めのロードバイクをTTバイク化しているので
可変ステムを角度がマイナスになるようにセッティングしています。

DSC07893amx.jpg
で、このガーミン エッジ500ですが 乗車中に画面が見えません。

DSC07895amx.jpg
なるほどもう一つ買えばいいのか(←多分違う)

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ENVEの前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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ENVEの1-45、昨日の後輪に続き今日は前輪を組みました。

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今日のは反ヌポークラジアルなので先日のとは別件です。

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エアロボトルの取り付け  

お客さんが「フレームとボトルのすき間が気になる」と言うので
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このすき間を何とかします。

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何とかしました。

DSC07878amx.jpg
ボトルの後部はヌスミの凹みがあるので
シートチューブや シートチューブのボトルねじと干渉しません。
これとは関係ないですが、UCIルールに
「フレーム体が後輪のフェアリングになってはいけない」というのがあります。
例えばシートチューブ裏とリヤタイヤの間には
クレジットカードくらいの硬さと厚みのものが通らないといけないとあります。
横から見てフレームがリヤタイヤやリヤリムに覆いかぶさるのはダメ、
ということですね。
これを拡大解釈すれば、後三角を膜でふさぐことになります。
その場合、状況によってはTTでも ディスクホイールが
最適解ではなくなる可能性があります。
後輪付近の整流効果を かなりの部分フレームが受け持つことになりますから、
コース次第では 重量的に重いディスクホイールが
必ずしも有利とは言い切れなくなります。

冒頭の画像を比べれば分かりますが、
横から見てボトルが明らかにシートチューブに食い込んでいます。
仮に このボトルがフレームで シートチューブがリヤタイヤなら
フェアリングと見なされますよーという話でした。

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RD-6870(と11Sのチェーンとスプロケ)だけ買って  

RD-6870が入荷しました。
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機械式コンポの場合 変速段数を決めているのはレバー側ですが、
シマノの電動コンポの場合はリヤメカ側です。
6770一式で組まれた自転車から リヤメカだけ6870につなぎましたが
「10回行って10回戻る」ので11速として動いています。
それ以前に6770レバー/9070リヤメカという事例を
いくつも見てきているので 互換性については(以下自重)

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KeOブレードカーボン(第1世代)のブレードを交換しました  

金属の切削や部品の組み立てで対象を固定する専用の道具を
治具といいますが、これは当て字で jig(ジグ)という英単語から来ています。
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ルックのケオブレードカーボンのブレードを交換しました。

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ブレード交換以外には使えないですが、専用のジグが かなりよく出来ています。
作業の骨子さえつかめばブレード交換は3分くらいで出来るようになります。

DSC07856amx.jpg
ビンディング部分のシャフトを抜いてブレードを外しました。
・ペダル本体にダメージを与えずシャフトをきれいに抜く
・ブレードの交換後にシャフトの穴がずれないよう前後からきれいに加圧する
の2点だけに特化した構造です。

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シャフトがまっすぐ入るようにガイドされる弾頭状の部品も付いています。

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トルクスキー2本でシャフトを固定するのですが、
そのサイズは 付属の説明書によれば
シャフト(めねじ)側の頭がT15、ボルト(おねじ)側の頭がT8と
いうことになっています。

DSC07867amx.jpg
DSC07868amx.jpg
実際はシャフト側はT10です。なので必要なのはT10とT8です。
誤植かもしれませんし、過去にT15/T8で締めるバージョンが
存在していたのかもしれません。

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ENVEの後輪を組みました  

今日は全然ホイール組みが進みませんでした。
最近当店に来られた方はご存知かと思いますが
お預かりしているフレームが増えて作業スペースを圧迫したり
店内が段ボール箱に侵食されたりで一向に仕事が進みません。

今日も自転車を3台組んでお渡ししましたが、
本当にホイール組みに専従したいので もう無理です。

今日もホイー(以下略)。
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ENVEの1-45の後輪を組みました。

DSC07848amx.jpg
ハブはTniですが当店在庫分ではなく お持ち込み品です。
半コンペヨンロク組みにしました。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール3(以下略)  

のむラボホイール3号を組みました。
DSC07843amx.jpg
ごうんごうん

DSC07845amx.jpg
半チャンピヨンヨン組み結線ありです。
タイヤはコンチネンタルのスプリンターをご所望で 当店に在庫もありますが、
初めてのチューブラーで 張る作業のレクチャーをご希望なので
張らずに置いておきます。
って 初めてが これかいな!

