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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

のむラボホイール2号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール2号の後輪を組みました。

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エボライトハブ 24H カンパニョーロ用フリーボディ
半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール5号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の後輪を組みました。

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エボライトハブ 24H 黒半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール5号の前輪のリムを交換しました  

客(一応)が のむラボホイール3号の後輪を持ってきました。
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リムをダメにしたので 交換しろとのことです。しばくぞ。
なお、この後輪は現オーナーが最初のオーナーではありません。
組んだ覚えはあるが こいつに売った覚えは無いしな。

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ハブはTniのエボハブの20Hで、エボハブの後継モデルの
エボライトハブのリヤハブに 20H仕様が無くなったので
のむラボホイール3号の後輪を20Hで
組めなくなった・・・のは まだいいとして
ZIPPの404やレイノルズのストライク、
シマノのオプトバル以前の後輪などの
クソホイールを より良く組み直すことが出来なくなりました。

スポークは黒半チャンピ、組み方はヨンヨン組みで結線無しです。

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リムの最外層のクリアが剥げているので
何とかしたくて 怪しいお薬を塗ったところ、

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余計おかしくなったとのことです。

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あと、フリー側のスポークに
チェーン落ちで変形したものがありました。

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当店に20Hリムの在庫があるので
組み直したいところですが、今日は忙しいので諦めろ。



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別件になりますが、
お客さんから のむラボホイール5号の前輪をお預かりしました。
工事現場の段差で座屈したとのことで、
見たところ ビードフックに変形や凹みはないものの
ホイールを回転させると ポテチのように曲がっていました。
リムを交換するしかありません。

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新品のリムを ある位相で ピッタリと添えると

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これくらい反っている位相があります。

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リムのお引っ越し中・・・。

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組めました。
画像がぶれているので あとで差し替えようと思ってましたが
すでに お客さんにお渡ししてしまいました。


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今度は スポークが通っていないほうが元のリムです。

category: のむラボホイール

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レーシングゼロ コンペティツィオーネさん  

お客さんからの注文で レーシングゼロコンペティツィオーネを仕入れました。
DSC03001amx14.jpg
お持ち込みではなくて、当店で
フルクラムをジャパンでゆいいつ扱っている問屋さんから
仕入れたものです。
海外通販のメジャーなサイトを ざっと見たところ
どこも 当店で価格を合わせられないほど
価格が非常に安く、お客さんには正直に
そっちのほうが安いですよと言ったのですが
それでも当店で買いたいとのことなので、
価格については可能な限り 頑張りました。

海外通販で買った場合で 関税がかかったとして、
さらに 当店に送るか持ち込むかする手間を考えれば、
当店購入品に関しては点検を無料でするなどのことと
勘案して 大きな価格差が無いのではと
言えるくらいにはできました。

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DSC03003amx14.jpg
前輪も
DSC03004amx14.jpg
DSC03005amx14.jpg
後輪も 暫定センタードンピシャでした。
かすかに振れ取りをしただけです。

数年前から カンパニョーロ/フルクラムの完組みホイールで、
どのあたりまでの価格帯のモデルに
ホイールバッグを付属させるかというラインが引き上げられたので
現在、レーシングゼロは ホイールバッグが付属しなくなっています。
箱の中であまり動かないように支えられているとはいえ
包装は気泡緩衝材の袋に入っているだけと 非常に簡素で、
元々振れが出にくいホイールとはいえ
ルーマニアから出荷されて どういう経路でか
日本に届いたことを勘案すると
驚異的に振れがありません。
これは この個体だけではなくカンパニョーロ/フルクラムの
ホイールの一般的な傾向です。

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のむラボホイール5号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC03006amx14.jpg
のむラボホイール5号の後輪を組みました。

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エボライトハブ 24H 半コンペヨンロク組みで

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緑アルミニップルです。
結線は あとでやります。

これの相方の前輪を組んだときにも コメントが来ていますが、
緑ニップルのホイールを ここに上げると
それを誉めそやす「緑ニップルおじさん」という人がいまして、
そのことを以前ここに書いてからは
なんと それ以降 偽者まで現れています。
なぜ偽者が特定できるかというと、
本物は誰か分かっているからです。

その本物の緑ニップルおじさんへの私信ですが、
例のカンパニョーロのBB、なんとかなりそうです。
ただ、入荷は来週になります。

category: のむラボホイール

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XR200リムの前輪をAL22Wリムで組み直しました  

先日の後輪の続きです。
DSC02986amx14.jpg
お客さんから XR200リムで組まれた前輪をお預かりしました。

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ノヴァテック291ハブ 20H ピラーの要スリット穴黒エアロスポーク
反ヌポークラジアル組みです。
これもAL22Wリムで組み直しのですが、
リムのお引っ越しが出来ないではないところ
一旦 完全にバラすことにしました。
今日もホイー(以下略)。と言い張るためと
疑われそうですが一応 他にも理由はあります。

DSC02994amx14.jpg
後輪のときも そうしましたが、
元の14mm黒アルミニップルは使い回しません。
DTの12mm黒アルミにします。

DSC02995amx14.jpg
ハブは スポークを抜いたあとで洗います。

DSC02996amx14.jpg
スポークですが、0.5mmほど切りたいので
一旦 完全にホイールをバラします。

0.5mmほどのカットだと
切れるスポークと そうでないスポークに分かれるのですが、
これはスポーク長さのばらつきが理由です。
当店で長さをカットしたスポークのほうが、
仮組み時点での縦振れが少なくなります。
それによるホイール組み時間の短縮と、
スポークをカットする時間を 秤にかけると
得しているかは微妙なところですが
今日もホイー(以下略)。と言い張れるかどうかという点で
決定的な違いがあります。

というわけで 今日もホイー(以下略)。
DSC02997amx14.jpg
AL22Wリムで前輪を組みました。

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組み方は元の状態と同じです。

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AL22Wリムで後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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AL22Wリムで後輪を組みました。

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エボライトハブ 24H 黒半コンペヨンロク組みで

DSC02991amx14.jpg
銀アルミニップルです。
結線は あとでやります。
少し前にも たまたま同じ構成の後輪を組んでいますが、
あれは前輪に使うCXスプリントの入荷待ちで
これは後輪単体の ご注文分です。
じゃあ先日の後輪を こっちのお客さんに先に渡せばいいのでは?
などと考えないではないですが、
そーゆー順番抜かしをすると こっちの後輪を組むときに
材料が足りなくなって 納期がさらに遅延するという
目に遭ったりすることも可能性としては ゼロでは無いので
やめておいた方がいいです。
例外が全くないとは言いませんが。

category: のむラボ日記

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XTRにしました!  

ピナレロのMTBフレームに圧入するBBを
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XTRにしました!

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↑これ
このフレームに合う幅の シマノ純正のプレスフィットBBは
XTRグレードが SM-BB94-41Aで税込定価5039円、
XTグレードが BB-MT800-Pで同3132円、
デオーレグレードが BB-MT500-Pで同1858円です。

このBBは4月末に注文し、5月8日に取り付けていますが
お客さんの第一希望だったXTが
注文時点では5月25日入荷予定で、それまで待てないというので
在庫があったXTRになりました。
XTは、予定より早く 5月18日ごろに問屋さんに入荷しています。
デオーレは4月の注文時から在庫が無く、
入荷予定は8月3日となっています。

今年の3月8日の記事で
「今年の1月10日に
FC-6800のアウター50Tギヤを注文しました。
在庫無しで2月17日入荷予定ということでしたが
予定の10日~2週間前になると納期を延ばすという
いつものふざけたマネが始まり、
2月17日→3月5日→3月25日と勝手に延長され
今日現在で確認すると4月15日となっていました。」
と書きましたが、
これは さらに5月27日→6月17日(今日の昼時点)から
いま見たら7月15日になっていました。

アルテグラではなくデュラエースの話になりますが、
9000系とR9100系は クランクセットについては互換性があるので
9000のクランクのチェーンリングがまともな納期で入手不可なら
いっそR9100のクランクを買えや、と
寡占企業だからと調子に乗ってる売りっぱなしの
某メーカーに言われそうですが
DSC05382amx9.jpg
↑これはシマノ製のFC-SR70という
SRMのパワーメーターを組み込んだモデルです。
このクランクは、9000のチェーンリングでないと
見た目のチリが合いません。

