のむラボホイール2号の後輪を組みました 
2017/11/30 Thu. 23:52 [edit]

のむラボホイール2号の後輪を組みました。

エボライトハブ24H 半コンペヨンロク組み結線ありです。

つづいて もう1本。

こちらはエボライトハブ28H 半コンペヨンロク組み結線ありです。
これらとは関係がないですが、
CX-RAYと同等の レーザーなどのスポークを使わないのは何故ですか?
というコメントをいただきました。
過去に何度書いたか知れませんが、もう一度 書きます。
同メーカーで同スポーク比重(約65%)の丸スポークと扁平スポーク、
DTのレボリューションとエアロライト、
サピムのレーザーとCX-RAYですが
これらはホイールの材料としての性質において 全く同等ではありません。
高テンションに耐えられないような 大昔のリムでもない限り、
スポークテンションを躊躇なく上げていくと スポーク比重65%の丸スポークは
伸張方向に塑性変形します。
これを このブログでは「うにょーん」と呼んでいます。
うにょーん発生後にニップルを回しても、スポークテンションではなく
スポークの伸びに変換されるだけとなり それ以上硬いホイールは組めません。
ホイールというのは スポークテンションの総和を本数で分担しています
(このへんの話は まだ書いていない「ビーカー論」で全部説明できます)。
32Hや36Hであれば レーザーが うにょーんを起こす前に
カッチリしたホイールを得ることも一応は可能ですが
20Hの前輪や 24Hの後輪のフリー側などは私の求めるテンションに達する前に
高確率で うにょーんを起こします。
が、同じスポーク比重のCX-RAYでは それが起きません。
おそらくはバテッド部分の加工硬化が効いているのでしょう。
これは経験上 間違いが無いことです。
CX-RAYといえども降伏点はあるはずですが、
躊躇なくニップルを締め続けると うにょーんを起こさず
一気にバツンと切れる(←首よりはバテッドの境目で切れる)ので
降伏点と破断点が非常に近いと思われます。
そして、CX-RAYをバツンと切れさせるテンションは
ほぼ全てのリムの限界テンションより上なので
CX-RAYは実質 青天井ということになります。
逆に言うと、レボリューションやレーザーは
マヴィックGEL280や アラヤのADX-5または16Bゴールド、
スーパーチャンピオンのメタドールオロや
ニジーのスルーディ(復刻版のほうじゃないよ)などの
実測300g前後の軽量アルミリムでしか
私のホイール観では 出番がありません。
例えば今日組んだのむラボホイール2号の後輪ですが、
反フリー側のスポークをレーザーに置き換えても
ホイールの重量は変わりませんがCX-RAYほどには張れません。
よって同等のホイールを得ることが出来ません。
私は、スポークの形状が扁平になることによる
エアロ効果というのを軽視しているわけでもないのですが、
それより重要視しているのが 扁平部分で加工硬化が起きているという事実です。
CX-RAYの扁平方向を90°ひねっても
「スポーク比重65%で うにょーんを事実上起こさないスポーク」
という性質に変わりはありませんが、
わざわざエアロ的に不利な向きに扁平方向を設定する意味は無いので
エアロスポークとして機能する向きのほうを支持します。
で、国内代理店の常備在庫が
CX-RAYは2mm刻みの偶数長さで
700Cリムの実用範囲の長さが(リム高100mmでも)全て入手可能、
エアロライトは300・290・280・270mmの4種類で
間の長さはスポークカッターで作れということなので最短長さは260mm、
これではリム高80mmの のむラボホイール3号すら組めません。
で、価格が安く 安定供給度が上なのもCX-RAYのほうです。
というわけで 当店ではスポーク比重約65%の扁平スポークは
CX-RAYを使うことにしています。
レーザーやレボリューションは、現行のアルミリムやカーボンリム相手では
スポークのほうが先に音を上げてしまう、
時代にそぐわない性能のスポークなので
28H未満のホイールに使うこと自体が間違いです。
というのは 私のホイール観なので 誰かが使うのは知ったことでは無いですが。
こんな前時代的なスポークを未だに出していること自体が
「CX-RAYとレーザーが同重量なら 安いほう(レーザー)で ええやん!」
と安易に考えてしまう被害者を生む罠になっています。
ウソだと思うのなら 24Hの後輪をフリー側 コンペ、
反フリー側をCX-RAYとレーザーで組んでみれば分かります。
同じホイールは絶対に組めません。
これを「いや、組める!」と仰る素人さんがおられますが、
それはCX-RAYのほうもレーザーの限界未満で ヌルく組んでいるだけです。
この話は長くなるので またの機会に書きます。
同業者や素人さんが組んだ「のむラボホイールもどき」は
ほぼ ことごとく私の「組めた!」という基準に達してない、という話です。
イーストンやローヴァルでは スポーク比重65%相当の丸ストレートスポークを
うにょーんの発生スレスレで採用している例がありますが、
これらのホイールは 同じリムで私が組み直したほうが
マシになると断言できる程度の性能です。
ローヴァルの丸スポークは振れ取りもしづらいので
ここでも何度か悪態をつきましたが、
最近のモデルでは扁平スポークを採用しているので
その点では問題なくなりました。
category: のむラボホイール
のむラボホイール2号の前輪を組みました 
2017/11/28 Tue. 23:57 [edit]

のむラボホイール2号の前輪を組みました。

エボライトハブ20H CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。
後輪も組む予定でしたが、先日 24Hリムを補修に使ったので無理・・・
ということが無いように 取り寄せをしたところ
違うリムが届いたので やっぱり無理でした。

なので 別件での28Hリムの後輪のみのご注文分を組もうとしたら
ハブの在庫が尽きてました。
なんかグダグダですが ホイール組み以外の仕事は わりと進んでます。
category: のむラボホイール
のむラボホイール6号を組みました 
2017/11/27 Mon. 23:44 [edit]

のむラボホイール6号の前輪を組みました。

エボライトハブ20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。
昨日と同じホイールに見えますが

もちろん別件です。
スポークの準備を2本まとめてやったので続けて組みました。

後輪も1本組んでいます。

エボライトハブ24H 黒半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。
category: のむラボホイール
シーバスリーガル アルティスを買いました 
2017/11/27 Mon. 03:39 [edit]
「アルティス」を買いました。
英語の究極(ULTIMATE)と
ラテン語の力(FORTIS)を合わせた造語だそうですが、
フォルティスという時計のブランドもあります。

2016年に発表された、シーバスリーガル史上初のブレンデッドモルトウイスキーです。
モルトは大麦麦芽が主原料であることを意味し、
ひとつの蒸留所だけで瓶詰めされたものを「シングルモルト」と呼びますが、
アルティスは 5つの蒸留所の貴重なシングルモルトを贅沢にブレンドした
ちょっとお高めのウイスキーとなっています。
定番モデルの「シーバスリーガル12年」も ブレンデッドウイスキーではありますが、
トウモロコシやライ麦や小麦を主原料にしたグレーンウイスキーと
モルトウイスキーとのブレンドであり、
すべての原酒に12年以上熟成したものを使っているので
12年という名前になっています。
先日、心の師匠のところに用事があリ寄ったところ、
アルティスを買ったので送りますと言ったら なぜか怒られました。
これは いつも言われることですが、質より量、
同じ金額で もっと量が多くなるものを買ってこいと言うのです。
例えば ビールを買っていくと
発泡酒で量が多いほうが良かったのに、と言われます。
しかしながら、私の勝手ではありますが
師匠には高い酒を飲んでほしいわけですよ。
ここは ゆずれません。
アルティスは 同量のシーバスリーガル12年の6倍ほど高く、
去年贈ったシーバスリーガル25年は 12年の8倍ほどの価格になります。
酔えたらなんでもいいのか、といって アルティスと同額の
エチルアルコール(調べたら約40リットル)を送ったら
やっぱり怒ると思われるので、量より質のほうがいいでしょう。
自分では高い酒をめったに買わないというのであれば なおさらのことです。
シーバスリーガルにするのにも理由がありまして、
師匠はフレームビルダーでもありますが フレームのモデル名に
(全てではないですが)酒の名前を付けていて、
その中に シーバスというモデル名のフレームがあるからです。

