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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

のむラボホイール4号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール4号を組みました。
フロント20H・リヤ24Hです。
私はこれを前後とも24Hで自分用に組みたいのですが、
お客さんにお渡しする4号も その傾向があるので
今日リムの在庫を見たら20Hのほうがずっと多かったです。

フロントを4号の20H、リヤをEDGE1-65の24Hにでもしましょうか。
私事なのでどうでもいいことですが。

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前輪はリーフハブでCX-RAY反ヌポークラジアル組み、
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後輪はリーフハブで半コンペヨンロク組みです。

category: のむラボホイール

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明日お休みをいただきます  

明日4月29日ですが、
のっぴきならない用事があるので お休みをいただきます。
申し訳ありませんが よろしくお願いします。

category: のむラボ日記

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カーボンリムをDTのハブで組みました  

今日もホイー(以下略)。
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先日ちょっと ここに出ていましたが、
お客さんお持ち込みのDT1900ホイールをばらしました。
このハブでホイールを組みます。
フロント24H・リヤ28Hです。

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リムを今後どうするかは知りません。

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前後ハブとも品番の中に「DT」の文字があるのですが、
これは多分メーカー名のDTのことです。
DTは元来スポーク屋さんですが、最近特にハブやホイールに力を入れています。
それに際して どこか元々ハブを作っていたところを買い取ったか、
どこかでハブを作ってもらってDTと書いているかだと思うのですが、
おそらくは後者ではないでしょうか。

DT以外のハブも作っている製造元が、
DTに卸すために区別した品番付けではないかと思うのです。

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組み換え希望のリムは 50mm高のカーボンチューブラーです。

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前輪が組めました。

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黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。
ニップルも黒のアルミにしています。

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後輪は半コンペヨンパチ組み結線なしです。

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↑28Hの8本組みでスポークヘッドがかぶる件は、
売り物として組み始めたときは かなりびびっていましたが
最近は何とも思わなくなりました。
スポークの前後方向にぎにぎ時の変形量が
左右とも同じくらいになっているので
リムのセンターが出ているのか疑わしいくらいです
(もちろんちゃんと出してます)。
普通 反フリー側はここまで張れません。
といっても画像ではお伝え出来ませんが。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール1号かもしれないホイールを組んだ気がします  

今日もホイー(以下略)。
最終土曜日は休みですが、ホイールや完成車のお渡しの約束があったので
店を一応開けました。
引き続きメールとコメントのお返事を進めています。

休みの日に私のホイールを組むのは罪にはならないだろうと思い
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リーフフロントハブ・XR300リムで前輪を組みました。
20Hのロクロク組みです。

真の最接線組みに相当する組み方は、
12Hの4本組み・20Hの6本組み・28Hの8本組み・36Hの10本組みの
4つですが、12Hの手組みホイールを組むことはまず無いので除外してもいいです。
後輪を組む場合、フリー側を4本組み一択だとして
反フリー側を真の最接線組みで左右異本組みすると
20Hのヨンロク組み・24Hのヨンパチ組み・36Hのヨンジュウ組みになります。
36Hの場合は フリー側が4本組みだとかなりラジアル組みに近くなるので
ロクジュウ組みでもいいかもしれません。
何が言いたいかというと、20Hは一応6本組みが可能で
後輪ならヨンロク組みも出来るということです。
それにも関わらずしないのは、左右のスポークのバランスの是正以外の部分で
覆しがたいデメリットがあると(現状では)考えているからです。
売り物で無いホイールであれば何度か組んではいますが。

20Hの前輪で左右とも6本組みにしたところで特にメリットがあるとは思えないのですが、
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Wクロスで組んでみたくて やってみました。
Wクロスというと、2クロス(4本組みの別称)と混同しそうですが
このブログでは「6本組み以上のときに
最終交差とその手前の交差の2つを編むこと」を指します。

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スモールフランジは穴の間隔が近く、
丸スポークは交差部分の横ゆがみが大きくなるので
スポークがかなりパキパキに曲がります。
使用スポークはDTコンペですが、
最初の編みの部分では まだバテッドが始まっていません。
これはひどい。

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家から3本ローラー用バイクの後輪を持ってきました。24Hです。
ばらして分かったことですが リムが662gもありました。
どうりで重かったわけだ。

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ハブは両ねじ切りなのですが、なぜか元々の組み方がイタリアン組みだったので
左右ともヌポークがヤマアラシさん方向になるように フリーギヤ仕様で使っていましたが、
私はこっちは段付きではないフリーギヤ用のねじ山になっていると思っていました。
でも一応フリーギヤ用の配慮はしてあります。

ねじ山の終わりから右フランジまでの間に幅が設けてありますが、
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↑そうなっていないトラックハブだと、フリーギヤを付けたときに
フリーギヤの裏側がハブ体と擦ったり スポークと干渉したりします。
ここはシマノ10Sの1mmロースペーサーなどがちょうど合うので
スペーサーを入れれば解決はしますが、それをすると
フリーギヤのかみこむ ねじ山の数が減ってしまうという別の問題が発生します。

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後輪のリムもXR300にしました。
画像の状態は仮組みなので スポークがだるんだるんですが
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張るとピシッとします。

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組み方は イタリアン6本組みをねじっているのですが、
さらにWクロスも盛り込みました。
この組み方はまったくオススメできません。

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↑Wクロス状態を順繰りに仕込んで仮組みをしていきますが、
最後の2本を編む前の状態が これです。
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ホイールとして組まれた状態からスポークを1本だけ交換する場合、
最終交差を
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このように乗り越えて通す必要がある場合がありますが、

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↑Wクロスで最終交差をねじった場合、または結線した場合は
これに関して大変なデメリットがあります。
上の画像で赤く塗ったスポークを交換する場合、
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↑こう通さないといけないのですがスポークの弾性変形の範囲内で
通すことは不可能です。
なので隣の交差を一旦ほどく必要がありますが、
それをほどくのに さらにその隣の交差をほどく必要があり、
それが片側のフランジ一周分に至ります。
つまり、1本スポークが飛ぶと
ホイールの片側全てをばらす破目になるということです。

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1本のスポークの軌跡を見ると とんでもないことになっています。
普通は ほぼ直線なんですけどもね。

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ラージフランジハブなのでWクロスによるパキパキ曲がりは
前輪よりはマシになりました。これもDTコンペです。
さっき書いたねじ山の終わりからの幅
(フランジがオフセットしているといってもいいですが)
のおかげでフリーギヤの干渉問題は避けられそうです。

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実際に付けてみたら余裕でした。
組み換え前と同じギヤなので まず問題は出ないはずですが。

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ギヤの歯先の 汚れている/汚れていないが交互になっているのには理由があります。
チェーンは「半コマ」を使わない限り アウターリンク/インナーリンクで1ペアなので
必ず偶数のコマ数になりますが、
このバイクのギヤ比も44×18Tで前後とも偶数なので
スプロケットの個々の歯に「アウターリンクが乗る/インナーリンクが乗る」
という関係が決して逆転しないのです。
汚れているほうの歯先がインナーリンクと接していたほうなので
再組み付けのときに今までと違う側のリンクに乗るようにしたほうが良さそうです。

リヤメカのプーリーは大昔、ギヤの形ではなく円盤だったりしましたが
ギヤになったときの主流は10Tでした。
シマノは7700から11Tにしていますが、これは奇数にすることで
アウターリンクとインナーリンクがプーリー一巡で交代するからです。
カンパニョーロはずっと10Tでしたが、割りと最近11Tになりました。

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MTBルック車などを 多段ギヤの使い方を知らない人が乗ると
一生アウター×トップにかけたまま使うことがありますが、
たまたま そのギヤ比で10Tプーリーのときに
チェーンのリンクの逆転が起きなかったために
10Tプーリーが五芒星の形に磨耗したのを見たことがあります。
11Tプーリーならこれは起きません。

category: 新手のスタンド使い

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マヴィックのGEL280リムの後輪を組み換えました  

お客さんからホイールをお預かりしました。
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↑送ってこられた箱に こんなイラストがありましたが、
こういうのを描けば ブログで紹介してもらえるとか思ってるのでしょうか?
その通りですよ!