DSC02969amx14.jpg
話は変わりますが、SRMはカンパニョーロ製の
ウルトラトルクのパワーメータ付きクランクも出しておりまして、

DSC02971amx14.jpg
右クランクアームには あとからドリリングしたわけではない仕上げの
滑らかな輪郭の穴があいています。

DSC02972amx14.jpg
本来、グレードの表記がある部分に「11SPEED」とあるのは
レコードなどのグレードパーツに165mm仕様が無かった時代の
165mmクランクと同じですが、
あれは実はクランクアーム部分は 当時のコーラス相当となっていまして、

DSC02973amx14.jpg
SRMのクランクでは スーパーレコードとレコードに共通の
クランクアームとなっており、さらにベアリングがCULTなので
スーパーレコードと同仕様ということになります。
当時の上位2グレードのクランクアームは、コーラスのそれと比べて
幅が広く 厚みが薄く、アーム中央にリブ状のふくらみがあります。
上の画像、テープの端が波のような線になるのはそのためです。

DSC02974amx14.jpg
DSC02975amx14.jpg
↑これは それと同年代の165mmクランクで、
ナローワイドの社外品のチェーンリングを付けていますが

DSC02976amx14.jpg
元々のチェーンリング2枚は 当時のレコードと同じもので、
ベアリングはコーラスであれば鉄球であるところ これはUSBなので
クランクアームがコーラス、チェーンリングとベアリングがレコードで
長さが165mmという仕様になっています。

DSC02978amx14.jpg
↑コーラスと165mmクランクのアーム部分は こんな感じ

あと全く関係ない話をもうひとつだけ書きますが、
DSC02979amx14.jpg
セブンイレブンで売っている雪印メグミルク製の
「毎日の食卓3.6牛乳」から

DSC02981amx14.jpg
「3.6」が消えました。

DSC02980amx14.jpg
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賞味期限でいうと3日の差で、本当にここ最近のことです。


DSC02983amx14.jpg
↑3.6
DSC02984amx14.jpg
↑3.6じゃない
乳脂肪分が3.6%以上という表記では
なくなっているんですね。
「3.5%以上」だと、3.6%以上になっている場合も
多々あると思うのですが。
そのことと たぶん関係ないとは思いますが
製造所が それぞれ神戸と京都になっています。

DSC02985amx14.jpg
成分は ほぼ同じです。
量を減らしてはいないようで なにより。
上の画像はパックの長さが違うわけではなく
成分表の部分が同じ高さになるように撮っただけです念のため。

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XR200リムの後輪をAL22Wリムで組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC02958amx14.jpg
お客さんから キンリンのXR200リムで組まれた後輪をお預かりしました。
ハブやスポークからして TniのAL22リム名義ではないと思われます。

DSC02959amx14.jpg
ノヴァテック482SLハブ(エボライトハブと同等品というか元ネタ)
24H ピラーの要スリット穴扁平黒スポーク ヨンゼロ組みです。

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フリー側は わりとキンキンに張ってありましたが

DSC02962amx14.jpg
それでも 反フリー側との変形量の左右差は大きいです。

DSC02963amx14.jpg
DSC02964amx14.jpg
この位相だと リムが反フリー側に うっすらずれていますが、
たまたま振れている位相に当てたようで、
センタードンピシャ判定がされる位相もありました。

反フリー側が スポークの断面積のわりにはヌルい気がしたので、
フリー側にずれているかと思ったので見てみただけです。

DSC02965amx14.jpg
びふぉー
DSC02966amx14.jpg
あふたー
ホイールをバラしたあとに ハブを洗浄しました。

DSC02967amx14.jpg
組めました。
リムは表題にもある通り AL22Wです。

DSC02968amx14.jpg
黒半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

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SESの42ACリムの後輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから スマートエンヴィシステムの
42ACリムで組まれた後輪をお預かりしました。
少し前のSES3.4に採用されていたリムで、これはクリンチャー仕様です。
記事にはしていませんが このホイールを
以前に 相方の前輪ともども点検しました。
スポークテンションが異常にゆるく、
ホイールとして成立する下限すら割ってるんじゃないかというくらいで、
縦振れもひどく センターもずれていました。
組みかけのホイールじゃないかと疑ったほどです。
お客さんからの情報で、これは自分がセカンドオーナーで
組んだショップも一応 判明しているとのことでした。
つまり、ショップで組まれていて
対価としてお金をもらったという意味では
プロの仕事というわけです。
私の印象では 初めてホイールを組んだかと思ったくらいなのですが。

このホイール、リムとハブが高価なので
ちゃんと組めているとか 走る走らないとは関係なく
30万円以上するはずですが、高価なことと性能には
(とくに手組みホイールでは)因果関係が無く、
もしかしたらファーストオーナーとしては
「ENVEのリムのホイール、全然 走らんやんけ!」
という早合点をされたかもしれません。
おかしいのは リムとかハブじゃなく組み手やぞ。

DSC02930amx14.jpg
クリスキング R45ハブ 24H
全黒CX-RAY逆イタリアンヨンヨン組みです。
スポークと組み方を見れば メーカー内製のようにも思われそうですが、
仮に あるショップで組まれたという 確たるソースが無くとも
メーカー内製で無いのは明らかです。
ENVEの吊るしのホイールは センターずれが散見されるのは確かですが、
これの縦振れとセンターずれと低テンションの初期状態は
そんなレベルではありませんでした。

どうせ戻ってくるだろうという確信はあったものの、
一応 この条件下で張って メーカーの吊るし程度のテンションと
追い込める限りの精度で調整しました。
それで しばらく使ってみてほしいと お客さんには言いましたが、
このホイール以前に使っていた
フルクラムのレーシングライトXLRより横剛性が低いことと、
また シュータッチする場合 ブレーキゾーンがヤスリ仕上げなので
キュッキュッと鳴るのが 気になるはずだと言ったところ
どちらも当たっていました。

メーカー内製ホイールであれば、リムの外周部に 消せない形で
組み手の名前のラベルが埋め込まれていることもありますが
この年代のリムでは やっていなかったはずです。
それとは別に、メーカー内製では ありえない根拠が

DSC02931amx14.jpg
↑これです。
当初は リムの穴振りを逆リム扱いで組んでいるものだと思っていました。
事実 ここだけ見れば そうなっています。
このリムは 内周側の穴も外周側の穴も穴振りがないので
逆リム扱いで組んでも かまいませんが、
とくに そうする理由もありません。

DSC02934amx14.jpg
このホイールは、逆リム扱いではなく
左右の最終交差の計4本の束の中に
バルブ穴があるという不細工な組み方をしています。
最初にスポークを通すときに ひとつずれているわけです。
お客さんが結局 増し締め(実質的にはホイール組み)で
満足せずに 組み直しを希望されたのは、
この見た目の不細工さが大きいと思われます。

DSC02935amx14.jpg
一切 ニップルをゆるめていない
左右の最終交差の4本を残しました。
いつもであれば「バルブ穴から時計周りに(または反時計回りに)
ゆるめていって 最後に残した4本です」と書いて
間違いは無いですが、

DSC02936amx14.jpg
DSC02937amx14.jpg
↑今回は こうなります。

DSC02938amx14.jpg
一切 ゆるめていない内蔵ニップルを
リムの外に出しました。

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↑反フリー側
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↑フリー側
DSC02944amx14.jpg
↑反フリー側(スポークの端面が斜めになっています)
DSC02945amx14.jpg
↑フリー側
私が増し締めしたのも あるのですが
(最大で2周ほど。一応 組み上がったとされるホイールのニップルが
そこから2周も増し締めできるわけねーだろと思われるでしょうが
初期状態は組みかけのホイールと言ってもいいくらいの
低テンションでした)、
スポークは左右とも長めで とくにフリー側が長すぎです。