シーバスリーガル25年ほどではないですが、
大層な箱に入っています。
でっかくVとあるのは 5つの蒸留所のブレンドというのを意味していて、
ボトルの底にもVの印字があります。

実は、師匠用だけでなく

自分のぶんも買いました。
近所の酒屋さんに無かったので ネット通販で買ったのですが、
それによって酒屋さんの販売機会が失われた点を
まったく意識していないわけではありません。
お客さんに通販で物を買われることによる機会損失を
良く思っていないショップの店員というのがいますが、
そいつら自身も自転車パーツ以外のものを通販で買って
別業界での実店舗販売の機会損失を生んでいるわけでして、
単純に批判するのは おかしいと思います。
酒は飲むだけ、問われているのは偽物ではないということくらい、
自転車パーツは ちゃんとした取り付けが必要なので 酒とは同列に語れない、
と反論されそうですが ちゃんとした取り付け自体が疑われているから
価格が安い通販のほうで買われてるんですよ。

シーバスリーガルの歴代のマスターブレンダー5人のサインが入っています。
3人目にアラン・ベイリー(1960-1966)とありますが
これはもちろん生没年ではなく在任期間です。
4人目にジミー・ラングとありますが

銀河英雄伝説のハイドリッヒ・ラングとは まったく関係がありません。
category: 新手のスタンド使い
のむラボホイール2号と5号のリム交換をしました 
2017/11/26 Sun. 22:53 [edit]
と言いたいところですが リムのお引っ越し案件は
今日もホイー(以下略)。に含まれないという解釈が
(私の中で勝手に)ありますので 含まれないかもしれません。

お客さんから のむラボホイール2号の後輪をお預かりしました。

スイスストップのイエローキングが ブレーキゾーンに移り、
シューとブレーキゾーンの黄色同士が擦れることで発熱、

さらに 座屈でドン!という感じで
リムの最外層がめくれるに至ったと思われます。

リムのお引っ越し中・・・
ちなみにハブはゴキソです。

組めました。

つづいて別件。
2号の後輪の修理と ほぼ入れ替わりに来られた お客さんから
のむラボホイール5号を お預かりしました。
ダンプカーに幅寄せされて 慌てて避けたら 路肩の反射板(道路鋲)を
ダンダダンと前後輪とも連続で踏んだとのことで、
リムが逝ってる疑惑があるそうです。

疑惑じゃなかったです。へこんでます。

リムのお引っ越し中・・・
この前輪は、エボライトハブでヌポークラジアル組みしている少数例です。

組めました。

後輪は ゴクッと振れている位相がありますが、

振れに見えていたのは リムの変形でした。
前輪と違い ふくらみ傾向なので バイスで挟んで修正、などの
姑息的処置が頭をよぎりましたが
お客さんに再度来てもらう二度手間を生むだけだと分かっているので

リムのお引っ越しをしました。

組めました。
どちらの件も 他にホイールが無い、次に来れるのが かなり先になる、
などの事情があり緊急性が高かったので お預かりにせず
その場で組み換えました。
バックオーダーは減りませんが 仕方がありません。
category: のむラボホイール
のむラボホイール5号の前輪を組みました 
2017/11/24 Fri. 22:05 [edit]

のむラボホイール5号の前輪を組みました。

エボライトハブ20H CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。
これと同じ「普通の5号の前輪」を 私物扱いで組む機会を狙っていますが
今日も無理でした。
あと関係ないですが、明日は最終土曜日なので お休みです。
category: のむラボホイール
ジロのシューズのねじ穴を修復しました 
2017/11/23 Thu. 23:55 [edit]

お客さんから ジロのひも靴をお預かりしました。

クリート3穴のうち 後ろの外側、
上の画像でいうと一番下の穴のねじ山がバカになっており
クリート固定ボルトが締めつけ方向に 永久に回ります。
最近のシューズ関係の記事を見たので
持って来られたのか伺ったところ、
とくにそういうわけでもなく 今年の4月に一度 当店に来られたときに
持ってくるつもりだったそうです。
お客さんは近畿圏外のかなり遠方から
車で来られていますが、これとは別に ホイールを8本くらい点検しました。
そのうち2本くらいは書くことがあるので
記事用の画像を撮っていますが それはまた後日。

↑ここですね。

確かに永久に回ります。


5.2mmでドリリング→スプリュータップ立て→
ヘリサートコイルねじ込み→M5タップ立てをしました。

実際にクリートを取り付けて、修復した箇所の固定ねじを
お客さんにも思いっきり締めこんでもらって 確認してもらっています。
「またバカになったらどうしよう」と ビビッてましたが
どうせ壊れるなら すぐに直せるこの場で壊れてくれたほうがいいのです。
私のほうでも 何度も 締めゆるめをして
ヘリコイルが抜けて来ないのを確認しています。
category: ドリルがうなる!
のむラボホイール5号の後輪を組みました 
2017/11/23 Thu. 23:16 [edit]

のむラボホイール5号の後輪を組みました。

エボライトハブ24H 半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

お客さんの希望で バルブ穴の隣を1本だけ黒スポークにしていますが、

銀スポークと黒スポークの結線を避けるために(←出来ないわけではないですが)
黒スポークにするのを フリー側でやりました。
category: のむラボホイール
38mm高で実測311gのカーボンWOリムでホイールを組みました 
2017/11/21 Tue. 23:57 [edit]

ガンウェルのカーボンWOリムでホイールを組みました。

前輪は クリスキングのR45ハブ20H 全チャンピ15番反ヌポークラジアル組み、


後輪は R45ハブ24H 全チャンピヨンロク組み結線無しです。
全チャンピとはいっても

フリー側14番、

反フリー側15番で 左右異径組みになっています。
スポーク長さの関係から、丸にせよ扁平にせよ
バテッドスポークが入手困難なので プレーンスポークにしています。

ニップルは しんちゅうにしました。
振れ取りだけなら 問題は無いですが、
スポーク交換などを要する際は ニップルのサイズが
交互に違うことを知っておく必要があります。

表題にもありますが 38mm高で実測重量311g、
公称重量は320gのカーボンWOリムです。
ところで 大事なことを書き忘れていましたが このリム、

ETRTO451mmの20インチWOリムです。
category: のむラボ日記
WH-RS81-C24さん 
2017/11/20 Mon. 23:52 [edit]


しまった作業前後なだけで どっちも後輪やがな
・・・前後輪で お預かりしたのですが、オーバーホールを ご希望です。
パッと見た感じ、振れほぼ無し ハブガタ無し 回転の濁り無しだったので
ハブシャフトを ちょっと抜いてグリスを足すだけでもいいんじゃないのとは
思いましたが、お客さんの希望なので きっちりやります。

リムテープの凹みが大きかったので交換しました。


前後ハブとも バラして洗浄しています。

↑これはリヤハブですが、
エンドボルトのゆるみ止めバネ付きワッシャーの向きが
正しく付いています。
フロントハブでは逆になっていたので 触った履歴は あるようです。

シマノのハブのシールは防塵防水性能が非常に高いので、
シール手前までの汚れがひどくとも 中身はなんとも無いことが大半です。
グリスアップだけなら ハブシャフトを そ~っと抜いて
すき間から シリンジに詰めたグリスを入れるところですが
しくじって砂一粒でも噛んだようであれば バラして洗浄する必要があります。