それはともかく今日もホイー(以下略)。
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GEL280 32Hリムの後輪をお預かりしました。

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アルマイト処理の通電について 650V表記になっていますが、
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↑同時代のリムには650W表記のものもあります。

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組み換え前は スポークが左右ともDTコンペの ロクロクJIS組みですが、
これをイタリアン組みにしてほしいというのが第一希望で、
あとは いいように(フヒヒ)組んでいいとのことです。

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組み換え前はしんちゅうニップルですが、これはアルミニップルに変更します。

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ハブは9Sレコードのチタンシャフト仕様です。
当初はフリー側をばらさずに組み換えるつもりだったので

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私の持っている同じハブから寸法を採りました。

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過去に何度か書いていますが、このハブのオチョコ量は最悪です。
フリーボディの奥が 分厚いスペーサー状になっていて、
スポークの角度が断崖絶壁になります。
しかも反フリー側のフランジ幅が そこそこ広いものですから、
オチョコがかなりきつくなっています。
当時の他社製の一般的なハブと比べて、フランジ幅は同じくらいで
そのフランジ幅自体が左にオフセットしたような設計です。
でも現状の11Sハブは これと似たり寄ったりな寸法になってしまったので
悪い意味で時代を先取りしているハブであったとも言えます。

先日サンツアーのボスハブで後輪を組みましたが、あれの左右同本組みと
このレコードハブで左右異本組みした場合のバランス差は
結局 近しいくらいになるのではと思います。

私の知る限り これが世界で最初の
「左右異本異径組みが強く望まれるハブ」では無いかと思います。

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組めました。

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半コンペヨンロクイタリアン組み結線ありです。
ヨンパチ組みはスポークの長さが得られず無理でした。
フリー側のコンペは再カットして再利用可能だと思われますが、
気持ちよく新品に換えました。

スポークを再利用するにあたり ハブからスポークを抜く場合は
ヌポークと反ヌポークを区別して分け、
再組み付けのときに ヌポークは再びヌポーク、
反ヌポークは再び反ヌポークで組むことにしていますが
そこまでやったにも関わらず すぐスポークが飛んだら嫌なので
新品にしています。

このハブこのリムで私個人のホイールを組むとしてもこうなります、という
スポークの選定と組み方とテンションで組みました。
テンションに関してだけは ちょっとウソで、
寿命を省みないなら もう少しだけ張ったのですが
今回はそういう了解は無いので見送りました。
GEL280は本当にデリケートなリムです。

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組み換えたことで 約50gの軽量化にはなりましたが、
本当に大事で本当に評価してほしいポイントは
「ハブとリムの間に起きていること」です。
かかりが良くなったとか 踏んで進むとか言われればいいのですが
これは数値化できませんし、写真で見れない部分なので
実際に使ってみてもらうしかありません。

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リムの保護として某メーカーのタイヤ(ライオンタイヤ製)が
糊なしで張ってありましたが
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例の青文字はXではなくPでした。
年代で違うのかもしれません。

category: のむラボ日記

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SM-AD67について  

シマノ電動コンポのFメカとSM-AD67の互換性、というより
サポートボルトに当たるかどうかについて
「SM-AD67では9000も9070も6870も
同じくサポートボルトには当たりませんよね。」
というコメントをいただいたので
そのまま転載させてもらいましたが、それについて別の方から
「6800と9000と9070は持ち合わせていませんが、
6870と6770のサポートボルトはSM-AD67に当たります。」
というコメントをいただきました。
後者の方は ご自身のバイクの画像という確実なソース付きで
いただいたので拝見しましたが、
確かにサポートボルトが当たっています(つまり仕事をしています)。

これについて はっきり解決をしたいと思い
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SM-AD67を仕入れました。
これはSM-AD79/90と違い Fメカ固定ボルトの穴が
バンドと同軸付近の高さではなく少し下がっています。

当ブログは「可能な限り 自撮り画像しか使わない」
「安易に他人様のブログのリンクを貼らない」という方針なので
いただいた画像をそのまま転載はしません。
(でもたいへん助かりました。ありがとうございます!)

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↑これは地鶏画像

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FD-6770です。
改めていま見るとでかいですね。

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サポートボルトはここです。

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SM-AD67を付けました。

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かすかにサポートボルトが見えていますが、
ちゃんとバンドに当たっています。

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続いてFD-9070と6870にも取り付けてみます。

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まずは6870から。
サポートボルトの位置はここです。

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AD-SM67を取り付けました。
6770よりはボルトが見えていますが
サポートボルトは当たっています。

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横から見るとボルトは見えません。

DSC01467amx3.jpg
つづいて9070です。

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6770や6870とほとんど同じです。
かすかにサポートボルトが見えていますが、
仕事は確実にしています。

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そもそも バンドの形状が、
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どう考えてもサポートボルトのための形です。

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あと、電動Fメカ用バンドの取り付け部分のアールですが、
かなり深くなっています。
この点も専用品がオススメできるポイントです。
FD-6870の説明書に
「バンドはSM-AD79/90/67を使ってください」とありますが、
79/90でも67でもサポートボルトが当たるのは いま確認しました。

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で、次は機械式のFD-6800の直付けタイプで
同様の検証をします。

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サポートボルトはFメカ固定ボルトの軸より やや下で
この点は電動のそれと同じくらいなのですが、
前後位置はこちらのほうが後ろです。

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で、SM-AD67を付けてみましたがサポートボルトは当たりませんでした。
おそらく初めのほうのコメントを下さった方は
FD-9000で試されたのではないでしょうか。

検証の結果ですが
機械式も電動式もサポートボルトの高さは同じくらいで 前後位置が違う、
前後位置が違うのでSM-AD67と機械式の直付けFメカの場合は
サポートボルトが当たらない、ということのようです。

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私が先日FD-6770にSM-AD90を使ったのは
もうひとつ別の理由がありまして、メシノタネコードなので書けないのですが
おそらくシマノも「分かっていて」していると思われる
ある構造上の工夫を 私が買っているからです。
これはサポートボルトうんぬんの件とは別なので、
もちろんFD-6770とSM-AD67の組み合わせに
問題があるわけではありません。

ちょっと書くとFメカの羽根の歯離れに関することです。

category: その他 機材の話

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パワータップハブでのむラボホイール1号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんからパワータップのSL+ハブの24Hをお預かりしました。

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いきなり問答無用の熱収縮チューブです。

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ベアリングは 反フリー側の回転がガサゴソ気味だったので
要交換かなと思いましたが、洗浄とグリスアップでほぼ治まったので
交換しませんでした。

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洗う前の画像を撮り忘れていますが 元からそんなに汚れてはいません。

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組めました。

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半コンペヨンロク組み結線ありです。
ふーむ、やっぱり「あれ」が出たか・・・。

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前輪もお願いされていたので組みました。

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エボライトハブ20H CX-RAYヌポークラジアル組みです。

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詳しくは書けませんが、
ある程度以上のラージフランジで左右異本組みをしたときにだけ
起こる(顕著に起こる)ある現象がありまして、
このくらいだと確実に出ます。
ラジアル組み(0本組み)だとフランジの大小に関わらず出ないので、
発生しやすい条件を正確に書くと
「ラージフランジで、可能な限り大きな交差でタンジェント組みする」
になるのではと思います 多分。
このブログでいうところの最接線組み または真の最接線組みですね。
オチョコの量は関係ないです。
アメクラハブ(オチョコ少ない)でも
両ねじ切りラージフランジトラックハブ(オチョコ無し)でも
組み方しだいで同じように出ます。

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不思議なのは、リーフハブの反フリー側から見れば
パワータップのG3ハブは十分にラージフランジなので
その現象に関して リーフハブと旧パワータップの中間値くらいは
出てもいいと思うのですが、一応 G3のほうが大きいとはいえ
顕著な差とはいえないくらいのものです。

フランジ径だけで見れば G3ハブはリーフハブと旧パワータップの
中間値くらいなのですが・・・。

スポークの角度が決め手ならスモールフランジと超ディープリムでも
出そうなのですが、その条件では出ません。

ホイールの出来の良し悪しには関係ない話なので気にしないでください。

category: のむラボホイール

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ENVE1-45リムのホイールとレイノルズのDV46ホイールを色々しました  

今日もホイー(以下略)。の前に。
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ENVE1-45リムをアメリカンクラシックハブで組んだホイールをお預かりしました。
振れ取りその他の点検をご希望です。

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別にどうというほどのことは無かったのですが、
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スポーク(CX-RAY)に1本 ねじれているものがあったので交換しました。
高スポークテンションで 供回り止め工具のつかみ幅が短いときに
ニップルを回すと ねじれることがあります。
ホイールスミスのねじ止め剤が塗布してありますが
これはニップルとスポークを接着するというほどの強度は無いので
ねじれの原因ではありません。

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CX-RAYはカンパニョーロ/フルクラムのホイールに付属している工具
T-02のスリットBが絶妙に合います。
この工具はスポークのつかみ幅が広く ねじれを起こしにくいのでオススメです。

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レイノルズのDV46の前輪をお預かりしました。
こちらは落車でスポークを曲げてしまったそうなので 交換します。
リムはよく見ましたが まだ使えそうです。

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↑2本交換しました。
特に曲がっているほうのスポークでも、
テンションがかかってホイールに付いているときは
ほとんどまっすぐになっています。

