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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

のむラボホイール1号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール1号を組みました。

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前輪はエボライトハブ20H CX-RAYヌポークラジアル組み、

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後輪はエボライトハブ24H 半コンペヨンロク組み結線ありです。
フリーボディはカンパニョーロ用です。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール5号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の前輪を組みました。

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Tni旧エボハブ24H CX-RAYヌポークラジアル組みです。

category: のむラボホイール

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キシリウム125のタイヤの向き  

先ほどの記事の続きです。
キシリウム125のタイヤですが、
「前輪は水切りが逆方向」がメーカー指定のようです。
マヴィックを扱っている同業者さんからの情報です。
あと「私の125も前輪のタイヤが逆です」というコメントを3件ほどいただきました。

この切り替えは キシリウム125のタイヤからなので
それ以前のイクシオンタイヤの向きは参考にならないそうです。

「でも水切り逆方向はないやろ」と思い独断で水切り重視方向に
タイヤを付けた次第です。
コメントとタレコミありがとうございました。

category: その他 機材の話

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キシリウム125さん  

お客さんからキシリウム125をお預かりしました。
先日のとは別件です。
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スプロケットはお客さんが取り付けています。
バイクに装着した状態でのお持ち込みですが
実走ゼロで 車で持ってこられているので
新品と言っていい状態です。
フレームの後ろ三角やリヤブレーキとの間隔を見る限り
どうもセンターがずれているんじゃないかということで
持ってこられました。

先日の125と違い スポークテンションが
異常に低いということはなかったのですが、
リヤリムが反フリー側に2mmほどガッツリずれていました。
なるほどこれは視認で分かるわ というくらいです。
反フリー側のカーボンスポークをゆるめたくなかったので
おもにフリー側の増し締めで対処しました。

前輪はセンターバッチリで振れも無しでした。
センターを見るのにタイヤを外すので、
ついでに リム内の切削カス取りや
チューブのバルブ部分にカタカタ音防止テープを巻くなど
振れ取り台以外での作業もしています。

これはショップで買ったものなのですが、
間違いなく未開封の箱を お客さんの目の前で開けて
「はいっ!」と渡されただけだったそうです。
完組みホイールを無鑑査で右から左に渡して売るだけの簡単なお仕事です。
その結果 お客さんが不審を感じて当店に持ってこられたところ
ガッツリとセンターがずれているのですから目も当てられません。
国内代理店経由のマヴィックホイールの価格は
海外通販のそれと比べて かなり高いのですが、
それでこの仕打ちですから ショップで買う値打ちってどこにあるんでしょうか?
海外通販のリスクは(尾崎放哉の句ではありませんが)
「ハズレをつかんでも一人」だと思うのですが、
それならハズレをつかませない最終調整をするのが
ショップの努力義務のはずです。
いつもの論調になりますが
その努力義務を怠ってるショップが海外通販などに
お客さんを取られていることに対して文句を言う筋合いは無いですね。

後輪で、作業の都合上スプロケットを外したのですが
スチール製のフリーボディに うっすらグリスが塗ってありました。
私はこれをしませんが、さび防止などには有効です。
お客さんに「ホイールは無鑑査でしたが フリーボディにグリスを塗るという
なかなか分かってる気遣いはありましたよ」と言ったら
「いや、それ私がやりました」と言われました(笑)。
もうフォローできないぜ。

箱から ホイール入りのホイールバッグを出して
ろくに中身も確認せずに「はいっ!」と渡しただけだそうで、
それなら確かにスプロケットも付けようがないですね。

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エグザリットリムは左右の属性があります。
後輪は間違えようがないですが 前輪は要注意です。

後輪でアルミスポークなのは フリー側(進行方向の右側)だけなので、
1本だけ黄色いアルミスポークは右側になります。

エグザリットリムの左右を正しい方向にしたとき
ハブのロゴは前後とも進行方向から見て読める方向でした。

そのときに前輪の黄色いスポークは 後輪と同様に右側となっています。

その状態で、ハブの玉当たり調整用のカニ目レンチ穴付きナットは
前後輪とも左側になっていました。

左右の属性が存在する要素が前後輪とも すべて合致しています。

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が、タイヤの水切り方向が前後で逆でした。
これについては お客さんもバイクに取り付けつつ
おかしいなと思っていたそうです。

水切りの方向で考えると この場合
後輪が正方向、前輪が逆方向です。
なので前タイヤが間違っていると思うのですが・・・。
マヴィックのウェブサイトを見たところ
前後とも逆水切り方向で付いていました。
つまり、後ろタイヤが間違っているというわけです。

タイヤサイドを くまなく見ましたが
回転方向を指定する矢印などはなく、
当初ヴィットリアだったマヴィックタイヤのサプライヤーが
ハッチンソンに変わっていることだけが分かりました。

キシリウムSLRのカタログ画像についている
マヴィックのタイヤ(イクシオン プロ)は
水切りが正方向になるように付けているのですが
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キシリウム125のタイヤは ホイールに付属の
市販されていない専用品なので 判断材料がありません。

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私の独断ですが前後とも水切り重視で
マヴィックのウェブサイトの画像とは逆方向に付けました。
画像上が進行方向で 左が後輪、右が前輪です。

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↑コンチネンタルのグランプリ アタックが似たようなパターンですが、
これは回転方向の指定があります。
これに倣うなら 125のタイヤは 私のはめた方向になります。

category: のむラボ日記

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ENVEの1-45リムでホイールを組みました  

今日もホイー(以下略)。
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ENVEの1-45リムでホイールを組みました。

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前輪はエボライトハブ20H CX-RAY反ヌポークラジアル組み、

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後輪はエボライトハブ24H 半コンペヨンロク組みで
黒スポーク仕様の結線無しです。

category: のむラボ日記

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キャットアイのVOLT300を買いました(後編)  

キャットアイの高輝度LEDライト「VOLT300」を買いました。
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VOLT300はペットネームで 品番はHL-EL460RCですが
そう呼ぶ人はあまりいないので 以下VOLT300と呼ぶことにします。

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元々 私はナノショット プラス(HL-EL625RC)を持っているのですが
それでもVOLT300を買う理由がいくつかあったので買いました。

ナノショット プラス以前に エコノムフォースの電池式モデル(HL-EL540)を
使っていましたが、これは夜練で重宝しました。
電池の持ち時間が ハイ2時間/ロー9時間でしたが
単三電池4本式なので 充電池を別に持っていれば 倍の時間使えますし、
それがなくとも コンビニでアルカリ乾電池を買えば済みます。

ナノショット プラスの欠点は内蔵電池でUSB充電のため
「出先で充電ができないこと」です。

一応いろいろ悪あがきはしました。
スマホの急速充電器にナノショット プラスをつなげると、
充電中は通常 赤点灯となるはずのランプが 黄点滅になります。
これは説明書によれば「適正な充電器が接続されていない場合」になります。
おそらくですが、充電に必要な電圧が足りないためだと思われます。

ナノショット プラスもVOLT300も、電池がなくなって消える直前まで
明るさが一定で変わりません。
エコノムフォースの説明に「定電圧回路を内蔵」とあるのですが
キャットアイの ある年代以降の高輝度LEDライトは この仕様になっています。
(「電池が無くなりかけになると 芯が薄ぼんやり光るだけ」状態になりません)

