ネメシスリムの後輪をネメシスリムで組み換えました 
2019/01/31 Thu. 23:14 [edit]

お客さんから アンブロージオのネメシスリムで組まれた後輪をお預かりしました。
ハブはレコードの32Hです。
これを、別のネメシスリムで組み直してほしいとのことですが、
上の画像の時点では 張ってあったチューブラータイヤを剥がしているので
少し時系列を戻します。


ピナレロのパーツブランドの「モスト」から
チューブラー専用タイヤレバーというものが出ているのですが、
これはすでに生産終了となっています。
問屋さんには 無くなり次第終了ながら まだ在庫があるのですが、
欲しい方は今なら間に合うと思うので
ピナレロか フィジークを取り扱っている最寄りのショップで注文してください。
ちなみに使い勝手ですが、非常に良いです。


ホイールに話を戻します。
リムが反フリー側に ずれています。
ということは ずれていない後輪よりも
反フリー側が張っているということになりますが

実際のところは

異常にヌルかったです。
フリー側のテンションを袋小路まで張っていないので
左右ともに張ってやれば多少はマシになると思いますが、
この条件下では たかが知れています。
もうひとつ、ヌルい条件として
この後輪のスポークは 左右ともDTのコンペですが、
14番(2.0-1.8-2.0mm)ではなく
15番(1.8-1.7-1.8mm)のコンペなのです。

組み換え後のネメシスリムは、アルマイトの色が濃いだけでなく

「北の女王」の表記もあるので 年代的には最近のものになります。
レコードのハブは、お客さんの希望でもありますが
いかにもヤバい回転の感触なので バラします。

↑ハブ体右側のベアリング

↑ハブ体左側のベアリング
どー見ても 左側は死んでいます。

通常の手順では ハブ体からハブシャフトを抜く前に
フリーボディを外すのですが、抜けなかったので
ハブシャフトごと ハブ体から外しました。
こういう場合、たいていはフリーボディのベアリングからの
もらい錆びが ハブシャフトについているのですが


もらい錆びはありません。
ただ、異様にカジリ傷があります。

↑参考までに、先日の記事の初代レーシングゼロのハブシャフトです。


ハブ左側の玉押しとワンですが、
虫食いは無いものの 鋼球との接触点の摩耗が激しく
爪で引っかくと段差が分かるほどです。
ハブ体左側のベアリングのみ 新品(銀ボールレース)に交換しました。

フリーボディの爪起こしバネが曲がっていたので交換します。

フリーボディを洗浄しましたが、


右エンドナットが手で回せるくらいに ゆるんでいたのと関係しているのか、
フリーボディが偏芯状にガタついて ハブ体のラチェットの山に
ぶつかっていた痕跡がありました。

フリーボディの外側のベアリングの回転が濁っていたので交換します。
上の画像は フリーボディ内側のベアリングですが、
抜け止めのスナップリングが容易に外せる形状になっていません。
それもそのはず、このフリーボディの年代の時点では
フリーボディのベアリングは スペアパーツとして供給されていませんでした。
「片側解放/片側非接触式シールの規格サイズ6803のベアリング」なので
私は昔から6803で補修していましたが
(両側非接触シールで、片側解放にせずに使う)
現状では純正のスペアパーツが出ているので 基本的には そちらを使います。
今回も そうしました。

左側に銀ワンを圧入しました。

組み立てました。

びふぉー

あふたー
洗浄に当たっては ハブシャフトのねじ山に汚れが詰まっていないか、
玉当たり調整ナットの固定ボルトの六角穴の中が汚れていない、の2点を
なぜか とくに気にします。

組めました。

FH7-RE2ハブ(※) 32H 黒半コンペヨンロク組み結線ありです。
※このレコードハブの正式名称です。
品番からして、2007年モデルから継続ということです。
カンパニョーロでは 1インチイタリアンサイズのスレッドレスヘッドセットと
1インチイタリアンサイズのインテグラルヘッドセットと
OSサイズのインテグラルヘッドセットは廃版になっていますが、
レコードの1インチイタリアンサイズの
ねじ切りのヘッドセットはラインナップに残っており
HS7-REという品番になっています。
なのでこれも2007年からの継続です。
カンパニョーロからは カーボンボトルケージが2004年から出ていて、
フルカーボンのレコードと
ベースプレートのみアルミのコーラスの2種類がありましたが、
現行モデルとしては 従来のレコードと同じ形状で 2012年から
BC12-SRCというモデルが スーパーレコードグレードとして出ています。
category: のむラボ日記
RR411dbリムで後輪を組みましたた 
2019/01/29 Tue. 22:56 [edit]

昨日のRR411dbリムの前輪の
相方の後輪を組みたいのですが、先に こちらから。
お客さんから プライムの完組みホイールの後輪をお預かりしました。

リムは 例のATD01ですが、

ビードフックが座屈で ベッコリ凹んでいます。
これでも チューブレスタイヤがエア漏れせずに
空気圧を保持していたので(もちろんシーラント入りです)、
リムが変形しているとは気付かず
ゴクッと振れているだけだと思っていたそうですが
タイヤを外してみると こうなっていたとのことです。
リム幅と重量が近いリムとしてDTのRR411dbで組み換えますが、
リヤハブは そのまま使います。
プライムRD010ストレートスポークハブ(6ボルトもあるけど これはセンターロック仕様)
24H 全黒CX-RAYストレート左右2クロス組みですが、

フリー側の最終交差は編んでおり

反フリー側は編んでいません。


2本ほど曲がっているスポークがありました。
RR411dbリムのほうが リム内径が大きく、
スポーク長さが長くなるので どのみち使い回しはできません。
元のスポークは 左右とも297mmでしたが、
これは手抜きかと思ったら そうでもなく、
私が実測したハブとリムの寸法からの 計算上の理論値が
フリー側297.2mm、反フリー側297.83mmなので
左右共用が可能な範囲です。


ハブは 外側だけ洗っておきました。

組めました。

RD010ハブ24H 黒半リーダー左右2クロス組み結線ありです。
ストレートスポークハブなので組み方の変更はできません。
反フリー側が けっこうなスモールフランジなので
最終交差がハブフランジに近く、結線の効果は薄いのですが、
やってみたらやってみたで 全然違いました。
結びの結線(はんだ付け前)と 結線無しの
最終交差のにぎにぎ具合の違いを お客さんにも見てもらっています。
あと、結線無しの状態で そもそも
組み直し前のホイールより硬くなっているということも。

つづいて、穴数は違いますが 同じくRR411dbの後輪を組みました。
こちらが 昨日の前輪の相方です。

FH-RS770 28H 黒半コンペヨンロクJIS組みです。
結線は あとでやります。
書き忘れてましたが プライムのハブの後輪、
組み直し前と違い 反フリー側の最終交差を編みました。
というか 編まないと結線できません。
category: のむラボ日記
一応 初代レーシングゼロさん 
2019/01/28 Mon. 06:13 [edit]

リム/スポーク/ハブが
赤/赤/赤ではなく 黒/赤/黒ではあるものの
スペック的には初代と同じレーシングゼロです。
もちろん ネクタイスポークです。
お客さんは このホイールの最初のオーナーでは無く、
これも入手したばかりですが 使う前に点検をご希望です。
ハブの中身が ほとんど汚れておらず、ブレーキゾーンの摩耗も無いので
年代を考えると 状態としては非常に良いものでした。
上の画像は前輪ですが(←見りゃ分かる)、後輪は全体画像を撮り忘れました。



フロントハブは、ワンに摩耗痕が無く

玉押しのほうには かすかにあります。
適正な調整で使い続けると 回転は まだまだ軽くなるはずです。


ハブにガタがありましたが センターずれは元から無く、
ハブをバラして組み立てても ずれは出ませんでした。
振れは ほぼ無しです。

つづいて後輪。

リヤハブシャフトに フリーボディのベアリングの
カジリ傷や もらい錆びが一切ありません。
思うに ほとんど使っていないと言っていい状態です。

洗浄しましたが、このフリーボディは使いません。

これは ほんの一時期出た シマノ10S専用フリーボディで、
9Sスプロケットは途中の段付きで引っかかるため使えず
11Sスプロケットは スプラインの長さが足りないため使えないので
10S専用という結果になっています。
これより あとに出た シマノ11Sフリーボディはスチール製ですが、
これはアルミ製となっており

