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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

カーボンチューブレスリムで後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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昨日の続きです。同じリムで後輪を組みました。
前輪と同じく28Hですが、このリムの28Hは
オフセットリムには見えないもののリヤリム前提のようで
「フリーボディを矢印の向きにしろ」という指定のシールが貼ってあります。
ディスクフロントハブはオチョコがあるので
スポークが立っている側(左側)に矢印が向くように組みました。
後輪は当然 右側に矢印が向くように組みます。

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組めました。
D772ハブ28H 半コンペヨンロクJIS組みです。
結線はあとでやります。散々書いてきたことですが、
このハブは実質 結線必須です。

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4in1の意味は、このホイールのお客さんに教えてもらいました。
やはりアクスルの種類を意味していましたが、4種類目が思い当たりませんでした。

category: のむラボ日記

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カンパニョーロとフルクラムのアルミスポークの刻印について  

カンパニョーロとフルクラムのアルミスポークですが、
DSC06955msn.jpg
スポークヘッドの端に線で刻印が入れてあります。
長手方向を水平と見て 縦なら縦、横なら横として
その本数と合わせて 例えば「縦3本」などと呼ぶことにします。
上の図は縦3本の実例です。
この刻印ですが、カンパニョーロ・フルクラム問わず
同じ刻印であれば 同じ長さ
という法則があり、
いまのところ例外はありません。

また、フロントスポークは年代やモデルによっては
リヤ左と兼用になっている場合があります。

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↑これは縦3本で リヤ左のスポークです。
赤はレーシングゼロの赤、銀はレーシング1の銀ですが
黒はレーシングゼロの黒か シャマルウルトラの黒か判別が出来ません。
縦3本なら同じ長さです。

なので シャマルウルトラのリヤ左の黒スポークが縦3本であったなら、
縦3本の赤または銀のスポークで おしゃれ泥棒が出来るということになります。

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↑これは縦4本です。
画像では銀スポークの縦線の長さが違いますが、他の色と全く同じ長さです。

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↑これはリヤハブがメガG3化する以前のシャマルウルトラのスポークで、
初代の金と その次のグレーです。
当店では これらは長さではなく 色で分けているので
縦3・4・5本が混在しています。
3種類あるということはフロントとリヤ左は 同じ長さではありません。

グレーの縦4本にドットが打ってありますが、少なくとも長さに関して違いはありません。
同じ長さでスポークのねじ山始まりが違う、という例もあり 後述しますが、
それに関しても全く同じでした。

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こういうケースに入れていますが、
DSC06908msn.jpg
フロントスポークの長さが
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リヤ右未満で
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リヤ左以上なので、ケースのフタに貼ってある
フロントスポークと同じ長さを引いた紙に当てることで
同じ→フロント、スポークが長い→リヤ右、スポークが短い→リヤ左と
判別が出来るようにもしてあります。
ちなみに、縦5本はメガG3以前の 旧G3のフリー側なので、
現行のメガG3および2:1で合う長さはありません。
私が おしゃれ泥棒をするときに フロントとリヤ左でするのは
この刻印が合う可能性を高くしたいからというのもあります。

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先日、レーシングゼロカーボンで おしゃれ泥棒をしましたが
レーシングゼロカーボンはフロントとリヤ左のスポークが
同じ長さ(縦4本で同じ刻印)だったので
従来のレーシングゼロの赤スポークが使えました。

で、ひとつ前の記事のレーシングゼロナイトですが、
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横2本です。

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これはシャマル ミレのフロント(上の画像)と同じ長さです。
ややこしい話になりますが、この横2本は「横並び横2本」と呼ぶことにします。
フロントベアリングを小径化した関係で ハブフランジも小径になり、
従来よりスポークが少し長くなっています。

ここで、レーシングゼロカーボンも小径フロントベアリングなのに
スポークが横並び横2本ではなく 縦4本なの?
という疑問が湧いてくると思いますが、これについて書いておきます。
フルクラムのアルミスポーク・ニップルの供給は
「フロントスポークのみ一式16本」
「リヤスポークのみ一式21本」
「スポーク1本とニップル1個」
「ニップルのみ10個」
という4つの形があります。

このうち「フロントスポークのみ一式」の品番は
レーシングゼロ(アルミリム)と レーシングゼロカーボンで同じですが、
「スポ-ク1本とニップル1個」になると違う品番になります。
なぜかというと、

DSC06935msn.jpg
DSC06937msn.jpg
ニップルが違うからです。
スポークは同じ縦4本なので スポークのみの品番は同じですが、
ニップルとセットになると品番が違ってきます。
上の画像、なべネジの頭のように丸くなっているほうが
レーシングゼロカーボンのニップルです。
この違いと リム内径がアルミリムと違うことによって
レーシングゼロカーボンのフロントスポークは 小径ハブながら
横並び横2本ではなく 縦4本となっているわけです。

話を戻しますが、レーシングゼロナイトでおしゃれ泥棒をする場合、
フロントスポークは 横並び横2本の赤スポークを
用意する必要があるわけですが、そんなものは存在しません。
もちろん、従来のレーシングゼロの赤スポークで長さが合うものもありません。
こりゃ困った。

というわけで 色々調べたのですが、
レーシングゼロ コンペティツィオーネのスポークの品番が
旧来から一新されていることに気が付きました。
ハブとリムの寸法が同じなのに、スポーク長さが違います。
これはどういうことかと思い 現物を取り寄せました。

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コンペティツィオーネの フロントスポークのみ一式16本です。
刻印は 斜め3本です。1本だけ赤いコスメチックスポークですが、
当然 他の15本と同じ長さなので、法則通り「同じ刻印なら 同じ長さ」となります。

