のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

レーシングゼロさん  

お客さんから レーシングゼロをお預かりしました。
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落車をしてから 前後輪とも振れがあり、
前輪は お客さんの方で振れ取りを試みたということです。
あと、後輪のスポークが曲がっているらしいです。

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↑前輪の暫定センター
左右ともに振れがあるので、当てにはなりません。
ほぼ振れが無い、または新品の場合は
左側(玉当たり調整ナット側)を少しずつ均等に締めればOK、
ということになりますが。

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可能な限り振れ取りをして、センターも出ていますが

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ちょうどこのエヘン虫が指しているあたりに凹みがあります。
確認後 剥がしてください。
外周側(ビードフック)に変形は無いので
シューを上端に合わせれば 問題なく使えるとは思います。

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前輪ほどではないものの 後輪の振れも大きいので
暫定センターはあまり当てになりません。
振れが無ければ経年使用でずれたと見る 向きと量です。

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スポークを全数検査したところ、かすかに変形が分かるものが1本ありました
(前輪も同じように調べていますが 問題ありませんでした)。
正直、前後方向への変形(への字 くの字)ではなく
変形も軽微だと思われるので このまま振れ取りをしてもいいのですが、
せっかく遠いところから来たので交換しようと思います。

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テンションが抜けると こんな感じです。
もし今後1本だけ への字スポークが発生した場合の
補修用スポークになりうるので お客さんにお返しします。

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振れ取り以外に 私が見ておかしいところがあれば
直していいということなので、フリーの爪起こしバネを見てみましたが
問題ありませんでした。

フリーのラチェット周りの余計なグリスをぬぐったので
ラチェットの音のにごった感じが無くなっています。

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振れ取り後にセンターが出ず、センターを出すと縦振れが出たりして
かなり苦戦しました。
作業時に チャイコフスキーの「悲愴」がフルで聴けたということは、
前後輪の作業で50分くらいかかっているということです。
今日組んだ4号の後輪は 20時以降にだべりに来たお客さんと
話をしながら組んでいますが、実作業時間は20分くらいです。

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全然 別件ですが、
今日はこれと同じ年式のレーシングゼロ(ハブフランジがグレー)を
もう1ペア整備しました。画像は撮っていませんが。
後輪の状態がひどく、フリーボディの外側のベアリング交換と
ハブのオーバーホールをしています。

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のむラボホイール4号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール4号の後輪を組みました。

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エボライトハブ28H 黒半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

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昨日の前輪の相方なので これも赤ニップルです。

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キシリウム プロ エグザリット SLさん  

お客さんから キシリウム(だけど後輪は実質R-SYS)をお預かりしました。
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新品です。
プロショップで買ったホイールで、リムに店名入りのステッカーが貼ってあるので
万が一にも写らないように 配慮さんが仕事をしています。

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前輪ですが、右で採った寸法を 左で当てると かすかに空きました。
センターゲージによっては OK判定が出そうなギリギリのところです。
このゲージであれば このすき間の3分の1くらいまでは見れますが。

お客さんの希望は
・スポークテンションが低い場合は増し締め
・センターがずれていれば直す
・リヤハブのトラコンプリングに音鳴り防止処置をする
の3点です。

吊るしとして ありうる上限くらいに前輪のスポークがかなり張ってあり
センターずれも ほぼ無かったことと、
(自信満々に?)店名入りステッカーを貼るほどなので
点検してお渡ししているんだと思っていました。この時点では。

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後輪が えらいずれとるやないか。
前輪が高テンションだったのは、吊るしだけど たまたまそうだっただけのようです。
なるほど、お客さんが そのショップを信用しているのであれば
わざわざ遠方の当店に新品のホイールを送ってこられるわけはないですね。

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あと、点検でタイヤを外したのであれば
リム内のこれに気付かないはずはありません。

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お客さんの前で作業しているわけではないので
ちょっとした検証も させてもらいます。
まず、左ダストキャップ(玉押し機能あり)を外して
ポン当て式左エンドのみを再度取り付けました。
このリヤハブは、シャフトに対して 右エンドナットの締めこみが完了すれば
ハブ体とシャフトの間にガタが出る(スライドして寸法が変わる)ことはありません。
何が言いたいのかというと、左ダストキャップの有無で
ホイールセンターが変わることが無いということです。
そして、この時点ではトラコンプリングが圧入されていますが
これを抜くとホイールセンターが変わるはずなのです。

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トラコンプリングを抜きました。
目視で分かるほどの差はありませんが、
この場合だとすき間が減るはずなのです。
仮に 2mmのすき間が0.2mm減ったとしても
「誤差」になるので比較しにくいはずだ、という言い訳をしておきます。

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センタードンピシャを出しました。
もちろん振れ取りもしています(ほぼ振れていなかったですが)。

画像は撮っていませんが、この状態で左ダストキャップを取り付けても
ホイールセンターはドンピシャのままでした。

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スポークヘッドに高稠度のシリコーングリス(→こちら)を
デコレーションのごとく塗布して

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トラコンプリングを、接触点をずらして圧入しました。

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「トラコンプリングの圧入によるセンターずれ」が確認できました。
私はこれまで一度たりとも、センターゲージを操作して
センターずれを恣意的に作ったことはありません(疑われたこともありませんが)。
という証明として 左右の画像ともにゲージ本体が必ず写るようにしています。
測定子の出ている長さが同じでないなら、
その量がわずかでも分かるはずだからです。

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という理由で こういう近接の画像を撮ることは ほぼありません。

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トラコンプリング圧入状態で 再度センター出しをしました。

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「バルブカタカタ音 防止テープ」を巻いておきました。

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のむラボホイール4号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール4号の前輪を組みました。

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エボライトハブ20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みで

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赤アルミニップルにしています。

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WH-7801-SLさん  

お客さんから WH-7801-SLの前輪をお預かりしました。
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世界で最初のロードチューブレスホイールで、
スカンディウムリムという意欲作です。
相方のタイヤはユッチンソン(←当時の問屋さんでの呼称)の
フュージョン2チューブレスのみで、
当初は その組み合わせしかありませんでした。

さっそくロードチューブレスを試してみた感想として よく聞かれたのが
「タイヤが粘っこくて転がりが重い」「ウェットの路面で異常に滑る」
などといった声でしたが、それはチューブレス云々に関係なく
フュージョン2が そもそもそういうタイヤなのです。
あと 耐候性がしょぼくて裂ける、パンクしやすい、も追加しておきましょう。
ハッチンソンのタイヤは皮膚呼吸が激しい個体が多いので
前後輪でエア抜け具合が顕著に違うこともよくありますが、
当時は まともなシーラントも無く取り扱いが難しいというのもあって
マイナスイメージのほうが先行したのではないでしょうか。
つるむ相手を間違えたので、一気に流行させるのは しくじった感じです。
もしこの時点でエア抜けが皆無であったなら
「高級クリンチャーは基本的にチューブレス、
チューブ入りは安物のモデルだけ」という世の中に
持っていけたかもしれません。
トッププロがレースで使わないのも大きかったと思いますが。

おっと話がそれた。

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折れたスポークの修理をご希望です。
お持ち込み時点ではスポークが付いていましたが、外しました。

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とんでいないスポークを見てみます。
リム側ニップルから「APIM」という文字が見えます。
どこかOEM元のメーカー名なのでしょうか。
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ハブ側ニップルは こうなっています。

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とんだスポークのリム側です。
スポークには何かを巻き込んだのか、かなり曲がっていました。
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↑とんだスポークのハブ側ニップルです。
折れたスポークが詰まっているので 再利用はできません。

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エアロスポークのバテッド部分を切って、リム側ニップルを回収しました。

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今回の件を図で描くとこうなります。
リム側ニップル付きスポークは、
丸スポークを通してから扁平加工しているので
スポーク部分のみの交換はできません。
さらに困ったことに、WH-7801-SLのスポークキット
(リム側ニップル付きスポーク+ハブ側ニップルのセット)は
とっくの昔に廃版となっているのです。
この状況、詰んだっぽいですね。

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ハブ側ニップルは、これ以前に出ていたMTBの完組みホイールの
WH-M540のフリー側ニップルと同じものだということをつきとめました。
これもどうやら廃盤商品のようですが、流通在庫はありました。

WH-7801-SLのエアロスポークは幅と厚みからして
スポーク比重100%近辺ということで間違いなさそうなので、

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リム側ニップルに通す丸スポークは
14番プレーンのサピム リーダーのストレート仕様にしました。

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なぜか2.0mmが すんなり通らなかったので
2.0mmのドリルで軽くもんでいます。

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先ほどの「APIM」の謎が解けました。
「SAPIM」の一部がニップルで隠れていただけだったようです。
と、ということは このホイールのスポークはサピム製だったのかぁー!

