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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

年末年始の営業について  

明日12月31日から 1月4日までお休みをいただきます。
1月5日から営業します。


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たまに「のっぴきならない用事で」お休みをいただいていますが、
あれはクラシックコンサートの鑑賞です。
年に10回の定期演奏会がありますが、
水曜日の場合は元々休みなので
それ以外の曜日の場合に「のっぴきならない用事で」と告知をしています。
先日の火曜日は 定期とは別の 第九です。

大阪交響楽団の定期演奏会ですが、
1月と2月は水曜日なので臨時休みとはなりません。

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当店は大阪交響楽団の法人会員でもあります。
この規模の自営業で 法人会員なのは ほぼ当店だけらしいですが。

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レーシングゼロ ナイトさん  

お客さんから レーシングゼロ ナイトをお預かりしました。
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フェラーリと事故って ホイールがかなり振れている、ということです。
前輪は ポテチ疑惑ありで、振れ取りで修理できるギリギリの振れといったところです。
横振れを取ったら 縦振れが出ました。
もちろん、なるべく縦振れを出さないように横振れを取っているので
それでも出るということは よほどの振れだったということです。
作業時間でいうと 今日組んだ のむラボホイール5号の
前輪以上にかかりました。
あと、ハブの玉当たりにガタがありました。

後輪は大きな振れがひとつあり、その直下で スポークがかすかに曲がっていたものの
お客さんには「交換なしでやってみます」と言ってニップルを回した瞬間に
バツーン!と勢いよく切れたので 結局 交換することになりました。
出先で ぶっ壊れるよりも、すぐ直せるところで壊れて良かった、
と思っていただければ幸いです。
それ以外は問題なしです。暫定センターは ずれていましたが、
あえて大きな振れの直下の位相でセンターゲージを当てたので
ある意味 当然です。

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フロントリムが削れていました。
あの手この手で埋めるのを試みましたが、きれいにはなりませんでした。
が、作業後に私のバイクに取り付けて試乗させてもらったところ
ブレーキの当て利きでは ほとんど分からないくらいだったので
普通に使うぶんには大丈夫かと思われます。
埋める前に ささくれを削っていますが、
そちらの方が意味があったと思われます。

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F6Rさん  

お客さんから FF山口のF6Rをお預かりしました。
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前輪は うっすらセンターずれありでしたが
振れ取りついでに取れました。

後輪は、暫定センターがドンピシャですが シマノ10Sフリーボディを
11Sに交換してほしいということです。
DTのフリーボディを11S化する際は
ポン当て式の右エンドも交換することになりますが、
この右エンドの寸法が10Sのものよりも長いので
ホイールの右側だけが長くなることになり、
新しいオーバーロックナット寸法のセンターに対して
リムが左側(反フリー側)に大きくずれることになります。
実際に ガッツリずれたのですが、通常はそれを
フリー側の増し締めだけで取ることはできません。
反フリー側も いくらかゆるめる必要があります。
が、今回は元々なのか経年使用なのか
テンションがかなりタレていたのでフリー側の増し締めのみで
センター出しが出来ました。
微細な振れ取り以外では 反フリー側のニップルは触っていません。

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フリーボディのスターラチェットに専用グリスを塗りました。

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↑ダークFF山口

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のむラボホイール5号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号を組みました。

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前輪はリーフハブ20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組み、

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後輪はリーフハブ24H 黒CX-RAYヨンロク組み結線ありです。
軽さ重視で リーフハブと全CX-RAYにしました。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール5号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の前輪を組みました。

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エボライトハブ20H CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

今日は忘年会でしたが これを組むためだけに戻ってきました。
車で行ったので お酒は飲んでおりません。
明日は営業します。

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RS400ハブで のむラボホイール5号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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先日 紹介した、廉価グレードなのに なぜか28H仕様が用意されている
シマノのRS400ハブで のむラボホイール5号を組みました。

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銀/黒CX-RAY ヌポークラジアル組みです。
最近 私がヌポークラジアル組みをしないのには理由がありまして、
ヌポークラジアル組みで高テンションに張ると
ハブの玉当たりに横ガタが出ることがあるからです。
それの対処法は「玉当たり調整をする」ことなのですが、
ポン当て式 もしくは エンドねじ込み式でもどん突きまでの寸法が
決まっているハブは、ガタが出た場合どうしようもありません。
Tniのエボハブはシャフトを加工すればガタを押さえることはできるのですが、
エボライトハブやリーフハブでは構造上 不可能です。

なのでヌポークラジアル組みが確実に可能なハブは
カップ&コーン式に限られるのですが、そのうち現行品でいうと
カンパニョーロのハブはラジアル組み禁止(破ることもありますが)、
クリスキングのハブはフランジの厚みと形状が
ヌポーク向きではないので 私は基本的にはやりません。
なので、ヌポークラジアル組みは実質 シマノハブくらいでしか
出来ないことになります。
ガタが出るかどうかの博打に出るなら それ以外のハブでも可能ですが。

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銀ハブ×黒リムにしました。
スポークの色を交互に変えようとすると
片側全ての色が同じとなり、何となく黒スポークのほうが重い気がするので
ハブ片側で スポークの色を交互に変えました。

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そうすると、左右合わせてでは 2本ごとにスポークの色が変わることになります。
銀スポークは黒ニップル、黒スポークは銀ニップルにしています。

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前輪は先週に組んでいたのですが、
後輪は銀リムの入荷待ちなので遅れました。
XR200リムはTniではAL22という名前ですが、
AL22は当初 黒リムの32Hしか展開していなかったところ
20Hと24Hが あとから追加されました。
そして最近になって、銀リムの28Hと32Hが追加されています。
黒リムの28HというのはAL22にはありません。
私が仕入れているXR200にはあります。

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前輪と逆で、黒ハブ×銀リムというのをやりたいがために
リムを取り寄せました。銀/黒半コンペヨンロク組みです。
結線はあとでやります。