これでかえって困るのが「いつ切れるのか判別しにくい」ということです。
定電圧回路のせいで、切れるときはスイッチをオフにしたように
フッと いきなり切れます。
真っ暗な山道を下っているときに 急に切れるとたいへん危険です。

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↑ナノショット プラスの公称値です。
満充電から ローのみ使用で2.5時間くらいしか もたなくなったので
買い換えを検討しました。

上記の機能の ハイパーコンスタントというのは点滅の一種ですが、
消灯と点灯の繰り返しではなく
常時点灯の状態から明るさが明滅するというモードです。

消灯の瞬間がある 通常の点滅は
道交法での 自転車の前照灯の条件の「点灯」にあたらないのでは、
という解釈に対して「この点滅は常時点灯してるから」ということにしたいのでは、
というのが私の解釈です。

街中では明るすぎて車を煽っているようにしか見えず、
真っ暗な山道ではかえって視認性が落ちるので
私は ハイパーコンスタントは使いません。
スイッチ長押しでON/OFF、短押しでハイ/ローの切り替え、
ダブルクリックでハイパーコンスタントに切り替えなので
通常 使う範囲で切り替えることがない点がありがたいです。

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↑つづいてVOLT300の公称値です。
私は使わないので 表から省きましたが「点滅 60時間」という機能もあります。
スイッチ長押しでON/OFFなのはナノショット プラスと同じですが、
短押しがハイ→ノーマル→ロー→ハイパーコンスタント→ハイと循環しており
この中にハイパーコンスタントが入っているのが少しうっとおしいです。
どのモードからも ダブルクリックで点滅に移行します。

ナノショット プラスと比較した実際の明るさですが・・・
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視認した際の主観ですが 1灯あたりの明るさは
ナノショット プラスのハイとVOLT300のハイが同じくらい、
ナノショット プラスのローとVOLT300のノーマルが同じくらいです。
ハイ状態の明るさの公称値がナノショット プラスで600ルーメン、
VOLT300で その名の通り300ルーメンですが、
ナノショット プラスはVOLT300を横に連ねたようなものになるのでしょうか。
点灯時間から見れば大体そんな感じです。
充電時間はナノショット プラスのほうが長いですが。

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ハイパーコンスタントの、明滅のうち 暗いときの明るさ
(常時点灯のベースの明るさ)が ナノショットプラスはローの明るさ、
VOLT300はローの明るさとなっています。
同じ「ロー」という呼称で 明るさが全然違うのが ややこしいですね。
ハイパーコンスタントの持続時間から見ても これは確からしいです。

さっきの話の続きですが、VOLT300の説明書には
「夜間走行時は点灯でお使いください。
道交法上、点滅はあくまで補助灯としての使用に限定してください」
という一文がありますが、
ナノショット プラスにはありません。
やはり「ハイパーコンスタント=常時点灯」という解釈のようです。

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↑ともにハイで点灯しました。明るさは同じくらいですが、
実は ほんのちょっとナノショット プラスのほうが光の色が黄色いです。
キャットアイには「光色を黄色くして 実際のカンデラ以上の視認性」と
いうようなことを 謳っていたライトもありましたが、
ナノショット プラスの黄色みは そこまで露骨ではありません。
2年ほど使っていることと関係あるかもしれないので
新品同士で比べれば同じような色かもしれません。

当店のお客さんで
キャットアイのトリプルショット(HL-EL700)を持っている方がいまして、
VOLT300も最近買ったのですが 箕面の街灯が全く無い山道を
夜中や早朝に走ると 照射範囲がせまくて使えないという話を聞きました。

ただ 1灯あたりの明るさが同じくらいなことと、
トリプルショットはバッテリーをフレームにぶら下げるタイプなので
配線など無くハンドル上に乗るだけのナノショット系やVOLT系が
使い勝手に優れている点は認めています。

それを聞いてVOLT300を買い控えていたのですが、
ナノショット プラスの電池容量が低下したことで何か買わざるを得ず、
結局VOLT300を買ったという次第です。

ナノショット プラスは電池交換の確実性と安全性から
ユーザーの手による電池交換が出来ません。
メーカーに送って交換してもらう形となります。
バッテリーの交換も考えたのですが、
本体にクラックが入っているので断念しました。
これもVOLT300にした理由です。

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待たせたな!

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中心に白く見えるのが 配慮さんです。
真っ暗な場所探しに苦労しました。
カメラのフラッシュは焚かず、ハンドルバー上のブラケットは
同じ位置 同じ角度でライトを取り付けて比較します。

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ナノショット プラス ロー

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ナノショット プラス ハイ

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VOLT300 ロー

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VOLT300 ノーマル
(画像では分かりにくいですが
VOLT300のローはかなり暗く、ノーマルと全然違います)

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VOLT300 ハイ

ハイ同士を比べてみれば分かりますが、
1灯あたりの明るさがほぼ同じで 照射範囲が全く違います。
(エコノムフォースの照射範囲は丸ではなく四角です。 詳しくは→こちら

私は ハンドルバー上に ごちゃごちゃと物を付けるのが嫌いなのですが
フロントハブのクイックがライト台座になるパーツ、あれも使いません。
ハンドルバー上にライトがあれば 走行中にグジグジと触って
光軸の上下を調整できるからです。
画像の状態のナノショットプラスでは左右に広い部分が手前に来ていますが、
登りなら これくらいで使い、下りの際に少し起こして使います。

実は先日 夜練で
清滝峠から奈良県に入り、下ってR168を南へ、
近鉄の元山上口駅から十三峠を越えて大阪に戻るというコースを走ったのですが
十三峠の大阪側を下るのにVOLT300では怖くて
予備で持っていったナノショット プラスをハイで使いました。
(清滝峠の奈良側はVOLT300でいけたのですが)
十三峠の大阪側は何百回と下ってますが
丑三つ時に下ったのは初めてで、
荒れた道を ゆっくりであれ 下るには 照射範囲も大事だなと思いました。
深夜の箕面を走るのに トリプルショットでないと怖いといっていた
お客さんの言うことが分かった気がします。

とはいえ、ハンドルバー上に付けるだけのコンパクトなライトとしては
VOLT300は非常に明るい部類になるのは確かです。

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ナノショット プラスも VOLT300も
バッテリー容量が減った場合にスイッチ部分が点灯しますが、
これに関しての振る舞いが少し違います。

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ナノショット プラスは電池残量に応じてスイッチの点灯色が変わります。
横に添えている文はキャットアイの説明書の原文ママです。

ここで経験的なことを書きますが、ナノショットプラスは
満充電から使って 初めて黄色になったとき、
消灯→すぐに再点灯 とすると 緑色が30分ほど続きます。
これを私は「イケる黄色」と呼んでいます。
それから またいずれ黄色になりますが、ここから消灯→すぐに再点灯とすると
緑色が一瞬点きますが すぐに黄色に変わります。
これは「ヤバい黄色」です。
おそらくは 点灯時にバッテリーの電圧をたびたびチェックしているので
緑色が一旦点くのだと思われます。
赤色になった場合、再点灯時は緑色ですが
すぐに(黄色をすっ飛ばして)赤色になります。
消えるときは本当にフッと消えるので 赤色になると ビビリタイムです。
フッと消えてから しばらく(30分くらい)あとに
スイッチを長押しすると緑色→すぐ赤色→すぐ消える となりますが
一応 再点灯は可能です。

