のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

マヴィックの第4のスポークについて  

お客さんから キシリウムプロエグザリットをお預かりしました。
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にもかかわらず この記事の表題は
「キシリウム プロ エグザリットさん」では ありません。
まずは そちらの趣旨の内容から。
後輪はリムが反フリー側にガッツリ寄っていました。
どこのスイスのベラチは忘れましたが、海外通販で買ったそうです。
前輪も 後輪ほどではないものセンターずれあり、
新品で未使用なので リムの反りやスポークの曲がりを疑う必要が無いので
作業そのものは それほど手間ではありませんでした。

ところで お客さんが なぜこのキシリウムを買ったのかというと、
「現状 キシリウムの高いモデルをよく分からんけど買った場合
後輪はキシリウムという名のR-SYSが付いてくる、けど
フルアルミスポークの後輪こそがイソパルス(フリー側ラジアル組み)であり
元祖キシリウムの流れを汲んだ正統派後継モデルだ!」
というようなことが書いてあるブログが どこかにあり(すっとぼけ)
それを読んだから らしいです。
まあR-SYSが悪いとまでは言いませんが、
R-SYSの後輪をキシリウムナントカっちゅう名前で売るのは
ちょっと違うじゃあないかということです。



つづいて、表題の趣旨の内容を。
前輪の画像を撮ってませんが、
前輪は 先日のアルミスポークの記事でいうとマヴィックの2のスポーク、
後輪はフリー側が4のスポークで 反フリー側が2のスポークです。
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2のスポークは フルクラムの供回り押さえ工具のスリットAが ちょうど合います。
この工具は押さえの幅が広いので スポークのねじれが起きにくく、
私は ホイールやスポークのメーカー問わず
これが合うなら これを使うことが多いです。

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ところが、4のスポークは スリットAに入りません。
なので他のスポーク押さえで 合うものを使いました。

スポークのバテッド部分のサイズですが、
ノギスの実測で 2のスポークが4.0/1.9mm、
4のスポークが4.2/2.2mmでした。
先日、4のスポークは 2のスポークに対して
断面形状が正方形に近いと書きましたが、
マヴィックは基本的に 左右異径組みをしないので
(「R-SYSの後輪」はスポークの材質そのものが違うので
異径組みの考えに含みません 一応)、
4のスポークは 2のスポークより左右に厚いぶん 前後は短いと
過去に触った先入観から そう書いてしまいました。
記事中に4のスポークだけ画像が無いのは
その時点で現物が当店に無かったからです。

実際はどちらの径も かすかに増しているので
4のスポークは 2のスポークよりスポーク比重が大きいことは間違いなく、
フリー側4のスポーク、反フリー側2のスポークの後輪は
かすかながら 左右異径組みということになります。

しかも、4のスポークと2のスポークの見分け方も見つけました!
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↑4のスポークは、バテッドの端が尾ひれっぽくなっています。

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H1STは、スポーク幅が2.35mm以内なので
測定子の底に当たるほうの数字で

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250~260というところです。
画像は、反フリー側にずれていたリムをフリー側に寄せたところ
吊るしの平均より うっすらっ張った状態になったので264弱になっています。

260にしたければ センター出しをフリー側の締めだけでなく
かすかに反フリー側のゆるめを混ぜればいいのですが、
わざわざゆるめる必要もないと判断したので フリー側の締めだけにしました。

このブログで書いてある アルミスポークの第1STは、
私なりに調べた吊るしのホイールの平均値です。
だから書きたくねーんだよ
新品で それより明らかに低ければ
お客さんに了解を得たうえで張りますし、
リム交換で一旦バラす際には 第1STを採っておきます。

フルクラムやマヴィックの、アルミスポークの
第1STと第2STとの関係を示す山なり曲線は
明らかにされていませんので、
第1STを作業上のスポークテンションとするしかありません。

DSC05958amx6.jpg
↑マヴィックのアルミスポークについての表を 作り直しました。
スポークの寸法も調べ直しています。
先日の記事の表は こちらに差し替えておきます。

4のスポークは2のスポークより正方形に近いという
誤りがあったのを消すことになりますが、
間違ってたことは こっちに書き残したので お許しください。

4のスポークのH1STですが、260くらいというのは知っていたのですが
記事を書いた時点で店内に確実なソース(現物)が無かったので
「?」としていましたが、あれから数本で確認が取れたので260としておきます。
後輪のフリー側と前輪、ラジアル組みと4本組み相当(←キシリウムディスクの前輪)で
スポークの種類が同じであれば 同程度のH1STになります。

DSC05959amx6.jpg
↑例として、これは初代キシリウムSSCのリム穴間を切削した
初代キシリウムSLですが、
全てのスポークが 1のスポークで(当初はそれのみ)
フロントと リヤ右の平均がそれぞれ308と311でした。

category: スポークの話

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キシリウム プロ ディスクさん  

お客さんから キシリウム プロ ディスクをお預かりしました。
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前輪は 振れ取りの履歴があり、横振れ取りだけを頑張ったので
縦振れが出てましたが お客さんがやったことなので別にいいです。

前後ともセンターずれあり、細かい横振れもありでしたが
割りと すんなり直せました。

DSC05949amx6.jpg
ここで書くのも初めてではないですが、久しぶりなので もう一度。
マヴィックの6ボルトローター台座は、取り付けボルトが長すぎると
ボルトがハブ体に当たり ローター台座の平行が曲がるので要注意です。
画像はフロントハブですが、これよりも すき間が狭いモデルもあり
ボルトの突き出しが ほとんど許されない場合もあります。

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↑記事を書くときのお名前確認用画像、でもありますが
このリムの表面仕上げは・・・もしかして

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やっぱり塗装のようです。
あとついでに書くと 2015年初出のモデルなのでナローリムです。

このホイールと次の記事のホイールで
マヴィックのアルミスポークの表の空白が埋まりました。

ありがたや ありがたや(源平討魔伝)

category: のむラボ日記

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レーシング ゼロ カーボンさん  

お客さんから レーシングゼロカーボンの後輪をお預かりしました。
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今日の美山ロードで、おっちゃんに後ろから突っ込まれて

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「いい音」と共に スポークが折れたとのことです。
どちらも落車はせず、おっちゃんのほうはレース続行で
そのまま走り去ったそうです。

このおっちゃんは、最近ごく一部で人気の
「ヨー角おじさん」ではありません。たぶん。


DSC05955amx6.jpg
直りました。
他におかしなスポークもなく、折れた1本の交換で済みました。

レーシングゼロカーボンを買ってから
4週間くらいで 早速やらかしたということですが、
上には上がいまして、
購入4日目・実使用時間40分(試走30分・レース10分)で
レーシングゼロカーボンのリムをぶっ壊した例(→こちら)もあります。
リンク先のリム交換事例は 時期からすると
世界で最初かもしれないですが、
このホイールも「レーシングゼロカーボンのスポークが折れてから直るまで」の
日本記録かもしれません。
レース会場から直接来られてなので。
あと 日本記録でなくとも、即日 直すなら
スポークの在庫は必要です。

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のむラボホイール5号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の後輪を組みました。

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エボライトハブ24H 黒半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

これは先日の前輪の相方で、書き忘れてましたが
前後輪とも赤アルミニップルです。

category: のむラボホイール

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R-SYSさん  

お客さんから R-SYSの後輪をお預かりしました。
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フリー側のスポークが1本、曲がっているとのことです。

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↑ここですね。

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直りました。

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↑交換したスポーク
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うねうね
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スポークとニップルの間が固着していたので、
どうせ交換するからと バキッといきました。

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マヴィックの固着の話も いずれ書きたいのですが(画像は撮ってある)、
カンパニョーロ・フルクラムの固着よりも対処に困ります。

これ以外のニップルが回せない場合
細かい振れ取りをあきらめざるを得ないのですが、
固着していたのは なぜかこれだけでした。

うっすらセンターずれがあり それも直しましたが、
固着ニップルがあると センター出しができないことも まれにあります。

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のむラボホイール5号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の前輪を組みました。

