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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

のむラボホイール5号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の後輪を組みました。

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エボライトハブ 24H 半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

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303ファイアクレストの後輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから ZIPP303の後輪をお預かりしました。
リムブレーキ用です。
いま使っている後輪よりヌルい気がする(気のせいではない)ので
組み直しを ご希望です。
そのホイールも、ZIPPでは無いですが
あるブランドの完組みホイールを 私が組み直したものです。

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ホイールの実測重量がカタログ重量より重い、
と言っていたので 調べてみました。
公称重量が リムテープありなのか無しなのかは不明ですが、
剥がしたリムテープの重量は 17gでした。
先日のロヴァ―ルのアルピニストCLXのリムテープが
1周巻き(バルブ穴周りのみ2周)で 8gでしたが、
このリムテープは2周巻き(バルブ穴周りのみ3周)だったので
ほぼ倍の重量になっています。

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リムテープ無しの実測重量です。
カタログ重量は842gですが、ZIPPがスラムグループ傘下だからか
公称重量は スラムのXDRフリーボディ装着時の場合となっています。
参考までに、DTの旧スターラチェットのローターキット
(DTでの呼び名で、フリーボディ+右側ポン当てエンドのセット)の
シマノ11S用の公称重量が57g、これがスラムXDRだと46gなので
ZIPPの場合でも だいたい10g前後の差だと考えて
いいのではないでしょうか。
その場合、リムテープ無しが公称重量だとしても
まだ20gほどの差が ありますが。

このホイール、全黒CX-RAYではなく
全黒CXスプリントのヨンヨン組みなので、
半CXスプリントに組み直すのには
反フリー側をCX-RAYの6本組みにするだけなので
ホイールを全バラしする必要はありません。
が、今日もホイー(以下略)。の条件を満たすためという私の都合と
リムの重量を知りたいというお客さんの希望が
全バラしをするうえで合致したので 一旦バラすことになりました。
未知のホイールだと スポーク長さの計算をするのに
リム内径の計測が必要ですが、
今回のリムは 実は未知のリムではありません。

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一応 リム内径を測ったのですが、
リム穴の厚みが違う箇所がありました。
上の画像は リム内径を測る自作のツールですが、
ニップル部分の見え具合が違います。
ニップルが引っ込んでいる穴を 外側から覗くと

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例によって バルーンを噛んでいましたが、
バルーンの厚みは ニップルの出しろを
変えるほどのものではありません。

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↑上の画像は先ほどと違う穴ですが、平均的な出しろの穴です。
下の画像は、先ほどの下の画像と同じ穴です。
ニップルの長さが長いので 差が目立たなくなっていますが、
それでも明確な差があります。
あと、先ほどの画像は どちらも 穴振りの向きと逆側から撮っていますが
上の2枚の画像は穴振りの向き側から撮っているので
リム穴の輪郭が見えています。

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↑バラしたニップルと ニップルワッシャー
4個ずつ×6とか、6個ずつ×4に まとめたりすると
数が足りているかどうか 視覚的に分かりやすいです。
今回は4個ずつにしました。
20Hや32Hの場合でも 4個ずつが通用するからというのもありますが、
24Hのときは6個ずつにすることもあります。

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ニップルですが、外周側から回せる六角の部分の縦幅が浅く
サイズが合っている工具(ZIPPの純正を含めて3種類以上持っている)を
かけても かかりが浅くてナメそうになります。
工具のフチの部分が ワッシャーの丸みにかかっているのかもしれません。
ニップルを見る限り メーカーでは
外側をつかんでホイールを組んでいるようですが、
このニップルは内側の四角のつかみしろが
しっかりしている(縦幅が長く、角が丸くない)ので
組み直しのほとんどは内側をつかんで やりました。

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ニップルワッシャーは サピムの新Bでしたが、
ひとつだけ 斜めになった状態で
テンションをかけてしまったワッシャーがあったので
(上の画像 一番下)交換しています。

このワッシャー、仮組みのやり方にも よるでしょうが
長尺方向をリムの前後方向に合わせずに
ニップルを締め込むのは かえって難しいと思います。
メーカー内製のホイールでは しくじっている数が
ホイール1本に付き1個未満
(ひとつも しくじっていないホイールが わりと当たり前)
といったところですが、
ショップの手組みホイールで ばかすか間違えているものを
たまに見かけることがあります。
ZIPP先生の見本(→こちら
クソアホの例(→こちら

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組めました。

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反フリー側をCXスプリントの4本組みから
CX-RAYの6本組みに変えました。

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元のZIPPの表記があるリムテープが
貼られていたときから 盛り上がっているのが
分かる状態でしたが、
リムの外周側に 接着剤のような硬質な材質のものが
ところどころ盛られています。
検品の段階で、何らかの理由(鬆(す)を埋めるため?)に基づいて
目視+手作業で 歯磨き粉の容器のようなものから
ムチュ~ッと エポキシ系の接着剤を塗りつけているさまが
想像されます。実際のところは どうなのか知りませんが。

今回、お客さんの希望で リム重量を量ったわけですが、
カンチガイしないでほしいのは それを知る資格があるのは
本来 ホイールのオーナーだけということです。
教えてやることも もちろん可能ですが、
教えてやるとは言っていません。
↑うわこいつかんじわるい














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オ待タセシマシタ!

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コチラノ画像ヲ ゴ覧クダサイ!
↑やーめーろー!

category: のむラボ日記

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FH-MT400-Bハブの後輪を修理しました  

お客さんから シマノのMT400ハブと
WTBのリムで組まれた後輪をお預かりしました。
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修理に必要なパーツが入ってこなかったので
10ヵ月くらい預かっていました。

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ハブはFH-MT400-Bで 末尾にBが付くので
BOOST規格のハブです。

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リムはWTBの
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ST i30というリムで、32H 14番プレーンロクロク組みです。

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スポークヘッドの刻印は 五弁の花びらのようなマークで、
台湾の「HT’s」または「Hsing Ta Industrial」という
メーカー製のスポークですが、
ここはスポーク屋さんというよりは ペダル屋さんです。
「HTI pedal」で検索すると HTとロゴが入ったペダルが出てきます。
「HTI spoke」で検索すると、スポークヘッドの刻印は
Sの字を象ったようなものになっていますが
上の画像の刻印のメーカーと同じものです。
このスポークは安いものではありますが
国内では かえって入手困難なので、
このホイールは ENVEやパワータップなどでもある
メーカー内製のホイールなのかもしれません。

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チェーンをスプロケットの内側に落としたので
要交換と判断されるなら 交換してほしいとのことです。
ヌポーク全てと 反ヌポークの一部で 塗装が剥げていますが、
激しく ささくれたり 明確に変形しているものは少なく、
結果として3本だけ交換しています。
DTの黒チャンピオンを使いました。

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ニップルは とくに合理的な理由もなく
ロングニップルですが、これはそのまま使い回します。

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スタンズのチューブレステープが貼ってありましたが、
この広い幅のものは 当店で在庫していません。
取り寄せは可能ですが、剥がさざるを得ない事態にならない限り
剥がしたくないので そのままで作業をしました。