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自転車仲間に「ブログは同じ写真を使い回しているんじゃないの?」と
言われましたが そんなことはないですぜ旦那。
ごうんごうん仲間は着実に増えてます。
最近3号が多いのは材料がそろって順番が回ってきたためです。

category: のむラボホイール

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ENVEの後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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1-45で後輪を組みました。

DSC07841amx.jpg
9000ハブで24H半コンペヨンロク組みです。
あれ この画像異常に写りがいいぞ(原因不明)

DSC07842amx.jpg
先日のヌポークラジアル前輪の相方です。

DTコンペ1000本がホイール何本に相当するのか
概算値をコメントでいただきましたが とりあえず12本減りました。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール3号を組みました  

のむラボホイール3号を組みました。
DSC07837amx.jpg
半チャンピヨンヨン組み反フリー側結線あり仕様です。
当店在庫のコンチネンタル コンペティション22を付けましたが、
パッケージから出してすぐに取り付けられました。
19だと こうはいきません。
22も一般的なチューブラーからすれば かなりはめにくい部類ですが、
22がすんなり はめられないようであれば 19は多分無理です。

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このリムは アールが深いほうなので、タイヤがリムに隠れる割合が大きくなります。
なので見かけのタイヤ縦幅が低く見えるうえ リムハイトも高いので
80mmというスペック上の数値以上に高く見える気がします。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール2号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
えっ 水曜日?何のことですか?
DSC07835amx.jpg
↑後輪は昨日組んだものです。
相方の前輪を組みました。

DSC07836amx.jpg
お客さんの希望によりCX-RAYヌポークラジアル組みです。

category: のむラボホイール

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非情!スポーク交換にひそむ罠!  

スポークの交換でホイールをお預かりしました。
DSC07823amx.jpg
当店が これの補修に使えるスポークを在庫しているのかどうかは
見てみないと分からないので もしよかったらお持ち込み下さい、
と電話ではお伝えしましたが、
DSC07824amx.jpg
何とかなりそうです。

DSC07826amx.jpg
何とかしました。
この手のホイールは 1本スポークが飛んだだけで
信じられないくらい横振れが出ます。
32Hの普通のホイールならスポークやスポークテンション次第では
1本飛んだくらいではシュータッチすらしないくらいの振れで
走行可能になることもありますが、
この手のホイールは めったに飛ばないとはいえ いざ飛ぶと
フレームやフォークと干渉するので走行不能となります。

スポーク飛び由来ではない振れがあったのと センターが出ていなかったので
ついでに直しました。
表題の「非情なる罠」ですが・・・
冒頭の画像と見比べると たぶん分かります。

DSC07833amx.jpg
あれ?交換したスポークの横に何か落ちてるぞ?
すいませんクイックをお渡しするのを忘れていました。
非情なる罠ではなく私のミスです。

DSC07652amx.jpg
スポーク交換の話のついでに
記事にし忘れていたホイールのことも書きます。
WH-RS81をお預かりしました。
上の画像では分かりにくいですが、時計でいうと1時の位相あたり、
RS81の「S」の部分のスポークが 落車時にぶつけたことで
曲がっています。

DSC07654amxamx.jpg
↑こんな感じ。
このスポークですが、力がかかって曲がったものの
切れずにリムとハブをつないでいるので
見た目にはそれほどダメージがあるようには見えませんが・・・

DSC07655amxamx.jpg
ホイールから そっと外してやると こんなに曲がっています。
このスポークをテンションで直線に近くしているんですね。

DSC07656amx.jpg
ハブフランジに傷があったので ハブ側で何か引っかけたようです。
スポークの曲がりにも現れています。

DSC07658amxamx.jpg
直しました。
それとは関係ないですが、このハブ側のスポーク位相が
先日書いた「疑似ラジアル」です。
リム側の位相は均等間隔で、ハブ側だけを少し絞っています。
メリットは分かりませんが、ハブフランジを肉抜きできるので
軽量化にはなるのかもしれません。

DSC07759amx.jpg
さらに関係ないですが、全く別のホイールでの絞り位相フランジの例です。
これの場合はタンジェント組みです。

category: のむラボ日記

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コンペが来た  

今日もホイー(以下略)。
DTのコンペティションがようやく届きました。
届かなかった場合の保険として 今朝 問屋さんで仕入れてきた分を合わせると
1000本くらいになりますが、なにすぐに使い切るさフヒヒ。
DSC07828amx.jpg
のむラボホイール2号の後輪を組みました。

