fc2ブログ

のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

LOOKのAC364フレームにボトルケージ穴を取り付けました  

ドリルがうなる!
DSC06502amx12.jpg
お客さんから LOOKのAC364フレームをお預かりしました。
このフレーム、ピストフレームですが
純粋な競技場での使用のみを想定しているわけではないので
前後ブレーキ用の穴があります。
というか むしろこれを競技用に使う人の方が少ないのでは・・・?
明らかに「狙った」カラーリングですし。
やめろ その色は私に効く(→こちら
リンク先のは フォークとバックステーがメッキですが。
これにボトルケージ穴を取り付けてほしいというのが お客さんの希望です。
通勤用バイクにするそうで、ダウンチューブだけで十分だと思うのですが
シートチューブも あけてほしいというので やりました。

DSC06504amx12.jpg
シートチューブ下穴
DSC06505amx12.jpg
ダウンチューブ下穴

DSC06506amx12.jpg
リベットナットをカシメました。
穴位置は お客さんが持ってきたボトルケージの現物を基にして、
仮に 穴の高さが違うボトルケージに 後日 変更したとしても
ボトルケージ同士が干渉しないだろうという位置で、
かつ なるべく低い位置にしています。
ロードのフレームの場合、シートチューブの穴の位置については
フロントメカのバンドとの干渉を考える必要がありますが
このフレームでは関係ありません。

category: ドリルがうなる!

tb: 0   cm: 0

チェーン切りの矢を換えつつ チェーン切りも買い増しました  

チェーン切り工具の矢に 切りカスが溜まったのでそろそろ換えないとなー、
DSC06512amx12.jpg
DSC06513amx12.jpg
と以前から思っていたものの
問屋さんに注文し忘れる日々が続いていましたが、
いよいよピンを押す感触がダメになってきたので

DSC06514amx12.jpg
DSC06515amx12.jpg
ハンドル付きの矢ごとで出ているスペアパーツを買いました。
チェーン切りは TL-CN28です。
先代のTL-CN27は10S時代のものなので11S非対応、
現行では12S対応のTL-CN29も出ていますが
こちらは9SまではOKで 8S以下は非対応となっています。

シマノでは これとは別に
もっと大きくてプロユースを想定したということになっている
チェーン切りがあり、品番でいうと TL-CN30から始まり
現行の9~12S対応品は TL-CN35となっていますが、
これは(私見ですが)使い勝手が悪いので 好きではありません。
矢の交換はハンドルごとではなく
矢の部分だけのスペアパーツがあります。

DSC06516amx12.jpg
DSC06518amx12.jpg
ピンを押す感触がダメになってくる原因は、
切りカスとは関係なく 先端の磨耗によるものです。

DSC06519amx12.jpg
TL-CN28の矢を換えたのに TL-CN29も買いました。

DSC06520amx12.jpg
先ほど書いたように 8S以下は非対応です。

DSC06521amx12.jpg
DSC06522amx12.jpg
本体の形状も やや異なります。

DSC06523amx12.jpg
↑切りカス1回目

DSC06517amx12.jpg
スペアのハンドルに このような紙が入っていました。
蟹と生殖機能に対する障害について定められた
カリフォルニア州政府のP65(プロポジション65)のアドレスです。
P65は 蟹や先天異常や生殖機能に関する障害を
引き起こすことが知られている化学物質から
カリフォルニア州の市民と水道水を守ることを目的とした州法ですが、
この紙切れだけでは このパーツに含まれる どの成分に対して
表示の要求がなされているのかは分かりません。
この矢付きハンドルを食べたり、煮た ゆで汁を飲むのは
やめたほうがよさそうです。
そういえば電動コンポの内装式バッテリーにも
「もし 韓国に持ち込むことがあるのであれば
お伝えしたいことがありますので シマノまで連絡ください」
と書いた紙切れが入っていました。
現地の法律で なにか注意事項があるのかもしれません。

マジレスのコメントが来るかもしれないので
最後に書いておきますが、
紙切れにあるキャンサーとは 蟹ではなく癌のことです。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

イメジのシーラントを仕入れました  

先日、イメジというブランドの中の人から電話がかかってきまして、
シーラントを始めたので いかがでしょうかと言われたので仕入れました。
ここで紹介すると約束したわけではないのですが、
そういう結果になることを想定していないはずはありません。
のむラボでも使っています!というのが
イメジさんの商売にとって マイナスにならないかどうか
むしろ 私の方が心配になります。
商品ですが、試供品とか無償提供などは不要で
普通に仕入れさせてほしいと伝えました。
DSC06507amx12.jpg
届きました。ロゴで思い出しましたが、
ここのカーボンリムで ホイールを組んだことが過去に何度かありました。

DSC06509amx12.jpg
パッケージが そっくりですが、imeZiの右肩に
プラス記号が付いているほう(画像 右側)が
スタンズでいうところのタイヤ シーラントに対する
レース シーラント、つまり濃いほうです。
薄いほうの シン タイプは ほぼ白一色ですが

DSC06511amx12.jpg
濃いほうの マイクロファイバー タイプは
チョコチップに見える混ぜ物が入っています。

どちらも基本成分は合成ラテックスで アルコール不使用、
タイヤやホイールや肌に対して 刺激が少なく、
あと ダマになりにくいのも特徴だそうです。

500mlで税別2500円、量単価ではスタンズより高く
安いウイスキーよりも高いです
(ウイスキーは たいてい700ml瓶入りですが
同じ単価なら3500円になります)。

私物のチューブレスの後輪から
シーラントを洗い流して ダマを削ぎ落としてから
イメジの薄いほうを30ml入れましたが、
エア漏れもなく いい感じです。

もちろん液体ではありますが、
質感は さらっとした水のようでは無く
ポタージュのような感じで、
においは 木工用ボンドそっくりでした。

category: 新着情報!

tb: 0   cm: 0

スタンズのアーチでホイールを組みました  

今日もホイー(以下略)。の前に。
DSC06546msn3.jpg
少し前に スタンズのアーチ29インチリムでホイールを組みました。
お客さんは 29インチホイールのMTBを持っていて、
過去に クレスト29インチリムでホイールを組んだこともあります。

アーチは 最軽量リムのクレストの次に広い幅のリムなので、
クレストを常用せず決戦用にするための練習用または予備か
少し太いタイヤを履きたいとき用のホイールなのかな?
と思って組んだのですが
アーチのホイールをつける予定のバイクは
27.5インチでしたあああっbばばばbっばばbっばあばばああああ

DSC06547msn3.jpg
DSC06548msn3.jpg
しかもこいつ結線までしてやがるあばっばばっばああ

仮に結線をしていなかったとて、29インチと27.5インチでは
スポークの長さが違いすぎて CX-RAYは使い回せませんが。

落ち着け落ち着くんだ こういうときは素数を数えるんだ
1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89・・・(※)

※おうちのかたへ
これは素数ではなく フィボナッチ数です。

DSC06549msn3.jpg
というわけで 27.5インチのアーチを仕入れました。
DSC06550msn3.jpg
↑これくらい違う
前輪のスポークは全CX-RAYなので、
32本で スポーク代が1万円以上します。
これはフロントハブの約倍額です。
元のホイールをバラしたところで 29インチのアーチリムは残りますし、
それは未使用品とはいえ 厳密には新品とはいえません。

なので ここはひとつ、29インチのホイールは そのまま残しておいて
27.5インチのホイールは 同じハブを新規に仕入れて
別に組んだほうがいいのでは?と考えました。

というわけで 今日もホイー(以下略)。
DSC06551msn3.jpg
前輪が組めました。

DSC06552msn3.jpg
HB-M8010 32H 全CX-RAYロクヨン逆イタリアン組み結線ありです。

DSC06553msn3.jpg
後輪も組めました。

DSC06554msn3.jpg
FH-M8010 32H 半コンペヨンロク組み結線ありです。




ところで、話は変わりますが(※)
DSC06557msn3.jpg
DSC06558msn3.jpg
DSC06555msn3.jpg
DSC06556msn3.jpg
アーチの29インチリムと XTのハブで組んだ
吊るしのホイールが 当店にあります。
どなたか ぜひ いかがでしょうか・・・?

