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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

チューブレスタイヤを交換しました  

今朝、雨に降られるのを承知で
水間(みずま)のあたりを走ってきたのですが、その前に。
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ホイールに付けて3日目の
IRCのチューブレスタイヤがパンクしました。
画像のデータが7月8日なので、取り付けたのは7月6日です。
タイヤのセンターラインも まだ残っていて
トレッドは全然 摩耗していません。

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穴から シーラントが にじみ出てきています。
これに気付いたのは家で、
空気圧は 段差でリム打ちしかねないほど低圧でしたが
下手に足して傷口が開くと面倒なことになるので
そのまま そ~っと通勤で走ってきました。

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空気を足していくと、4気圧の手前で傷口が開いて
空気が派手に漏れ始めました。

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↑水をかけると こんな感じ

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デジカメのレンズに水がかかりました。
傷口が開くほど空気を入れたので
それ以降は そもそも保持していた空気圧すら割ってしまい
ビードの持ち上がりも解除されて
リムとタイヤの間から シーラントが にじんできました。

これが怖いので、出先でシーラントが仕事をしつつ
スローパンクになっているタイヤに
普段入れているほどの空気圧まで足すことができません。

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タイヤを外して シーラントを洗い流しました。
画像中央にあるのが パンクの穴です。
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↑こやつ

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内側から 極薄パッチを貼りました。
これ以降、ここに起因する空気漏れは起きていませんし
チューブレスタイヤとしての 顕著なエア漏れも起きませんでした。

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話は変わりますが、国道26号線の泉大津より南には
ほとんど同じ形の自動車専用の高架道路が
南北に向かって架かっていて、
側道の交差点では だいたい信号にひっかかります。

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これが北から 交差点の名前でいうと
穴田(あなだ)、中井町(なかいちょう)、
府立和泉高校東(ふりついずみこうこうひがし)、鳥羽(とば)、
上瓦屋(かみかわらや)と なっています。
これより南には この形の高架はありません。
穴田と中井町の間は近いですが、
穴田~府立~鳥羽~上瓦屋の間は
距離では把握していませんが 時間では10~15分くらいで
ほぼ確実に赤信号にひっかかることもあって
鉄道駅のような感覚を覚えます。

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堺の大浜の交差点より南の 旧国道26号線は
現在 府道204号線で、26号線と ほぼ平行に走っています。
26号線の大きい交差点は たいてい204号線と東西の道で
ハシゴ状に つながっていますが、
府立和泉高校の交差点とつながっている
204号線の交差点が堺町(さかいまち)で、
間の信号の少なさと 道の幅や綺麗さから
204号線と26号線を行き来するときは
この堺町~府立間を通ることが多いです。
通勤の帰路で ほぼ獲得標高無しで
距離だけ走って遠回りしたいというときは
204号線から堺町で曲がり、
府立で また曲がって帰るというルートを
夜中に走ることも多いです。

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上瓦屋で左に曲がって170号線(外環)に入り、
すぐあとの熊取(くまとり)の交差点で
右に曲がると 犬鳴温泉と神通温泉がある峠です。
犬鳴峠と言っても通じますが これは正式な名称ではありません。
ほぼ最高標高にあるのが池田トンネルで、
抜けると和歌山県ですが 県境は 実はトンネルの2kmくらい手前です。

これは 私もよく登る峠でして、
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7月20日(水)23時ごろ

ikeda tanuu2amx15
7月27日(水)11時ごろ
このときは大阪側でポツポツと小雨が降っており
道も濡れていましたが、
和歌山側は もっと降っているようで 対向車が雨に濡れており、
トンネルも 和歌山側から見て出口になる側が
むしろ道が濡れているという状態だったので
向こう側に下りずに帰りました。

ikeda tanuu3amx15
8月11日(木)0時半ごろ
木曜日というより、走っている間に日付をまたいだだけで
家を出たのは水曜日です。
このときは風吹峠から和歌山県に入り、
池田トンネルから大阪府に帰りました。上の画像は和歌山側です。

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府立の交差点から東に向かって登ると、
土生滝(はぶたき)という交差点で 外環と交差します。
ここで左に曲がると15分ほどで 鍋谷峠のふもとに至り、
泉北を通って堺市に帰ることもできます。
夜練と称する遠回りの帰路を 土生滝ルートにすることもあります。
これが私の頭の中の地図なのですが、

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今日は 鳥羽から外環に向かって走りました。
鳥羽の高架だけは交差点の真上を通っていないので、
北からだと高架の手前で左に曲がる形になります。
この道自体は水間のアスレチック場の横を通って
葛城山などにも通じていることは知ってたのですが、
ほぼ道なりに走るだけで
(正面が高速道路の入り口なので左折する箇所と
右折だと葛城山に行くので左折で岸和田に向かう箇所がある)

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土生滝に出ることを 今日初めて知りました!
上の画像の赤い線の部分を
POLARの分析ソフトの地図で見たのが
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↑これです。
黒い線の部分は 往路が26号線、
帰路が府立で曲がって堺町から204号線です。

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↑鳥羽を曲がった直後
山にかかった霧が、雲の高さが下がったような
かかり方をしています。

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天気が悪いからかも知れませんが、
自動車とも ほぼ すれ違いませんでした。
家を出て1時間ちょっとで こんないい雰囲気の道があるとは。
まあ 家からここまでの時間だと 鍋谷峠でも池田トンネルでも
峠の登り口に着くくらいので、同じようなものです。

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↑肉眼だと 山の稜線がギリギリ視認できたのですが
画像では ほぼ分かりません。
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ずっと小雨と霧でした。
道中 明確に10%を超えるような登りは皆無で、
登りも 10登って3下るというような繰り返しで
全体ではダラダラと登っているものの 下りも多く、
どこが最高標高だったのかも分からなかったくらいです。

で、それはいいとして冒頭のタイヤが この道中にパンクしました。
スローパンクの感触がしたので信号待ちのときに
リヤタイヤを押すと推定5気圧弱(元は7気圧)になっていたのですが
シーラントが穴をふさいだようで、そこからしばらくは
ほぼ抜けなかったことから そのまま走っていたら
その少しあとに 急に2気圧くらいにガクッと空気が減りまして、
一度だけインフレーターで 5気圧くらい(たぶん)まで加圧しました。
それ以降は家に帰って店に来るまで一切 空気は足していません。

私は後輪のみチューブレスタイヤにしていますが、
経験上 パンクするのは ほぼ雨のときに限られます。
雑感でいうと10回中9回は雨のときです。
これは、「実はそれ以前にパンクしていたものの
イメジのシーラントが塞いでいた穴が
雨の水分で溶けて傷口が開いた」という可能性も あります。
今日、急にガクッと空気が抜けたのも 雨脚が強くて
道が完全に濡れていたところでした。

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店に たどり着きました。
あ、最近 オーダーステムに変えたのですが
これが すごくいいです。
フレームは実は吊るし(オーダー品ではない)なので
到底 私が求めるハンドル落差は得られず、
水平より首下がりのステムにしたところで
他のサイズオーダーしたバイクには追いつきませんが
それでも だいぶマシになりました。
ちなみに これより前に付けていたのは
73°の いわゆる水平ステムです。

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↑雨の中を走ったあと特有の汚れ方

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ついでに洗車もしました。
フロントしかブレーキをかけないので
前輪だけが かなり汚れます。
630mmローターを ゴムのパッドで挟むディスクブレーキですが、
前輪にオチョコがあるとか 左フォークブレードに穴をあけるとかいう
キショイ構造になっていない点が気に入っています。

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濡らした後輪にフロアポンプで空気を入れて、
パンク箇所を特定しました。
空気漏れの音がしています。
穴は小さかったようで、傷口が開いたのは6気圧くらいです。

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シリンジの水を パンク穴からの空気にかけた
絵面が欲しくて 用意をしたのですが、
上の画像は 注射器を見せびらかさないほうがいい
状況のような気がします。

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ブシャー!

