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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

レーシングゼロのリムを交換しましたた  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから レーシングゼロ コンペティツィオーネの後輪をお預かりしました。
自動車との接触で振れが出たということですが、
リムが反っている感じがあるので リム交換をすることになりました。

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ホイールをバラしたところ、フリー側のスポーク14本中1本が
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明らかに曲がっていたので これも交換します。

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レーシングゼロ コンペティツィオーネというモデルですが、
レーシングゼロのCULTベアリング版ではなく
レーシングゼロ2WAY-FITのCULTベアリング版になります。
なので リムの品番は2WAY-FITの現行版と同じで、
別売りのステッカーのみ コンペティツィオーネのものを貼ることで
同じリムを得られるのですが 比較的新しいモデルだからか
ステッカーの供給に やや時間がかかりました。

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組めました。
ハブもついでに見ていますが、とくに異常は無かったので
外側を洗うだけにしました。



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つづいて別件になりますが、
お客さんから レーシングゼロの後輪をお預かりしました。
こちらはリムが1ヵ所 ねじれたように曲がっており、
回転させると その位相で リムがビクッと波打ちます。

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組めました。
こちらもハブは異常なしでしたが、組んでいる途中で横ガタが出たので
玉当たりを締めています。

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どちらの後輪も フルクラムとカンパニョーロで たまに見られる
パリパリ系ねじ止め剤が塗布されていませんでしたが、
これはリムのC17化あたりから採用されている
ナイロンナットニップルであることと関係しています。
実際にかかる深さを調べたところ ねじ止め剤の塗布は不要と判断し
私のほうでも ニップル用のねじ止め剤は使っていません。

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ステッカーの「ハハハハハ > > >」みたいな模様ですが

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> > >の部分だけ銀色で鏡のようになっているので

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その部分のステッカーは銀色がベースになっています。

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XR331リムとRR411リムでホイールを組みました  

今日もホイー(以下略)。では ありません。
最終土曜日は定休日ですが、
ここ何ヵ月か 結局ホイール組みのために 店に出てきています。
今月は珍しく1日くらいは休めそうだったので、
店に出てきて 私物のホイールを組みました。
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DTのXR331というリムを仕入れました。MTB用のリムですが、
DTではMTB用リムのカテゴリー別に
XR クロスカントリー
XM オールマウンテン
EX エンデューロ
FR フリーライド
BG ビッグライド(ファットバイク)
の2文字をモデル名に冠するというルールとなっており、
XR331はXRシリーズの中でもとくにリム幅が細くなっています。
内幅/外幅(mm)で
XR331が20/23.5、XR361が22.5/26、
XR391が25/29となっており
29インチのXR331は シクロクロス用のリムとして使えます。

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形状はスタンズのアイアンクロスのような三角断面です。
アイアンクロスのリム幅は20/23.2なので
リム幅も形状も ほぼ同じということになります。
アイアンクロスが廃版となった今 ポストアイアンクロスとして
このリムが非常に有用だということが最近 判明しました。
なぜ 今までこのことに気付かなかったのかというと
DTの前の代理店さんでは 取り扱いが無かったからです。

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RR411dbとは違い、オフセットリムではありません。
ホイールに仕立てたときの理屈としては RR411dbのほうが上で、
あれはディスクハブ程度のオチョコ量であれば
半コンペで組んだときに結線不要だと 私が判定するくらいなのですが、
このリムをポストアイアンクロスと呼んでいい点 その1は
リム重量の軽さです。
29インチ仕様で公称380gですが、

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今回仕入れた4本は それぞれ373、373、381、382gでした。

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アイアンクロスの指定限界スポークテンションは930Nですが、
XR331はPHRワッシャーを使うこともあってか1200Nとなっています。

指定空気圧は アイアンクロスで45psi≒3.1気圧ですが、
DTのリムは リムの内幅とタイヤ幅で変動します。
XR331の場合 リムの内幅が20mmなので、
メーカーの表によれば 取り付け可能なタイヤ幅が28~62Cとなっていて
28Cで7.8気圧、62Cで2.9気圧となっています。
シクロクロスで履くであろう32Cでは 6.8気圧となっています。

ワッシャー込みのリム内径(ERD)が606mmだとありますが、
これはDT恒例の とんでもないウソです。実測しましょう。
私が考えるところのERDが 世間一般のERDとかけ離れていて
DTの示すERDこそが一般的な意味でのERDである可能性・・・は ありません。
昨日組んだENVEのリムですが、公称と実測のERDが0.3mm違いだったので
公称のほうを採用してホイールを組みました。
また、マヴィックが公表しているERDは 私の実測と ほぼ同じになります。
やっぱり DTがおかしい。

私がスポーク長さの計算に使うのはERDの半径ですが、
303mmというと あれですよ、
アンブロージオのネメシスや マヴィックのGEL280などの
(今となっては)超ローハイトのチューブラーリム並みの数値です。

で、このリムがポストアイアンクロス足りえる点 その2は、
リム内径がアイアンクロスと同じくらいなので
(アイアンクロスのホイールのスポーク長さが極端に間違っていない限り)
リムのお引っ越しができるという点です。これは助かる。

XR331には 28Hと32Hがありますが、28Hは買い増ししておきました。
なぜか ここに こういうこと書くと問屋さんの在庫が 一気に減る気がするんですよね。
問屋さんのリムの在庫は潤沢であるようで、さすがに買い占めは無理だったでよ。
そういえば以前に買い占めた14番12mm銀アルミニップルはまだ欠品中ですね。
いやー悪いことをした。


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後輪を組みました。
バルブ穴にドライバーを挿している理由は後述します。

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DT350ハブ28H 半コンペヨンロク組み結線ありで 金アルミニップルです。

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ディスク用リムなのにディスク用ハブでない、
これどーやって ブレーキかけるの?と言われそうですが
私が使うぶんには問題ありません。

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相方の前輪も組みました。
DT RR411リムです。
ブレーキゾーンがある リムブレーキ用のRR411には
オフセットリムと非オフセットリムがありますが、これはもちろん 非オフセットリムです。
ディスクブレーキ用のRR411dbだと、
前輪でも オフセットリムが理屈上 有効なので 非オフセットリムの仕様がありません。

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ブラッックハブ20Hで

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星のエアロスターブライトII型 反ヌポークラジアル組みで

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ニップルはバルブ穴から紫・緑・赤の順で
20Hだと3分割できないので7・6・7個ずつにしています。
ニップルの色を2色にすればホイールを回転させると 2色に見え、
3色だと 3色あるのが分かりますが(当たり前だ)、
この3色の この並びだと 3色以上あるように見えることがあります。
補色の関係を気にするなら薄い青を紫と緑の間に入れて
ニップルを各5個ずつにしたほうがいいかもしれません。

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バルブ穴にドライバーを突っ込んでいる理由について。
以前にも書いたことがありますが、DTのリムは
片側のステッカーの位相が バルブ穴直下とその対岸であった場合、
もう片側は90°ずらして貼ってあります。
これがオフセットリムであった場合、
リヤリムに使う場合の右側(フリー側)から見ると
バルブ穴の位相は ステッカー無しとなります。

ディスクハブとRR411dbリムで前後輪を組む場合、
前輪のオフセット方向を 後輪と逆にして組む関係上
前後輪のバルブ穴の位相のステッカーの有無が 必ず逆転することになりますが、
RR411非オフセットリムで前輪、RR411オフセットリムで後輪を組む場合は
フロントリムのバルブ穴直下にステッカーが無い側を右側にしないと
前後輪でバルブとステッカーの位置関係が違ってしまうということになります。
というわけで、今日の前後輪は どちらも非オフセットリムですが
「バルブ穴の位相にステッカー無しを右側」で揃えました。

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今回のリムに付属していたワッシャーは
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新型の前後方向のドットありだったので
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旧型を率先して消費したところ いい具合に無くなりました。

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リムテープはスタンズのチューブレステープを使っています。
ちなみに後輪は チューブ入りWOで使います。
XR331の外周側の穴が やたらと大きく、
RR411はそうでもなかった(バルブの呼び径より うっすら大きい程度)のですが
いずれにしても ハンダごての熱で バルブがギリギリ通る径に穴をあけています。

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スタンズのリムテープは、
幅の展開が21・25・27・30・33・36mmとありますが
当店で使うのは細い側2つの 21mmと25mmになります(上の画像)。

21mmの次が25mmというのは 妙に間がとんでいる感じがしまして、
もし21mmの次が24mmであったなら
全て3mm刻みの展開になるのに、というのと
当のスタンズのリムですら「これ23mmくらいが適正なんじゃないの」
と思う場合があり

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DTの23mmも常備はしています。
加圧による伸びでリムの形状に沿って貼りつく性能は
スタンズのほうが優れている気がするのと、
DTのリムテープはハンダごての熱で穴があかないので
当店では おもにスタンズのリムテープを使うことが多いです。

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ENVEの4.5 ARディスクリムで前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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ENVEの4.5 ARディスクというリムで前輪を組みました。

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リムサイドのステッカーは 純正で用意されたスペアパーツより
赤いものに貼りかえてあるようです。
スマートエンヴィシステムのロード用リムは
アスファルト(舗装路)用として作られていますが
このリムのみアスファルト/グラベル用となっており、
指定タイヤ幅も 他のモデルが全て23~28mm
(空力的に最適なのは25mm)であるところ
このリムのみ28~32mm(空力的に最適なのは28mm)となっています。

