CLX64さん 
2022/03/31 Thu. 23:44 [edit]

ぶつかられて スポークが1本折れたとのことです。

↑こやつ
お客さんにとって 当店が最寄りのショップではなく
他のショップの前を 何軒か何十軒も横切って、
しかも 今日の場合はお足元の悪い中
来ていただいたのに 言うのもなんですが
「どうしてスペシャライズドのショップで直そうと思わなかったのか」
と訊いたところ、ここには書けない話をされました。
なるほどな。もう 完成車販売店っていうだけの
ショップって要らないんじゃね?(極論)

リムの中にニップルが落ちていましたが、
折れたスポークが かなりの長さで付いているようです。
リム高が高いので中に落ちたようです。
それはいいとして、巨大なバルーンのカスの気配がしたので
頑張って リムテープを剥がさずに回収しました。

曲がったスポーク付きニップルも回収しました。
スポークの曲がり方向の内周側のフチに
変形が見られなかったので ニップルは使い回します。

スポーク1本の交換程度で リムテープを剥がす必要もないと思い
ニップルは磁石で呼んで、内周側のつかみしろを つかんで
調整しました。実際に交換したスポークは2本で、
センターも ずれていたので 結果 ほぼ全てのニップルを回していますが。
ひとつ前の記事のアルピニストCLXの組み直しなどでは
さすがに リムテープを剥がさざるを得ませんが。
お客さんは ヴェンジの完成車を 車に積んで来られていますが、
後輪のセンターずれが ひどかったので
ついでに前輪も見てほしいと言われて このあとに見たところ、
後輪よりはマシでしたが ずれていました。
チューブレスタイヤの加圧に因る センターずれの発生する向きとは逆
(センターずれが増幅される方向)なので 意図的なものではなく、
どのみち このリム内幅に装着するタイヤでは
9気圧も入れることは無いでしょうし、
リム高が高いので 空気圧によるスポークテンション低下の影響は少なく、
しかも お客さんの運用はチューブドWOタイヤです。


直りました。
折れていたスポークが1撃目で、
その隣のスポークが2撃目で かすかに曲がっていました。

やっぱり グランプリ5000だよな!

↑交換したスポーク
折れていない2撃目のスポークですが、

途中から曲がっています。
なお、定規は「まっすぐの基準」として並べているだけで

スポーク長さを測っているわけではありません。
で、曲がっている箇所の鋭角側の側面を見ると

打痕がありました。
category: のむラボ日記
アルピニストCLXの後輪を組み直しました 
2022/03/31 Thu. 22:47 [edit]

先日の続きです。アルピニストCLXの後輪を組み直します。

エートスの完成車の付属ホイールとのことですが、
デュラエースの12Sコンポがで組まれているようです。

DT製のラチェットEXPのフリーボディの表記は
11Sのままでしたが。
スプラインに食い込み痕が見られないですが、
1回か2回は乗っているようです。
お客さんにとっては 初めてのディスクロードで、
他にホイールを持っていないので
当店に このホイールを預けると 乗れなくなるのに
乗って 一瞬で組み直しを決意されるくらいには
「走らない」と分かるホイールのようです。

ディスクローターですが、全然 締まっていませんでした。
柄付きの工具ではなくて、工具を手で持って回しただけで
ゆるむ程度には 締まっていませんでした。

リムの中に リムテープのバルブ穴を切り取ったカスが落ちて
カラカラと鳴っていたので回収しました。


↑どーでもいいけど バラす前のホイールセンター
こんな精度で エラソーに自信満々で
インスペクションシートを付けてくるんだから恐れ入る。



組めました。

反フリー側のスポークのスポーク比重を大きくしていますが
前輪と同じくCXスプリントではありません。
しかも 前輪の逆異径組みに使ったスポークとは別物です。
これについてもメシノタネコードですが、お客さんには説明します。
結線は あとでやります。
前後輪とも一旦 完全にバラしていますが、
少スポーク側だけをバラして スポークを交換するという手段でも
いいところ完全にバラしているのは 今日もホイー(以下略)。の条件を
満たしたいからではなく(それも否定はしませんが)、
一旦 完全にバラしたほうが 最善の結果にとって
時間的にも かえって近道だからです。
完全にバラした以上 リムの実測重量を量る隙はありましたが、
バラしたことを証明するために このホイールのお客さんはいいとして
それ以外の人に その証拠を提示するつもりは毛頭ありません。
必要を感じないので。
↑うわこいつかんじわるい

オ待タセシマシタ!コチラノ画像ヲ ゴ覧クダサイ!

ふろんとりむデス!

りやりむデス!
ソレト、過去記事ノ あるぴにすとCLXノ
りむノ 測定画像モ 貼ッテオキマスネ!

ふろんとりむデス!

りやりむデス!
↑やーめーろー!
category: のむラボ日記
アルピニストCLXの前輪を組み直しました 
2022/03/29 Tue. 22:23 [edit]

エートスのおまけのホイールですが、
軽いだけで あまりに走らないので 何とかしてほしいとのことです。
ローターとタイヤが付いていますが、ちょろっと使っただけで
ほとんど使用感がありません。
タンジェント組みの最終交差が接触している箇所の
塗装剥げも起きていませんでした。

全黒エアロライトの2:1組みです。
ディスクブレーキ用のロヴァ―ルのホイールですが、
とくに前輪の剛性感が無いのが気になると 多くの人に言われます。

組めました。

左右異数組みのカウンターとして逆異径組みをしました。
スポークは半CXスプリント・・・ではありません。
メシノタネコードなので書きませんが、
このホイールのお客さんには説明します。
結線は あとでやります。まともなホイールにするなら必須です。
スポーク比重を変えた程度で どうこうできる程度のホイールではありません。