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タイヤを リムから半分外しました。

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イメジのシーラントは水で洗い流せます、
という いつものやつです。
タイヤは捨てるのでどーでもいいです、
でも リムは当然ながら引き続き使うので
噛んだ後のガムのようなダマが
リム側に残らないことに意味があります、
と言いたいところですが タイヤを完全に外すときに
リムテープが一部めくれたので リムテープは交換となりました。
ただ それでも、ビードフックの内側にもダマが残らないので
リム側に シーラントのカスの蓄積がほぼ起こらないのは
永く使うことを考えると意味があります。

DTのリムですが、リムの許容空気圧を決定しているのは
ただひとつ「リムの内幅」だけです。
そのリムの想定される用途は関係ありません。
内幅が同じでさえあれば、ロード用でもMTB用でも
メーカーが出している ひとつの同じシートから
許容空気圧が決定されます。
なので 私の後輪のリムのXR331は
メーカーの想定用途がMTB用であるものの
ロード用のリムと内幅が ほぼ同じなので、
リムに貼ってあるステッカーにも
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↑チューブドのときに25Cタイヤなら最大8.5気圧、
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↑これがチューブレスなら7気圧と書いてあります。
「MTB用のリムだから MAX4気圧にしとくか」みたいな
決め方をしていないので 私としては助かります。
実際に、7気圧ちょうどで運用してるので。

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以前にも書いたことがありますが、
XR331リムは 空気圧でリムテープが凹むと
リムに対して使用を指定されている
スクオルクスニップルの外周側の逆トルクス形状の
端の部分に 接触します。
リムテープが1重巻きだとテープが破れるので、
XR331リムに対してはスタンズのリムテープの場合
2重巻きが必須です。
それでも上の画像のように
凹んだときにニップルと接触はするのですが、
リムテープは破れていません。

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この凹みに、イメジのシーラントが入り込んで固まることがあります。
ニップルで突いて穴があいて 穴ふさぎの仕事をしているのか?
と考えたこともあるのですが リム穴4つくらい連続で こうなっていて
それ以外の穴ではなっていないというような感じなので
シーラントが固まる時期に静置していた特定の位相(真上付近?)で
リムテープの凹みにシーラントが垂れて こうなるのかもしれません。
シーラントが固まりはじめるのと リムテープが凹むのでは
前者のほうが早い可能性がありますが、
すでに凹みがあるリムテープを使い回す形で
タイヤとシーラントを新規に交換することもありえます。
ただ、シーラントの作用機序からすると 穴があいていなければ
固まらないとも考えられます。
しかし それだと4つくらいの穴に連続して
これが起こる理由が説明できません。
リムテープを2重に巻くつもりが 2周目は5/6周しか巻けていなくて
24Hのうち4Hほどが1重巻きになっていた・・・という
間抜けなことも やっていません。

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リムテープの凹みにシーラントが固まっていたリム穴を見ても、
リムの中に シーラントが漏れ出てもいません。

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タイヤですが、冒頭のように
パンク穴を内側からパッチで塞ぐことも可能ですが
トレッドが減っているので交換することにしました。
このタイヤはIRCのフォーミュラプロ チューブレスレディS-ライトで、
S-ライトにのみある23C仕様です。
公称205gで、

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↑今回の使い古し
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↑次の新品
たまたま2回連続で軽めの個体でした。
205gだとしても、シーラントを40mlくらいまでに抑えられれば
タイヤ+シーラントで250g未満にできます。
これは ほとんどのチューブドWOより軽く、
軽量WOタイヤ+ポリウレタン製チューブという組み合わせであれば
250g未満の組み合わせも存在はしますが
それで且つ このタイヤよりコーナー限界が信用できるタイヤというのは
私の知る限り ありません。
あと、エア漏れとか ビードの持ち上がり具合とか
チューブレスタイヤに特有の問題でイヤな目に遭いたくなければ
タイヤはIRC一択です。
絶対にエア漏れが起きず、ビードも 常に すんなり上がるとまでは
断言できませんが それでもそのあたりで
極端にイヤな目に遭ったことは 私はありません。
あと、付け外ししやすいという点も良いです。

話は変わりますが、最近出た
某メーカーのチューブレスタイヤについて
「なんで みんな買ってあげるんだろう?
あのメーカーがまともなタイヤ、少なくともシェアを席巻するような
覇権タイヤを出したことは 過去に一度たりとも無いというのに」
と思っていたのですが、業界の先輩と先日 電話で話したときに
「あのタイヤ、どー考えても クソですよね」と言ったら
「間違いなくクソタイヤだけど、SNSでの宣伝とか
ハイアマチュアへのバラまきで、初動だけは
あんなに売れるということには ビックリした」と言っていました。

あ、覇権タイヤってなんやねん 例を挙げろやと言われると
ミシュランのPRO2レース、シュワルベのアルトレモ、
コンチネンタルのグランプリ4000と4000Sと4000SII、
あと現行だとグランプリ5000などが それに当たります。
あくまで私見ですが。

で、その某タイヤですが すぐにパンクやサイドカットをする、
重量が軽いだけで 走りがなぜか軽くないなどと よく言われていますが
ホイールの点検の際に精度の高いセンターゲージを当てるために
タイヤを外して作業をしたあと、再び リムに取り付けようとしたら
「あ、タイヤは元通りに取り付けなくていいです、
グランプリ5000+チューブの組み合わせに戻そうと思ってるので」
と言われたことが最近 別々のお客さんで二度ありました。
そのどちらも 前歴がグランプリ5000でしたが、
二度目のお客さんのときには 何がダメなのか訊いたところ
先ほど書いた「持って軽いけど走りは重い」ということを言われました。
初動はいいものの リピーターは少ないかもしれないですね。
私は 昔からリムセメント屋さんだとしか思っていませんが。
そのタイヤ、供給された選手ですら 裏ではいいことを言っていません。

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捨てるタイヤですが、貼ったパッチに異常はありませんでした。
これと、今回のパンクの箇所は全く別です。

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時系列が戻りますが、これは冒頭のタイヤのパンクです。
冒頭の画像は 店まで走ったあとのものですが、
これは家でパンクに気付いたときの画像です。
シーラントが にじみ出ていた状態で走っていた期間があるので、

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シートチューブの後ろに シーラントが飛び散っていました。
あばbっばばああっばばああばあああ
これ、放置すると きれいにするのが大変になるので
気付き次第 洗うことを 強くおススメします。

category: のむラボ日記

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Tniの35mm高カーボンチューブレスリムで前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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Tniの35mm高カーボンチューブレスレディリムで前輪を組みました。

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660ハブ 20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

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パセンティのブルべリムの後輪を前輪に組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
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先日、HEDのベルジウムの前後輪を組むのに
32本中 20Hの前輪に16本、24Hの後輪に12本の
計28本スポークを抜かれた この後輪ですが、
前輪に組み直すのにあたり
残った4本は使い回せないので廃棄することにしました。
これから組む前輪を4本組みで組むのであれば
使い回せないでも無いですが、
そのために6本組みで組みたいものを
4本組みにするほどのことではありません。

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組めました。

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クリスキング クラシック(←こういう名前)ハブ 32H
6本イタリアン組みです。

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DTのスターラチェットグリスと各社シーラント剤の比重を調べてみました  

以前に DTのスターラチェット用グリスが
円筒形のプラスチック容器25ml入りから
チューブ容器20g入りに切り替わったものの
単位が違うので増えたか減ったか分からん、
という話を書きましたが、これについて ちゃんと調べてみました。
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スターラチェットグリスの現行品です。
見ての通り20g入りという表記があるチューブ容器です。
旧容器に対して こちらのほうが、ラチェットの山に
より無駄なく グリスを塗布できます。
厳密に 最後の最後まで使い切れないのは
旧容器でも同じようなものなので 気にしてはいけません。

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こちらは廃版になった旧容器のほうで、

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25ml入りという表記があります。

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当店には旧容器の未使用品というのがありまして、
検証には これが必要です。

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先ほど書いた 厳密に最後まで使い切れていない旧容器もあり、
これを洗浄して目量0.1gの秤で重量を量ったところ

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3.4gでした。

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その状態で ゼロを取り、

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容器を除けると当然ながらマイナス3.4gですが
これに先ほどの新品の25ml入りを乗せると

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ちょうど 20gでした!
0.1gの狂いも無いですが
仕込みではありません念のため。

DT製品は 為替の関係で
旧容器の時期からは値上げをしていますが、
旧容器が現行の容器に変わった時点では
値上げをせずに お値段据え置きだったので
容器の変更だけで 内容量は変えていなかったということになります。
えらい!