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↑スポークの色は左右とも ヌポークが銀、反ヌポークが黒としました。
これでイタリアン組みをした場合

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最終交差とその向かいを合わせた4本のスポークの束のうち
ヤマアラシさん方向のスポーク2本が銀になります
(JIS組みにした場合は 真ん中の2本が銀になります)。
こちらもスポークとニップルの色を反転させました。

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ハブの色にかかわらずクイックは黒、というのが
値段相応の手抜きポイントです。

大事なことを書き忘れるところでしたが、
RS400のリヤハブは11Sに対応しています。


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↑実測重量です。
価格(以下全て税込)ですが、
すべて銀スポーク・銀ニップルであったとして
前輪が16960円、後輪が18310円、前後輪で35270円となります。
これと完組みホイールの価格を照らし合わせたときに
完組みホイールのほうが割高だというのであれば、
手組みホイールを組まずに完組みを売るのは
(エラソーに言わせてもらえれば)ショップの怠慢ということになります。
リムの重量は9000やRS81のC24と同程度(むしろ やや軽い)、
ホイールの硬さはこちらのほうが上(シマノホイールがヌルいので超えるのは余裕)
ということも書き添えておきます。

このホイールは習作(なので休みの日に組んでます)ですが、
Tniの新商品「スターハブ」について書いてください
というコメントを最近いただきました。フヒヒ、いい質問だぜあ。
問屋さんが正月休みに入っていなければ明日にでも組んでいたところです。
鶏合え酢 5ペアほど前後ハブを注文しているので
それについては 来年早々にでも。
リヤハブのスポーク長さの計算が面倒な形状ですが、
補正値を得られれば 以後は計算が容易になります。

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明日お休みをいただきます  

明日12月27日(火)ですが、
のっぴきならない用事のためお休みをいただきます。

28日(水)は定休日です。

29日(木)は午後7時までの営業です。

以上、よろしくお願いします。

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EDGEの1-25リムでホイールを組みました  

今日もホイー(以下略)。
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EDGEの1-25リムでホイールを組みました。
ステッカーが最初期モデルなので リム重量が公称195gの時期のものです。
実測重量は 211gでした。

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ハブはチューンのミグ45の24Hです。
チューンのハブは フロントがミグ、リヤがマグで
その後の数字は公称重量となり、例えば 首折れスポーク用の
汎用フランジフロントハブはミグ70となっています。

組み方は 構造上ラジアル組み一択で、
スポークは 黒CX-RAYのストレート仕様にしました。

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ハブをバラさないことには フランジにスポークを通せず、
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この状態のときにフランジにスポークを通すことになります。
実測51gと超軽量なハブではありますが、
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ベアリングの重量が かなりの割合を占めています。

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ハブ胴はハブフランジに対して固定されていない方式で、
キシリウムのフロントハブも同様の構造です。
スポークテンションがかかると ハブ胴が固定されますが
位相は回転で任意に変更できるので
ペアスポーク位相のリムでも問題ありません。
と、この手のハブで毎回 同じことを書いていますが
私は実際に フランジくるくる系ハブと
ペアスポーク位相のリムで ホイールを組んだことはありません。

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↑前輪は かなり軽く仕上がりました。

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つづいて後輪も組みました。
こちらはEDGEの後期型で、公称215gの時期のものです。
実測重量は232gでした。

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リーフハブ24H 黒全CX-RAYヨンロク組み結線ありです。

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もっと軽いハブを使えば、
500gちょうどくらいのホイールを組めることは分かっているのですが
ハブ寸法や組み方にこだわると このあたりが最適解です(たぶん)。

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REDのリヤメカをニコイチしました  

お客さんから スラムのリヤメカをお預かりしました。
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走行中、急にプーリーケージがパンタグラフ部分から外れたということです。
画像の状態でも 実際にそうなっています。

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↑このリヤメカは、フランジ付きのシャフトを
ピンで通せんぼすることによってプーリーケージを固定しています。
そのピンが画像にあるプラスねじなのですが、
これが抜けない限りプーリーケージが抜けることも無いはずなのです。

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↑穴の奥、画像でいうと上側にピンが通っているのが見えます。
ではなぜ抜けたのかというと、

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フランジが ひしゃげていました。

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シマノのリヤメカは ここにピボットボルトを通してから
スナップリングをかけている方式であることが多いですが、
ある時期のリヤメカ(7700時代のアルテグラ以下など)では
同様に 通せんぼピン式のものがあります(上の画像)。
そちらはスチール製のもっと太いシャフトのスリットに ピンを通していますが、
それと比べるとREDでは チタンのシャフトに申し訳程度のフランジという
軽さに走りすぎた構造なので、壊れるのも分かります。

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今回壊れたリヤメカとは別に、お客さんが「同じ」REDのリヤメカを持っているので
それと合わせて ましなパーツ同士でニコイチしてほしい、ということで
IKEAにザリガニを食べに行ってしまいました。
確か、ザリガニフェスティバルは もう終わっていたはずです。

それはともかく「同じ」とわざわざ書いたのは、同じでは無かったからです。

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ひしゃげてないフランジ

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↑こんな感じで通せんぼピンが入っているわけですね。
念のため壊れたほうのリヤメカからピンを抜いてみたのですが・・・

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なんじゃこりゃあ!
ピンは ねじ込めば不動なので、プーリーケージの動きで摩耗するようです。
実はけっこうな消耗品(構造上の弱点)なのかもしれません。

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そして、壊れていないほうのリヤメカのピンも
程度の差はあれ 同様の摩耗があります。

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壊れていないほうのリヤメカが部品取り状態になっている理由は
(スラムのリヤメカはシングルテンションなのでBテンションは存在しませんが)
シマノでいうところのBテンションアジャストボルトが
ツライチで折れたうえ固着しているのであきらめた、ということでした。

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あきらめるな!
しかし、これを外したところで再利用は叶いませんでした。

