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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

のむラボホイール1号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール1号の後輪を組みました。

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クリスキングR45ハブ 24H 半コンペヨンロク組み結線ありです。

category: のむラボホイール

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44 エアロダイナミシスト カーボン ディスクさん  

お客さんから HUNT(ハント)の
44 エアロダイナミシスト カーボン ディスク
というホイールをお預かりしました。
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扁平カーボンスポークの完組みホイールです。

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まずは後輪から。
リムが フリー側にずれていますが、
それ以前にお客さんから申告されるくらいの
ゴバッと大きな横振れがありました。
暫定センターで リムがフリー側にずれている傾向を知っていたのに、
ひと通り 振れを追い込んだ時点では
センターずれが同じ向きのまま
むしろ 増大してしまいました(上の画像の倍の量くらい)。
という状態を お客さんに見てもらってから

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センターを出しました。

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このニップルのように見えるアルミの部分ですが、
カーボンスポークと接着されているスポークの一部です。
これは ねじれ防止、供回り止めのための四角のつかみしろで、
3.2mmではなく3.4mm対辺です。
ここをつかんで回しても スポークがねじれるだけで、
振れ取りは出来ません。
スピナジーのザイロンスポークと同じで、
外周側から六角のナットを回すことで調整します。
ザイロンスポークの場合は専用工具ですが、
このホイールの場合は6mm対辺の六角になっています。
スポーク単体の画像など 詳しくは(→こちら)と
さらに そのリンク先をどうぞ。

外周側から工具を入れる都合上、
リムにリムテープが貼られていないことが必要ですが
HUNTのホイールは(おそらくDT製の)
自社ロゴ入りチューブレステープが
出荷状態で すでに貼られており、
しかも 過去 私が見た全数とも
リムに対して やたらと ふんわりと貼ってあります
(まったく 圧着していない)。

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で、リムテープを剥がす必要があるのですが
バルブ穴の箇所に 明確な穴はあけていないものの
ガイドとして 錐(キリ)を通したような小さな穴があけてあります。
お客さんに訊いたところ チューブレスではなく
チューブ入りで運用するとのことなので
リムテープは そっと剥がし、再使用することになりました。
作業後に リムテープ(長さは 1周と ちょっと)を貼るときは
リムに対して 丁寧に ピッチリと圧着するように貼り直したので、
重なる部分で2ヵ所あるガイド穴の位置が かすかにずれました。
下のガイド穴を バルブ穴として あけて、
上のガイド穴は そのままですが穴の下にあるのは
下側のテープなので問題はありません。
チューブレステープとして使うのであれば 厳しいかもしれませんが。

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つづいて前輪。
上の画像は 暫定センターです。
振れも ほぼ無かったので、
2ヵ所ほど ごくわずかに振れ取りをしましたが
作業後も センタードンピシャでした。

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前輪のテープですが、バルブ部分のガイド穴が
けっこう ずれていました。なんとか うまくいきましたが。

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前輪が2:1組みで 18H、
後輪が左右同数組みで 20Hです。
この、ディスクブレーキの完組みホイールで
前輪だけ 2:1組みというのは
ディスクの前輪程度のオチョコ量や
後輪のローター台座側でラジアル組みをしないという要素を
勘案したときに、スチールスポークでも
なかなかいい選択だと思うのです。
ストレートスポーク仕様である必要がありますが。
これについては いずれ別記事を書く予定です。

前輪18(12+6)H、後輪20(10+10)Hという本数は
カーボンスポークの変形しにくさがあるので 問題ないと思います。
スチールスポークだと 前輪は21(14+7)Hか 24(16+8)H、
後輪は24(12+12)Hが いいと思いますが。

category: のむラボ日記

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AL31Wリムでシクロクロスの後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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TniのAL31Wリムで 135mm幅クイック仕様の
シクロクロス用の後輪を組みました。
ステッカーを剥がしていないのは気まぐれで、あとで剥がします。

AL22Wリム(のむラボホイール8号のリム)のほうが
軽いから そっちのほうがいいのでは?と お客さんに言ったのですが、
壊してしまったフルクラムのレーシング5 DBの後輪の代わりなので
リム高が前輪と合う こっちのリムのほうがいいとのことでした。
ちなみに リムは公称重量490gですが、実測は507gでした。

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エボディスクIIハブ 24H 黒半コンペヨンロクJIS組みです。
結線は あとでやります。

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CX22リムでシクロクロス用の前後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから アルミチューブラーリムの前後輪をお預かりしました。
画像は後輪ですが、120°位相でリムとは関係ない
ステッカーが貼ってあり 個人が特定されそうなので
それを避ける最大限の範囲で撮りました。

リムは おそらくヴェロシティ―のメジャートムですが、
お客さんに訊いたところ 知らないということです。
この前後輪を、リムとスポークを廃棄して
TniのCX22チューブラーリムで組み直してほしいとのことです。

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時系列がとびますが、これは後輪をバラして
ハブを洗浄した時点での画像です。
リヤハブはセイントのFH-M820で、
ハブ胴にある OLD 135というのは
135歳という意味・・・ではなく
オーバーロックナット寸法が135mmという意味です。

それだけなら珍しいことではないですが このハブ、
クイックではなく スルーアクスル仕様となっています。
142mmではなく135mm幅のスルーアクスルハブというのは
ある時期のMTBに存在していたもので、
見ての通り シマノがハブを用意する程度には
一時期とはいえ展開されていた規格です。

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時系列が戻りますが
元の状態は32H ロクロクJIS組みで、

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スポークは(前輪もそうですが)
左右とも サピムのストロングです。
上の画像、よく見てもらうと分かりますが
最終交差の少し内周側に バテッドがあります。
スポークの首元が約13番(2.3mm)で、
バテッド以降は14番(2.0mm)というシングルバテッドです。
なので ニップルは14番のものに適合します。
スポーツ車用のスポークで13番ニップルというのは
原則 存在しないので(昔のコスミックカーボンなどで 一応ある)
シングルバテッドとなっています。

約13番と書いたのは、サピムの公称寸法が2.3mmであるところ
13番スポークは2.35mmまたは2.34mmだからです。

元からヌルいのか 後からタレたのかは知りませんが、
スポークテンションは かなり低めでした。
ホイールとして成立する下限は超えていましたが。

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リムが フリー側にずれています。
暫定センターを たまたまものすごく振れている箇所に
当てた可能性があるので 下の画像の状態から
ゲージを当てる位相を いろいろ変えてみましたが
ハブとの間隔は どこも ほぼ同じでした。
大きな振れは無く、リムが全体的に
フリー側にずれているということです。

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組めました。

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FH-M820 32H 黒半コンペヨンロク組み結線無しです。

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つづいて前輪。
ハブは100×15mmスルーアクスルのXTグレードのものです。

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紙1枚くらいのセンターずれが撮れてないと思っていたのですが、
画像を確認したら 判別できるくらいには撮れていました。

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頑張って こういうのも撮ったので
没にせずに 上げておきます。

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組めました。

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HB-M8010 32H 半黒CXスプリント
ロクヨン逆イタリアン組み結線無しです。

ところで、135mmスルーアクスルのシクロクロスフレームって
どこのブランドのものか気になったので
お客さんに訊いたのですが、フレームは135mmクイック仕様で
ホイールのほうを ハブシャフトの内部に筒を入れて
変換するアダプターでクイック化するということでした。
過渡期のシクロクロスには 後輪が135mmクイックで
前輪が当時のMTBで主流の規格だった100×15スルーアクスル
というものがあり、これは 数が そこそこ多いです。
なので 前輪は そのまま使うのかなと思ったのですが
前輪もスルーアクスルの穴を埋めるアダプターで
クイック化するということでした。

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明日お休みをいただきます  

明日10月27日(木)ですが、
のっぴきならない用事があるので お休みをいただきます。
申し訳ありませんが よろしくお願いいたします。
ついでに書いておくと 次の土曜日は最終土曜日なので お休みです。
なので 金曜日も休みにしようと思ったのですが
ホイールのお渡し予定などがあり 休みには出来ませんでした。


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少し前に お客さん(一応)から
フロイン堂の食パンをいただきました。
これまでに何度もフロイン堂のパンを差し入れしてくれる人です。
以前に上げた記事(→こちら)にも
上から(数え間違いが無ければ)165枚目の画像に
載っています。
予約無しの飛び込みで行くと 買えないことがありますが
行った時間が良かったのか 2本買えたということでした。
だーかーらー、こういうのをやめましょうっていうのが
リンク先の記事の趣旨なの!