DSC06922msn.jpg
コンペティツィオーネの リヤスポークのみ一式21本です。
斜め2本の刻印が7本で 左スポーク(1本が赤スポーク)、
縦並び横2本が14本で 右スポークです。

DSC06925msn.jpg
↑こいつのせいで横2本という表現を さらに区別する必要が出てきました。
この縦並び横2本と レーシングゼロナイトのフロントの横並び横2本は
全く違う長さです。

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小径フロントハブの新旧スポークを比べてみます。
いずれも画像上が横並び横2本、下が斜め3本です。

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スポーク全体の長さは全く同じなのですが、

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ねじ山部分の長さが異なります。

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実は、新スポークは「スポーク1本とニップル1個」
または「ニップルのみ10個」の形で注文すると分かるのですが
ニップルも新しくなっていて ねじ山の長さも それに対応しています。

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新ニップルは、ゆるみ止めのナイロンが埋め込まれています。
2つ前の記事で リムから異物が出るとあるのは、ちぎれたこれのことです。
これによって ニップルのねじ山始まりの深さも変わっていて、

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新スポークをニップルのねじ山に突き当たるまで突っ込んだ場合、
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↑旧ニップル
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↑新ニップル
歯周ポケットの深さに違いがあります。
これらの事情から、斜め3本の新スポークと
旧ニップルとの組み合わせは可能だと判断し、
斜め3本の赤スポークを レーシングゼロ ナイトのフロントに使いました。

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同様に、リヤ左スポークも比べました。
上の画像 赤いほうが新スポークです。

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こちらの場合は「スポーク長さは違うものの
ねじ山始まりの位置は同じ」ということになっていました。

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新スポークと旧ニップルで、ねじ山を使い切るところまで 回してみました。
実際は、この状態になるまで張ることは不可能です。

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組み上がりの状態だと このくらいでしょうか
(これでも相当に張っていると思いますが)。
新ニップルは旧ニップルよりも 全長が長いので、
上の画像で はみ出しているところが ゆるみ止めにかかるはずです。

カンパニョーロ・フルクラムのアルミスポークは、
1本だけガクガクにゆるんでくるという症状を(私は)見たことが無いので
ゆるみ止めは はっきり言って不要です。
固着ニップルが余計に固まって回しにくくなるだけだと思うのですが。

それはともかく、こちらの場合はスポークの実効長さが同じなので
フロントと事情は違うものの 新スポークと旧ニップルの組み合わせが
可能だと判断しコンペティツィオーネのリヤ左スポークを ナイトに使いました。

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↑実際にナイトから外したリヤ左スポークと、新リヤ左の赤スポークです。

「フロントまたはリヤスポークのみ一式」から
早速 コスメチックスポークを抜いて大丈夫なのか、と思われそうですが
問題ありません。この記事の趣旨には大いに問題がありますが。

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↑斜め3本(新フロント)と 斜め2本(新リヤ左)の
「赤スポーク+ニップル1個ずつ」を 別に仕入れてあるからです。
これについては、問屋さんからも
「どうせロクな使い方をしないんだろう」と
看破されてしまいました。カンパだけに。

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初代レーシングゼロのネクタイスポークでは
縦線とも横線ともつかない感じの刻印でした。
一応、縦1本と縦2本ということにしています。

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ネクタイスポークでなく、メガ右フランジになる前の
2:1のフリー側は横1本です。
このスポークのみ「スポーク4本とニップル4個」という販売単位になっています。
このモデルが最新だった往時は そういう販売単位だったという名残です。

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どの品番のスポークがどの刻印なのかは 調べが付いております。
例えば 縦4本なら上の図の 上から
レーシングゼロ フロント スポークブラック01
レーシングゼロ フロント スポークレッド01
レーシング1 フロント スポークシルバー01
ホイール 105 シャマル ブラック
という意味になりますが、刻印は全て縦4本なので 長さは同じです。
そして、黒スポーク同士に関しては
レーシングゼロとシャマルウルトラを 見た目で判別することはできません。

category: スポークの話

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レーシングゼロ ナイトさん  

お客さんから レーシングゼロ ナイトをお預かりしました。
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上の画像は すでに作業後の状態ですが、
おしゃれ泥棒とCULT化を ご希望です。

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レーシングゼロの普通の赤スポークではなく、
コンペティツィオーネの赤スポークにしました。

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ハブ体から USBワンを抜きました。
スポーク交換と振れ取り、センター出しを先にしていますが
ワンの再圧入で センターが狂う可能性があるので
あとで再度 見ています。今回は狂いませんでしたが。

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CULTキットは ちゃんとフルクラムブランドのほうを使ってますアピール

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ワンの内側の角の部分のカーブ具合を よく見ると
CULTとUSBの区別が一応 付きますが、圧入すると分かりません。
それ以外の見た目で判別するのは まず無理です。

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つづいて前輪。

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後輪と同じくコンペティツィオーネのスポークにしています。
というより そうせざるを得なかったのですが、それについては次の記事で。

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新シャフトだいばくはつ未遂!
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そのような罠にかかる
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私ではない。

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↑抜いたフロントのUSBベアリング

category: のむラボ日記

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レーシングゼロ コンペティツィオーネさん  

お客さんから レーシングゼロ コンペティツィオーネをお預かりしました。
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前輪の画像はかなりボケていたので 没にしました。
吊るしの精度については とくに書くことはありません。

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コンペティツィオーネは マヴィックのように文字入りの赤スポークになっています。

