EA90エアロさん 
2016/05/28 Sat. 02:01 [edit]


お客さん自身でハブのオーバーホールをしたところ
アルミ製のハブシャフトに アルミ製のエンドナットを締め込むときに
「カキッ!」と焼き付きの嫌な音がして 固着したので
何とかならないかということです。
「バイス+ハブ芯つかみ」など、大ごとになりそうな予感がしましたが
その前々段階ぐらいの「Weraのアーレンキー(→こちら)を試みる」で
なんとか外せました。
ついでに点検もしましたがセンタードンピシャ、振れもほぼ無しです。

前輪も同様にセンタードンピシャでしたが
不自然なまでに!?キッチリ出ているので お客さんに訊いてしまいました。
「過去に私が整備したものではない」「吊るしで買って以降そのまま使っただけ」
だそうです。うーむ恐ろしや。
category: のむラボ日記
ゾンダさん 
2016/05/28 Sat. 01:49 [edit]

後輪だけです。
前後輪のうち、片方だけをお持ち込みされる場合というのは
壊れている箇所や おかしな箇所が はっきりしている場合が多いです。
「おかしいかどうか分からないから 一応見てちょ」では無いので。

スポークに1ヵ所 打痕のような傷がありますが、

さすってみると曲がっているのが分かります。

交換しました。外したスポークですが、
左右方向ではなく前後方向から見ると

↑こんな感じ
当店に お持ち込みされるまでに
どこで何を言われたのかは知りませんが、
スポークを1本換えただけで えらく感謝されました。
category: のむラボ日記
リジダ「TVM」リムのホイールさん 
2016/05/28 Sat. 01:37 [edit]

リジダのリムを6600ハブで組んだものです。
1年半ほど 仕事の都合で大阪を離れるので、
向こうに持っていくバイクの点検をしてくれということです。
シフトワイヤーが腐っていたので交換しました。
で、ホイールですが 前後輪とも ちょこっと振れ取りをした程度です。
10年くらい前に組んだホイールですが 何度か振れ取りをしています。

リジダというメーカーは最近見かけないですね。

当時存在していたTVM(TVM・ファームフリッツ)という
プロチームのレプリカモデルというリムです。
重量は マヴィックのオープンプロより うっすら重いのですが、
スポークを張った感触の硬さはこちらのほうが上で、振れも出にくいです。
6600のハブは10年ほど前の最新モデルですが、
完組みホイールのWH-6600はスポークの入手が不可なので
「純正パーツでの」修理は もう出来ません(直せないとは言っていない)。
とにかく、耐用年数はこっちのほうが上ということですね。
やーいやーいシマノの完組み 手組み以下!

10年前からヨンロク組みです。
↑これが書きたかっただけ
私が左右異本組みをし始めた ごく初期のものであることは間違いありませんが。
ちなみに全チャンピです。
category: のむラボ日記
限定レーシングゼロさん 
2016/05/28 Sat. 01:22 [edit]
限定モデルのレーシングゼロをお預かりしました。

前輪はとくに問題無しで、ちょこっと振れていた程度です。
圧入式のBB小物の交換で バイクをお預かりしたついでに
シートクランプのねじ穴をヘリサートコイル加工しつつ、
ホイールのオーバーホールも ご希望です。

リヤハブですが、フリーの爪の起き上がりが ノソッとしています。
バネは歪んでいませんでした。単に汚れがひどいだけです。

↑左フランジを見れば分かることですが・・・

実はこいつ、赤いハブフランジです。
堆積して硬化していた汚れなので、ちょっとパーツクリーナーを
噴いた程度では落ちませんでした。
category: のむラボ日記
のむラボホイール6号を組みました 
2016/05/27 Fri. 23:48 [edit]


のむラボホイール6号を組みました。

前輪はリーフハブ20H CX-RAY反ヌポークラジアル組み、

後輪はリーフハブ24H 半コンペヨンロク組みにしました。
しました、というのは組み方について私に一任されていたからです。
結線は あとでやります。
category: のむラボホイール
WH-RS81-C24-CLさん 
2016/05/27 Fri. 00:00 [edit]