※おうちのかたへ
話は変わっていません。だれかたすけて
追記:売約済となりました。ありがとうございました。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

のむラボホイール5号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC06544amx12.jpg
のむラボホイール5号の前輪を組みました。

DSC06545amx12.jpg
エボライトハブ20H CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。
このホイールのお客さんから
同じ時期に注文されたホイール組みが5本分あり、
これが最後の1本です。ようやく一区切りついたぞい。

category: のむラボホイール

tb: 0   cm: 0

お買いもの自転車の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC06524amx12.jpg
シマノのハブダイナモで前輪を組みました。

DSC06525amx12.jpg
ハブは DH-C3000-3N-NTの36Hで
全チャンピ14番 反ヌポークラジアル組みです。
品番の3Nは出力3.0Wのリムブレーキ用という意味で、
もし 数字の部分が2なら2.4Wで 数字無しなら0.9W、
英字の部分がRならフロントローラーブレーキ用、
Dならディスクブレーキ用となります。
末尾のNTは ナット止め仕様のハブシャフトという意味で、
クイック用であれば QRとなります。
ナット止め仕様が無い高級グレードだと
そもそもQRと断りを入れる必要が無いので
末尾の品番自体が無かったりしますが。

このハブは 28・32・36Hがありますが
即納可能な仕様が36Hだけだったのと
後輪が36Hなので 36Hにしました。

DSC06526amx12.jpg
ラジアル組みにしたのは、フランジ穴から外側までが
スポーツ車用のハブよりも よほど厚いことや
リムブレーキだから 別にいけるじゃろ、
というのもありますが それとは別に決定的な理由があります。
詳しくは ここには書きませんが、
このホイールの事情を汲んだ個別の理由であって
もし後日 同じハブとリムでホイールを組む場合
タンジェント組みにする可能性はあります。

タンジェント組みの場合だと、ハブダイナモなので
間違って左右逆に取り付けることが無いことからも
イタリアン組みにしたと思いますが、
一般車用の吊るしのホイール(リムブレーキの場合)では
ハブダイナモでも慣習と規格に従い
JIS組みとなっていることが一般的です。
シマノの説明書のコネクタの差し込み部分の図を見ると
逆イタリアン組みになっていますが、
これはハブ側ブレーキのホイールと
説明書を共有しているからかもしれません
(図では ハブ左側は見えない)。

DSC06528amx12.jpg
リムはALEXRIMSのDM18ですが、
同社の最近の完組みホイールの見た目に合わせて
リムのステッカーが変更されていました。
以前に組んだ相方の後輪(→こちら)とは
違うステッカーになっていますが 仕方がありません。

それよりも大きな違いとして、
以前に使ったDM18は 片ハトメ仕様でしたが
このリムは ハトメ無しでした。
調べてみたら ひとつ前と ふたつ前の年代のステッカーでは
片ハトメとハトメ無しが混在、
それ以前の年代ではハトメ無しとなっています。
前後輪のリムは 同じ問屋さんからの仕入れです。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

ユーラスさん  

お客さんから ユーラスの前輪をお預かりしました。
DSC06489msn3.jpg
画像真上の位相を見て分かる通り

DSC06490msn3.jpg
スポークが折れています。

お客さんのほうで 振れ取りなど試みて
いろいろ触ったとのことですが、ニップルに関しては
要交換なほど ナメているものは ひとつもありませんでした。

DSC06491msn3.jpg
スポークの交換は、いつも書いているように
交換したスポークのニップルの調整だけで
概ね「元の状態」に近いところまで戻せます。
元の状態が 正常な状態かどうかは分かりませんが。

しかし レーシングゼロや このユーラスのような
フルクラム・カンパニョーロのアルミスポークの16Hの前輪は、
1本だけスポークがとんだ場合
ハブにスポークヘッドを先に はめ込むと
スポークのねじ山がニップルにかからず、
先に ニップルに1山ちょっと ねじこんだスポークは
ハブフランジに はめ込めません。
これの後者が 上の画像です。

DSC06492msn3.jpg
届かん。

DSC06493msn3.jpg
↑隣は こんな感じ
なので、スポークをハブに取り付けるために
他の箇所のニップルを何ヵ所か ゆるめる必要があります。
スポークの交換箇所以外で一旦 大きな縦振れが出たりするので、
お客さんのほうで多少触ったことによる狂いについては
それと比べると微々たるものです。

DSC06495msn3.jpg
ニップル側のバテッド始め付近が
ほんのり ねじれているスポークが散見されました。

DSC06496msn3.jpg
直りました。
スポークがとんでいたので それ以前の
ホイールセンターや縦振れについては分からないにもかかわらず、
元の状態や あるいは吊るしの新品のときより
現状のほうがセンタードンピシャで
縦振れも少ないはずだという自信があります。

DSC06499msn3.jpg
↑交換したスポーク

DSC06500msn3.jpg
お客さんからは「自分で触った」ということしか聞いていないので
スポーク折れが 走行中に起きたのか
振れ取り中に起きたのかについては知りません。
が、このスポークの折れている箇所も ねじれがあるので
振れ取り中にパキーン!とやってしまったのかも知れません。

ほんのり ねじれていたスポークが何本かありましたが、
あの程度であれば 普通に走っている限りで
折れるというのは考えにくく、
今後の振れ取りの際は 適切なスポーク押さえ工具で 適切に押さえれば
(ここ、道具もやり方も ほんのりメシノタネコード)
ねじれを進行させること無く 調整は可能です。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

のむラボホイール5号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC06497msn3.jpg
のむラボホイール5号の前輪を組みました。

DSC06498msn3.jpg
エボライトハブ20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みで
黒アルミニップルです。

category: のむラボホイール

tb: 0   cm: 0

のむラボホイール5号のリムを交換しましたた  

お客さんから のむラボホイール5号をお預かりしました。
DSC06474msn3.jpg
まずは後輪から。
前後輪とも 走行中に穴を踏んでリムが逝ったとのことです。

DSC06475msn3.jpg
バルブ穴の位相でリムサイドが変形していますが

DSC06476msn3.jpg
外周側から見る限り なんとも無さそうに見えます。
仮に ビードフックに変形が無くとも
リムサイドの変形だけで交換する理由にはなりますが、

DSC06477msn3.jpg
それとは別の位相で ビードフックがベコベコに変形しているので
完全に要交換です。

DSC06478msn3.jpg
リムのお引っ越し中・・・。
これを書くのは初めてではないですが、
「結線をしているホイールは振れ取りができない」
などとほざくショップが ちらほらとあります。
振れ取りどころか リムのお引っ越しすら出来るんですが・・・。
これをほざくのは ほぼ そもそも結線をしたことがない奴に限られ、
そういう奴は振れ取りも まともに出来ない場合も多いです。
あるいは、のむラボ相手なので ビビッているのかも知れません。
これは間違いなく私が組んだホイールですが
(修理の際の工賃に 明文化していないワランティがかかる)、
そうでなかったとしても 修理することはできます。

DSC06479msn3.jpg
組めました。

DSC06484msn3.jpg
つづいて前輪。

DSC06485msn3.jpg
↑目立つビードフックの変形は ここだけですが、
ホイールを回すと ビクンと跳ねるように
リムが変形しているのが分かります。

DSC06486msn3.jpg
リムのお引っ越し中・・・。

DSC06487msn3.jpg
組めました。

category: のむラボホイール

tb: 0   cm: 0

のむラボホイール5号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC06481amx12.jpg
のむラボホイール5号の後輪を組みました。

DSC06482amx12.jpg
エボライトハブ24H 半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

tb: 0   cm: 0

勝率99.2%くん  

お客さんから 固着シートポストを抜いてほしいと お願いされました。
DSC06405amx12.jpg
フレームは BHのプリズマです。
(プラズマって書いてあったのを訂正しました。
知らなかったわけではないのですが・・・。
コメントありがとうございました)

