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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

ろヴぁーるノ りむヲ 総括スルッ!  

ココデ言ウ「総括」トハ 一般的ナ意味ナノデ
「自己批判」ハ 不要ダッ!
コンナ事ヲ書クト 元ねたノ「蟹工船」ニ近ヅイタ気ガ スルナ!
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オ待タセシマシタ!
直近4ぺあノ ろヴぁーるノ りむノ 実測重量ヲ ゴ覧クダサイ!

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CL50でぃすくぶれーきノ ふろんとりむデス!

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CL50でぃすくぶれーきノ りやりむデス!

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あるぴにすとCLXノ ふろんとりむデス!

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あるぴにすとCLXノ りやりむデス!

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CLX50りむぶれーきノ ふろんとりむデス!

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CLX50りむぶれーきノ りやりむデス!

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CL50りむぶれーきノ ふろんとりむデス!

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CL50りむぶれーきノ りやりむデス!
↑やーめーろー!

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303ファイアクレストのハブを交換しました(後輪なので後編)  

今日もホイー(以下略)。
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昨日の続きです。
ZIPPの303ファイアクレストの後輪を組み直します。

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組み直し前後とも ハブのフリーボディはスラムXDRで、
10~33Tの12Sスプロケットが付いていました。

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謎のシーラントのカタマリが
前輪と同じく 散らばった位相に張り付いていました。

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↑これは 折り返したタイヤですが、
点々とカタマリがある感じです。

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タイヤを裏返して めくりました。
スタンズと違い、指で もぎ取ろうとしても
簡単には剥がせません。かなり強固です。

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後輪は 前輪と違い リム全体が砂で白んでいました。
いわゆるグラベルバイクに付いていたのは知っていますが、
リムの汚れが右側に偏っているわけではないので
チェーンオイルの飛び散りが主因というわけでも無いようです。

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↑歯周ポケットのパリパリ系ねじ止め剤の上に
砂が積もっています。
摺動抵抗も大きく、前輪は こんなにボロボロと
砂が出てくることは無かったので
前後輪で使用歴が違うようです。
後輪だけ よく使っていたというのは考えにくいので
前輪はワランティで最近 交換されたという可能性もあります。

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これはフリー側のヌポーク6本ですが、
高テンション側のCX-RAYでも
最終交差の位置に摩耗痕かありました。

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組めました。

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ONYXベスパ― ディスクロードハブ 24H
黒半コンペヨンロクJIS組みです。
結線は あとでやります。
このハブですが、カラーオーダーで
ハブ胴の色を アンチ フリーズ グリーン PC、
両側エンドの色を グリーン アノダイズドとしています。
ONYXで カラーオーダーに用意されている色は非常に多く
グリーンに属する色だけでも4色ありますが、
あと2つは フルアレセント グリーン PCという蛍光色
(fluorescentが蛍光という意味ですが 日本の問屋さんのサイトでは
flourescentとミススペルになっています)と、
カワサキのバイクのグリーンそっくりの色の
その名も カワサキ グリーン PCという色があります。

PCはパウダーコーティングのことで
アノダイズドはアルマイト処理のことですが、
ハブ胴はPCまたはアノダイズドカラー、
エンドはアノダイズドカラーのみから 選択可能です。

元がZIPPのZR1というハブで
組み直し後がONYXのベスパ―ですが、
ぺスパーのほうがフランジ幅が広く
右フランジ幅だけで見ると大差ない、
つまり オチョコ量が大きいわけで
左右のスポークの変形量の左右差に関して不利なはずですが
組み直し後のホイールのほうが
結線無しの状態からして 反フリー側のスポークがヌルくないというのを
吊るしの303ファイアクレストの所有者全員に見せてやりたいわい
というくらいの出来になりました。

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時系列が戻りますが、
これはリム単体で 元のホイールの右側から
見たときの状態です。
ZIPP303ファイアクレストとあるバルブ穴の位相から見て
反時計回りのすぐ近くに ZIPPのロゴの上半分が大きくなった
ステッカーが貼られていますが、
ここからバルブの位相を真上付近というのを保ったままで
リムをクルッと裏返すと

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バルブ穴の位相の時計回りすぐ近くに
ZIPPのロゴの下半分のステッカーが貼られた見た目になります。
前輪も後輪も 元から この関係がそろっていたので
リムの左右を区別して元の状態と同じように組み直しましたが、
もし前後輪で 逆になっている場合
そろえる形で組み直そうと思っていました。

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↑これは前後輪を右側から見た状態ですが、
ここからもし前輪を バルブ穴の位相を
真上に保ったまま裏返すと

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↑こうなります。
ZIPPのメーカーサイトを見ると
「バルブ穴の位相から見て 反時計回りのすぐ近くに
ZIPPのロゴの上半分というのが右側」となっていますが、
吊るしで まれに それと逆に組まれたものがあり
前後輪でロゴの位置が違うということがあります。
以前に303Sの後輪を それが理由で
組み直したことがありますが(→こちら)、
あのときはリムテープを生かすことを優先したので
リムの単体重量を量れませんでした。

303Sも 303ファイアクレストも
チューブレスリムはフックレス仕様です。
内幅は 303Sが23mm、303ファイアクレストが25mmですが
303ファイアクレストは 履いていいタイヤの最小幅が28Cから、
303Sは メーカーによっては25Cが履けるものがあり
ZIPPのサイトに詳しく載っています。
どちらにしても 最大空気圧が5気圧で
たいていの人の実際の運用は3.6気圧前後になると思われるので
25Cは どのみち厳しい気がしますが。

で、現行のZIPPのホイールですが
リムの単品販売が無いのと ワランティが手厚くて
ハブ交換や組み直しをする機会が少ないので
リムの実測重量を知る機会も かなり少ないと考えられます。
メーカーの公称値も ホイール単体と前後ペアという
わりと どーでもいい情報だけで、しかもZIPPでは
同シリーズでも モデルごとにハブを変えているので
(さらに 303Sは全CXスプリント+しんちゅうニップル)
その点でも リム重量を類推しづらくなっています。
今回 もちろん機会があったわけで 量ってもいますが、
そんな貴重な情報を 簡単に教えるわけねーだろーが。
↑うわこいつかんじわるい












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オ待タセシマシタ!コチラノ画像ヲ ゴ覧クダサイ!

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ふろんとりむデス!

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りやりむデス!
↑やーめーろー!

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303ファイアクレストのハブを交換しました(前輪だから前編)  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから ZIPPの303ファイアクレストの前後輪をお預かりしました。
今日やるのは前輪ですが、前後輪ともハブを
ONYXのベスパーに交換してほしいとのことです。
それはいいのですが、ZIPPのホイールは
明文化しているワランティが 非常に手厚く、
ユーザー登録しているファーストオーナーでさえあれば
製品の不良ではなく 乗り手の落ち度でホイールを壊しても
(たとえば 道に落ちていた岩にぶつけてリムを割っても)
少なくとも一度は 無償で新品と交換してくれます。
ここでいう 先ほど書いた
「ユーザー登録しているファーストオーナー」というのは
正規代理店での購入品に限らず 海外通販購入品でも同様で、
実際に当店でも海外通販で買った404の初期点検と
数ヵ月後 それをぶっ壊してワランティで送られてきた
新品の404の初期点検をしたことがあります。
本国のZIPPに直接連絡したら対応してくれたそうです。

ホイールを2つ同時に所有できないだけで、
ホイール2回ぶんの所有権を最初に買っているという感じです。

しかし、ハブの組み換えなど 改造品と見なされるものについては
確認はしていませんが このワランティが失効すると思われるので、
そうなってもいいですかという確認は取りました。
まあ、元のハブとスポークは お返しするので
実際 ぶっ壊した際は 吊るしの状態で使っていたかのように
組み直し直しをすることも やぶさk
おっと これは書かないほうがいいな。


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低テンションになる反ローター台座側こと右側ですが、
この条件下では まあまあ頑張って張ってありました。

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タイヤの空気を抜いてビードの持ち上がりを解除しました。
ちなみに 現行の303シリーズは全てフックレスリムです。
空気が抜けたタイヤをつまむと
最外周部に 噛んだあとのガムが入ってるかのような
しこりがあります。

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私の知らないタイプのシーラントが
固まったものが へばりついていました。
不思議なことに、ホイールの位相でいうと
ところどころに散らばっていました。
もし タイヤを60°位相ごとに6つにカットしたとすると、
全ての分割されたタイヤに このシーラントのカタマリが
あるだろうというくらいには 散らばっていました。

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それとは別に スタンズのシーラントも固まっていました。
これは画像の範囲内だけで、1ヵ所に集まっています。
この位相がホイールの接地面側だった期間が長いようです。
そもそも当店に去年から ずっとあるしな!
ガハハ!←なにわろてんねん

前々から思っていたのですが、
シーラント入りのチューブレスホイールって
厳密に追い込んだ バランスウェイト貼りが
できないのではないでしょうか。

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バラしました。

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これは記事の見栄え用に用意したもので、
ここに載せないなら ペーパータオルに書いたりはしません。
スポークを 左右と、ヌポーク/反ヌポークに分けました。
が、この中で再使用するスポークは無かったので
あまり意味はありません。
ローター台座側は 違う番手のスポークに、
反ローター台座側は 違う長さのスポークに換えるので
1本たりとも再使用はしません。