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持って帰りました。
でかい。
持って帰るまでは事務机の横の
鞄をかけるフックに吊るしていましたが
ずっと パンの香りが漂っていました。

普通に切って、少し焼いたものを
牛乳かオレンジジュースと一緒に食べるのも好きなのですが
今回は ソースをのせて焼いて
ブルスケッタみたいにしてみようと思います。

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パスタメーカーのアルチェネロから出ている

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トマト&香味野菜ソース(そういえば これもいただきものだった)は
にんじんやセロリなどの具が ゴロッと大きく入っているのが特徴です。

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それを少し固めのソースになるくらいに煮詰めて

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切ったパンの上にかけてから
ドライトマトとチーズをのせて焼きました。
パンを厚めに切っているのは

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このドライトマトの塩味が強いからです。
豆みたいなものは ドライトマトの瓶に
一緒に入っているケーパーです。

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次に、バジルソース(ジェノヴェーゼソース)に
チーズとアンチョビをのせて 焼きました。
バジルソースは、銘柄によっては
かなり塩味が強いものもありますが
常備している3種類のうち 最も塩味が薄いものを選びました。
が、そもそも アンチョビが塩辛いので
またもパンは厚めに切っています。

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↑ちなみに 焼く前

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フロイン堂のパンを差し入れしてくれたのとは別のお客さんから、
スープストックを入れて焼いたら おいしそうという提案をされました。

スープストックが無いので 高めに切って中を少しくりぬき、
ホワイトソースに 炒めたベーコンをエリンギを入れて
ホワイトペッパーをガンガンにきかせたソースを注いで
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焼くことにしました。

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パンの高さは オーブンに入るギリギリの高さにしています。
一見 余裕があるように見えますが

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扉の開閉のスイング動作で 金網の部分の高さが変わるので
これで 本当にギリギリです。

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けっこう 焼きました。
美味しかったのですが、きれいに食べるのが難しかったです。

ここまでで3日かかっており、1本目の3/4くらいです。
残り1/4は 普通に焼いただけで食べました。
結論:2本は多い
↑1本だけ また買ってきてねという意味ではありません念のため。

category: のむラボ日記

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レーシングゼロさん  

お客さんから レーシングゼロの後輪をお預かりしました。
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とくに覚えが無いものの スポークが曲がっており、
気付かずに そのまま乗ることができない程度には
振れが出ています。

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直りました。

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↑交換したスポーク

category: のむラボ日記

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のむラボホイール8号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール8号のリムが再入荷しました。
充分な数とは言えませんが
問屋さんの在庫が尽きたので仕方がありません。

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リムを積むと 深淵がこちらをのぞくので気をつけましょう(→こちら)。

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のむラボホイール8号の後輪を組みました。

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レボディスクハブ 24H 黒半コンペヨンロクJIS組みです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール5号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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のむラボホイール5号の後輪を組みました。

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660ハブ 24H 黒半コンペヨンロク組みで

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昨日組んだ前輪と同じく虹色配列です。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

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スラムクランクの折れたボルトを回収しましたた  

追記:10月20日の記事ですが
このクランクのお客さんが記事を探しやすいように
順番を上にしました。


ドリルがうなる!
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お客さんから スラムのREDの一見 左クランクに見える
右クランクを お預かりしました。

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スパイダーを固定する8ボルトのうち
1本が折れたとのことです。

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↑こやつ

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ぎゅいーん!
今回は半穴ではなく貫通穴ですが、
穴をあけたあと イモネジゆるめ~る君で
イモネジ状の物体を回して

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回収しました。
イモネジゆるめ~る君はねじ穴のサイズに応じて
複数の種類があります。

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超硬ドリルによる切削カスです。
さくさく切れます。

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回収した ねじです。
破断面が斜めだったので中心に穴をあけるのが難しく、

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ねじが固着気味だったので 半穴では回せず
貫通穴にしましたが、クランク側の ねじ山を
ほぼ削らずに済みました
(ねじの先端部分は 谷の径になっているので
かなり細くなっています)。

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クランクは「2本」あったッ!
こちらはQUARQ表記のものです。
同じお客さんからの お預かり品ですが 長さは違います。

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↑こやつ

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こちらは ねじ山が固着していたので
ヘリサートコイルで処理することになりました。

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対応スパイダーアームを取り付けて、

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ヘリコイルが まっすぐ入っているのと
わりと しっかり締めても
コイルが抜けてこないのを確認しています。

このスパイダーですが、来歴からいうと
買いたくて買ったわけではありません。
この8ボルトは 8本セットで税別定価2709円です。
税込だと2979.9円となるので
税込2980円となるように 逆算した価格設定なのでしょう。
当店では、このボルトを1本単位で販売しており、
今回のような件では お客さんが希望するのであれば
2本 販売して無駄な買い物をさせるのを避けつつ
当店でも なるべく在庫を持てるようにしています。
が、ボルト8本セットは長期欠品をしており
仕方なく 当時 在庫があったBCD94mmの
4アームスパイダー(8ボルト付き)を
ボルト欲しさに買ったわけです。
ただ、今となっては ヘリコイルで処理した際の
確認用の治具として 役に立ってはいます。

PCD(ピッチ サークル ダイアメーター)ではなく
同じ部分の長さを指す別の用語の
BCD(ボルト サークル ダイアメーター)表記にしているのは
スラムの公式表記に倣ったからです。

スラムのスパイダーは
3ボルト留め 5アーム BCD130mm 税込定価6350円
3ボルト留め 5アーム BCD110mm 税込定価6350円
8ボルト留め 4アーム BCD107mm 税込定価7220円
8ボルト留め 4アーム BCD94mm 税込定価7220円
の4種類がありますが、これらは全て
いま現在 問屋さん在庫が欠品中です。
8ボルトのみのセットの在庫も欠品中です。
ちなみに 当店でBCD94スパイダーを仕入れた時点での
当時の税込定価は6490円でした。

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修理が完了したので クランクを送りたいのですが、
ボルトの単品購入を希望されるかどうか分からないので
出荷を止めています。
今日も電話をしましたが、もし ここを見ておられましたら
ご連絡くださいませ。

↑済

category: ドリルがうなる!

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カンパニョーロのソックスが入荷しました  

海外製の食品のパッケージの成分表に
Sodium(ソディウム)という 聞きなれない成分が
書かれていることがありますが、
これはナトリウムのことです。
Sodiumは英語ですが、日本に最初に入ってきたのが
ドイツ語のNatriumなので それが定着したわけです。

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↑これはパールイズミとディフィートのソックスで、私物です。
私が所属しているチームのジャージが
だいたい こんな色味なので、
こういう系統の色のソックスを見かけると 買ってしまいます。

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↑これはカンパニョーロの最新のホイールバッグですが、
現在 カンパニョーロのコーポレートカラーが
この色になっているのかも知れません。

先日、カンパニョーロにジャパンいち詳しい問屋さんの中の人に
直接 会ったときに カンパニョーロのアパレルを買えと言われたのですが
現行のホイールバッグのような いい感じの色のソックスがあったので
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仕入れました。
私物だけではなく 販売分としても仕入れています。
2種類あり、ひとつめが
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ポタッシオ(Potassio)ソックスです。
ポタッシオというのは、英語ではPotassium(ポタシウム)と呼ばれますが
カリウムのことです。
これも 日本ではドイツ語のKaliumが先に広まったので
聞きなれない単語になっています。
現行のカンパニョーロのアパレルは、全てでは無いですが
元素の名前が付けてあるものが多く
他には Azoto(窒素)ベストやNeon(ネオン)ジャージなどがあったりします。