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エボライトハブ20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

category: のむラボホイール

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レーシングゼロさん  

お客さんから レーシングゼロの後輪をお預かりしました。
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自転車部の備品だそうです。

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レース終了後に 横からおっちゃんが突っ込んできたということで、
スポークが曲がっています。

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↑交換したスポーク
これとは別に もう1本、ほんのかすかにベコッていて
換えてもいいくらいのスポークがあり、
作業中は 印もつけていたのですが
交換無しでも 縦振れが現れなかったので
振れ取りだけで済ましました。

category: のむラボ日記

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ゴキソハブでのむラボホイール2号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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ゴキソハブでのむラボホイール2号の後輪を組みました。

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24H 黒半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

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アルミスポークについて  

アルミスポークについて書いてください、というコメントを多数いただいたり
または 実際に来店された方から言われたりしています。
少なくとも、どこかの目端の利かない奴(すっとぼけ)が ほざいている
「スチールスポークと比べて ほぼ意味が無い」という主張は明らかに誤りです。

それの根拠として「レーシングゼロを ちょっと使ったら
スチールスポークで出せない硬さのホイールであることは明白やろ」という
体感的な話をすれば終わりのような気もしますが、
そういうのではなくて のむラボ的ホイール観に当てはめれば
どうなるかという話を書いていきます。

「第1のスポークテンション(以下 第1ST)」
「第2のスポークテンション(以下 第2ST)」
「スポーク比重」
「ビーカー論」
これらをアルミスポークで当てはめればいいのですが、
ビーカー論の話(今まで一切触れたことは無い)は長くなるうえ
アルミスポークに直接関係が無い話なので それは後日にします。

まず、第1STについて。
第1STとは、スポークテンションメーターに出ている
「メーターの読み」の数値そのもののことです。
もちろんのむラボ用語です念のため。

第2STとは、第1STを換算表に落とし込んだときの
スポークテンションの概算値で、一般にスポークテンションと言えば
これを指します。

そんなヤヤコシイ言い方をしないで 第1STは「メーターの読み」、
第2STは「スポークテンション」で ええやんけ、
というのは もっともなご意見ですが
第1STもニップルの締めゆるめで増減する、
スポークテンションを数値化したものの一種であり
スポークテンション(←第2STのこと)だけで
ホイールの硬さや駆動剛性を論じることはできません。
なぜかについては これから書きます。

アルミスポークは、レーシングゼロの
きしめんエアロ(バテッド部分がどこも同形状のスクエアエアロ)を使います。
これは、決して恣意的な結果に導くために都合がいいからとか
そういうのではありません。
純然たる観測的事実に対して 私の考えを述べるために、
観測的事実のほうのぶれが 最も少ないアルミスポークだと考えられるからです。
その点、ネクタイスポークはダメです。
それについては もっと後で書きますが、
まずは マヴィックのアルミスポークを選ばない理由について先に書いておきます。

DSC05958amx6.jpg
マヴィックのアルミスポークは、少なくとも 4種類はあります。
私が不勉強なだけで もっとあるかもしれません。
上の図の「H1ST」は、今は無視してください。

まず1のスポークですが、初代キシリウムSSCからある形状で
バテッド部分の端に 魚の尾ひれのような筋があり
前後幅が最も大きなタイプになります。
2のスポークは、1より前後幅が小さくバテッドの境目に筋がないタイプです。
3のスポークは、丸断面のスポークです。
4のスポークは、2によく似ていますが扁平率が違います。

初代からESまでのキシリウムは 工具をかけるスプラインの部分が
小さいニップルを採用していますが、
R-SYSのニップルは それよりも大径のスプラインとなり 工具も違います。
R-SYS以降のキシリウムはR-SYSと同サイズのニップルとなっていて、
いずれの場合もスポークの製造時に封入された形になっているので
スポーク単体での重量を測ることができません。
なので正確なスポーク比重が求めにくくなっています。
これが、アルミスポークの話をするのに
マヴィックのスポークを採用しない理由です。

DSC05891amx6.jpg
↑1のスポーク
DSC05893amx6.jpg
↑2のスポーク
DSC05892amx6.jpg
↑3のスポーク

4のスポークについては(→こちら

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つづいて、第1STと第2STの関係について。
以前に書いたこと(→こちら)(→こちら)と重複しますが、軽く触れておきます。
第3のスポークテンションについては、
核心には触れませんが ビーカー論の話のときに書きます。

もし「第1STが2倍になると 第2STも2倍になり、
第1STがn倍になると 第2STもn倍になる・・・」というのであれば、
第1STと第2STの関係をグラフにすれば比例直線になります。
が、実際には そうはなりません。なので 換算表が必要なのです。
リンク先の記事で書いていますが、
DTやパークツールのテンションメーターは
換算表に対してキャリブレーションしたものであり
個体の誤差は無いことになっています(パークツールは やや怪しい)。
ホーザンでは、テンションメーターごとの誤差を認めたうえで
メーターごとに換算表を付属させています。
例えば私のホーザンでは、14番プレーンの丸スポークで
第1STが130を示したときに 第2STは1000Nということになっています。
第2STは各々の計器が正確なら同じ値になりますが、
第1STはテンションメーターのメーカーが違えば全く違う数値になりますし、
同じ(ということになっている)製品ごとでも かすかな誤差があります。

これ以降、上の図にもあるように
ホーザンのテンションメーターの第1STを H1STと呼ぶことにします。
DTならD1ST、パークツールならP1STでいいでしょう。
同じスポークを測ったとき、H1STとD1STとP1STの数値はバラバラですが
各々の換算表に落とし込んだときの第2STは同じになる、ということです。

DSC05874amx6.jpg
私のホーザンのテンションメーターの換算表です。
先ほども書きましたが、ホーザンにとってのH1STは
メーターの数だけあるということになっています。

DSC05876amx6.jpg
第1STと第2STのグラフです。
私が書いた図と横軸・縦軸が逆なので 曲線の反りも逆になっていますが、

DSC05878amx6.jpg
裏から光に透かした こっちの図だと同じになります。
DTの換算表がこっち(横軸 第2ST・縦軸 第1ST)なので
そう描くのが癖になっています。
今回の話とは関係が無いですが、応力-ひずみ曲線の反りと似た
形になるほうで見たほうが色々イメージしやすいというのも理由です。

DSC05877amx6.jpg
具体的な第1STの数値は こんな感じです。
ホーザンのテンションメーターは 13番・14番・15番のプレーンスポークの
第1STについて表記があるだけで、
バテッドスポークの数値は分かりません。
なので、これでコンペティションやCX-RAYを測ることはできません。

DSC05879amx6.jpg
こちらは、DTのグラフ(チャンピオン14番プレーン)になります。
DSC05880amx6.jpg
数値だけの表もあります。
私がまず やったことは、D1STとH1STの対比表を作ったことです。
具体的に書くと、例えば あるコンペティション(14番のほう)の
D1STが2.00を示したとします。
DTの換算表によれば D1STが1.96のときに第2STが1200N、
2.04のときに1300Nということなので
このコンペの第2STは1250Nくらいだということになりますが、
それをH1STで見ると134を示します。
ホーザンの換算表によれば 第2STが1300Nの14番プレーンが138、
15番プレーンが126なので だいたい実状とも合います。
というのを普段使うスポークで細かく調べた
「バテッドスポーク用のH1STの表」というのを作ってあるので、
ホーザンのテンションメーターで
バテッドスポークを計測することができるようにしてあります。
サピムのスポークについては、同じ断面寸法のDTのスポークと
全く同じものだと仮定して、DTの換算表からH1STを求めています。
プレーンスポークのリーダーとチャンピオンは
ほぼ同じということでいいのですが、
CX-RAYとエアロライト、レースとコンペティションも同じと見做しています。
実は、レースは1.8mmの丸バテッド部分がコンペより明らかに長く
スポーク比重の端数に現れるくらいにはスポーク比重も違うのですが
レースのD1STないしH1STをコンペと同じだとしても
ホイールを組むうえで問題は無いと判断しています。
レーザーとレボリューションについては、
普段あまり使わないので これらのスポークでホイールを組む際は
DTのテンションメーターを使っています。
H1STを求めるのは非常に面倒なので。
その用途を除いて、DTのテンションメーターは
H1STを調べるとき以外には使いません。

