fc2ブログ

のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

年末年始の営業について  

年末年始の営業ですが、
12月31日~1月6日まで
お休みをいただこうと思っています。
よろしくお願いします。

DSC00677msn4.jpg
↑これはセイコーのプルミエの
キネティック(ローターで充電する機能付きのクォーツ)ムーブメントの
永久カレンダーモデルです。
ムーンフェイズこそ無いものの 文字盤のデザインは
ランゲ&ゾーネのランゲマティックの 清々しいほどのパクリで、
ビッグデイト表示が似るのは ムーブメントの都合上 仕方が無いとしても
ローマンインデックスのサイズと配置や 線路状の秒針目盛りについては
言い逃れが出来ないレベルです。
興味がある方は「310.025」で検索してみてください。

DSC00678msn4.jpg
永久カレンダーなので、
日付送りは うるう年かどうかの判別もしています。
上の画像の扇形の窓にあるのは その表示で、
L.Y.とあるのは うるう年(リープイヤー)のことで、
この部分は1年に1回 動き
L.Y. → +1 → +2 → +3 → L.Y.・・・とループします。
年の変わり目に これがパチッ!と動くところを見たいのですが・・・
(大晦日でもないのに それに時間を合わせて 見てみたことはある)。
実際に動くのは 0時になる数分後です。

ちなみに、動く直前なので すでにL.Y.の文字が
時計回りに少しずれています。

追記:
DSC00687amx14.jpg
日付と年度が・・・
DSC00691amx14.jpg
切り替わりました。

category: ヘッドホンとか時計とか

tb: 0   cm: 0

キシリウム プロ エグザリット SLさん  

お客さんから キシリウム プロ エグザリット SLをお預かりしました。
DSC00655msn4.jpg
過去に当店で点検したことがあるホイールですが、
ペダリング時に異音がするので 見てほしいとのことです。

上の画像は作業後です。
作業中に リムに購入店のステッカーが貼ってあるのに気付いて
配慮さん入りで撮り直しました。

DSC00635msn4.jpg
キシリウムという名ながら、後輪は R-SYSそのものです。
イソパルス(フリー側ラジアル組み)ですら ありません。
イソパルスにするなら カーボンスポークを フリー側に持ってくる
必要がありますが、それをするとチェーン落ち一発で
ホイールが終わる可能性があるためです。
マヴィックでは ある時期やたらとR-SYSを推していたくせに、
ワイドリム化+ロードUSTチューブレス化は されませんでした。
ナローリムでラインナップに残っているのは
R-SYS SLRと 最廉価モデルのアクシウムくらいです。

それはともかく 異音の原因ですが、トラコンプリング周りか
そうでなければ フリーボディの偏芯くらいしかありません。
ベアリングに傷みは無かったのですが、
回転がゴリゴリになっていたとしても
ペダリング時の異音に出ることは まずありません。

DSC00672msn4.jpg
↑これは カンパニョーロのフリーボディですが、
外側と内側のベアリングのうち 交換を要するほど傷むのは
ほとんどの場合 外側だけです。
どちらもダメという場合でも、外側のほうが
より傷んでいる場合が ほぼ100%で、
ベアリングの交換履歴が無い新品からの経年使用で
内側だけが器用に傷むということはありません。

DSC00674msn4.jpg
で、外側のベアリングの中身が 錆びで削れて 鋼球が小さくなると
フリーボディを手で持って コキコキと偏芯させて動かせるようになります。
スプロケットが付いている場合、スプロケットごと持つと
偏芯ガタは より顕著になります。
これがあまりにひどいと、明確な異音の原因になります。

DSC00675msn4.jpg
マヴィックのFTS-Lフリーボディの場合は、
フリーボディ内側のラチェットの山が磨耗すると
フリーボディの外側を支点として偏芯するように ガタが出ます。

DSC00676msn4.jpg
青で書き加えましたが、フリーボディ内側の
デルリン(←商標。リヤメカのプーリーと同じような素材)っぽい部分が
ハブ体奥に通しているラバーシールと接触している部分以外に
フリーボディの内側にまで回っています。
これは、偏芯時に フリーボディがハブ体に接触する箇所だからです。

DSC00636msn4.jpg
DSC00637msn4.jpg
通常、オチョコがある後輪は経年使用で フリー側に ずれますが
R-SYSだけは 反フリー側のカーボンスポークが一切 伸びないので
経年使用で反フリー側にずれます。
が、ずれるほど使っていないようで センタードンピシャのままでした。

DSC00639msn4.jpg
フリーボディ内部に差した専用オイルが汚れていました。

DSC00643msn4.jpg
外したフリーボディの内部です。洗浄しました。
ラチェットの山は そこそこ減っています。
黄色い部分が 先ほど書いたデルリン(っぽい素材)で、
端の部分は 常にゴムと擦っているので 深い傷は付きませんが
内側に細かい傷があるのはハブ体に当たっているからです。

DSC00644msn4.jpg
これは別件で、指標として持っている私物ですが
これが「ギリギリ要交換ではない」磨耗具合です。
このフリーボディを取り付けると、かすかにガタがありますが
異音が出るほどではありません。
内側の傷は 今回のホイールのフリーボディより ひどいです。
これよりひどい状態のものも たまに見かけますが、
その場合 スプロケットごと 手で揺するとガタガタに動きます。

DSC00645msn4.jpg
ハブ体を拭くと、フリーボディと擦った跡がありました。
異音は こっち側ではないかなぁと思っています。
当店はマヴィックの取り扱いが無いので、
もし直っていなければ フリーボディを交換してください。

DSC00641msn4.jpg
DSC00642msn4.jpg
DSC00647msn4.jpg
異音の原因は こっちではないと思うのですが
一応 トラコンプリングを交換します。

DSC00650msn4.jpg
マヴィックの取り扱いが無いと書きましたが
FTS-Lフリーボディ用のオイルや
インスタントドライブ360用のペーストなど
一部のパーツやケミカルは なぜか持っています。

DSC00648msn4.jpg
DSC00649msn4.jpg
そもそも ヌルいわけではなかったものの、
ちょっとだけ増し締めしました。
フリー側を可能な限り張った結果が 上の画像です。
ここからセンターが出るまでは 反フリー側を張れるわけですが
R-SYSの反フリー側は 少し回すと ものすごくリムが横に動くので
いくらも張れません。

上の画像の時点では、トラコンプリングが抜かれた状態です。
後輪の場合、トラコンプリングの圧入が片側だけですが
その圧入でホイールセンターが変わることがあります。

DSC00651msn4.jpg
DSC00652msn4.jpg
新型トラコンプリングは 回り止めの赤いプラスチックが はまる
限られた範囲でしか圧入出来ませんが、
その範囲の端付近で圧入することで
もう1回くらいは スポークヘッドとの接触を
新しい箇所にしてパーツ交換の頻度をケチることができます。
といっても、以前も そうしていたのに
今回 新品に交換しているわけですが。
一応、こうしておけば
新品がすぐに入手できないときの保険には なりえます。