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↑ポタッシオ ソックス
カメラのせいで色味が違って見えますが
肉眼に近いのは 上の画像のほうです。
足首裏側に(後ろに見せつけるように)カンパニョーロのロゴがあります。
これはカラー名でいうと 足先→足首順で
ターコイズ/ブルーという色ですが
他にある ブラック/グレー、ブラック一色、
ダークグリーン/オリーブグリーンの3つは仕入れていません。
ブラック1色のみ足首裏はカンパニョーロのロゴではなく
筆記体のcampagnoloの文字ロゴになります。

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ふたつめが、ライテック ロゴ ソックスです。
これは元素の名前ではありません。
あと、下のほうに モア スポーツとありますが
これは自転車ウェアの老舗で、
モア ブランドでウェアを出していることもありますが
ナリーニというブランドのほうが たぶん有名です。

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↑これ
まず ライテック(LITECH)という素材による
足首ショート丈のライテック ソックスというのがあり、
それの足首ミドル丈バージョンとして
ライテック ソリッド ソックスというのがあり、
そのソリッド ソックスのほうの色違いで
モデル名も違うのが この ライテック ロゴ ソックスです。
色は この1色のみの展開です。

サイズはどちらも S-M(37-40)とL-XL(41-44)を仕入れました。
本国サイトでは さらにXXL(45-47)というのが載っていますが
日本国内向けの在庫表には載っていなかった気がします。

価格ですが、
ポタッシオ ソックスが 税別定価2500円/税込定価2750円、
ライテック ロゴ ソックスが税別定価2200円/税込定価2420円です。
イタリア製のソックスで カンパニョーロ公式というブランドが付いて
3000円以下だと 安いのでは無いでしょうか。
今でも この定価設定なのかどうかは知りませんが。

というのも、本国サイトでのユーロ建て価格が
ポタッシオ ソックスもライテック ロゴ ソックスも
19.9ユーロとなっており(←なんで本国価格は一緒やねん)、
これが この記事を書いている時点での日本円のレートだと
2898.41円となっているからです。

再発注はしない予定なので 欲しい方は お早めに!
私も L-XLをひとつずつ買うけど 許して

category: 新着情報!

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アルピニストCLXさん  

お客さんから アルピニストCLXの後輪をお預かりしました。
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1ヵ所、ゴバッと触れている箇所があります。

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右側(少スポーク数 ラジアル組み側)に
曲がっているスポークがありました。
ゴバッと触れている位相と合致していたので
すぐ見つかりました。

上の画像、特定してからテンションを抜いているので
変形が分かりやすくなっています。

このホイール、見た目だけは派手に振れており
行きつけか近所かは知りませんが
スペシャライズドを扱っているショップ
(コンセプトストアかどうかは知りません)に持ち込んだところ
「これだけ振れていると カーボンにダメージがうんたらかんたら・・・」
と言ってホイールそのものの買い替えをすすめてきたということで、
それが本当なのか、もう修理は出来ないのかと疑問に思ったので
一緒に走っている知り合いの人に相談したところ
当店を紹介されたということでした。

結果から証明していますが、スポークを1本交換して
振れ取り調整するだけで直りました。
「いま この後輪が ここから半径100km以内に存在する
アルピニストCLXの後輪の中で
最も振れておらず センターも出ているという自信がある」
と お客さんに言ったくらいです。
まあ もし 次に同じホイールが来たら
そのナンバーワンが入れ替わるくらいに
ちゃんとやるだけです とも言いましたが。

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直りました。

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↑交換したスポーク

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完全に真横からだけの変形に見えたので、
それだけ まっすぐに直せば使い回せるかもと思い

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左右方向の変形を 手でなるべくきれいに戻しましたが
前後方向にも曲がっていました。

RIMG0232amx15.jpg
で、曲がり始めの箇所に 打痕というか塗装欠けもありました。

これとは別に問題がありまして、お客さんに
このホイールの最初のオーナーなのか(最初のオーナーでした)
あるいは 曲がったスポークの 周りのスポークのニップルを
横振れが ましになるように触ったりしたのかと訊いたのですが、
一切 触っていないということでした。
これについてウソをついていないのは分かりますし、疑ってもいません。
が、触ったというか 変に いぢくり倒した履歴があるのも間違いありません。

どういうことなのかというと、
実は このホイールでスポークを交換することになったのは初めてではなく、
ホイールのおまけなのか スペアパーツとして買ったのかは知りませんが
台紙にセットされたスペアスポークが入った袋も お持ち込みされており
その中のスポークが使えるのか訊かれました。
で、長さが合うスポークは すでに台紙から抜かれており
今回より前のスポーク交換ごっこに使われていたので
今回の件のスポークは当店で用意したものになりました。

あと どうでもいいことですが、
ロヴァ―ルのスペアスポークの長さは 非公開だと思っていたのですが
台紙のほうには長さの記載がありました。
まあ だいたい主要なモデルについては すでに把握していますが。

その、前回のスポーク交換ごっこの精度が テキトー過ぎて
それの修正のほうに むしろ時間がかかりました。
前回の交換ごっこから 当店にお持ち込みされる間は、
1ヵ所 顕著な縦振れがあり
ぐわんぐわんと偏芯しながら回っている状態で
ずっと使っていたことになります。

ホイールの買い替えをすすめたショップと
前回のスポーク交換ごっこをしたショップが
同じところなのかどうかも 訊いていないので知りませんが、
スポーク1本の交換で直るホイールを買い替えさせようとしたり
メーカーの吊るしの精度以上にすら ホイールを修正できない
クソショップは どうか滅びますように☆

category: のむラボ日記

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IT LAB 45さん  

お客さんから IT LAB 45ホイールをお預かりしました。
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これについて忌憚なき意見を書くと
うっとうしい絡み方をされるのが目に見えているので
ここには書きません。

持ち込んだお客さんの希望は
「スポークテンションを張れるなら張ってほしい」
とのことです。
RIMG0209amx15.jpg
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前後輪とも
ハブは DTの新240のストレートスポーク用ハブ24Hで、
スポークは全て黒CX-RAYか黒エアロライトストレート
(どっちだったか確認してませんが どっちかです)、
強制左右2クロス組みですが 前後輪の左右全ての
最終交差を編んでいません。
で、もし編んでいたなら 交差からギチギチと
音が鳴り続けるだろうなという程度には
ヌルく組んでありました。
これは経年使用でタレたと判断するには あまりにゆるいので、
組み手のポリシーだと考えられます。
よく誤解されることですが、
私は スポークテンションを とにかく張れば張るほど
いいホイールになると思っているわけではありません。
が、今回の このホイールは あまりにヌルいです。
それで万人が、とは言いませんが
せめて 実際の乗り手が不満に思わなければいいのですが
少なくとも1人は 当店に持ち込まれる結果になっています。

前後輪とも センターずれがあり、前輪は縦振れもありました。
これは お客さんに実際に見てもらっています。
これらは「増し締めボーナス」だと解釈することにしてあげましょう。

センターずれを増し締め傾向で修正するだけでなく、
それとは別個に「テンションを張るための増し締め」もしています。
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RIMG0199amx15.jpg
新しいデジカメですが、この画像が めっちゃ撮りにくいです。
上の画像ですが、元のセンターずれの量ではありません。
元の状態は紙2枚ほど 右にずれていて、
それについては 経年使用によるセンターずれの可能性もあるので
目くじらを立てるほどのことではないのですが
前輪は お預かりした時点で 上の画像くらい ずれていました。
上の画像は、フリー側の増し締め傾向の振れ取りと
それとは別の意識的な増し締めをした状態です。

「振れは無いが リムが右にずれている」という状態から、
RIMG0201amx15.jpg
RIMG0200amx15.jpg
反フリー側の増し締めで センターを出しました。
結果、前後輪の左右とも 触る前とは はっきり違うと
お客さんに言わしめるくらいには張れましたが、
これは元からの条件下で やれるだけやっただけで
スポークの番手や最終交差のあやどりや結線など
好きにしていいなら もっと化けさせることは出来るとは伝えました。
時間がかかるので そこまではしませんでしたが。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール5号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG0210amx15.jpg
のむラボホイール5号の前輪を組みました。