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最近のレーシングゼロは、リムの中に
このような異物が入っていることが多いのですが、
これの正体については 次の次の記事で書きます。

category: のむラボ日記

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アタックさん  

お客さんから レイノルズのアタック チューブレスの後輪をお預かりしました。
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近所のショップで センター出しを断られたということです。
それとは別に シュータッチをするのか伺ったところ、するということなので
またいつもの反フリー側ラジアル組みのせいでヌルくて
左シュータッチがうんぬん・・・ということなのかと思っていましたが、
それとは違う事情でした。

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↑リムそのものが異常に反フリー側に寄っています。
レイノルズの吊るしで これはありえないので
振れ取りの履歴が間違いなくあるでしょうと伺ったところ、
スポークが1本ガクガクに動くほどニップルがゆるんだので
(これ自体はレイノルズでは よくあること)
それの増し締めと振れ取りを 近所のショップでやったとのことです。
これだけずれてれば そりゃ左シュータッチもするわけです。

つまり この件は、横振れ取りだけを追いかけた振れ取りごっこで
ホイールセンターをずらしておきながら
己でずらしたセンターを直せないと言っているわけで、
こんなふざけた話はありません。こいつ絶対ホイール組めねえわ。
しかも、横振れ取りも ちゃんと取り切っていませんでした。

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直しました。めっちゃ苦労しました。
どこの誰だか知りませんが バカのやらかした余計な手順を
丁寧にほどいていく作業が 作業時間の大半を占めています。

category: のむラボ日記

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シロッコ 35mm CXさん  

お客さんから G3版レーシングクアトロ的ホイールの後輪をお預かりしました。
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CXとあるのはシクロクロス用という意味で、BBカップとホイールに
申し訳程度の防水シールが追加されているモデルのことです。
それはいいとして、

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スポークが折れています。
リヤメカの巻き込みが原因であるようで、

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他にも要交換のスポークがあるので これらも交換します。

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ニップルは外周側からも回せるタイプのもので、
専用のニップルワッシャーと合わせて使いますが

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ニップルが なぜか斜めに傾いた状態で安定します。
巻き込みのショックでニップルが曲がったというわけではなく、

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ニップルワッシャーのほうに原因がありました。
おわん状のヌスミ加工と穴の位置関係が偏芯しています。

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↑こんな感じ
曲がったスポークのニップルワッシャーではあるので、
元からそうなのか 巻き込みが原因なのかは分かりません。
このニップルワッシャーでスポークテンションをかけていったところ、
テンションに誘導されてニップルが真っ直ぐに・・・なりませんでした。
G3のフリー側なので、ニップルワッシャーの前後を入れ換えることで
スポークの軌道や角度が都合の良いほうに変わるということもありません。
結局、ニップルワッシャーは交換しました。

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直りました。

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目印のテープを貼っているのが交換したスポークです。
まずは テープを貼っている箇所のニップル「だけ」の調整をして、
最も大きな振れが交換したスポーク直下では無くなるまで
追い込むという作業をしやすくするためにテープを貼りました。

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↑交換したスポーク(折れ1本・曲がり4本)

category: のむラボ日記

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シマノの容器  

シマノの11Sチェーン用クイックリンクを
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まとまった数で仕入れたのですが、これのための容器として

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シマノのアウターキャップなどを まとまった数で買ったときに付いてくる
容器に移しかえようと思っていました。

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細かいものを管理するのに すごく便利なのです。

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が、そもそも その容器に入った状態が仕様でした。
これは助かる。

category: のむラボ日記

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カーボンチューブレスリムで前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんからお預かりしたカーボンチューブレスリムで前輪を組みました。

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ノヴァテックD771ハブ28H 全CX-RAYロクヨン逆イタリアン組みです。
結線は たぶん不要ですが、これと同じハブで
同じお客さんにアイアンクロスリムで ホイールを組む予定があり、
そちらの前輪は同スペックであっても要結線になると思われるので
こちらだけ しないのは おかしいかもしれません。
アイアンクロスのほうだけ要結線になる理由は「ビーカー論」で
説明できますが それについて書く時間がありません。

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ハブ胴に3in1とあります。
9mmクリックリリース、12mmスルーアクスル、15mmスルーアクスルの
3種類に アダプターの換装で対応するという意味なのかもしれません。

が、これの相方のリヤハブのD772では4in1という表記があるものの
135mmクイックと142mmスルーアクスルの2種類だけなので
4種類ではありません。
ディスク台座をセンターロック仕様で別注できるようですが
それはフロントハブも同様です。
そしてD772リヤハブにはカンパニョーロ用フリーボディ仕様がありません
(後から作ることはできますが)。

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↑リムの外周側にはバルブ穴以外に穴がありません。
なのでリムテープは不要、チューブレスレディではなく チューブレスそのものです。
ということは、ニップルを磁石でひとつひとつ呼ぶ必要があるわけですが

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ハブにスポークをひととおり通した状態から組んだ場合、
スポークのねじ山で リムサイドにひっかき傷が残りそうな仕上げだったので
呼んだニップルに スポークを1本ずつ通していくという方法を採りました。
面倒くせぇ。
仮組みのほうが それ以降の作業より はるかに時間がかかっています。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール2号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール2号を組みました。

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前輪はエボライトハブ20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組み、