DSC05881amx6.jpg
ひとつ重要なことを。
DTの換算表のD1STは、スポークの左右方向から測定子を当てた数値です。

DSC05882amx6.jpg
(疑似エアロライトの)CX-RAYで、0.38弱と出ました。
エアロライトは0.37で1000N、0.41で1050Nなので
第2STは 1000Nちょっとだということになります。

DSC05883amx6.jpg
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前後方向から当てたところ、数値が2.19と跳ねあがりました。
こちらは換算表で使う数値ではありませんが、
「エアロライトのD1STが左右方向で0.38のとき、前後方向だと2.19」
というような数値も 実は細かく採っています。

理由は後で書きますが、H1STは 基本的に前後方向の数値を使っています。
ちなみに このスポークの「前後方向の」H1STは130です。
以下、とくに断りが無い限り H1STの数値は前後方向で測ったものになります。

あとで触れますが「扁平スポークの半径が大きい側で測ると
小さい側で測るより 大きな数値が出る」というのを覚えておいてください。

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13番・14番・15番プレーンスポークの第2STが
1000Nのときの H1STとD1STをまとめました。
丸スポークは左右方向・前後方向など どう測っても第1STは変わりません。

この第1STの多寡ですが、ホイールの体感上の硬さや
駆動時のかかりの良さを数値化していると考えられます。


前後方向・左右方向それぞれの変形しにくさを数値化したものなので、
例えば14番プレーンの1000NをD1STで表現すると
左右方向の変形しにくさ2.19 前後方向の変形しにくさ2.19で、
1000Nちょっとのエアロライトは
左右方向の変形しにくさ0.38 前後方向の変形しにくさ2.19と
表現できるのでは、ということです。

最も単純なホイールとして、ラジアル組みの前輪で考えると
13番プレーンで H1STが155の前輪と
15番プレーンで H1STが116の前輪では
スポークテンション(←第2STのことです)は同じであるものの
乗った感触や モガいたときのたわみは
前者のほうが硬く、たわみにくいことは間違いありません。

これがもし「第1STに関係なく 第2STが同じでさえあれば
ホイール剛性は同じ」であるとするなら、
スポークは うにょーん(伸張方向の塑性変形)を起こさない範囲で
ひたすら軽いものにすれば良いということになります。

もっと極端な話をすれば、H1STが50くらいで
第2STが1000Nになるような極細プレーンスポークがあったとして、
それでも第2STを1000Nに張れば
13番のH1ST 155と同じ剛性が出るということになります。
もちろん、そんなことはありません。

スポークテンション(←しつこいですが第2ST)が同じでも
第1STが違えば ホイールの硬さに違いが出ます。
もちろん、第2STに対して 第1STが大きくなるスポークは
スポーク比重が大きいということになるので
軽量化に反するというデメリットはあります。


DSC05898amx6.jpg
ところで、H1STとD1STの比率は同じではありません。近くもないです。
これは私にとって 非常に頭が痛い問題なのですが、
ビーカー論のときに書きます。



サピムのCXとCX-RAYは
ともに楕円断面の扁平(エリプティックエアロ)スポークで、
スポーク比重は100%と65%です。
メーカーの公称値からの概算では98.9%と63.6%ですが、
実測では もう1%ほど大きいです。
まあ ざっくりでいいので100%と65%にしました。

これらのスポークを目一杯張った場合の
(これ以上ニップルを増し締めできない)状態で、
H1STはCXで190、CX-RAYで150くらいになります。
先ほどの黒CX-RAYで130というのは
のむラボホイール5号の前輪ですが、
150までは とてもじゃないですが張りません(張れません)。
CX-RAYのH1STで150が見られるのは、
24Hのヨンゼロ組みのフリー側をとにかく張りまくった
(そうしないと反フリー側が たゆんたゆんになる)場合などです。
それが出来るリムも多少は限られます。
具体的に言うと、メカニコの完組みの後輪がそんな感じです。

DSC05899amx6.jpg
CXとCX-RAYの、第1STとスポーク比重の関係をグラフにしました。
恣意的な見た目にならないよう、ホワイトボードのマス目に沿って
右の正方形と同じ数値の比になるよう
そこそこ気を付けて描いています。
ここで、CXからCX-RAYに至るまで
スポーク比重を1%刻みに変更した エリプティックエアロスポークを
並べた場合 どういう点の集まりになるのかを考えます。

DSC05900amx6.jpg
CXとCX-RAYでは、扁平率が異なります。
CXのほうが ややずんぐりしています。
扁平率は丸スポークで 1なので、そこから遠ざかるほど平べったいということです。

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CXの扁平率を保ったままスポーク比重を65%まで絞った場合の
点の集まりを考えてみました。
実際は もう少しばらつくと思いますが
「まあこのへんで シュッと直線引けるんじゃないの」
というのが見えてくると思うので、その引いた線が 青の破線です。
実際のCX-RAYの扁平率は2.15ではなく2.44なので

DSC05902amx6.jpg
扁平率2.15でスポーク比重65%のスポークよりも
第1STは上方修正を受けるはずです
(D1STの左右方向と前後方向の差が根拠です)。

CXからCX-RAYに至るまで、扁平率もじんわりと変わっていくとするならば
青の破線から起き上がった青の実線が残って

DSC05903amx6.jpg
こんな感じになるはずです。
まあ別に、ちょっと曲線だろうと もう少し直線だろうと
今後の話には関係が無いのですが。


そろそろアルミスポークの話を始めろや、と言われそうですが
ここまでの前置きが必要でした。
DSC05570amx6.jpg
で、お待ちかね。
フルクラムのきしめんアルミスポークです。

DSC05571amx6.jpg
DSC05573amx6.jpg
H1STは268でした。
これは少し例外的な数値です。
しんちゅうニップル時代のレーシング1を、さらに増し締めしているので。

現行のアルミニップルのレーシングゼロの フロントまたはリヤ右で、
H1STは235といったところです。
220を切ると明らかに乗り味がヌルくなります。

ちょっと前に、どこかのショップでリム交換をした
レーシングゼロ2WAY-FITが 明らかにヌルいので
張り直しした件(→こちら)では、
H1STの最低値が205 最高値が220でした。
そこから、下限が230で平均が235になるくらいまで張っています。
この数値は お客さんには伝えました。
今後もどこか別のホーザンのH1STで235を保ってね!という意図ではなく
当店にある他のレーシングゼロと同じくらいです、というのを示すためです。

DSC05904amx6.jpg
次に、スポーク比重を測ってみます。
その前に。
このアルミスポークのスポーク長さを
どう定義していいものかという問題があります。
スポークの全長(上の図A)ということにするのか、
首下長さ(同B)を測るのか。

このスポークの公称長さは279.2mmですが、
それがどこからどこまでに当たるのか調べたところ
全長Aとピッタリ同じだったので、それを採用します。
スポーク比重的には かすかに不利にはなりますが。

DSC05905amx6.jpg
少ない本数でも計算できるように、0.1gから量れる秤にしました。
アルマイトの色で重量に差異が無いとは思いますが、
一応別々に測ってみます。

DSC05906amx6.jpg
↑黒24本
DSC05907amx6.jpg
↑銀5本
DSC05908amx6.jpg
↑赤7本
DSC05909amx6.jpg
↑36本まとめて
1本あたり 5gをごくわずか上回るくらいのようです。
で、こいつのスポーク比重は69.8%という結果になりました。
サピムのスポークも概算値にしたので これは70%ということにしましょう。