これがVOLT300ではちょっと違います。
ナノショット プラスと違い 普段は無点灯ですが、
赤色が出てから 消灯→すぐに再点灯とすると
赤色スタートとなります。無点灯の時間がありません。
どうも「一度でも赤色が出て 充電もされない場合、赤色スタートになる」という
機能が組み込まれているようです。
そして電池が切れて消灯した場合、スイッチを長押ししても
うんともすんとも反応がありません。
30分以上置いてから再点灯を試みましたが、
やはり一瞬たりとも点きませんでした。

機械的にセーブしているのではと思い 1秒だけUSB充電したところ、
無点灯スタート→すぐに赤色となりましたが
20分くらいは ハイで点いていました。
内部の回路に「USB充電された」という刺激がない限り
バッテリーの容量が完全に無いふりをするようです。
もちろん これはバッテリーに悪いのでやってはいけません。
未検証ですが バッテリーを 一旦外すことで
「交換したふり」をして最期の電気を搾り出すことが できるかも知れません。

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先ほど「山道で急にバッテリーが切れると危ない」ということを書きましたが、
ナノショット プラスも VOLT300も
説明書に「不意の電池切れに備えて予備のライトの携行をおすすめします」
というようなことが書いてあります。
私は 予備ライトはもともと携行しなかったのですが、
バッテリーの持ちが悪くなってからは携行しています。
山のふもとまでの街中は予備ライト、暗い山道はナノショット プラスと
使い分けることで ナノショット プラスの使用可能時間を伸ばすようにしました。
キャットアイのいいところは
取り付けブラケットが多くのモデルで共通だということです。

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VOLT300では、満充電から常時ハイの時間と
私の夜練の最大時間が 約3時間でちょうど合致します。
が、念のため 先ほどの予備ライトも持って出ます。
それだと買い換えで 下位互換のライトになっただけですね。
ただ、バッテリーが取り外しできるので
予備バッテリーを持っていれば「ゴキブリの卵方式」で交換が可能です。
この最悪なネーミングは公式のものではありません 念のため。
急速充電クレードルと予備バッテリーを買えば
夜練で2本とも使ったとしても 1本は本体に挿して、
もう1本はクレードルで充電すれば便利です。
(本体は6時間、クレードルは3時間充電ですが
同時にすれば 充電し忘れがなくなります)

私は今回VOLT300だけのパッケージを買いましたが
予備バッテリー1本とクレードル付きの
お得な(バラで買うよりちょっと安い)キットもあります。

VOLT300の上位モデルに VOLT1200というのがありますが、
なぜVOLT1200を買わなかったのかというと「ボディがごついから」です。
ナノショット プラスも取り付けブラケットから横に大きく張り出す形になるので
アップバーの内側を持つと 手に干渉します。
VOLT300は横への張り出しがないので アップバーポジションで
「こいつ うっとうしいな」と思うことがありません。

ただ、暗い山道ではVOLT300はちょっと 厳しいです。
そこまでの明るさを求めている人はむしろ少数だと思いますが・・・。

VOLTの開発意図だと思われるブルベでは
バッテリー交換機能は重宝すると思います。

ナノショット プラスには意図したものかどうか知りませんが(←多分違う)、
自転車用ライト史上唯一と思われる特徴があります。
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硬い机の上などでライトの上側が 下向きになるように
この状態から手を離します。

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するとカタカタと左右に振動して

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静止しますが、このカタカタの音が

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ベンチャーズのパイプラインのイントロの「デンデケデケデケ・・・」
に聞こえるんです!

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本体にクラックが入っていますが、原因はパイプラインのやり過ぎではなく
単に何度か うっかり落としたことがあるためです。



ナノショット プラスの明るさに慣れているので
VOLT300は常時ハイで使っています。
(街中はローではなく 予備ライト)
清滝峠からR168のあと 十三峠に上らず
平群→三郷→大和川河川敷で帰れば
VOLT300だけでOKです。

category: キャットアイのステマ

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キャットアイのVOLT300を買いました(前編)  

キャットアイのVOLT300を買ったので感想など書きたいのですが、
記事用の写真を撮っていないので 今から撮ってきます。
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深夜の公園に ペンギンを連れて
徘徊しているという事例
が発生するため
ここに戻ってこれなくなる可能性がありますが、
もしそうなったら すみません。

追記:
蟹光線についてのコメントがいくつか来ていますが、
もしよければ(→こちら)もどうぞ。

category: キャットアイのステマ

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のむラボホイール5号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号を組みました。

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前輪はエボライトハブ20H CX-RAYヌポークラジアル組み、

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後輪はエボライトハブ24H 半コンペヨンロク組み結線ありです。

category: のむラボホイール

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くっ くそっ!ナメやがって!  

スラムのREDのリヤメカを組み付けていたら
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落車でねじの頭がナメてしまっており
アーレンキーが入らなくなってしまっていました。
くっ くそっ!ナメやがって!(表題回収)

なるほど、現状のリヤメカの多くが調整ねじを後部に設けているのは
こういうことも想定しているのかもしれません。
私は スラムのリヤメカを
「材質が現代的なだけの サンツアーのシュパーブプロ」
だと思っていますが、こんなところまで真似なくていいのに。

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マイナスドライバーで調整するのを避けたいので
ダイヤモンドヤスリでナメた部分を削りましたが、
すり割りに入るちょうどいいものを たまたま持っていました。

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直りました。

category: のむラボ日記

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バレットウルトラ50 ダークラベルさん  

お客さんからバレットの50mm高リム仕様をお預かりしました。
ウルトラとあるのでCULTベアリングです。
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出てすぐに買ったということなので2年くらい使っているそうですが、
振れについては それくらいの経年使用で出たのだろうという
軽いもので 特に問題はありませんでした。
前後とも ばっちりセンターが出ていたので
「どこか言わなくてもいいけど これショップで買ったでしょ」と
うかがったら 通販だそうで・・・。
センターに関しては大当たりです。
あと、フロントハブにガタがありましたが
全体的にはそれほど問題児ではなく、
センターを見るのに必要なタイヤの付け外しのほうが
時間がかかっているかもしれないくらいです。

category: のむラボ日記

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ALX440のハブで のむラボホイール1号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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ALEX RIMSの完組みホイールブランドA-CLASS(エークラス)の
ALX440というホイールの後輪をお預かりしました。
真上から時計回りに見て
5本目と13本目のスポークがとんでいますが、
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問題は そこではなくて

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リムが1ヶ所 食い破られています。
なのでリムを交換することになりました。

DSC02557amx3.jpg
組めました。
ステッカーを剥がさなかったので TniのAL300リムです。

エークラスのホイールにはペアスポーク仕様のものもあり、
その場合 通常の均等間隔ニップル穴のリムとでは
ハブとリムの穴の位相が合わないので組めません。
普通のハブで助かりました。

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24H 全コンペヨンロク組み結線ありです。
後輪の交換を最も安く済ませるには
シマノの完組みホイールの後輪だけを買うのがベストですが、
ハブを生かしてリムもそこそこ軽くというのなら これもありかも知れません。