リムが座屈で凹んでいるそうです。

うわーこれはひどい。
リムテープに印を描かなかったので、これ以降は
画像で 赤い丸で囲んだ黒い汚れのような点を目印にしてください。

↑ちょっと斜めから

だいたい直しました。

↑ちょっと斜めから
実際にタイヤを履いて、
まず私が試乗しました。
一度目の加工では、ブレーキの当て利きで
凹みの部分が少しだけ分かったので
もう一度加工すると ほとんど分からなくなりました。
その状態で お客さんにも試乗してもらいましたが
「全然分からない」と言ってくれたのでOKということにします。
実は ほ~んのちょっとだけ凹みの感触がしないではないのですが、
お客さんは 元の状態からの比較になるので
その落差も あるのでしょう。

↑あるいは凹みの箇所だけ ブレーキゾーンを磨いたので、
ここだけ かすかにブレーキの利きが良くなっているというのも
関係しているのかも知れません。
もしそうであれば、元と遜色ないくらいブレーキ痕が付けば
本当に分からなくなると思います。
エゲツナイことだけは やめてくださいと言っておきました。
category: のむラボ日記
ラピーデCLX60さん 
2016/05/26 Thu. 23:41 [edit]

これはWOリム(非チューブレス)で モデル名がCLX60となっていますが、
廃版モデルのようです。
CLXの最新モデルは チューブレス仕様の「CLX64」となっており
60と あとに付くのは「CL60」というモデルが出ています。
経年使用で説明できないくらいのフリー側へのセンターずれがあったのですが、
困ったことにローヴァルは このリム高でも丸バテッドスポークなのです。
供回り押さえがしにくくて 振れ取り作業に時間がかかりました。
(以前にもローヴァルで、同じことをどこかで書いたと思いますが)
センタードンピシャを お客さんの前で出せたときはホッとしました。
category: のむラボ日記
最新レーシングゼロさん 
2016/05/26 Thu. 23:21 [edit]


まったく振れていなかったわけでも無いですが、
リヤリム穴の「お休みの位相」に起因する 構造上やむを得ない振れを除けば
ほぼ振れ無しで、しかも前後輪ともセンターバッチリです。
つまり、とくに書くことがないので 写真を撮ろうかどうかも迷ったのですが、
お客さんが ここに載せてほしいということのなので撮りました。パチリ。
category: のむラボ日記
のむラボホイール2号を組みました 
2016/05/26 Thu. 23:17 [edit]


お客さんから送られてきた チューブラータイヤの取り付けもしています。

前輪はリーフハブ20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組み、

後輪はリーフハブ24H 黒半コンペヨンロク組み結線ありです。
category: のむラボホイール
のむラボホイール5号の後輪を組みました 
2016/05/26 Thu. 23:14 [edit]

のむラボホイール5号の後輪を組みました。
先日の前輪の相方なので銀スポーク・黒ニップルです。

第4期リーフハブ24H 半コンペヨンロク組み結線ありです。
リーフハブが つい先日入荷したのですが、
いつも100個単位で仕入れています。
(100個の内訳は フロント45個・リヤ55個などでもOK)
で、毎回 微妙に仕様が変わるのですが
今回はリヤハブの左エンドナットが黒から銀になり、
フランジ穴が エアロスリット付きから丸穴になりました。
第1期と同じ仕様です。
category: のむラボホイール
のむラボホイール2号の後輪を組みました 
2016/05/23 Mon. 23:42 [edit]

のむラボホイール2号の後輪を組みました。

エボライトハブ24H 半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。
さらに今日の場合は・・・

結線を後回しにすることで もう1本組める感じだったので頑張りました。
スポークの色が黒であること以外は 先ほどの後輪と同じスペックです。
category: のむラボホイール
のむラボホイール5号の後輪を組みました 
2016/05/21 Sat. 23:56 [edit]

のむラボホイール5号の後輪を組みました。
20Hと24Hのリムを2本ずつ箱から出して
合計88Hぶんのミドリル処理をしたのが 午後3時くらいだったでしょうか。
なのに なぜか営業時間中にホイールを1本も組めませんでした。
いろいろ忙しかったですが、場所を取るものの
お渡しや出荷が続いたので 店内が少しゆったりしてきました。
こう書くと「そろそろオーバーホール持っていくか」という合図になるのですが。

