年末年始の営業について 
2017/12/31 Sun. 23:55 [edit]



↑途中からおかしい十二支(厳密にいうと最初からおかしい)
今日はお休みにするつもりでしたが、やりました。
お客さんがあまり来られなかったので
いろいろ作業がはかどりました。
来年の営業開始日ですが、未定です。
非常にしんどいので少なくとも8日、
最悪12日くらいまで休もうかと思っています。
記事用画像を撮っているのに
まだ記事にしていない書きたいことも
山ほどあるので それを進めるかもしれません。
申し訳ありませんがよろしくお願いします。
追記:
1月9日(火)から営業します。
10日(水)は定休日、
11日(木)は営業しますが
12日(金)はのっぴきならない用事があり お休みをいただきます。
それがあるので いっそ12日まで連休にしようと思っていました。


ただいま店内お片付け中・・・。
年初に組むホイールは
のむラボホイール2号前輪+2.5号後輪のペアです。
お待たせして申し訳ありません。
category: のむラボ日記
レーシングゼロカーボンさん 
2017/12/31 Sun. 23:47 [edit]

チェーン落ちで

スポークが折れたとのことです。

その隣のスポークも曲がっています。
この2本だけを交換しますが、交換するスポークのうち1本が
バルブ穴の隣だったので ある事情(後述)により 手間が省けました。
ある事情について、ここまで読んで分かった方は鋭いです。

ヤマアラシさん方向のスポークが軒並み
ガガガッと傷が付いていますが、
スポークの変形が無く 傷も浅かったので これらは交換しません。

直りました。

↑交換したスポーク
このスポークヘッドの刻印は「縦3本」なので
この箱に入っているスポーク全てと同じ長さですよ、
という話をお客さんにしたところ
「あのー、その赤いスポークにすることもできますか」と言われたので

おしゃれ泥棒をやりました。
赤いスポークをバルブ穴の隣にしたかったのですが、
要交換のスポークがたまたまバルブ穴の隣だったので手間が省けました。
バルブ穴の隣のスポークが要交換でなかった場合、
そのスポークをわざわざ外して修理に充て
赤スポークで補填する、くらいのことは やります。
category: のむラボ日記
ゾンダ ディスクブレーキさん 
2017/12/31 Sun. 23:31 [edit]
これの点検をした日はレーシングゼロ、シャマルミレ、
あと 新品のボーラワン35WOなどを見ていますが
記事に書くほどのことも無かったので写真も撮っていません。
点検のお持ち込みは最近、記事にしないことのほうが多いです。

↑ぱっと見 後輪に見えるけど前輪

↑後輪
カンパニョーロの2018年モデルで
ディスクブレーキに対応しているホイールは
ゾンダとボーラワン35の2種類です。
ボーラワン35にはWOとチューブラーがあるので 厳密には3種類かもしれません。
点検ですが、前後輪とも センタードンピシャで ほぼ振れ無しでした。
つまり このホイールも、その点では記事にするほどの内容はありません。

ステッカーごとに差はありますが
外周部ギリギリに貼るのはやめてください振れ取りがしにくいです。


前輪ですが、ローター台座のオチョコに合わせたG3組みになっています。
左右同径スポークになっていますが、ローター台座程度のオチョコで
これだけのハイローフランジを要すると(しかも左右異数組みなのに)
カンパニョーロが判断するのであれば、
私が普段 ロクヨン逆イタリアン組みで組む前輪も CX-RAYではなく
半コンペにしたほうがいいのかもと考えてしまいます。
(実際にはどちらも組んでいますが、全CX-RAYにすることが多い)
スポークは両端が2.0mmの丸バテッドで、
私がノギスで測った限りでは バテッド部分は1.5mmだと思っていましたが
カタログによれば1.6mmだそうです。
ここの0.1mmはものすごく大きく、
とくに高テンションで張られている完組みホイールだと
うにょーんが出るかどうかのギリギリの線になります。

後輪を点検しようとしたら右エンドがありませんでした。

出荷状態では ホイールの端を保護するプラスチックの部材が
両エンドの穴に刺さっていますが、それを外したときに一緒に抜けていました。

右エンドを取り付けました。

一見、普通のG3組みの後輪ですが、
実は とんでもないことをしています。

いくら左右異数組みとはいえ
ローター側をラジアル組みで組むのはどうなんだ、という問題です。
スポークヘッドの引っかけ部分の剛性を確保するために考えられた
フランジになっているのは見て分かりますが。
2:1組みをしているメーカーで、
ディスクブレーキのホイールの場合どうしているのかというと
・ローヴァル(→こちら)ビビッて宗旨替えして左右同数組みの後輪にする
・フルクラムMTB(→こちら)2:1組みを捨てなかったので
反フリー側のほうが完全にテンションが高くなる
という結果になっています。
ローヴァルについては、リンク先の記事を見てもらえれば分かりますが
ビビッて宗旨替えしたことについては 好意的に評価しています。
この2つの例では いずれにしてもローター側はタンジェント組みにしてありますが、
ゾンダ ディスクブレーキの後輪の反フリー側ラジアル組みについて
あることに気づき ぶったまげました。

このゾンダ、左右でバテッド部分の太さが違うのですが

なんと左右逆異径組みになっています。
コリマの12:8Hの後輪以外での例は私が知る限り これだけです。すげえ。
反フリー側のバテッド部分の径は1.8mmでした。
「G3の反フリー側が張りすぎるから(第2の)スポークテンションを下げるために
反フリー側のスポークをあえて太くする」というのであれば
リムブレーキ用のホイールもそうすべきですが、
それをしていないのに(しかもC15リムの旧ゾンダでは左右異径組みをしていたのに)
ディスクブレーキ用のホイールで左右逆異径組みをしているということは
この仕様はディスクブレーキを意識しているということになります。
私としては やはりフリー側の1.6mm(1.5mmだと思うんだけどなー)が
細すぎると思うのと、リム重量があまり軽くなさそうなので
スポークが多少重たくなっても まあええじゃろとおもうので
フリー側1.8mm/反フリー側2.0mmの逆異径組みでも
良かったのではと思います。
まあカンパニョーロのほうが賢いと思うので その判断は支持しますが。
リム重量が重いから スポークがさらに多少重たくなっても
(剛性が上がるなら)まあええやろ、で思い出した話を。
先日のR9100の自称C60の後輪ですが、
私が主催している練習会の 年末のくじ引き大会の景品にしました。
元よりそうするつもりで仕入れたので、リム重量をすっぱ抜くのであれば
今年のうちに バラして組み直す必要があったのです。
で、組み直しに際して15gほど重たくなっているのですが、
スポークテンションに関して上々の結果が得られました。
元のスポークも C24よりはスポーク比重が大きい
スクエアエアロスポークでしたが、フリー側を14番プレーンにしつつ
張ってみたところシマノホイールとは思えない剛性感の後輪となり、
次のオーナーには「もしC60の後輪を見かけたら
スポークを握り比べてみるといい、全然違うから」と言ってはみたのですが
C60のホイールを見かけないので無理かも知れません。
先日、用事で同業者のところに行ったら
C60のホイールが展示してあり
「あのリムあんな重いねんな!」と言われ(のむラボ日記見てんのかいな)
「売れる気せんわ!」と言われました。
仕入れた以上 頑張って売りましょう。

色んなメーカーで同様の仕様がある、丸スポークのリム側を四角くつぶして
工具のつかみしろにしてあるスポークでしたが、
新製品だというので何となく買っていた
カンパニョーロの新型スポーク供回り押さえ工具が ピッタリ合いました。

なお、カンパニョーロにジャパンいち詳しい問屋さんが配布している
カタログによればゾンダ ディスクブレーキのリヤスポークは
左右とも2.0-1.6-2.0mmとなっていますが これは誤りです。

で、本国サイトを見てみたらゾンダ ディスクブレーキは
エアロスポークとなっています。しかも よく見ると・・・
前輪16Hとか書いてるから これ普通のゾンダの説明のコピペミスです。