フレームサイズが合ってないんじゃないの?という感じに
シートポストが出ているのは、
お客さんのほうで 頑張って抜こうとしたら
あるところからビクともしなくなったからです。

DSC06407amx12.jpg
取ったど!
今日からお前の名前は「勝率99.2%くん」だ!
久しぶりなので書いておきますが、
実際の確率とは関係なく シートポストが抜ければ0.1%アップ、
抜けなければ 1%ダウンです。

この手の記事用に画像は確保してあるものの
ここに上げていないものが たくさんありまして、
理由としては シートポスト固着を抜く仕事が面倒なので
あまり知られたくないというのがあり
「勝率99%くん」という記事カテゴリを作ってから
この記事で まだ3つめです。
実は敗北した事案もあるので 現在は98%台ですが
ここに上げたぶんだけで計算すると 99.2%となります。


お客さんは当初 別のショップへ持ち込んだのですが、
そこでは「あるところに送って抜いてもらう。費用は2万円」
と言われ 金額が高かったので頼まなかったとのことです。
ここでいう「あるところ」というのが どこかは自明なので、
あとでそこに電話して 実際の費用について訊いたところ、
具体的には書けませんが ただ送るだけなのに
そこそこの中抜きをする形になっていました。
今度 シーバスリーガルのミズナラ12年を持っていきます。
というか そのショップが「あるところ」に話をしたときに
勝率99%くんとは違う抜き方を聞いたはずなのに
それで引き受けることもしていません。
安請け合いで地獄を見るのが嫌だったのでしょうか。

ちなみに今回の件での工賃は、
ゾンダの前後輪のハブのガタを取ったのと合わせて4000円です。

category: 勝率99%くん

tb: 0   cm: 1

TUFOもテキトーらしいです ピレリがどうかは不明です  

先日、ヴィットリアやTUFOのチューブラータイヤで
トレッドパターンの向きを 一般的な慣習に従って履いたときに
逆ラベル(左ラベル)になるタイヤがある、
そしてヴィットリアはロットによって 逆ラベルかどうか まちまちで
TUFOはモデルによっては一貫していると書きましたが、
TUFOのS33 PROで 前後とも同じ向きに取り付けると
ラベルの左右が逆になるという 確実なソースがある、
というコメントをいただきました。

ということは TUFOのラベルの向きも 割りとテキトーだということです。
白いカラスの実在を1羽でも確認すれば、
全てのカラスが黒いという言い方ができなくなります。
コメントありがとうございました。

DSC06460amx12.jpg
DSC06463amx12.jpg
これは TUFOのエリートジェット160グラム未満の
スペアタイヤにしている使い古しの私物ですが、
逆ラベルです。

DSC06458amx12.jpg
DSC06459amx12.jpg
現在ホイールに履いている同じタイヤも 逆ラベルです。
以上 画像としては たった2例だけですが、
今のところ このタイヤでは 正ラベル(右ラベル)のものを見たことがありません。
が、これについても白いカラスの可能性を否定できなくなりました。
同じメーカーで テキトーラベルのものが見つかったからです。

個人的には、テキトーラベルのほうが 気が楽になります。
100%逆ラベルのタイヤだった場合、
実はメーカーの指定ないし意図が
杉目を逆履きすることだという可能性がありますが、
ラベルの向きがランダムなのであれば
むしろ心置きなく トレッドパターンだけを見てタイヤを装着できます。


それとは別の話になりますが、
以前に ピレリのスリックタイヤで トレッドパターンが無いのに
取り付け方向の指定があるという話(→こちら)を
書いたことがあります。
これについて トレッドパターンが存在する
他のモデルと製造工程を共有しているから、
ではないかと 書きましたが
それについて ある問屋さんの中の人(ピレリの問屋さんではない)から
タイヤサイドの最外層のケーシングの向きが
左右を指定する根拠なのではないか、と言われたことがあります。

DSC06292amx12.jpg
↑これはピレリのタイヤですが、
トレッドパターンがあるモデルです。
ピレリのタイヤは 両側に回転方向の指定がありますが、
ホイールの外周を上にしたときに矢印が右向き、
つまり タイヤ右側の矢印とケーシングの関係を見てみます。

DSC06295amx12.jpg
拡大すると 最外層のケーシングの斜めの向きは この通りで、

DSC06473amx12.jpg
図にすると こうなります。
ケーシングの向きが この図と逆のタイヤが
白いカラスということになりますが、
それの実在については調査中です。

DSC06056amx9.jpg
リンク先の記事のスリックタイヤは、黒いカラスでした。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 1

のむラボホイール1号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC06471amx12.jpg
のむラボホイール1号の後輪を組みました。

DSC06472amx12.jpg
グランコンペIIトラック 両ねじ切りリヤハブ 32H
CXスプリント ロクロクJIS組み左右結線ありです。

当初の予定では スポークはCX-RAYにするつもりでしたが、
CXスプリントのほうが お客さんの体格や用途を勘案したときの
硬さと軽さのバランスからして より良かろうと思い
CXスプリントにしました。
もし 当初の予定がコンペであったら コンペで組んでいます。

category: のむラボホイール

tb: 0   cm: 0

プライムの前輪のリムを交換しました(2回目)  

お客さんから プライムのハブの前輪をお預かりしました。
DSC06464amx12.jpg
プライムのハブの前輪と書きましたが このホイール、
元々はプライムの完組みホイールでした。
リムの継ぎ目が左右にずれたので ハブを使い回して
かつて 私が組み直したものです。

DSC06465amx12.jpg
ストレートスポーク仕様のハブなので 組み方を変えられませんが、
前回のリム交換の際に 全黒CX-RAYを
黒半チャンピ結線ありにしています。
駆動輪ではないですが、たわみが減ったのが
体感レベルで はっきり分かるとのことでした。

DSC06466amx12.jpg
リムは スペシャライズドの完成車に付いている
ホイールの外し品ですが、

DSC06468amx12.jpg
座屈で逝きました。
DTのRR411dbリムでの組み直しも検討されていましたが、
リム内径が スポークの使い回しができる範囲を超えています。
当店に まだ同じリムがあり、それであれば
リムのお引っ越しだけなので 費用も安く済むということで

DSC06469amx12.jpg
今回は リムのお引っ越しとなりました。

DSC06470amx12.jpg
組めました。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

XR331リムのニップルを全交換しました  

お客さんから XR331リムの後輪をお預かりしました。
DSC06421amx12.jpg
かつて 私が組んだものです。
スタンズのアイアンクロスが座屈で潰れたので
代わりに組んだものですが、
スクオルクスニップル用ワッシャー+汎用ニップルで組んでいるので
無償で組み直しますという話を以前からしており、
シクロクロスのシーズン終了まで あと2レースほどなので
それが終わってから持ってくるということで お預かりしたものです。

DSC06418amx12.jpg
時系列が戻りますが ニップル交換中・・・。
やはり、汎用ニップルのほうが摺動抵抗が少なく
テンションが上げやすいです。

DSC06419amx12.jpg
チェーン落ちで ヌポークのほとんどに傷がありますが、
うち1本は 要交換なほどに曲がっていたので
DSC06452amx12.jpg
交換しました。

DSC06454amx12.jpg
外した汎用ニップルの いくつかには
DSC06455amx12.jpg
破断の前兆の症状である
「すり割りの幅が狭くなる方向に変形する」が すでに起きており、
DSC06456amx12.jpg
ごくわずかながら クラックが確認できました。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

シャマルウルトラ 2WAY-FITさん  

お客さんから シャマルウルトラの後輪をお預かりしました。
DSC06414amx12.jpg
画像 真上の位相の反フリー側のスポークが
曲がっているのが この距離からでも分かります。

