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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

メルキュリオ 60 LTDさん  

お客さんから 3Tのメルキュリオ60をお預かりしました。
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前後輪とも そこそこの横振れはありましたが、
作業前の暫定センターは ずれ無しと出ました。
最も振れている箇所でセンターゲージを当てて寸法を取り、
リムの位相も変えて逆側のどこかで見れば
ずれが検出されるかもしれません。
が、こういう場合は「ほぼセンターずれ無し」として
ひと通り 振れ取りをし、それから再度ゲージを当てて
もしずれていれば 直せばいいだけのことです。
暫定センターを見るのは
「反フリー側にリムが寄っているのに
反フリー側の増し締め中心で振れ取りをして
センターずれがかえって増大した」
みたいな結果を避けるためです。

で、前後輪とも左右に振れがあったのですが
振れ取り後にセンターゲージを当てるとドンピシャでした。
元々ずれていなかったのでしょう。

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問題はそこではなくて、エドコ製の このハブです。
フリーボディのスプラインが シマノ/カンパニョーロ兼用で、
2種類のスプラインを重ね合わせたような形になっていますが
カンパニョーロのほうがスプライン径が小さい関係上
「カンパニョーロのスプラインに シマノを付け足した」ような 作りになっています
(なので ロックリングもカンパニョーロの工具と適合)。

で、ロックリングを付けていても
シマノのスプロケットがスプラインの回転方向(前後方向)に
ガタつくという現象が起きていました。
このあたりから異音がする、というのが
お客さんが これをお持ち込みされた理由です。

ローギヤの奥に入れるスペーサーの寸法が間違っていて
ロックリングでスプロケットが固定できていない可能性を疑い
スプロケットを抜いて確認しましたが、合っていました。

フリーボディがハブ体に対してガタついているのでは、
と思い これも確認しましたが
ガタつきは スプロケットとスプラインの間で起きています。

こういうことが起きにくいように スプロケットとの隙間に
丸いシャフトを1本挿しているのですが、
ガタつきが軽減するものの 完全には無くなりません。

ロックリングをやや強めに締め付けたところ 治まったので、
ガタつきが無くなるまで締めるというのが正解なようです。

ロックリングを強く締めるまでは スプロケットが前後方向にある程度 動くので、
ペダリングで絞られる方向(画像の向きから スプロケットを持って
時計回りに絞った方向)側のどん突きになっている状態で
ロックリングを締めています。

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コメントのお返事(217リムのアルマイトカラーについて)  

先日、マヴィックの217リムのアルマイトについて
「日焼けで色が抜けた」というようなことを書きましたが、
それについて
「リムの色ですが、それは日焼けではなく、
「サンセット・アナダイズド」というアルマイトによるものです。」
というコメントをいただきました。
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これについては、信頼できる一次資料(当時のカタログ)を持っていますので
さっそく調べてみたところ

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その通りでした!

資料があるなら まず調べるべきですね。申し訳ありません。
あれは「狙って出していた」色だったということです。

コメントありがとうございました。

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オープンプロとレコードハブでホイールを組みました(前輪だけど後編)  

今日もホイー(以下略)。
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先日の続きで 前輪です。

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レコードハブ32H 全コンペロクロク組みにしました。

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RM-400PROリムのホイールを 217で組み換えました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから26インチのMTBホイールをお預かりしました。
「26インチの」と、断りを入れないといけない時代のホイールではありませんが。

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ハブは 初代XTRのHB-900 32H、

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スポークは 星の 真スターブライト15番プレーンで
ニップルは しんちゅう、ロクロクイタリアン組みで

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リムは アラヤのRM-400プロです。
このリムも、今のアラヤでは絶対に作れないリムのひとつですね。
「名作しかない」と言ってもよかった時代の、
神がかっていたラインナップは もうありません。

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後輪は FH-M900ハブで
無銘の(サピムでもない)14番プレーンスポーク
ロクロクイタリアン組みです。
左右同径同本組みの割りには 反フリー側がヌルくないので
リムが反フリー側に寄っているのかとも思いましたが、
センターずれはありませんでした。

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リムは前輪と同じです。

前後リムともブレーキゾーンが摩耗していて丸く反っているので
リムの交換を ご希望です。

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交換用リムも お預かりしました。

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マヴィックの217です。
「末尾17はXC用軽量リムのフラッグシップモデル」という伝統があり、
117というモデルに始まり
この217、続いて X517(←これは名作)、XC717と続きます。

117より ずっと後になってのことですが、
クロスカントリー用のリムに XCを冠するようになって
(つまりXC717と同年代)以降、
トレイル用のリムとして XMを冠するシリーズが出て
それに XM317、さらに下位モデルにXM117というのがあります。
「末尾17は軽量リム」という伝統をぶっ壊すんじゃねーよとか
117の名前を使うなとか思っているのは 私くらいかもしれませんが、
こういうのは本当にやめてほしいです。

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メーカーサイトを見ると、クロスカントリー用のリムは
XC722というモデルに変わったようですが、
画像はXC717のままでした。

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217は 片ハトメ(シングルアイレット)のリムです。
それはいいとして・・・

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アルマイトの色が 日焼けで部分的に抜けてしまい

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狙ったわけではないでしょうが
いい感じにグラデーションしています。

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組み換えました。

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HB-M900 32H CX-RAYロクロクイタリアン組みです。
フランジ穴から外側への薄さを見る限り
ラジアル組みは 明らかにヤバそうなので避けました。
4本組みにしてもよかったのですが、
いろいろ考えて今回は6本組みにしました。

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バルブ穴が米英式ですが、お客さんは仏式でしか使いません。
(組み換え前のRM400プロは仏式でした)

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リデューサーを取り付けました。
マヴィックの純正品で割り入りのものがありますが、
今回のは それではありません。

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↑シュワルベの段付きナット(画像のもの)は
リデューサーの働きをするのですが、ゆるんでくると
やはりバルブが斜めになるので 気休め程度です。

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↑リム穴が無い箇所を撮っているのではなく、回転中の状態です。
色がギュンギュン変わってカッコいい!

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後輪も組めました。

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FH-M900 32H 全CX-RAYヨンパチイタリアン組みです。
結線は・・・どっちでもいいです。もし半コンペなら たぶん要りません。

組み換え前の状態で 左右のスポークテンションが近いと思っていたのですが、
フリー側のフランジ幅が23mm弱もありました。
現行の11Sロード用ハブなら 19mm弱から20mm強といったところです。
オーバーロックナット寸法が130mmではなく135mmなので
片側2.5mmぶん ロードハブより余裕があることと、
フリーボディが現行より短いので
右フランジを内側に詰める必要が無いということです。

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左エンドナットが逆向きに付いていたので

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直しました。
なんじゃこりゃ。

217リムですが、実測で414gでした。けっこう軽いです。
リム幅は実測で22.2mmでしたが、
これは最近のロード用ワイドリムよりも むしろ狭いくらいです。
このリムでも もちろん 2インチ(50.8C)以上の幅のタイヤを装着することができます。

RM400プロの実測重量は395gでした。
リムの名前の400というのは公称重量で、これはアラヤの他のリムの
CTL-370やCTL-385、プロスタッフ340やプロスタッフ400、
RM-395 Team XC(これも名作)などと同じですが、
RM-17は 17gというわけではありません念のため。