当時の技術では アルミ製フリーボディで
ロックリングのねじ山部分を薄くするのが無理だったのか、
シマノ用フリーボディでありながら
ロックリングはカンパニョーロ規格のものを使うという仕様になっていました。
カンパニョーロのほうが ロックリングのねじ山の径が小さく、
そのぶんフリーボディのフチの厚みが稼げたからです。
当然、このホイールを買うと シマノユーザーであっても
カンパニョーロのロックリング回しが必要になるので
CYCLUSの両頭ロックリング回しや
BBBのカンパニョーロ用ロックリング回しなどが よく売れたものでした。
フリーボディは現行のシマノの白アルミフリーボディに交換しますが、
それに必要な条件として
「バテッドあり3方切り欠きリヤハブシャフト」でないといけません。
調べたところ レーシングゼロは2006~2009年までが
初代の仕様となっており、
2005年はレーシング1がフラッグシップモデルなので
レーシングゼロは出ていません。
バテッド無し旧シャフトは2005年までで、
2006年からバテッドあり3方切り欠きになるので、
2006年以降が確定しているレーシングゼロは
なにか手を加えたなどの事情が無い限り
必ず バテッドあり新シャフトになります。
事実 先ほどの画像でもそうなっているので
白アルミフリーボディに交換するのに
ハブシャフトの交換は必要ありません。


フリーボディを交換しました。
センターずれがあるように見えますが、これはそうではなくて
1ヵ所 目立つ横振れがあり(スポークの変形は無し)、
たまたまその位相付近にゲージを当ててしまったから
すき間があるだけです。
他の位相で当てると ほぼセンターずれ無しと判定されました。


振れ取りをして改めてセンターゲージを当てました。
どの位相で当てても センターずれ無しと出ます。
category: のむラボ日記
ボーラ ワン 35 ダークラベルさん 
2019/01/28 Mon. 05:37 [edit]

ごく最近 海外通販で買ったという新品で、点検をご希望です。


センターずれ無し ほぼ振れ無し ハブの回転の濁り無し
ハブの玉当たりのガタ無しでした。

インスペクションシートの形式が変わり、
組んだ人のサインを書く欄が無くなりました。
といっても 無記名であることも多かったのですが。

4項目中3項目で「パーフェクト」という単語を使っていますが
私は個人的に この「完璧」という表現が大嫌いでして、
お客さんに「完璧な変速調整やな!」などと言われたりすると
「完璧じゃない」と 必ず言い返します。

つづいて前輪。
こちらも4項目すべてにチェックが入っていましたが


紙1枚ほどセンターずれてるぞボケェェェ!
どこがパーフェクトなんじゃ これがお前らの言うパーフェクトかぁぁぁ!


直しました。

フロントハブは「右側から見てUSBの表記が逆向き」でしたが
リヤハブもそうだったので 向きは変えませんでした。
category: のむラボ日記
SES7.8の後輪を組み直しました 
2019/01/27 Sun. 22:38 [edit]

お客さんから スマートエンヴィシステムの7.8の後輪をお預かりしました。
お客さんの表現では「ダンシング時に強くたわむ気がする」ということですが、
要はヌルいので組み直してほしいとのことです。
ほぼ最新の仕様なので ブレーキゾーンがヤスリ状になっていますが、
ヤスリ系ブレーキゾーンのカーボンリムは
シュータッチしたときにキュッと鳴るので 余計に気になります。
そういうリムは ほぼ全てがワイドリムなので、
ブレーキシューとの間隔を広めにセッティングできない
(ダイレクトマウントブレーキなら なおさら)のも
鳴りやすい条件となってしまいます。

おそらくはメーカー内製だと思いますが、
クリスキングR45ハブ24H 全黒CX-RAYヨンヨン逆イタリアン組みです。
反フリー側がヌルいんですが、


リムがえらく 反フリー側にずれていました。
これは憶測ですが、反フリー側がヌルいので
あとから増し締めしたんじゃないかと思います。
記事用の画像も撮らず 記事にもしませんでしたが
つい先日 メーカー内製のSES2.2の完組みホイール(DT240Sハブ)の
点検をしたのですが、後輪の縦振れが異常にひどく
まともにするのに時間がかかった件がありました。
そういうことはありますが
SESの吊るしで これほどセンターがずれている例は
今まで見たことがありません。
先ほど、このホイールについて「ほぼ」最新の仕様だと書きましたが・・・

実は 前輪もお預かりしています。
点検と、それとは別の非常に面倒な作業依頼のためです。

この前輪、右側から見て バルブ穴のステッカーが
ハンドメイドインUSAとなっていますが、
これの反対側はシリアルナンバーになっています。

後輪では、右側がシリアルナンバーになっていました。
なので 組み直しに際してリムの左右を変えます。
最新の仕様では バルブ穴のステッカーに
シリアルナンバーの表記を入れるのをやめています。
リム自体は同じなので「ほぼ」最新の仕様というわけです。

ある目的で 目印のテープを貼りましたが、
私の勘違いだったので とくに意味は無くなりました。
SESのリムは基本的にフロント20Hのみ、リヤ24Hのみですが
少し前までは リム高が高いモデルに
前後で18/20Hという仕様があったのです。
現行ではこのSES7.8や 日本で正式展開していないSES8.9も含めて
リムブレーキのロード用ホイールは全て前後で20/24Hです。
この後輪を20Hだと思っていたので、
全CX-RAYヨンヨン組みから 半チャンピヨンヨン組みにする際
反フリー側のスポークは使い回すうえ
ヌポークと反ヌポークの区別をつけるために
フランジから そもそもスポークを抜かないようにしようと思い、
逆イタリアン組みから イタリアン組みにするので
バルブ穴の隣の反フリー側のスポーク(反ヌポーク)が
組み直し後に どういう位置と向きになるか示そうと思ったのです。
実際は24Hなので フリー側は番手の変更、反フリー側は長さの変更があるので
左右とも新規のスポークになります。

このCX-RAYですが、いつぞや日本の問屋さんに
黒の280mmのみ通常品と間違って納品されたことがある
リム側のプレーン部分を四角く加工している特注品です。
これ、スポークカッターで長さを切り詰めることが出来ません。

バルブ穴の隣4本だけを残して丁寧にバラしました。

フリー側はスポークの端がニップルの端面とツライチ、
反フリー側は2山ほど はみ出ていました(上の画像)。
仮に この後輪が20Hで半チャンピヨンヨン組みにする場合、
これ以上に締め込むことになりますが 加工が不可なので
通常の黒CX-RAYで組み直すことになっていました。
どちらにしても 要交換だったということです。

組めました。

ハンドメイドインUSA側が右側で

24H 黒半コンペヨンロクイタリアン組みです。
結線は あとでやります。


組み直し前と リヤハブが同じ、反フリー側のスポークの番手も同じで
組み直し前はセンターをずらしてまで(笑)
反フリー側を張っていたのにもかかわらず、
組み直し後のセンターが出ているこの状態のほうが
反フリー側のテンションが 明らかに上です。
結線は まだやっていないので 結線無しでの話です。

バルブ穴付近

バルブ穴の対岸付近
先ほど書いた「非常に面倒な作業依頼」ですが、
リムテープに移行したいのでリムセメントを除去してほしいとのことです。
ゆ・・・指が死ぬ。

バルブ穴付近

バルブ穴の対岸付近(バルーン抜きの穴をふさいだ跡)
後輪は、バラしたリム単体のときにやりました。
前輪はまだ やっていません。ゆ・・・指が死ぬ。
category: のむラボ日記
シャマルウルトラ ダークラベルさん 
2019/01/26 Sat. 03:36 [edit]

スポークが1本、途中で折れています。

隣のスポークに巻き付いているのは 自然にそうなったわけでは無く、
自走で帰るために曲げたということです。
過去に何らかのショックで スポークにクラックが入っており
そこから破断に至ったようです。
以前にも書いたと思いますが、この手のスポーク折れは
信号待ちからの踏み出しなど
ゼロ発進のときに起こることが多いのですが
今回の件でも急坂に向かってゼロ発進した瞬間に
バツーン!と鳴って折れたとのことです。

直しました。

↑交換したスポーク
このスポークの、編んでいないので直接 接触はしていない
最終交差の相方のスポークに
折れた瞬間に付いたと思われる小傷がありましたが
変形はしておらず振れにも現れていなかったので 交換はしていません。
category: のむラボ日記
レイノルズの32の後輪を組み直しました 
2019/01/25 Fri. 23:37 [edit]