カンパニョーロではホイールだけでなく
コンポーネントもディスクブレーキに対応した仕様になりました。
例えば上の画像はリヤメカですが、これとディスクブレーキと
どう関係あんねんとツッコんではいけません。
ディスクブレーキ対応モデルには「HO」という表記がありますが
これは鉄道模型の縮尺のHOゲージとはとくに関係がなく、
「油圧に最適化された」という意味の
ハドロリック・オプティミゼーションのアクロニムです。
ハイドロリック・オプティマイゼーションのほうが
適切な表記じゃないの?と言われそうですが
カタログにそうあるので原文ママで従いました。
2ヵ所以上でそうなっているので誤植の類ではないと思います。
というのを確認したい方は、当店にお渡しできるカタログがございますので
ぜひ お持ち帰りください。たくさんあって困ってます。
category: のむラボ日記
アイアンクロスが やや復活しました 
2017/12/31 Sun. 22:08 [edit]
「アイアンクロスの28Hちょっとだけ出てきたけど・・・要る?」
と訊かれたので
「あるだけください」と返事したところ

少量 再入荷しました。
前回の完売時に 座屈で逝った場合の
修理用スペアリム(スペアリブではない)すら
売ってしまったので、その点でも ほっとしています。
現時点では(販売可能な)在庫があります。
category: 新着情報!
のむラボホイール5号を組みました 
2017/12/31 Sun. 22:04 [edit]

のむラボホイール5号を組みました。

前輪はリーフハブ20H CX-RAY反ヌポークラジアル組み、


後輪はエボライトハブ24H 半コンペヨンロク組み結線ありです。
前後でハブが違いますが これで前後ペアです。
category: のむラボホイール
WH-7800のリムを交換しました(後輪だからというわけじゃないけど後編) 
2017/12/29 Fri. 23:53 [edit]

昨日の続きです。
後輪のリムも広がっているので要交換です。

リヤハブもハブ側にニップルが付いていて、
フリー側ラジアル組みを採用しています。
この段付きスプラインのアルミフリーボディは
9Sスプロケットが途中までしか入らないように巧妙に作ってあり、
シマノお得意の「旧式コンポとの互換性を積極的に断つ」という方針は
このあたりから始まったのではと思います。

右エンドナットは逆ねじです。
これは カンパニョーロのハブの丸パクリといってもいい構造で、
デュラエースのハブで 一般的な3つ爪式ポールスプリングを採用したのは
この年代だけとなります。
7900ハブは 7700ハブと同じような形式に戻りました。

反フリー側の最終交差は横位置が離れすぎているので 編めません。

どのみち使い回しませんが、曲がっているスポークがありました。

大多数のリヤハブで採用されている
ポールスプリング式のフリーボディです。

7800のリヤハブですが、バラ玉を採用しています。
なので ボールレースに塗布したグリスで鋼球を保持する必要があります。

ハブシャフトをフリー側から通しました。

このとき、ハブシャフトが傾くと 鋼球がハブ胴に落ち込むだけの
すき間が発生します。
ボールレースにグリスを塗布せずに組み付けるのは
不可能とまでは言いませんが至難の業で、無駄な努力です。
これと形式を同じくするマイナーチェンジ版の7801では、
リテーナーベアリングに変更になりました。

ハブを洗浄して 組み立てました。
ハブ単体で玉当たり調整を軽めにしていたら
ホイール組みの過程でテンションがかかったときに
かすかな横ガタが出たので、再度 玉当たり調整をしています。
こちらもフロントハブと同様、リムが逝くまで使ったとは思えないほど
ベアリング周りに 傷みが見られませんでした。

ハブ胴の2ヵ所にデュラエースの表記があるのですが、
ほぼ 消えています。

こっちのほうが まだ読めるので
バルブ穴から覗いたときに見える位相を ここにしました。

組めました。
リムは のむラボホイール1号のリムを使いました。

フリー側のスポークはDTのチャンピオン、

反フリー側はCX-RAYなので 半チャンピです。

リムは1号でも5号でも よかったのですが、
5号のリムだと14番プレーンのラジアル組みで
高テンションに張った場合 リム穴が耐えられないかも知れません。
おまけ


予告通り ビードフックのばくはつ事例です。
こうなるまでにリムサイドが広がるのが分かるはずだから
これは未然に防げたトラブルだ、と言われそうですが
この事例に限っては そうでもないのです。
詳しくは そのうち書きます。
category: のむラボホイール
WH-7800のリムを交換しました(前輪だからというわけじゃないけど前編) 
2017/12/28 Thu. 23:54 [edit]

お客さんから WH-7800をお預かりしました。
私の見立てでは、これがシマノホイールの過去最高傑作です。

画像では分かりにくいのですが、
ブレーキゾーンが摩耗で薄くなったところに
WOタイヤの空気圧がかかって
ビードフックが広がっています。
後日 実例を出しますが ビードフックが ばくはつすることもあります。
チューブラータイヤの場合は空気圧がビードフックを広げない
(というより そもそもビードフックが無い)ので このような現象は起きません。
リムの交換をご希望ですが、リヤハブの11S化が不可能なので
10Sコンポで使う限りにおいての組み直しになる点を了承してもらいました。
リムが使用の限界を超えているのに
ハブの中身が全くといっていいほど傷んでいなかったのは、
さすがデュラエースといったところです。
ハブとリムの耐用年数が噛み合っていないのは
ハブがオーバースペックだということで納得できますが、
ハブの耐用年数より 補修パーツの保有期間のほうが短いのは
ちょっと問題があるのではと思います。
今回の件でも純正のリムが手に入らないので 別のものを使いました。

ホイールをほどいていたら、曲がったスポークが見つかりました。
どのみち使い回しはしない予定でしたが。

ハブシャフトの回転に濁りがあるので
ハブのオーバーホールをしました。
さっき「ハブの中身に傷みは無かった」と書いたのは
ボールレースに虫食いが無く 鋼球に濁りも無かったという意味です。
上の画像、片側にだけモリブデングリスを差したのかと 一瞬思ったのですが
そんなわけは無く、理由がありました。

カンパニョーロでいうところの「金魚すくいのポイ膜(→こちら)」に相当する、
ハブ胴へグリスが流れるのを防止するガードが
ワンの圧入前に入れてありますが、
このハブの場合は それが薄い金属のワッシャーになっていて、

片側では これが割れており、割れた薄片が粉状になるまで
グリスと混ざってシェイクされたのが 先ほどの状態というわけです。

ハブシャフトを洗浄したところ、

ハブ胴内部の直下で傷が付いていますが

ボールレースと鋼球へのダメージは皆無だったので
再組み立てすると 回転は新品同様にスムーズでした。

組めました。

リムはRS21のものを流用しています。
ニップルは4mm対辺の四角(厳密には3.95mm)の
つかみ幅で回すアルミニップルを使う必要があるリム穴ですが、
これ用のニップルは黒または赤しかないので
黒ニップルにしています。

スポークですが、16HでCX-RAY相当のスポークを使うのは
はばかられるので

星のエアロスターブライトIII型を両ねじに加工して使いました。
元のスポークも、CX-RAYよりはスポーク比重が大きいので
CX-RAYは避けたほうが よさそうです。
WH-7900以降のデュラエースのC24の前輪の決定的な間違いは、
CX-RAY相当のスポークで16Hで組んでいることです。
もし スポークの番手をそのままで20Hにするか、
16Hのままでスポーク比重を大きくするかすれば
もう少しまともな剛性を得られるのですが、
要素の大小を見誤ってくれていたほうが 私も助かりますので
別に改めてくれなくても結構です。
スポークが4本増えることによる 重量増と空力的不利に対して、
それで得られる剛性の向上とを秤にかけたときに
後者のほうが重要ということです。
じゃあ24Hや28Hのほうがもっと優れているのか、
という極論が出てきそうですが
要素の大小は「ベストな落としどころ」を探すための考え方なので、
例えば最近の話でいうとタイヤ幅、太くなるほど 転がり抵抗がどうのこうのと
いうのであれば フレームやフォークが許せば
もっと太い32Cや35Cのほうが走るのか、ということになります。
昨今のロードバイクの事情では25Cあたりが
「ベストな落としどころ」とされているようです。
私は これには疑義があるのですが、ワイドWOリムに23Cを入れるのは
引っ張りタイヤ状態となり 良くないのは確かなので、
その場合は25Cを使わざるを得ないと思います。