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指定タイヤ幅の下限が28mmとなっているのは、
リムの内幅が25mm(外幅は31mm)と非常に広いため
細いタイヤだと いわゆる引っ張りタイヤになり 危険だからでしょう。
あと、フックレスビードなのでチューブレスタイヤ専用リムになっています。
ハンプは突起ではなく 面ハンプで幅があるので
座屈の衝撃でタイヤが外れるのであれば
タイヤビードが面ハンプを乗り越えないといけないので
まず 外れることはないという構造のようです。
面ハンプの上に リム穴をあけたくないからか
リム中央に穴振り無しで リム穴を設けてありますが、

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それのせいで(大げさに描いてはいますが)
スポークの入射角と リム穴の芯がずれているので
内蔵ニップルを回す工具が かけにくくなっています。
今回はフロントリムなので49mm高、リヤリムは55mm高なので
リヤリムのほうが多少 作業性がいいかと思われます。

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のむラボホイール2号のリムですが、2017年から 少しリム幅が広くなりました。
旧19.1mm幅リムでは 外周側の穴に穴振りが無かったところ
新20.5mm幅リム(上の画像)では 穴振りが設けてあります。

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これはDTのRR411dbリムですが、
ハンプ無しとはいえ タイヤビード直下に リム穴があります。
このリムだけ前述2種類のリムと違うのは、
スクオルクスニップルのトルクス山をつかんで 外周側からニップルを回すこともできますが
内周側から普通に調整できる外出しニップルなので
リムの外周側に強烈な穴振りを設ける必要は無いという点です。

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ハブはドイツのニューメンというメーカーの
エボリューション SL ストレートプル CL というハブで、
同社のロード用ハブは この1モデルのみです。
どーでもいいことですが、
ロゴが逆さになっても読めるのは リムのENVEと同じです。

同社には、MTB用に 首折れスポーク用のエボリューションSLというモデルがあり、
それのストレートスポーク用のモデルがエボリューションSLストレートプルで、
これらのハブは いずれもローター固定が6ボルトであるところ
センターロック(CL)台座になっているのが
ロード用のエボリューションSLストレートプルCLとなります。

MTB用のエボリューションSLストレートプルは
28H仕様のみという思い切ったラインナップで、
MTB用なのでリヤ148mm(BOOST規格)や
スラムXDフリーボディなどの仕様もありますが、
ロード用のエボリューションSLストレートプルCLは
24H仕様のみでフロントハブが100×15mmのみ、
リヤハブが142×12mmのみの仕様となっています。
なぜ ロード用のスルーアクスルなのに15mm径なんだ、
という話は あとで書きます。

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左右とも黒CX-RAYストレートスポークで組みました。
左右2クロス組みなのはハブの意向なので 私のほうではどうしようもありません。
最終交差は 編む編まないを選択できますが、
左右とも編んで 反ローター側のみ結線しました。

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このフロントハブ、15mmスルーアクスルですが
エンドの穴のフチを面取りしてあり
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ごく薄いツバの付いたアダプターを圧入することで
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12mmスルーアクスルに変換できます。

ということは、ローターの固定方式が6ボルトになってもいいなら
28Hハブ欲しさに MTB用のハブでディスクロードやシクロクロスの
ホイールを組むこともできますし、
BOOST規格でないなら24Hのハブ欲しさに
ロード用のハブでMTBのホイールを組むこともできるはずです。

MTB用のハブは使用状況を想定して
ロード用のハブよりシールを強くしてある、とか
ベアリングを大径にしてある、などの作り分けも無さそうです。
メーカーサイトによれば ロード用のハブのみ
フリーボディのスプラインに肉抜きがあり それが作り分けポイントなのですが
今回 お預かりしているリヤハブは肉抜き無しのスプラインでした。

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レーシングゼロさん  

お客さんから レーシングゼロの後輪をお預かりしました。
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振れていますが、スポークの変形に起因する系の振れっぽいので
よく見たところ・・・

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振れの直下の位相のスポークに傷があるので
これが原因のようです。

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交換しました。

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↑交換したスポーク

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曲がってます。

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フルクラムとカンパニョーロのアルミスポークですが、
ごく初期のレーシング1のスポークを除き スポークヘッドに刻印があり
同じ刻印であれば フルクラム・カンパニョーロともに 同じ長さであるという法則があります。
で、今回のレーシングゼロのスポークの刻印ですが

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「70」って なんやねん。見たことないぞ こんなん。
お休み位相のリム穴 且つメガハイローフランジ以降の
レーシングゼロのフリー側のスポークは在庫があるので、それで直しました。
もちろん この「70」と同じ長さです。

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レーシングゼロ 2WAY-FITさん  

お客さんから レーシングゼロの後輪をお預かりしました。
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リヤメカを巻き込んで フリー側のスポークが曲がったとのことです。

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↑ここですね。
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打痕もあります。

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直しました。
スポーク1本で全て受け止めたようで、要交換なスポークは1本だけでした。
交換したスポークのニップルだけの調整で ほぼ振れ取りが終わり、
作業前の状態に大きな横振れがあったので 暫定センターを見ていないものの
スポーク交換と振れ取りをした時点で センタードンピシャだったので
リヤメカを巻き込む寸前の状態は
センタードンピシャで ほぼ振れ無しだったはずです。

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↑交換したスポーク
1本で全て受け止めたからか、えらく曲がっています。
DSC06950amx9.jpg
↑打痕

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レーシングゼロさん  

お客さんから レーシングゼロの後輪をお預かりしました。
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後輪が振れているとのことですが、ゴクッと大きく振れている箇所があり
単なる振れではなく スポークの変形が疑われます。

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↑このスポークが曲がっているはずです。

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交換しました。

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↑交換したスポーク
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前後方向には ほぼ曲がっておらず、
左右方向の変形も スポークテンションで伸ばされていたので
見た目では分かりませんでしたが、
横振れには出ていたので 見抜けました。

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前輪のスポーク量について  

スポーク量というのは私の定義で、
スポーク比重の%の数値×スポーク本数で表されます。
書こうと思ってたことは 過去の記事(→こちら)で だいたいすでに書いてましたが
今回は とくに前輪のスポーク量について。
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ひとつ前の記事で CXで前輪を組んでいますが、
CXのスポーク比重は100.3%、CX-RAYだと64.5%です。
計算しやすいように 普段は100%と65%とすることが多いですが、
今回も それでいきます。

DSC06942amx9.jpg
リムブレーキ用(非オフセットリム)のラジアル組みの前輪が
最も単純なので それで考えますが、
CXで20Hの前輪のスポーク量は 100×20で2000となります。
これと同じスポーク量は、CX-RAYだと30.7になるので
CXの20Hと CX-RAYの30.7Hは
重量がまったく同じ前輪ということになりますが、
現実的に近いところで概算するということで
CXの20HとCX-RAYの32Hが同じ(くらいの)重量だとしておきます。

これらの前輪、どっちが優れているのかというと
20Hのメリットは空気抵抗が少ないということになります。
デメリットは同じ首下2.0mmに対してスポーク1本当たりの負担は
20Hのほうが大きいので スポークとびのリスクが高いということが考えられます。
経験的には 20H程度では頻繁にスポークとびは起きませんし、
完組みホイールメーカーであれば ストレートスポークを採用すれば
ほとんど気にしなくてもいいくらいの要素になりますが。

私は、同じスポーク量であればスポーク本数が多いほうが有利だと考えています。
じゃあ極論して スポーク量2000なら スポーク比重10%×200本がいいのか、
そこまでいかなくとも スポーク比重50%×40本ではどうだ、と言われそうですが
現実に そんなスポーク比重のスポークがあったとしても
ホイールを組み切るまでにプツンと切れるか うにょーんを起こします。
なので「スポークが うにょーんを起こさない範囲のスポーク比重で
本数をなるべく多く」というのが結論になります。

現実的な範囲で なるべくカッチリとホイールを組む場合、
現状の材質と製法では スポーク比重65%の丸バテッドではダメ、
同じ65%の扁平バテッドならOK、ということが経験的に分かっています。
過去に何度も書いていますが 私がCX-RAYに期待しているのは
扁平形状からくる空力特性が第一義ではなく、
加工硬化からくる うにょーんの起こりにくさです。
CX-RAYのようなスポークは降伏点が高い反面 そこから破断点が近い
(うにょーんを起こしたすぐ先でバツーンと切れる)と思われるのですが、
そこに至るまでに リムやニップルのほうが先に耐えられなくなるので
実質 青天井ということになります。

で、例えば前輪を組むにあたり CX-RAYのラジアル組み一択であるとして
スポーク本数がどれくらいなら ほとんどの人に
「ヌルい」と言われずに済むかといえば、これも経験上 分かっていて20Hになります。
18Hや16Hで ヌルいと言われずに済むには
それなりのスポークの短さ(リムの高さ)が必要になります。
スポークの短さ=リムの高さとは限りません。
700Cリムだけで考えればそうですが、
700Cの80mm高リムと 24インチのローハイトリムは
スポーク長さが同じくらいになります。

コリマやロルフプリマは スポーク数を少なくしたホイールに
こだわる傾向がありますが、
これらのメーカーの650Cホイールは
700Cより少ないスポーク本数にする傾向があります。
また、スポーツ小径車のホイールでは
極端にスポーク数が少ない例も見られます。