これのついでに 前々から調べておきたいと思っていたことがあります。
シーラントの比重です。
水より軽いのか重いのか それとも同じくらいなのか、
たとえば「30mlで30g見当でいいのか」ということです。
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普段はディスクブレーキのオイルを入れている
ステンレスの計量カップです。
59.1gですが 乗せた状態でゼロを取りました。

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そこにシリンジで慎重に水を入れていきます。
最後のほうは一滴ずつ垂らしていって

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50.0gになるようにしました。

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水なので 当然ながら50mlの目盛りのところになります。
計量カップ的には50ccかもしれませんが、
とくに単位が書いていなかったので これ以降もmlで表記します。
テーブルの傾きか 秤の乗せる面の形状か、完全な水平では無いようで
50の目盛りの向かって左側のほうが やや高く
線が うっすら見えるくらいの差があります。
以降、シーラントも こうなるように
なるべく慎重に 50mlの目盛りまで注ぐこととします。
当然ながら毎回 計量カップを洗って拭き取っています念のため。

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まずは スタンズのタイヤシーラントから。

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水とほぼ同じとみて よさそうです。

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容器に戻す際に、カップに繊維質のダマが残りました。
これは スタンズが「シーリング クリスタル」と呼んでいるものです。

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つづいて スタンズのレースシーラント。
同社のタイヤシーラントに対して ほぼ2倍量のクリスタルと
より大きなパンク穴をふさぐ機能がある「XL」クリスタルを
配合しているというものです。
確かに効きは すさまじいのですが、
タイヤの中で 完全なダマになるまでの時間も短いので
同社のタイヤシーラントとの使い分けが必要です。
当店では「明日のレースに すぐ必要」など
シーラントの効きの経過観察をする余裕が無い場合などに使います。
インジェクターの類で注入しようとすると詰まるので
タイヤ内に直接注ぎ入れる必要があります。

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新品なのですが、封入シールをめくった時点で

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クリスタルが中で固まっていました。

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赤いキャップを介さずに 計量カップに入れようとしたところ
クリスタルのカタマリが飛び出してきたので、
キャップを介して なるべくシーラントの液体だけを注ぐようにしました。

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タイヤシーラントと ほぼ同じ重量です。
先ほどより0.2g軽いのは 私の注ぎ方の誤差でしょう。
ただ、水より ごくわずか軽いのは確かなようです。

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容器に戻しました。
タイヤシーラントより カップに残ったクリスタルが少ないのは、
レースシーラントを注ぐときに なるべく液体の上澄みだけを
注ぐように気をつけたからです。
それでもカップに残っている斑点のようなダマ、
これがXLクリスタルなのかもしれません(←確証無し)。

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レースシーラントですが、クリスタルが容器の底に沈殿するので
使用前に よく振るものの それでも きれいに使い切ることはできません。
使い切ったレースシーラントの容器を切ると

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こんな感じに 底でクリスタルが固まっています。

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指で掻き出そうとすると 内側は乾燥していて
かなり固い手応えで、紙粘土のようです。
完全に無駄なく使うなら 使用前に硬い棒のようなもので
底を ひっかく必要があります。
これでも、こうなるのが分かっていて よく振ったので
沈殿しているクリスタルの量は少ないほうです。
一切 振らない場合、3~4cm以上の層になって 底に残ります。

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このクリスタルを 50mlの目盛りを超えない程度に
計量カップに入れて、レースシーラントを50mlの目盛りまで注いだところ

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↑クリスタルだけ
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明確に50gを超えました。
クリスタルはシーラントに浮かずに沈殿するので
比重はシーラント以上なのは確かでしたが、数値にも現れました。
タイヤシーラントでも、よく振れば50mlで50gを超える可能性はあります。

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つづいて エフェットマリポサのカフェラテックスです。

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けっこう慎重に注いだつもりです。
わずかながら スタンズのシーラントの液体部分よりも軽いようです。

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シーラントを容器に戻しました。
スタンズと違い クリスタルでパンクをふさぐという作用機序ではないので
カップに残った液体にも ダマはありません。

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フタをして容器を振りました。
スタンズと違い、液体がチャポンと跳ねる感触は
ひと振り目だけで、それ以降は中身が泡立つことによって
すり切りまで液体に満たされたのかのような、
あるいは個体のような感触に変化しました。
容器を振っても中で重量物が移動している感触が無く、
均質なカタマリのようになっています。

DSC00555amx15.jpg
それを50mlの目盛りまで注ぎました。
0.3g違うのは 私の注ぎ方による誤差だと思われます。
なんなら 恣意的に47.9gにすることもできますが、
「50ml正確に注いだと思ってから数値を見る」ことにしたので
このような結果になっています。

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容器にあるタイヤ内のイラストのように
いま 容器内ではシーラントが泡立っており、

DSC00557amx15.jpg
元の状態だと半分くらいの液量でしたが
容器の口の辺りまで 泡が上がってきていて

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少し注いだだけで容器から漏れたので

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もったいないですが 先ほどの
切ったレースシーラントの容器に捨てました。
振る前は無かったダマのようなものは 小さい泡で、
カタマリには なっていません。
カフェラテックスは 通常は当店では使いませんが、
すでにタイヤ内に入っているシーラントがカフェラテックスだったときに
追い足すのに必要なことがあるので 常備はしています。

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最後にイメジです。
イメジのシーラントは 経年使用後でも
水であっさり流せるという点が優秀なものの
元々の効きが弱いので、当店では より効きが強いほうの
マイクロファイバーなる黒い粒が入ったほうしか仕入れていません。
通常モデルのシンタイプと 価格は同じです。
シンは 薄いという意味のthinです念のため。
sin(原罪)ではありません。

DSC00560amx15.jpg
「秤の中央に置いたカップの
50mlの目盛りが左側だけ読める程度」になるよう注意して注ぎました。
ドロッとした質感なので これだけは水より重いかも?
と思っていたのですが

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水と同程度でした。

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容器に戻しました。

当店で常備しているシーラントの範囲では
カフェラテックスが わずかに軽かったものの、
概算では いずれも「1mlで1g見当」ということで良さそうです。
タイヤへの注入量を50mlまでに抑えられたら
最軽量ブチルチューブである
公称51g、実測51~53gのマキシスのフライウェイトよりも軽くなり
30mlまでにケチれたら ポリウレタン製のチューブに匹敵すると考えていいです。
ケチる理由はコストではなく もちろん軽量化です。

category: その他 機材の話

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アサルトの後輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから レイノルズのアサルトの後輪をお預かりしました。
リムはチューブレスレディです。

DSC00509msn5.jpg
なぜか近づきすぎて ASSの部分だけ撮ってますが
深い意味はありません。

DSC00510msn5.jpg
組み直しをご希望ですが、
フリーボディは シマノ11S仕様なので
「10S用のハブを11Sにしてほしい」というのが動機ではありません。
このストレートスポーク用ハブの仕様上
反フリー側が強制ラジアル組みだからか
いまいち走らない気がするとのことです。

DSC00511msn5.jpg
フリー側が黒コンペストレート、
DSC00512msn5.jpg
反フリー側が黒エアロコンプストレートで
約10%差の左右異径組みになっているので
この点に関しては賢いのですが・・・。

DSC00513msn5.jpg
DSC00514msn5.jpg
バラす前の元の状態では リムがかすかに反フリー側にずれていました。
経年使用で ずれる方向ではないので、
元から反フリー側にずれていたか
センターゲージを最後に当てない
振れ取りごっこの履歴があるかのどちらかです。
しかしこれは メーカーの検品を通るくらいのセンターずれではあるので
それほど問題ではありません。
元の状態のセンターずれを知る必要があったので
調べてみただけです。

この後輪を、お客さんからお預かりした
クリスキングのハブで組み直すのですが
DSC00516msn5.jpg
DSC00517msn5.jpg
縦横振れ ほぼ無しの状態で、
元の状態のフリー側のスポーク12本の
テンションのバラツキの中の最大値を、
上の画像の状態のフリー側のスポーク12本の
テンションのバラツキの中の最低値ですら
超えているのを確認しました。