今回のホイールは303ファイアクレストで
スポークは全黒CX-RAYですが、
これより廉価なモデルの303Sでは
スポークは全黒CXスプリントとなっています。
ZIPPは CXスプリントを採用している
ホイールがあるメーカーのひとつですが、
どうも CX-RAYを使っている上位モデルに対して
わざと重たくする差別化のために採用するという程度の
発想しか無いようで、左右異径組みをするためではありません。
その点では、ホイールの理解度に関しては
ZIPPは 一時期のレイノルズにも劣ります。
私にとっては、もしCXスプリントがCX-RAYと
同価格であったとしても使う場面が存在します。
左右異径組みも そうですが、
リムブレーキ用の 18Hや16Hのラジアル組みの前輪を組む場合でも
選択肢として存在するなら CX-RAYではなくCXスプリントを選びます。

もし 今回のホイールが303Sであったなら
ローター台座側の黒CXスプリント4本組みは
組み直しに際して 変更せず使い回します。
結線をする側でもないので 吊るしの状態に戻すのも容易です。

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↑元ヌポーク
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↑元反ヌポーク
低テンション側である右側のスポークだからか
スポークの首元の変形に あまり差は無いですが
分かる程度にはあります。
画像では うまく撮れていませんが
元ヌポークのほうが傘の柄のようなカーブ状に変形しています。

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サピムのニップルワッシャー新Bが
ニップルとリムの間に入っていました。
旧Bとの違いは(→こちら
ABCの違いについては(→こちら

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組めました。

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ONYXベスパー ディスクロードハブ 24H
黒半CXスプリントロクヨン逆イタリアン組みです。
結線は あとでやります。

category: のむラボ日記

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RC540リムでピストの前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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アラヤのRC-540 WOリムでピストの前輪を組みました。
少し前に組んだ後輪(→こちら)の相方ですが、
WOタイヤを履く練習用の前輪なら
ロード用のクイック式ハブの前輪で
別に いいのではと言ったのですが
前後輪ともセットにしたいということなので
前輪も組みました。
「ナット留めの前輪以外で
バンクを走るんじゃねえよと注意するおじさん」が
行きつけのバンクにいるのかも知れませんが。

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HB-7600 36H 全コンペハチハチイタリアン組みです。
ハブは NJS認定品ですが、
それ以外のパーツ全てが競輪で使用不可なので
JIS組みでなくてもいいやと思い イタリアン組みにしました。
結線は あとでやります。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール5号の後輪のリムを交換しました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから のむラボホイール5号の後輪をお預かりしました。

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黒半コンペで銀ニップルです。
このホイール、少し前に振れ取りをしたのですが
それから考えると信じられないくらい振れており、
振れ取りでの対処は不可だと即断できるくらい
リムが反っていると確信できました。
お客さんいわく 右側に立ちゴケしたということですが、
単なる立ちゴケではなく そのときに
リムに てこのような力が加わったのではないかと思います。

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リムのお引っ越し中・・・。

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組めました。

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私が このステッカーを手ずから貼ることは基本的に無いのですが、
新しいリムには 新しいステッカーを同じように貼っておきます。
実は これは脱脂もせずに しかもテキトーに少し斜めに貼られていて
端っこがピラピラとめくれていたのを
私のほうで きれいに貼り直したものなのですが。

前のリムですが、床に置くと けっこうな位相にわたって
リムの側面が床から浮くくらい ガッツリ反っていました。

category: のむラボホイール

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CL50の後輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
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先日の続きです。
リムブレーキ用のCL50の後輪を組み直し

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ました。

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びふぉー
左右とも 黒コンペレース

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あふたー
フリー側 黒CX-RAY、反フリー側 黒CXスプリント
結線は あとでやります。

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ボーラさん  

お客さんから ボーラの前後輪をお預かりしました。
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初代ボーラは コリマ製のカーボンリムで、
穴数のオーダーと リムのコスメチック以外はコリマのリムそのものです。
その次のボーラは ブレーキゾーンにアルミをかぶせた仕様となり
リムのモデル名の文字周りの色は紫でしたが(シャマルだとピンク)、
今回のボーラは その次の年代で
ブレーキゾーンにアルミをかぶせている仕様は継続、
リムのコスメチックは ホイールの全モデルを
モノトーンに統一したときのものです。

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リムの印字は プリントではなくクリア地のステッカーです。

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リムに対応するタイヤの仕様ですが、
「レース用ホイール」なので 当然ながらチューブラーです。
このボーラには、ママチャリと同じタイヤの取り付け方法をする
リムの仕様は ありません。

リム内部には、バルブと工具の道を除いて
発泡ウレタンが充填されており、
アルミブレーキゾーンの仕様は 特注か
あるいは 届いたカーボンリムに
カンパニョーロのほうで かぶせているのかは知りませんが
カーボンリム部分は コリマ製です。

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アルミ製フリーボディには スプラインの山が高い部分に
イモネジが付いています。
このイモネジを外して グリスガンで
フリーボディにグリスを充填することができます。
なので フリーボディのベアリングで内側に向いている面は
シールが無く 開放されています。

このホイールとは関係ない話ですが、
カンパニョーロ/フルクラムの完組みホイールの
シマノ10S専用アルミ製フリーボディは
ロックリングが カンパニョーロのロックリング工具に
対応しているものでした。
シマノのHGフリーボディは カンパニョーロのEDフリーボディよりも
フリーボディのスプラインとロックリングのねじ山の径が大きく、
ロックリングのねじ山部分の厚みが薄くなるので
強度を稼ぐために ねじ山が小径な
カンパニョーロ規格のロックリングを採用したわけです。
シマノ11S用フリーボディとして始めに出た
スチール製フリーボディでは、スプラインの部分の肉厚が薄く
イモネジのねじ山の厚みが取れないので
グリスポートはありません。
それからあとに出た プラズマ電解処理を施した
白アルミ製フリーボディは 強度が確保できたのか
HGフリーボディでありながら シマノ規格のロックリングに対応しています。
現在では ハブシャフトのフリーボディ直下の位置が
軽量化のためか バテッド形状となっており
そこにグリスが溜まるので
アルミ製フリーボディであっても グリスポートはありません。
バテッドありシャフトは2006年頃からの仕様で、
それ以降は 片側開放仕様である必要は無いのですが
純正のフリーボディ用ベアリングのスペアパーツが
両側シール仕様になったのは ここ2年以内のことです。

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レコードグレードのハブなので、ハブ胴中央に
ハブベアリング用のグリスポートがあり
Cリング状のフタが かぶせてあります。
当時のプロレースシーンだと シマノ使用チームの
デュラエースハブにも ドリルで グリスポートとしての穴を
あとからあけている例が ありましたが、
ハブ胴中央からグリスを入れると
ハブシャフトとハブ胴の間に回ったグリスが抵抗になるので、
ハブを分解してのグリスアップなどしている暇がないうえに
ベアリング周りのグリスが抜けるのが早い
プロチーム以外では ここからグリスアップしないほうがいいです。
サンツアーのXCプロのハブだと
ほぼ ベアリングのボールレース周りだけにグリスが注入できるように
ハブ胴の左右の端に それぞれグリスポートがありましたが。

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16Hで 反フリー側ラジアル組みですが、

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↑フリー側
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↑反フリー側
左右異径組みです。
このボーラのスポークは ACIかアルピナ製(たぶん後者)だと思いますが
サピムでいうと だいたいCXとCX-RAYに相当するスポークです。

で、この後輪ですが お客さんいわく知り合いから譲ってもらったものだそうで
ちょっとセンターずれがあるのと 300kmくらい使ったら
シュータッチするようになったということですが、
まず 目視で自己申告できるようなセンターずれが
「ちょっと」なわけがありません。

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はい。論外です。
ただ、これは前のオーナーの管理に問題があったというわけではなく
経年で(経年「使用」じゃなくて 単なる死蔵の可能性が高い)
スポークテンションがタレてしまい、
スポークが伸びたことで リムが右側に寄った要素が大半だと思われます。

カンパニョーロの完組みホイールのハブは オチョコが大きい
(厳密には左フランジが かなり外側にあるから)ので
スポークが伸びた場合の リムの右側への移動量が大きく、
さらに リム高が高いので スポークの角度の左右差も大きいとか、
極端な少スポーク数だから テンションをキンキンに張っているので
タレるのも早いとか、
あと左右異径組みなこと(断面積が小さいスポークのほうが伸びやすい)や
反フリー側ラジアル組みであることなど
ほぼすべての要素が リムが右側にずれる早さが
早くなる条件を満たしています。
これが顕現するのは10年スパンの話ですが
このホイールは1998年頃のモデルです。

300kmほど走ったらシュータッチするようになったというのは
シュータッチに気付いたのが その時点というだけで、
譲ってもらった時点から その傾向は変わっていないはずです。

フリー側のスポークテンションですが
24Hの のむラボホイール5号の後輪より はるかに低く、
ホイールとして論外どころか 少スポーク数であまりに低テンションだと
ヌルいうんぬんを通り越して危険です。

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横振れもあり、反フリー側偏重の増し締めで振れを取った程度では
センターが出なかったので センター出しのためだけに
反フリー側だけを締めてセンターを出しました。
が、まだダメです。フリー側がヌルい!
もうちょっと 追い込めるはずです。
これは何も とにかくキンキンに張ってやろうというのではなく、
出荷時の状態に戻そうとしているだけです。

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フリー側を1/4周ほど増し締めました。
当然ながら リムはフリー側にずれます。