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リーダーのストレートスポークは、そもそも ねじ山を切っておらず
14番プレーンなので長さを自由に設定できるという
ありがたい仕様となっています。

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元の別注スポークでは ねじ山の長さを長くしてあるようで、
当店のスポークカッターで切ったねじ山も
サピムの純正よりは1山ほど長いはずなのですが、

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↑どん突きまで締めきっても
先ほどのスポークが詰まったニップルの画像にあるように
スポークの端面がハブ側ニップルの端面に届きません。
なので 純正スポークの公称長さの282mmより短くする必要があります。

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スポークを補填しました。

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↑純正
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↑非純正
シマノのカタログでは、リペアパーツについて
「ひとつの製品と末永くお付き合いいただくために。」と
書いてありますが、とんでもないウソですな。
パーツが入手できないせいで、
手組みホイール以下の耐用年数になっています。

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↑補填した箇所
まず、交換したスポークのニップル「だけ」の増し締めで
なるべく振れが無い状態にします。
ホイールの中で最も振れている箇所が ここで無くなったなら、
あとは 普通の振れということになるからです。
こまごまと振れがありましたが リムが反っている感じも無く
(シマノホイールの)吊るしの新品よりも
振れが無い程度には追い込めたので 問題なく使えます。



追記:「ひとつの製品と末永くお付き合いいただくために。」について調べました。
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シマノのカタログを繰ったところ、2006年から数年間は
XTのリヤメカの分解画像に添えて 例の文言があり、
これが記憶にあったので本文中で触れました。

「ひとつの製品と」「末永く」付き合わせるつもりなら
例えば 10Sフリーボディの完組みホイールの後輪を
11S化できるようにするべきだろうが!と思うかもしれません。

DSC03755amx6.jpg
しかし、2012年のカタログでは同じ画像のキャプションが
「ネジ一本から。」となっており「末永く」というような表現は
一切 見当たらなくなりました。
現在のシマノ製品は ユーザーにひとつのものを
末永くお付き合いさせる気が無いので、
私が先ほど書いた「とんでもないウソ」という批判は
的外れもいいところです。大変失礼いたしました。
新しい製品をバンバン買い換える「養分」になれということですね。

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アンジェリーノの後輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから アンジェリーノの後輪をお預かりしました。
アンジェリーノとは ブリヂストンの子供乗せ自転車です。

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スポークが何本か折れていますが、
それの交換だけでなく 総張替えをご希望です。

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スポークが特徴的な曲がり方をしているのは、
後輪にリング錠がかかったまま漕ぎ出した痕跡です。

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↑これは「空気ミハル君」というパーツで、
ゲージに赤が見えている状態だと
空気圧が低下しているというサインなわけですが、
推奨空気圧いっぱいで ようやく赤が隠れるくらいなので
ママチャリで赤が見えない状態を維持している
一般ユーザーは少ないと思われます。
ロードバイク並みに気を配れば 話は別ですが。

空気ミハル君とは なんとも安直なネーミングですが、
安直なネーミングに関しては私が言えた立場ではありません。

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組めました。

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サピム ストロング36H ロクロクJIS組み結線無しです。
ストロングは首下部分が13番スポークなので
首とびが非常に起きにくいスポークです。

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ニップルは、DTやサピムなど 工具のつかみしろの四角が
3.2mm対辺のものにすると修理がしづらいかもしれないので
3.4mm対辺の しんちゅうニップルにしました。

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スポークが短いように見えますが、
組み直し前と同じ長さにしています。
シングルウォールリムなので、
ニップルからスポークが出た場合 リムテープを突き破ります。
それの予防のための この長さです。

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36H JIS組みなのはいいとして、
バラす前に6本組みか8本組みか 見ておくのを忘れたのですが
長さを見るために切らずにおいたスポークの長さからして
6本組みに間違いないと思い 6本組みにしました。
8本組みなら長さが絶対に足りません。
もし8本組みの長さで6本組みをすると、仮組みの際に気づきます。

ハブ左側は、ローラーブレーキを固定している17mmナットが
オーバーロックナット寸法の左端になるので
スポークを通したあとは ブレーキを取り付けないとセンター出しができません。

ちなみに 上の画像の状態は「あふたー」で、

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びふぉーは これです。
リムもコンパウンドで磨きました。
磨いたあとにコンパウンドを拭き取っていますが、
もし残っていても 後輪はリムブレーキではないので
ブレーキが利かなくなるということはありません。

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イエローキングの跡を消しました  

当店で現在 コンポの移しかえをしているバイクに付いているホイールが
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↑このボーラなのですが、ブレーキシューがブレーキゾーンに
熱ではり付いた跡があります。
刀の刃紋のようなブレーキ痕の場合は、
リムがスポークで左右交互に引っ張られることによる
規則正しい波打ちに対して ブレーキシューを当てた結果 出るものですが
(昔のアルミリムで よく見られる現象)、
それとは関係が無いポツポツとした シューの食いつき痕は
ブレーキゾーンが熱ダレでボコボコになり始めているということです。

本来 平滑であるべきものが そうで無くなるという不具合では
ベアリングのボールレースの虫食いは 凹側の変形ですが、
ブレーキゾーンの熱ダレは 凸側の変形となります。

純正のブレーキシューを使ってください、が優等生的解答ですが

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びふぉー
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あふたー

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イエローキングだけを溶かす謎の液体を使って きれいにしました。
ブレーキシューは引き続きイエローキングを使うのですが、
次からはやめてくださいと お願いしています。

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のむラボホイール2.5号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール2.5号の前輪を組みました。

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エボライトハブ18H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

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ボーラ ウルトラ 35 チューブラー ダークラベルさん  

お客さんからボーラ ウルトラをお預かりしました。
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振れ取りをご希望です。と言われるだけあって、
前輪に 振れ取り台にかけなくても分かるような顕著な振れがあります。
後輪はセンタードンピシャ ほぼ振れなしでした。

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前輪のセンターずれです。
これ、センターずれではありますが センターずれではありません。
振れ取りを追い込めば勝手に無くなるタイプの
部分的なセンターずれです。
あらゆる位相でゲージを当てて この結果になれば
全般的にずれているということになりますが、この場合は違います。

単に振れ取りだけでいいなら簡単な作業ですが
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ねじれているスポークが何本もありました。
供回り押さえをせずにニップルを回したからですが、
やったのは お客さんかもしれないので
手厳しいことは書かないでおきます。

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例えば このスポーク、ハブ側では扁平方向が正しい向きですが

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リム側では ねじれています。
これを90°のねじれとすると 90°までのねじれが7~8本、
180°ねじれているのが1本ありましたが、
くせになっているものは無く すべて元に戻せたので
交換したスポークはありません。

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振れ取りをしたら センターが勝手に出ました。

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シマノのカートリッジBBを外しました  

お客さん(一応)が 弟さんのFELTのバイクの
コンポ交換をするために BBを外そうとしたところ、
二人がかりで どうやっても外せないので
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近所のサイクルベースあさひ箕面店に持ち込んだところ、
あれこれ試した結果 やっぱり「外せません」と言われ、
「これは東京の代理店に送らないと!送料と工賃で8000円くらいかかります!」
と言いながらプチプチに包んで梱包の準備をいきなり始めたそうです。
これに限らず、この程度のしょーもない案件で
問屋さんに仕事を丸投げするアホショップは多いのですが、
フレームの重大な瑕疵ならともかく
こんなことでわざわざフレームを送りつけられる問屋さんが不憫です。