つまり、スポークテンションのバラツキの範囲が
かすりもしていないほど 明確に現状のほうが高いのに、
現状では リムがガッツリ フリー側にずれているので
ここから反フリー側の増し締めで まだ一方的に張れるということです。
そのとき、反フリー側のテンションは当然ながら増しますが
フリー側も微増します。

フリー側のスポークは、ストレートと首折れの違いはあるものの
同じ黒コンペで、ハブの右フランジの径や幅と
同じ左右2クロスとはいえスポークの最終交差の挟角も
かすかに違いますが、スポーク比重が同じであれば
スポークテンションの差が変形量に関する 最も大きな要素です
(たとえば、レイノルズのハブで右側コンペ1000Nで
クリスキングのハブで右側コンペ1100Nだけど
レイノルズのハブの右フランジの寸法があまりに優秀なので
低テンションのレイノルズのほうが むしろ硬いわ、とは
ならないということです)。

DSC00518msn5.jpg
DSC00519msn5.jpg
反フリー側の増し締めで センターを出しました。

DSC00520msn5.jpg
組めました。
DSC00521msn5.jpg
R45ハブ 24H 黒半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。
お客さんから「半チャンピのほうが硬くなるの?」と訊かれましたが
チャンピ/CX-RAYは 反フリー側が はち切れんばかりに張るので
やったことはありますが オススメはしません。
お客さんの体重などを勘案すれば 半コンペでも充分です。
あと、レーシングゼロのような硬さにはなりません。
あれより硬い ニップルで調整可能な
金属スポークのホイールはありません。
アルミスポークより硬いホイールが スチールスポークで組めるなら
そもそもフルクラムがアルミスポークで完組みホイールを
出さないでしょ、という話です。

あと 関係無いですが、
「私の組んだホイールはレーシングゼロより硬い」とか
「アルミスポークに物性的な意味は無い」とか ほざいていた人たちが
それぞれ過去にいましたが、どちらも滅びました。
私のせい・・・?何のことやら。

今回のアサルトも リムの重量を量っていますが、
蟹光線は夏休みで不在なので 公表する奴がいません。
どのみち教えてやるつもりは微塵もないのですが。
↑うわこいつかんじわるい












DSC00522msn5.jpg
蟹光線の代役で長野県から来ました!
あと私のことは ぜひ「エコー乗鞍」でお買い求めください!(ステマ)

DSC00515msn5.jpg
こちらの画像を見てください!
↑やーめーろー!

category: のむラボ日記

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のむラボホイール8号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00506amx15.jpg
のむラボホイール8号の後輪を組みました。

DSC00507amx15.jpg
レボディスクハブ 24H 半コンペヨンロクJIS組みで
赤アルミニップルです。
結線は あとでやります。

category: のむラボ日記

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CLX50の後輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00496amx15.jpg
昨日の続きです。CLX50の後輪を組み直します。

DSC00497amx15.jpg
全黒エアロライトストレート 21H 2:1XI組みです。

DSC00498amx15.jpg
リヤリムは ウェイトなどは貼っていませんでしたが
なぜか重ための個体で、ウェイトを貼っていたフロントリムと
大差ない重量でした。

DSC00499amx15.jpg
組めました。

DSC00500amx15.jpg
反フリー側を 黒CXスプリントにして逆異径組みにしました。
結線は あとでやります。

DSC00502amx15.jpg
↑フリー側(組み直し前と同じスポーク)
DSC00501amx15.jpg
↑反フリー側

category: のむラボ日記

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CLX50の前輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00480amx15.jpg
お客さんから ロヴァールのCLX50の
リムブレーキ用ホイールを お預かりしました。
組み直し必須と思えるほどクソなのは 後輪のほうですが、
前輪もお預かりしており もし可能なら何とかしてほしいということです。

DSC00482amx15.jpg
DT 黒エアロライトストレート 16H ラジアル組みです。
これがもし、せめて18Hだったなら 多少はマシだったのですが・・・。
仮に16Hにするのであれば、
後年 ラピーデCLXの前輪について
「空力が優秀でさえあれば リム重量は気にしない」と
言わんばかりの仕様にしているロヴァールなのだから
スポークの重さなぞ気にせずに スポーク比重を上げればいいのに、
と思います。

DSC00483amx15.jpg
リム重量は、ウェイトが貼ってあるので 参考重量です。
435gくらいでしょうか。

DSC00484amx15.jpg
組めました。

DSC00485amx15.jpg
黒CXスプリントストレートにしました。
スポーク比重だけでなく スポークテンションも関係しますが、
元のホイールと同じ吊るしのホイールと
この組み直し後のホイールに
それぞれ同じタイヤとチューブを取り付けて
空気圧も同じにして乗り比べた場合、
違いが分からない人というのは まず いないと思います。
さらに、吊るしのほうが走るという人も
ほぼ いないのではないでしょうか。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール8号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00478amx15.jpg
のむラボホイール8号の前輪を組みました。

DSC00479amx15.jpg
レボディスクハブ 24H 半CXスプリントロクヨン逆イタリアン組みです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

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303の後輪を660ハブで組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00471amx15.jpg
お客さんから ZIPP303の後輪をお預かりしました。

DSC00472amx15.jpg
11S用フリーボディへの変更が不可な
銀ハブ胴の時期のもので、
ハブを交換しての11S化を ご希望です。

DSC00473amx15.jpg
DSC00474amx15.jpg
パリパリ系ねじ止め剤と細かい砂が
ニップルの歯周ポケットに詰まっていましたが
なんとか ゆるめられました。
左右フランジとも「通し」ではなく「引っかけ」式なので、
ホイール半周ぶんほど ニップルを充分ゆるめてから
ハブを左右にゆすると

DSC00477amx15.jpg
ホイールから抜き取るように外せます。
ストレートスポークの扁平方向の幅が
リムの内周側の穴の径より小さいので
スポークは リムの外側に抜き取れます。
なので、このホイールをバラすのに
ニップルをゆるめ切ってスポークから外したものは1本もありません。

DSC00475amx15.jpg
組めました。

DSC00476amx15.jpg
660ハブ 24H 半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール5号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00468amx15.jpg
のむラボホイール5号の後輪を組みました。

DSC00469amx15.jpg
660ハブ 24H 半コンペヨンロク組みで

DSC00470amx15.jpg
赤アルミニップルです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

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HEDのベルジウムディスクリムで後輪を組みました   

今日もホイー(以下略)。
DSC00461msn5.jpg
昨日の続きです。
HEDのベルジウムリムでディスクブレーキ用の後輪を組みます。
ハブは ポールのシングル固定ギヤ用のリヤハブで、
逆オチョコかと思って調べたところ 事実そうではあったものの
実測で 0.2mmほどの左右差しかなかったので
左右異本組みを強いられるほどではなく
むしろ やってはいけません。
オチョコ無しのハブとして扱っていいです。

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ポールの この手のハブ、
通常 ナット(めねじ)留めのハブに対するフレーム用のものは
ボルト(おねじ)留め仕様になっていて、
フレームのエンド直下にあるのが ハブシャフトではなく
ボルトのねじ山部分というのが好かないのですが
このハブは スルーアクスル仕様なので問題ありません。

DSC00464msn5.jpg
DSC00465msn5.jpg
例の後輪から 6本組み側のヌポーク2本と
反ヌポーク2本を移植できました。
32本中、28本まで有効活用できました。

今から組む後輪は24Hなので、
残りの20本は新しいスポークですが

DSC00463msn5.jpg
カットしたスポークというのは
リム側のプレーン部分の長さが まちまちになります。

例えば、CX-RAYは 日本の問屋さんの取り扱い長さが
2mm刻みの偶数mmとなっていて、
カット可能な長さは 8mmくらいはいけそうですが
私は 6mmまでとしています。

私のホイール組みでは ありえない組み合わせですが、
8mmカットした切ったCX-RAYと
16mm長さのロングニップルを組み合わせると
ホイールを組みきるまでにニップルの内周側の端面と
スポークのバテッド始まりの部分が干渉します。

CX-RAYの280mmでホイールを組む場合、
280mmを そのまま使えばいいのですが
282mm、284mm、286mmからカットしたものを
使う場合も あります。
が、ひとつのホイールで元の長さが違うものを混ぜることはしません。