DSC07829amx.jpg
ヨンロク組みですが、
DSC07831amx.jpg
スポークは全コンペです。
Tniエボハブ リヤ24Hの当店在庫最終分がこれになりました。

DSC07832amx.jpg
タイヤはお客さんのお持ち込み品ですが、これは新ラベルです。
当店はコンチネンタルのコンペティションチューブラーを
よく売るほうだと思うのですが、22Cの在庫分はこの新ラベルに移行しています。
ですが19Cの方は仕入れても仕入れても まだ旧ラベルのままです。
これは19Cですが、19Cの新ラベルは今のところ お持ち込み品でしか
見たことがありません。一体どういうルートなんでしょうね(棒読み)。
来歴に興味は無いので詮索はしませんが。

category: のむラボホイール

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後輪が組めません  

金曜日にDTのスポークが問屋さんから出荷されていますが、
未だに届いていません。
これは問屋さんではなくて運送屋さんの問題です。
(※佐川とヤマトじゃないよ!)

土日は問屋さんが休みなので金曜日に出荷してもらったわけですが、
月曜日の今日も届かなかったということは
今日私が直に取りにいったほうが結果的には早かったということですね。
もういいや明日の朝コンペ取りにいくから。

不在票無しの遅配を何度もされている件については運送屋さんと話をします。

で、今日もホイー(以下略)。は 前輪ばっかりです。
DSC07814amx.jpg
のむラボホイール2号の前輪を組みました。

DSC07815amx.jpg
Tniエボハブのリヤ24Hハブは枯渇していますが、
フロント20Hはまだあるので前輪は組めます。
この方の後輪は3号20HなのでTniハブで前後そろうので組みました。

代替ハブは21日の夜に来るらしいです。

DSC07819amx.jpg
のむラボホイール5号の前輪を組みました。

DSC07820amx.jpg
32Hなのは、32Hの後輪の相方だからです。
その後輪というのはパワータップなのですが、
組み換えをお願いされました。
すいませんよく聞こえませんでした。

DSC07816amx.jpg
ENVE1-45TUの前輪を組みました。

DSC07817amx.jpg
ヌポークラジアル組みです。
これの後輪はスポークの選定が私に一任されているので
半コンペではなくフルCX-RAYでもいいのですが、
どのみち今日組む時間が無かったのでもう少し悩みます。

DSC07821amx.jpg
のむラボホイール1号の前輪を組みました。

DSC07822amx.jpg
近々スポークが入荷次第 アルテグラの完組みのリヤハブで
のむラボホイール1号を組みますが、それの相方の前輪を先に組みました。

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7900のC35の前輪をTniハブで組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC07808amx.jpg
DSC07810amx.jpg
いつだったか先日、7900のC35カーボンの後輪を
Tniハブで11S化しましたが、前輪も組み換えのご希望で預かっていました。
組み換えた場合の最適解もラジアル組みです。
7900のフロントハブの寸法は特段悪いものではないので
ストレートスポーク仕様な分だけTniハブの方が理論上不利ですよ、
という話はしましたが 後輪は結線したさもあり銀色スポークにしたので
スポークの色の統一感はありません。

DSC07812amx.jpg
DSC07813amx.jpg
というわけで組み換えました。
ううう・・・組み換え前よりいいですよと言い切れない私がいます。
でも この条件なりに頑張って張りました。
一応スポークテンションは組み換え前より かすかに上ですが、
持ってこられた時点でヘタリがあったと思われるので
シマノの新品時のテンションと結局変わらないくらいのはずです。
レボリューションやレーザーなら間違いなく うにょーんに突っ込んでいます。
ヌポーク通しなのは 私なりの悪あがき・・・ではなくお客さんの希望です。

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18Hの後輪はフランジ片側で異本組みせざるを得ない話  

スポークのDTが ハブの分野に手を出したのはそんなに昔のことではありません。
DSC07787amx.jpg
現行モデルの前までは「Hugi(フギ)」というブランド名で展開していました。
(ウムラウトの入力が面倒なので「u」と打ちました)

DSC07786amx.jpg
で、このフギハブですが ハブとしては特に見るべきところはありません。
が、あまりにも珍しい点がひとつありまして、
これ18Hのリヤハブなんです。