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ハブはベアリングの回転が ガサガサしていたので
洗浄とグリスアップをしました。
さっき「ハブを生かして」と書きましたが
そのままではなく オーバーホールで延命させたので
「生き返らせた」と言ってもいいかもしれません。
これのフロントハブが ノヴァテックの291やTniのエボハブそっくりなことや
リヤハブのフリーボディの構造などから ハブはノヴァテック製のようです。

category: のむラボホイール

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パワータップハブで のむラボホイール1号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんからG3ハブをお預かりしました。
いきなり不穏な画像ですが気にしてはいけません。

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もちろん いつもの。

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フランジ穴に組み跡がありますが、ハブ内部の状態は良好でした。

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でも一応きれいにしました。

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組めました。

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28H半コンペ ヨンパチ組み結線ありです。
やっぱり反フリー側のフランジ径が大きいと左右異本組みが効きますね。フヒヒ。

category: のむラボホイール

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キシリウム125の後輪さん  

FJ・・・じゃなかった お客さんからキシリウム125の後輪をお預かりしました。
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配慮さんの黄色とよく合いますね。
何に配慮しているのかは不明です。

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持ってこられた理由は「ヌルいから」です。
もうひとつ別に キシリウムSLRを持っているそうなのですが
それと比べても全然ヌルいそうです。
私が触った第一声も「うわっ ヌルい!」でしたが、
確かにスポークテンションが低いです。
ヌルい理由は キシリウム125だからではなく、単なる個体差だと思われます。

これも何度も書いていることですが 私は
「完組みホイールのスポークテンションを過度に張るチューン」
というのは好きではありません。
が、明らかに標準以下のスポークテンションである場合は
標準的出荷状態に戻すところまでは増し締めします。

ホイールのセンターもずれていたので ついでにバッチリ直しました。

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角の無いのっぺりしたリムになっています。
軽そうですが、実測重量は分かりません。

追記:
「軽そうですが、実測重量は分かりません」について、
「蟹光線登場フラグにしか読めない程度には、このブログに毒されてきました」
というコメントをいただきました。

いや、FJ・・・じゃなかったお客さんには
「2時間くれたら ばらして組むで」と言ったんですけどね。
今回は リムの重量を すっぱ抜けませんでした。

category: のむラボ日記

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ミサ曲 ト長調「パストラル・ミサ」  

ホーザンのK-140を買いました。
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K.140と表記するとモーツァルトの作品番号(ケッヘル番号)と
間違われるので要注意です。

ホーザンのラバー砥石にはK-140/141/142の3種類があるのですが、
それぞれ粒度が60/120/320となっており、
数字が少ないほど目が粗くなっています。

DSC02538amx3.jpg
ホーザンは自転車工具「専門」メーカーではないですが
大昔から自転車工具に かなり力を入れており、
自転車関係以外の工具を除外したカタログを出しています。

このカタログに載っているラバー砥石はK-140と141の2種類だけで、
さらに自転車関係の問屋さんが常時在庫しているのは
おもにK-141だけとなっています。

リムサイドのブレーキゾーンをきれいにする消しゴムで
マヴィックに「ソフトストーン」という商品がありますが、
これはK-141より粒度が荒く、作業性も高いです。

当店ではソフトストーンを直接入手できないので
K-140をホーザンの一般工具を売っているところから買ってみました。

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↑画像左がK-141、右がK-140です。
実際に使いましたが K-140の使用感はソフトストーンにかなり近いですね。

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のむラボホイール1号の後輪を洗いました。
洗いついでにリムサイドも きれいにしています。

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どうでもいいことですが、
このレイノルズのハブはフランジ幅とハイロー具合から
寸法的には 手組み用最強ハブのひとつではないかと思います。

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↑リムの継ぎ目と かすかな小キズから分かりますが、同じ箇所です。
水につけながらラバー砥石を使うと 早くきれいに仕上がりますが、
砥石側が異常に早く磨耗するのでオススメはしません。
一般の方なら 湿式ではなく乾式でいいでしょう。

これをする意味ですが、実はあまりありません。
しばらくの間はブレーキのかかりなど良くなるかも知れませんが
すぐにまた汚れます。
何となくきれいになって気持ちがいい、程度のものです。

が、オクに出す他人様にホイールをお譲りするときは
評価額心象がずいぶん良くなるので
使用感をごまかしたい少しでもきれいな状態で渡したいという
出品者の方には大きな違いとなります。

忍法ヤ○オクの術という邪悪な名前もそこから来ています。
悪用厳禁ですよ!

category: その他 機材の話

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初代ボーラさん  

お客さんから初代ボーラをお預かりしました。
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ハブ内部に紛失している部品があり
いろいろと問題があったので 私の手持ちの
同年代の新品ハブから部品取りなどして直しました。

使うのがもったいないホイールですが
使わないのももったいないので(どっちやねん)、
使うというのであれば ちゃんとした状態で使ってほしいものです。

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このボーラのリム、コリマ製のカーボンです。
私はジピエンメのC416(カーボン 40mm高 16H)という
ホイールを持っていましたが、それと同じリムでもあります。
当時のコリマのリムは気泡状の鬆(す)が多くて 表面にもたくさんあります。
その上に転写ステッカーを貼っているのですが
経年使用でこうなってきます。
使用上は問題ありません。

ジピエンメのC416はマスキング+ペイントで黄色いロゴを描いていましたが
ペイントがボロボロになってきたので 溶剤で拭いて落としたところ
鬆のなかの黄色の塗料だけがどうしても落とせず残ってしまいました。
上の画像のBORAの中の黒い粒のように
黄色の粒がリムに残る感じです。

DSC02516amx3.jpg
ハブ内部を洗浄+グリスアップしたところ、回転が だいぶましになりました。
左右でベアリングの玉の径が異なるので要注意です。
(なぜかフリー側のほうが小さいのですが、
玉数は多いので そこでバランスをとっていると思われます)

category: のむラボ日記

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レーシングZERO リミテッドエディションさん  

お客さんからレーシングZEROをお預かりしました。
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レース用のカーボンチューブラーホイールから
普段履きの このホイールに戻すにあたり
ブレーキシュー交換その他の作業があったので
それも含めて作業を見てみたいということですが、
「ついでに」振れなどチェックしてみたら
前後ともセンターが狂っていました。
後輪はともかく 前輪は初めからだと思われます。

DSC02504amx3.jpg
↑例によってこの逆ねじ右エンドナットが 手でゆるみました。
ゆるんでいると センターゲージの当たる面が飛び出すことになるので
私は後輪に触れるなりまずここを見る癖が付いています。

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DSC02507amx3.jpg
CULTベアリング仕様の限定版です。


ホイール交換に付随してバイクのほうも変速・ブレーキなど再調整しましたが、
過去に俺が「やれ」といっておいたことが かなりの部分 省略されていました。
作業中、意味の無い所作や工作など何一つないというのに。
何のためにそれをするかということが理解できないのであれば
とりあえず言われたことだけを 取りこぼし無く やってほしかったのですが。
仕事の中に 明らかに失伝した部分が見受けられますが、
今後「考えて」仕事をしていった結果
俺がかつて やれと言った作業内容を自発的に再発見する可能性は皆無でしょう。
そこに思い至る頭があるなら 初めからこんな手抜きはしないはずなので。
まあ もう「自転車屋」じゃないらしいので別にいいのでしょう。
パー券ジャージの販売と接待サイクリング頑張ってください。