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スポーク交換の件はいいとして、
フリーボディにガタがあるとのことです。
お客さんいわく チェーン落ちのダメージと
関係あるかも、とのことですが
チェーン落ちが起きたことは事実、
フリーボディに かすかなガタがあるのも事実ですが
因果関係は無いと思います。
シマノのフリーボディは 内部にラチェットの爪と
バラ玉のベアリングが入っており、
ベアリング球はリテーナーではないので
ボールレースに対して玉1個ぶん弱の すき間があり、
経年使用でグリスが抜けてくると
シャンシャンと音が鳴るようになります。
そのことと、めったに見れないHGフリーボディの中身については
(→こちら)をどうぞ。

内部パーツの音鳴りとは また別に、
HGフリーボディは ハブ軸に対して偏芯するような
必要ガタがあるのも事実です。
とくに 経年使用したシマノホイールで、
後輪を地面から浮かせて空転させたときに
スプロケット(が付いたフリーボディ)が
うわんうわんと偏芯してコマが回ってる感じに動くのを
見たことがある人は多いと思います。
あの偏芯ガタは元からゼロではなく、
調整や注油で改善するものでもありません。

ハブ体やハブシャフトに対する フリーボディのガタが
大きいときに考えられる原因として、
内部パーツの摩耗やグリス抜け または
フリーボディを固定する中空ボルトの締め付けが
ゆるんでいることが考えられます。
今回の件では 後者でないことは確実なので
それほど高いパーツでもないことから
フリーボディを交換することになりました。
が、当初 1ヵ月くらいの納期となっていたパーツが
延期に延期を重ねて入荷したのが10ヵ月後となりました。

そういえば2021年の1月10日に注文した
FC-6800のアウターチェーンリングですが、
現在の予定は2022年の8月24日となっています。
もう15回以上は延期しています。
このチェーンリングのお客さんは
3月いっぱいで 日本から外国に引っ越されるので、
お渡しできないのは確実となりました。
入荷した際には注文日と納品日を書いたメモとともに
額に入れて飾ろうと思っているので キャンセルはしません。

で、このフリーボディ、締め付けトルクが
150N・mとなっているとのことです。
これは ふつーに考えれば ありえない数値です。
私が ぱっと思いつく限りでの
自転車のパーツで最大の締め付けトルクの指定は
カンパニョーロのウルトラトルククランクの
左右シャフトの締め付けボルトの42N・mです。

で、そんなことがありえるのかどうか調べてみました。
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まずはシマノの説明書から クイック仕様のハブの場合について。
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10mmアーレンキーで中空ボルトを回す構造となっており、
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指定トルクは 35~50N・mです。

これがスルーアクスル仕様のハブになると、
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中空ボルトは15mmアーレンキーで回すようになっています。
ハブシャフトに 12mmスルーアクスルシャフトを通すので
それ以上の径になるのは 当然ですが。

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指定トルクは、信じがたいことですが本当に150N・mでした。

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で、L字型のアーレンキーの手回しで
ゆるめ締めできるようなトルクでは無いからか
アーレンキーをバイスでつかんで
ホイールを持って回せという指示があります。
私が使っているトルクレンチは
東日(トーニチ)の わりとお高めのやつですが、
それを バイスで はさむようなマネはできません。
ゆるめるときだけの指示かと思っていたら、
図では ゆるめる方向をy、締める方向をzとして
バイス上の作業でのzの方向も載せているので
締めるときも この方法でやれということになります。
ゆるめる際には、とにかく ゆるめばいいので
元の締め付けトルクが いくらだったかはどーでもいいです。
が、締めるほうは指定されているので
このフリーボディ、外すより「ちゃんと」締めるほうが難しいです。

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ハブシャフトを抜きました。ベアリングのグリスは
フィニッシュラインのテフロングリスとおぼしきものが
入っていました。あと、ダストシールを失くしています。
新しいフリーボディに付いてくるので
もう 別に問題では無いですが。

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15mmアーレンキーは、市販品でも存在しますが
シマノの工具を買うのが手っ取り早く
価格もべらぼうに高くは無かったので そっちにしました。

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バキっと ゆるみの初動を過ぎたので、
工具のL字の長尺側を入れて スルスルとゆるめているところです。
ゆるめるのに 最終的にはバイスを使いませんでした。
厳密には、シマノの指示する方法では全くゆるみませんでした。
このことから、先ほども書いたように フリーボディのガタについて
固定ボルトのゆるみで無いことは 確実になりました。

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外しました。ねじ径は24mmです。
外したフリーボディ単体を振ると、シャンシャンと音が鳴ります。
また、フリーボディのスプライン部分とボルトのねじ山部分を
それぞれ持って グジグジと力をかけると、
新品の同じものよりガタが大きいことも 確認できました。

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これは時系列が戻って ハブシャフトを抜く前の暫定センターです。
リムが反フリー側に ずれていますが、そこそこ横振れもあるので
探せば「そこだけセンタードンピシャ」という位相もあるかもしれません。
ただ、全体の傾向として反フリー側にリムが寄っているのは確かです。

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フリーボディ交換後に スポークを3本交換し、
フリー側の増し締め偏重で横振れ取りを
というか縦も振れてたわクソがひと通り終えて
センターが出てれば御の字という時点での状態です。
まだ紙1枚ほど 反フリー側にずれています。
うーん惜しい。

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センターを出しました。

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直りました。

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↑交換したスポーク

category: のむラボ日記

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のむラボホイール5号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の後輪を組みました。

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エボライトハブ 24H 半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

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カンパニョーロ11Sスプロケットのスペーサーの仕様変更について  

カンパニョーロの11Sスプロケットのスペーサーですが、
2.2mm厚の円形スペーサー「2-CS-612」と
2.3mm厚の五角形スペーサー「2-CS-712」の
2種類があります。いや、ありました(過去形)。
品番の初めの「2-」は 2個で1セットという販売単位を意味していますが、
最近のスペアパーツでは この販売単位の数字を
品番に入れない傾向があり、
昔からあるパーツと混在しています。
たとえば、CULTのワンのパーツの品番は「4-HB-HY024」で
4個入り ハブ ハイペロンの024という意味ですが、
これが小径化したフロントハブ用のCULTのワンでは
「HB-BO024」となっています。
ハブ ボーラの024という意味で、
ボーラになっているのは 初出がボーラウルトラ用としてだからですが、
頭に「4-」が付いていなくとも 4個入りでの販売単位なのは同様です。

スペーサーに話を戻しますが、「CS」はカセットスプロケットを意味します。
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2.2mm円形スペーサーの 2-CS-612です。
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↑こんなやつ
これも 2-CS-712も、もしゃもしゃになって割れることがあります。
私物でも例があるので 常備を努めるスペアパーツとしていますが、
先日 2-CS-612を注文したところ
廃版となっていて代替品の「CS-022」が送られてきました。
これは6個セットでの販売単位ですが、最近のパーツなので
「6-CS-022」という表記ではありません。