スポークを作りました。

プレーン部分が長いほうがリム側で、
こちらは無加工です。

プレーン部分が短いほうがハブ側になります。

リム側ニップルを取り付けました。
こちら側で供回りが起きないように スポークを押さえて
ホイールを組めばOKです。

4.4mm対辺の四角のつかみ幅のハブ側ニップルですが、
これの供給も当店在庫も終了しているので(※)
ニップル内にスポークが詰まる形で折れた場合
ホイールそのものが終了です。
もちろん 悪いのは私ではありません。
※祈れば多少は湧いてくるのですが基本的には終了です。
category: のむラボ日記
WH-R9100-C60(大嘘)-CLの後輪を買いました(後編) 
2017/12/28 Thu. 23:40 [edit]

気持ちよく張れるという点以外
何ら誉めるところが無いリムでした。
C24のリムの場合は スポークテンションで
リムのブレーキゾーンの部分が左右に波打つので
横振れの妥協点を低く取らざるをえませんが、
50mm高ある このリムの場合は テンションによる変形が
外周部まで及ばないので組みやすくなっています。

フリー側のスポークをサピム リーダー14番プレーンにして
最終交差を編みました。
左右異数組みのホイールに 左右異径組みを盛り込むのは
加減が難しいのですが、例えばゾンダと比べてリヤハブ寸法が
ハイローフランジではないので ゾンダ程度の異径差であれば
盛り込めると判断しました。
ここでいうゾンダとはC15の旧モデルであって、
C17にワイドリム化したゾンダは
反フリー側の細いスポークに合わせる形で
左右同径スポークとなっています。

ちょっと重たくなりました。
外周部重量は変わっていません。
「後輪が15g重たくなった!」というのは体感できないと思いますが、
この後輪の組み直し前後のものを 交互に履き替えた場合
こちらのほうが乗って硬いと思わせるだけの
体感できる差があるということには自信があります。

タイヤも取り付けました。
category: のむラボ日記
WH-R9100-C60(大嘘)-CLの後輪を買いました(前編) 
2017/12/27 Wed. 03:04 [edit]
ええ、買いました。
今年一番の無駄遣いだと断言できます。

リムサイドは、デュラエースの表記しかない
シンプルな見た目となっています。

現状 完組みホイールでしか見られない
「R9100デュラエースのハブ」ですが、
このハブで組まれた ホイールのお持ち込みは
過去に一度だけありました。
C24の後輪で、座屈でビードフックが曲がったのを修正した件です。
記事用の画像は撮っていません。
本当にそれ一件だけで、C40やC60のお持ち込みは 現在0件です。
C24の場合は 左右同数20Hのリヤハブになりますが、
このグラデーションカラーには なっていました。

実測重量です。1019gは公称重量と全く同じ、なのですが

公称重量はリムテープ無しなので 実際は1002gでした。


作業中スポークに傷が付いても そのまま組んでしまえの精神


センタードンピシャ、ほぼ振れ無しでした。
吊るしの精度としては優秀です。
というか これが当たり前なのですが。

ストレートスポークヘッドに回り止めの潰し(→こちら)が入れてありますが、

90°横に向けられるので
それほどキッチリはまっているわけでも無さそうです。
実際は、反フリー側についてはスポークテンションがかかっていれば
そうそう回らないとは思いますが。

フリー側のスポークにも同じ潰しを入れてありますが

ハブフランジ穴の形状からして意味はありません。

↑フリー側のスポーク 14本

↑反フリー側のスポーク 7本
バテッド部分の寸法が同じスポークなので
長さが違っても スポーク比重は同じになる・・・はずですが
実際は かすかに違っていました。その理由ですが

フリー側と反フリー側のスポークを並べました。


リム側はともかく、ハブ側の非バテッド長さが同じ かつ妙に長いので
左右で バテッド部分の寸法が同じなのに
スポーク比重で わずかな差が出ています。
スポーク比重は フリー側が82.7%、反フリー側が83.9%でした。
組み直すときには フリー側のスポークは別のものにする予定ですが、
それが妥当な範囲のスポーク比重かどうか判断するのに
元のスポーク比重を知っておく必要があります。
さ~て お待ちかね、リム単体の実測重量ですが

これは あかん。
スポーク比重100%弱で リム重量が580gくらい、
という感じの配分になると予想していましたが
まさかの600g超えでした。
アルカーボンディープリムの ハイト/ウェイトレシオについては
この記事(→こちら)が参考になるかもしれません。
category: のむラボ日記
のむラボホイール7号を組みました 
2017/12/26 Tue. 23:08 [edit]

のむラボホイール7号を組みました。
35mm高(厳密には34.5mm高)チューブレスレディ
カーボンリムのホイールです。

前輪はリーフハブ20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組み、


後輪はリーフハブ24H 黒半コンペヨンロク組み結線ありです。

リムの外周部の形状が某R社のそれと同じなので
これもチューブレスレディリムになります。

今回はスタンズのリムテープを張りました。
テープが リムの形状にピッチリと沿っているのは
一度タイヤ・チューブを取り付けて 加圧したからです。

ニップルは 銀アルミニップルにしました。
これは お客さんの希望ではなく 私の意向です。
category: のむラボホイール
のむラボホイール1号の後輪を組みました 
2017/12/24 Sun. 23:32 [edit]

のむラボホイール1号の後輪を組みました。

エボライトハブ24H チャンピ/コンペヨンロク組みです。
組み方については、ふざけているわけではなく(ふざけてますが)
お客さんの希望です。

スポークの リムへの入射角ですが、前後方向に角度がきついので

しんちゅうニップルにしています。
実際にリム穴との摺動痕が付いていますが、
アルミニップルにすると ここの抵抗が大きいので
いずれは ニップルが回る前に 工具のつかみ面をナメてしまうようになります。
category: のむラボホイール
WH-RX05さん 
2017/12/24 Sun. 04:30 [edit]

フロントブレーキをかけると 前輪が左側(ローター側)にヨレて傾く感じがする、
ということなので 私も乗ってみましたが
うおおおおお怖ええええ ハブが絞られて ひずんだ感触がして
かすかながら ステアリングがガクッと左に傾きます。
ヘッドパーツにガタがない(その感触に似ている)、
私が組んだアイアンクロスの前輪を含む 他の前輪では起こらない、
とのことなので 原因はこの前輪だけで完結しているようです。
フロントクイックが締まっていないというわけでもありませんでした。
ハブの玉当たりが ゆるんでもいません。
スポーク比重約100%と思しき黒エアロスポーク
28Hヨンヨン逆イタリアン組みですが、
スポークテンションが明らかにタレていたので
センターずれの修正も含めて かなりの増し締めをしました。
それから お客さんに試乗してもらったところ、
ハードブレーキングでも ひずむ感触が無くなったということなので
スポークテンションの多寡だけが原因だったのかもしれません。
ここまで顕著な同様の事例を他に知らないので断定できませんが。
話は変わりますが、このホイールのお客さんは
R9100の完組みホイール(C60のWO)を お持ちだそうです。
ついに現物を触れるのかもしれません。
R9100の新型ホイールには不可解な事情がありまして、

まずはチューブラー仕様の公称値を 前作9000と並べてみました。
R9100では時代に迎合してワイドリムになっています。
ワイドリムといっても ワイド具合は まちまちですが、
28mm幅というのはかなり広い部類になります。
時代に迎合して、と書いたのは「ワイドリム化=リムの進化」と
言い切れない部分があるので 含みを持たせただけで
シマノホイールに対する批判の意味はありません。別の批判は 後でやりますが。
C40のリム高のみ 名前に即していない37mm高ですが、
こんな程度で 目くじらを立ててはいけません。