一人称が俺になっているけど まあいいか。
↑文中の問題表現はそこではない

category: のむラボ日記

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のむラボホイール5号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号を組みました。

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エボライトハブ20H CX-RAYヌ(以下略)。

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昨日、全く同じスペックのものを組みましたが別件です 念のため。

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後輪はエボライトハブ28H 半コンペヨンパチ組み結線ありです。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール5号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号を組みました。

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前輪はエボライトハブ20H CX-RAYヌポークラジアル組み、

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後輪はエボライトハブ24H 半コンペヨンロク組みです。
結線ハンダ付けは多分します。

category: のむラボホイール

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ロックンローラーのアヤトラ  

先ほどの はねる話で「ヒャッハー!」と言っている
小物くさい自画像の元ネタは北斗の拳・・・ではなく「マッドマックス2」です。
荒野の支配者ヒューマンガス様の手下のイメージですね。
roadwarriorhumungusamx3.jpg
マッドマックス2は1981年公開の映画ですが、
この時代の映画界に確かにあった(と 私が主張する)
「ホッケーマスク萌え」
確立せんとするムーヴメントの先達は
このヒューマンガス様ではないかと思われます。
「13日の金曜日」は1980年公開ですが、
ジェイソンがホッケーマスクをかぶるのは1982年公開のPART3からです。
「ブレードランナー」には(カットされた版でなければ)
ホッケーマスクをかぶった半裸の女ダンサーが出てきますが
ブレードランナーの公開も1982年です。

ヒューマンガス様以前で 何か事例を知ってるよという方がおられましたら
ご一報くだされば 幸いです。

category: のむラボ日記

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曲線バトンホイールの向きと スギノ75のクランクを削いだ話  

さっきの記事の続き?です。
DSC02410amx3.jpg
CSCホイールの持ち主の人が「記事にしてくれ」と言うので
FiRの5本バトンの後輪の写真も撮りました。
いずれ当店に持って来るそうです。
エンド幅を126mmから130mmに変えてほしいということですが、
ねじ切りシャフトなので可能です。

それはいいとして、このバトンの曲線の向き、逆のような気がするのです。

DSC02411amx3.jpg
後輪でボスフリーですが、ギヤを付ける側が明確に決まっているので
逆に取り付けて使うことは出来ません。

Xentisの曲線バトンホイールでは
ブレードの湾曲が このFiRと逆向きになっています。

DSC02497amx3.jpg
コリマの十字4本バトンホイールでは一見して向きなど無いようですが、
ブレードの片側が丸く もう片側がとがっているので
空力的に見て回転方向が存在します。
先ほど例に挙げたXentisも 曲線のブレードがホイールの上半分の部分で
前側が丸く 後ろ側がすぼんだ形状になっています。

DSC02498amx3.jpg
ボスフリーの時代から だいぶ後になりますが、
FiRの2002年カタログを見てみると

DSC02499amx3.jpg
「4RAZZE」という曲線バトンが やはり逆Xentis方向になっています。
これは前輪の写真になっていますが、4RAZZEには後輪もあります。

DSC02500amx3.jpg
が、同じカタログに載っている
前輪専用の「3RAZZE」ではXentis方向になっていました。
どっちやねん。
前輪3RAZZE・後輪4RAZZEで使った場合、
「どっちの方向が正しいのか よく分かっていない子」みたいに思われるでしょうが!

仮にブレードの前後方向に空力的な性格付けの無い場合、
曲線バトンはどっち向きに付けるのが正しいのでしょうか?
書いていてなんですが、私の中にはっきりした答えはありません。
「冒頭の5本バトンは多分間違っている」とは思います。

DSC02501amx3.jpg
DSC02502amx3.jpg
↑などと言っている私が むかし5アームを削いだ
スギノ75のクランクですが、これ、逆Xentis方向なんですよね。

category: その他 機材の話

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ZIPP101さん  

お客さんからZIPPの101ホイールをお預かりしました。
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DSC02190amx3.jpg
ZIPP唯一のフルアルミリムモデルです。
ホイールビルダードットコム組みだそうですが、
縦横振れのきっちりとした追い込みっぷりからは
考えられないくらい センターがずれていました。
それは直したのでいいのですが、
後輪の反フリー側を結線ハンダ付けしてほしいそうです。

うへぁ。
いや、なにが嫌かというと、
DSC02189amx3.jpg
JIS組みなんです、これ。
JIS組みは、フリー側はイタリアン組みと同じです。
反フリー側はイタリアン組みと鏡写しに逆になりますが、
鋼線の巻きと結びも逆にしないといけません。
利き手と逆の手で字を書くような違和感があるので
JIS組みの反フリー側の結線は イタリアン組みよりずっと時間がかかります。

DSC02195amx3.jpg
出来ました。
ディスクブレーキ用リヤハブはJIS組みになるので、
もしロードバイクでディスクブレーキが普及した場合
JIS組みの手組みホイールを組む機会が増えるかもしれません。
なので慣れておいたほうがいいですね。

DSC02197amx3.jpg
ハブは前後ともホワイトインダストリーズのT11です。
ハイローフランジなので 左右同径フランジのハブよりも
左右のスポークテンション差が少なく・・・ないです。
むしろ大きいかもしれません。
このハブ、オチョコ量がかなりきついんです。

DSC02198amx3.jpg
↑フリーボディの奥から右フランジまで少し離れています。
メーカーの公称値では右フランジ幅18mmということになっていますが、
私の実測では17.5mmといったところです。
19mm台でもきついと感じるのに 17mm台なので、
ハイローフランジに左右のテンション差の是正を期待することはできません。

ハブの回転はヌルヌルのスルスルで非常にいい感じです。

DSC02199amx3.jpg
リヤハブはホワイトのロゴが進行方向から見て
読める向きになっています。
「ハブの調整用いもねじの穴があいているほうを進行方向の左側にする」
の法則でいくと

DSC02205amx3.jpg
DSC02207amx3.jpg
旧来のホワイトは逆さロゴになったものですが、

DSC02202amx3.jpg
DSC02201amx3.jpg
T11のフロントハブでは正方向で読めるように変わっていました。

DSC02191amx3.jpg
101ホイールはZIPP初のフルアルミリムモデルではありません。
リムを見る限り スラムのS30ホイールのZIPP版と言った感じです。

DSC02194amx3.jpg
リム形状はZIPPのカーボンリムに倣っているのか、
ブレーキゾーンにテーパーがかかっています。
これと逆の、外周部ほど広くなるテーパーのリムは
過去 一般的に見られましたが
外周部ほど細くなるテーパーのアルミリムは非常に珍しいです。
左右で軌道が異なるデュアルピボットブレーキで
シューがそれぞれ磨耗していった場合、都度の再セッティングや
トーイン出しが面倒かもしれませんし、杞憂かもしれません。

DSC02409amx3.jpg
ZIPP初のフルアルミリムホイールを持っている
レース仲間がいるので写真を撮りにお邪魔しました。
すでに冒頭の101から脱線してますが気にしないでください。

DSC02403amx3.jpg
DSC02405amx3.jpg
ビャルネ・リース監督率いるチームCSCが使っているというのを売りにしていたモデルです。
(順序が逆ですけど。売りにしたくて 供給していたわけで)

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サン リングルのアサルトか キンリンのXR200のようなリム形状ですが、
ハトメがあり リムの継ぎ目がうっすら凹んでいるので
DTのRR系リムの特注品なのかもしれません。

DSC02407amx3.jpg
このホイールの持ち主は 自分でホイールを組む人なので
わざわざタンジェント組みで手組みしたのかと思ったのですが、
吊るしの状態から一切何もしてないそうです。

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調べたところ
DSC02492amx3.jpg
2006年のこれが初出でした。
もうそんなに前なのか。

category: のむラボ日記

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はねる話  

先日「歩留まり」の話を書きましたが、
メーカーの不良品チェックをかいくぐるものも 当然出てきます。
今日はそのうちのニップル・スポーク・リムについて
私のほうで はねたものについて書きます。
DSC01052amx3.jpg
うわー!ニップルをはねてしまった!