今回は元々オーバーホールするつもりだったので
結果は変わりありません。


前輪はセンタードンピシャ、
後輪は紙1枚ほどフリー側にリムが寄っていた程度です。


スポークテンションも ヌルくはないので
反フリー側の微細な振れ取りと増し締めだけで対処しました。
category: のむラボ日記
のむラボホイール3号の後輪を組みました 
2017/11/20 Mon. 23:35 [edit]

のむラボホイール3号の後輪を組みました。

エボライトハブ24H 黒半リーダーヨンロク組みです。
結線は あとでやります。
当店では現状 14番プレーンスポークは 銀ならDT チャンピオン、
黒ならサピム リーダーを使っています。
理由としては 入手しやすさだけで選んでいるので、
性能差などを意識したものではありません。
category: のむラボホイール
202の後輪を組み直しました 
2017/11/19 Sun. 23:54 [edit]

お客さんから ZIPPの202の後輪をお預かりしました。
内蔵ニップル仕様で

反フリー側ラジアル組み時代のものです。
この次に フリー側ラジアル組みになりますが、
かかりの良さなどを含めた総合性能では
こちらのほうが まだマシだったと思います。
いずれにしても スポークの番手や組み方を考え抜いた
手組みホイールには劣ると思いますが。
組み換えをご希望ですが、ヌルいので どうこうというよりは
11S化したいという動機のほうが大きいのかも知れません。

組めました。

エボライトハブ24H 半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。


この年代のZIPPの内蔵ニップルですが、
対辺5.5mmの六角形でアルミ製のものが使われています。
ZIPPの純正工具以外で 六角部分のサイズが合うのは
マヴィックのコスミックカーボン用のL字型ニップルレンチ、
パークツールのドライバー型ニップルレンチのSW-18
SWは(Spoke Wrenchのアクロニム)、などがあり
実際に それらも持っていますが
六角部分以外での寸法上の制約から 今回のホイールをバラせるのは
実質 ZIPP純正工具のみとなります。
さらに、この工具には ある秘密がありまして
それに気づいたのは ごく最近のことでした。

「ハンドル部分がソケットで外れる」のは その秘密とは関係ないです。
ハンドルとソケットの間にガタがあり 使い込むとガタが増えそうなので
内蔵式ZIPP以外には 使わないほうが良さそうです。
コスミックカーボンの振れ取りをする場合でも こちらのほうが便利なので
使い勝手でいうと上なのですが。
ところで 今回の202リムは、
ZIPP史上最軽量の 通称「赤リム」こと
QUICK-V250(→こちら)に次いで軽い時代のものでした。
丁寧にバラすのにエラく苦労したので
実測重量を タダで教えたくはありません。
↑うわこいつえらそうかんじわるい

オ待タセシマシタ!蟹光線ハ無料ダヨ!

コチラノ画像ヲ ゴ覧クダサイ!
↑やーめーろー!
category: のむラボ日記
シディのシューズのクリートボルト折れを解決しました 
2017/11/19 Sun. 15:39 [edit]

SDカードからの復旧データなので ダメな画像は こうなります。
お客さんから シディのカーボンソールのロード用シューズをお預かりしました。
前1穴でクリートボルトがパキンと折れたので 何とかしてほしいとのことです。
行きつけのショップでは断られたそうですが、
そこは購入店では無いとのことなので まあいいや。

ツライチで折れています。
鉄をサクサク切れる超硬ドリルで

ミニマイナスドライバー用のスリットを作って回す、
という策では無理でした。

では仕方ない、芯を出しつつの露天掘り(鉄相手だと高難度)で
なんとか抜いて

ヘリサートコイルを打ち込む策に方針転換です。
最悪 別にぶち抜いてもいいのですが、
シューズの底材にドリルの先を当てずに 穴をあけられました。
どうだ すごいだろ!(自画自賛)

↑こんな感じ

作業後の画像は壊れてませんでした。
category: ドリルがうなる!
BONTのシューズのストラップ穴を新設しました 
2017/11/19 Sun. 15:21 [edit]
ドリルがうなる!系の記事用画像で
記事にしていないものがたくさんあるのですが、
ちょうどいい機会のものがあるので出します。

お客さんから BONTのシューズをお預かりしました。
一番上のストラップの締め具合が左右で違うので
とても履いていられないとのことです。

キャリパーバックル(というのはシディでの呼び名ですが)の取り付け穴が
左右で全然違っており、すでに外している遠いほうだと
ストラップの山が1山かかる程度になるので、
もう片方と位置を合わせて穴をあけてほしいということです。

遠いほうの穴、カーボンの部分だけでなく
革の部分にかかっているのも 地味にマズイ気がするのですが・・・。

あけました。
BONTのシューズを買う時のチェック項目が またひとつ増えましたね。
他メーカーだと気にする必要はありません。
このレベルの瑕疵なら 普通は交換してもらえるので。
ついでに挙げておくと、スピードプレイのクリートの横方向の可動域を
クランク側いっぱいに詰めたときに 左右でクランクとの距離が違うのを
「仕様です」と代理店に押し切られた件
(前編は→こちら)(後編は→こちら)を貼っておきます。
片側を遠くに、もう片側を近くに詰めれば「左右同じ」にはなりますが、
お客さんのやりたいことは「左右とも いっぱいに詰めること」なので
解決には なりません。
この件ではお客さんが購入店
かなりの やり取りをしたはずですが、
代理店は のれんに腕押し、ショップは ぬかに釘だったので
当店をご利用しての自己解決になりました。
よそで買ったものの面倒まで死ぬ気で見ろとは言わんが
自分とこで売ったものの面倒くらい最後まで見ろよ。
category: ドリルがうなる!
BONTのシューズのクリート穴を新設しました 
2017/11/19 Sun. 03:05 [edit]

お客さんから BONTのシューズをお預かりしました。
BONTのシューズですが、作りが異常に悪いものが多いです。
最近は多少マシになったようですが。
あと、国内代理店の中の人は 技術的な話がまともに通じないのも痛いです。
一応 擁護すると、シューズの作り(精度や仕上げ)が クソなのは
メーカーが悪いことなので これは仕様です、これは仕様です、
と言うだけしか出来ないのも 仕方がありません。
ただ、他メーカーのシューズでは まずありえないような瑕疵が見られるのに
「それも仕様なので交換は出来ません」の一点張りに終始するのは
ちょっとどうかと思います。
BONTのシューズが足に合うとか、
デザインが気に入ったので欲しいなどの場合の 自己防衛策としては、
買う前に現物を吟味するくらいしか ありません。
今回の話は BONT側に そういう瑕疵や落ち度があるわけではないので
これ以上は書かないでおきます。

これを履いているのは女性ですが、
クリート用の3穴が かかと寄りにあいているので
もっとクリートを前に出したいところ これ以上は無理なので
3穴を前側に別に設けて欲しい、ということです。
クリートの穴が かかと寄りだというのは無根拠な話ではなく、
以前に履いていたスペシャライズドのシューズと比べると
明らかに違うとのことです。
以前から話は聞いていたので、
シューズからクリートナットを外せる構造であれば
たぶん出来ますとは答えていました。

クリートを外しました。
まず最初にしたのは、かかと側で左右のシューズの端をそろえて
靴底同士で合わせてみたことです。
左右で3穴の前後位置が違う(仕様です)、
という例が 過去にあったので信用できません。
実は 同じことを お客さんのほうでも すでにやったらしいです。
はっはっは そうですよね、まず そこからですよね。

クリートナットは、クリート固定ボルトに呼ばれて
シューズ側に食いつく方式になっていました。

お客さんのほうで、クリートナットのスペアパーツを
用意してくれていたのが助かりました。
新しいのにしたいから、ではなく
現状 食いついているクリートナットの構造が分かれば
確信を持って作業が出来るからです。
クリートナットの交換は必須ではないですが、
お客さんの希望なので やりました。