今回のスポークはDTのコンペティションで、
コンペは1mm刻みで入荷可能なスポークですが
30mmはカット可能なので
例えば 270mmであれば 270mmそのままから
300mmを30mmカットした場合までが ありえる範囲になります
(例えを290mmにしなかったのは
元が320mmのコンペというのが存在しないからです)。

当店で常備している銀コンペは4種類で、
それで303~240mmくらいに対応させています。
30mmは切れると書きましたが
実際には 最も間隔が空いているところでも
20mmくらいです。
調べたところ、ターコイズのリヤハブから移植した4本のコンペも
元の長さは その内の1つだと分かったので
残り20本も その長さから切り出しています。
なので 24本ともリム側のプレーン部分の長さは揃っています。

DSC00466msn5.jpg
組めました。

DSC00467msn5.jpg
24H 全コンペロクロクJIS組み結線無しです。

category: のむラボ日記

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業務連絡(あとで消し・・・消さないかもしれません)  

ホローテックIIのクランクが軽く通せないだの
クランクシャフトの出しろが明らかに少ないだのということだったので
ビビってましたが、大した問題ではありませんでした。
DSC00416amx15.jpg
「ローターがカップ部分を作り
セラミックスピードがベアリングを作りしBB小物
すわりしままに食うは徳川」的なBBです。
左側のダストキャップが飛び出しているとのことでしたが、
飛び出しているのはダストキャップではなく
その下のベアリング自体です。
上の画像は 左ベアリングからダストキャップを外した状態です。

DSC00417amx15.jpg
DSC00418amx15.jpg
↑右側のカップからダストキャップを外した状態。
カップに対して垂直に当てた差し金とベアリングは接していません。

DSC00419amx15.jpg
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これが左側だと接します。
あと、位相によって差し金との距離が微妙に変わっているので
ベアリングの圧入が やや斜めに抜けています。

DSC00422amx15.jpg
ベアリングの外輪と同径の圧入工具で
DSC00424amx15.jpg
DSC00425amx15.jpg
圧入すると スッと奥に入りました。
斜めだったベアリングが 真っすぐに入った感触もあります。

DSC00426amx15.jpg
DSC00427amx15.jpg
↑圧入後の左側

DSC00429amx15.jpg
実際は ダストキャップを付けますが、
ダストキャップありでもクランクシャフトの端を
左ベアリングの内輪に 内側から当てることができるのを確認しました。
このような状態で 押したか叩いた履歴があるのかもしれません。

DSC00430amx15.jpg
↑ダストキャップを取り付けた右側
DSC00431amx15.jpg
↑同 左側

DSC00432amx15.jpg
クランクを通しました。
手で押しただけで 奥まで通せます。
クランクシャフトはベアリング直下の部分のみ
微かに寸法が太いですが
(厳密にはそれ以外の部分が細いと言うべき)、
BB小物によっては マイナス公差気味のもので
クランクシャフトのその部分を通すのに 固いものがあります
(ウィッシュボーンのBBなど)。
そうした場合 クランクシャフトに注油または
フッ素系のケミカルを塗布したうえで
軽い衝撃加重を加えざるを得ないこともありますが
これは すんなり入りました。
外すのも 手の力だけで出来ます。

BB小物によっては シマノの純正BBよりも
取り付け時の幅が広くなり
クランクシャフトの左側への出しろも少なくなるものがありますが、
これは問題ありません。
広い場合は、スプラインの溝の部分くらいしか 外に出なくて
左クランクの脱落防止プレートを クランクシャフトの穴に挿し込むことが
出来ないこともあります。

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ボーラWTOさんさんさん  

お客さんから ボーラWTO33をお預かりしました。
DSC00380amx15.jpg
DSC00381amx15.jpg
WOリムのリムブレーキモデルです。
ウルトラWTOはディスクブレーキ仕様のみの展開なので、
もし後年 振り返ったならば このホイールは
1年しか出ていないナローリムのボーラ35のチューブラーのように
「買っておけば良かった」と思う
リムブレーキ用ホイールの傑作だったと
気づくことになるかもしれません。

前輪はセンタードンピシャで、ごくわずかに振れがあった程度でした。

DSC00382amx15.jpg
つづいて後輪。
DSC00383amx15.jpg
前後輪とも新品で、後輪はカンパニョーロ用フリーボディです。

DSC00384amx15.jpg
DSC00385amx15.jpg
カンパニョーロの検品を通るとは思えないほどの
センターずれがありました。
この程度のずれでも メーカーによっては何とも思わない場合もありますが、
カンパニョーロの完組みホイールだと一大事です。

リムが反フリー側にずれているので
反フリー側を少しゆるめれば 簡単にセンターは出せますが

DSC00386amx15.jpg
DSC00387amx15.jpg
2:1組み(厳密にはG3組み)で
反フリー側のスポークが張っているとはいえ
ゆるめたくは無かったので
フリー側の増し締め偏重で出しました。
元の状態の振れは 皆無といってもいいほど取ってあり、
センター出しの最中のほうが振れがあったくらいです。


あ、記事の冒頭で 前輪の全体画像を出さなかったのは
DSC00377amx15.jpg
DSC00378amx15.jpg
DSC00379amx15.jpg
別件で 同じボーラWTO33
(違うのは 後輪がシマノ用フリーボディという点のみ)を
海外通販で買って 送り先を当店にしたばかりか
関税を 私に立て替えさせた知り合いがいたので、
懲らしめてやろうと思い
「検品したら 前輪が2個入ってたで」というウソをついて
ビビらせる用の画像(上の画像)を撮ったのはいいものの
通常の前輪単体の画像を撮り忘れたからです。

category: のむラボ日記

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HEDのベルジウムディスクリムで前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00433amx15.jpg
お客さんから クリスキングのR45ハブで組まれた
32Hの後輪をお預かりしました。
かつて 当店で組んだもので、

DSC00435amx15.jpg
ハブはターコイズアルマイトで
全コンペヨンロク組み結線無し、

DSC00434amx15.jpg
リムはパセンティのブルべです。
この後輪は後日 赤アルマイトのR45フロントハブで
前輪に組み換える予定があります。

DSC00436amx15.jpg
それとは別に 同じお客さんのご注文で
HEDのベルジウムのディスクブレーキ専用リムと
クリスキングのR45Dフロントハブで
前輪を組むことになったのですが、

DSC00437amx15.jpg
ターコイズリヤハブから赤フロントハブへの組み換えは
スポークの長さが全く違うので
カット可能な範囲が大きいコンペであっても
使い回しは無理ですが、調べたところ
ベルジウムの前輪には使い回せることが分かりました。
といっても ベルジウムのほうがリム高が高い=リム内径が小さいので
スポークを少しカットするため、元に戻すことはできません。
上の画像は、まず6本組み側のヌポーク6本を抜き取った状態です。
ターコイズハブのほうは32Hなので
片側フランジのヌポークは8本ですが、
今回のベルジウムは24Hなので 必要なのは6本だけです。

DSC00438amx15.jpg
6本組み側のヌポークを移しました。
後輪の6本組み側は ヨンロク組みなので左側ですが、
ディスクの前輪だと ロクヨン組みなので右側となります。

DSC00439amx15.jpg
DSC00440amx15.jpg
6本組み側の反ヌポークを移しました。

DSC00442amx15.jpg
DSC00443amx15.jpg
4本組み側のヌポークを移しました。
今さら書くことでも無いかもしれませんが、
ヌポークと反ヌポークを区別して移しているのは
スポークの首下の変形が ヌポークと反ヌポークで異なるからです。

DSC00444amx15.jpg
あとは 4本組み側の反ヌポークを6本いただくだけです。

DSC00447amx15.jpg
DSC00448amx15.jpg
元の後輪ですが、左右ともヌポークと反ヌポークが2本ずつ残りました。
ハブがブラブラと動かないような残し方にしました。
また、この8本は ニップルを一切ゆるめていません。

DSC00445amx15.jpg
組めました。

DSC00446amx15.jpg
R45Dハブ 24H 全コンペロクヨン逆イタリアン組みです。
結線は、たぶん やりません。

category: のむラボ日記

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座屈でクラックが入ったカーボンリムを交換しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00393amx15.jpg
お客さんから カーボンフックレスリムで組まれた後輪をお預かりしました。
700Cリムですが 内幅は25mmなので
ディスクロード用というより 29インチのMTB用です。
といっても ZIPPなどで すでに内幅25mmのフックレスリムの
ディスクロード用ホイールは存在しますが。
ハブは 148mm幅でBOOST規格です。