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DSC02437amx3.jpg
↑見てのとおり加工前です。
穴もあいていません。
凹みがある側が穴あけ時のガイドになると思われます。

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↑先ほどよりは加工がすすんでいますが、同じく穴があいていません。

これらを見ると、おおよその加工工程が類推できますね。
ゴールドやブラックのアルマイトがかかっているのは
工作不良に気づかれずに 次の工程に回ったからであって、
アルマイト加工は最後のほうになるはずです。
ニップルのアルマイトカラーは 穴や ねじ山にも乗っていますので。

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↑こんなバリが出るということは、プレス加工なのでしょうか?

DSC02450amx3.jpg
↑画像右の3つですが、アルマイトがかかっていません。
比較用に 先ほどのバリ付きを横に並べましたが、
シルバーの光沢がなく ねずみ色になっています。

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DSC02454amx3.jpg
↑これもアルマイト不良ですが、なぜかつぶれています。
やってみれば分かりますが、ニップルのつかみ面をペンチではさんで
思いっきり握りこんでも 四角をつぶすことは出来ません。
バイスではさむくらいでないと こうはならないのです。

DSC02451amx3.jpg
↑これもアルマイト不良です。
画像左から2番目は、分かりにくいですが先の部分だけ黒くなっています。
これ、「黒ニップルの なり損ね」だと思われるのですが
見つかるのは なぜかたいてい銀ニップルの袋からです。

DSC02452amx3.jpg
↑この緑ニップルですが、
14番スポーク用なのに なぜか14番スポークが通りません。
15番ニップルが混入しているというわけでもありません。謎です。
スポーク側の不良を疑って スポークを換えてみましたが やはり通りません。
アルマイトの被膜が厚いというわけでも無さそうです。
なぜか ある箱の100個入り緑ニップルで10個ほど集中的に出てきたので
ロット単位で不良が出ているようです。
他のカラーニップルで同様の不良は皆無です。



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うわー!スポークをはねてしまった!

DSC02455amx3.jpg
↑CX-RAYです。どこがおかしいかというと・・・
DSC02459amx3.jpg
加工不良です。扁平部分が波打っています。
スリットなしフランジ穴につっかえる感じがしたので気付きました。
ひとつ前の画像も よく見ると波打っているのが分かります。

DSC02460amx3.jpg
DSC02461amx3.jpg
↑なめてんのか。
これもCX-RAYです。当然 フランジ穴には通りません。

以前、CX-RAYの加工について
「型にはめて 叩いて作っているのかも」というようなことを書きました。
それだと衝撃加重、プレスだとしても静加重になりますが
金属加工に詳しい お客さんから聞いた話では
圧延加工の可能性が高いそうです。

DSC02483amx3.jpg
しかもローラーはただ平たい形状ではなく
スポークとの接触部分が特殊な形になっているのではないかということです。

DSC02480amx3.jpg
CX-RAYのスポークヘッド側をそろえて
DSC02481amx3.jpg
ぴっちり揃えたままでねじ山側を見ると・・・
DSC02482amx3.jpg
実はけっこう長さが ばらついています。
ニップルのねじ山で吸収できる範囲のばらつきなので問題は無いですが、
スポークカッターで加工したスポークのほうが
長さのばらつきが少なくなるためか
仮組み時の振れ(特に縦振れ)が少ないということは
経験的に知っていました。
例えば、公称276mmのスポーク20本よりは
278mmからカットした276mmのほうが長さに関して より正確だということです。
圧延の公差が大きくなるかもと思って 画像のスポーク5本は
300mmで撮りましたが、もっと短い他の長さでも 同じようにばらつきがあります。

DSC02484amx3.jpg
「たぶん圧延だろう説」について ちょっと思うところがあります。
DTもサピムも、丸穴に通る軽量エアロスポークのスポーク比重は
それぞれ同社の2.0-1.5-2.0mm丸バテッドスポークとほぼ同じです。
が、数値上はどちらもエアロのほうが かすかに軽いのです。
これはエアロスポークを売りこみたくて
カタログ値を操作しているのではと思っていたのですが・・・。

LASERとCX-RAYですが、メーカー公称の重量は
LASERが64本/260mm/273gで
CX-RAYが64本/260mm/272gです。
1g違いですが、ほぼ同比重と見ていいでしょう。
スポーク両端の2.0mm部分の長さも同じくらいなので
上の図のようにバテッド部分の断面積も ほぼ同じはずです。

これは推測ですが、LASERは引っ張り加工で
丸バテッド部分を加工していると思われます。
CX-RAYは、LASERそのものではないにしろ
LASER状の半製品をさらに圧延しているのではないかと思います。
なので

LASER(状の半製品) 64本/260mm/273g
CX-RAY 64本/圧延されて261mm/273g

LASER(状の半製品) 64本/259mm/272g→
CX-RAY 64本/圧延されて260mm/272g

と なり、ここで同じ長さ(260mm同士)で比較する関係上
1gの差が出るのでは、と私は考えています。
圧延で約1mm長くなるとしても カタログ値を採っている260mmと
例えばもっと短い210mmと もっと長い300mmでは
圧延でのびる長さに差があるとは思いますが、
260mmというのはだいたい常用するスポークの最短と最長の中間値くらいですし、
同じ長さでもばらつきがあるのは 先ほどの通りです。

このLASERとCX-RAYの1gの差に
「たぶん圧延だろう説」の正しさを感じるのです。

DSC02462amx3.jpg
↑これはCXです。
どこがおかしいのかは この画像では分かりっこありません。

DSC02464amx3.jpg
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DSC02467amx3.jpg
↑スポークヘッドから出ているスポークの位置が偏っています。
実際に組んで 幅が薄いところにテンションがかかった場合
すぐに首が飛びそうですね。
私も1本1本すべてのスポークヘッドを吟味しているわけではないので
これと同程度の偏りのあるスポークを過去使った可能性はありますが・・・。

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スポークカッターで まず任意の長さに切るときに、
ここにスポークの首をかけます。
DSC02469amx3.jpg
そのときに強烈な違和感を感じたので はねました。
カットするスポークについては、軽くではありますが
疑って見るようにしているので
今後はこれと同程度の偏りは はねることになるはずです。



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ヒャッハー!!