つづいてクリンチャー仕様の公称値ですが、なんと
C40とC60のリム寸法が 前作のC35とC50のそれと全く同じ
に なっています。
これについては知らない、気付いていないという人も多いようで
今回の件のお客さんも C60のクリンチャーが50mm高リムだということを
(所有していながら)知りませんでした。
調べてみたらC40のクリンチャーについて
「リム高40mmが絶妙だ」「リム高が40mmになった」
みたいなことを書いている同業者も多いので、
売るほう買うほう問わず 騙されている人が たくさんいると思われます。
リムの寸法が同じであれば ホイール重量の比較が出来ると思い
クリンチャーのほうにはカタログ重量も書き足しました。
で、不可解なのは 9000のC35と R9100のC40の重量差が
前後輪とも 8g差(いずれもR9100のほうが重い)となっているのに
これがC50とC60になると 前輪が80g差、
後輪が99g差になっているという点です(しかもR9100のほうが重い)。
前輪を見ると フロントハブはどう見ても(色以外)同じなので
大きな重量差を生むとは考えにくく、
スポークの番手は9000のときは細かい表記があったものの
R9100ではエアロバテッドという情報しかありませんが
仮に9000がCX-RAY相当(約65%)で
R9100がCX相当(約100%)だとしても 80gもの重量差は発生しません。
なので
C35とC40のリムは(色以外)同じもの、
C50とC60では
リムを重たくしたものの寸法は同じもの、
というのが現時点での私の見解です。
C60のクリンチャーの後輪のみを買って
バラそうと思ったこともありましたが、
クソ高いので(←リム高についての言及ではありません念のため)
手が出ませんでした。
税別定価112084円もするんですね。ひょえ~。
実は価格については、9000のC50と比べて
とくに値上がりしたというわけでも無いのですが。
これは「ぶっ壊れた後輪のお持ち込み待ちになるな」と思いましたが
ぶっ壊れていない後輪すら見かけないので
そんな日は来ないのかも知れません。
category: のむラボ日記
リフレックスリムで後輪を組みました 
2017/12/23 Sat. 23:54 [edit]

お客さんから マヴィックのリフレックスリムの
CD(ハードアルマイト仕様)をお預かりしました。
リムを振ったところ 切削カスが だいたいバルブ穴の対岸、
リムの継ぎ目あたりにありましたが
このリムは両ハトメなのでバルブ穴以外に 外に通じる穴がありません。
リムを しつこく振ると 切削カスがハトメの脇を抜けるので、
なんとかバルブ穴まで誘導して取り出してから

後輪を組みました。

トラディツィオーネ ZEROハブ32H半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやりますが、先にお客さんに伝えたほうが よさそうなことに
気付いたので お渡しの直前にやります。
category: のむラボ日記
ハイペロン ウルトラ ツー チューブラーさん 
2017/12/23 Sat. 04:15 [edit]

オーバーホールをご希望ですが まずは後輪から。
フリー側からの画像を撮っていますが

反フリー側に目印のテープが貼ってあり

↑お客さんから
「リムが剥がれたようになっているのは大丈夫なんでしょうか?」
と訊かれていますが、問題ありません。
外周の最外層がちょっと欠けているだけです。
ブレーキゾーンの外側に向かって
カーボンがピラピラとめくれたりすれば アウトですが。
もし気になるのであれば、ブレーキゾーンにマスキングテープを貼って
瞬間接着剤を すき間を埋めるように塗布すればOKです。


フリーボディのベアリングの外側に、
フィニッシュラインのテフロングリス(たぶん)を充填するように塗り込めたあと
スプロケットのロックリングを締めたような痕跡がありました。
このグリスは 浸水防止に関して意味があるかもしれません。
ベアリングのシールの材質を侵さなければOKです。

フリーボディの爪起こしバネは変形があったので交換しました。

これはリヤハブの右側ですが、CULTベアリングのボールは
前後左右の4ついずれとも みずみずしい光沢があり
傷みも無く 回転に濁りもありませんでした。

ハブの洗浄を

しました。

ハブシャフトに フリーボディのベアリングが擦れた痕跡も無く、
非常にきれいです。お客さんいわく「あんまり使ってない」とのことですが。


この時代のカーボンハブは 玉当たり調整ボルトに工具をかけるための
切り欠きがあり、リヤハブでは 当然これが左側(反フリー側)にありますが
フロントハブの場合は これが左右の区別の根拠になります。

フリーボディのここをグリスで埋めるのを、批判しているわけではありません。
作業の都合上 洗っちゃったので もしやるのであれば再度 塗布をお願いします。


フリー側に リムが思いっきりずれていた・・・わけではありません。
むしろ反フリー側に紙1枚ほどずれていました。
スポークテンションが明らかにタレていたので
振れ取りとは別に張ったのですが その作業の途中、
フリー側のみの増し締めで ずれた状態を撮っただけです。


反フリー側も張りました。

初代ボーラ以降 カンパニョーロのカーボンホイールのリムが
コリマ製だった影響からか、
カンパニョーロのホイールのリムの穴振りは 逆リムになっています。
これはアルミリムホイールでも同様ですが、
手組みホイール用のリム単体では そうはなっていません。
といっても G3の後輪の場合はバルブ穴の左右両隣ともが
フリー側のスポークになっていたり、
ラジアル組みの前輪の振れ取りで穴振りを意識することもあまり無いので
リム交換の作業以外では とくに気を付けるところではありません。

つづいて前輪。こちらは作業後の画像です。

右側を示すテープを貼っていますが これについては後ほど。

ベアリングのシールが汚れてはいますが、
中身は何とも無さそうです。

何とも無さそうですが オーバーホールをご希望なので洗浄しました。

これは元々CULTベアリングですが、

このカーボンハブは ワンを交換する際に
フロントなら左右とも、リヤなら反フリー側の
全てのスポークを 一旦外す必要があります。
現にいま当店に その案件でお預かりしているハイペロンがありますが
いつでもいいよと言われたので ほったらかしにしています。

玉当たり調整ナットですが、現行の仕様と異なり
スパナをかけられる形状になっているのが 災いして、
これを工具で締めた結果 締め過ぎて
ベアリングの傷みを早めるという事例が
私の知る限りでも けっこうありました。
現行品が工具をかけるようになっていない形状であることからも、
ここの締め付けは 手で十分です。

再度 組み立てました。

例の切り欠きですが、

ハブにキャップをかぶせると見えなくなります。

ここで別件。先ほど書いたCULT化希望ハイペロンのお客さんから
状態が極めて良い初期型ニュートロンをお預かりしました。
ハイペロンをCULT化しないから衝動買いした、
という動機なのかどうかは知りません。
これのフロントハブの場合は 切り欠きなどは無いので
ハブに左右の区別は無いですが、

リムにあるウルトラリニアジオメトリーのステッカーの向きを揃えたときに

フロントハブのシャフトの左右が リムと逆になっていたので
一旦ハブシャフトを抜いて向きを変えています。
この年代のハブだと ハブ胴中央にグリスホールがあり、
その穴を塞ぐためのバンドにある

文字が右側から読めるように取り付けておけば、
ハブキャップを取り付けてしまっても
クイック無し、タイヤ無しの状態で 左右の区別が付くようにできますが、
ハイペロンのはカーボンハブ胴で グリスホールも無いので
右の目印のテープをスポークに貼った次第です。
ハイペロンの前輪ですが、センタードンピシャで うっすら振れありでした。
ついでに書いておくと、ニュートロンのほうは
不自然なまでに横振れが無い反面、前後輪とも
カンパニョーロの吊るしではありえないほど リムがずれていたので
センターゲージ無しでの振れ取りをしたと思われます。