DSC00394amx15.jpg
DSC00395amx15.jpg
リムは無銘ではないですが、なんか伏せたがっている
感じがするので 追究はしません。
このリムですが、

DSC00396amx15.jpg
DSC00397amx15.jpg
座屈で グシャッて割れたので メーカーか購入元かに問い合わせたところ

DSC00398amx15.jpg
同じリムが補修用として送られてきたので
当店で リムを交換してほしいとのことです。

DSC00402amx15.jpg
送られてきたリムは 元のリムと全く同じものですが、無銘でした。
リムの頂点が片側に寄っているオフセットリムの形状ですが
リムの見た目ほどに穴が寄っているわけではありません。

DSC00400amx15.jpg
↑フリー側から見たリム
DSC00401amx15.jpg
↑反フリー側から見たリム

DSC00412amx15.jpg
↑反フリー側
DSC00413amx15.jpg
↑フリー側
これは時系列がとんで 組み直し後ですが、
リムの外周側の穴が中央にあるのに
内周側の穴がオフセットしているので
ニップルをセッティングしにくい リムでした。
スポーク長さはニップルのすり割り部分に達する程度で
適正範囲の中でギリギリ短めといったところですが
組み直しに際して 元よりニップル1周分くらいは張っているので
元の状態は やや短めといったところです。
ちなみに 左右のスポーク長さは同じでした。

DSC00403amx15.jpg
DSC00404amx15.jpg
スポークテンションの左右差が少なかったので
リムが反フリー側に寄っているとは思っていたのですが、
その通りではあったものの 微々たるものでした。
オフセットリムなので そう感じただけのようです。

DSC00405amx15.jpg
スポークは macスポークのエアロストレートで、
現行のデュラエースのホイールに使われているのと同じ
CX-RAYやエアロライトよりスポーク比重が小さい
エアロスポークです。

DSC00414amx15.jpg
DSC00415amx15.jpg
が、リム側のプレーン部分が長くなっていて
カットによる長さの調整幅を大きくした仕様のものを
未カットか ほぼ未カットで使っているようで、
ここまで含めれば CX-RAYと大差ないかもしれません。

DSC00407amx15.jpg
リムのお引っ越し中・・・。
順番を きれいに移せていないのは、
歯周ポケットに細かい砂が詰まっているニップルがあり
固着では無いものの よく似た状態になっていて
ゆるめにくいものがあったのを 後回しにしたからです。

DSC00410amx15.jpg
DSC00411amx15.jpg
組めました。

DSC00408amx15.jpg
DSC00409amx15.jpg
スポークテンションは元より微増で
当たり前ですが センターも出ています。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール5号の後輪のリムを交換しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00353amx15.jpg
お客さんから のむラボホイール5号の後輪をお預かりしました。
クリスキングのピンクアルマイトのハブで組まれたものです。

DSC00356amx15.jpg
リムのビードフックが ふくらんで変形していいます。
画像下側のリムの輪郭が直線になっていません。
当然、この位相で直せない振れも出ています。
というわけで リムを交換するしかないので

DSC00357amx15.jpg
リムのパンジャンドラム中・・・。

DSC00358amx15.jpg
DSC00359amx15.jpg
組めました。

category: のむラボホイール

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オープンプロで後輪を組みました   

今日もホイー(以下略)。
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オープンプロと7400のリヤハブで後輪を組みました。

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FH-7403 32H 全コンペヨンロク組み結線ありです。

category: のむラボ日記

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オープンプロで前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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マヴィックのオープンプロリムで前輪を組みました。

DSC00338amx15.jpg
HB-7400 32H 全コンペ6本イタリアン組みです。

DSC00339amx15.jpg
この時代のラベルすき(個人の感想)

category: のむラボ日記

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のむラボホイール8号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール8号の前輪を組みました。

DSC00335amx15.jpg
レボディスクハブ 24H 半CXスプリントロクヨン逆イタリアン組みで

DSC00336amx15.jpg
赤アルミニップルです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール8号の後輪のリムを交換しました(表)  

今日もホイー(以下略)。
DSC00331amx15.jpg
のむラボホイール8号の後輪のリムを交換しました。
リムのお引っ越しをしています。

リムのステッカーを剥がしていないのは、
あとからでも簡単に剥がせるので 何となく残しました。

DSC00333amx15.jpg
レボディスクハブ 24H 黒半コンペヨンロクJIS組み結線ありです。
記事の表題に(表)とありますが、
(裏)のほうは まだ公開できません。
ひとつ書いておくと この件、当店にも お客さんにも落ち度がないのに
明文化していないワランティを適用して 無償でリムを交換しています。

category: のむラボホイール

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L05Aフィン付きディスクブレーキパッドが入荷しました  

ロード用コンポのフィン付きブレーキパッド(レジン)の
L03Aの後継モデル、L05Aの25ペア入りのバルク品が入荷しました。
DSC00280amx15.jpg
25ペアでの税込定価は37642円なので、
1ペアあたりの単価は1505円となります。
ちなみに箱入りのパッケージ版だと1ペアで2114円です。
これを、当店で すでにR55C4ブレーキシューでも やっているように
当店で個別包装したものを販売します。
当然ながら 価格はセットからの単価に準拠したほうを採用しますし
バルク品だというのを隠して販売することもなければ
定価以上の3800円だの3700円だので
売る(→こちら)こともありません。

DSC00283amx15.jpg
レジンの部分同士が接触せず、
バネにテンションをかけずに包装しようと思ったので
上の画像の状態を重ねた

DSC00284amx15.jpg
この形で袋詰めすることにしました。

DSC00286amx15.jpg
詰め詰め・・・
DSC00287amx15.jpg
詰め詰め・・・。

DSC00292amx15.jpg
シマノでは 最近、ビニール素材の不使用を推し進めていて
パーツが紙袋に入っていますが これ、中身が見えないのと
(燃やした際の環境負荷云々は知りませんが)
そっこーで けっこーな ゴミになる点は変わらない気がします。
こんなことをする前に 株価を3万円台に戻したらどうだ。

DSC00288amx15.jpg
値札を書く途中に 少し離席していたら、
DSC00289amx15.jpg
謎の書き込みが追加されていました。
朝、枕元に馬の生首が転がっていたほどの衝撃ではありませんが
これも客寄的大熊猫価格に設定しないといけないようです。
断じて私の意志ではありません。
そのとき突然、当店の電話が鳴り響きました。
受話器を取ると 明らかに加工された音声で
これの価格を指定してきました。

DSC00285amx15.jpg
「××××円にしろ」
「あのー、それだと当店にあるフィン無しレジンパッドの
パッケージ版(上の画像)と あまり変わらないくらいになるんですが」
「いいから やれ、あと さっき言った値段は もちろん税込だぞ」
「はい・・・」

category: のむラボ日記

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シマノに文鎮を売りつけられた方へ  

シマノの12SコンポのR9200系とR8100系のうち、
ディスクブレーキ用のレバーである ST-R9270とST-R8170は
ダウンチューブに配線をしないセミワイヤレス仕様を選択できます。
このうち、ST-R8170について リヤメカとの無線のやり取りができない
不具合が確認されています。
リヤメカとやり取りするのは、現行の12Sコンポでは
これまでの電動コンポでのモード切り替えボタンや
充電ポートやワイヤレス通信機能が
リヤメカに集約されているからです。

9270l1amx15.jpg
↑これは記事用に撮ったスクショで、
R8170ではなく R9270のレバーですが
スマホのアプリに登録したのち
(つまり スマホとレバーの間では通信が繋がっている)
レバーのボタンへの機能割り当て設定を
リヤメカに飛ばすところなのですが、
レバーにある2つのボタン またはレバーの上側にあるボタンの
計3つのボタンのうち いずれかを押すと

9270l2amx15.jpg
このように チェックが付きます。
が、ファームウェアのバージョンが4.0.2までのST-R8170で
レバー本体のボタンをいくら押しても チェックが付かないという事例が
頻発しているようで、先日 当店で組み付けをしていた
ST-R8170の左レバーで この症状が出たものがありました。
すげーな新品で いきなり文鎮かよ。
文鎮というのは 機能不全になった電子機器を意味するスラングで、
英語だと ブリック(煉瓦)と呼ぶのが一般的ですが
文鎮と同じ意味のペーパーウェイトと呼ばれることもあります。