この、スペーサーが もしゃもしゃになって割れる事例ですが
カンパニョーロにジャパンいち詳しい問屋さんに訊いたところ
とくに頻発する事例としては把握していないとのことでした。
私物も含めて 私が知る限りでも そこそこの頻度で見かけるわけですが
知らないなどと おっしゃりやがります。
新シャフトだいばくはつ みたいにキャッチーな呼び名を付けて
ここで晒してやろうかと言ったら 是非やめてくれと言われました。
呼び名は ともかく 晒しますが。
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これは記事のネタ用に お客さんから もらったものです。

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↑いきなり こうなるわけではありませんが、
こういう壊れ方をするのは事実です。
円周状にささくれるようなクラックが入る程度であれば
よく見かけます。
スプロケットのロックリングが締まっていれば、
ポロポロと落ちることはありません。
スプロケットの交換時などに気付くことになります。

こうなる原因として、ロックリングの締め過ぎ説や
チェーンオイルに侵された説などがありますが、
私は こうなる傾向にあることを知っているので
ロックリングを過度に締めたりはしません。
そもそもプラスチックなので 経年で加水分解することは
避けられないだけなのかも知れませんが、
シマノの廉価モデルのスプロケットの同じようなスペーサーで
こうなっているのを見たことが無いので
カンパニョーロ特有の現象と言っていいです。

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↑はじめは こんな感じで ささくれが発生します。

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で、代替品のCS-022ですが、

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かつての9Sスプロケットのようにアルミ製に変わっていました。
これに仕様変更されたのは
12Sのコンポーネントに切り替わってからです。
つまり、カンパニョーロは現行品でもないコンポパーツの
スペアパーツを仕様変更したということになりますが、
これは かなり異例なことです。
よほど後ろめたいことがあったか、本国には破損事例の報告が
多く届いていたのかもしれません。
不思議なことに、このCS-022の4箱は
本国からの取り寄せではなく
日本の問屋さんが在庫していて 即納されました。
事例として把握していないとか言うわりには
在庫を潤沢に持っていたいうことです。
これ以上 追及はしませんが。

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2-CS-712も 常備を努めています。

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↑こやつ
これは ささくれ状に割れるというより、
どこか1ヵ所を ニッパーで切ったような割れ方になることが多いです。
2ヵ所以上が切れている場合、スプロケットを交換するときに
ポロっと落ちることも よくあります。
タイムリーな話ですが 今日も1個売れました。
こちらのスペーサーは 削り出しで作るのが手間なのか、
アルミ製には(今のところ)なっていません。

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あるお客さんが使っているホイールのスペーサーが
完全に砕け散っていないものの
もしゃもしゃに割れ始めていたので、
当店で預かっている同じお客さんのボーラの後輪に付いている
スプロケットから 部品取りとしてスペーサーを抜いたのが
上の画像です。

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カンパニョーロ11Sのスプロケットは、
グレード外グレードの最廉価のものを除いた
スーパーレコード・レコード・コーラスでは
まず ローギヤ3枚のカタマリをフリーボディに通します。
次に2.2mm厚の円形スペーサーのCS-612を通し、
次に また3枚のカタマリのギヤを通します。
というのが 上の画像の状態です。

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この次に通すのが2.3mm厚の
五角形スペーサーのCS-712で、
これ以降は1枚歯とCS-612を交互に通していきます。


摩耗した11Sスプロケットを捨てるときは、
割れていなければスペーサーを取っておけば
役に立つことがあります。
実際、私が貯めておいた中古のスペーサーも
知り合いが割れて困っているときに
譲ったりした結果、いま 手元に1枚も残っていません。

CS-612の代替品のCS-022については
壊れることが無いと思いますので、
割れ事例で困ったことがある人は
必要分の確保をオススメします。
ローギヤの歯数に関わらず
11Tトップの構成なら3枚、
12Tトップの構成なら4枚 入っています。
メーカーからの販売単位は6枚セットですが、
当店では1枚からの単品売りをしています。

あ、そうだ、この事例
もしゃもしゃスペーサーくんとかどうでしょうか。

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のむラボホイール5号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の前輪を組みました。
画像手前のものが それで、
奥にあるのは 一昨日組んだ全く同じ構成のものです。

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エボライトハブ 20H CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

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レーシング1さん  

お客さんから レーシング1の後輪をお預かりしました。
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銀スポークのモデルですが、
このスポークは 初代シャマルウルトラの金スポークや
2代目シャマルウルトラのチタングレースポークなどと同じく
「他のホイールで採用されていない固有の仕様」となります。

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チェーンをスプロケットより内側に落として
外側のヤマアラシさん方向のスポーク7本すべてに
傷や変形があるということで、修理をご希望です。
チェーンを落とした おそらく1撃目と2撃目のスポークは
変形があるので分かりますが、
8撃目以降にループして 1周以上にガガガガガガガガッと
チェーンを巻き込んだようです。

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7本すべての交換を要すると判断しました。

DSC06949amx14.jpg
スポークヘッドの刻印は「IIII(縦4本)」です。
黒や赤だと よく使うスペアスポークではありますが、
銀スポークの在庫は・・・7本以上ありました。

DSC06950amx14.jpg
直りました。
縦振れから出し直す形になったので、
スポーク交換と言いながら 作業内容はホイール組みに近いです。
固着予備軍のニップルも多かったので
(でもスポークは1本たりとも ねじれの永久変形を起こしてないけどな!)、
新品の材料からホイールを 新規で組むのと
作業時間は同じくらいかもしれません。

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一旦外したスポークに目印のテープを貼っていますが、
ヤマアラシさん方向の7本とは別に
反ヤマアラシさん方向の2本も 一旦外しています。

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内側の2本は チェーンの噛み込み痕は無いものの
かすかに変形していたのですが、
一旦外してバイスにかけて 曲げ直して使い回しました。
めったに しないことではありますが
交換するにはパーツ代を考えると大げさ、
かと言って そのままというのも・・・という感じだったので。

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↑交換したスポーク

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レーシングゼロナイトさん  

表題は記事の内容と関係ありません。
ウソではありませんが。
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レーシングゼロナイトの後輪の点検をしました。
後ろに ぼんやりとグレーアルマイトのリムが写っています。

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それはともかく、スプロケットのロックリングを
オーバートルクで締めると こうなるらしいっすよ。

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のむラボホイール5号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の前輪を組みました。

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エボライトハブ 20H CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

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中華カーボンリムで前後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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中華カーボンチューブラーリムで前後輪を組みました。
フロントリムは25mm高、リヤリムは38mm高です。

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前輪は なんか銀色のハブ20H CX-RAY反ヌポークラジアル組み、
後輪は FH-9000 24H全チャンピヨンロク組みです。
結線は するかどうか知りません。
オチョコが大きいホイールなのに
左右異径組みにしなかったのは 私の意向ではありません。

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アルピニストCLXの後輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
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前輪につづいて アルピニストの後輪も組み直します。

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16+8Hの24Hリムですが、穴振りがありました。
上の画像のリムは 下側がフリー側で
画像左から、右・右・左の穴振りですが
右は穴振り無しなので 真ん中・真ん中・左といった感じです。

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↑フリー側の穴
右振りはしていなくて リムの稜線の中央

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↑反フリー側の穴
リムの稜線から 左側に振っている
・・・これが無ければ Tniのレボディスクハブで
12+12の24Hとして 組み直そうと思っていました。