~おまけ~
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取り付けるスプロケットは CS-M953という
950系XTRの9Sギヤですが、これは貴重品です。

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↑スパイダーアームが このようにヌスミ形状になっておりまして、
シマノのMTB用の初代の完組みホイール3種のうち
トップモデルであるWH-M959は、
このCS-M953と 750系XTのスプロケットであるCS-M750の
2つしか取り付けができないという ふざけた構造になっています。

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こんな感じで、フリーボディの端面が ハブ体に埋まったような形になっているので
これに対してヌスミ形状になっている
スプロケットしか取り付けられないというわけです。

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その理由については「フランジ幅の確保のため」ということになっていますが

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ハブ体の寸法はともかく スポーク本数と組み方が
全然ダメなので 横剛性はからっきし、
少なくとも手組みホイールで これを超えるのは非常に容易です。
かといって 後輪を仮に24Hにすると、
少なく見積もっても40gの重量増になり
ホイールの軽さを訴求しにくくなります。

シマノホイールですが、
ハブの耐久性は過剰品質といってもいい出来なのに
リムやスポークの耐久性がそれに追いついていないうえ
リペアパーツの供給も早々に打ち切るので
結局 長くは使えない、というのを 初代から変わりなく続けています。

まさに今日、これより前の世代のXTRハブでホイールを組んだわけですが
手組みホイールのほうが長く使えるという例が ひとつ増えました。

あと、CS-M953および750ですが、廃版のうえ入手不可なので
WH-M959を持っていても対応スプロケットが無いことには使えません。
とんでもない商売です。
リペアパーツも調べたのですが、
「CS-M750の11Tトップギヤ単品」だけが
現在 CS-M953と750関係で入手可能なパーツです。
という理由で 先ほど「貴重品」と書いた次第です。

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レーシングゼロさん  

お客さんから レーシングゼロをお預かりしました。
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前輪は 紙1枚ほどのセンターずれと軽い横振れ取りだけです。

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本題は後輪で、座屈でビードフックを曲げたので
直してほしいということです。
見たところ、大きな振れも出ています。

上の画像は一応の作業後ですが、
当店で 仮のスプロケットとタイヤを取り付けて
ブレーキの当て利きをさせつつ試乗しました。

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↑ここです。

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びふぉー
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あふたー
ブレーキの感触では凹んだ箇所が分からない、
というところまでは修正できませんでした すみません。
これ以上となると リムの交換となります。
振れも 可能な限りは取りました。

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ゾンダさん  

お客さんから ゾンダをお預かりしました。
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前後ともセンターずれ無し、振れも ごく軽微でした。
・・・あと とくに書くことが無いぞ、困ったな。

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オープンプロとレコードハブでホイールを組みました(後輪だけど前編)  

今日もホイー(以下略)。
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オープンプロで後輪を組みました。

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レコードハブ32H 全コンペヨンパチ組み結線ありです。

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ステッカーが 最新のロゴになっていました。

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ラピーデSL45のハブで のむラボホイール1号を組みました  

お客さんから ローヴァルのラピーデSL45の後輪をお預かりしました。
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ブレーキ熱で リムがグシッたのでハブを使い回して
練習ホイールを組んでほしいということです。

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↑バルブ穴の部分が、グシッと潰れています。
そのせいでステッカーに しわが寄っていますが、
名前にSL(Short Life)とあるので仕方がないのかもしれません。

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反対側です。
お客さんが スペシャライズドにリム交換の可否を問い合わせたところ、
スペアのリムが無いので出来ないそうです。
まるで常備していた期間が存在するかのような言い方ですね。
たかが 5~6年前のホイールの修理も出来ないのかスペシャライズドは。

追記:出来るというなら直してみせろよ 出来ないなら黙ってろ

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ハブ胴のステッカーがピラピラしていますが、
洗浄するときに剥がす許可を お客さんからもらいました。
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右フランジには チェーン落ちの跡があります。

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洗いました。

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XR300リムで組み換えました。

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2:1組みなので 左右異径組みにすると
反フリー側のほうが高テンションになる可能性があるため、
左右とも 黒CX-RAYのストレートスポークにしています。
2:1組みといっても、フルクラムの場合はフリー側の交差が
もっと最接線組みに近く 最終交差の挟角が鈍いのですが、
ローヴァルでは最終交差の挟角が鋭くなっています。
かなり大げさに言えば、フルクラムよりもローヴァルのほうが
左右ラジアル組みに近いということです。

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例えば、レーシングクアトロでは 反フリー側ラジアル組みのスポークが
真横から見てフリー側の最終交差上を通るので
最終交差スポークの先のリム側の位相が
右左右
赤で示した部分となり、
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レーシング3では反フリー側のスポークが
最終交差ではない交差上を通るので
右左右右左右
となるので
リム側の位相が近いので最終交差の挟角が鋭くなる・・・というのは誤りです。

レーシングクアトロも 3も、どちらも「お休みの位相」があるので
右左右休休 ←レーシングクアトロ
右左左右休 ←レーシング3
となり、リム位相上の角度差は同じです。
最終交差の挟角が異なるのは フランジ径とリム高が異なるためです。

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ところが、ローヴァルのリムは お休みの位相が無いので
最終交差の先のリム穴は 右左右右左右となり
そのせいで最終交差の挟角が鋭く(ラジアル組みに近く)なってしまいます。
先ほど挙げたフルクラムが21H、SL45が24Hというのも関係ありますが。

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さらに、フランジ上でのスポークヘッドの位相が
均等ではなく疎密になっていて
寄ったスポーク穴同士で最終交差になっているのも
挟角が鋭くなる理由です。

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見方を変えると、
疎密フランジ穴の「疎」同士と「密」同士は 同じ間隔なので

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スポークの線分を内側に延長すると
フランジ穴の間隔が均等になる 仮想フランジが取れます。
これは 均等間隔穴の普通のハブであった場合のフランジ径になるので、
同じスポークの角度の普通のハブで考えると
ローヴァルの疎密穴フランジは
見た目よりスモールフランジになるということになります。
(剛性うんぬんとかではなく スポーク角度だけの話です)

現行のフルクラムのリム穴位相は 右左右休の反復ですが
(レーシングライトやレッドウインドなどの例外あり)、
これは右左右左の左右同数組みから
左を半数 間引いた格好になるので、スポーク長さの計算が楽なのです。
28Hロクゼロ組みから反フリー側のスポークを間引くと
レーシングゼロ・3などと同じ21Hになります。

今回のローヴァルでは、お休み無しのリム穴位相と 疎密フランジなので
スポーク長さの計算が非常に面倒でした。

おっと。何が書きたかったのかというと、
ロクゼロ組みよりは ヨンゼロ組みに近いローヴァルの2:1組みの場合
多少は左右異径組みを盛り込んだほうが良かったのでは?という話です。
ところが実際には、ストレートスポークでも
スポーク比重100%・85%・65%の3つしか選択肢が無いので
レース/CX-RAYなどの 85%:65%では
2:1組みにするには 左右差が大きすぎると判断したので
結局 左右CX-RAYで組みました。
スポーク比重75%のスポークで 安定供給されるものがあれば
こういうときに便利です(たぶん)。