DSC06415amx12.jpg
↑こやつ
左側から撮っているので、
ホイールの正回転時に 何か巻き込んだときに変形する方向です。

DSC06416amx12.jpg
DSC06417amx12.jpg
直りました。

DSC06448amx12.jpg
↑交換したスポーク

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

XR361リムで後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC06423amx12.jpg
お客さんから アルフィーネのハブで組まれた
700Cアルミリムの後輪をお預かりしました。

DSC06425amx12.jpg
ハブはSG-S700の後継モデルの
SG-S7001-11で、
品番の最後の数字の通り内装11Sです。

DSC06426amx12.jpg
ディスクブレーキ台座ありで、ハブ寸法のうち
シマノの言うところのオフセット量は3.2mmです。
デュラエーストラックの片ねじ切りの
ラージフランジのリヤハブで オフセット量が5.25mmで
それより少ないオチョコ量なので、
左右異径異本組みは しないほうがいいです。

この後輪をバラして、XR361の27.5インチリムで
組み直してほしいというのが お客さんの希望です。
ちなみに、昨日組んだ前輪の相方になります。
XR361リムはオフセットリムで、
このハブの少オチョコ量と釣り合う感じになるので
なおのこと左右異径異本組みをしてはいけません。
ついでに書いておくと ハブフランジは左右同径です。

ホイール組みに際して、チェーン引きなど
フレームの内側に取り付けるパーツの仕様を お客さんから訊きました。
片側のみ チェーン引きを使うなどの場合、
ホイール単体でセンターを出すと
フレームに取り付けた状態ではセンターずれが起きる場合があります。
ホイール単体でセンターが出ている状態で良い、とのことでした。

DSC06428amx12.jpg
DSC06429amx12.jpg
元の状態ですが、リムが左にずれていました。

DSC06431amx12.jpg
組み方は 32H 全黒チャンピヨンヨンJIS組みで
黒しんちゅうニップルです。
ロードのハブのラージフランジからすれば
超ラージフランジなので 最終交差の角度が 4本組みでも かなり鈍く、
6本組みをしなくてもいいかもしれません。
組み換え後のリムは 27.5インチで元より小径になるので
なおさら角度が鈍ります。

DSC06432amx12.jpg
スポークとびがあったのか 銀スポークで補修してあり、

DSC06433amx12.jpg
ここだけは 星のスターブライトの刻印になっているスポークでした。

DSC06434amx12.jpg
黒チャンピのニップルは DTの3.2mm対辺のニップルですが、
DSC06435amx12.jpg
スターブライトの刻印になっているスポークは
3.4mm対辺のニップルです。なぜか やたらとナメています。

スポーツ車のホイールをママチャリ屋さんで補修した場合、
補修箇所のみ3.4mmのニップルを使うだけでなく
3.4mm用のニップル回しで 他の3.2mmのニップルを回したため
やたらとナメる、というのを見かけることがありますが
これは その逆かもしれません。

DSC06436amx12.jpg
補修箇所のスポーク長さが明らかに長いのですが、

DSC06437amx12.jpg
DSC06438amx12.jpg
元のスポーク長さは それ以上でした。
さすがにこれは ホイールの仮組み時点で気付くはずで、
ホイール組みを強行していい長さではありません。
スポークカッターがあればの話ですが、
プレーンスポークなので 短くするぶんには
任意の長さに切り直せるはずです。

DSC06439amx12.jpg
↑補修箇所を含む この最終交差の左右1ペア計4本の
スポークのニップルを一切触らずに ホイールをバラして

DSC06440amx12.jpg
リムから出しました。

DSC06441amx12.jpg
スポークが長すぎです。
テンションがヌルめだったのですが、
ねじ山を使い切って どん突きまで締めていて
それ以上張れないというのが 理由だったようです。

DSC06442amx12.jpg
このH刻印の スターブライトということになっているスポークですが、
磁性からして偽スターブライトあるいはクソスターブライトと
私が呼んでいるスポークです。
これについて去年 星スポークとした話は近々書きます。

DSC06443amx12.jpg
組めました。

DSC06445amx12.jpg
全コンペロクロクJIS組みです。

DSC06444amx12.jpg
思うところあり 6本組みにしました。フヒヒ。
く、組み方は好きにしていいと言われたので・・・。

DSC06447amx12.jpg
DSC06446amx12.jpg
一応 センタードンピシャにしています。
もし不具合があるようであれば あとから修正します。

追記:
「一応 センタードンピシャ、もし不具合が~」の理由について
コメントをいただいてますが、上のほうに書いてあるように
このあと取り付けるチェーン引きなどのパーツの幅が
フレーム側の事情で 左右で違う場合があり、
パーツの幅を含めたセンター出しが
必要になる可能性があるからです。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 1

XR361リムで前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC06411amx12.jpg
DTのXR361リムで前輪を組みました。
このリムには29インチもありますが 今回のは27.5インチリムです。

DSC06413amx12.jpg
シマノXT HB-8110B(ブースト規格/110mm幅)
32H 全コンペロクヨン逆イタリアン組み結線無しです。

時系列が戻りますが、
DSC06409amx12.jpg
クロスカントリーレーシング用の最軽量リム XR331は、
同社のロードレーシング用リムのRR411と リムの外幅が大差なく
(さすがにXR331のほうが かすかに広いですが)、
オフセットリムではありません。
重量的に その次に軽いXR361では、
XR331より ワイドかつオフセットリムとなっています。
DTのリムは基本的に、というか 私の知る限り
過去のモデルでも例外なく
リムの左右でステッカーの位相が90°ずれており、
RR411もXR331もそうなっていましたが
このXR361では 左右同じ位相にステッカーがあります。
実は、このほうがホイールが組みやすくて助かります。
ステッカーの厚みを センターゲージが拾うので、
左右でステッカーを貼る位置を変えているリムだと
「左右ともステッカーが張られていない位相」というのが
かなり限定されるからです。

DSC06410amx12.jpg
リムに付属していたスクオルクスニップル専用ワッシャーは
前後方向に目印のドットが打っていないもので、
ごく初期の仕様となります。
ちなみに リムはお客さんの お持ち込み品です。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

ハイペロン ウルトラ ツーさん  

お客さんから ハイペロンをお預かりしました。
DSC06350amx12.jpg
このホイールの最初のオーナーでは無いそうで、
点検その他を ご希望です。

DSC06353amx12.jpg
DSC06352amx12.jpg
リムが うっすらフリー側にずれています。

DSC06354amx12.jpg
フリー側のスポークの色が抜けているので
可能なら交換してほしい、とのことです。

DSC06355amx12.jpg
フリー側
DSC06356amx12.jpg
反フリー側
DSC06357amx12.jpg
フリー側
DSC06358amx12.jpg
反フリー側
スポークの刻印からして どちらも同じメーカーですが、
退色に左右差があります。
あと、見ての通り けっこうな左右異径になっています。
この左右異径組みとオフセットリムとハイローフランジハブのおかげで
ハイペロンやニュートロンの後輪は
左右同数スポークの反フリー側ラジアル組みながら
それほど悪いホイールではありません。

DSC06359amx12.jpg
ハイペロンの後輪のスポークキットは在庫があります。
24Hのフリー側と反フリー側12本ずつに対して
13本ずつのスペアスポークが入っています。
が、補修で何本か使っていて フリー側12本が無かったので

DSC06361amx12.jpg
急遽
DSC06362amx12.jpg
取り寄せました。

DSC06363amx12.jpg
スポークテンションを ある程度抜いて
スポークヘッドの外れ止めのCリングを外せば
フリー側は簡単にバラせます。

ここからスポークを全交換して、
反フリー側を微細な調整以外で ほぼ触らずに
フリー側を なるべく張った状態が

DSC06364amx12.jpg
DSC06365amx12.jpg
↑これです。
見ての通り 元の状態より フリー側にずれています。
反フリー側は ゆるめていないので
元の状態より フリー側が張っています。
さらに ここからセンターが出るまで
一方的に 反フリー側を増し締めできます。
つまり、全てのニップルを顕著に増し締めしたことになります。
元の状態はテンションがややヌルめ、
または経年使用でタレていました。
張っている個体なら ここまではできません。