ですが 700Cリムに限ってスポークの短さ=リムの高さ、で いいとしましょう。
CX-RAYの20Hでスポーク量1300の前輪は
リム高にかかわらず(ローハイトリムでも)
ほとんどの人にヌルいと言われないことが 経験的に分かっています。
シマノの前輪で、悪い意味で ぶっ飛んでいる要素が
ローハイトリム(C24)でも16Hにしていて
スポーク比重65%×16Hでスポーク量1040になっているという点です。
リム高が60mmくらいであれば とくに問題は無いと思いますが・・・。
スポーク量1040は CXの10Hに相当します。
UCI規定で ホイールは16H以上でなければならないというのと、
風洞実験での結果を重視し過ぎた結果です。たぶん。

シマノホイールばっかり叩くんじゃねえよ レーシング3(16H)や
キシリウムエリート(18H)も同じような本数だろうが、と言われそうですが
これらのホイールは リムが400g未満の軽量リムでは無いので
スポークテンションで横振れが蛇行する現象が観測されませんし、
今回の論旨のスポーク量に関しても
むやみに細いスポークを使ってはいません。
スポーク比重やスポーク量という のむラボ用語では把握していないでしょうが、
私と同じ概念を より高次で把握しているものと思われます。
コリマ、カンパニョーロ/フルクラム、マヴィックなどは
明らかに「猫も杓子もCX-RAY」という考えから脱したホイール作りをしており、
後輪の話になりますが レイノルズやZIPPの後輪がヌルいのも
左右CX-RAYという仕様にあるのではと思います。
私が組み直して「前より悪くなった」と言われたことが無いからな!

で、ここ2~3年 前輪に関して
考えを改めるというほどではありませんが 思い直したこととして、
スポーク量1300の前輪がヌルいと言われないからといって
それ以上のスポーク量の前輪が悪いというわけではないのでは?
ということがあります。

なので私物の前輪として CXで20Hの のむラボホイール1号や
CX-RAYで24H(スポーク量1560)の のむラボホイール4号などを
組んで使ってみましたが、乗り手の条件次第では
重量と空力のデメリットを超えたメリットを見い出せるのではと
考えるようになりました。
いや、今までの のむラボホイールのスポーク量1300の
ラジアル組みの前輪がダメってわけではないですよ念のため。
前輪をタンジェント組みにする、というのも
ラジアル組みに対してスポーク量が微増
(穴数や組み方により変動するものの
スポークの重量=長さの総延長が 約4%増)になりますが
あるいは場合によっては ラジアル組みよりこっちのほうが好き、
という人もいるかもしれません。

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↑これは試作品の のむラボホイール5号ですが、
普通の のむラボホイール5号も持っている ある選手に2ヵ月ほど貸したところ
こっちのほうが はるかに硬くて走る、と言われました。
ちなみに乗鞍で1時間切るくらいの脚はある選手です。
乗鞍で1時間切るくらいなので
体重が重いのでホイールの硬さが合った、というわけではありません。

前輪はHB-9000 24H CX-RAYヨンヨン組み、
後輪はレコードハブ 32H 半コンペヨンロク組み結線ありですが
リヤハブはCULT化、フロントハブも少しいじってます
(こちらはセラミックベアリング化ではない)。
ハブの単純な重量もエボライトハブのほうがずっと軽いですし、
スポーク本数も普段組んでいる のむラボホイールの本数より
(とくに後輪が)多くなっていますが、
重量増になる要素を なるべく高剛性化に反映されるよう振ったつもりです。
じゃあこれを量産すればいいじゃんと言われそうですが
これ、書けない部分も含めて異常にコストがかかっているので安く売れません。
前後輪で24/32Hでエボライトハブで組めば 近いものは組めると思いますが・・・。

ひとつ前の記事のCXで組んだ のむラボホイール2号のお客さんですが、
私が組んだホイールを何ペアか持っておられますが
いつも「ひたすら硬く組んでくれ」と仰るので CXで組んだ次第です。

ちょっと前に のむラボホイール1号の前輪を
タンジェント組みで組んだ お客さんからも(それだけが原因かどうかは分かりませんが)
つい先日 硬さの感触がいいと言われましたが、
タンジェント組みは クラシカルな見た目が
最近のロードバイクに合わないと思われているようで
選択肢として提示するのが やや憚られます。
それに先ほど書きましたが、そもそもスポーク量1300のラジアル組みで
とくに不満が無いという人が大半です。
ディスクブレーキの普及で タンジェント組みの前輪を
ロードバイクに取り付けるということに対する抵抗感は減ってくるかもしれません。

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↑これも私が使わない私物で、
のむラボホイール5号のエボライトハブ24H CX-RAYヨンヨン組みの前輪です。

以上、スポーク量が どうこう言ってますが
スポーク比重をあえて増やすか タンジェント組みにするか
スポーク本数を増やした前輪もいいですよ、という話でした。

サピムのCXですが、スポーク比重100%の扁平スポークで
唯一 安定供給がされているスポーク(少なくとも当店の範囲では)なのですが、
日本の問屋さんの在庫が銀のみで最長長さが278mm、
これは のむラボホイールでいうと1号が組めて5号が組めない長さになります。
黒は在庫限りということで ごくわずか在庫はありますが、
有用な長さが全滅しています。
なので のむラボホイール5号の前輪でスポーク量を増やす場合
本数と組み方のほうで やるしかありません。

CXに関しては 近い将来、16Hの前輪を組むのに助けてもらうことになる予定です。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール2号の前輪を組みました  

のむラボホイール2号の前輪を組んだのですが、その前に。
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当店でエボライトハブの在庫切れ対策として仕入れていたブラッックハブですが、
仕様としては フロントハブがノヴァテック291=Tniエボハブ、
リヤハブがノヴァテック482SL=Tniエボライトハブに相当します。

ハブ胴にロゴ無し、エンドの部分が黒というのがTniのハブとの違いですが、
ハブ胴にロゴ無しというのが レイノルズやZIPPの組み直しのときに
有用というわけで リヤハブがみるみる使われていき
少し前に完売しました。スポット入荷なので再入荷の予定はありません。
フロントハブは まだあります。

ブラッックハブには もうひとつ特徴があり、
フランジ穴が扁平エアロスポークを通せるスリット穴になっているので
サピムのCXなどが使えます。

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のむラボホイール2号の前輪を組みました。

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ブラッックハブ20H CX反ヌポークラジアル組みです。

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スポーク量の話を書こうと思いましたが
長くなりそうなので 別記事で。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール5号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の後輪を組みました。
最近 のむラボホイール5号を組みましたばっかりじゃねーかと
思われてそうですが、オーダー順なので 仕方がありません。

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エボライトハブ24H 黒半コンペヨンロク組み赤アルミニップルです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール5号の前輪を組みましたた  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の前輪を組みましたた。

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エボライトハブ20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みで
赤アルミニップルです。
一昨日も同じ構成のホイールを組んでいますが もちろん別件です。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール5号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号を組みました。

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前輪はエボライトハブ20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組み、

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後輪はエボライトハブ24H 黒半コンペヨンロク組み結線ありで

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青アルミニップルです。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール5号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号を組みました。

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前輪はエボライトハブ20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組み、

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後輪はエボライトハブ24H 黒半コンペヨンロク組み結線ありで

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赤アルミニップルです。

category: のむラボホイール

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ライトバイシクルのカーボンリムで後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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先日組んだ前輪の続きで、
DT240S BOOSTリヤハブのシマノフリーボディを
スラムXDに変換しようとしたところ
パーツが足りないので ホイール組みを断念した件です。

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DTでは フリーボディ+右エンドのセットをローターキットと呼んでいますが、
お客さんからお預かりしたローターキットの袋に右エンドが入っていないので
XDフリーボディへの変換ができませんでした。
袋に入っていなかった原因は お客さんの紛失ではなく
最初から そうだったとのことですが、実店舗(ショップ)か海外通販のどちらで
購入したのか訊いたところ 前者だそうです。
というわけで、当店で 右エンドのみ取り寄せました。
念のため書いておきますが、本来 この部分だけの販売単位はありません。
どうやったのかは秘密です。

で、XDのフリーボディを同梱されていたものの
現状はシマノで使うつもりだということなので
シマノのローターキットに戻してホイールを組みますが、
調べておきたいことがあります。
ローターキットには右エンドが付属するわけですが、
これが たとえばシマノ10Sクイック式とシマノ11Sクイック式では
右エンドの長さが異なるので
変速調整の位置とホイールセンターが変わります。
なので もし今回 シマノ用ローターキットで後輪を組んだとして、
お客さんのほうで後日 スラムXD用のローターキットに変換したときに
変速調整はともかく ホイールのセンター出しを要するようであれば
ちょっと面倒なことになるわけです。

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スラムXDのローターキットを取り付けた状態の
オーバーロックナット寸法を調べました。
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BOOST規格なので公称148mmのはずですが、
実測で147.9mmといったところです。

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シマノ用フリーボディに戻しました。
ここで重要な前提として、240SのBOOSTハブでは
フリーボディの規格にかかわらず 左エンドは同じものになっています。
左エンドを 寸法が違うものに交換するわけではないということです。

