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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

のむラボホイール2号の前輪を組みました  

のむラボホイール2号の前輪を組みました。
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エボライトハブ20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール1号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール1号の後輪を組みました。

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FH-9000 24H 半チャンピヨンロク組み結線ありで

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基本は 銀スポーク銀アルミニップルで
バルブ穴の両側のみ青アルミニップルです。

category: のむラボホイール

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ボーラWTO 45さん  

お客さんから ボーラWTO(世界貿易機関)45をお預かりしました。
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まずは 前輪から。

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WTO 45とありますが、

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WTO(World Trade Organization)とかいう
しょーもないボケを許さない 隙の無さを見せつけています。

前輪は点検を ご希望ですが、ここまで追い込むかというくらいに
きっちり横振れが取れており、
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センターずれさえ無ければ
そもそもニップルに工具をかけなかったかもしれません。

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直しました。

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カンパニョーロとフルクラムのホイールは
大半の後輪が左右異数組みですが、
そうではない左右同数組みの後輪や
ラジアル組みの前輪では穴振りが 逆リムになっています。
アルミスポーク用のリムでは修正が難しいのか そのままですが、
最近のスチールスポークのモデルでは
正穴振りになっているモデルもあり、
外出しニップル以降のボーラとスピードの前輪が正リムですが
ボーラWTOでは またもや逆リムになっていました。

カンパニョーロ・アンブロージオ・ジピエンメなど
ヨーロッパブランドのカーボンリムが
ことごとくコリマのOEMだった時代に、
コリマのリムが 逆リムだったことが
逆リムの始まりだと思うのですが、
カンパニョーロの初期の完組みホイールは
アルミリムでも なぜか逆リムです。
汎用リムは正リムなのに。

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それはいいとして後輪です。こちらが本題です。

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見ての通りスポークが折れていますが、
フリーボディにスプロケットをかけた痕跡が ほぼありません。
ほとんど新品の状態で 落車をしたとのことです。

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フリーボディのスプラインに うっすら痕跡がありました。
スポークが折れている以上 未使用品なわけがないのですが、
ぱっと見 新品に見えます。

ボーラWTOですが、2019年の製品カタログに載っているのは
ボーラWTO60と ボーラWTO77の2つで、
77mm高モデルのほうは 前輪のみの展開です。

ボーラWTO45は 年度途中の追加発表モデルということになので
カタログ上での初出は 2020年モデルということになりそうです。

で、2019年のスペアパーツカタログを見ると、
ボーラWTOは 45だけでなく 60と77も
スペアパーツの記載をしているページがありません。
新しすぎて 載せるのが間に合わなかったようです。

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カンパニョーロにジャパンいち詳しい問屋さんに
問い合わせたのですが、まだ生産もしていないとのことでした。

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長さを調べるついでに
折れたフリー側のスポークのG3での相方をゆるめたのですが、
これも曲がっていました。
というかそんな気がしたので これをゆるめたのですが。

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よーく 見ると・・・
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打痕があります。

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スポークを外しました。
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打痕を起点として曲がっています。

このスポークですが
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やや ずんぐりした断面形状で、
カンパニョーロ・フルクラムのスポーク供回り押さえ工具のB溝に入りません。

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同じくエリプティックエアロのCX-RAYは
B溝の奥まで入ります(上の画像)。
明らかに四角い従来のボーラやゾンダのスポークも
B溝に 奥まで入ります。
ボーラWTOは、空力を追求しすぎていて
リム・ハブ・スポーク全てが従来のモデルと違うことが 仇となりました。

長さが同じ、または同じに加工したスポークを補填して
姑息的修理をするしかありませんが、
同じ側のフランジに あまりにスポーク比重が異なるスポークを混ぜると
不具合があるので(これについては 詳しく書きたいのですが時間が無い)
多少 形状が違っていても 同じくらいのスポーク比重のスポークにする必要があります。

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外したスポークは曲がっていますが、
多少であれば 曲がる前の長さを測れます。
ボーラWTOのフリー側のスポークは実測265.5mmで 4.5gでした。
昔は スポークの長さも カタログに公称値があったのですが
今は記載がありません。

公称値が載っている資料によれば
ボーラ50のフリー側のスポークは261.5mmなので
1mm単位でスポークの長さを決めていないことは確かです。

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スピード40のフロントスポークが実測270mmで4.4gでした。

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それを265.5mmに加工したところ4.3gとなりました。
これくらいであれば、後日 純正のスポークに戻すまでの
つなぎとしては 十分に使えます。
同じ長さで 1g以上違う場合などは使えません。
0.5gでも やめたほうがいいです。

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↑どちらも 画像上が 従来のボーラのスポーク、
下がボーラWTOのスポ-クです。
従来のボーラのスクエアエアロのほうが横幅が広く、
厚みが薄くなっており 形状もほとんど四角といった感じです。

私の今回の姑息的処置を非難する人はいないと思いますが、
現状 純正のスポークは手に入りませんし、
後日必ず 純正のスポークで修理するという前提で
それまで まともに使えるように整備する、
そのためのスポークも吟味して見つけて加工する、
それができる人自体 ほぼいないと思うんですよね。
で、少なくとも出来ない奴に非難される謂れはありません。
ついでに書いておきますが 今回のスポーク代はいただいておりません。

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一応 直りました。

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目印のテープは残しておきます。
スポークを触ると形状の違いが分かります。
使う前には剥がしてください。

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交換したスポークのニップルだけの調整で
ほぼ振れ無しの状態となり、
スポークが折れていて ひどく振れていたので
暫定センターを見ずに作業を始めたわけですが
振れ取り後に初めてセンターゲージを当てた時点で ドンピシャでした。

G3組みの後輪は、G3の位相直下が お休み位相よりも
リムが内側にひずんでおり、21Hの場合 縦振れが7ヵ所あります。
これは振れ取り台にかけないと分からないものの
かければ余裕で ひっかかりますし、直すことはできません。
が、接地面のタイヤの変形量よりは
ずっと少ないので 乗って体感することはできません。

今回 従来のボーラのスポーク2本で補修した位相ですが、
スポーク比重違いに起因すると思われる縦振れは出ていませんでした。
「出ているものの G3由来の縦振れのほうが大きいので
混ざっていて分からないだけ」という可能性はあります。

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F4RのWOリムの後輪を やや組み直しました  

お客さん(たぶん)から FF山口のF4Rをお預かりしました。
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ヌルいというか、ブレーキのクイックを開いて
ブレーキレバーを握るとバーテープに当たるくらいに
シューとリムの間隔を離しても
登りの立ちこぎで シュータッチするとのことです。
リムはカーボンWOリムで、昔の基準からすると ややワイドではありますが
お客さん(たぶん)いわく FF山口で
このモデルだけが 未だに ナロー寄りなリムであり、
他のモデルだと細いタイヤが使えないとのことです。

実は 少し前に、記事にはしていませんが点検だけはしており
センター出しついでの増し締めをしていますが・・・
やはり無理であったか。分かってましたが。

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反フリー側がヌル過ぎる。
あと もうちょっと張れるものの 焼け石に水程度です。

スポークは 左右ともDTエアロライトのストレート仕様で、
ハブは DT350の強制左右2クロス組み
ストレートスポーク用ハブ 24Hです。
DTのシマノ11Sフリーボディは
シマノ純正よりも 明らかにスプロケットの位置が外側になるので
DT以外のフリーボディの後輪と交換したときに 変速調整を要します。
DTのフリーボディを採用している後輪、
例えば 全モデルでではないもののローヴァルやボントレガー、
あるいはライトウェイトや 少し前のレイノルズ同士であれば
変速調整は不要です。

その都合もあって なんとか現状のハブで悪あがきをしてみることになりました。
フリー側を14番プレーンにするのですが、
シュータッチのしにくさと かかりの良さに関しては
私の見立てでは エボライトハブ24H半コンペヨンロク組みには やや劣ります。
半チャンピヨンロク組みとだと 明確に劣ります。
一般に要素の大小は 左右異径組み>左右異本組みですが
ハブ寸法なども関係してくるので
DTの350ストレートハブで 半チャンピヨンヨン組み相当だと
ノヴァテックの482SLハブで 半コンペヨンロク組みには勝てません。
当然ながら、元の状態は論外です。

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ニップルは DTのスクオルクス「しんちゅう」ニップルでした。
こんなものが存在するのか。
ワッシャーを噛まさずにニップルだけを使っているので
ニップルを回したときに「ギギギ・・・」と鳴きます。
はだしのゲンか お前は。

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組めました。
フリー側を 黒リーダーストレート14番プレーンにしています。
フリー側を締めやすくするために フリー側のスポークだけの交換であっても
反フリー側をいくらか ゆるめるのですが、
今回は フリー側だけを丁寧にバラして 新しいスポークを補填し、
フリー側のみ先に袋小路あたりまで張るということを やってみました。
結果、リムがフリー側にずれた状態になるのですが
そこからセンター出しのために反フリー側を増し締めできる量が
左右異径組みの効果ということになります。
で、ホイールを組んだのですが
やっぱり 変速調整や費用の問題があっても
エボライトハブで組んだほうが良かったという結果になりましたので

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左右の最終交差全てを結線しました。
オチョコの無いリヤハブと、多少オチョコがあっても ピストのリヤハブであれば
左右結線は やりますが、ロードのホイールでやるのは異例です。
これ、お客さん(たぶん)の希望では無くて
私のほうで「やらないと厳しい」と思ったから やりました。

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ブロンプトン用のカーボンWOリムのホイールを組みました(前輪だけど後編)  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから ブロンプトン用の
16インチWOアルミリムWOホイールをお預かりしました。

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フロントハブは シャッタープレシジョンのダイナモハブですが、
ブロンプトン用なので オーバーロックナット寸法が
100mmではなく 74mmとなっています。

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ハブ右側に ケーブルのターミナルがあるので
右フランジのほうが狭い オチョコ有りのハブとなっています。
スポークテンションが左右で違ってしまうことになりますが、
狭いほうに合わせてオチョコ無しにしたハブよりは
こっちのほうが はるかにマシです。
片ねじ切りのピストハブにオチョコがあるのも 同様の理由です。
スポークテンションの左右差が発生してしまうより
フランジ幅の確保のほうが横剛性に関して大要素ということですね。

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組めました。
リムは先日の後輪と同じものですが 穴振りは正穴振りです。

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20H 黒リーダー反ヌポークラジアル組みにしました。
組み換え前はCNスポークの 14番プレーンだったので、
番手が まったく同じではありますが 使い回しませんでした。
リム高は組み換え後のほうが高いので
スポークは 元の長さより短くなり、
プレーンスポークは任意の長さで切れるので
使い回しは不可能ではありませんが、
DTやサピムでないスポークなのと
そもそも こちらも お客さんからお預かりしているスポークなので
新品を使いました。