RIMG0212amx15.jpg
660ハブ 20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みで
虹色配列ニップルです。

category: のむラボホイール

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先日のデュガストのチューブラータイヤですが  

先日のデュガストのシクロクロスのチューブラータイヤですが
RIMG0179amx15.jpg
バルブ直下の位相に いかにも後付けのラベルがありました。
この「11STORM(イレブンストーム)」というのは
現行のハッチンソンのタイヤコンパウンドのことで、
デュガストはオランダ製のタイヤですが
技術供与を受けているようです。

category: のむラボ日記

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レーシングゼロさん  

お客さんから レーシングゼロの後輪をお預かりしました。
RIMG0025amx15.jpg
落車でスポークが曲がり、振れが出ているということです。

RIMG0026amx15.jpg
スポークが3本 無いのは、
要交換スポークを特定してから 除去したからです。
お持ち込みの時点では、数の上では そろっていました。
1本は ニップルが回ったものの
あと2本は ほぼ固着していたので
お客さんに説明してから バルブ穴から回収できる長さに切っています。

RIMG0027amx15.jpg
直りました。

RIMG0182amx15.jpg
RIMG0183amx15.jpg
↑交換したスポーク

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カンパニョーロ用フリーボディのエボライトハブを作ります  

すでに終売となったTniのエボライトハブですが、
RIMG0191amx15.jpg
RIMG0193amx15.jpg
少し前に XDRフリーボディの24Hのリヤハブの
最終在庫を 買い占・・・仕入れました。
これらは そのまま使うこともあるかも知れませんが

RIMG0194amx15.jpg
これらをカンパニョーロ用に変換するだけの
フリーボディを入手しました。
フリーボディのほうが多いのですが それはそれで困りません。

リムブレーキ用のカンパニョーロ用フリーボディの
24Hリヤハブは現在 入手困難ですが、
のむラボホイール用として 少数 確保しました。
これ以外に もう少しだけ ひねり出せるアテもあるのですが、
それで本当に最後です。

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のむラボホイール8号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG0180amx15.jpg
のむラボホイール8号の前輪を組みました。

RIMG0181amx15.jpg
レボディスクハブ 24H 黒半CXスプリントロクヨン逆イタリアン組みで
黒アルミニップルです。
結線は あとでやります。

このリムが当店サイゴのザイコですが、
近日中に再入荷するぶんを確保できたので
先に 前輪だけを組みました。

RIMG0190amx15.jpg

レボディスクハブや 黒CX-RAY・黒CXスプリントスポークですが、
何者かに買い占められていて
現在 問屋さんには在庫がありません。
↑「あの放火された家 全焼したらしいで」というやつ

追記:
「なんで放火って知ってるんですかね?」というコメントをいただきました。
そうです、なんで在庫が無いのを買い占めによるものだと
知ってるんですかね?ってことですね。
「語るに落ちる」というやつです。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール5号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG0165amx15.jpg
のむラボホイール5号の前輪を組みました。

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660ハブ 20H 黒CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

category: のむラボホイール

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某永世中立国に返せ  

最近、LOOKの795 BLADE RSを組みました。
IMG_2726amx15.jpg
ディスクブレーキ仕様です。
これはもう完成していて お渡し済みですが、
進捗状況を伝えるのに撮った時点での写真です。

スルーアクスル仕様のフレームには、
クイックの カンとレバーの突起をはさんでつかむタイプのスタンドでも
固定できるようにするためか、
フレーム右側のねじ山部分に突起を設けているものがあります。
フレーム左側は、スルーアクスルが レバー式でなく
アーレンキーで固定するタイプであっても
スルーアクスルの頭がフレームとツライチにならずに
少し飛び出すようにしてあり、
結果 左右ともにクイック用のスタンドで静置させる程度なら問題ない
作りにしているとしか思えない形状になっています。
このフレームも そうなので クイック用のスタンドにかけました。
変速調整や注油などで クランクを回すのは やめたほうがいいでしょう。
回転中の後輪にスタンドを巻き込んで
のむラボ送りになったりしたら 目も当てられません。

あっ、のむラボ送りって書いたのは ボーラWTO45や
ウルトラWTO45のスペアスポークを常備していて
(上の画像のホイールは ウルトラWTO45)、
少なくともメーカーの吊るし以上の精度で直せるショップが
他に 思いつかなかったからです。
もし知っているという方は 別に私に教えてくれなくてもいいですが、
自宅から通える範囲に そんなショップがあるというなら
大変な幸運と言っていいと思います。

スタンドとフレームの間に紙をはさんでいるのは
万が一の傷の防止のためです。
現行のシマノのコンポパーツを 箱から出したときに
内部包装としてビニールの代わりに使うことで
SDGsぶっている、しかしフライドチキンを包んでも
油を漏らさない程度の仕事をしそうな、
ヤギさんに食べさせたら お腹を壊す程度には
体に悪そうな あの紙です。
ゴミ箱直行までの間に仕事があって よかったね!
変速調整などの際には バイクを宙に浮かせる
別のスタンドにかけています念のため。

冒頭の画像のバイクですが、
引き続き使うというペダルのお持ち込みを除いて
フレームセットから 別売りのLOOKのハンドルバーから
コンポからホイール、タイヤ・チューブやサドル
バーテープに至るまで 当店での購入品です。
まあ 私は お持ち込み品の割合が どれほど高くとも
気にしませんが、ほぼゼロだと ありがたいと思うのも 事実です。

IMG_2845amx15.jpg
シートステーブリッジとチェーンステーブリッジが無い、
非常に すっきりした 後ろ三角となっています。

IMG_2868amx15.jpg
これは また別のお客さん(一応)のもので、
納期無限大で「逆」順番抜かし上等で組んでいる
冒頭のものと同じフレーム同じサイズ同じ色で
リムブレーキ仕様な点だけが違うというフレームです。
事実、フレームをお預かりしたのは
ディスクブレーキのほうよりも ずっと前です。

IMG_2869amx15.jpg
リヤブレーキキャリパーの取り付けのためだけの
ステーというか台座が伸びています。
これを 横方向に左右のステーを連結するブリッジにした場合、
狙って出している後ろ三角の剛性が狂う(たぶん過剛性になる)
のを嫌って こうしたと思われます。
ディスク仕様前提でフレームを設計していて、
なるべく金型や製造工程を共有するのであれば
ブリッジ式よりも都合がいい、というのもあるかと思います。
あと、一般向けのアナウンスとしては
「空力を追求したら こうなった」と言ってみるのも いいかもしれません。
昔のトレックのシートチューブレスのフレームの「Yフォイル」や
あるいはケストレルの「500EMS」などは、
フロントメカを取り付けるためだけの台座が ニュッと突き出ていて、
「フロントシングルで使う前提で折り取れば
見た目が すっきりするのに」と思ったものですが
さすがに後ろブレーキを一切かけない私であっても
動作する形で取り付けはするので、
もし これが私物であってもブレーキは取り付けます。
フォークとヘッドチューブ周りは
LOOKのフラッグシップモデルが いつもやっている
自社規格全開の仕様ですが、ディスクブレーキの場合
左右が平たく 刀のような形状になっている フォークコラムの
左側にブレーキホースが這う形になります。
なので ヨーロッパでは少数派である
右前ブレーキで組み付ける場合 ホースの軌道が やや煩雑になります。
冒頭のバイクのお客さんは たまたま左前ブレーキでしたが。

IMG_2866amx15.jpg
表題の回収に入ります。
このフレームは海外通販で買ったもので、
ボーラWTO(※ウルトラではない)も
海外通販です。コンポは 前のバイクからの外し品です。
いえ全然 気にしていませんよ?
あぁ?怒ってないって言ってるだろうが!