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↑これは、プーリーケージがもげたほうのリヤメカの
トップ側調整ボルトを 内側から見たものです。
アルミボディに ねじ山が直接切ってあります。

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ところが もうひとつのリヤメカでは、
ねじ山部分はプラスチックが埋め込んであるのです。

つまり、全く同じに見える 2つのREDのリヤメカは
バージョン違いで「同じ」ではないということです。

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で、パンタグラフ部分の状態(擦り傷など)が良い
アジャストボルトを抜いたほうのリヤメカは、
トップ側調整ボルトのプラスチックねじ山を紛失していたので
再利用ができませんでした。

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プーリーは、上下左右ともに3つの四角い切り欠きがある
バージョンのほうが割れが無く、

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こちらは割れていたので 割れの無いほうを使います。
ひとつ前の画像、プーリー固定ボルトの周りに
ぴりっとクラックが入っているので使いませんでした。

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フランジ付きチタンシャフトは、外側プーリープレートに
固定されているので交換できません。
シャフトがひしゃげていないほうのプーリープレートにクラックがあったので
ちょっと盛りめに補修しました。

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直したリヤメカは お客さんのフレームに取り付けました。
余ったパーツは ほとんど使い物になりません。
ところで この箱、お客さんが持ってきたものですが
VHSのビデオテープをちょうど収納できるサイズの
引き出し状になったケースです。







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そんなものは無い

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カンパニョーロの右クランクのボルト穴を修正しました  

タップがうなる!
ドリルは一切うなっていませんが、
記事の性質上「ドリルがうなる!」に含めました。

お客さんから カンパニョーロの右クランクの
チェーンリング固定ボルト穴のねじ山をナメたので
何とかならないかということで相談を受けました。
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↑ここですね。
ウルトラトルクではなくパワートルクなので、
クランクを外すのが面倒なので このままで作業します。

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↑チェーンリング固定ボルトが斜めに入っていますが、
これには理由があります(後述)。

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ボルトのねじ山がナメていますが、

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クランク側もナメています。
奥のほうは まだ生きていますが。
チェーンリング固定ボルトはM8ねじです。
そして規格もののM8ねじは ねじ山が1.25mmピッチになっています。
ところが、チェーンリング固定ボルトのねじ山は
M8の0.75mmピッチなのです。

お客さんに、もし工具を用意してくれたら買い取るからということで
タップとダイスを持って来てもらいました。

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↑M8×0.75のタップで
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シャリシャリすると
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一応 直りました。

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ボルト側もシャリシャリしましたが、
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これは もう使いません。

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固定ボルトを単体でねじ込みました。
スムースに「まっすぐ」入ります。
では なぜお持ち込みの時点で ボルトが斜めに入っていたのかというと・・・

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クランク裏以外の4ピンを取り付けました。
カンパニョーロのクランクですが、
コンパクトギヤの場合 PCDが5つとも110mmではなく、
クランク裏のみ113mmなのです。

このチェーンリング、PCD110mmのものを1ヵ所だけ
113mmに加工したつもりの加工をしていますが、
削りが足りなかったため固定ボルトが斜めに入り、
結果 ねじ山をナメてしまっていました。

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というわけで、固定ボルトがまっすぐ入るところまで
削りを進めました。

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お客さんの手持ちの固定ボルトは いずれもアルミ製で
ねじ山が潰れているので(ダイスをかけて一応は使えるようにはしましたが)

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私の手持ちのスチール製ボルトに交換しました。
まっすぐに入っています。

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↑加工前
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↑加工後
内側の、爪状のすき間が 加工後のほうが大きいのが分かります。

なぜ この固定ボルトがイカレるほど
頻繁にチェーンリングを交換しているのかというと、
このクランクを取り付けているのがシクロクロスバイクで
コースによって歯数を変更するからです。

ストロングライトなどで110/113mmのチェーンリングが出ていますので、
今後は できればそういうのを使ってください。
なお、最初にこのチェーンリングを加工したのは お客さんではありません。

category: ドリルがうなる!

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WH-9000-C35-CLさん  

お客さんから 9000-C35をお預かりしました。
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シマノのC24とC35のカーボンラミネートリムの前輪ですが、
スポークテンションで リムの頂点が左右交互に変形する・・・だけでなく
16Hと少本数で 高テンションに張っているため
ブレーキゾーンにまで変形が現れています。
これは新品でも同様です。

C24のリムより軽い キンリンのXR200では、
C24並みに張っても現認できるほどの変形は起きないことと
同様の変形はC35でも起きていることから、
リムが材質的に軟らかいことが 主な原因だと思われます。

検証したことは無いのですが、XR200でも
16HリムをオーダーしてC24並みに張れば、
ブレーキゾーンが左右8ヵ所ずつ波打つかもしれません。
ただやはり、リムの頂点からブレーキゾーンまで そこそこ離れていて
超軽量リムとは言い難いC35でも波打ちが起きているので、
主因はスポークの本数ではなく リムの軟らかさです。

何が言いたいかというと、
例えば オープンプロで求めることが出来るくらいの妥協点で
横振れ取りをする場合、この前輪は未来永劫 振れ取りが終わらないのです。
そのため、波打ちを横振れだと誤認して追い込んだ結果
紙1枚ほどのセンターずれを右に左に出してしまい
大して問題のないホイールとしては かなり時間がかかってしまいました。

後輪は うっすらと変形していたスポークがあったのですが、
交換せずに振れ取りだけで対応しました。
唯一あった目立つ横振れの直下だったので
そういう場合 スポークをよく調べるのですが、
もし振れが無ければ変形には気づかなかったと思います。

category: のむラボ日記

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ゾンダさん  

お客さんから ゾンダをお預かりしました。
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スポークとびが起きた その足で 当店に直接来られています。

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清滝峠を奈良側に降りた さらに先あたりで
急に首とびが起きたということですが、
その現場から向かうとして 飛び込みで即スポーク交換をしてくれる
最も近いショップが当店なのかどうかは知りません。