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測りました。

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148.0mmです。
なので誤差の範囲、少なくとも この2つのローターキットの交換で
ホイールセンターが狂うことはありません。
DTのリヤハブですが、ポン当ての圧入が きつく入るので
ホイールをフレームに固定して経年使用すると
手の力だけではフリーボディを外すことができなくなり
ハブ芯つかみという工具が必要になります。
今回のハブ単体の段階では 手の力でフリーボディの交換ができました。
つまり、クイックなりスルーアクスルなりで ハブを固定した際の圧縮による
寸法的な縮みも勘案すると 計測上の0.1mmの違いに意味はありません。

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というわけで この袋は スラムXDのフリーボディではなく、
ローターキットとして お客さんにお渡しします。

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組めました。

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DT240S 12/148mmハブ28H 半コンペヨンロクJIS組み結線ありです。

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オフセットリムには見えませんが、
右をこっちにしろという指示には従っています。

そう言えば前輪の記事のときに、このリムには秘密があると書きました。
秘密というほどのことではないのですが、
このRM29C06というリムには スタンダードとフライウェイトという
2つの仕様があり、今回の前後輪はどちらもフライウェイトです。
指定スポークテンションは変わりませんが
制限体重がスタンダードが100kg、フライウェイトが90kgとなっており
公称重量がスタンダードで360g、これでも十分に軽いですが
フライウェイトはなんと280gです。

27mm幅のワイドリムで、フックレスとはいえ チューブラーと違い耳がある、
そんなリムで実測300gを切っているというのは信じ難く
実際に重量も量ってあるのですが、よく考えれば
それをここで晒したところで 私に何の得もないので
やっぱり晒すのはやめておきます。
↑うわこいつかんじわるい














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オ待タセシマシタ!コチラノ画像ヲ ゴ覧クダサイ!

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前輪二使ッタ りむデス!
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後輪二使ッタ りむデス!
↑やーめーろー!

category: のむラボ日記

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シクロクロスのホイールを組みましたたたたたた  

9月20日(木)は お休みをいただきますと言ったな・・・。あれは嘘だ。
というわけで 一昨日もホイー(以下略)。
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店に篭ってホイール組みに専従し、シクロクロス用のホイールを組みました。
シクロクロス系のバックオーダーは これらで全てではないですが、
残りも なんとか9月中に組み終えたいところです。

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まずは1ペア目。TniのCX22リムでホイールを組みました。
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CXの名の通り シクロクロス用としてワイドリムになっていて、
リム高22mmのCX22がチューブラーリム、
CX22にビードフックが付いて その都合上
リム高が28mmになったWOリムがCX28となります。
厳密にはCX22はリム幅23.2mm、CX28だと23mmなので
耳以外 完全に同じリムというわけではありませんが。
CX28は公称490gとリム高なりには やや重めですが
CX22は415gと そこそこ軽量です。

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HB-RS400 28H CX-RAYヨンヨンイタリアン組みです。
ハブはシマノのグレード外グレードのRS400で、
以前にも書きましたが アルテグラ以下のハブには無い28H仕様があります。
アルテグラも6600系までは 24Hと28Hがあったのですが・・・。

カートリッジ式ベアリングと違いカップ&コーン式のハブは
鋼球が大きいのとグリスアップができることで
シクロクロス特有のダメージに強いハブになります。
さらに より高いシール性能を求めると
28Hの場合 デュラエースになりますが、値段が全然違います。

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後輪も組めました。
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FH-RS400 28H 半コンペヨンロク組み結線ありです。



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つづいて2ペア目。
スタンズのアイアンクロスリムと シマノのRS505ハブでホイールを組みました。
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HB-RS505 28H 黒半コンペロクヨン逆イタリアン組み結線ありです。
アイアンクロスリムは当店の在庫分で、
昨シーズンの終わりあたりに買い占・・・仕入れたリムを
お客さんが取り置きしていたものになります。

RS505のハブですが、こちらもグレード外グレードで
RS400のディスクハブ仕様と見ていいです。
クイック式ディスクハブの上位モデルとしてCX75がありますが、
どうしたわけかCX75のハブは すでに廃版、
当店でもお客さんの予約分に充当できるだけの数は
なんとか買い占・・・仕入れてありますが 今後の入荷はありません。
というかクイックのディスクハブの上位モデルを
早々に切るのは とんでもない悪手です。
そんなことしてもシマノの完組みホイールが売れるわけじゃないのにな。
CX75ハブは28H「のみ」の仕様でしたが
RS505ハブは28・32・36Hの展開です。
私としては 28Hがあればそれでいいのですが。

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後輪も組めました。
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FH-RS505 28H黒半コンペヨンロクJIS組み結線ありです。
シクロクロスのフレームですが、クイック式の場合
ハブのオーバーロックナット寸法が130mmのものがあり、
お客さんのフレームが130mmでないのは確認済みです。

追記:ハブが135mmで フレームも135mmです。
フレームが130mmだと書き違えをしていました。
コメントありがとうございました。


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お客さんの希望で 右側から見てバルブ穴を起点に時計回りに
ニップルの色を 金・水色(ターコイズ)・緑で3分割していますが
28は3で割り切れないので 金9個 水色9個 緑10個にしています。



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最後に3ペア目。
DTのRR411dbリムでホイールを組みました。
ディスクハブの場合 前輪にもオチョコがありオフセットリムが有効なので
リムブレーキ用のRR411と違い RR411dbにはオフセットリム仕様しかありません。

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HB-9010 28H 黒CX-RAYロクヨン逆イタリアン組み結線ありです。
先ほどのアイアンクロスは 非オフセットリムで左右異径組み、
こちらはオフセットリムで左右同径組みですが、
ディスクハブ程度の(フリーハブほどではない)オチョコだと
スポークテンション(第2STではない)の左右の是正度は
前者のほうが大きい気がします。

というのも 結線が必要っぽいかどうかの雑感において
アイアンクロスで半コンペ→してもしなくてもよさそう(でも やる)
RR411dbで全CX-RAY→やったほうがよさそう(なので やる)
といった感じになるからです。
RR411dbで半コンペだと 結線は(私の思うところでは)おそらく不要です。
別に やってもいいのですが。

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シマノのハブでは、クイック式のハブだとクイックが付属します。
スルーアクスル式だと スルーアクスルは付属しません。
フレームやフォークによって シャフト部分の長さ、
レバーの首下がテーパーか平面か、
回すだけのスキュワーか 最後に倒す式のレバーかどうかなど
仕様が多岐にわたるからでしょう。

12mmスルーアクスルの場合は、ローターのロックリングが
スプロケットのロックリング工具で締めるタイプとなり
それがローターに付属するので ハブにはロックリングが付属していませんが、
フロント15mmスルーアクスルの場合のみ
ホローテックBBの工具で締めるタイプのロックリングである必要があるので
ロックリングが付属しています。

「前後でローターの固定工具を同じにしたほうがいい」という考えからか
MTBの完成車に付属しているホイールの場合は、
リヤ12mmなのに フロント15mmと合わせるために
BB工具式のロックリングが使われていることも多いです。

XTRハブである理由について。
お客さんのシクロクロスのフレームセットが
スルーアクスル化の過渡期のモデルなので
フロントがMTBと同じ15mmスルーアクスル、
リヤが135mm幅のクイックという仕様で、
28Hのリムで前輪を組みたいものの
シクロクロス用のハブは フロントが12mmスルーアクスル仕様しか無く
15mmスルーアクスルのMTBのフロントハブで組むしかないのですが
28HがあるのがXTRだけだからです。
もし XTに28HがあるのであればたぶんXTにしています。
M9000系XTRの28Hハブも あとから追加された仕様で、
発売当初には ありませんでした。
といってTniのディスクハブにするとローターの固定方式が
センターロックではなく6ボルトとなるので却下、
クリスキングやDTのハブは XTRより価格が高い・・・など
(DTの350ハブの15/100mmだと XTRよりは安いですが)
いろんな条件を勘案するとXTRがいいということになりました。

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後輪も組めました。
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当店最終在庫分のFH-CX75 28H 黒半コンペヨンロクJIS組み結線ありです。

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お客さんの希望で赤アルミニップルにしています。
画像のリムのステッカーに「PHRワッシャーを使え」とあるので

DSC06884amx9.jpg
従っていますが、厳密にはDTのPHRワッシャー付きのリムは
スクオルクスニップルで組まないといけません。

DTの赤ニップルですが「濃い赤」に移行したっぽいので
薄い赤を保護対象にしますと 少し前に書きましたが
直近で仕入れた3箱は 3箱とも「薄い赤」でした。
どっちなんじゃあああああああああ
一応、現状は 濃い赤を使っていきますが
ひとつのホイールで 濃い薄いを混ぜることはしません。

DSC06888amx9.jpg
スクオルクスニップルは15mm長さですが、
外周側から回せるトルクス形状の突起で3mm長いだけで
リムから飛び出す実効長さは 12mmニップル(上の画像右)と変わりません。
では それ以外12mmニップルと同じなのかというとそうではなく、
ニップルとリム(ワッシャー)との接触面の丸みが従来のニップルと異なっています。