私がよく使っているキンリンのアルミリムですが、
継ぎ目の段差がひどいものが極端に少ないことも選んだ理由のひとつです。
これに関して最も優れたリムはマヴィックのオープンプロだと思います。
ひどいのはアレックスリムのリムです。
かつてシマノホイールのリムは
継ぎ目に 爪が引っかかるくらいの段差のあるものが散見されましたが
(WH-R550など)、最近は かなり減りました。
というより加工の方法が全く変わっていて、モデルによっては
継ぎ目そのものが見かけ上ありません。
キンリンはリムの継ぎ目が目視できますが、
あまりにひどいものは はねます(→こちら)。

DSC02470amx3.jpg
それとは別件で最近はねたものを。
XR200を はねました。

何がダメだったのか書く前に・・・

DSC02471amx3.jpg
↑これはXR300ですが、
キンリンのアルミWOリムは継ぎ目の左右に小さな穴があいています。
これは たまたまニップル穴の中間くらいに継ぎ目がありますが、
多少ずれていることも多いです。
(バルブ穴の対岸の位相の範囲ではありますが)

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これは私物の のむラボホイール1号3・3・7ですが、
32Hリムの倍の穴数である 64Hにしたいところ
DSC02473amx3.jpg
バルブ穴の部分にニップルを設けることができないので63Hとなっています。

DSC02474amx3.jpg
バルブ穴のちょうど対岸のスポークを赤く塗りました。
リムの継ぎ目は、分かりにくいので白い塗料を塗ってから ぬぐっています。
63Hにできたのは継ぎ目がずれていてくれたからです。

DSC02477amx3.jpg
で、問題のXR200ですが
継ぎ目の左右にあるはずの穴がずれています。
これ自体に問題はありませんが、
継ぎ目が小さい穴の間にありません。
で、なぜかニップル穴の真上にあいています。

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これはあかん。死ぬ。
加工精度の高さには感心しますが、
もちろんホイールとしては組めません。

廃棄したものも たくさんありますが
いま当店にある はねた部品は 以上です。

category: その他 機材の話

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のむラボホイール1号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
対外的な開店時間中にホイールを組めないことが多いです。
これは最近のことではなく、ずっとずっと前からですが。
午後5時までに1本でもホイールを組むことができた日は
その後のホイール組みも はかどるという傾向を見い出しました。
DSC02425amx3.jpg
のむラボホイール1号を組みました。

DSC02427amx3.jpg
前輪はエボライトハブ20H 全コンペヌポークラジアル組み、

DSC02428amx3.jpg
DSC02430amx3.jpg
後輪はリーフハブ24H 全コンペヨンロク組みです。
結線はする予定ですが 今日はしません。

DSC02431amx3.jpg
最近 半田ごての こて先を保護パイプともども新調しましたが
2~3回使うと新品の見た目ではなくなってしまいます。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール1号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC02413amx3.jpg
のむラボホイール1号を組みました。

DSC02414amx3.jpg
前輪はリーフハブ20H 全コンペ反ヌポークラジアル組み、

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DSC02418amx3.jpg
後輪はリーフハブ24H 全コンペヨンロク組み 黒結線ありです。

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お客さんの希望で黒スポーク/銀ニップル仕様にしました。

category: のむラボホイール

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全円分度器を買いました  

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こいつ マジ はかどる。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール1号の後輪を組み換えたり新たに組んだりしました  

今日もホイー(以下略)。
DSC02386amx3.jpg
のむラボホイール1号の後輪を組み換えることにしました。

DSC02389amx3.jpg
24H 全コンペヨンロク組みですが、左右とも結線をしています。
この仕様は このホイールの持ち主が望んだというわけではありません。
このホイールの持ち主はホイールの理屈など全く知らない方ですが、
練習相手に声の大きな方(←精一杯の婉曲表現)がいまして
あまりにうるさいものですから姑息的処置として左右結線をしたのです。

が、私にとってこれは根本的解決とは考えられないものですから、
いつもこの後輪を見るたび 悶々としていました。
別件でバイクごと お預かりしたので 後輪を組み換えることにします。

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リヤハブは10S時代のエボハブの、スリット付きフランジ穴仕様です。

DSC02392amx3.jpg
組めました。

DSC02393amx3.jpg
DSC02394amx3.jpg
DSC02395amx3.jpg
半CXこと フリー側CX/反フリー側CX-RAYです。
あとはいつも通りのヨンロク組みの反フリー側のみ結線仕様にしました。
フヒヒやりすぎたぜ、いかん よだれが・・・。
もし「硬い」って言われたらどーしよう。
そのときは また考えます。

私が普段組むホイールは、手組みホイールしか存在しない世界であれば
「うわこいつ硬い」と言われるような感じだと思うのですが、
現実に今あるホイール事情からすれば お客さんによっては
単純縦硬さの評価基準は アルミスポーク・アルミリムの完組みホイールなどで
あったりするので それらと比べれば「疲れるほど硬い」という仕上がりにはなりません。
そういう意味では のむラボホイール1号や5号が
レーシング1やキシリウムSLを超えることは不可能です。


それはともかくとして いま指に残っているこの感覚、これが重要です。
DSC02396amx3.jpg
続いて別件で新規にのむラボホイール1号の後輪を組みました。

DSC02397amx3.jpg
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DSC02399amx3.jpg
半SB3ことフリー側 星エアロSB3/反フリー側CX-RAYです。
エボライトハブ24H ヨンロク組み反フリー側のみ結線にしました。
ホイールの感触は だいたい思ったところに持っていけました。

SB3を量ったのは これを組みたかったからです。
私個人のホイールではないです 念のため。
自分のホイールですら もったいなくて使えません。
左右異径組みのフリー側用スポークとして
ふんだんに使うことができた昔がなつかしい。
サポートというと大げさですが 選手供給用にだけ使います。

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スプロケットは洗っておきやしたぜ。
コンポ組み換えはもう少し待ってくだせえ。

category: のむラボホイール

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星エアロスターブライトIII型(14番)のスポーク比重  

星スポークのエアロSB3のスポーク比重を調べました。
「スポーク比重」というのは当ブログの造語で、
2.0mmプレーンスポークの 長さ1mmあたりの重量を
100%としたとき 他のスポークが何%になるか、という比のことです。

これも何度も書いていることですが、スポークが長くなればなるほど
一般に スポークの長さに占めるバテッド部分の割合が
(丸にしろ扁平にしろ)大きくなります。
なので あるバテッドスポークで長さ100mmと100000mmのものでは
スポーク比重に違いが出てくるはずではありますが、
700Cホイールで使いうる240~310mmくらいの範囲では
大きくは 狂いません。

DSC02371amx3.jpg
0.1gまで量れるはかりを使います。
計測可能な最大値が300gなので、
スポークの本数が多い場合 300gを超えないように調整します。