お客さんから レイノルズのサーティーツーの後輪をお預かりしました。
ヌルいので組み直してほしいとのことです。

ハブはレイノルズブランドのDT製のもので、
24H 全黒CX-RAYストレートヨンヨン組み相当で

左右とも 最終交差を編んでいません。
このハブのまま フリー側のスポーク比重を大きいものに換えて
左右とも最終交差を編むように組み直し、
反フリー側を結線すれば かなり化けると思うのですが、
お客さんの希望で ハブを別のものにしていいのことなので
エボライトハブで組み直します。

丁寧にバラしていくと・・・

一切ゆるめていない内蔵ニップルを リムの外で観察できるようになります。

スポーク長さが左右とも長めではありますが、

試しに むしろ増し締めしてみたところ

5山くらいまでは軽く回せたのと
リムの内周側に接している側のヌスミ寸法が そこそこ深いことを考えれば
長すぎというわけでもないのかもしれません。

組めました。

エボライトハブ24H 黒半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

元のDT製ハブですが、
フランジの形状がパワータップのGSと ほぼ同じです。
パワータップのGSの説明書によれば
簡易計算表から求めるスポーク長さは左右同じでOKということですが、
そんなふざけた話はありません。
今回の32の組み直し前のスポークも 左右で長さが違っていました。
と 書くと、このレイノルズはハイローフランジで
GSは左右同径だろ、と言われそうですが、
レイノルズで左右の長さが違うのは
オチョコの要素とハイローフランジの要素が混ざった結果であって
GSの場合でもオチョコの要素のぶんだけは 左右で違う長さになります。
パワータップの あの簡易計算表、
フリー側と反フリー側のスポーク長さの
ちょうど中間が出るわけでもありません。
ところで レイノルズの32ですが、
製造元のLEWがレイノルズ傘下になっているので
同じリムを よそに出さないという専売契約があったようです。
が、レイノルズのほうで廃版にしちゃったので
元32のリムのノーラベル品を入手することが可能になりました。
というのが のむラボホイール6号のリムです。
リム重量も量りましたが、タイヤ張り面に
リムセメントが多少ついていることを勘案すると 軽めの個体でした。


先日組み直した レイノルズのDV46Tも
リムの重量を量ろうと思ったのですが、ウェイトが貼られていて
タイヤ張り面にTUFOとミヤタのテープが厚く残っていたので
ノイズが大きいと判断し リム重量は量りませんでした。
ついでに書いておくと、
その少し前に組んだ レイノルズのアタックチューブレスのリムも
重量を量っています。
さらについでに書いておきますが、それを教えてやる気はありません。
↑うわこいつきわめてかんじわるい

オ待タセシマシタ!コチラノ画像ヲ ゴ覧クダサイ!

あたっくノ りむデス!

さーてぃーつーノ りむデス!
↑やーめーろー!
category: のむラボ日記
R470dbリムで後輪を組みました 
2019/01/24 Thu. 22:59 [edit]

DTのR470dbリムで後輪を組みました。
先日の続きです。

ハブは 逆ハイローフランジのノヴァテックD792SBで、

24H 黒チャンピ/コンペヨンロクJIS組み銀アルミニップルです。
結線は あとでやります。
フリー側のスポーク比重を もうちょっと上げたくて
サピムのストロングも検討しましたが、
銀ストロング100本の税別定価が7500円、
それが黒ストロングだと13500円となります。
黒CX-RAYだと50000円なので それと比べれば安いのですが、
今回は結局 14番プレーンにしました。
黒チャンピオンは 255~303mmで1mm刻みの
4本または10本単位での販売がありますが、
プレーンスポークは任意の長さでカットして使えるからか
315mmでの販売もあり、
それは72本または100本または500本での販売単位となります。
当店では基本的に315mmのみを仕入れています。
4/10/72/100/500本それぞれの1本当たりの単価(税別定価)は
110/89/98.6/93/68円となります。
あれー おかしいね、500本の次に単価が安いのが 10本になっているね
しかも4本と10本は(ほぼ使わないけど)しんちゅうニップルが付属するけど
72本以上はスポークのみの販売だぞー。
近所の たこ焼き屋で6個入り・10個入り・15個入りで
なぜか10個入りが最も単価が安いというところがありますが、そんな感じです
(あまりいないでしょうが 30個買う客がいたとして、
10個入り×3舟と 15個入り×2舟で 前者のほうが安いということに
なぜ 店側が気づかないのか)。
ちなみに銀チャンピオンだと72本での販売は無く
4/10/100/500本となりますが
それぞれの1本当たりの単価(税別定価)は
68/68/60/40円となり、
小口で買うぶんには 単価が変わらず
500本にしたときだけいきなり安くなります。

これは以前にも書きましたが、
DTのリムは、バルブ穴に対するステッカーの位相が

リムの左右で90°ずれています。
オフセットリムで後輪を組んだ場合、
バルブ穴直下の位相は必ず ステッカーが無い状態になります
(上の画像2枚のうち 上の状態)。
なので もし リヤリムがブレーキゾーンありのオフセットリムの
R411アシンメトリックで、
相方のリムブレーキの前輪を 非オフセットリムのRR411で組む場合は
フロントリムの右側のバルブ穴直下にステッカーが無い位相にして
前後を揃えるようにします。
また、オフセットリムで後輪を組んだ場合 必ず
右側(フリー側)のバルブ直下にステッカーが無い状態になるということは、
それがDTの公式見解だと解釈できるので
非オフセットリムのXR331などで前後輪を組む場合
前後輪とも右側から見てバルブ穴直下にステッカーが無い状態で
揃えることにしています。

RR411dbの場合(上の画像)、ディスクブレーキのホイールは
フロントハブにもオチョコがあるので
前後リムともオフセットリムで問題ないからか、
オフセットリムの仕様しかありません。
ディスクハブの前輪を組む際のオフセットリムの向きは
後輪と逆なので、RR411dbで前後輪を組んだ場合
右側から見たときのバルブ穴とステッカーの位相の関係は 必ず逆転します。
上の画像の前後輪は どちらも反ローター台座側(右側)を向いています。

で、今回のR470dbですが
ディスクブレーキ用なのでブレーキゾーンが無いものの
RR411dbと違い オフセットリムではありません。

なので、前後輪とも
「右側から見てバルブ穴直下にステッカー無し」で揃えました。
category: のむラボ日記
R470dbリムで前輪を組みました 
2019/01/22 Tue. 23:39 [edit]


ハブはノヴァテックのD791SBで、
24H 黒チャンピ/コンペロクヨン逆イタリアン組みです。
結線は あとでやります。

このD791というハブですが、
TniのエボディスクIIハブと同じというか 元ネタです。
後輪も組みますが、リヤハブはこれの相方のD792というハブで
同じくエボディスクIIハブの元ネタなので 逆ハイローフランジとなっています。
お客さんの希望、予算の関係でCX-RAYが使えないので
左右異径組みを大きく取れないという 難しいホイール組みが予想されます。

黒スポークですが銀ニップルです。
従来、DTのリムはRR(ロードレーシング)が片ハトメ、
R(ロード)がハトメ無しという仕様でしたが
現行のRR系リムはハトメ無しリムにワッシャーを入れるという仕様になっています。

今回のリムはR470で R系なので ワッシャーは付属していません。
category: のむラボ日記
のむラボホイール1号の前輪を組みました 
2019/01/22 Tue. 22:26 [edit]

のむラボホイール1号の前輪を組みました。
銀スポーク金ニップルの のむラボホイール1号を組むべきところ
間違って5号を組んだうえ 1号の後輪を組んだ時点で
金ニップルが尽きたあばっばあばばあっばあアッバース朝(750-1258年)※
となっていた件の続きです。
※バグダード・アッバース朝の滅亡まで。
カイロ・アッバース朝までとするなら(750-1517年)。
センター試験に出るかもしれんぞ!←3日前に終わりました

エボライトハブ20H CX-RAY反ヌポークラジアル組みで

もちろん 金アルミニップルです。
category: のむラボホイール
レーシングゼロ日本限定モデルのリヤリムを交換しました 
2019/01/21 Mon. 23:06 [edit]

お客さんから レーシングゼロの日本限定モデルの後輪をお預かりしました。
ネクタイスポークではありませんが ハブ・スポーク・リムの全てが赤という、
初代レーシングゼロと同じ配色になっています。