DSC07788amx.jpg
18Hということは、片側9Hということですね。

DSC06276amx5.jpg
↑私はハブフランジをこういう風に展開して考えることが多いです。
メルカトル図法的展開と書いてますが、
アドミラル的展開、またはミツカン的展開でもいいです。

追記:切り取り線の入れ方を間違っていたので訂正しました。
ご指摘のコメントありがとうございます。


DSC07790amx.jpg
で、片側9Hで2本組みを取っていったとすると、
奇数なので1本余ります。これはどう考えてもホイールバランスが悪いので、
なるべくバランスが破綻しない組み方を考えます。

DSC07792amx.jpg
↑となると この2つしかありません。
2本組みとラジアル組みを交互に挟むか、2本組みの中にラジアル組みを通すかです。
リム全周に対する縦振れのばらつきが少なくて済むのは 前者なので
私は18Hで後輪を組む必要があるとなればXI型で組みます。

DSC07794amx.jpg
片側のフランジに タンジェント組みとラジアル組みが混在しているので、
当然 各々の組み方のスポークテンションは異なります。

DSC07795amx.jpg
ホイール組みは、リムの位置をハブ全体の幅のセンターに持って来つつ
なるべく高い妥協点で縦振れと横振れを少なくするという作業です。
この縦振れの青いラインを
DSC07796amx.jpg
↑なるべく円の形に持っていきたいわけですが、
そのときのタンジェント組みとラジアル組みのスポークテンションは異なります。

DSC07797amx.jpg
↑もしスポークテンションのほうを合わせたならば、
極端に描けば こういう状態になります。
縦振れを取ればテンションがばらつき、テンションを合わせれば縦振れが出ます。
ホイールとして使ううえで どちらがまだましかというと前者です。

DSC07798amx.jpg
スポークテンションは スポークにかかっているテンションです。
上の図で言うところのRKとは異なります。
スポークテンション=RKではありません。
ニップルによるリムの破損に関係するのはRKのほうですね。
同じRKの場合、スポークが太くなればスポークテンションは下がります。
RKは現実的には測りようがないので
リムメーカーは耐破損の閾値として スポークテンションを定めていますが、
同スポークテンションでも太さによってRKは変わります。

スポークテンションが同じだと太いスポークほどRKが大きくなるので
例えば120kgfが上限値のリムを
2.0mmプレーンで120kgfで張った場合、
そのときのリムの破損リスク(=RK)は
CX-RAYの140kgfと同じくらいかもしれないわけです。
ただ、 リムの方が「120kgfまで!」と
スポークテンションのほうで上限を決めているので そちらに従うしかありません。
スポークテンションはRKと違い かなり正確に概算値が出せるので
メーカーとしては 閾値はそちらで指定するしかないのです。

DSC07799amx.jpg
話がそれましたが スポークの径とスポークテンションは
「太い=低い、細い=高い」という関係になるということです。

DSC07801amx.jpg
で、XI型の組み方を全て同じモデルのスポークで組んだとします。
これは フランジ片側での同径異本組みです。

DSC07803amx.jpg
同径異本組みを、スポークテンションに関してだけですが
異径同本組みで表現することは可能です。

もし異径同本組みの2種類のスポークの比重を任意に無段階で変更できるとしましょう。
(ニップルの穴径も含めてプレーンスポークの径を自分で任意に決められるとします)

そうなれば
18H同径異本組みの
「タンジェント組み:ラジアル組み」のスポークテンション比を
18H異本同径組みの
「細いスポーク:太いスポーク」で同じ比にすることもできるはずです。

実際は タンジェント組みとラジアル組みでは
ねじれ入力に対する振る舞いが異なるので、そうなった場合は
3分の2だけタンジェント組みを残している同径異本組みのほうが
ねじれに対しては強そうではありますが。

DTフギ18Hリヤハブでは
片側フランジ異本組みをせざるを得ません。
また、後輪では両側ラジアル組みは絶対にNGなので
少なくとも片側はタンジェント組みをしなければなりません。

ではもしこれが、18Hの前輪だったらどうでしょう。
その場合は普通 ラジアル組み一択ですね。
片側フランジ異径組みというのは、スポークテンション的には
ちぐはぐの太さのスポークでラジアル組みをするのと同義です。