↑エアロライト(やCX-RAY)には、
カンパニョーロのスポーク押さえ工具のB溝が ちょうど合います。

↑が、交換した側のスポークはB溝には通りません。
B溝をCXスプリントの幅に広げた専用工具も作っていますが、
今回のスポークは それとも微妙に合わない幅と形状です。
しかし このスポーク用の工具も用意しているので 問題ありません。
話は変わりますが、少し前に組み直したCLX50(→こちら)で
タンジェント組み側のスポークの向きを あえて元の向きから裏返して
組み直したところ、ニップルのねじ込みの山数が変わったので
摩耗痕の位置がずれたというのを書きましたが、
鋼線の巻きで それが隠れるかと思っていたら



隠れませんでした。

ただ、黒スポークの場合は
ハンダ付けの際に フラックスを垂らして炙ることで
鋼線の巻きの付近の塗装が剥げることがあり
その際は色を塗っているのですが、
摩耗痕も その際に黒く塗られるので問題はありません。
category: のむラボ日記
のむラボホイール2.5号の前輪のスポーク折れを修理しました 
2022/03/28 Mon. 23:32 [edit]

横から何かに突っ込まれたとのことで

スポークが2本折れています。

ハブは HB-9000で、シマノのフロントハブには20Hが無い(※)ので
(その意味不明なこだわりで とんでもない機会損失を生んでいた気がしますが)
18Hのハブとリムで組んでいます。
※WH-R500系などの前輪をバラせば
20Hのフロントハブというのは一応 手に入りますが。


直りました。
私が組んだホイールなので工賃無料、
かかるのは スポーク代だけです。
リムが廃版になるか、お客さんのほうが「もういいや」って言わない限りは
直せる限り直します。
category: のむラボホイール
XR331リムで後輪を組みました 
2022/03/25 Fri. 23:49 [edit]

XR331リムで後輪を組みました。

FH-RS770 28H 黒半コンペヨンロクJIS組みです。
結線は あとでやります。
先日、FH-9000ハブとXR331リムの私物の後輪で
フリー側をCXスプリントにした 半CXスプリントで組んだところ、
片側14Hなら なんとかいけるかもと思っていたのに
やはり半コンペのほうが良いと思い知ったわけですが
今回の後輪のお客さんの体重や使用用途であれば
半CXスプリントでも 問題は無かったと思います。
が、前輪よりも ハブのオチョコが大きいというのは相当な大要素なので
ビビって 半コンペで組んでしまいました。

↑フリー側のフランジ

↑反フリー側のフランジ
これはスポークを通しただけのときの画像ですが、
フランジの真上から見ると フリー側は フランジの側面が見えない絶壁なのに
反フリー側は 外側のフランジが斜めになっているので側面が見えます。
オチョコに合わせてスポークの首元あたりが
フランジと接触して食い込むのを軽減する形状になっています。
ハブの設計をしたのは こういう気遣いができる人のようですが、
おそらく別人であろう 穴数の展開を決定した人は
36Hというリムを探すほうが難しい穴数をラインナップしながら
24Hを いつまで経っても出さないという時代遅れも甚だしい判断をしています。
「いや、手組みホイールこそ 時代遅れも甚だしいやろ」と思っているのかもしれません。
24Hが出れば神仕様のハブなのに・・・。
もし、ハブの展開を やる気が無い仕様に絞ると
同社の完組みホイールが売れるようになると
本気で思ってるなら・・・相当ヤバいぞッ☆
category: のむラボ日記
チューブレスタイヤがパンクしたのですが 
2022/03/24 Thu. 23:24 [edit]

イメジのシーラントが液体のまま漏れてきています。
以降、パンクの箇所の位相は ほぼホイールの頂点のままです。

シーラントを拭いました。
パンクの裂け目が見えています。
この時点で空気圧を調べたら 約7気圧でした。


それから30時間ちょっと経過した時点です。
バイクは一切動かしていません。
泡の形が違うので分かると思いますが、
裂け目から ブクブクと泡が吹いています。
タイヤはIRCのフォーミュラプロのS-ライトで、
非常に軽い反面 トレッドが薄く 寿命が短いのですが
コーナーやウェット路面が信用できないという感触は無いので
気に入っているモデルです。
泡が目の前でブクブク動いてるのに
30時間で1気圧も下がっていませんでした。
7気圧はチューブレスとしては高圧なほうですが、
高圧になるほど1気圧下がるのにかかる時間は短くなるはずです。
シーラントがブクブクしている間は 空気がほぼ抜けないという条件を
(少なくとも この件では)満たしているのかもしれません。

そのまま乗れそうだったので 空気を足さずに自転車通勤しました。

「血がいつまでも止まらない傷口」みたいに
シーラントが漏れていますが、空気圧は ほぼ下がっていません。
私がチューブレスタイヤでパンクした状況は、
雨中走行か そうでなければ
雨上がりで路面が濡れていた場合がほとんどです。
これは「雨だとパンクしやすい」というよりは、
実は すでにシーラントがパンクを塞いでいて
それが濡れた路面で剥がれたことによって
その時点でしたわけではないパンクが
顕在化したという可能性があります。

なので、ホースヘッドの水を絞って
パンクの箇所に集中的に当ててみました。
これで シーラントのフタが取れてパンクの傷が開き、
顕著な早さで空気漏れが起きるかもしれません。

結果:起きませんでした。

バルブから空気を抜いて タイヤを外しました。

ホースヘッドの絞りを広角にして
シャワー状の水を軽くかけるだけで、

リムは こんな感じでシーラントが きれいに流れ、

タイヤの内側も

こすらず簡単に

きれいに落ちます。
浴室洗剤のCMみたいなことを言っていますが
イメジのステマであることは否定しません。
ステマと言ってしまうと ステマにならないですが。
いつも書いていることですが、いずれ捨てるタイヤはともかく
リム側にシーラントのダマが残らないという点だけで
イメジにする値打ちがあります。

パンクの裂け目の裏側に
仕事をしているシーラントが溜まっていました!