DSC06367amx12.jpg
DSC06366amx12.jpg
センターが出ました。

DSC06369amx12.jpg
できました。

DSC06392amx12.jpg
↑交換したスポーク
曲がっているスポークは1本も無く、
スペアスポークとして使えるので お客さんにお渡しします。
DSC06393amx12.jpg
色は抜けてますが・・・。

DSC06370amx12.jpg
つづいて前輪。

DSC06371amx12.jpg
DSC06372amx12.jpg
紙1枚ちょっとのセンターずれがあります。
後輪と違いテンションは張り気味なので 明確な増し締めは不要です。

DSC06376amx12.jpg
DSC06377amx12.jpg
横振れもあったので取りつつ センターを出しました。
ダストキャップを外しているのは左右の属性を調べるためです。

DSC06378amx12.jpg
この年代のハイペロンとボーラのカーボンハブ体には
左側のみ 玉当たり調整ナットに
アーレンキーをかけるための切り欠きがあります。
なので ハブシャフトの向きの左右を変えることができません。
同じように切り欠きを設ければ 話は別ですが・・・。
また、このボルトは大したトルクで締めないので
ボールポイントで斜めにかけても 必要なだけ締めることは可能です。

DSC06380amx12.jpg
今回のハイペロンは 玉当たり調整ナット側(左側)に
リムのWARNINGステッカーが貼ってありました。
これを確認すれば ダストキャップを はめたあとも
左右の属性が判別できます。

DSC06382amx12.jpg
これはリヤリムですが、ハイペロンの後輪はオフセットリムで
左側がブレーキゾーンの絶壁なので
WARNINGステッカーは必ず右側となります。

DSC06385amx12.jpg
ハイペロンのステッカーは リムの左右に渡って
片側がカンパニョーロ、もう片側がハイペロンとなっていますが

DSC06386amx12.jpg
ホイールを右側から見て バルブ穴を真上にして
ハブから上に見上げると、カンパニョーロが正向きで読めて
DSC06387amx12.jpg
下を見るとハイペロンが正向きで読めます。

DSC06388amx12.jpg
DSC06389amx12.jpg
前輪を 右側から/バルブ穴真上で 同じように見ると
後輪と同じ結果になりました。
これで 選別することもできます。

DSC06390amx12.jpg
DSC06391amx12.jpg
ちなみに バルブ穴真上で左側から見ると こうなります。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 1

アサルトTの後輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC06395amx12.jpg
お客さんから レイノルズのアサルトTの後輪を お預かりしました。
ハブを換えての組み直しをご希望です。

DSC06396amx12.jpg
DT製「ではない」ハブ24H 黒コンペ/レボヨンゼロ組みです。
反フリー側のレボリューションは見るからに細いです。
スポーク比重的には 半コンペことコンペ/CX-RAYと同じですが
レボリューションは このリムの限界より低いテンションで
うにょーんを起こすので、多くの乗り手にとって
必要と思われるところまでは張れません。

DSC06401amx12.jpg
DSC06402amx12.jpg
センターずれは ありません。
テンションは まだ張れますが ここから先は うにょーんを起こし始めます。
仮に 反フリー側が6本組みであったなら むしろ容易に「起こせ」ます。

DSC06398amx12.jpg
リヤハブは 寸法的には悪いものでは無いのですが、
シマノ10Sハブなので 使い回しはしません。

DSC06399amx12.jpg
チューブラータイヤは リムに乗せているだけの緩衝材代わりでしたが、
ヴィットリアやTUFOのタイヤには
片側のみラベル(普通はラベルを右側にする)なのに
杉目の向きから考えると 左側ラベルで履いて
適正になるトレッドパターンになっている場合があります。
TUFOの場合は 逆ラベルのモデルは一貫していて 例外は無く、
ヴィットリアの場合は 生産ロットの丸ごとが逆ラベルになっているだけで
同じモデルでも時期によって 正ラベルだったり逆ラベルだったりします。
いずれにしても 私はタイヤパターンの慣習に従った向きで取り付けるので
上の画像のタイヤは 左ラベルで履くことになります。

DSC06400amx12.jpg
このSTOPのステッカーですが、
最近のレイノルズでは 右側(後輪ではフリー側)にあることが多く、
そのため 先日組んだ46(→こちら)も それに倣いましたが
このリムでは左側だったので 組み直し後も そうなるようにしておきます。
相方の前輪がどうなっているのか知らないので、
元からあったようにしておくのが無難です。

DSC06403amx12.jpg
組めました。

DSC06404amx12.jpg
エボライトハブ24H 黒半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

レーシングゼロさん  

お客さんから レーシングゼロの後輪をお預かりしました。
DSC06332amx12.jpg
走行中に突然 スポークが破断したとのことです。
お客さんは このホイールの最初のオーナーではないため
詳しい履歴は不明ですが、自分でも落車したことがあるということなので
覚えが全く無いわけではありません。

DSC06333amx12.jpg
↑こやつ

DSC06334amx12.jpg
直りました。

DSC06342amx12.jpg
↑交換したスポーク

DSC06343amx12.jpg
DSC06344amx12.jpg
折れた部分は ピッタリ合います。
破断以前にクラックが入っていて 最後に一気に進んだのでしょう、
DSC06346amx12.jpg
断面のうち黒っぽい部分が 浸みるように進んでいたクラックで
白っぽい部分が 最後に一気に破断した分です。

DSC06335amx12.jpg
つづいて前輪。
こっちは非常に難物でした。
何ヵ所も ニップルをナメており、ホイールを回すと
振れ取り台に かけずとも分かる 縦振れがあります。
お客さんの知り合い、素人さんがやったらしいので
手厳しいことは書きませんが けっこうメチャクチャしています。
縦振れは ありますが、ブレーキゾーンの摩耗痕は
リムの輪郭と連動していました。
つまり、いぢくって縦振れが出てからは使っていないということです。
実際 これが使用不能となってからは
後輪だけを使っていたということで、
前後輪のハブの使い込み感に 差がある理由が分かりました。

要交換ニップルは6ヵ所で、
スポークに目印のテープを貼ったの時点が 上の画像です。

DSC06336amx12.jpg
曲がっているスポークが1本ありました。
これの両隣共々 ニップルを ひどくナメていることからも
この箇所の振れを何とかしようとしたのが
そもそもの発端だったようです。
この程度の変形でも、横振れだけを取れば
振れ取り台で分かる程度の縦振れが出ます。
どちらも取ろうとすれば スポーク交換は必須です。

DSC06337amx12.jpg
↑この状態から

DSC06338amx12.jpg
直しました。
前後輪とも 最終的にセンタードンピシャなのを
お客さんに見てもらっています。

DSC06348amx12.jpg
↑交換したスポーク
DSC06349amx12.jpg
↑交換したニップル
まじで ナメてんのか こいつら(※)。

※ナメてます

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

のむラボホイール5号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC06340amx12.jpg
のむラボホイール5号の後輪を組みました。

DSC06341amx12.jpg
エボライトハブ24H 半コンペヨンロク組み結線ありです。

category: のむラボホイール

tb: 0   cm: 0

のむラボホイール1号の前輪を組みました  

ひとつ前の記事の組み直しは非常に面倒なのに
今日もホイー(以下略)。には ならないので

以下が今日もホイー(以下略)。枠となります。
DSC06330msn3.jpg
のむラボホイール1号の前輪を組みました。

DSC06331msn3.jpg
グランコンペIIトラック フロントハブ 32H
CX-RAYロクロクイタリアン組みです。

category: のむラボホイール

tb: 0   cm: 0

セントリーMK3リムの後輪をフローMK3リムで組み直しました  

お客さんから スタンズのセントリーMK3リムで組まれた
後輪をお預かりしました。
DSC06299msn3.jpg
座屈で リムのビートフックが変形したので
リムの交換をご希望です。