ただ、65%のスポークで丸断面の場合 カッチリ張る前に
伸張方向の塑性変形こと「うにょーん」が起きることが
経験上 分かっていますが、
もし75%のスポークが丸断面であった場合
ホイール組みの実際上の範囲で うにょーんが起きるかどうかは不明です。

扁平スポークであれば まず起きないことは、
完組みホイールや 安定供給されない首折れスポークで
約75%のものがあるので 確認済みです。
というより 65%で起きないなら普通は75%で起きる道理が無いのですが。

現行モデルでいうと ゾンダが左右異数組み且つ左右異径組みですが、
あれは いい落としどころなのかもしれません。

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まだまだ 続くでよ。
当初 お預かりしていたのは後輪だけだったのですが、
前輪も ブレーキ熱でぶっ壊れたので組み換えをご希望です。

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下りのブレーキで リムが熱くなっていたのが原因というのは
お客さんも認めるところですが、
急に「バンッ!」と音がしてカーボンがはじけたそうです。
怪我をしていないのだけが幸いです。
ちなみに、保証期間とやらが過ぎているので
リムの交換には応じられないというのがスペシャライズドの回答です。

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↑めくれているところ

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↑めくれ始め

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リムテープも、熱で幅が縮んで リムに融着したみたいになっています。

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組めました。
こちらも XR300リムで

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20H 黒CX-RAYストレート仕様 ラジアル組みです。
というかラジアル組みしかできません。

こちらのハブはステッカーがクリアの下にあって剥がれない仕上げになっていました。
リヤハブは フリーボディがスターラチェットなのでDT製ということになりますが、
フロントハブは シャフトのアルマイトの色がTniやパワータップと同じなのと、
ベアリングが EZO刻印の北日本精機のものだったので、ノヴァテック製のようです。

ところで、XR300リムに組み換えたことで リム重量が軽くなっています。
XR300リムの当店調べの平均重量は462gで、
これは 私がお客さんに説明するときに使う数値でもあります。
今日 別件で組んだ1号のリムを測ったところ458gでした。
これは少し軽い個体です。
で、XR300リムは30mm高、SL45のリムは45mm高ですが
リム高が30mmから15mm上がった場合、
どの程度の重量増であれば仕方ない(あるいは むしろ良い)と納得できて
ハイト/ウェイトレシオから どちらのリムが総合的に優れていると
考えられるのか、という問題があります。

仮に、SL45のリムが480gであれば
単純に上位互換だと考えていいでしょう。
では500gなら?550gなら?
もし600gであった場合、リム高15mm差ぶんだけ
内周部に重量が分散して あとエアロ効果が高いとしても、
絶対重量から考えれば「重たすぎてダメ」ということになってしまいます。

これはリム単体での話で、ホイール全体で見れば
組み上がりの硬さは 後輪が組み換え前と同じ程度、
前輪は たぶん違いが分かるくらい硬くなったという程度には張れました。

ガッカリさせてはいけないのでSL45のリム重量は公表しません。
誰が教えるか くそが。←うわこいつきわめてかんじわるい

















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オ待タセシマシタ!コチラノ画像ヲ ゴ覧クダサイ!

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りやりむデス!

DSC01240amx6.jpg
ふろんとりむデス!
ハジケタ箇所デ 撮ロウトシタラ りむガ自立シマセンデシタ!
↑やーめーろー!

category: のむラボホイール

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シマノの現行11Sチェーンの取り付け方向について  

こんなことを書く日が来るとは。
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今日、お客さんのバイクのチェーン交換をしたのですが
チェーンの向きが逆になっていました。
取り付けたのは お客さんではありません。
これをやらかしたショップですが、複数のスタッフがいて
うち一人がそこそこマシな仕事をするのを除けば
けっこうメチャクチャな整備をやらかすところでして、
普段からスカタンのケツモチで お世話になっております。
(いつも ありがとうございます!)

変速性能が悪い・・・のは 見ての通り ローターのチェーンリングだからとか、
あるいは チェーンが伸びているからなども あるかもしれませんが、
そもそも新品の状態で間違って取り付けているという時点で
100%の性能では無かったはずです。

で、向きの見分け方ですが

DSC01202amx6.jpg
↑右側から
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↑左側から
「アウタープレートに何らかの印字がある側を右側にする」
が正解です。
よって この状態は間違いです。
このチェーンは CN-HG700ですが、
デュラエースがHG900、アルテグラがHG700、105がHG600であったところ
現行モデルでは901、701、601と品番の末尾が1つ進んでいます。
ちなみに、マイナーチェンジのタイミングからか
最初に変わったのは701です。

今回のチェーン交換も 700から701にします。

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印字がある側(右側/外側)
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印字が無い側(左側/内側)

印字が無い側の、アウタープレートの角のカットが ある側と異なります。
この形状の理由について シマノは
「高負荷下のシフティングでのスムーズなギヤチェンジ」と
「静かなペダリング」の2つを謳っていますが、
印字が無い側を内側に取り付けた場合に
チェーンリングの下側やスプロケットの上側から
チェーン離れが良くなりそうなカッティングに見えるので
静かなペダリング(とくにアウター×ロー付近でチェーンが斜めにかかった場合)
というのが一番の理由だと 私は思います。

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チェーンの向きについては、間違いようが無いように
イラスト入りで 袋に書いてあるのですが、
目に入らなかったのでしょう。

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CN-HG701を正しい向きで取り付けました。

チェーン交換よりも、センスの無いアウターの取り回し(お客さんも気にしてたくらい)を
切り詰めたりして直す作業のほうに時間がかかりました。

HG900系以降の11Sチェーンを お使いの方は、
いま一度向きを確かめてみることをオススメします。

それはいいとして、↑こういうことを書くと
「のむラボ日記を読んでたら、
プロに任せたはずの仕事が間違っていたので
やらかした その近所のショップに文句を言いに行った!」ということが
私の知らぬところで起きて、
お客さんが急に余計な知識を得た理由がここだとバレて
私が どこぞの知らぬショップ共に恨まれる、という流れが確実に存在します。
別にいいんですけどね。
これを読んだ人と その知り合いの範囲くらいだけでも
チェーンの向きの間違いが無くなれば。

category: その他 機材の話

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のむラボホイール1号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール1号の後輪を組みました。

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エボライトハブ24H 半コンペヨンロク組み結線ありです。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール1号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール1号の前輪を組みました。

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エボライトハブ20H CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

category: のむラボホイール

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シャマル ミレさんと シャマル ミレさんと シャマル ミレさん  

お客さんからシャマル ミレをお預かりしました。
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前輪に かすかなセンターずれがあった以外は問題無しです。
これ以前に使っていたアクシウムから スプロケットとタイヤを移しました。

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別の お客さんですが、まとめます。
同時に店内にあって、間違いがあってはいけないので
グランプリ4000SIIの新品を履いているかどうかで 判別していました。
こちらは 前後輪とも ほぼ問題無しです。

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まだ別件であるのですが、こちらはカンパニョーロフリーボディ仕様です。
後輪が少しずれていて 振れもありました。