DSC05910amx6.jpg
というのを先ほどの図に描き加えました。
ぶっ飛んでいるのが お分かりでしょうか。
どこが「スチールスポークと同程度」なんですかね。
もしかして これを見ても「第1STは駆動剛性に関係が無い!」
とか言い出すんでしょうか。

DSC05911amx6.jpg
↑恣意バージョン

つづいて、なぜ 同じフルクラムでも ネクタイスポークを測らなかったかについて。
DSC05739amx6.jpg
レーシング1の後輪のフリー側、
ネクタイスポークの このあたりを測ると
DSC05740amx6.jpg
H1STは 421ちょっとと出ます。

DSC05741amx6.jpg
が、もうちょっとハブ寄りで測ると
DSC05742amx6.jpg
281と激減します。扁平率が変わっているからです。
念のため書いておきますが当然 同じ箇所のスポークです。
きしめんスポークだと どこで測っても ほとんど変わらないので
安定した数値を採るためにネクタイスポークを避けました。

あと、ずいぶん さかのぼることになりますが
マヴィックのアルミスポークのH1STも分かる範囲で書いておきました。
丸スポークについては前後方向と左右方向、どう測っても数値は同じです。

なぜ丸アルミスポークのH1STが最も高いのかというと、
それはH1STを スポークの前後方向から測っていることと関係があります。

DSC05912amx6.jpg
ホーザンのテンションメーターの測定子ですが、
コの字型の凹みの底に スポークを当てるようになっています。
13番プレーンスポーク(2.34mm径)が測れる以上
最大幅がそれよりかすかに小さいCX-RAYやエアロライトは
D1STの左右方向を H1STの左右方向に変換する表を作れます。

DSC05913amx6.jpg
私物の のむラボホイール2号です。

DSC05914amx6.jpg
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星のエアロスターブライトII型で
可能な限りキンキンに張って組みました。
フヒヒ。

こいつのスポーク比重は約93%です。

DSC05916amx6.jpg
で、H1STは 187です。
先ほど書いたように CXで190が限界といったところなので、
それよりスポーク比重が うっすら小さい
エアロSBIIで同程度に張っているということは相当に張っているというわけです。

ここで、CX-RAYでの具体的な数値を書きますが
前後方向のH1STが130のとき 左右方向だと78くらいになります。
120だと 63くらいです。

なので このエアロSBIIも、CX-RAYと 扁平率は違うものの
左右方向のH1STは187未満になるはずなのですが・・・

DSC05917amx6.jpg
実際は295弱という とんでもない数値になりました。

DSC05918amx6.jpg
これは、測定子の底にスポークが入らないためです。
フルクラムのきしめんアルミスポークの薄い側の幅は
実測で1.4mmほどだったので 前後方向からは測れますが、

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左右方向からは測れません。

先ほどのネクタイスポークも、
前後方向で281なのに 左右方向で364になっています。
マヴィックの丸スポークの数値が跳ねあがるのも これが原因で、
私がH1STを前後方向から採るようにしているのも これが理由です。

なのでアルミ丸スポークの360というのは誤りで、実際はもっと低いはずです。
ただ、リムの組み換え作業でバラす前に
「底についていないけど360」というのを知っておけば
再組み立てする際の参考にはなります。
なので測る意味はあります。



というわけで アルミスポークの何がすごいのかというと、
上のほうで青文字で書いてますが コピペしてくると
第2STに対して 第1STが大きくなるスポークは
スポーク比重が大きいということになるので
軽量化に反するというデメリットはあります。

と書きました。
これは「スポークはスチールだけ」という大前提の上での話です。
比重100%のスチールスポークでも到底出せない第1STでありながら
且つ スポーク比重はCX-RAYより少し重いくらい・・・というのが実現できているのは、
本当の意味での「比重」がアルミとスチールで違うからです。

これを、アルミとスチールのインゴットか何かなのか
素材の物性だけで比較して意味が無いとか
ほざいている奴がいるらしいですが(すっとぼけ)、
とんでもないことです。スポークとして評価してあげないと意味がありません。

ついでに書いておくと、あれはアカン これはアカンと
他社のホイールを否定しておきながら
値打ちこいて 自分でパーツや組み方を選定した完組みホイール、
現物を見ましたが大したものではありませんでした。
24H 左右同径スポークヨンゼロ組みの後輪で
フリー側のH1STが150、反フリー側が120です。
ヨンゼロ組みにしては150に対する120というのは追随度が高いのですが、
これの主因はオフセットリムだからです。
で、150をCX-RAYで出していれば なかなか大したものですが
ピラー製の、CX-RAYよりもスポーク比重が大きい
エアロスポークでの150なので、それほど張っているわけでもありません。
さらにツラいことに、反フリー側ラジアル組みの常として
スポークにぎにぎで そこそこたわむんですが・・・。

リムが硬いのは置いといて、ペダリング時にリヤリムの内側が
(ロスの発生を体感できるほどに)絞られている、
言い方を変えれば かかりが悪い後輪だというのは
色んなホイールを触ってきた経験から ものだけを見ての感想ですが、
実際のオーナーの使用したうえでの感想も それと大差なかったので
ああやっぱりそうかと思いました。

DSC05919amx6.jpg
フリー側ピラーのスポークで H1ST150とは、
つまり このへんです。
やはり レーゼロは遠いですな。

アルミとスチールで「スポークとしての」差が無い、
または ほぼ無いというのであれば
スポーク比重70%のスチールスポークでH1STを230くらいに張ってみせろ。
不可能だよ バーカ。
スポーク比重100%でも難しいのに。

あるいは、見方を変えれば フルクラムのアルミスポークと同じ
スポーク比重70%のスチールスポークで
レーシングゼロと同じ本数である16Hの前輪を組んで、
あの硬さを超えられるイメージが まったく湧きません。

DSC05920amx6.jpg
予想される反論について。
H1STが ネクタイアルミスポークで390、
きしめんアルミスポークで235、CX-RAYで140だとして、
これらの第2ST(つまり一般的な意味でのスポークテンション)は
同じくらいじゃないの?ということについて。

その通りです。
例えば、レーシングゼロと レーシング3ではリムの重量は同じくらいか
ゼロのほうが少し軽いくらいだと思いますが、
レーシング3のスポークは ごっついスクエアエアロで
H1STは180~185くらいです。
第1STの差がスポークによって2倍以上違うからといって
第2STにそこまでの差があるとは思えません。

第1STの差ほどには、リム穴にかかっている負担は
違わないはずだというのは確かです。

ただ、これらが同じ駆動剛性やモガキ耐性だとするのは やはり無理があります。
冒頭のほうで書きましたが、第2ST(1000N)が同じ
13番の前輪と15番の前輪が同じ硬さ(モガキ耐性)になるわけがありません。
完全に正確に連動しているわけではないものの、
1000N時のたわみにくさは 13番で155、15番で116という
第1STの数値の差で表現されている部分はあるはずです。

なので、上のグラフを見て読み取るべきは
「見かけ上の第1STは違っても第2STが同じくらいなので
アルミスポークに意味は無い」ということではなく
「同じ第2STで、スポーク1本ごとのたわみにくさ(第1ST)が違う」
という点であり、しかもスポーク比重なりの第1STという見方をすれば
ぶっ飛んでいるということです。

DSC05924amx6.jpg
第2ST「だけ」で静的に評価すれば、そうですね、
組んだホイールを椅子の脚として使うなら
スポークの材質が違っても
「同じようなもの」と言えるかもしれません。

レーシングゼロと手組みホイールを履きかえて
ホイールを見ることなく 乗ってどちらか当てろと言われれば
可能かもしれませんが、
脚の部分がホイールになっている椅子(第2STは同じにしてある)に座って
座り心地で スポークの材質を当てる自信はありません。

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DSC05923amx6.jpg
もうちょっと続くよ。
仮に、スチールスポークでH1STを230くらいまで張れたとしましょう。
それを首折れスチールスポークでやるのと
ストレートスチールスポークでやるのは
駆動時のひずみで考えると少し違ってきます。