DSC06300msn3.jpg
ハブはインダストリー ナインの32Hで

DSC06301msn3.jpg
スポークは左右とも ピラーの14番黒プレーンスポークで
ロクロク逆イタリアン組みです。

DSC06303msn3.jpg
↑これが座屈で つぶれた箇所ですが、この程度なら
チューブレスタイヤのエア漏れも シーラントで防止でき
そのまま使うことも可能ではあるので、
リムを交換したいというのは 気持ちの問題かもしれません。
MTBのホイールで、これより ひどいビードフックのまま
使っている人も たまに見かけます。

DSC06310msn3.jpg
リムは 同じくスタンズのフローMK3をお預かりしています。
末尾にMK3が付くMTB用のリムの、現行のラインナップの
内幅/外幅(mm)を 細くて軽いほうから列挙していくと
クレストMK3   23/26.3
アーチMK3    26/29.3
フローMK3    29/32.3
セントリーMK3  32/35.4
バロンMK3    35/38.4
となっており、フローとセントリーの
外幅の違いが3.1mm差なのを除けば
全て3mm差となっています。
適正タイヤ幅や それに伴う使用用途が少し変わるので、
リムの交換ついでに 幅を細くしたいというのも
交換の理由なのかもしれません。

ちなみに、上記のリムは全て
モデル名の末尾がS1となる 完組みホイールも出ていますが、
バロンより 内幅が3mm外幅が3.3mm広い(38/41.7)
メジャーS1というホイールもあります。
これには メジャーMK3というリム単品での販売はありません。

お客さん自身も知らなかったことですが この後輪、
DSC06304msn3.jpg
DSC06305msn3.jpg
ふざけた量のセンターずれがありました。
リム交換程度であれば これを組んだショップに頼めばいいのでは?
と言ったのですが これを組んだショップは すでに無いとのことです。
横振れは あまり無く、当然 このすき間を埋めるような
顕著な振れはありません。
だいたい どこで当てても同じような傾向です。

DSC06306msn3.jpg
なんなら座屈直下の位相で取っても
DSC06307msn3.jpg
DSC06308msn3.jpg
同じような感じです。

DSC06311msn3.jpg
スポーク長さは適正に見えます。
これがむしろ この件の場合 不都合がありまして、
先ほど書いたMK3リムは「リム高がほぼ同じの幅違い」ですが
リム内径が全て同じというわけではありません。
これと同じ29インチリムでの公称値だと
クレスト・アーチ・フローが605mm、
セントリーが603mm、バロンが602mmとなっています。
フローとセントリーだと 直径で2mm、半径で1mm 差があり
この場合 長いスポークが必要になる側になります。
逆であれば スポークカッターで切ればいいだけなのですが。
実測だと リム内径の差が2mm未満だったのと、
ひどいセンターずれがあることで
そもそもスポークとニップルの端面の関係が
完全に信用できない、などと 色々考えた結果
リムのお引っ越しを強行することにしました。

DSC06312msn3.jpg
ねじ止め剤が強力すぎて、ゆるめるのに苦労しました。
画像の箇所では うまくいっていますが、
いくつか ニップルをナメています。
スポークは(14番の場合)特殊ピッチの2mmねじですが、
これは小径ねじに使うには あまりに高強度な ねじ止め剤です。

DSC06317msn3.jpg
リムのお引っ越し中・・・
普段は ぐるっと1周交換する過程の 半周時点を撮っていますが、
先日 のむラボホイール3号のリムのお引っ越しの際に
「リム高が高い場合は 片側全てを移す
お引越しのほうが作業がしやすい」というようなことを書きました。
今回も そうしているのは別の理由で、
まずは 反フリー側を新しいリムに移しています。

DSC06315msn3.jpg
上の画像は 時系列が戻りますが、
その理由というのは フリー側のヌポーク
(逆イタリアン組みなので反ヤマアラシさん方向)の ほぼ全てが
チェーン落ちで変形しており 要交換と判断したので、
変形スポーク以外の お引っ越し後に
抜き取って個別に交換していくという作業の都合上
そうしたほうが やりやすかったからです。

DSC06320msn3.jpg
組めました。
純粋な お引っ越し作業なので、フリー側のスポークを一旦 全て抜き取り
ひとつ隣のフランジ穴に移すことで
逆イタリアン組みをJIS組みにする、というのも やっていません。
結線も しません。

DSC06318msn3.jpg
DSC06319msn3.jpg
センタードンピシャです念のため。

DSC06328msn3.jpg
↑フリー側
DSC06327msn3.jpg
↑反フリー側
組み直し前の状態では 反フリー側にリムが ずれていました。
低テンション側を張るのは 楽だからかもしれません(ヘタクソに ありがち)。
そこから フリー側の増し締めで センター出しをするのは
非常に困難なのですが、理屈的には それをした形になります。
「反フリー側のテンションが 元と同じくらいで
フリー側がセンター出しのぶん 元より高い」ということです。
なので フリー側は増し締め分だけ ねじ山が進み
それが リム内径と相殺・・・までは行かずとも
端面より うっすらマイナスくらいにはなりました。
反フリー側は リム内径の差が ほぼそのまま出ています。
すり割りを うっすら割っていますが
スポークの使い回しを重視したので 仕方ありません。

DSC06324msn3.jpg
↑交換したスポーク
DTの黒チャンピオンに交換しました。
32Hのフリー側のヌポーク8本中の7本です。
いっそのこと 8本全て換えても良かったかもしれません。

仮に元の状態が センタードンピシャであった場合、
この7本だけ 1mmほど長くすると 適正長さになりますが、
それをすると ホイール組みの始めのほうが
ややこしいことになります。
今回は フリー側については
センター出しの増し締めとリム内径の差が
釣り合うと思ったので 元と同じ長さで切りました。
上のほうで 元のスポーク長さについて「適正に見えます」と書いたのは
センターが出ている状態だと
フリー側のスポークが1mmほど長く出るはずのところ
ひどいセンターずれのせいで
たまたま 左右とも端面とツライチになっていたからです。

言いかたを変えると 元の状態でセンターが出ていれば
フリー側がプラス約1mmで 反フリー側が適正、
そこからリムが変わって フリー側が適正で
反フリー側がマイナス約1mmになったというわけです。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

303の前輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC06227amx12.jpg
お客さんから ZIPP303の前輪をお預かりしました。
といっても 先日ZIPP177ハブで11S化した後輪の相方です。

DSC06228amx12.jpg
2008年付近のモデルで 82フロントハブ20H
CX-RAYストレートラジアル組みです。
後輪を お客さんの希望で黒スポークで組んでいますが、
これは相方の前輪も 黒スポークで組み直すことを予定していたからで、
ハブも同じものは使いません。新しいハブも お預かりしています。

このリムは ナローリムの状態からリムサイドだけがふくらんだ形状で、
ブレーキゾーンより リムサイドの真ん中あたりのほうが幅が広くなっています。
私は この次の年代の303リムの前輪(18H)を持っていますが、
それは このリムの最大幅の部分を外周まで
まっすぐ伸ばしたような形状で、ワイドリム系ではありますが
それでも 昨今のワイドリムよりは 幅が狭いものです。

いずれの303も スポークはCX-RAYですが、
私の303の場合 18Hなので
もうちょっとスポーク比重を大きくしたいところです。
これは20Hなので CX-RAYでも問題はありませんが
後輪を かなりカッチリ目に組んだので
前輪もそんな感じで仕上げたい・・・ということで

DSC06298amx12.jpg
まず ボーラやボーラWTOのスポークなどで
長さが合うのを探したのですが、
フロント用とリヤ左用のスポークには 回り止めのツブシがあり
通常のストレートスポークとして使えるのは リヤ右だけです。
上の画像は 上がボーラWTOのリヤ右、
下がボーラのリヤ左(首下にツブシ加工あり)です。

このうち リヤ右スポークを かすかに切れば
長さが合うものが見つかったのですが 価格が問題で、
たとえば ボーラWTOのリヤ右スポークは
1本あたりの税別定価が675円となっています。