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↑傷だらけなので要交換なのは すぐに分かりましたが、
一見して傷無しなのに実は反っているスポークというのが
他にあるかもしれないと思い かなり触診しました。

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↑ENVE1-45
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↑レイノルズDV46

レイノルズの前輪ですが、穴振りを逆リムとして組んでいます。
リムのスポーク穴に振りがなく ラジアル組みで組んでいるので
特に性能上の問題はありません。
後輪は正リム扱いです。

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レイノルズのDV46の後輪をお預かりしました。
かつて わたしが組んだものです。
さっき「レイノルズの後輪は正リム扱い」と書きましたが
根拠は このホイールではなく、別件でお預かりしている
ほぼ同じホイールが正リム扱いだからです。

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半コンペヨンロク組み結線ありですが、
前輪が黒スポーク(エアロライト)なのに
後輪が銀スポークなのは結線をご希望だったからです。

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前輪と同じ落車でリムが割れています。
なのでリムを交換するのですが

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ENVE1-45リム(ハブ付き)を お持ち込みされているので
これで組み換えます。

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ばらすので どうでもいいですが
アメクラハブCX-RAYヨンゼロ組みです。


で、今日もホイー(以下略)。
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組めました。

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黒半コンペヨンロク組みで
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結線ありです。
黒結線は最近通常メニューに加わりました。

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↑ハンダが盛り気味に見えますが、銀スポークのときと同じ量です。
むしろ少ないかもしれません。
スポークに溶け込むようにハンダがのってくれないので こうなりますが、
鋼線の結び留めとしての仕事はしているので問題ありません。

category: のむラボ日記

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ステムのねじで膝を切るという方へ  

お客さんのバイクのヘッドパーツをあれこれ見ていたのですが、
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ステムからねじが飛び出ています。
「これで膝切ったりしませんか?」と訊いたら「ときどき当たって痛い」とのこと。
こういうのは直したほうがいいです。

フォークコラムの外径もステムの内径も多少の個体差はありますし、
そもそも ねじが少し長い場合もあります。
解決法としては ねじ長さを短くし、ダイスでねじ山をさらえばいいのですが、
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↑こういうワッシャーで解決する方法もあります。

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画像のワッシャーは ステムのねじに元から付いているワッシャーですが、
ねじから外せません。
ねじによっては 外せる場合もあります。

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こんなふうに任意の枚数を足して長さを調整します。

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ねじが飛び出さなくなりました。

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↑下側のねじもワッシャーを足しました。

category: その他 機材の話

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SID RACEのオーバーホールをしました  

ロックショックスの2004年ごろのSIDのオーバーホールをしました。
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スルスルに気持ちよくストロークします。いつまで続くかは分かりませんが。
これの廃油受けに パーツの洗い桶を使っていたので
洗い桶が復活しました。
これから別件でパーツを洗いまくります。

category: のむラボ日記

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SRMのクランクセットの組み付けをしたのですが・・・  

お客さんがお持ち込みされたSRMのクランクをバイクに取り付ける作業をしました。
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これは9000のクランクセットを SRMが二次加工したものだと
思っていたのですが・・・。

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チェーンリングとのチリの合い具合といい
表面仕上げといい、とても二次加工とは思えません。

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で、ここで気づいたのですが、
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↑クランクアームの形状がそもそも違います。
凹面カーブから凸面カーブには加工できません。
クランクアームの印字もデュラエースではありません。

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品番を見るとシマノ製の特注品でした。
どれくらいのロット数を頼めばこういうことをしてくれるか
分からないですが、すごいですね。

そういえば昔7700のハブは
フロントの丸穴仕様が36・32・28・24H、
フロントのスリット穴仕様が32・28・24・18・16・12H、
リヤの丸穴仕様が36・32・28・24・20H、
リヤのスリット穴仕様が32・28・24・20・16・12H、
がカタログ上の仕様としてありました。
なぜリヤにある20Hがフロントに無いんだとか ツッコミどころがありますが、
7700のハブは10個だったか15個だったか かなりの小ロットで
穴数を特注できたのです。

現状の9000もフロント20Hが無いですが、
これはかなりの機会損失です。
手組みなら18Hより20Hを組むことのほうが多いですし、
「前後で違うメーカーのハブは嫌だ」という理由で
むしろ18Hが無くて20HがあるDTハブに 話が流れたことも多々あります。

あと もしアルテグラグレードのハブにフロント20H・リヤ24Hなどがあれば
(丸穴仕様だけでもいいので)たいへん助かるのですが・・・。

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↑これもわたしがかつて組んだホイールですが、
デュラエーストラックのラージフランジハブ
HB-7600の特注穴数24Hです。
Wコグとして使わないということなのでイタリアン組みにしています。

このときは問屋さんがシマノに小ロットの特注をしたものを在庫として持っており、
ショップはそこから 1個からでも買えるという状態だったので買いました。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール1号の前輪を組みました  

先日組んだ のむラボホイール1号の後輪の 相方の前輪を組みました。
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リーフハブ CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

category: のむラボホイール

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CXP22リムの前輪を組み換えました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから前輪をお預かりしました。

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リムはマヴィックのCXP22ですが、FELTブランドのハブなので
エントリー~ミドルクラスの完成車に付いているホイールだと思われます。

今回は このハブからエボライトハブへの組み換えをご希望です。

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FELTブランドですが ハブはジョイテック製の廉価モデルです。
ジョイテックは 台湾の自転車パーツメーカーの嚆矢のひとつで、
老舗中の老舗です。
あのノヴァテックは ジョイテックの高級品ブランドです。

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CXP22はカタログ上 ハトメありの仕様ですが、

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完成車メーカー向けの特注品でハトメ無しの仕様も存在します。

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組めました。

DSC01398amx3.jpg
組み換え前も後も 黒スポーク・赤ニップルですが
どちらも新品に換えています。スポークはDTコンペです。
反ヌポークラジアル組みにしました。

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ついでにリムのブレーキゾーンもきれいにしておきました。

category: のむラボ日記

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26mmねじのロックリングが欲しい  

先日、カンパニョーロの旧9Sハブ用26mmロックリングについて
「腐るほど持っている」などと豪語しましたが
「持っているなら是非ください」というお問い合わせがあり
お渡ししていたら・・・
DSC01383amx3.jpg
無くなってしまいました。いらんこと書いてもうた
最後のひとつは私のシャマル12用に取っておこうと思っていましたが
危急の用で困ったいる方におゆずりしたので無くなりました。
上の画像のロックリングは全て27mmか29mmのものです。

DSC01384amx3.jpg
私もないと困るのでいくつか注文しようと思います。
メーカーが持っているかどうかは知りません。
26mmはCS-201ですが、この件で
「26mmの11T用は12T用を削るしかないのでしょうか」
というコメントをいただきましたが 私もそうします。

もし入荷しましたら ここでお知らせします。

category: のむラボ日記

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コメントのお返事(のむラボはシマノホイール嫌いなのか?)  

マヴィック40Cホイールについてコメントをいただきました。
「以前こちらでリム外周部が重いという理由で
7900-c35がこき下ろされていたのを覚えています。
(中略)マビック教に入信できるとかの特典がお得なんでしょうか?」
ということですが、
私はどこのメーカーだから良いとか悪いとかの色眼鏡で
ホイールを見ているわけではありません。
これはこのブログで何度も触れています。

ホイールがメーカーの名前で走るなら
ステッカーの有無で性能が変わるということになりますが、
もちろんそんなことはありません。

「のむラボはシマノホイールが嫌いだという色眼鏡でホイールを見ている」
という色眼鏡で見られているようですがそれは誤解です。

頭の悪い構造のホイールが嫌いなだけでして、
もし今後シマノホイールがより良いものになれば
手の平を返して褒めますし、
むしろ手の平を返す日が来てほしいと思っているくらいです。

手の平を返すと書きましたが それを全く恥じないのは
シマノホイールの私の評価に「シマノである」ということは
一片たりとも含まれていないからです。

なので昨日の40Cホイールが仮にシマノ製品でも
同じ文章を書いたでしょう。
欠点として「カーボンブレーキゾーンがデメリットかも」ということも書きました。

7900のC35のリムは35mm高/490gですが、
これならキンリンのXR300リムが30mm高/462gくらいなので
シマノとかデュラエースとか関係無しに35mm高/490gのWOリムで
定価15万円はコストパフォーマンスが悪いですね。どう考えても。

7900のC35のリムが重いと書いた件の続きですが
9000のC35では構造を改めて軽量化を果たしたということも
後日事実として書き添えました。
あと、あの時 書かなかったと思いますが 新C35は
ラミネートしているカーボンが剥離しにくい構造に改善されています。