フランジ部分にスパイクが付いていて、
シューズ側に食いついています。
ここで問題なのが、どの程度前側に 穴をあけるかということです。
穴がつながった長穴にするのは まずいので、
ある程度 距離を置く必要があります。
あと、元の穴のクリートナットを取り外さない場合
新旧のクリートナットのフランジが干渉します。

新旧のクリートナットが干渉しない最短距離
(フランジを加工しない場合)は このようになりますが、

これがクリート側の調整幅より大きいので
「新穴の一番後ろの位置が 旧穴の一番前の位置よりも さらに前」となり
どちらの穴でも出せない位置が発生することになります。
お客さんは ガッツリ前に寄せたいとのことなので
それ自体は問題ないのですが、

↑旧穴のクリートナットを撤去しない最短距離だと
前に出すぎるので これよりは穴の間隔を詰める必要があります。
どれくらい前に出すのかは お客さんと相談して決めました。

クリートナットを外しました。
これと同じサイズの穴を まっすぐ前方に「同じ間隔で」設ければ・・・
いいわけ無いだろ クソシューズめ
お前の頭の悪さに引きずりこまれると思うなよ。

旧穴の後ろ2穴ギリギリに クリートの長穴を合わせました。
が、前の穴がクリートで隠れているので
この位置に固定することが出来ません。

旧穴の前1穴ギリギリに クリートの長穴を合わせました。
今度は後ろ2穴がふさがります。
お客さんの旧穴での位置は これが起こらない範囲で
クリートをなるべく前にしていたので

↑ここになります。
クリートの稼動域を使い切れるような
穴位置設定になっていないということです。

クリートの前後穴の間隔は、広くても狭くても クリートの稼動域を殺します。
極端な話 上の図の穴位置では クリートを動かすことが出来ません。

これは私のシディとシマノのシューズですが、
クリートの長穴に対するボルトの位置が だいたい同じになっています。
シディが ちょっと「広い」んですが、
今回のBONTの「狭い」具合は 前1穴が長穴の後端のときに
後ろ2穴が だいたい長穴の真ん中という位置なので、
クリートの調整幅が本来の半分程度しかないということになります。
ペダルメーカーによって寸法が違うので 冗長性を持たせている、
としても納得できない寸法です。
これは瑕疵ではなく「仕様」なので、不良交換の対象にはなりません。
冒頭で書いた「吟味」ですが、3穴自体の前後位置と
自分が使っている規格のクリートの稼動域を調べるというのも重要です。

まず 後ろ2穴を新設しました。
先ほど書いたように、旧クリートナットを撤去したので
フランジが干渉しない最短距離よりは間隔を詰めてあります。

つづいて、前1穴を新設しました。

これで、クリートの稼動域を最大限使えます。


↑一番後ろにすると こんな感じ
クリートナットが陥没気味なのは まだスパイクを呼んでいないからです。

↑新穴の一番後ろです。
旧クリート位置が白線で描いてありますが、
この間の位置にはクリートを設定できません。
ガッツリ前に寄せたいとのことなので
問題ないという確認は取っていますが。

↑新穴の一番前です。

クリート固定ボルトを締めて スパイクを呼びました。

つづいて もう片方も

やりました。

まえ~

うしろ~

↑シューズの内側から。
前1穴のクリートナットの前進量が 後ろ2穴よりも大きい、
つまり以前は「狭かった」わけです。
インナーソールをはめても 旧クリートナットの凹みが
感触で分かるようであれば、ガムテープなど貼って埋めて下さい。
この件と同じ お客さんのバイクで、
シートチューブにボトルケージ穴が3つあるものの
一番下の穴にリベットナットを打ち忘れている(穴自体はある)ので
上2つの穴でボトルケージを固定したら ロングボトルが実質使えない、
というフレームにリベットナット打ちをしましたが、
とくに書くこともないので記事用の画像を撮りませんでした。
それはいいのですが、おそらく前輪だけを外して車載していると思うのですが
前輪が付いた状態のバイクで持って帰られたので
前輪が入っていたホイールバッグを お忘れになっています。
もしここを読んでたら そういうことなのでよろしくお願いします。
category: ドリルがうなる!
のむラボホイール5号の後輪を組みました 
2017/11/18 Sat. 23:18 [edit]

のむラボホイール5号の後輪を組みました。

エボライトハブ28H 半チャンピヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

↑先日、間違って組んだ 半コンペと違い
今回はちゃんと半チャンピで組みました。
category: のむラボホイール
#軽量化の聖地 
2017/11/18 Sat. 00:01 [edit]
「あの軽いバイク、もう組めたんですか?うふふ」と訊かれたので
インスタ映えする画像と一緒に記事にすることにしました。
私の軽量バイクは4kg台のはずですが、ぎりぎりなので
計測地点(北極とか)の重力加速度次第では5kgを超えるはずです。
そこで、「バイクの重量はここで量る!」という
基準になる場所を決めておけばいいわけですが
私の場合それがどこになるのかというと、
#軽量化の聖地

ここです。点字ブロックを踏まないようにしましょう。
なぜここが軽量化の聖地なのかというと、

交差点の名前が軽量化(けいりょうか)だからです。

4.97kgでした。
これは、ちょっと盛っています(実際は盛ったのではなく削ったのですが)。
撮影用に「おめかし」した仕様だからで 家を出る直前までは4.99kgでした。
4.99kgだと北極では5kgを超えます。
シフトスイッチのためにステムを変更したのが(→こちら)
悪い意味で効いています。
ボトルケージ(→こちら)は付いていますが、心拍計のホルダーを
ハンドルバーに付けると 5kg超えは避けられそうにありません。
そこから5kg未満にしようとすれば
TUFOのタイヤを現状の<160gから もっと軽いものにすればいけますが、
<160gより軽いモデルで省いている要素が耐パンクベルトになるので
パンクのリスクが急上昇します。
あと、フロントブレーキとチェーンリングを もっと使い勝手の良いものに
交換したいのですが どちらも重量増になることが事前に分かっています。
そこそこの軽さで使い勝手のほうを とくに重視する!というのであれば・・・
デュラエースで普通に組むのがオススメです。
それ以前に フレームを もっと軽いのにすれば300gは軽くなるだろ!
と言われそうですが フレームにはこだわりがあるので
それは選択肢にはなりません。
しかも、超軽量フレームを買ったところで
もし シートポスト径が27.2mmではない、
ヘッドパーツが上下同径では無い、
BBの規格がBSCではない、となれば
いま付いているシートポストやフロントフォークやクランクセットより
軽いものというのが なかなか無いので、
仮に フレームで300g軽くなっても 完成車では300g軽くなることはありません。
ところで この交差点の名前ですが

よく見たら軽量化ではなく軽里北(かるさときた)でした。
TniのJust9カーボンケージのほうが軽いのでは?
というコメントをいただいていますが、
BTPのアラミドベルトの2本の輪で出来た
ボトルケージで4.5gのものがあります。
Just9はそれをカーボンのパイプで作り、
ボトルの底を受ける部分と ボトルのくびれを押さえる部分を足しただけで
基本的な発想は同じです。
エリートのレジェロ改は実測13.5gですが、
4.5gのケージと比べると 9g重いわけで、
9g違うと 高確率で0.01kgの桁の数値が変わります。
純粋な軽里北に走れば もっと軽くすることは可能ですが、
機材のメンテ頻度や耐久性がエラいことになります。
そういうのを問題視するならば 本文中にもあるように
「デュラエースで組めや」ということになってしまいますが、
ぎりぎり サドルの体を成している、
なんとかボトルケージの仕事を普通にしている、
などの条件を付加するとこの当たりが落としどころです。私にとっては。
フロントブレーキがちょっと我慢ならんぜというのは 上で書きました。
この条件の付け具合は人によって違います。
極論すれば、ホイールが軽くなるなら後輪を左右ラジアル組みで
12Hで組むと軽くなるやんけ、ということにも なりかねませんので。
バーテープはキャットアイのシャイニーです。
いろんな色を一生分 持っています。