DSC00653msn4.jpg
DSC00654msn4.jpg
センターを出しました。
ごくごくわずか振れてもいました。

DSC00656msn4.jpg
DSC00657msn4.jpg
つづいて前輪。念のため一緒に送ってこられたものですが、
振れほぼ無し センターずれ無し ハブに異常なし でした。

あと、前後輪とも タイヤを外しついでに
バルブにカタカタ音防止テープを貼っています。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

CX22リムでディスクの前輪を組みました  

水曜日は定休日ですが、今日までしか大阪にいられないという
お客さんが来られるので 店を開けました。
開けた以上は 今日もホイー(以下略)。無しには帰れません。

というわけで 今日もホイー(以下略)。
DSC00667msn4.jpg
TniのCX22チューブラーリムで
ディスクブレーキ用の前輪を組みました。

DSC00668msn4.jpg
DSC00669msn4.jpg
このチューブの化け物は ホイールとは無関係です。
気にしないで下さい。

DSC00670msn4.jpg
レボディスクハブ 24H 半CXスプリントロクヨン逆イタリアン組みで

DSC00671msn4.jpg
金アルミニップルです。
結線は あとでやります。

このCX22リムの24Hも、12月末までに入荷予定で
実際 それくらいに届いた Tniの欠品していたアルミリムです。
11月の半ばに28Hリムでホイールを組んでいますが(→こちら)、
そちらも当初は24Hリムで組む予定でした。
が、シクロクロスに使うホイールなので リムを待っている間に
レースが いくつも過ぎてしまうことから
在庫があった28Hに変更となりました。

今回のホイールは Tniのレボディスクハブで組むことになっていて、
レボディスクハブが24Hのみの仕様なので 24Hリムの入荷を待ちました。
あと、こちらはシクロクロスではなくディスクロード用だったはずです。
ディスクブレーキ用のホイールなのに
ブレーキゾーンがあるリムで組んでいるのは、
チューブラーリムで 横までアルマイトが乗っている
ワイドリムというのが ほとんど無いからです。
ヴェロシティのメジャートム(→こちら)くらいでしょうか。
メジャートムには ブレーキゾーンの仕上げ有りの仕様もありますが、
NONmsw(ノン マシンド サイド ウォール)という仕様が
ブレーキゾーンの切削なしとなります。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

のむラボホイール1号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00659amx14.jpg
のむラボホイール1号の後輪を組みました。

DSC00664amx14.jpg
グランコンペIIハブ 32H 全黒ストロングロクロクJIS組み結線無しです。

グランコンペIIハブはNJS非認可のピストハブで
穴数は28Hと32H、ハブ体の色は銀と黒がありますが、
32Hの黒に限り フリップフロップハブの
I-HUB(アイハブ)という別仕様があります。

フリップフロップハブというのは
DSC00663amx14.jpg
↑片側が固定ギヤ用、
DSC00662amx14.jpg
↑もう片側がフリーギヤ用の台座になっているハブのことです。

category: のむラボホイール

tb: 0   cm: 0

のむラボホイール1号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00632amx14.jpg
のむラボホイール1号の前輪を組みました。

DSC00633amx14.jpg
エボライトハブ 24H 黒コンペ反ヌポークラジアル組みです。

category: のむラボホイール

tb: 0   cm: 0

AL22W DBリムで前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00628amx14.jpg
AL22Wリムで前輪を組みました。
先日 組んだ後輪の相方ですが
リヤリムは31mm高、フロントリムは22mm高です。
ステッカーを剥がせと言われていないので
現時点では剥がしていません。

DSC00629amx14.jpg
レボディスクハブ 24H 黒半CXスプリントロクヨン逆イタリアン組みです。
結線をしてほしいと言われていますが
現時点ではしていません。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

AL31W DBリムで後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00617amx14.jpg
AL31Wリムで後輪を組みました。
ブレーキゾーンの無いディスクブレーキ仕様で、
オフセットリム仕様もありますが
あえて非オフセットリムを選んでいます。

DSC00618amx14.jpg
レボディスクハブ 24H 黒半コンペヨンロクJISくみで

DSC00619amx14.jpg
基本は青ニップル、バルブ穴両隣のみ赤ニップルです。
結線は あとでやります。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

マルキシオのホイールを組み直しました(後輪なので後編)  

今日もホイー(以下略)。の前に。
DSC00601amx14.jpg
Tniのアルミリムで、3ヵ月ほど欠品していたものが入荷しました。
のむラボホイール5号のリムも 問屋さんで長期欠品していましたが、
5号のリムに関しては過去に痛い目を見ているので
20Hと24Hの当店在庫が 各20本を切ることが無いようにしています。
今回入荷したのは それ以外のリムです。

それはともかく 今日もホイー(以下略)。
DSC00602amx14.jpg
先日の前輪につづき マルキシオの後輪を組み直します。

DSC00603amx14.jpg
計3ヵ所に目印のテープを貼っていますが、

DSC00605amx14.jpg
DSC00607amx14.jpg
スポークが ねじれています。
これを白以外のスポークで補修してもいいのですが、
いっそのこと スポークを全交換することになりました。

このスポーク、アルピナ製だというコメントをいただきました。
もしそうなら ホイール組みはイタリア国内でされた可能性が高いです
(そもそも リムにそう書いてありますが)。
スポークヘッドに刻印が無かったのですが、
かといってサピム製でないことは 寸法と磁性から分かっていました。

DSC00608amx14.jpg
ハブは16:8Hの24H仕様です。
2:1組みはいいとしても、フランジ幅が狭くスポークの交換だけでは
(番手を変更するにしても)まともなホイールにするのは難しいので
左右同数穴のハブで組み直すことになりました。
こんなことを書くと 元のホイールがクソみたいですが
事実なので 仕方がありません。

DSC00609amx14.jpg
フリーボディはカンパニョーロ用ですが、
シマノ11S用ハブで組み直します。
コンポパーツが11S同士であれば エルゴパワーレバーと
シマノスプロケットで問題なく動作します。
私の普段乗りのバイクでも そうしていて
その場合は カンパニョーロのリヤメカを
シマノスプロケットの位置に合わせているだけですが、
シマノ11Sとカンパニョーロ11Sのスプロケットが付いた後輪を
とっかえひっかえする場合は
スプロケットの初期位置の違いを埋める
スペーサー(→こちら)が必要になります。
先日 このホイールのお客さんの別のホイール(シマノ11S)の
点検をしたのですが、そのスペーサーを すでにお客さんに販売しています。

DSC00610amx14.jpg
リムは前輪と同じくWH007ですが、
外周側の穴振りが2:1組み用になっていました。

DSC00611amx14.jpg
が、内周側の穴に穴振りが無いので
左右同数組みで組み直すことに問題はありません。

DSC00614amx14.jpg
外周側の穴振りが合っている箇所では
スポークの軌道の延長線上に工具がありますが、
DSC00613amx14.jpg
合っていない箇所ではスポークと工具の関係が ヘの字型になります。
多少 ホイールが組みにくいですが、
完成状態に外周側の穴振りは関係ありません。