共通しているのは 3件とも新品で、3件とも海外通販だということです。

category: のむラボ日記

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レーシング ゼロ カーボンさん  

お客さんから レーシングゼロカーボンをお預かりしました。
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「前後輪のうち どちらかをお持ち込みされた場合は
お客さんの目にもはっきりとした瑕疵があるということ」
の法則により、これも横振れがありました。

点検前の暫定センターは ずれていましたが、
振れが左右ともにあったので 本当にずれていたのかは不明です。
(たまたま 最も横振れがある箇所にゲージを当てた可能性があるので)

こういう場合は ひと通り振れを取ってからセンターゲージを当て、
ずれていれば直すだけです。

作業前に暫定センターを見るのは、
振れがほぼ無いのに ずれの量がある程度以上である場合
片側偏重の振れ取りで センター出しを兼ねると 作業が早く済みますし、
例えば 反フリー側にずれているのに 反フリー側の増し締めから取りかかると
一旦センターずれを増大させてしまい二度手間になる、といったことが
暫定センターを見ることで避けられるからです。

category: のむラボ日記

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WH-9000-C35-CLさん  

お客さんから C35の後輪をお預かりしました。
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落車が原因で ゴクッと振れている箇所がありましたが
リムに曲がりなどが無いので きれいに直りました。

シマノのホイールは、リムが軟らかいのに
フロント16H・リヤ20Hと少ないスポーク本数で
高テンションに張っているため リムが左右に うねっています。
C24の前輪は とくに顕著です。

C35だと、C24よりはブレーキゾーンとニップルに距離があり
スポークテンションによる変形も伝播しにくいからか
C24よりは かなりきれいに追い込めます。

category: のむラボ日記

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スピード 40 Cさん  

お客さんの注文で フルクラム40Cを仕入れました。
たまには 完組みホイールも売ります。
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フルクラムのレーシングスピードシリーズは、
20mm幅リムでチューブラー仕様のみです。
これは 旧ボーラと同等のスペックで、廃版にはしないものの
ワイドリム化もせず クリンチャー仕様も出さないという状態になっています。

カンパニョーロには無い40mm高カーボンリムのモデルで
レーシングクアトロカーボンというのがありますが、
スピード40は それの上位モデルです。
レーシングクアトロカーボンおよび 新ボーラと同じ24.2mm幅リムで、
40Tがチューブラー 40Cがクリンチャーという展開になっています。
レーシングクアトロはブレーキゾーンより内周側がUDカーボンですが
スピード40では3K編み編み模様となっており

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ハブがカーボン胴になっています。
ベアリングは 40CはUSBですが、40TはCULTです。
これによって
「フルクラムは ベアリングが小径化した新フロントハブで
CULTのものを出していないので、
新フロントハブで CULT化しているフルクラムのホイールは
本来してはいけないことになっているカンパニョーロのベアリングを移植したもの」
という判別ができなくなりました。

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間違いなく正規代理店から仕入れたものですが、
やっぱりサインはありません。

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タイヤレバーですが、カンパニョーロの「カンパニョーロ無し」が付属していました。
かつて このタイヤレバーには、カンパニョーロのロゴが入っていたのです。
ロゴ無しになって ずいぶん経ちますが。

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↑これです。
聞くところによると、フルクラムロゴのものも
非売品、サンプル程度の数ながら存在するそうです。

すみません、もしここを見てたら
1本送っていただけないでしょうか。

↑誰に問いかけたのかは秘密です。

点検のことを すっかりすっぽかしていますが、
前後輪とも ほとんど何もしなくて済みました。

category: のむラボ日記

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ボーラ ワン 50 ダークラベルさん  

お客さんから ボーラワンをお預かりしました。
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ロゴが逆さの状態で撮っているのは、
バルブ穴を真上にして置く癖があるからです。

前後輪とも うっすらセンターずれありでしたが、
振れはキッチリ取ってありました(かえって調整しづらい)。

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チューブラー仕様です。

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最近は サインをしないようですね。
仕事さえ ちゃんとしてあれば 別にいいのですが。

category: のむラボ日記

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エウラス 2WAY-FITさん  

お客さんから エウラスをお預かりしました。
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現在、フルクラムにはレーシング1というモデルがありません。
これはレーシングゼロとの差別化が難しくなったからです。
現行のエウラスは、シャマルウルトラとリムを共有していて
違いといえば ハブのベアリングがUSBか鉄球かという点くらいです。

で、これも鉄球ベアリングなのですが
非常によくこなれていて 新品のCULTよりもスルスルと回ります。
この具合は、ボールレースが少し摩耗する必要があるので
玉当たり調整では出せません。

点検ですが、
リヤハブに少しガタがあった以外は 軽い振れ取りだけで済みました。

category: のむラボ日記

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シャマルウルトラ 2WAY-FITさん  

お客さんから シャマルウルトラをお預かりしました。
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画像は作業後のものです。
IRCのチューブレスタイヤから パナレーサーのチューブレスタイヤに履き替えて
シーラントも注入しています。

後輪にセンターずれがありましたがフリー側にずれていたのと その量から
「元々うっすらフリー側にずれていた分+経年使用でずれた分」の合計だと思われます。
それ以外は とくに問題はありませんでした。

category: のむラボ日記

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ボーラ ウルトラ ツー 35 ダークラベルっぽいホイールさん  

お客さんから 謎のホイールをお預かりしました。
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ボーラ ウルトラに見えますが、違います。

35mm高リムのボーラの初出は2014年ですが、
2014年時点でのボーラウルトラ相当のモデルは
50mm高が BORA ULTRA TWO表記/内蔵ニップル
35mm高が BORA ULTRA 35表記/外出しニップル
となっており、リム幅はどちらも20mmで チューブラー仕様のみの展開です。

2015年からは 50mm高モデルも
BORA ULTRA 50表記で外出しニップルになり、
35mm高も50mm高も クリンチャー仕様が出て
リム幅も24.2mmにワイド化しました。

何が言いたいかというと、
BORA ULTRA TWO表記の35mm高モデルは存在しないということです。
このホイールのラベルですが、剥がれません。
クリアの下に貼ってあり 本物同様の質感で手が込んでいます。
また、ニップルは対辺3.2mmの四角のもので汎用品と同じです。
これもまた本物と違う点です。

リムに CULTとありますが

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ハブは リーフハブの兄弟品なのでCULTではありません。
スポークは CNスポークの要スリット穴の扁平エアロです。

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細いハブ胴を フランジより外にも延長している関係上
サイズの小さいベアリングを採用していて、
仁丹みたいな大きさの鋼球が すぐに逝くのが
アメリカンクラシックみたいなハブの弱点のひとつですが、
このハブでは ベアリングだけはそこそこ大きいものを使っているようです。
そのためアウトバテッドした格好になっています。

DSC01147amx6.jpg
ちゃんと、2:1組み用にオプティマイズされたハブを使っています。
オプティマイズというのは「最適化する」という意味ですが、
パーツを軽量化のために肉抜きすることも
オプティマイズと表現することがあります。

フリー側のスポークが逆イタリアン組みですが、
カンパニョーロが 首折れスポークでホイールを組む場合
フリー側はイタリアン組みで組みます(現行では カムシンなど)。