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後輪はエボライトハブ24H 黒半コンペヨンロク組み結線ありです。

category: のむラボホイール

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お休みをいただきます  

明日7月27日(木)ですが、
のっぴきならない用事のため お休みをいただきます。
申し訳ありませんが よろしくお願いいたします。

~おまけ~
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サトウ製薬のトップテンを仕入れました。
おもに私が使うためです。
このパッケージにある サトウ製薬(カタカナ)の表記の左に
象のキャラクターのサトちゃんがあるので
佐藤製薬(漢字)と同じ会社なのは間違いないですが、
佐藤製薬のホームページでいくら検索しても これは出てきません。
栄養ドリンク剤、栄養剤・ビタミン剤、栄養機能食品・健康食品、
いずれのカテゴリーにも載っていません。
全体の検索でも引っかかりません。

販売ルートが違うのか 薬局で見かけることもないので
あまり有名ではないですが、用途を間違えず 且つ 口に合えば
これはかなり有効な補給食として使えます。
ひとことで言うと 150gで382.5kcalの コーラ味の水あめです。
グルコース(ブドウ糖)・マルトース(麦芽糖)・デキストリンが
2~3時間かけて時間差で効いてくるので 持久系の競技に非常に有効です。

実際、長時間の練習で そこそこの強度を織り交ぜているはずなのに
飲んでいない場合と比べて 明らかに空腹感を感じなくなります(個人の感想ですが)。

ボトルの水やスポーツドリンクに溶かして使う、というのもありですが
私は あまりやりません。紅茶に溶かして飲むのもいいそうです。

練習中 信号待ちでクイッとやってから ボトルの水を一口飲む、
レース前に適量がぶ飲みする、の 2つの使い方がオススメです。

category: のむラボ日記

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レックマウントのペダリングモニター用台座が入荷しました  

レックマウントから、ペダリングモニターのサイクルコンピュータを
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ガーミン系の台座に取り付ける用のアダプターが出たので仕入れました。
厳密には2回目の入荷です。初回入荷分は すぐに売り切れたので。
税別定価1500円です。

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↑台座側
DSC06978amx6.jpg
↑本体側
DSC06979amx6.jpg
↑取り付けた状態

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↑これはガーミンの純正台座ですが、
DSC06883msn.jpg
このように取り付けが可能です。が、

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レックマウント以外の台座への取り付けは
保証の限りではありませんので ご注意ください。

ガーミンの台座は2つ爪ですが、
ガーミン「系」の台座には4つ爪のものがあり、
4つ爪を加工して2つ爪には出来ますが 逆は無理です。

DSC06967msn.jpg
2つ爪4つ爪いずれの場合でも(上の画像は4つ爪)
水平方向2ヵ所にあるリブの部分でアダプターと固定していますが、
ここのリブの高さと形状で 装着時のクリック感や
装着後の固定感が決まります。
K-EDGEやFAR AND NEARのアルミ製2つ爪用台座では
クリック感も固定感も やや弱めなのでオススメしません。
というか「レックマウント以外では使えない」ことになっているわけですが。

DSC06966msn.jpg
これはユピテルのハンディGPSの本体裏に
レックマウントの強力両面テープ式4つ爪式アダプターを
取り付けた状態です。
スマホのハード系ケースの裏に これを取り付けて、
ローラー台用のサイクルコンピュータにするという手もあります。
4つあるスリット状の穴のうち2つが、台座側のリブと噛み合います。

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↑4つ爪用の台座です。
2つ爪のアダプターも、一応 合います。

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私事ですが、ユピテルは 普段はハンディGPSとしてではなく、
ANT+のサイクルコンピュータとして
3本ローラー専用車に取り付けています。

category: 新着情報!

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のむラボホイール1号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール1号の後輪を組みました。

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エボライトハブ24H 半コンペヨンロク組みです。

DSC06954msn.jpg
先日組んだ同スペックのホイールとは別件です。
そしてまだ どちらも結線をしていないのであった。

category: のむラボホイール

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レーシングゼロさん  

お客さんから レーシングゼロをお預かりしました。
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おしゃれ泥棒を ご希望です。
まずは理由あって後輪から。

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バルブ穴の時計回りに ひとつ後ろで
反フリー側のスポークを 赤にしました。
後輪を先にした理由ですが、前輪のスポークが3本 変形しているので
リヤ左とフロントのスポークが兼用(長さが同じ)である場合
外したリヤ左スポークを前輪の補修に使える可能性があったからです
(例えば先日 おしゃれ泥棒したレーシングゼロカーボンは
フロントとリヤ左スポークが同じ長さでした)。
が、このレーシングゼロの場合は違ったので 結局は出来ませんでしたが。

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つづいて前輪です。
お客さんのほうで目印を貼ってあるスポーク以外にも
よくよく調べてみましたが、変形があったのは その3本だけでした。

DSC06876amx6.jpg
出来ました。

DSC06877amx6.jpg
変形のあったスポークがバルブの隣では無かったので、
赤スポークの箇所は 問題の無い黒スポークを一旦外して交換しています。
なので交換した3本と合わせて 外したスポークは計4本、
この前輪だと 4分の1にあたるスポークを一旦抜いた状態から組むことになるので
ホイールの仮組み時のような縦振れとセンターずれが出ます。
ちょっと時間がかかりました。

category: のむラボ日記

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レーシングゼロ 2WAY-FITさん  

お客さんから レーシングゼロの後輪をお預かりしました。
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スポークが曲がったとのことですが、

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在庫があったので 直りました。

category: のむラボ日記

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レーシングゼロさん  

お客さんから レーシングゼロの前輪をお預かりしました。
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スポークが折れたとのことですが、