前輪は、スポークがやや長めでしたが
黒CX-RAYラジアル組みの正リム扱いで組まれていたので
点検だけにしました。

DSC02946amx14.jpg
↑先ほどの3番目の画像、スポークの端面が斜めだった
黒CX-RAYです。
黒スポークで ねじ山部分も黒、
スポークの端の面も黒になっています。

DSC02948amx14.jpg
これは ある同じ長さの黒CX-RAYですが、
製造時期が違うので スポークのねじ山に
黒が乗っているものと そうでないものがあります。
CX-RAYのメーカーでの販売単位は1袋20本入りですが、
同じ袋で この仕様が混同することはありません。
しかし、それによる年代の特定は できません。
ねじ山が 銀から黒に切り替わったと思ったら
また銀色になったりを繰り返しているからです。

DSC02949amx14.jpg
同じ長さであれば、年代が違っていても
バテッド始まりまでの長さは同じです。
このあたり、星スポークはテキトーなのですが。

DSC02950amx14.jpg
全ての部分が黒いスポークは、端の丸い面も黒です。
このことによって、ねじ山の最後まで黒いのに
端の丸い面が銀色であるスポークは
長さをカットしたと断定できます。
なので 先ほどの斜めカットのスポークは、
メーカーの出荷状態そのままということになります。
一応 反例を挙げておきますが、
切ったスポークの端を わざわざ黒く塗るという奴はいないでしょう。

ギリシア神話のアキレウスは、赤ん坊のころに
母 テティスに 冥府の川「ステュクス」に浸されたので
ほぼ全身が不死となったものの、
その際に つかんだ かかとだけは 不死となりませんでした。
これがアキレス腱の名前の由来でもあります。
なので 仮にCX-RAYの黒い部分が
ステュクスに漬け込んだ結果であったなら、
端の部分が銀色のCX-RAYは
その部分が不死ではないということになります。

DSC02951amx14.jpg
組めました。

DSC02952amx14.jpg
24H 黒半コンペヨンロクイタリアン組みです。
結線は あとでやります。

DSC02954amx14.jpg
クリスキングのリヤハブ胴の表記ですが、
先日も書いたように一見 同じに見えて
片側がアメリカでの特許の番号、
もう片側が(おそらく)シリアルナンバーになっています。
今までだと 1/2の確率で そうでない組み方をしているはずですが、
今後は この特許番号の側を
バルブ穴から覗いたときに見える位相とすることにします。

DSC02956amx14.jpg
↑これは別のR45ハブ、
DSC02955amx14.jpg
↑これは私物のISOハブですが
特許は フリーボディの構造に関することなので
どちらも同じ番号となっています。
いずれのハブも ハブ胴 反対側の数字は違っていたので、
そちらはシリアルナンバーのようです。

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60P.O.E.  

先日のシュモルケのメーカー内製の後輪の、
エクストラライトのハブのフリーボディを
スラムXDRに交換することになりました。
DSC02913msn4.jpg
DSC02914msn4.jpg
↑シマノ11S用を外しました。

DSC02915msn4.jpg
↑スラムXDR用です。
フリーボディに「ギヤ比1倍より軽い組み合わせで使うな」とあります。
これが以下なのか未満なのかは不明ですが、
未満であれば フロントチェーンリング34T×ローギヤ34Tから
ダメということになります。
メーカーが問題にしているのは ペダリング時のトルクとのなので、
フリーボディの奥に取り付けられた 半径が大きいギヤに
チェーンの駆動トルクが伝わるのが まずいとしているわけで、
仮に 前後ギヤが24T×24Tであれば それほど問題ではないのでは?
あるいは、39T×34Tなら1倍以上ながら ヤバイのでは?
と反例が思いつかないではないですが
このフリーボディは ロード用が前提のサイバー(Cyber)のものなので
前者の組み合わせは排除されます。

DSC02916msn4.jpg
それはいいとして このフリーボディ、
なぜか 爪2つと 爪起こしバネとしてのOリングと
緑アルマイトの部分にかける防水用のOリングの3つが付いていません。

DSC02918msn4.jpg
しかも、60P.O.E.と書かれた謎のパーツが付属していました。
なんじゃこりゃと思って調べたところ、
メーカーの梱包ミスだということが判明しました。

hyper60msn4.jpg
↑これはメーカーサイトの画像ですが、
MTB用が前提のハイパー(Hyper)というハブの
フリーボディの画像です。
ハイパーのラチェット部分は サイバーのようなポールスプリングではなく
DTのスターラチェットのような面ラチェットで、
P.O.E.というのはポインツ オブ エンゲージメントのアクロニムで
面ラチェットの山の数を意味します。

つまり 今回の件は、サイバーのフリーボディ(パーツ欠品)に
ハイパーのハブ側パーツを入れてきたという
メーカー側のミスというわけです。

メーカーサイトを見る限りでは ハイパーにはXDRのフリーボディは無く、
MTB用のXDしかありません。
逆に言うと、少し前まではサイバーにXDR用のフリーボディは無かったので
XD系のフリーボディはハイパー用しかなく、
メーカーの中の人が
「XDの形をしたフリーボディには面ラチェットのリングも入れる」
という所作を 手が覚えていてミスった可能性が高いです。

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袋には サイバー用とあるので
ハイパー用のパーツが入っているのは おかしいです。

DSC02920msn4.jpg
↑60山の面ラチェット
DSC02921msn4.jpg
↑DTのスターラチェットでいうところのタケノコバネの仕事を
このしょぼいコイルバネ3つでやっています。
しかも 旧スターラチェットの場合は
タケノコバネがラチェットの左右から計2つですが、
これは片押し(フリーボディ側にバネがない)なので
かなり攻めた構造です。
バカじゃねえの。
↑前回、爪起こしバネがゴムのOリングだったときにも
同じことを書いていますが これは褒め言葉です念のため。

マヴィックのFTS-Lフリーボディのハブ体側にある
2つ爪の爪起こしコイルバネも これくらいのサイズですが、
あれは バネのテンションが サイズのわりには
しっかり強い感じがあります。
が、この3つのバネは圧縮からの反発がヘコヘコと弱いです。

ハイパーのフリーボディですが、メーカーサイトに現状 載っているのは
36山のXD用、60山のXD用、60山のシマノ11S用、
60山のシマノ12S用、45山のシマノ11Sロード用と 5つあります。

60山のシマノ12S用はマイクロスプラインですが、
ロックリングは付属のエクストラライト製のもので
12Nmまでで締めろ、
シマノ純正のロックリングは使うなと指定しています。
ちなみに、シマノ純正のマイクロスプラインのハブに
シマノ純正のロックリングを締めるときの指定トルクは
30~50Nmです。

唯一 ロード用として出ている45山ですが、
これは142mm幅のスルーアクスル用で使う場合のみに
限定しており、135mm幅などでは使うなとしています
(取り付け不可という表現ですが
本当に取り付け不可なのかは不明)。

エクストラライトのハブは 構造や材質や寸法に関して
かなり攻めた内容になっていますが、
禁止事項や注意事項についても 細かく明記しています。

ところで 今回の件ですが、
お客さんが メーカーではなく販売元に伝えるのはいいとして
代品が届くのを待ってられないので
シマノ用フリーボディから3つのパーツを移すことになりました。

DSC02922msn4.jpg
で、このOリングをかける溝ですが・・・
DSC02923msn4.jpg
内側のツバが薄すぎる気がします。
DSC02924msn4.jpg
まあいいや。

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AL22Wリムで後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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AL22Wリムで後輪を組みました。

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エボライトハブ 24H 黒半コンペヨンロク組みで
銀アルミニップルです。
結線は あとでやります。

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R390の20インチWOリムで後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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R390の20インチWOリムで後輪を組みました。

DSC02902amx14.jpg
FH-RS300 32H 全チャンピ14/15番ヨンロク組み結線無しです。
ホイール組みの途中で すでに気付いていましたが、
この後輪は左右のスポークの変形量の差が
非常に小さく仕上がりました。
といっても 左右異径異本組みだからとかいうのが
主因ではありません。
左右差が少ないという結果に対する
各要素の大小を はき違えてはいけません。