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そこから反フリー側1/8周ほどの増し締めで
センターが出ました。
これは つまり「ホイールがほぼ完成している時点での
ニップルの同じ回転量当たりのリムの横移動量の左右差」が
ほとんど倍ということです。
ニップルを1回転ゆるめると スポークのねじ山ひと山ぶんの長さだけ
スポークの実効長さが伸びますが、
これがオチョコがあるホイールだと
ホイールセンターを保てなくなります。
これがスポークの実効長さではなく 長さそのものが伸びたとしても
同じことが起きるわけで、もし経年による伸びの量が
フリー側のスポークのほうが倍くらいなら
センターを保ちつつヌルくなるはずですが
実際はそれほど変わらないので リムはフリー側にずれます。
先ほど、左右異径組みだと 左右同径組みよりも
反フリー側のスポークが伸びるのが早くなるはずと書いていますが
左右異径組みであっても そもそもフリー側のほうが
高テンションであることのほうが より大要素だと思われます。
いずれにしても フリー側のほうが倍量 伸びるというわけではないので
経年または経年使用で リムはフリー側に ずれますが。
その理屈だと 2:1組みの後輪は リムがずれるのが早いのでは、
と思うかもしれませんが これはその通りであることに
経験上 間違いはありません。
とくにアルミスポークの レーシングゼロやシャマルウルトラは
吊るしだとセンタードンピシャのものが多いくらいには
ちゃんと組んであり、極端にセンターがずれているものは少ないですが
点検でお預かりする後輪は ほとんどと言ってもいいくらい
フリー側に リムがずれています。
これは私がセンタードンピシャに出したはずの後輪でも同様です。
といっても 2年で紙1~2枚ぶんくらいでしょうか。
その場合 反フリー側増し締め偏重の微細な振れ取りによる
リムの反フリー側への移動と だいたい釣り合います。
というか 釣り合うように調整します。

後輪の最終的なフリー側のスポークテンションですが、
のむラボホイール5号のリムなら
(そもそも そんなに張ったことが無いので分かりませんが)
即 割れると思われるくらいまで張っています。

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つづいて前輪です。
スポーク数は14本です。

RIMG1650amx15.jpg
前後輪とも リムの穴振りは逆リムです。
これは昔のコリマのリムの特徴でもありますが、
とくにコリマと関係ないアルミリムの完組みホイールでも
カンパニョーロの完組みホイールは 基本的に逆リムです。
後輪は G3組みだと判定不能ですが、
前輪は ボーラWTOでも逆リムです。

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これは作業後の画像ですが、
作業前でもセンターは出ていました。
お客さんの自己申告では
前輪は たぶん問題ないということでしたが、
後輪と同じく テンションが異常にタレていました。
あいさつ代わりに 全てのニップルを
まず1周 軽く増し締めできたほどです。

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振れ取りごっこによるものでは無いと思うのですが、
吊るしにしては縦振れがあったので
(経年のゆるみ具合にバラツキがあって発生したものかも)
全て「増し締めボーナス」と解釈して調整しました。
上の画像のホイールは回っていますが、
縦振れ取り後だと ブレーキゾーンのやや内周寄りにある
白い摩耗痕がブレーキゾーンの中で 上下に踊っています。
作業前は、この摩耗痕は真円でした。
ということは あれだ、テンションがタレた状態で
ブレーキ痕が付くくらいには使った履歴があるということですね。
後輪のスポークは 左右異径組みでしたが、
前輪のスポークは その細いほう、
反フリー側のCX-RAYくらいのスポーク14本で組まれています。
リム高が高いので シマノのC24の前輪の16Hよりは
リスキーではないと思いますが。

作業時間ですが、ガッツリずれているわけでもなかった
前輪のほうが 後輪の3倍くらい かかっています。

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先ほどのセンターゲージを当てた画像ですが、
見た目で左右を特定できません。
作業後になりますが 破損リスクがあるものの
ダストキャップを片方だけ外しました(割らずに済みました)。
たまたまですが 右側でした。

書き忘れてましたが ハブの回転や玉当たり調整に
異常はありませんでした。
なので、整備のうえでは このダストキャップを外す必要はありません。

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で、右側と特定された側から
ハブ胴のグリスホールのフタを見ると・・・

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OꞀON⅁ⱯԀƜⱯϽ ● ⅄ꞀⱯꓕI NI ƎᗡⱯƜ
と書いてあったので

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MADE IN ITALY ● CAMPAGNOLO
となるように向きを変えました。
ダストキャップ取り付け後は
ハブ内部の左右を知る手掛かりは ここだけになります。
ちなみにリヤハブも 右から見て逆さ文字だったので
向きを変えています。

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これは後輪ですが、
カンパニョーロのホイール式の
片側がモデル名、その裏側がメーカー名で
文字の重力も反転というステッカーの貼り方をしています。
じゃあ上の画像で もし後輪右側のBORAの位相にバルブ穴があるなら
前輪はバルブ穴直下のステッカーがBORAになるほうを
右側にすればいいじゃないか、
つまり ハブ胴のグリスホールのフタだけが
左右の手掛かりというわけではないだろと言われそうですが、

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このボーラでは バルブ穴の位相が
上の画像のように 2つのステッカーの間となっています。
ここから、前輪だけを バルブ穴の位相が真上という条件のままで
裏返します。

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↑こうなります。
バルブ穴に挿したアーレンキーを
クルッと回したわけではありません念のため。
このボーラ、「前輪を ひっくり返しても
後輪のバルブやステッカーとの位置関係が変わらない」
という仕様なのです。
なので、左右のダストキャップが付いている状態では
ハブ胴のグリスホールのフタを見るしか左右の判別ができません。
グリスホールのフタに倣って クイックを取り付けるか
向きの属性があるタイヤを履けば 判別可能な要素が発生しますが。

category: のむラボ日記

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CL50の前輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから CL50の前輪をお預かりしました。
組み直しをご希望です。

RIMG1660amx15.jpg
組み直しました。

RIMG1658amx15.jpg
びふぉー(黒コンペレース)

RIMG1661amx15.jpg
あふたー(黒CXスプリント)
前に使っていたデジカメなら こういう画像で
スポークにピントを合わせるのが容易だったのですが・・・。

CLは元のニップルが しんちゅうなので
組み直しに際して DTの黒アルミニップルに変更しています。

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CLX50の後輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG1611amx15.jpg
ロヴァールのCLX50のリムブレーキ用の後輪を

RIMG1615amx15.jpg
組み直しました。

RIMG1612amx15.jpg
びふぉー(黒エアロライト)

RIMG1618amx15.jpg
あふたー(黒CXスプリント)
フリー側の最終交差の
結線は あとでやります。

RIMG1622amx15.jpg
前輪と違い スポークは全て 変形無しのまっすぐでしたが、

RIMG1620amx15.jpg
ニップルのほうは
内周側をつかんで 振れ取りをした結果
つかみしろがナメているものが2つありました。
内周側からも外周側からも回せるニップルのうち、
レイノルズのニップルなどは 内周側の つかみしろの縦幅が短く
角も妙に丸いので ホイールが組み上がっている高テンション時に
そちらをつかんで調整しようとすると 一瞬でナメますが
(ホイール仮組み時点くらいなら つかんでもOK)、
ロヴァールのニップルは
内周側を ふつーの工具で ふつーにつかんでも
まず ナメることはありません。
なので どうしてこうなったのか私には理解できませんが
それはいいとして、つかみしろの角の色が剥げている程度なら
そのまま使い回したのですが

RIMG1621amx15.jpg
歯周ポケットの深さの部分の外形が
正方形から ひし形に近い形に変形しており、
これのせいで ニップルとの回転抵抗が発生していたので
交換しました。

RIMG1617amx15.jpg
ロヴァールのCLX系のアルミニップルですが、
なぜか 数十個くらいは持っているので
こういうときの補修に対応できます。

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CLX50の前輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG1603msn5.jpg
昨日、もうひとつのほうの
コンチネンタルのホイールバッグに入っていた
リムブレーキ用のCL50がありましたが

RIMG1604msn5.jpg
これは それとはまた別件の、
リムブレーキ用のCLではなくCLX50です。

RIMG1606msn5.jpg
組み直しました。

RIMG1605msn5.jpg
びふぉー(黒エアロライト)
RIMG1607msn5.jpg
あふたー(黒CXスプリント)
ベアリングの交換を要すると判断されるなら
してもいいとのことでしたが、
交換を要するほど傷んではいませんでした。
クイックのハブなので スルーアクスルよりは
ダメにしてしまう可能性は低いです。

RIMG1608msn5.jpg
CLはしんちゅうニップルで CLXはアルミニップルです。
全数とも使い回せる状態なら 使い回します。
今回も使い回しました。

RIMG1609msn5.jpg
元のスポークですが、

RIMG1610msn5.jpg
1本 曲がっていました。
前後方向ではなく ほぼ左右方向の変形なので、
もし きれいに曲げ直して このスポークの束でホイールを組めば
どのスポークが曲がっていたものなのか
判別できなくなります。

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アルピニストCLXの後輪を組み直しました   

今日もホイー(以下略)。の前に。
RIMG1587amx15.jpg
↑これは昨日 組み直したアルピニストCLXの前輪です。
先日、お客さんから「コンチネンタルのホイールバッグに入れて送った
ロヴァ―ルのホイールの組み直しの件、そろそろですか」と
電話があり、順番が回ってきていたので やったのですが
そのときに リムブレーキ用のホイールかどうか念のため訊きました。
お客さんは 不思議に思ったかもしれませんが