いやちょっとそれは待ってくれということで
問屋さん送りは阻止して、次に
シルベストサイクル箕面店に持っていったところ
1時間以上に渡って苦闘しても やっぱり外せなかったということで
当店にお持ち込みされました。

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この手のBBで、私が外せなかった例はありません。
幸いにして 工具をかけるスプラインはナメていませんが、
仮にスプラインがグズグズにナメていたとしても
ほとんど関係なく きれいに外す手段があるのです。

あと この件とは関係ないですが、
固着したシートポストを抜くのも得意です。
よそのショップが投げた匙をお持ち込みされることが よくあります。

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お客さんの見ている前でやりましたが 実作業時間2分以内でゆるみ、
あとは手で回して取れました。お客さん・あさひ・シルベストと
いずれもプロショップでない人たちが苦闘した際に
BBは微動だにしていませんので、
私以前に最後に触った段階で 実はゆるみ始めていた、という
「おおきなかぶ状態」であったことは ありえません。

やり方はメシノタネコードなので、
お客さんが自分のブログ用に写真を撮るのだけはやめてもらいました。
やり方そのものは見せています。

あさひとシルベストでの仕事は、
のべ作業時間(携わった人数×かかった時間)から考えると
私ひとりの2分間にすら劣るということです。
しかも成果が無い。

ひとつ感心したのは、どちらもこの件では
お客さんに工賃を請求していないということです。
「成果を出せなかった仕事に対してお金をいただかない」というのは
私の重要なルールのひとつなのですが、これは私の勝手であって
「作業時間がかかった以上、すみませんが
お代金をいただかないわけにはいきません」という考えも もちろんあります。
当店で一番多い例は、たぶん うっすらポテチ状態になっていて
振れ取りは無理だろうなというホイールを一縷の望みでお持ち込みされて、
見てみたら やっぱりダメでしたという場合です。
直せなければ工賃は発生しません。
ひとつ前の記事のキシリウム125もそうですね

時間工賃を取らなかったというのが ショップ全体の方針なのか
スタッフ個人の判断なのかは知りません。
少なくともシルベストサイクルでは後者でしょう。
ちゃんと直ってもいないのに金を盗られたという作業を 当店で直して、
お客さんからすれば ひとつの件で2回工賃を払うことになった
という例が多々あるので。

もし今回の件で工賃を取っていたら
このような優しい論調の記事にはなっていません。
ほんとうに命拾いしたな。

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レイノルズの32リムでパワータップホイールを組みました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから キシリウム125の前輪をお預かりしました。
以前に当店で点検したことがある、
コスメチックスポーク(黄色)を4本にしてあるものです。

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レースの落車でホイールがグチャグチャになっています。
前輪ですが エグザリットリムなので
ブレーキゾーンに明確な左右の属性があるわけですが、
それで言うところの左側のスポークが全滅です。

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9本中 7本が折れていて、2本が曲がっています。

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右側のスポークは1本も折れていないものの、
首元が曲がって 明らかに再使用不能なものがあります。
使用可能と判断されるスポーク以外を除外すると・・・

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右側5本だけが残りました。

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↑左側の外したスポーク
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↑右側の外したスポーク
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首元が曲がっています。

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過去に交換された、スペア用のリムなので
「    /6000」のシリアルナンバーがありません。
この状態だと、完全にバラさなくとも ハブの接触無しに
リムをガラスの定番に当てることができます。
もし無理なら完全にバラすまでです。
で、リムがポテチになっていて スポーク云々以前に
リムが再使用不可でした。デスヨネー



という夢を見た気がしますが
別件で 今日もホイー(以下略)。
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レイノルズのTHIRTY TWOリムで
パワータップホイールを組みました。

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G3ハブ24H 全CX-RAYヨンロク組みです。
結線は あとでやります。
お客さんの体重からして 全CX-RAY20Hや 半コンペ16Hでもいけそうなので
24Hで半コンペにする必要はないと判断しました。

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結線ハンダ付けで あと数グラムは重たくなりますが、
これ、パワータップハブの後輪としては 記録的な軽さではないでしょうか。

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のむラボホイール5号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号を組みました。

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前輪は リーフハブ20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組み、

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後輪は リーフハブ24H 黒半コンペヨンロク組み結線ありです。

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黒スポークですが ニップルは銀です。

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レーシングゼロ 2WAY-FITさん  

お客さんから レーシングゼロをお預かりしました。
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昨日コメントで催促されたから
今日あわててやったというわけではありません。

前後輪とも振れあり、後輪は縦振れもあるということで修理を ご希望です。
沖縄への輪行が原因かもしれないということですが、
私の見たところでも そんな気がします。

DSC03652amx6.jpg
まず前輪ですが、固着しているニップルがあり回せません。
フリー側のスポークや、あとマヴィックのジクラルスポークの場合
この時点で詰みです。
フロントと リヤ反フリー側は引っかけなので、
スポークヘッドのほうを やさしく叩き抜いて

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スポークテンションが抜けた状態で
ニップルが回らなければ やはり詰みですが、
なんとか回ったので

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ニップルを交換しました。
ナメてもいないニップルを、この理由で交換することは たまにあります。

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フロントリムのステッカーがぶつけた感じにめくれています。
白んでいる部分は凹みに見えますが
シールがグジグジしているだけだったので 問題ありません。

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ちょうど このホイールのステッカーの、
しかも前輪用だけが在庫であったので

DSC03660amx6.jpg
DSC03663amx6.jpg
全交換ではなく この部分の貼り換えだけをしています。

DSC03672amx6.jpg
後輪にひどい縦振れがあります。
このレーシングゼロは G3気味のリム穴位相になっていますが、
G3スポークの束同士の中間に 振れ取り台のゲージをギリギリ当てた場合、
上の図のように G3の束の直下ではリムとゲージに すき間があきます。
これは「構造上仕方がない縦振れ」ですが

DSC03673amx6.jpg
今回の後輪は中間の位相 7ヵ所中2ヵ所に
外周側への縦振れがあり仕方がない云々を超えていました。
お客さんの指摘にもあったのですが、
曲がっているスポークが混じっている疑惑があり
よくよく調べたところ

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2本 曲がっていましたが
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1本は固着スポークを無理に回したので バーン!と折れました。

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固着予備軍ニップルも目に付いたものは交換しています。
可能な限り振れ取りをしましたが、新品同然とまではいきませんでした。
目に付く振れは ほぼ無く、使用には全く問題ないところまでは追い込んでいます。

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忍法ヤ○オクの術をかけたので

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びふぉー
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あふたー
けっこう きれいになりました。

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ハブのオーバーホールは お客さんのほうでやっているということで、
私が触ってみた感じでも 手を出す必要を感じませんでしたが
フリーボディの爪起こしバネがあやしいということなので
それだけは調べました。交換する必要はありません。

category: のむラボ日記

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ゾンダさん  

お客さん(石工組合を祖とする秘密ギルドのかた)から
ゾンダをお預かりしました。
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下りの山中で、身の丈2mはあろうかという大きなイタチを撥ねて
前転しつつ落車をしたそうです。
ケータイの電波が圏外だったので
アンテナが立つところまで歩いて タクシーを呼んだところ、
帰路の車内で運転手さんに
「どうして あんなところで こけたんですか?」と訊かれたので
「イタチを轢いたんです」と答えたら
「そのイタチ、どうなっていました?」と言うので
「気が付いて振り向いたら いなくなってました」と答えたところ
運転手さんが帽子を脱いで振り向きながら
「そのイタチ、こんな顔じゃなかったですかぁ~」


・・・と、気が付いたら病院のベッドだったという話を聞いたのですが
どこまで本当の話だかは分かりません。

青アルミニップルに換装してほしいという 面倒な注文は却下して、
点検だけにしました。

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前輪は うっすら振れがある位相を除いて センタードンピシャでした。