などと 考えていたところに朗報がありました。
ひとつ前の記事が それになります。

DSC06296amx12.jpg
組めました。

DSC06297amx12.jpg
DT350ストレートハブ20H 黒CXスプリントストレートラジアル組みです。
ちょうどいい時期に CXスプリントの取り扱いが始まって助かりました。

ちなみに 現行のZIPPのファイアクレストのリムブレーキホイールは、
808のみCX-RAYで 202・303・404はCXスプリントとなっています。

これが 404NSWリムブレーキ/チューブレスだとCX-RAY、
808NSWリムブレーキ/チューブレスだとCXスプリントとなっており
リム高とスポーク比重の関係が 逆になっています。

うーん これの理由が分からん。前輪は全て18Hなので
808以外はCXスプリントで
808のみCX-RAY(404もCX-RAYでも いいかも)、
後輪はリム高に関わらず CXスプリント/CX-RAYの左右異径組み、
といったあたりが 純正のハブとCX-RAYとCXスプリントの材料に
限った場合での落としどころになると思うのですが。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

CXスプリントの黒ストレートを常備することにしました  

サピムの問屋さんが CXスプリントの取り扱いを始めました。
CX-RAYより やや太い、
ここでの言い方では「スポーク比重が大きい」スポークとなります。
DSC06280amx12.jpg
画像にある箱はCXスプリントではなく CX-RAYの大箱です。
CXスプリントの日本の問屋さん取り扱い品の仕様は やや特殊で、
補修用CX-RAYストレートと同じく
ねじ山無し、ねじ山側のプレーン部分が長い、
スポークカッターでの調整幅が マイナス40mmまでとなっています。
展開は 色が銀と黒、首が首折れとストレート、
長さが310(~270)mmと270(~240)mmの 計8種類です。

このうち、補修用スポークとしての使用を想定して
310mmと270mmの黒ストレートを常備することにしました。

DSC06282amx12.jpg
270mmが50本で276.8gです。
かすかに揺らいで 276.7gになる瞬間はありますが、
276.8gで ほぼ安定しているので こちらを採用します。
目量が0.1gの秤なので、
目量1gの秤で270mm500本で2768gというのと
同じ精度となり、少本数で 正確なスポーク比重が計算できます。
この270mmのスポーク比重を計算すると
0.79766・・・なので 約79.8%と出ました。

DSC06283amx12.jpg
こちらは310mmが30本です。
計算すると0.79451・・・となり 約79.5%です。

DSC06284amx12.jpg
しかし この仕様のCXスプリントは
ねじ山側のプレーン部分の長さが長いので、
ノーカットの状態だと スポーク比重が大きく出ます。
メーカーの公称値では 260mmが60本で334gとあるので、
ここから計算すると0.78093・・・で 約78.1%です。

概算では ざっと80%ということでいいのではないでしょうか。
DTのコンペを 概算で85%としていますが、
あれは 実測では86.5%くらいになるので
フリー側をコンペ、反フリー側をCXスプリントとした場合
絶対に左右逆異径組みにはならない、
ということは覚えておくと便利かもしれません。

仮に スポーク比重85%近辺のエアロスポークが安定供給された場合
半コンペのコンペ側を それに置き換えるかというと・・・
まず間違いなく やりません。
フリー側は丸断面のスポークであってほしいメシノタネコードがあるからです。
例外としては CX(101.3%)など 約100%のスポークの場合のみ
フリー側をエアロスポークにしても 剛性面での懸念はありません。
コンペより 重たくはなりますが。

つまり、半コンペより軽い 両側エアロスポークで
CXスプリント/CX-RAYという左右異径の組み合わせは
要素の大小を勘案すると 半コンペより総合的に劣る、
というのが私の考えです。

ただ、2:1組みの後輪で うっすら左右異径組みを盛り込んだり、
後輪よりはオチョコ量が少ないディスクブレーキの前輪で
全CX-RAYと半コンペの中間的な感じに仕上げたい場合などには
使えると思います。後者については
場合によっては今後 多用するかもしれません。

ちょうど このCXスプリントに関してコメントをいただいておりまして、
スポーク比重については以上です。
ボーラやゾンダの補修スポークになりえるか、
と コメントにありましたが これは無理です。
いずれ純正品に必ず換えると約束したうえでの
姑息的処置であれば ギリギリ使えないではありません。

ちなみにCXスプリントは バテッド部分の寸法が
幅2.25mm/厚み1.25mmのエリプティックエアロ、
CX-RAYは 幅2.2mm/厚み0.9mmのエリプティックエアロで
ボーラやゾンダのスポークは スクエアエアロです。
ボーラWTOのスポークは エリプティックエアロですが、
これは大雑把に言うと 幅がCX-RAY、
厚みがCXスプリントといった寸法であり 非常に特殊なスポークです。

星の 非NJS14番エアロスターブライトの
スポーク比重を教えてほしい、とあったので
先に書いておきますが 約91%です。
実は現物が ずいぶん前から当店にあります。
いずれ このスポークについても書くことになりますが、
「星スポークから ナメた電話がかかってきた話」と合わせて書きますので
もう少しお待ちください。
これも先に書いておくと 私は二度と このスポークを買いません。

category: スポークの話

tb: 0   cm: 0

キシリウム プロ エグザリット SLさん  

お客さんから キシリウム プロ エグザリット SLをお預かりしました。
表題と文中でエグザリッ「ド」となっていたのを訂正しました。
ご指摘のコメントありがとうございました。
過去記事を調べるとエグザリットが優勢ではあるものの
エグザリッドも結構あるので あとで直しておきます。

DSC06261amx12.jpg
というか わりと最近、
同じお客さんで 別のキシリウムの点検をしたはずなんですが
何か あったのでしょうか。

DSC06263amx12.jpg
エグザリットのリムは、よほど使い込んでいない限りは
ブレーキの摩耗痕などで使用歴を判断できませんが
この前後輪は「あまり使っていない」というより
「丁寧に使っている」という印象です。

DSC06264amx12.jpg
DSC06265amx12.jpg
センタードンピシャでした。振れは かすかにあります。

DSC06266amx12.jpg
ハブベアリングの回転が濁っていたので
ハブシャフトを抜いて調べたところ、
程度に左右差はあるものの どちらも 要交換でした。
お預かりした時点では ハブの玉当たり調整は適切でしたが、
マヴィック純正の接触式ベアリングは 非常に傷みにくく
2年以内にダメになるとすれば
玉当たり調整を締めこみ過ぎていた時期があった、
くらいしか考えられません。
あと あるとすれば高圧洗浄機になりますが、
リヤハブのベアリングに問題が無かったので
この可能性は除外していいと思います。

DSC06267amx12.jpg
接触式ベアリングの新品に交換しました。

DSC06268amx12.jpg
DSC06269amx12.jpg
振れ取り後の状態です。
元々センターずれはありませんが、
これ以降は触っていないという最終状態で
センターずれが無いのを撮りたかっただけです。

DSC06278amx12.jpg
つづいて後輪。

DSC06279amx12.jpg
いわゆる「キシリウムという名のR-SYS」です。

DSC06270amx12.jpg
DSC06271amx12.jpg
リムが フリー側に寄っているのは珍しいです。
フリー側のテンションが やや低めなので、
一旦 フリー側を増し締めしてから(センターずれは かえって増大)
反フリー側を締めてセンター出しをします。

DSC06272amx12.jpg
DSC06273amx12.jpg
フリー側を増し締めして ひと通り横振れ取りもしました。

DSC06274amx12.jpg
DSC06275amx12.jpg
反フリー側の増し締めでセンター出しをしました。
汎用ニップルと、汎用ニップル以外のニップル
(レーシングゼロやキシリウムやスピナジーのゼロライトなど)全てのうち、
ねじ山ピッチの粗さとスポークの角度と軌道から
R-SYSのリヤ左スポークが
ニップル1周当たりのリムの横移動量が 最も大きいと思われます。
左右差も大きく、フリー側1周と反フリー側半周が同じくらいか
まだ 反フリー側のほうが大きいくらいでしょうか。
ひとつ前のセンターずれは そこそこ大きい量ですが、
反フリー側 約半周ずつの増し締めで センターずれが逆転しました。
という過程を経ているのですが 画像は撮りませんでした。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 1