ブラッックハブ24H半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

お客さんの希望で 赤アルミニップルにしました。
category: のむラボホイール
コメントのお返事(無荷重でのセンター出しについて) 
2016/05/21 Sat. 15:12 [edit]
「いつも無荷重でセンターをきっちり合わせてますが、
タイヤに空気を入れたときのセンターずれは無視なんですか?」
というコメントをいただきました。
おお、これは たいへんいい質問です(冷や汗)。
ありがとうございます。
はい、無視しています。と書いてしまうと あれなので詳しく書きます。
まず タイヤの空気圧ですが、
外気圧の数倍も入れると それによってリムが圧縮されるので
(とくにロードバイクだと より顕著に)スポークテンションが下がります。
リムは タイヤの空気圧に対して完全剛体のような振る舞いは見せません。
(タイヤを張る以前にホイールを組んでいるわけですが、
そのスポークテンションに対しても完全剛性ではありません。
リムによっては内周側への圧縮の量が無視できないので
スポーク長さを0.5mmや1mmほど
計算上より短くしないといけないリムがあることが分かっています)
そのとき、オチョコがあるホイールだと
リムはスポークの角度が立っている側にずれます。
これはセンターゲージで観測できることもあります。
観測できなくても 微量ながら起こってはいるはずです。
その量はリムの剛性によって変わりますが、
経験的に 重たいリムのほうが少なく、リム高が高いリムのほうが少ないです。
しかし実は、リムの剛性よりは タイヤとリムの形式ほうが
要素としては大きいと思われます。
ある空気圧に対する起こりやすさ(ずれやすさ)では
チューブレス、チューブド(WOとHE)、チューブラーの順になります。
具体的に書くと、シマノのWH-6800や イーストンの旧EA90RTでは
チューブレスタイヤの8barで「紙1枚くらい」以上のセンターずれが起こります。
旧EA90RTの件では、お客さんが いつも使うタイヤの
いつも使う空気圧の状態でセンター出しをしたこともあります。
ドンピシャ級に出した無荷重のセンター出しが
タイヤ装着と加圧も含めた実際の使用状況でも維持されている
というわけではないのは承知していますが、
乗り手のタイヤと空気圧の条件が分からない以上
無荷重でドンピシャが作業の基本になってしまいます。
いつものタイヤ いつもの空気圧の状態でセンター出しをしてくれ、
と言われれば それでやってもいいのですが、
経年使用でタイヤ幅が23mmから25mmに太る
あるWOタイヤの場合、太ってしまうと 同じ空気圧時での
リムずらし量が減ることも分かっています。
なので 可能な限り厳密に実使用時での条件下で
センター出しをする、というのは非常に難しいのです。
(技術的にではなく 条件のほうが変わるという意味で)
あと、私が使っている タイヤを装着した状態で使えるセンターゲージは
モノサシとしてあまり信用できません。
それが出来るセンターゲージでまともなものを買えよ!と言われそうですが
私の知る限りでは存在しません。
もしあるなら教えてほしいです。買いますので。
あと、R-SYS以外の後輪では経年使用で
リムがフリー側にずれることも分かっています。
(理由については 別の切り口からいずれ書きます)
私が使っているのむラボホイール4号は
無負荷時で うっすら反フリー側にずらしていたのですが、
タイヤを交換するときごとに センターゲージで見たところ
やはりフリー側にずれる現象が確認できました。
これは、乗っていて分かる量ではないですが
量の大小としては タイヤの空気圧でずれる量よりも大きくなります。
この経年使用でフリー側にずれる現象は、2:1スポークなど
左右異数組みの後輪の場合 ずれるのが早い、
ということも経験的に分かっています。
じゃあ 普段私がやっている無負荷でのセンター出しに
意味はあるのかということになりますが、
ホイールセンターが1円玉1枚以上ずれているような吊るしのホイールを
少なくともその時点での 無負荷センタードンピシャにするのは
お持ち込みいただく前の状態よりは ずっと良いはずなので、
そういうテキトーな精度のホイールを 作業で排除するという点では
やはり意味があります。
先ほども書きましたが、
いま履いているタイヤ+この空気圧時で
センター出しをしてくれと言われれば そのように致します。
そこからタイヤが変われば(変わるというのは 太るのも含む)
実使用時でのドンピシャは保証できませんが・・・。
経年使用した後輪のホイールセンターがフリー側にずれる、
という現象が存在するのは経験上間違いありません。
のむラボホイールにしろ 完組みホイールにしろ、
無負荷センターを私が過去に出した後輪を 後日振れ取りするときに
反フリー側の増し締めによる「追いセンター出し」をするというのは
実は けっこうやっています。
今までそれをあまり書かなかったのは、それを知った同業者が
フリー側のセンターずれについて全て
「経年使用によるもの」だと言い訳されそうで ウザいからです。
私は、振れ取り作業で 可能な限りタイヤを外して作業しますが
それは 無負荷センターも ついでに出すためです。
最新のカンパニョーロ・ボーラのチューブラーモデルだと、
ワイドリムなので 幅によってはタイヤが付いた状態で
センターゲージを干渉せずに当てられ、
しかも内蔵ニップルではないので タイヤを剥がさずに調整できます。
そういう場合はタイヤ付きで点検しますが。