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ハブ横のキャップを取り付けると左右の区別が付かなくなるので
「こっちが右」という印を付けています。

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バルブ穴以外のニップル穴も普通にあるリムなので
青アルミニップル化は それほど面倒なのではないのですが、
1つずつ磁石で呼ぶ形式に比べてそうだというだけのことで
やっぱり面倒なので 却下だ。

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リヤリムは、全般的にちょっとずれていました。
経年使用で寄る側なのと ずれの量からして、
元々はセンターが出ていたと思われます。
なぜか持っているというスペアスポークもお預かりしましたが、
使うことはありませんでした。

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コーラスのハブに準拠した仕様の完組み用ハブです。
レコードとの違いは ハブ胴のグリスホールの有無だけです。
カップ&コーン式のハブ(CULT化もできる)としては
もうひとつデイトナがありますが、
デイトナのハブは玉当たり調整ナットが黒アルマイトになっているだけで
コーラスと ほぼ同じ仕様です。

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当時のフラッグシップモデルのエウラスの違いは
G3間を削いだリムであること、エアロスポークであること、
内蔵ニップルであることなどです。
丸バテッドスポークは かなり細いものを採用しているので
エウラスよりも 見た目だけは軽そうに見えます。
この時点では左右異径ではありません。

category: のむラボ日記

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R4SLハブで のむラボホイール5号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから EA90SLXの後輪をお預かりしました。
リムが反っており、横振れ取りを試みると
異常にゆるめないといけないニップルがあるので 修理ができません。
というわけで リムを交換することになりました。

あとの話を先に書くと、バラしたリムはガラスの定盤に当てて
歪みが顕著なのを お客さんに見てもらっています。

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R4SLハブはゴリっていることが非常に多い、と先日書いたところですが
今回は なんとか使い回せそうです。
スポークも使い回したいのですが、
EA90SLXのリムの内径はXR300以上XR200未満の
XR200寄りといったところで、
XR200だと スポーク長さが少し足りず組めません。

XR300だと スポークのねじ山側のプレーン部分が長めで
少し切れば使い回せるので、
のむラボホイール1号に組み換えようとしたのですが・・・。

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フリー側
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反フリー側
このホイール、スポーク長さが明らかに長いのです。
スポークのねじ山長さを特別に設定しているわけでもなく
ニップルも汎用品と変わりないので 明らかに長すぎなのですが、
今回は これのおかげで助かりました。

DSC03642amx6.jpg
DSC03643amx6.jpg
↑ニップル24個のうち21個までを丁寧にゆるめた
残り3個のうちのひとつです。
一切ニップルをゆるめていないので この状態で組み上がっていたわけですが、
ニップルの端面までで組み上げるなら3山、
すり割りの下までで組み上げるなら6~7山は余裕があります。
これのおかげで、XR200リムで組んだ場合に
すり割りを超える程度で組めることが分かりました。

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フリー側のスポークに、二ップルに固着気味のものがあったので
DSC03645amx6.jpg
洗いました。
ねじ山長さは汎用品そのものです。

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↑専用品の例として、、画像上はコスミックカーボンのもので13番なうえ長いねじ山、
下はWH-6800のものですが 中空ニップルを通してから
しんちゅうの臼で固定して(マヴィックでいうところの)ジクラルスポーク化
する形式なので臼にかけるぶんしか長さがありません。

DSC03646amx6.jpg
組めました。
赤アルミニップルは新調しています。

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リムの重量が70gほど軽くなったので、
以前のリムと比べると チューブの重量が無くなる感じになります。

category: のむラボホイール

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レーシングクアトロ LG CXさん  

お客さんからレーシングクアトロの後輪をお預かりしました。
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チェーンを内側に落として スポークが曲がったので
直してほしいということです。
チェーン落ちによるダメージ痕のスポークもありますが、
それに付随してリヤメカがヒットしたと思われる状態のスポークもあります。

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↑スポークヘッド付近がささくれています。
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↑ベコベコに変形しています。
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↑スポークテンションで伸ばされていますが、
かなり曲がっています。

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入念に調べたところ、この4本が交換対象でした。
画像上から ベコベコに変形しているスポーク、
つづく2本は曲がっているスポークです。
不思議なことに、これらは隣り合っている位相の
スポークというわけではありませんでした。
4本目は まっすぐに見えますが

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先ほどの ささくれスポークです。

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スペアスポークの在庫ですが、当店にも 日本の問屋さんにもありません。
しかし 純正品でなくとも直ればよくて とにかくすぐに、
というのがお客さんの希望です。

例えば、14番プレーンのストレートスポークであるとか
CX-RAYのストレートスポークを補填することは もちろん可能です。
が、スポーク比重が異なるスポークを混ぜると
その部分だけスポークテンションが低くなったり 縦振れが出たりします。
スポークは何でもいい、というわけでは無いのです。

かつてのレーシング3にあったような
スポーク比重が大きい きしめん扁平スポークは別として、
現行のスチールスポーク採用モデルでは
軽量スクエアエアロスポークとなっています。
が、これにも種類があり 例えばゾンダとボーラでは
ゾンダのほうが幅がやや広くスポーク比重が大きくなっています
(フリー側を太くして左右異径にしているからですが)。

レーシングクアトロのフリー側は
扁平部分の断面形状がゾンダと同じなので、
リム高やフリー側の組み方が違うことによって
差し引きで奇跡的に同じ長さに・・・なっていませんでした。
カットしてもギリギリ使えません(後述)。

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↑元のスポークです。
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↑元のスポークと同じ長さに切った別のスポークです。
こちらのスポークは 4本で19.2g寄りなのですが、
仮に4本で0.1g違うとしてもスポーク比重は ほぼ同じと見ていいです。

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交換後のスポークは13mm切っています。
切る前は4本で20.1gだったのですが、
見立て通りに ほぼ同じになったのは運がよかったです。

ニップル側のプレーン部分が ヘッド側に比べて
長くなっているというのも助かりました。

仮にゾンダのフリー側を この長さに切ると、
ねじ山が終わってすぐに扁平バテッドが始まるという感じになるので
ギリギリ使えそうで使えません。
張っていくと ニップルの端面が扁平部分で詰まるはずです。

ひとつ明確に違う点は、画像でも分かるくらいに
交換後のスポークは エリプティックエアロ形状になっていることです。

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直りました。

category: のむラボ日記

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XTのスルーアクスルハブで後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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XTのリヤハブで後輪を組みました。
リムはTniのCX22で、
先日組んだTniディスクハブの前輪の相方になります。

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FH-M8010 32H全CX-RAYヨンロクJIS組みにしました。
結線は あとでやります。

category: のむラボ日記

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ボーラ ウルトラ 35 チューブラー ダークラベルさん  

お客さんからボーラ ウルトラをお預かりしました。
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お客さんが最初のオーナーではないこともあってか
「ハブとリムにCULTのラベルが無いのでニセモノかもしれません」
とのことですが、そんなことはありません。
まず私は、偽ボーラなるものが存在するかどうかも知りません(すっとぼけ)。

CULTのラベルについてですが、
まず このボーラ ウルトラは現行の最新モデルです。
リムのラベルは剥がせるタイプのステッカーではなく、
クリアの下に貼ってあります。
そして、現行モデルのリムにはCULT表記のラベルがそもそもありません
(ハイペロンやバレットのCULT仕様のモデルのリムには貼ってあります)。

ハブ胴に貼ってあるはずのCULTのステッカーが無いのですが、
そちらは剥がせるステッカーなので 前のオーナーが剥がしたのでしょう。

あと、リムの型番の形式からして偽物ということはありえません。

フロントの回転がゴリゴリするとのことですが、
これは単にボールレースに虫食いが出ているだけです。

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フロントハブを分解します。
玉当たり調整ナット側の中空エンドボルトが 先に外れてくれました。
新シャフトだいばくはつは起きません。
以後、こちら側を左側と呼ぶことにします。

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↑右ワンです。ひどいものではありませんが
虫食い(ボールレースに傷が付いた状態)があります。