C50については7900→9000で構造が変わっていないことと
その構造でカーボンが剥離したC50の現物をここで上げましたが
それも単なる事実です。

7900のC24とC50で、リヤハブのフランジ幅をわざわざ変えていて
C24のほうがワイドフランジだったのに、
9000のC24のWOでは なぜか7900のC50と同じ幅の
ナローフランジのものに変わっていました。
私は これは改悪だと思います。
何よりシマノ自身が完組みホイールで
ナローフランジとワイドフランジを度々繰り返していて
ワイドフランジになったときのみ「横剛性が向上しました」と
アナウンスしていますが、9000のC24のWOでは
「7900に比べ横剛性が下がりました」とはアナウンスしていません。
広げたときは「横剛性が向上しました」と必ず言うので
ナローフランジ化が改悪なのは メーカーとして自覚していないはずがないと思います。

買い手が無知なのは罪ではないですが、売り手が無知なのは罪です。
売り手が「買い手は無知である」ということにつけこんで売るのは もっと罪です。

私としては買い手(お客さん)がホイールなり その他機材なりを
選ぶときに見るべきポイントについて あれこれ書いているだけであって
特にどのメーカーだから 良いとか悪いということを書きたいわけではありません。

私個人はシマノホイールならWH-7701の前輪と
WH-7801の後輪は白眉だと思います。
WH-7701のカーボンリムモデルの7701Cの前輪が再販されるか
もし新品があるなら当時の定価でいいから買いたいと思っているくらいです。
あとシマノホイールになるのかどうかは知りませんが
PROのディスクホイールの先代のモデル
(埋め込まれているリヤハブは6600相当)も好きです。

マヴィックなら キシリウムの後輪は99年デビューということを思えば
本当に10年進んだホイールだと思いますが、
R-SYSの後輪は好きではありません。
R-SYSが本当にやりたいことを完全に体現しているのは前輪だけだからです。
カットサンプルにあったコスミックカーボンSLRですが、
構造は理論上良いとは思っていませんが見た目は好きです。

重ねて書きますが、ある1つのメーカーやブランドの製品で
全てのアイデアが正しくて優れているということは無いですし
その逆もありません。
なのでメーカーという色眼鏡で見ているわけではないということです。

ちなみに当店はマヴィックの取り扱いは無いので
持ち上げたところで何か得をするわけではないですよ。

コメントありがとうございました。

category: のむラボ日記

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お詫びと訂正  

先日のアメリカンクラシックのスリット穴仕様ハブの話(→こちら)の続きです。
あのハブはJIS組みかイタリアン組みに限定されると書きましたが、
正しくは「スリットによってスポークを張る方向
(ヤマアラシさん方向・反ヤマアラシさん方向)が制限される」
というコメントをいただきました。
私が文意についてカンチガイしておりましたことをお詫びします。

なお、「中」組み うんぬんのくだりと
文章に隠し切れない怒気が漂っているのは
他に事情があり このコメントをされた方に向けたものではありません。
それについて お気を悪くされたのであれば申し訳ありません。

記事は消さない方針なので元記事と相互リンクを貼って
元記事のほうに内容の訂正について触れておきます。

以下 実際の検証です。
DSC01361amx3.jpg
お客さんのホイールで組み換え希望のものがあるので
利用させていただきます。
「間」組み28H正リム扱い左落としヨンヨンイタリアン組みです。

今からイタリアン組みをJIS組みに組み換えてみるのですが
ヨンヨン組みからヨンヨン組みにするので
「ヨンヨン組み」はどうでもいい情報です。

左右異本組みにもしないので「28H」も不要な情報です。

また、フリー側のスポークやニップルは一切触りません。
フリー側のスポークが不動なので「正リム扱い」であることも
変わらないのでこれも不要な情報です。

「左落としイタリアン組み」にだけ注目します。

DSC01363amx3.jpg
組み換え前ですが、イタリアン組みです。

DSC01365amx3.jpg
フリー側は触らないので描かなくてもいいのですが、
スポークを引いてはいけないスリットがあることとして
青い印を付けました。

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反フリー側も同様に青い印を付けました。
現状、左右フランジともスリット方向には引いていません。

DSC01368amx3.jpg
ヌポーク通しの穴に赤い印を付けました。

ここから反フリー側だけをばらして
イタリアン組みをJIS組みに変換すると
先日やったように「間」組みが「中」組みになってしまいます。

そこで反フリー側のみ ヌポークと反ヌポークをひっくり返して
(つまり左落としを右落としに変換するということです)
そのうえでJIS組みにします。

赤字の部分について私が思い違いをしていることがありました。

DSC01369amx3.jpg
右落とし変換をしつつ JIS組みにしました。

DSC01371amx3.jpg
元ヌポーク通しの穴が 反ヌポークになっていてJIS組みです。

DSC01372amx3.jpg
で、ここが重要だと思うのですが「間」組みであることは保持しています。
重ねて書きますがフリー側のスポークとニップルは触っておらず 同じ位置です。

ということを文章化されたのがいただいたコメントだと思うのですが いかがでしょうか?

ということは先日の私の
JIS組み/イタリアン組みに限られるという表現は間違いで、
スポークの張る方向が限られるという表現(他にも書きようはいくつかありますが)が
正しいということになります。
ご指摘ありがとうございました。

あと、ここで一切触れていない別のコメントを下さった方へ。
まさに「そういうこと」なのですが ここには書けません。
それはメシノタネコード ズバリです。
私が講釈垂れをしているようでいて 真に勉強させてもらっているのは
実は私のほうなのです。
これだけの有意義なコメントをいただけるような自転車屋は
他に無いかもしれません。

最後に。この検証で気を悪くする人が別にいますが
同業者なのでフォローはしません。ええか「中」組みは答えとちゃうで。

category: ホイールの話

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ZIPPの303リムのホイールを組み換えました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんからZIPP303リムのホイールをお預かりしました。

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ハブは7900で スポークはCX-RAYヨンヨンイタリアン組み、
かつて私が組んだものですが結線は無しです。
11S化をご希望なので9000のリヤハブで組み換えます。

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組めました。

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スポークは同じく左右ともCX-RAYですがヨンロク組みにしています。
結線はしましたが、結線前に左右同径スポークヨンヨン組みとヨンロク組みの
あれやこれの数値差を採らせてもらいましたフヒヒ。
フリー側のスポークテンションを組み換え前と同じにしたとき、
反フリー側がよりカッチリしていればOKということで
一応は勝ちましたが(もちろん結線抜きの状態で)、
7900ハブと9000ハブの寸法差はやっぱり大きいなと思った次第です。

category: のむラボ日記

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コスミックカーボン40Cさん  

お客さんからコスミックカーボン40Cをお預かりしました。
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「40C」の意味は 40mm高でクリンチャーリムだからです。
お預かりしたのは ちょっと前になるのですが
調べごとがあったのでここに上げるのが遅れました。

お預かりした理由は、新品ですが 振れとセンターのチェックです。
どちらもひどくなかったので作業はすぐ済みました。

DSC00804amx3.jpg
↑新しいこのリムですが、なかなかすごいですね。
これの欠点を挙げるのは簡単です。
一般にブレーキゾーンがカーボンなのは 利きに関してアルミよりも不利です。
ただ、少なくともドライコンディションなら
最近のカーボンリムと専用シューの組み合わせは
利きに関してアルミのそれと遜色ないものもあるので、
分かりきったデメリットを克服して それ以上のメリットを
マヴィックがこのホイールで出せているならOKですし、
そうだと思っているから世に出したのでしょう。

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ビード部分はアルミです。
メーカーが怖いというか気にしているのは ブレーキの利きではなく
座屈や熱の問題ということなのでしょうか。
アルミとカーボンの接着面積から考えれば、
この手のハイブリッドリムに付き物の 剥離の問題に対しても強そうです。
外周部重量も軽くなるでしょう。
仕上げは非常にきれいです。

DSC01360amx3.jpg
↑このサバの煮付け風の物体は コスミックカーボンSLRのカットサンプルです。
フランジの横を通る への字状のスポークを
対岸同士のリム穴に結ぶという形式のホイールとして
まずコスミックカーボンアルチメイトが出たわけですが、
これは振れ取りなどの調整要素が無い
(むしろ省くことで硬さと軽さを出している)ホイールです。

そこから調整要素を設けたのがコスミックカーボンSLRですが、
「やりたいことは分かるけど その方式で良いのか」という構造でした。
いや、私は好きなんですけどもね。
でもやっぱり無くなっちゃいましたね。

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それはいいとして、アルミとカーボンの配分です。
カーボンブレーキゾーンにさえ自信があるなら
コスミックカーボン40C方式のほうが スマートなのではないでしょうか。