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↑これは私物の後輪ですが、
DSC02905amx14.jpg
ハブはシマノのFH-RS400で、11Sフリーボディです。

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今回の後輪のハブはFH-RS300で、
DSC02903amx14.jpg
10Sフリーボディです。
この2つのハブは フリーボディ以外の部分、
ハブ体を共用している・・・わけではなく
RS400はフランジ穴中心間径45/44mmの
わずかなハイローフランジで、これはFH-9000などの
デュラエースのハブと同じ寸法であるところ
RS300は 左右とも45mmとなっています。

フランジ幅も違い、
RS-400が56.9mm、RS-300が57.9mmです。
たった1mm違いのように見えますが、
シマノでいうところのオチョコ量は
RS-400が9.75mm、RS-300が8.4mmなので
左右フランジ幅は
RS-400が56.9/2プラスマイナス9.75mm、
RS-300が57.9/2プラスマイナス8.4mmとなり
具体的に計算して 右フランジ幅/左フランジ幅の順で書くと
RS-400が18.7/38.2mm、
RS-300が20.55/37.35mmとなり
右フランジ幅が2mm弱も違います。
これは非常に大きな違いです。
11Sスプロケットが付かないという制約はあるものの
FH-RS300は FH-9000やエボライトハブ、
クリスキングのR45などより 寸法的には はるかに優秀です。
これが今回の ホイールを組んでいて分かるほどの
左右差が少ない主因、最大要素です。

追記:
小径リムでフリー側のスポークの角度が
700Cより寝るのも大きい、というコメントをいただきました。
実は草稿の段階では「小径リムだからうんぬん」
というくだりがあったのですが
小径リム、というかスポークが短くなると
(スポークの構造体としては この24インチも
110mm高くらいの700Cリムも同じ)
スポークの変形量自体が少なくなるので、
小径リムであることによる要素の大小の評価について
リム内径の小ささとスポークの角度のどちらが大きいのか
はっきり分からなかったので あえて書きませんでした。

要素の大小の評価や重み付けに関して
不思議なことがありまして、
有限要素解析や風洞実験などの手段を
持っている人たちから出た成果物としてのホイールが、
はっきり言って しょーもない出来で
私が組み直したら 以前より良くなったと言われることが多々ありますが、
これは要素の大小を はき違えていることが原因です。
とくに 空力を過大評価しすぎる傾向があります。
むやみにスポークの数を減らしたり、
空力的に優れていれば(風洞実験的に明らかとのことなので
そこは私も疑いませんが)リムが重たくなっても
構わないと言わんばかりの仕様が それに相当します。

あと、結線の効果を(そいつが持っている手段の範囲で)
数値化できないから 結線には意味が無いと言っていたアホもいましたが
なんか蒸発しましたね。
私が本当にヤバいと思っているのは そこのホイールではなく、
ステムの上に余らせたステアリングコラムをつかんで
ボルト1本だけで留めているエアロバーです。
高くて近いポジションが取れるのは確かですが
あれ、走行中にもげたら死人が出かねない構造で、
もしそれなりの数を売れば
ユーザーの取り扱い不備(ねじの締め付け不足など)による
事例もあるかもしれませんが いつかどこかで もげると思います。

category: のむラボ日記

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R390の20インチWOリムで前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC02896amx14.jpg
ALEXRIMSのR390の
ETRTO451mmリム(WO)で前輪を組みました。

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HB-6800 32H 全15番チャンピロクロクイタリアン組みです。

category: のむラボ日記

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アイオロス5 TLRさん  

お客さんから アイオロス5チューブレスレディをお預かりしました。
DSC02835msn4.jpg
まずは前輪から。

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リムにもある通り チューブレスレディリムです。

DSC02837msn4.jpg
私は 過去に何度も、
リム中央に凹みがあるチューブレス対応のリムに
ストレッチバンドタイプのリムテープを使うな、
仮に チューブドでしか使わないとしても
チューブレス用のテープタイプのリムテープにしろ、
と書きました。

このホイールでも チューブレスレディリムに
ストレッチバンドタイプのリムテープが張ってあるわけですが、
これは 例外的にOKです。

DSC02838msn4.jpg
これは ボントレガーのTLR リム ストリップというリムテープで、
ストレッチバンドタイプながらチューブレスレディに対応します。
リムとの互換性は なんでもありというわけではなく、
これに対応したリムである必要はありますが。

DSC02839msn4.jpg
DSC02840msn4.jpg
リムサイドの内側まで テープが効いています。

DSC02841msn4.jpg
DSC02842msn4.jpg
センターずれがありました。
紙1枚程度なら 限界精度が低いセンターゲージを使ったのかもと
思いますが、これはいけません。
しかも これ、吊るしの精度なら仕方が無いのですが
あとから わざわざ触って この結果になっています。

DSC02843msn4.jpg
↑画像の緑のニップルはDTの12mm長さのものですが、
このホイールのニップルは外周側からも回せるため
それが前提なのか 内周側のつかみしろの縦幅が短く
角も 妙に丸くなっています。
なので、ごくごく微細な調整を除き
基本的には 内周側に工具をかけるべきではありません。

DSC02844msn4.jpg
が、内周側の四角の 4つの角のうち
2ヵ所のアルマイトが剥げているという痕跡が散見されました。
これはメーカーでの 組み立て時に付いたものではありません。
また、私が使っている工具では こんな痕は付きません。
「跡」ではなく「痕」と書いたのは
これが 本来無いはずの瑕疵だというのを 強調したいがためです。
ていうか どんな工具使ったら こんな痕が付くのか
教えてほしいくらいです。

DSC02845msn4.jpg
DSC02846msn4.jpg
DSC02847msn4.jpg
この痕、ハブ体の印字から判断されるホイールの左右でいうと
左側のスポークのニップル全てに付いていました。

DSC02851msn4.jpg
DSC02852msn4.jpg
DSC02853msn4.jpg
右側には、無いわけではないですが左側ほど顕著ではありません。
かすかに見当たる箇所を撮っていますが 全く無い箇所もあります。

これについて意味が分からないのは、
冒頭のセンターずれは リムが左側にずれていたということです。
明らかに 片側偏重でニップルを回しているので
これはセンター出しを狙ったものだと思うのですが、
そうだとすると 左側のニップルを締めて
リムを むしろ左側にずらしたということになります。
センター出しを意図しているなら 作業前にセンターゲージを当てたわけで、
それなら 作業後にセンターゲージを当てた場合
どんなに しょーもないゲージであっても
あのずれの量を検知できないわけがありません。
片側偏重で締めたのではなく ゆるめた、としても
話が合いません。

仮に センターずれがほぼ無くて 微細な振れ取りだけで済みそうなら
私も ニップルの内周側をつかんで調整するつもりでした。
ボントレガーのTLRリムストリップは、
一度 取り付けたものを外すと
リムサイドに効いていた部分が ギョーザの皮のようにフリル状になり
再度 リムにきれいに組み付けるのが困難だからです。
また メーカーでは、禁止まではしていないものの
再使用は推奨していません。
お客さんに訊いたところ 現状 チューブドでしか運用しないとのことでしたが。

DSC02848msn4.jpg
リムテープを外しました。
画像の穴はニップルを通すためのリム穴ではなく、
バルブ穴から120°位相離れた2ヵ所にある
バルーン抜きのため(たぶん)の穴です。

DSC02849msn4.jpg
↑もう1ヵ所は これです。
どちらも やたらとデカい長穴ですが、

DSC02850msn4.jpg
通常のリム穴は 真円形状です。

DSC02854msn4.jpg
リムを振るとカサカサ鳴るので、異物を取り出しました。
成型時のバルーンのカスです。まだ あったんかい。

DSC02855msn4.jpg
DSC02856msn4.jpg
片側(右側)偏重の増し締めで 振れ取りとセンター出しをしました。
外周側のつかみしろしか 触っていません。

DSC02858msn4.jpg
先ほども書きましたが、
TLRリムストリップは リムから外すと
一部の端が こうなります。

DSC02890msn4.jpg
波打っていない部分は リムサイド内側に
きれいに はまりますが、

DSC02891msn4.jpg
波打っている部分は こうなります。
DSC02892msn4.jpg
が、たいていは きれいに出来ます。
上の画像、リムテープの汚れから分かりますが
ひとつ前の画像と同じ箇所です。