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↑左ワンです。きれいですね。

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右ワンを抜きました。

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↑右ワン
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↑新品
ワンが虫食って 玉押しが無事だということも無いではないので
これだけでゴリゴリが無くなるなら 玉押しを交換しなくてもいいのですが、
ゴリゴリは無くなりませんでした。

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というわけで玉押しも交換します。
上の画像は交換前ですが、右側の玉押しの傷みは
目視では ほとんど分かりません。
交換した後に 回転がスルスルになったという事実で
直ったことを確認しています。

ハブの回転に 虫食いとは違うチリチリした感触がありますが、
これはまだ 当たりが出ていないだけです。
ついでに書くとリヤハブもまだ 当たりが出ていません。

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センターゲージでギリギリ分かる程度のセンターずれがありますが、
ハブ分解前の暫定センターを見ていないことと
玉押しの圧入を強めにかけたことと
センタリングワッシャの食い込み具合が変わることから
元の状態では ずれていなかった可能性もあります。
振れはほぼ無しだったので ずれだけを修正しました

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リヤハブをオーバーホールします。
カンパニョーロのフリーボディとハブ体の間のシールは飾りも同然なので
簡単に浸水を許し、グリスが汚れて乳化します。
ハブ体のラチェット部分と右ベアリングの間のシールも すき間が大きいので
グリス不要のはずのボールレースにグリスが回ります。
雨の日にどれだけ使ったかにより 症状の進み具合は大きく変わります。

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右エンドナットを外しました。
フリーボディのベアリングの錆びが回っているのかと思いきや

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ハブシャフトのベアリング直下は きれいな状態です。

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右エンドナット自体からのもらい錆びでした。

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ハブシャフトと右の玉押しが滑っていた跡があります。
ハブの玉当たりにガタがあるまま乗った期間があるようです。
ボールレースは左右とも問題ありませんでした。

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反フリー側のスポークにネオジム磁石がテープで貼ってあります。
スポークに熱収縮チューブを通して
この位置で固定してほしいということなので、
ハブからの距離を ノギスで採っておきます。

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ニップルにねじ山を1山だけかけた状態です。
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スポークヘッドがこのあたりになるので、
ハブシャフトを取り付けるとスポークが抜けません。
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なので先に 熱収縮チューブを通しておきます。

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(びふぉーは無いけど)あふたー
フリーボディの爪起こしバネは 交換していません。
全く歪みが無かったからです。

フリーボディの爪起こしバネは 高いパーツでは無いので
開けたら必ず交換ということにしてもいいかもしれません。
出先で壊れてエライ目に遭う確率を 最小限にすることができます。
が、傷んでいないパーツを交換するというのが嫌なので
今回は交換しませんでした。

シルベストサイクル京都店に
変速がおかしいということでバイクを預けて、後日受け取りに行ったら
「リヤメカのプーリーがダメだったので換えておきました」と言うので
お客さんとしては そこまで減っては無かったはずだけどと思いつつ
まあスタッフの人がそう言うので お金を払った、と
その2週間後にやっぱり変速がおかしいので見てくれと持っていったところ
別のスタッフが承って「プーリーがおかしかったので新品に換えました」
と言われたそうです。
変速がおかしい、という理由付けとして
「どこかのパーツの交換を要した」という話を
でっち上げないと気が済まないのか
上からそういう売り方を指示されているのかは分かりませんが、
一度目の交換すら必要だったのか疑わしい、
というのは百歩譲って忘れてやるとして
二度目は確実に無駄な買い物をさせています。
お客さんは「2週間前に ここで換えたところだけど・・・」と言わずに
おとなしく お金を払ってさしあげたそうですが。

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マグネットを固定しました。

category: のむラボ日記

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PLANET Xのリムで後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんお持ち込みのハブとリムで後輪を組みました。
リムはPLANET Xの50mm高カーボンチューブラーリムです。

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エボライトハブ20H 半コンペヨンヨン組み結線ありです。

同じリムとPLANET Xハブで組まれた前輪を点検しましたが、
センターずれありで スポークテンションが非常に低いものでした。
タレたわけではなく 元からっぽいです。
センター出しの片側増し締めだけでは十分に張れず
左右ともに増し締めしていますが、
スポーク長さが明らかに短いのが気になりました。
ハブがPLANET Xなので メーカーの吊るしの状態そのもののようです。
センター出しのぶんとは別に ニップルを都合2周ちょっと回したので
スポークのねじ山を2山すすめたことになりますが、
それでもニップルとの関係でいうと 短めです。
すり割りに達していません。
ホイールを組んだことがある人なら分かると思いますが、
それなりに張ったホイールであれば そこから
ニップルを さらに2周ずつ増し締めすることなどできません。

category: のむラボ日記

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ボーラ ワン クリンチャー ブライトラベルさん  

お客さんから ボーラ ワンをお預かりしました。
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未走行の新品です。
新シャフトだいばくはつ(→こちら)の予兆として
もし右エンドが先にゆるむなら、
左エンドが先にゆるむようにしておいてほしいとのことです。

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実際、右エンドが先にゆるみました。
右エンドがねじ込まれていない中空状態のアルミシャフトに
モンキーレンチなどをかけて 左エンドをゆるめようとすると、
あっさりと変形して 修理不能になります。
右側は 右エンドが入っている状態+ちょうどの幅に加工した14mmスパナ、
左側は ヴェラのヘックスプラス5mmアーレンキー、という組み合わせでないと
右エンドが先に外れた場合の きつく締まった左エンドをゆるめることは まずできません。

なんとか左エンドをゆるめることができましたが、工具のかけ跡が付きました。
右エンドは高強度のねじ止め剤を塗布して締め付け、
左エンドはグリスを塗布し 手で締められる限界から
かすかに工具で増し締めをしたので、
次にゆるめるときは左エンドが先にゆるむと思います。

点検ですが、センターバッチリで うっすら振れありでした。

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後輪は リムがかすかにフリー側にずれていただけで ほぼ振れ無しです。

category: のむラボ日記

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R-SYSプレミアムさん  

お客さんから R-SYSプレミアムの前輪をお預かりしました。
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トラコンプリングを交換してほしいということですが、
ご要望が具体的なのは 明らかにフロントハブから異音がしているからです。

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その前に暫定センター。えらく ずれています。
これをセンターが出るまで増し締め・・・程度では済まないほどに
全般的にスポークの張りがゆるく、

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↑スポークを軽く握っただけで コスコスと異音がします。
上の画像、スポークヘッドとハブ穴のすき間が
目視で変わったことがはっきり分かるくらいに 変形しています。

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→ → →
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← ← ←
トラコンプリングが手で回せます。
赤いストッパーが無ければグルグルに回っていたことでしょう。

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スポークヘッドとの接触箇所が「点」ではありません。

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そして、スポークヘッドが非常に摩耗しています。
ここまで平面が出るのは珍しいことです。

可能な限りスポークを張ったところ、なんとか
新品のトラコンプリングが圧入後に回らない状態にすることができました。

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作業前の スポークにぎにぎの段階で、ハブ側の異音とは別に
ペキペキと鳴っているスポークがあったのですが、
ニップルの近くにクラックが入ってました。
もちろん交換しています。

DSC03572amx6.jpg
折りました。
初代のスポークと違い シャクシャク化ではなく
割れるという形で壊れます。
中にはケヴラーの繊維が詰まっています。

category: のむラボ日記

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XR31Tリムとスターハブで前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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キンリンのXR31Tリムで前輪を組みました。

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スターハブ20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みで
黒アルミニップルにしています。

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以前に紹介したこともありますが、
このリムはチューブレスレディ仕様のワイドリムです。

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スターリヤハブの穴数は 24H仕様のみとなっていますが、
他の穴数を作ることは フリー側のフランジ形状の関係から難しいと思われます。

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前後リムとも お客さんのお持ち込み品で、
リヤリムはバージョン違いのオフセットリム仕様のものです。
それはいいのですが・・・







このリム、28Hなんですけど。

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これにはスターハブさんも茫然

category: のむラボ日記

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イーストントンさん  

お客さんから イーストンのEA90TTをお預かりしました。
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ナローフランジの特別なハブを採用した前輪です。