指でこすると シーラントのカタマリは簡単に取れました。
まだ裂け目に シーラントが残っているので
ここだけは ゴシゴシと擦ってシーラントを洗い流し、


↑エアーガンで水分を吹っ飛ばしたのが これです。
タイヤの繊維が ちろっと出ています。
トレッドは まだ使えそうな厚みなので、
ケチって再度 使うことにしました。
瞬間接着剤を垂らして スプレープライマー
(瞬間接着剤を本当に「瞬間で」硬化させる促進剤)を 噴いて
パリパリに固めたのですが、その硬化した接着剤は
かさぶたを剥がすように 簡単に爪で剥がせました。
タイヤの内側のゴムとは 相性が悪いようです。

なので 次に、丁寧に加硫させて
私の知る限り 最も薄いパッチを貼ってみました。

↑こんな感じ
爪でカリカリしても 簡単に剥がせそうにありません。
少なくとも自然に ペロンと めくれてくることは無さそうです。

以前に、イメジのシーラントは 粒々入りのほうでも効き目が弱いので
スタンズの1.5倍量くらい入れると書きましたが、
このリムとタイヤの組み合わせで
経過観察ありなら スタンズと同量くらいでも
エア漏れを皆無にできるということが 経験的に分かってきました。
上の画像のカップはスタンズのものですが、
カップに入っている線までシーラントを注いだ状態で 約40mlです。
23Cか25Cであれば 経過観察ありなら これでエア漏れは止まります。
リムとの相性や タイヤの性能も関係しているので、
とくにタイヤがIRCでは無く、ビードの境目からではなく
タイヤサイドからブクブクとエア漏れする系のタイヤだと
40mlでは無理な可能性が高いです。

ビードが バチン!と音を立てて上がりました。
一部 シーラントが漏れ出た位相があるので

水をかけて流しました。
このときに、ごく小さい泡が
リムとタイヤの境目からブクブクと出ている場合は
半日で明確に空気が抜けたりしますが
不思議と そこから空気を追い足すと
安定してエア抜けが皆無になります。
今回は泡が出ておらず、この記事を書いている時点で
上の画像から10時間ほど経過していますが
エア抜けは起きていませんでした。
もちろん、裂け目からのシーラント漏れも起きていません。
category: のむラボ日記
XR331リムで前輪を組みました 
2022/03/24 Thu. 22:06 [edit]

XR331リムで前輪を組みました。
このリムは当店の在庫ではありません。
無いと分かると 買い集めていなかったことが悔やまれます。
いや、そこそこ買い集めていたつもりでしたが
全部 使ってしまいました。

HB-RS770 28H 黒半CXスプリントヨンヨン逆イタリアン組みです。
結線は あとでやります。
ロクヨン組みにしなかったのは お客さんの体重や使用用途から判断して
相談のうえ そうしました。
それもあって結線は必須ですが、
どのみちロクヨン組みであっても やっているので同じです。
category: のむラボ日記
のむラボホイール8号の前輪を組みました 
2022/03/22 Tue. 22:20 [edit]

のむラボホイール8号の前輪を組みました。

エボディスクハブII 24H 半CXスプリントロクヨン逆イタリアン組みです。
結線は あとでやります。

お客さんは これをシクロクロスで使うのですが、
前後100/135mm幅のクイック仕様のフレームセットなので
このハブにしました。
フロントハブは BOOSTだけは無理ですが
100×15や100×12のスルーアクスル仕様に変更することは可能です。
ローター台座が6穴仕様しか無いのが
玉に瑕といったところでしょうか。
これのリヤハブは、過去に何度も書いていますが
逆ハイローフランジなので
ふつーに左右同径同本組み結線無しの後輪を組むと
反フリー側のテンションが 目も当てられないような状態になります。
「このクソ寸法なハブで まともな後輪を組んでみろ」という
試験問題に使えるんじゃないかと思うほどです。
が、今回はとくに それを使わざるを得ない理由がありまして・・・。
それは後輪のときに書きます。
category: のむラボホイール
のむラボホイール7号の前輪を組みました 
2022/03/18 Fri. 23:04 [edit]

のむラボホイール7号の前輪を組みました。

エボライトハブ 20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

スタンズのテープを貼ってからチューブ入りタイヤで加圧しました。
のむラボホイール7号ですが、販売を終了しております。
リムの在庫は少し残っていますが、それは補修用としての取り置きです。
これは補修としてではなく
理由あって 新規のホイールとして組んだものになりますが。
category: のむラボホイール
スポークの長さを確実に調べました 
2022/03/17 Thu. 22:33 [edit]

お客さんから 超軽量チューブラーリムをお預かりしました。
上の画像は「リム2本」の重量です念のため。
EDGEの25リムの初期型と AXライトネスのウルトラ25Tのリムが
どちらも公称重量195gで 実測も200g未満のものがありますが、
このリムは 2本とも210g台と それにかなり近い軽さです。