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直ったでよ。

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↑何かに巻き込んだような曲げがありますが、
とんだスポークが ホイールの回転で
リムの中に引きずり込まれた結果だと思われます。
このスポークの周囲はじめ全てのスポークを調べましたが
変形したものは ありませんでした。

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あまりにありふれているので わざわざ書かないことも多いのですが、
今回も 右エンドナットが手でゆるみました。

category: のむラボ日記

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ボーラワン 35 チューブラー ブライトラベル ナローリムさん  

お客さんから ボーラワンをお預かりしました。
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すみません、急いでいたもので前輪の画像を撮り忘れました。
前輪はセンタードンピシャで うっすら振れあり、ハブのガタ無しです。
つまり ほぼ問題はありません。
ハブの回転から察するに、CULTに交換しているかも知れませんし
そうでなければ超絶に当たりが出た状態ということになります。

リヤハブは、そのまま使い続けると 虫食いの原因になりかねないほど
ハブの玉当たりがゆるんでいました。

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↑あと、かすかにセンターずれがありました。
向きからして、経年使用でずれた可能性もあります。

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反フリー側を増し締め傾向でコチョコチョと振れ取りをしていたら
センターも出ました。

暫定センターがドンピシャのホイールを触った場合、
これの作業前程度のセンターずれを出してしまうことがあるので
振れ取り後にセンターゲージを当てることが大事です。

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スペシャライズドのホイールを のむラボホイール5号に組み換えました(後編)  

今日もホイー(以下略)。
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昨日の続きです。

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フロントハブの反ローター側をラジアル組みしています。
ディスクリヤハブの場合 右側はフリーボディのねじれ、
左側はブレーキ制動のねじれが起こるので
どちらも ラジアル組みにはできません。

ディスクフロントハブなら右側はできるだろう、
ということでラジアル組みにしているようですが
元々低テンションな側を さらに下げることになるので、
理屈の上でも あまり良い組み方とは言えません。
フロントリムは 昨日のリヤリムと同じリムなので
オフセットを逆(頂点を右寄せ)にして テンション差の是正を図っていますが、
スポークの組み方で台無しにしています。

しかも、リムがローター側(左側)に ガッツリずれていました。
後輪と同じく 左右ともにヌルいので
左側の増し締めだけでセンター出しをした程度では
まだ足らず、左右ともに増し締めが必要です。
左側の最終交差は 軽く握るだけでギチギチと鳴りますし、
右側のラジアル組みは うにゃうにゃなので
この前輪、右コーナーと左コーナーで挙動が違うんじゃないでしょうか。
もちろん、そんなことを言えば ディスクハブのフロントホイール全てが
理論上そうではあるはずですが、ここまで左右差が大きくかつヌルいと
挙動の左右差も体感レベルになるかもしれないと思いました。

仮に組み換えで無く 点検であったとすれば、
今回の前輪は相当に張ったと思います。

あと、縦振れもひどかったです。
どうせバラすホイールなので別にいいのですが。

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組めました。

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24H 黒CX-RAYロクヨン逆イタリアン組みにしました。
リヤハブほどのオチョコ量では無いとはいえ、
左右同径異本組みで スポークが寝ている側のほうが高テンションになる
(つまりスポークテンションの差が逆転する)というところまでは届きませんでした。
半コンペ結線無しか 全CX-RAY結線ありにしようと思ったのですが
結線が不要だと思える程度には差が近いので 無しにします。

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↑組み換え前
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↑組み換え後
今日はどちらも リムテープ無しなので、純粋にホイールのみの重量差です。

category: のむラボホイール

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スペシャライズドのホイールを のむラボホイール5号に組み換えました(前編)  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから スペシャライズドの完成車付属のホイールをお預かりしました。
正確には 完成車そのものを お預かりしたうえで
「これは ちょっと無いやろ」というパーツを交換する作業なのですが、
それの一環です。

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自称26Cのタイヤが履いてありますが、
ワイドリムなこともあってかタイヤの最大幅を実測すると27mmあります。
これはレディースロードバイクに付属のホイールですが、
そもそも非力な乗り手に こんなクソ重い幅広タイヤを使わせるというのが
最近の流行というわけですね。

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ハブは オーバーロックナット寸法142mm(実測141.7mm)の
スルーアクスルディスクブレーキハブ24Hで、
CNスポークの丸バテッドスポーク(比重だけなら全コンペ相当)
ヨンヨンJIS組みで組まれています。

反フリー側のスポークのたわみが非常に大きく、
お客さんの前ですが 失笑してしまいました。
フリー側を もうちょっと張れるので、ここから ちゃんと組めば
多少ましにはなるでしょうが 他にも理由があるので 組み換えにします。
もしこのホイールが32Hか28Hなら、リムもハブも新調する形で
シマノのCX75ハブ(28H仕様のみ)で組み換えていました。
もしその場合でも、ディスクローターがセンターロック式なので
ローターは無駄になりません。
もしそうするなら、このホイールをバラす必要はありません。

今回の件では 24Hという穴数が貴重かつ優秀なので、ハブは使い回します。

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パーツを剥きました。

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こいつ、地味にオフセットリムなんですが
これが効いているのが信じられないほど フリー側に対して
反フリー側がヌルいです。
左右同径フランジハブだからでしょうか。

あるいは もしかしたら 顕著なセンターずれがあるのかもしれませんが、
どーでもいいので確認もせずにバラしてしまいました。

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組めました。
XR200リムにしています。ディスクブレーキ専用ホイールで
ブレーキゾーンがあるリムを使うのはどうなんだ、とは思いますが
例えばノーチューブスのディスクブレーキ用リムにするとして、
385gと軽量なアイアンクロスだと
空気圧の指定が最高で45psi(約3bar)となっており、
実質 シクロクロス専用リムなのでロードバイクには使えません。
グレイルにした場合はリム重量が460gとなり、
たいして軽くはないので却下です。
そしてどちらの場合においても、リム幅が広いので23Cタイヤを履くのは不向きです。
非ワイドリムで軽量なものとなると、これが落としどころとなりました。