最後に ハイペロンついでに。
カンパニョーロにジャパンいち詳しい問屋さんから
立派な冊子の2018年度カンパニョーロのカタログが送られてきました。
・・・なんで こんな多いねん。年々 送られてくる部数が増えとるやないか。
というわけで 希望者の方には無料で配布しております。是非どうぞ。マジで。
おっと本題を忘れるところでした。
2018年カタログには ハイペロンは載っていません。廃版です。
かつて カンパニョーロでは 完組みホイールをリム高別に
ハイプロファイル・ミディアムプロファイル・ロープロファイルで
分けていましたが、ロープロファイルに相当するモデルは
ニュートロン ウルトラのみとなりました。
category: のむラボ日記
TniのROAD50リムの後輪を組み直しました 
2017/12/22 Fri. 22:16 [edit]

お客さんから TniのROAD50カーボンリムで
組まれた後輪をお預かりしました。
リムは のむラボホイール2.5号と同じものです。
目印のテープがスポークに貼ってありますが、
このスポークのみテンションが抜けていて
指でつまんで揺すると ガクガクに動きます。
時系列でいうと 後になりますが、
リム単体の状態で ガラスの定盤に当てて
リムが反っていないのは確認しました。
カーボンリムが 金属リムと同じようなポテチ状態になることは
レアケースですが、無いわけではありませんので。
お客さんの希望は、もっとカッチリにしてほしいということで
組み直しも 手段に含めていいとのことです。まかせろー

ウィングハブ24H 全コンペヨンゼロ組みで
反フリー側はヌポーク通しです。
もちろん半コンペヨンロク組みにするわけですが、
フリー側のスポークは可能であれば使い回します。
可能であればというのは スポークに変形が無く、
長さが正しい(←私の基準です念のため)か 長い場合に限られます。
短い場合はどうしようもありませんが、
長いのであればカット可能なので。
実際に調べたところ約2mmほど長かったので 切りました。
ニップルは組み換え前後ともアルミで 全交換していますが、
テンションのヌルさの割りにはナメ気味だったので
箇所によっては スポークがどん突きになっていた可能性があります。
スポークを使い回すうえでのルール
「ヌポークは再度 ヌポークとして、
反ヌポークは再度 反ヌポークとして使う」
というのを 今回も守りました。
これを破った場合 スポークの首とびの確率が実際に上がるのかどうかという
十分に確からしい統計を 私は持っているわけではありません。が、

↑元反ヌポーク

↑元ヌポーク
この2つを区別しないという行為には
明らかに問題がありそうではないでしょうか。


時系列が戻りますが ホイールをバラす前に調べたセンターずれです。
リムがフリー側に寄っていますが、この時点でのフリー側のテンションは
ホーザンのテンションメーターの第1スポークテンションこと H1STの数値で
私がコンペでフリー側を張る場合の85%程度でした。
第1STを15%上げるのと 第2STを15%上げるのは同じ意味ではありません、
という話も「ビーカー論」で説明できますが そろそろ書きたいところですね。
たぶん丸1日かかります。

つまり、フリー側に寄っている状態から さらにフリー側を増し締めして
センターずれをむしろ増大させつつ袋小路手前まで張り、
そこから反フリー側の増し締めでセンターを出せば
左右とも増し締めつつのセンター出しができることになります。
これをうまくやれば もう少しまともなホイールにはなりますが、
もっと まともなホイールにしたいので

組み直しました。

ウィングハブ24H 半コンペヨンロク組み結線ありです。
交換したパーツは 反フリー側のスポークと、
ニップルを 同じものの新品にしただけで あとは使い回しをしています。
元のホイールは リムセメントでタイヤが張ってあったので
実際に使っていたようですが、私から見れば
組みかけのホイールにタイヤを張ったようなものであり
もし元のホイールの状態で「手組みホイールはイマイチ走らないな」と
思われていたとすれば その誤解は解けたという自信があります。

今回のROAD50リムは2014年製ですが、

限界テンションは100kgfだと ラベルに書いてあります。

これが現行モデル(画像のリムは2017年モデル)では
120kgfに改められていますが 正直どこが変わったのか私には分かりません。
のむラボホイール2号のリムである ROAD38リムは
130kgfと書いてあった時期もありましたが 現行品は120kgfです。
というより、リムによって100kgfや130kgfとバラバラだったのが
120kgfに統一されているのです。
ROAD38リムも、年代によって組んだ感触が異なるということはありません。
category: のむラボ日記
チャレンジのバルブエクステンダーを買い占めました(同業者さま向け記事) 
2017/12/22 Fri. 05:36 [edit]
「チャレンジ」のバルブエクステンダーが安い、
ということに先日気付いたので買い占めました。

バルブエクステンダー2本と脱着工具も付いて 税別定価860円と非常に安く
さらにこれを客寄的大熊猫特価で売れば、という奸計が頭をよぎります。
他店に対して機会損失を仕掛けるというのが 私にとって大事なので
買い占め行為に走ったのですが これ、よく見ると

しんちゅう製です。
あばbっばばあああbっばbっばばばばばあああ
袋ごと持ったら明らかにクソ重いじゃねーか!
あばっばばばああ

同じ長さのアルミ製バルブエクステンダーと重量を量り比べてみます。


アルミニップルと しんちゅうニップルの重量比とほぼ同じじゃねーか!
あbbっばっばっばああ
今日日エクステンダーを わざわざしんちゅうで作ってんじゃねーよ
商品説明のところに材質について一切触れてねーじゃねーか ○すぞ!
ホイールバランスを取るのは ほとんどのリムの場合
バルブの対岸の位相付近を重たくするから
このエクステンダーだと すさまじく逆効果、
なので そういう論調で売ることも不可能ああばっばあああ
こんなん特価でも売れねーよ!
ちなみに、いまさっき見てみたら 問屋さん在庫が復活してました。
もし このクソブログをご覧の同業者の方がおられましたら、
私と同じ轍を踏まないよう ご注意ください。
こんなん書いてますが、実は捌くあてがあるので
その点では心配しておりません。もう仕入れはしませんが。
category: のむラボ日記
のむラボホイール5号を組みました 
2017/12/21 Thu. 22:31 [edit]

のむラボホイール5号の前輪を組みました。

先日 5本まとめて組んだ後輪の、相方の前輪の最後の1本です。
材料が全て揃っているので ホイールを組む前に
お客さんに「今日 組めます」と連絡しました。
バックオーダーを調べていたら、これとは別件ですが
直近で組むべき のむラボホイール5号で
黒スポーク金ニップル仕様が1ペア足りないことに気付き





急遽 もう1ペア組みました。
結線は あとでやります。
まだ続くでよ。

お客さんから ENVEのリヤハブをお預かりしました。
フリーボディはDT製ですが、

フランジまで含めたハブ胴までが
カーボン製というイカレた(←褒め言葉)ハブです。

リーフハブ(188g)より軽いハブというのは なかなか珍しいです。

組めました。

ENVEハブ24H 全CX-RAYヨンロク組み結線ありです。
お客さんには 正直に言いましたが、
リヤハブの寸法は あまりよろしくありません。
DTのハブより1mm程度広いものの フランジ幅が狭く、
なのに スポークテンションがフリー側が袋小路で
反フリー側が未だヌルいのは、
右フランジ幅が狭い(オチョコがきつい)からです。
あと、乗り手の体重(40kg前半)を勘案して 軽さ狙いで
半コンペではなく全CX-RAYにしたのですが、
組んでいる手応えで 普段の半コンペとの違いが分かりました。
ハブの寸法のせいでヨンロク組みが効いていない気さえしてきます。
こういう後輪は、結線 必須です。

↑実測重量です。結線前は670gでした。
当店には現在 XR200リムの24Hが100本ほどありますが、
100本はさすがに無理でも 10本ほどから実測重量が軽いリムを選ったので
それをしていない場合はプラス15g程度は ありえます。
ちなみに、エボライトハブ24H 半コンペヨンロク組みの
後輪であれば 760gくらいになります。