ビードフックが座屈で変形しており、リムを交換することになりました。

バラす前に ホーザンのテンションメーターで
フリー側の第1スポークテンション(H1ST)を測りましたが、
230を割ったり割らなかったりといったところでした。
バラつきの中の最高値が230付近で それ以外は220越え、
平均で225あたりが 非ネクタイスポークでの
吊るしの標準くらいです(当店調べ)。
平均が230であれば、吊るしとしてはかなり張ってある個体ですが
今回の後輪は 経年使用で多少はタレているはずなので
かなり張ってある個体ということになります。

固着予備軍のニップルが多いです。白い粉がボロボロと出ます。
上の画像でも、歯周ポケットに詰まりまくっているのが分かります。
回すのがきついニップルは後回しにして、
なんとか ゆるめられるニップルから優先的にゆるめ切って スポークを外し、
スポークの引っかけからハブを抜き取った状態にすれば
「ニップル回しで固定して スポーク押さえの工具で回す」ことができるようになります。
また、その状態では ニップルが回りにくい理由から
スポークテンションが除外されているので
ホイールの形を成しているときよりも
ニップル(ではなくスポークですが)が回しやすくなります。

という やり方でも どーしてもゆるまないニップルが2つありました。

バルブ穴の隣のこいつは一切ゆるみません。
無理に回せば ひねり切るのが目に見えています。

もうひとつは、画像の端で見切れ気味ですが ひねり切ってしまいました。
どちらのニップルも 浸透性の高い防錆オイルを十分に差して
しばらく置いたのですが、こちらは ゆるみませんでした。
スポークにある黒い汚れの線は 作業前のニップルとの境目ですが、
油を差す前から ここまではゆるんだのです。
また、これ以上ゆるめるのは無理なのに 再度締めるのは可能でした。

スポークに傷が付いても かまわないので、
なんとか無理やり ゆるめてみました。


バルブ穴の隣のニップルは、当初 完全固着に思えましたが
なんとか ゆるめられました。


組めました。



ちょいと張り気味ですが 異常に張っているというほどでもありません。

元の状態がどうだったかは見ていませんが、
バルブ穴から覗いたときのハブ胴の位相を
フルクラムのロゴに最も近いところにしておきました。

組み換え前の座屈したほうのリムの画像を見てもらっても分かりますが
このリム、2WAY-FITです。
リムの取り寄せに際して 強く疑ってかかるべき事情があり、
このリムは かなりビビりながら注文しました。

レーシングゼロ~7までの リムの品番の命名規則について書きます。
例えば 初代レーシング1のクリンチャーの黒のリヤリムであれば
品番はR1R-CRBとなります。
各々の文字と数字が意味するところは 上の画像の通りです。

これが、同じレーシング1のクリンチャーの黒リムでも
年代(仕様)が変わると 品番の末尾に数字が追加されます。
この数字は01→11→21・・・と増えていきます。
2010年からは、アルミニップルになったので リム穴の径が微かに変わり
R1R-CRB01となりました。
2011年からは、リム穴の間隔が均等ではなく お休み位相ありになったので
R1R-CRB11となっています。
2013年からは、レーシングゼロとリムを共有するようになったので
R1RではなくR0R-CRB11となりました。
2つ以上のモデルでリムを共有している場合、
ステッカーを別売りにして対応しています。
2015年からは レーシング1はありません。廃版になりました。

こんな感じの命名規則になっています。
レーシングゼロ ナイトの場合、リムがレーシングゼロと全く違う仕様ですが
品番的には 色品番のところで区別されています。
2015年初出のレーシングゼロ ナイトのリヤリムは
R0R-CRN01です。なぜか最初から末尾に01があります。
2017年初出のワイドリム化したレーシングゼロ ナイトのリヤリムは
末尾が進んでR0R-CRN11となります。
2017年のレーシングゼロ コンペティツィオーネは
ハブがCULT仕様というのと
赤スポークが1本入って おしゃれ泥棒しているのが
通常のレーシングゼロとの違いですが、
実は コンペティツィオーネのリムは2WAY-FITです。
なので品番はR0R-2RB21となっています。
ステッカーは別売りなので あとはコンペティツィオーネのステッカーを貼れば
コンペティツィオーネのリムとなるわけです。
で、今回の日本限定モデルの赤リムですが
品番はR0R-CRRKAとなります。
末尾のKAというのはカワシマサイクルサプライで、
日本のフルクラムの唯一の問屋さんのことです。
経営戦略もいろいろ違うのですが
ある時期に フルクラムが「1国につき 1代理店」と決めたので
日本では それまで2つあったフルクラムの代理店が1つになりました。
これは日本だけでは無くて世界中同時にそうなっています。
カンパニョーロとフルクラムは製品にQRコードを貼り付けており、
これによって 少なくとも その製品を最初に卸した相手がどこなのか
確実に追跡できるようになっているわけですが、
海外通販の業者への横流しをなるべくふせぐには
最初の間口が少ないほうがいい、というのがあり
1国1代理店制度にした理由のひとつがそれです。
スピード40や55を、ボーラほどには
海外通販で見かけないのはそういうわけです。
お客さんからお預かりしたリムは 間違いなく2WAY-FIT、
ところが品番を調べたところ 見間違いではなく
R0R-CRRKAとなっており、
これは命名規則ではクリンチャーリムということになります
(規則に従えば R0R-2RRKAになるはず)。
なので リムを注文するとき、品番だけでなく
「CRRとあるけど 仕様は2WAY-FITのリムのはずです」ということを
念のため書き添えておきました。
実際に届いたのが 2WAY-FITのリムなのを現認するまで
ビビっていたのですが、杞憂に終わりました。
category: のむラボ日記
XR331リムで組んだ前輪を組み直しました 
2019/01/21 Mon. 21:31 [edit]

一度も使われていないものを 半コンペから全CX-RAYに組み直しました。
リムテープとシーラントは新調しています。というか そうせざるを得ません。

↑ローター台座側 CX-RAY4本組み

これはお客さんから送ってもらった画像ですが、
スラム ライヴァルの油圧ブレーキキャリパーの

ホース端のバンジョーを留めているボルトの頭と
コンペの最終交差付近が接触しています。
フロントハブは極端におかしな寸法のものではありませんし、
28Hの4本組みというのも 特例的な組み方ではありませんが
現実に接触が起きている以上 なんとかする必要があります。
というわけで、スポークをCX-RAYに変更してみました。
結果は出ていませんが、これでもダメなら
CX-RAYの6本組みにしないといけなくなります。
同じような問題として
半コンペの後輪で ローギヤにかけているときに
スポークが リヤメカのプーリーケージと接触することがありますが、
ホイールを組むときに コンペ側のヌポークの根元を
プラスチックハンマーで叩いてハブフランジにペタッと寄せれば
ほぼ起こらず、しかも この場合は
変速調整や リヤエンドの曲がりのほうが大要素です。
今回の件で 接触に関して ホイール以外で最も大きな要素は
140mmローターを使用していることなのですが
(160mmならキャリパーの位置が もう少しホイールの外周側になる)、
お客さんのバイクは 少し前のGIANTのTCXで
140mmローターは吊るしの仕様になっています。
GIANTが悪いわけではありませんが
2019年モデルで調べてみたところ、
TCX SLR2ではCONDUCTという
GIANT製のワイヤー引き油圧ブレーキが採用されており
ローターは前後とも140mmでした。
その上のモデルのTCXアドヴァンスドでは
ブレーキが スラム エイペックスで ローター径は前後とも160mm、
その上のモデルのTCXアドヴァンスド プロ 2では
ブレーキがスラム ライヴァルで ローター径は前後とも140mm、
その上、一番上のTCXアドヴァンスド プロ 1では
ブレーキがスラム フォースで ローター径は
前160mm後ろ140mmとなっています。
話が逸れますが 上にあるCONDUCTというブレーキ、
2017年頃に出ましたが
ブレーキの力率の関係で 9000系デュラエースと
その系列(6800など)には対応していますが
R9100デュラエースとR8000アルテグラには対応していない、
ということになっています。
ところが、2019年TCX SLR2のコンポ(とくにブレーキレバー)は
スラムのエイペックスでして、スラムのブレーキの力率は
9000とR9100の差より ずっとかけ離れているので
9000はOK、R9100はダメというなら スラムも当然ダメになるはずです。
とにかく、フロント140mmローターと手組みホイールの場合は
スポークとの接触も勘案しようということになります。
ひとつ 勉強になりました。