RIMG1591amx15.jpg
それは 全くの別件で「コンチネンタルのホイールバッグに入った
ロヴァ―ルのホイール」というのが当店にあるからでした。

RIMG1592amx15.jpg
こちらは CL50のリムブレーキ用ホイールです。

RIMG1588amx15.jpg
昨日のアルピニストCLXとは別件で、
同じホイールをお預かりしてもいます。
アルピニストCLXは CLX50と比べても
スポークテンションをキンキンに張っている傾向があり、
組み直しに際して 元の状態と同程度まで張るのも
なかなか難しかったりします。
昨日の前輪も、作業の途中で かなり張ったと思っていたのに
テンションメーターで測ると それほどでも無い
ということがあったのですが
別件の吊るしのアルピニストCLXが当店にあったので
比べることができて 助かりました。
もし 無くても結果は変わらなかったでしょうが、
確信を持ってビビらず張れるようにはなったので
作業時間は短縮されています。

RIMG1589amx15.jpg
↑どっちも前輪
結線無しの状態で比べても、この2つの前輪を握り比べたら
吊るしのほうを選ぶ人は まず いないのではと思います。
じゃあ吊るしの状態から増し締めすればいいじゃん、
と思う人もいるかもしれませんが 左右同径組みのままで
(あと当たり前ですが ホイールセンターを保つという前提の上では)
吊るしの状態だと あと いくらも張れないのです。
しかし組み直しに際して 少スポーク側のスポーク比重を大きくしているので
ホイールの重量は かえって重たくなっていることから、
前後輪の全体重量だけを参考にして ホイールを買うという層に対する
訴求力はむしろ弱まっています。
おそらくメーカーが想定している客層は そーゆー人たちなので、
ホイールがヌルいかどうかより
秤に乗せたときの見栄えを重視していると思われます。
ホイールの純粋な性能より、1gでも軽くすることで
多数派の客層に訴求することを選んだと考えるしかありません。
でないと ロヴァ―ルのホイールの設計者は
要素の大小を はき違えているアホってことになってしまいますので。

RIMG1590amx15.jpg
昨日の前輪は作業の都合上 リムテープを剥がしていますが、
貼られていたテープは ロヴァールで
始めから貼られているものではありませんでした。

始めに貼ってあるテープは
「チューブレスレディの文言が無い ロヴァ―ルとだけ書かれた
DT製のチューブレステープと同じテープ」で、
これと同じものは おそらくスペアパーツとしての入手は不可です。


今日もホイー(以下略)。
RIMG1593amx15.jpg
アルピニストCLXの後輪を組み直します。

RIMG1595amx15.jpg
前輪に入っていたチューブは
ポリウレタン製のチューボリートのもので、
チューブ本体だけでなく プラスチック製のバルブまでオレンジ色のものですが
油性ペンで 黒に塗りつぶしてありました。
後輪のチューブは、前輪と同じくポリウレタン製ですが
メーカーはレボループのものでした。
この手のチューブは、ラテックスチューブが乗り心地がいいと
誰でも分かるのと同じように、
はっきり体感できるレベルで 乗り心地が悪いです。
ただ、ホイールの外周がとんでもなく軽くなったのも実感できるので
軽さに特化した性能を求めるなら
トレードオフとして採用するのもありです。
アルピニストCLXのリムと合わせると
リムとチューブ、なんなら リムテープまで含めてやっても
400gは優に切ります。
これは クリンチャー系のリムでは
なかなか実現できない重量です。

RIMG1596amx15.jpg
後輪のリムテープは純正のままでした。
チューブが茶色いのは経年で焼けているからで
新品のレボループのチューブの色は やや透明な白です。

RIMG1597amx15.jpg
RIMG1598amx15.jpg
作業前の状態では リムが かすかに左側にずれていました。

RIMG1602amx15.jpg
組み直しました。
結線は あとでやります。

RIMG1600amx15.jpg
RIMG1601amx15.jpg
当たり前のことなので 普段は わざわざ撮らないのですが、
センターは出ています念のため。
反フリー側のテンションは もうええじゃろ、というところで
リムが まだフリー側に寄っており、
反フリー側のさらなる増し締めを要求されたので
(センターを出すだけならフリー側をゆるめてもいいが やりたくない)
にじり寄るようにビビりながら 反フリー側を増し締めしました。
ここ最近で組んだホイールでは、組み終わるまでに
センターゲージを当てた回数が ダントツで多いです。

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アルピニストCLXの前輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG1577amx15.jpg
お客さんから ロヴァ―ルのアルピニストCLXをお預かりしました。
今日やるのは前輪だけですが、前後輪の組み直しを ご希望です。

RIMG1579amx15.jpg
RIMG1580amx15.jpg
吊るしにしてはセンターがずれていました。
振れ取りごっこの履歴があるのかもしれません。

RIMG1583amx15.jpg
これ以前から出ているCLX50などが
チューブレスリムであるところ、わざわざ思うところあって
チューブレス非対応リムにして 軽くもあるのに
新モデルのアルピニストCLX IIでは
チューブレス対応にしつつ重たくなっています。
もし 旧アルピニストCLXと併売にするか
完成車の購入時に選択できるとすれば
新しいほうを選択しない人は そこそこいると思われます。
私なら絶対に新アルピニストCLXを選ばないので
そう思うだけかもしれませんが。
そもそもロヴァ―ルのホイール自体 買わんけどな。

ちなみに 上の画像のステッカー、
純正のリムテープが貼られている場合
隠れて全く読めません。

RIMG1585amx15.jpg
組み直しました。
結線は あとでやります。

RIMG1578amx15.jpg
びふぉー
RIMG1586amx15.jpg
あふたー
少スポーク側のスポーク比重を上げています。
この長さを切り出せる黒CXスプリントの在庫が切れているので
それに近いスポーク比重の
とある完組みホイールのスポークを使っています。

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CL50の後輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG1572amx15.jpg
先日の前輪の続きです。
CL50の後輪を組み直します。

RIMG1573amx15.jpg
↑全黒コンペレースを

RIMG1575amx15.jpg
RIMG1576amx15.jpg
↑半黒CXスプリントに組み直しました。
結線は あとでやります。
あと、CLX50もCL50も 外周側からも回せるニップルですが
CL50は しんちゅうニップルなので 組み直しに際して
DTの黒アルミニップルに交換しています。

category: のむラボ日記

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CL50の前輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG1560amx15.jpg
お客さんから ロヴァ―ルのCL50の前輪をお預かりしました。
組み直しを ご希望です。

RIMG1562amx15.jpg
CLXではなくCLなので
スポークは 全黒コンペレースストレートです。

RIMG1563amx15.jpg
ハブの両エンドを持って ホイールを回すと、
ボールレースが多角形かと思うほど
回転がコリコリとしていました。
そっと リムを回転させると10秒もせずに止まります。
スルーアクスルの締め過ぎが原因で
ハブベアリングが傷んでいました。
あとで お客さんに交換を提案します。

RIMG1564amx15.jpg
リムのフックの頂点に1ヵ所、
ガリった跡がありました。

RIMG1566amx15.jpg
組み直しました。

RIMG1567amx15.jpg
半黒CXスプリントにしました。
左右逆異径組みなので 少スポーク側がCXスプリント、
多スポーク側がCX-RAYです念のため。
結線は あとでやります。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール5号のスポークを交換したりしましたた  

お客さんから のむラボホイール5号の後輪をお預かりしました。
RIMG1480amx15.jpg
リヤメカを巻き込んで曲がったスポークがあるということで、
交換と点検を ご希望です。

RIMG1481amx15.jpg
↑リヤメカの巻き込みとは別に、
チェーン落ちで変形していたスポークもありました。

RIMG1482amx15.jpg
直りました。

RIMG1483amx15.jpg
交換するスポークの判断は任されていましたが、
計4本交換しました。

RIMG1549amx15.jpg
↑交換したスポーク

RIMG1550amx15.jpg
先ほどの画像で 一番上のスポークは
リヤメカ巻き込みのショックを
これ1本だけで受けたと思われるスポークです。

RIMG1551amx15.jpg
上から二番目のスポークは
チェーン落ちを受けたヌポークで、変形も ありますが

RIMG1552amx15.jpg
ささくれもあったので交換しました。
上から三番目と四番目のスポークは 変形などは無かったのですが
チェーン落ちの痕が無いではないので 一応 換えただけです。


つづいて別件ですが、
RIMG1536amx15.jpg
お客さんから のむラボホイール5号の後輪をお預かりしました。

RIMG1537amx15.jpg
ハブはパワータップのG3で、このハブに対するリムは2本目です。

RIMG1538amx15.jpg
そのときに リムのお引っ越しをしましたが、
スポークは使い回しました。
反フリー側のCX-RAYが ねじ山始まりの部分で破断しています。

RIMG1539amx15.jpg
このホイール、28Hのヨンパチ組みをしており
この組み方は(とくにエボライトハブのようなスモールフランジだと)
ヌポークが反ヌポークヘッドに重なる部分で破断する事例がありますが
それが起きた場合 反フリー側を6本組みに組み直すことが多いです。
が、今回は リム側での破断なので
折れたスポークの部分だけの交換で対処することにしました。
結線しているので最終交差のペアとなるスポークごと
新しいものに交換します。

RIMG1540amx15.jpg
↑これは反ヌポークの交換ですが、
かぶさっているヌポークのニップルを充分にゆるめれば
一見して無理そうに見える交換が可能になります。

RIMG1541amx15.jpg
引っかかった。

RIMG1542amx15.jpg
おっしゃあ はまった。

RIMG1543amx15.jpg
直りました。

RIMG1544amx15.jpg
交換した最終交差の2本です。
結線は あとでやります。

RIMG1545amx15.jpg
スポークの交換のために
ニップルを一旦ゆるめたスポークです。
8周ゆるめて 8周締めましたが、
それ以外は ほとんど触らずに直せました。