そういえば、2:1組みの手組みホイールを
エラソーに売っていたショップがあった気がしますが、
あれは32Hハブ/24Hリム組みで 専用設計のハブでは無かったうえに
なぜか左右交互の穴振りがきついリムで組んであったので
リム穴の振りとは逆にスポークが出る箇所が必ず発生するという
お粗末なものでした。
穴振りが無い(または無いと思われる)24Hのリムも たくさんあるのに、
なぜ わざわざ穴振りがきついリムを選択していたか不可解です。

このホイールのリヤリムは右左右に穴振りがあるので
間違えて逆に組むことができません。

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↑前後輪とも この程度のうっすらセンターずれありで
後輪は細かい横振れもありました。

category: のむラボ日記

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コスミック プロ カーボン SLさん  

コスミックの後に どこまで続くんだ、という名前のホイールを
お客さんからお預かりしました。
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お客さんというより 某有名チームの選手なのですが。
それはいいとして、

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今回も 期待を裏切らない出荷精度です。
反フリー側にリムがずれていますが これが非常に困ります。
反フリー側をゆるめれば この程度のセンターずれでも簡単に直りますが、
フリー側を締めて これを直すのは 容易ではないのです。

しかも お客さんが「もがいたらシュータッチする」とか言ってるので
ゆるめるという選択肢はありません。
なんとか ほぼフリー側の増し締めだけで、センタードンピシャにしました。

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コスミックカーボンといえば 20H反フリー側ラジアル組みで
13番のエアロスポーク(かなり扁平)で、
キシリウムエリートが 20Hフリー側ラジアル組みで
14番のエアロスポーク(そこそこ扁平)でしたが、
これはコスミックを名乗りながらフリー側ラジアル組みにしてあります。
それよりも英断なのが、24Hにしたということですね。

超ディープリムなどの場合を除いて、
スチールスポークの後輪で 24Hより20Hのほうが
総合的に優れているというなら、
私も のむラボホイールで採用しているはずです。
といっても、24Hが「ヨンロク組みが無理なく可能になる最少本数」だからという
理由のほうが大きいのですが。

category: のむラボ日記

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Xカーボリムのホイールを組み換えました(後輪だけど前編)  

お客さんから アンブロージオのX-CARBO(エックス カーボ)リムで組まれた
前後輪をお預かりしました。
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リムは コリマの「エアロ」のOEM品です。
これは長らく変わらなかったのですが、
ある時期からは ZIPPのMID-V285に変更になっており
ステッカーもそのままで別のリムになっていますが すぐに見分けが付きます。

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DSC01171amx6.jpg
ハブは前後輪とも7700で、
前輪が28H全コンペ反ヌポークラジアル組み、
後輪が28H全コンペヨンゼロ組みです。
元の状態がしょぼいので、組み換えに際して落差を感じてもらうのが
たやすいので助かります。

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どうでもいいですが、前後ハブともエアロスリット穴仕様でした。

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コリマのエアロなのは間違いないですが、
当時のエアロと違い 逆穴振りではなく正穴振りです。
このリムの穴振りは強烈なので、無視して組むことはできません。

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後輪が組めました。

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ハブはPMPの28Hハブで、
カンパニョーロフリーボディで エアロスリット穴という仕様です。

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CX/CX-RAY 28Hヨンロク組み結線ありです。

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前後輪のスポーク数が同じだったので、
元前輪から後輪を組みました。

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スプロケットとタイヤを付けて乗り比べたとき、
組み換え前のほうを選ぶ人は たぶんいないと思います。
仮に全コンペヨンゼロ組みがタレていて、
いくらか増し締めが可能だったとしても
組み換え後の硬さには絶対に追いつきません。

私は「手組みホイールが完組みホイールに 完全に勝てる」
などとは思っていませんが
こんなしょぼいホイール組んでたら
そりゃ完組みホイールのほうがいいということに
なってしまうだろうな、と思います。
手組みでしかできないことをやりませう。

category: のむラボ日記

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パワータップハブで のむラボホイール5号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから パワータップハブの後輪をお預かりしました。
以前に私が組んだものですが、
その前の形態も私が組んだものです(→こちら)。

当時 XR200リムの32Hの在庫を切らしていたので
私のオープンプロをお貸しする形で後輪を組んでいましたが、
今度こそ のむラボホイール5号に組み換えます。

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パワータップのフリーボディは ゆるいポン当て式なので、
スプロケットがついた重さで揺すられると このようになります。
実際に、届いた箱の底にスプロケ付きフリーが外れて転がっていました。

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↑スポークが汚れています。

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32Hなので 全CX-RAYにしていますが、
組み換え後も全CX-RAY・赤アルミニップルにします。

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スポークとニップルは使い回しません。
リムは試作ホイール用にします(というか元々がそうです)。

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フリーボディのラチェットを洗浄しました。

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組めました。

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エリートプラスハブ32H 全CX-RAYヨンパチ組み結線ありです。
先ほど「32Hなので全CX-RAY」と書きましたが、
同じお客さんの のむラボホイール5号の24Hの後輪は半コンペにしています。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール5号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の前輪を組みました。

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エボライトハブ20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。
これの相方の後輪も すでに組んでいますが、
非常に特殊なホイールのため 持ち主が特定されかねないので
ここに載せることはありません。

category: のむラボホイール

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リドレー ヘリウムのフロントメカ台座を交換しました  

ドリルがうなる!
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お客さん(たぶん)から リドレーのヘリウムをお預かりしました。
「フロントメカの台座が割れた」ということです。
・・・何を言っているのか よく分かりませんが、持って来てもらいました。

この人のバイクですが、タイヤの向きを逆に履いているなどは
まだかわいいほうで、チェーンの表裏や リヤメカプーリーの上下を
わざと間違えてるんじゃあないかと思うくらいの高確率で間違えていたり、
アウターの長さが長すぎたり ブレーキシューの高さが合っていなかったりなど
ツッコミどころが多くて困ります。
行きつけのショップは、自転車屋を片手間でやっているからか
そのうえ問屋さんへの支払いが常に滞っているなど
明らかにナメた仕事なので、たまに見たときに不備だらけなのが
素人仕事なのか そのショップでやったのか 本当に見分けが付きません。
そんな愚痴はいいとして・・・。

「逆歯離れ」が起きています。
フロントメカの羽根の前端になるほど
アウターチェーンリングの歯先との距離が開いています。
これと逆の現象は、昔と違いシート角を立てざるを得ない
最近のフレームで よく見られますが、
逆歯離れは普通起きません。

DSC01074amx6.jpg
ロー側の調整ねじが えらく上に抜けています。
このくらい出ていると ねじの先端はフロントメカを押していないので
実質はねじを外した状態と同じです。

DSC01075amx6.jpg
で、今回の異常ですが
DSC01076amx6.jpg
本当にフロントメカ台座が割れていました。

これを何とかしてほしいということです。

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ぎゅいーん。
リベットの頭をとばして、台座を外しました。
接着剤がかなり効いていたので 外すのに苦労しました。
こんなことをする前にリドレーの代理店に相談すべき、
と 思われるかも知れません。
実際、これは海外通販ではなく正規代理店経由のフレームです。
が、それが出来ない事情があるのです。書けませんが。

ここに新たに取り付ける台座ですが、
フロントメカの取り付けバンドを加工して作ります。
ただ、それにも条件がありまして
DSC01113amx6.jpg
↑こういうのはダメです。というか無理です。