DSC00615amx14.jpg
組めました。

DSC00616amx14.jpg
エボライトハブ 24H 黒半コンペヨンロク組みです。
ほぼ のむラボホイール2号です。
結線は あとでやります。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

WH-R9100-C24-CLさん  

お客さんから R9100のC24をお預かりしました。
しれっと チューブレス(TL)ホイールをやめているんだから
品番の末尾にCLを入れなくてもいいと思うのですが。
DSC00491amx14.jpg
点検をご希望です。まずは後輪から。

DSC00492amx14.jpg
R9100のホイールのお持ち込み自体 非常に珍しいですが、
C60-CLの後輪を解剖目的で私物として買ったことを除けば
新品を点検するのは初めてです。

DSC00496amx14.jpg
DSC00497amx14.jpg
これは作業後の状態ですが、
作業前の暫定センターも ずれてはいませんでした。
ほぼ同じ画像を並べるのもどうかと思い こっちだけ載せています。
振れは かすかにありました。

DSC00498amx14.jpg
DSC00499amx14.jpg
つづいて前輪。

DSC00500amx14.jpg
DSC00501amx14.jpg
マレーシアのホイール組み工場で
デュラエースのホイールを触れるのは
最上位のエリート作業員だけらしいですが、

DSC00502amx14.jpg
けっこーずれています。
シマノで これが検品を通るのか。

DSC00503amx14.jpg
DSC00504amx14.jpg
直しました。
振れも、後輪よりはありました。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

マルキシオのホイールを組み直しました(前輪だから前編)  

今日もホイー(以下略)。
DSC00592amx14.jpg
お客さんから マルキシオというブランドの
T700というホイールをお預かりしました。

DSC00594amx14.jpg
イタリア製とありますが、リムがイタリア製でないことだけは確かです。
ホイール組みを イタリア国内でやっているということなのでしょうか。

DSC00597amx14.jpg
↑画像上は今回のマルキシオのリム、
画像下はTniの旧ROAD38カーボンリムで
のむラボホイール2号のリムでもあります。
同じOEM元のWH007というリムで、
最外層の化粧カーボンの仕様だけが違います。

DSC00598amx14.jpg
組み直しをする主因は後輪にあるのですが、
先に 前輪をやりました。
前後輪とも白スポークで、DTの白エアロライトかと
思っていたのですが 違うようです。
塗膜が厚いのでCX-RAY相当のスポークがCXスプリント相当に見えます。
前輪は さほど ひどくないですが、スポークの塗装剥がれが
みっともないので 黒スポークにしたいというのも 組み直しの理由です。

DSC00599amx14.jpg
組めました。

DSC00600amx14.jpg
マルキシオブランドのハブ 20H
黒CXスプリントストレート ラジアル組みです。
フロントハブはフランジ幅が広く、
寸法的には すごくいいハブです。フロントハブは。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 1

コスミックプロさんとキシリウムプロさん  

お客さんから コスミック プロ カーボン USTをお預かりしました。
DSC00478amx14.jpg
新品で、点検をご希望です。まずは前輪から。

DSC00480amx14.jpg
コスメチックスポークにもありますが、
SL USTではなく USTです。
SLでは 指を切りそうなほど端が鋭く扁平率も大きい
エリプティックエアロスポークとなっていますが
SL無しでは それよりも扁平率が控えめな
スクエアエアロスポークとなっています。
空力性能だけならSLのスポークのほうが優れているとは思いますが、
それ以外の性能も含めて 全局面的に評価すると
こちらのスポークのほうがいいのでは、と個人的には思っています。

DSC00479amx14.jpg
また、ハブが 玉押し兼ダストキャップにある6つの穴のうち
専用カニ目レンチで4つの穴をつかんで回す QRM+ではなく
カップ&コーン式と同じダブルナット締めとなっています。
フロントハブはガタがありました。

DSC00481amx14.jpg
DSC00482amx14.jpg
紙2枚ほどのセンターずれありで、振れも少しありましたが

DSC00483amx14.jpg
DSC00484amx14.jpg
直しました。

DSC00485amx14.jpg
つづいて後輪。

DSC00486amx14.jpg
リヤハブにガタはありませんでした。
SLだと ハブはインスタントドライブ360ですが、
SL無しだと 従来のFTS-Lフリーボディのハブとなっています。

実質ポン当て式で、横ガタをスナップリングの下の
波ワッシャーで殺しているのが インスタントドライブ360ですが、
FTS-Lフリーボディのハブのほうが 玉当たり調整可能で
ラチェットのメンテ頻度も低く ベアリングの傷みも出にくい
(インスタントドライブのリヤハブの、1年程度の経年使用での
ハブの回転のゴリゴリ率は異常) ので
ハブの耐久性は はるかに上です。断言できます。
では なぜマヴィックがインスタントドライブ360にしたのかというと、
ベアリング内径を15mmや17mmにして
12mmスルーアクスルを通せるようにしたかったからです。
FTS-Lフリーボディのハブの、フリーボディとハブ体右ベアリングの
ベアリング内径は8mmまたは9mmなので、
12mmのスルーアクスル仕様にはできません。

DSC00487amx14.jpg
DSC00488amx14.jpg
いつものごとく リムが反フリー側にずれていました。
仮に、マヴィックのホイールが一貫して
この程度 反フリー側にずれているなら
一応は合理的な理由があって わざとやっていると判断できます。
が、9割がた反フリー側にずれているといっても
ずれの量が一定では無いのと、
ずれている必要が無い リムブレーキの前輪でも
センターずれが散見されることから(これの相方の前輪も その一例)
「単に組み立て精度がテキトーなだけ」です。
しかしそれだけでは「後輪の9割がたが反フリー側にずれている」
理由の説明には ならないんですよね。うーむ。

DSC00489amx14.jpg
DSC00490amx14.jpg
振れ取りとセンター出しをしました。

DSC00506amx14.jpg
つづいて キシリウム プロ カーボン SL USTです。
先ほどのコスミックと同じ お客さんのものなので
同じ記事にまとめました。
こちらはSLが付いているほうです。

DSC00508amx14.jpg
先ほど書いた かなり扁平な きしめんスポークで、
フリーボディはインスタントドライブ360です。

DSC00507amx14.jpg
チューブレスタイヤ付きですが、これは使わないとのことです。
点検に際して外すので、再度の取り付けはしません。
夢見ていたはずのチューブレスタイヤに懲りたのか、
単に このタイヤが性能的に良くないのかは知りませんが
ロードUSTチューブレスのホイールを 初回以降
(または初回から)WOタイヤで運用する人は 非常に多いです。
当店にホイールを持ちこまれる お客さんの嗜好が
偏っているという可能性も否定はしませんが、
少なくとも このタイヤを2度目以降でも使うリピーターというのは
ほとんど見かけません。

DSC00509amx14.jpg
タイヤのビードとの食いつきの相性が良く、
ビードを1ヵ所 ハンプから落とすのが固い個体でした。
私が店内で落ち着いてやるぶんには さほど問題無いですが
お客さんが出先で対処するには厳しいと思われます。

