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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

モールトン用のホイールを組みました(前輪だからというわけじゃないけど前編)  

今日は定休日のはずですが、
ホイール組み「以外」の仕事が全然進んでいないので
そっちを進めるべく店に出ました。

というわけで こちらも例外なく
今日もホイー(以下略)。
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アレックスモールトン用の前輪を組みました。

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リムは 17インチの片ハトメアルミリム32Hで、

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ハブは カンパニョーロ レコード32H、
組み方は 15番チャンピロクロクイタリアン組みです。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール4号を1号に組み直しました(後輪だから後編)  

今日もホイー(以下略)。
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先日の続きです。
のむラボホイール4号の後輪を1号に組み換えます。

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グランコンペの32Hハブ 全コンペロクロクJIS組み結線無しです。
片側は 段付きねじ山の固定ギヤ用で、

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もう片側は ボスフリー台座のような段無しねじ山になっていて
フリーギヤ用となっています。

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ホイールをバラすのに際して、フリーギヤ側はスプロケットを回すことで
歯の間を縫うように スポークの交換が出来そうですが、
固定ギヤ側はそれが出来ないので 外す必要があります。
結局は フリーギヤも外しましたが。
仮に スポークを切るなどして ハブ単体の状態にしてしまってから
スプロケットを外す必要があると あとで分かった場合、
エライことになります。
カセットスプロケットではない 多段ボスフリーギヤとシングルフリーギヤ、
あと固定ギヤのシングルスプロケットは、
リヤハブではなく後輪の状態でないと
外すときの ねじれを押さえる手段が無いので
不可能とまでは言いませんが外すのが 非常に困難です
(バイスでハブ胴をつかめばいけますが 傷がつきます)。

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釘のようなものを踏み抜いていました。
ブレーキゾーンに ふくらみが無く、内周側にも抜けていないので
ホイールの使用に影響はありません。

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例によって区別するために まずは ヌポークだけを外し、
洗浄とカットとねじ止め剤の塗布をしました。

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↑これは そのあとの反ヌポークの束ですが、

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洗浄後は こんな感じです。

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組めました。

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組換え前と同じく32H ロクロクJIS組みですが、
今回は結線もしています。
ラージフランジなので スポークヘッドの干渉無しに
ハチハチ組みで組むこともできたと思いますが、
それをする場合 元のスポークより長い長さが必要となり
スポークが使い回せないので ロクロク組みにしました。
といっても妥協したわけではなく、
新規で組むとしても ロクロク組みにしていた可能性が高いです。
実際、元の組み方もロクロク組みですし。

category: のむラボホイール

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明後日お休みをいただきます  

明後日2月27日(木)ですが、
のっぴきならない用事があるので お休みをいただきます。
それと次の土曜日は最終土曜日なので定休日です。
申し訳ありませんが よろしくお願いいたします。

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今年は ベートーヴェンの生誕250年ということで、
これは どこのオーケストラでもそういう傾向だと思いますが
演目にベートーヴェンの曲が やたらと多くなっています。
明後日は交響曲 第2番、
次の のっぴきならない日は5月15日で交響曲 第5番、
いわゆる「運命」です。

著名な作曲家の生年と没年の下1桁の年が
同じであれば10年に1度、違っていれば10年に2度、
「生誕〇〇年」「没後○○年」と称して
演目の動機が得られるわけですが、10年間のループの中で
毎年 誰かしらの生年/没年の○○周年が巡ってくるわけです。
ちなみにベートーヴェンの没年は1827年なので、
7年後には「没後200年」として特集されることが予想されます。

私は、予習可能な演目であれば
可能な限り予習してから演奏会に行きますが、
その予習の多くはユーチューブの動画です。
その中で ベルリンフィルの演奏動画をアップしている人で
アカウント名の中に「柏林」が入っている人がいるのですが、
漢字表記の伯林(ベルリン)は「伯(はく)」であり
「柏(かしわ)」ではありません。
分かっていてボケている感じでもなく、
たぶん普通に間違っているっぽいのが気になります。
「かしわはやし」と憶えていて それを変換しているのでしょうか。
環境によるかも知れませんが
「べるりん」を変換すれば「伯林」と出ます。

追記:
中国語では「柏林」だというコメントをいただきました。
アカウント名は192柏林クラシックというので、
投稿者コメントが流暢な日本語(自動翻訳の不自然さが無い)なので
中の人は日本人だとは思います。
が、これはコメントにクチゴタエしているわけではなくて
このコメントに感心したので載せさせてもらいました。
コメントありがとうございました!

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のむラボホイール5号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の後輪を組みました。

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エボライトハブ24H 黒半コンペヨンロク組みで

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紫アルミニップルです。
結線は あとでやります。

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スタンズのアーチで後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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スタンズのアーチ29インチリムで後輪を組みました。

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FH-M8010 32H 半コンペヨンロクJIS組みです。
結線は あとでやります。

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のむラボホイール4号を1号に組み直しました(前輪なので前編)  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから のむラボホイール4号をお預かりしました。

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チューブラーが面倒だから、かどうかは知りませんが
のむラボホイール1号へのリム交換をご希望です。

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ブラッックハブ20H コンペヨンヨンイタリアン組みです。
スポーク長さは、調整可能な範囲で短くなるので使い回しが可能です。
CX-RAYよりは ずっと安いスポークなので
使い回さなくてもいいかもしれませんが、
今回は使い回すことにしました。

DSC05949amx12.jpg
まずは ヌポークだけを抜き取り
長さのカット、ねじ山の転造、洗浄をします。
それから反ヌポークで同じことをして、
ヌポークと混ざらないように注意します。

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↑画像左がヌポーク、右が反ヌポークです。
区別したほうがよさそうな程度には 首下形状に差があります。
ヌポークはヌポークとして、反ヌポークは反ヌポークとして使い回しますが
これは組み直し後も 4本組みをするからで、
もしラジアル組みにするのであったなら スポークは新品にしています。