DSC03527amx6.jpg
DSC03531amx6.jpg
横剛性は低いのですが、お客さんのほうでは「乗り心地がいい」と
好意的に捉えているので問題ないのかもしれません。
立ちこぎをせず、タイトな下りを攻めなければ
あまり欠点も目立たないので まさにTTバイク向けの仕様です。
何かをスポイルしてでも 別の何か(空力特性)が得られているので
限定的な状況では かえってOK、ということでしょうか。

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スポークが曲がっているので
DSC03547amx6.jpg
交換しました。
このスポークは スポーク比重が約100%の
幅広エリプティックエアロスポークでストレート仕様のものです。
CX-RAYと違い 全ての長さを在庫しているわけではありませんが
この前輪の補修用の長さだけは持っています。

スポーク数は16本ですが、しんちゅうニップル仕様でした。
つい最近 16Hという穴数にビビッて
しんちゅうニップルで前輪を組んだ気がします。

DSC03528amx6.jpg
ZIPPにも 同様のアイデアのものがありますが、
ハブのエンドが翼型になっています。

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ポン当て式エンドをはめ込むハブシャフトに切り欠きがあるので
DSC03529amx6.jpg
左右エンドの位相が 必ず同期するようになっています。

DSC03523amx6.jpg
つづいて後輪です。
実際に触ったのは こちらが先ですが。

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ハブのオーバーホールをご希望なので やりました。
R4ハブが鉄球ベアリング、R4SLハブがセラミックベアリングですが
いずれにしてもエンデューロのベアリングなので、
ブランド名に反して傷みが早く ゴリゴリになっているものが散見されます。
とくにR4SLの場合「鉄球用のボースレースにセラミック球を入れただけ」
なのかどうかは知りませんが、高確率でゴリっています。

今回のリヤハブは、シャフトを手で回すとゴリゴリしているものの
フリーボディを抜くと 非常にスムースになりました。
ということは傷んでいるベアリングはフリーボディ側のどちらか、
あるいは両方ということになります。
結果から言うと両方でしたが、奥のべアリングが とくに傷んでいました。
サイズは2つとも15267です。
これはそのまま内径15mm・外径26mm・厚み7mmを意味しますが
規格ベアリングの6902が15/28/7mmと よく似たサイズです。

「15mmアルミシャフトに突っ込みたいけど
6902の外径28mmをフリーボディに入れると
スプライン部分が肉薄になるので ちょっと怖いな、
でも6802だと15/24/5mmで薄っぺらいから
6902から外径だけ少し小さくしたのがいいな」という理由なのか
最近よく見かける特殊サイズです。
あと15267ほどではないですが たまにあるのが17287で、
これらと 6801~3と6901~3、
あとは マヴィックのハブ体右側の608と
エボフロントハブの699、エボライトフロントハブの689があれば
ハブのベアリングは だいたい事足ります。

点検のほうは盛大にセンターずれあり、
リムが脈打つほどの縦振れありでしたが
これはお客さんの作業の結果なので 仕方がありません。
もし同業者の仕事ならキレてます。

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同じお客さんからEA90SLXもお預かりしました。
同名の旧モデルとは リムもハブも全く異なるモデルです。
チューブレスリムなので、リム自体は かつてのEA90RTに近く
ハブはイーストンの新型です。

前輪はハブに異常なしで、暫定センターが かすかにずれていましたが
1ヵ所だけある振れを取ったところ センターもドンピシャになりました。

後輪は、フリー側にリムがずれていましたが
振れはほぼ無いので 反フリー側の均等増し締めで対処しました。

DSC03532amx6.jpg
リヤハブは、アメリカンクラシックと同じく ハブ体側に爪があり
フリーボディ側にラチェットの山があるという仕様です。
フリーボディの外側は61901というベアリングですが、
この手の5桁ベアリングは 2桁目の数字がサイズに関係ありません。
つまり6901です。かすかにゴリっていたので交換しました。
内側のベアリングは アンギュラ(角度)コンタクトで
内角36°・外角45°のものですが、
これは1-1/8インチのヘッドベアリングの
36/45°のものと全く同じなので それで補修が可能です。
このベアリング、上の画像では分かりませんが
茶色い錆び汁をハブ胴内に漏らしていて エライことになっていました。

DSC03534amx6.jpg
↑ENDURO
DSC03533amx6.jpg
↑ACB3645
ACBはアンギュラ コンタクト ベアリングの略です。

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交換しました。

DSC03537amx6.jpg
ACBの
DSC03536amx6.jpg
3645です。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール5号のリヤハブを交換しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC03514amx6.jpg
お客さんから のむラボホイール5号をお預かりしました。
前輪は、中二階から落としたので(←どういう状況なんだ)
振れが出ているということです。
重いホイールと軽いホイールを同時に落として、
どちらが先に着地するのか試したのかもしれません。

後輪は、パワータップの中身が壊れているので
エボライトハブへの組み換えを ご希望です。
ハブが重い普通のホイールとして使えばいいじゃん、
という提案をさせてもらいましたが
組み換えをご希望なので やります。
ちなみに、このままで使っても ゴキソのハブより12gほど軽く
横剛性は はるかに上です。

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前後輪とも タイヤ・チューブ付きで 空気も入っていましたが、
リヤリムに かつて刺さったものの残骸が残っていました。

DSC03517amx6.jpg
刺さった箇所がたまたまリム穴の部分で、
寝ていた格好だったので パンクの原因にならなかったようです。

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起こしました。

DSC03519amx6.jpg
抜きました。

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前輪は振れ取りをし、後輪は組み直しました。

DSC03522amx6.jpg
エボライトハブ32H 半コンペヨンロク組み結線ありです。
組み換え前はヨンパチ組みですが、
エボライトハブの反フリー側は ラージフランジではないので
6本組みにしています。

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びふぉー
DSC03521amx6.jpg
あふたー
バラしたリヤリムを「壊れそうなものばかり 当ててしまうよ
輝きは飾りじゃない ガラスの定盤」に当てたところ
全く反っていなかったので使い回しました。
組み換え前のタイヤ付きの状態で洗ってから バラしています。
タイヤを外してから洗うと リムに水が入るからです。

組み換えの前後でリヤリムの左右は反転させていません。
リヤリムの右側が、ブレーキゾーンよりも内周に
ブレーキシューを当てたまま使ったため アルマイトが削れています。
組み換え前のパワータップハブのフリーボディがシマノ10S用で、
スプロケットも10Sであったことから
お客さんのフレームについているリヤブレーキは 9000系以前の
デュアルピボット式である可能性が非常に高いのですが、
その場合 ブレーキゾーンは必ず 右側がCアーム、左側がYアームとなります。

DSC03544amx6.jpg
十分に分厚いブレーキシューを ブレーキゾーン上端でセッティングし
そこから位置を変えずに使い続けて摩耗した場合、
Cアーム側はブレーキシューが外周側(タイヤ側)に突っ込む形になるので
このリヤリムで見られる内周側への摩耗とは理屈が合いません。
ブレーキがBBの後ろにあるタイプのフレームだと この関係は逆転しますが、
もし そのブレーキがダイレクトマウントやミニVブレーキだと
デュアルピボットほどには 摩耗によるシュー位置のずれが顕著に起こらないうえ、

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Cアームのシュー位置が摩耗によって外周側に突っ込む量ほどには
DSC03545amx6.jpg
Yアームのシュー位置が摩耗によって内周側に突っ込む量は大きくはないので、
この場合は単にブレーキシューのセッティングを
下にし過ぎただけだと考えるのが 自然でしょう。
こういう痕跡を見て理屈っぽく考えるのは 私の悪い癖です。

category: のむラボホイール

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Tniのディスクハブで前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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ここに載せられない前輪を一昨日に、後輪を今日に組んでいます。
後輪は20H 半コンペヨンヨン組み結線ありです。
と、これを今日もホイー(以下略)枠に充てるのは味気が無いので