ちぐはぐの太さのスポークでラジアル組みをすることの優位性を
説くことができるのであれば、
片側フランジでタンジェント組みとラジアル組みを混ぜる優位性も
説くことができると思うのですが、私には無理です。
これは理論上もそうですが 経験的にもそうです。

DSC07804amx.jpg
私個人のアホイール(※アホなホイール)で
32Hの片側16Hで、1クロスのねじり組みとラジアル組み2本が
ひとまとまりとなる組み方をしたことがありますが、
縦振れがきれいに取れませんでした。
赤く描いたラジアル組みのスポークの方がテンションが低いわけですが、
テンションが低いというのは ゼロにより近いということです。
実際に使うとラジアル組み側が
駆動伝達と剛性担保の仕事をしていない感触になりました。
大げさに言えばねじり組みのスポークだけのホイールと大差ない感じです。
あと、このラジアル組み側のスポークがよくゆるみます。

DSC07805amx.jpg
なのでちょっと組み方を変えてラジアル組みを1クロスに変更しました。
こうなると違いは ねじっているかどうかだけなのですが、
2ヶ月ほどでスポークの首が飛んだのでばらしてしまいました。
売り物にするつもりもなかったのですが、売り物にはならんなぁという
ほぼ分かりきった答えが出ただけです。

片側フランジ異径組みは基本的にはNGです。
DTにトライコンというコンセプトのホイールがありますが、
あれはハブ側のスポークの出しろのフランジ高さを変えてあることと
非ラジアルの2本のスポークの向きがよく練られているので
スポークテンションの差はありますが
首飛び頻発問題は避けられているんじゃないかと思います。
それ以前にストレートスポークですね。それも大きいです。

DSCC47c12.jpg
↑探してたら見つかりました。
かつて組んでいたときの画像です。
これは「フリー側ヌポークXI組み/反フリー側反ヌポークラジアル組み」ですね。
この後に反フリー側も全ヌポークXI組みにしたのですが、
そのときの画像はありませんでした。
XI組みとか造語を使ってますが、起源の主張をしたいわけではありません。
18Hのリヤハブを渡されたら誰であろうが 実質こう組むしかないからです。
これの相方の前輪はTniカーボンハブ18H XI組みだったのですが、
当時の私には異径スポークというアイデアが無かったのと
試作品なので細いスポークは怖いのとで 全て2.0mmプレーンで組んでいます。

ヌポークとかヨンロク組みとかXI組みとかいう用語を作っておけば、
たいていどんな組み方でも類型に当てはめることができるので便利です。

DSC07806amx.jpg
↑スポークテンションだけに固執するのであれば
3本のラジアルスポークを細いスポークにすれば、
(実際の比重差をどのくらいにすればいいのかは分かりませんが)
6本のタンジェントスポークに近しくはなるはずです。
異本異径組みにしてなるべくプラスマイナスゼロに持っていこうという考えです。
が、これでそろうのはスポークテンションであって スポークの変形量や
ニップル側のRKまではそろいません。

しかし、これら(テンション・変形量・RK)を全てそろえる画期的な組み方があります。
マネしてもらってもいいですよ!
それは同本同径組みです!18Hでタンジェント組みだと
全てのスポークを同本組みにできないのでラジアル組みにしちゃいましょう!
全てのスポークを同じモデルにしてラジアル組みすれば
前輪ならスポークテンションも変形量もRKもそろいます!
18HのXI組みは「18Hのリヤハブで後輪を組むことになった」場合にのみ
仕方なくせざるを得ない組み方で、メリットは ほぼありません!

最大のデメリットはスポークテンションのばらつきです。
まあこれはテンションメーターを使わないとはっきり分からないことですが。

category: ハブ片側で異本異径組みする話

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のむラボホイール2号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC07771amx.jpg
のむラボホイール2号のリムが入荷しました。

DSC07772amx.jpg
さっそく前輪を組みました。
後輪はDTコンペティションの在庫が少し怪しいので
今日は組みません。
無くなったわけではないですが、
ホイールの修理に即応できる分は 残しておきたいのです。
明日700本くらい入荷します。
24Hの半コンペのフリー側12本ずつしか減らないから
700本あれば余裕、と思っていたら 前後32H全コンペで64本ガバッと
減ることもあるので油断はできません。