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ハブフランジ穴についた引っぱり痕も
元の組み方と同じになるようにします。

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↑こんな感じ
リム高が変わるので 完全に同じ軌道ではありませんが。

私は普段 ヨンヨン組みやロクロク組みの後輪を
ヨンロク組みなどに組み直したりしていますが、
その場合は 少なくとも
どちらか片方の引っぱり痕に沿えない形になります。

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DSC05956amx12.jpg
組めました。

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スタンズのアーチで前輪を組みました  

昨日もホイー(以下略)。
POLARのV800 2(廃版になってもうた)の仕様検証の記事を書くために
デジカメを持って帰ったのですが、持ってくるのを忘れたので
画像が撮れませんでした。
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スタンズのアーチ29インチリムで前輪を組みました。

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HB-M8010 32H 全CX-RAYロクヨン逆イタリアン組みです。
結線は あとでやります。

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SES4.5ARディスクさん  

お客さんから スマートエンヴィシステムの4.5ARディスクをお預かりしました。
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SES4.5は 装着可能タイヤ幅が23~28Cで
25Cタイヤ装着時に リムと合わせた形状が空力的に最適、となっていますが
SES4.5ARディスクでは 装着可能タイヤ幅が28~32Cで
推奨幅は28Cとなっています。
本国のサイトには3.4ARディスクというモデルも載っており
対応タイヤ幅も4.5ARディスクと同じですが、
このARシリーズはフックレスリムなので
チューブレスタイヤにのみ対応となっています。

SES3.4系では
SES3.4、SES3.4ディスク、SES3.4ARディスクと
3モデルがありますが(日本国内で正式展開しているかどうかは また別の話)、
SES4.5系では
SES4.5とSES4.5ARディスクの2モデル(25C幅推奨のディスクが無い)、
SES5.6系では
SES5.6とSES5.6ディスクの2モデルで
こちらはAR仕様が無い展開となっています。
あと どーでもいい話ですが
ディスクブレーキ仕様のディスクホイールというのがあり
それのモデル名は SESディスクディスクです。

今回の前後輪は 某FJTからの落札品で、点検をご希望です。
まずは前輪から。

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クリスキングハブ 24H 全黒CX-RAYヨンヨン逆イタリアン組みですが、
ひとつまえの記事のハブと違い 6穴ローター用です。

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センターずれありで、横振れ以前に縦振れがありました。

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直しました。
誰かの組みかけのホイールを、仕上げまでやれと渡されたような気分です。

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つづいて後輪。

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フロントハブと同じモデルのリヤハブで
24H 全黒CX-RAY逆イタリアンヨンヨン組みですが、
メーカー内製では無いようです。
外周部に名前入りのラベルもありませんでした。
お持ち込み時のフリーボディは シマノ用でしたが、
作業時に スラムXDRに交換しています。

DSC05794amx12.jpg
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ごくわずかセンターずれがありましたが
撮るのが難しかったので 撮っていません。
前輪と 組み手が同じかどうかは不明ですが
こちらは まともに組めていました。

DSC05790amx12.jpg
↑これが フックレスリムですが、メーカーのほうで
適合を保証しているチューブレスタイヤというのを
かなり細かくサイトに記載しています。
非適合のタイヤを使った場合の不具合や事故については
保証しませんとあるので、
ARディスク(といっても国内では現状4.5のみですが)を使う方は
熟知しておく必要があります。

以下 ある程度抜粋すると
まず、一般名詞ではない ハッチンソンの規格としての
「ロードチューブレス」には対応していません。
なので フュージョン2に始まり
現行のフュージョン5 パフォーマンス 11ストームや
フュージョン5 オールシーズン 11ストーム、
「ロードチューブレス」規格の
スペシャライズドやソーヨーのタイヤも非推奨です。

ハッチンソンのセクターチューブレスは、
28Cは適合で 32Cが非適合となっています。

IRCのフォーミュラプロのRBCCとライトの28Cは
どちらも対応しています。

スペシャライズドのチューブレスタイヤでも、
2020年モデルは「ロードチューブレス」規格ではないのか
対応しているモデルがあります。

コンチネンタルのグランプリ5000TL 28Cは 非適合です。
グランプリ5000TLには 32Cもありますが、
32Cの適合モデルのリストに記載が無いので 32Cも非適合です。

マヴィックでは イクシオンプロUST 28Cが 非適合なのに
イクシオンエリート オールロードUST 30Cは 適合となっています。

パナレーサーのグラベルキングは いずれのモデルも
28Cまでがチューブレス非対応、
32C以上がチューブレス対応となっていますが
「グラベルキング チューブレスレディ」のようにモデル名で分けるでもなく
知らないと ややこしい状態になっています。
現在 RACE A EVO4のチューブレスタイヤを販売停止、回収しているので
細いタイヤをチューブレスで安定した品質にするのが難しいのかもしれません。
グラベルキング 32Cは適合となっていて、
この理屈だと グラベルキングSKと グラベルキングSKプラスの32Cも
適合となりそうですが、リストには ありません。

あと当然ですが、チューブドタイヤは 全て非適合となります。

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SES3.4ディスクさん  

お客さんから スマートエンヴィシステムの3.4ディスクをお預かりしました。
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まずは後輪から。
前後輪とも エンヴィ社内製のメーカーの吊るしのホイールです。

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ディスクブレーキ用のリムなので、DISCの表記もあるステッカーを
リムブレーキが出来ないように貼ってあります。

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クリスキングのスルーアクスルディスクハブで
ローターの固定方式はセンターロック式、
前後輪とも 24H 全黒CX-RAY ヨンヨン逆イタリアン組みです。
後輪を逆イタリアン組みしているのが いかにもアメリカンです。