この程度の穴振りであれば
無視して 左右同数組みを強行できますが、
仮にやったとすると ハブを使い回して組み直すよりも
走るホイールを組む自信はあります。
あと、もし そうしたとすると
DTのフリーボディは シマノ純正のフリーボディより
スプロケット全体が外側になるので
他のロヴァールの後輪と入れ替えた場合
変速調整を要することになるかもしれませんが。

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フリーボディは ラチェットEXPのものでしたが、
中身も ラチェットEXPでした。

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組めました。

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こっちから撮ると分かりにくいですが
反フリー側を 黒CXスプリントストレートにしています。

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組み直し前の後輪の実測重量です。
リムテープは すでに剥がしてしまったので

DSC06959msn4.jpg
別に量ります。
先日のCLX50から アルピニストCLXの前輪まで
純正のリムテープは一貫して8gでしたが、
今回のリムテープは画像では 8gですが
ときどき9gに振れるので「9g寄りの8g」なのでは、
と思い 目量0.1gの秤で量りなおしたところ
8.2gでした。

アルピニストの前輪のときに
メーカーサイトに重量が2つ載っている、と書きましたが
これが後輪では
重量:約686グラム(リア)、約1248グラム(ホイールセット)
重量:686g
となっており 重量が同じです。
これはメーカーサイトでの話で、オンラインショップのサイトでは
後者の重量だけが載っています。
前輪の公称重量は
重量:約532グラム(フロント)、約1248グラム(ホイールセット)
重量:562g
となっているわけですが
532gと686gを合わせると1218gにしかならないので
前輪の重量は562gが公式で 532gは誤植、というのが真相でした。
ひとつ前の記事には「次の記事で訂正あり」と入れておきます。

アルピニストCLXの
8gのリムテープ抜きの実測重量と 公称重量をまとめると
実測重量 551+682=1233g
公称重量 562+686=1248g
となります。

リムの実測重量ですが、前後とも同じくらいで
CLX50などと同じく 個体差が少ない傾向を感じます。
アルピニストCLXに関しては サンプルがたった2本だけですが。
えっ?具体的な重量を教えろだと?
そんなんタダで教えてくれるような優良サイトがあるわけないやろ
なに寝言ほざいとんねん。
寒さ厳しい折 風邪ひかんように暖かくして寝ろや。
↑うわなにこいつかんじわるっ!










DSC06969msn4.jpg
オ待タセシマシタ!思想警察カラ逃亡中デス!
コチラノ画像ヲ ゴ覧クダサイ!

DSC06940amx14.jpg
ふろんとりむデス!
DSC06961msn4.jpg
りやりむデス!
当然デスガ りむ穴ノ 間隔ガ 違イマスネ!
↑やーめーろー!

category: のむラボ日記

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アルピニストCLXの前輪を組み直しました  

表題の件の前に。
DSC06523amx14.jpg
リムテープありのCLX50の後輪の実測重量です。
メーカーの公称値は リムテープありなのか
無しなのかは不明ですが、770gとなっています。

DSC06524amx14.jpg
↑リムテープの重量です。

DSC06525amx14.jpg
↑後輪をバラしました。
この画像だけは 以前の記事に同じものがあります。
ハブだけを見ると リムブレーキ用かディスクブレーキ用か
一見 分かりませんが、リムのロゴの位置から
ブレーキゾーンが無いのは明白なので
この後輪はディスクブレーキ用です。

DSC06527amx14.jpg
↑リム重量です。

アルピニストCLXですが、
リム重量が相当に軽いことは明らかですが
バラさずとも CLX50とのリムの重量差、
スポークの長さの違いから概算されるスポークの重量差から
かなり正確な リム単体の重量をすっぱ抜けるので
そのうちやろうと思っていました
(ちなみに、ロヴァ―ルはスペアスポークの長さを公表していません)。
が、それをする必要が無くなりました。
現物をバラす機会を得たからです。

というわけで 今日もホイー(以下略)。
DSC06934amx14.jpg
お客さんから アルピニストCLXをお預かりしました。
ボーラWTOと比べると 圧倒的に かかりが悪く、
のむラボホイール8号よりも かかりが悪い、とのことです。
後者はともかく 前者と比較することは もはや失礼の域です。
左右異数組みに手を出して まともな結果を出しているのは
カンパニョーロとフルクラムとコリマくらいです。
比べてはいけません。

このホイールですが、平地も登りもヨレる感じがして走らず、
登りはリムが軽いこと「だけ」は分かるものの
進む感じがしないということです。
そう感じる主因は後輪だと思うのですが、
今日は 前輪を組み直します。

DSC06935amx14.jpg
リムに アルピニストとプリントされています。
リム高は33mmです。

DSC06936amx14.jpg
リムの外周側ですが、ビード逃がしの凹みがあり
端の部分は ハンプのような逆テーパー形状になってもいますが
チューブレスタイヤ非対応リムです。
リムテープも どう見てもチューブレステープと同じものですが、
チューブレスという表記を わざわざ省いたテープを
アルピニストとラピーデ用に用意しており それを貼ってあります。

組み直しに際して、テープを剥がさずに
逆異径組みにすることは可能です。
ひとつ前の記事のCLX50でも そうしています。
が、リムの実測重量をすっぱ抜くことが
公共の利益に資するのではないかと思い
今回は全バラしを経ることとしました。

DSC06937amx14.jpg
リムテープありの重量です。

DSC06938amx14.jpg
リムテープを剥がしました。
その下に「チューブレス非対応」というステッカーが貼ってあります。
水滴に対して禁止の帯がかかっているように見えますが、
シーラントの水分が非対応の理由とは考えにくいので
この水滴に見えるものは チューブレスタイヤのビードフックが
合わさった状態の断面を意味しているのかもしれません。

DSC06939amx14.jpg
リムテープ無しの重量です。
アルピニストCLXですが、CLX50などと違い
同じページに
重量:約532グラム(フロント)
という表記と
重量:562g
という表記があり 意味が分かりません。

言語を英語に切り換えると それぞれ
Front Wheel Weight: 532g
Weight: 562g
という表記に変わりますが
これは本国サイトのページと同じ表記でした。

532gのほうは、そのあとに 前後で1248gと続いているので
こちらを公称重量と考えたほうが良さそうです。
リムテープの重量を抜いたとしても
実測重量は それより重いですが。
追記:562gのほうが正しいです。詳しくは次の記事で。

DSC06941amx14.jpg
組めました。

DSC06942amx14.jpg
反ローター台座側を 黒CXスプリントにしました。
あとで ローター台座側のタンジェント組みを結線しますが、
「元のスポークのままで結線だけする」のと
「左右逆異径組みはするけど結線はしない」だったら
このホイールでは 前者のほうが化ける気がします。
実際は両方やるんですが。

あと、まだ何か画像を貼るべきだった気がするんですが
思い出せません。えーと何だったっけ。

category: のむラボ日記

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CLX50の後輪を組み直しました  

ホイールの半バラしからの組み直しなので
今日もホイー(以下略)。には当たりません。
DSC06907msn4.jpg
お客さんから CLX50ディスクブレーキの後輪をお預かりしました。
ヌルい気がするので組み直してほしいとのことです。
気のせいでは無いんですけどね。