いい機会なので
WH-6800の後輪とチューブレスタイヤでのセンターずれについて。
上の画像は記事用にストックしていたものですが、
撮ったのは2015年の3月14日です。

これは 先ほど書いた、タイヤが付いていても使えるセンターゲージです。
(この画像は今日のものです念のため)
端っこの、リムに当てる部分がスライドするので
タイヤの横っ腹が リム幅からオーバーハングしていても
タイヤと干渉させないように当てられます。

エンドに当てる部分の全体形状は こうなっていて

先端は直角より鈍角に曲がっています。

このユリヤボルトを締めて固定するのですが・・・。

ユリヤボルトを締めるときに
先端をエンドに めっちゃ押さえつけているのにもかかわらず

ボルトを締めると先端が斜め上に浮くのです。

そこで、使い方を考えます。
まず 使い方その1ですが「先端がエンドから浮くのは仕方がない」として
そのすき間を目視で憶えておいて 反対側とくらべるという方法です。
もしくは、反対側で より詰まったとしても エンドに接触さえしなければ
「乗って分かるほどはずれてねえから でえじょうぶだ」ということなのかもしれません。
私の妥協点がそれよりも もーちょっと高いことについては
普段のセンターゲージの画像で信じていただけるかと思います。

次に、使い方その2です。
先端をエンドより低い位置にして、ユリヤボルトを締めきったときに
エンドの端面と揃うように調整してから使うという方法です。
このセンターゲージを どうしても仕方なく使うときはこうしていますが、
以下の画像を撮ったときは 使い方その1でやりました。

タイヤ無し無負荷センターを出しています。
工具の先端が エンドからちょっと浮いていますが
フリー側でも同量です。

ずれる量がなるべく大きくなるように、
チューブレスタイヤ(ちなみにIRC製)で9barにしました。
先ほどの状態から全く動かしていない工具の先端が当たっています。
この程度のずれは発生しうるということですが、
本当にタイヤ側の条件で ずれの量が変わるので
この現象を知らないわけではないのですが
普段の調整では無視した形になっています。
どれがそれに当たるのか書かないのでセーフ(たぶん)
category: ホイールの話
ゾンダさんと WH-7801カーボンさんと WH-7850カーボンさん 
2016/05/21 Sat. 03:22 [edit]
ドリルがうなる!

お客さんからゾンダをお預かりしました。
精度の低い、と謙遜しておられる お手持ちのセンターゲージで
0.3~0.4mmほどのセンターずれがあるそうです。

あと、玉当たり調整ナット側に

WARNINGのステッカーがある「左ワーニング状態」を、
ハブをバラす必要があるのであれば
シャフトを抜いて逆転して右ワーニングに変えておいてほしいということです。
ハブは とくに問題なかったのですが、ご希望ということなので
作業前に ひっくり返しておきました。
冒頭の画像は、実は作業後なので右ワーニングになっております。
ハブのセンタリングを決める割り入りワッシャの食い込みを解除すると、
ホイールセンターが かすかに狂うことがあるので
シャフトの向きを逆転させるなら 調整前にする必要があります。