DSC00510amx14.jpg
DSC00511amx14.jpg
いつもの傾向ですが、これはひどいな。
都合よく?ヌルい個体だったのと 横振れもあるので
センターずれが減る方向で 増し締め傾向で

DSC00514amx14.jpg
DSC00516amx14.jpg
↑振れだけ取り切った状態が これです。
ここからは フリー側の増し締めだけでは
センターを出せなかったので、反フリー側のゆるめと合わせて
左右の合計テンションを なるべく保った形で
リムをフリー側にスライドさせるように調整しました。

DSC00517amx14.jpg
DSC00518amx14.jpg
センター出ました。

DSC00519amx14.jpg
つづいて前輪。

DSC00520amx14.jpg
今回のホイールの中では これが唯一のQRM+です。
ガタは無かったのですが、むしろ締め過ぎな感じだったので
かすかに ゆるめました。

DSC00521amx14.jpg
DSC00522amx14.jpg
暫定センターは、ずれていないように見えますが

DSC00523amx14.jpg
検知できるギリギリレベルのセンターずれがあります
(ひとつ前の画像でも判別可能です)。
が、そもそも横振れがあるので この暫定センターは あてになりません。
探せば センタードンピシャの位相もあるはずです。

DSC00524amx14.jpg
DSC00525amx14.jpg
DSC00526amx14.jpg
直しました。

この記事、作業内容的には記事としてのバリューが薄く
最近は これくらいなら記事にしない(そもそも画像を撮らない)
ことが多いのですが、これらはお客さんの目の前で
やったわけではないので 記事にしました。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

ダイナモハブの前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00577amx14.jpg
シマノのダイナモハブで前輪を組みました。
リムはALEXRIMSのCX24で

DSC00578amx14.jpg
32H 全コンペロクロクイタリアン組みにしました。
一般車の前輪は JIS組みで組むのが一般的ですが、
ダイナモハブは明確に左右の属性があり
逆さに取り付けることが無いので イタリアン組みにしています。

DSC00579amx14.jpg
銀スポーク銀ニップルですが、リムのステッカー直下の位相に
その色に対応したカラーニップルを入れました。

DSC00576amx14.jpg
ハブはDH-C2100-Nです。
末尾のNはナット留めを意味し、
クイックリリース留めの場合はQRとなります。
さらに、小径車(20~24インチ)用の場合は
末尾に さらにCが付き NCまたはQRCとなります。
このハブ、カタログ上のモデルイヤーでいうと2017年が初出ですが
それ以降 2021年のカタログに至るまで
36H仕様のみの展開しかないことになっています。
が、32H仕様があったので これにしました。
36Hハブにすると ダブルウォールの700Cリムの選択肢が
極端に狭まるので 32Hにしたかったのです。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

DA16リムで後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00545amx14.jpg
お客さんから 700Cアルミリムで組まれた後輪をお預かりしました。
店名入りのステッカーが貼ってあるので 配慮さんが仕事をしています。

DSC00550amx14.jpg
リムは、バルブの対岸の位相の特徴的な切削から
昔のDTのリムに間違いありません。
リム片側で1周に14ヵ所もある摩耗インジケーターも特徴です。
片ハトメ仕様で、ハトメがあるのでR系ではなくRR系で確定、
リム高から RR415またはそれの旧名のRR1.1のどちらかです。
ステッカーが無いので どちらなのかは判別できません(同じものですが)。

DSC00546amx14.jpg
DSC00547amx14.jpg
32H エボハブ ロクロク組みで コンペ/レボ左右異径組みです。
このホイールの組み手は昔、私に対して 自分が組んだホイールは
スポーク比重65%の丸スポークでも うにょーんを起こさずに組めるなどと
寝言を ほざいたことがありますが、
何のことはない、うにょーんの発生域に突っ込むテンション未満で
ヌルくホイールを組んでいるだけのことです。
私は こいつが組んだホイールの組み直しを多々やりましたが、
逆は 一件も無いはずです。
これも含めて、こいつが組んだ まともなホイールというのを
1本たりとも見たことがありません。

今回使うのは このハブだけで、ホイールはバラします。

DSC00551amx14.jpg
リムはALEXRIMSのDA16の20インチHEリムです。

DSC00310amx14.jpg
少し前に 色違いの同じリムで組んだホイールは
お客さんの希望で ステッカーを剥がしましたが、
今回は とくに何も言われていないので そのまま組みます。

DSC00552amx14.jpg
組めました。

DSC00553amx14.jpg
エボハブ 32H 全チャンピ14./15番ヨンロク組み結線なしです。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

レーシングゼロの後輪のリムを交換しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00538msn4.jpg
お客さんから レーシングゼロの後輪をお預かりしました。

DSC00539msn4.jpg
DSC00540msn4.jpg
リムが座屈で変形しており、交換することになりました。

DSC00541msn4.jpg
これはWOリムですが、2WAY-FITリムの場合ふさいである この穴は

DSC00542msn4.jpg
内周側のリム穴から見ても 貫通しているのが分かります。
2WAY-FITリムでも 穴をあけてから ふさいでいることから
穴あけは製造工程上 避けられないものだと思われます。

DSC00543msn4.jpg
DSC00544msn4.jpg
それはともかく 組めました。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

此頃都ニハヤル物 ようつべ GoTo にせエンヴィ   

表題は二条河原の落書の冒頭を もじっただけで、
にせエンヴィが流行っているかどうかは不明です。
DSC00529msn4.jpg
お客さんから のむラボホイール2号の後輪をお預かりしました。

DSC00532msn4.jpg
スマートエンヴィシステムのステッカーを貼っていますが
これはENVEのリムではありません。
それはいいとして

DSC00530msn4.jpg
↑リムが
DSC00531msn4.jpg
↑2ヵ所、落車で ベキッと変形しています。
六甲山の下りの濡れている路面で滑ったとのことです。
タイヤはヴィットリアのルビノプロチューブラーですが
(このタイヤだから滑ったという含みはありません念のため)、
リムがつぶれている位相直下においても それ以外の箇所でも
タイヤにダメージはありませんでした。使い回せます。
お客さんは このタイヤ ウェットでめっちゃ滑るので
二度と使わないと言っていますが。

DSC00534msn4.jpg
リムの交換をしますが これは2013年製のWH007リムで、
組み換えに使うのは2020年製のWH199リムとなります。
リム高や仕上げなどの見た目は同じですが
リム幅が19.1mmから20.5mmになります。

DSC00535msn4.jpg
リムのお引っ越し中・・・

DSC00536msn4.jpg
DSC00537msn4.jpg
組めました。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

のむラボホイール2.5号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00527amx14.jpg
のむラボホイール2.5号の前輪を組みました。

DSC00528amx14.jpg
エボライトハブ 18H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

エボハブとエボライトハブのフロント18Hは廃版、
問屋さん在庫も終了です。
当店が最後にすべて買ったからな。

category: のむラボホイール

tb: 0   cm: 0

モントリオールリムの後輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00448amx14.jpg
お客さんから アンブロージオの
モントリオールリムで組まれた後輪をお預かりしました。