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エンヴィのバルブ穴周りのステッカーは、
当初 片側がハンドメイドインUSAで
もう片側は リムのシリアルナンバーでした。
メーカーのほうで もし貼りそこねたら
シリアルナンバー入りのステッカーを再発行する必要があるわけで、
それが面倒なのか ある時期からは
両側ともハンドメイドインUSAとなっていましたが

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おそらく最新の仕様だと思われる このホイールでは
もう片側は リムのモデル名となっていました。

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ほぼ振れ無しで うっすらセンターずれありでした。

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直しました。

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つづいて前輪。
センタードンピシャで ほぼ振れ無しでした。

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メーカー内製のホイールの場合、
外周部にある剥がせないラベルの表記に
モデル名とシリアルナンバーに加えて
組んだ人の名前が入ります。ちなみに前後輪で違う人でした。

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フロントハブは 12mmスルーアクスルなので
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ローターのロックリングは
カセットスプロケット工具で回すタイプが使えますが、

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リヤハブは 12mmスルーアクスルながら
ハブのパーツの形状の関係で
ホローテックIIBB用の工具で回すタイプにしか対応しておらず、

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しかも 玉当たり調整ナットを一旦外さないといけません。

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シャマル ミレさん  

お客さんから シャマル ミレをお預かりしました。
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まずは前輪から。
作業のメインは後輪ですが、オーバーホールに近い内容で
バイクごとお預かりしているので 前輪も点検しています。
ハブの回転に濁りなく、シャフトに横ガタもありません。
上の画像は作業後ですが 作業前からセンターずれ無しでした。
ホイールの全体画像を撮り忘れていますが まあいいや
(いま現在も 店内に あるのですが)。

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つづいて後輪。

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↑反フリー側のスポークが曲がっています。
原因は落車だとのことです。
これのせいで後輪がチェーンステーに擦ってしまい、
1回転できない状態です。

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↑この位相だけ タイヤの横っ腹に擦り跡があります。
フレーム側には目立つ跡は ありませんでした。
出先で落車して ある程度 自走した、というのではないようです。

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反フリー側の要交換スポークの隣の
フリー側のスポークに、下手くそが触った跡がありました。
交換せずに戻せるかどうかを試みてみます。

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リヤハブは横ガタありで、フリーボディのベアリングが
(少なくとも外側は)ダメになっていて
フリーボディ単体を 手でゆすると偏芯気味に動きます。
スプロケットが付いた状態で スプロケットを持ってゆすると
さらに顕著です。

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↑だいぶ時系列が飛ぶけど あふたー
ハブの回転も濁っており、ガタがあったので
USBのワンが虫食っている可能性もあります。

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フリーボディを抜きました。

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外側のベアリング直下の位置に錆びの帯があります。

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錆を落としました。

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↑外側ベアリングを抜いて 内側のシール無し側から見たところ

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フリーボディ内部を
DSC05896amx12.jpg
洗浄しました。

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さらに もう少しだけ錆び取りをしました。
外側ベアリングの外輪の圧入部分の もらい錆びを
きれいにする(=研磨する)と、
ベアリングの圧入がゆるくなるので ほどほどにしておきます。
それ以前に ここのベアリングの圧入は元々ゆるめです。

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ハブのガタを取りました。
この状態では回転に濁りが無いので
ダメなベアリングは フリーボディ側だけということになります。
フリーボディ内側のベアリングに傷みはありませんでした。

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スポークを交換して振れ取りもしました。
本来は こっちを先にするべきです。
ハブのオーバーホールをしました、
でも リムが潰れていて 結局 直さないことになりました、
という可能性も ゼロではないからです。

一応、ハブを触る前に ビードフックに変形が無いことと、
大きな振れはスポークの変形に起因しているだけで
リムがポテチになっているわけでは無さそう、
というのは確認しています。


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青いテープのスポークが交換後のスポークですが、
これの 向かって左のスポークが ねじれのあったスポークで、

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なんとか きれいに戻せました。
不思議なのは、このスポークのニップルは
とくに 固着や固着予備軍ではなかったということです。

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それとは別に固着予備軍ニップルが2ヵ所あり、
一旦 完全に外したため 目印の白いテープを貼ったのが
上の画像のスポークです。

DSC05901amx12.jpg
時系列戻りま~す。
ニップルを締めようとすると
ねじ山に詰まっている砂を押し固めるような感じの抵抗があり
それ以上 回せないので、
ゆるめられるのであれば 一旦ゆるめて ねじ山を洗浄、
スポーク用のねじ止め剤は 固まるまでは むしろ回転がスムーズになるので
それを塗布して再度 締めこみます。
元の状態では締められなかったねじ山より先に、
元の状態より軽い力で締め進められます。

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↑けっこうな固着予備軍だったのに、
スポークを ねじらずに済んでいます。

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↑交換したスポーク

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画像では伝わりづらいのですが、
左右方向と前後方向に かなりベコベコに変形しています。

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404の後輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから ZIPP404の後輪をお預かりしました。
作業に関係することではありませんが WOリムです。

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20H ゼロニー組み相当の11S化不可の10Sリヤハブで
組まれており、11S化を ご希望です。
言うまでもなく 元よりカッチリに組み直しますが、
これよりヌルい後輪を組むほうが難しかったりします。

センターずれ無しでしたが、
1ヵ所 クッと振れているところがありました。
最も振れている箇所に センターゲージを当てれば
ずれが検出されたかもしれません。

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↑これはテンションを抜いた最終交差ですが、

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↑別の最終交差で1ヵ所、横から何かを ぶつけたような
変形がありました。

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別の角度から。
先ほど書いた横振れ、この直下の位相の可能性が高いです。
それを検証するのに もう一度張ったりはしませんが。

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ニップルワッシャーも20個全て回収しました。

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リムの前後方向に正しく向いていたのが16個、

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横に向いた状態でテンションをかけられたため
リム内部のアールに沿って曲がってしまったのが4個でした。