で、仮組みしました。
前輪は20Hに対して10H、
後輪は24Hに対して12Hで仮組みしています。


ハブは前後とも エクストラライトのサイバーハブの
ストレートスポーク仕様です。
リヤのフリー側が集合フランジなので スポーク長さの計算が特殊で、
当店で CX-RAYストレートなどで組むなら別にいいのですが
お客さんのほうで このホイール用のカーボンスポークを注文するというので
長さを厳密に調べる必要があり、
99%の自信はあるものの100%ではないので
捨てスポークで仮組みしました。
計測用の捨てスポークや もし当店在庫のCX-RAYストレートなどを使って
しくじって破棄せざるを得なくなった場合などは、
どちらも 私の勝手でやったことなので
お客さんに請求したりはしません。
エクストラライトのメーカーサイトには
リム内径に基づくスポーク長さのチャートが載ってはいますが、
エクストラライトのリム内径の定義が独特なのと、
それを差し引いても まだおかしいので
念のため仮組みをしました。
私のスポーク長さの計算結果から、
エクストラライトの言うところの「スポークエンド長さ」と
私のリム内径の定義の差を 差し引いたうえでの
スポーク長さの差は、フロントとリヤ左のラジアル組みと
リヤ右の集合フランジ2クロスでは 差の量が異なっています。
エクストライトの公称長さは1mmごとですが、
たとえば285.5mmを 285mmと286mmのどちらに丸めるか、
そこで1mmほど狂うかもしれないといったような
レベルの話ではありません。
これは今回の話とは無関係ですが、
私の計算式では 285.49mmは285mm、
285.50mmは286mmに四捨五入されます。
が、100分の1mm差で その100倍の
1mm違いになるのは どうかと思うので
285.4~285.6mmくらいの間であれば
285.5mmでカットすることも多いです。
「エクストラライトと私の計算式では リム内径の解釈違いにより
常に 私のほうが3mm短く算出される」みたいな
定量的な差であれば いいのですが、
実際は(私の長さ基準でいうと)ラジアル組み側がマイナス差、
タンジェント組み側がプラス差になります。
公称値を信じたとしても、後輪の左右で
スポークとニップルの端面の関係が揃わないものの
ギリギリ ホイールとして組めなくは無いです。
それを信じたであろう実例が
シュモルケの吊るしのホイール(→こちら)です。
リンク先の記事のホイールの例では
左右差はあるものの どちらも長めで、
とくにフリー側がどん突き寸前でしたが
これはディスクブレーキのホイールゆえ
左右とも タンジェント組みだからだと思われます。
なので今回のホイールでいうと、リヤ右側の長さを信じると
ほぼ 同じ目に遭います。

↑前輪の重量

↑後輪の重量
使ったのは14番プレーンなので、
仮にカーボンスポークが スポーク比重50%であったなら
スポーク比重が2分の1倍/本数が2倍で
これと同じような重量に仕上がるはずです。
ニップルは しんちゅうですが、しんちゅうニップルは
だいたいアルミニップルの3倍ほど重いので
アルミニップルで組んだ場合は 比重が3分の1倍/個数が2倍で
ニップル部分だけの重量は おおよそ3分の2になります。
後輪の場合で 4g弱ほどの差なので、
ホイール全体で見れば誤差レベルですが。
category: のむラボ日記
シリカのマットーネパックを また仕入れました 
2022/03/17 Thu. 17:41 [edit]

お客さん(一応)が 自分も欲しいというので
そのぶんと合わせて グランデじゃないほうのサイズを
いくつか仕入れてみました。

マットーネとは、イタリア語で レンガという意味です。
なので レンガっぽく積んでみました。

仕入れたうちのひとつは BOAではなく
BOARダイヤルというパチモノに変えておきました。
category: 新着情報!
40mm高20インチWOリムで前輪を組みました 
2022/03/15 Tue. 23:18 [edit]

お客さんから 20インチのWOリムをお預かりしました。
20インチは WO(ワイヤード オン)リムと HE(フックド エッジ)リムの
どちらともが普及している呼びサイズですが、
WOリムの場合ETRTO451mm、HEリムの場合ETRTO406mmで
対応しているタイヤの寸法が異なります。

リム高は40mmで、リム径に占めるリム高の割合を保ったままで
700Cリム(ETRTO622mm)になったとすると
約55mm高に相当します。
カーボンリムっぽい質感に うまく塗ってありますが

アルミリムです。

重いです。
ただし「アルミリムだから重い」のではなくて、
これは「アルミリムの中でも重いリム」です。

組めました。
これでも斜め上から撮っているので ハブ胴が見えていますが、
真横から撮って 周りに大きさが比較できるようなものが無ければ
55mm高の700Cリムと ほぼ見分けがつかなくなるはずです
(スポーク径のスケールサイズが狂ったままなので
そこで判別することは可能かもしれません)。

お客さんお持ち込みの無銘ハブ20H
14番黒チャンピ反ヌポークラジアル組みです。
category: のむラボ日記
ラピーデCLXさん 
2022/03/14 Mon. 23:56 [edit]

アルピニストCLXのラベルが貼ってある箱に入っていましたが
この画像の時点で アルピニストではないことが断言できます。

アルピニストCLXの前後リムと ラピーデCLXのリヤリムは
ビードフックの厚みが普通(に薄い)ですが、

ラピーデCLXのフロントリムは(ロヴァ―ルいわく
タイヤサイドから続くリム形状が空力的に有利になるのが
リム重量そのものより大要素だと思っているので)
ビードフックの横幅が非常に厚くなっています。


前輪は51mm高リム、後輪は60mm高リムとなっています。

ぱっと見 新品に見えるほどきれいですが、
スプロケットを取り付けて使った跡があります。
このホイール、前後輪とも5mmほどの横振れがあるので
直してほしいとのことですが、
5mmというのは ホイールの精度としては ものすごく大きな数値です。
実際のところは そんなに振れていないのに5mmと言ってるだけでは、
と思ったら本当に 前後輪とも5mmくらい振れていました。