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24H 黒半コンペヨンロクJIS組みです。
結線は あとでやります。

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フレームが濃いめの紫色なので ニップルの色も合わせました。

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142mmハブなので、センターゲージをハブに当てる部分のパーツから
抜け落ち止めのスナップリングを外す必要がありました。

DSC03087amx6.jpg
組み換え前のリム重量ですが、思ったよりは軽く
いい意味で驚きました。

DSC03088amx6.jpg
↑XR200リムです。
箱に入っているリムを端から取っただけで 選別はしていません。
このリムで 過去最高に軽かったのが369g、重たかったのが398gで
平均値は384g(いずれも当店調べ)といったところです。
なので これはやや軽い個体となります。

DSC03084amx6.jpg
↑組み換え前
DSC03094amx6.jpg
↑組み換え後(結線すると 数gは重たくなります)
ざっと言うと リムの重量差が50g、ホイールの重量差が100gとなりますが
組み換え前の画像の状態はリムテープを履いているので 実質は80g差です。
リム以外の差は30gということになりますが、
反フリー側を コンペ相当の4本組みから CX-RAYの6本組みに
12本ばかり交換したところで30gも軽くなるわけがありません。
実は 組み換え前の黒ニップルは しんちゅうでした。
なので 80gの内訳はだいたいリム50g、ニップル15g、スポーク15gとなり
ほとんどが 外周部重量の軽量化ということになります。
忘れてはいけませんが、もちろん タイヤとチューブの軽量化も重要です。

組み換え前のフリー側のスポークは交換する必要が無かったのでは、
と思われるかも知れませんが、スポーク比重がコンペ相当というだけで
首とびにくさもコンペ相当というわけではないので やはり交換は必要です。

category: のむラボホイール

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ボントレガー TLRホイールさん  

お客さんから、ボントレガーブランドの
チューブレスレディのホイールをお預かりしました。
DSC02989amx6.jpg
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お預かりしたというか、のむラボホイール5号に履き替えた外し品のホイールを
ついでに点検しますと 私のほうから申し出たのですが、
縦振れが あまりにえげつないので その場では対処できず、
少しお時間をいただきました。
トレックのレディースバイクに最初から付いていたホイールですが
おそらくリムが異常に重く、使われているエアロスポークが
すべてスポーク比重100%と思われる断面積のものなので
ホイール全体が信じられないくらい重たいです(前後輪とも24H)。
ワイドリムでチューブレスレディというのも重たくなる要素ですね。

のむラボホイール5号(21gのリムテープ込み)との重量差は、
クイック無し・ホイールマグネット無し・リムテープありという同じ条件で
前輪が297g、後輪が337gでした。
このうち200gくらいは リムの重量差だと思われます。

前輪の縦振れですが、
DSC02986amx6.jpg
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↑信じられないことに、振れ取り台のゲージが全く同じ位置で
位相によって こんなに差があります。

DSC02988amx6.jpg
リムの継ぎ目だけが当たるところまでは追い込めました。
ここまでやって気付いたのですが、このリムは
ブレーキゾーンの縦幅が位相によって ばらついているという
とんでもない仕様だということが分かりました。
よって、先ほどの縦振れの画像もブレーキゾーンの見た目ほどには
縦振れが大きくはないのですが、それでもひどかったこと自体は事実です。

後輪も、前輪ほどではない縦振れがありましたが それよりも
DSC02991amx6.jpg
DSC02992amx6.jpg
センターがガッツリずれているのには 参りました。
リムが反フリー側にずれていますが、
フリー側のスポークテンションが袋小路ではないものの
フリー側の増し締めだけで これを埋めるのは無理です。
仕方なく、反フリー側を いくらかゆるめました。

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後輪はイタリアン組みになっていますが、
これはボントレガーらしからぬポイントです。
冒頭でボントレガー「ブランド」の、と書いたのは
これが気になったからです。

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↑これは別件ですが ボントレガーがペアスポークに拘っていた時代の
レースというモデルですが、

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逆イタリアン組みというところに
アメリカ人のフィロソフィーが込められているのを感じるのです。
アメリカではイタリアン組みをしない、というわけではありませんが
逆イタリアン組みをするのは ほぼアメリカ人くらいのものです。

完成車に付属のホイールとはいえ、
エアロホイールでもここまで重たくはないという重量なのは
ちょっと どうなんでしょうか。
ワイドリムやチューブレスレディなど、余計な流行りを押さえようとしなければ
もうちょっと軽くなったはずなのに、と思います。
ちなみに リムテープは梱包バンドみたいな材質の廉価品で
幅が合っていない(細い)ものが付いていたので、
ただちに チューブレスタイヤを使えるというわけではありません。

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ハブはジョイテック製です。ジョイテックは
台湾で自転車部品のOEM品を作り始めた最初期のメーカーのひとつで、
台湾メーカーとしては古参中の古参です。
かのノヴァテックも、実は ジョイテックのスポーツ車用高級ブランドです。

このハブどこかで見たぞ!(→こちら
ハブ胴の外径が違う、ダストシールが かぶせゴムではなく
アルミのエンドになっている、などの点で異なりますが
フリーボディは同じものです。

category: のむラボ日記

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キシリウム125さん  

お客さんから キシリウム125をお預かりしました。
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前輪は ここに上げるのをためらったのですが、
お客さんに 別にいいよと言われたので。
スポーク4本がコスメチックスポークになっているのには理由があります。
キシリウムのスペアスポークはホイールの半数(前輪は9本・後輪は10本)の
通常スポーク+コスメチックスポークという単位だったのですが、
最近のモデルでは「通常スポークの束」 もしくは「コスメチック1本」という
単位での供給となっており、2~3本の修理であれば
コスメチックスポークを ちょうどの本数 取り寄せたほうが
無駄が無いということになります。