サンプルは 当然多いほうがいいのですが、
長さによっては手持ちが少ないものもあります。

調べたところ
DSC02375amx3.jpg
282mm 20本 135.1g

DSC02374amx3.jpg
280mm 44本 295.6g

DSC02385amx3.jpg
278mm 44本 294.4g

DSC02373amx3.jpg
276mm 38本 251.8g

DSC02376amx3.jpg
266mm 13本 83.0g

DSC02377amx3.jpg
258mm 33本 204.4g
でした。

手持ちはこれだけではないですが これくらいにしておきます。

DSC02381amx3.jpg
書き出すと こうなります。
1ヶ所 破線を引いているのは わけがありまして、

DSC02378amx3.jpg
エアロSBは ある長さ(270mmくらい?)より短くなると
製法や治具が変わるのか 非バテッド部分の長さが長くなります。
こうなると2.0mmプレーン(比重100%)の部分の割合が増すので
スポーク比重は大きくなると予想されます。

DSC02379amx3.jpg
あと余談ですが、このスポークでホイールを組んだときに
バテッド部分が交差の編みにちょうど重なった場合、
かなり大きな異音の原因になります。

DSC02382amx3.jpg
長さ1mmあたりの重量を計算しました。
さっき書いたことに反しますが、破線をまたいでも
数値に有意な違いはありませんでした。
276mmと258mmで同じ数値なのに「ほぼ同じ」と板書しているのは
小数点以下7桁を四捨五入した結果 6桁目までが同じになったからです。

DSC02384amx3.jpg
スポーク比重100%の基準値は0.0257なので
そこからスポーク比重を求めました。
先ほどの276mmと258mmで端数が違うのは
計算前に四捨五入した桁数が違うためです。

これらの結果から、エアロSB3(14番)のスポーク比重は
「93.4%」ということにします。

驚きなのは、266mmたった13本からでも
ほぼ平均的な数値が出ているということですね。
目量が0.1gではなく 1gのはかりならば
サンプル数を10倍くらいにしたほうがいいでしょう。

このスポーク比重の数値、いろいろと便利です。
まずホイールの完成重量の試算に使えます。
例えば290mmのエアロSB3が24本なら
290×24×0.0257×0.934で167.06なので
スポークの重量は約167gと計算できます。
これはかなり正確です。
あとはハブとリムとニップルの重量(できれば実測値、無理なら公称値)を足せば
ホイールの重量が大体分かります。

ちなみに 先ほど実測した中での最高値である278mm 44本 294.4gを
スポーク比重93.4%ということにして計算すると 293.6gとなります。
ひとつのホイールでスポークを44本使うことはまず無いですが、
44本でも この程度の狂いしか出ません。


もうひとつは左右異径組みをするときの
スポークテンションの左右差を計算上調べるときに使います。
私の場合は「そのスポークの比重の仮想プレーンスポークの断面積の比」
というのを使います。
これはエアロSB3と直径1.868mmのプレーンスポークを
「比重が同じだから スポークテンションに関する振る舞いも同じと見なす」
ということですが、
極端な話 丸バテッドで2.0-1.0-2.0mmで
比重93.4%のものも ありえなくは無いわけで、
それも一緒なのかと言われれば苦しいところです。
が、実用上困ったことは無い(体感的結果と数値が概ね合致する)ので
ある計算の根拠として使っています。
なぜバテッドスポークをプレーンにならす必要があるのかというと
メシノタネコードなので書けません。

このブログは私の備忘録も兼ねていますので
エアロSB3のスポーク比重を すぐ見たいとき用に ここに書いています。
それだけなら数値を書けばいいだけなのですが
スポーク比重の実測の仕方と、案外少ないサンプル数でも
平均から狂わないということを記事にしたくて画像も載せました。

このエアロSB3ですが、売り物ではありません。
絶版品なので再販を希望しているのですが、
きっともう「同じ」エアロSB3は 手に入らないでしょう。



先日「ホシのスポークを使わないのか」という
趣旨のコメントをいただいたので この場でお答えします。

星スポークは かつてスポークヘッドの刻印を 例外なく
スターブライトなら「H」、ステンレスなら「☆」としていました。
(スターブライトも材質的にはステンレスのスポークですが、
ここでいう「ステンレス」はスポークの商品名です)
現状では この刻印が一部 混在しているそうですが、
見た目で判別が困難な製品を わざわざ判別しづらくする
合理的な理由というのが見当たりません。
お客さんに売るうえで信頼に足る商品では無くなってしまいました。

あと、磁石に対する反応が現行のスターブライトと
このスターブライトでは大きく異なります。
スポークの磁性は 私にとっては性質を推し量る上で非常に重要な要素です。
それが大きく違うということは材質や製法(加工硬化など)が
大きく変わっているということなので、同じものとは見なせません。
はっきりいって別物です。

スターブライトが昔のままであったなら、
特にプレーンスポークについては
DTのチャンピオンより 好きなスポークなので、
きっと普段のホイール組みに使っています。

category: スポークの話

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のむラボホイール5号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC02369amx3.jpg
のむラボホイール5号を組みました。

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前輪はリーフハブ CX-RAY反ヌポークラジアル組み、

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DSC02368amx3.jpg
後輪はリーフハブ 半コンペヨンロク組み結線ありです。

category: のむラボ日記

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F-22アームレストを削りました  

お客さんからバイクをお預かりしました。
DSC02338amx3.jpg
プロファイルのT2+というエアロバーが付いていますが、
これのアームレスト部分は 同社の「F-22」というパーツです。
このF-22のベース部分の角が、とがった形状になっているので

DSC02340amx3.jpg
↑パッドを破ってしまいます。
これだけなら乗っていて実害はないのですが、
車に積むときに 内装にぶつけたりなどの悪さをするということなので大問題です。
はみだしたアームレスト側にも傷があるので 確実に何かとこすっています。

DSC02342amx3.jpg
↑外したパッド単体

DSC02345amx3.jpg
↑この角っこを削ります。

DSC02347amx3.jpg
ギュイーン。

DSC02349amx3.jpg
DSC02354amx3.jpg
↑これくらい削りました。
腕が触れる部分ではないので
アームレストのホールド感・使用感には問題ありません。
アームレストに対して パッドがどの程度ガサついて動くかは
ベルクロの締め具合で調整できます。

DSC02351amx3.jpg
DSC02353amx3.jpg
↑とび出さなくなりました。

DSC02358amx3.jpg
さらに念のため 縫いました。
これは自転車屋の仕事ではないような気もしますが
私は自分のことを”自転車屋”だと思っています。

DSC02362amx3.jpg
できました。

DSC02346amx3.jpg
↑お客さんの要望で、バーとアームレストの高さの差を 取りたいとのことなので
M6皿ねじの長いものを使って付属のスペーサー以上に上げています。
プロファイルのF-22用パッドには
標準のものより少し厚めのものが 別売りであるのですが、
アームレストの高さを パッドの厚みでも稼いでいます。

が、どうも厚パッドのほうが 裏のネット部分が突っ張るようで
角っこが破れやすいようです。

category: その他 機材の話

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ENVEの1-45を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC02327amx3.jpg
ENVEの1-45リムでホイールを組みました。

DSC02328amx3.jpg
前輪はリーフハブ20H CX-RAY反ヌポークラジアル組み、

DSC02329amx3.jpg
DSC02330amx3.jpg
後輪はリーフハブ24H 半コンペヨンロク組みです。
結線はしますが 後でやります。

DSC02337amx3.jpg
先日の1-45とは別件です 念のため。

さらに次が控えている気がしますが 気にしてはいけません。

category: のむラボ日記

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