あと、ロヴァ―ルは ホイール組みのインスペクションシートを
付属させていますが、それによれば
今回の前輪のセンターずれは0.30mm、
後輪のセンターずれは0.08mmとなっています。
上の画像は後輪のものです。
100分の1mm単位まで検知する方法があるなら
もっと追い込めばいいのにと思うのですが。
0.30mm(0.3mmという表記ではない)ずれてるけど
まあいいか!となる理由が分かりません。
あと、表にある0.4~0.45くらいの数値は
DTのテンションメーターでの第1スポークテンションこと D1ST、
その下にある1100前後の数値は一般的な意味でのスポークテンションで
このブログでいうところの第2スポークテンションのことです。
ロヴァ―ルのホイールをお持ちの方なら 一瞬で分かることですが、
2:1組みで左右のスポークテンションがほぼ同じというわりには
スポークをにぎにぎすると 前後輪とも
多スポーク側のタンジェント組みのほうが 明確にヌルく変形するはずです。
これは、たとえば同じく2:1組みで スポーク本数も似通っている
ボーラやボーラWTOのディスクブレーキ用のホイールでは
変形量の左右差(スポークテンションの左右差ではない)は
もっと少ないです。これはスポークの番手と形状、
ハイローフランジの実効径の左右差、
スポークの軌道(タンジェント組みの交差の角度)などから発生しているもので、
ロヴァ―ルは このあたりの理屈が 非常によろしくありません。
はっきり言うなら、ターマックのフレームを作っている人たちと
同程度の知的水準から湧いてきたものだとは
到底 信じられないほどのクソホイールです。
私は なにも別に好悪の感情から
ロヴァ―ルのホイールを腐しているわけではありません。
完成車に抱き合わせで付いてくるのはエグいなとは思っていますが。
私が これは理屈上 クソだと言ったところで
実際に使っている人からの概ねの評価が本当に良いなら
当店に こんなにお持ち込みされるはずがありません。
で、今回のホイールですが
インスペクションシート通りの出荷状態であれば
そこからの流通の過程によるダメージや
見たところわずかな経年使用では 絶対に起きない量の
縦横振れとセンターずれがありました。
ホイールのオーナーか ショップかは知りませんが
間違いなく 誰かが いぢくっています。
追記:お客さんは このホイールを いぢくっておらず
最初のオーナーでもあることも確認しました。

まずは前輪から。
最も横に振れている位相を探して
振れ取り台のゲージがギリギリ触れるようにしました。

それ以外の位相だと だいたいこれくらい空きます。
この量の振れがある場合、
振れている位相付近のスポークに変形があるはずですが
スポークに異常は ありませんでした。
最も横振れが大きい位相から90°直交した、
横振れの影響が無さそうな位相でセンターゲージを当てた
暫定センターが


↑これです。
0.30mmどころではありません。


うまく撮れていませんが、縦振れもあります。
縦振れは複数の箇所であります。
台にかけずとも、宙で回っているリムを見ても
びくついて偏芯しているのが分かるくらいには振れています。
左右異数組みのホイールは 縦振れを追い込むのが やや難しいです。

縦横振れを追い込みました。
上の画像のホイールは回転しています。


理屈上 ついでにセンターずれが減る方向に
縦横振れ取りをしたつもりですが、ほぼ変わっていません。
ただ、むしろ ずれが増大するというのは回避しました。


センター出しの増し締め2回目です。
1回目は画像を撮っていません。

拡大するとこんな感じです。


センターが出ました。

つづいて後輪。
ホイールを振ると、リムの中で
硬質な小石が跳ねているかのような音がします。
これは実際には小石ではなく
リムテープのバルブ穴部分を切り取ったカスが
中に落ちたものです。
で、上の画像では 缶切りのフタの最後の状態のように
穴のフチで ちぎれずに残っているのが見えますが
バルブ穴周りのテープは2重になっているので
これとは別に もうひとつ リムの中に落ちています。

見えているほうを ちぎって回収しました。

リムの中に落ちているほうも回収しました。
私は経験上 知っていることですが、
もし知らなければ 音の原因がテープの切れ端だとは
信じられないくらい硬質な音で カラカラと鳴ります。

↑最も振れている位相

↑それ以外の だいたいの位相
前輪よりはマシでしたが、ゴクッと振れている位相がありました。
スポークの変形はありません。
ちょっと乗っただけで振れる量でもありません。
ニップルが局所的にゆるめば ありえる話ですが、
最も振れている位相は むしろニップルを局所的に締めています。


前輪と同じく 局所的な振れの位相を避けた暫定センターです。
前後輪とも 多スポーク側に リムが寄っていますが、
多スポーク側のほうがニップルが回しやすいので
このヌルいホイールを何とかしようとして
多スポーク側の増し締めで ずれたのではないでしょうか。
インスペクションシートによれば センターずれは0.08mmのはずです。
へえ、80ミクロンって こんなに はっきり目視できるんだ。

このホイールのニップルは外周側からも回せますが、
そういうニップルにありがちな 内周側のつかみしろの角が
妙に丸くて 内周側を触ると一発でナメそうなニップルではないので、
テープを剥がしたくないという理由で 内周側をつかんで調整しています。

↑これはホイールを回転させた状態ですが このリムテープ、

もっとゆっくりな ある回転数で かつ蛍光灯の下であれば、
画像には撮れませんが オレンジ色の帯が見えて
それがホイールの方向と逆向きに移動しているように
見える速度域があります。
これは いわゆる「ベンハムの駒」です。
再現性が高い現象なので、見れる機会がある人は
タイヤを交換する折にでも やってみてください。

フリーボディの唯一細いスプラインの山の
反時計回りに隣の山に、トップギヤの位相付け間違いで
締めたためにできたカエリがあります。

スプロケットのトップギヤのみ、
正しい位相で取り付けました。

今度は、スプロケットの位相のみ
反時計回りに 1つずらしました。
先ほどと違いトップギヤは 奥まで はまりませんが、
最近のねじ山部分が長いロックリングだと
手で回しても 1山弱は 軽く ねじ込めるので、
そこから 工具でグッ!と締め込むと
スプラインに独特なカエリが出ます。