何度か書いていることですが、これはZIPPではなく
サピムのパーツなので入手可能、
当店にも在庫があるので交換します。

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組めました。

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エボライトハブ20H 半チャンピヨンヨン組み結線ありです。

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51mm高カーボンWOリムの後輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから 実測51mm高のカーボンWOリムの後輪をお預かりしました。
リムの外周部にあるラベルの品番のうち、
リム高を示す数字は50でしたが 実測では51mmでした。
先日の75mm高カーボンWOリムとは、
ブランドは違いますが 出どころ(メーカー)は同じです。

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リーフハブの兄弟ハブ24H 全黒CX-RAYヨンゼロ組みです。
ヌルいので組み直してほしいとのことです。

スポークの長さは適正で、
ホイールセンターはドンピシャでした。
リムのラベルのくたびれ具合からして
経年使用による右側への紙1枚ほどのずれが
出ていてもおかしくないのですが、ドンピシャでした。
初期状態で紙1枚ほど左側にずれていたのかも知れませんし、
元々ドンピシャなのかもしれません。
とにかく 私が見た時点ではドンピシャです。
フリー側のテンションは必要十分にして
かすかな増し締めしろを残しつつ
(リムが 張れるリムだというのもありますが)
しっかり張ってありました。

この材料と組み方のままで、という条件下であれば
私であっても これを明確に超えるホイールを組むのは無理です。

悪いのは理屈だけです。
このホイールが よく走るというのであれば、
メーカーは 創意工夫に満ちた完組みホイールを作る必要がありませんし
私もホイールの組み直しなどを生業にすることができません。

DSC05910amx12.jpg
ニップルはサピムの14mm長さのもので、
黒CX-RAYの付属品なので
普通は 当然これを使うでしょうが
私は使わないので DTの12mmに交換します。

フリー側のスポークは スポーク比重を変えるので使えず、
反フリー側のスポークは 組み方が違うので
長さが大幅に変わり やはり使えません。
組み直しに際して使い回すのはハブとリムだけです。
ニップルに関しては、未使用品のホイールの組み直しや
外周側から回せる特殊なものなどでない限り
基本的には交換しますが。

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組めました。

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黒半コンペヨンロク組み結線ありです。

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全CX-RAYロクロク組みについて  

DSC05813amx12.jpg
先日、全CX-RAYロクロク組みの後輪(上の画像)を
半コンペヨンロク組みに組み直したときに
「もはや 私はこんな組み方でホイールを組むことはない」
というようなことを書きましたが、

DSC05868amx12.jpg
そのすぐあとに 全CX-RAYロクロク組みの
ホイールを組んでいることについて
「つい先日、もはや全CX-RAYロクロク組みというのを
することが無いと言ったばかりの野村さんが
なぜ今回あっさり宗旨替えしたのてすか。」
という、揚げ足取りにもなっていない
的外れも甚だしいコメントをいただきました。
多くの方には説明不要だと思いますが
「左右同径同本組みのホイールを組むことが無い」というのは
オチョコが大きい多段ギヤの後輪に限っての話です。
ここまで書かんと分からんのか。

オチョコが軽微な ディスクブレーキの前輪の場合は、
全CX-RAYで組むことはありますが
24H以上であれば ヨンロク組みにはします。

さらにオチョコが軽微な 片ねじ切りのピストハブの後輪の場合は
左右同径同本組みで組むことはあります。
ちなみに上の画像のスズエのハブは
両ねじ切りなのでオチョコがありません。

念のため書いておきますが、
たとえば 32Hのリムブレーキの前輪の場合
全CX-RAYロクロク組みをすることは もちろんありえます。

category: のむラボ日記

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アイオロス3さん  

お客さんから ボントレガー アイオロス3をお預かりしました。
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点検をご希望です。まずは前輪から。

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↑これは点検後ですが、元からセンタードンピシャでした。
横振れを少し取っただけで、テンションは元から高めです。

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つづいて後輪。

DSC05844amx12.jpg
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リムが反フリー側に ずれていますが、

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左右同数スポーク反フリー側ラジアル組みの後輪の
反フリー側を さらにゆるめるのは つらいので
フリー側の増し締めで 何とかセンター出しをやります。

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その前に、スターラチェットのグリス切れ感があったのでバラしました。

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スターラチェットのパーツですが、

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パーツクリーナーを噴いた程度では 汚れが落ちなかったので

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別の手段で洗浄しました。

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専用グリスですが、初期状態を維持している期間が短いので
かなり べっとりと塗り付けます。
この時点では フリーの空転音は ほぼ無音です。
初期状態と書きましたが、DTの吊るしの後輪やリヤハブでは
こんなに専用グリスが塗布されていることはありません。

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ほぼ増し締めでセンター出しをしました。
ちなみに このフリーボディはカンパニョーロ用ですが、
シマノ11S用に換えた場合 リヤハブの右側だけが伸びる形になるので
再度 センター出しが必要になります。
メーカーの公式アナウンスでは この際の
センター出しは不要、するな、と なっているのは知っていますが
看過できない ずれの量なので 放っておくのは ちょっと考えられません。

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75mm高カーボンWOリムでピストの後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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75mm高カーボンWOリムで後輪を組みました。

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スズエ PROMAX両ねじ山ハブ 32H
全CX-RAYロクロクJIS組み 左右結線ありです。

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ノースウェーブのシューズのSLW2ダイヤルをバラしました  

ドリルがうなる!
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お客さんから ノースウェーブの冬用MTBシューズをお預かりしました。
今回、ドリルが うなっているというのは
画像にあるボッシュのドリルが
「うお~ 俺と同じような配色だぜ!」と うなっているだけであり
何か穴をあけたりしたわけではありません。

DSC05797amx12.jpg
買ったときから SLW2ダイヤルのワイヤーが
1ヵ所 かかっていなかった、とのことですが
これ、通しじゃなくて引っかけなので
製造ミスなどではなく 引っかけが外れただけです。
食い込みが深いので 容易に外れないのは確かですが。

当初、表題及び本文で boaダイヤルとしてありましたが
ノースウェーブの自社規格のSLW2ダイヤルでした。
ご指摘のコメントありがとうございました。

DSC05798amx12.jpg
それとは別に、ダイヤルの動きが シブかったので
分解し ワイヤーを全て引き出して 丁寧に巻き取り直しました。

DSC05799amx12.jpg
できました。

category: ドリルがうなる!