DSC02860msn4.jpg
つづいて後輪。
こちらはシマノ11S用フリーボディをカンパニョーロ用に交換して、
スターラチェットのパーツを54山のものに交換して欲しいとのことです。

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↑これはバルブ穴の左右のリム穴ですが、

DSC02862msn4.jpg
DSC02863msn4.jpg
どちらのニップルにも 例の痕跡がありました。
後輪は 左右の区別無く そこらじゅうを触っています。

DSC02864msn4.jpg
DSC02865msn4.jpg
意外にも 暫定センターはドンピシャでした。
あとで見たときに 振れがあったので
探せば 紙1枚くらいのセンターずれがある位相はあったでしょうが、
その程度であれば 問題にはしません。前輪のあれは論外です。

DSC02868msn4.jpg
元のスターラチェットのパーツですが、
通常は18山のところ 36山に交換されていました。

DSC02869msn4.jpg
↑54山のラチェットのパーツと、
カンパニョーロ用のローターキットです。
DTでは フリーボディ+右エンドのことを ローターキットと呼んでおり、
フリーボディの規格によって右エンドの寸法を変えているので
セットで交換する必要があります。
そのため、フリーボディのみの販売という形態はありません
(シマノが10Sだった時代にはありましたが)。

DSC02870msn4.jpg
↑54山のパーツです。

DSC02871msn4.jpg
↑おい待てや このカンパニョーロ用のローターキット
右エンドがスルーアクスル用やんけ
あばばっばばばばあっばあああ

DSC02873msn4.jpg
袋にも 12mm径の142mm幅とあります。

DSC02872msn4.jpg
スルーアクスル用の右エンドも、カンパニョーロ用は専用の寸法でした。

これはお客さんからの預かり品なので
私のスカタンではないのですが、困ったことになりました。

DSC02866msn4.jpg
時系列が戻りますが、
シマノ11Sフリーボディの右エンドには、

DSC02867msn4.jpg
11 speed roadという印字があります。
これが シマノ10S用の場合、何も書いていません。

DSC02874msn4.jpg
外して洗浄しました。
この右エンドの長さがシマノ10S用よりも長いので、
ローターキットを シマノ11S用に交換すると
元の状態より リムが反フリー側にずれる形で
ホイールセンターがずれます。
(あと、シマノ純正と たいていのシマノ11Sコンパチブルの
フリーボディに対して 変速調整位置が合わなくもなります)。

そのセンターずれを解消するには
すでに張っている フリー側を増し締めするか
2:1組みを除いて 元々ゆるい反フリー側を
さらに ゆるめるかしないといけません。
しかも トレックでは、
DTのハブのローターキット交換によって生じた
センターずれは わざわざ直すなと公式に言っています。
このホイールは それほど昔のモデルではないですが、
左右同数組みの後輪で反フリー側ラジアル組みを
未だにやるようなクソアホが何を言っとんねんという感じです。
ロヴァールもシマノもそうですが、
ホイール以外では まともなものを作っている(と思われる)のに
ホイール作りとなると 急に知能指数が下がるのが不思議でなりません。

DSC02875msn4.jpg
実は当店に カンパニョーロ用のローターキットの在庫があります。
フリーボディ部分は どちらも同じで、
ローターキットについては お客さんのほうで何とかするということなので
一旦 この右エンドを取り付けてセンター出しをすることにしました。

DSC02876msn4.jpg
カンパニョーロ用の右エンドは、
シマノ10S用と同じく 何も印字がありません。
カンパニョーロは昔からフリーボディがアルミ製で、
当時 シマノほど厚みを薄く作れなかったので
ロックリングのねじ径も小さくなっています。
現行の完組みホイールでは 白いアルマイトの
厚みが薄いアルミのフリーボディを シマノ用でのみ出していますが、
これは出来るようになったのは かなり あとになってからです。
カンパニョーロ用のフリーボディは スプラインに厚みがあるので
右エンドのツバの径は シマノ用よりも小さくなっています。

先ほど、ローターキットのうち
フリーボディの単品販売は無いと書きましたが
左右エンドの単品販売は無くもないです。
一部の完組みホイールのスペアパーツとして
ポン当てエンドだけの単品販売があり、
DTの完組みホイールは 年代やモデルによっては
フリーボディを買わずとも
エンドのみ クイックから スルーアクスルやBOOST規格、
またはその逆に変更できるものがあり、
その中に通常の240ハブなどと同じ寸法のものがあるので
エンドのみの購入は可能な場合があります。

DSC02877msn4.jpg
カンパニョーロ用とシマノ11S用の右エンドを比べると、

DSC02878msn4.jpg
カンパニョーロ用のほうが長いです。
右エンドの長さでいうと
シマノ10S用より長いシマノ11S用よりも
さらに長いわけで、これだけ見ると理屈のうえでは
ローターキットの交換後は リムが反フリー側に寄るはずですが、

DSC02879msn4.jpg
DSC02880msn4.jpg
実際は フリー側に寄ります。
つまり、低テンション側を増し締め出来るので
むしろ ありがたいわけです。
なぜ 右エンドが伸びたのに リムが右側に寄るのかというと、

DSC02882msn4.jpg
カンパニョーロのフリーボディのほうが
エンドがポン当てする位置が内側に深く、
ここの寸法差が エンドのそれより大きいからです。

DSC02883msn4.jpg
DSC02884msn4.jpg
反フリー側を 半周ずつ締めました。
あっさり逆転しました。
フリー側より反フリー側、タンジェント組みよりラジアル組みのほうが
同じニップルの回転量あたりの横移動量が大きいので、
反フリー側ラジアル組みは ちょっと回すと めっちゃ動きます。

DSC02885msn4.jpg
DSC02886msn4.jpg
4分の1周だけ ゆるめました。
紙2枚ほど フリー側に寄っている状態になったので
反フリー側偏重で横振れ取りを追い込みつつ
ごくごくわずか全体的に増し締めることで

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センター出しと振れ取りをしました。

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R-SYS SLRさん  

お客さんから R-SYSSLRをお預かりしました。
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まずは前輪から。
下りで足を止めると異音がするというので
お預かりした理由は後輪にありますが、
前輪も点検をご希望です。

下りで足を止めたときにギュルギュルと鳴るのは
フリーボディ内部の油切れが原因で、
R-SYSに限って 立ちこぎのときにハブ辺りが
バキバキと鳴る場合は スポークを張ってトラコンプリングを替え
そのときに スポークヘッドとの間に固いグリスを噛ませれば
ほとんどの場合は直ります。
今回は前者だけのようです。

DSC02800msn4.jpg
DSC02801msn4.jpg
DSC02802msn4.jpg
DSC02803msn4.jpg
うっすらセンターずれありで、マヴィックの前輪のうち
玉当たり調整用の6穴があるハブの場合
6穴側が左側になるので、それを根拠にして言うと
リムが左側にずれていました。

(R-SYSのカーボンスポークのニップルを締めるのを
「テンションを上げる」というと 厳密には不正確なのですが)
前輪は全般的にテンションが低く、張る必要を感じたので
全てのニップルを 少し増し締めしました。
振れもあり、左右ともにコチョコチョと触っていたら

DSC02809msn4.jpg
DSC02810msn4.jpg
センターずれの量は ほとんど同じか、
むしろ うっすら増えたようにすら見えます。

DSC02811msn4.jpg
ちなみに ずれている向きは同じです。

DSC02812msn4.jpg
DSC02813msn4.jpg
センターを出しました。

DSC02804msn4.jpg
時系列が戻りますが、ベアリングが日本のメーカーの
非接触シール式のものに交換されていました。
マヴィックが、回転が重たくなるのを承知で
基本的に 接触式シールを採用するのは
ベアリングまでのシールが甘い、
または ほぼ無い構造のハブが多いからで、
ベアリングのシールが最終防衛ラインになっているからです。