RIMG1553amx15.jpg
↑交換したスポーク
テンションを抜いたあと 切っています。

RIMG1554amx15.jpg
RIMG1555amx15.jpg
スポークねじ山始まりの部分で破断しています。

RIMG1556amx15.jpg
スポークのハブ側ですが、

RIMG1557amx15.jpg
↑画像上がヌポーク、下が反ヌポークです。

RIMG1559amx15.jpg
これはヌポークですが、画像中央付近にある擦れ跡が
反ヌポークヘッドとの接触箇所です。

category: のむラボホイール

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WH-R8170-C36-TLの前輪を後輪に組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG1488amx15.jpg
お客さんから WH-R8170-C36-TLの
前輪をお預かりしました。
当店で仕入れたものではありません念のため。
後輪への組み直しを ご希望です。

RIMG1489amx15.jpg
リムの単体重量です。
軽めの個体でした。

RIMG1546amx15.jpg
組めました。

RIMG1547amx15.jpg
レボディスクハブ 24H 黒半コンペヨンロクJIS組みです。
結線は あとでやります。

RIMG1427amx15.jpg
現行のシマノホイールですが、
ストレートスポークの頭が普通に納まるハブフランジに
頭を 少しだけエリンギ状に潰したスポークを通しています。
ロヴァ―ルのように 潰した部分の幅が
2.0mmのプレーン丸断面部分と同じになるくらいまで
きれいに潰しきっているわけでもありません。
フランジは丸穴で、スリット形状では無いので
スポークの回転方向の動きを抑える効果はありません。
頭を潰したことによって 加工硬化は起きていると思いますが
フランジとの接触面積が減るので
首とびの確率を下げる効果は無さそうです。
むしろ かすかながら上がっている気がするのですが。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール5号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG1503amx15.jpg
のむラボホイール5号の後輪を組みました。

RIMG1504amx15.jpg
レボIIハブ 24H 半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

今回、いつも よく使っている660ハブを使っていません。
TniのレボIIハブですが、前作にレボハブというのがあり
リヤハブは16+8Hの2:1組み用の24Hハブだったので
当店で仕入れたことはありません。
レボIIリヤハブは 左右同数の24H仕様のみとなっています。
このハブのディスクブレーキ版が
当店でも よく使っている レボディスクハブです。

660ハブには フリーボディに11Sという印字がありますが、
問屋さんからの情報では
シマノ12Sスプロケットには適合しないということです。
どこがどうダメで合わないのか 私のほうでも確認はしていません。
シマノ12Sのリムブレーキ用コンポというのを
あまり見かけないので、今のところ この件で困ったことは無いですが。

レボディスクハブですが、先日のWH-R8170の
組み直し用のリヤハブにも採用していますが
こちらはフリーボディの印字が11Sとあるものの
シマノ12Sスプロケットが問題なく使えるのを
以前から確認済みです。
WH-R8170の組み直し後の後輪についても、
全件とも 12Sコンポのバイクに付ける予定だというのを
お客さんから聴き取りました。

で、今回のレボIIハブですが
フリーボディがレボディスクハブと同じで
問屋さんもどちらのハブについても
12S使用不可とは言っていないので
シマノ12Sスプロケットが使えるはずです。

といっても 今回の後輪をレボIIハブで組んだのは
そのあたりの事情とは関係なく、
フリーボディの空転音をなるべく無音にしてほしいというのが
お客さんの希望だったので
ラチェット部分にグリスをガン詰めするうえで都合が良いのが
660ハブよりレボIIハブだったというだけのことです。
これは 絶対に必要な条件を満たしているというほどの
強いものではないので、レボIIハブが手に入らなければ
660ハブで同じことをするつもりではありました。

結果、ほぼ無音にはなっていますが
グリスの多寡で起こしていることなので
経年使用で 音が大きくなってくるはずです。
ONYXのベスパ― リヤハブにすれば
完全といっていいくらいに無音ですよ、
と お客さんには言ったのですが
そのために税込定価10万円超えのハブを買うというほど
強いこだわりでも無いということなので
グリス ガン詰めで対処しました。

category: のむラボホイール

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ONYXにハブとWH-R8170のフロントリムで後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG1490amx15.jpg
WH-R8170-C36-TLの前輪をバラして
ONYXレーシングのハブで後輪に組み直しました。
バラす前の前輪は 当店で仕入れたもので、
去年から お客さんに注文をいただいていたもので
例のセール品とは別枠のものです。

RIMG1491amx15.jpg
RIMG1492amx15.jpg
ONYX VESPERハブ 24H 黒半コンペヨンロクJIS組みです。
結線は あとでやります。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール5号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG1486amx15.jpg
のむラボホイール5号の前輪を組みました。

RIMG1487amx15.jpg
660ハブ 20H CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。

category: のむラボホイール

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SDGsとか言うんなら  

RIMG1473amx15.jpg
↑これはシマノのスプロケット、CS-R7000と
CS-R9200の箱です。
デュラエースのほうに高級感が無いというか、
簡素な箱でデザインを統一しています。
これはCS-R9200の 1/10未満の価格の
9SスプロケットのCS-HG400などでも 同じ箱です。
少し前までのシマノ製品の上位グレードの、
もし ヤギさんが食べたら
一発で お腹をこわしそうなテカテカした装丁の箱が
SDGsの理念に反するということで こうしているようですが、
「簡素な箱にすること」と
「ぱっと見で 見分けがつかない同じようなデザインで統一すること」は
必ずしもイコールではありません。
無能きわまるデザインです。

RIMG1474amx15.jpg
箱の中のスプロケットの段数に関わらず
イラストは11Sです。

RIMG1475amx15.jpg
RIMG1476amx15.jpg
RIMG1478amx15.jpg
↑これは、私物の 何の変哲もないFC-7800です。
ロードバイク用としては最初の
ホローテックII仕様のクランクセットです。

RIMG1479amx15.jpg
このクランク、買った時期でいうと
限りなくファーストロットに近いのですが
真のファーストロットではありません。
クランクセットの横ガタを取るフィキシングボルトが
万一ゆるんだ際に 左クランクの脱落を防止するためにかける
カンヌキ状のパーツのピンを挿しこむ穴が
クランクシャフトにあいていますが、
ごく初期のFC-7800には あのカンヌキ状のパーツが無く
クランクシャフトにも穴があいていません。

実際、私の知り合いに 初期ロットのFC-7800を取り付けたバイクを
車の上に載せて 広島の森林公園のレースからの帰りに
左ペダルごと 高速道路(たぶん)で落として失くした奴がいますが、
もし カンヌキがあって かけていれば 落下を防げたかもしれません。
左クランクはスペアパーツで入手可能ですが、
ペダルは片側だけの販売は無いので 左右ともに新調していました。
で、そのときに知ったのですが ホローテックIIのクランクは
右クランクの単品販売がありません。

右クランクは チェーンがかけてあれば
おいそれとは落ちないので、脱落や紛失は
左クランクより起こりえません。
と、昔なら それだけのことで済んだのですが
パワーメーターが普及して以降は この販売方針のせいで
パワーメーター付きの左クランクから付け替えた
元の左クランクが余るという事態が
そこら中で起こるようになりました。

たとえば、105の左右クランクから
パワーメーター付きのデュラエースの左クランクに付け替えると
元の105の左クランクが余ります。
そこから、左右ともデュラエースのクランクにしたいと思っても
右クランクの単品販売が無いので
仕方なくデュラエースの左右クランクセットを買ったとすると
今度はパワーメーター無しのデュラエースの
左クランクが余るといった状態になります。

世界中にある 105グレード以上の
左右それぞれのクランクの本数の差は、
パワーメーターが普及して以降
かなり偏っているのではないでしょうか。

SDGsの「無駄をなくす」という理念に
共感しているという姿勢を見せたいのであれば、
箱を簡素にすることより ロードバイクのホローテックIIの
右クランク単品販売を始めるほうがいいのではないかと思います。
ユーザーにとっても より柔軟な、無駄のない買い物ができます。
SDGsとは Shimano Drive side Gear wheel solution
(シマノの右クランクの解決法)を意味していた・・・!?

パワーメーター絡みの事情で、ユーザーが
持っているフレームに対して余っている
世界中のシマノの左クランクの総数と総額って
とんでもない数と金額になると思うのですが。

なお、この記事への拍手ボタンは
実際に シマノの左クランクが余っているという方だけが
押せるということで お願いします。

追記:
↓想像以上に多いな!

category: のむラボ日記

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穴なしリムでリムブレーキ用の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG1468amx15.jpg
先日の穴無しリムと同じリムで 相方の後輪を組みました。

RIMG1469amx15.jpg
FH-RS400 28H 黒半CXスプリント
ヨンロクイタリアン組み結線無しです。
フリー側のスポークがコンペではなく
CXスプリントなのは お客さんの希望です。

前輪はスルーアクスルのディスクブレーキ用ハブですが
後輪はクイックのリムブレーキ用ハブです。

RIMG1470amx15.jpg
前輪と同じく ニップルの色は紫で、
バルブ穴の両隣のみターコイズです。

category: のむラボ日記

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エイティー C さん  

お客さんから ブラックインクのエイティー Cの後輪をお預かりしました。
RIMG1434amx15.jpg
モデル名の数字は リム高、Cは クリンチャーリムを意味します。
前後でリム高が違うホイールのセット販売モデルとして
サーティー/フォーティーや フィフティー/シックスティーというのも
ありましたが、現在では ブラックインクのホイールは
前後輪とも同じリム高のものだけになっています
(日本の問屋さんのサイトの一般の方向けページには
まだ記載が残っていますが、在庫は無いので終了です)。