リムに ホログラムで名前が書いてあるので
配慮さんが自動発動しましたが、
ホイールのオーナーの名前ではないと思われます。
そちらはプリントなので 爪でカリカリしても
剥がれたりしない仕上げになっていますが、

DSC06908msn4.jpg
ROVALのロゴのほうは 弱いステッカーなので
ところどころ剥がれかけています。

DSC06943amx14.jpg
DSC06944amx14.jpg
↑こんな感じ

DSC06909msn4.jpg
スペシャルモデルだからか
黒ではない銀アルマイトのハブで、
DTのラチェットEXPのフリーボディが付いています。
が、これは厳密には ラチェットEXPではありません。

DSC06911msn4.jpg
旧スターラチェットは 平面ラチェットのパーツを
左右からタケノコバネで押していましたが、
ラチェットEXPのスターラチェットではタケノコバネではない
バネ外径の変わらない円柱状の普通のバネが
フリーボディ側にのみ入っている片押し式となっています。
で、この後輪では タケノコバネが左右に入っている
旧スターラチェットの中身となっていて
フリーボディ体のみラチェットEXPのものになっていました。

カンパニョーロやフルクラムのCULTのリヤハブから
フリーボディを抜くと、ハブ体にしかベアリングが無い
「フロントハブ状態」になります。
この状態では、ベアリングが こなれてさえいれば
リヤハブでも フロントハブ同様に
超低抵抗な感触でスルスルと回るわけですが、
フリーボディを取り付けると 無負荷でハブシャフトを手で回す限りでは
フリーボディのベアリングの抵抗が加わるので
回転が重たくなります。

ラチェットEXPになっている DTの新240のリヤハブは、
ある程度の経年使用を要する場合もありますが
フリーボディを取り付けているとは思えないほど
ハブシャフトを手で回した感触が軽くなっています。
その独特の感触が この後輪に無かったので
フリーボディを引き抜いて 見てしまいました。

ラチェットEXPは ハブ体フリー側のベアリングの位置を
旧スターラチェットのハブより外側にして
ベアリング幅を ワイドにしていますが、
ある意味そのせいで 両押しバネにするスペースを確保できないので
片押しバネにしています。
実際の順序は逆で、片押しにしたことでスペースが余ったので
ベアリング幅で埋めたのでしょうが。

で、このハブは 旧スターラチェットに対応したハブ胴の寸法なので
ラチェットEXPに変換することはできません。

DSC06912msn4.jpg
↑これは ハブ体左側のベアリングですが、
ケース径がデカいメンズのクオーツ式腕時計で
中央に小さく入っているムーブメントとの寸法差を
白いプラスチックで埋めている様子を思い出すくらい
ベアリング径と ハブ体のサイズに差があります。

DSC06913msn4.jpg
元の状態は 全黒エアロライトで16+8Hの24Hです。
反フリー側のスポークのみ CXスプリントにして逆異径組みをしますが
フリー側のスポークの角度が悪いのは どうしようもないので
組み直しには フリー側の結線が必須です。

DSC06914msn4.jpg
半バラしから組み直すので
リムテープを剥がす必要はありません。
上の画像でも そうですが、
ところどころ リムの端にテープが利いていない箇所が
ありましたが お客さんはチューブドで運用しているので
問題は無いかと思います。

DSC06915msn4.jpg
フリー側のフランジ穴には 左右の穴振りがありますが

DSC06916msn4.jpg
反フリー側のフランジには ありません。

DSC06917msn4.jpg
なので 最終交差(といっても1クロス目ですが)で
どちら側のスポークが上になるか選ぶことができますが、
元の状態と同じになるようにしました。
JIS組み相当になるので 私も この重なりのほうを支持します。

DSC06918msn4.jpg
反フリー側のスポークを 黒CXスプリントストレートに置き換えました。
ニップルがリム内に落ちるのを避けるために
フランジに通す前から ねじ込んでいます。

DSC06919msn4.jpg
リムテープは剥がしていません。

DSC06922msn4.jpg
組めました。
結線は あとでやります。
ロヴァ―ルのCLXホイールなどのアルミニップルは
外側の六角をつかんで 調整したほうがいいのですが、
内側の四角も 高テンション時でも回せるくらいには
角が立っているので
「リムテープを剥がしたくない」という事情があれば
内側の四角をつかんでホイールを組むことは可能です。

今回のホイールはCLXなのでアルミニップルですが、
CLの しんちゅうニップルは やたらと摺動抵抗が大きいので
外側から回した方がいいです。

なお、冒頭の配慮さんが 何に対して配慮していたのか
明かすつもりは ありません。












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オ待タセシマシタ!コチラノ画像ヲ ゴ覧クダサイ!

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さがんノ しぐねちゃーもでるデシタ!
↑やーめーろー!

category: のむラボ日記

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のむラボホイール5号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC06923msn4.jpg
のむラボホイール5号の前輪を組みました。

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エボライトハブ 20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

category: のむラボホイール

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初代レーシング3のスポークについて  

私信です。
DSC06905amx14.jpg
↑初代レーシング3のスポークのうち、
シルバーです(ブラックも あります)。

DSC06904amx14.jpg
↑画像左から2本ずつ
リヤ左284mm
リヤ右282mm
フロント281mm

DSC06906amx14.jpg
281mmが14本で96.7gなので スポーク比重は
96.7÷14÷281÷0.0257=
0.9564427・・・なので 95.6%です。

もし スポークが入手できない場合の姑息的処置として
代替するなら、14番プレーン(100%)が適当です。
サピムのリーダーも DTのチャンピオンも
14番プレーンストレートは入手できます。
CX-RAY(約65%)や CXスプリント(約78%)は
スポーク比重が かけ離れていて
周りのスポークと変形量が合わないので不適です。

category: スポークの話

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レーシングクアトロカーボンさん  

お客さんから レーシングクアトロカーボンをお預かりしました。
DSC06880amx14.jpg
前輪のスポークが折れたので修理をご希望です。
お客さんの判断で、直せそうな最寄りのショップが当店だったようです。
直線距離で150kmくらい、車で走るとなると
200km以上にはなると思いますが。

DSC06881amx14.jpg
走行中ではなく室内保管しているときに
突然バチーン!と 折れたとのことですが、

DSC06882amx14.jpg
何かを巻き込んで スポークが変形した跡があるので、
それに耐え切れず 静置しているときに破断したようです。
落車したことは無いとのことですが、
覚えのある無しに関わらず
スポークに何かを巻き込んだことがあるのは確かです。

DSC06877amx14.jpg
ニップルですが、

DSC06878amx14.jpg
DSC06879amx14.jpg
スポークの回収が不可能な形で 中に残っていました。

DSC06883amx14.jpg
カンパニョーロのシロッコの派生モデルで
リム高が35mmの「シロッコ35」の フルクラム版の
「レーシングクアトロ」を カーボンリム化したのが
レーシングクアトロカーボンなので、
ハブベアリングはカップ&コーンではなくカートリッジ式です。
サイズは6903で、外径30mmと かなり大きめです。
ハブベアリングに使うものとしては実質 最大級で、
昔のキシリウムのリヤハブ体の左側などにも使われていました。
内部の球のサイズも大きいので、
傷みが非常に出にくいのが特徴です。