それとは別に 思い知ったというか、
知ってたけど 改めて思い知らされたことについて。
半コンペにしたのは XR331が非オフセットリムだからです。
もし リムがRR411db(オフセットリム)であったなら
全CX-RAYでも別にいいや、という程度には
左右差が少なくなることが 経験的に分かっています。
XR331のほうがリムが軽く、
XR331の半コンペと RR411dbの全CX-RAYで比べても
ホイールの全体重量は 前者のほうが軽くなります。
XR331の全CX-RAYだと軽さに特化した仕様ですが
私見では 反ローター側の結線無しには
「う~ん・・・」という感じになります(結線は してますが)。

で、ローター台座側のコンペを きれいにバラしてCX-RAYに変更、
あとはローター台座側に通したCX-RAYだけの増し締めで
センターを出そうとしたところ・・・

ローター台座側のテンションが袋小路に至っても
センターは出ませんでした。
仕方がないので 反ローター側のCX-RAYを少しゆるめて
センターを出しています。
というかこれ、当たり前なんですよね。
半コンペだと 全CX-RAYより もうちょっと低テンション側が張れる、
というのを 逆に体験しているだけです。
これが起こるのは 高テンション側を
袋小路寸前まで張っていた場合に限られます。
もし作業前の状態がヌルいテンションであったなら
半コンペを全CX-RAYに変更しても
ローター台座側の増し締めだけで センターは出せます。
ついでに書いておきますが、
私の真似か 独自にたどり着いたのかは知りませんが、
私以外の人が組んだ半コンペの後輪で
そこのところが よく分かってない、
ただ半コンペでヌルく組んだだけというホイールを
たまに見かけます。
そういう後輪では この現象は起きません。
category: のむラボ日記
DV46Tさん 
2019/01/21 Mon. 20:17 [edit]

先日 組み直した後輪の相方です。
いちおー振れ取りしといてください、的な感じで お預かりしたのですが
かなり ひどい状態でした。
作業時間でいうと のむラボホイール1号や5号の
前輪を組むよりは かかっています。
振れ取りを始めようとしたのですが、

明らかに曲がっているスポークが見つかりました。
今後これを「右」と呼ぶことにします。

ハブフランジに近いところに目印のテープを貼りました。

それとは別に 曲がっているスポークがありました。

↑ここ

目印のテープを貼りました。これは「左」と呼ぶことにします。

↑画像左側のテープのスポークが「左」、同右が「右」ですが、
この前輪はDTの黒エアロライトで組まれているところ

「左」と「右」の間にあるスポークは 黒CX-RAYとなっています
(サピムなので スポークヘッドに刻印が無い)。
CX-RAYとエアロライトは スポーク比重と寸法が ほぼ同じなので
エアロライトの補修にCX-RAYを使うこと自体は問題ありませんが、
この3本のうち1本だけを交換して
「横振れ取りだけ頑張った 振れ取りごっこ」をしているので
縦振れが出ています。
おそらくですが、巻き込み系の事故で変形したスポークのうち
最も目立つ(曲がっていた)1本だけを交換して
あとはテキトーに作業したのでしょう。
残念ながら これは直したとは言えんな。

↑画像上から「左」、黒CX-RAY、「右」です。

ハブ側で平行にすると

リム側では こんな感じ
黒CX-RAYは使い回しますが、
スポーク長さが適正から2mmほど長いものでした。
どこまでも ふざけとる。


で、この3Hにスポークを補填して直そうかと思っていたところ・・・

「左」のさらに左のスポークが、ニップル付近で変形していて ねじれもありました。
これは「左の左」と呼ぶことにします。


「左の左」のさらに左のスポークも、曲がっていました。
これは「左の左の左」と呼ぶことにします。

↑画像上が「左の左」、同下が「左の左の左」です。



「左の左」は、一見 ほとんど真っ直ぐですが

ニップル付近で左右方向に曲がっており、

その少し内周寄りで ねじれがあります。
このねじれは、おそらくですが 振れ取りごっこが原因です。

「左の左の左」は、


前後方向よりも


左右方向の変形のほうが目立ちます。

というわけで 5Hぶんのスポークを補填することになりました。
うち1本は 長さを切り直した 元からある黒CX-RAYになります。


作業前の縦振れは 曲がっているスポークが混じったうえでの
横振れ「だけ」取りによるものでしたが、
スポーク補填後に 補填したスポークのニップル5つだけで
横振れ取りを追い込んだところ、作業前より ひどい縦振れになりました。
スポークが曲がっているのを ごまかすために いろいろ触っているようです。
ここから、痕跡をたどって ルービックキューブを元に戻すような
ケツモチ作業が続きます。これが難しい。
で、縦横振れをひととおり追い込み切った状態で
センターゲージを当てた結果が上の画像です。
暫定センターは見ていないので 作業前にずれていたかどうかは不明です。

ハブのエンドにギザ付きワッシャーが 圧入されていますが、
そのうち片側にクラックがありました。
手で外そうとしても外れなかったので 問題はありません。


センターを出しました。

直しました。


16Hの片側8Hのうち 半周以上の5Hが黒CX-RAYになりました。
category: のむラボ日記
レーシングゼロさん 
2019/01/20 Sun. 20:52 [edit]

曲がっているスポークがあるので 振れ取りを試みたところ

スポークがねじれてしまったということです。

直しました。

目印のテープが貼ってあるスポークは2本ですが、
交換したのは1本だけです。
もう1本は「テンションを抜くと 曲がっているのが判明するかもしれない疑惑」が
あったので一旦ゆるめました。
交換しなかったほうのスポークですが、ニップルの回転抵抗が非常に大きく
私のほうでも スポークねじれ(最悪の場合 破断)をする可能性が
頭をよぎったのでニップルのほうを 新品に交換しました。

↑交換したスポーク

ねじれを直すつもりはなかったのですが、
扁平部分を押さえる工具をかけてニップルを回すと
ほぼ元通りには なりました。
使い回しは怖いので やりませんが。


それは別としても お客さんのほうでニップルを回す きっかけになった
ハブ側の打痕を起点とした変形があるので
どのみち交換は必須です。
category: のむラボ日記
のむラボホイール1号の後輪を組みました 
2019/01/20 Sun. 20:40 [edit]

のむラボホイール1号の後輪を組みました。

エボライトハブ24H 半コンペヨンロク組み結線ありで

金アルミニップルです。
先日、銀スポーク金ニップルの のむラボホイール5号を組みましたが
1号の間違いでした。
申し訳ありません。
前輪も組もうとしたのですが 金アルミニップルが尽きたので
あさっての予定になります(パーツは手配済み)。
category: のむラボホイール
エモンダのボトルケージねじを回収しました 
2019/01/19 Sat. 23:21 [edit]

お客さんから トレックのエモンダの
フレーム付属のボトルケージねじが
首下で折れて回収不能なのを
何とかしてほしいと言われました。

↑これです。
ボトルケージ穴は、リベッターナットではなく
M5六角ナットをフレーム製造時に封入しているという構造になっています。
キャノンデールのスーパーシックスなどもそうですが、
チューブ厚が異常に薄いカーボンフレームの
このあたりの補修は非常に気を遣います。
今度 レダイグの10年(ウイスキー)持っていきます。
ボトルケージねじが フレームのツライチより低いところで折れています。
ねじの材質がアルミというのが 不幸中の幸いですが、
仮にステンレスであっても サクッと通る小径の超硬ドリル刃で
ほぼ中心に ガイドの穴をあけるのを試みてみます。

うまく いきました。
ここからは汎用鉄鋼ドリルで
ナットのねじ山を損なわない程度に穴を拡張し、
ある程度の径と深さに達したら
ドリルを底に押しつけながら逆回転させると抜ける場合があります。
それが通用しないとなれば 次の段階の荒事がありますが
できれば 逆回転で抜けてほしいところです。

抜けてきました。
ここからでも、イモネジ状態のこれを 指でつかんでゆるめることはできません。
ドリルの押し回し逆回転では ゆるみます。

ぎゅいーん。
ここらで余裕をぶっこいて ドリルを正回転に切り換え、
何故か もう一度フレームにねじこむというギャグをかましましたが
お客さんには 全くウケませんでした。