DSC06901amx6.jpg
在庫があったので 直りました。

category: のむラボ日記

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シャマル ミレさん  

お客さんから シャマルミレをお預かりしました。
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時速40km以上でガタガタする、
あと どこからかは分からないけど異音がするということです。
こういうときに考えられるのはハブのガタ、または大きな横振れなどですが
前輪はセンターずれ無しで かすかな振れあり、
後輪はセンターずれありで ほぼ振れ無し、
前後ハブともガタが無いので異音の原因は おそらくホイールではありません。
ただ、前後輪ともスポークテンションがヌルめだったので
振れ取りとは別に 明確に張りました。

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↑後輪は かすかなセンターずれありでしたが

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フリー側の増し締めだけを まずやってから

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センター出しと振れ取りをしました。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール2号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール2号の後輪を組みました。

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エボライトハブ24H 半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

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ゾンダさん  

お客さんから ゾンダの前輪をお預かりしました。
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スポークがとんでいますが、側溝に落ちたのが原因だそうです。

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スポークの在庫があったので すぐ直りました。

category: のむラボ日記

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シャマル ミレさん  

お客さんから シャマルミレの後輪をお預かりしました。
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スポークが曲がっているので 交換してほしいとのことですが、

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リヤメカの巻き込み(たぶん)で ひどく曲がっている
このスポークは 実は二撃目で、

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↑時計回りに隣のスポークが かすかに変形しているのが
一撃目のようです。

DSC06860amx6.jpg
直しました。

DSC06881amx6.jpg
↑換えたスポーク

category: のむラボ日記

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のむラボホイール2号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール2号の前輪を組みました。

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エボライトハブ20H CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

category: のむラボホイール

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404さん  

お客さんから 404をお預かりしました。
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WOリムです。
前後輪ともセンタードンピシャ、振れもほぼ無しで 非常に優秀でした。
フロントとリヤ右のスポークテンションも、
あえての増し締めが不要なほど張られています。
で、リヤ左がヌルいのですが センターが出ていて
リヤ右のテンションがほぼ袋小路である以上 どうすることも出来ません。
これでも、先代や先々代のハブよりは 寸法的にマシなのですが・・・。

category: のむラボ日記

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キシリウム プロ カーボンと コスミック プロ カーボンさん  

お客さんから キシリウムプロカーボンをお預かりしました。
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チューブラー仕様です。
スマートエンヴィのリムの最外層を化粧カーボンにしたものっぽい
そこそこのハイトのリムを イソパルス(フリー側ラジアル組み)で
組みましたというようなホイールです。
従来のスチールスポークのキシリウムエリートだと
フロント18H・リヤ20Hであるところ このホイールではリヤ24Hとしています。
マヴィックには珍しく CX-RAY並みと思われるスポーク比重の
スクエアエアロスポークを採用しているのも、リヤ24Hだからでしょう。
マヴィックは、カタログ重量が重たくなることにビビらず
スチールスポークのホイールは 割りとゴツいものを採用する傾向があります。

DSC06846amx6.jpg
フリー側のスポークヘッドは、ガチガチに保持しています。

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同じお客さんからなので まとめます。
こちらは コスミックプロカーボンで、クリンチャー仕様です。
キシリウムプロカーボンのハブを流用しているので
従来のコスミックとは違い リヤ24Hでイソパルスです。
リム高だけ変えて キシリウムとコスミックを切り替える手抜き・・・ではなく

DSC06848amx6.jpg
こちらは幅広エリプティックエアロスポークで、
指を切りそうなほど鋭い形状になっています。
先ほどのキシリウムと スポーク比重が違うのとスポークが短いのとで、
エアロうんぬんは別として ホイールの硬さも違います。

点検ですが、どちらも後輪にセンターずれがあり
とくに コスミックのほうがひどかったです。

category: のむラボ日記

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レーシングスピード XLR ダークラベルさん  

お客さんから レーシングスピードをお預かりしました。
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後輪にセンターずれとハブのガタがあった程度で、
前後輪とも振れは軽微でした。
内蔵ニップルなのでタイヤを剥がしましたが、
前輪はそのままでもいいかと思えるくらいでした。
でも 振れ取り台で検知できる横振れを放っておくのもなーというのと、
お客さんが遠方のかたなのでキッチリ直しました。
当店の近くのかたであれば 次タイヤ換えるときに
ついでにやりましょう、という提案をする可能性が高いです。

category: のむラボ日記

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レーシングゼロ カーボンさん  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんからレーシングゼロカーボンをお預かりしました。
点検、フロントリムの組み換え、ホイールマグネットの固定方法の変更、
おしゃれ泥棒を ご希望です。

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まずホイールマグネットですが、おそらくは純正の
専用のヒンジ状パーツに差しこむ丸棒型マグネットの
マグネット部分だけを テープで巻いてあります。
これを熱収縮チューブで固定してほしいとのことですが、

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マグネットとスポークを合わせた径に合うチューブからの収縮率では
どうしても すき間ができるので、

DSC06670amx6.jpg
もう一段細いサイズのチューブの切れ端を収縮させて留めました。

DSC06667amx6.jpg
↑ホイール内側から見るとこんな感じ

DSC06668amx6.jpg
点検は ほぼ問題無し、1本だけ 赤スポークにしています。

DSC06673amx6.jpg
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前輪は、センターずれがあるのですが

DSC06864amx6.jpg
DSC06865amx6.jpg
リムが割れていて要交換なので どうでもいいです。
これと関係あるのかどうかは不明ですが、
スポークテンションがヌルめなので組み換えに際して もうちょっと張ります。

DSC06868amx6.jpg
組めました。

DSC06669amx6.jpg
これは今回の後輪ですが、
「反フリー側で バルブ穴から回転方向に ひとつ後ろ側の穴」
という法則で 赤スポークにしています。

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前輪でも同じく バルブ穴から回転方向に ひとつ後ろ側を
赤スポークにすると、後輪と同じく左側にスポークが来ますが
これはフルクラムのフロントリムが逆穴振りだからです。

あと、レーシングゼロカーボンのリムの実測重量を
(おそらく世界最速で)すっぱ抜いたのは当店ですが(→こちら)、
あれはリヤリムでした。
今回はフロントリムです。
実測重量?誰が教えるかボケ←うわこいつかんじわるい













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オ待タセシマシタ!コチラノ画像ヲ ゴ覧クダサイ!