どうでもいいことですが、外周部までカーボンだと
ヴィットリアかヴェロフレックスの オープンチューブラーを自称する
WOタイヤ(特にアメ色サイド)を履くと
ぱっと見チューブラータイヤに見えるのがいいですね。

マヴィックのサイトを見ると コスミックカーボンアルチメイトと40Cの
リム成型技術は「TgMAX」というらしいですが、
画像のカットサンプルでは発泡ウレタンのようなものがリムに充填されています。
ただ40Cの内周部は 指でつまむと少しペコペコするので
少なくともその部分は空洞のはずです。

発泡ウレタンを充填するカーボンリムといえばコリマですね。
アルチメイトのリムの表層の化粧カーボンはコリマのそれそっくりですし、
同じフランスのメーカうわなにをするやm

category: のむラボ日記

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ショートバッテリー台座を設けました  

ドリルがうなる!
↑記事の冒頭に この定型句を入れているのは、後日 私が見返したいときに
検索しやすくするためです。
でも「ドリルがうなる!」という記事カテゴリを設けたので
すぐ探せるのですが。

スコットのプラズマ(電動コンポ非対応時代のもの)を以前組んだのですが、
バッテリー台座を 左チェーンステー裏に付けました。
といってもロング台座を短く切って 少し加工してタイラップで留めただけです。
が、今ならもっとスマートな付け方が出来ると思い
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ショート台座ねじ止め式にしました。

DSC01327amx3.jpg
↑こんな感じです。

category: ドリルがうなる!

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ワコーズのカルナバシェイクワックスを使ってみました  

先日、オーバーホールのときにフレームの傷消しをしましたが、
そのときにワコーズのカルナバワックスを使いました。
これの効果の持続期間が知りたかったので 同時に私の普段乗りのロードバイクにも
施工したのですが、水はじきが別物になったので驚いています。
(オーバーホールしたバイクのほうは バリアスコートも施工しているので
効果の持続時間の比較にはなりませんが)

水はじきの効果ですが、トップチューブの上が平たい形状なのに
水をかけても留まらず スルッとしずくになって落ちます。

DSC01304amx3.jpg
これは汗よけになるのではと思い 私の3本ローラー用バイクにも
カルナバワックスを使ってみました。

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記事用に写真栄えするよう 少し分厚めに塗布しました。
しばらくすると揮発して白く浮いてくるので
これを拭き取ればいいだけです。

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↑風呂場にバイクを持っていって水のシャワーをかけたのですが、
一切拭き取りなどをしなくて この状態です。

DSC01311amx3.jpg
↑チェーンステーには今回ワックスをかけていません。
同じようにシャワーを浴びて この状態です。

ローラー台練習時の汗はフレームにとって非常に悪いので
こういう処置をしておくのも良いかもしれません。



追記:
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あまりに良かったので
当店でも在庫するようにしました~!
これは”超”おすすめな商品です♪















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category: のむラボ日記

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のむラボホイール5号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんが落車でリムを曲げてしまったので

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急遽リムを換えて組み直しました。

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組み換え前も後もリムはXR200です。
スポークはCX-RAYですが 曲がっていた2本を除いて使いまわしました。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール1号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール1号の後輪を組みました。といっても先ほどの
反証用の習作 仮組みホイールを組み上げただけなのですが。

DSC01286amx3.jpg
「リーフハブ
24H
正リム扱い
半コンペ
ヨンロク
右落とし
イタリアン組み
反フリー側結線あり」です。
やっぱり全部書くと長いなー。

DSC01287amx3.jpg
あ、「間」組みですよ 念のため(しつこい)。

category: のむラボホイール

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コメントのお返事  

お詫びと訂正があります!(→こちら
記事の添削も可能ですが こういうのは残しておきたいので
そのままにしておきます。


先日のアメリカンクラシックのスリット穴有りのハブの件(→こちら)で
「バルブ穴が最終交差の中に来るのを容認するのであれば
JIS組みもイタリアン組みもできますが・・・」
という趣旨のコメントをいただきました。その上で
「このハブの問題は正しくは「スリットを避けて組むとバルブの上で
スポークがクロスしてしまう可能性がある」ではないでしょうか?」
ということです。
何を問題視されているかというと
私が「このハブはJIS組みかイタリアン組みかに限定される」というようなことを
書いたことについて「それはちょっと違うのでは・・・」
ということです。

その通りなのですが「バルブ穴が交差の束の中になく、間になければならない」と
いうルールは私のホイール組みのうえで非常に重要なことでして、
(だから仮組み時にバルブ穴にドライバーを突っ込んで確認しています)
バルブ穴が交差の束の中にあるようなダサいホイールを組むのなら
イタリアン組みにしたいところを JIS組みにしてしまうほうがマシだと思っています。
左右同本組みだろうが異本組みだろうが JIS/イタリアンを切り替えると
右落とし/左落としの関係が逆転しますが、
そもそも右落としだの左落としだのを気にするのは
最終交差の束の中に バルブ穴を入れないがためです。

「スリットを避けてイタリアン組みしたらバルブ穴が交差の束の中になってしまいました」
というホイールが仮に性能上問題なくても、売り物にはしたくないと思っていますので
「スポークの束の中にバルブ穴があってもいい」という発想は思いつきもしませんでした。
というわけで、「JIS組みかイタリアン組みかが限定される」のは
交差の束の間にバルブ穴が来ることが前提条件なら やはり成り立つので
そういう書き方をしました。

どうしてもJIS組みかイタリアン組みかのどちらかで組みたい場合に
バルブ穴が交差の中にあってもいい(それが許容できる)、という考えの方には
受け入れがたい書き方かもしれませんが
今までに(少なくとも売り物では)そういうホイールを組んだことの無い
私にとっては あのハブはJIS組みかイタリアン組みに限定されるスリットなので
ああいう風に表現しました。




追記:ホワイトボード+カメラのある環境に
復帰したので追記します。

追記以前と表現が重複する箇所もありますが ご容赦ください。
DSC01238amx3.jpg
バルブ穴が交差の束の中にあるのを「中(なか)」、
交差の束の間にあるのを「間(あいだ)」と 今後書くことにします。

先日のスリット有り穴のアメクラハブは「間」組みを遵守するなら
JIS組みかイタリアン組みかに限られるのですが、
この「限られる」という表現について
「中」組みをすればJIS組みでもイタリアン組みでも出来るはずなので
「ちょっと違うのでは・・・」というコメントをいただきました。

私は不細工極まりない「中」組みのホイールというものを
ホイールというものの概念から除外していたので
JIS組みかイタリアン組みに限られる、と書きました。
「中」組みが許されるならヨンロクイタリアン組みも
左落としで組めばいいんですよ。
お客さんには
「24Hの後輪を組むのですが、ヨンヨン組みより ヨンロク組みのほうが
左右のホイールバランスが良いと思うのでヨンロク組みにします。
ただ、「中」組みになってしまうんですが 見た目が悪いのは気にしないでください」
と説明すればいいのです。

私には無理なので24Hヨンロクイタリアン組みは右落としで組みます(笑)。

そもそも右落としだの左落としだのというのは
必ず「間」組みで組むための知恵なので、
それを放棄した例を挙げるのはどうかと思います。
まず絶対的な前提条件として「間」組みにすること、
その上で(私の場合)出来ればイタリアン組みにしたいということです。

DSC01253amx3.jpg
24Hの後輪の仮組みをします。
フリー側のみ4本組みでスポークを通しました。

DSC01254amx3.jpg
「バルブ穴が真上のときに バルブ穴から向かって左の穴から出ているスポークが
自分から見て手前のフランジから出ることになるリムの穴振り」を
このブログでは「正リム」と呼んでいます。
この穴振りが大多数だからです。
例外はカンパニョーロやフルクラム、コリマなどにありますが
それらは「逆リム」と呼んでいます。

正リム扱いで組みました。

DSC01255amx3.jpg
ヌポークがヤマアラシさん方向なので、
反フリー側の組み方しだいで可能な組み方は イタリアン組みかJIS組み、
無理なのは逆イタリアン組みと逆JIS組みです。

DSC01257amx3.jpg
右落としでスポークを通し、
DSC01259amx3.jpg
2組4本のスポークだけを 6本組みでJIS組みにしました。

DSC01258amx3.jpg
「中」組みになっています。
うわっ!かっこ悪っ!