チェックが付かない場合、上の画像の画面から抜けだすには
下にある「▶ スキップ」という部分を押すしかないのですが
それだと設定が保存されず、レバーのいずれのボタンを押しても
フロントメカは(←左レバーにフロントメカの変速を設定していた場合ですが)
ピクリとも動きません。

そして、ファームウェアのバージョンを
この記事を書いている時点で最新の「4.0.3」にしようにも
リヤメカとの通信ができないので
ファームウェアのアップデートができないという
どんでもない状態になっています。

これまでの電動コンポでのパソコンに接続するユニット、
SM-PCE1の後継機のSM-PCE02で
レバーに有線接続すればアップデートは可能ですが、
これは シマノの都合で電動コンポのコネクタの規格を変えたために
使えなくなったSM-PCE1、と ほぼ同機能のものを
税込定価26002円で売るという
一般ユーザーには 到底受け入れがたいであろう内容です。
しかも この記事を書いている現在 SM-PCE02は
メーカーに在庫が無く、欠品中です。

じゃあ どーすればいいのかというと、
バッテリーから 直接レバーに有線接続すれば
アップデートが可能だということが判明しました。

DSC00276amx15.jpg
先日の例では すでにコンポを組み付けてしまい、
ディスクブレーキにもオイルを通してしまったので
シートポストを抜いて最終的にバイクに配線するのとは
別のコードでバッテリーとレバーを有線接続しました(上の図)。
バッテリーは3ポートですが、ワイヤレス接続をする場合
使うポートは2つなので 必ず1つ余っているはずです。

で、ファームウェアのバージョンを4.0.3にしたところ
左レバーで フロントメカが動くようになりました。
元々 スマホではレバーとペアリングできる状態だったので、
完全な文鎮というわけでは無かったのですが。

wired2amx15.jpg
有線接続すると、
wiredamx15.jpg
このように Wiredという表示が出ます。
右レバーは バージョン4.0.2で正常に動作していたのですが、
動くからといってそのままでは怖いので4.0.3にアップデートしました。

ver403amx15.jpg
最近では、このような注意書きが表示されるようになりました。

DSC00277amx15.jpg
SM-PCE02を買わず、
バイクに最終的に不要なコードも買わないためにも、
これから ST-R8170で組むという方は
フレームに組み付ける前に バッテリーとリヤメカを接続し、
次にフロントメカに挿すコードを 左右のレバーに挿して
ファームウェアをアップデートすることをオススメします。

これなら 余分なコードを買う必要はありません。

erroramx15.jpg
出荷状態のバッテリーは
アプリとつなぐには充電量が不十分であることが多く、
その場合 充電してから出直してこいとスマホの画面に出ます。
コンポ側のバッテリー残量については
このように注意がなされて 以降の操作画面にも
つながらないので いいのですが、
(私は現認したことは無いのですが)
アプリでの設定中に スマホ側のバッテリーが切れると
以降 コンポパーツが文鎮化するという事例があるらしいので
スマホ側のバッテリー残量が少ないときには
E-TUBEのアプリを使わないのが無難です。

DSC00279amx15.jpg
あと、ST-R9270も ST-R8170も
レバー側のポート数は2つですが、
上側のポートは出荷時点では ダミープラグが挿してありません。
ST-R9270で、セミワイヤレス仕様で すんなり組めたがために
上側のポートに ダミープラグを挿していないことに
気付いていないという事例もありえますので
気になる方はチェックしてみてください。

category: その他 機材の話

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ホローテックII左クランクの固定ボルトを回収しました  

ドリルがうなる!
DSC00234amx15.jpg
お客さんから、シマノのデュラエースの左クランクの
固定ボルトの六角穴をナメてしまって
どうしようもなくなったというものを お預かりしました。
近所のショップでは 出来ないと断られたそうです。
荒事は なるべく避けたいところですが、
5mmアーレンキーが全くかからないほどに
穴がバカになっており ねじ頭を吹っ飛ばすルートを
早々に選択しました。
見ての通り、クランク側のアルミは一切 削っていません。

DSC00264amx15.jpg
↑これ

DSC00265amx15.jpg
ねじ頭を削り飛ばすのはいいとして、
DSC00266amx15.jpg
このイモネジ状の部分を
クランクアームの割りの片側のねじ穴から
どうやって回収するかが問題です。

DSC00267amx15.jpg
そこで特殊工具箱を漁っていたら
ホローテックIIの固定ボルトの頭を削り飛ばしたあとの
イモネジ部分を回収するのに特化した工具が
DSC00268amx15.jpg
見つかりました。

DSC00236amx15.jpg
こんな感じで 割りの間に入れて
ねじをつかみ、回します。
1回で60°くらいは進められるでしょうか。
頭を削り飛ばしているので ねじ締結の座面圧は失われており、
このイモネジが腐食や焼き付きで固着しているということは まず無いので
しっかり つかめる形状でさえあれば 割と簡単に回せます。
工具のつかみ部分の厚みは
クランクの割りに入るように削いでいます念のため。

DSC00237amx15.jpg
おっ!
DSC00238amx15.jpg
ゆるんできたゆるんできた。
DSC00269amx15.jpg
取ったど!

category: ドリルがうなる!

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CLX40の後輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00245amx15.jpg
先日の前輪につづいて CLX40の後輪も組み直しました。
上の画像、フリー側のスポークが1本無いのは
長さを調べるために抜いたからです。

DSC00246amx15.jpg
全黒コンペレースストレート 2:1組み(XI組み)24Hです。

DSC00249amx15.jpg
フリーボディに、トップギヤの位相を間違えて
ロックリングを締め込んだ痕跡がありました。

DSC00250amx15.jpg
元のスポークの フリー側の最終交差に
摩耗痕がありました。

DSC00252amx15.jpg
前輪のときにも書きましたが、
私は内蔵ニップル仕様の時期のロヴァ―ルのリムの
リム穴には 穴振りが無いと思っていたのですが、
もし そうであれば16+8Hを
12+12Hとして汎用ハブで組み直すつもりでした。
が、実際には穴振りがあったので
2:1組みと元のリヤハブを継承する必要があります。
上の画像は どちらもフリー側の穴で、
とくに右側に振っているわけではなく 中央に穴があいていますが

DSC00253amx15.jpg
↑反フリー側の穴は 明確に左側に振っています。

DSC00257amx15.jpg
DSC00258amx15.jpg
組めました。

DSC00259amx15.jpg
フリー側が黒CX-RAYストレート、
DSC00273amx15.jpg
反フリー側が謎のスクエアエアロスポークです。
結線は不要な気もしますが、一応 やっておきます。
もし この後輪がXI組みではなくてЖ組みであったなら
結線は しなかった可能性があります。

DSC00247amx15.jpg
びふぉー
DSC00261amx15.jpg
あふたー
ハブ胴が汚れていたので、ハブ単体の時点で洗浄しました。

DSC00254amx15.jpg
DSC00255amx15.jpg
DSC00256amx15.jpg
バルブ穴の対岸に最も近い位相の 反フリーのスポークに
自己融着テープでマグネットを巻いてあったので、

DSC00262amx15.jpg
DSC00263amx15.jpg
同じ位相のスポークの ほぼ同じ位置に熱収縮チューブで
マグネットを固定しておきました。

今回のCLX40は、チューブレス非対応のWOリムで
内蔵ニップル仕様です。
現行のCLX50のリムは 今回のリムに対してリム高が10mm高く、
リム幅も よりワイドで チューブレス対応となっていますが
重量は ほぼ同じくらいでした。
ハイト/ウェイトレシオにおいても優秀ということです。
CLX50のほうはディスクブレーキ用リムだから軽い、
ということはありません。
現行のCL/CLX50リムは
リムブレーキ用でも重量が変わらないからです。
具体的な実測重量については・・・教えるわけねーだろーが。
↑うわこいつかんじわるい












DSC00274amx15.jpg
オ待タセシマシタ!コチラノ画像ヲ ゴ覧クダサイ!