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組ミ換エ前ノ りむデス!
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組ミ換エ後ノ りむデス!
↑やーめーろー!

category: のむラボ日記

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カンパニョーロのダイレクトマウントブレーキについて  

大手コンポーネントメーカーで、ダイレクトマウントブレーキを
出していないほうのS社のレバーで使うために
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カンパニョーロのダイレクトマウントブレーキを仕入れました。

DSC06825amx6.jpg
カンパニョーロのダイレクトマウント用ブレーキは2つのグレードがあり、
スーパーレコードとレコードは「レコード」グレードのブレーキ、
コーラス以下は「グレード外グレード」のブレーキが対応しています。
こちらは後者です。
「対応している」というのは、メーカー側でグレード的に見合っているとしているだけで
互換性が無いわけではありません。
例えば レコードのレバーで グレード外ブレーキを引いても
力率は合っています。

ロード用キャリパーブレーキの力率は 伝統的にカンチブレーキとほぼ同じでしたが、
7900系以降のシマノのロード用ブレーキは
MTBで言うならVブレーキ寄りになっていて
7800以前のブレーキとは基本的に互換性がありません。

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基本的に、というのは
新レバーと旧ブレーキであれば「互換性△」で 勧めはしないものの一応使えなくはない、
旧レバーと新ブレーキは「互換性×」で 危ないので使うなということになっています。
上の図の破線が互換性△です。

しかし、新レバーと旧ブレーキではシュータッチ以降のレバーの握りが
リムの挟みこみに変換されていないような感触
(まさにVブレーキレバーでカンチブレーキを引いたときの感触と同じで
それが軽度になったもの)があり、ブレーキが本当に利きません。
私のシクロクロスにはTRPのユーロXというカンチブレーキが付いていますが、
これが6770のレバーでは本当に利きが悪く 怖い思いをしました。
現在はスラムの初代ライヴァルのレバーの中身を抜いたものを使っています。
先日ここに上げた私物のトリニティの左前ブレーキレバーに
BL-TT78を使っているのも 同様の理由です。

この理屈でいうと、上の図のBR-7800がある囲いには
カンパニョーロとスラムのキャリパーブレーキ、
旧来の(新シマノでない)カンチブレーキなどが入ることになります。

スラムがロードコンポに本格参入(※)してきて、
色んな規格をシマノ(当時は7800系)に合わせてきたわけですが、
リヤ変速のワイヤー引き量が違う以外はミックスコンポが出来たので
当時は 初代の10Sレッドを「ダブルタップレバーとリヤメカのみレッド、
それ以外全部デュラエース」で使うというのが流行りました。
ブレーキのみ ガツンと利くのがいいならシマノ、
スピードコントロールと感触重視ならスラムという一長一短はありましたが。

※スラムの前身のSACHS(ザックス)では
カンパニョーロにレバーを作ってもらっていた時代もありました。
ザックス エルゴパワー(sachs ergopower)で検索すれば出てきます。

当時のスラムはプロレースでチェーン切れが頻発し、
レッドのフロントメカは チタン製の羽根がだめなのか
プロチームでは一つ下のグレードのフォースを使うところが多かったので
シマノとのミックスコンポは有効な手段でした。

それにムカついたのか7900系デュラエースでは
フロントメカのワイヤー引き量と ブレーキの力率を変えるという
大胆な変更に出ました。
結果、スラムに乗っかられている規格は
ブレーキシューとフリーボディとチェーンくらいになりました。

こういうことをするのであれば、もし私なら
9000やR9100のクランクセットのアームの裏に
「補強のため」と称してリブを入れます。
パイオニアのペダリングモニターが付かなくなるように。

だいぶ話がそれましたが、
スラムのレバーとシマノのダイレクトマウントブレーキの組み合わせだと
シュータッチ以降レバーがどこまでも ぐにゅ~んと握りこめて
バーテープに当たるような感触になる方向で 力率が狂うはずなので
使えないということです。

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で、ここからが書きたかったことですが
カンパニョーロのダイレクトマウントブレーキは、
左右固定ボルトを連結するブースター状のパーツが付いています。

MTBがカンチブレーキからVブレーキに移行した頃を知っている人だと
説明不要ですが、Vブレーキは利きが強すぎるリムブレーキなので
シュータッチ以降 とくにリヤブレーキでフレームのバックが うにうにと動きます。
Vブレーキを想定していない作りのフレームだと、
ブレーキを取り付けている台座間の距離が レバーの握り込みで広がるわけです。
それを防ぐために「ブレーキブースター」という馬蹄状のパーツを
台座間に共締めして取り付けたわけですが、
シマノのダイレクトマウントブレーキには これがありません。
ブースターが無いと、ブレーキ単体の状態では
バネの力で ぐちゃっと左右のアームが近づき 取り付けがしづらくなるので、
取り付け時にのみ使うプラスチック製のガイドが
ブレーキにはさんであり、台座ボルトはクリップ状の針金で仮固定してあります。
これらのパーツは取り付け以降は外すので、
ブースターに相当するパーツはありません。