DSC01261amx3.jpg
↑その状態で青い印を付けました。
この青い印は「スリットのある方向で スポークを引いてはいけない」
ということにして下さい。

DSC01274amx3.jpg
↑こういうことです。

DSC01263amx3.jpg
反フリー側の4本のスポークを、穴がそのままの位置で
イタリアン組みになるように通し変えました。
当然スポークの向きも変わります。

DSC01265amx3.jpg
DSC01268amx3.jpg
↑青い印の方向にスポークを引いていません。

DSC01269amx3.jpg
そのまま反フリー側の他のスポークも通しました。

DSC01270amx3.jpg
ちゃんと「間」組みになっています。

DSC01272amx3.jpg
イタリアン組みです。

DSC01273amx3.jpg
もう一度 念のため。

右落とし/左落としの変換でJIS/イタリアン組みが変換されて、
スリットの方向にスポークを引くかどうかも逆転するということは
分かっていただけたと思います。

この場合では、右落としヨンロクイタリアン組みのときに
スリットの方向が都合が良いとしたわけですが、
もし都合の悪い方向になるなら どうしていたか?についても書きます。

解決法その1 「ヨンヨン組みにする」→まあ 当たり前のことですね。
「間」組みにしつつイタリアン組みに出来ます。

ここで「間」組みと「中」組みが逆転する条件を考えてみますが、
1つめは「右落としと左落としを変える」です。

2つめは「左右フランジの組み方を(奇数×2)本組みと(偶数×2)本組みの
組み合わせにする」です。
2本組みはヌポークか反ヌポーク同士を編むことになり
問題が多いので除外します。
4本組み以上に限って書けば
ヨンジュウ組み・ロクハチ組み・ハチジュウ組みなどありますが
実例は ほぼヨンロク組みだけになるでしょう。

3つめは 出来るリムが限られますが「逆リム扱いする」です。
さっきの仮組みの例ではXR300リムなので逆リムとしても組めます。
「正リム扱い右落としヨンロクイタリアン組みのときに
「間」組みになるものの スリットを引く」というのであれば
逆リム扱いすることで「間」組みで かつ組み方を変えないまま
スリットを引かずにすみます。
なので解決法その2は リム側に条件がありますが
「逆リム扱いして組む」です。

何が言いたいかというと 不細工な「中」組みホイールを組まずとも
解決する方法があるうちは、
「中」組みホイールの可能性など 一顧だに値しないということです。
それが納得できないというのであれば
24Hヨンロクイタリアン組みも あえて左落としで
「中」組みされてはいかがでしょうか。

先日のアメクラハブはスリット入りなので
スリットを避けるなら「中」組みは 仕方ない、
という意見もあるかもしれませんが
「中」組みせずとも避ける手段があるうちは
「仕方ない」ということはありません。

あのハブは左右同本組みと (奇数×2)本組みか(偶数×2)本組み同士の異本組みで
「間」組みでイタリアン組みした場合 スリットを引くことになるので、
JIS組みに限られるという書き方をしました。
それをヨンロク組みで避けたというところが要点なのです。
ヨンロクイタリアン組みでスリットを引くならヨンパチ組みにしたでしょう。
リヤハブとリムが28HなのでギリギリOKです。
28Hヨンパチ組みの場合は700Cローハイトリムだと
このブログでいうところの真の最接線組みになるので
スポーク長さが入手できないものになる可能性もあります。

と 毎回ホイールによって組み方をいろいろ考えているのですが、
個々のホイールは私にとっては今まで組んだ
何千かの内のひとつにしかすぎませんが
お客さんにしては それが1/1で100%の場合もあるのです。
「スリット避けたら「中」組みになったけど
他に方法が思いつかなかったから これで使ってくれ」と言って
納得できないお客さんもおられるでしょうし、
何より私が納得しません。
あるお客さんが唯一持っている私の組んだホイールが
クソダサい「中」組みホイールになるなどゾッとします。
なので「中」組みにすればいいという安易な考えは到底ありえず、
「間」組みに限ればやっぱりあのハブは「普通に」組めば
JIS組みに限られるのです。

最後に「中」組みでも仕方ないという実例を挙げておきましょう。
DSC01247amx3.jpg
フルクラムのような2:1組みのスポークで
フリー側と反フリー側の3本のスポークが1束になる場合ですが、
束の数が偶数なら「間」組みに出来ます。

DSC01248amx3.jpg
しかし21Hなど奇数の束になる場合
バルブ穴かリムの継ぎ目が リムの穴と重なってしまうので
少し位相をずらす必要があります。

DSC01251amx3.jpg
↑リムの継ぎ目はGの字の真ん中あたりです。

DSC01250amx3.jpg
↑で、バルブ穴が見かけ上 スポークの束の「中」になってしまうんですね。
これは仕方がありません。

DSC01275amx3.jpg
バルブ穴とリムの継ぎ目を、
スポークの束の中間からちょうど同じだけ離れた位相にすれば
見た目は多少マシになりますが、
このリムは継ぎ目に壁があり 重たいので(→こちら
(バランス取りのため わざとかも知れませんが)
バルブ穴は継ぎ目の対岸にないといけません。

追記:
前後は略しますが
「~届いたホイールがバルブ「中」組みであれば、非常に落胆するでしょうから~」
というコメントをいただきました。
ソウデスヨネー。未知のホイールを組むときって本当にいろいろ考えてます。
出来ればベストな組み方を、本当にそれが無理なら
せめてベターな組み方にはしたいですよね。
私が思うに「中」組みを選択肢に入れるのは むしろ思考停止です。
コメントありがとうございました。

category: ホイールの話

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のむラボホイール5号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
ホイールを組むために店に来たのではないですが
振れ取り台にさわらないと何となく落ち着かないので組みました。
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のむラボホイール5号を組みました。

DSC01237amx3.jpg
前輪はリーフハブでCX-RAY反ヌポークラジアル組み、

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後輪はリーフハブで半コンペヨンロク組み結線ありです。

category: のむラボホイール

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明日とあさって お休みします  

まことに勝手ながら
明日とあさって お休みをいただきます。
対外的にお休みなだけで仕事はします。

ご注文などのコメントやメールに対する返事などが
ここ半年以上滞っており 事実上崩壊しています。
この事で失望されたり機会損失も多々あったことは間違いないですが、
現状で私ひとりのキャパシティを超える仕事の量なので
受けることが出来ないのです。
のむラボは1日に1~4本くらいのホイールを組んでるだけ、
と思っている方もおられるかも知れませんが
ブログに書かない・書けない仕事が かなりたくさんあります。
駆け込み寺とか何でも屋とかじゃないですよ当店は

以前も3日間お休みをいただいて パソコンにかじりついてみましたが
あまり進展はありませんでした。
今日もそういう仕事をしていますが、明日あさっても頑張ってみます。
4月1日から消費税増税分以外の値上げをしようと思っていたのですが
未だに移行できていません。
舞洲用と伊吹山用のホイール組みのデスマーチが終わったので少し落ち着きました。


申し訳ありませんがご了承くださいませ。

category: のむラボ日記

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逆 狼少年  

DTの2.0アルミニップルのシルバーが来るぞー!
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76箱ほど来ました。
100箱頼んでみたら 問屋さんの在庫が76箱だったのです。
7600個でも 前後ホイールで44個使うとすると
172ペアしか組めませんから、そんなに無茶な数ではないです。
実際は廃棄率ゼロで過不足無く使えないですし、
前後32Hで64個使う場合もあったりするので
もうすこし少なくなるでしょう。

数が数なので
問屋さんから 御発注なのか それとも誤発注なのか
確認の電話がかかってきました。

怖いのが、今後 仮にスポークを5箱頼むところ
55箱などと誤発注した場合「あいつのところはそんくらい注文するだろ」と
思われて出荷されるかも知れないということです。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール5号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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サンツアーのスプリントハブで
マヴィックのGP4リムを組んだ後輪をお預かりしました。
32Hです。

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GP4は最終型のひとつ前の型です。

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↑ハードアルマイトの電解処理が650Wでなされているという表記ですが、
650Vの表記のものもあるので、同じ処理なら1Aということです。

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スポークは星のスターブライト14番(2.0mm)プレーンです。
H刻印なら間違いなくスターブライトであったころの
「昔の」スターブライトです。

現行では☆刻印ではないH刻印のステンレススポークが混在しているらしいですが、
見分けづらい別の製品を さらにわざわざ見分けづらくするのは何故なのでしょうね。

磁性うんぬんで見分ける手もあると 先日書きましたが、
「昔の」スターブライトと 今のスターブライトは
これまた同じものではなさそうです。
アンブロージオのリムのときに「失伝したことは再現できなくなる」と書きましたが
そういう断絶がどこかで起こっていると思います。

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ハブをばらして軽く洗いました。
エボライトハブやリーフハブでも 組む前に洗っています。
フリーボディから油が伝ってきて ハブフランジの穴に
膜を張っていることがあるからです。

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組めました。

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半コンペヨンパチ組みです。
結線はしますが ちょっと精査したいことがあるので後でします。
お客さんのホイールですが すみません。
後でここに書け・・・ないことです。