のむラボホイール5号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC06276amx12.jpg
のむラボホイール5号の前輪を組みました。

DSC06277amx12.jpg
エボライトハブ20H CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

category: のむラボホイール

tb: 0   cm: 0

のむラボホイール5号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC06258amx12.jpg
のむラボホイール5号の後輪を組みました。

DSC06259amx12.jpg
エボライトハブ24H 黒半コンペヨンロク組みで

DSC06260amx12.jpg
赤アルミニップルです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

tb: 0   cm: 1

404の後輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC06167msn3.jpg
お客さんから ZIPP404の後輪をお預かりしました。

DSC06168msn3.jpg
最新のファイアクレストで
DSC06169msn3.jpg
WOリム仕様です。

DSC06170msn3.jpg
ハブはZIPP177で 24H 全黒CXスプリントストレート
ヨンヨン組み相当ですが、乗ると シュータッチするので
組み直してほしいとのことです。
エボライトハブでの組み直しを ご希望でしたが、
先日 177ハブと これより前の年代の303リムで後輪を組んだところ
寸法的にそれほど悪いハブではないという感じだったので
お客さんに「リヤハブはそのまま使ったほうが良い、
このハブでシュータッチするなら エボライトハブでもシュータッチする」
と伝えたところ リヤハブ体左側のベアリングがダメになっているということなので、
じゃあ それを補修して ハブはこれを使います、ということになりました。

DSC06172msn3.jpg
DSC06173msn3.jpg
反フリー側の最終交差を握ると うにうにしますが、

DSC06174msn3.jpg
DSC06175msn3.jpg
これでも リムが反フリー側に寄っている状態です。
メーカーの吊るしの段階で これだけずれていた、
というのも ありえなくは無いですが
おそらくは近所のショップで振れ取りごっこをした結果です。

DSC06181msn3.jpg
↑フリー側
DSC06182msn3.jpg
↑反フリー側
DSC06183msn3.jpg
↑フリー側
DSC06184msn3.jpg
↑反フリー側
DSC06185msn3.jpg
↑フリー側
フリー側のニップルにのみ 顕著にナメた跡があります。
リムが反フリー側に寄っているのに
フリー側のニップルがナメているのが 不可解です。
ナメてんのか(ダブルミーニング)。
まさか フリー側をゆるめたわけではあるまい。
フリー側のほうが 高テンションではありますが、
それでも ニップルを明確にナメてしまうほど
回しにくいわけでもないのです
(ねじ止め剤が効きすぎている、固着している などではない)。

でも これ、メーカーのほうで やらかした可能性があるのでは?
と言われるかもしれませんが

DSC06186msn3.jpg
このニップル、汎用ニップルのように見えて
外周側からも回せる仕様のものなので
メーカーでは こちらをつかんで回すはずです。

このリムは チューブレス非対応なので、
テープタイプのリムテープを使っていたなら ともかく
ストレッチバンドタイプのリムテープなら 脱着が容易なので
外して 外側から触るべきです。

どんな安いセンターゲージでも
この後輪のセンターずれを看破できないわけがないのに
ずれたままなことからも、そもそも振れ取りごっこの際に
タイヤを外していないのかもしれませんが。

ファイアクレスト404リムブレーキは チューブレス非対応、
ファイアクレスト404ディスクブレーキは チューブレス対応、
NSW404は どちらのブレーキ仕様でもチューブレス対応です。

DSC06189msn3.jpg
↑こういう専用工具もありますが
(ちなみに 下にあるのは先日の303の177ハブが入っていたZIPPの袋です。
袋までディンプルなのが 凝っています)

DSC06188msn3.jpg
DSC06187msn3.jpg
六角形の寸法は これ専用の寸法というわけではないので
必ずしも この工具である必要はありません。
ナメているのが見苦しいので 組み直しにはDTの汎用ニップルを使います。

DSC06190msn3.jpg
チューブレス非対応リムではありますが、
チューブの中には入れていたのか シーラントがハブ胴に向かって飛び散り、
ハブ胴に巻いたセンサーとの すき間で固まった跡があります。

DSC06191msn3.jpg
↑ここなどは液体のまま こびりついていたので

DSC06192msn3.jpg
さっと拭きました。
ハブ体は このあと ちゃんと洗浄しています。

DSC06205msn3.jpg
お客さんの指摘通り ハブ体左側のベアリングのみ
交換を要するほどの傷みがありました。
シールは外輪の溝に パチンと はまっているわけですが、
内輪は シールにあるヒダと常にサリサリと擦っています。
つまり接触式です。

DSC06193msn3.jpg
同じサイズの接触式ベアリングに交換しました。

DSC06194msn3.jpg
ちなみに非接触式だと 内輪側の すき間は こんな感じです。
シールの位相のうち、いずれも国名の部分になっているのは
偶然です。
偶然です。

DSC06195msn3.jpg
メーカーの吊るしだからか
サピムのニップルワッシャーBが 全て正しい向きで入っていて
再利用可能でした。

DSC06197msn3.jpg
このニップルワッシャーBですが、

DSC06200msn3.jpg
先日の 少し前の303など
ニップルワッシャーの仕様を想定していないリムだと
外周側の穴径が小さく 使いたくても使えません。
ニップルワッシャーAは リムとの接触面積がニップル自体と大差なく
ニップルを無用に削る傾向があるので
使いどころが無く(一応 在庫はしてますが)、

DSC06198msn3.jpg
ニップルワッシャーC(上の画像 右)については
DSC06199msn3.jpg
そもそも これを使えるリムというのが ほぼありません
(それでも 見ての通り一応 在庫はしてます)。

DSC06243msn3.jpg
組めました。

DSC06244msn3.jpg
黒半リーダーストレートで 結線ありです。
元のスポークのCXスプリントも 悪いスポークではありませんが、
スポーク比重の左右差を大きく取りたかったので
使い回しませんでした。

DSC06245msn3.jpg
DSC06246msn3.jpg
センター出てます。当たり前ですが。

DSC06251amx12.jpg
リム交換やホイール組み直しについての注意点を。
このリム、ブレーキゾーンの加工に向きがあるので
性能に関係する点で左右の属性があります。
間違えないように要注意です。

DSC06247amx12.jpg
つづいて前輪。
こちらは点検だけですが、タンジェント組みなどにして剛性が上がるなら
組み直しなどしてもいいとのことです。
が、この 77フロントハブは リム高に関わらず
18Hのみの仕様しか無く、これも18Hなので タンジェント組みは出来ません。
エキゾチックな組み方であれば一応、ラジアル組み以外もできますが・・・。

スポークテンションは かなり張り気味でしたが
DSC06250amx12.jpg
DSC06249amx12.jpg
ZIPPの吊るしで これだけずれているというのも考えにくいので
あとから 増し締めしたのかもしれません。
しかも、縦横振れもありました。

DSC06252amx12.jpg
DSC06253amx12.jpg
↑センターずれが減る方向で振れ取りをして
ほぼ振れ無しにした時点です。

DSC06254amx12.jpg
DSC06255amx12.jpg
センターずれは リムの左右の属性でいうと
左側にリムがずれていたのですが、
右側のニップルの増し締めだけで寄せるのは これが限界くらいです。
今後の振れ取り用の増し締めしろを残しておかないといけません。
また、これ以上 張ったところで
体感的に明確に硬くなることはありません。

なので ここから、左右の平均テンションを保持しつつ
リムをスライドさせるような形で
右側の締め半分、左側のゆるめ半分といった感じで 調整して

DSC06256amx12.jpg
DSC06257amx12.jpg
センター出しをしました。
全体としては締めた量のほうが多いので
元の状態よりは さらに張っています。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

プロフィール

検索フォーム

最新記事

最新コメント

カテゴリ

月別アーカイブ

リンク

カウンター