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ブロンプトン用のカーボンWOリムのホイールを組みました(後輪だけど前編)  

今日もホイー(以下略)。
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ブロンプトン用のカーボンWOリムの後輪を組みました。

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ハブは ノヴァテック FS522SB ストレートスポーク仕様
左右強制2クロス組み 正リム用ハブ 24Hで、
スポークは 黒リーダーストレート、最終交差は左右とも編みました。

前後輪とも組む時間的余裕があると思っていたのですが、
思わぬ苦戦を強いられ 後輪を組むので精一杯でした。
上に「正リム用ハブ」という見慣れない単語がありますが
ここに不穏な空気を感じた方は 察しがいいです。

このリムですが、ブロンプトン用なので16インチWOリムです。
ここでいう「WOリム」とは「チューブラーではなくクリンチャー」というような
広義の意味ではなく、WO規格であるという狭義の意味です。
16インチにはHE規格のリムも散見されますので。
私は よく「カンパニョーロが WOの意味で
クリンチャーという単語を使っているのは 厳密には誤りだ」
ということを書いていますが、700Cリムならともかく
20インチや16インチの場合は
クリンチャーリムが WOかHEかという点は非常に重要です。
同じインチの呼び径でも タイヤもチューブもサイズが全く違います。

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リム穴は かなり肉厚ですが、
ここのリムは ニップルとの摺動抵抗が大きいので
ニップルとリムの間に シリコーングリスを塗布しないといけません。

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ハブのフランジですが、2.3mm以上の幅の
扁平スポークを通せるスリット入りでした。
今回のホイール組みには関係ありませんが。

スポークヘッドを丸く受けるザグリ加工があるので
スポークの指向性に ある程度(←これも不穏な単語)
追従できるという点は 憶えておいてください。

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これはフロントリムとして お預かりしたリムです。
リヤリムより穴数が少ないので区別が出来ます。
リム穴には穴振りが無いように見えますが、
かすかに左右方向に穴振りがあり バルブ穴との関係でいうと
世の大多数のリムの穴振りと同じになっています。
このブログでいうところの正リムです。

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リヤリムはフロントリムより明確な穴振りがあり、
バルブ穴との関係でいうと正リムと逆の穴振り、
つまり このブログでいうところの逆リムとなっています。

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どー見ても バルブ穴がリム穴のちょうど中間にあいていないですが、
気にしてはいけません。

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確実に逆リムです。
この位相付近だけが そう見える、というわけではなく
内周側のリム穴は全周にわたって 左右交互に振っています。

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スポーク長さの計算が正しいかどうかの確信を得たいので
まずは この4本のスポークだけを切り出しました。
スポークはサピムの黒リーダーのストレートスポークの
ねじ山無しの310mmというスポークで、
プレーンスポークなので 任意の長さにカットできるものです。
カットすること前提なので ねじ山がありません。
というスポークを お客さんから1箱72本入りで
お預かりしているのですが、
同じスポークは 当店にも在庫があります。
日本の問屋さんだと リーダーストレートのねじ無しは
1本単位の販売なので、
お客さんは このスポークを 海外通販などで買われたのかもしれません。
もし スポークの長さ計算をしくじった場合は、
当店の在庫から無償で補填します。
ホイールの組み手が
「スポークの長さ計算をしくじるようなカス」だったからという理由で
お客さんの財産が目減りするようなことがあってはいけませんので。

ちなみに、実は一度 しくじっているので
上の画像の この4本は当店の在庫からとなります。
↑スポークの長さ計算をしくじるようなカス

長ければ さらに切ればいいだけなので、
短いほうに間違えました。
元の長さでも そのまま組めなくも無いのですが
プラスの補正値を入れておいたほうがいい理由があり
かすかに長くしています。
理由はメシノタネコードなので書きませんが。

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最終交差は 片方を編まず、
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もう片方を編んでみて 様子を見ましたが、
編んでも問題なさそうなので
実際のホイール組みでは 編みました。

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このハブはストレートスポーク用のハブですが、
スポークヘッドが収まるフランジ部分が
手前から見て奥のほうが反時計回りにずれています。

ということは、これは正リム用のハブということになります。
首折れスポーク用の汎用ハブであれば
片側のフランジの最終交差に対して
対岸のフランジ穴のスポークの
ヤマアラシさん・反ヤマアラシさん方向を逆転させれば
正リムにも逆リムにも対応しますが、
このハブだと そういうわけにはいきません。

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なので、リムの穴振りに従う限り
最終交差左右1セットの4本のスポークのまとまりの中に
バルブ穴がある、という組み方を避けることは出来ません。

リム穴の穴振りに逆らって スポークとニップルをセットしてもみたのですが、
摺動抵抗の大きさと スポークの左右の指向性的に
明らかに厳しい感触があったので 穴振りには従うことにしました。

さらに このハブは 強制タンジェント組みのストレートスポーク仕様なので、
この組み合わせでは 前後方向のスポークの指向性からも
やや逸脱していました。
どういうことなのかというと、

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仮組みの4本に加えて、5本目のスポークを通しました。

仮組みの4本は、ニップルがスポークのねじ山を
ちょうど隠すところまで締めています。

5本目は、スポークの先端が
ニップルの歯周ポケットに ほんのわずか入ったところで止めてみます。

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スポークは まっすぐです。
直線であり 曲がっていないという意味で まっすぐです。

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ニップルもまっすぐ、ラジアル線上に向けています。
この2つの「まっすぐ」は 一直線上にありません。

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なので ニップルのねじ山にかかっているものの
テンションが張られていないという状態では
スポークは かすかに弓なりになります。

ハブのフランジの穴の丸いザグリ形状は
リムが 700CのWOだろうと 26インチのHEだろうと、
さらに700Cだとして リム高が20mmだろうと80mmだろうと
(ちなみに 700Cの80mm高リムは
24インチのローハイトリムと同じくらいの内径)
スポークの前後方向の指向性を吸収する程度の余裕はありますが、
16インチかつディープリムという条件だと さすがに厳しいようです。
この問題は、汎用ハブ+首折れスポークだと 起きません。

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今回、最終交差を編んでみましたが
ホイール側の事情によっては編まないほうがいい場合もあります。
上の画像では、ヤマアラシさん方向の銀のスポークを
汎用フランジに通したという状態を表現していますが

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ここからスポークを起こすと 編まない最終交差となります。

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スポーク長さも 適正長さあたりにしていますが、
仮に これを編みたい場合

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スポークの先で リムをひっかいて傷をつけることが無いようにしつつ
弾性変形の範囲内で 相方の反ヤマアラシさん方向のスポークを
曲げないといけません。

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小径ホイールだと これが難しくなるので
スポーク折れなどの際の スポーク交換も難しいということになります。
近い将来 この話の反例を私自身ですることになりますが、
それは また後日。

写真撮影の都合上 ひとつ前の画像からすでに
銀スポークは塑性変形をしています。
かわいそうですが このスポークは記事のために曲げられる、
そういう星の下に生まれてきたと考えるしかありません。

「そういう星の下」で思い出しましたが(どーでもいい話ですが)、
昔 奈良県の某所を走っていたときに
養豚場の横を通りかかりまして、
ブタさんたちが並んで(こちらから見ると)お尻を向けながら
ブーブー鳴いていたのですが、
そのとき一緒にいた若い子に
「あのブタさんたちは 個人のペット用または
小学校の飼育小屋などで育てるため、
でなければ トリュフ掘りのため、
あるいはサーカスで芸を見せるために
個別の訓練を受けているので 食肉用では無いんだよ」と言ったところ
「へー そうなんだ」と返されたのですが
もちろんウソです。100%食肉用です。
こうして おいしいおにくが わたしたちのもとへと とどけられる

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ストレートスポーク用のハブだと、

DSC01225msn2.jpg
この時点で すでに最終交差が編まれるので
スポーク1本の交換に際して 編むことが手間になることは
ほぼありません(通し方に ややコツがいりますが)。

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仮組みの段階で こういう画像を撮っていることからも
分かってもらえると思いますが、
バルブが この位相に来ることを予期していなかったわけではありません。
お預かりしたリヤハブとリムだと 本当にこうするしかなかったのです。

category: のむラボ日記

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BB-UN55の左アダプターが金属製になっていました  

先日、お客さんの街乗りMTB(※)の
スクエアシャフトのBBを交換したのですが、

※29インチ(700C)なので クロスバイクとすべきかどうか
曖昧なところですが、クランクセットがMTB系なのでMTBとしました

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シマノのBB-UN55を仕入れました。
この左アダプターですが、

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なんと 金属製です。
シマノのスクエアテーパードシャフトのBBは
品番がBB-UN始まりで、
現行モデルはBB-UN55、26、100の3つになります。

かつてのXTRは 末尾90系のBB-UN90/91、
それより下のグレードに 末尾70系があり
BB-UN70/71/72/73とありましたが これらはすべて廃版、
その下が 末尾50系で
BB-UN50/51/52/53/54/55とあり
このうち55は現行品かつ最上位モデル、
その下にBB-UN40というのがあったものの これも廃版、
その下が末尾20系で BB-UN25/26とあり
このうち26は現行品、
最下位グレードがBB-UN100となり これも現行品です。

大昔にはBB-UN10というのがありましたが
これは取り付け工具自体が 現行品と全く違うタイプのものです。
あと、細かいことを言うと BB-LP28やBB-TY30といった
UN品番以外のBBもありました。

で、UN系BBは下位グレードになると
左アダプターがプラスチック製となり
それがクランクセットのガタや異音の原因になるので
補修時、または最初から 上位モデルの金属製の左アダプターに
交換するということを 昔は よくやっていました。
現行品だと55のみが金属製、26と100はプラスチック製になっています。

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末尾40系や
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末尾20系は 左アダプターが
確実にプラスチック製ですが、
末尾50系で息の長いモデルだった
BB-UN52には 同じ品番のBBながら
左アダプターが金属製のものとプラスチック製のものが存在します。

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↑2000年モデルのティアグラ

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↑2001年モデルのティアグラ
後年モデルのほうが金属製ということは
52以降の末尾50系は 金属製の仕様に移行した・・・
かというと そうでもなくBB-UN53や54にも
プラスチック製 左アダプターのものが存在します。
どういうことやねん。