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頑張って もう1本組みました。
リムはTniのCX22チューブラーリム、
ハブはTniのエボリューションディスクハブです。

DSC03510amx6.jpg
28H 全CX-RAYロクヨン逆イタリアン組みにしました。
結線は たぶんやります。

ポン当て式のエンドを外しているのは、
クリックリリースから12mmスルーアクスルに変換するためです。

これはシクロクロスの前輪ですが、
スルーアクスル式フロントディスクハブのアクスル径は
15mmと12mmがあります(MTBだと20mmもあります)。
シマノのEスルーという規格がフロント15mmなのですが、
最近はフロント12mmを主流にしようという動きがあるのか
この前輪を取り付けるGIANTのTCXアドバンスド プロでは
2016年モデルがフロントハブが15mmだったのに
2017年モデルでは12mmを採用しています。
15mmなら シマノのMTBハブがそのまま使えます。
シマノのMTBハブは価格が安い点はいいのですが、
原則 32Hしか仕様がありません。
2017年になってからXTRのみ28Hが追加されました。

お客さんのバイクは2017年モデルのTCXなので、
シマノのMTBフロントハブは使えません。
TCXの完成車に付属しているホイールのハブは 2016年も2017年も
フォーミュラ(イタリアのディスクブレーキメーカーではなく
台湾のハブメーカーのほう)のディスクハブで
フロント28H・リヤ32Hとなっています。
バイクの納期が1月下旬予定ということで、
実は まだお客さんのほうに届いていないのですが
その完成車のハブを使ってリムのみ より軽いチューブラーリムに
組み換えてはどうですかと提案もしたのですが、
それはそれで持っておきたいということなので 別個に
前後12mmスルーアクスルハブのホイールを用意することになりました。

フロント12mmスルーアクスルの規格は、言いだしっぺというか 焚き付け役が
フォークがENVE、ハブがクリスキングであり
クリスキングのハブであれば すぐに入手は可能です。
問屋さんに在庫もありました。
が、ちょっと高いので 他の手を探したところ
Tniのディスクフロントハブを
スルーアクスル化するということになったわけです。

DSC03493amx6.jpg
↑Tniのディスクフロントハブです。

DSC03494amx6.jpg
クイックリリース式のポン当て式エンドを
DSC03495amx6.jpg
外して
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12mmスルーアクスル用のものに
DSC03498amx6.jpg
交換することが出来ます。
しかし これだけでは問題があり
「この組み合わせ」では ハブの回転に異常に擦ったような感触があり
ホイールとして使うことはできませんでした。

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ノヴァテックのハブは、2016年度製造ぶんから
シリアルナンバーを細かい字で ハブ体に印字しています。
Tniのディスクハブには バージョン違いがあり、
印字無しのハブと ありのハブでは
ポン当て式エンドの形式が異なっているのです。
問屋さんでの呼称に倣い印字無しをA、印字ありをBとすると
現状では28Hと32HがA、24HのみBとなっています。
いずれは全てBに移行する可能性がありますが、
現状ではフランジの穴数でも判別できます。
この記事を ずっと未来から見ているという方は、
穴数に依らず 印字の有無を判定基準にしてください。

で、今回のハブは28Hなので エンドの形式はAということになりますが

DSC03508amx6.jpg
現在の問屋さんの在庫では12mm用のアダプターは
どちらも欠品しているので すぐに入手ができません。
先ほどの画像にあった12mmアダプターは、
ホイール組みの治具に改造しようと思って買ってあった
当店の在庫です。

で、当店に今あるアダプターがB、ハブがAなので
回転がおかしいというのが 先ほどの話です。

DSC03499amx6.jpg
クイックリリース用Aエンドをはめ込むと(元々の状態)、
ハブ体とツライチ辺りで はまります。

DSC03500amx6.jpg
が、12mmスルーアクスル用Bエンドを はめ込むと
少し飛び出した状態になります。
クイック用Aエンドでセンタードンピシャにホイールを組んでから、
スルーアクスル用Bエンドにしてセンターゲージを当てると、
左右ともに リムにすき間が見られました。
どちらのアダプターでもオーバーロックナット寸法は
本来変わらないはずなので、これは左右ともに
Bエンドが はまり切っていないということです。

DSC03501amx6.jpg
どこの寸法が違うのか調べてみます。ハブに入る部分の長さ、
ベアリングの内輪だけを押すための段差の長さと直径など
まったく同じでした。
どこが違うねん。

DSC03502amx6.jpg
↑クイック用Aエンド
DSC03503amx6.jpg
↑スルーアクスル用Bエンド
違いが分かりました。
上の画像は どちらも画像上が外側ですが、
Bエンドはダストシールの外側の径が少し大きいのです。
Aエンドの内外の径と Bエンドの内側の径が同じなので、
Bエンドの外側の径を内側と同じところまで削げば
Aエンドと同寸法になるようです。
ということが判明しましたが 夜中にグラインダーが回せないので
今日は ここまでです。

バイクが未だにお客さんの元に無く、予定通りに届いたところで
関西シクロで使えるのがせいぜい2~3戦という状況であり
問屋さんのBエンドの再入荷は待っていられませんので、
それまでの姑息的処置として改造エンドを作るしかありません。
また、防塵防水性能が下がってもいいなら
「Bハブ体にAエンド」は可能ということになります。
ハブ体とダストシールの間にすき間はできますが、
シールゴムの径は同じです。

category: のむラボ日記

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エウラスを偽ボーラに組み換えました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから エウラスをお預かりしました。
現在と違い 日本語資料でのEURUSの読みに表記ゆれがあった時代の
ホイールなので、シャマルウルトラ以前のスチールスポークのEURUSは
ユーラスではなくエウラスと呼んで(私は勝手に)区別しています。

DSC03462amx6.jpg
えらく振れがありますが、曲がっているスポークがあるので
リムの歪みなどが原因ではありません。
スポーク交換や振れ取りで修理は可能ですが、

DSC03464amx6.jpg
(画像で分かるかどうか)ブレーキゾーンが非常に摩耗しているので
リムの交換を ご希望です。

DSC03466amx6.jpg
組み換えました。

DSC03468amx6.jpg
16Hハブ 黒CX-RAYラジアル組みです。

DSC03470amx6.jpg
リムは、赤い繊維を織り交ぜた3Kカーボン仕上げのもので

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生産国は不明ですが「紅3K」と書いたテープが貼ってありました。
原产国是未知的,但用“红3K”被粘贴。

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ハブはオーバーホールしています。
ボールレースに摩耗の筋が走っていましたが、
虫食いはありませんでした。

と、ここまでであれば このホイールを
表題にあるように「偽ボーラ」呼ばわりをすることも
無かったはずなのですが・・・

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後輪も組み換えます。
あと どうでもいいですが、シクロクロスで使ってたな これ。
汚れ方がそういう感じです。

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組み換えました。
G3位相の穴がオーダーできるらしいです。
さらに頼めば、BORAもしくはFFWDのロゴを入れてくれるという
ヤバい話を聞いたのですが聞かなかったことにします。
すでにどこかで(→こちら)見たような気もしますが。

如果进一步问,那我把BORAFF山口的标志
我听到一个故事危险,而且我没有听到。

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紅3Kとは別に「G3孔」と書いてありますが
どのような意味かは分かりません。

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↑これ、20Hのところにチェックを入れているのではなく、
21Hと書きなおしています。

DSC03474amx6.jpg
びふぉー
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あふたー(左ダストキャップは あとで付けています)

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びふぉー
DSC03485amx6.jpg
あふたー
この「びふぉー あふたー」が好きだという ご意見を
いただいたことが何度かあります。

DSC03484amx6.jpg
申し遅れましたが スポークは全黒CX-RAYにしました。
2:1組みでヘタに左右異径組みなどやるとエライことになります。

DSC03477amx6.jpg
スポーク首下の専用ワッシャーは、
DSC03478amx6.jpg
新品が 使いきれないほどあります。

DSC03479amx6.jpg
フリーの爪起こしバネが歪んでいたので交換しました。
今回の場合は 全く歪んでいなくても たぶん交換しています。
気のせいではないと思うのですが、
触ったところ 明らかにバネが痩せているのです。