※遺伝子組み換えではない みたいな言い回し

で、パーツを組み付けていこうとしたところ
IMG_2867amx15.jpg
フロントメカ台座が取り付けられていないということに気が付きました。

IMG_2864amx15.jpg
↑通常だと こうなっているはずです。

どうしよう、不良品だ、海外通販の販売元に問い合わせては?
と お客さん(一応)を ビビらせようとしたのですが、
2つ前の画像を よく見てもらえれば分かる通り
右クランクと スプロケット付きの後輪を
逆さに取り付けて撮った画像を
左右反転させたもの
だと 割りと早くに見抜かれました。
くそー 面白くない。
あ、このネタで時間を使ったので
今日の このフレームに関しては とくに進捗はありません。

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プライムのチューブラーホイールの後輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG0154amx15.jpg
先日の前輪につづき 後輪も組み直します。

RIMG0155amx15.jpg
前輪の元の状態と同じく
デュガストのタイヤをカローニャで張ってあります。

RIMG0156amx15.jpg
ハブは ノヴァテック製のストレートスポーク用ハブですが、
実は この後輪、フリー側エアロコンプ/反フリー側エアロライトで
左右異径組みをしてあります。

RIMG0158amx15.jpg
が、フリー側は 最終交差を編んでいるものの
反フリー側は 編んでいません。
この反フリー側のうち ヤマアラシさん方向(逆でもいいけど)の
全スポークを抜いて 編む形で組み直したうえ 結線をすれば
そこそこ化けるとは思いますが、
前輪を 銀スポークで組んでいることもあり
後輪は 左右ともスポーク比重を引き上げて
組み直すことにしました。

RIMG0159amx15.jpg
組めました。

RIMG0160amx15.jpg
チャンピ/CXスプリント強制左右2クロス組み結線ありです。
反フリー側の最終交差がハブに近いので
結線の効果は薄まりますが、
それでも やったらやったで全然違いました。
というのを確認もせずに書けないので 今回は久しぶりに
結線は あとでやります、ではありません。

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プライムのチューブラーホイールの前輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG0108amx15.jpg
デジカメの操作ミスで組み直し前の画像を消してしまったので
今回は いきなり 組み直し後の画像です。
お客さんから プライムの38mm高
カーボンチューブラーリムで組まれた
リムブレーキ用の前後輪をお預かりしました。
デュガストのシクロクロスタイヤがテープで張ってあり、
コーナーでヨレる感触があるので 前後輪ともシャッキリする感じに
組み直してほしいとのことでした。

RIMG0109amx15.jpg
ハブは プライムブランドのストレートスポーク用20Hハブで、
スポークを黒エアロライトストレートから
銀CXスプリントに変更して なるべく張りました。

RIMG0078amx15.jpg
チューブラーテープは
エフェットマリポサ(メーカー名)の カローニャ(商品名)です。
エフェットマリポサは カフェラテックスというシーラントで有名です。
チューブラーテープはを剥がすと、
リムに残ったりタイヤに残ったりしますが
今回のタイヤでは ほとんどリムに残りました。

今回のタイヤでは、と書いたのは
テープがどちらに残るかどうかは
タイヤ側の仕様のほうが大要素だからです。
コンチネンタルのドイツ内製の
チューブラータイヤ(ライオンタイヤ製のジロ以外)の
黒コットンのフンドシの場合、ミヤタのリムテープだと
ほとんどタイヤ側に残るうえに
除去すること自体が実質不可能なほどに貼り付きます。

ヴィットリアやヴェロフレックスなど、
フンドシにワックスを引いてあるようなタイヤだと
テープ離れが きれいな傾向があります。

RIMG0090amx15.jpg
リム側ですが、ある程度の長さをめくれば
それ以降は 丁寧に引いていく限り きれいに除去できました。

RIMG0080amx15.jpg
RIMG0089amx15.jpg
タイヤ側は これだけですが、こちらも きれいに取れました。
上の画像2枚のうち、上の画像は1920×1080ピクセルで 16:9、
圧縮時は長尺側を640ピクセルにしているので
640×360になります。

下の画像は 圧縮前が2592×1944ピクセルで 4:3、
圧縮後は640×480ピクセルです。
下の画像のホワイトバランスが気に入らなくて
撮影モードを変えたら モードごとに画像サイズの設定が
保存されていることに あとから気付きました。

RIMG0126amx15.jpg
あと、1cm接写ができる「マクロ撮影モード」という
いわゆる おまかせ設定の一種だと
画像サイズを16:9のものからしか選択できないものの、
RIMG0137amx15.jpg
設定を細かく決められる「プログラムモード」から
1cmマクロのフォーカス設定を選択すると
4:3の画像サイズを選択できることが分かりました。
撮影対象は「DT」の刻印がある DTの黒エアロライトストレートです。

私はこれまで デジカメは ずっとソニーのものを使っており、
使い方に慣れていたのと
バッテリーや充電器の互換性を引き継げるので
ソニーから変えなかった(変えられなかった)のですが
後継機種と呼べるものが出なくなったのと
今まで使っていたものと同価格帯のものが 接写に強くないので
いろいろ検討して リコーのデジカメを買ってみました。

RIMG0110amx15.jpg
エフェットマリポサのカローニャと、
画像 右上がミヤタのチューベラーテープです。
チューベラーテープは現在 生産中止となっており、
やめたとは明言していないものの
雑誌の休刊(多くの場合 廃刊と同義)と
同じような状態だと解釈してもいいくらいの時間が経過しています。

700Cチューブラーリムの外周からバルブ穴の部分を除いた長さは
1970mmといったところです(→こちらの さらにリンク先)。
つまり 約2mです。
チューベラーテープは16mm幅/20m巻のものが
税別定価3500円だったので 1回分のコストは350円となります。
カローニャの場合は2m巻と16巻があり、
2m巻は 1回ぶんということになりますが
幅によって価格が違い 税別定価で2400~3000円と
チューベラーテープの感覚だと 非常に高く感じます。
16m巻は 8回ぶんで、税別定価で10000~13000円くらいなので
1回ぶんは ざっと1500円前後といったところです。

RIMG0111amx15.jpg
チューベラーテープのほうは
当店でも 作業に使う開封済みのものしかなく、
画像のものは 3回か4回 使っていますが
それを差し引いても 芯材の径が ほぼ同じなのに

RIMG0112amx15.jpg
全体の径が カローニャのほうが大きいのは
カローニャのほうが分厚いからです。
ミヤタのチューベラーテープは シクロクロスで使うと
タイヤが横を向くか 最悪 外れますが、
お客さんの話によれば カローニャでは外れたりしたことは無いそうです。
ただ、タイヤサイド とくにリムとの境目にアクアシールを施工していて
フンドシが濡れたり 泥がかぶらないようにしているので
カローニャ単品だと どうなるかは知らないということでした。

カローニャですが、値段が高いのと
リムのアールが浅いと 横から見てテープの白い部分が
見えるくらい厚いのを承知の上で
チューベラーテープの後釜その1として 当店でも使っています。
現在 当店では、チューベラーテープを使うのは
チューベラーテープで張られていたタイヤの
張り直しに限っています。

チューベラーテープの後釜候補その2が
TUFOの グルーイングテープです。
これは チューベラーテープが販売休止する
ずっと以前から存在していたものです。
シクロクロスでも外れないほど 接着力が強く、
テープが3層になっていて リム側とタイヤ側の向きの指定もありますが
いざ タイヤを交換する際に リム側に強力にテープが残ることが多く、
それを毎回 除去する手間を考えると
はっきり言って リムセメントのほうが楽なくらいです。
なので オススメはしません。
リムセメントと違って 乾燥時間を考えなくてもよく
張って 即 使えるという点は テープの強みとしていいのですが。

後釜候補その3が ICAN(アイキャン)のものですが、
これは当店では取り扱いがありません。
薄くて安い、らしいです。

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のむラボホイール8号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。の前に。
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以前に、銀スポーク赤ニップルで
のむラボホイール8号の後輪を組むべきところ
黒スポーク赤ニップルで組んでしまった後輪がありましたが、
その仕様での ご注文もあったので