DSC06884amx14.jpg
DSC06885amx14.jpg
スポークの在庫あり〼

DSC06889amx14.jpg
DSC06890amx14.jpg
スポークが とんでいたので 暫定センターを見ていませんが、
いつものように まずは交換したスポークのニップルだけを締め、
そこが 最も横振れがある位相で無くなって以降は
他の箇所の微細な振れ取りをして、
横振れ取りを終えてから 初めてセンターゲージを当てたところ
ドンピシャでした。
ということは元の状態、スポークがとぶ前の
さらに前の スポークを曲げる前は
センタードンピシャだったということです。

DSC06891amx14.jpg
DSC06892amx14.jpg
直りました。

DSC06893amx14.jpg
つづいて後輪。こちらは点検だけです。
ハブの玉当たりに横ガタがあったので取っています。

DSC06894amx14.jpg
DSC06895amx14.jpg
センタードンピシャからの経年使用と思われる
フリー側へのセンターずれが紙1枚ほどあったのですが、
右エンドのギザの山が大きいからか うまく撮れなかったので
振れ取りとセンター出しをしたあとの画像だけを撮りました。

category: のむラボ日記

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リムブレーキ用のCL50の前輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC06896amx14.jpg
先日 後輪を組み直したCL50ですが、
前輪も組み直すことになりました。

DSC06897amx14.jpg
空力を大要素として過度に崇めるビョーキにかかった
メーカーにありがちなことですが、
50mm高とはいえ16Hという本数は少ないです。
このスポークはDTの「コンペティションレース」で、
コンペティションの14番ベース(両端2.0mm)の
中央のバテッド部分が1.8mm、
レボリューションの14番ベースだと1.5mmであるところ
コンペレースでは1.6mmとなっており、
コンペと言いながら レボに近いスポークとなっています。
近いのは寸法だけではなく、1.6mmの丸断面は
昔の超ローハイトアルミリムなどリム側の閾値が低い場合を除いて
張ると うにょーんを起こす寸法です。
通常の範疇で うにょーんを起こしうる分水嶺の
向こう側にあるという意味でも、
コンペレースはレボ寄りのスポークです。
28Hかそれ以上であれば 1本あたりのテンションを低く抑えられるので
使えなくも無いのですが。

お客さんが 乗った感触で特に問題視しているのは
後輪のほうですが、相談した結果 前輪も組み直すことになりました。

DSC06899amx14.jpg
元のスポークですが、256mmが16本で75.3gなので
スポーク比重は 75.3÷16÷256÷0.0257=
0.7153225・・・となり 約71.5%です。

CX-RAYは約64.5%なので 単純にスポーク比重だけなら
コンペレースのほうが カッチリしたホイールになりそうですが、
CX-RAYでは うにょーんが起こらないので
(厳密には 起こる前にリムが割れるかニップルのねじ山がとぶ)
結果として CX-RAYのほうが硬いホイールが組めます。
元の前輪は、コンペレースなりには張ってあるので
メーカーのほうでも うにょーんの閾値に突っ込まないように
気をつけている節はあります。

DSC06900amx14.jpg
組めました。

DSC06901amx14.jpg
黒CXスプリントストレートで組み直しています。
先ほどCX-RAYを引き合いに出しましたが、
16Hであれば CXスプリントが選択肢にあるなら
CX-RAYを使う必要はありません。

ロヴァ―ルのリムは 実測重量に偏りが少ない傾向がありますが、
何十何百と量ったわけではないものの
リムブレーキ用のリムは ディスクブレーキ用のリムより
やや重い傾向にあるのかもしれません。
今回のリムが たまたま そう思わせる重量なだけかもしれませんが。
え?実際にどれくらいなのか教えろだと?
そんなんタダで教えるわけないやろ。
↑うわなにこいつかんじわるい











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オ待タセシマシタ!コチラノ画像ヲ ゴ覧クダサイ!

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りやりむデス!
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ふろんとりむデス!
ナオ、でぃすくぶれーき用ノ りむニ ツイテハ
(→コチラ)ヲ ゴ参照クダサイ!
↑やーめーろー!

category: のむラボ日記

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リムブレーキ用のCL50の後輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC06867amx14.jpg
お客さんから ロヴァ―ルのCL50の後輪をお預かりしました。
リムブレーキ用です。

DSC06868amx14.jpg
全黒コンペレースストレートで 2:1組みの21Hです。
もうちょっとカッチリとした乗り味に出来るなら、
ということで 組み直すことになりました。

DSC06871amx14.jpg
組めました。

DSC06872amx14.jpg
今回は 全黒CXスプリントストレートにしました。
フリー側の結線も あとでやります。
ディスクブレーキ用の後輪というか
反フリー側をタンジェント組みしていて 左右異数組みをしているなら
フリー側をCX-RAYにして 逆異径組みをしたと思いますが、
今回は リムブレーキ用の後輪で 反フリー側がラジアル組みなので
半CXスプリントでも 全CXスプリントでも 一長一短ある感じとなり、
迷いましたが 全CXスプリントにしました。
もし リム高が32mmのほうだったり、
フリー側の最終交差の挟角が もう少し鈍ければ
半CXスプリントにした可能性が高いです。

category: のむラボ日記

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オープンプロリムの後輪のフリー側のヌポークを全交換しました  

お客さんから オープンプロCDリムで組まれた後輪をお預かりしました。
DSC06828msn4.jpg
シクロクロスで使っていたものだということです。
リムサイドまでハードアルマイトで覆われた
「CD」という仕様なので、
ディスクブレーキ用リムとして使っても
一般的なアルミ剥き出しのリムサイドに
白い錆びが湧くようなこともありません。

DSC06831msn4.jpg
ハブはXTのFH-M755です。
750系XTの末尾5で ディスクブレーキ用という意味で、
シマノで最初のディスクブレーキ用ハブになります。
スルーアクスルやセンターロック仕様などは 当時 存在しておらず、
オーバーロックナット寸法135mmのクイック仕様です。

32HロクロクJIS組みで、
DSC06829msn4.jpg
スポークはホイールスミスの15番プレーンです。
リムやハブの年代と合致する頃に組まれたものであれば
このスポークは アサヒスポーク製です。
ホイールスミスは 首折れの角度にこだわりがあるブランドで、
メーカーサイトでも「疲労に対する寿命を最大化するための
特別設計のエルボー部分」を特徴として謳っていますが、
元来 スポークの生産設備を持っていなかったので
かつては日本のアサヒをOEM元としていました。

DSC06838msn4.jpg
で、お預かりした理由ですが
チェーン落ちで フリー側のヌポーク8本全てに
程度の差はあれ ダメージがあるので交換してほしいとのことです。
厳密には 交換の判断は私に委ねられましたが。