お客さんの希望でターコイズアルミニップルにしました。

ターコイズというのは私が勝手に言ってるのではなく
DTの12mm長さ14番アルミニップル
「30-008」のうちの正式な色名です。

↑ターコイズ

ターコイズとは別にブルーという色もありますが、
これは ロットによって色が全然違うことがあり

↑どっちも同じ(ということになっている)商品です。
1箱の中に2色が混じっていることは無いですが、
この2つのうち どちらが届くのかはランダムで、
薄いブルーである確率が高いものの
同時にした注文で濃いブルーと合わせて入荷することもあります。
で、お客さんに「どっちの青がいいですか」と訊くと
ほとんどの場合 薄いほうを希望されるので
濃いブルーの在庫が溜まっていきます。
この薄いブルー、

もちろんターコイズとは別物です。
ホイールの位相3分の1ずつで この3色(2色じゃねえだろ どー見ても)を
使い分けることで 青いグラデーションの回転になるかと思います。

金ニップルも オレンジっぽいのと 黄色っぽいので
明確に色が違うものが、ランダムに届きます。
赤ニップルも 濃い赤と 朱色っぽい薄い赤がありますが、
赤ニップルに関しては 薄いほうの赤しか見かけなくなりました。
category: のむラボホイール
レイノルズレイノルズ(後編) 
2017/12/19 Tue. 23:34 [edit]

46 AEROのリムで後輪を組みました。

エボライトハブ20H 黒半リーダーヨンヨン組み結線ありです。
お客さんから リム重量を量っておいてほしいと言われていたので
組む前に量っています。
というか 出自が確かなリムのデータであれば可能な限り採りたいので
自作赤ステッカーのストラトス(たぶん)以外は量っています。
46 AEROのリムは けっこうなワイドリムですが、
同じ46mm高のストラトスと ほぼ同重量でした。
耐座屈性能が高い現行モデルのほうが優秀というわけですが、
こういう場合ワイドリムのほうがリムの横っ腹が薄いはずが
むしろ初期レイノルズのストラトスのほうが 触るとペコペコしています。
製法自体がまったく違うからですが、リムの進化を感じます。
ハブ寸法やスポークの選定については昔のほうが良かったりするけどな!
まあ それも より良い条件で組み換えれば克服はできるので、
私としては 良いリムだけ寄越してくれればOKです。
ところでリム重量ですが、ここに晒す気はありません。
なんで教えなあかんねん。←うわこいつかんじわるい

オ待タセシマシタ!コチラノ画像ヲ ゴ覧クダサイ!

46 AEROデス!

すとらとすデス!

すとらいくSLGデス!
↑やーめーろー!
category: のむラボ日記
のむラボホイール6号と5号の前輪を組みました 
2017/12/18 Mon. 23:33 [edit]

のむラボホイール6号の前輪を組みました。
昨日の 46 AEROの後輪の相方です。

エボライトハブ20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

つづいて、別件ですがのむラボホイール5号の前輪を組みました。

エボライトハブ20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みで

黒アルミニップルです。

↑黒スポーク黒ニップルの後輪が2本、
黒スポーク金ニップルの後輪が2本 すでに組めていますが
相方の前輪を4本組むべく
まずは60本(前輪3本ぶん)の黒CX-RAYを用意しましたが
組めたのは1本だけでした。
category: のむラボホイール
レイノルズレイノルズ(中編) 
2017/12/17 Sun. 23:59 [edit]
今日もレイノルズレイノルズ(たぶんストラトスと46エアロ)、
という段取りだったのですが 途中でつまづきました。
原因は私の勘違いです。
今日もホイー(以下略)。

お客さんから レイノルズのストラトス(たぶん)の後輪をお預かりしました。

↑このバルブ穴付近の補強っぽいカーボンは
LEWの流れを汲むうんたらかんたら。

赤いステッカーは お客さんの自作のようです。
日焼けしたNOLDSの跡がありました。

レイノルズオリジナルハブ20H 黒レース/CX-RAYヨンゼロ組みです。
このハブはフランジ幅が非常に広く寸法も優秀なのですが
11Sフリーボディが存在しません。
組み換えをご希望の理由は ヌルいどうこうより11S化のほうかもしれません。

組めました。

エボライトハブ20H 黒半リーダーヨンヨン組みです。
結線は あとでやります。

つづいて別件、お客さんから 46 AEROの後輪をお預かりしました。

スポーク穴の部分が特徴的な形のリムで、
46mm高の旧「46」とは 別物のリムです。

DT製20Hハブ 全黒エアロライトストレートヨンヨン組み相当です。
ハブ寸法が もう少しハイローであれば 多少はマシだったと思いますが、
反フリー側がヌルいです。
リムがフリー側に寄っているのではと疑いましたが
センターはドンピシャでした。
この後輪、私は24Hだと思っていたので
ブラッックハブ24H 黒半コンペヨンロク組みにするつもりでしたが
実際は20Hであり、ブラッックハブに20Hが無いので
エボライトハブ20Hが必要になります。
が、この時点で一旦在庫が尽きました。
再入荷分の注文で確保はしています。
また、20Hの場合 半コンペ相当よりも
半チャンピ相当で組んだほうがいいので スポークの番手も変更します。

フリー側から見たときに時計回りで 丁寧にバラしていき、
残った最後の2つのニップルです。
これらはまだ一切 回していません。
画像を撮ったのが反フリー側からなので
バルブ穴から時計回りに2つが残っています。

↑フリー側

↑反フリー側
どちらもスポークが長すぎです。
メーカーの完組みホイールですら こういうことがあります。
2つ前に組んだストラトスは 元々Tniのハブだったので
「レイノルズのリムで組まれた手組みホイール」であり
3.2mm対辺の四角、つまり逆さ汎用ニップルで組まれていました。
材質を しんちゅうからアルミにしていますが組み換え後も その点は同じです。
1つ前に組んだ(この記事の)ストラトス(たぶん)は
ナイロンのゆるみ止めが埋め込まれている
5mm対辺の六角アルミニップルで組まれており
組み換え後も使い回していますが、
リムとの間に長方形のワッシャーが噛ませてありました。
ワッシャーの長径側が リムの外周穴よりも大きく
表裏の区別がある形状だったので
それをきれいに仕込む仮組みに えらく時間がかかりました。
スポークをひととおり通し終えるまでの時間と
それ以降のニップル調整の時間で、前者のほうが長いくらいです。
この46 AEROの後輪は、ナイロンのゆるみ止め無し
5mm対辺の六角アルミニップルで組まれていますが、
スポーク長さの補正値がワッシャーありの場合の数値に
なっているのかもしれません。
ワッシャーで勘案する長さは ねじ2~3山ほどなので
それを含めても まだ長いのですが。


スポーク単体に手でニップルをねじ込んで、
ねじ山を使い切って どん突きになった状態が これです。
工具を使えば あと半周ほどは無理締めできますが、
これを見ると 元のフリー側が ほぼどん突きだったのが分かります。
リヤハブ待ちなので このホイールの作業はここまでです。
category: のむラボ日記
バレットウルトラさん 
2017/12/17 Sun. 03:54 [edit]

堺浜クリテで、友人がパンクしたので このバレットを貸したところ
その後 落車に遭ったので振れてしまった、とのことです。

↑明らかに曲がっているスポークがありますが、
これの両隣のスポークも曲がっています。

↑こやつら

結果を言うと、直せませんでした。
目印を付けている交換後のスポーク3本のうち
真ん中をキンキンに張っているのに 両隣は未だダルダル、
しかも さらに真ん中を張ることを要求する状態なので、
リムがポテチになっていることが判明しました。
なんとなく直せそうな気がしたのですが・・・。
(無理っぽい場合は 無理と言うのも早いです)

付いていたタイヤもバーストしてましたし、
つづいて見た後輪は 前輪以上に明らかにポテチでした。
なんでも、このホイールを取り付けていた
フロントフォークと後ろ三角がグチャグチャになっていたらしいです。
当店にバレットウルトラの 反った廃リムがあるので
お客さんに見せましたが、
それより こっちのほうが 多分ひどいという話をしました。
category: のむラボ日記
ASHIMAのセントラ ライトを仕入れました(後編) 
2017/12/17 Sun. 03:33 [edit]
助かった、という話があったので 続編です。