DSC01114amx6.jpg
フロントメカより前の部分に、リベットを打つスペースがありません。

DSC01115amx6.jpg
フロントメカの取り付け穴が長穴ではないので、
位置調整が出来なくなるのもダメな理由です。
あと、バンドの肉抜きのせいで リベットの穴を打てません。

DSC01099amx6.jpg
DSC01100amx6.jpg
DSC01101amx6.jpg
これらの条件をすべて満たすバンドが トーケンにあります。
28.6mmなのは、ヒンジを切りとばした後に
シートチューブの形(非真円)に沿わせるのに
この径が最も都合がいいからです。
しかし、黒アルマイトのものは加工の跡が目立つので

DSC01102amx6.jpg
同じものの色違いがヨシガイ(※)から出ているので それを使います。

※:○吉貝(ヨシガイ) ×吉貝(キチガイ)

DSC01103amx6.jpg
DSC01104amx6.jpg
DSC01105amx6.jpg
↑こうなっているのですが、

DSC01116amx6.jpg
図で描くとこうなります。
ヒンジのピンの長さ(ピン穴の深さ)が短いかどうかが 賭けでした。
ちなみに、新しい台座を作るのは フレームの元の台座を外す前にやっています。

DSC01117amx6.jpg
ここを切ります。

DSC01118amx6.jpg
次に、ここを平面に削いでおきます。
ここにリベットを打ちこむわけですが、
ヒンジ穴の空洞があっては まずかったのです。

DSC01120amx6.jpg
リベットの径は3.2mm、下穴は3.4mmであけます。
リベットの頭が枕頭になるように、リベットの頭の径である
約7mmのザグリもいれます。
部材が分厚いので、こうしないとリベットがフレームに効きません。

DSC01121amx6.jpg
元の台座の穴位置を描き加えました。
このうち、右下の穴を新しい台座と同じ位置にします。
左上も同じ穴を使うように、新しい台座に穴を設けます。
右上は残念ながら使えません。
左下は新しい台座の形状の関係から使えませんが
リベットは必要なので 少し右に新しい左下の穴を設けます。


DSC01079amx6.jpg
↑左上と新左下

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↑右下

DSC01078amx6.jpg
↑裏から見たところ

DSC01081amx6.jpg
↑こんな感じになります。
右上と旧左下は台座の形状の都合上使えません。
わざと はしょっていますが、台座をフレームに沿わせるように
加工するのは けっこう難しかったです。

DSC01085amx6.jpg
右下基準で台座の位置を決めたので
フロントメカの取り付け穴位置はここになりました。
50~53Tの範囲であれば全く問題ありません。

DSC01087amx6.jpg
フロントメカを固定したところ、
冒頭の逆歯離れから、ややひどい程度の歯離れになりました。

DSC01089amx6.jpg
時系列が前後しますが、先に書いておきます。
ぎゅいーんの粉が飛び散ったので

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洗車しました。

DSC01090amx6.jpg
リヤ変速をローギヤに入れたところ、
内側のプレートとチェーンの間が空いています。
ロー側調整ボルトが飛び出ていて調整が効いていないからですが
・・・あれ?

「アウターへの変速による羽根の摩耗を抑えつつ
インナー×ローでチェーンがチャラつく異音を鳴らなくするプレート」が
なぜか付いていません。
どうやったらこれが落ちんねん いつもこんなんやんけ ふざけんな

ちなみに、このパーツのリペアパーツとしての名前は
「スキッドプレート」といいます。
電動のフロントメカには付いていないので、
アウター変速時の摩耗うんぬんが主目的ではなく
トリム操作が足りない場合の異音を消す効果のほうが大きいと思われます
(電動コンポはトリム操作を勝手にするので)。

インナー×ローで、フロントメカを落とし切れていない状態で
スキッドプレートが無い場合、シャラシャラと異音がするわけですが
スキッドプレートのせいで異音自体は ほとんどしなくなります。
といっても異音がしないだけで、接触は起きています。
トリム操作がちゃんと出来ない人を想定した
フールプルーフフェイルセーフということです。

また、最近 インナーワイヤーを内蔵するフレームが非常に多いわけですが
ダウンチューブをライナーが通っている場合、
インナーワイヤーとの抵抗が大きくなると
レバー操作をしてもフロントメカが戻りきりません。
フロントメカをインナーいっぱいに操作してからペダリングし、
そこからフロントメカを指で内側に押すと まだ少し動く(戻りきっていない)
といった現象が実際に起こります。
あと、9000のシフトインナーのコーティングが剥がれて
ライナーに詰まってグズるのもダウンチューブ内の抵抗が増す原因になるので、
ライナー式の内蔵フレームは 長い目で見れば
コーティングインナーを使わないほうがいい
(9000のインナーが 9000のフロントメカの動作不良の原因になっている)
と断言できる事例も多々あります。

DSC01091amx6.jpg
この修理自体が急ぎなので、私の手持ちのフロントメカから
スキッドプレートを移します。

DSC01092amx6.jpg
しかし、この汚い穴にパチンとはめるのが はばかられるので

DSC01093amx6.jpg
フロントメカを洗ってから取り付けました。
しかし・・・

DSC01094amx6.jpg
遅かりし
DSC01095amx6.jpg
由良之助
スキッドプレートは実はけっこう仕事をしていた、と証明する形に
なってしまいました。
羽根がけっこう削れています。
度重なるアウターへの変速が主因でこうなる、というのであれば
電動のフロントメカにもスキッドプレートが必須なわけですが
この摩耗はそれではなく、トリムをやり切っていなくて
チャラついていたのを無視し続けていた結果と思われます。
ひとつ擁護しておくと、元のフロントメカの台座が割れていた時点では
フロントメカの後端が外に振る形で固定されていました。
なのでトリム操作うんぬんを別にしても
この部分が擦りやすい状況にあったとは思いますし、
そのために あんな極端なねじの調整をしていたのかもしれません。

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あと、フロントメカの取付座金(←これもリペアパーツの正式名称)ですが、
9000の純正品を使わないほうがいい、または使ってはいけない場合が多々あります。
今回も従来の、縦幅が広く接触面積が広いものにあえて交換しました。

DSC01122amx6.jpg
おもて
DSC01123amx6.jpg
うら
↑これかんがえたやつあほ
みみっちい軽量化もけっこうですが、
例えば この座金をカーボン製の直付け台座に取り付けようとすると
ミシミシと食い込んでいくので実質使えない場合もあります。
カーボン製の直付け台座の場合、フレームメーカーによっては
専用の座金を用意している場合もありますが
全てのメーカーがそうというわけでもありません。

今回の台座の破損も、締め付けトルクが過剰だったなどあるかもしれませんが
そもそも これを使ったからというのも否定できないと思います。

DSC01127amx6.jpg
フロントメカの直付け台座のスリットですが、
M5ねじ(固定ねじ)が通ればいいだけなのに
それよりもかなり広い幅の長穴を設けているものがあります。
ものによっては 座金の角っこが
スリットに落ち込むように食い込むこともあります。