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先日あるコメントをいただいたのですが
今日は それにお答えするいい機会です。
「FH9000でくんだホイールのバランスはどんな感じですか。」
ということですが、良いわけがないです。

といってもデュラエースだけが悪いわけではなく、
現状のシマノ11S対応リヤハブは 本家のFH-9000含め
ほとんどのものが右フランジ幅20mm未満なので
実は大差はありません。
エボライトハブもリーフハブも20mm未満です。

今回のスプリントのハブは22mm弱ですが、ここの2mmは本当に大きいです。
左右同本組みから見た左右異本組みの是正度が吹っ飛ぶくらい
右フランジ幅(から来るオチョコ量)というのは大きな要素です。
予想したことではありますが スプリントのハブで左右異本異径組みをしたら
たまに私が書く「これ、結線要らないかも?」というくらいのホイールになりました。

エネルギー問題の極論に「いまさら電気の無い生活に戻れるのか」というのがありますが、
「オチョコ量を第一義として いまさら8S時代に戻れるのか」といえば
当然無理なので 今は今のハブで最適な方法を模索するしかありません。

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↑組み換え前のホイールとリム

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↑組み換え後のホイールとリム
(リムは ちょっと軽いほうに外れています)

これだけ軽くなったぜ!というのが主題ではありません。

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見てもらえれば分かりますが、スターブライトもとい
「昔の」スターブライトの 鉄っ気たるや 半端ではありません。
ホイールがこれくらいの角度まで持ち上がります。
リムとホイールの重量は先ほどの通りです。

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CX-RAYの場合
磁石はくっつきますがホイールは1mmたりとも持ち上がりません。
こっちのホイールのほうが軽いんですけどね。
磁石+鉄の棒をぶら下げる程度の磁性です。

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コンペの場合
同じく磁石はくっつきますがCX-RAYより弱いです。
ホイールは1mmたりとも持ち上がりません。
磁石+鉄の棒では ぶら下がりませんでした。
磁石単体なら張り付いていられます。

当然ですが磁石は全て同じものです。


おまけ
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いま当店にある「昔の」スターブライトで組まれたホイールを探していたら
ジピエンメのメテオラリムで組んである私物のフリー側がそうでした。
これはエアロスターブライトIII型です。
先ほどと同じ磁石で 横たえたホイールを立てることが出来たのですが
完全に立てるとホイールだけで自立してしまうので画像のように少し傾けました。
くっつきが強いのは
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磁石とピッタリ当たるスポーク形状だからというのが一番の理由です。
扁平加工したときに加工硬化による磁性の変化(強くなる)が
起きているかもしれませんが、元々あまりに強く磁石に付くものですから
違いが分かりません。

category: のむラボホイール

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サドルバッグを替えてみました  

ある方から焼き菓子の詰め合わせをいただいたのですが、
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ひとつ またひとつとつまんでいたら無くなってしまいました。
ごちそうさまでした。

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私はオーストリッチのSP-222というサドルバッグを使っていますが、
黒がないことと ベルトにゆるみ止めバックルが別途必須(→こちら)なことを除けば
これがサドルバッグの究極形のひとつだと思っています。

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チューブ1本・タイヤレバー2本・パンク修理用パッチぐらいが
メーカーの想定している容量ですが、
ヴィットリアのEVO55チューブ(絶版品)か パナレーサーのR’AIRなら
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うまくたためば
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2本入ります。
バッグの上下にポケットがあるので
タイヤレバーやパッチは そこに入れます。

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チューブとタイヤレバー以外の工具は
別の防水ポーチに入れてジャージのポケットに携行するようにしています。

「パンクは不可抗力だけど それ以外のトラブルは整備不良」と
単純に決め付けるならば、携行品は携帯ポンプとチューブだけで事足ります。
ヴィットリアのザフィーロか チューブレスタイヤでもない限りは
私はタイヤレバーを必要としませんのでタイヤレバーも携帯しません。

で、工具入り防水ポーチを自分のために使うことが まず無いので
よく持ち出し忘れてしまいます。

ところが先日、朝練の帰りに
「チェーン脱落+さらに踏み込んでえげつないチェーンサック」になって
立ち往生している方を見かけて、
「この人が何とかするのはまず無理」と思ったので
私がなんとかその場で直した、ということがありました。
そのときに後輪を外して フロントメカからチェーンも外したのですが
フロントメカからチェーンを外すのにドライバーを持っていなかったので
一緒に走っていた人から借りました。

で、ここで反省したのです。
私が工具を持っているのは自己救済のためでなく
誰か困っている人に使うことのほうが圧倒的に多かったなぁと。
自分の携帯ポンプやガスボンベですら
自分自身のために使ったのは半分くらいでしょうか。

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ということがあり サドルバッグを少し大きめのものにして
工具もこちらに入れることにしました。

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サドルバッグに工具やパッチなど入れる場合、
別個に 水が入らない袋に入れるようにしたほうがいいです。
サドルに水が入り込むと 工具は錆びてきますし、
パッチは湿気て使えなくなることがあります。

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工具類とパッチ類とチューブ2本が
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余裕をもって入りました。
このサドルバッグなら薄手のチューブでなくとも2本入るかもしれません。

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さっき「パンク以外は整備不良」みたいなことを書きましたが
チェーン切れも不可抗力の可能性があります。
ほとんどの場合ちゃんと接いでいないことが原因ですが・・・。
見分け方は簡単です。コネクトピンなどで一度切ったところを
再度接いだ箇所が切れたのであれば整備不良とみていいです。

なのでチェーン切りは持っていたほうがいいですね。
携帯用では上の画像のパークツールCT-5がオススメです。
例によってChainTool-5の略です多分。

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VAR(バール)でもっとコンパクトなものもあるのですが、
最近のチェーンは細いからかカシメが異常に締まっています。

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これは現行レコードの11Sチェーンですが、
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バールではピンを押し出せませんでした。
(本体を大きなペンチでつかんでも無理でした)

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パークツールでは何とか可能です(でもかなり固い)。

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これはレザインのものですが、この手の簡易アーレンキーは
3・4・5mmとプラスドライバーがあれば十分です。
上の工具ではあと6mmがついていますが、
ステムのねじが6mm穴なら あってもいいでしょう。
私は出先で絶対にポジションをいじらないことにしています。
が、落車してステムやシートポストが動いたのに手で戻せない
ということはありますので ステムやシートクランプのねじのサイズの工具は
携帯しておいたほうがいいです。
ディスクブレーキのローターやブレーキシューのフネなどに
トルクスねじが採用されている場合は
そのサイズのアーレンキーも持っていたほうがいいです。

あと、この手の工具にチェーン切りらしき物体が付いているものがありますが、
たいていは かさばるだけのゴミなので期待してはいけません。
チェーン切り以外の本体全体をハンドルにして回すように使うのですが
果たして現行の10S・11Sチェーンが切れるかどうか。
お持ちの方は先ほどやったように チェーンの切れ端ででも試してみたほうがいいです。
出先でチェーンが切れたときに
「「チェーン切り」を持っていたと思ったら 実は持っていなかった」という
絶望を味わう可能性を回避できるかもしれません。

これが、私が単体のチェーン切りを持つ理由です。

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簡易アーレンキーなら パークツールのMT-1も好きです。
例によってMultiTool-1の略です多分。
8mmアーレンキーも付いていますが この長さでは
しっかり締まったクランクのフィキシングボルトやペダルなどは
外せませんので(むしろ外せるなら やばい)8mmは飾りのようなものです。
ドライバーはマイナスですが ディレイラーのプラスねじは
マイナスのすり割りがある場合が多いので あまり問題はありません。

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ニップルレンチはパークツールのSW-7が好きなのですが、
ちょっと重いですね。
なお、例によってSpokeWrench-7の略です多分。

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カンパニョーロのものも ちょっと重いです。
かっこいいのですが。

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ミノウラのNW-200が軽くてオススメです。
こちらはNippleWrenchの略でしょうが、
よく考えたら 工具がスポークに触れていないのに
スポークレンチというのは おかしいのかもしれません。
パークツールのスポークレンチの色に合わせて
3.2のほうを黒、3.4のほうを赤に塗っていたのですが
ほとんどかすれてしまいました。分かるようにしておくとちょっと便利です。

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シートピン式のスチールフレームに乗っているなら
替えのシートピンは持っていたほうがいいです。
私は昔 出先でこれを折ってしまってえらい目に合ったことがあります。
(これが出先でポジションをいじらなくなった理由です)

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こだわりがなければスギノのものがオススメです。
カンパニョーロのものは焼きが違うのか不必要に硬くて よく折れます。
ティソの超軽量アルミ製シートピンは 締め付けがアルミの伸びに
変換されてそうな感触があり あまり締まりません。
フレーム側の精度が多少問われます。
精度と仕上げのいいフレームはシートピンを半周ゆるめただけで
シートポストが「スッー」と気持ちよく まっすぐに抜けるものです。

ピナレロのシートピン?何のことです?