右側にセンターゲージを当てました。
画像の端のオレンジ色はWARNINGステッカーなので、
この時点で右ワーニングにして 玉当たりも出しています。

で、左側でこれくらいずれていました。
これを見抜けるのであれば
お手持ちのセンターゲージに問題は無いかと思います。
横振れが かすかに1ヵ所あっただけで、
センター出しついでに取れました。

つづいて7850のカーボンチューブラーです。
こちらは1mm弱ずれているそうです。

↑確かに。
反フリー側にずれているので、
経年使用で ずれたわけではありません。


直りました。
このホイール(のリヤハブ)が11S化できないことについて、
シマノは大手メーカーとして恥ずかしくないのか?と
お客さんが苦言を呈されておりますが、
このハブ体右側の寸法であれば 11Sフリーボディに換装しても
寸法上の問題は おそらくありません(なので させる気があればできるはず)。
しかも大多数の他メーカーのように11Sフリーボディを出さないだけでなく、
11S化をさせない努力(→こちら)には余念がありません。
日付が4月1日だということに ご留意いただければ幸いです)

つづいて7801のカーボンチューブラーです。
こちらはセンターずれ無しだそうですが・・・


OKでした。

お客さんいわく
「経年によるテンション低下のためか、たわみを感じます」
ということですが、その通りです。
反フリー側のスポークが ウニャウニャとたわみます。
そこで・・・

フリー側を張れるだけ張りました。
ここから再びセンターが出るまで 一方的に反フリー側を張れるわけですが、
反フリー側の増し締めでも フリー側の張りがかすかに増すので
フリー側の想定限界からその分を差し引いた程度に留めています。
もっと厳密に言えば、さらにそこから
今後の振れ取りの増し締めしろも残している感じですが。
とはいえ大化けしました。
これは楽しみにしていてください。フヒヒ。


センター出るまで反フリー側に呼んだでよ
7801に張ってあったタイヤを剥がして
7850にリムセメントで張ってほしいということだったので
その通りにしています。
そこで気付いたのですが、


↑バルブの対岸にある、バルーン抜きの穴を
塞いでいるフタがありませんでした。
(タイヤのほうにくっついてもいませんでした)
フタの材質は ごく初期のモデルはアルミ製、それ以降はカーボン製です。

↑画像左はENVE1-25のリムです。
これもフタが剥がれていますが、
ちょうど穴の部分で座屈してフタが浮いたことと
リムセメントではなくチューベラーテープだったことが重なって
リム交換の際にタイヤを剥がしたときに ポロンと外れました。
(同じ条件で座屈していたとしても、リムセメントのベッドが厚ければ
フタの接着が浮いたとしても 外れなかったと思われます)
ENVEと比べると、7801の穴はフタの接着しろ(のりしろ)がありません。
しかも穴が前後に長くて大きいので このまま使うとちょっと危うい気がします。
ちょうど穴の位置で大きな突起を踏んだりしたときにどうなのか、と思うのです。
というわけで フタをつくってみることにしました。

7801のリムにチダヌ(→こちら)をピンと張ります。

チダヌ込みの、リムのタイヤ張り面の凹みの深さは

3.6mmほどでした。
これが同じくらいのリムであれば、曲率も似たようなものであるはずです。
チューブラータイヤの縫い目逃がしの溝が無いもので、
同じようなリムの外周側部分の切れ端を

見つけました。

小さい穴をあけました。
ちなみにこれが この記事中唯一のドリルがうなる!要素です。

スポークと内蔵ニップルで「取っ手」を作りました。

リューターにダイヤモンドビットを取り付けて
現物合わせでちょっとずつ削っていくことにします。

おっ、片側がだいたい合ったな。
リム穴の形は きれいな楕円ではないので
フタを180°回すと まったく合いません。
フタとリム穴が、ツライチで ほとんどピッタリに
重なる形にしてから接着剤で固定しました。
取っ手を作った理由は、リューターでの作業性もありますが
接着剤を浸み込ませるときに フタを上げ下げして
ツライチの位置に誘導できるようにするためです。