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AL22リムの後輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC05812amx12.jpg
お客さんから、TniのAL22リムと
エボライトハブで組まれた後輪をお預かりしました。
スペック上は のむラボホイール5号と同じですが、
当店で組んだものではありません。

XR200ではなくAL22リムと断定したのは、
Tniのステッカーを剥がした糊が一部残っていたためです(←除去しました)。

DSC05813amx12.jpg
エボライトハブ24H 全CX-RAYロクロクイタリアン組みです。
これは「クリスキングの無駄遣い」をする あるショップが組んだもので、
私は クリスキングの無駄遣いという単語は
特定のショップに対してしか使いません。
過去には、ウルサスやレイノルズのリムで組まれた
クソホイールを組み直したこともあります。

私は もはや全CX-RAYロクロク組みというのをすることが無いので、
これは ある意味 貴重なサンプルです。
フリー側のテンションは 袋小路寸前とまではいきませんが
しっかり張っており、ここから増し締めしても 大化けはしません。

DSC05814amx12.jpg
DSC05815amx12.jpg
反フリー側の最終交差を 変形しきるまで
にぎにぎした結果は この通りですが、

DSC05817amx12.jpg
DSC05818amx12.jpg
リムが反フリー側に ずれているので
センターが出ている場合より 反フリー側は張っているはずです。
経年使用でずれる方向ではないので、ずれは最初からです。

DSC05819amx12.jpg
スポーク長さは適正でした。
半コンペヨンロク組みで組み直しますが
反フリー側のCX-RAY6本組みを使い回したいのです。
スポークがあまりに長い(ニップルから出ている)場合は
カットが必要になります。
それとは別の理由で、1mmほど切っても よかったのですが
今回は そのまま使い回しました。

DSC05820amx12.jpg
サピムの14mmアルミニップルで組まれていたので
DTの12mmアルミニップルに全交換します。
ひとつひとつ交換していけば
ホイールを完全にバラさずに組み直しができますが

DSC05823amx12.jpg
バラしました。
今日もホイー(以下略)。の条件を満たすために
わざわざバラした、というのも否定はしませんが
リム穴の外周側に ミドリル処理をしていなかったので
それをするためにバラしたかった、
テンションをある程度抜くと ニップルが手で簡単にゆるめられた
(ねじ止め剤の類を塗布していない)ので
それを塗布するために バラしたというのもあります。
実は ねじ止め剤の塗布のほうは バラしは必須では無いのですが。

DSC05824amx12.jpg
↑まったく張っていない仮組み状態で、
最終交差と 先ほどのテープの関係は こんな感じです。

DSC05825amx12.jpg
DSC05826amx12.jpg
記事用に多少 極端に寄せたというのもありますが、
縦横振れ ほぼ無しでフリー側のテンションが最終状態の少し下
(反フリー側を張ると フリー側も上がるため)にして
センターがガッツリ フリー側にずれている状態にしました。
ここから、センターが出るまで
反フリー側を一方的に増し締め出来るということですが
この時点での

DSC05827amx12.jpg
最終交差とテープの位置は こんな感じです。

DSC05828amx12.jpg
元の状態は 少し縦振れもありまして、
回転しているリムの中で 摩耗痕が上下しているのですが
摩耗痕が それほど付いていないので(理由は最後に書きます)
いつもほどには顕著に分かりません。

DSC05829amx12.jpg
組めました。

DSC05830amx12.jpg
半コンペヨンロク組みにしました。結線は あとでやります。

DSC05831amx12.jpg
テープを貼った最終交差ですが、

DSC05832amx12.jpg
外側から見ると 寄って潰れています。

DSC05833amx12.jpg
内側から見ると こんな感じ
同じスポーク同じ組み方で ねじ山の巻取り量が違うから
これくらい変わったぞ!と したかったのですが
ここだけで見れば思ったほどには 違いませんでした。

DSC05835amx12.jpg
反フリー側のスポークの端面がニップルから出ました。
こうなる気がしたので スポークを1mmほど切ろうかと
考えたのですが まあいいや。

DSC05839amx12.jpg
DSC05840amx12.jpg
同じく最終交差を にぎにぎしきった結果です。
公正を期しすぎるためにも 組み直し前より強く握っているくらいです。

DSC05837amx12.jpg
DSC05838amx12.jpg
当たり前ですが センターは出ています。

DSC05821amx12.jpg
時系列が戻って これは組み直し前の状態ですが、
ブレーキゾーンが あまり汚れていません。
伊吹山か大台ケ原かは忘れましたが
とにかく 出る予定のヒルクライムレースに間に合うように
2年ほど前に組んだもらったところ、
ちょっと使ったところ あまりにヌルいので
使わずに死蔵していたとのことです。
「というか 当店で組み直すのであれば
最初から のむラボホイール5号にすればいいのでは?」
という いかにもヤブヘビな質問を お客さんにしたところ
のむラボは納期がかかるから当時は断念したという
耳が痛くなる答えが返ってきました。申し訳ございません。

もし ここを見てらしたら後輪の引き取りの来店時に
相方の前輪を持ってきてください。
センターずれに関して非常に疑わしいです。
後輪の工賃に含めて(つまりはタダで)振れ取り点検をします。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール5号の後輪のリムを交換しました  