今日もホイー(以下略)。
RIMG0074msn5.jpg
相方の前輪を組みました。

RIMG0075msn5.jpg
レボディスクハブ 24H 黒半CXスプリントロクヨン逆イタリアン組みで
赤アルミニップルです。結線は あとでやります。

これで、当店のAL22Wディスク用リムの24Hの
在庫が尽きました。
なので、問屋さんの在庫が復活するまでは
のむラボホイール8号は組めません。

私は「問屋さんの在庫を倉庫扱いしない」方針なので
リムもハブもスポークも先んじて潤沢に仕入れています。
実は AL22Wリムの問屋さん在庫は
数ヵ月前に すでに尽きています。
リムに限らず、ハブもスポークも よく使われるものは
問屋さん在庫はありません。
黒CX-RAYも黒CXスプリントもレボディスクハブも
現在、問屋さん在庫は無く 当店にはあります。
それも有限なので 少し不安ではありますが・・・。
ちなみに リムですが、あと1本だけあるので
KCSの件が無ければ もう1ペア組めました。
リム交換は 私の勝手でやったこととはいえ
その原因は当店でもお客さんでも無いので、
腹立たしいです。

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のむラボホイール5号の後輪のリムを交換しました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG0057amx15.jpg
お客さんから のむラボホイール5号の後輪をお預かりしました。
振れが出ているということでしたが、
クラックが入ったリム穴があったので
リムを交換することになりました。

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リムのお引っ越し中・・・。

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組めました。

RIMG0061amx15.jpg
エボライトハブ 24H 黒半コンペヨンロク組みで、

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リム以外に 赤ニップルも全て新調しました。
最近デジカメを買い換えたのですが、
ずっとソニーだったのを リコーにしたので
UIの違いなどから操作に慣れておらず、
ホワイトバランスの調整ができていなくて
室内撮りで黄色がかった写真になることがあります。

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CX22リムで後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG0055amx15.jpg
CX22リムで後輪を組みました。

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レボディスクハブ 24H 半コンペヨンロクJIS組みです。
結線は あとでやります。

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CX22リムで前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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CX22チューブラーリムで前輪を組みました。

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レボディスクハブ 24H 半CXスプリント
ロクヨン逆イタリアン組みです。
結線は あとでやります。

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CLX50の前輪も組み直しました  

今日もホイー(以下略)。の前に。
RIMG0032amx15.jpg
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お客さんから CLX50の後輪をお預かりしました。
かつて当店で組み直したものです。
落車したとのことですが、落車と関係の無さそうな振れが
少しあっただけでした。

今日もホイー(以下略)。
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今回 その相方の前輪もお預かりしました。
ロヴァ―ルのホイールは リムブレーキ用なら後輪、
ディスクブレーキ用なら前輪が とくにダメなのですが、
それらのダメなほうを組み直した場合
もう片方の粗が見えてきたので
結局 そちらも組み直すことになる、
ということが過去に何度もありました。
今回の件も そうです。
前輪が不安定に感じる、とくに下りが最悪です、ということです。

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なんだ このステッカーは!

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ウェイトが貼ってあるので リム重量は参考記録です。

リムの後ろに見えているのは
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↑いただきものです。
こういうのは・・・やめようね!って記事を
少し前に書きました。
どこの都道府県から送られてきたのか
バレちゃいますよー。

RIMG0039amx15.jpg
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RIMG0041amx15.jpg
今回はいただきますが
今後は お気持ちだけで けっこうです。
↑日頃の言動が悪いので
いわゆる熱湯風呂の「押すなよ!押すなよ!」的な解釈を
されそうですが これはマジです念のため。

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組めました。

RIMG0043amx15.jpg
黒エアロライトを 黒CXスプリントに変更して組み直しました。
スポークが16本なのが そもそもの間違いですが、
ヌルいという場合 なんとかするには
スポーク比重を大きくする以外にありません。
と 書いただけだと「のむラボの言う通り スポークを換えたけど
むしろヌルくなったぞ!」と言われる可能性もゼロではありません。
なぜかというと、元の前輪はエアロライトなりにキンキンに張ってあり
第2スポークテンションが 元と同じか それ以上になるように
CXスプリントで組み直すのは至難の業だったからです。
もしかして この前輪、組み直しまではしていなくとも
以前に私が張ったものでしたっけ?覚えてませんが。

category: のむラボ日記

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雨の中 鍋谷峠に行ってきました(解説編)  

先日の実況編(→こちら)の続きです。
なぜ台風の中、しかも夜中に 鍋谷峠を登るなどという
イカれたマネをしたのかですが、
DSC00992amx15.jpg
DSC00993amx15.jpg
このような廃材アートを作り、
これをサドルレールから ぶら下げて
雨の中を走ることで KCS(→こちら)の代わりに
雨水でリムのアルマイトが剥げるという説を
実証してあげようと思ったからです。
そういえば この件まで 私はKCSとかいうショップは
名前すら聞いたことが無かったのですが、
複数店舗で展開しているんですね。
なので どのKCSがやらかしたのか私は当初 知らなかったのですが、
後日 お客さんに訊いて どの店舗なのかは特定しました。
それについては、この記事中で言及することはありません。

DSC00994amx15.jpg
ストラップは バルブに通しています。
ニップルはエポキシ系の接着剤で
リムから飛び出している形で固定しました。

IMG_2633amx15.jpg
これは9月20日、鍋谷峠の旧道の入り口です。
IMG_2634amx15.jpg
IMG_2635amx15.jpg
廃材アートを ぶら下げています。
これを取り付けて以降、外すまで
一切 手を触れない点に 気をつけました。
シートポストについてるのはノグのライトですが、
私はこれを めったに使いません。
普段は キャットアイの革ケース入りのライトを
サドルレールに袋をくくりつけるためのバンドから
垂らしているのですが(→こちら)、廃材アートと干渉するので
シートポストに取り付けるタイプのリヤライトに変更しました。

nab002amx15.jpg
こちらは以前にも挙げたことがある画像で、
同じときの鍋谷峠の頂上です。
IMG_2662amx15.jpg
IMG_2663amx15.jpg
↑廃材アートは こんな感じ

DSC01024amx15.jpg
自転車通勤しました。
DSC01025amx15.jpg
DSC01026amx15.jpg
DSC01027amx15.jpg
DSC01028amx15.jpg
それなりに雨を走った跡があります。

DSC01029amx15.jpg
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DSC01031amx15.jpg
↑廃材アートの状態です。
ここまでは、取り付け後に 一切 触っていません。

DSC01032amx15.jpg
DSC01033amx15.jpg
ステンレスのバットに置いて
まず 水洗いをしてみます。

DSC01034amx15.jpg
まず、というか中性洗剤とか使う前に
水だけで きれいになったうえ
アルマイトが退色した様子も無いぞ!
やり方が まずいというか 条件が甘かったのでしょうか?
KCSさまには 雨で退色したと ほざいた以上
もっとえげつない条件で 雨水での退色が起こることを
証明してほしいですな。

DSC01174amx15.jpg
というわけで、原因として濃厚なアルカリ性の液体を試してみます。
この件では、いろんな方から コメントまたは直接に
情報や助言をいただきました。
「全部 最初から分かったうえで とぼけてるやろ」と言われたりもしたのですが
そういう興の無いことを言ってはいけません。
上の画像、2種類のハイターがありますが
右の液体タイプのほうが漬け置きにしやすく、
左の泡状になるスプレーのほうは 液体よりも
噴きかけた対象に残りやすい性質があります。

出荷時の(←経年で薄まるらしい)
次亜塩素酸ナトリウムの濃度が6%という点は同じですが
中身の状態は違うらしく、液体ハイターを
スプレー容器に詰めても 水鉄砲のように出るだけで
泡状にならないので 詰めるなという注意書きがあります。