できました。
接着材が硬化してから サンドペーパーを軽くかけています。

フタの曲率ですが、リムと ほぼ同じでした。

意外にも、と私が言ってはいけないかも知れませんが
フタは ちゃんと接着されています。
親指で思いっっっきり押してもビクともしません。
むしろそれくらいで リムの中に抜けてしまうのであれば
抜けてほしいのです(やり直すので)。
接着剤の性能がいいのでしょう。
もちろん、リムの中に詰め物はしていません。
リムテープだと タイヤと一緒に剥がされる可能性を否定できないので
できればリムセメントで使ってください。
最後に。のむラボホイール5号の後輪ですが
うっすらセンターずれがありました。
フリー側だったので経年使用によるずれだと思います。
近所のショップで 2回ほど振れ取り(ちゃんとできてました)を
しているらしいですが、それが原因では無さそうです。
あと、ハブ体左側のベアリングをグリスアップしました。
category: ドリルがうなる!
のむラボホイール2.5号の前輪を組みました 
2016/05/20 Fri. 23:54 [edit]

のむラボホイール2.5号の前輪を組みました。

どちらもエボライトハブ18H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みですが、
お客さんは別です。
片方は前輪のみのご注文、もう片方は後輪を組みます。
category: のむラボホイール
36mm高カーボンリムのホイールを組み直しました 
2016/05/19 Thu. 23:05 [edit]

先日組み換えた後輪の相方です。
スポークをCX-RAYの銀色に交換するだけなのですが、
リム高がリヤリムと同じだと 私が勝手に勘違いしていました。
月曜日に「スポークが足りない」と書きましたが
実は月曜日の時点で スポークの在庫がありました。
ちなみにリム高は 実測で36mmです。

組めました。

ノヴァテックA291ハブ20H CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

リム高 全然違うがな
category: のむラボ日記
のむラボホイール2.5号の後輪を組みました 
2016/05/17 Tue. 23:55 [edit]

後輪のみのオーダーです。


ブラッックハブ24H 半CXヨンロク組み結線ありです。
このホイールはエボライトハブでは組めません。

ブラッックハブはフランジ穴がスリット付きになっていて
CXが通るからです。
category: のむラボホイール
シャマルウルトラの前輪のリムを交換しました 
2016/05/17 Tue. 23:44 [edit]

お客さんから シャマルウルトラの前輪をお預かりしました。
後ろにあるのは 取り寄せた交換用のリムです。

グレーチングの隙間に はまったのだと思いますが、
リムサイドに大きな傷があります。
リムが反っているわけではないので、これだけなら修復も考えるところですが



左右ともに そこら中ガリガリになっているので
リム交換をすることになりました。

タイヤも、えぐれている箇所があるので
もう使わないほうがいいでしょう。

組めました。
リムヘのステッカー貼りや 磁石でのニップルの誘導など
振れ取り台に掛けるまでの作業のほうが、
ホイール組みそのものよりも時間がかかっています。
category: のむラボ日記
49mm高カーボンリムのホイールを組み直しました 
2016/05/16 Mon. 23:52 [edit]

お客さんからカーボンホイールをお預かりしました。
実測で49mm高のチューブラーリムですが、
カタログ上のスペックは50mm高なのかもしれません。

黒CX-RAYヨンゼロ組みです。
これをもっとカッチリした感触にしてほしいとのことですが、
このスポーク選定と組み方で フリー側のスポークテンションが
ほぼ張り切っている感じなので、この条件下では どうしようもありません。

バラしました。
ホイール半周ほどを十分にゆるめてテンションを解放してから
スポークをカットしていますが、画像のスポークとニップルは
全くゆるめていない半周側のものです。
フリー側のスポーク長さが明らかに長すぎでした。
左右で同じ長さのスポークを使うという横着をしたのか、
と思ったのですが それは違います。
ヨンヨン組みなら 反フリー側のスポーク長さから
マイナス2mmが概ねフリー側の長さになりますが、これはヨンゼロ組みです。
単なる手抜きなのでしょう。
スポークテンションの限界は140kgf、とあります。
先ほど「ほぼ張り切っている」と書きましたが、
140kgf付近で組まれていたわけではありません。
リムよりも 外出しニップルの限界のほうが低いので、
組み換え前は そこが事実上の限界であったということです。
(内蔵ニップルなら もうちょっと張れます)