DSC02805msn4.jpg
トラコンプリングの回り止めのプラスチックの赤色が

DSC02807msn4.jpg
ダストシールのすき間から見える程度には
すき間が大きいです。

DSC02808msn4.jpg
また、左側のシールの6穴は 中が丸見えです。
絶対に(基本的に ではなく絶対に)雨の中を
走らないというのであれば
非接触シールでもいいかと思いますが。

DSC02814msn4.jpg
つづいて後輪。

DSC02815msn4.jpg
DSC02816msn4.jpg
トラコンプリングを抜く前の、
何も触っていない時点での 暫定センターです。

DSC02817msn4.jpg
フリーボディは 油切れになっているのと、汚れも噛んでいました。

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前輪のトラコンプリングは交換しませんでしたが
後輪は交換します。
スポークヘッドとの接触点が すごく凹んでいるように見えますが

DSC02819msn4.jpg
指でぬぐうと こんな感じです。

DSC02820msn4.jpg
FTS-Lフリーボディは ハブ体側に爪があり
フリーボディ側にラチェットの山がある構造ですが、
このラチェットの山が あまりに磨耗すると
それ以外のパーツが新品で 注油をしっかりしていても
フリーボディに偏芯方向のガタを生じます。
上の画像は 今回のR-SYSのものですが
要交換というほど山が減っていないので 交換はしませんでした。

DSC02821msn4.jpg
これは 当店にある「これくらい減ったら間違いなく要交換」
という参考にしているフリーボディです。
ラチェットの山が減っているのと、
フリーボディ内部が汚れて 細かい砂を噛んだ場合
ハブ体と黄色いデルリンっぽい内側の部分が擦ることで
ハブ体側に削り跡が付きますが、
このフリーボディは デルリン側にも傷があります。

DSC02822msn4.jpg
↑ちなみに新品

DSC02824msn4.jpg
ハブ体側のパーツを全て洗浄しました。
爪よりも内側の部分が銀色の切削痕のようになっているのは
元からではなく、先ほど書いたデルリンとの
間接的接触によるものです。

DSC02825msn4.jpg
DSC02826msn4.jpg
センター出しですが、元の量くらい ずれていても
反フリー側を ちょっとゆるめれば簡単に出せます。
あと どうでもいいことですが
「かんたん」の変換候補の一番上が「邯鄲」でした。

が、それは嫌なので フリー側 増し締め偏重で
振れ取りもしつつ、横振れがひと通り取れた状態が
上の画像です。
これ以上 フリー側を張るのは厳しいので

DSC02827msn4.jpg
DSC02828msn4.jpg
ごくごくわずか反フリー側をゆるめて センター出しをしました。
上の画像の時点では トラコンプリングも圧入しています。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール5号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の前輪を組みました。

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エボライトハブ 20H CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

category: のむラボホイール

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LEWの32mm高リムで後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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LEW製の32mm高リムで後輪を組みました。

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エボライトハブ 24H 黒半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

DSC02832amx14.jpg
DSC02833amx14.jpg
話は変わりますが、
これは レイノルズの32(サーティーツー)のステッカーです。

DSC02834amx14.jpg
↑スワールリップジェネレーターとありますが、特許が絡んでいるのか
今回の32mm高リムには スワールリップ加工がありません。
レイノルズがサーティーツーを廃版にしたので
注文が無くなったことから、LEWが小遣い稼ぎに
レイノルズの特許部分を抜いて売ったのが
今回のリムと同じ32mm高リム(複数のブランドを確認)、
ということになっていますが
後期生産型はスワールリップが付いているものもあったりします。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

LEWの32mm高リムで前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから、LEW製の32mm高
チューブラーリムをお預かりしました。

DSC02793amx14.jpg
タイヤ張り面に埋め込まれている シリアルナンバーのラベルも
HZ始まりで、のむラボホイール6号のリムと同じものです。

DSC02795amx14.jpg
リムにブランドロゴが貼ってありますが、
知らないと読めない感じです。

DSC02796amx14.jpg
バルブ穴付近にあるT32というのは
チューブラー32mm高という意味だと思われます。
ブレーキゾーンにカーボンの網模様が無いので
のむラボホイール6号の初期型と同じリムですね。

DSC02797amx14.jpg
組めました。

DSC02798amx14.jpg
エボライトハブ 20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

category: のむラボ日記

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M50リムで後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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ENVEのM50リムで後輪を組みました。

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クリスキングR45Dハブ 28H 黒半コンペヨンロクJIS組みです。
結線は あとでやります。

このリムの前身にあたる 2008~2014年まで出ていた
フックドリムの「XC」は
26/27.5/29インチのサイズ展開で
それぞれの公称重量が
344/364/382gです。

その次の世代で2014~2017年に出ていた
フックレスリム「M50」では
26インチが廃版となり 27.5インチと29インチの2サイズ展開で
それぞれの公称重量が340gと360gとなっています。

その次、現行品の「M5」リムは内幅25mm仕様のみなので
厳密に「M525」リムと表記しなくてもいいかもしれませんが
27.5インチと29インチの それぞれ公称重量が
341gと359gとなっています。
M50と ほぼ同重量ですが、ワイドリム化していることを考えると
ハイト/ウェイトレシオならぬ ウィドゥス/ウェイトレシオでいうと
軽量化と言えるかもしれません。

M50リムの実測重量を量っていたとして、
それが個人的に「響く」情報だった、助かった、知りたかったという人は
あまり多くないと思われます。
記事としてのバリューが おそらく高くないとも言えます。
廃版品で 当時 出回った数も ロードのリムほど多くはなく、
今さら このリムを入手をしようという人も あまりいないでしょう。
量っていたとして、と書きましたが もちろん量っています。
そして もちろん教える気はありません。
↑うわこいつかんじわるい













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オ待タセシマシタ!コチラノ画像ヲ ゴ覧クダサイ!

DSC02760amx14.jpg
ふろんとニ使ッタ りむデス!

DSC02724msn4.jpg
りやニ使ッタ りむデス!
↑やーめーろー!

category: のむラボ日記

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ボーラWTOさんさんさん  

お客さんから ボーラWTO33の後輪をお預かりしました。
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スポークを1本曲げてしまったとのことです。

DSC02774amx14.jpg
↑真ん中のこやつ
これでも、テンションを抜いて分かりやすくしています。

DSC02780amx14.jpg
DSC02781amx14.jpg
直しました。

DSC02775amx14.jpg
↑交換したスポーク(画像上)と 新品のスポーク(同下)

DSC02776amx14.jpg
あるところから クキッと曲がってました。

DSC02782amx14.jpg
DSC02783amx14.jpg
暫定センターを見ておらず、交換したスポークのニップル以外は
微細な振れ取りで触っただけで、
作業後に初めてセンターゲージを当てましたが
その時点で センタードンピシャでした。
おそらく元の状態(スポークを曲げてしまった1秒前の状態)から
センタードンピシャだったと思われます。

category: のむラボ日記

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AL22Wリムで前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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AL22Wリムで前輪を組みました。

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エボライトハブ 20H CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

DSC02779amx14.jpg
チューブレスタイヤで運用しないとは思いますが、
リムテープはチューブレス用のテープタイプのものを貼っています。

category: のむラボ日記

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ENVEのリム幅とタイヤ幅との関係について  

いま、ENVEの一世代前のMTB用リムの
M50で前後輪を組んでいる最中ですが、
これに関して調べたことについて。
DSC02732amx14.jpg
まず、ENVEには フックドリムとフックレスリムがあります。
このうちフックドリムの内幅について、
ENVEは(というか一般的にも そうですが)
ビードフックが内側に曲がった先端間の幅になります。
リムテープを張る(貼る)部分の幅ではありません。
なので、極端な例外を除けば 外幅が同じリムであった場合、
フックドリムのほうが 数値的には小さい内幅になります。

M50リム(内部的な品番は29A)は、
リム高/内幅/外幅の実測値が
28.7/20.9/27.3(mm)であるところ 公称値は
28/21/27(mm)となっていますが、
全てのリムの実測データがあるわけではないので
以下 ENVEのリムの寸法については
全て公称値のほうで書き出します。