ウケなかったので抜きました。
これ以外の3ヵ所も含めて、純正のねじを全て捨てて
ねじ穴にタップをかけ直しています。
今回 作業したのは ダウンチューブの上側の穴ですが、
シートチューブの下側の穴が とくに抵抗が大きく
ねじ切れ予備軍状態でした。
半年以上 この状態だったそうですが、
シートチューブのみのシングルボトルというのも 見た目におかしいので
最近は ボトルケージ無しで乗っていたそうです。
ちなみに このフレームのオーナーですが、
とある強くて有名な選手なので、
シートチューブにのみボトルケージを付けていると
「エアロ狙いで縦パイプにだけ付けているんですか?」とか
ボトルケージ無しだと
「軽量化か、水をあえて飲まない練習をしてるんですか?」などと
よく 変な感じで勘ぐられたそうです。
ドリルがうなる!系の案件は
画像を撮ったのに記事にしていない件が
ゆうに20以上はあります。
この正月休みに一気に上げようかと思っていましたが 無理でした。
これをやったのは 今日です。
何とか溜めずに出していこうかなと思い 書きました。
category: ドリルがうなる!
DV46Tの後輪を組み直しました 
2019/01/19 Sat. 23:00 [edit]

お客さんから レイノルズのDV46Tの後輪をお預かりしました。
シュータッチまではしないものの
ヌルいので組み直してほしいとのことです。
20H 全黒コンペヨンゼロ組みですが、
反フリー側ラジアル組みなのでヌルいとかいうのではなく
(もちろん それも混じってますが)、吊るしの状態から 明らかにタレています。
もちろん、この組み方から張ったところで 張れる量は知れていますが。


やや大きめのセンターずれがありました。

フリー側のヌポークすべてにチェーンサックの跡があったので
ホイール半周分ほどのニップルを十分にゆるめて
テンションを抜いてから スポークを切ってバラしたのですが、
工具が空回りするニップルがあり・・・

ひとつだけ 汎用ニップルを逆さにして補修してありました。
工具がかからなかったので これは一切ゆるめていないわけですが、
ここだけ別の工具が必要なのはともかくとして
スポーク長さが長すぎです。
ここで思ったのですが、
ヨンゼロ組みは別としてテンションが低いのも
センターずれがあるのも、
この補修の際の 下手くそな振れ取りごっこに起因しているようです。
吊るしからタレているにしてもヌル過ぎると思ったぜ。
上の画像と同じ内蔵式ニップルは 当店にも在庫がありますので、
組み直しの際は それをひとつ補填しておきます。

組めました。

エボライトハブ20H 黒半チャンピヨンヨン組み結線ありです。
組み直し前のリヤハブは レイノルズブランドのDT製ハブで、
それの使い回しでも問題ないとは お客さんに伝えましたが
エボライトハブへの交換をご希望だったので そうしました。
前輪もお預かりしており 点検をご希望ですが、
振れ取りだけで どうにかなる状態では無かったので
今日は できませんでした。
category: のむラボ日記
プライムのATD01リムについて 
2019/01/19 Sat. 05:28 [edit]

調べました。上の画像は記事の内容とは無関係です。

まず、AT470とATD470ですが 公称の寸法と重量はこうなります。
これはブレーキゾーンの有無が違う内幅17mmのリムで、
モデル名にある470というのは おおよその公称重量です。
そして、AT470もATD470も
「このリムはAT(ATD)カテゴリーでは 最も軽量なモデルです」
という説明があります。

つづいて 実測値になりますが、ATD01の寸法を調べてみました。
実測なのは メーカーの既製モデルにない品番のリムだからです。
内幅19mmなので、AT(ATD)470より ワイドリムということになります。
現物が無いので断定はできませんが、ブレーキゾーン有りのAT01は
ATD01に対して AT470とATD470のような関係になっていると思われます。
AT(ATD)470は同カテゴリーの中で最軽量モデルということですが、
プライムのATD01は それの寸法違いの派生モデル、
というだけでは 説明がつかないほど軽いリムでした。
OEM元ではビビッて手を出さない厚みで わざわざ別注しているようです。
その肝心の実測重量ですが、
肝心だから簡単に教えるわけねーだろ 察しろ。
↑うわこいつかんじわるい

オ待タセシマシタ!

コチラノ画像ヲ ゴ覧クダサイ!
↑やーめーろー!
category: のむラボ日記
パワータップハブの後輪を組み直しました 
2019/01/18 Fri. 22:41 [edit]

お客さんから パワータップハブで組まれた後輪をお預かりしました。
リムは現状 マヴィックのオープンプロですが、
もうちょっとワイドリムで組み換えてほしいとのことです。

32H 全黒コンペヨンヨン逆イタリアン組みです。


センターが ずれているのは組み直すので 別にかまわないのですが、

左エンドのギザが内側に向いているので、
これは逆向きになっています。


直したつもりですが、これでも まだ間違いです。
左エンドの内側に すき間がありますが、

このスペーサーの向きも 逆でした。
スペーサーにある段付きは ベアリングの内輪だけと
接触させるために設けてあります。
これよりあとの年代の15mmハブシャフトの場合は
ねじ切り無しポン当てエンドですが、
この12mmハブシャフト(アルミとスチールがあり これはアルミ)は
エンドナットになっています。

組めました。
リムはTniのCX28にしました。
過去に組んだことがある リムとハブの組み合わせであれば
リムの寸法を実測する必要はありません
(例外として ENVEとZIPPは無視できない個体差があるので個別に測ります)。
CX28リムで過去に組んだことがあるのですが、
どうしても計算上の数値に違和感があり
この長さになるわけが無いだろという予感がします。
こういうときは、スポーク本数を入力するセルに
32Hなので32と打ち込むところ 24になっていた、
などが原因だったりしますが
その手の間違いはありません。
で、原因はTniのCX28ではなく
ALEXRIMSのCX28というリムのデータをコピペしていたからでした。
アブネーアブネー スポークを切ってたら無駄になるところだったぜ。
ちなみにTniのCX28も過去のデータにありました。

PRO+ハブ32H 半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。
元の状態は黒スポークですが 組み直し後は銀スポークをご希望です。

バッテリーケースのフタが 容易に外れず、
私のほうで おいそれと ゆるめられないで 苦戦するということは
お客さんのほうで電池交換できない可能性があるということです。
つかみしろをナメずに なんとか ゆるめることができました。
ねじ止め剤などが わざわざ塗布してあったわけではありません。
category: のむラボ日記
のむラボホイール5号を組みました 
2019/01/17 Thu. 23:41 [edit]

のむラボホイール5号の後輪のリム交換をしました。
明文化していないワランティの適用なので
そもそも普段ここに書かない内容ではありますが、

リムのお引っ越しで交換したので
どのみち 今日もホイー(以下略)。枠には関係ありません。
エボライトハブ24H 黒半コンペバルブ穴両隣のみ
銀スポークヨンロク組み青アルミニップルです。
つづいて 今日もホイー(以下略)。

今日組まないといけない のむラボホイール5号があるのですが
それをやる前に こっちをやらないといけなくなりました。
プライムのスルーアクスルディスクハブの前輪ですが、
振れ取りを お客さんのほうで試みようとして
ニップルが割れたりナメたりしまくっているので
なんとかしてほしいとのことです。

アルミリムですが、OEM元の表記があります。
ブレーキゾーンありだとAT01、
それがディスクブレーキ用に特化した(ブレーキゾーン無しでオフセットリム)のが
ATD01というモデル名になるようですが、
これらはどちらも プライムに卸すときのモデル名のようで
単体での市販は無いようです。
ただ、AT470 ATD470というリムがあり
これがそれぞれAT01とATD01に酷似しています。
同じものかどうかは調べておきます。

↑割れたニップル

↑ナメたニップル
ニップルの全交換、つまり作業的にはホイール組みになりますが
それで済むかと思っていたら・・・


リムの継ぎ目がめくれていて要交換となりました。

組めました。
当店にあった リム内径がほぼ同じ(スポークが使い回せる)
スペシャライズドの完成車に付いているAXISブランドのリムを使いました。

元の組み方は 全黒CX-RAYストレートヨンヨン組み相当でした。
割れているニップルのスポークを切断、
あと バラしているときに曲がっているスポークが2本あり、
お客さんが持ってきた ホイールに付属しているというスペアスポークも
ちょうど3本だったので使い切ったのですが、
この前輪、左右約1mm差を無視して左右同じ長さで組まれており
スペアスポークも1つの長さで左右共用となっていました。
組み換え後はローター側を黒リーダーストレートにして
反ローター側を結線しています。
なので 余った黒CX-RAYストレートは
反ローター側のスペアスポークに使えますということで
12本 お客さんにお渡ししました。
ちなみに、組み換え前は 左右とも最終交差を編んでいませんでした。
思うところあってか(異音対策でしょうが)プライムでは
前輪の左右と後輪の反フリー側を編まないことにしているようです。