ブラックインクでは 同じリム高で2代目以降のモデルになると
内部的な正式名には最後にローマ数字を付けているので
区別することが可能です。
例として 最新のサーティーは サーティー IV、
現在 現在廃版となっている(本国サイトに記載が無い)
フィフティーの最後のモデルは フィフティー IIでした。
ややこしいことに 30mm高のロード用モデルの サーティーとは別に
34mm高のグラベル用モデルに サーティーフォーというのがあり、
4代目サーティーのサーティー IVと呼び名が同じになります。
まあ普通の文脈では サーティーの後に
年代を示す数字を付けて呼ばないでしょうし、
IIはツーではなくセカンド、
IVはフォーではなくフォースと呼ぶかもしれません。
あと、一桁の数字のモデルは
リム高ではなくスポークの本数を表しています。
スリーなら3本バトン、ファイブなら5本バトンのホイールです。
この法則に従っているので ディスクホイール
(円盤状ホイールのことです念のため)は
ゼロというモデル名です。なるほど。

RIMG1435amx15.jpg
お預かりした理由ですが、
ハブの両エンドを持ってホイールを回すと
ハブ体の回転に フリーボディが連動しないということです。
これは 回転時のフリーボディの自重程度で
ラチェットの爪がパチパチと作動するということなので
悪いことではありません。

むしろ ラチェット周りの抵抗が大きすぎると、
走行中に足を止めたときに フリーボディが前に回って
チェーンの上側で チェーンが前に送り出されて
たるむといった症状が出るようになります。
後輪を浮かせた状態で 手でクランクを回すと
ハブ体に対して フリーボディが MT車の半クラッチ以上に
連動して回り 幽霊がペダリングしているような状態になるのも
同様の現象です。
これがよく起こるのは 爪周りのオイルが切れて内部が汚れている
マヴィックのFTS-Lフリーボディです。

フリーボディがハブ体に連動して回らないこと自体は
直すべき異常ではない、のはいいとして もうひとつ、
リヤハブのバラし方が分からないので
教えて欲しいということです。
ちなみに、ベアリングはセラミックスピード製のものが
最初に入っていると ハブ側に印字されていますが
今回の件では 傷んでいるものはありませんでした。

RIMG1436amx15.jpg
↑フリー側
RIMG1438amx15.jpg
↑反フリー側
どちらにも5mmアーレンキーをかける六角穴があります。
反フリー側のほうは 少し奥まった位置にあります。

RIMG1439amx15.jpg
両側ハブエンドに5mmアーレンキーをかけると
左エンドが先に外れました。
ハブシャフトによっては 両側に10mmアーレンキー穴を
設けているものがありますが、このシャフトは丸穴です。

RIMG1440amx15.jpg
↑お客さんのほうで つかんだ跡があります。

私は このハブのバラし方が 見て分かったのですが、
工具が なぜか かからないので
まずは このハブシャフトをつかんで固定する案を採りました。

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↑パークツールのAV-3というハブ芯つかみです。
バイス(万力)と合わせて使います。
材質と接触面積から、これでハブ芯をつかんでも 傷は付きません。
品番のAVは アクスルバイスを意味します。
その3番目に出た製品ということで AV-3なのですが
現在 販売しているのは AV-1とAV-5の2つだけです。
おそらく このAV-3がもっとも使い勝手がいいので
廃版になっていて困っています(そうでなければ 買い換えています)。

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左側 ハブ芯つかみ、右側 5mmアーレンキーで
右エンドも外れました。

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ハブシャフト右側に6mmの六角穴がありますが、
左側からアーレンキーを入れても
この穴に 工具が かかりませんでした。

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そこで外側(右側)から6mmアーレンキーを入れたのですが、
どん突きのようになっていて 工具が あるところで止まります。
あるところというのは 六角穴が終わった端の位置です。
5mm穴エンドの中に 同じ側からしか工具がかけられない
6mm穴とかあるわけ無いやろと思い

RIMG1447amx15.jpg
一応 フリーボディは外してから

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RIMG1451amx15.jpg
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工具を プラスチックハンマーで叩くと
六角穴が向こうまで抜けました。
穴のフチにカエリが出ていたのが原因です。
このカエリは 左エンドを外したハブシャフト内に
棒を入れて叩いたなどして出来た
後天的なものだと思われます。

というわけで、ハブのバラし方ですが
「左エンドが先に外れたら ハブシャフト左側から
長い6mmアーレンキーを入れて 右エンドの5mmと同時に回す」
が答えとなりますが その場合の6mmアーレンキーは
長さもありますが「先端がボールポイントでなく六角形で終わるもの」で
あることが望ましいです。

RIMG1448amx15.jpg
フリーボディは チョーズン製のものでした。

RIMG1449amx15.jpg
製造元が同じで 全然関係ないフリーボディと並べてみました。

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ハブを再度 組み立てて、ついでに点検もしておきます。
少し振れがあり、センターも紙1枚程度ずれていました。

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↑センターずれ

RIMG1456amx15.jpg
↑反フリー側のスポーク
RIMG1457amx15.jpg
↑フリー側のスポーク
ブラックインクの後輪は、左右異径組みになっています。
リム高が80mmもあれば スポークの変形そのものが小さいので
左右同径組みとの差は少なくなると思いますが、
リム高に関わらず やるということなのでしょう。
これが、オチョコの量に関わらず やるのかどうかまでは知りません。
なにが言いたいのかというと、ディスクブレーキの前輪で
左右異径組みを採用しているかどうかは
私は知らないということです。

RIMG1459amx15.jpg
RIMG1458amx15.jpg
直りました。
ハブの再組み立ての際にラチェットの爪周りに
テキトーにグリスを塗布しています。
結果、ハブ体の回転に連動していなかったフリーボディが
やや連動するようになり ラチェット音も少し静かになりました。

私は ハブ体との連動を考えてグリスを足したわけではなく
爪回りのパーツが錆びないのと 爪の動作が重くならないのを
両立するのを重視して 量を考えています。
ハブ体に完全連動させたいとか、
ラチェット音を ほぼ無音にしたいというのであれば
グリスを もっとカンカンに詰めてもいいです。
足を止めているときの機械的抵抗が大きくなるという
デメリットもありますが。

category: のむラボ日記

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穴なしリムでディスクブレーキ用の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんからお預かりしたカーボンチューブレスリムで
ディスクブレーキ用の前輪を組みました。

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HB-RS470 28H 黒半CXスプリント
ロクヨン逆イタリアン組み結線なしで

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基本は紫アルミニップル、
バルブ穴の両隣のみターコイズアルミニップルです。

RIMG1463amx15.jpg
このリムは 外周側にバルブ穴以外に穴が無いリムで、

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けっこうな オフセットリムでもあります。

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WH-R8170-C36-TLの前輪を後輪に組み直しました(4本全て組めました)  

今日もホイー(以下略)。
RIMG1430amx15.jpg
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4本目のリムは392gでした。

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組めました。

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結線は あとでやります。

販売価格ですが、前後輪で139000円(税込)です。
今回のホイールは旧価格での仕入れ分なので、
今後 同じものを組んだ場合 同じ価格にはできません。
ちなみに 吊るしの前輪を2つ買った場合の税込定価が
旧価格だと145200円、新価格だと181720円です。

前輪は 吊るしのものを点検して販売しますが、
左右同径スポーク比重70%スポークで
最終交差を編んでいない左右2クロス組み
という仕様なので もしヌルいという場合は
組み直しも可能です。
プラス2万円くらいになると思いますが
希望の場合はご用命ください。

4ペア限りの特価品です。

1月10日追記:
完売しました。
材料の前輪を もっと確保しようとしたのですが
年末に欠品していたので無理でしたスミマセン。

category: のむラボ日記

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WH-R8170-C36-TLの前輪を後輪に組み直しました(3 /4本目まで)  

今日もホイー(以下略)。
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3本目です。
最後の2本くらい いっぺんに組むぞと思ってたのですが
結局1本しか組めなかったうえに
4本目の前輪をバラす暇も ありませんでした。

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WH-R8170-C36-TLの前輪を後輪に組み直しました(2 /4本目まで)   

今日もホイー(以下略)。
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後輪の残り全部 今日中に組んでやるぜ!
と思っていたのですが忙しくて無理でした。
2本目が組めて、

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3本目の前輪をバラした リムの実測重量です。
ここまでのところ 仕込みじゃなくて
本当に 3本全て390gです。
ホイール全体の重量が軽い個体をバラしているので
リムも軽い個体である可能性が高いのは確かですが、
ここまで安定しているとは思っていませんでした。

category: のむラボ日記

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WH-R8170-C36-TLの前輪を後輪に組み直しました(1/4本目まで)  

今日もホイー(以下略)。
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アルテグラのチューブレスリムの前輪を8本 仕入れました。
仕入れは去年の時点で済ませています。
というのも このホイール、2023年の1月5日から
価格改定という名の大幅な値上げをしており、
税別定価で66000円から16600円アップの82600円、
税込定価でいうと72600円から90860円という
実に約25%アップの値上げとなりました。
25%アップなので、旧定価のホイール5本と
新定価のホイール4本が ほぼ同じ金額となります。
これら8本の前輪のうち4本を 当店で後輪に組み直して
「吊るしの前後輪を買うより よっぽどマシだぞ、
しかも旧価格準拠で販売できる分は これが最後だぞ」
というセールを 2023年初頭から始めるつもりでしたが
正月休み(休んでない)が忙しく 間に合いませんでした。
あるいは やはり対外的な休みを10日くらいまでに
すべきだったと思いました。