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簡易パッチとタイヤブートについて。

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パークツールのGP-2ですが、
Pre-Gluedとあるように すでに糊が付いています。
なのでパンク穴周辺を紙やすりで荒らしてから貼るだけの簡単なものですが
日にちが経つとタイヤ内部でこすれて剥がれてくることがあります。
これは不良ではなく「そういうもの」だからです。
鶏合え酢パンクしたその日は応急的にこれで直って無事家に帰れればいいや、
というものなので 帰ってからは新しいチューブに換えるか
剥がしてゴム糊式のちゃんとしたパッチに貼り直さないといけません。
(剥がれるということは ちゃんとしてないということです)
パナレーサーのイージーパッチも同様です。
貼るのが簡易な反面剥がれやすいですよ~という特徴を
「イージー」パッチという呼称に込めています。

GP-2(略)GluedPatch-2(略)。

なお、このケースには500円玉がちょうど入ります。

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タイヤ(特にサイド)を切り裂くようなパンクに合った場合
チューブを補填して空気を入れても タイヤの切れた部分から
チューブがはみ出してきて再度すぐパンクします。
そういうときは応急的に 何度も折った紙や
最悪の場合紙幣で 切れた部分をふさぐことになりますが、
そのための当て布的なシールがパークツールのタイヤブートです。

(略)TireBoot-2(略)。

あと裏技ですが サドルの裏に布ガムテープを貼っておけば
役立つときが来るかもしれません。

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昔のカンパニョーロはブレーキワイヤーの固定、シフトワイヤーの固定、
ブレーキアーチの固定、クランクの5ピン、ブレーキシューのフネの固定など
ことごとく5mm穴でした。
なので5mmアーレンキー1本でたいてい何とかなったものですが、
最近は違いますね。
画像上はPB、下はカンパニョーロです。

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デルタブレーキを使っているという方は3.5mmアーレンキーを
携帯していたほうがいいでしょう。

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↑これはカンパニョーロのタイヤレバーです。

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2004年の9月製だったり
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2006年の7月製だったりしますが
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カンパニョーロのロゴがあります。
最近のものはなぜかここの表記が省かれているのですが 理由は知りません。

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マヴィックのタイヤレバー付きハブ玉当たり調整工具は
タイヤレバーがうっとうしいので 短く切って
玉当たり調整工具のみにして持っています。
力をかける部分ではないので 長さはこれで十分です。

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カンパニョーロの この曲がった工具ですが、
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メガネレンチ側が2本締め式のレコードや スギノのマイティーのシートポストの
固定ボルトを回すのに絶妙なカーブです。
実際はサドルをつけた状態で作業するわけですが
サドルがターボやロールスでも あまりレールに邪魔されずに使えます。

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ディープリムを使っているなら
かぶせ式のバルブエクステンダーを携帯しておくといいかもしれません。
これはパナレーサーのシンクロバルブエクステンダーという商品で、
バルブにかぶせたあとに バルブの先を開け閉めできる構造になっています。

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かぶせ式は何度も使っていると 端っこがラッパ状に広がってダメになり
ここから空気が漏れてきます。
上の画像の状態は まだラッパにはなってませんが。
パッキンゴムをはめれば いくらかましですがこのゴムの寿命も長くはありません。
接合部から空気が漏れても 一応チューブには空気が入りますが
空気入れ付属のエアゲージの針が常時下がるので
何気圧入れたか正確に知ることは出来ません。
この点が嫌なので かぶせ式のエクステンダーはオススメしません。
また、カンパニョーロやフルクラムのカーボンディープリムホイールには
「バルブカタカタ音防止ガード」が付いていますが
かぶせ式のエクステンダーはバルブ径より少し太いので
このガードには通りません。

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トピークにも丸パクリ同様の商品がありますが
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こちらは端っこにシールゴムが付けてあります。
実際に使うとこれの寿命も長くはありません。

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↑これはZIPPですが、たいていのかぶせ式はこんな形状です。
バルブの先はエクステンダーの中で 常に開いた状態になります。
継ぎ目が完全にリムに埋まっているならともかく
ちょっとはリムから出るというのであれば、
空気を入れるときだけ使うという手もあります。
これも携帯しておけば助かる場面があるかもしれません。

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ディスクホイールで走るなら スギノのテンションディスク用の
バルブアダプターホースを持っておくと便利です。
バルブ部分の窓が小さいものまで含めて
たいていのディスクホイールに合います。

以上、異常に脱線していますが携帯しておけば便利かもしれない工具でした。
絶版の工具が多々混ざっているのに
オススメなのはおかしいというツッコミはご遠慮ください。

簡易アーレンキー・ドライバーと チェーン切りは
今後 常備するようにしておきます。
それプラスどこまで携帯するかは臨機応変に決めます。

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私が「工具を携帯しないと!」というきっかけとなった方が、
チェーンサックを直した同日に焼き菓子の詰め合わせを持って
当店にお礼に来られました。たいへん恐縮です。名乗るんじゃなかった。

でもこれは私ではなくあのときにドライバーを貸してくれた人が
受け取るべきだと思うのです。
なので私はこれに一切手をつけるつもりはありません!
でもクッキー1枚くらいならいいかな、
ああ こっちもおいしそう・・・。
(この記事の冒頭につづく)

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のむラボホイール4号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール4号を組みました。

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エボライトハブ20H CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

これの24H仕様を自分用に組みたいのですが、
そんな暇はありません。
ボトルケージをドゥルルルしている暇はあr
ううっ頭が・・・。

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後輪はエボライトハブ24H 半コンペヨンロク組み結線ありです。

category: のむラボホイール

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エリートのレジェロを買いました  

エリートの超軽量カーボンボトルケージ「レジェロ」を個人的に買いました。
公称重量15gとのことですが、
ボトルケージ無しで実測4980gのバイクを持っているので
シングルボトルで5kg未満のバイクを組むのに
20g未満のボトルケージというのが重要なのです。
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あまりに ちょろこい作りなので、代理店さんから
「この商品は軽量化のために作られており、材質の特性上、
表面の仕上げおよび取り付け走行後の破損・クレームは
対応できない場合がありますのでご了承ください。」
というアナウンスがされています。

すぐ壊れたとしても文句が言えないことを
事前に了承してくださいということです。
仕方ないですね。

トピークにシャトルケージCBというカーボンケージがあるのですが、
現行モデルは公称20gです。
これの最初期ロットはボトルを保持する羽根の部分が明らかに薄くなっており、
そのすぐ後のロットと比べても 指でつまんだときに厚さの違いが分かるほどでした。
それは保持力の違いにも現れていて、初期の薄いモデルはちょっと頼りないです。
が、実測16gだったので 軽さにおいては良しといったところです。

こういう飛び道具は 出てからしばらくすると(または すぐにでも)、
メーカーのほうで「冒険しすぎたかも」とビビリが入って
次回ロットから個体差では説明できないくらい重くなることが多々あります。
リムもステムもボトルケージも軽いものは初期ロットを押さえるのが重要です。
後から重くなった例は多々あれど 軽くなった例は皆無です。

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公称値は15gプラスマイナス10%ということですが、
重量に関わる変動要素が限りなく少なそうなのに
上限と下限の差が2割というのは ちょっと大雑把すぎます。
極端な話、選りすぐりに軽いこれ6個と選りすぐりに重いこれ5個が
同じくらいの重さになるということです。

鶏合え酢 0.1g単位で測れる秤で実測重量をすっぱ抜いてみたところ・・・

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14.2gでした フヒヒ(15gより軽かったので ご満悦)。
マイナス5.4%です。
さっきの私の論調でいうなら 今後これを測ったときに15g未満である確率は
絶望的に低くなるだろう、ということです。
公称重量の下限であるマイナス10%の
13.5gも存在しうるということですが、うーん 信じがたい・・・。

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↑ところで、ここの平行四辺形のリブですが、
ボトルの保持力に関して重要な仕事をしています。
ここを肉抜きしてはいけません。
いま不穏な単語が飛び出しましたが気にしてはいけません。

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↑シオール ミオに付いている縦筋や
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↑チウッシィ系に付いているバッジも保持力のための形状です。

DSC01118amx3.jpg
いま ふと思いなおして測りなおしたら13.5gになっていました。
不思議ですね。

(どうせ保証が)
きかぬなら
ドゥルルル ガガガ
ホトトギス

何が起こったのかは不明です。

DSC01124amx3.jpg
わるい子はマネしてもいいよ!

category: 新手のスタンド使い

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