お客さんから のむラボホイール5号の後輪をお預かりしました。
DSC05807amx12.jpg
パワータップのG3ハブで
DSC05808amx12.jpg
28H 半コンペヨンロク組み結線ありです。
お客さんの希望ではなく 私からの申し出で
リムを交換させてもらうことになりました。
理由はメシノタネコードなので書けません。

DSC05809amx12.jpg
リムのお引っ越し中・・・

DSC05810amx12.jpg
組めました。

DSC05811amx12.jpg
このリムが欲しかった。
用が済んだら 裁断するんですが。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール5号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC05803amx12.jpg
のむラボホイール5号の前輪を組みました。

DSC05804amx12.jpg
エボライトハブ20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みで
緑アルミニップルです。

DSC05805amx12.jpg
分かりにくいので接写

DSC05806amx12.jpg
緑アルミニップル特有の
黒混じり不良品があったので はねました。
画像 一番下のものがそれで、
上の2つは 今日以前のものです。

category: のむラボホイール

tb: 0   cm: 0

7時ちょうどを お知らせします  

「一日2回、寸分狂いなく時間が合う時計」というのがあります。
DSC05778amx12.jpg
それは「止まっているアナログ時計」です。
いつ時間が合ったのか正確に分からないのが問題ですが。
ちなみに 上の画像の時計は止まっているわけではありません。

DSC05779amx12.jpg
暗くすると 針とバーインデックスに塗られた蓄光塗料が光ります。

話は変わりますが、いまお客さんからお預かりしている
某ブランドのチタンフレームに同様の機能があることが判明しました。

DSC05780amx12.jpg
帰るときに電気を消したら
光ってることに気付いたときはビビりました。

ところで この記事のカテゴリー、これでいいんだろうか・・・

category: ヘッドホンとか時計とか

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コスミックプロカーボンUSTさん  

お客さんから コスミックプロカーボンUSTをお預かりしました。
DSC05770amx12.jpg
近所のショップに振れ取りを出したところ
振れが取り切れずに「これ以上できません」などと ほざいて
匙を投げたので「もう いいです」と言って 引き揚げてきたとのことです。
前輪から触ったので 後輪は吊るしのままです。

DSC05771amx12.jpg
DSC05772amx12.jpg
振れ取りごっこのせいで 大きなセンターずれがあります。
1ヵ所 目立つ縦振れもあり、どこをどう いぢくったのか私には分かります。
こういう場合 横振れ「だけ」は取れていることはありますが
今回は それすらできていませんでした。

お客さん自身の手で振れ取りごっこをしたのを
「近所のショップでやらかされた」と
ウソを言っている可能性はありません。
当店に来られるのは初めてではない方で、
以前にした作業も覚えているからです。
ちなみにかなりの遠方からで、
近畿圏外で日本海に面している ある県から来られています。

DSC05773amx12.jpg
DSC05774amx12.jpg
ほぼ増し締めで 縦横振れとセンター出しをしました。

DSC05775amx12.jpg
スポークのハブ側には回り止めのツブシ加工があるものの
それでも扁平方向が あっちこっちに回ることがあります。
これも全て直しておきました。

後輪は 吊るしによくある リムが反フリー側に寄っている状態で、
ずれの量は前輪ほどではありませんでした。
というか 冒頭の前輪のずれの量は
マヴィックの検品すら通らないと思われます。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール5号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC05776amx12.jpg
のむラボホイール5号の後輪を組みました。

DSC05777amx12.jpg
エボライトハブ24H 黒CX-RAY半コンペヨンロク組みで
緑アルミニップルです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール4号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC05747amx12.jpg
のむラボホイール4号の前輪を組みました。

DSC05748amx12.jpg
エボライトハブ20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みで
黒アルミニップルです。

category: のむラボホイール

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レゾリュートC45さん  

お客さんから トーケンの後輪をお預かりしました。
DSC05738amx12.jpg
レゾリュートC45という 45mm高のカーボンWOリムの後輪で、
販売ルートや年代によって スポークがストレートだったり首折れだったり
エアロだったり丸バテッドだったり、
TOKENのステッカーが黒だったり白だったりします。

今回の後輪は リムに大きくTOKENとあるステッカーを剥がしているようですが
DSC05740amx12.jpg
↑このステッカーは残してあります。

DSC05739amx12.jpg
トーケンブランドのハブ24H ピラーの丸バテッドスポークヨンヨン組みで、
バテッド寸法は2.0-1.6-2.0mmでした。
両端が1.8mmの15番ベースであれば
バテッド部分が1.6mmというのは珍しくはないですが、
14番ベースでは あまり見かけません。

センターずれ無し、振れもほぼ無しで
フリー側もそこそこ張っていますが

DSC05741amx12.jpg
反フリー側が
DSC05742amx12.jpg
ヌルく、実際にシュータッチも起きているので 組み直してほしいとのことです。
ブレーキのセッティングも確認しましたが シューとリムの間隔は広めでした。

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組めました。

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黒半コンペヨンロク組み結線ありです。
私は元の状態を知りませんが、
フレームに取り付けて リムをつかんで左右にゆすった際の
たわみ量が激減しているらしいので
シュータッチも しなくなっているかもしれません。
というか これでなお するようであれば どうしようもないのですが。
リムの重量は一応 量っています。
もちろん 教える気はありません。
↑うわこいつかんじわるい










DSC05746amx12.jpg
オ待タセシマシタ!