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9000以降のキャリパーブレーキは、ダイレクトマウントの2穴を
従来のフォークやフレームの1穴に変換するための
アダプター(兼ブースター)を設けてあるような構造になっています。
ブレーキをかけて、シュータッチ以降のレバーの握り込みで
アダプター部分の2穴の距離が広がることは無いですが、
ブースター無しのダイレクトマウントブレーキの場合
(とくにVブレーキと同様 シートステーに付けるリヤブレーキだと)
シュータッチ以降の挟みこみの力が ブレーキの利きだけでなく
シートステーの変形のほうにも流れてしまうはずです。

それと、カンパニョーロの社内試験で ダイレクトマウントブレーキ使用時の
リムの左右の温度を調べるというのがあったのですが、
競合S社(スラムじゃない)のブレーキは
左右の温度差が大きいという結果が出ていました。
撮影禁止のスライドで見たので ここに出せるソースは無いのですが。
つまり、シマノの(←しまった書いてもうた)ダイレクトマウントブレーキは
シュータッチ以降 片側がもう片側に対してブレーキの仕事を
あまりしていないということになります(リムを温められていないので)。
ここでの温度は高いほうで100℃くらいまで数値が出ていたのですが、
シマノの左右差は ほんのちょっとどころではありませんでした。

デローザのある時期のKING XSのフォークや BHのTTフレームなどで、
従来のキャリパーブレーキとダイレクトマウントのどちらも取り付けられるように
3穴になっているフォークやフレームがありますが、
シマノのリヤブレーキに関してはキャリパーのほうが
利きが良い可能性もあるのではないかと思います。

「シュータッチ以降の挟みこみでシートステーが うにうに動く」
のは静止した状態でのブレーキングであって、実走でのブレーキングだと
ブレーキがホイールの回転に巻き込まれるような力がかかるはずなので
ダイレクトマウントだと そういうひずみには強い、というのも確かではありますが。

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カンパニョーロの現行のブレーキシューは、
シューホルダー奥にあるバネにパチンと はめる形で
抜け落ち防止の保険としていますが、
下位グレードのダイレクトマウントブレーキでは
シマノコンパチブルのシューホルダーになりました。
なので、シューホルダー手前の小ねじで 抜け落ち止めとしています。
これの名称を「ユニバーサル(普遍的な)」としてあるのですが、
競合他社の規格を「普遍的」と認めるのは 正直どうかと思います。
なに媚びとんねん。

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今までのカンパニョーロにおけるシマノコンパチブルのブレーキシューは
「デュラエース用」という表現になっていました。

ユニバーサルシューホルダーですが、
来年に復活する普及グレードのケンタウルのブレーキも
これに なっています。

DSC06828amx6.jpg
シューホルダーの溝がシマノコンパチブルなのであって、
シューホルダーそのものはカンパニョーロのそれです。
シマノはシューホルダー固定「ボルト」で、
カンパニョーロはシューホルダー固定「ナット」となっているため
アームの先のスリットの幅がシマノよりも広くなっています。
なので、下位ダイレクトや新ケンタウルにシマノのシューホルダーが付く、
という話ではありません。

それでも助かります。例えば スイスストップのブレーキシューには
シマノ用の「フラッシュ」と カンパニョーロ用の「レース」がありますが、
イエローキング同士やブラックプリンス同士など 同じ仕様で比べると
フラッシュよりレースのほうが価格が高いのです。
型代の回収コストを 製品の価格にそのまま反映させているのでしょうか。

あと、今回は スラムのブレーキに取り付けていた
エグザリット用のブレーキシューが そのまま移せたので
その点でも助かりました。
カンパニョーロ用のエグザリットのシューを買わなくて済んでいます。

category: その他 機材の話

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2:1組みの後輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC06837amx6.jpg
パワータップのGSハブ24H 半リーダーヨンヨン組み相当・・・
おっとこれは 今日もホイー(以下略)ノーカウント枠だった。

というわけで今度こそ 今日もホイー(以下略)。
DSC06831amx6.jpg
お客さんから36mm高カーボンチューブラーリムで組まれた
後輪をお預かりしました。

DSC06832amx6.jpg
DSC06833amx6.jpg
DT 350ハブ32Hで 24Hリムを2:1組みしています。
フリー側はそこそこ張っていますが もうちょっと張れそうです。
また、リムが かすかにフリー側に寄っているので
反フリー側の増し締めができます。

なので まずはフリー側の増し締めをしてセンターずれを増大させつつ、
それから反フリー側の増し締めでセンター出しをすることによって
全てのニップルを締めることとなり 硬さも多少はマシになりますが、

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お客さんの希望で 半コンペヨンロク組み結線ありにしました。
前輪の仕様との兼ね合いで組み換え前と同じく
銀スポーク・黒ニップルにしています。

DSC06835amx6.jpg
ハブは エボライトハブにしました。
組み換え前のDTのハブですが、
フランジ幅が少し狭いので その点でもオススメできません。

ちなみに、お客さんが組み換えを希望された理由は
「のむラボ的ホイール観」に毒されたからではなく
本当に使ってみて「こいつイマイチだなー」と思ったからです。

category: のむラボ日記

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ホワイトインダストリーのH2ハブで前輪を組みました(前輪だけど後編)  