スポークテンションがまったくかかっていない状態での
スポークの可動域を考えると、ストレートスポークのほうが
ねじれやひずみに強いと考えられるからです。
さらにアルミスポークの場合、素材の特性上
断面積を大きく取らないといけませんが
そのせいで(そのおかげで?)スポークヘッドの形状の自由度が
非常に高いという利点があります。
フルクラムのアルミスポークのスライスエリンギヘッドは、
フロントとリヤ左ではパズルのようにガッチリとはまり、
リヤ右ではやや揺らぎはあるものの可動域は ほぼありません。

DSC05921amx6.jpg
なので、同じスポークテンション(←しつこすぎですが第2ST)であっても
駆動時のスポークヘッドの揺らぎが ほぼ無いので
かかりの良し悪しに関するロスも少ないと思うのです。
これを言い出すと まずアルミスポークであるということ自体が
大要素過ぎて ここだけの違いを抽出して体感するのは無理なのですが。

以上、書けば書くだけ私が損するアルミスポークについての話でした。
ビーカー論は もうちょっと時間をください。

追記:
明らかな観測的事実について
私見を述べるのは(たとえ誤りであっても)別にいいのです。

ただ、どこの誰とは書きませんが
「だからウチのホイールはすごいんだ」
という結論ありきのための枕詞として
理論もどきを振りかざす

のは おかしいと思うのです。
ライトウェイトもレーシングゼロも、私よりずっと賢い頭脳者集団が
脳に汗をダラダラ流して考えた産物なので、
手組みホイールが勝てるわけがないのです。
唯一 つけ込みどころがあるとすれば、
完組みより軽いリムを使うということくらいです。

ライトウェイトやレーシングゼロのすごさを素直に理解できていないとなると、
あまりの見識の低さに こいつヤバいんじゃないのと思ってしまいます。

今日の話でいうなら、私独自の工夫によって
CX-RAYでH1ST 235を出せれば それを以って
「私のホイールはレーゼロを超えた!」とか
「アルミスポークに意味は無いぜ フヒヒ」とか
言えると思うのですが不可能です。
CX-RAYも、破断に関して青天井というわけではありませんので。

しかし、スポーク比重も 具体例(レーゼロのスポークで、とか)も出さずに
スチールスポークとアルミスポークが だいたい同じ重量とか言われても・・・。

昔、シマノのテクニカルセミナーで
C75のホイールを開発したという人の話を聞いたことがあります。
50過ぎでしょうか いい年のおっちゃんだったんですが、
ロングのトライアスロンに参戦していて、バイクパートを走っているときに
「私は 風のヨー角(Yaw Angle)が分かる」というんです。
しかも、最も空力的に有利なヨー角を保持し続けるために
風を読んでバイクの軌道をジグザクにして走るとまで言い切りました。
じゃあ逆から風吹いたら回れ右して帰るのかと ツッコミたかったのですが、
この話、エンドユーザーではない プロショップのスタッフだけを集めた場で
堂々と話しているのを聞いて、あまりに馬鹿らしいので
セミナーの資料の背表紙に おっちゃんの似顔絵を描いて
時間を潰していたのを覚えています。
(寝てるやつもたくさんいたので 聞いてるだけエライということにしてください)

この話を聞いて思ったのは、C75というホイールは
「走りながら風のヨー角が読めると 本気で思っている人間が
考えたもの」だということです。
そういう、自覚があるのかないのかオカルトめいた
思想というか哲学の元で作られたという来歴が、
ものの良し悪しは別として なんとも気持ち悪いのです。
(良いのかどうかは訊かないでください、
このブログの読者なら答えは分かってるでしょうから)


という話を なぜか思い出しました。

category: スポークの話

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ボーラ ウルトラ 50さんとボーラ ワン 35さん  

お客さんから ボーラウルトラ50とボーラワン35をお預かりしました。
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ボーラ ウルトラ 50
(後輪の全体画像 撮り忘れ)

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ボーラ ワン 35
どちらも同じお客さんのもので、ダークラベルのチューブラー仕様です。

点検をご希望ですが、前輪はどちらもほぼ振れ無しのセンタードンピシャで
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DSC05842amx6.jpg
ボーラウルトラの後輪は
リムが反フリー側に紙1枚ほどずれていました。
マヴィックのセンターずれに比べれば イチャモン程度のずれです。
パークツールのセンターゲージでは これは検出されません。

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DSC05844amx6.jpg
直りました。

画像は撮っていませんが、ボーラワンの後輪も 同程度のずれがあり
リムがフリー側に寄っていました。
新品にしては目立つ振れも1ヵ所ありましたが 大した問題ではありません。

リム内の異物(ねじ止め剤と思われる青いカス)をなるべく抜くのに
頑張っていたときに気付いたのですが、
バルブブッシュが ボーラウルトラは旧型の2つ爪型、
ボーラワンは新型のパイプ型でした。

category: のむラボ日記

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WH-RS81-C35さん  

お客さんから RS81のC35をお預かりしました。
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可能な限りスポークテンションを上げてほしいとのことです。
理由を伺ったところ、去年の11月に のむラボホイール5号を履いてから
こいつのほうがヌルいのが どうしても気になるということでした。
このホイールのほうがリム高があり、リム重量も重く、
前輪と 後輪の反フリー側のスポークに
スポーク比重が大きいものを使っているのに こっちのほうが確実にヌルい!
らしいです。フヒヒ。

幸いにも(?)、後輪にかすかなセンターずれがありましたが
それの修正程度では大きな増し締めにならないので、
リスクのない範囲でセンター出しや振れ取りとは 別の増し締めをしました。
といっても「締めました」という情報ありきの先入観込みで使っても
張っただけの違いが分かるかどうか微妙なところです。
センター出し後に フリー側のニップルを半周は締めたので
違うといえば全然違うのですが。

前輪は、センタードンピシャで 張りもそこそこだったので
振れ取り以上の増し締めは無理でした。すみません。

category: のむラボ日記

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ゴキソハブでのむラボホイール2号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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ゴキソハブで のむラボホイール2号の前輪を組みました。

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18H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

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このハブは ハブ胴から根上がり松のような形で
フランジが出ているので、

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寸法的にはべアリング直下あたりに ハブフランジがあるものの、
スポークテンションによってベアリングの玉当たりが
ゆるくなる現象を 最大限抑えています。

つまりヌポークラジアル組みをしても
おそらくはベアリングに不具合が出ないと思われるのですが、
フランジに対してスポーク穴が かなり内周寄りにあることと
フランジの角度や穴の形状(沈頭具合)から
ヌポーク向きでは無いので 反ヌポーク通しにしました。

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エボライトハブでも、ヌポークラジアル組みが できないわけではありません。
ただ、玉当たり調整機能が無いポン当て式なので
ガタが出た場合 どうすることもできません。
エボライトハブの場合は ハブ胴内のシャフトを加工することで
ベアリングのガタを軽減することができたのですが・・・。

DSC05873amx6.jpg
スターフロントハブのフランジリングも、
おそらくはこのあたりの事情を汲んだものなのでしょうが、
上の画像の前輪は びびッて反ヌポーク通しにしてしまいました。
売り物じゃない実験用のホイールなので やってもよかったのですが。

今年組んだ実験用または選手供給用のホイールのうち
かなりの数がスターハブを使っています。
良し悪しは別として面白いハブです。
だいたい分かったので もう飽きましたが。

category: のむラボホイール

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エランα(アルファ)さん  

お客さんから ロルフプリマのエランαをお預かりしました。
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ホイールの点検は、大したことはありませんでした。
後輪のセンターが うっすらずれていた程度です。
前後ハブとも、ベアリングの状態が悪く
お客さんの希望もあり すべて交換しました。
リムにCERAMIC BEARINGとあるステッカーを貼っていましたが、
エンデューロ社のセラミックベアリングは寿命が異常に短い傾向があります。
フロントハブは一度ダメになったということで
エンデューロの鉄球ベアリングにわざわざ換えていましたが、
それもゴリゴリに傷んでいました。