↑交換したスポーク(曲がっていた2本)

リム側で平行をとると

ハブ側では こんな感じ
この前輪は完全バラしから組んでいるので
今日もホイー(以下略)。の条件を満たしますが
それとは関係なく表題は絶対に回収せねばならぬ。

というわけで のむラボホイール5号を組みました。

前輪はエボライトハブ20H CX-RAY反ヌポークラジアル組み、


後輪はエボライトハブ24H 半コンペヨンロク組みで

金アルミニップルです。
結線は あとでやります。
category: のむラボホイール
レーシングゼロさん 
2019/01/15 Tue. 23:49 [edit]

まずは 前輪から。
オーバーホールを ご希望ですが、前後ハブとも ガタがあり
前輪については その状態で乗っていたとは思えないので
バラし始めたけど自分で触るのやっぱやめた、と なったのかもしれません。

はい新シャフトだいばくはつ予備軍です。
一旦 右エンドを締めこんで、右の14mmつかみしろと
左エンド5mmアーレンキー穴で 左エンドをゆるめます。

ハブに圧入されたワンが「黒」仕様でした。
鉄球/USB用の黒ボールレースは
かつて銀ボースレースに切り替わったはずではありますが、
旧フロントハブよりベアリングの玉数が2つ少ない
新フロントハブでも まれに見かけるようになりました。
なので どうしたわけだか 黒仕様をわざわざ新造しているということです。
黒も銀も品番が同じなので メーカー的には「同じもの」となっているようですが
耐久性、とくにUSBのときの虫食い耐性が 経験上 黒のほうが明らかに低く
(メーカーのほうでも それが後ろめたくて かつて銀に移行したはずでは?)、
黒ボールレースに戻す理由が理解できません。
虫食いなどが無く パーツの価格も高いので、今回は交換はしません。
あと、なぜか 玉押しは銀仕様となっております。

DTのスポークフリーズを塗布して

14mmのつかみ幅と 右エンドの5mmアーレンキーで しっかり締めこみました。
今後、左右エンドの5mmアーレンキー同士でゆるめた場合
右エンドのほうが先にゆるむことは まずありません。


ハブをオーバーホールする前の暫定センターを見ていませんが
オーバーホール後では かすかにずれがありました。


うっすら横振れありとセンターずれを直しました。

つづいて後輪。


暫定センターではリムがフリー側にずれていることになっています。

フリーボディの2つのベアリングのうち、
外側のベアリング直下に相当する部分に もらい錆びがあります。

リヤハブのワンと玉押しは 両方とも黒でした。

ハブシャフトのフリーボディ外側ベアリング直下は、
カジリ傷もあるので 交換は ほぼ確定です。
実際、外側ベアリングの中身が傷んでいました。


フリーボディを洗浄して 外側ベアリングのみ新調しました。

びふぉー

あふたー


ハブのオーバーホールを終えた時点では、センターずれが無くなっていました。
ただ、かすかに横振れがあるのと、
暫定センターで当てた位相と 上の画像の位相が 全く同じではないはずなので
これが ハブの分解と再組み立てだけで発生した量の全てだと断定はできません。


振れ取りを ひと通り終えた状態では
向きと量が作業前と ほぼ同じな センターずれが出ました。


センターずれを直しました。
category: のむラボ日記
シャマルミレさん 
2019/01/15 Tue. 22:42 [edit]

スポークが1本 えげつなく変形していますが

ワイヤーロープに絡んだとのことです。
これは要交換ですが、

時計回りに隣のスポークも打痕があり
そこから少し曲がっているような気がします。

ちょっと斜めから見ると こんな感じ

直しました。
結局 打痕のスポークも交換しました。

↑交換したスポーク


↑打痕のスポーク
category: のむラボ日記
オペンペロだいばくはつ 
2019/01/14 Mon. 22:46 [edit]
オープンプロリムで組まれた後輪を お預かりしました。

シクロクロス/カンチブレーキで使っていたとのことですが
ブレーキゾーンが薄くなった状態からの空気圧で

ビードフックが だいばくはつしています。
だいばくはつしていない位相も ビードフックが開くように変形していますが、
カンチブレーキのうち シューホルダーをダルマネジで固定している形式は
ブレーキシューの面ではなく角が リムに当たるように摩耗していく傾向があり、
また シクロクロスは競技の特性上 泥を噛みながらブレーキをかけるので
だいばくはつ予備軍的にブレーキゾーンを削ってしまいがちになります。
お客さんを責めているわけではないですが、
こうなるまでに前兆として リムが開いている状態の期間があるはずなので
早めの交換をしたほうが無難です。

リムの仕様は現行品と同じですが ラベルのバージョンは3世代前で、
このラベルの世代のみ 青アルマイトのオープンプロがあります。
2004年くらいまででしょうか。

反フリー側のスポークは 星のスターブライト(スポークヘッドがHマーク)の

14-15番バテッドの丸スポークで、

磁石に付くので 真・スターブライトとなります。

フリー側のスポークは アサヒ(廃業)のステンレスで
反フリー側と同じく14-15番バテッドの丸スポーク、

こちらは磁石に無反応です。


スポークの長さは左右とも ちょうどいいくらいです。


反フリー側のスポークで、テンションを抜くと変形しているものが見つかりました。
これよりマシではあるものの もう1本要交換と判断したスポークがあり、
ほぼ同じスポーク比重の DTコンペティションに交換しました。

リムのお引っ越し済み・・・。
お引っ越し中の画像を撮るのを忘れました。

↑交換した反フリー側のスポーク

組めました。
現行の1世代前のラベルのオープンプロ32Hで

ロクロク元からイタリアン組み 結線無しです。
うーん ふつーのホイールだ。

あとから もう1本、フリー側で要交換スポークを見つけたので
DTコンペに交換しました。

↑交換したフリー側のスポーク
category: のむラボ日記
V800 2 について補足 
2019/01/14 Mon. 07:13 [edit]
あれから いろいろ調べて分かったことを追記します。
まず、やはり 活動量計としての機能を切る(使わない)ことは
できないということが分かりました。
仮に 一日中まったく動かさず机の上に静置してあっても、
概算の基礎代謝が「毎日 引き落とされ」ます。
どういうことなのかというと、

一切 動かさずに使っていない日を選んで
詳細を見てみると

任意に記録した運動時間はゼロ、
カウントされた歩数もゼロですが
24時間の概算消費カロリーは1666kcalとなっています。
この概算消費カロリーは 私の身長体重年齢性別などのプロフィールから
自動で算出されています。
この1666kcalという数値は 完全に使っていない日の場合
いずれの日も 例外なく同じになっていました
(プロフィールを変更すると この概算値も変わるはずです)。

つまり こういうことです。
24時間=1440分で1666kcalなので
分あたりの消費カロリーは1.157kcalということになります。
ここから仮に、この日に 6時間だけ心拍センサーを装着して
任意の運動時間を計測、運動とは言いながら安静心拍を維持したとすると

24時間中6時間だけ 消費カロリーが実測(計算根拠が心拍数)となります。
ポラールの概算が正確なのであれば 安静時の実測値と
概算値に大きな違いは出ないはずなので、
1日の消費カロリーは やはり1700kcalくらいになると思われます。
ここから さらに、心拍センサーを装着した6時間が
分/11kcalちょっとくらいの練習で、
その間の実測消費カロリーが4000kcalになったとすると

こうなります。
従来のスポーツ心拍計だけの機能であれば
上の図 赤い部分の
「任意の計測中の実測消費カロリー」だけが記録されたのですが、
V800 2では 計測中でなかったとしても 腕に装着していなかったとしても
勝手に概算の基礎代謝が解析ソフト(ポラール フロー)上で
足されてしまいます。
基礎代謝の概算値は私の場合で 分/1.157なので
静置時間の18時間だと1250kcalとなり、
運動計測中の実測値4000kcalの中には 実測の基礎代謝が混じっているので
この2つを足した消費カロリーは5250kcalということになります。
さらに、ここにまだ加わっていない要素として
「加速度センサーが動作したことによる 概算の運動消費カロリー」
というのがあり、
運動計測時の実測消費カロリーと
加速度センサーの動作による概算消費カロリーの 2つについて
「もし歩行だったら何歩ぶんになる」という余計な概算値を勝手に出してくれます。