ちょっと前に、LOOKのヒュエズRSを もし私物で組むなら
シートポストは100g未満の節操が無い棒切れを突き刺します、
と書いたときに それについて詳しく教えてほしいという
コメントがあったので お答えします。
上の画像は サドルがAXライトネスのフェニックス、
シートポストがBTPのニューアルチメイトです。
BTPにアルチメイトというカーボンシートポストがありますが、
27.2mm径だとアルミのニューアルチメイトのほうが軽かったはずです。
AXライトネスのフェニックスは60g弱なので、
このシートポストは100gを超えています。
というのも、本来ホリゾンタルフレームにしか乗らない私が
冒頭のフレームをオーダーしたときに、
フレームチューブの長さをケチって軽くすべく
普段ホリゾンタル520mmくらいでオーダーするところ
スローピング460mmでオーダーしたため
シートポストが長くなってしまったのです。
同じシートポストで長さを切り詰めたのを 別に持っているはずが、
ちょっと探したところ見つかりませんでした。

が、それとは別の90gのシートポストを見つけました。
以前に、商品名のカタカナ表記は代理店のそれに従うのが無難、
ということを書きましたが それによれば このシートポストの名前は
「ヨーロッパ」になります。
現行だと ヨーロッパBasicに相当するモデルで
ロード・MTB兼用で乗車体重85kg制限、
別モデルのヨーロッパSLは
ロード専用で乗車体重70kg制限となっていますが
カタログ重量は同じです(86~143g)。
数値が ばらついているのは、長さが細かく分かれているためです。
シートポスト後ろ側にケヴラーを編みこんだ部分があり、
クランプのダメージに対して強くしてありますが
貼ってあるラベルの上下の端にある線の範囲内で
使わないと いけません。
同社のセットバックしているタイプのシートポストが ダイダロス、
あと 廃版ですがアポロというモデル名のサドルがあったことからして
モデル名の元ネタはギリシア神話にあると思われるので
それに倣うとエウロパが より正確な呼び名になります。
より正確だとエウローペーじゃないのと言われそうですが
モデル名のoとeの上にマクロンが無いので
エウロパかエウロペでいいでしょう。
アポロが アポローンではないのと合わせて考えるとそうなります。
ところで、この記事中
軽量化を軽里北に わざと間違えて書いている箇所がありますが
気にしてはいけません。
category: 新手のスタンド使い
勝率99.1%くん 
2017/11/17 Fri. 03:17 [edit]
今後は勝ち負けを名前に反映させようと思います。
勝ったら(抜けたら)勝率が0.1%増え、負けたら1%減ります。
実際の確率ではなく足し算引き算で変動します。
99.9%に達したときの展開は すでに考えてありますが
それについては そのときに。(そのときが来ればですが)

お客さんから デダのネリッシモをお預かりしました。
実はこれ ツールド沖縄の直前なんですが、
シートポストの固着に気付いたのが
それのための輪行に関係しているのかどうかは知りません。
勝率99%くんを取り付けました。
固着しているシートポストが抜けるかどうかは
まず「回るかどうか」、次に「1mm抜けるかどうか」にかかっています。
1mm抜ければ、それを続ければ1cmでも10cmでも抜けるはずだからです。
そして、抜ければ抜けるほどシートポストとフレームの面圧が下がるので
抜くのに必要な力が少なくなっていきます。
勝率100%くんでは無くなった竹製フレームのときは、
その場にいた お客さんと合わせて5人で
上の画像の棒の両端を2人ずつで回し、
1人がフレームが浮くのを押さえるという作業で
回るところまでは行きましたが1mmたりとも抜けてきませんでした。
フレームがぶっ壊れるのが怖いので
サドルをまっすぐにしてシートクランプを再度締めて その場は終わりました。

今回の件では、カキッ!という初動でシートポストが回りました。
お客さんが「おお!動いた!」と びっくりしていましたが
そこから頑張ったところ1mmほど抜けたので ほぼ勝利確定です。
上の画像の状態では すでに1cmほど抜けてます。

ほぼ抜けました。
摩擦でフレームが ほんのり温かくなってます。
あ、あと きしょいステッカーをフレームに貼るのは やめましょうね。

なんか粉が出てきてるんですが・・・。

取ったど!
今日からお前の名前は「勝率99.1%くん」だ!

↑これ、クラックではなく 錆びのかさぶたみたいなものです。
サンドペーパーの水研ぎで 落としましたが、
一度こうなったシートポストは固着予備軍なので
本当は もう使わないほうがいいです。

勝率99.1%くんの 現状での つかみ部分について。
DMRのSECTというグレードのステムを流用しています。
SECTには フレームやグリップやシートクランプなどがありますが、
いま問屋さんのサイトを見てみたら ステムは取り扱い終了になっていました。
ハンドル側のクランプ径は31.8mmですが、
31.6mmのシートポストや それ以下の径をシムで挟んでつかむときに
負けてズリッと回らないようにするための条件として、
M6ボルトの4本締めであること
ステムの長さが短いこと
の2点がとくに重要です。


M6ボルトを 下側は前から、上側は後ろから締めるデザインですが、
重要なことが もうひとつ。
ボルトの6角穴が6mmアーレンキー対応であることです。

これ以前に つかみ部分だったFSAのステムです。
M5ボルトの4本締めですが、4mmアーレンキー穴だったので
シートポストをしっかりつかむべく思いっきり締めたら
6角穴のほうで ナメてしまいました。

かつて、ブルーノの小径車で
どうしても抜けないシートポストがあったときに
FSAのステムをやめてDMRにしました。
シムを使って27.2mmに対応させていたのですが
それでも滑るので原因を考えたところ、原因が分かり対処したので
ブルーノの件も最終的には勝ちました。
このステム、上側をピッチリ閉じてから
下側の締め付けでハンドルバーを固定するという構造になっており、
31.8mm径のハンドルバーでも上側に「割り」が発生するようになっていません。
31.6mm径のシートポストだと なおさらです。

そこで、31.6mm径に取り付けても
上下ともに割りが出来るようにステム本体側を削ぎました。
これ以降、シートポストに対して ステムが滑ったことはありません。
category: 勝率99%くん
のむラボホイール33号を組みました(前輪だけど後編) 
2017/11/16 Thu. 23:25 [edit]

先日の続きです。
7600ハブ 16Bゴールドリムの前輪を組み換えます。

15-16番バテッドスポークで 36HハチハチJIS組みですが

後輪と違い アサヒのステンレススポークです。
これも磁石に対して無反応で、私の経験上では
星のステンレスよりも首とびしやすい印象があります。
といっても どちらも首とびしやすいのですが。
DTやサピムのスポークは、
首とびが起こらないわけではないですが 本当に少ないです。
ここ20年でリムもハブも大きく変わりましたが スポークも変わっています。

アサヒのバテッドは星とは違い 境目がくっきりしていません。
というか くっきりしている星の仕上げのほうが珍しいのですが。
後輪と違い、前輪はスポークとリムが許す限りで
しっかり張ってありました。

こちらのリムセメントは速乾性のものでした。
乾燥しきるとパリパリと めくれやすくなるのが特徴です。

元の後輪の競輪用のリムセメントですが、
乾燥すると 固まったガムのような強靭な柔軟性を持つようになります。
リムの使い回しはしませんが、切ったスポークとニップルを回収するのに
スポークを持って外周側に押した程度では ベッドを突き破れなかったので
ドリルで揉んで穴をあけました。