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フリーボディの内側のベアリングを除いて 全て汎用サイズのベアリングだったので
国産メーカーの非接触式ベアリングに交換しています。

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フリーボディの内側のベアリングは、
6802と同じ内径・外径で 厚みが2倍というものでした。
これも傷んでいて、グリスアップでごまかせる程度を超えていたので

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6802を2連にして入れました。

DSC05864amx6.jpg
フリーボディの外側は、圧入の段付きに まずスペーサーを入れるようになっています。
このスペーサー、6802と同じ外径と厚みなので

DSC05865amx6.jpg
(元通りのセッティングにはしましたが)
外側ベアリングも6802を2連で入れるか
倍の厚みのベアリングに対応しているようです。

DSC04872amx6.jpg
ちなみに今回、ヴィガー〆(しめ)のようにボケず
表題をエランα(アルファ)としているのは

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ちゃんとアルファと書いてあったからです。

category: のむラボ日記

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オーエヌワイエックスのハブでホイールを組みました  

今日もホイー(以下略)。
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オーエヌワイエックスというブランドのハブでホイールを組みました。
どう考えても「オニキス」レーシングプロダクツと読むのが正しいのですが、
日本では商標関係で引っかかるらしく
輸入代理店では苦肉の策としてオーエヌワイエックスと呼んでいるので
今回は それに倣いました。

オーエヌワイエックスは ハブの専業メーカーです。
他社とは ちょっと違うポイントとして、
フリーボディのラチェットに特殊なクラッチを採用していて
ほぼ無段階で空転する機構になっていることと、
ハブのカラーオーダーに対応している点が挙げられます。

今回のものは違いますが フロントハブにHERIXというモデルがあり、
ハブ胴にスリット状の穴があいていてシャフトが丸見えになっているものがあります。

そこで、ハブ胴・フロントハブシャフト・エンド部分の
3ヵ所のカラーオーダーが可能なのですが
ハブシャフトとエンドは 設定されたアルマイトカラーのうちから、
ハブ胴は アルマイト処理またはパウダーコード塗装で
設定された色から選択できます。
お客さんは当初 ピンクアルマイトカラーでオーダーをしたということですが、
メーカーいわく どうしても色の乗りが安定しないということで
ピンクは いきなり廃版となり、現行では選択できないので 青アルマイトにしたそうです。
もし黒系の色なら記事の表題を「ザ・ブラックオニキス」にするつもりでした。

Onyx-Hub-Shell-Colors-Reference-rev-2017-0303amx6.jpg
↑メーカーのホームページより。本当だ。
ちなみに、上の画像のハブ胴はHERIXフロントハブのものです。
ハブシャフトが丸見えでないフロントハブは
シャフト部分のカラーオーダーは ありません。
また、フリーボディに肉抜きがあり
ハブシャフトが見えている仕様(今回のもそれ)のリヤハブもありますが
リヤハブのハブシャフトのカラーオーダーも ありません。

DSC05856amx6.jpg
まずは前輪から。
DSC05857amx6.jpg
ONYXロードハブ20H CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

DSC05852amx6.jpg
つづいて後輪。

DSC05853amx6.jpg
ONYXロードDSハブ24H 半チャンピヨンロク組みです。
結線は あとでやります。
DSの意味については後で。

DSC05854amx6.jpg
反フリー側のフランジ幅が狭いので、お客さんに
半チャンピを提案しようかどうか迷いましたが
お客さんのほうから半チャンピを希望されました。
フヒヒ。いいぞ。
といっても、すでに私が半チャンピで組んだ後輪を使っていて
だいたいの感触を知っているからというのもありますが。

ナローフランジというとゴキソのハブを思い出しますが、

DSC05848amx6.jpg
↑右フランジで合わせて
DSC05849amx6.jpg
↑左フランジでこんな感じ
ONYXのほうが やや広いです。

ONYXの印字がある、ハブ胴が太くなっている部分の幅が広いのが
ロードDSハブ、そうでないのがロードハブです。
シマノフリーボディ仕様だと両方で ありますが、
カンパニョーロ用のハブは ロードDSハブしかありません。
このリヤハブのフリーボディ機構は
スプラグ式のワンウェイクラッチなのですが、
DSハブは それが2連になって入っているので
デュアルスプラグでDSというわけです。
実際に「dual sprag」で検索すると ONYXハブについてのページが上位を占めています。

DSC05858amx6.jpg
お客さんの希望で青アルミニップルにしました。
ハブ胴と同じような青みのものがあったので都合が良かったです。

DSC05851amx6.jpg
↑リヤリム重量です。
フロントリムも同じようなものです。

DSC05855amx6.jpg
ベアリングが丸見えだったり、
DSC05850amx6.jpg
このへんの肉抜きなど 軽薄な感じもしますが、作りは おそろしく丁寧です。
ゴキソついでに書きますが、私は
ゴキソのハブが世界一回転が軽いハブだということに異論はありません。
その点についてだけは もの自体に
すごい説得力があります(ハブを触れば分かります)。
なにせ私は、世界で2番目や3番目に回転が軽いハブを
具体的に挙げられないにもかかわらず
「こいつが一番だ」と断言しているくらいなので。
で、2番目や3番目や4番目・・・またはそれ以降のハブは
ゴキソから大きく離れて似たり寄ったりの団子状態だと思うのですが、
このONYXのハブは 前後とも
回転の軽さに関して その位置にあるのではと思います。
実に 抵抗感なくスルスルと回ります。

category: のむラボ日記

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ネメシスの後輪を組み換えました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから コーラスハブとネメシスリムで組まれた後輪をお預かりしました。
点検で お持ち込みされたものですが、リムが反っていて
振れ取りで直せないので リムの交換になりました。

DSC05831amx6.jpg
リムはアンブロージオのネメシスで
現行モデルと表記が違う年代のもの、

DSC05832amx6.jpg
ハブはカンパニョーロ レコードのハブ胴にグリスホールが無いこと以外
レコードと仕様が同じ 当時のコーラス、
スポークはDTの特注レボリューションで
32Hロクロク逆イタリアン組みで組まれています。

DSC05833amx6.jpg
このレボリューション、

DSC05834amx6.jpg
リッチーブランドのもので、通常のレボリューションよりも
バテッド部分がかすかに長い特注バージョンになっています。
といっても 元々レボリューションはプレーン部分が短いので
微々たる差ではありますが。
現行のレボリューションは 14番の2.0-1.5-2.0mmのみの仕様ですが
かつては 15番の1.8-1.5-1.8mmの仕様もあり、
このリッチースポークにも 14番と15番のレボリューションがあったのですが
そのリッチーの15番が スポーク比重が最も小さいスポークでした
(現行ではサピムのCXスーパーのほうが軽いはず)。

DSC05835amx6.jpg
リムをオープンプロチューブラーに交換しました。

DSC05836amx6.jpg
コーラスハブ32H 半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

category: のむラボ日記

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キシリウムSLRさん  

お客さんから キシリウムSLRをお預かりしました。
DSC05800amx6.jpg
後輪だけなので、実質はR-SYSです。
フリー側のテンションが明らかにヌルく、
わざわざゆるめたかのような感触ですらあります。
もちろんそんなことはありませんが。

DSC05803amx6.jpg
DSC05802amx6.jpg
リムが反フリー側に大きく寄っていました。
フリー側の増し締めだけでセンター出しをするのであれば、
かなりの量を締めることになります。
実際、反フリー側は ゆるめずに済みました。

category: のむラボ日記

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レーシングゼロ コンペティションさん  

お客さんから CULT仕様のレーシングゼロをお預かりしました。
DSC05796amx6.jpg
あらかじめ付箋で印を付けてくれていましたが、
前後輪とも曲がっているスポークが1本ずつあるとのことで、

DSC05797amx6.jpg
↑前輪

DSC05798amx6.jpg
DSC05799amx6.jpg
↑後輪
交換しました。
交換したスポークのニップルの調整だけで ほとんど直ったので
元々ドンピシャに近い状態であったと思われます。
あと、前後とも ハブにガタがありました。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール3号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール3号の前輪を組みました。