DSC01126amx6.jpg
↑これは別件ですが、非常に幅広の穴で
しかもフレームの付属品として幅広の座金が付属していなかったので
私のほうで 幅が広いものにしました。
フロントメカの位置を、左右に振ってチェーンリングに対して
まっすぐに取り付ける都合上 M5ぴっちりのスリットだとマズいのかもしれませんが、
それにしても これは広すぎです。

この件も チェーンリングに対してまっすぐ取り付けた結果
フロントメカを振る形になったので
座金と台座のかかりが右と左で違います。
左(フレームに近い側)のかかりが かなり浅いですが、
これは旧シマノ純正座金にしても 前述の落ち込みが起きたので無理でした。

DSC01124amx6.jpg
なぜ私が これを常備しているのかってことですが、
新座金を必ず使わないというわけではありません。

DSC01129amx6.jpg
出来ました。

DSC01128amx6.jpg
先ほどと比べても、さらに歯離れが修正されています。
これはフロントメカのほうをいじったからです。
FD-7900は、それ以前のフロントメカと違い 羽根の剛性が非常に高く
歯離れ修正をさせてくれなかったのですが、
FD-9000は 7800や7700よりは硬いものの歯離れ修正が出来ました。
歯離れ修正時の反応だけで比較すれば、
FD-9000はFD-7900よりも軟らかいです。

DSC01130amx6.jpg
よーしここで究極の歯離れ修正見せちゃうぞー

DSC01132amx6.jpg
私物です。
変速時の接触ポイントでない部分は削いでOK、という考えのもとにやりました。
もちろん、羽根全体の剛性は落ちています。
無茶な変速をすれば すぐに逝くはずなのですが、
幸い まだ壊れていません。
これ、画像ではお伝えできませんが 非常に変速がスムーズなのです。
本来は 外側のプレートに「インナーへの変速用スキッドプレート」にあたる
ポリマーのパーツが付いていますが、あえて外しています。

DSC01135amx6.jpg
DSC01138amx6.jpg
DSC01136amx6.jpg
カンパニョーロでは、このポリマーがフロントメカに付くようになってから後に
外側の羽根がカーボン化しました。
(一部、説明に不要な画像が混じっていますが気にしてはいけません)
インナーへの変速時に カーボンで直接チェーンを押すことが
ポリマーのおかげで避けられるわけです。
が、外羽根がカーボンになっている最新のフロントメカでは ポリマーがありません。
カンパニョーロのことにジャパンいち詳しい人に訊いたところ、
ポリマーが不要だと判断されたから そうしたのだそうです。
該当するのはスーパーレコードEPS・スーパーレコード・レコードの3つで
レコードEPSは外羽根がアルミ製+ポリマーになっています。

DSC01133amx6.jpg
↑元の台座

DSC01134amx6.jpg
割れているのを戻すように 指で思いっきり押さえても、
すき間をピッチリと閉じることはできません。
この状態で めっちゃ硬いです。

category: ドリルがうなる!

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のむラボホイール5号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の前輪を組みました。
元々のホイールは XR200リムをお客さん自身で組んだもの、
次は それが壊れたのでXR200リムで私が組んだもの、
今回はそれがまた壊れたのでXR200リムで私が組みました。

お客さんのホイールとしては3代目、
のむラボホイール5号としては2代目となります。

DSC01083amx6.jpg
ハブは ノヴァテックの291ハブ
(Tniエボハブと同等、というかOEMの元ネタ)20Hで
スポークは CNスポーク製の丸穴が通るエアロで
CX-RAYよりもやや厚ぼったいもの、
組み方は お客さんの希望でヌポークラジアル組みにしました。

一本だけ ペイントされた赤スポークは
「バルブ穴の対岸、リムの継ぎ目の隣で左側」を
ご指定されたので そうしました。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール5号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。として ここに出せないホイールを
1ペア組んだのですが、それでは記事にならないので
DSC01068amx6.jpg
頑張って のむラボホイール5号の後輪を組みました。

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エボライトハブ24H 半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

DSC01070amx6.jpg
お客さんの希望で 緑アルミニップルにしました。

category: のむラボホイール

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内装7Sハブと105ハブでホイールを組みました  

お客さんから、通勤用のクロスバイクの大改造を
私のほうから申し出て 今やっているのですが
DSC01031amx6.jpg
その一環で後輪を組みました。

DSC01033amx6.jpg
リムはアラヤのTX733という700Cリムです。
クロスバイクに合う幅のダブルウォールリムで
バルブ穴が仏式サイズで 銀リムであれば
何でもよかったのですが、探したところ これになりました。

DSC01032amx6.jpg
ハブはネクサスの内装7段でローラーブレーキ仕様のものです。
一般車(ママチャリ)でいうと 高級車に使われる価格帯のハブです。
スポーツバイクだと アルフィーネという もっと高価なコンポがありますが。
SG-C3000-7Rハブ32H DTチャンピオン14番ロクロクJIS組みにしました。
JIS組みにしたのは、ハブ側ブレーキだからです。
ハブは ローラーブレーキの取り付けを含めてもオチョコがありますが、
左右異本組みや異径組みをするほどの差では無かったので やっていません。

DSC01030amx6.jpg
↑これがローラーブレーキ取り付け用のスプラインですが、
DSC01034amx6.jpg
左側は ローラーブレーキの固定ナットがハブのエンドになるので
センター出しの時点ではブレーキの取り付けが必要です。
チェーン引きを右側のみに付ける場合は
それの厚みも勘案する必要がありますが
今回は両側チェーン引きなので関係ありません。

DSC01036amx6.jpg
元のホイールです。

DSC01039amx6.jpg
ハブ体がスチール製の ネクサスの内装3段ハブですが、
単に内装3段というだけでなく
DSC01037amx6.jpg
「オートD」という自動変速機構が付いています。
これは ホイールに付けたマグネットからスピードを計測し、
それによって自動で変速するというシステムなのですが
はっきり言って ありがた迷惑です。

登り坂で変に軽くなったり、
平地でちょっと踏み込むと 意図しないタイミングで重たくなったりします。
クルマと違って、自転車の場合オートマは かえってうっとうしいということですね。
一応、変速が切り替わる速度帯を 好みで多少は選べるようになってはいますが、
それでも意図しない変速は避けられません。
さらにうっとうしいのが、電池切れや故障が起きた場合
一番重たいギヤ(外装式でのトップギヤ)のシングルギヤになるということです。
といっても シマノの内装3段は「内装ギヤにかけていない状態」と
「ひとつ軽い状態」と「さらにもうひとつ軽い状態」の3つなので
一番重たいギヤといっても内装変速無しのハブのそれになるだけです。
(お預かりしたバイクでは フロント31T×リヤ20T)

DSC01038amx6.jpg
で、過去にオートDの復活を試みたこともあるのですが
この数年は壊れたままで放置していました。

この後輪、たまに振れ取りをするのですが
しんちゅうニップルが中まで錆びているのか ニップルがきれいに回りません。
スポークテンションも 全体にかなりタレているものの
増し締めもままならないので、スポークの全交換をするくらいなら
ハブとリムも一新してしまえというのが 今回の趣旨です。