リヤハブと違い ハブ胴に錆びが回っていたので

バラした後に ほどほどに磨きました。
顔が映るほど磨くことも出来ますが、
それをすると 曇るのが早まるので ほどほどにしています。

組めました。

HB-7600-F 36H 全コンペヨンヨンイタリアン組み結線ありです。
すいません、理に走りました。
お客さんの希望は「ひたすら硬く」ですが、
これについて釈明しますと このハブこのリム36Hの「前輪」では
全チャンピハチハチ組みと全コンペヨンヨン組みの
体感上の硬さの差は ほとんど無いと思うのです。
リムの許す限り張ったうえで 結線もすれば、という条件付きですが。
この場合の結線は要素として大きいです。
このハブはフランジ穴径と フランジそのものの径の差が小さく、
ラジアル組み向きではありません。
ラジアル組み向きの寸法で スリット穴であったなら、
前輪は CXで36Hラジアル組みをしてもいいくらいです。
14-15番コンペのスポーク比重は85%強ですが、
このハブこのリムでの36Hで
全チャンピ×8本組みのスポーク長さの総重量と
全コンペ×4本組みのスポーク長さの総重量を比べると
後者は前者の約80%になります。
リムとハブの間に存在するスポークの材質の体積が2割減っているのに
体感上の硬さは そう変わらない、というところを
要素の大小を勘案して狙ったつもりです。
現状、ロード用のホイールだと 前輪はラジアル組みで問題ないですが
後輪は左右ラジアル組みは まともなホイールになりません。
前輪と後輪(駆動輪)に求められている要素は違います。
おそらく、このハブこのリムでの後輪を
全チャンピハチハチ組みと全コンペヨンヨン組み(どちらも結線あり)で
乗り比べたなら 違いが分かると思います。
が、先ほども書いたように前輪であれば
まず分からないのでは、と思います。
あと比較対象が しょぼ過ぎて比較にもなりませんが、
元の前輪とは まったくの別物です。

イタリアン組みしたので 左右の区別があります。
右から見てラベルの文字が正方向で読めれば向きが合っています。
そのときの ハブ胴のNJSの刻印も後輪に合わせてあります。

前輪はアルミニップルで組みました。

後輪はしんちゅうニップルで組んでいます。
これも要素の大小を勘案した結果ですが、詳しくは書きません。
ハトメリムなのでニップルとの電位差がどーのこーの、というのは
小要素なうえ こじつけっぽいので理由にはしていません。
それがダメならオープンプロを組むときに
アルミニップルなのはいいのか、という話になります。

ちなみに 組み換え前のハトメとニップルは こんなんです。

前輪は4本組みにしたので 最終交差が
8本組みほどには外周側にありません。

結線はんだ付けをするための台にしているボウルです。
ステンレス用のはんだの場合 最終交差の結束に
フラックス(主成分は塩酸)を垂らしますが、
金属製だとフラックスにやられて すぐ錆びるので、
琺瑯製のものでちょうどいい大きさのものを探しました。

が、ラージフランジで8本組みなどをした場合

最終交差がボウルのフチに乗ったり、はみ出たりします。
ここにフラックスを垂らしたくないので
こういう場合にのみ 使い捨てのはんだつけ作業台を作っています。
ボウルの径を大きいものにすればいいじゃん、と言われそうですが
この琺瑯のボウルは スポークカッターの切りカスの受け皿も兼ねていて
そっちのほうで ちょうどいい大きさなので これ以上大きくできません。
category: のむラボホイール
のむラボホイール33号を組みました(後輪だけど前編) 
2017/11/14 Tue. 22:24 [edit]

リムの変更を含めて ひたすら硬くに組み直してほしいとのことです。

ハブは7600の36Hです。
デュラエーストラックのハブは ラージフランジが7600で
スモールフランジが7710となります。
36H以外の仕様もありますが、競輪に使えるのは36Hだけなので
NJS刻印が入るのも36Hだけとなります。
リヤハブですが、フリーハブではないので
品番はFH-始まりではなく HB-7600、
厳密にはHB-7600-Rです。
スプロケットが両側に付く両切りハブなのでオチョコはありません。
片切りハブの場合、ギヤがつかない側のフランジが広く
かすかにオチョコがありますが、
これは私の言うところの「左右でスポークテンション差が発生してでも
フランジ幅が広いほうが有利、つまり横剛性にとって大要素」という
話の例に出すことがあります。

スポークは☆マークの 星スポークの「ステンレス」で

15-16番バテッドです。
一般名詞としてのステンレスではなく「ステンレス」という商品名のスポークです。
というのも、Hマークのスターブライトも 広義にはステンレススポークであるためです。
昔の「ステンレス」なので磁石に対して ウンともスンとも反応しません。
相当強力なホイールマグネットを当ててみましたが、
プラスチックに当てたかのように無反応でした。
「ステンレス」とスターブライトですが、新品の束同士を並べると
「ステンレス」のほうが光沢があるのが分かります。
経験上、首が飛びにくいのは明らかにスターブライトですが
値段はスターブライトのほうが安いです。
以前に、現行のスターブライトは昔のスターブライトほど磁石にくっつかず
☆マークの「ステンレス」に うっすらと磁石が付くようになった、
Hと☆で明確な作り分けをしていたのが 現状ではなされていない、
ということを書きました。
私が確認した最新の状況では
現行のスターブライトは 昔のスターブライト並みに磁石に反応し、
「ステンレス」は無反応である「場合もある」ことは確認しています。
つまり、まともな作り分けに戻った可能性があるわけですが
仕入れたロット次第でババを引くのが怖いので
DTやサピムが倒産するか入手不可にならない限りは
やっぱり買えません。

リムはアラヤの16Bゴールドで

リムセメントのベッドは ソーヨーの白い遅乾性のもので
トラック用として出ているものです(ロード用とは別)。
小分けの缶入りもありますが、シンナーやトルエンを入れるような
四角い大きな缶入りのものもあり 競輪場に置いてあったりします。
お客さんはトラックだけでの使用ですが 競輪に使うわけではないので
組み換えに際して 非NJSのパーツを使ってもOKです。


リムはマヴィックのGL330の後期型の36Hが
なぜか当店に大量に在庫があるので それを使います。
かつて のむラボホイール33号として売っていましたが、
一旦在庫が終了したものの 再度復活しました。
32Hは無いの?と よく訊かれますが ありません。

ハードアルマイトをかけたときの電力が650Wとありますが、
650V表記のものもあるので(→こちら)
電流は1Aということになります。


組み換え前のスポークをにぎにぎすると かなりたわみますが、
16Bゴールドはあまり張れないリムなので仕方がありません。
スポークが細いというのも多少 関係があります。
ここから まだ増し締め出来るのも事実ですが、
大化けすることはありません。
ホイールをバラしたところ、ガラスの常盤にかけるまでもなく
床に横たえている状態で反っているのが分かりました。

組めました。

HB-7600-R 36H 全チャンピハチハチJIS組み結線ありです。
36HハチハチJIS組みはNJSで唯一許されている組み方ですが、
それに従ったわけではなく 理屈上そうするのが妥当だと判断した結果なだけです。
片切りハブだったならイタリアン組みにしています。

結線していますが ハンダ付けは まだやっていません。
最終交差が ハブからあまりに離れると
普段のハンダ付け作業とは別に作業台を急造する必要があります。
前輪も組むのでそのときに一緒にやります。

両切りのハブだと左右の区別が無いわけですが、
これはNJS認定ハブなので ハブ胴に刻印があります。
なので上の画像 右側をホイールの右側と見なして、
右側から見たときにリムのラベルが正方向で読めるように組みました。
ひたすら硬く組んでほしいということなので
リムの許す限りやりましたが、
硬すぎるわこれという苦情は受け付けませんのでご了承下さい。
ハンダ付けの方法とニップルの材質について書くことがありますが、
前輪(後編)のときにします。
category: のむラボホイール
クロスマックス エンデューロさん 
2017/11/14 Tue. 01:21 [edit]