DSC07773amx.jpg
反ヌポークラジアルです。
順番的にTniのハブが引き当たりました。
もうすぐ代替ハブが来る予定です。

DSC07774amx.jpg
お客さんからコンチネンタルのコンペティションをお預かりしました。
このタイヤ、内径が異常に小さいのは19Cのほうだけです。
22Cは比較的(といっても一般的なチューブラーよりは小さいですが)はめやすいので
ストレッチャーYを使わなくても はめられます。

19Cでも個体差があり、頑張れば はまるものもありますが
大抵のものは無理です。
お客さんの前で見せてはいけない方法であれば
はまらないことも無いですが、所作が見苦しいのでやりません。

DSC07775amx.jpg
ところが今日は別件でストレッチャーYを使用中でした。
最近これの使用がかぶることが多いです。

DSC07776amx.jpg
もう1つ作るか、4連にしようか ちょっと迷ってます。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール2.5号を組みました  

Q:「今日もホイー(以下略)」って、どういう意味ですか?
A:「今日もホイールを組みました」の略です。
  むしろ略していないとかいうツッコミは厳禁です。

で、今日もホイー(以下略)。
DSC007761f.jpg
カーボンリムは予告通り大量入荷していますが、検品がまだなので出せません。
とりあえず50mmカーボンを抜き出して 急ぎの前輪を組みました。
いや、全部 急ぎのホイールなんですけどもね。

DSC07761h.jpg
組めました。
やはりこのリム高くらいからは組み終えると
「スポークにぎにぎの変形量がほぼ不動」の域に入りはじめます。
テンションが高いのではなく、スポーク自体の短さで変形量が少なくなるのです。
握るとそこそこ硬いのに テンションメーターで測ると
数字自体は大したことが無かったりします。

スポークの変形量はリム高(というよりスポークの短さ)で変わるので、
例えば38mmリムの100kgfと 50mmリムの85kgfでは
見かけ上の変形量は同じくらいということがあります。

私ものむラボホイール1号と5号だけであればスポークにぎにぎで
スポークテンションをだいたい測れますが(でもメーターは100%使います)、
日常的に組んでいないリムとなるとメーター無しにはお手上げです。

DSC007761g.jpg
18Hだけの特権、Tniカーボンハブにしました。
スポークはCXも使えますが今回はCX-RAYです。
反ヌポークラジアルにしました。

え?エボハブの方が カタログ重量が5g軽いって?
シーッ!

category: のむラボホイール

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CD900STを買いました  

モニターヘッドホンのド定番モデル、
ソニーのMDR-CD900STを買いました。
DSC07754amx.jpg
スタジオなどで音楽を作る側の人にとっては必携のモデルらしいです。
なぜかというと「原音を忠実に再現するから」であり、
癖や味付けの無い音が出るからだそうで・・・。

私は作る側ではなく ただ聴く側ですが、
こういうのが1つあっても いいかなと思って買いました。
シュアのSRH440と AKGのK271Mk2も候補にありましたが、
CD900STになりました。

SRH440もK271もケーブルが着脱式で、
サードパーティ製の互換ケーブルが色々と出ています。

SRH440はケーブルがカールコードなので
カールコード嫌いの私としては交換必須です。
あと、ヘッドバンドが頭頂部の一点で当たるので
長時間の使用はきついというレビューをよく見かけます。
私が試着した限りでは 接触は確かにそうなりますが
多分 大丈夫じゃないかなぁという感じでした。

K271ですが、見た目が大きいですね。
ポータブルユースを想定していないので当たり前ですが。

いずれにしても3mケーブルは 私の使用用途には ちょっと長いので、
交換できるものがいいのです。

DSC07739amx.jpg
ところがCD900STは着脱不可の3mケーブルに6.3mm標準プラグです。
ケーブルを切り詰めてもいいのですが、どうせならケーブル着脱式にしてやろうと思い
改造することにしました。
なお、このモデルはプロユースを想定しているので
買った直後のごく短い期間(要は初期不良)をのぞいて無償保証期間はありません。
その代わりか プロの道具なので全てのスペアパーツが手に入ります。
理論上は全スペアパーツを買って組み立てることも出来ます。
(本体を買うより割高になりますが。あと、ハンダ付けを伴います)