DSC06837msn4.jpg
えぐれていてヤバイのが2本と、
他にも 曲がっているスポークもあったので
ヌポークの全交換をします。
JIS組みやイタリアン組みでは
フリー側のヌポークはヤマアラシさん方向のスポークになりますが、
これが逆JIS組みや逆イタリアン組みだと
反ヤマアラシさん方向のスポークになります。
フリー側のヌポークが反ヤマアラシさん方向であった場合
チェーン落ちに対するダメージが ヤマアラシさん方向より
軽微になることが多い、というのが
おそらくは アメリカ人が後輪を逆イタリアン組みで組む理由です。
リムブレーキとディスクブレーキで 後輪を同じ組み方に出来るという点も
作業上の負荷が少ないのかもしれません。

DSC06833msn4.jpg
左右の最終交差をテグス(→こちら)で 結線していました。
一応は結びの結線になっています。
巻きの結線は 鋼線を巻いただけのところにハンダ付けをして
ハンダを以って 初めて結束が固定されているという状態なので、
テグスでやるなら 瞬間接着剤を垂らす必要がありますが
この結線には接着剤が使われていません。

このホイールが送られてきたのは 実は修理うんぬんではなく
私が これについて どんなことを書くか見るためだと邪推しています。
最終交差をにぎにぎすると、鋼線の結束より ゆらぎが大きいですが
やる意味がある程度には 結束は固定されています。

DSC06834msn4.jpg
ほどけている箇所もありましたが
これでも にぎにぎして弾けないくらいには縛ってありました。

DSC06839msn4.jpg
DSC06840msn4.jpg
スポークの長さは ニップルの端面とツライチで適正です。
ニップルの端に120°位相で 線が切ってありますが
(内ひとつは ニップルのすり割りで消えていますが)
これは 15番ニップルであることの目印です。

DSC06841msn4.jpg
1ヵ所、目立つ横振れがありました。
その位相で振れ取り台のゲージがリムに接する状態にすると

DSC06842msn4.jpg
それ以外の位相では これくらい空きます。
この、横振れと関係ない位相での暫定センターが

DSC06849msn4.jpg
DSC06850msn4.jpg
↑これです。反フリー側に大きくずれています。
振れている位相で暫定センターを見ると
この結果が他の位相と変わるので
最も横振れが大きい位相を探したうえで 避けました。
先ほどの画像の横振れは フリー側に振れていたので
もし わざわざ最も振れている位相直下で暫定センターを見たならば
このセンターずれの量は減りますが、
それでも反フリー側にずれているのは同じです。

DSC06845msn4.jpg
ニッパーでテグスを切って 最終交差を握りました。

DSC06847msn4.jpg
ヌポーク8本を抜き取りました。

DSC06848msn4.jpg
↑反ヤマアラシさん旋風

DSC06851msn4.jpg
DSC06852msn4.jpg
ヌポーク8本を補填し、フリー側の増し締め偏重で横振れを取ってから
全てのフリー側のスポークを ちょうど1周ずつ締めた状態です。
元がヌルいので、フリー側の増し締め偏重で センター出しが出来ました。
まだ紙2~3枚ほど ずれていますが。
そこそこ張ってある完成状態のホイールで
フリー側を さらに1周ずつ締めるというのは 通常は無理です。
少なくとも のむラボホイールでは無理です。

DSC06853msn4.jpg
DSC06854msn4.jpg
センターを出しました。
スポークですが、サピムの黒リーダーの15番を使っています。

DSC06855msn4.jpg
DSC06856msn4.jpg
直りました。
増し締めによって フリー側のスポークの変形量について
結線の有無で ほぼ変わらないところまで張れたので、
フリー側の結線は やりません。

DSC06864msn4.jpg
DSC06863msn4.jpg
↑交換したスポーク

category: のむラボ日記

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のむラボホイール5号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC06865msn4.jpg
のむラボホイール5号の後輪を組みました。

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エボライトハブ 24H 黒半コンペヨンロク組みで
黒アルミニップルです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール8号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC06860amx14.jpg
昨日の続きです。
のむラボホイール8号の後輪を組みました。

DSC06861amx14.jpg
レボディスクハブ 24H 半コンペヨンロクJIS組みで
赤アルミニップルです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール8号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC06857amx14.jpg
のむラボホイール8号の前輪を組みました。

DSC06858amx14.jpg
レボディスクハブ 24H 半CXスプリントロクヨン逆イタリアン組みで

DSC06859amx14.jpg
赤アルミニップルです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

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シャマルウルトラの後輪のリムを交換しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC06806msn4.jpg
お客さんから シャマルウルトラの後輪をお預かりしました。

DSC06807msn4.jpg
座屈でビードフックが変形しており、
リムの交換が必要です。

DSC06808msn4.jpg
DSC06810msn4.jpg
交換しました。
去年の年末にした レーシングゼロのリム交換も そうですが、
スポークは1本も交換せず使い回せました。
↑なぜ文字が大きくなったのか理由は不明

category: のむラボ日記

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レッドウインドXLR50の後輪のスポークを交換しました  

お客さんから フルクラムの
レッドウインドXLR50の後輪をお預かりしました。
カンパニョーロでいうところのバレットウルトラに相当するホイールです。
DSC06781amx14.jpg
厳密には レッドウインドXLRとバレットウルトラは
USB仕様とCULT仕様があり、
ハブベアリングがカップ&コーン式です。
それに対する 低価格モデルのレッドウインドとバレットは
カートリッジ式ベアリングなので CULT化などは出来ません。

で、首がとんでいる「普通の」スポーク折れが1本、
それとは別に曲がっているスポークが2本あります。
普通の、と言いながら スポークの交換を要する原因としては
首とびのほうが むしろレアケースで、
落車または 買い物袋やワイヤー錠やリヤメカや
簡易スタンドを 後輪に巻き込んで
スポーク交換を要する破目になることのほうが はるかに多いです。

DSC06785amx14.jpg
↑首とびの箇所
DSC06784amx14.jpg
↑その対岸の位相付近、
外側のヤマアラシさん方向のスポークが 2連続で変形しています。

この2つの事象は それぞれ別の原因によるものだと思われます。
なぜ はっきりしないのかというと、お客さんも知らないからです。
このホイールの最初のオーナーではないので。
元のオーナーが ここを見ていれば 確実に分かると思いますが。

怖かったのは、このホイールは
アルミとカーボンのハイブリッドリムなわけですが、
アルミ部分が塑性変形していて修理不可能なものを
オークションで処分したという可能性です。
実際には そんなことは無かったわけですが。

このホイールのスペアスポークを
在庫しているショップというのも なかなか無いと思いますが、
スポークが3本ダメなままのホイールを売っぱらうというのも
なかなか いい根性をしてします。

あと、スポークを3本 補填したあとに
ざっと振れ取りをしたところ
DSC06787amx14.jpg
DSC06786amx14.jpg
リムが反フリー側にずれていました。
ほぼ 補填したスポークの箇所のニップルだけを触って
横振れを取っただけで、
リムが反フリー側に寄るような全般的な増し締めはしていません。
しかもこれは ある程度フリー側を締めた状態で、
元は このすき間が画像の1.5倍くらいは ありました。
反フリー側だけを振れ取りごっこで増し締めしているのは間違いなく、
ニップルにも そういう痕跡があります。
しかも メーカーの吊るしではありえない量と傾向の縦振れもありました。
これを直せというのは 他人の組みかけのホイールを
最後までやってくれと渡されるのと同程度の作業になります。