先日の続きです。
DSC06810amx6.jpg
お客さんから ホワイトインダストリーのH2ハブで組まれた
前輪をお預かりしました。


DSC06813amx6.jpg
全黒コンペロクロクJIS組みです。
DSC06811amx6.jpg
ハブ体に 玉当たり調整用の穴があいている側が見なし左側、とすると
DSC06812amx6.jpg
ハブ体のロゴが逆さ向きになりますが、
JIS組みだと 左右をひっくり返してもスポークの
位置関係が変わらないので 性能は同じです。
リムのラベル、リムテープの印字の向き、クイックの通し方などからして
ハブ体の穴を見なし右側(ハブのロゴの向きを優先)で
組んでいると思われますが。

DSC06815amx6.jpg
後輪と違って スポーク長さはちょうどです。
テンションはヌルめですが、シクロクロス用ということで
あえてそうしている可能性もあります。
シクロ用だのブルベ用だのといったホイールをヌルめに組む、
というのは 私はやりませんが。
点検や増し締めだけでも良かったのですが、

DSC06816amx6.jpg
組み換えることになりました。
今後の用途はシクロクロスに限らないので
ラジアル組みでもいいそうです。

DSC06817amx6.jpg
28H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。
ラジアル組みなので 組み換え前と同じく 性能上の左右の区別はありませんが、

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後輪は バルブが真上の状態で後ろから見ると

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対岸のリムの継ぎ目の、仕上げ隠しも兼ねて貼ってある
このステッカーが正方向で読めるように組んであるので

DSC06820amx6.jpg
前輪もそれに倣うと ハブ体の穴が左側にくるように組みました。
つまり、ハブ胴のロゴが逆さになるように組んでいます。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール1号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール1号の後輪を組みました。

DSC06822amx6.jpg
エボライトハブ24H 半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

これは後輪のみのご注文ですが、
偶然にも「これと同じパーツ構成で後輪だけのご注文」という件が
現在2つあり、こちらは愛知県の方のほうです。
滋賀県の方のほうは また後日やります。
今日、千葉県からのむラボホイール5号の注文をしに
当店に直接来られたお客さんがいますが、
自身でホイールを組んだことがあるということなので
この後輪を目の前で組みつつ
ホイール組みの要点などについて話しました。
ここでは書かないことも、実演だと わりと喋ってしまいます。

category: のむラボホイール

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レーシングゼロ 2WAY-FITさん  

お客さんから レーシングゼロをお預かりしました。
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以前に当店で 振れ取りやスポーク交換などしたホイールですが、
今回はベアリングの交換をご希望です。

「黒ボールレースのUSBは全て虫食い予備軍」とか書くと
また某所からお叱りをいただくかもしれませんが、
黒ボールレース時代のUSBは 言わば全てが虫食い予備軍なので
こういう機会に全交換をしてもいいかもしれません。
いま交換しておけば、少なくとも リムの寿命までは使えるはずです。

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フロント

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リヤ右
赤いのは ねじ止め剤ではなくグリスです。

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リヤ左のこいつらが ゴリゴリの主犯です。
最低限の修理であればリヤ左のワンと玉押し、
できればあとリテーナーベアリングの交換だけでもいいのですが
今回は気持ちよく全交換にしました。

DSC06768msn.jpg
ちなみに、虫食っていない磨耗の玉押しだと こんな感じです。

DSC06767msn.jpg
前後ハブとも、回転に 新品特有のサリサリした抵抗感があるので
なじむまで ちょっとだけ頑張って乗ってください。
よろしくお願いします。

category: のむラボ日記

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K・Yってだれだ  

お客さん(一応)から レーシングゼロを預かりました。
DSC06759msn.jpg
このホイールの最初のオーナー(T君としておきます)が
別の人(H君としておきます)に貸していたホイールですが、
それからT君の手を経由することなく 現オーナー(K・Yとする)に
渡ったという経緯があります。
リヤリムに座屈による大きな凹みがあったので 後輪は破棄しました。

前輪は調整だけで直ると思っていたのですが、
ニップル16個中13個が完全に固着していて回りません。
フロントハブとスポークの関係が「引っかけ」なので、
何とか ゆるめるだけゆるめて
スポークのヘッド付近を内側から軽く叩き
スポークをテンションから開放しました。
その状態でも、スポークを押さえ工具でしっかり保持した状態から
ニップルを回すことが出来ず
パキーンと簡単に破断するので

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DSC06758msn.jpg
時系列が前後しますが「ニップルが固着して どうしようもなくなる例」として
当店で お勤めしていた時期がありました。
ガラスの定盤で 反りが認められないので、
スポークのほぼ全交換をすれば直ることは直ります。
ブレーキゾーンの磨耗も ひどくはありません。

DSC06753msn.jpg
ハブの回転がガサゴソしているので 中身を抜きました。
黒ボールレース時代のUSBベアリングです。
これをCULTにします。

DSC06754msn.jpg
DSC06755msn.jpg
DSC06756msn.jpg
↑CULT(※)ベアリングに交換しました。

※Cancer Ultimate Level Technologyのアクロニム

DSC06802msn.jpg
組めました。
スポークは おしゃれ強盗(おしゃれ泥棒の上を行く表現らしい)にしています。
16本なので黒6本→赤5本→銀5本という並びにしており

DSC06772msn.jpg
右側
DSC06773msn.jpg
左側

DSC06803msn.jpg
黒6本の真ん中にバルブ穴、

DSC06804msn.jpg
ステッカーの赤いところ付近に赤スポーク、
白いところ付近に銀スポークとしています。
このステッカーは「RACING」と「ZERO」で分割されたものを
年代違いでテレコにしてあるので

DSC06805msn.jpg
ひっくり返すと こうなります。

category: 新手のスタンド使い

tb: 0   cm: 0

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