DSC03481amx6.jpg
リヤリムの見なし右側
DSC03482amx6.jpg
同 左側

バルブ穴根元のWARNINGステッカーは片側しか貼ってありません。
総張り換えを除くスポーク交換などでは あまり意識されないことですが、
カンパニョーロのラジアル組みの前輪は逆穴振りになっています。
組み換え後のフロントリムは、スポークの向きの指示の
ステッカーに従うと 正穴振りになります。
リヤリムでは、バルブ穴の両隣りともがフリー側に向かって伸びる関係上
明確に左右の区別があるということになりますが、
そのときにWARNINGラベルがフリー側になるので
前輪の見なし右側をWARNINGにして(正穴振りで)組みました。
ハブの見なし左側に玉当たり調整ナットがあるように組んでいます。

DSC03473amx6.jpg
DSC03490amx6.jpg
組み換え後のリムは メガG3ハブを想定したリム穴の間隔になっています。
本物のボーラのための、より安価なスペアリムを想定しているのかもしれません。
ハブが同じで リム側のみG3の間隔が違うことから
最終交差の角度も変わります。
フリー側のフランジは スポークの軌道に合わせた
非常に狭いスリットが切ってあるので、
フランジとスポークの干渉が起きるかもしれませんと
事前にお客さんには言っていましたが

DSC03491amx6.jpg
かえって やわらぐ方向に角度が変わるので助かりました。

DSC03483amx6.jpg
ニップルの色は、すみませんが銀にさせてもらいました。
今まで あまり触れませんでしたが、
アルマイトの色によってニップルとリムとの摺動抵抗が変わるので
厳密なことを言えば ニップルの色によって限界テンションは変わります。
もし私が お客さんの希望や好みに沿わないで
ホイールのスペックについて押しつけがましく決めていいなら、
銀スポーク銀ニップル以外では 手組みホイールを組まないかもしれません。
黒スポークやカラーニップルでホイールを組んだところで
銀スポーク銀ニップルと比べて明確に性能が劣るというわけでもないので
(組んでいる感触や作業性は違いますが)スポークとニップルの色は
お客さんの希望するもので組んでいます。

DSC03487amx6.jpg
前輪は、これも訳あって しんちゅうニップルにさせてもらいました。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール3号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール3号の後輪を組みました。

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エボライトハブ20H 黒半リーダー(半チャンピ相当)ヨンヨン組みです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール5号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の後輪を組みました。

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エボライトハブ24H 半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

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コメントのお返事(ヘリウムとヤ○オク)  

先日の記事で、ヘリウムが最初の完組みホイールだと書いたことについて
1995年に前後16Hの初代コスミックが完組みの元祖だと思います、
というコメントをいただきました。
確かにそれは ヘリウム以前です。
実は、スチールスポークの量産ホイールという括りでも
カンパニョーロやアンブロージオでも同時期に
「メーカーが組んだホイール」というのは出ています。
しかし、完組みホイールをフレームセットにポン付けするのが
当たり前になったきっかけそのものはマヴィックのヘリウムです。
ヘリウム以前にヘリウムほど爆発的に売れた
完組みホイールというのはありません。

世界で最初のクリップレスペダル(←ビンディングペダルの古語)は
チネリのM-71ですが、実際に普及して
トークリップペダルを全滅に追い込んだのは
その15年ほど後に出たLOOKのPP-65です。

これをホイールで例えた場合 PP-65はヘリウムですが、
M-71に相当するのはと言うと、
ローヴァルに時代を先取りしすぎたホイールがあります。
後輪のオーバーロックナット寸法が126mmで ボスフリーハブながら
やっていることは今のホイールとあまり変わりありません。
と、ここまで書いたことと同じ趣旨のことが
(→こちら)の記事の後半に画像付きでありますので ぜひ ご覧ください。
このローヴァル以前で、特殊な材料や規格を採用していて
メーカーで全てアッセンブルされたホイールを
何かご存じだという方は教えていただければ幸いです。


つづいて、
いつもホイールを撮影している当店の壁紙の汚れについて
「この壁の汚れってタイヤについた泥なんですよね?
そろそろ忍法ヤフオクの術で綺麗にされないんですか?」
というコメントをいただきました。
おいやめろヤフオクではなくてヤ○オクだ。
それはいいとして、綺麗にするタイミングはもちろん考えてあります。
壁紙をヤ○オクに出すときです。

コメントありがとうございました。

category: のむラボ日記

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SW-R9150サテライトスイッチを買いました  

シマノの9150系電動デュラエースの1ボタンサテライトスイッチの
DSC03316amx6.jpg
SW-R9150を個人的に買いました。
今までは電動コンポの品番の十の位は7でしたが、
今後は5になるようです。

DSC03318amx6.jpg
1ボタンなので リヤのシフトアップとダウンで合計2つのスイッチとなります。

DSC03319amx6.jpg
取り付けには、左右の区別があり
DSC03320amx6.jpg
取り付け部分のアールが2種類ある ゴム製の台座が付属しています。

これは本来 STIレバーからコードを引いて
アップバー部分に取り付けるためのスイッチで、
従来のサテライトスイッチを左右に分割したものになります。

この、サテライトスイッチというところが 私にとっては重要でして
「スプリンタースイッチではない」というのがポイントです。

DSC03321amx6.jpg
スプリンタースイッチの場合、コネクタに突起があり
丸穴には挿せないようになっているのです。
(上の画像は突起無しのコネクタ部分です)

DSC03417amx6.jpg
↑これはST-6870のコネクタ取り付け部分ですが、
一番下の穴が突起避けの切り欠き付きのものになっています。
一番下の穴に通常のコネクタを挿すことはできますが、
スプリンタースイッチのコネクタは一番下の穴にしか合いません。

で、今回の1ボタンスイッチが突起無しコネクタなので
丸穴に挿せるのが なぜ重要なのかというと、
STIレバーを経由せずに(そもそも使わずに)
上ジャンクションに直挿しできるからです。

DSC03423amx6.jpg
超軽量バイクを スラム10Sフロントシングル仕様で組んでいましたが、
これを11S化するのに次のデュラエースの電動コンポにすれば
かえって軽量化になるのでは、と思い立ちました。

REDの10Sレバーのパッドを剥いて
左レバーの中身をごっそり抜いた状態で210gあります。
ブレーキレバー単体で左右ペア59gのものがあるので、
1ボタンスイッチ左右ペア+上JCの21gを足すと80gとなります。
ここで軽くなった130gから リヤメカの重量差(重たくなる)、
バッテリーの重量(まるまる重たくなる)、
シフトワイヤー類と電動コード類の重量差(やや軽くなる)などを
差し引きすれば 結局トントンに持っていけるのでは、
というのが今回の企みです。

DSC03418amx6.jpg
シフトスイッチをアップバーではなく ステムに取り付けました。
これも重要なポイントです。
登りでは ステム横の内々を持ちたいので、従来のスイッチは邪魔なのです。
ステムの真横を握ることが出来ながら そこから手を離さずに変速できる、
という状態は 今回が初めてです。

DSC03421amx6.jpg
↑横から見た状態

DSC03419amx6.jpg
コードはこのように這わせました。
公称のコード長さは261mmです。
バーテープがキャットアイのシャイニーで非常に薄いため
コードの配線が浮き出ています。

DSC03422amx6.jpg
あとはR9150のリヤメカ待ちで、チェーンの長さもすでに調整済みです。
ペダルも付いていて 配線も出来ているので
あと増えるのは リヤメカの重量のみですが、現状で4730gなので
5kg切りは確定しました。

1ボタンサテライトスイッチが上JCに直挿しで動作することは
RD-9070で確認済みです。

RD-R9150が
「STIレバー経由ではない、またはサテライトスイッチのみでは動いてやらん」などの
嫌がらせをファームウェアで挟んでこない限りは
あとはリヤメカの取り付けだけで完成します

category: 新手のスタンド使い

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