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ブラッックハブ20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

category: のむラボホイール

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XR300リムで後輪を組みました   

今日もホイー(以下略)。
DSC05809amx6.jpg
先日の続きです。
XR300の銀リムで後輪を組みました。

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リーフハブっぽいリヤハブ24H
半コンペヨンロク組み結線ありです。

DSC05812amx6.jpg
スプロケットがスプラインに噛みこむのを防ぐ
アンチバイトガードが付いているフリーボディです。
ノヴァテックのものより薄い鉄板ですが、
120°位相で3ヵ所に入っているので
効果としては十分だと思います。

DSC05814amx6.jpg
反フリー側にテープで留めているのは
オーバーロックナット寸法を
130mmから135mmにするアダプターで、

DSC05807amx6.jpg
DSC05808amx6.jpg
それ込みでセンター出しをしています。
これがなかなか絶大でして、反フリー側の結線が
不要じゃないかと思うくらいのホイールに仕上がりました。
お客さんの希望なので やりましたが。

結線について 競輪関係から さらに知った話があるのですが、その前に。
競輪で使われるアラヤの16B GOLDというリムは
昔ながらの製法なので非常に軟らかく、
最近の 鍛造や切削やらが施されたリムと同じ調子で組もうとすると
スポークテンションでハトメが浮いてきて、
最悪ニップルがリムを突き破って割れます。

というリムなのですが、決戦用として
使い捨てのつもりで ハトメが浮くほど張った場合は
結線の効果があんまり分からない、ということでした。
これと、私がフリー側の結線をしない理由は おそらく同じです。
体感できるほどの違いが現れないなら飾りと一緒、というわけです。
反フリー側に施した場合は駆動剛性に関して
体感上の違いがあるので やりますが。
競輪の後輪の場合は、両切りハブならオチョコ無し、
片切りハブは(例えばデュラエースなら)オチョコがありますが、
それほど大きいものではありません。
右側からスプロケットが10枚も11枚も押し寄せてきて
大きなオチョコを取らざるを得ないロードバイクの場合は
考えられることをやり尽くしても なお 反フリー側のほうがヌルくなります。

DSC05815amx6.jpg
私が持っているチネリのスーパーコルサは
リヤエンドが126mmなのですが、
ピナレロのステルヴィオという(峠の名前が付いた)フレームと
後輪(カンパニョーロのボスフリー用ハブ)を共用していた時期があります。

ステルヴィオのリヤエンドが130mm幅なので、
DSC05816amx6.jpg
ハブシャフトのスペーサーを左側に4mm足して、
130mmの後輪に変換していたことがありました
(そんなにしょっちゅう 変換していたわけではないですが)。
右側のエンドのWナットも一旦ゆるめて、
ハブシャフト自体も左側にずらす必要があります。
なので エンドにかかるハブシャフトのねじ山部分が少し浅くなります。
もちろん これだけだと新しいオーバーロックナット寸法の
ホイールセンターに対して リムがずれたままになるので、

DSC05817amx6.jpg
リムの位置を 寸法を増やした側に、
増やした寸法の半分だけずらしてやる必要があります。
増やす4mmですが、左右2mmずつや 右だけ4mmというのはいけません。
変速(スプロケット)の位置が変わるというのもありますが、
右だけ4mmの場合はホイールの理屈的にも悪くなるからです。

リムを反フリー側に寄せるというのは
「一方的に反フリー側だけを増し締めできる」ということで、
この2mmというのは たった2mm・・・どころではなく
絶大な是正になるのです。
これは、乗り手としての 乗ってどうこうでも分かるかも知れませんが
組み手としてのホイールを組んだ感触だと 確実に違いが分かります。

というわけで今回のホイールも、
リーフハブで組んだのむラボホイール1号を
130mmでの完成状態から
さらにリムが2.5mm反フリー側にずれるまで
一方的に増し締めしたのと同じ状態になっています。
なので左右のスポークテンションの差が非常に少ないのです。

これと同じ効果を得られるのが オフセットリムだというのは
たぶんここまでで多くの方が気付いたと思いますが、
今回のこれも フランジ幅の損失無しでオチョコが軽減されています。

そのうち書こうと思っていたのですが、
キャノンデールのMTBやシクロクロスなどで
142mm幅のスルーアクスルエンドを
フリー側を6mm伸ばした形でオフセットした規格があります。
それでホイールを組めますか?というコメントを だいぶ前にいただいていますが、
リヤハブは142mmの汎用品でもいいということなので もちろん組めます。
スポーク長さの計算もそれほど面倒ではないですし、
既存の142mm幅の後輪であっても
左右のスポーク長さがニップルの端面で終わっているような長さであれば
反フリー側を締めて フリー側をゆるめることで
スポークの交換なしに6mmオフセット状態にすることも可能です。

右側を伸ばすのはダメ、というのは左右同寸法だからという
既成概念の上の話で 左右異寸法ならいいだろ、という考えのようですね。
キャノンデールがそれをする理由は
リム直下にハブフランジ間の中心を持ってくる、
つまりオチョコを無くしたいからのようですが
フランジ幅が変わらないなら横剛性が劇的に上がるわけではありません。

DSC05824amx6.jpg
フレームの142mmエンドを71/71mmではなく
65/77mm用で設計するということです。
上の図 上が普通の142mm、下が6mmオフセットです。
ハブを基準にして描くとこうなりますが、

DSC05826amx6.jpg
実際は6mmの「オフセット」なので フレームのシートチューブの中心と
ホイールセンター(上の図の破線)の関係は変わりません。
スプロケットが外に出る形になるので チェーンラインの問題なども軽減されます。

リヤハブのフランジ幅は(例外はたくさんありますが)だいたい平均して56mm、
その内訳がフリー側21mm 反フリー側35mmといったところなので
6mmオフセットさせると フリー側27mm 反フリー側29mmとなり
フランジ幅は変わりませんがオチョコは減ります。
専用に設計すれば左右同幅、オチョコ無しのリヤハブも作れるでしょう。
この場合 多くの組み手に取って助かるのが、左右同径同本組みで
左右同テンション・同スポーク角・同スポーク長さになるということです。
ここでいう多くの組み手というのは、32Hのオープンプロリムを渡されたら
一生 左右同径スポークでロクロク組みかハチハチ組みをし続けることに
何の疑問も抱かないような人達のことです。
そっちの人たちに合わせたモノづくりというのは困りますね。
オチョコがひどくなってもいいから、フランジ幅を広げてもらうほうが
私としてはありがたいのですが。
スポークの左右バランスを是正する術はいろいろありますが、
フランジ幅の損失を取り戻すような方法は無いのです。
それに・・・オチョコが無い後輪だと結線する場合
左右ともにしなくちゃいけないので 面倒くさいだろうが!(←これが本音)

DSC05820amx6.jpg
私物ですが、一例を。

DSC05821amx6.jpg
130mm幅 オチョコ無しのWフリーハブです。

DSC05822amx6.jpg
よって 結線するなら左右すべてになります。

category: ホイールの話

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明日5月18日(木)は  

のっぴきならない用事があるので
お休みをいただきます。
申し訳ありませんが よろしくお願いいたします。

category: のむラボ日記

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XR300リムで前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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XR300リムで前輪を組みました。
銀アルマイトの20Hリムで、お客さんのお持ち込み品です。

DSC05795amx6.jpg
リーフハブの兄弟らしきハブ20H
CX-RAYヨンヨンイタリアン組みにしました。
組み方など すべてお客さんの希望です。

category: のむラボ日記

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レーシングゼロさん  

お客さんから レーシングゼロをお預かりしました。
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DSC05769amx6.jpg
昨日(記事を上げている時間では一昨日)、
忙しすぎて店中ひっくり返っていたので今日は何も見れません
すいませんと言った お客さんが、再度 来てくれました。
今日も忙しいですが 昨日ほどではありません。