という経緯があったので BB-UN55も
プラスチック製 左アダプターだと思っていたのですが
金属製だったので驚いた次第です。
調べてみたところ BB-UN55に関しては
現状100% 金属製 左アダプターのようです。
昔は BB-UN72の金属製 左アダプターを大量に仕入れたものですが
いま調べたら 末尾90系と末尾70系のパーツは
71のクランク取り付けボルトを除いて 全て廃版でした。

category: その他 機材の話

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シャマルウルトラ 2WAY-FITさん  

お客さんから シャマルウルトラの前輪をお預かりしました。
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スポークが1本 明らかに曲がっているとのことです。

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↑すでに フランジから外していますが これです。
曲がった原因については、シクロクロスで使っているので
心当たりがありすぎて むしろ分からないとのことです。
2WAY-FITリムなのも、
シクロクロスのチューブレスタイヤを使うためです。

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フランジリングの内側に細かい泥が入り込んでおり、
リム内にも砂が入っていたので ホイールを振って概ね出しました。

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直りました。

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↑交換したスポーク

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ブレーキシューが ブレーキゾーンよりも内周部で擦った跡がありますが、

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カンチブレーキで、新品のブレーキシューを リムに対して
まっすぐシュータッチするようにセッティングした状態から
ブレーキシューが あまりに減ると・・・

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こんな感じでリムの内周側に擦るような シューの減り方をします。

category: のむラボ日記

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XR200リムで前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから XR200リムで組まれた前輪をお預かりしました。
昨日 ホープのハブで組んだ後輪の相方です。

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DT350フロントハブ 20H ヨンヨンイタリアン組みで

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スポークは 星のスターブライト(磁石には付くが 昔のものほどではない)
15番プレーンですが、ちょっと 私でもやらないほど キンキンに張ってあります。
その点と横振れほぼ無しな点だけは立派、
センターずれは紙1枚ほどでしたが 縦振れは やや大きめでした。

ここからの調整だけでもいいのでは、と思ったのですが
お客さんが CX-RAYでの組み直しを ご希望なので
組み直すことになりました。
が、よく見たところ、組み直し必須な出来でした。

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つかみ面3.4mmの しんちゅうニップルを
縦幅が短い工具で回しているため、ニップルが部分的にナメています。
これ、アルミニップルだと破損するので ここまで張ることができません。
3.4mmニップル用の縦幅が短い工具というと
スギノのテンションディスク用のスポークレンチでしょうか。

スポークを切ってバラすにも ある程度テンションを抜くのですが、
そのために ゆるめるのにも苦労しました。

あと、ニップルから スポークのねじ山が少し見えていますが

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これは 明らかにスポークが短すぎです。

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組めました。

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CX-RAYヨンヨンイタリアン組みで

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ニップルはアルミ、スポーク長さはニップルの端面とツライチです。

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当然ですが 縦振れも追い込んでおり、
上の画像のホイールは回転しています。

DSC01169amx12.jpg
DSC01170amx12.jpg
リムのブレーキゾーンに 白い帯状の摩耗痕がありますが、
ホイールを回すと この白い帯が上下に踊ります。
かつては この白い摩耗痕のほうが真円で
リムの輪郭が上下に踊っていたわけです。

category: のむラボ日記

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シャマルウルトラさん  

お客さんから シャマルウルトラの後輪をお預かりしました。
DSC00999amx12.jpg
グラベル的な道を走行中、リヤメカエンドが もげて
リヤメカを後輪に巻き込んだとのことです。

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DSC01005amx12.jpg
エライことに なっとる。

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DSC01003amx12.jpg
リムが削れている箇所がありましたが、
ブレーキゾーンの部分で 横幅に変わりは無かったので
ヤスリで ならしました。
これは 2WAY-FITリムでは無いので
チューブレスタイヤが今後使えなくなるという心配は そもそも不要です。
今後は ブレーキシューの調整を リムの外周から
かすかに下げてセッティングしてほしいと お伝えしました。

ひとつ前の記事の シャマルミレと同じような話になりますが、
近所のショップで 一応 こちょこちょと触ってはみたものの
結局は直せないということで突っ返されたそうです。
なんでも「リムの外側に穴が無いのでニップルの交換ができない」と
言われたそうですが、
それ以前に スポークの交換をしない調整だけでは直らない、
という判断ができない時点でどうかしています。

DSC01006amx12.jpg
DSC01008amx12.jpg
しかも、とくに曲がっていないスポークのニップルをゆるめているうえ
お客さんいわく「ペンチのような工具を使っていた」とのことで
ニップルの六角が ガビガビしています。

直せないなら そもそも触るな。

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直しました。

DSC01010amx12.jpg
交換した、あるいは一旦ゆるめたスポークに
目印のテープを貼っていますが、その必要があるのかというほどの数です。
が、やはり まずは目印のスポークのニップルだけで調整するという方針は重要です。

小傷があるものの曲がっていなかったスポークは 交換していません。
目印のテープは9ヵ所ですが、
これは 意味も無くゆるめてあったスポークにも貼ってあるので

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↑交換したスポークは7本です。

category: のむラボ日記

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シャマル ミレさん  

お客さんから シャマルミレの後輪をお預かりしました。
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1ヵ所 目立つ振れがあり、近所のショップに持ち込んだところ
直せなかったとのことです。

DSC01116amx12.jpg
反フリー側のスポークの変形が原因でした。
上の画像の時点ではテンションを解放・・・どころか
すでに フランジから外しています。

こうなった原因ですが、変速調整をしていて後輪が回っている状態で
ハブクイックにかけるタイプのスタンドが外れて
後輪左側に巻き込んだのが 原因だそうです。あちゃー。

それは別にいいのですが、

DSC01118amx12.jpg
変形があったスポークのG3組みの両隣の相方、
フリー側のスポーク2本のニップルを調整しようとして
スポークが ねじれていました。
上の画像では うまく撮れませんでしたが

DSC01120amx12.jpg
↑こんな感じ
お客さんには、私が触る前に そもそもこうなっていたのを
見てもらっています。

このフリー側の2ヵ所のニップルですが、
反フリー側のスポークが曲がっている状態のまま
調整することで 見た目の横振れを無くすことは可能です。
が、縦振れが出ます。
先日も そういう調整をしていたホイールがありました(→こちら)。

しかし、冒頭で書いたように お持ち込みの時点で横振れがあり
私の見立てでも このニップルを 有意な調整といえるほど
回した痕跡はありません。
つまり こいつは「フリー側のニップルを回そうとしたら
スポークがねじれたので 直せませんと言って突っ返した」だけであり、
しかもスポークをねじったことを お客さんに伝えていません
(私が指摘するまで知らなかった)。

どのみち、スポークの交換無しには
私であっても 直せない症状なのですが
この程度の修理ごっこしか出来ない奴なら
その判断自体 無理なのでしょう。

DSC01121amx12.jpg
DSC01122amx12.jpg
直しました。
交換したスポークのニップルの調整だけで ほぼ直っています。
なので やはり両隣のフリー側のニップルは回していません。
ねじれたスポークは交換していませんが
多少 ねじれを直してはおきました。

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↑交換したスポーク
左右方向に曲がっているだけでなく、
DSC01149amx12.jpg
前後方向にも うにゃっと曲がっています。

category: のむラボ日記

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XR200リムで後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから XR200リムをお預かりしました。

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組み跡があり、ホープのステッカーが貼ってあります。
これと、お預かりしているホープのハブで組みます。

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組めました。

DSC01143amx12.jpg
ハブは ホープの
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RS4ロードハブ 24Hで

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半コンペヨンロク組み結線ありです。

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このハブのエンド部分に圧入された
ワッシャー状のギザのパーツですが、
横幅の厚みが大きい点が優秀です。

DSC01147amx12.jpg
↑これはシマノの7800ハブの同様のパーツですが、
7800と7900の完組みホイールのハブは
これが よく外れるうえ このパーツ単品の販売は無く、
エンドナット全体での販売はあるものの
現在では それも廃版となっています。

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のむラボホイール5号の前輪を組みましたたた  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の前輪を組みましたたた。

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エボライトハブ20H CX-RAY反ヌポークラジアル組みででで

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銀スポーク銀ニップルとと
黒スポーク青ニップルです。

category: のむラボホイール

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SAPOのポンプのホース破れについて  

当店では今 SAPO(サポ)というイタリアのメーカーの
DSC01108amx12.jpg
ONE(ワン)というフロアポンプを使っていますが、

DSC01109amx12.jpg
このポンプ、ホースの出どころが地面スレスレとなっており、

DSC01110amx12.jpg
先日 お客さんのホイールのタイヤに空気を入れていたとき
メーターの針が すぐに下がるので おかしいと思っていたら
タイヤがバーストしたかのような破裂音とともに空気入れが壊れました。
原因は ホースの破れです。
で、上の画像の長さだけ

DSC01111amx12.jpg
ホースを切り詰めました、
でも ホース自体のパーツ供給もあります、
という話を書こうと思っていたのですが
(ホースの切れ端を捨てていないのは そのため)、

DSC01011amx12.jpg
お客さんから 色違いの同じポンプをお預かりしました。

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うわ、きしょいステッカー貼ってる!
(ポールのほうじゃないよ念のため)
私が これをホイールに手ずから貼ることはありません。
ホイールに貼ろうが フレームに貼ろうが フロアポンプに貼ろうが自由ですが
私としては「トイレのドアノブ」をオススメしています。

DSC01015amx12.jpg
それはいいとして
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同じ破れ方をしとるやないか!