スクオルクスニップルで ワッシャー不要の他社のリムを組むのも可能ですが、
一応 PHRワッシャーとの組み合わせに特化した仕様でもあるようです。
スクオルクスニップルには銀と黒があるので
そのどちらかの色で組む場合はスクオルクスを使いますが、
それ以外の色のニップルで組む場合は お客さんの希望を取って
12mm長さのカラーニップルで組むことにしています。
以前にも書きましたが(→こちら)、PHRワッシャーと首下の曲面がスムースに合うのは
むしろ通常ニップルのほうです。
なお、リンク先の記事中では スクオルクスニップルのことを
メーカーサイトの表記からスフェリカルニップルと呼んでいます。

DSC06887amx9.jpg
PHRワッシャーですが、最近 変わった仕様として
リムの前後方向に合わせる目印の黒いドット付きのものが出てきました。
少し前のリム内の赤ニップルの画像にあるのもドット付き版です。
リムに付属のワッシャーは、現在 新旧 入り混じっています。

ホイールの仮組み時に リムの内側のアールに ぐるんっと誘導されるので、
ワッシャーの前後方向を あえて左右方向にするようにわざわざ組まない限り
間違った向きで取り付けることはないですが、
ニップルの回転で多少 供回りはします。

DSC06885amx9.jpg
↑画像左が初期状態、右が正しい向きでニップルで加圧した後の状態です。
真上からだと分かりにくいですが

DSC06886amx9.jpg
結局、おわん状に変形するので(もちろん向きの指示には従いますが)
完全に前後方向にキッチリ合わせきることに固執する必要はありません。

DSC06891amx9.jpg
↑おわん状に変形して以降は、ニップルの回転方向に多少ずれます。
ついでに書くと この傾向はスクオルクスニップルのほうが ひどい気がします。

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↑フロントリムに付属のPHRワッシャーは ドット無し版でした。

category: のむラボ日記

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お休みをいただきます  

本日9月19日(水)は定休日ですが、
9月21日(金)に のっぴきならない用事があり お休みをいただきます。
なので ついでに明日の9月20日(木)も お休みをいただくことにしました。
申し訳ありませんが よろしくお願いいたします。
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category: のむラボ日記

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蝶穴  

お客さんから ミヤタのクリックフォールディングという
折りたたみ自転車の後輪をお預かりしました。
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↑後輪だけのお持ち込みではなくて、
乗って来られたバイクから外した状態です。

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スポークが2本とんでいます。

DSC06833amx9.jpg
この件を記事にするバリューは ここです。
先日、内装3段変速のママチャリの後輪を組み直しましたが
そのリヤハブのフランジ穴について「通し式の丸穴」であると書きました。
もうひとつの仕様が「引っかけ式の蝶穴」なのですが
実物の画像を たまたま撮る機会があった次第です。

DSC06834amx9.jpg
直しました。
スポーク比重が違うスポークを混ぜるのはよくないので
周りのスポークと同じ14番プレーンのDTチャンピオンにしています。
画像では分かりにくいのですが、
交換したスポークは 同じ側の最終交差2本ではありません。
左右別の ともに反ヌポークで、横から見る限り最終交差っぽく見えているだけです。

追記というか謝辞:
先日の記事で、首下13番のストロングを使ったことについて 同業者の方から
14番プレーンのスポークに 首下スポークワッシャーを入れて組むという方法
(もうちょっと具体的に書いてありましたが コメントされた方の
メシノタネコードかも知れないので詳しくは書きません)も
非常に有効だというコメントをいただきました。
ありがとうございます!参考にさせていただきます。

category: のむラボ日記

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ローヴァルのSLX24を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから、ローヴァルのSLX24というホイールをお預かりしました。
どーでもいいことですが、ひとつのラベルの中で
メーカー名とモデル名の文字の向きが逆なのは珍しいかもしれません。

DSC06847amx9.jpg
DSC06856amx9.jpg
ローヴァルブランドのホイールですが、
仕様としては汎用材料だけで組まれた 廉価帯の普通のホイールで
完成車の付属品です。

メーカーやブランドが主張したいことが盛り込まれていない
普及グレードの製品、という意味では
フルクラムだけど2:1組みになっていない レーシング5LGや
マヴィックだけどイソパルス組みになっていない アクシウムのようなものです。

ローヴァルは かつて存在したフランスのホイールブランドですが、
現在はスペシャライズドに買収された名前だけのゾンビブランドでして、
代理店の日本語表記も「ロヴァール」なのは知っているのですが
それより先に そもそもローヴァルと呼ばれていたので 私はローヴァル呼びをしています。
元祖ローヴァルについては(→こちら)をどうぞ。

で、今回のホイールですが お客さんいわく
力が吸い取られるような感じがするとのことです。
というわけで 私のメソッドで組み直すことになりました。

DSC06849amx9.jpg
リムの横を触っていて気になったこととして、
このリムは ブレーキゾーンが厚く張りだすような切削仕上げをしてあるのですが
上の画像の箇所は 他の箇所より厚みがあり、

DSC06850amx9.jpg
同じ位相の反対側では だいたいツライチになっています。

DSC06851amx9.jpg
↑誇張して描くと こういう風になっているということです。
リム幅が位相によって変わるわけではないので ホイール組みに支障はありませんが。

DSC06852amx9.jpg
前輪の元の状態は 20Hハブ 黒全コンペ反ヌポークラジアル組み
黒しんちゅうニップルです。
テンションは そこそこ張ってあります。

DSC06854amx9.jpg
組めました。

DSC06855amx9.jpg
組み直し前と同じハブ20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組み
黒アルミニップルです。
組み直し前よりは カッチリとなるように組んだつもりですが
スポークとニップルの軽量化のほうが大きいかもしれません。

DSC06853amx9.jpg
リムの重量ですが、500gくらいあると思っていましたが
完成車付属のホイールに使うようなリムとしては 軽いほうでした。

DSC06857amx9.jpg
後輪の元の状態は 24Hハブ 黒全コンペヨンゼロ組み
黒しんちゅうニップルです。
半コンペヨンロク組みをするのであれば
アルミニップルにするため一旦バラすものの
フリー側のスポークは使い回すところですが、
お客さんの体重と希望から考えて14番プレーンにすることにしました。

昨日のクリスキングの無駄遣いのスポークは14番プレーン(2.0mm)、
このホイールのスポークは2.0-1.8-2.0mmのバテッドですが
この後輪のほうが カッチリしています。
これが張ってあるというより、昨日のホイールのほうが
あまりにも ふんわりと組んであるだけのことですが。

非オフセットリムと 左右同径フランジのハブで組んだ
反フリー側ラジアル組みの後輪にしては
やけに反フリー側が張っている気がするので
リムが左に寄っているはずだと思い 調べたところ

DSC06858amx9.jpg
DSC06859amx9.jpg
確かにそうでしたが、センターが出ている状態から
反フリー側だけをキンキンに張ったというほどのずれの量ではありませんでした。
反フリー側のたわみが少ない気がしたのは、
フリー側をしっかり張ってあっただけのことです。

DSC06860amx9.jpg
組めました。

DSC06861amx9.jpg
組み直し前と同じハブ24H 黒半リーダーヨンロク組み結線ありで
黒アルミニップルです。かなり硬く組めました。フヒヒ。

category: のむラボ日記

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クリスキングの無駄遣いを組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから、クリスキングR45ハブと
スタンズのアルファ400リムで組まれたクソホイールをお預かりしました。
クソホイールとは まず私ではなくお客さんの弁ですが、私の見解も同じです。
まずは前輪から。

DSC06811amx9.jpg
R45ハブ28H サピム黒リーダー14番プレーンロクロクイタリアン組みで
黒しんちゅうニップルです。
このホイール、横振れとセンターだけは取ってありますが
とにかく テンションがヌルいのです。
テンションメーターを使って ホイールを組んだことがある方なら分かると思いますが、
低テンションになればなるほど スポークのテンションのバラつきが大きくなります。
で、ちょっと触っただけでも 明らかに低テンションな最終交差が2ヵ所はありました。

DSC06813amx9.jpg
スポークの長さは すり割りとツライチ、適正範囲の下限くらいです。
後輪の組み直し前のフリー側と反フリー側も これと同程度でした。
これについては適正範囲ではあるので、このホイールの組み手が
「スポークの長さを すり割りツライチにすることに こだわりがあり
ちゃんと計算している」のであれば問題はありません。
しかしこれは たまたまそうなっているだけです。あとで リンクを貼りますが。

DSC06820amx9.jpg
組めました。
アルファ400リムでの組み直しではなく、
のむラボホイール5号化をご希望だったのでそうしています。
お客さんは 組み換え前のホイールの最初のオーナーではないので、
結果としては買ったのはホイールではなく
「あまり使われていない、状態のいいクリスキングのハブ」だけになります。
買ってすぐに当店に送ってきたわけではなく、
一応 ちょっとは使ったうえでクソホイール認定しています。

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CX-RAYロクロクイタリアン組みで
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銀アルミニップルです。

DSC06815amx9.jpg
つづいて後輪。

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前輪と同じくR45ハブ28H 黒リーダー14番ロクロクイタリアン組み
黒しんちゅうニップルです。
プレーンスポークにするのであれば、15番リーダーでしっかり張れば
それなりのホイールになったとは思います。

DSC06818amx9.jpg
DSC06819amx9.jpg
で、反フリー側がグニャグニャでした。
センターずれは紙1枚ほどなので ほぼ無いとしていいです。

DSC06823amx9.jpg
組めました。

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半コンペヨンロク組み結線ありで

DSC06825amx9.jpg
フリー側
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反フリー側
銀アルミニップルです。