同社のダウンヒル用ホイールのDEEMAXに よく似た
黄色ハブ・黄色リムのモデルです。
そっち寄りの仕様だという意識があって わざと似せているとは思いますが。
お客さんが とくに気になっているのは
リヤハブの玉当たり調整が よくゆるむということですが、
それ以外でもおかしいところがあれば 直してほしいとのことです。

リヤハブのシャフトを抜きました。
ベアリングのシールがラバーではなくメタルです。
メタルシールは接触式には出来ないので
浸水に関しては解放型(シール無し)と大差はありません
(一応 ホコリ除けにはなります)。
マヴィックの純正ベアリングには
片側ラバーシール 片側メタルシールのものがあり、
メタルシールは通常ハブ体やフリーボディ内側に向けて
圧入するものですが、調べてみたところ
この場合は これで向きが合っているようです。
これはフリーボディ側に4つ爪の
ITS-4フリーボディという仕様ですが、
ハブ体側に2つ爪のFTS-Lフリーハブと同様に
蛇腹状のゴムを圧着させて密室を作るので
メタルシールが外に向いていても問題は無いとの判断なのでしょう。

反フリー側はラバーシールが外向きで、

ベアリング内部の錆びが 外に漏れだしていて

ハブシャフトにも もらい錆びがあります。
地味に難問だったのが、
ハブシャフトの溝に入っているはずの O(オー)リングです。
外側 錆びにやられてバラバラに崩壊、
内側の溝のOリングは プツンと切れたものがハブ胴内に落ちていました。
調べたところ、Oリングだけの単品販売はありませんでした。
ハブシャフトキット丸ごとになります。

リヤハブのハブ体ベアリングを抜きました。
片側ラバーシール(接触式)で

片側メタルシールです。
ラバーシール側に6903LUとありますが
6903は外径/内径/厚みが それぞれ30/17/7mmとなる規格サイズで、
LUやLLUは接触式シールを意味します。
メタルシール側には6903Zとありますが、ZやZZはメタルシールを意味します。

錆びていないほう(フリー側)にパーツクリーナーを噴きかけると
とくに何もありませんが、

錆びているほうに噴きかけると 錆び汁が出続けます。
これの補修は 両側接触式ラバーシールの汎用品を使うことにしました。
R-SYSのリヤハブ 左側のフタとハブ胴のすき間などを見れば分かりますが、
マヴィックは防塵防水性能をベアリングのシールに求めているので、
その直前までは まともなシールが実質 存在しない構造に
なっていることが多いです。

昨日の話と重複しますが、6穴ローター台座に長いM5ボルトを使って
ハブ体に突き当たった場合 最悪どうしようもなくなるので 要注意です。


左右ハブ体に 6903LUを圧入しました。

フリーボディのベアリングも汎用サイズですが、

片側メタルシールです。
ラバーシール側の数字61803ですが、2つめの数字の1を除いた
規格べアリング6803(26/17/5mm)とサイズは同じです。
品番の羅列にあるC3というのは C3すき間という
ラジアル内部すき間の規格値を指すので
このラバーシールは非接触式になります。
メタルシール側は6803Zとなっていますが、
これは6803サイズのメタルシール仕様を意味します。
ハブベアリングより、フリーボディベアリングのほうが
回転時のゴリゴリ感がひどかったので 交換が必要です。

左右非接触式の6803(6803LB)に交換しました。
マヴィックでは、かつてのカンパニョーロのように
このベアリングだけの販売はありません。
フリーボディそのものの交換を 正式な対応としています。

シャフトの錆びを落としました。
反フリー側のベアリング直下には
Oリングを2枚入れるようになっていますが、

フリー側のベアリング直下は1枚です。
これが無事だったのは僥倖でした。

無事だったOリングと、プツンと切れて ハブ胴に落ち込んでいたOリングです。
サイズが特定できたので 取り寄せができました。
だってよー ハブシャフトそのものを買い換えるとか バカらしいじゃん。
このあたりの調べごとで「Oリング博士」になりました。
どんと来い。


Oリングを補填しましたが、3枚とも新調しています。
無事だった1枚は使っていません。
これに加えてシリコーングリスを塗布すれば
そうそう やられることは無いでしょう。


リヤリム内部に異物が入っている音がしていましたが、
バルブ穴の直径より長い切削カスが たくさん出てきました。
黄色い塗膜が乗っているということは、塗装後の工程で出るカスのようです。
唯一の出入り口であるバルブ穴を チューブレスバルブでふさいでいるので
細かい砂ですら入らないはずなのに、リム内の異物の音が大きかったので
なにかおかしいとは思っていました。

チューブレスバルブの固定ナットのヌスミ寸法に入れる
ゴムのリングですが、とくに傷みはなかったものの
お客さんの希望で新調しました。
これのサイズの特定と安定供給化も済んでいます。
なにせ私は Oリング博士なので。
元のリングと同サイズですが、公差レベルで
元のほうがゆるいというか大きい気はします。
実際は公差ではなく 経年でタレただけだと思いますが。

フリーボディの爪周りも洗浄しました。
爪の前に入れている蛇腹状のシールですが、
この状態だと 爪と干渉しています。
実際はハブ体に圧着すると爪と干渉しなくなるので問題はありません。
シールには向きがあり 平らになっているほうがフリーボディ側、
薄く斜めに伸びているほうがハブ体側となります。

ハブシャフトのねじ山に、普段 ニップルに使っている ねじ止め剤を塗布しました。
ゆるめ締めは出来る、でも 自然とゆるむことは無い、という
絶妙な ねじ止め効果があります。
ベアリング内部の傷みによるガタ付きが無くなったので、
実は必要ない工程かもしれません。


ようやく振れ取りです。
センターずれがありましたが、スポークテンションはヌルくないので


振れ取りついでの片側偏重の増し締めで
センター出しをしただけです。

つづいて前輪。
フロントハブべアリングはガタ無し 錆び無し 傷み無しだったので
そのままで いきます。
このフロントハブでは、通常 玉当たり調整用のカニ目穴が左側になるところ
ローターとの干渉を避けるためか
カニ目穴付きダストキャップを 右側に配しています。
というのを 上の画像のように間違えると、

ツライチにならないので おかしいと気付く、
ように作られています(たぶん)。

正しくはこうです。
コスミックカーボンアルチメイトなどのフロントハブでは
玉当たり調整キャップの厚みのぶんだけ
左右でベアリングの深さが違っているので(→こちら)
同じようなことが起こりえます。


暫定センタードンピシャで 振れほぼ無し、
振れ取り後もセンタードンピシャでした。
(上の画像は暫定センターですが
作業後の結果も同じ絵面になるので 撮っていません)

クロスマックス エンデューロのスポークは、
前後輪の左右とも第4のスポークでした。
これはスポーク比重的には第2のスポークよりも重いです。
昨日のクロスマックスSLRディスクでは
フロント左右が第2、リヤ左右が第2/第4と
軽いスポークを選びつつ 後輪は左右異径にするという仕様でしたが、
クロスマックス エンデューロでは
スポークそのものの変形しにくさを採ったようです。
今回の修理で、純正で単体で用意されているものは
ハブ体ベアリングだけです(これも厳密に言えば左右セットになりますが)。
Oリングだけのためにハブシャフトキットを買わせたり
ベアリングの新調のためだけにフリーボディを買わせたりするのh
あれ こんな時間に誰だろう うわなにをするやm
category: のむラボ日記
のむラボホイール5号の後輪を組みましたが 
2017/11/13 Mon. 23:31 [edit]

のむラボホイール5号の後輪を組みました。

エボライトハブ28H 半コンペヨンロク組み結線ありです。
ん?半コンペ・・・?