任意の運動計測時間の秒の端数が
00秒になっている日を探して見つけました。
心拍センサーを装着して測った運動時間が42分ジャストということです。


42分で352kcalなので 分/8.38です。
10を割っているのは だらだら走った通勤の帰路だからです。

この日の解析結果を見てみます。
任意の計測時間が42分なのに、
記録されたアクティブ時間は54分となっています。
この差の12分は何かというと、
任意の計測時以外で加速度センサーが動作した時間となります。
通常の使用方法であれば 心拍センサー無しで腕に付けていた時間となりますが
私の場合は ハンドルバーの台座に取り付けたまま
玄関からロードバイクを抱えて歩いた時間や
店から用事で郵便局やコンビニまで乗った時間となります
(ほとんど 後者です)。
心拍センサー装着時の実測、加速度センサーからの概算、
プロフィールからの概算基礎代謝の3つを足して
この日の消費カロリーが2007kcalとなっているので

分かっている情報を当てはめると

残りは こうなります。
そして、上2つの消費カロリーが
もし歩行だと何歩ぶんに相当するのかを勝手に算出します。

先ほどの図で表現すると こうなります。
私にとって重要なのは、任意の計測の赤い部分だけであり
活動量計としての機能は現状 一切不要です。
仮に この任意計測の42分が何か意味のある練習内容であった場合、
その要点を わが逃走(練習日誌)に書きとめます。
ポラール フローの解析では 青い部分を含みますが
これは 私の使用方法ではノイズになります。
とはいえ、私は 有効に活用したことは無いですが
仮に24時間 心拍センサー無しの任意計測無しで
V800 2を腕に装着し続けた場合、
概算の歩数と実際の歩数の差が非常に少なく
加速度センサーに準拠した消費カロリーの概算値も
非常に正確、ということになるはずです。
というか それが活動量計なのですが。

↑これはまた別の日の記録ですが、
この日も V800 2は使っていません。
が、ハンドルバーから外して 充電のためにパソコンまで運んだ動作を
加速度センサーに感知されており
1分間で12歩あるき 基礎代謝とは別の消費カロリーが5kcal
という記録がついていました。うぜええええええ

先ほどの 任意計測の42分間の心拍ゾーンごとの内訳です。
合計しても39分32秒しか無いのは
ゾーン1(最大心拍の59~50%)未満の心拍数だった時間が
2分28秒あるからです。

これはまた別の、わりと追い込んだ平地走行の練習ですが
グラフは 上が心拍 下が速度です。
ラップ2の計測開始は信号待ちからのゼロ発進、
途中 ガクッと速度が落ちているのは
信号に引っかかると思ったら 青になって通過できたからですが、
ラップ2だけを抜き出したものを ゾーンで見ると

こうなります。
この区間は タイムアタック対象なので
それなりに追い込んだ日は わが逃走にメモしています。
つづいて、V800 2のインターバルタイマーについて。

実は、V800 2にもインターバルタイマーはあります。
3本ローラーで片足ペダリングを交互にするとして、
右足1分→10秒休憩(脚 変える)→左足1分→10秒休憩(脚 変える)→・・・
と する場合、

タイマー1とタイマー2を 時間ベースまたは距離ベースで
個別に設定できるので

タイマー1を時間ベースで1分、タイマー2を時間ベースで10秒としました。
ランニングで使うのであれば タイマー1を距離ベースで400m(ダッシュ)、
タイマー2を時間ベースで30秒(休憩)というように
距離ベースと時間ベースを分ける機能が役に立つかもしれません。

で、インターバルタイマーを起動しました。
上にある Timer1:1というのは
タイマー1の反復回数が1回目という意味です。なので
タイマー1:1 右足1分
タイマー2:1 休憩
タイマー1:2 左足1分
タイマー2:2 休憩
というように使えるわけですが、
ポラールとパイオニアでは
「インターバルタイマーがメインの計測に絡んでくるかどうか」という点で
違いがあり、ポラールの場合 ここが私にとって不都合なのです。
どういうことなのかというと、

運動を計測開始して それとは別にインターバルタイマーを起動したのが
たまたま計測から1分37秒後であった場合、
そこまでの時間を「自動で」ラップ1として記録します。
それから1分後のタイマー1:1を2分37秒時点で ラップ2、
それから10秒後のタイマー2:1を2分47秒時点で ラップ3、
それから1分後のタイマー1:2を3分47秒時点で ラップ4、
それから10秒後のタイマー2:2を3分57秒時点で ラップ5として
自動で記録します。

つづいてタイマー1:3を計測中ではありますが、
そこから たまたま27秒後に手動で本体のラップボタンを押した場合、
4分24秒時点が ラップ6(27秒)として記録され

その33秒後には タイマー1:3が自動で ラップ7(33秒)として記録されます。
何が言いたいのかというと、ポラールのインターバルタイマーは
メインの計測のラップタイムに 自動で勝手に絡んでくるのです。
これは私にとっては 非常に分かりにくいというか不便です。
カウントダウンタイマーのほうは反復回数の表示こそありませんが、
リピートの際に 自動でラップを採ることはないので
「タイマーを70秒にセット、リピート後 残り60秒になるまでに脚を変える」
としたほうが インターバルタイマーより使いやすいと思います。

これがパイオニアのSGX-CA500の場合、
インターバルタイマーはメインの計測
(ワークアウトタイムや手動で取るラップタイム)に絡んできません。
例えば 手動で ほぼ10分ごとにラップタイムを取りつつ
途中で任意にインターバルタイマーを使った片足ペダリングを始めても、
これらは独立しているので 不本意なラップタイムが
勝手に記録されるということがありません。
ポラールで活動量計の機能が無い心拍計は、あるといえばあります。
V650と M460です。なぜかといえば当たり前の話になりますが、
これらは腕時計型ではなく サイクルコンピュータだからです。
category: その他 機材の話
ボーラ ワン50 ダークラベルさん 
2019/01/13 Sun. 03:50 [edit]

最初のオーナーではないので 念のため見てほしいとのことです。


前輪にセンターずれがありました。
カンパニョーロの検品を通る量では無いので
センターゲージ無しでの振れ取りごっこの履歴があるようです。

リヤハブのハブ胴を見ると
「右側から見てUSBのステッカーが正向きに読める」だったので

右から見て逆向きのフロントハブの

ハブシャフトの向きを反転させました。
もし リヤハブが逆向きで フロントハブも同じく逆向きだったなら 何もしていません。

新シャフトだいばくはつ予備軍でした。
その手には引っかからんぞ。

右エンド側のつかみ面、ナメ跡があるのは元からです。
私が やったわけではありません。
ちなみに 当店で 右エンド中空ボルトとハブシャフトのねじ山の間に塗布しているのは
先日書いた超強力スポークニップルねじ止め剤の「DT スポークフリーズ」です。

玉押しとワンの摩耗度が左右で違う場合があるので
交換するのはあくまで「ハブシャフトの向き」だけであって
玉押しの左右を換えることはしません。
カンパニョーロの玉当たり調整で
割り入りセンタリングくさび型ワッシャの食い込みを解放した場合、
ホイールセンターが微かに狂うことがありますが
今日の場合は 当初あった暫定センターずれが 微かに減りました。
二度手間を避けるためにも シャフトの向きの変更は
振れ取り作業の前にしています。


センター出しをしました。
とくにヌルかったわけではないですが、
ことさらに ゆるめる必要は無いので
一応 ほぼ増し締めだけで出しています。

つづいて後輪。


うっすらずれていますが、たぶん経年使用によるものです。


反フリー側の増し締め偏重の振れ取りをしてたら
勝手に直りました。

前後リムとも バルブブッシュが無かったので
最新型のもので補填しました。
フロントリムに ホイールを振るだけでは出ないほどの
大きな異物が入っており 苦戦の末 ピンセットで取り出しましたが、
それは バルブブッシュ紛失後に
バルブ穴カタカタ音をなんとかしようと巻いていたゴム板でした。
category: のむラボ日記
のむラボホイール5号のリムを交換しました 
2019/01/12 Sat. 23:45 [edit]

少し前に 振れ取りでお持ち込みされたのですが、
ブレーキの感触に出ているのは 横振れではなく


リムの変形が原因でした。
上の画像、ビードフックの凹みは大きくないですが
リムサイドに ふくらみがあり リムの交換が必須です。

リムのお引っ越し中・・・


組めました。
category: のむラボホイール