ところでpHですが、最近は「ペーハー」ではなく
「ピーエッチ」と読むらしいですね。
教科書の表記だと「ピーエイチ」なのだとか。

DSC01046amx15.jpg
泡スプレーのほうを 軽く噴きかけて
放置したのち、水洗いをしました。
何か反応している感じがあります。

DSC01047amx15.jpg
DSC01048amx15.jpg
つづいて、液体のほうを シリンジに入れたのを
ニップルからリムサイドに垂らすようにかけて 放置しました。
リムとニップルの間でとくに反応が激しく、
リムサイドにも 元に戻らない退色が発生しました。

DSC01054amx15.jpg
つづいて、液体のハイターにドブ漬けしました。
画像は ある程度 反応が進んだ状態ですが、

DSC01055amx15.jpg
状態が固定されるまで放置したのがこれです。
ハイターの主成分の次亜塩素酸ナトリウムの
ナトリウム(塩化ナトリウム?)が析出されて
結晶のようになっていますが、
DSC01057amx15.jpg
結晶は 卵の天ぷらの衣のようになっていて
水洗いしつつ剥くと むしろ結晶がアルマイトを保護したような形になっています。
空気と触れている状態が長いことが 退色に必要な条件のようなので、
今度は スプレーの泡ハイターを、垂れても少し時間を置いて
噴きかけ続けるというのをやったところ

DSC01083amx15.jpg
DSC01084amx15.jpg
めっちゃ退色しました。
結線はんだ付けに使う塩酸ですら 明確な退色は起きなかったので、
原因はアルカリ性の液体というのは間違いないです。
ただ、KCSが 例の後輪に泡ハイターを噴きかけたり
液体ハイターにドブ漬けするというのは考えられません。
これはコメントからも 実際に聞いた話からも いただいた情報ですが、
AZ(エーゼット)のチェーンディグリーザーではないかということです。
液体の色は 黄色と青の2種類がありますが、
青のほうがpHが高く(アルカリ性が強く)
実際に黒アルミリムが退色したという話も聞きました。
容器には 直後に水洗いをしろという注意書きもあるそうですが、
油断をすると シマノのクランクのアルマイトすら退色することもあるそうです。
例の後輪ですが、スプロケットのアルミ製スパイダーアームや
アルミ製リヤハブ胴にも 永久退色があったのと
リムとタイヤの間に染みるように白い反応が進んでいたことから
チェーン洗浄後のすすぎが甘く 放置時間も長かった、
というのが原因のようです。
これを書くと KCSのほうで証拠隠滅されたり
そもそも最初から当店にはそのようなディグリーザーはありません!
とか言われそうですが 別に構いません。
「お客さんが KCSに預ける前には
絶対に リムは退色していなかった」という事実だけで充分です。
ハブ胴やスプロケットはともかく、リムに関しては
この件に関して落ち度がない私の持ち出しですが
お客さんへの救済は済んでいますし。

最後に。
このあとに行った さらなる退色実験で
不可解な現象が起きました。
廃材アートの片面が あまりに激しく退色したので
もう片面は それより少しマシな程度に抑えてみようかと思い
普通に 泡ハイターを噴きかけただけなのですが










DSC08222amx15w.jpg
リムサイドに数字のように見える模様が現れました。

category: のむラボ日記

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3Tの後輪のリムを別のリムで組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
DSC08205amx15m.jpg
お客さんから 3Tの後輪を お預かりしました。

DSC08206amx15m.jpg
普通のストレートスポークのハブ 24H
全黒CX-RAYストレート強制左右2クロス組みです。
メルキュリオ(→こちら)のような 独創性は無いですが、
修理しやすいという点では こちらのほうが優秀です。
優秀というか普通なだけなのですが。
あと、メルキュリオで リンクを貼れる過去記事が6つくらいありましたが
一番エグいことを書いているのを選びました。


DSC08207amx15m.jpg
オービス2というモデル名らしいですが どーでもいいです。

DSC08208amx15m.jpg
リムのコスメチックは メルキュリオのようにプリントではなく、
いずれも単なるステッカーです。
それはいいとして 君、のむラボホイール7号と ほぼ同じリムだよね?
ここのリムメーカーは「2ヵ所以上に同じ仕様のものを卸さない」というのを
律儀に守るところなのですが、のむラボホイール7号のリムに対して
内蔵ニップルである点と リムのハンプの突起が低い点だけが違います。
それ以外の リム高やリム幅は同じです。

DSC08209amx15m.jpg
お友達を連れてきたよ!

DSC08210amx15m.jpg
画像上から 3T オービス2、
フルクラム レーシングゼロカーボン、
レイノルズ アサルトです。
いずれも 今後ホイールとして組めないリムなので
シリアルナンバーを ここで晒すのは問題ありません。
レーシングゼロカーボンのリムについては、
現在 見た目が全く同じで
私にも見分けがつかないくらい同じものを
別の製造元が作っています。

DSC08217amx15m.jpg
お預かりした理由ですが、ブレーキ熱+座屈のコンボで
リムのビードフックが広がったので
別のリムに組み換えてほしいということです。
リムの変形については、ただ撮るだけでは分かりにくかったので
テープを貼ってみました。
DSC08218amx15m.jpg
比較用として、異常が無い箇所の画像です。

DSC08211amx15m.jpg
今回の件とは無関係ですが、
当店では いま「外周側にバルブ穴以外の穴が無いリム」を
たくさんお預かりしています。

DSC08214amx15m.jpg
そのうちのいくつかは ライトバイシクル ブランドのものですが、
無銘だったりするところ

DSC08215amx15m.jpg
今回 リム交換に使うということで
お客さんからお預かりしたリムは、名乗っているほうです。
このリム、3Tの、いや 3Tブランドの元のリムと
リム高は同じなのですが
「外周側に穴が無い=内蔵ニップル仕様は不可」ということで
汎用ニップルを磁石で呼んで組むリムです。

そして 元のリムは内蔵ニップル仕様です。
スポークの長さが短くなりますが、
カットしてギリギリ使い回せる長さだったので

DSC08219amx15m.jpg
DSC08220amx15m.jpg
使い回してホイールを組みました。
スポークの変形量の左右差が大きいのですが、
これが普通といえば普通です。
元のホイールが内蔵ニップルだからか キンキンに張られており、
それを超えるどころか 同程度にまで張るだけでも苦労しました。
最終交差は編んでいません。
よって 結線は やりませんという以前に出来ません。
これはお客さんと事前に相談した内容です。

category: のむラボ日記

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カンパニョーロの10Sチェーンを別のフレームに移すのですが  

コンポの移し替えで カンパニョーロの10Sチェーンを一旦切って
別のフレームで また接ぐのですが、
DSC08201amx15m.jpg
カンパニョーロの10Sチェーンは
「ヴァージンリンク」こと チェーンピンを圧入されたことが無い
アウターリンクにのみ コネクトピンを通させるということを
徹底しています。
初回は「アウターリンク側の端で コマ数の調整をするな」
という注意書きがなされており
インナーリンク側で長さ調整をするので
アウターリンク側の端はヴァージンリンクとして残ります。

これは11Sと12Sのチェーンでも 初回は同じですが、
11Sと12Sチェーンの再接続の際には
「メーカー以外で抜かれたチェーンピンの箇所にコネクトピンを使う」ことを
許容するようになっています。
その代償としての安全策が「コネクトピンを通した後に
ピンの頭を専用工具で潰してカシメる」という仕様なのですが。
13Sについては現状 エカルだけですが、
専用のリンクを使う形式になっています。

DSC08200amx15m.jpg
10Sチェーンでは、初回以降に
何らかの事情でチェーンを切って さらに再使用する場合
カンパニョーロのぺルマリンクを使えということになっており
コネクトピン単体の販売はありません。
ぺルマリンクとは 両端がヴァージンアウターリンクになっている
7リンクぶんの交換用チェーンで、
交換の際には 元のチェーンを最初に接いだ箇所を除く形で
7リンクぶん交換しろという指示があります。
この際に、上の図でいうところの赤い矢印のルートで
5リンクぶんと交換すると
チェーンの長さを1コマ(2リンク)増やすことも可能です。