DSC05743amx12.jpg
コチラノ画像ヲ ゴ覧クダサイ!
↑やーめーろー!

category: のむラボ日記

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プーリーが ばくはつしました  

先日のスラム・REDのリヤメカに付いていた純正プーリーについて
DSC05689amx12.jpg
↑すき間に余裕のあるリテーナーだと書きましたが
これはベアリング球のサイズが大きいためです。

それとは別件になりますが、
DSC05731amx12.jpg
シマノのRD-5800の上下プーリーを
社外品のセラミックベアリングのものに換えている
お客さんが来られまして、
(画像は上プーリーですが)下プーリーが走行中に動かなくなったので
プーリ―固定ボルトを かすかにゆるめたところ
一応 回ったので 当店まで なんとか乗ってきたとのことです。

DSC05732amx12.jpg
このプーリー、上下の区別が無く、2枚ともフローティング機能が無く、
下プーリーの指定が無いので 下プーリーの左右の区別といったものもありません。

DSC05733amx12.jpg
シールをめくると こんな感じです。
で、下プーリーを外したところ

DSC05734amx12.jpg
割れたリテーナーとベアリング球が
バラバラと こぼれ落ちました。
ベアリング球のサイズは砂粒のように小さいものでした。

DSC05735amx12.jpg
DSC05736amx12.jpg
ボールレースが こっぴどく虫食っている・・・わけではないので
リテーナーリングの変形→崩壊が ばくはつの原因のようです。

category: その他 機材の話

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のむラボホイール5号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC05720amx12.jpg
のむラボホイール5号の前輪を組みました。

DSC05721amx12.jpg
エボライトハブ20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みで

DSC05722amx12.jpg
青アルミニップルです。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール5号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC05697amx12.jpg
のむラボホイール5号の後輪を組みました。

DSC05698amx12.jpg
エボライトハブ24H 黒半コンペヨンロク組みで

DSC05699amx12.jpg
青アルミニップルです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

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スラムのリヤメカをニコイチしました  

先日、お客さんからオーバーホールでお預かりしたバイクの話ですが
DSC05444amx12.jpg
スラムのREDのプーリーケージが弾けとんでいたので
お持ち込みの別のREDのリヤメカに交換しました。

DSC05445amx12.jpg
通せんぼピンは残っている・・・ものの
プーリーケージのシャフト先端のフランジのかけらなどは ありませんでした。
通せんぼピンってなんやねん、という方は(→こちら)をどうぞ。

DSC05447amx12.jpg
通せんぼピンを外しました。

DSC05449amx12.jpg
やっぱり
DSC05448amx12.jpg
例の摩耗があります。

DSC05673amx12.jpg
それとは別件ですが、同じお客さんのバイクを
オーバーホールでお預かりしました。
こちらのリヤメカはフォースです。

DSC05674amx12.jpg
チェーンを切らずに
DSC05675amx12.jpg
下プーリーを外してリヤメカを抜き取りました。

DSC05677amx12.jpg
えらく汚れてましたが

DSC05678amx12.jpg
分解洗浄しました。
プーリーは あとでシールをめくってベアリングの内部を脱脂します。

DSC05679amx12.jpg
パンタグラフのパーツ
DSC05680amx12.jpg
プーリーケージの内側プレート
DSC05681amx12.jpg
プーリーベアリングの内輪だけと接触するカバーですが、
プーリーボルトの径が上下で違うので(下のほうが太い)
カバーの穴の径も違います。
ベアリングのサイズは同じです。

DSC05682amx12.jpg
例のフランジ付きシャフトですが、REDと違いチタン製ではなく
どの向きから見ても 変形はありませんでした。

DSC05683amx12.jpg
通せんぼシャフトと接触しない部分は黒いままで、
DSC05684amx12.jpg
接触箇所には摩耗痕があります。

問題は通せんぼピンのほうで、
DSC05685amx12.jpg
ねじ山を ゆるめるときの手ごたえが重く
外してみると 曲がっていました。

DSC05686amx12.jpg
ここから回していくと・・・
DSC05687amx12.jpg
らせん状に
DSC05688amx12.jpg
えぐれています。

冒頭のREDのリヤメカも これと同じく11S用で、
REDのほうもパンタグラフ周りにダメージが無いのと
通せんぼピンの摩耗が こちらよりマシということで
同じお客さんの機材なので ニコイチすることにしました。

DSC05689amx12.jpg
ベアリング球ですが、かなり すき間に余裕のある
リテーナーになっています。

DSC05690amx12.jpg
DSC05691amx12.jpg
アッパー/ローワーとあるのは
リヤメカに取り付けた際の内側(左側)の面だけで、

DSC05692amx12.jpg
下プーリーの回転方向を示す矢印は
外側(右側)の面だけに表記があります。
昔のシマノもそうだったので「そういう決まりごと」としておけば
作業性がいいのですが、最近のシマノのリヤメカは
RD-7900系からは両側、それ以降は内側(左側)にのみ
矢印があるというふうに変わってしまったので
間違えないように要注意です。

DSC05695amx12.jpg
パンタグラフがRED、プーリーケージ周りが
フォースというリヤメカができました。

DSC04425amx12.jpg
これはさらに別件、別のお客さんの
REDのeタップ11Sのリヤメカですが、
プーリーケージの動きがしぶいというので バラしたところ

DSC04424amx12.jpg
浸水で錆びが浮いていました。
それはいいとして、材質がチタンではないうえ
寸法も太く 堅牢になっています。
やはり以前の仕様では
メーカーが後ろめたく思う事例が頻発したのでしょう。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

キャリパー固定ボルトC  

シマノのフラットマウント式ディスクブレーキキャリパーの固定ボルトについて。
DSC05651amx12.jpg
まずはフロントから。
キャリパーを160/140mmアダプターに固定するボルトは
「キャリパー固定ボルトB」という名称になっています。
アダプターは上下の向きを入れ替えることで
各々のローター径に対応するようになっています。

アダプター付きキャリパーをフロントフォークに固定するボルトは
「キャリパー固定ボルトA」という名称です。
AとBには長さの種類というものが無いので、難しいことはありません。

DSC05652amx12.jpg
つづいてリヤです。
160mmローターのときはボルトBとともにアダプターを使用、
140mmのときは不使用です。
リヤブレーキキャリパーをフレームに固定するボルトは
「キャリパー固定ボルトC」という名称ですが、これには長さの種類があります。
ボルトの先端に 抜け落ち止めのピンを差し込むT字型の突起がある
特殊な形状ですが、ブレーキ側のねじ穴が
突き抜けではなく どん突きなので、
長いほうに間違うと 突起が曲がってしまううえ ブレーキが固定できません。