DSC00449amx14.jpg
私も同じリムを持っていますが、銀リムのほうです。
これはハードアルマイトカラーですが
それほど軽いリムではないので 銀リムからして硬く、
そこそこ以上に張れるリムです。

DSC00450amx14.jpg
HB-7600R 36H NJSハブ
星のエアロスポークハチハチイタリアン組みです。

このスポークは磁性からして まともなほうのスターブライトですが、
当初は復刻スターブライトだと思っていました。

イタリアン組みなのは 両ねじ切りハブながら
ほぼ片側しか使わないからとのことですが、
DSC00452amx14.jpg
もう片側のねじ山が ギヤのねじ山部分だけ きれいなのは
シングルフリーボディを取り付けていたからだと思われます。

もう片側のねじ山を使う可能性が1%でもあるなら
組み直しの際にJIS組みにしてはどうかと提案しました。

なぜ組み直すのかというと、なんとなくヌルいので
リムを変更して組み直してほしいというのが当初の希望でした。
が、どう考えても リムは悪いものではないので
リムはそのままで 増し締めだけをしようとしたところ
DSC00457amx14.jpg
DSC00458amx14.jpg
スポーク長さが長く このままでは増し締めが難しいので
一旦バラして スポークを少し切ってから組み直すことになりました。

スポークが長いのは、このスポークが
NJS認定の15番ベースのエアロスターブライトだからです。
復刻スターブライトは、特注品などを除けば14番ベースのものしか存在せず
NJS認定も受けていません。

NJS認定のエアロスターブライトは305mm長さのみの展開で、
これはHB-7600ハブとアラヤの16Bゴールドリムで
36H 8本組みしたときに ちょうどの長さになっています。
モントリオールは 16Bゴールドよりも かすかながら
リム高が高い(リム内径が小さい)ので、
NJSスポークをそのまま使うと 長いということになってしまいます。

DSC00459amx14.jpg
DSC00460amx14.jpg
ギヤ側にリムが寄っています。
ハブ寸法にオチョコ無し、スポークが扁平で
供回り止め工具でつかめるという条件のホイールですら
センターが出せないなら これより難しいホイールを
まともに組めることも ありえません。

DSC00453amx14.jpg
DSC00454amx14.jpg
もうちょい張れよ。
いや、普段 16Bゴールド以外のリムで
ホイールを組むことが無い人が組んだのかもしれません。
あのリムは非常にデリケート、はっきり言えば 弱いので。

DSC00461amx14.jpg
↑このロックリング、向きが逆のような気がする・・・。
DSC00462amx14.jpg
外してみました。
文字がある側が内側になっていたので やはり逆でした。
角っこに面取りが無い感じからして 逆っぽかったですが。

DSC00463amx14.jpg
ホイールをバラしました。
ギヤの歯数からして そのままでもスポークの抜き取りが
できると判断し 横着をしましたが、
もし そうでなかった場合 ハブ単体からギヤを外すのは無理なので
(ハブ胴をバイスでつかんで傷がついてもいいなら可能)、
ホイールを仮組みする必要があります。

DSC00464amx14.jpg
左右のヌポークだけを抜き出して
DSC00465amx14.jpg
DSC00466amx14.jpg
スポーク長さを切ってから 洗いました。
あとで反ヌポークでも同じことをしています。
ヌポークと反ヌポークを分けたのは、
組み直し前後で その関係を変えたくなかったからです。
いつも やっていることですね。

DSC00472amx14.jpg
組めました。
DSC00473amx14.jpg
ハチハチJIS組みにしています。
結線もやります。あとで。

DSC00474amx14.jpg
DSC00471amx14.jpg
ハブも洗浄しました。

DSC00467amx14.jpg
DSC00468amx14.jpg
センター出てます。

DSC00469amx14.jpg
DSC00470amx14.jpg
最終交差が不動というわけでは無いですが、
組み直し前よりは張っています。

DSC00477amx14.jpg
話は変わりますが、これは ある問屋さんの資料で
チェーンリングやスプロケットは このように摩耗するよ!
という話に出てくる図です。
チェーンのローラーとの接触箇所からして
歯先の前後が同じように減るというのは
ありえないと思うのですが・・・。

DSC00475amx14.jpg
DSC00476amx14.jpg
今回の後輪の 洗った小ギヤが
それを示すのに ちょうどいい感じの減り方をしていました。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

パールつながり  

お客さんが ホイールを入れて送ってきた箱が
DSC00444amx14.jpg
↑これだったのですが、
見覚えがあると思っていたら
DSC00445amx14.jpg
パール金属のブランドでした。
ここのフライパンを使っていたことがあります。

これとは別に既視感があるのは、
DSC00446amx14.jpg
ピエール・カルダンのロゴっぽかったときの
パールイズミのロゴにも似ているからです。
DSC00447amx14.jpg
ちなみに商品は 地球マークのカンパニョーロのサドルカバーです。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

昨日は のっぴきならない用事の日だったのですが  

どのみち定休日だったので 告知はしませんでした。
DSC00438amx14.jpg
シーバスリーガルの12年ではなく
「18年」を ついに入手しました。
値段はともかく あんまり売ってないんですよね。
私が飲むんじゃないんですが。

隣にあるのは いま常飲しているフォアローゼズの黒ラベルです。

DSC00439amx14.jpg
ディチェコのフェデリーニですが、私がよく行く輸入食料品店では
500g入りが 税別240円/税込259円(消費税8%)で売られています。
同じ店にある1kg入りのほうは「税別」で517円なので、
なぜか量が多いほうが ほぼ消費税分の金額だけ高いことになります。
こんなん売れるのかと いつも思っているのですが、
もしかしたら 仕入れ金額からして その差になっていて
機械的に値付けしているだけなのかもしれません。
利益率を落としてでも1kgのほうの単価を
せめて500gと同じところ(税別480円)まで落とさないと
回転しない不良在庫になる気がするのですが・・・。
値札も見ずに買っている人が それなりに多かったりするのでしょうか。

昔 よく行っていた たこ焼き屋で、
舟皿に入っている個数で 大・中・小の3種類の量があり
そのうち量単価が最も高いのは なぜか 中で、
中3個と 小5個で 個数が同じなのに
後者のほうが安くなるという店がありました。
その場合 30個になるので
実際に買ったことがあるわけでは無いのですが。

DSC00440amx14.jpg
「へっへっへ 心配することはない」
↑現地住民をウルトラ業務上過失致死させておきながら
大して悪びれもせずベーターカプセルの説明をはじめる
M78星雲の宇宙人のセリフ

DSC00441amx14.jpg
ベーターカプセル風 HL-EL010を量産しました。
商売にはできないので 売り物にはしませんが、
私の特撮の師匠に1つ進呈すべく作りました。
ひとつでも私の手許にあれば同じものが作れます。

DSC00442amx14.jpg
↑黒い塗装の端の部分、プロップや市販品のバージョンによって
完全な鋭角だったり そうでは無かったりしますが
私は ちょっとだけ平面を出すことにしました。

DSC00443amx14.jpg
が、2個目では平面を出し過ぎました。
それ以外の点でも、1個目のほうが塗装の回数が多く
塗膜が厚いので 全般的な出来がいいです。
師匠には1個目を進呈することにしました。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

きみは、蟹光線ステッカー「赤ラベル」を知っているかッ!  