また、白板ではフックドリムの内幅は青字
フックレスリムの内幅は赤字で書きます。

DSC02733amx14.jpg
現行のロード用のSESシリーズの非チューブラーリムのうち、
2.2と3.4と7.8の内幅を書き出しました。
フックドリムなので青字です。
先に これらを抜き出したのは
これらは設計上 新しいモデルで、
少し前のSESは同じセットの前後リムで
リム幅を変えるという凝った仕様になっていました。
ストレッチバンドタイプのリムテープが付属している場合、
その幅も1mmだけ変えるという こだわりようでした。

DSC02734amx14.jpg
で、現状 前後でリム幅を変えている
4.5と5.6の内幅も書き出しました。
これらのリム、内幅が最大で4mmも違うわけですが
ENVEの提唱するところの
「空力的に最も最適なタイヤ幅」というのが

DSC02735amx14.jpg
なんと 全て25Cとなっています。
リムの内幅に合わせて 細かく変えてはいません。

DSC02736amx14.jpg
2.2を3.4を比較すると、内幅は 2.5mmも違いますが
外幅は わずか0.5mm違いです。
2.2はビードフックの部分が分厚いということです。
なので タイヤを装着したときの外形は
内幅の違いほどには現れない、という可能性はありますが。

DSC02737amx14.jpg
ディスクロード用のフックレスリム仕様の
SES ARシリーズの内幅です。
フックレスリムなので数値的に大きくなるというのもありますが
内幅は どちらも25mmです。
この内幅に対するタイヤ幅についての記述ですが、
メーカーの本国サイトでは取り付け可能タイヤサイズが27~31C、
日本の問屋さんのサイトでは
空力的に最適な幅は28Cとあります。

DSC02738amx14.jpg
つづいて、現行のMTB用リムについて。
私の勝手な分類ですが この記事中では第3世代としておきます。
Mのあとの数字が1桁ですが、
モデルによっては同じ数字に対して複数のリム幅があるので
M+モデル数字のあとに リム幅(mm)の2桁の数字を 足した
3桁で表記する場合もあるので
それに倣って 全て書き出すと

DSC02739amx14.jpg
こうなります。
ひとつ前の画像にあった ファットリムのM6FATは
この画像ではM685となります。
M6リムの内幅85mmモデルという意味です。

DSC02740amx14.jpg
それぞれのリムの推奨タイヤサイズを書き出しました。
上の表、M635の2.8~2.8とあるのは誤りです。
正しくは2.5~2.8です。

SES(スマートエンヴィシステム)では
スマート氏による タイヤ装着時の空力特性を基にした
設計がなされていますが、MTBのリムは そういうのはありません。
ここで注目したいのは、リムの内幅が同じであれば
推奨タイヤサイズも同じだということです。

また、M525リムについては 2.1~2.4インチというのを
ミリ換算すると53~61mmくらいになりますが、
内幅25mmのフックレスリムといえば
先ほどのSES3.4ARやSES4.5ARと同じなわけで、
これらでは取り付け可能タイヤサイズが27~31Cとなっていました。
あれ?今さっき書いた「リム幅が同じなら推奨タイヤサイズが同じ」
というのと矛盾してねえか?

もしかしたら、フックレスフランクの高さなどの設計が違っていて
ロードとMTBでは同じリム内幅に対応する
タイヤサイズが違うということがあるのかもしれません。
また、ロード用のリムは 限界空気圧がMTB用リムより
高くなるように明確に強度を変えている可能性はあります
(リム高の違いを勘案しても ロード用のリムのほうが重い傾向がある)。

DSC02741amx14.jpg
つづいてMTBリムの第2世代です。
これらはMのあとに2桁の数字が付き、
数字が大きくなるほど 想定しているカテゴリーが
XC寄りからDH寄りになるのは第3世代も同じですが
末尾にHV(ヘビー)が付くと強度重視の仕様ということで
リム幅が広くなり 重量も重たくなっています。

DSC02742amx14.jpg
リムの内幅を書き出しました。
推奨タイヤサイズについては
本国サイトのアーカイブには記載が無かったのですが、
最も細いM50でも 2インチ前後のタイヤの取り付けは可能なはずです。
MTB用のリムなので。
第3世代のリムと比べると、M90とM525の内幅が同じという
とんでもないことになっています。

DSC05790amx12.jpg
↑これはSES4.5ARですが、平面的なハンプを設けてあります。
これについては第3世代のMTBリムも同様です。

DSC02768amx14.jpg
DSC02767amx14.jpg
これが第2世代のM50リムでは、
タイヤのビード逃がしの凹みはあるものの
ハンプは ありません。
また、フランク(flank/側面)の高さは かなり高めです。
フランクが低いリムについては(→こちら

DSC02743amx14.jpg
最後に、ENVEの第1世代のMTBリムについて。
クロスカントリー用のXC、オールマウンテン用のAM、
ダウンヒル用のDHという シンプルなモデル名での
3モデル展開で

DSC02744amx14.jpg
リム内幅は こうなっています。
ちなみに いずれもフックドリムです。
これらのリムが出ていた期間は
XCが2008~2014年、AMとDHが2008年~2013年で、
XCとAMのみ2012年モデル以降は
チューブレス対応リムになりました。
さらに、XCには なんとチューブラーリム仕様もあり
タイヤはTUFOやチャレンジから出ていました。

ここまでで何が言いたいのかというと、
ENVEが あるリムに対して適応タイヤ幅を決める根拠は
リム内幅というよりは むしろリムに想定させている
役割によってではないのか、ということです。
これを見る限り 10年ちょっと前のDHリムの幅が
現行モデルのXCリムやディスクロードリムの幅になってますので
(XCとディスクロードが同じ幅というのも おかしいのですが)。

DSC02769amx14.jpg
これがDTの(少なくともアルミの)リムでは、
内幅によってのみ 適応タイヤサイズと限界空気圧が定まっています。
上の画像はXR331リムですが、
名目上 MTBのリムだから 細いタイヤが付かないとか
高圧に耐えられないとかいうことはありません。
このリムはロード用のRR411シリーズより
リム幅が内外とも ほんのわずかに広いくらいで、
最近の28Cタイヤの取り付けを想定しているような
ロードのリムより むしろ幅が狭いくらいです。

適応サイズの下限の25Cタイヤを取り付けるとして
チューブドであれば 上の表にもあるように8.5気圧まで、

DSC02770amx14.jpg
こちらはチューブレスのときの表ですが
7気圧までOKとなっています。

これらの指示については
もちろん メーカーの言う通りにはするのですが、
同じメーカーかつ同世代の
平面ハンプありのフックレス内幅25mmリムで
SES ARシリーズだと27~31C、
第3世代のMTBリムだと53~61Cに適応、
というのは ちょっとおかしい気はします。


あと最近のロードバイクのクリンチャータイヤ、
適切なタイヤサイズとやらで ちょっと引っ張りタイヤ気味の
外形であることが多いですが(とくに28C)、
新ETRTOだと そういう傾向になるというのも知ったうえで
なお 直感に反する感じ
(本当にナローリム+23Cタイヤより走るんかい的な)
があります。

太いタイヤが(リムとのトータル設計を含めて)
空力的に優利だというなら、ロードバイクよりも
競技中の速度域が高く 空力の要素がはるかに大きく
ホイールの外周部がある程度重たいほうが むしろありがたいはずの
1000mTT(ゼロ発進で1分間の平均速度が60km強)や
アワーレコード(1時間の平均速度が50km強)での世界記録が
28C幅くらいのタイヤ(転がり抵抗も、軽いんやろ?)で
そろそろ達成されてもいい気がするのですが。

category: ホイールの話

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のむラボホイール5号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC02764amx14.jpg
のむラボホイール5号の後輪を組みました。

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エボライトハブ 28H 半コンペヨンロク組みで

DSC02766amx14.jpg
銀スポーク黒ニップル、バルブ穴両側のみ赤ニップルです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

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初代R-SYSさん  

お客さんから 初代R-SYSの前輪をお預かりしました。
DSC02750amx14.jpg
厳密には、前輪のみリコールがあり 交換された後のモデルです。
(スポークのリム側寄りに3本線が入っていることで区別できます)。
分かりやすい横振れが1ヵ所あり、