このホイールですが、いくつかある中から直近で例を挙げると
いつぞや組んだウルサスのリムのホイール(→こちら)と
同じショップで組まれたものです。
リンク先にあるように「アメリカンハイブランドを中心とした高級パーツで
お高めな床の間バイクを提供する あるショップ」と書いたので
どこのショップのことか分かった方もおられたようで
「いや、店長の組むホイールはちゃんとしてる!そんなことない!」と
擁護の声もあったようですが、
もし本当に こいつの手組みホイールに何の疑問も感じないのであれば
それはそれで幸せなことです。
ショップに対する要求水準が決して高くなく、それでいて
高級パーツで飾り立てた床の間バイクに お金をかけてくれるというのは
そういうスタイルのショップ冥利に尽きるといったところでしょう。
もちろん、そういう雰囲気の店内の内装や接客に関して
ショップ側が努力しているという点は 私も認めるところであります。
それとは別の純然たる事実として、
こいつの組んだホイールは とてもまともなものではない、
少なくとも競技機材としては。という点だけは譲れないというだけのことです。

しかし、中には そのことに気付く方もおられるようで、
ウルサスのときも そうだったのですが
DSC06812amx9.jpg
↑最初のオーナーからして ほとんど使った様子がありません。
うーん 慧眼。

組み直し前のホイールでも クリスキングのハブであることは確かなので、
空転時の独特なラチェット音や
ベアリングのスムースな回転を楽しむことはできます。
それを楽しむだけで ホイールに求めているものが
十分に得られるというのであれば、
組み直し前のホイールに不満を感じることは無いでしょう。

スタンズのアルファ400ですが、アルファ340と共に 現在では廃版です。
お客さんの希望でリム重量を量っておいてほしいとのことなので
DSC06827amx9.jpg
DSC06828amx9.jpg
量りました。
アルファのあとの数字が公称重量ですが、
だいたい400g前後なので ウソはついていません。
しかし私は このリムがもっと重い(420gくらい)と思っていました。

DSC06830amx9.jpg
アルファ400より軽い アルファ340ですが、
ロゴの数字が小さい初期型は
だいたい350g前後で、まれに330g台の個体もあります。
リム穴の ばくはつが頻発したので 内周側の穴の厚みを増やした
ロゴの数字が大きい後期型は、380g前後になりました。

つまり、後期型ロゴのアルファ340が380gくらいなのに
アルファ400が400g前後だったら ほとんど違いが無いじゃん、というわけです。

DSC06829amx9.jpg
実際に、そうでした。
「とくに軽いアルファ400の個体が とくに重いアルファ340より むしろ軽い」
という現象が十分に起こりうる程度の差しかありません。

ああそうだ思い出した 最後に。
このホイールのお客さんは クリスキングのR45ハブで組まれた
のむラボホイール5号を これとは別に持っているのですが、
なぜ もう1ペア 同じようなホイールが要るのか訊いたら
チームメイトにのむラボホイール5号を貸したところ
借りパク状態で返ってこないから、ということでした。

借りパクというと そのチームメイトが悪いように聞こえるので
擁護しておきますが、むしろ布教用として貸している感じなのだそうです。
すみません別に布教しなくていいです。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール5号の前輪を組みました  

真・今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の前輪を組みました。

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エボライトハブ24H CX-RAYヨンヨンイタリアン組みです。

category: のむラボホイール

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子供乗せ自転車の後輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。ノーカウント
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お客さんから チャイルドシート付き一般車の後輪をお預かりしました。
おもに反ヤマアラシさん方向のスポークが首折れしまくっていて、
あらかた除いたのが 上の画像の状態です。

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ハブはシマノのSG-3R40の丸穴で28Hです。
シマノの一般車用のハブは36H仕様のみ、
または36Hと32Hのみというのがほとんどで
28Hというのは珍しい仕様です。

丸穴で、と わざわざ書いたのは SG-3R40ハブには
フランジ穴が引っかけ式の長穴(蝶穴)仕様のものがあるからです。

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DSC06726amx9.jpg
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生き残ったスポークも ニップル近辺で変形しているものがほとんどで、
無事なスポークは皆無なので スポークの全交換をすることになりました。

スポークの変形について、私は当初 なにか巻き込んだのではと考えたのですが、
そうではなく ヤマアラシさん方向のスポークだけの後輪で走ったことによる
座屈の衝撃で 変形していった可能性が高いです。
追記:スポークの変形は後輪サークル錠が原因の場合が多いです、
というコメントをいただきました。
なるほど!位置的にも 確かにそんな感じです。
コメントありがとうございました。


DSC06730amx9.jpg
スポーク長さが すり割り未満ですが、これは シングルウォールリムなので
スポークが絶対にニップルから飛び出してはいけません。
なので これはこれで正しい選択なのですが、
できれば もうちょっとだけ ねじ山が かかってほしいところです。

組み直しに際しては、これと同じ長さを採用することにしました。
私が組めば 元の状態よりは少し張るので
ねじ山も もう少し進むだろうという判断です。

DSC06731amx9.jpg
DSC06732amx9.jpg
↑上の画像は同じフランジ穴ですが、通したスポークを ゆすってみたところ
フランジ穴に かなりのゆとりがありました。
ここのガタつきの量の多寡と、首のとびやすさには関係があります。
このハブは 13番(2.34mmまたは2.35mm)と14番(2.0mm)スポークに
対応しているということですが 元の状態は14番プレーンスポークでした。

DSC06799amx9.jpg
一応、組めました。

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組み方は、元の状態と同じく 28Hヨンヨン・・・
DSC06801amx9.jpg
イタリアン組みにしました。
ハブが 妙にきれいなのは、錆び落としが容易だったので
ついでに洗浄したからです(どーせ すぐにまた錆びるでしょうが)。

ハブ側ブレーキなのにJIS組みにしなかった、
または 一般車は普通はJIS組みなのに そうしなかった理由は、

DSC06727amx9.jpg
元の状態がイタリアン組みなので それに倣っただけです。

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スポークの長さもいい感じです。
あとで まだ少し触るのですが。

DSC06809amx9.jpg
スポークはサピムのストロングにしました。
フランジ穴径と首元の径を なるべく近づけたかったからです。
寸法的にも材質的にも条件が良くなったので、
首とびに対しては非常に強くなっているはずです。

サピムのストロングは首下からしばらくの径が2.3mmで、
それ以降は2.0mmというシングルバテッドスポークです。
2.3mmは13番ではないですが、ほぼ13番と見ていいでしょう。

DSC06806amx9.jpg
↑バテッド箇所

同じような趣旨のスポークとして、
DTに「アルパインIII」というダウンヒルバイク用に開発されたスポークがあり、
首下が13番 途中が約15番 ねじ山側が14番で
2.34-1.85-2.0mmという 凝った寸法のものがあります。

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お客さんが この後輪をお持ち込みされる際、
気を遣ってローラーブレーキを外してこられているのですが、
リヤハブのオーバーロックナット寸法の左端が
ローラーブレーキを固定している17mm六角ナットになるので
この状態では センター出しができません。
なので それを勘案したところでホイール組みをやめました。
縦横振れは ありません。

というわけで ホイール組みを完遂していないので
これは 今日もホイー(以下略)。の条件を満たしていません。

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ライトバイシクルのカーボンリムで前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから、ライトバイシクル(Light Bicycle)の
RM29C06という カーボンチューブレスリムをお預かりしました。
ライトバイシクルにはアクロニムのLBをかたどったロゴがあり
そのロゴのリムのステッカーが貼ってあるはずですが、
お客さんのほうで剥がしたのか 元から無い仕様なのかは不明です。たぶん後者です。
あと どーでもいいことですがライトバイシクルのLBのロゴは
アレックスモールトンのAMのロゴに似ている気がします。

DSC06755amx9.jpg
オフセットリムには見えないですが左右方向の指定がある・・・のはいいとして
このリム、ビードフックが無いフックレスリムです。
なので先ほど カーボンWOリムではなくカーボンチューブレスリムと書きました。
指定スポークテンションは110~130kgf、上限が140kgfですが
リムの重量からしてそこまで張れるようには思えません。でした(過去形)。
リムの重量に関しては書くことがありますが それはまた後日。

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組めました。

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DT240Sディスク 15/110mmハブ28H
半コンペロクヨン逆イタリアン組み結線ありです。

DTでは現在、ハブのモデル名のあとに
スルーアクスル径/オーバーロックナット寸法の数値を続けて
仕様を区別しています。

例えば、ディスク仕様でなく 従来のクイックリリース式のフロントハブの場合は
クイックリリースを呼び径5mmのスルーアクスルとして捉えて
240S 5/100mmというモデル名になっています。

今回のハブは 15mmスルーアクスルで110mm幅なので
いわゆるBOOST規格になります。

上の画像、ハブの左側から撮っていますが
DSC06763amx9.jpg
DSC06764amx9.jpg
ハブ胴のロゴが 逆ロゴになっています。リヤハブは正ロゴです
(ついでに、左右の指定通りに組んでますアピール)。

スポークテンションですが、リムの重量からは考えられないほど
気持ちよく張れました。
ニップルが「エス」(ひとつ前の記事参照)だからかもしれませんが
カーボンリム一般に見られる 高テンション時の摺動抵抗もなく スルスルと張れます。
といっても 高テンション時の摺動抵抗は
カーボンリムなら みんな同じというわけではなく、個体差が かなり ありますが。