ハブの回転がゴリゴリしていましたが、
ハブ体の反フリー側のベアリングが原因だったので交換しました。

組めました。

ノヴァテックF482ハブ24H 半コンペヨンロク組み結線ありです。


組み換えに際して ハブもリムも洗浄しました。
ハブはベアリングの交換ついでにオーバーホールもしています。


銀スポーク化は お客さんの希望ですが、前輪も
「前輪だけ黒スポークなのは おかしい」という理由で
黒CX-RAYから銀CX-RAYに組み換えます。
が、スポークが微妙に足りませんでした。
というわけで これはまた後日。
category: のむラボ日記
のむラボホイール2号を組みました 
2016/05/15 Sun. 23:40 [edit]

のむラボホイール2号を組みました。

前輪はエボライトハブ20H CX-RAY反ヌポークラジアル組み×2、


後輪はエボライトハブ24H 半コンペヨンロク組みです。
結線はあとでやります。
category: のむラボホイール
GDRのボトルケージ穴を打ち直しました 
2016/05/14 Sat. 01:57 [edit]

お客さんからグラファイトデザインのメテオをお預かりしました。
ボトルケージのねじを ねじ穴に詰まらせた状態でひねり切ったので
何とかしてほしいということです。
マスキングテープを貼ってあるのは
お客さんのほうでリューターなどを使って何とかしようと思ったからですが、
それよりも現状保存のまま 当店でドリルがうなる!をしたほうが
いいだろうと判断されて何もせずにお持ち込みされました。
助かります。
逆に最悪なのは、リベットナットのカシメがゆるんで空転した場合に
瞬間接着剤を垂らしてその場しのぎとしている場合です。

ねじの断面が尖っています。
うわー困った。

↑図で描くと このような状態になっています。

まずは ねじの中心にドリルのガイド穴をあけます。
今回はアルミのねじだったので 比較的容易でした。
ステンレスねじに中空穴を貫通させられる 細い超硬ドリルを
S☆Bワゴムイラーヌ(→こちら)を作ったときに
買っていますので それを使います。

あとはガイド穴にドリル刃を通していって、

リベットナットの外側フランジを切った瞬間に手を止めればOKです。

ねじの中心(目測)にガイド穴をあけました。

ぎゅいーん

ぎゅいーん

うまく切れました。
画像のフランジの、ギザの付いている側は
フレームに対して当たっていた側です。

フレームの塗膜ですが、
リベットナットのフランジの形に盛り上がった空洞になっています。
ゆで卵の殻が剥けるように 塗膜の割れが広がると嫌なので

切ることにします。

替刃式のデザインナイフを使っていますが、新品の刃なのでサクサク切れます。
万年筆のペン先のように 刃の部分だけを交換できるナイフなのですが、
私は常に新品の刃しか使いません。
ひとつの作業を終えると刃を捨てます。
これは、そういうこだわりというわけでは無く
先っぽにかぶせるキャップを失くしたからです。

塗膜を削ぎました。


新しいリベットナットを打ち込みました。

古いリベットナットを回収しました。

ほぼ目論見通りにドリルが通っています。
category: ドリルがうなる!
のむラボホイール2号の前輪を組みましたたた 
2016/05/13 Fri. 23:55 [edit]

のむラボホイール2号を組むのに必要なパーツが再び揃いました。
たいへん長らくお待たせして申し訳ありません。
今日は前輪を組みましたたた。

エボライトハブ20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みですすす。
category: のむラボホイール
レーシングスピードさん 
2016/05/13 Fri. 02:20 [edit]

センタードンピシャ、振れもほぼ無しでした。
かすかに回したニップルは2つだけです。
まともなセンターゲージを使いたさに タイヤを剥がしたわけですが、
結果だけ見れば 無駄でした。
無駄に終わるかどうかは 剥がさないと分からないので仕方がないですが。

シマノ10Sフリーボディなのを11Sに交換希望でしたが、
在庫が無かったので交換の仕方だけ お客さんにお伝えしました。
お近くのショップなどで お求めください。
シマノ11Sアルミフリーボディの在庫を切らせることは めったに無いのですが、
ゴールデンウィークなどで問屋さんがお休みなこともあり(←いいわけすんな)
不覚にも切らしました。申し訳ありません。

今なら あるでよ
category: のむラボ日記