↑カエリが出ている箇所と
スプロケットの溝が合っていない箇所が 完全に一致しています。


縦横振れを追い込んだ時点での センターずれです。
最初の暫定センターより ほんのちょっとだけ減っている気がします。


センターを出しました。
前後輪とも なるべく増し締め方向で出しているので
お預かり時と比べても テンションは張っていますが、
それでもヌルいのを 改善するのであれば
逆異径組みと結線が必要です。
今回は振れ取りだけを お願いされているので
振れ取り作業で出来る範囲では 何とかしたつもりです。
ラピーデCLXの前輪は2:1組みのペアが 7ペア21Hではなく
6ペア18Hという 非常にイカれた本数で、
リム穴の間隔が広がって 多スポーク側が12Hになった関係で
CLX50などと比べて 最終交差の挟角が鈍ったのはいいものの
最終交差の位置が ハブフランジに ほど近くなったので
結線の効果が ほぼ見込めなくなっています。
実は 別件で、ラピーデCLXの前輪を
組み直してもいいから何とかしてほしいというので
お預かりしているのですが、わりとどうしようもありません。
出来るだけのことは やりますが。
それはまた後日、近日中の予定です。
category: のむラボ日記
XR331リムとFH-9000で後輪を組みました 
2022/03/14 Mon. 22:10 [edit]

XR331リムと9000デュラエースのリヤハブで 後輪を組みました。
ディスクブレーキ用リムと ディスク非対応ハブの組み合わせで
察しがつくと思いますが私物です。
概念としての この後輪は、リムを一度 交換しており
今回で ハブもDTの350から変わるので
最初の状態のホイールのパーツは ほぼ残っていません。
スクオルクスニップルのワッシャーのうちの一部くらいです。
まさに「テセウスの船」です。
バラす直前の状態が 半コンペの左右全結線だったので
フリー側のコンペも使い回し不可です。

FH-9000 28H 半CXスプリントヨンロク組み結線ありです。
結線は いつもやっているように反フリー側だけです。

半コンペには けっこう重要な秘密があり、
私は フリー側のスポークには
扁平スポークを使わないほうがいいと考えています。
例外は スポーク比重約100%の要スリット穴の扁平スポーク、
具体的にいうと サピムのCXです。


↑私物のホイールでの半CXの例
お客さんで 体重が50kg未満か あるいは女性だったなら
全CX-RAY、つまりフリー側にCX-RAYを使うこともありますが
(ただし全CX-RAYは 体重に関わらず結線必須になります)。
今回のホイールは28H、つまり フリー側14Hなので
CX-RAYはともかく CXスプリントなら なんとかいけるのではないかと
思って やってみました。
CXの片側12Hと CXスプリント片側14Hのどちらが
スポーク量が大きいのかというと、
前者は100×12で1200、後者は78×14で1092です。
なので、もし リムとハブと組み方が同じなのであれば
ハブからリムまでに存在するスポークの体積も
スポークの重量も 後者のほうが1割ほど軽くなります。
で、やってみたところ
組んでいる最中に確信を得るレベルで気が付きましたが
左右28Hでも 間違いなく 半コンペのほうがいいです。
24Hの半コンペのフリー側は 85×12で1020なので
78×14の1092より小さいですが、
スポークの形状が丸断面だという点が
そこそこの大要素として効いています。
32Hなら 半CXスプリントでも いけるかもしれません。
もしこの後輪を使った結果 かかりに関して気に食わない場合は、
フリー側のスポークの全交換は面倒なので
まず フリー側の結線を試みることにします。
安定供給されている範囲では存在しませんが、
もしスポーク比重78%(コンペは86.5%だが概算では85%でもOK)の
丸バテッドスポークがあったら使うのか、と言われれば
たぶん使いません。85%というのは経験上 非常に絶妙な落としどころです。
逆に 85%の扁平スポークであったなら?となると
星の現行のエアロスターブライトが91%で
私は フリー側の使用に問題ないと判断していますので
ギリギリいけるかも知れません。
半CXスプリントは、ものすごくダメというわけではないですが
ギリギリでダメといったところです。
ストレートスポークのハブであれば 左右異径の選択肢が少ないので
100%の丸・78%の扁平・65%の扁平の3つのうちから
2つ選ぶしかないことから 半CXスプリントにせざるを得ないのですが。
これは後輪の話で、ディスクブレーキの前輪程度のオチョコなら
半CXスプリントくらいの比重差が最適です。
なお、フリーボディのラチェット音が DTのスターラチェットか
そうでなければクリスキングのハブのような音で無いのであれば
トリプルバルブにする意義は薄いのですが、
リムには すでにバルブ穴が3つあるので
トリプルバルブ仕様は継続します。
チューブレステープに1つしか穴をあけず、
リムの内周側の穴2つをテープでふさげば
シングルバルブとしての運用も可能ではありますが。
category: ホイールの話
みんな大好きロヴァ―ルさん 
2022/03/14 Mon. 21:19 [edit]

記念撮影やめろ

まだまだ あるでよ。
いや、今日 かつて私がENVEのリムで組んだホイールを使っていた
お客さんが来られまして、
ディスクロードの完成車(どこのブランドやろなあ(すっとぼけ))を買ったはいいが
それに付いていたCLX50ホイールが ヌルいわ走らんわ
シャキッとせんわということで、
まず疑ったのは お持ち込みされたホイールが
とくにヌルい個体なのではないかということでしたが、
現物を確認したところ 吊るしのCLX50としてはふつーの状態でした。
で、組み直しをすることになったのですが
今の当店の状態ではそれが可能になるのは 1ヵ月半は先で、
お客さんは ディスクロードの最初の1台で予備のホイールなど無く
ホイールをお預かりすると その間は乗れなくなるので
1ヵ月半後くらいに持ってきてくれたら すぐにやるからということで
今日のところは持って帰ってもらいました。
このように、店内お預かりにせず
先延ばしにしている案件も非常に多かったりします。
先延ばしにしなかったら 順番抜かしになってしまうので
仕方がありません。
category: のむラボ日記
CLX64さん 
2022/03/14 Mon. 12:36 [edit]
リムブレーキ用の後輪をお預かりしました。