そういえば 組まないといけないのは「半チャンピ」でした。
あbっばあばばばばばばあbっばばbbっばばああ
これをバラすのは もったいないので 半チャンピは後日 組みます。
今日やりたいところではありますが リヤハブの在庫がありません。
category: のむラボホイール
クロスマックスSLRディスクさん 
2017/11/13 Mon. 03:16 [edit]

2007~2011年モデルです。
赤いハブの 2006年のキシリウムES(限定版)を
レギュラーモデル化した2007年のキシリウムSLと
色の見た目を合わせたMTBのほうのフラッグシップモデルです。
同時期に展開していた リムブレーキ用リム・ディスク台座無しハブの
クロスマックスSLRはブレーキゾーンがセラミック仕上げですが、
ディスクブレーキ専用版のこちらは リムサイドが削いであります。
ロード用ホイールで同じようなことをしている
キシリウムK10は これより後のモデルであり
MTBで培ったものを ロードが受けた形になるので
こういうのはMTBとロードの両方を取り扱っている
メーカーの強みなのかもしれません。
シマノのコンポでいうとホローテックIIのクランクセットや
シャドーリヤディレイラーはMTBからロードに伝わったものです。
この次のクロスマックスSLRは、内部的にはモデル名のあとに
MY12(モデルイヤー2012年という意味)が付いて区別されますが、
リムブレーキモデルが廃版になりました。
で、お預かりした要件ですが


スポークテンションがヌルく、実際に使ってみても
乗れたものではないとのことです。
お客さんは このホイールのファーストオーナーでは無いので
詳しい前歴は不明です。
ハブの中身は お客さんのほうでオーバーホールをしたということなので、
振れ取りついでの増し締めだけをやります。
目印のテープを最終交差のところに貼って にぎにぎしました。
確かに 異常にヌルいです。


リムがフリー側に寄っているので、
反フリー側の増し締めで センターが出るまで
(振れ取りもしつつ)一方的に張れば一応の形にはなりますが、
それだけでは足りないと判断し


まずは フリー側を張れるだけ張りました。
センターずれは かえって増大しています。
張れるだけ張ったといっても、反フリー側の増し締めでも
フリー側のテンションが微増になるのを見越していますし
吊るしの上限は超えていません。


からの、反フリー側の増し締めでセンター出しです。

リムサイドにブレーキゾーンを想定したような処理がありますが、
縦幅が狭いので リムブレーキには使えそうもありません。
Vブレーキシューを上ギリギリで合わせても下側がはみ出します。

↑フリー側のスポーク(バテッド付近のリブが尾ひれっぽい)

↑反フリー側のスポーク
この後輪、左右異径スポークです。
私のいうところではフリー側がマヴィックの第4のスポーク、
反フリー側が第2のスポークとなります。詳しくは(→こちら)
この時期のキシリウムには
第4のスポークが使われてはいなかった気がするので、
これもMTB由来の仕様かも知れません。
画像は撮っていませんが
前輪もお預かりしており かすかにセンターずれあり、
スポークテンションのタレ無し
(後輪だけ常用してた疑惑があるほど 前後輪での損耗感が違う)、
スポークは左右とも第2のスポークでした。
前輪もディスクハブなのでオチョコがあり、
左右異径を盛り込む理由は無いではないのですが
オチョコ量からして不要と思われたのか 左右同径スポークでした。

このホイールのディスクローター台座は、
6穴とセンターロックの2つの仕様があります。
これは6穴ですが、マヴィックの6穴台座は
短いローター固定ボルトを使わないと ボルトがハブ体に突き当たった場合
台座が反ってしまい 取り返しのつかないことにもなりえます。
で、このハブの場合ボルトがハブ体に当たる部分に穴があり

ハブフランジの引っかけ部分に抜けるようになっていて、

ハブの内側には穴があいていないことから、
長いボルトを使う奴のためのフールプルーフになっているのかと思い
調べてみました。

違いました。
ボルトが穴に入っていきません。単なる肉抜き穴のようです。
このM5ボルトですが、手でスルスルと回していって
穴に突き当たったところで やめています。
工具で グッと締めたりなどはしていません。
category: のむラボ日記
シャマルウルトラさん 
2017/11/12 Sun. 23:02 [edit]

ビッグプーリーに換装しているリヤメカのプーリーケージ(※)が
突然割れて 後輪に巻き込んだのか、
エンドが曲がっていたかロー側調整ボルトをゆるめすぎていて
リヤメカがスポークに絡んだのか、は 分かりませんが
とにかくビッグプーリー化したリヤメカを巻き込んだということです。
ローギヤ以外で使っていて起こったのであれば前者ということになりますが、
状況からしてどうも そちらのようです。
※プーリー「ケ」ージが 「ゲ」ージになってるぞ、というコメントをいただきました。
訂正しておきました。ご指摘ありがとうございます。
私が やらかしがちな誤記でして、
過去に 過去記事全てのゲージ表記を訂正したことがあります。

ガガッ

ガガガッ

ヤマアラシさん方向のスポーク7本中5本と
反ヤマアラシさん方向のスポーク1本に傷があります。
傷があっても曲がっていなければ交換はしません。
えぐれているなど よほど深かったり、
お客さんが希望すれば 話は別ですが。

結果、3本 交換しました。
スポークテンションで分かりにくくなっている
隠れ変形スポークかどうか見極めるために
これとは別にもう1本のスポークを 外す直前までゆるめていますが、
何ともなかったので裏返して再使用しています(傷が目立たない)。
曲がったスポークは その実効長さが
くの字 への字の最短距離になるので
「長さが違うスポークを混ぜた状態のホイール」となり
それ由来の振れが出ます。
実際、お預かりした時点では かなりの横振れがありました。
曲がったスポークが混ざったままで振れ取りをすると、
横を取ると縦が出て 縦を取ると横が出るようになります。
スポーク3本の交換で スポークの変形由来の振れが無くなりました。
また、交換したスポーク3本と 一旦ゆるめ切った1本の
計4ヵ所のニップルの調整だけで ほぼ振れ取りが済んでいます。
category: のむラボ日記
のむラボホイール5号と1号を組みました 
2017/11/12 Sun. 22:56 [edit]

のむラボホイール5号の後輪を組みました。
昨日の前輪の相方です。

エボライトハブ24H 半コンペヨンロク組み結線ありです。

のむラボホイール1号を組みました。

前輪はエボライトハブ20H CX-RAY反ヌポークラジアル組み、


後輪はエボライトハブ24H 半コンペヨンロク組み結線ありです。
category: のむラボホイール
新・配慮さんが送られてきました 
2017/11/11 Sat. 11:11 [edit]

隅っこに青いのがいますが それはひとまず置いといて
それぞれ別件ですが

某デローザに使うレコードのチェーンリングと

某コルナゴにつかうアテナのチェーンリングが
入荷してますので よろしくお願いします(手抜きの連絡)。

で、これですが

青い配慮さんでした。
これの意図は分かりかねますが、
グーグルのサジェストにすら上がるようになってしまった
「新シャフトだいばくはつ」の件を、
これを使って揉み消せ(配慮しろ)ということで
送られてきた刺客だというのが 私の解釈です。
全身 青色の異形の姿には

さすがの配慮さんGTも ドン引きのご様子
なお、この記事の投稿時間には深い意味はありません。
category: 新手のスタンド使い
のむラボホイール5号の後輪と1号の前輪を組みました 
2017/11/10 Fri. 23:53 [edit]

のむラボホイール5号の後輪を組みました。

エボライトハブ28H 半チャンピヨンロク組み結線あり、
という なかなか凝った仕様ですが、
偶然にも全く同じスペックでの ご注文がこれとは別にあり、
そちらは 銀スポーク銀ニップル、こちらも ほぼ同じですが

バルブ穴の両側だけ青アルミニップルにするのをご希望です。

それらとは別件で、のむラボホイール1号を組みました。

エボライトハブ20H CX-RAYヨンヨンイタリアン組みです。
category: のむラボホイール