お客さんからチューブレスタイヤ、6穴ローター、スプロケットなどの
お持ち込みがあったのであったので取り付けました。
お渡しは翌日になったのですが、助かります。
チューブレスタイヤのエア抜けの監視が出来るからです。

無事 取り付きましたが このローター、
ステンレスの1枚ものではなく中心部がアルミになっている

SM-RT86というモデルで、
シマノ純正の6穴ローターとしては 最もグレードが上になります。
センターロックのアダプターは、
6本の固定ボルトでローターをアダプターに取り付けた状態のものを
ロックリングで固定するタイプと、
6つのピンをローターに通して
ロックリングで締めこむタイプのものがありますが、
DTやアシマのものは後者で、
シマノ純正のローターアダプターSM-RTAD05は前者です。
さらに、SM-RTAD05の場合はロックリングがBB型になります。
で、シマノのSM-RTAD05の注意点として
「SM-RT86には対応していない」というのがあります。
お客さんがお持ち込みされるローターが
SM-RT86だという可能性を失念しておりました。
で、調べました。

時間を巻き戻します。

外側の段付きヌスミの形が 丸ではなく金平糖になっているのが
シマノのアダプターが合わない理由です。
シマノのアダプターのリングが丸形状なので、
この段付きに きれいに収まらないのです。

↑内側の形状

6ピンのパーツを取り付けました。
トルクス穴になっている低頭ボルトを6ヵ所 ちまちまと
締め付けなくていいのは 楽です。

センターロックのスプラインのパーツを取り付けました。

合いました。
あつらえたように合っていますが、
時系列で考えると 合うようにあつらえたと考えるほうが自然です。
以上、もし ローターの品番を訊かずに
シマノのアダプターを仕入れていたら
取り付けができませんでした、というアシマのステマでした。
category: のむラボ日記
レイノルズレイノルズ(前編) 
2017/12/16 Sat. 23:16 [edit]

お客さんから レイノルズのストライクSLGの前輪をお預かりしました。

座屈でビードフックが広がり、使用不能になったので
リムを交換したいとのことです。
レイノルズのリム単品をどのようにして入手したのかというと、
まず 購入した経緯は某通販系完成車の付属ホイールとしてですが、
なんと日本のレイノルズの問屋さんが間に入って
レイノルズ本社に対してワランティを効かせてくれたということです。
これはなかなか すごいことでして、
普通は「ウチはレイノルズのホイールやってるけど
完成車の付属品としてのレイノルズは
その完成車ブランドに問い合わせてください」と言われて、
次に完成車の代理店のほうに問い合わせると
完成車とホイールの部分を入れ換えて 同じことを言われるという
丸投げのキャッチボールになる可能性が高いのです。
ここまでの対応になったのは、日本の代理店の方針ではなく
レイノルズ本社の方針なのかもしれません。
なお、お客さんは対応してくれたザック・レイノルズ氏を
レイノルズの関係者だと思っていましたが、
その人は レイノルズの問屋さんに勤めている
めっちゃ強い実業団選手で、名前が同じなのは たまたまです。

とにかく、リムがあれば 交換するという作業的な部分は何とかなります。
上の画像、組み換え前後のリム・・・ではなく
下は 組み換え前のストライクのリムですが
上は のむラボホイール7号のリムです。

組めました。
お客さんから聞いた話で大事なことを もうひとつ。
レイノルズのチューブレスリムのビードフックが
ETRTOの寸法から外れているので、
IRCが自社のタイヤの取り付けを控えてほしいと
お願いしている問題(→こちら)がありますが、
このストライクSLGに スペシャライズドのチューブレスタイヤを取り付けたところ
注意喚起している事例の通りに裂けたということです。
つづいて別件・・・の前に。

これはLEW(リュー)のカーボンホイールです。
ウィングハブ18H CX-RAY反ヌポークラジアル組みで
私が組んだものです。

この時点では「LEWのカーボンリム」というと これしかなかったので
モデル名は とくに無いのですが、これ以前だと
XNG!という ブランド名またはモデル名(どっちかは不明)でした。
XNG!はエックスエヌジーびっくり、ではなく「ザン」と読みます。
XNG!または 初期LEWリムの特徴として
「2パネル接合になっている」というのが挙げられます。

↑カーボンリムは いくつかのパネルを接いで作られています。
上の画像はZIPPの接ぎ目ですが、接ぎ目の横で リムを切断すると
接ぎ目の部分でバルーンの しわが寄っているのが見れます。
リムサイドの最外層に化粧カーボンを貼ってあって
接ぎ目が見えない場合でも、リムの外周側から判別できたりします。
このパネルの数はリムによって違いますが、
4・6・8枚あたりであることがほとんどです。
LEWのリムでは180°ぶんの半月状のパネルを
2枚 接合して リムにしていますが、
接合部分に補強のカーボンをかぶせてあるのが特徴です。
2つの補強のうち1つにバルブ穴をあけ、
補強の部分にのみ発泡ウレタンを充填してありますが
リムの重量バランスが2ヵ所で極端に重いので
ここには書きませんが ある面白い現象を観察することができます。
来店者の方でご希望があれば お見せします。
極端に重いというのは、パネル部分が軽いので
それに対して相対的にという意味であって、
リム重量全体だと280gくらいです。

リム幅は実測で17.2mm、アールも きつめなので
取り付け可能なタイヤは
ヴェロフレックスのセルヴィツィオコルセ(公称20Cの19C寄り・廃版モデル)、
コンチネンタルの公称19Cのコンペティション
またはポディウムTT(実測すると20C寄り)、
あとはTUFOの19Cか20Cのモデルくらいです。

補強は かなり厚いカーボンを貼ってあります。

よく観察したいので切りました。

↑補強直下以外の部分

↑補強直下の部分

切ったというのはホイールをつぶしたわけではなく、
カットモデルを別に持っています。
LEWですが、メーカーが倒産して
社長がレイノルズに招聘されたという経緯で
いまはレイノルズのホイール事業部という形に収まりました。

お客さんから、レイノルズのストラトスをお預かりしました。
LEWっぽい作りをしていた時代の初期レイノルズのリムです。

バルブ穴と

その対岸に 例の補強がありますが、

厚みはLEWと比べると非常に薄く、
補強というより重量バランスのために貼ってある感じです。

補強の直下に 接ぎ目が無く、

それ以外の位相に接ぎ目があるうえ 2パネル構造でもないので
初期LEWの見た目だけを一部引き継いだ別物になっています。

エボライトハブ20H 黒半リーダーヨンゼロ組みです。
左右異径組みは100/65%と いっぱいに効かせてますが
それでも反フリー側がヌルいので フリー側のスポークを使い回し、
反フリー側をCX-RAY4本組み結線ありで
組み直してほしいとのことです。
フリー側のスポークテンションは袋小路寸前、
センターずれほぼ無しなので
この条件下で私が組んでも同じようなホイールになります。
事実、組み換え後のフリー側のスポークテンションは
組み換え前と同じになりました。

組めました。

黒半リーダーヨンヨン組み結線ありです。
フリー側のスポークは使い回していますが、
長かったので2mmほど切っています。
その際、元ヌポークは組み換え後もヌポークに、
元反ヌポークは組み換え後も反ヌポーク通しになるよう注意しました。
そうする理由は 首元に付く曲がり癖が
ヌポークと反ヌポークで異なるためです。
組み換え前のニップルはフリー側と反フリー側で
銀と黒に分けていましたが どちらも しんちゅうニップルでした。
凝ったことしてるから 反フリー側のみアルミにしてるのかと思ったじゃないか。
組み換え後は すべて銀アルミニップルにしています。
以上、もうレイノルズで おなかいっぱいなのですが


まだ おかわりがあるよ!(さっさと組め)
つづく
category: のむラボ日記
ASHIMAのセントラ ライトを仕入れました(前編) 
2017/12/16 Sat. 04:57 [edit]
スプロケット型ディスクローター固定アダプターを仕入れました。