というわけで、この修理をした当人であれば
「自分の仕事だ」と気付くと思うのですが
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ホイールセンターが ずれてました。
前輪は 経年使用でずれることがありませんので、
これは追い込みが足りていません。

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そもそもお預かりした理由は後輪のセンターずれ疑惑だったのですが、
こちらは珍しくドンピシャでした。
振れはかすかにあったのですが
全て取ってもセンターずれが起きない(ように取っているからですが)
程度の量です。

category: のむラボ日記

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ボーラウルトラ 35 ダークラベルさん  

お客さんから ボーラウルトラ 35をお預かりしました。
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WOモデルです。
前輪のニップルを2回、後輪のニップルを1回触っただけで
センタードンピシャ ほぼ振れ無しで 何の問題もありません。
タイヤの脱着のほうが 時間がかかっています。

別に私はカンパニョーロの回し者ではないのですが、
この手の吊るしの異常に正確な組み立て精度は 本当に理解できません。
吊るし以後に点検を受けたことが無いのは お客さんに確認済みです。
出荷基準が厳しいだけ、と言えば 簡単な話ですが
それが たやすく出来ていないのが 一般的な完組みホイールなわけでして・・・。

category: のむラボ日記

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レーシングゼロ ナイトさん  

お客さんから レーシングゼロ ナイトをお預かりしました。
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振れがある、という自己申告にビビりましたが
実際は ほとんど振れ無しでした。
暫定センターもドンピシャなので、センターずれが起きないように
振れ取りだけをすればOKです。

DSC02984amx6.jpg
リヤハブの右エンドナットが手でゆるみました。
後輪を手に取ったとき、最初にここを見るという習慣を
裏切らない程度の確率で ゆるんでいます。

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オープンプロを 50C伸ばしました  

お客さん(忍者)から オープンプロリムで組まれた前輪をお預かりしました。
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オープンプロといっても650Cリムです。
これを700Cのオープンプロに組み換えます。
これをしないと 700Cフレームへのコンポの移しかえ作業が進みません。

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かつて私が組んだもので、
ハブはシャッタープレシジョンのダイナモハブです。
もうちょっときれいにしようぜ

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組めました。
リムは中古で、元は私が使っていたものです。

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32H 全コンペロクロクイタリアン組みにしました。

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ニップルは しんちゅうにしています。

オープンプロは しんちゅうの両ハトメなので
ニップルとの電位差を考えればこっちのほうがいい、
という取ってつけたような理由をでっちあげることも出来ますが、
電位差を気にしてニップルを選ばなければならないような例は
実際には ありません。
通勤用だから これでいいだろ、くらいの理由です。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール2号のリムを交換しました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから のむラボホイール2号の前輪をお預かりしました。

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石を踏んで、リムを壊してしまったということです。
横から見ると そうでも無いですが、

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↑ブレーキゾーンが剥離しています。
リムは当店在庫もありますが、お客さんのお持ち込みがあるので
そちらを使います。

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リムのお引っ越し中、ニップルをゆるめている際に
曲がったものが(同じ側で)2本つづけてあるのに気が付きました。
石を踏んだ際に落車もしたそうなので、それが原因だと思われます。
位相でいうと リムの座屈のちょうど対岸あたりです。

前後方向に引っかけたような変形が1本、
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擦った跡ありで 左右方向に変形しているのが1本です。

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組めました。
お客さんの見ている前で作業をしましたが、
ホイール組みにかかった時間全体の3分の1か、
少なくとも4分の1以上は「剥がしたステッカーの糊取り作業」です。

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交換したでよ。
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交換したでよ。

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7700ハブで のむラボホイール5号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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7700ハブで のむラボホイール5号を組みました。

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前輪はHB-7700 32H CX-RAY反ヌポークラジアル組みにしました。
お客さんの希望は「一応」タンジェント組みでしたが、
その理由として このハブがラジアル組みを禁止されているのを
ご存知でした。

シマノのハブでラジアル組みが解禁されたのは
7700デュラエース世代の105の
5500系のフロントハブであるHB-5500、
の後継モデルのHB-5501、
の亜種であるHB-5501Aが最初です。
もちろん自己責任レベルであればラジアル組みは可能ですし、
当時プロチームのメカニックも 普通に これをラジアル組みしていましたし
私自身 現在使っている前輪がHB-7700の24Hを
反ヌポークラジアル組みしたものです。

別に4本組みでもよかったのですが

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かつて ヌポークラジアル組みとイタリアン組みをされた痕跡が
ハブフランジにあったので、今回もラジアル組みにしました。
へへへ、分かってるじゃあねえか

タンジェント組みの跡を イタリアン組みと断定したのは、
1穴ごとにあるヌポークの跡が
左右とも同じ方向に向かって付いているからです(逆ならJIS組み)。

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後輪も組みました。

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FH-7700 32H 半コンペヨンロク組みにしました。
全コンペよりは 結線要らずな感じに仕上がりましたが
結線は あとでやります。

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↑ヌポーク通しのスポークを引き抜いたときに
ハブ胴に擦った跡がありますが、
私がやったわけではありません 念のため。

今日はこれ以外に、習作として
のむラボホイール5号の前輪を組んでいますが
それについては また今度(早くて明日)。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール1号の後輪を組みました  

のむラボホイール1号の後輪を組みました。
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FH-6700ハブ32H 全コンペヨンロク組み結線ありです。

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結線は、したほうがいいとは思うのですが
お客さんの希望では 私が不要だと思うならしなくてもよい、ということでした。
お近くのかたであれば 結線無しで しばらく乗ってもらうというのも
選択肢として有りですが、遠方のかたなので先にやりました。