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つづいて後輪を組もうと思ったのですが・・・。
リヤハブは240Sディスク 12/148mmで、こちらもBOOST規格です。

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フリーボディを シマノ用からスラムXDドライブ用に交換します。
ややこしい話ですが、DTではフリーボディ+右エンドのことを
「ローターキット」と呼んでおり、当然ディスクローターとは関係ありません。

ローターキットを シマノ用からスラムXDドライブ用に交換します、
という表現かつ説明も無しだと なんのこっちゃとなります。

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新品のスターラチェットハブを わざわざ抜き取るという機会は あまり無いです。
スターラチェット専用グリスを 当初どの程度
塗布してあるのかの例として 参考になりました。

DSC06767amx9.jpg
フリーボディの交換はしたのですが、
DSC06768amx9.jpg
右エンドのツバの径が合いません。

DSC06765amx9.jpg
240Sディスクハブは エンドのパーツを交換することで142mmと148mmに対応し、
さらに それぞれシマノ用とスラムXD用に対応するパーツが用意されています。
で、これらのエンドを別途 買わないといけないかというと そうではなく、

DSC06769amx9.jpg
ローターキットには右エンドも付属しているはずなのです。
例えば、同じシマノ用フリーボディでも 10Sから11Sにする場合
DTでは右エンドの長さが違うので
フリーボディ+右エンドのローターキットごとの交換が必要になります。
お客さんから お預かりした袋には 右エンドが入っていませんでした。
というわけで今日は前輪しか組めず、リムの秘密については後日になります。

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レーシングゼロ(当店販売分)さん  

レーシングゼロ祭りですが、
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すべて完売しました。お買い上げありがとうございました。
もし次があれば もう少し数を考えます。申し訳ありません。

前後輪ともセンタードンピシャで、うっすら振れありでしたが 直しました。

DSC06739amx9.jpg
先日書いたコリマのサドルも あの記事の3日後くらいに完売しています。
問屋さんに残していた 最後の1個も なぜか売れており
(少なくとも2年くらいは在庫がまったく動いてなかったのに不思議だなあ)、
もし コリマ本社に在庫が無ければ終売となります。


全然関係ない追記
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DTの14番12mm長さアルミ銀ニップル、いわゆる ふつーのアルミニップルが
91箱(税別末端価格218400円)届きました。
14番銀アルミニップルは問屋さんで欠品中、
9月末に再入荷予定ということでしたが
先日問屋さんの注文サイトを見たら在庫があったので 100箱注文したところ、
91箱しかなかったようで 買い占めてしまったようです。
ごめんね!

追記の追記
「末端価格」のドラッグ感
というコメントをいただきました。
我々の業界では DTの箱入りニップルを「シロバコ」、
銀(シルバー)ニップルを「エス」と呼んでおります。
というのはウソです。
DSC06743amx9.jpg
たまたまそうなっている箇所を撮りましたが
この箱、市松模様になっているのが お分かりでしょうか。

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シロバコには2種類あり、裏地が白いものと ボール紙になっているものがあり
箱の外側も後者のほうが ややグレーがかっています。
内外とも白いほうが 昔からあったもので、今回の納品でも入り混じっていますが
いずれは ボール紙のほうに移行していく可能性が高いです。

DSC06746amx9.jpg
DTのシロバコの容量ですが、100個入りだと箱の半分ちょっとほどなので
私は すり切りまで詰めて圧縮しています。
雑感では 1箱に2箱分を詰めると少し余る感じなのですが

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91箱が51.5箱に圧縮できました。
画像にあるのが50箱、写っていない範囲に1箱半ほどあり
そちらはニップルを揃える用の治具に流し込んできました。

91箱→51.5箱ということは
シロバコ1箱あたりの容量は177個くらいということになります。
よくよく振って 丁寧に詰めればもう少し詰められますし、
12mmより長いニップルだと当然 詰められる個数は減ります。

DSC06748amx9.jpg
余った箱も有用で、

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DTのスクオルクスニップル(通称スク、黒いものは黒スクと呼ばれる)などは
1箱ではなく 1袋20個入りで供されるので

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シロバコ入りに変換しておくと
在庫管理 個数管理ともに便利です。

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レーシングゼロさん  

お客さんから レーシングゼロの後輪をお預かりしました。
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スポークが1本曲がっているとのことです。
原因は はっきりしていて、輪行の直後から それ以前には無かった
目立つ横振れが1ヵ所あったので それで間違いないだろうということですが、
輪行といっても海外からの飛行機で、
輪行袋も シーコンのバイクバッグ(海外輪行の定番品)なので
それで防げなかったなら 仕方がない気はします。

といっても、積み込みのときに横にされているのを見たので
「そういう積み方やめて」とお願いしたら、
「こうしないと もう積めないんです」と言われたそうですが。

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というわけで、真横から衝撃を受けています。
スポークを前後方向から触っても変形が分からないくらいで、
こういう言い方もなんですが きれいに曲がっています。
落車の場合は おもに真横からの力がかかった場合であっても
前後方向にも多少は曲がったりするものなのです。

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直りました。

DSC06737amx9.jpg
↑交換したスポーク

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ネメシスリムで前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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アンブロージオのネメシスリムで 前輪を組みました。
後輪は すでに組んでありますが、
前輪はスポークの在庫が かすかに足りず 同時に組めませんでした。

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レコードハブ32H 黒CX-RAYロクロク組みで銀アルミニップルです。

この時点で「レコードハブで組むホイールのオーダー」を
一旦 解消しました。ついにやったぞ!

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シクロクロスのホイール組みのオーダーが たいへん遅れております。
場合によっては ホイールを組むために
数日間 お休みをいただく可能性があります。
機材一式を旅館に持ち込むか 山籠もりをするかなどして
ひたすらホイールを組みたいのです。
あと、上の画像のレコードハブの箱はホイール組みのオーダーとは無関係です。

ここのところ ホイール組みが1日1本ペースになっているのは
のんびりと組んでいるわけではなく、
コンポの移しかえや フレームからの組み立てや オーバーホール、
電動コンポの外装→内装化など ほぼ毎日そういうのをやっているからです。

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レーシングゼロ祭り  

表題にある 祭り、というほどの数ではないですが
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政治的理由により レーシングゼロを仕入れさせられました。
さっさと売り抜けようと考えていますが、
売価がヤバいので ここには書けません。
全くの偶然ですが「のむラボホイール」カテゴリの記事数が1000を超えたので
それに かこつけて100000円とかでもいいのですが、
その程度では「ヤバい」とは言えません。
税込定価は147960円です。

答えは このブログのどこかにはあります。
このブログ中 唯一10000拍手を超えている あの記事です。
頑張って辿りついてください。

category: 新着情報!

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貴族の血は青い  

ひとつ前の記事の一部の記述の続きです。
先日、マグラのHS33 R アーバンという
油圧キャリパーブレーキのブリーディングをしました。
HS33 R、HS22、HS11などは油圧カンチブレーキですが、
HS33 R アーバンは 同社のRT8にクイックリリース機能が付いた
油圧キャリパーブレーキです。
RT8・・・輪ゴム・・うっ頭が・・・(→こちら)。

マグラの油圧ブレーキは
同社のロイヤルブラッドというミネラルオイルを使いますが、
これは青い色をしています。
名前の由来は「貴族の血の色は青い」という表現からきています。
フランス革命などで そうじゃないってことが バレたりしてますが。

DSC06706amx9.jpg
↑これは、ロイヤルブラッド「でした」。
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ロイヤルブラッドの廃油です。緑色に濁っています。

DSC06709amx9.jpg
↑そして これの右側がロイヤルブラッド(たぶん)です。

DSC06708amx9.jpg
容器は全く同じで、
DSC06711amx9.jpg
あるコンポメーカーが マグラから技術供与を受けて
ロード用のディスクブレーキを開発しているのですが、
それ用のミネラルオイルです。
どー見てもロイヤルブラッドなので これで代用しました。
ロイヤルブラッドですが、長い間放置すると 青色が くすんできます。
お客さんがお持ち込みされたマグラのキットに入っていた
ロイヤルブラッドが かすかに退色しており、
それよりはカンp・・・このブランドのミネラルオイルのほうが
よほどロイヤルブラッドの新鮮な色そのものだったので、
当初 ロイヤルブラッドでブリーディングをしたのですが
あとから こっちのミネラルオイルで やり直しました。

なお、以前 このブランドにジャパンいち詳しい問屋さんの中の人に
「このオイル、マグラのロイヤルブラッドと一緒やろ」と訊いたところ
「同じです、とか言えるわけないやろボケ」という答えが返ってきました。当然です。
そして先日、展示会で実際に会ったときに
「こないだ、マグラのブリーディングを御社のミネラルオイルでやったぞ、
入手性から考えてもマグラではなく御社のほうが当店にとっても都合がいい」
と言ったら なぜか しばかれました。

なお、貴族の血は実際には赤かったようですが
蟹の血は青い(→こちら)です。

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ボーラワン 35 クリンチャー ダークラベルさん  

お客さんから ボーラワンをお預かりしました。
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まずは後輪から。