これからもし あと何件か見かけたら「サポポンプだいばくはつ」って呼んでやる

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ホースを外しました。

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めねじ側の2面つかみのほうは14mm幅(画像左)、
おねじ側の6面つかみのほうは13mm幅(画像右)となっています。

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ホースを 少し切りました。

DSC01020amx12.jpg
効果があるかどうかは分かりませんが、
熱収縮チューブでホースを保護することにしました。
上の画像の状態は1重目、

DSC01021amx12.jpg
これで2重目です。

DSC01022amx12.jpg
ホースを取り付けました。

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ここからは私のポンプでの説明となりますが、
ホースを外したときに逆止弁の閉弁が ポロッと落ちることがあります。

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何かで固定されているわけではないので
再組み立てのときにセットし忘れないように注意しましょう。

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セットし忘れたまま
ポンプを お客さんにお渡ししてしまった
あばっばばっばっばばっばああああ

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意図的なホイールセンターずらしについて  

センターずれを許容するかどうかみたいな話を
先日書きましたが、それについて以下のようなコメントをいただきました。

センターずれは乗って体感できるものでないとおっしゃいますが、
組み換え不可でフリー側が袋小路の半フリーラジアル組みの場合、
センターを多少ずらしてまで半フリー側のテンションを上げることに
メリットはあるでしょうか。
要素の大小では半フリー側のテンションを上げたほうがよいような気がします。
また、そのような考えで調整されたホイールを
「振れ取りごっこ」と切り捨てるのもいかがなものかと。

ご意見を伺えたら幸いです。

とのことです。
半フリーという表記について揚げ足は取りません。

そんなにはっきり書いてほしいなら書いてやる、
左右同数スポーク反フリー側ラジアル組みの後輪というのは
考えられる限り現実的な範囲で ほとんど最悪な組み方であり、
その頭の悪い組み方に対して 姑息的処置として
ホイールセンターより 反フリー側のテンションを重要視して
ずれてもかまわないから張るというのは
アホの浅知恵以外の何物でもありません。
もう一度はっきり書いてやる、そんなものは
アホの浅知恵であり、振れ取りごっこであり、ホイール組みごっこです。
どれだけ、具体的には何mmずらせば
ホイールセンターが出ているホイールより
まともになるというんだ?
ああ、答えなくていいぞ、いまから仔細に書いてやるから。

ゼンティスや 少し前のレイノルズなどで
ストレートスポーク仕様のハブでヨンゼロ組み、
つまりリヤハブの変更なしには
反フリー側ラジアル組みであることを
どうすることもできない後輪というのがありますが、
よく「ヌルいから もっと張ってくれ」みたいなことを言われます。
しかし どうすることもできません。
「ホイールセンターが出ていて」「フリー側のテンションが袋小路」である
後輪は ホイールセンターを保ったまま
テンションを上げることができないのです。

私は先日 ホイールセンターがずれていても
体感はできないとは書きましたが、
「よほど ずれていない限りは」とも書いています。
この「よほど」とは どれくらいなのいうと、
決まっているわけではないですが
1mmか せいぜい2mmくらいでしょうか。
それくらいホイールがずれていたとすると、
ブレーキのセッティングに支障をきたすので、
乗って分かるかどうか以前に
そもそもずれているのに気付いて 直そうとします。

あるいは後輪を取り付けた状態で
チェーンステーとタイヤの横との間隔を目視すると、
センターが「よほど」ずれているホイールだと
そこで判別することも可能です
(左右非対称チェーンステーのフレームは除く)。

バックステーやフォークブレードと リムやタイヤとの間隔を見る場合、
仮に センターが出ているホイールとの間隔が
左右10mmずつであったとして、
そこから リムが左側に1mm寄ったとすると
左側の間隔はマイナス1mmで9mm、
右側の間隔はプラス1mmで11mmとなり、
差でいうと2mmになるので目視でも そこそこ 看破することはできます。

DSC01097amx12.jpg
現行の11Sフリーボディの一般的なハブフランジの寸法は
ハブ中心からフランジ外側までで フリー側が19mm、
反フリー側が38mmで、フランジをノギスで挟むと57mmとなります。
DTが 左フランジが やや狭いこと、
アメリカンクラシックやゴキソなどの極端な寸法のハブを除けば
シマノもカンパニョーロもクリスキングもノヴァテックも
ここから大きくは外れていません。
エボライトハブの公称フランジ幅は フリー側が16.35mm、
反フリー側が36.93mmとなっており
これらを足すと53.28mmですが、
ノギスを53.3mmにセットしてハブフランジに当てると
フランジ中心~フランジ中心間の寸法であることが分かります。
フランジ外~外間寸法だと約56.5mmとなるので、
エボライトハブも「フランジ幅57mmくらいのハブ」に属します。

この話とは無関係ですが、
エボライトハブの公称オーバーロックナット寸法は130mmです。
当然かと思うかもしれませんが 実測で130mmの個体は おそらくありません。
どれもだいたい130.5mmくらいです。
いくつかのフレームメーカーのインスペクションシートによれば
リヤエンド幅は130mmに公差プラス2mm・マイナス0mm、
つまり130~132mmが許容範囲となっており、
実測すると 131mm前後のフレームも多いので
エボライトハブの後輪を フレームのエンドを広げながらでないと
入れにくい、入らないという話も聞いたことはありません。

DSC01099amx12.jpg
で、このリヤハブがハイローフランジでなく
左右同径フランジであったとして、
左右同径スポークで 同本組みをしたときに
左右のスポークテンションが釣り合うのは どこかというと、
フランジ幅の中央に リムがあるときになります。
その状態で センターゲージをフリー側に当て 寸法を採り、
それを反フリー側に当てると
センターゲージと左エンドは どれくらい空くのか、
答えを先に書くと19mmなのですが 回りくどい足し算をしてみます。

フランジ外側からハブの端までの寸法は
フリー側が46mm、反フリー側が27mmです。

DSC01100amx12.jpg
ハブフランジ幅57mmを 左右均等28.5mmに分割し、
その真上(真下でもありますが)に リムがあったとすると
リム幅がゼロだとして 右エンドからリムまでの距離は74.5mm、
左エンドからリムまでの距離は55.5mmとなり
その差は19mmです。

DSC01101amx12.jpg
リム幅を20mmにしてみます。
その場合 左右エンドとリムまでの距離が
左右に10mmずつ近くなりますが、差は やはり19mmです。
何が言いたいのかというと、一般的な寸法のリヤハブで組んだ
左右同径スポークヨンヨン組みやロクロク組みの後輪は、
左エンドとセンターゲージの間隔が19mmくらいになると
左右のスポークテンション差が無くなるということです。

DSC01047amx12.jpg
ふたつ前の記事で のむラボホイール5号の後輪を組むついでに
ちょっとした実験をしました。

DSC01048amx12.jpg
DSC01049amx12.jpg
エボライトハブ全コンペヨンロク組みです。
ハブはハイローフランジで 組み方は左右異本組みをしているので
条件としては先ほどの図よりは悪くありません。
この後輪、理論上はセンターずれが19mmに達する前に
左右のスポークテンションが揃うか 逆転するはずです。

全コンペにしたのは、同じスポークだと
第1スポークテンション(以下 ST)と 第2STの大小を
確実に比べられるからです。

同じスポークであれば
第1STが フリー側>反フリー側のときは
第2STも フリー側>反フリー側となり、
第1STが左右同じであれば 第2STも左右同じになります。
チャンピ/コンペや コンペ/CX-RAY(半コンペ)にしてしまうと
そういう比較ができません。
要注意なのは、第1STと第2STの関係は 比例直線ではないので、
仮に第1STの左右差が「フリー側が 反フリー側の120%」だったとしても
第2STの左右差も120%となるとは限らないという点です。

DSC01028amx12.jpg
DSC01029amx12.jpg
ゲージとエンドの間隔を約2.5mmまで ずらしました。
何mmずらす、と決めているわけではありません。
縦横振れを追い込んだ状態を保ちつつ
反フリー側の増し締めをテキトーに進めています。
先ほども書きましたが、これは「よほど」ずれていますし
ブレーキのセッティングに支障をきたしますし
後輪をフレームに取り付けて 目視でずれを看破できます。

DSC01030amx12.jpg
ホーザンのテンションメーターの第1ST(以下 H1ST)で
フリー側が127、
DSC01033amx12.jpg
反フリー側が99ちょっと、
DSC01036amx12.jpg
フリー側が125、
DSC01035amx12.jpg
反フリー側が94弱といったところです。
ホイールを組んだことがある人は分かると思いますが、
これは そこそこ張っているので そうでもないですが
低テンションだと反フリー側の数値のバラつきが もっとひどくなります。

DSC01037amx12.jpg
DSC01038amx12.jpg
さらに反フリー側のみ張りました。
ゲージとエンドの距離は約8.5mmです。
もうホイールとして使えませんね、ここまでずれると。

DSC01040amx12.jpg
フリー側が135ちょっとです。
約2.5mmのときから フリー側は一切張っていません。
反フリー側を張ると フリー側も少しテンションが上がります。
DSC01042amx12.jpg
反フリー側が127弱です。
が、これはバラつきの中で とくに張っていたスポークであり
他11本はだいたい120前後くらいです。

フリー側が袋小路なので、
ここからはフリー側をゆるめます。4分の3周 ゆるめました。

DSC01043amx12.jpg
DSC01044amx12.jpg
左エンドとゲージのすき間は 約11.5mmとなりました。

DSC01045amx12.jpg
フリー側の最小値
DSC01046amx12.jpg
反フリー側の最大値
平均では まだフリー側>反フリー側ですが、
フリー側の最小値と反フリー側の最大値で ようやく逆転が見られました。
もう少し張れば 平均も逆転するでしょうが、
さらに それ以上に反フリー側を張って
フリー側の最大値<反フリー側の最小値まで持っていくのは
おそらく無理ではないかという感触があったので
ここでホイールをバラしました。
ハイローフランジとヨンロク組みのおかげで
左エンドとゲージの間隔が19mmより達する前に
左右同テンションに至るのは間違いありません。

DSC01057amx12.jpg
ヨンゼロ組みではなく ヨンロク組みにしたのは、
あとから 半コンペヨンロク組みに切り換えるからです。
売り物のホイールのハブフランジのスポーク痕を
無駄に増やしたくなかったので。

さて、ヨンゼロ組みの後輪だと ハブ寸法が多少良かったとて
左エンドとゲージの間隔を19mmにしても
左右同テンションにはならないでしょうし、
ブレーキのセッティングに支障をきたさないであろう
1mm程度ほど リムを左に寄せたとて
違いが体感できるほど反フリー側が張れるでもなく、
要素の大小で考えても 反フリー側のテンションを上げるのは
得策ではありません。

DSC01102amx12.jpg
これはフレームやフォークの精度も問題になってきますが、
各パーツの芯が出ているのに 微々たるテンションを稼ぐために
リムだけがずれていてもかまわない、という感覚は 私には理解できません。

それでもあえてずらすんだ、というのを
振れ取りごっこ呼ばわりするのは悪いことでしょうか。
この方からはいつも 取るに足らない揚げ足取りや
しょーもないイチャモンをいただいていますが、
ここまで頭が悪いとは思わなんだ。

睡眠時間を削ってまで
ほぼ徹夜で記事を書くのもどうかと思いましたが、
読み物として成立すればいいやと思って 書いています。

DSC01058amx12.jpg
これは恣意的に抜き出したわけではありませんが、
今組んでいるLOOKの785ヒュエズに
のむラボホイール5号(センタードンピシャ)の後輪を取り付け、
コンチネンタルの23Cのタイヤを履かせていますが
タイヤの最大幅の部分とチェーンステーとの間隔は約6mmです。

つまり、フレームにも よりますが
そもそも意図的な後輪ずらしを大々的にすること自体が無理で、
それならホイールセンターを保ったまま
反フリー側を より張る方法を考えたほうが良いということになります。

DSC01105amx12.jpg
「ホイールセンターをずらしてでも 反フリー側のみ増し締めする」というのを
コメントでは 反フリー側のスポークテンションを上げるという
着眼点で触れていますが、
反フリー側だけを増し締めしたことによって
「シューとリムの間隔が近くなることによって シュータッチしやすくなる」ことと
「反フリー側のテンションが上がるのでシュータッチしにくくなる」ことの
要素の大小を比較すると、
シュータッチのしやすさという点では 間隔が近くなることのほうが大要素です。
つまり、シュータッチしやすくなります。
ダイレクトマウントでもなければ ブレーキを手でグイッと曲げればいいって?