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前輪もボロボロなので 組み直します。

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リムはALEXRIMSのDA22です。何かがあって前輪は一回交換しています。
ダブルウォールな点だけはいいのですが、
お預かりしたバイクのフロントブレーキが カンチブレーキで、
それの経年使用で ブレーキゾーンがかなり摩耗しているのと
これの 超ロングしんちゅうニップルも全然回らないので 交換します。
ハブの中身もかなり傷んでいるのでハブも交換します。

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ハブ・リム・スポーク・ニップルを交換したので、
組み直しじゃなくて 別のホイールを用意した形になりました。

「テセウスの船」でいうと 部品交換のプロセスが無く
もう一艘 別に用意した形になります。
タイヤとチューブは使い回しますが。

リムは リヤリムと同じTX733です。

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ハブは 105グレードの HB-5800の32Hのシルバーです。
コンポ同様 同じ型番でブラックもありますが、
付属しているクイックは 銀ハブでも黒クイックであることには だいぶ萎えました。
105は、そういうことに文句を付けてはいけないほどの
廉価グレードでは無かったと思うのですが。

組み方は後輪と同じく DTチャンピオン14番ロクロク組みにしましたが
JIS組みではなくイタリアン組みにしました。

一般車の前輪は タ・チ交換(ギョーカイ用語。タイヤ・チューブ交換のこと)などで
無作為にひっくり返っても 組み方が変わらないようにするためか
JIS組みを採用していますが

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↑これのロゴの向きの意図が伝わらない お客さんではないので
イタリアン組みにしました。

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クリスキングのR45ハブと SES3.4リムでホイールを組みました  

今日もホイー(以下略)。
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スマートエンヴィシステム3.4でホイールを組みました。
3.4というシリーズなので フロントリムは35mmで20H、
リヤリムは45mmで24Hのみの仕様となります。
SMART ENVEのSMARTは、形容詞のそれではなく
スマートさんという人名から来ているわけですが、
そのスマートさんが「3.4は この仕様がベスト!」と仰るので
バリエーションを排除した展開になっています。
あと、今回のこれはチューブラーリムですが
チューブラーもWOも リム幅がフロント26mm、
リヤ24mmと 前後で変えてあり、
WOリムの場合は 付属のリムテープの幅も前後で違うという 凝りようです。

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前輪は R45ハブ20H CX-RAY反ヌポークラジアル組みにしました。
いつもシクロクロス用のホイールを ご用命される方なので
タンジェント組みにするのかと思いましたが
ロードバイクに使うそうなので ラジアル組みにしました。

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後輪は R45ハブ24H 半コンペヨンロク組み結線ありです。
ハイローフランジではない、というのが結線前の状態で触って分かります。
ナローフランジでない(比較的オチョコ量が大きい)のも 関係ありますが。
ただ、割りと張らせてくれるリムなので 反フリー側もそれなりに追随します。

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このハブは あとからポリッシュをかけたそうですが、
そのせいで ロゴなどが一切無くなってしまっています。

DSC01028amx6.jpg
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カンパニョーロ用のフリーボディですが、
シマノ/スラム用と違い スプラインがスチール製であるためか
スプロケットとの接点を かなりギリギリまで削ぎこんだ形状になっています。

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チェーン落ちで曲がったスポークを交換しました  

フレームのリヤエンドが曲がっていたか
リヤメカの調整が出来ていなかったのかは分かりませんが、
ローギヤより内側にチェーンを落として
曲がってしまったスポークを交換することがよくあります。
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お客さんから のむラボホイール6号の後輪をお預かりしました。

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スポークが曲がったり えぐれたりしています。

DSC09706amx6.jpg
↑チェーン落ちで スポークが削れています。

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私が組んだホイールを 私が直せないわけがありません。


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別件ですが、お客さんから プラネットXの後輪をお預かりしました。

DSC09963amx6.jpg
リムは サイドの処理からも分かるようにエキノックス製で、
型番から2011年製というのも分かります。

DSC09965amx6.jpg
リムの品番は WH038です。

DSC09969amx6.jpg
どうでもいいですが(どうでもよくないですが)、
左エンドが手でゆるみました。
ヤバいことに、お預かりした時点で ちょっとすき間があったのです。
異音など鳴っていなかったのでしょうか。

DSC09970amx6.jpg
落ちた!と気づいた瞬間に足を止めれば
スポークの被害が一周にわたることはありません。
急坂で立ちこぎ中なら無理かも知れませんが。
同様にフロントチェーンリングからのチェーン落ち(とくに内側)も
落ちた瞬間に足を止めれば
フレームとの間にチェーンをジャムらせることはありません。

DSC09971amx6.jpg
スポークはピラーのもので、フランジ穴にスリットが必要なタイプです。

DSC09972amx6.jpg
スポーク比重を調べるために 外して測りました。
これがほとんど同じなスポークに交換すれば、
交換後に テンションのバラつきによる ゆるみは起こりません。

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サピムのCXで、1mm長いものをカットして
同じ長さにしたものを測りました。ほぼ同重量です。
実は、こちらは36.8gと36.7gを行ったり来たりなので
全く同じ数字のときに撮ることも出来たのですが
0.1gと違わない、と捏造っぽく思われそうなので 36.7gのときに撮りました。
安定供給されているCXの長さは偶数mm刻みで、
ピラーのスポークが奇数mmだったので1mmカットしています。

スポークカッターで作ったスポークは スポーク比重が変わるので、
もし 元々から同じ長さのCXがあった場合 これと同じ重量になるとは限りません。

また、カットして作ったスポークの重量は データとして蓄積しませんが
安定供給されないスポークの スポーク比重を知っておくのは有用です。
先日、これと同じピラーのスポークがスクエアエアロで
CXがエリプティックエアロながら スポーク比重はほぼ同じ、
と断言したのは これで知ったためです。

DSC09974amx6.jpg
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直りました。

DSC00161amx6.jpg
↑交換したスポーク


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さらに別件ですが、
お客さんから C24のチューブレスの後輪をお預かりしました。

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これもフリー側の外側のスポーク5本すべてが要交換になっています。
先ほどの2つとは違い 反ヤマアラシさん方向のスポークに傷があるのは
逆イタリアン組み相当だからです。

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フランジの上にもチェーンが乗っかるので 傷が付きます。

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「通し」のフランジなので 交換にはスポークを引き抜く必要がありますが、
1本はバナナの皮状にえぐれていたのでカットせざるを得ませんでした。

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スポークを外しました。

DSC00897amx6.jpg
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直りました。

DSC01015amx6.jpg
↑交換したスポーク
どうせこれも、ホイールの寿命や出回っている本数からは
考えられないほど近い将来に スペアパーツの供給をやめるんでしょうが、
一応 手に入る今現在はそういうことを言わないでおきます。←言うとるやんけ

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レーシング クアトロさん  

お客さんから レーシングクアトロをお預かりしました。リム重量測りてぇ
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見ての通り、
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スポークが折れています。
こういう折れ方をするのは外的な力がかかった場合に限られますが、

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折れた隣のスポークと

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そのまた隣のスポークに傷があります。
少し前に同じような内容があった気もしますが、
これも「小傷だけで曲がっていない3本目」は交換しませんでした。

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直りました。

DSC01014amx6.jpg
折れたスポークの隣のスポークですが、
傷だけで曲がりが無かったので 交換しようか迷ったのですが
傷が深かったので交換しました。

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