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目印のテープ(バルブ穴の対岸の位相)を貼ってあるG3スポーク3本と、
前輪のスポーク1本を赤くして おしゃれ泥棒してほしいとのことですが、
ボーラ、というかカンパニョーロとフルクラムのスチールスポークには
赤が無いので出来ません。すみません。

あと、CULTベアリング化とバルブブッシュの補填などを お願いされています。
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リヤハブをバラしました。

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カンパニョーロでは、ハブ胴がアルミ 且つカップ&コーン式ベアリングであるモデル
(具体的にはユーラスとゾンダ)で、ハブ胴内部にグリスが流れるのを防ぐ
プラスチックのリングが入っています。
品番はHB-EU025、HBはフロントハブ(リヤハブは FHでフリーハブ) 、
EUはユーラスの意味で カタログ上の名称はグリスシールドです。
ボーラワンはアルミハブ胴ですがグリスシールドが無く、
事実 上の画像のようにハブ胴内にグリスが漏れています。
アルミハブ胴でないと グリスシールドが無いのは、
ハブ胴内側にグリスシールドをパチンとはめる溝が必要になるからで、
カーボンハブ胴のシャマルウルトラなどでは グリスシールドがありません。
ボーラワンのアルミハブ胴ですが、内部にグリスシールド用の溝が無いので
グリスシールドの取り付けができません。

このグリスシールドなるパーツですが、
私が思うに大した機能部品ではないのと
割れていたり それが回転しているハブシャフトに擦ったりする事例もあること、
そもそも シャマルウルトラやボーラワンに入っていないので
不要なんじゃないの?というのと
状態によっては害がある場合もあるので
お客さんに説明したうえで わざわざ外すこともあります。

CULTベアリングの場合は ハブベアリングにグリスを差さないので
そもそも グリスシールドは不要です。

ちなみに、シマノハブの上位モデルの場合は
グリススリーブという名称で もっと ちゃんとしたものが
取り外し不可能な形でハブ胴内部に付いています。

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洗浄してUSBのワンを外しました。

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CULTのワンを圧入しました。

DSC06658amx9.jpg
フリーボディの爪起こしバネに変形はありませんでした。
ここからはお客さんの希望ですが、ラチェット音が小さいほうがいいというので
爪周りに多めにグリスを詰めています。
グリスが抜ければラチェット音は大きくなりますが、すぐに抜けるわけではありません。
あまりに固いグリスを多く詰めると 爪の起き上がりが悪くなるので、
ラチェット音のために機能不全を起こすようなことが無い範囲で
量と稠度を考えてグリスを詰めました。

DSC06659amx9.jpg
DSC06660amx9.jpg
↑これはCULT化後、振れ取り前の状態ですが センターずれはありませんでした。
ワンを脱着するとホイールセンターが紙1枚ほど変わることがあるので
USBだったときの暫定センターは見ていません。
振れがかすかにありましたが、振れ取りでセンターは ずれませんでした。

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後輪ですが、WARNINGのステッカーが左側の「左WARNING」です。

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つづいて前輪。

DSC06663amx9.jpg
元の状態は右WARNINGですが、
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(画像の時系列が とびますが)
お客さんの希望で ハブをバラすついでに左WARNINGにしました。

DSC06687amx9.jpg
ただ、こうした場合「右から見たときのハブ胴のステッカーの向き」が
前後輪で逆になりました。
作業後はUSBベアリングではないので ハブ胴のステッカーを剥がすか、
ハブ胴のステッカーはやっぱりそのままで
リムのWARNINGを前後輪とも剥がすか、
そもそもそうした整合性を気にしないかは 人によって違います。

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フロントハブが 新シャフトだいばくはつ予備軍だったので

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DSC06666amx9.jpg
ちょうどの幅に削いだ専用14mmスパナで ハブシャフトをつかみつつ

DSC06668amx9.jpg
左エンドを5mmアーレンキーでゆるめましたが
今回のこれ、異常に固かったです。
あと、上の画像でも実践していますが
「玉当たり調整ナットの固定ねじをゆるめると 左エンドが外れる」というのを
カンパニョーロにジャパンいち詳しい問屋さんの中の人から聞いています。

それによれば「玉当たり調整ナットをゆるめれば
全てのフロントハブで あっさりと左エンドがゆるみ
よって新シャフトだいばくはつ案件は起こりえない」
というニュアンスなのですが それは違います。
玉当たり調整ナットの固定ねじを ゆるめ切っていても
左エンドが容易に外れない事例は多々あり、
そこから さらにやらかして新シャフトだいばくはつに至った例も
何度も見かけています。

また、固定ねじをゆるめるのは「念のためやっている」だけであって、
専用14mmスパナであれば 玉当たり調整ナットを締めてある状態でも左エンドは外せます。

DSC06669amx9.jpg
フロントハブも 元の状態ではグリスシールド無し、
しかも ハブ内部にグリスが漏れています。

DSC06682amx9.jpg
DSC06683amx9.jpg
後輪と同じく CULT化後で振れ取り前です。
暫定センターは見ていません。
ボーラにしてはセンターずれが大きいですが、
ベアリングの交換でずれる量では無いので 元からだと思われます。
もしくは センターゲージ無しの振れ取りをしたかです。

DSC06685amx9.jpg
DSC06684amx9.jpg
増し締め傾向で横振れ取り(微細)もしつつ センター出しをしました。

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CULTベアリングキットですが、
ハイペロンが初出なので HB-HY100という品番になっています。
カンパニョーロでは 2015年以降に フロントハブベアリングを小径化していますが、
そのサイズのCULTベアリングキットは
ボーラウルトラから HB-BO100という品番です。

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↑これは、外したUSBベアリングを洗浄したものです。

DSC06692amx9.jpg
ベアリングの径が違います。
セラミック球のサイズは同じですが、小径のほうは 数が2つ少なくなっています。
以前に 小径ベアリングは球が1つ少ないと書いたところ
カンパニョーロにジャパンいち詳しい問屋さんの中の人から
「2つやぞ」という指摘をいただいたので訂正したことがあります。
その節は どうも。
それはともかく、次の記事で書きますが、先日は助かりました。

で、お客さんは このボーラとは別にレーシング3を お持ちなのですが
それに流用できるのかという質問をいただきました。
どちらのベアリングも傷みは無いので 状態としては再使用は可能ですが、
お客さんの レーシング3は 前後ハブとも大径ベアリングなので
前後輪どちらか片方の鉄球→USB化は可能です、というのが答えとなります。

DSC06653amx9.jpg
バルブブッシュですが、お客さんのほうで外してあって
4つ爪のものにしてほしいということです。
これは困った。元のバルブブッシュが無いことには判断ができません。

DSC06688amx9.jpg
まず、カンパニョーロ/フルクラムのバルブブッシュですが
3種類あり これらに互換性はありません。
上の画像左から
アルミリム2WAY-FITの4つ爪、
ボーラやスピードなどのカーボンリム用のパイプ型、
レーシングゼロカーボン専用の2つ爪
となります。

一番右のは、シャマルウルトラカーボンというモデルが無いので
レーシングゼロカーボン専用品です。

ボーラ用のバルブブッシュは、かつては2つ爪でしたが
品番を変更せずにパイプ型に切り替えて 2つ爪は廃版になりました。

DSC06689amx9.jpg
リムの厚みに対して爪の形状を変えてあるので
先ほど書いたように これらの爪に互換性はありません。
アルミリム用の4つ爪も、ボーラには合いません。

で、ここからが問題なのですが
お客さんが外したバルブブッシュがパイプ型であった場合
当店にあるパイプ型を補填する必要はありません。
2つ爪であった場合、あれはバルブを外側から通しにくいので
パイプ型にする必要があります。
・・・結局、パイプ型を補填しておきました。
もし元のバルブブッシュもパイプ型であった場合 手持ちがダブることになりますが
バルブを通すときに飛んでいったりすることもあるので
それの予備として持っておく意味はあります。

DSC06705amx9.jpg
最後に。ボーラとは関係ないですが
なぜ 2WAY-FITのリムだけにバルブブッシュが付いているのかについて。

アルミスポーク用のニップルのツバの部分の外径は約7.8mmとなっていて、
WOリムの外周側の穴の径が約8.5mmなので
シャマルウルトラやレーシングゼロのWOリムは
ニップルをバルブ穴の外側から出し入れする仕様になっています。

これが2WAY-FIT(チューブレスも可)仕様の場合、
バルブ穴の外周側に8.5mm径もの穴があれば
チューブレスバルブの取り付けに支障をきたすので、
2WAY-FITリムの場合は バルブ穴の内側から
ニップルを出し入れするようになっています。
この、バルブ穴内側の内径と チューブレスバルブの外径の差を埋めるために
バルブブッシュが機能部品となっています。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール5号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の後輪を組みました。

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エボライトハブ28H 半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール5号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号を組みました。

DSC06671amx9.jpg
前輪はエボライトハブ20H CX-RAY反ヌポークラジアル組み、

DSC06672amx9.jpg
DSC06673amx9.jpg
後輪はエボライトハブ24H 半コンペヨンロク組み結線ありです。

category: のむラボホイール

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XR200リムで後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC06649amx9.jpg
XR200リムで後輪を組みました。

DSC06650amx9.jpg
リーフハブの兄弟とおぼしきパワーウェイのリヤハブ24H
黒半コンペヨンロク組みで 濃い赤アルミニップルです。
結線は あとでやります。

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