スポークが曲がっているので直してほしいとのことです。
そうなった原因は はっきりしているのですが ここには書きません。

↑こやつ


直しました。
預かり無しで、こんなすぐに直るんですか!と言われたのですが
こんな程度でお預かりしてたら 店の中がホイールまみれになります。
そうでなくとも 現状 ホイールと ホイールが入った箱で店内がいっぱいです。
スポークの交換の軌道に スプロケットがかぶるので
一旦 ポン当てのフリーボディごと 手で引き抜こうとしましたが、
圧入が固かったので スプロケットを外すほうを選びました。
ひとつ前の記事とは別件ですが お客さんは かなり遠方の方で、
当店に来られるよりは 日本海の海岸線に出るほうが
ずっと近いというくらいには遠方です。
近所のショップを3件ハシゴしたところ どこにも断られたので
当店に持って来られたとのことでした。
3件の中には このホイールの購入店が含まれていないということなので、
店名を書くのは差し控えておきます。
この件だけで決めつけるのも どうかと思いますが、
このホイールのお客さんの地域は
実質 プロショップが存在しない真空地帯なんだなあと思いました。
あっ、たかが スポーク交換してホイール直せる程度で
エラソーなこと書いて ごめんなさいね。
ただ、今回のお客さんが取れる行動の範囲内で
この程度の作業ができる「最寄りの」ショップが
当店だったというのは 残念ながら事実です。

↑交換したスポークとニップル

スポークは かなり複雑に ねじれており、
これほど変形している場合
周りにも要交換スポークがあることが多いので
よくよく疑って調べましたが(周辺だけじゃなくて 全数 見ていますが)
要交換スポークは これ1本だけでした。

ニップルにも クラックが入っていたので交換しています。
サイズ的には 汎用ニップルでの補修も可能ですが、
これと同じニップルを
同じもので補修しました。
category: のむラボ日記
XR331リムで後輪を組みました 
2022/03/13 Sun. 22:08 [edit]

XR331リムで後輪を組みました。

FH-RS770ハブ 28H 黒半コンペヨンロクJIS組みで

結線ありです。
結線までしたのは お客さんがホイールを引き取りに来られたからで、
というより 後輪は来店されてから組んでます。
かなり遠方の方なのですが、奈良に用事があったので
同日に 大阪に寄るのが都合がいいとのことでした。
奈良~大阪間が「ついで」と言えるくらいの距離ということです。
XR331リムですが、400g超えは ちとキツいと思いつつも
10本仕入れて10本とも400gを超えたりしない限りは
選択肢として確保しておこうと思って
問屋さんの在庫を調べたら そもそも注文自体が出来なくなっていました。
本国サイトには まだ載っています。
XR331リムは、2021年の問屋さんのカタログでは
26インチ/27.5インチ/29インチの28Hと
27.5インチ/29インチの32Hという 5種類の展開でした。
本国サイトでは 26インチリムの記載が むしろありません。
これが2022年のカタログでは
27.5インチの28Hの1種類のみと記載となっており、
これは「今後の入荷が無くなった商品だけど
在庫分だけはカタログに載せておくか」という
終売品特有の載せ方です。
で、その27.5インチの28Hも
問屋さんには すでに無いので、完売です。
ディスクロードでも使える このホイールを
お客さんは シクロクロスで使うとのことですが、
もし リムを壊した場合 少なくともアルミリムでは
これより軽いリムが無いということは告げてあります。
スタンズのクレストMK3は
XR331と同じくらいか 少し軽いくらいですが、
公称32Cのタイヤを はめると 横幅が33mmを超えるので
シクロクロスには使えません。
あと関係ないですが、クレストMK3の後継モデルの
クレストMK4は オフセットリムになったからか
前作より 少し重たくなりました。
クレストMK3の29インチリムは 公称364g、
クレストMK4の29インチリムは 公称399gです。
category: のむラボ日記
ツーリング用コンポとしてのXTのハブで前輪を組みました 
2022/03/12 Sat. 22:44 [edit]

XTのハブとAL22Wリムで前輪を組みました。

HB-T780 32H 全コンペロクロク組みです。
MTB用コンポとしての現行のXTでは、
クイック仕様のハブは ディスクハブのみ残っています。
さすがに XTRではスルーアクスル仕様のハブしか無いですが。
これはツーリング用コンポとしてのXTグレードなので、
リムブレーキ用のフロントハブの仕様があります。
category: のむラボ日記
マトリョーシカ 
2022/03/12 Sat. 19:59 [edit]
BOAダイヤルでバンドを締めるタイプのサドルバッグで
「MATTONE(マットーネ)」というモデルが出ました。
お客さんから それの注文があったので仕入れましたが、

このモデルには サイズの展開があり、
実物のサイズ感を確認したいというので
全てのサイズを仕入れました。
上の画像のバッグが 最も大きいサイズですが、

バンドを ひも解いてジッパーを開けると・・・

バッグの内寸が ひとつ小さいサイズのバッグの外寸よりも
やや大きいくらいで、ちょうど収まります。

で、このひとつ小さいサイズのバッグを

展開すると・・・

またまた バッグの内寸>次のサイズの外寸といった感じに
収まる関係になっています。

次のサイズを取り出しました。

これを開けると・・・

さらに小さいサイズのバッグが すっぽりと入るようになっています。

この小さいほうのバッグの中には・・・

さらに小さいサイズのバッグが入っています・・・

というのはウソで、冒頭で「全てのサイズ」とか言いながら
実は2サイズしかありません。
マトリョーシカの画像は 途中でループしています。
バッグに対する BOAダイヤルのサイズ感が
変わらないのも ツッコミどころです。
大きいほうは「マットーネ パック」の名前の間に「グランデ」が入ります。
当初は バッグごとに旧ソ連の加盟国の名前を呼んでいくという
時勢的にも やや危険な構成にしようと思いましたが
没になりました。その場合 15ループくらいになります。