36Hや32Hのローハイトリムの昔から、
同じ穴数のリム2本で前後輪を組む場合
もし2本のリムの間に重量の個体差があるなら
より軽いほうを後輪にするという倣いがあります。
それに従い 8本の前輪から
リムが軽い可能性が高い4本をバラすことにしました。
ホイールの構成要素のうち、
スポークとニップルは重量が ほぼ ぶれません。
ハブもフロントハブであれば それほど ぶれないでしょう。
チューブレスバルブは外し、リムテープは貼ったままですが
これの重量差も ほとんどありません。
なので、ホイール重量が軽い個体が
リム単体でも 軽い可能性が高いということになります。
8本のホイールの実測重量を量って
重量順に 1~4位と5~8位のグループ2つに分けました。
重いほうは前輪のままで販売します。

最初にたまたま抜き出したホイールは、
チューブレスバルブありで675gでした。
この前輪の公称重量は653gですが、
これはチューブレスリムとリムテープありの重量だと思われます。
そこから チューブレスバルブを外すと666gでした。
わけあって ホイール1本が666gより軽くあってほしいのです。

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軽いグループと重いグループから3本ずつ
ホイールを重ねて、実測重量を量りました。
4本ずつにしたかったのですが、秤のひょう量が2kgなので
1本が666g以下なら ギリギリ量れる3本となりました。

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↑重いグループから3本
ひょう量を超えていますが おまけで計量してくれました。

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↑軽いグループから3本

前輪用と後輪用に ホイールを分けて以降は、
私でも どれが最も軽いホイールだったとか
重いホイールだったとかの判別はできません。
後輪のリムは 非常に高い確率で
前輪のリムより軽いだろうというのが 確かなだけです。

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1本目のホイールをバラしました。
リムは1本407gくらいだと思っていましたが、
可能な範囲で 軽いのを選りすぐったつもりなのが効いたようで
かなり軽い個体です。

RIMG1409amx15.jpg
組めました。

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レボディスクハブ 24H 黒半コンペヨンロクJIS組みです。
結線は あとでやりますが、

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ハンダ付け無しの結びの結線を1ヵ所だけしたものを
このホイールを組んでいたときに
店内にいたお客さんに見せて
最終交差を握ったりしてもらっています。

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2本目の前輪もバラしました。

RIMG1406amx15.jpg
あかん今日は ここまでじゃあ。
2本目のリムも 軽い個体でした。
先ほどから書いているように
その可能性を最大化しているわけですが。

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ボーラウルトラ35 チューブラーさん  

お客さんから ボーラウルトラ35の前後輪をお預かりしました。
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見ての通り 新品です。
点検をご希望です。
WTOではないボーラは 問屋さん在庫もすでに無く
流通在庫のみとなります。

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チューブラーリム仕様です。

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例によって 両側アーレンキー掛けで
右エンド中空ボルトが先にゆるみました。
こちらは強力な ねじ止め剤を塗布したうえで締め込み、

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右側に呼び径14mmスパナをかけて
左エンド中空ボルトを ゆるめました。
こちらは ねじ山にグリスを塗布して手でゆるまないし
自然にゆるむことも無い範囲で やや軽めに締め込みます。

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RIMG1236amx15.jpg
前輪ですが、かすかなセンターずれがありました。

RIMG1237amx15.jpg
↑これくらい
スポークテンションを
標準か やや張ってほしいということですが
すでに張り気味の個体だったので
テンションを上げるための増し締めはしていません。
今回は「運よく」センターずれがあったので
これを増し締め傾向で調整しますが
それで増すテンションは 微々たるものです。

RIMG1239amx15.jpg
RIMG1240amx15.jpg
センターが出ました。

RIMG1241amx15.jpg
RIMG1242amx15.jpg
後輪も・・・

RIMG1243amx15.jpg
前輪よりはマシですが
紙1枚ほど ずれています。
後輪も、とくに張る必要を感じないくらいのテンションでした。
前輪よりは振れていたので、反フリー側増し締め傾向で
微細な振れ取りを 何ヵ所か すると

RIMG1244amx15.jpg
RIMG1245amx15.jpg
ちょうど センターが出ます。
ニップルをあまり大きく回すと
逆方向に リムがずれるので要注意です。

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前回の記事の続き(USEのライトについて)  

ひとつ前の記事の続きです。
まずは補足から。
RIMG1381amx15.jpg
カンパニョーロのEPSの充電器に付属していたコードで、
コンセントの左右の穴の長さの違いに
厳密に対応しているプラグ部分です。

RIMG1383amx15.jpg
反対側は こんな感じ

IMG_2223amx15.jpg
高野山の九度山側の登り口に ほど近い
道の駅 柿の郷くどやま で
2022年7月21日 午前0時3分に撮った写真です。
ここ、ルートにもよりますが
家から 時間でいうと3時間くらいかかる距離のところです。
道の駅の建物の軒下のスピーカーの上に
ツバメの親鳥が寝ていました。
いまポラールの履歴を見たら
このとき この場所での気温は21℃でした。
冬場に こんなイカれたことは出来ません。

IMG_3250amx15.jpg
↑琥珀(オレンジ)
IMG_3251amx15.jpg
↑赤
オレンジのほうは だいたい肉眼と同じ色味で、
赤のほうは もっと赤いというか濃い感じです。

RIMG1370amx15.jpg
アクシスMK8の明るさですが
問屋さんいわく1250ルーメン、
箱に貼ってあったシールによれば1300ルーメン、
後継モデルのアクシスMK9が1300ルーメンですが
本体の印字は1250ルーメンでした。
ただ、箱のほうに わざわざ1300ルーメンと貼ってあったので
アクシスMK8の後期生産分は中身が1300ルーメンで、
胴体の印字は 作り置きのものなので
変更できなかったという可能性はあります。



RIMG1371amx15.jpg
これはスーパーノヴァ(メーカー名)の
エアストリーム2(製品名)というLEDライトです。
ハンドルへの固定は本来ゴムバンドで、
台座をひねるとステムの真上にも取り付けられるのですが
キャットアイのH-34ブラケットを取り付けています。
以前の記事は(→こちら

RIMG1372amx15.jpg
非常にかっこいい放熱を意識した本体形状ですが、
最も明るい明るさで使っても
信号待ち程度でしか停車しない 実使用下では
全く熱くならないので 飾りのようなものです
(点灯した状態で静置すると一応 熱くはなる)。

RIMG1373amx15.jpg
バッテリーの残量表示は
・左の緑のみ点灯
・左の緑と右の赤が点灯
・右の赤のみ点灯
・右の赤が点滅
の4段階で、
明るさに対応したランタイムは
2.5時間、3.5時間、7時間、24時間の4種類です。

RIMG1374amx15.jpg
最も明るい明るさ(2.5時間)は
日本の問屋さんの資料では370ルーメンとなっていますが
どー見ても 370ルーメンはありません。
少し前の本国サイトでは 205ルーメン、
現在の本国サイトでも 230ルーメンとなっています。
日本の問屋さんが売っているのは
私が持っているのと同じ コバルト色のアルマイトですが、
現行モデルは本体が黒アルマイトです。
あと、4番目の明るさのランタイムが
24時間ではなく14時間となっています。
ただ これについては、私が持っているバージョンの言語版の説明書にも
24時間とあるので間違いというわけではありません。
2.5時間と3.5時間の明るさの違いは判別しにくく、
ボタンを押して切り換えても 一瞬 点灯が途切れたのが分かるだけで
明るさが変わったことが ほぼ、というか全くと言っていいほど分かりません。

snova1amx15.jpg
↑これは本国サイトの画像ですが、
左が2.5時間 右が3.5時間の明るさです。
立体視の画像なのかというくらい 違いが分かりません。
これくらいの差であれば ランタイムが1時間短い
2.5時間を選ぶ理由がありません。

snova2amx15.jpg
↑つづいて これは
左が7時間 右が14時間の画像です。
さすがに 先ほどよりは暗いです。

RIMG1254amx15.jpg
このエアストリーム2は ドイツ道交法適合の上側カット配光で、
地面に当たる範囲は四角く 自分から見て前方が
光が重なるような形になります。
これ、慣れれば かなり見やすい形の光で
私見ですが 300ルーメン以下のライトでは
実質もっとも 道のコントラストがはっきりして 明るく見えます。

RIMG1375amx15.jpg
RIMG1376amx15.jpg
充電口は防水キャップが付いており、
エクスポージャーと同じDCメスプラグですが
サイズは違います。
防水キャップは 外すと本体に残らないので紛失に注意です。

RIMG1377amx15.jpg
専用の充電器が付属していますが、

RIMG1378amx15.jpg
エクスポージャーだと付属品だった
USB規格の充電コードは別売りです。

RIMG1380amx15.jpg
上の画像では点灯はしていませんが、
充電しながらの点灯も可能です。
何ならハブダイナモからの給電も可能です。
空冷が効いている間は本体が熱くなることは無いと書きましたが
もしかしたらハブダイナモ給電の場合は
それでも熱くなったりするのかもしれません。