↑別に知らなくていいです。
DSC00423amx14.jpg
蟹光線ステッカーですが、
当初は 私が組んだホイールの所有者かつ
来店者特典でした(→こちら)。
当店の名前が印刷されていますが 実はこれは非公式品です。
そういうことになっています。

DSC00426amx14.jpg
現在では、当店とは別の謎の組織より
私が組んだホイールを お客さんにお渡しする際に
一緒に渡せと指示されています。
脅されて仕方なくやっています。
そういうことになっています。

DSC00425amx14.jpg
これとは別に、値打ちをこいた別仕様として
「赤ラベル」というのを 謎の組織から渡されました。
こちらは私が組んだホイール(のむラボホイール以外も含む)の
所有者で、実際に来店された方に「1枚のみ」
お渡しするようにと指示されています。
そういうことになっています。

category: 新着情報!

tb: 0   cm: 0

Tniの38mm高カーボンリムで後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00430msn4.jpg
Tniの38mm高カーボンリムで後輪を組みました。
のむラボホイール2号と同じリムです。

DSC00431msn4.jpg
FH-6700 24H 半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

このハブ、6600系のハブとロゴ以外に違いが無いように見えます。
どちらのハブにも24H仕様がありますが
6800系では32Hと36Hのみの展開になりました。
シマノはなぜかフロント20Hというハブを かたくなに作らないのですが
(WH-R500系のハブを除く)、6800系でもR8000系でも
せめて 前後24Hでハブを出してくれたら
のむラボホイールに採用していたのにと思います。

あとRS770ハブで 36Hは出すのに24Hを出さないのは
本当に意味不明、担当者の頭の出来を疑うレベル


DSC00429msn4.jpg
ハブは お客さんからのお預かり品ですが、
フランジには組み跡がありませんでした。
スポークを通せば 仮組み程度のテンションでも
スポークの首下が食い込んだ跡が残ります。

DSC00427msn4.jpg
が、フランジ外周には規則的な傷がありました。
性能に関係ないし まあいいや。

DSC00433msn4.jpg
リムはバルブ穴に補強が無い
19.1mm幅時代のもので、
DSC00434msn4.jpg
シリアルナンバーの法則からして2013年製です。
このリムは、同じリム高の現行モデルより軽いです。

DSC00435msn4.jpg
これは別件で バルブ穴に補強有りの
DSC00436msn4.jpg
2018年製のリムですが、こちらのリム幅は20.5mmになっています。
同じ仕上げの50mm高リムのほうは昔から20.5mm幅で、
それと幅を合わせた形で仕様変更されました。
バルブ穴の補強は それより前にされているので
「19.1mm幅でバルブ穴に補強あり」というリムも
短期間ながら存在します。

バルブ穴の補強に意味はあるのか?と
訊かれそうなので書いておきます。
リムセメントの接着が甘めだったり、それ以上に斜度がきつ過ぎて
(暗峠の大阪側くらいの斜度となると どんなにしっかり張っても無理)
下りのブレーキ熱でセメントが溶けてくると
タイヤがリムに対して回転方向にずれ、バルブが斜めになります。
これが軽度であれば問題は無いものの ひどくなると
バルブ穴の位相のリムサイドが膨らんできたりすることがあります。
バルブ穴に補強があっても 破損することはありえますが
「補強なしだと耐えられないが 補強ありだと耐えられる」という
ゾーンは存在すると思われるので、意味はあります。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 1

フォーミュラクロノリムで後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00413amx14.jpg
アンブロージオのフォーミュラクロノリムで後輪を組みました。

DSC00414amx14.jpg
エボライトハブ 28H 黒半コンペヨンロク組み結線ありです。
ちなみに カンパニョーロ用フリーボディです。

DSC00412amx14.jpg
時系列が戻りますが、リム内に切削カスが多く残っており
バルブ穴の直径を超えるものも多かったので
除去に手間取りました。
これとは別に、ハトメにテンションがかかると
ギリギリで ちぎれずに ぶら下がっていたカスが
リム内に落ち込むこともあるようで、
ホイール組みの最中に カラカラと音が し始めたので
小さなカスを あとからも取り除いています。

DSC00421amx14.jpg
カンパニョーロのコーラス以上のグレードの11Sスプロケットですが、
ロー側から数えて 2番目のスパイダーアームの次に入れるスペーサーは
それ以外の箇所に入れる2.2mm厚の丸型スペーサーではなく
2.3mm厚の五角形のスペーサーとなっています。

DSC00417amx14.jpg
で、こいつですが よく割れているものを見かけます。
上の画像では砕け散っていますが、
クラックが入っているだけの場合もあります。
ロックリングの締め過ぎも無関係ではないでしょうが
要素としては小さいようで、
それとは関係なく 割れていることも多いです。

DSC00418amx14.jpg
まあ「よくある」ので スペアパーツを常備しているんですが。

DSC00419amx14.jpg
↑外側
DSC00420amx14.jpg
↑内側
DSC00422amx14.jpg
取り付けたでよ。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

202さん  

お客さんから ZIPPの202の後輪をお預かりしました。
DSC00403amx14.jpg
チェーン落ちか リヤメカを巻き込んだかで
スポークが2本折れていますが、

DSC00404amx14.jpg
その折れている2本を 1撃目と2撃目とすると

DSC00405amx14.jpg
3撃目として変形しているスポークがありました。
当初は この3本だけの交換かと思い
スポーク交換後に いつものように
「交換したスポークのニップル以外触らずに振れ取り」をしていたら
それ以外でゴクッと振れている箇所が出てきて
その位相のスポークをよくよく見ると 要交換な変形があり・・・
という よくある流れとなり

DSC00407amx14.jpg
計5本の交換となりました。

DSC00408amx14.jpg
ハブの年代は この頃のものです。
スポークは左右ともCX-RAYではなく CXスプリントです。

DSC00411amx14.jpg
↑交換したスポーク

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

のむラボホイール4号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00409amx14.jpg
のむラボホイール4号の前輪を組みました。

DSC00410amx14.jpg
Tniウィングハブ 20H CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。
このハブは お客さんからお預かりしたもので、
銀エンド中空ボルトに腐食などが無く ハブの回転に傷みも無かったですが
反ヌポークラジアル組みで組んでいた痕跡がありました。

ちなみにこのハブ、正式な名称はウィングハブです。
ウイングハブではありません。
問屋さんのサイトで注文するときに
ウイングハブで検索しても見つかりません。

category: のむラボホイール

tb: 0   cm: 0

コスミック プロ カーボン SL USTさん  

お客さんから コスミックカーボンをお預かりしました。
DSC00396amx14.jpg
スポークテンションにバラツキがある気がするというのと、
振れ取りをご希望です。