DSC07740amx.jpg
配線を覚えておかないと後でエラい目に合います。

DSC07746amx.jpg
DSC07750amx.jpg
出来ました。
ヘッドホン側に3.5mmミニプラグのメス端子を付けています。

ケーブルはヘッドホン側が3.5mmオス端子、
プレーヤー側が3.5mmまたは6.3mmの
オス端子になっているものを用意すればOKです。

DSC07752amx.jpg
ケーブルの自作は出来ないこともないですが、
ゼンハイザーのHD598系の差し込みが深くて90°回す端子とか
シュアのバヨネット型端子とか AKGの3芯メス端子とかの場合は
汎用品の端子からは作れません。
それもあって 私はオヤイデのHPCシリーズを使うことが多いです。
このケーブル、服と擦れたときに かなりガサガサとしたタッチノイズがありますが
ヘッドホンから音が出ているときには気になりません。
あと しなやかさには欠けます。
音質の良し悪しは正直分かりません。
悪くなったと感じていないのは確かです(それなら使わないので)。
このHPCシリーズですが、SRH440用やK271用も出ています。
長さは1.3mか2.5m、プレイヤー側端子は標準プラグとミニプラグで
計4種類という展開です。
上の画像のものは2つとも「1.3m/標準プラグ」です。
このオヤイデの標準プラグですが、差し込み時のカッチリ感が素晴らしいです。
同じ規格のものの ちょっとした違いでしょうが、スカスカ感がありません。

で、肝心の音ですが・・・うーん えげつない。
音の分解能が気持ち悪い(←ほめ言葉)くらい高いです。
CD900STについて よく「平面的な・フラットな」とか表現されるのは
これなのでしょうか。今まで使ってきた「鑑賞用」のヘッドホンからすれば
高音の出が異常なのですが、むしろこっちが基準であるというなら
その他のヘッドホンがいかに音を加工しているのかが分かります。
えげつないと書いたのは 音源の状態が悪い場合 如実に分かるからです。
なるほど、曲を聴くというより 音の粗探しに向いています。
というかそれ用の道具だった。

CD900STは高音から低音まで、出ている音は
すべて平等にきっちり鳴らしている感じがします。
普段は主旋律の裏でぼやーっと鳴っている音も きっちり聞こえます。
音場は狭いというか 分解能的に良い意味で近いです。

私が一番好きな曲はドン・マクリーンのアメリカン パイですが、
ピアノの音がはっきりしすぎてボーカルがちょっと引っ込んだ感じになります。

ビリー・ジョエルのピアノ マンは、
ピアノもそうですが ハーモニカの音がとにかく鋭い。
音量が大きいのではなく、音が硬いというか鋭いという理由で
鼓膜に刺さる感じです。これも初めての経験です。

あと「実はこんな音も鳴ってたんだ」と気付かされることが
非常に多くなりました。
普段のヘッドホン側の味付けで ほぼ消えている音もちゃんと聞こえます。
CD900STで初めて気づいた音を従来のヘッドホンで聴くと、
微かながら 鳴ってはいるということが再確認できます。
カクテルパーティー効果のようなものでしょうか、
「ここでこういう音が出ている」と知る前は 聴こえていなかった音が、
知っていると聴こえるようになります。
これは私にとってはすごい体験でした。

ジャミロクワイのヴァーチャルインサニティのサビの部分
(「Futures made of virtual insanity now・・・」の部分)は
「コン ココン」という鉄琴のような音がずっと続いて鳴っています。
この音、CD900ST以外のヘッドホンでは あまりはっきりとは聴こえません。

アメリカン パイついでに。
マドンナがドン・マクリーンのアメリカン パイをカヴァーした曲がありますが、
これのCD音源版は CD900STで聴くと
後から被せた音やエフェクトのツギハギ具合がはっきり分かります。
これもCD900STで聴くまでは全く気にならなかったことでした。おそろしや。
ところがゼンハイザーのHD700で聴きなおすと それが気にならなくなります。
「はい ここ間違いなく別撮り」という継ぎ目が ならされて分からないのです。
自然に聴けるのはいいことですね。

CD900STだと 粗が気になって気になって仕方がありません。
↑だからそういう道具なんだっての。

DSC07766amx.jpg
ケーブルを選べるように加工したので
1.0m長くらいの 両端3.5mmオス端子ケーブルを用意すれば
ポータブルプレーヤーでも使えます。
密閉型ですが音漏れはゼロではないので 音量には要注意です。
モンスターケーブルで0.9mのちょうどいいものがありました。
ちょうどいいのは長さだけではなく
DSC07763amx.jpg
端子の形もです。
上の画像はさっきのオヤイデですが 端子カバーとヘッドホンのハウジング部分の
クリアランスが少ししかありません。
次回以降はないと思いますが、次回から もし同じ改造をするなら
かすかに外振りにメス端子を取り付けようと思います。