このぺルマリンクですが、現在の税込定価で3714円と
チェーン全体の価格に対して割高なので
DSC08202amx15m.jpg
KMCのカンパニョーロ10S用ミッシングリンク
「CL559C」で接ぐことにしました。
品番の末尾のCはカンパニョーロ用を意味します。
2個入りで税込定価1782円です。
当店では、個数で割った単品売りもしています。
上の画像、中空ピンになっているのが初回のコネクトピンです。
私は いつも 初回で接いでいる箇所を探して、その隣のアウターリンクの
バイクを右から見たとき かつ チェーンステーの下側で
向かって左側のピンを抜くことにしています。
これは今回のように 初回のピンも向かって左側にある場合で、
右側にある場合は 隣のアウターリンクの右側を抜いて
チェーンを一旦フレームから取り外し、
前後を入れ換えて再取り付けします。
これは シマノが その向きでの取り付けを
推奨しているからですが(→こちら)、
今回は ミッシングリンクにするので初回のコネクトピンがあるリンクの
隣のリンクは両側ともインナーリンクになるようにピンを抜くので
この話は関係ありません。
あと、シマノ推奨の向きで向きでコネクトピンを打ちたいと思っても
ぺルマリンクの場合は 片側が それに必ず反する形になります。
仕方がないことですが。

DSC08203amx15m.jpg
反対側は こんな感じです。

DSC08221amx15m.jpg
接ぎました。
メーカー完成車の組み付けを見ると、
バイクを右から見てチェーンステー下で
この手のリンクを取り付けている向きは
上の画像と同じく ほぼ確実に「左側が長穴」です。
これは昔 ミッシングリンク以前からある
ウィッパーマン(ヴィッペルマン)のチェーンを接ぐ
「コネックスリンク」に向きがあり、
左長穴を指定していた名残ではないかと思われます。

DSC02350amx.jpg
↑昔の記事から拾ってきた画像ですが、
コネックスリンクは上下非対称の形状となっており、
左長穴(への字型の穴)で取り付けた場合
プレートの出っ張ってる側が
(リヤメカの上プーリーを通るとき以外は)
チェーンの外周側を向くので問題ありませんが、
右長穴(ハート形の穴)で取り付けると
スプロケットを通るときに 不具合が出ることがあります。

ここまでの話であれば
「ぺルマリンクではなく ミッシングリンクを使うことで
安くあげられました」という話で終わりです。
ちなみに もちろん勝手にやったわけではなくて
お客さんに事前に説明しています。
「高くなってもいいから純正の手段でやってほしい」
と言われるかもしれないので。

DSC08196amx15m.jpg
↑これは初回のコネクトピンから
6コマ隣のアウターリンクですが、
どー見ても シマノのコネクトピンが打ってあります。
折り取った痕跡があり、アウタープレートの両側に
爪が引っかかる程度には ピンが はみ出しています。

DSC08197amx15m.jpg
裏側(バイクの左側)から見た 同じリンクです。
コネクトピンを抜いてはいけない理由は
アウターリンクのプレートの穴を
圧入で何度も広げてはいけないからですが、
ここも ミッシングリンクに交換するのであれば
ぶち抜いても 問題ありません。

DSC08204amx15.jpg
ピンを抜きました。
びっくりしたのは、ピンが非常にゆるかったことです。
大げさでなく、チェーン切りのハンドルを
人差し指1本で回せるくらいでした。
このままだと 乗っているときに チェーンが切れた
(厳密にはピンが抜けた ですが)という可能性も ありえます。

というわけで、「ぺルマリンクの費用を ミッシングリンク1つの費用で
済ませられると思ったら ミッシングリンク2つを要した」という話でした。
私の反省点としては、もしシマノのピンに最初から気付いていたら
ミッシングリンクは1つで済んだという点です。
元のチェーンは私が接いだものではありませんが、
今後は 出来れば そこまで疑わないといけないのか・・・。

追記:ほぼ同じ話を書いている記事(→こちら)がありました。
新規にぺルマリンクの絵を描かずに
このリンク貼るだけで済んだけど まあいいや。

category: その他 機材の話

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持っててよかったエアロマイティー  

お客さんから ピストバイクをお預かりしました。
DSC08212amx15.jpg
フィキシングボルトのワッシャーを残したまま
コッタレス抜きの工具を使ったところ、ねじ山のかかりが浅く
クランクアームの圧出より先に 工具が抜け出てきた結果
ねじ山をバカにしたとのことです。
仮に ワッシャーを入れた状態であっても
コッタレス抜き工具を レンチでグッと固定していれば
クランクは抜けると思いますが
(私が普段 横着して そういう状況で
クランクを抜いたりしているわけではありません念のため)、
とにかく ねじ山がダメになっています。
ワッシャーを入れていたのであれば
奥の2山くらいは生きていると思いましたがダメでした。
コッタレス抜きを思いっきり締め込んでから
圧出しようとしても 工具のほうが先に抜け出てきます。
というわけで荒事 確定です。

DSC08213amx15.jpg
BBは 伝統的な形式のカップ&コーンのもので、
幸いにして やらかしたのが左クランクだったので
右クランクと右ハンガーワンを外し、左ロックリングをゆるめれば
フレームに対してツバがない 左ハンガーワンを

DSC08214amx15.jpg
BBシャフトごとフレームから抜き取れます。

DSC08215amx15.jpg
このクランクの四角穴を、
四角の対辺より やや小さい直径のポンチで
叩けば抜けるかもと思ったのですが無理でした。
クランクを完全に固定して、力の逃げようが ほぼ無い状態で
何度か試したのですが ビクともしません。
衝撃加重だけじゃ無理っぽいので、
アルミクランク(どのみち再使用不可)を シャフトのギリギリまで削いで
面圧を抜いてから叩くことにしました。

DSC08216amx15.jpg
DSC08217amx15.jpg
↑第1段階です。
まずは金ノコで アルミの厚みを少し残す形でカットし、
そこからは グラインダーで削ろうと思っていたのですが
金ノコの時点で 割りとギリギリでした。
シャフトにはテーパーがかかっているので
第2段階は もう少し外側を切ります。

DSC08218amx15.jpg
DSC08219amx15.jpg
↑第2段階もギリギリになりました。
結局、グラインダーは使っていません。
上の画像の状態から BBシャフトを叩くと、軽い力で外せました。

厳密には、左ワンが無いことから分かると思いますが
上の画像は シャフトを抜いてから撮影用に
もう一度差し込んでいます。

DSC08221amx15.jpg
BBシャフトは 材質の硬さ的に
金ノコでは ほぼ傷付きません。
上の画像が クランクギリギリまで切った
先ほどの画像と同じ箇所で、かすかに傷が付きましたが
再使用は可能です。

DSC08222amx15.jpg
↑ちなみに別の面だと こんな感じ

DSC08223amx15.jpg
なにか 代わりになる左クランクは無いか、
と お客さんに言われたので そのための調べごとをします。
元のクランクをBBシャフトに差し込み、
手で入る範囲での圧入いっぱいまで押し込んでから
油性ペンで印の線を引きました。
ペン先の厚みがあるので 線はクランクの四角穴より
かすかに手前です。

DSC08224amx15.jpg
↑これ

DSC08225amx15.jpg
元のクランクは スギノ75ですが、
同じスギノ製の別のクランクで 同条件での圧入具合を見たところ
適合すると判断して良い 左クランクアームがありました。

DSC08227amx15.jpg
同じ165mmでNJS刻印入りの・・・

DSC08228amx15.jpg
DSC08229amx15.jpg
表題でバレバレですが エアロマイティ―です。

DSC08230amx15.jpg
持っててよかったエアロマイティー。

DSC08231amx15.jpg
おいコラ しれっとスーパーマイティーとシュパーブを混ぜるな。

DSC08233amx15.jpg
DSC08234amx15.jpg
あと ここぞとばかりに
「ミュンヘンオリンピック(1972年)で
金メダルを2つ獲りました」バージョンの箱に入っている
DSC08235amx15.jpg
DSC08236amx15.jpg
マイティーを紹介するのは やめろ。

DSC08232amx15.jpg
というわけで エアロ性能がアップしました(たぶん)。

category: のむラボ日記

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