DSC00397amx14.jpg
DSC00398amx14.jpg
いくらマヴィックの吊るしでも これはなかなか無いというくらいに
リムが反フリー側にずれていました。
近所のショップ(ここに書かないのを条件に訊いたので どこかは書けぬ)で
振れ取りをしてもらったということですが、
現状 これだけ ずれているということは タイヤも外さずに作業をして
センターゲージも当てていません。
反フリー側のほうが低テンションで 増し締めしやすいので
そちら側偏重で締めて締めて締めた結果
センターずれが増大しています。

しかも振れは とくに取れていませんでした。
お金をもらった根拠は一体どこにあるんだ・・・?
振れ取りの後に 再び振れた可能性もゼロでは無いですが、
そういう感じではありません。

センターずれが減る方向で 振れ取りをひと通り終えた時点で
ずれの量が 上の画像の半分くらいにはなりました。
画像は撮っていませんが お客さんには見てもらっています。

DSC00399amx14.jpg
DSC00400amx14.jpg
センター出しも しました。

画像は撮っていませんが 前輪も同じ傾向で、
吊るしでは考えられないくらい ずれていました。
後輪と違い 振れは ほぼ無かったですが。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

RR411dbリムで後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00401amx14.jpg
RR411dbリムで後輪を組みました。

DSC00402amx14.jpg
レボディスクハブ 24H 黒半コンペヨンロクJIS組みです。
結線は あとでやります。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

WH-R9100-C40-CLさん  

お客さんから WH-R9100の実質C35のWOリムモデルをお預かりしました。
DSC00337amx14.jpg
ハブと振れの点検を ご希望です。
まずは前輪から。

DSC00338amx14.jpg
DSC00339amx14.jpg
新品ではなく いくらか使っている跡はありますが
ハブの中が傷むほどの使用歴ではなく、
一応 前後ハブとも見ていますが問題はありませんでした。
グリスを少しだけ足しています。

DSC00340amx14.jpg
DSC00341amx14.jpg
↑これは作業前の暫定センターですが ずれていませんでした。
振れが かすかにあり 取りましたが
ホイールセンターが変わるほどではなく 作業後も ずれ無しです。

DSC00342amx14.jpg
つづいて後輪。

DSC00343amx14.jpg
DSC00344amx14.jpg
経年使用とは関係ない フリー側へのセンターずれがありました。
振れもあり、反フリー側を締め偏重の振れ取りで
センターずれを消そうとしてみましたが
さすがに この量は無理で、振れ取りを終えた時点で
元の状態の半分くらいのずれが残ったので

DSC00346amx14.jpg
DSC00345amx14.jpg
それはそれで 直しました。

このホイールのモデル名、C40となっていますが
WOリム仕様は 旧モデルの9000のC35と
リムやハブのコスメチック以外なんら変わりません。
公称のリム幅が20.8mm、リム高が35mmです。
DSC00347amx14.jpg
実測では リム穴直下が35.6mm、
DSC00348amx14.jpg
その間の位相が32.7mmですが。

チューブラー仕様は 公称のリム幅が28mmと かなり広めで今風、
リム高は37mmで こちらにしても 明確に40mm高未満です。

WH-R9100はC24とC40のWOモデルについては
まれに見かけますが チューブラーモデルは
現物となると展示会以外で見たことがありません。
本当に実在するんでしょうか・・・?

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

DA16リムで後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00392amx14.jpg
20インチHEのDA16リムで後輪を組みました。

DSC00393amx14.jpg
レコードハブ 32H 黒プレーンスポークヨンロク組みで

DSC00394amx14.jpg
フリー側は DTチャンピオン14番、
DSC00395amx14.jpg
反フリー側は サピム リーダー15番です。
結線は やりません。
オフセットリムでは無いですが かなり左右差が少なく組めました。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

CLX50DBの後輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。の条件を満たさないばかりか
やってることはホイール組みそのものを通り越して
むしろ それ以上に手間でした。
DSC00351amx14.jpg
お客さんから ロヴァ―ルのCLX50の
ディスクブレーキ用の後輪をお預かりしました。
明らかにヌルく、かかりが悪く、
クリテリウムのコーナーで ヨレる感じがするとのことです。
いいぞ もっと言ってやれ。
それはともかく・・・

DSC00352amx14.jpg
ROVALの Rの白いステッカーが剥がれたので
その下の黒いプリントが出てきていますが
残りのOVALだけだと 普通オーヴァルと読むと思うのですよ、
じゃあ ROVALも私が元来 呼んでいたように
ローヴァルになるのではないかと。

DSC00357amx14.jpg
↑ロヴァ―ル派の人たちは これもオヴァ―ルと読むのでしょうか。
まあ フランス語だとロヴァ―ル読みに近いという可能性はありますが。

DSC00388amx14.jpg
ROVALの白いステッカーですが、その下にある
爪で引っかかる程度には明確な厚みがある
黒いプリントの上に重ねて貼ってあります。

黒いプリントは 上の画像のCLXとある部分と同じ仕上げで、
DSC00389amx14.jpg
DSC00390amx14.jpg
DSC00391amx14.jpg
よく見ると白いステッカーは それほど完璧には
プリントに重ねて貼られていないうえ
各所でステッカーがピラピラと めくれているので
私なら いっそ すべて剥がしてブラックラベル状態にするかもしれません。

DSC00353amx14.jpg
ロヴァ―ルの2:1組みのホイールは、
フリー側の最終交差の角度が鋭いのが 間違い その1で
反フリー側ラジアル組みのリムブレーキの後輪でも
反フリー側のほうがスポークの変形量が少ないです。
リムの限界までテンションを張るとして、
先に限界を迎えるのが反フリー側というのは
オチョコがある後輪として どうなんだと思います。

この後輪の場合は 反フリー側を1クロスさせているので
左右差が さらにひどいことになっています。
間違い その2は左右ともにスポーク比重が小さいことです。
左右同径でスポーク比重 約65%のエアロスポークで組まれていますが、
ボーラやゾンダは これよりも ややスポーク比重が大きい
スポークが使われています。
間違い その3はハブ寸法です。
細かいことを言えば間違い その7くらいまでありますが
メシノタネコードに突っ込むので書きません。

リムブレーキの後輪同士で比較すると、どちらも21Hなのに
ボーラではシュータッチするという話は ほぼ聞かないものの
ロヴァ―ルはシューとリムの間隔を そこそこ空けても
シュータッチの事例を聞くことから、ホイールの見た目が似ていても
完成度には大きな隔たりがあります。
ロヴァ―ルのホイールは理論上クソだと 私が言っているだけでなく
実際の結果にも反映されているわけです。
先日の、CLX64の前輪が下りでビビる件も
私が組み直したら 治りました。
ひとつ擁護するなら、カンパニョーロの場合
ディスクブレーキ用のリムになると なぜか不必要なまでに
リム重量が重たくなっているので、
同じくらいのリム高同士で比較した場合は
ロヴァ―ルのほうがリムが軽いはずです。