発端のコメントの言葉をお借りするならば
それで「納得」できればいいんですよ。
ホイールセンターより微々たる反フリー側のテンション増のほうが大事、
それのほうがより 納得が得られるというなら 別にかまいませんが、
要素の大小を見誤っていることだけは断言しておきます。
冒頭のコメントをされた方が素人さんなら
「ホイール組みごっこ」だけで完結するのですが(勝手に ずらしてろ)、
私と同業者であった場合「思うところあって後輪ずらしたから!」という話を
お客さんに納得してもらわないといけません。

というか こいつ、仮に私が
「のむラボでは反フリー側のテンション増を大要素と見做しているので
あえてリヤリムを左にずらしています」と書いたとしても
噛みついてきそうなんだよな。

ついでに書いておきますが、
世の中にはセンタードンピシャ フリー側のテンション袋小路で
シュータッチどころかフレームタッチするホイールも
あるくらいなので(→こちら)、
スポークテンションの多寡で解決しない問題は
組み方そのものを変えるしかありません。
おっと、リンク先の後輪は反フリー側ラジアル組みだが
左右同数組みでは無く 2:1組みだったな。
追跡調査というと大げさですが、私が組み直してからは
シュータッチもフレームタッチも無くなったのは確認しています。




「反フリー側を少しでも張るため」とかいうアホな理由以外での
意図的なホイールセンターずらしについて書きます。
「前輪と後輪のド中心が糸一本たりとも ずれずに
フレームセットの芯の上にある」
というのが理想的な状態ですが、
フレームやフォークを ひとまず信用するとして
私は ホイール単体でセンター出しをしています。
厳密には フレームやフォークの芯がそれほど信用できたものではない、
というのは私は ほとんどの人より分かっているつもりですが、
それはここでは触れません。
細かいことを気にすると 吊るしのフレームに乗れなくなります。

フレームやフォークを定盤にかけて
0.1mm単位くらいで芯狂いを看破し、
それを根拠として 前輪や後輪をあえてずらして組む、というのは
もし出来るのであれば ありではないかと思います。
当然、あるフレームセットに対して専用にずらしたホイールなので
他のフレームセットに使えず、リムブレーキの前輪であれば
相方のフォークに対して 左右逆に取り付けることもNGです。
しかし これは現実的な話ではありません。

DSC01106amx12.jpg
キャノンデールのある種のフレームでは
12mmスルーアクスルのリヤエンド幅が148mmとなっているものの
12×148mmのBOOST規格というわけではなく、
「12×142mmの状態から 右側だけ6mm延長した148mm」
とすることで ホイールの後輪のオチョコを軽減、
または ほぼ無くしているというものがあります。
この場合のフレームセットの芯、つまり サドルやステムやBBの芯は
6mm延長した分を除外した142mmの中心になります。
これは「こういうもの」なので、
ホイール単体でずれている後輪を 組む必要があります。

あと、私物の後輪を組むときは紙1枚ぶん(「よほど」の範疇未満です)
リムを左にずらすことが多いですが、
これは経年使用による リムの横位置変化の経過観察のためであって
断じて 反フリー側のテンション増に期待しているわけではありません。

DSC01091amx12.jpg
ここで ひとつ前の記事のダンソのフレームの話になりますが
このフレーム、

DSC01104amx12.jpg
目視レベルで どー見ても ヘッドチューブが右にずれているのです。

DSC01107amx12.jpg
↑フレーム・フォークを前から見た図
なので、ホイール単体でセンターを出すと
リムの中心が フレームの芯から 右にずれることになります。
これもおそらく目視で分かるので、定盤レベルでなくとも
目視ないし 然るべき方法で糸を張っても ずれを認識できないくらいには
リムを左にずらして前輪を組もうと思っています。
ディスクハブの前輪にする予定ですが、
その場合 左右を逆にはめる可能性は ありません。
今回のフレームでは フレームの芯にリムを寄せると
左右のスポークテンション差は むしろひどくなりますが、
私は前輪の中心が サドル・クランクセット・ハンドルセットの
中心と揃うことのほうが より重要な大要素だと考えていますので
ホイール単体ではセンターが出ていない前輪を組むことになります。

ていうか ホイールセンターより
反フリー側の増し締めのほうが大事だっていうなら、
フリーハブの後輪より オチョコ量が少ないディスクハブの前輪も
リムをちょっと右に寄せて組めばいいんじゃないの?
「そのような考えで調整されたホイール」を 私が組んだとして、
明らかに右側にリムとタイヤが ずれている前輪に対して
「納得」してくれるお客さんが 一体どれほどいることやら。

「私は 意図的なセンターずらしについて
「反フリー側ラジアル組みしか選択できない後輪」についてのみ
述べているんだ!ホイール全般の話に拡大するな!」と
クチゴタエされそうなので それに限っても書いておきますが、
完組みホイールでストレートスポークヨンゼロ組みをしてある場合
フリー側のスポーク比重が100%近辺のものであることは まずありません。
なので フリー側を14番プレーンにしてセンターを出して組めば、
全CX-RAY(あるいはそれよりややスポーク比重が大きい
スクエアエアロのスポーク)ヨンゼロ組みの後輪で
反フリー側意図的ずらしの後輪より
よほど カッチリしたホイールになります。
14番プレーンであれば銀と黒、首折れとストレートの全てが
安定供給されてますので リヤハブをそのまま使うにしても
ホイールセンターを保ったままで やれることはあります。

category: ホイールの話

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ダンソのフレームを組むのですが  

私の友人から先日、ガーナ人の友人から 竹のフレームを預かったから
組んでほしいと言われたのですが、もし可能なら
当店に 日本の代理店になってくれないかとも言っているそうです。

いやどす。

DSC01064amx12.jpg
ものは これどす。

DSC01065amx12.jpg
DANSOは ダンソと表記していいのでしょうか。
オランダ生まれでオランダ国籍、血筋的にはガーナ人というサッカー選手で
Erixon Dansoという人がいますが、
カタカナでは エリクソン・ダンソと表記されているようなので
ここでは ダンソとしておきます。

興味がある方は
「DANSO BIKES」や「DANSO BAMBOO BIKES」で検索してみてください。

仮に今後 日本の代理店が出来たとしても
検索すれば ここにたどりつくことになると思いますが、
多分 商売の邪魔をすることになるでしょう。悪く思うな。

DSC01066amx12.jpg
ガーナ製です。booomersとありますが、
DANSO製のフレームでダウンチューブ表記が
これになっているものもあるので
メーカー名とは別の ブランド名だと思われます。

DSC01090amx12.jpg
DSC01089amx12.jpg
フレーム単体の重量は3.14kgです。

DSC01067amx12.jpg
135mm幅のクイック式エンドで、
ディスク台座はインターナショナルスタンダードです。
この後ろ三角ですが、片手で握って力を込めると
かなり軟らかく うにうにと たわみます。

DSC01068amx12.jpg
DSC01070amx12.jpg
エンドのアルミ部分は妙に 傷が多いです。
このフレームだけしか見ていないので
これが このメーカーの一般的傾向なのかどうかは分かりません。

DSC01071amx12.jpg
BB穴は密室、
DSC01073amx12.jpg
ヘッドチューブも密室、
DSC01072amx12.jpg
シートチューブは どん突きで、フレーム内部に つながっていません。

で、フレームを振ると カラカラと音がするのです。
トップチューブかダウンチューブに なにか異物が入っていますが
回収は不可能です。

DSC01075amx12.jpg
シートチューブが太すぎるので
フロントメカが取り付けられません。
ダンソのホームページでは フロントメカが付いている完成車も載っていますが、
ロードバイクでも フロントシングルで組んであったりもします。
ホームページを見る限り これと同じような
ディスク台座付きのフレームは 400ドルでした。
コンポはソラやアルタスなどで組まれていることが多いようです。
リヤブレーキは キャリパーブレーキの取り付けもできるようですが、
アーチサイズが とんでもなく大きいものが必要で、
シマノで用意されている ラージサイズのブレーキでも
到底 リムにシューが届きません。
かといって これに合うアーチサイズのブレーキだと
現行のシマノのブレーキレバーの力率には合わないと思われるので、
ディスクブレーキで組んだほうが良さそうです。

DSC01076amx12.jpg
ダウンチューブ上部に取り付いているシフトアウター受けです。
ここに限らず、リベッターナットを打てるような薄い肉厚では無いためか
エポキシ接着+1本ねじ止めで これと同じアウター受けを
計5つ フレームに取り付けてあります。

DSC01077amx12.jpg
DSC01078amx12.jpg
右チェーンステー

DSC01079amx12.jpg
DSC01080amx12.jpg
BB裏
・・・あれ?

DSC01094amx12.jpg
アウター受けが アウターを受けている方向からすると
上の図のようになるわけですが、これは おかしいので

DSC01095amx12.jpg
BB裏のアウター受けは シフトインナーが外側に外れないようにする
単なるガイドのようです。
インナーワイヤーが 常時ゴリゴリと擦るということなので、
ライナーを通しておいたほうがいいでしょう。
というか アウター受けじゃなくて 割りの無いトンネルにしといてくれや。

DSC01081amx12.jpg
DSC01082amx12.jpg
トップチューブの前後にリヤブレーキアウター受けがありますが、

DSC01083amx12.jpg
ディスクブレーキの場合 左シートステーに
ブレーキアウターまたはブレーキホースを留めておく小物が付いていません。
2ヵ所程度 タイラップで縛る必要があるでしょう。

DSC01084amx12.jpg
ダウンチューブ裏にある 竹の節ですが、

DSC01087amx12.jpg
バシッと クラックが入っているように見えるのは
気のせいでしょうか。

DSC01086amx12.jpg
細い針くらいなら フレームの中まで通せそうです。
水が入って腐ってきたりとかしそうなので
これは エポキシで埋めようと思いますが、
クラックが伝播して さらに大きくなるかどうかは分かりません。

DSC01088amx12.jpg
トップチューブ裏の節にも 同じような傾向がありますが、
こちらは 幾分か マシです。

これの前輪を組むときに 書こうと思っていた話があるのですが、
必要に迫られて 次の記事で書くことになりました。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 1

のむラボホイール5号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。ではありません。
DSC01047amx12.jpg
のむラボホイール5号のホイールを組んでいません。