DSC00228amx15.jpg
ふろんとりむデス!
DSC00251amx15.jpg
りやりむデス!
↑やーめーろー!

category: のむラボ日記

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パセンティのフォルツァC 30Wリムで前輪を組みました   

今日もホイー(以下略)。
DSC00244amx15.jpg
DSC00242amx15.jpg
パセンティのフォルツァC W30リムで前輪を組みました。
後輪を半チャンピで組んだのは11日前ですが、
前輪のスポークをどうするか 色々考えていたら日にちが経ちました。
半CXスプリントにしたいところですが、このホイールに合う長さの
黒CXスプリントが現在 在庫切れで、完組みホイールのスペアスポークなどで
長さとスポーク比重が ちょうど良いものもあったのですが、

DSC00243amx15.jpg
結局 全黒CX-RAYストレートになりました。
リムがオフセットリムなので 反ローター台座側を結線すれば
いい感じになりそうです。
DT180 ストレートスポーク用ディスクハブ 24H
強制左右2クロス組みです。
結線は あとでやります。

category: のむラボ日記

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CLX40の前輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00219amx15.jpg
お客さんから CLX40の前輪をお預かりしました。
後輪も お預かりしていて 本題は むしろ そちらですが、
前輪も丸スポークで組まれていたので組み直しました。

DSC00220amx15.jpg
内蔵ニップル仕様だった頃のロヴァ―ルです。
CLではなくCLXですが(というか この時期にCLがあったかどうか)

DSC00221amx15.jpg
丸バテッドスポークで組まれています。
DTのコンペレースなので 寸法は2.0-1.6-2.0mm、
テンション次第では うにょーんを起こしうる径です。
もしエアロスポークであったなら、
これよりスポーク比重が軽いエアロライトであったとしても
増し締めと点検で済まそうと思っていたのですが

DSC00222amx15.jpg
DSC00224amx15.jpg
ややヌルいので スポークを換えて組み直すことにしました。

DSC00225amx15.jpg
スポークヘッドは スライスされたエリンギ状に加工・・・されていません。
丸スポークであれば スポークが回っても見た目に分からないので
問題ありません。

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DSC00227amx15.jpg
元の状態、センターずれがありました。
上の画像では紙2枚くらいですが
撮影前に当てた別の位相では もう少しガッツリずれていました。
振れが あるのでしょう。
わざわざセンターずれが大きい位相を探すのが面倒なので
上の画像を記事用にしましたが。

DSC00229amx15.jpg
DSC00230amx15.jpg
↑この2枚の画像、どちらも同じ位相で リム穴は2つ写っています。
それぞれのリム穴の向こうが まっすぐ見える角度で撮りました。
ここで重要なのは、明確な穴振りがあるということです。
前輪は18Hなので これに従って組むだけですが、
後輪も2:1組み用の穴振りがありました。
私は内蔵ニップル仕様のロヴァ―ルのリムは
穴振りが無いと思っていたのですが、
それは 塗装が卵の殻のようにペリペリと剥げてくる
赤い塗装のハブフランジの年代のものまで さかのぼるようです。
もし後輪のリムに穴振りが無い場合、16+8の24Hだったので
左右12Hの ふつ―のハブで組み直すつもりでした。
それで目論見が狂って 後輪はスポークの取り寄せを要することが分かったので
今日は前輪を組み直すことにしました。

DSC00231amx15.jpg
組めました。

DSC00232amx15.jpg
当店では安定供給されている謎のスクエアエアロストレートスポーク
ロヴァ―ルのハブ 18H 強制ラジアル組みです。
スポークヘッドにツブシ加工は無いですが、
このテンションなら まず回らないと思います。

DSC00233amx15.jpg
スポークの素性は、このホイールの
お客さんには説明します。

category: のむラボ日記

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李下に冠を正さず  

李下(りか)に冠(かんむり)を正(ただ)さず、という故事成語があります。

李(すもも)の木の下で カンポジ(冠のポジション)を直そうとして
頭の上に手を上げて動かしているのを 誰かに見られたら
「あいつ、桃を盗もうとしてる!」と誤解を受けるかもしれないことから、
普段から疑いを招くような言動は慎め、というような意味です。

DSC00216amx15.jpg
それは ともかく
DSC00143amx15.jpg
先日 お客さんから桃をいただきました。


DSC00213amx15.jpg
後日、その箱を このように加工して

DSC00217amx15.jpg
DSC00218amx15.jpg
ヘルメットの上に固定しました。

DSC00215amx15.jpg
信号待ちなどのときに 衆人環視の中
後頭部のアジャスターを調整しようとすると
「あいつ、桃を盗もうとしてる!」と誤解を受けるかもしれないので
わざわざこのようなものを作ることはオススメしません。
「あいつ頭がおかしい」と言われるかもしれませんが、
それは頭部の形状のことについての言及なのか
また別の意味があるのかは不明です。

category: 新手のスタンド使い

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最終型GP4の後輪をシグマパヴェで組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00199amx15.jpg
お客さんから マヴィックのGP4リムで組まれた後輪をお預かりしました。
ハブはパワータップで、かつて私が組んだものです。

DSC00200amx15.jpg
SL+やエリートなどの旧パワータップハブのハブ体に
G3の中身を ぶち込んだハブ 32H半コンペヨンロク組み結線ありです。

DSC00203amx15.jpg
リムは 名前だけはGP4ですが、
かつてのGP4(約400g)とは違い
DSC00204amx15.jpg
リム高が やや高く
タイヤ張り付け面の端が一段盛り上がっていて
リフレックス(オープンプロ チューブラー)などと同じ形状になっています。
この最終型GP4の重量は約480gです。
当初は振れが出たので 振れ取りだけで済ませるはずだったのですが、
表題で すでにバレているように
カンパニョーロの シグマ パヴェ リムでの組み直しをすることになりました。

ちなみに振れですが、
DSC00201amx15.jpg
DSC00202amx15.jpg
チェーン落ちで ささくれが出ていて
少し曲がってもいるスポークがあり、
その位相直下で とくに振れていました。

DSC00205amx15.jpg
組み直しに使うリムに貼ってあるステッカーですが、
メーカー名とモデル名のステッカーの向きが
同じ側から見ると 逆転しています。
これはカンパニョーロ特有の貼り方で、
ハブから見上げるとカンパニョーロが正向きで読めて、

DSC00206amx15.jpg
ハブから下を見ると リムのモデル名も
正向きで読めるようになっています。
このシグマ系のリムには
シグマ、シグマ20、シグマ パヴェなどがありますが
当時の定価で1本 35000円~50000円くらいするリムです。
今なら定価10万円オーバーのアルミリムが
販売されているような感じになるでしょうか。
マヴィックの パリ~ルーベSSCも非常に高価なリムですが、
シグマほどではありません。

DSC00207amx15.jpg
パリ~ルーベSSCも シグマ パヴェも
石畳レースでの使用を想定したモデル名ですが、
パリ~ルーベSSCは重量に関しては それほど軽くは無いものの
シグマ パヴェは 元のシグマが軽いリムなので
それの頑丈なバージョンであっても そこそこ軽いです。
ブレーキゾーンに摩耗痕というか使用感は無かったですが

DSC00208amx15.jpg
リムセメントでタイヤを張られていた痕跡はありました。
なので 今回の実測重量は参考重量です。

DSC00209amx15.jpg
リムのお引っ越し中・・・。
GP4最終型は 伝統的なローハイトリムに対して
ややリム高が高く(リム内径が小さく)、
アラヤのエアロ1と同じくらいです。
なので スポーク長さはシグマ パヴェと
共用できるような長さではありません。
赤ラベルのGP4や、アラヤだとプロスタッフなどであれば
お引っ越しは可能だと思いますが。
じゃあ なぜやってるんだというと悪あがきです。

DSC00210amx15.jpg
やっぱり無理だったので バラしてスポークを切りました。

DSC00211amx15.jpg
スポークとニップルを一新して組みました。

DSC00212amx15.jpg
元と同じく 32H 半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

category: のむラボ日記

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SES3.4リムとONYXのハブで前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
DSC00181amx15.jpg
SES3.4のリヤ用リム(ブレーキゾーンあり)と
ONYXレーシングのヴェスパーハブで
前輪を組みました。

DSC00182amx15.jpg
20H CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

category: のむラボ日記

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