フリーボディのラチェット音を もっとうるさくしてほしいということなので
やりましたが、グリスが詰まりすぎな個体でもありました。
点検は、後輪がうっすら ずれていた程度です。

category: のむラボ日記

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シャマルウルトラ 2WAY-FIT C17さん  

お客さんから シャマルウルトラをお預かりしました。
DSC05767amx6.jpg
DSC05766amx6.jpg
この手のホイールには珍しく、後輪にセンターずれがありました。
お客さんに作業前後の状態を見せたので 画像は撮っていませんが、
センターゲージの使い方を実際に見ることで
ここで普段載せている「ハブとセンターゲージのすき間の画像」の意味が
分かりましたと言われました。
作業内容といえば 前後輪とも振れはほぼ無かったので、
後輪のセンターずれだけを修正した程度です。

category: のむラボ日記

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シャマルウルトラ 2WAY-FITさん  

お客さんから シャマルウルトラをお預かりしました。
DSC05763amx6.jpg
まずは後輪から。
間違いなく振れ取りの履歴があり(お客さんにも訊きました)、
横振れ「だけ」は そこそこきっちり取ってましたが
そのせいで大きな縦振れがありました。
前輪のニップルと違い 角の部分がガビガビになっていて、
いかにもそこら中 とにかく触ったという感じです。

上下に踊っている 回転中のリムの中で
ブレーキの摩耗の筋は ぶれずに真円であるところ、

DSC05760amx6.jpg
DSC05762amx6.jpg
縦振れほぼ無しのブレーキゾーンの中で
摩耗痕の筋が踊っている状態まで 何とかしました。
のむラボホイールの前輪を組めるくらいの時間がかかっています。

DSC05764amx6.jpg
マグネットが付いているスポークのG3の位相が
外周側にビクンと跳ねていたのが 特にひどく、

DSC05765amx6.jpg
ブレーキシューがラベルに突っ込んでいます。

前輪は ちょっとした振れ取りで済みました。

category: のむラボ日記

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アイアンクロスリムで前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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アイアンクロスで前輪を組みました。

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HB-CX75 28H 黒CX-RAYロクヨン逆イタリアン組みにしました。

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コスミック プロ カーボンさん  

お客さんから コスミックカーボンをお預かりしました。
DSC05689msn.jpg
2つのショップに渡る受難の話を聞きました(どこのショップかは訊いてません)。
当事者が読むと分かるはずだけど 書いてもいいとのことなので。

まず最初のショップで、お客さんの目の前で
作業中にリムのカーボン部分を割られたということです
(どうやったら割れるんだと思いますが)。
その交換分として組み付けられたスペアのリムが、
左右間違って組まれているのにかかわらず
組んだ下っ端のスタッフが頑として認めず、
上の者にも話が通じないので
別のショップで「お任せください!」と組み直したのが
この後輪です。

DSC05690msn.jpg
↑フリー側
DSC05691msn.jpg
↑反フリー側
リヤリムは、オチョコにより カーボンフードへの スポークの入射角が違うので
フードの穴の高さが違います。
これを逆に組んで スポークがフードに食い込んでいたらしいのですが
どっかのショップでは このリムには左右の区別は無い、
マニュアルにもそれについての記載が無いの一点張りだったそうです。

DSC05697msn.jpg
もちろん 左右の区別はあります。
マヴィックのマニュアルでは
「リヤリムの穴は入射角がどうのこうの・・・」という風な
記述にはなっていませんが、
間違いを避けるための指示はあります。

画像のバルブ穴付近のラベル、
反対側はバーコードとシリアルナンバーがありますが
「まずフリー側からスポークを通しましょう」
「そのとき、バーコードが見えてはいけません」という指示になっています。
これに従えば間違いが無いというわけです。

で、リムを組み直した別のショップの仕事が信用できるなら
当店には持ってこないわけでして・・・。

DSC05692msn.jpg
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おもっくそセンターずれとるやんけ。
これだけではなく、目立つ波うちではないものの
振れ取り台にかけて分からないはずが無い縦振れがあり、
作業前後の状態を お客さんに確認してもらっています。
横振れの追い込みも甘く、
スポークテンションも ややヌルめです(適正範囲ではある)。

「責任もって完璧に仕上げます!」と言ってたんだけど・・・と
ため息混じりに言っておられましたが その程度の責任だったということです。
あと、完璧という言葉は使わないほうがいいですね。
ありえないので。
私が組んだ直後のホイールでも、私が検知できない
縦横振れやセンターずれはあるはずで、完璧というのはありえないのです。

私の仕事について「完璧」とお客さんが言ったとき、
必ず「そんなことはない」と否定しますが、これは謙遜ではなく
よく言われるものの そうは思っていないので
必ず噛み付くワードになっています。

ついでに書いておきますが「駆け込み寺」。
これも自称したことは絶対にありませんが よく言われるワードです。
当店は寺の要件を満たしていませんが、
座右の銘に「前輪なおもて往生をとぐ、いわんや後輪をや」というのはあります。

あと 作業中などに「こんなん普通の自転車やったら直してくれへんよな」と
よく言われますが、それを聞いた途端
「まるでウチが普通の自転車と違うみたいな言い方やんけ」
とキレるのも(キレてません 念のため)お約束の流れです。
頼むから やめてください。

DSC05694msn.jpg
DSC05695msn.jpg
直しました。

画像は無いですが 前輪も点検しています。
前輪はマヴィックの吊るしですが、
うっすらセンターずれあり(後輪よりはマシ)で
取るほどの縦振れなし、横振れも ほぼ無しでした。
2件目のショップは マヴィック以下の妥協点、
1件目はそれ以前で論外ですが、
このホイールをマヴィック以上の妥協点で組むことが出来なくて
他に何ができるのか気になります。

category: のむラボ日記

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レーシングゼロ 2WAY-FITさん  

お客さんから レーシングゼロをお預かりしました。
DSC05751msn.jpg
DSC05752msn.jpg
前後輪とも センターずれありで、ちょうど良く 振れてもいましたが
振れ取りついでに直る量でもなかったので
センター出しのためだけの調整も要しています。

category: のむラボ日記

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レーシング1さん  

お客さんから レーシング1の後輪をお預かりしました。
DSC05737msn.jpg
ラチェットのかかりが悪いということです。
1年ほど前に 近所のショップで
特別なグリスを入れてもらったとのことです。
作業中は それとは関係ないと言いましたが
いま思えば関係あるやもしれません。

DSC05731msn.jpg
なんじゃこりゃ。

DSC05732msn.jpg
錆びかと思ったのですが、違います。

DSC05733msn.jpg
ハブベアリングには 問題はありません。

DSC05734msn.jpg
DSC05735msn.jpg
クレヨンのような粘土のような質感のものが
ラチェット周り全てに こびりついていました。

DSC05736msn.jpg
なんとか きれいにしました。
何だったんだ あれは。

ホイールの点検は、ほとんど何もせずに済みました。

category: のむラボ日記

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ボーラ ワン 50 ブライトラベル クリンチャーさん  

ドリルがうなる!
お客さんから ボーラワンの前輪をお預かりしました。
DSC05726msn.jpg
新シャフトだいばくはつ案件です。

DSC05727msn.jpg
DSC05728msn.jpg
こうなってしまっていては、もう交換しかありません。

DSC05730msn.jpg
交換しました。
はしょりましたが、シャフトの取り外しに際して ドリルがうなっています。
このホイールとは別のお客さんが スマホで作業中の動画を撮っていましたが。

category: ドリルがうなる!

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カンパニョーロのチェーンリングを交換したいのに  

「あれ」が邪魔している、ということで
クランク裏のチェーンリングボルトを外してほしいと
お客さんから お願いされました。
DSC05724msn.jpg
↑こいつ

DSC05725msn.jpg
一旦ボルトを外して、内側から取り出しています。
「こいつ」については(→こちら)をどうぞ。

category: その他 機材の話

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