DSC06788amx14.jpg
DSC06789amx14.jpg
直しました。
センターずれだけでなく 縦横振れも可能な限り追いこんでいます。

DSC06804amx14.jpg
↑交換したスポーク
DSC06805amx14.jpg
変形2本・首とび1本です。

category: のむラボ日記

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半コンペを半CXスプリントに組み直しました  

お客さんから のむラボホイール2号の前輪をお預かりしました。
DSC06799amx14.jpg
DSC06800amx14.jpg
20Hのディスクブレーキの前輪ということで
全CX-RAYは どー考えてもヤバいので
ローター台座側をCXスプリントにしたかったのですが、
長期間 (約10ヵ月)入荷しなかったので
あきらめて半コンペで組んだところ、
その後 間もなくCXスプリントが入荷しました。
映画「ミスト」の早まった自決のようなタイミングでしたが
ホイールは組み直しが効くので 後味の悪さはありません。

先日、過去に CXスプリントが待てずに
半コンペで組んだディスクの前輪は
スポーク代だけで 半CXスプリントに組み直しますと書きましたが
これも その一例です。

DSC06801amx14.jpg
バラしました。

DSC06802amx14.jpg
DSC06803amx14.jpg
組めました。

category: のむラボホイール

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マーキュリーの後輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC06792amx14.jpg
お客さんから マーキュリーというブランドの
S3というホイールの後輪を お預かりしました。
リムは のむラボホイール2号などと同じ製造元のもので、
ハブは ノヴァテックの482SLにブランド名を入れたものなので
Tniのエボライトハブと同じものです。

リム高30mmのチューブラーリムで、
リム幅(チューブラーに内幅は無いので
わざわざ明記しなくても外幅)が25mmと
最近でも一応 ワイドリムに分類される幅ですが、
リムのシリアルナンバーから2012年製だということが明らかなので
製造当初では かなりのワイドリムになります。

全黒コンペヨンヨン組みですが、
もうちょっと カッチリとした感じに組み直してほしいということです。

DSC06795amx14.jpg
↑反フリー側ヌポーク
DSC06796amx14.jpg
↑反フリー側反ヌポーク
反フリー側ですが、2mmほど切れば
フリー側のスペアスポークになるので
今回は丁寧にバラして お客さんに返しました。
ヌポークと反ヌポークで首元の変形の仕方が異なります。
もし フリー側のスポークとして使う場合、
元ヌポークはヌポークとして、元反ヌポークは反ヌポークとして
使い回したほうがいいと思いますが、
元反ヌポークをヌポークとして使うのも可能だとは思います。
その逆は やらないほうが良さそうですが。

フリー側のニップルをゆるめなくとも 半コンペにはできますが、
反フリー側をバラしているときに
ニップルの歯周ポケットに 砂が詰まっていたのと、
ニップルとリムの間の摺動抵抗を減らす処置を取りたかったので
全バラしをしました。
決して 今日もホイー(以下略)。扱いにするために
そうしたわけではありません。ありませぬ。

DSC06797amx14.jpg
組めました。

DSC06798amx14.jpg
24H 黒半コンペヨンロク組み結線ありです。
元の黒アルミニップルは外周側からも回せる仕様のもので、
スクオルクスニップルではないものの
リムとの接触面の形状が よく似ていて
都合が良かったので 使い回しています。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール5号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の前輪を組みました。

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エボライトハブ 20H CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール8号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC06776amx14.jpg
のむラボホイール8号の後輪を組みました。

DSC06777amx14.jpg
レボディスクハブ 24H 黒半コンペヨンロクJIS組みで
金アルミニップルです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

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理論上最強の のむラボホイール5号さん  

お客さんから 理論上最強の
のむラボホイール5号の後輪をお預かりしました。
DSC06762amx14.jpg
28Hのヨンパチ組みで、反フリー側が真の最接線組みです。
お客さんは これとは別に 普通の24Hヨンロク組みの
のむラボホイール5号の後輪を持っていますが、
こちらのほうが「ペダルを踏み切る前から加速しているような感覚」が
あるとのことです。

DSC06763amx14.jpg
ただ、28Hの8本組みは 反ヌポークのスポークヘッドに
ヌポークの軌道が重なって接触し、
この箇所でのスポーク折れのリスクがあることが分かっているので
通常は組みません。

DSC06764amx14.jpg
で、実際に それが起こりました。
スポークの破断が 首とび以外で起こるのは
非常に異例なことです。

このホイールを組んだ時点ですら
こうなることは予期されていたのですが、
それを説明したうえで なお ご希望だったので
ヨンパチ組みで組んでいます。
ちなみに 5年前くらいのことです。

この折れたスポークを交換するには
隣の最終交差も 一旦ゆるめる必要があり、
それをゆるめるには さらにまた隣の・・・となるので
スポーク1本の交換のために
反フリー側を一旦 全部ゆるめないといけない、
という話をしていますが 厳密にはウソです。

DSC06769amx14.jpg
直しました。

DSC06770amx14.jpg
↑目印のテープを貼ったのが
交換したスポークの箇所ですが、
DSC06771amx14.jpg
そのスポークヘッドの根元で第1交差している
反ヌポークを含む
DSC06772amx14.jpg
最終交差にテープを貼っている
この2本のスポークのニップルを 完全にゆるめ切って外せば
(2本とも外さないとダメ)、折れたスポークを回収・交換できます。
ニップルを ゆるめ切って外したくない、
あくまで ある程度ゆるめるだけで何とかしたいというのであれば
反フリー側の全数を ゆるめる必要がありますが。

DSC06765amx14.jpg
時系列が戻りますが、
こんなん どうやって交換できるんだという状態になっているところ
フランジ内側でかぶさっているスポークと
その相方の最終交差1ペアのニップルを ゆるめ切れば

DSC06766amx14.jpg
このように回収できます。

DSC06767amx14.jpg
反ヌポークヘッドとの接触が原因で破断していますが、
このヌポークヘッド側にも 反ヌポークとの接触痕があります。

これとは別の 通常のスポークとびでも
まるで「とびグセ」が付いたかのように 以後
2回目以降が頻発する場合がありますが、
その場合はスポーク全部の張りかえをしたほうが
結果として手間が少ないです。
もし今後 同じような破断が それほど間を置かず起きた場合
反フリー側を6本組みに組み直させてほしいと言ったのですが、
リスクを承知で 今後も8本組みで使いたい、
そのために片側を全交換する費用は別に構わないからと言われました。
ふーむ。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール8号の前輪を組みました  

今日の 今日もホイー(以下略)。枠は
ひとつ前の記事で果たしていますが
DSC06773amx14.jpg
のむラボホイール8号の前輪を組みました。

DSC06774amx14.jpg
レボディスクハブ 24H 黒半CXスプリントロクヨン逆イタリアン組みで

DSC06775amx14.jpg
金アルミニップルです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

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