DSC07762amx.jpg
あぶねーギリギリだ。

DSC07744amx.jpg
MDR-CD900STは 同社のMDR-7506と
構造をほとんど同じくしていますが、違う点もけっこうあります。
7506はカールコードになっていてミニプラグにも対応していることと
本体が折りたたみができ、ドライバから出る音が低音寄りで
分解能はCD900STには及びません。
あとイヤーパッドも厚めです。

パーツそのものは(推奨はしていないでしょうが)共用できるので、
7506の折りたたみ部分のパーツと交換すれば
CD900STも折りたたみ式に出来たりします。
イヤーパッドですが、CD900STはクッションも薄く、
ドライバにかぶせてあるのは薄い布です。

DSC07745amx.jpg
側圧が弱いことの改善と フィット感の向上になると思い
7506のイヤーパッドに交換しました。
冒頭の画像は着脱式に改造してパッドを換えたあとのものです。

イヤーパッドのクッションも厚いですが、
ドライバにかぶっている部分も やや厚めのスポンジになっています。
CD900STの「音が近い」というのは
物理的に耳とドライバが近いことと無関係ではなさそうなので、
非推奨の組み合わせということを置いておいても
メーカーの意図した音の傾向に反した組み合わせになると思います。
薄布とスポンジでは耳に届くまでの「音の原音度」が違うはずなので。
でもフィット感はこっちのほうが好みです。


さっき書いたマドンナの方のアメリカン パイの
ツギハギ部分・加工部分まる分かりの件ですが、
シュアのSRH440では ほとんど分かりませんでした。
(なので音楽鑑賞には向いています)
良くも悪くも1音1音の忠実な再現度では
CD900STのほうがいいようです。
私はゼンハイザー信者ですが(なんせ毎年のように お布施を納めているので(笑))、
ゼンハイザーのモニターヘッドホンのHD380PROと HD280PROは
こういう音の粗探し的な使い方には向いてないように思います。
音が丸いというか、原音再現性を追求した音では無さそうなので。
ただ、外部の音を遮断する耳栓的性能は非常に高いので DJ向きではあると思います。

音作りに携わっていなくても、6.3mm標準プラグ仕様が問題でさえなければ
2つめ以降のヘッドホンにオススメです。
たびたび書きますが、必ずしも「いい音がする」わけではありません。
今まで聴いていた音を丸裸にするだけです。

ステッペンウルフの Born To Be Wildなどは
かえって丸裸の音のほうがいいような気もします。
ギターがめっちゃ鳴るようになるので。

DSC07751amx.jpg
改造で外した純正のケーブルとイヤーパッド(どちらも未使用)が
ご入り用だという方は、当店まで来てくだされば差し上げます。
先着1名様限りです。
ケーブルは改造に際して0.3mほど切って
中の線を使ったので 純正より少し短くなっています。

category: ヘッドホンとか時計とか

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ハブが尽きました  

今日もホイー(以下略)。
DSC07760amx.jpg
のむラボホイール1号の後輪を組みました。

DSC07761amx.jpg
24H半コンペヨンロク組みです。

で、Tniのエボハブですが ついに当店在庫が ほぼ尽きてしまいました。
といってもよく使うフロント20Hとリヤ24Hが尽きただけで、
フロント24Hやリヤ20Hはまだあります。
のむラボホイール3号はリヤ20Hで組むことが多いので
この辺りには影響がありません。

今日 問屋さんから電話がありまして、倉庫を探したら
エボハブがちょっと出てきたそうです。
たまたまではなく わざわざ引っかき回して探してくれた、と私は思っています。
各穴数50個までなら無条件で「全部下さい」と言おうと思ったのですが、
フロント9個・リヤ2個だそうです。
や・・・焼け石に水・・・
↑せっかく電話してきてくれたんだからそんなこと言わないの!

あと、2号と3号のリムが大量入荷します。
(これらのリムの発注日は6月6日と7月18日です)
待ってたぜ!ハブ無いけど。
フロント20Hとリヤ24Hは代替ハブを用意します。
当店に届くのはあと1週間くらいの予定です。
ノヴァテック系のハブではありません。

category: のむラボホイール

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