あと どーでもいい話ですが、これ以前の6600ハブには
前後とも 24H仕様が存在します。
アルテグラグレードで24Hハブを出してくれていたのは
練習用ホイールを組むのに たいへん有用だったのですが、
6700からは24H仕様が無くなったので
デュラエースハブ以外での手組みホイールの需要を
バッサリ切り捨てた形になります。
完成車用の廉価ホイールに必要とでも思っているのか、
32Hと36Hのハブを105、ティアグラ、ソラ、クラリスに至るまで
律儀にそろえるという 無駄ラインナップに力を入れるくらいなら
アルテグラや105で24Hハブを出したほうがいいと思うのですが。
ティアグラ以下のグレードで手組みホイールを組んだ場合、
材料費だけで シマノホイールの最廉価モデルの価格を超えるので
人件費を別にしても 完成車に手組みホイールを組みこむことは
コスト的にあり得ないことになってしまいます。

ここでいう最廉価ホイールとは、
価格だけならWH-R501ということになりますが
11Sフリーボディ仕様で、というのであればWH-RS010となります。
その場合でも、手組みホイールより安いので 事情はそう変わりません。

RS010の「RS」とは「ロ-ドシリーズ」だったと思いますが
現行のロード用ハブは
アルテグラが6800、105が5800、ソラが3500、クラリスが2400と
コンポの番号そのままの品番になっていますが
ティアグラハブは グレード外のRS400という品番になっています。
(9100系デュラエースはハブそのものの展開がありません)

そして、RS400ハブだけは28H仕様が存在するのです。
これで のむラボホイール1号か5号を組んだ場合、
39000円(税込)くらいで組めるはずなので
シマノのホイールに4万円(←こっちは実売価格なので定価5万円としても可)
出すくらいなら こっちのほうがいいですよ、というホイールを
組める自信はあります(ところが時間はありません)。

category: のむラボホイール

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カーボンリムの組み換えをしました  

お客さんから カーボンチューブラーリムの後輪をお預かりしました。
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反フリー側ラジアル組みの後輪を、かつて 私が組み換えたものです。
これを、同じリム高(同じリム内径とは限らない)の
別のリムでスポークセットを そのままお引っ越しできないかということですが、
同メーカーのリムで リム高の公称値も同じ、
実測したところ リム内径は直径で0.2mm(半径で0.1mm)違うだけなので
スポークの使い回しは可能です。
直径で0.2mm違うというのは おそらく計測上の誤差で、
組み換え前後のリム内径は おそらく同じです。

ではなぜ組み換えをするのかというと、
DSC02944amx6.jpg
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↑スイスストップのイエローキングの熱持ちのせいで
リムのブレーキゾーンに ふくらみが出たことが理由のひとつです。
これ以降に 同社のブラックプリンスにしてからは
ブレーキゾーンの熱変形の症状が進行しなくなったようですが、
遅かりし由良の助。

あと もうひとつは、ワイドリム(約25mm幅)にしたかったからです。
このリム、約22mm幅で しかもタイヤ張り面のアールがきついので
太いタイヤを張るのに不向きなのですが、
お客さんが使っているタイヤが25Cなので
その点で ワイドリムのほうが都合がいいのです。

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経年使用で リムが少しフリー側にずれているのを確認しました。
この件が 単なる振れ取り点検なら
反フリー側の増し締めで終わっているところです。

それとは別に、えらく大きな横振れがあったのですが
スポークに何かをぶつけて曲げてしまっています。

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組めました。

DSC02952amx6.jpg
リーフハブっぽいハブ24H 黒半コンペヨンロク組み結線ありの
お引っ越しですが、反フリー側のスポークを交換したので
結線無しの最終交差を 再度結線する必要があります。

DSC02953amx6.jpg
ワイドリムにはなりましたが、アールがきつめなのは同じです。
タイヤによっては リムとタイヤの間に見えるフンドシ
(WOのリムテープと同名だけど別物のリムテープ)が
ほとんど見えない感じに埋まります。

DSC02966amx6.jpg
CX-RAYが1本曲がっていますが、結線しているので
最終交差の相方も交換することになります。
その間のフリー側のコンペも かすかに曲がっていました。
CX-RAYが曲がっていなければ まず間違いなく気付かない程度です。

category: のむラボ日記

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ENVEの後輪を組み換えました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから ENVE1-45リムで組まれた後輪をお預かりしました。

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エボハブ(シマノ11Sフリーボディ化)24H 黒CX-RAYヨンゼロ組みです。
反フリー側がヌルい、のは当然として
スポーク長さが長すぎで ねじ山を使い切っています。
とくに反フリー側は 4分の1周たりとも回せません。
リムに付属のニップルは EDGEから数えて現行で4代目になりますが、
これのニップルは3代目です。
普通のニップルを逆さにして使った場合よりも
スポーク長さの補正値を短めに取らないといけません。

DSC02960amx6.jpg
組めました。

DSC02961amx6.jpg
使い回したのはリムではなく ハブです。
1-65リム24H 半コンペヨンロク組み結線ありにしました。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

ゴキソハブのホイールを組み換えました  

今日もホイー(以下略)。
DSC02920amx6.jpg
お客さんから、ゴキソのハブと
XR200リムで組まれたホイールをお預かりしました。

組み直しありきで話をしたわけではないのですが、
現状よりは良くなるのであれば それもOKということなので
組み直しをします。

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24H 黒CX-RAYヨンヨンイタリアン組みです。
フリー側は袋小路まで張ってあるというか、
私でも ここまで張るかというくらいまで張ってあります。
これが大事なことなのです。
素人さんあるいは同業者で 半コンペヨンロク組みや
結線はんだ付けをしたホイールを何度も見たことがありますが、
フリー側のスポークテンションを リムの限界を知ったうえで
十分に張っていないものが多いのです。
「フリー側のテンションが(調整しろを残して)袋小路という条件下」で、
左右異径組みや異本組みや結線を
しないときより したときのほうが より剛性が高くなるというのが
要点なのです。