お客さんに「シリカのサドルバッグに入ってる乾燥剤も
シリカなんですね。綴りは違うけど」と言われました。
あのー、すみません、
それ 私が最初に気付いたことに
してもらってもいいですか。
category: 新手のスタンド使い
XR331リムで前輪を組みました 
2022/03/11 Fri. 23:24 [edit]

DTのXR331リムで前輪を組みました。

HB-RS770ハブ 28H 黒半CXスプリントロクヨン逆イタリアン組みです。
結線は あとでやります。

XR331リムですが、私物で現在使っているもの(375g)も含め
初期のロットは370g台が散見されたのですが、
最近では400g超えのものが見当たるようになってきました。
たとえば、少し前に とあるお客さん(一応)が持ってきた
リム2本は どちらも407gでした。ざっまあああ
というわけで387gだと まだ軽いほうです。

もう1本、後輪用のリムも387gでした。
どちらかが1gでも軽ければ そちらをリヤリムにするつもりでした。
目量1gの秤で387gと出るリム2本を 合わせて量ったら
1g未満の端数が合わさって プラス1gになるかと思ったら
387+387で774gと出ました。
XR331はMTB用のリムなので 数字と重量は無関係ですが、
ロード用のリムは DTのリム事業が始まったときの
最初の2モデル、RR1.1とRR1.2が
それぞれRR415とRR585に改名されて以降は
「数字がカタログ重量」という法則になっています。
なので RR411dbリムは411gであるべきなのですが、
実際は421~425gといったところです。
ただ、RR411のリムブレーキ用リムでは
非オフセットリムとオフセットリムの2種類があるところ
RR411dbリムにはオフセットリムの仕様しか無く、
オフセットリムは重量が少し重たくなる傾向があるので
411gのリムをオフセット化して
15g増程度におさまっていると考えれば
むしろ軽いという見方もできます。
これは過去にも書いたことがありますが、
DTでは ロードとMTBでリムの限界空気圧を分けておらず、
装着するタイヤの幅と タイヤがチューブドかチューブレスかどうか
だけで分けています。
実際、リムのステッカー(初期型には このステッカーがありません)に
載っている最小/最大タイヤ幅は 25C/64Cで、
25Cのチューブドだと123psi(8.4気圧)、
25Cのチューブレスだと102psi(7.0気圧)が
最大空気圧となっています。
どーみても MTB用リムのスペックを逸脱しています。
XR331の次に重いXR361リムから リム幅が急に広くなりますが、
これはむしろXR331が MTBのリムとしては細すぎるといった感じです
(スタンズのMTB用アルミリムで最軽量のクレストでも、
XR331よりはずっと広い)。
なので 分類上はMTBのリムではありますが、
XR331に限っては ディスクロード/シクロクロス用の
軽量リムとしての用途があります。
リム幅が広くないので、IRCのシラクCXチューブレス系の公称32Cを
2気圧で膨らませても 横幅が33mmを超えません。
ただ、あくまで分類上はMTBのリムなので 24Hが無く、
最少穴数が28Hなので それほど高価でなく良いハブとなると
Tniのレボディスクハブが前後24Hのみなので
シマノのRS770ハブくらいしか選択肢が無いのが難しいところです。
この記事は、この記事を上げる前にあった記事に上書きしているので
拍手の数が おかしなことになっていますが 気にしないでください。
1日限りの祭りの跡です(1日で鎮火するとは言っていない)。
category: のむラボ日記
ディスクブレーキの固定ボルトのスナップリングには気をつけようね 
2022/03/10 Thu. 22:38 [edit]

ハンドルバーの交換の都合上
ドロップバーの中に通してあるブレーキホースを一旦外す必要があり、
当然 ブリーディングも要するという作業です。
ブレーキはBR-R8070で、

カールじいさんの空飛ぶ家(→こちら)という表記の下に
160/180とありますが、これは傾斜している台座の取り付けの向きで
ブレーキが対応するローター径を 160mmか180mmか
選べるという仕様になっています。


↑で、これはディスクブレーキキャリパーの取り付けボルトで
キャップスクリューの頭の周りに
これに対応するギザがあるものに取り付けると
ゆるみを防止するというものです。
初期ゆるみだけは防げない可能性はありますが、
ボルトがゆるみ切って 抜け落ちる事態は防ぎます。
シマノでの公式名を調べたら「スナップリング」でした。
一般にイメージされるスナップリングとは形状が違いますが、
そういう名前なので仕方がありません。
これをボルトのギザに はめ込んでから
大きくゆるめて また締め直したのだと思われますが、


スナップリングがボルトの首下のワッシャーに噛み込み、
そのまま締めこんでありました。

で、恐ろしいことに ボルトもワッシャーも台座に接していません。
お客さんに訊いたら このブレーキを取り付けて以来
ボルトについては一切 触っていないとのことです。
これをやらかしたのは 私の知り合いですが、
最悪死ぬレベルのスカタンは・・・やめようね!
「フェイルセーフ的なパーツがあったがために
むしろ しくじっている」というのも なんだかなあ・・・。
category: その他 機材の話
ツーリング用コンポとしてのXTのハブで後輪を組みました 
2022/03/10 Thu. 21:28 [edit]

XTハブとAL22Wリムで後輪を組みました。

FH-T780 32H 全コンペヨンロク組み結線無しです。
ハブの品番が「M」780ではなく 「T」780なのは
MTBではなくツーリング用のコンポだからですが、
元々 デオーレというのはツーリング用のコンポとして
この世に出たものなので、ある意味 先祖返りと言えなくもないです。
ディスクブレーキ台座付きのハブと 寸法を共有しているかのような
左フランジの位置が気になりますが、気にしてはいけません。
category: のむラボ日記