で、今回の後輪は24Hで リムに穴振りも無いことから
Tniのレボディスクハブあたりで組み直せば
元のホイールより はるかにマシなホイールが得られるというか
これより かかりが悪いホイールを組むほうが かえって難しいくらいです。
が、元の状態が DTのフリーボディとシマノ11S用の右エンドなので
変速調整の位置が変わるのが嫌なのと、
あと リヤハブ代が余計にかかるのを避けたいので、
さらには 2:1組みのままでより良く組み直すという
実証実験の数を増やしたいという個人的欲求(フヒヒ)により

ハブは使い回すことにしました。

やることといえば 反フリー側を CXスプリントに換えるのと
フリー側の最終交差の結線ですが、
DSC00354amx14.jpg
DSC00355amx14.jpg
DSC00356amx14.jpg
チェーン落ちで フリー側の外側のスポーク(反ヤマアラシさん方向)全てに
傷があり、うち4本ほどは曲がっていて要交換なので
これの補修も やらないといけません。

DSC00358amx14.jpg
DSC00359amx14.jpg
スポークの変形に起因する振れもありますが、
それとは別に センターずれもありました。

DSC00360amx14.jpg
DSC00361amx14.jpg
↑交換するスポークを全て抜いた状態です。
こんなん 新品のハブとリムで いちから組んだ場合のほうが
むしろ時間が かからないのでは?←その通り

DSC00362amx14.jpg
DSC00363amx14.jpg
記事のバリューを狙って ことさらにやっているのは否定しませんが、
作業中に あえて出しているセンターずれが最も大きい時点がこれです。
左右同径組みの場合 反フリー側のほうが高テンションになる後輪では
フリー側に ずらさないほうがいいのですが、
フリー側には元のスポークの3/4が残っているので
それをゆるめたくはありませんでした。

DSC00370amx14.jpg
DSC00371amx14.jpg
センターが出ました。
ここに至るまでに 縦振れ取りも追い込んでいます。

DSC00368amx14.jpg
↑横方向から
DSC00369amx14.jpg
↑前後方向から
ロヴァ―ルのストレートスポークは スポークヘッドを横からプレスした
スライスエリンギ型ヘッドを ハブフランジのスリットに はめ込むことで
スポークの向きの回り止めとしています。

DSC00383amx14.jpg
フリー側の補修スポークは同じ加工をしていますが、

DSC00367amx14.jpg
反フリー側は 元のスポークがエリンギヘッドであったところ
その形状を要求するフランジ形状でないことと
(加工したとしても 回り止めの効果は得られない)、
その場合 エリンギヘッドだとハブとの接触面積を かえって損なうので
あえて未加工のままで使っています。

DSC00372amx14.jpg
組めました。

DSC00373amx14.jpg
左右異数組みのカウンターで逆異径組みを入れて
フリー側は 元はエアロライト・補修に使ったのはCX-RAY、
反フリー側は CXスプリントとしています。
あとで フリー側の最終交差を結線します。

DSC00376amx14.jpg
310mmや270mmや240mmなどから その間の長さを得る
補修用のCX-RAYストレートを使ったので

DSC00375amx14.jpg
プレーン部分が長めです。
上の画像は供回り止めの工具が
プレーン部分に突き当たったところです。
普通のCX-RAYと同じく
「スポークの長さのほとんどが扁平バテッドになっている」
スポークも 現状では2mm刻みで手に入るのですが、

DSC00374amx14.jpg
純正のスポークも ニップル側のプレーン部分が 妙に長く、
たまたまですが 長さを指定したCX-RAYストレートを使った場合より
こちらのほうがスポーク比重が近くなりました。

DSC00384amx14.jpg
↑(曲がっているという理由で)交換したスポーク

DSC00385amx14.jpg
4本中3本は 明確に曲がっています。
画像一番下のスポークは少し迷いましたが

DSC00386amx14.jpg
チェーンで えぐれているので交換しました。

DSC00387amx14.jpg
追記:結線をしました。
サンプルとして手元に置いておきたいくらいの仕上がりです。フヒヒ。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

ENVEのリヤリムを交換しました  

今日もホイー(以下略)。の条件を満たしませんが
やっていることはホイール組みそのものです。
DSC00304amx14.jpg
お客さんから スマートエンヴィのWOリムで組まれた
後輪をお預かりしました。

DSC00305amx14.jpg
かつて私が組んだものです。
下りのブレーキ熱で ビードフックが広がってしまい、
修復も出来ないので リム交換をご希望です。

DSC00307amx14.jpg
最も広がっている位相を ノギスで挟み、

DSC00308amx14.jpg
その寸法を 変形していない位相と比べると
左右の合計で これだけ違います。

DSC00309amx14.jpg
同じハウスメーカー、同じ間取りの新居へ お引っ越し中・・・。

DSC00333amx14.jpg
組めました。

DSC00334amx14.jpg
メーカー側のミスで、リム片側のステッカーを1枚 貼り忘れています。
あとから剥がした場合 ほんの微かに日焼け跡のような
色ムラの違いが残るので 元から貼っていなかったのは確かです。
ステッカー貼り忘れ側を 反フリー側にしたのは
フリー側からの見栄えを気にしたわけではなく、

DSC00335amx14.jpg
組み換え前後のリムとも バルブ穴のステッカーが
片側はハンドメイド イン USA、もう片側がシリアルナンバーで
USA側を右側にしたところ たまたまそうなっただけです。

熱変形したリムからステッカーを移植するというのを考えましたが
(お客さんも同じことを考えたらしい)、
きれいに移すのは どう考えても無理なので諦めました。
ENVEの場合はステッカーの単品販売があります。

DSC00380amx14.jpg
↑これは別件のリムですが、
某海外通販サイトのプライベートブランド、
ライ〇ライ〇の自称カーボン用 青ブレーキシューで
熱ダレを起こして壊れたリムです。
この青ブレーキシュー、スイスストップのイエローキング並みに
カーボンへの攻撃性が高いのですが、
数年前 円高のときなどには1台分(左右2ペア)で
1000円未満だったこともあって 爆発的に売れ、
その結果 そこらじゅうでリムの ばくはつ事案が起きました。
安いシューで高いリムを壊してしまっては本末転倒です。

DSC00381amx14.jpg
↑この部分、青シューの跡が途切れているのは
DSC00382amx14.jpg
ふくらんでいるからです。

DSC00306amx14.jpg
で、これは今回のENVEのリムですが
ふくらんでいる位相の部分にのみ
その青シューの痕跡がありました。
(お客さんにも確認しましたがライ〇ライ〇のシューでした)。
ENVEのリムは 熱に対して とくに弱く、
ワランティの条件になっているということを別にしても
メーカー指定のシュー以外を使わないほうがいいです。

お客さんはブレーキシュー代をケチったわけではなく、
この青シューで現状 問題なく使えている
他のホイールから履き替えたときに
シューの交換が面倒なので そのまま使ったということなので
理由は 吝嗇ではなく横着ですが、
いずれにせよ 結果 リムが ばくはつしました。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

プロフィール

検索フォーム

最新記事

最新コメント

カテゴリ

月別アーカイブ

リンク

カウンター