DSC02748amx14.jpg
DSC02749amx14.jpg
比較的 センターずれが少ないと思われる位相でも
これくらい ずれていました。
横振れは まだいいとして あちこちに縦振れがあります。
R-SYSのカーボンスポークの端にある
接着されたニップルは ねじ山のピッチが荒いので
ほんの少し回しただけで縦にも横にも大きく動きますが、
度重なる振れ取りの蓄積で縦振れが出ているのに
横振れだけしか取っていないような感じです。
このホイールの整備の履歴については知りませんが。

DSC02753amx14.jpg
リム内に異物があったので回収しました。

DSC02754amx14.jpg
メーカーではなく お客さんのほうで貼ってある
このテープの一部が リム内に落ち込んだようです。
テープのかけらでも、リムを振ったときには
砂粒が入ってるかのような 硬質な音がします。

DSC02756amx14.jpg
DSC02757amx14.jpg
振れ取りの前に、全てのニップルを同量 少しずつ締めました。
調整の都合で ゆるめるニップルが多少あっても、
全体としては 確実に 元より張っているのは間違いありません。

縦振れ取りの箇所が多かったので、
振れ取りついでにセンターずれを ほぼ是正しようとか
そういう余裕はありませんでした。
バルブ穴の対岸の位相、リムの継ぎ目の部分のみ
ほんのかすかに リムの輪郭が内側に入ってるのが
検知される以外は 縦振れを追い込み切りました。
そのあとに横振れも取り、ひと通り 振れ取りが終わったのが
上の画像です。
冒頭の元のセンターずれの画像、やや分かりにくいですが
ハブシールに玉当たり調整用の6つ穴がある側(左側)に
リムがずれています。
これが 振れ取りを一通り終えた状態では
センターを乗り越えて 右側にリムがずれました。
相当に そこらじゅうを触りまくる必要があったということです。

DSC02758amx14.jpg
DSC02759amx14.jpg
センターも出しました。
一応、締める方向で。

DSC02751amx14.jpg
お客さんの希望で トラコンプリングも交換していますが、
私は この回り止めの切り欠きの端の部分に
赤いプラスチックのパーツが来るように叩き入れます。
こうすることで スポークヘッドを当てる箇所を
少なくとも あと1度は 新鮮な位置に設定できます。

DSC02752amx14.jpg
↑元のトラコンプリングの位置
切り欠きのだいたい真ん中です。
あと、真の初代R-SYSの場合
切り欠き無しの えんじ色のアルマイトのリングが入っています。

トラコンプリングをセットすると
ホイールセンターが かすかにずれる可能性があります。
前輪は左右ともに入れるので ほぼ狂いませんが・・・。

一応、メーカーでは トラコンプリングが入った状態での
振れ取りを禁止していますが、トラコンプリングを入れたあとの
センター出しで やむなく少し回すことはあります。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール5号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の前輪を組みました。

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エボライトハブ 20H CX-RAYヌポークラジアル組みで

DSC02763amx14.jpg
緑アルミニップルです。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール5号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の前輪を組みました。

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エボライトハブ 20H CX-RAY反ヌポークラジアル組みで

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銀スポーク黒ニップルで
バルブ穴両側のみ赤ニップルです。

category: のむラボホイール

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クソデカレバー(追記あり 再掲)  

FORCEのeタップレバーがデカすぎる。
DSC02684amx14.jpg
つづきはあとでかくかもしれないでよ。


つづき
上の画像、レバーがデカいのは事実ですが
それ以上にハンドルバーのドロップ量が小さいので
余計に そう見えています。

3本ローラーで 180ケイデンスや200ケイデンスを
なるべく長時間 維持するモガキの際に、
ハンドルバー幅が狭ければ狭いほど
維持できる時間が長いことが経験上 分かっています。

狭ければ狭いほど、と書いたのは
ある幅以下になると かえって乗りにくくなる閾値があるとは思いますが
これまで実際に試した範囲(具体的には外~外で440mm~360mm)では
今のところ反例が無いからです。

ズーム(ZOOM)というハンドル・ステム・シートポスト周りの
パーツを出しているブランドがあります。
ステム周りでは 角度を変更できるアジャスタブルステムや
フォークのステアリングコラムの上に被せて
コラム長さを延長できるパーツを出していて、
これはコラムを切りすぎたロードバイクへの
救済措置として使われることは まず無く、
常識的な範囲でのハンドル落差の
フラットバーの街乗りクロスバイクですら
前傾がきついと感じる人が
バーポジションを高くするために使われることがほとんどです。

そのズームのさらに別ブランドに
サトリ(SATORI)というブランドがあり、
そこから プライマリー(PRIMARY)というモデル名の
ジュニアレーサー用のハンドルバーが出ています。
ハンドル幅は センター~センターで
公称360/340/320mmの3サイズ展開で、
今回 そのうちの320mmを買ってみました。
ちなみに この320mmという幅は センター~センターなので
外~外換算だと だいたい340mmくらいです。

いま見たら ア○ゾンでは
フライマリー(FRIMARY)と誤表記されているものが品切れだったり
340mmのみ販売している業者があったりしますが、
320mmはこの記事を書いている現在 問屋さんに在庫が潤沢にあります。
ろくでもないことを思いついたので 私も あと1~2本は買うかもしれませんが
在庫僅少の場合は次回入荷まで待つつもりでした。
のむラボはジュニアレーサーのみんなを応援しています!
だから決して 買い占めるようなマネはしないゾ☆

が、幅が狭いのはいいのですが
実際に仕入れてみたら ドロップ量が少なすぎるので
下ハンドルを持った際の落差が取れそうに無く、それとは別に
シクロクロスに付いているドロップバーを外す用事があったので
3本ローラー専用車では無く シクロクロスのほうに付けてみました。
FORCEのレバーは お客さんのバイクからの外し品で、
撮影用に借りただけです。

DSC02714msn4.jpg
↑実際の取り付け状態
ドロップ量が極端に少ないのが 一見して分かります。

DSC02716msn4.jpg
普段はハンドル下端を こんなに前上がりにはしないのですが、
レバーブラケットを可能な限り 上にセットした状態で
ブラケットの上面が前下がりになったので、ブラケットの水平を
出そうとすると こうなりました。

DSC02715msn4.jpg
アップバーのバーテープ部分は 握りこぶしが入るかどうかくらいです。
もっと内側まで巻くことは可能ですが、
右側にインジケーターがあるので 左右均等にすると こうなりました。

DSC02687msn4.jpg
エクストラムのバーテープは長さが非常に長く、
薄いバーテープを薄めに巻いたうえ
ハンドルバーの幅とドロップも非常に短いので
バーテープがサドルの後端以上に届くほど余りました。
といっても この余りで もう片方を巻けるわけではないのですが。

category: 新手のスタンド使い

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ボーラワン 50 ダークラベル チューブラーさん  

お客さんから ボーラワンの後輪をお預かりしました。
DSC02677msn4.jpg
上の画像でも分かるくらいにスポークが変形しています。

DSC02678msn4.jpg
ひとつ前の記事とは違い
この時点では スポークテンションを抜いていません。
レース中の落車で 他車のブレーキレバーが
中に入って絡んだとのことで、
曲がっているスポークの隣のスポークもダメでした。
隣というのは、同じ側の隣ではなく 隣のリム穴という意味です。

DSC02679msn4.jpg
DSC02680msn4.jpg
直りました。

DSC02729msn4.jpg
↑交換したスポーク

category: のむラボ日記

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レーシングゼロナイトさん  

お客さんから レーシングゼロナイトの後輪をお預かりしました。
DSC02710msn4.jpg
自宅で整備中に 回転している後輪に
工具を突っ込んでしまって スポークが曲がったとのことです。

DSC02711msn4.jpg
↑これはすでにテンションを抜いてあるので
曲がっているのが 顕著に分かります。

DSC02712msn4.jpg
DSC02713msn4.jpg
直りました。

DSC02730msn4.jpg
↑交換したスポーク

category: のむラボ日記

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