DSC05653amx12.jpg
これはBR-R9170用のキャリパー固定ボルトCの
「20mm長さ」ですが、見ての通り ここでいう20mmというのは
ねじ山の長さそのものではありません。
フレーム側の厚みのことです。

DSC05660amx12.jpg
R9170用の固定ボルトCには
20mm・25mm・30mmの3種類の長さが用意されており、
対応するフレームの厚みと
突起まで含めたボルトの首下長さの差は13mmです。

DSC05661amx12.jpg
適応する長さを調べるための ボルトレングスセレクターなる
そのまんまな名前のモノサシがあり、
ボルトの突起の先端が これの段差の範囲におさまる長さを
使う必要があります。

DSC05654amx12.jpg
↑このフレームの場合、固定ボルトCの長さが前後で違います。

DSC05655amx12.jpg
DSC05656amx12.jpg
前側は この長さ、

DSC05657amx12.jpg
後ろ側は この長さで確定しました。

DSC05659amx12.jpg
前後とも適正長さですが、

DSC05658amx12.jpg
前側が20mm、後ろ側が10mmでした。
が、R9170用固定ボルトCには10mm長さは存在しません。

DSC05662amx12.jpg
フラットマウント規格の初期のリヤブレーキキャリパー
(BR-RS805/505)には
「コンバーター取り付けボルト」なる固定ボルトが使われていました。
これらは廃版ですが 現時点での入手は一応可能です。
フレームの厚みとボルトの首下長さの差は6.8mmで、
長さが長くなるにつれ 品番の末尾3桁が50ずつ増える法則です。

DSC05663amx12.jpg
固定ボルトCと違い 先端に突起が無いので
ボルトレングスセレクターの形状も違います。

現行では、BR-RS805でも固定ボルトCを採用していて
10mm・15mm・35mmの3つは そちらでしか存在していません。

固定ボルトCは R9170グレードとRS805グレードの2種類のみで、
BR-R9170/R8070は R9170系固定ボルトCを採用、
BR-7070は RS805系固定ボルトCを採用しています。

DSC05672amx12.jpg
というわけで RS805の固定ボルトCの長さと品番を書いておきます。
長さが長くなると末尾2桁が10ずつ増える法則・・・ではなく
15mmだけ あとから思い出したように追加された形になっているので
要注意です。

DSC05664amx12.jpg
↑画像左が RS805の固定ボルトCの10~35mm長さの全て、
右が R9170の固定ボルトCの20~30mm長さの全てで
いずれも5mm刻みです。

DSC05665amx12.jpg
R9170のほうは 白いねじ止め剤を塗布してあるのが目立ちますが、

DSC05666amx12.jpg
実は RS805にも目立たない色ながら ねじ止め剤は付いています。

DSC05667amx12.jpg
DSC05669amx12.jpg
材質的な違いがあるようにも見えないのですが
RS805のほうは 長さに関わらず税別定価505円、
R9170のほうは 長さに関わらず税別定価722円です。

DSC05671amx12.jpg
リムブレーキの固定用沈頭ナットを
(フォークに対する専用品で特に長いものを除き)
ひと通りそろえるように、

DSC05670amx12.jpg
これからは キャリパー固定ボルトCも
即応可能なように在庫しないといけないようです。
めんどくさいのう。
しかも沈頭ナットと違い「ひとつ長くても/短くても合う」という
冗長性がありません。
めんどくさいのう。

category: その他 機材の話

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レーシングゼロ カーボンさん  

お客さんから レーシングゼロ カーボンをお預かりしました。
DSC05632amx12.jpg
まずは後輪から。画像は作業後です。
なんでも、レーゼロにしてはヌルい気がするとのことですが、
お客さんは過去にレーシングゼロ系を複数 所有していたので
言いがかりとも思えません。
私にできることといえば スポークテンションの多寡をいじるくらいですが、
前後輪とも 今後の増し締めしろを ごくわずか残して
張ってみることにします。

DSC05624amx12.jpg
DSC05623amx12.jpg
後輪はセンタードンピシャで、テンション的にも張っている個体です。
同じホイールが100本あれば 上位10本には入るでしょう。

DSC05625amx12.jpg
DSC05626amx12.jpg
フリー側だけを増し締めしました。
よってフリー側にリムが寄っています。
ここからセンターが出るまでは 反フリー側も増し締めでき、
締めていないニップルが無いことになります。

DSC05627amx12.jpg
DSC05628amx12.jpg
センターが・・・
DSC05629amx12.jpg
出ていません。紙1枚未満ですが ずれてます。
右下に少しすき間があるのですが うまく撮れませんでした。

DSC05631amx12.jpg
DSC05630amx12.jpg
センターが出ました。
増し締めしろを潰せば あとわずかに張れますが、
振れ取りができないホイールにするデメリットと引き換えにしていいほどには
体感で分かるほど化けることは無いので ここでやめておきます。

DSC05638amx12.jpg
つづいて前輪。これも作業後の画像です。

DSC05633amx12.jpg
リム内部に異物があると お客さんの自己申告がありましたが、
けっこうな大物が落ちていました。

DSC05634amx12.jpg
DSC05635amx12.jpg
前輪は うっすらセンターずれありで振れも少しあり、
そしてテンションは かなり低めの個体でした。
作業前の状態を撮っていませんが、
片側増し締めでずらしたのが 上の画像です。
後輪よりも大きくずらせています。

DSC05637amx12.jpg
DSC05636amx12.jpg
振れ取りとセンター出しをしました。
おそらく お客さんの半径数100km以内には
これより張っているレーシングゼロ カーボンは
存在しないだろう、というくらいには張っています。
これで試してみてください。

category: のむラボ日記

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