ディスクブレーキ関連の小物パーツを いろいろと出している
アシマの「セントラ ライト」というパーツです。


こういう構成になっています。

スプロケット型の固定方式になっていますが、

同社には セントラ XLというBB型のロックリングもあり、
上の画像ではシマノの純正BB型ロックリングを重ねていますが

↑ピンのカシメの頭と BB型ロックリングが干渉します。

↑代理店の画像より セントラ XLです。
ロックリング以外のパーツは セントラ ライトと同じに見え、
この方向から見る限りカシメとも干渉していますが
実際は うまい具合に避けてあるのでしょう。


先日のRS770フロントハブに取り付けられるかどうか
私の手持ちのローターで調べてみました。


カセットスプロケットの工具が使えることを確認しました。

全然 別件の話になりますが、
トレックのMTBの完成車に付いているホイールの振れ取りをしたので
記事用の画像を撮らせてもらいました。
ブースト規格だったので リヤハブは148mm幅/12mmアクスルです。
12mmなのはカセットスプロケットのロックリングの寸法の都合上
これ以上ハブシャフトを太くできないためだと思われます。

が、ロックリングはBB型でした。
ブースト規格のフロントハブは110mm幅/15mmアクスルなので、
フロントハブのローター固定リングは 必ずBB型になります。
1種類のロックリングで済ませるために
スプロケット型が使用可能なリヤハブにも BB型を採用したのでしょう。
スラムのMTB用リヤ12速コンポに
「XDドライバー」という スプロケットのロックリングの
寸法的制約を解消したフリーボディの方式がありますが、
ボスフリーのような構造をしており ある意味 先祖帰りです。
どうでもいいですが シクロクロスにブースト規格を持ち込むのは
勘弁してほしいです。どうなるのかは分かりませんが。
規格が乱立すると迷惑するのは ユーザーなので。
category: その他 機材の話
404 NSWさん 
2017/12/16 Sat. 04:05 [edit]

ZIPPのフルカーボンクリンチャーの新シリーズが
NestSpeedWeaponry、これはその404版です。
ネスト(巣)というのは自社工場を意味するらしいです。

超ワイドフランジ幅の太胴フロントハブ体を採用していますが、
フロントフォークによっては干渉する例があるので要注意です。


↑具体例
振れがあるので直してほしいとのことですが、

↑ゲージにうっすら当ててみる

↑ここだけゴクッと振れてる
曲がったスポークが混じっている系の振れに見えるので
この位相のスポークを調べたところ

曲がっている気がします。指でさすると かすかに分かります。

テンションを解放しました。

例の補修用CX-RAYストレートで修理します。
今回使うのは240mmまでカット可能な270mmですが、
元のスポークの長さが240mm台だったので
バテッドの境目がそれほど変わらずに済みました。

↑画像上が元のスポーク、下が補修用スポーク
ハブ側のプレーン長さは ほぼ同じです。

カット前提なので ねじ山がありません。

リム側のプレーン長さも ほぼ同じでした。


↑センタードンピシャ
エンドの見た目が左右同じなのでハブ胴まで見えるように撮ってます。

エンドの見た目は左右同じで 左右とも同じパーツですが、
シャフトには左右の区別があります。
これはZIPPのコグニションというモデルのフロントハブになりますが、
エンドを引き抜くのにハブ芯つかみ+バイスが必要な
圧入系ポン当てエンドになっています。
エボライトフロントハブやパワータップリヤハブなどが
エンドが手で取れる スカスカ系ポン当て、
DTのハブなどが 圧入系ポン当てになりますが
いずれの場合も玉当たり調整機構はありません。
このハブの場合は左側に波型のCリングを1枚噛ませてあり
それがベアリングのガタを ある程度吸収するようになっているので
玉当たり調整機構は無いですがガタが出にくくはなっています。
ちょっと違いますが カンパニョーロのウルトラトルククランクの
ベアリング周りに近い構造です。

ブレーキゾーンはカンパニョーロのD4C(Dirty Deeds Done Dirt Cheap)と
同じような処理がしてあり、ZIPPでの呼び名はショー ストッパーです。
ショー ストッパーというのは
「公演が一時中断するほどの拍手喝采」という意味です
「製品開発中に見つかって 発売を延期せざるを得なくなるほどの欠陥」
という意味もあります
ブレーキの制動音がうるさいことに対してツッコミを入れられない予防線として
拍手喝采と自嘲気味に称しているのであれば 相当にうまい手です。

↑ホイールの回転方向の指定があります。
ところで カンパニョーロのブレーキゾーンはD4Cではなく
AC3(All Conditions Carbon Control)でした。訂正しておきます。
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のむラボホイール1号を組みました 
2017/12/15 Fri. 22:13 [edit]

のむラボホイール1号を組みました。

前輪はエボライトハブ20H CX-RAY反ヌポークラジアル組み、


後輪はエボライトハブ24H 半コンペヨンロク組み結線ありで
フリーボディはカンパニョーロ用です。
category: のむラボホイール
新のむラボホイール2号を組みました 
2017/12/14 Thu. 23:33 [edit]

のむラボホイール2号を組みました。

前輪はエボライトハブ20H CX-RAY反ヌポークラジアル組み、


後輪はエボライトハブ24H 半コンペヨンロク組みです。
お客さんの体重が軽いということで
結線は鶏合え酢無しをご希望ですが、
私が組んだホイールであれば 後から結線することも可能です。

のむラボホイール2号に使っているリムですが、
従来の19.1mm幅のものとは別に
23.8mm幅のワイドリム仕様が 少し前に出ました。
それと同時期に19.1mm幅のリムが廃版となり、
20.5mm幅にマイナーチェンジしています。
旧2号のリムは当店在庫分が それなりの数あったのですが
それらも尽きたので 今回からは新2号のリムになりました。
新リムの公称重量は フロント用の穴数18・20Hが340g、
リヤ用の穴数24・28Hが336gとなっていますが、
4gの差を厳密に作り分けられるわけがないので
こういう場合は まとめて340gとしたほうがいいのではないかと思います。
まあどっちみち大本営発表なんですけども。
実測重量は平均で 旧リム(WH108)が347g、
新リム(WH199)が376gといったところです。
新リムの重量については、十分な本数の平均値ではありませんが
360g台のものは2割も無いのでは、という感じです。
旧リムのタイヤ張り面はアールがきついので
23C以上のチューブラータイヤの取り付けが やや不向きですが、
個人的には重量が軽い旧リムのほうが好みです。
併売じゃなくて廃版なので 無くなったものの話をしても仕方がないのですが。
他のホイールと履き替えたときにブレーキの調整しろが少なくて済む、
太いタイヤに合っている、座屈に強いなど
新リムのほうが現在のロードバイク事情に合っているのは確かです。
あと、今後は新リムで組んだ のむラボホイール2号であっても
呼称はそのままにしておきます。
新のむラボホイール2号と呼ぶのは
この記事の表題が 最初で最後です。
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ゾンダさん 
2017/12/12 Tue. 22:54 [edit]

知らぬ間にゴクッと振れが出ていたとのことですが、
曲がっているスポークが混じっている感じの
横振れっぽいので 調べたところ

↑曲がっているスポークがありました。

ニップルをゆるめて スポークテンションを解放しました。
そういえば輪行をしたときから振れてました、
と思い出したように言われましたが
「知らぬ間に」じゃねーじゃねーか。まあいいや。
こういう場合、
交換したスポークの箇所のニップルの調整だけで
直る場合が多いのですが、
その段階でも まだ妙な振れがあるので よく見たところ

ハブ付近で曲がっているスポークがありました。

↑交換したスポーク
ハブ付近で曲がっているスポークを お客さんに渡して
手で曲げ戻せるかどうか試してもらって、
ビクともしないのを 確認してもらいました。
手の力の静荷重で元に戻せない変形が、
衝撃荷重で起きているということです。
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