DSC01048amx12.jpg
エボライトハブ24H 全コンペヨンロク組みで、
フリー側は 黒スポーク青ニップル、

DSC01049amx12.jpg
反フリー側は 銀スポーク銀ニップルで

DSC01050amx12.jpg
こういう見た目になっています。
縦横振れは きっちり追い込んであります。
普通に売り物レベルです。が・・・

DSC01052amx12.jpg
DSC01054amx12.jpg
リムを反フリー側に ずらしました。
測りましたが左エンドとセンターゲージまでの距離は11.5mmでした。

DSC01055amx12.jpg
反フリー側のスポークのテンションが完全に抜けるまで ゆるめ、
切りました。

今日もホイー(以下略)。
DSC01059amx12.jpg
のむラボホイール5号の後輪を組みました。

DSC01063amx12.jpg
エボライトハブ24H 黒半コンペヨンロク組みで

DSC01062amx12.jpg
青アルミニップルです。
結線は あとでやります。

DSC01060amx12.jpg
DSC01061amx12.jpg
当たり前の話ですが センタードンピシャにしています。

途中の謎のプロセスについては 次の次の記事で書きます。

category: のむラボホイール

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コスミック プロ カーボン SL USTさん  

お客さんからコスミック プロ カーボン SL USTを お預かりしました。
DSC00974amx12.jpg
まずは前輪から。

DSC00975amx12.jpg
DSC00976amx12.jpg
センターずれと かすかな横振れがあったので

DSC00977amx12.jpg
DSC00978amx12.jpg
直しました。

DSC00981amx12.jpg
つづいて後輪。

DSC00982amx12.jpg
DSC00983amx12.jpg
横振れはほぼ無しで かすかじゃないセンターずれがあったので

DSC00984amx12.jpg
DSC00985amx12.jpg
直しました。

このホイールのお客案ではないですが、
センターずれについてコメントをいただいています。
「よくセンターずれを指摘されていますが、
センターずれはホイールの色々な性能の多寡をみた場合、
どれほど重要なのでしょうか?
クリアランスの厳しいフレームにはもちろん良くありませんが、
そうでない場合のデメリットとしてはホイールを付け替える際に
ブレーキキャリパーをずらす必要が出たり、
フレームの中心線よりズレることで空力的に不利になるかも
しれなかったりはするかもしれないなど、
わたし的にはあまり気にする程では無く、
個人が納得いくならそれでいいのではと感じるのです。
実は直進安定性やコーナリングなど、
気っいていない重要事項に悪影響が出ているのでしょうか。
もしくは「売り物」や「金を取る」ならば品質や
上記厳しいフレームなどを考慮して、どセンターにあるべき、といったものでしょうか。」
とのことです。

よほど ずれていない限りは、
道具無しの目視でセンターずれを判別することはできません。
乗って体感できるレベルの不具合も まずありません。
変速がおかしくなるわけでもないですし、
センターずれしているホイールはそこら中で走っているはずです。

夜空の月が 見上げて視認するまで そこに存在しないのと同じように、
センターずれもセンターゲージを当てるまで
存在の有無を確定することはできないので
それを気にしない人というは 別にそれでいいのではないでしょうか。
私自身も、気にしていない人に 気にしてほしいと思ったことも無いので
往来をゆく自転車乗りを捕まえて 無理やりホイールを外し、
センターゲージを当てるという行為に及んだことは 未だありません
(これを「センターずれ狩り」と呼ぶことにしましょう)。
ただ、気にしている人のほうから
来店されるかホイールを送ってこられることは多々あります。

今回の後輪はブレーキ調整で不具合が出る
レベルのセンターずれだと思いますが、
マヴィックの場合 これくらいずれているまま 使われているホイールは
数えきれないほど存在しています。
今回のホイールのお客さんは 当店に送るまで
センターずれに気付いていなかったでしょうが(少なくとも確信は無いはず)、
「画像の通り これくらいずれてました、でも直さずに返しておきますね」
と言われても 納得されないでしょう。

コメントにもあるように「売り物」なので、というのは重要です。
私が組んだり点検したホイールで
お金をもらっておきながら ずれているというのは
ありえないようにしておかないといけません。
少なくとも 振れ取り台から取り上げた時点では
センターゲージで検知できるセンターずれが無いことは確実です。
フレーム・フォーク側の条件も含めて
センターずれがシュータッチを引き起こしやすい条件は
「ワイドリムにダイレクトマウントブレーキ」の組み合わせですが、
そうでなかったからといって
作業結果の妥協点を下げていいことにはなりません。

私の振れ取り台を通過したホイールは
私の可能な限りセンターずれ その他を修正しているということは
確かに請け負いますが、
そうでないうえ「乗り手個人が納得している」という
ホイールのことまでは知りません。
が、少なくとも そのへんを走っているときに
私による「センターずれ狩り」に遭う可能性は 絶対にありませんので
納得のうえ 安心してお使いください。

DSC00980amx12.jpg
マヴィックの ロードUSTチューブレスですが、
従来のWOリムで 継ぎ目の加工痕をならすために貼ってある
黒いテープ(万が一にも チューブに穴をあけない目的)を、
茶色いチューブレスリムテープの最後に貼ってあります。
が、しわが寄って縮み めくれてしまった状態が散見されるうえ
肝心のチューブレスリムテープまでめくれて
シーラントが浸入していることがあります。
上の画像の状態では
黒いテープが グズグズにめくれていたので 除いています。
シーラントの浸入も確認できます。
後輪は とくにひどかったので リムテープを交換しました。

DSC00979amx12.jpg
↑ちなみに シーラントが浸みていない位相

DSC00986amx12.jpg
ロードUSTチューブレスタイヤですが、
最近のものは「やや嵌めにくいWOタイヤ」程度に着脱しやすくなっています。
少し前の、ビードフックに上がったが最後
指で押してもなかなか落ちない 異常に固いタイヤビードでは無くなりました。
あのときのロットのタイヤは 私でも
出先で うまく対処する自信がありません。

category: のむラボ日記

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ボーラ ウルトラ 35 クリンチャー ダークラベルさん  

お客さん(一応)から ボーラの後輪をお預かりしました。
DSC00989amx12.jpg
振れているということですが、
この手のゴクッとした不自然な振れは

DSC00990amx12.jpg
スポークの変形が原因です。
上の画像では分かりやすいようにテンションを抜いてあります。

DSC00991amx12.jpg
DSC00992amx12.jpg
直りました。

DSC00998amx12.jpg
↑交換したスポーク

某クソブランドのホイールを供給されているにもかかわらず
それがあまりにクソなので 自腹でボーラを買って使っているって
ここに書いてもいいか?と訊いたところ、
やめてくれと言われました。

言われました。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール5号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の後輪を組みました。

DSC00994amx12.jpg
エボライトハブ24H 半コンペヨンロク組み結線ありです。

DSC00995amx12.jpg
昨日も 同じスペックの後輪を組んでいますが もちろん別件です。

DSC00996amx12.jpg
昨日の後輪も結線しました。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール5号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00987amx12.jpg
のむラボホイール5号の後輪を組みました。

DSC00988amx12.jpg
エボライトハブ24H 半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

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TniのROAD38リムの前輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00965amx12.jpg
クソみたいな名前のブランドの後輪を組み直しました。
エボライトハブ24H 黒半コンペヨンロク組み結線ありで
赤アルミニップルです。
詳しく書くと 頭のおかしい奴が また発狂すると思うので
これはノーカウントで

別件で 今日もホイー(以下略)。
DSC00966amx12.jpg
お客さんから TniのROAD38カーボンリムで組まれた前輪をお預かりしました。
のむラボホイール2号のリムと同じものです。

DSC00967amx12.jpg
エボハブ18H 全レース反ヌポークラジアル組みで、
スペックと組み立て精度からして
Tniの問屋さんのアンテナショップで組まれたものです。
上から目線のようで恐縮ですが、
このショップの ある組み手さんは 組み立て精度が非常に高く、
今回のリムは2010年製なので 2010年か2011年に組まれたと思われますが
センタードンピシャで 使用感から考えると びっくりするほど振れが少ないです。
現在はそこで勤めてはおられないとのことですが。

DSC00969amx12.jpg
この時期のエボハブは フランジ穴がスリット入りなのですが、
前輪をエアロスポークで組み直すのに CX-RAYではなく
CXを使ってほしいとのことです。
18Hなので そっちのほうがいいかもしれません。

CXスポークですが、問屋さんが常備を努めて「いた」長さは
214mmから278mmまでの2mm刻みの偶数mm長さで
銀スポークのみとなります。
なぜか過去形なのかというと、
どの長さも在庫僅少で 補充された形跡がないからです。
黒スポークも ほんの少しは在庫がありますが、
どうも 過去に注文で取り寄せた余りのようで
248mm、264mm、286mmなどが わずかあるのみです。
スリット穴のハブを あまり見かけないという現状では
仕方がないのかも知れません。

CXの販売単位は10本ごとなので
18Hのホイールを組むには 20本買えばいいのですが、
この前輪を組むのにちょうどの長さが 10本しか在庫が無かったので
それより2mm長いのを20本買って、2mmカットしました。

DSC00970amx12.jpg
DSC00973amx12.jpg
リムを振ると ガサゴソと音がするので、
完璧にではないですが 音が無くなるまで
バルーンを抜きました。

DSC00971amx12.jpg
組めました。

DSC00972amx12.jpg
CX 反ヌポークラジアル組みです。
スリット穴であることや スポーク比重の観点から
CXを選択したのは、私の提案ではなく お客さんの希望です。
なかなかいいホイール観をお持ちですね。フヒヒ。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

レーシングゼロさん  

訂正:当初の表題は「シャマル ミレさん」だったのですが
間違っていたので 訂正しました。
間違った理由ですが、記事中に出てくる交換したスポーク4本の刻印が
「--」(横線が横に2本)なのですが、
このスポークは シャマル ミレのファーストモデルの
フロントスポークとして出たのが初出なのです。
で、シャマルミレシャマルミレ・・・と 頭に残っていたので
間違えました。
ご指摘のコメントありがとうございました。


お客さんから レーシングゼロの前輪をお預かりしました。
DSC00815amx12.jpg
後輪が振れているとのことですが、ほぼ振れ無しで
経年使用に付きものの うっすら右ずれがあった程度です。
問題は、お客さんが問題視していなかった前輪です(上の画像)。