半コンペヨンロク組みでヌルいホイールを組んで、
思ったほど硬いホイールにならなかったぞ、
というのは当たり前のことです。

このリヤハブはナローフランジでオチョコが少ないので、
世のほとんどのリヤハブよりも
左右のスポークテンション差が少なくなります。
反フリー側が張っている理由は それだけではなくて、
細かいことを言えば
DSC02922amx6.jpg
DSC02923amx6.jpg
リムが反フリー側にずれているというのもあります。
フリー側が袋小路なので、センター出しをするなら
反フリー側をゆるめる調整になるので
現状よりもスポークテンションの左右差は大きくなります。

DSC02924amx6.jpg
組み換えました。

DSC02925amx6.jpg
黒半コンペヨンロク組み結線ありです。
あと、お客さんの希望で アルミニップルを赤から銀にしています。

リムのブレーキゾーンを見る限り、
ほとんど新品(つまり乗っていない)なのですが
それでもわざわざ当店にお持ち込みされたということは
あれですね、いやなんでもないです。

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前輪は、
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ニップルの色を変更するためだけに組み直しました。

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元の前後輪は バルブ穴からゴキソのロゴが見える位相から
180°回転した位相でホイールを組んでいました。
これはシマノの完組みホイールと同様です。
もちろん性能には関係が無いのですが、
私はバルブ穴からロゴが読める派なので その点だけは変更しています。

私の観念だと スポークの長さが やや短いのですが、
スポークを1mm長くするために新調するほどのことでもないと思い
元のスポークを使い回しました。
後輪のスポーク長さは適正だったので、
国内代理店のCX-RAYが偶数での2mm刻みの取り扱いであるところ
スポークカッターを持っていないので
偶数mmのまま使ったという可能性が高そうです。

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ハブフランジが
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根上がり松状になっていて ベアリング直下の部分を引っ張りません。
静的に見ればスポークテンションで玉当たりが変わることが無くなりそうですし、
動的に見ればもがいたときのたわみがベアリングに伝わりにくくなるはずです。

category: のむラボ日記

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レーシングゼロ レッドパッションさん  

お客さんから レーシングゼロをお預かりしました。
DSC02885amx6.jpg
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↑これは作業後の状態です。
オーバーホールをご希望です。

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↑後輪だけは作業前の状態を撮っていました。
ブレーキゾーンを 忍法ヤ○オクの術で磨きはしませんでしたが、
一旦 泡まみれにしてから乾拭きしたので かなりきれいにはなっています。

作業前の後輪にあるホイールマグネットが無くなっているのには
理由がありますが、それはあとで。

DSC02884amx6.jpg
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↑ハブの中身をバラしました。
前後輪とも、この時点で ハブの中身以外のホイール体部分を洗っています。
ハブ体の中身が妙にきれいなのは そのためです。

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↑びふぉー無しの あふたー

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爪起こしバネは、悪さをたくらんでいる感じに曲がっていたので
悪さをさせないために 交換しました。

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スポンジで1本1本 スポークを洗っているときに気が付いたのですが、
マグネットが付いているスポークが かすかにベコッていました。

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↑うっすら打痕があります。
お客さんも これには気が付いていて、お預かりした際にも
3~4本交換を要するスポークがあるかも、ということでしたが
かすかな擦り傷だけで曲がりが無いものを除けば
交換必須なスポークは この1本だけでした。
マグネットは外して お客さんにお渡ししています。

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DSC02914amx6.jpg
交換しました。
画像では伝わりにくいですが
さすると けっこうベコッています。

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赤べこ(これが言いたかっただけ)

category: のむラボ日記

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キュラーノ 46さん  

お客さんから ヴィットリアのキュラーノ46の後輪をお預かりしました。
DSC02886amx6.jpg
見ての通り、
DSC02887amx6.jpg
スポークが折れています。
落車が原因だそうです。

DSC02888amx6.jpg
直りました。スポークを外した状態で、
ニップルをリム内部に落とし込まないように注意すれば
チューブラータイヤを外さずに スポーク交換が可能です。

DSC02916amx6.jpg
こういう場合、交換したスポークのニップル「だけ」の調整で
可能な限り 振れ取りをすることで
スポークがとぶ(折れる)直前の状態を ほぼ再現したと見なします。
スポークが折れた出先で 応急処置をした場合などは別ですが、
そうで無いならば その状態で暫定センターを見れば
スポークとびが起こる前からずれていたか などが分かるからです。

今回も そのようにしたのですが、
交換したスポークの隣の位相(同じ側なのでリム穴でいうと2つ隣)が
えらく振れていて、さするとベコベコだったのでテンションを解放したところ

DSC02917amx6.jpg
↑こんなんだったので 交換しています。

なお、このスポークは 黒CX-RAYのストレート仕様ですが
ヴィットリアの代理店のスペアスポークが1本単位での供給ではないことと
お客さんが 知り合いから当店の悪名高さを聞いた、という2つの理由で
お持ち込みされています。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

初代シャマルウルトラさん  

お客さんから シャマルウルトラをお預かりしました。
DSC02904amx6.jpg
落車でスポークが1本曲がっているとのことです。

DSC02905amx6.jpg
DSC02906amx6.jpg
↑ここですね。

DSC02907amx6.jpg
交換しました。
DSC02908amx6.jpg
打痕の部分から左右方向に曲がっています。

DSC02909amx6.jpg
直りました。

後輪は 他店での横振れ取りで 縦振れが出たということで、
G3 21Hの後輪は 正七角形と円と円と円を足して
4で割ったような リム形状になるという構造的事情から
どうしても取れない縦振れがありますが、
それとは関係が無い 普通の縦振れなので直りました。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

のむラボホイール1号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC02910amx6.jpg
のむラボホイール1号の前輪を組みました。

DSC02912amx6.jpg
HB-6700ハブ32H 全コンペロクロクイタリアン組みにしました。
ハブ単体での回転がしぶい気がしましたが、フランジを引っ張ると
ちょうどいい感じに甘くなったので
ハブの玉当たりは一切触っていません。

category: のむラボホイール

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