お客さんは このホイールの最初のオーナーではなく
気が付いてもいなかったのですが、
前輪は横振れを きっちり取り切っており センターずれもありません。
縦振れだけが異常にひどいのです。
ある位相で リムがビクンと脈打つのが
振れ取り台にかけずとも分かるほどで、偏芯して回転しています。
ブレーキシューの縦幅の半分以上はあるので
そもそも正常なシューのセッティング自体が ほぼ無理です。
なぜ そんなことになっているのかというと、
スポークが曲がっているのに ギンギンに張って
横振れ取りだけをして ごまかしているからです。
こういう場合 ヘタクソの振れ取りごっこであることが多いのですが、
今回は 横振れ取りとセンター出しの精度が非常に高く
なんというか ここまで出来るんなら
スポークを換えて ちゃんと直せよと思いました。

上の画像の時点で、スポークの変形が明らかだったので
ハブ側の引っかけを外しています。

DSC00816amx12.jpg
DSC00817amx12.jpg
↑玉当たり調整機構がある側なので 左側とします。
左側のスポーク3本が 明らかに前後方向に変形しています。
画像左側から時計回りに 最初のスポークを1本目として
1・2・4本目のスポークをフランジから外していますが、
3本目のスポークは変形が無い・・・と思っていました。

DSC00818amx12.jpg
その3本目のスポークですが、
丸スポーク部分がニップルに隠れています。
これは普通の見た目ではありません。

DSC00819amx12.jpg
↑ちなみに別の位相で 普通の状態
私は当初、3本目のスポークは
旧アルミシャフトハブの前輪のスポークなど
長さが違う(長い)スポークを使って補修しているんだと思っていました。

DSC00820amx12.jpg
ところが外してみると、1・2・4本目に加えて3本目のスポークも
全て同じ刻印のスポークです。よって長さも同じです。

先ほど ブレーキシューの縦幅の半分以上の縦振れがあると書きましたが、
横振れ無しの見た目のために どれほどニップルを締め込んでいたのか
丸スポーク部分の比較画像で 分かってもらえると思います。

3本目のスポークですが、これだけは左右方向に曲がっていました。

DSC00821amx12.jpg
直りました。

DSC00822amx12.jpg
結局 1・2・3・4本目のスポーク全てを交換することになりました。
横振れ無しの見た目にするために 他のスポークのニップルも
相当に触られており、手順は想像がつくものの かなり難航しました。
ホイールの約半周は ほぼ触らず、
もう半周をギンギンに締め上げている感じです。

DSC00929amx12.jpg
↑交換したスポーク1・2・4本目

DSC00930amx12.jpg
↑交換したスポーク3本目

DSC00931amx12.jpg
DSC00932amx12.jpg
↑これも交換したスポーク3本目です。
左右方向の変形は前後方向よりは きれいに戻せるので
曲げ直してみました。
最も曲がっていたところは 硬くなっていましたし、
これを再利用するのは やめたほうがいいです。
スポークの在庫が無い場合の姑息的処置としては、
お客さんに伝えたうえで ギリギリOKかなといったところです。

category: のむラボ日記

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ゾンダさん  

お客さんから ゾンダの前輪をお預かりしました。
DSC00759amx12.jpg
分かりやすいように すでにテンションを抜いてありますが、

DSC00760amx12.jpg
スポークが1本曲がっています。
スポークの変形は
おもに前後方向(回転しているところに何かを突っ込んだなど)、
または おもに左右方向(横からぶつかられたなど)の2つに 大別されますが、
今回のスポークは 左右方向系の変形ながら
ひどくねじれており、しかも周辺のスポークは何ともないので
これ1本で全て受け切ったようです。首は とんでいません。

DSC00762amx12.jpg
直りました。

DSC00764amx12.jpg
↑交換したスポーク

category: のむラボ日記

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レーシングゼロ コンペティツィオーネさん  

お客さんから レーシングゼロ コンペティツィオーネの前輪をお預かりしました。
DSC00768amx12.jpg
新シャフトだいばくはつの予防措置を ご希望です。

念のため書いておきますが、
「新シャフトだいばくはつ」と言ったのは お客さんからのほうであって、
「ベアリング球が2個少なくなった 新型小径ベアリングのフロントハブの
アルミシャフト+左右中空エンドボルトで、右側が先にゆるむのを何とかしてほしい」
と言われたわけではありません。
新シャフトだいばくはつ という用語が それなりに浸透しているようですね。

DSC00767amx12.jpg
左右のエンドに5mmアーレンキーをかけてゆるめたところ、
今回も 右側が先にゆるみました。
上の画像の時点では 14mmスパナと5mmアーレンキーで
ハブシャフトと右エンドを 強いねじ止め剤で締め込んだところですが、
14mm幅のつかみ面に ほぼ 跡をつけていません。

DSC00766amx12.jpg
右側に14mmスパナ、左側に5mmアーレンキーで・・・
これがなかなか外れずに アーレンキーがしなるほどのトルクがかかったときに
「パキーン!」という音とともに ようやくゆるみました。
左エンドのねじ山を見ても カジリ気味だったのが分かります。
こちらのねじ山にグリスを塗布して 今後ゆるまない範囲で そこそこに締めると、
今後 左右に5mmアーレンキーをかけてゆるめたときに
必ず左側が先にゆるむようにできます。

新アルミフロントハブシャフトですが、右エンドが別体であるという
構造的欠陥(←はっきり書いたるわい)とは別に
吊るしの組み付け状態で
左エンドをアホみたいに締めつけていることが多い(今回もそう)というのも
問題を起こりやすくしています。

振れも見ましたが、うっすら振れあり ほんのわずかセンターずれありだったので、
ついでに後輪も持ってくれば良かったと お客さんに言われました。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール5号を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00940amx12.jpg
のむラボホイール5号を組みました。

DSC00941amx12.jpg
前輪は エボライトハブ20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組み、

DSC00942amx12.jpg
DSC00943amx12.jpg
後輪は エボライトハブ24H 黒半コンペヨンロク組みで

DSC00944amx12.jpg
金アルミニップルです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

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レーシングゼロカーボンの前輪のリムを交換しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00920amx12.jpg
お客さんから レーシングゼロカーボンの前輪をお預かりしました。
時計でいうところの8時の位置に 黄色いテープが目印として貼ってありますが、

DSC00922amx12.jpg
リムが割れてしまっています。
DSC00921amx12.jpg
というか こっち側のほうが分かりやすい。

リムを交換することになったので、
DSC00773amx12.jpg
交換用のリムを仕入れましたが・・・ん?

DSC00774amx12.jpg
これは・・・
DSC00775amx12.jpg
もしかして・・・
DSC00776amx12.jpg
ダークラベルとブライトラベルを間違えとるやないか
あばっばばっばっばっばばっばばあぁあああぁぁ











DSC00923amx12.jpg
という夢を見たんだ・・・。

DSC00933msn2.jpg
レーシングゼロカーボンは 2018年に現行の仕様のものが出ていますが、
2018年のカタログでは リムのデザインが1種類だけで

DSC00934msn2.jpg
赤の差し色がある リムのみの仕様となっています。
2019年のカタログで もう1つの色が追加されていますが、
「赤い差し色があるほうがブライトラベル」だと思っていました。
例えば 初代のスピード40/55などは そうなっています。

DSC00935msn2.jpg
2019年のカタログには
DSC00936msn2.jpg
ブライトラベルが併載されていますが
ダークかブライトかの判断基準は あくまで文字の色だというわけです。
いやー やらかした。

ちなみに、ブライトラベルは2019年モデルというより
2018年後期追加モデルということなのか、
2018年のスペアパーツカタログには
ブライトラベルのリムの品番も載っています。
R0F(またはR)-CRC31という品番なのですが
末尾にDKが付くとダークラベルになります。
が、掲載順が先なのは ダークラベルのほうです。

先に出た標準(と思われる)仕様を CRC31にして、
あとから出たブライトラベルをCRC31BRにしたほうが
時系列の整合性が取れる気がしますが、
それ以前にフルクラムでは ブライトラベルは末尾に何も無し、
ダークラベルは末尾にDKという命名規則としてあるので
これを覆すわけにはいかなかったのでしょう。

DSC00925amx12.jpg
さあ、組んでいくぞー。
レーシングゼロカーボンのアルミニップルですが、
接触面を大きく取って リムにかかる力を分散させたいのか
トラス形状のねじを 内側から引っぱるような形状になっています。

なぜか 初代シャマルミレの初期流通版も
このニップルを採用していることがあり、
シャマルミレのスペアスポーク(1箱にスポーク1本とニップル1個)を
取り寄せたときも 付属のニップルの仕様が混在していました。

DSC00926amx12.jpg
組めました。


2015年のカタログにレーシングゼロカーボンの
チューブラー仕様というのが載っています
(同じページに クリンチャー仕様も載っているので
誤植というわけではないです)。
が、私はこれの現物を一度も見たことがありません。
これについて カンパニョーロにジャパンいち詳しい問屋さんに訊いたところ
カタログに載りはしたものの 結局販売しなかったモデルだということです。
通販サイトなどでは メーカーカタログの画像と公称のスペックを
片っ端から転載して 先に載せているので、
あたかも過去に売っていたかのような痕跡が残っています。

レーシングゼロのアルミリムモデルは
リヤリムのほうが リム高が高く、当然 重量も重いわけですが
これを「フロントリムを少しでも軽くした」と捉えるか
「びびってリヤリムを重くした」と捉えるかは人によって違います。

レーシングゼロカーボンは
フロントリムは アルミリムより少し軽い程度ですが、
リヤリムは フロントリムと同じリム高で 重量もほぼ同じなので、
アルミリムモデルと比べると
駆動輪の外周部が明確に軽いという強みがあります。
2015年のレーシングゼロカーボンの公称重量は
クリンチャーが1358g、チューブラーが1268gで、
リムの違いだけで発生している90g差は
前後でマイナス45gずつと判断していいです。
レーシングゼロカーボンのリムの実測重量は
405g前後といったところなので
チューブラーリムの推定重量は360gくらいということになります。
これは、チューブラーリムとしては超軽量というほどでもないですが
レーシングゼロ特有のアルミスポークに起因する
硬さという付加価値がつくので、
もし販売されていたら唯一無二の性能を持ったホイールとなっていたでしょう。

フルクラムの「外周側にリム穴を設けないために ニップルを磁石で呼ぶ」という
いかにも不自然で面倒な仕様は そもそもは
マヴィックのジクラルスポークに対する特許侵害避けのためだったと思われますが、
「リムの内周側の穴がねじ穴ではなく 単に普通の穴」というのは
アルミスポークでカーボンリムのホイールを設計する際に
構造がシンプルで都合が良いという結果につながりました。



「当初 カタログに載っていたけど結局 出さなかった」モデルとしては
カンパニョーロのバレット チューブレスというのもありました。
バレットは いわゆるアルカーボンリムで、
ハンプこそ無いものの ビード逃がしと思われる凹みがある
外周側にバルブ穴以外に穴がないアルミリムとなっており
2WAY-FITと同じハンプを設ければ チューブレスモデルは出せたはずです。
が、なぜか 出しませんでした。
付属の延長バルブも 全ねじを切ってある仕様なので
チューブレスバルブの延長を想定していると思われるのですが・・・。

チューブレスバルブを取り付けて シーラントを入れれば
実用上 十分な期間 エアを保持させることも可能だと思いますが、
走行中にパンクすると たいへん危険なので やめましょう。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

レーシング1プロトタイプの後輪のリム交換ができませんでした  

今日もホイー(以下略)。
DSC00841amx12.jpg
お客さんから レーシング1の後輪をお預かりしました。

DSC00844amx12.jpg
チューブラーリム仕様ですが、これは当時の最上位モデルであったからです。
レーシングゼロが出てからは レーシング1にチューブラー仕様が無くなりました。
レーシングゼロ チューブラーは2014年モデルまでで、
2015年にはレーシングゼロカーボン チューブラーが
カタログに載っていますが、これは謎が多いモデルです。
それについては明日 書きます。

DSC00843amx12.jpg
フリーボディは最新の白アルミ シマノ11Sフリーボディですが、
これは あとから交換しています。

DSC00846amx12.jpg
座屈でリムが変形しており、リムが白んで しわが寄っている位相で
ブレーキゾーンの部分に ふくらみが出ています。

DSC00847amx12.jpg
↑ちなみに、何にもなっていない位相

リムを交換することになりましたが、
初代レーシング1のチューブラーリムは廃版でした。
初代レーシングゼロのチューブラーリムは赤色ですが、
その後に出た 黒リム/赤スポーク/黒ハブ仕様の黒リムも
品番を調べて注文したのですが、廃版でした。
お客さんに相談して、クリンチャーリムで
組み換えてもいいと いうことなので

DSC00854amx12.jpg
初代レーシング1のクリンチャーリムを取り寄せました。
多少 年代が違っていても組み換えは可能ですが、
リム穴がお休み位相ではない 均等間隔のリムでないといけません。
初代レーシング1のニップルは
工具のつかみ幅が 5.5mmのしんちゅうニップル、
初代レーシングゼロのニップルは
工具のつかみ幅が 6mmのアルミニップルで、
リム穴の径もかすかに違うので モデルに固有の仕様となっています。
つまり、リムが共有ではないので ステッカーが初めから貼ってあります。
後年になると レーシングゼロと1は リムが同じで
ハブ体とベアリングの仕様が違うということになるので、
リムにはステッカーが無く ゼロか1のステッカーを
あとから貼るということになっています。

DSC00845amx12.jpg
で、このレーシング1は 実は市販バージョンではありません。
プロトタイプか プロ仕様かは不明ですが、
ニップルのサイズが異なっています。

DSC00848amx12.jpg
先ほど書いたように 初代レーシング1のしんちゅうニップルは
DSC00849amx12.jpg
工具のつかみ面の幅が5.5mm、

DSC00850amx12.jpg
それ以降のレーシング1やレーシングゼロのアルミニップルは
DSC00851amx12.jpg
6mmになっていますが、

DSC00852amx12.jpg
このレーシング1プロトタイプでは
DSC00853amx12.jpg
5mmとなっています。

DSC00857amx12.jpg
市販バージョンの しんちゅうニップルとアルミニップルでは
リム穴に通る部分の外径も違うので、

DSC00858amx12.jpg
しんちゅうニップルは当然 通りますが

DSC00859amx12.jpg
アルミニップルは通りません。

DSC00919amx12.jpg
それを加工して アルミニップルが通る(しんちゅうニップルで組めなくなった)
レーシング1のリムという状態にしました。

レーシング1が しんちゅうニップルで無くなった理由は はっきりしません。
電位差で錆びが出まくるというのは とくに無いですが、
5.5mmのつかみ面が非常にナメやすいのは確かです。
今後の修理のしやすさなどを考えれば
アルミニップル仕様にしておいたほうがいいので
リムを加工しました。
この2つのニップルは、外側の寸法は異なりますが
内側のねじ径は同じです。
つまり、レーシング1とゼロの黒アルミスポークは同じものだということです。

DSC00915amx12.jpg
レーシング1プロトタイプのスポークですが・・・

DSC00916amx12.jpg
市販バージョンのニップルに ねじ山がまったくかからず
あっさり突き抜けます。えええええ!
レーシング1プロトタイプは、ニップルだけでなくスポークの寸法も特殊でした!

というわけで 後輪のリム交換は今日のところは断念しました。

DSC00888amx12.jpg
前輪も お預かりしています。
こちらもチューブラーリムですが、
後輪だけWOリムだと使い勝手が悪いので
こちらもWOリムで組み換えてほしいということです。

DSC00889amx12.jpg
こちらは つかみ幅5.5mmのしんちゅうニップルで、市販品と同じです。

DSC00892amx12.jpg
固着予備軍が何ヵ所かありましたが、
ニップルの角を全くナメずに きれいにバラせました。

DSC00887amx12.jpg
ベアリングのシールにすき間がありますが、
これは あとから加工しています。
完全非接触にしたかったようですが、これで得られる抵抗の軽減と
失われるシール性能を考えると 損失のほうが大きいです。
これより外に まともなシールが無く、
見ての通り 虫が入るくらいなので
ベアリングのシールに 明らかな すき間を設けるべきではありません。

DSC00905amx12.jpg
スポークですが、ヘッドに刻印がありません。
あと、角が やや丸っこい四角となっています。
この前輪も、ニップルとスポークのサイズが同じなだけで
完全な市販品ではないのかも知れません。

DSC00910amx12.jpg
ハブのシールですが、裏側から見て 金属の芯までを
きれいに切り取ったようです。
上の画像 右側が未加工の新品で、

DSC00911amx12.jpg
それに交換しておきました。
加工してあるほうも お客さんにお返ししておきます。
そっちが良いというのであれば 交換しておいてください。

DSC00912amx12.jpg
組めました。

DSC00914amx12.jpg
リムはレーシングゼロなので、未加工でアルミニップルが通ります。
先ほど書きましたが レーシング1(市販バージョン)と
レーシングゼロは スポークが同じなので ニップルに互換性があります。

DSC00913amx12.jpg
レーシング1のステッカーを あとから貼っていますが、
これも 入手できる範囲で最も古いものを貼っています。
全く同じでは無いものの 比較的見た目が近いので これにしました。

DSC00890amx12.jpg
2012年のカタログより。
このステッカーのレーシング1の後輪は
非ネクタイスポークで お休み位相ありになっています。

category: のむラボ日記

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水曜の朝、午前3時  

昨日、心の師匠から ちょっとしたパーツの手配を頼まれたのですが
すでに在庫で持っていたので 送ることになりました。
DSC00864msn2.jpg
お手紙をしたためて・・・

DSC00865msn2.jpg
うさぎエクスプレスで 送ることにしました。

うさぎエクスプレスというのは 当店専属の夜間配達サービスです。
過去には 神戸市の東灘区まで配達した事例もあります。

うさぎエクスプレスでは、封筒に住所を書く必要はありません。
経緯度が書いてありますが これも実は不要です。

DSC00866msn2.jpg
知らぬ間に消印が押されている!






DSC00886msn2.jpg
(水曜の朝、午前3時 6000ルーメン
すいませーん!お届けものでーす!
おられますかー!!


※公道で点灯はしていません念のため

DSC00885msn2.jpg
ご不在だったので 投函しておきました。


表題は サイモン&ガーファンクルの楽曲からです。
ついでにもうひとつ。
Are you going to Scarborough Fair?
スカーバラの市へ行くのかい?

Parlee, salsa, derosa and time,
パーリー、サルサ、デローザにタイム

Remember me to one that sells there,
そこで売られている あるバイクが忘れられない

It once was a true love of mine.
それはかつての愛車だったから

category: 新手のスタンド使い

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プライムの28mm高カーボンリムのホイールを組み直しました(後編)  

今日もホイー(以下略)。
DSC00867amx12.jpg
昨日の続きです。
プライムの28mm高カーボンリムの後輪を組み直します。

DSC00868amx12.jpg
RD020リヤハブ 24H 黒全コンペ
ヨンヨンイタリアン組みです(JIS組みではありません)。

フリー側のテンションが ほぼ袋小路、センタードンピシャなので
反フリー側を これ以上張ることはできません。
精度的には よく組めてはいます。
理屈が許す限り いっぱいまで。
それで 反フリー側が このヌルさだからなあ・・・。うーん。

DSC00869amx12.jpg
昨日 書きましたが、反フリー側の最終交差は

DSC00871amx12.jpg
編んでいません。

スポークの長さですが、
DSC00872amx12.jpg
フリー側
DSC00873amx12.jpg
反フリー側
DSC00874amx12.jpg
フリー側
DSC00875amx12.jpg
反フリー側
DSC00876amx12.jpg
フリー側
DSC00877amx12.jpg
反フリー側
フリー側が やや長め、反フリー側は長すぎで
スポークのねじ山を どん突きまで使い切っています。
というか そもそも左右で長さ具合が揃っていない時点で
計算がテキトーってことなのですが。
フリー側は かすかにカット、反フリー側は 使いません。

DSC00879amx12.jpg
「フリー側を こっちにして組め」という意味の矢印が なぜか手書きです。
どう見てもオフセットリムではなく、
穴振りの指向性に左右差をつけているようにも見えませんが
わざわざ逆らう理由もないので これに従って組みます。

DSC00881amx12.jpg
組めました。

DSC00882amx12.jpg
黒半コンペヨンロクJIS組み結線ありです。

DSC00878amx12.jpg
びふぉー
DSC00883amx12.jpg
あふたー
軽くなっている理由は 昨日と同じです。

丁寧にバラした理由その4ですが、
お客さんに リム重量を量っておいてほしいと言われていたのです。
リム重量を量るのならどのみち全バラし必須じゃないか、
と思われるかも知れませんが 理由その1~3のうち ひとつだけでも
そもそも全バラしの理由になります。
例えば、スポーク長さが適正で
今日もホイー(以下略)。枠に関係なかったとしても、
シリコーングリスを塗布したいという理由だけで
全バラしをしていたということです。

で、そのリム重量ですが、お客さんにはお伝えします。
ここを読んでいる方には お教えするつもりはありません。
その必要を感じませんので。
↑うわこいつかんじわるい












DSC00884amx12.jpg
オ待タセシマシタ!コチラノ画像ヲ ゴ覧クダサイ!

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ふろんとりむデス!
DSC00880amx12.jpg
りやりむデス!
↑やーめーろー!

category: のむラボ日記

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