このライトの、充電しながらではない
単体の満充電からのランタイムを調べたことがありますが、
最も明るいモードで 公称2.5時間のところ
2時間18分~25分程度といったところでした。
先ほど書いたように 最も充電がある段階では
緑のみの点灯ですが、その次の段階は
緑と赤両方の点灯です。
満充電から最も明るいモードで1時間ほど使った時点で
モードを切り換えると、それがきっかけで
緑点灯から 緑と赤点灯に切り換わります。
これ、もし私が 明るさ切り換えボタンを押さなくても
同じタイミングで残量表示が切り換わったのでしょうか?
答えはNOです。
どうやら、最も明るいモードで使い続けて
かつ明るさの変更をしない場合
緑点灯の残量表示を なるべく長く維持するという
仕様になっているようです。
もし 最も明るいモードで点灯してから
明るさの変更ボタンを一切 触らない場合
1時間20分くらいまでは緑点灯を維持しますが、
50分あたり以降で明るさを切り換えると
その瞬間に 緑と赤点灯に変わります。
しかも このライトの場合、緑と赤点灯の状態の後半あたりから
節電のために 勝手に明るさを落とします。
この差は はっきり分かるので、
2.5時間の明るさから 3.5時間の明るさに変わったわけではなく
7時間の明るさに変わっているようです。
公称のランタイムは、その 暗くなる後半のモードを含んだ長さです。

という経験があるので、エクスポージャーのランタイムを調べるのに
最も明るいモードにして以降
一切 明るさの変更操作をしないということに決めました。
エクスポージャーのライトは、点灯時に 選択したプログラムのうち
最も明るい明るさである H(ハイ)の状態から点灯します。
ひとつ前の記事で 私はプログラム5の
2時間/6時間で使っていると書きましたが、
調査に当たっては プログラム6の3時間/10時間を選択しました。
点灯時に点くのは 公称のランタイム3時間のHモードで、
それ以降 操作をしないので満充電からだと 3時間もつはずです。

RIMG1325amx15.jpg
本体後部の光の色と バッテリー残量の関係の表の、
日本語訳バージョンです。
琥珀とあるのは前の記事と同じく 以降オレンジと表記します。
上から15%刻みかと思ったら オレンジの点滅と赤点灯の間で
下限と上限が かぶるという 妙なことになっています。

RIMG1384amx15.jpg
と思って原語版を調べたら やっぱり赤点灯は
45~25%ではなく 40~25%でした。

IMG_3252amx15.jpg
風吹峠の頂上まで走りに行きました。
わざわざ実走しなくても良いのでは?と言われそうですが
調査と称した 走る動機付けにもなっています。
あとで調べた心拍計の温度計での
峠の頂上の気温が プラス0.6~マイナス0.2℃くらいで、
帰りは大阪側に下っていますが その道中で
下りだからかもしれませんがマイナス1.5℃でした。
耐えられなくはないですが トゥシューズカバ―だと
つま先に冷気が貫通しました。

IMG_3253amx15.jpg
消灯する瞬間を見ました!
私は心拍計は基本ノンストップで使います。
スピードがゼロになったら計測を中断する
オートスタート/ストップは使いません。
自販機やコンビニで止まったときに
手動で計測を中断することはありますが
この調査に当たっては心拍計とライトを同時に作動させて以降
消灯までは一切 中断していません。
で、ライト本体後部の光の色が切り換わったのに気付き次第
心拍計のラップボタンを押しています。
光の色が変わった瞬間ではないとはいえ
変わってから 遅くとも1分以内には気付いていると思います。

予備バッテリーの携行形態が変わったために
オルトリーブのやや大きめのサドルバッグに変更しましたが、
バッテリー問題が別の形で解決したので
今は また元の状態に戻しました。

RIMG1386amx15.jpg
↑こういう結果になりました。
公称3時間の明るさで、消灯までが2時間27分51秒です。
エクスポージャーでは本体後部の点滅をパルスと表現していて、
最後のゆっくりとした赤点滅をフラッシュとしていますが
いまのところ私には この違いが分かりませんでした。
というより、パルスとフラッシュは
後部の点滅速度は同じな気がします(要検証)。

赤点灯から赤点滅に入った瞬間、本体前部のライトのほうで
ビカビカッ!と一度 点滅が入ります。
なので 赤点灯→赤点滅に入った瞬間の計測は とくに正確です。
それ以降はライトは点灯のまま、後部は赤点滅の状態ですが
そこから しばらく使うと 約1分に1回
ライトのほうで赤点灯から赤点滅に入ったのと同じ
ビカビカッ!と点滅するモードに入ります。
なので最後のフラッシュというのは 後部の赤点滅の早さではなく
前部ライトが約1分に1回 勝手に点滅するモードのことを
指しているのではないかと思います。
約1分に1回と書きましたが、ライトが点滅したときに
心拍計のタイム計測を同時に見るようにしたのですが
末尾の秒が 少しずつ進んで ずれていきました。
なので より正確な間隔は65~70秒くらいです。
この点滅、非常に うっとうしいのですが
「バッテリー無くなりかけやぞ!」と
十分すぎるくらい再三に渡って続くので 警告としては優秀です。
体感では20回以上は点滅した気がするので
最後の59分33秒の内訳は
だいたい30分弱ずつくらいでは無いでしょうか。
書き忘れていましたが、エクスポージャーのライトは
バッテリーの残量が少なくなったからといって
勝手に明るさを暗くしたり、
プログラムの中で最も明るいハイモードで
点灯させなくするといった機能はありません。
LEDチップが熱くなり過ぎた場合
温度が下がるまで明るさを勝手に調整する機能はありますが
今回の調査では おそらく機能している瞬間はありません。

で、思ったのですが
最初の緑点灯の時間が5分10秒って
短すぎではないでしょうか。

RIMG1387amx15.jpg
エクスポージャーのスマートチャージャーなる充電器ですが、
本体のお知らせランプは緑点灯と
赤点灯(肉眼ではオレンジだけど ここは赤としておきます)の
2種類の状態があります。
上の画像は分かりにくいですが緑点灯です。
まず、スマートチャージャーだけをコンセントに挿すと 緑点灯になります。
そこからライトを接続して、ライトのバッテリー残量が95%以下の場合は
赤点灯になります。
95%以上の充電になると、緑点灯に変わり
100%までの細流充電を継続します。
100%になったとしても ランプが消えたり緑点滅になったりなどはしません。
状態は2つ。緑点灯と赤点灯だけです。

名前の通り賢いなあと思ったのは、
少なくとも緑点灯まで充電されたライト
または 予備バッテリーことピギーバックを挿しても
一瞬たりとも赤点灯にならないことです。
たいていのメーカーのライトでは、
満充電のはずのライトを充電しようとして接続すると
一応 充電モードに入るという動作を見せるのです。

で、先ほどまでの1回目の調査は
実は充電器が赤点灯の状態でスタートしたので
100%の満充電ではありませんでした。
もし 上の表でいうところの
本体後部が緑点灯の状態(100~85%)が
真の満充電の場合 他のモードと同じく
20分前後あるのであれば
ランタイムは公称値に かなり近づきます。
というわけで2回目は充電器が緑点灯になってから
さらに1時間以上充電した状態から 調査をしました。

RIMG1389amx15.jpg
ほとんど同じ結果になりました。
2回目は赤点灯に入ったところまでしか調べていません。
緑点灯の時間は多少 伸びていますが、
他のモードに比べると極端に短いのは同じです。
1回目のときのオレンジ点滅の時間が やや長かったので、
赤点灯に至るまでの時間では
1回目が1時間12分20秒、
2回目が1時間16分6秒と
ほぼ 変わらない結果になりました。

RIMG1391amx15.jpg
この、緑点灯の時間が短いというのは
メーカー出荷時から 私が買うまでの間に
バッテリーの容量が いくらか劣化していると考えられます。

RIMG1393amx15.jpg
メーカーが想定している
ライト内部の回路が判断する「100%」の容量と、
充電器が「100%」充電できたので
お知らせランプの色を変えました!という
「100%」は同じ意味ではありません。
たぶん現状 こんな感じなのではと思います。
アクシスMK8の重量やデザインや
使い勝手には惚れたので(困ったもんだ)
これはこれでいいとして、
問屋さんに アクシスMK9を発注しようかなと思っています。

私が実際に使うのは
プログラム5の H2時間/L6時間で、
この6時間というのは かなり明るいので
よほど真っ暗な道のみ 2時間の明るさに切り換えるとして
最後の赤点滅+ライト点滅の断末魔的警告モードを除外するとしても
実質4時間くらいは使えるのではと思います。
ダメなら出先で充電も出来ますし。

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話を1回目の調査の帰り道に戻します。
さてここから、用意していたとはいえ
地獄に仏

IMG_3258amx15.jpg
ピギィィーバアァッークッ!!

IMG_3259amx15.jpg
気付いたことがあるのですが、
この調査で私は間違いなく
プログラム6の H3時間/L10時間にしています。
これ以降は Hだと消費電力が給電以上になるので
Lにしようとしたら・・・なぜか明るさのモードが3つあります。
プログラム6だと 本体後部が Hに切り換えたときに緑、
Lに切り換えたときに赤になり その2つがループするはずですが
なぜか 緑と赤の間にオレンジのモードがありました。
どうも、バッテリーが完全に切れた場合
プログラム1 H1.5時間/M3時間/L6時間に
勝手に変わるようです。
タップ機能の設定(機能オフを選択)は そのままでした。
帰りの道中は まず 6時間の明るさにしていたのですが、
本体後部は赤点滅(ライトの点滅無し)だったものの
20分後くらいに ライトの点滅が約1分ごとに混じる
最後の赤点滅になってしまいました。
6時間の明るさの消費電力は給電を上回るようです。
そこからプログラム6の L10時間の明るさに設定変更したところ、
ライトの点滅無しの赤点滅に盛り返し
さらにその40分くらいあとに 赤点灯まで戻りました。
10時間の明るさだと点灯しつつ充電できるようです。

RIMG1390amx15.jpg
2回目の調査の続きです。
2回目のときは 家から見て 店が北にあるのに
まず南のほうに1時間ほど走るという遠回りの通勤をしました。
3時間の明るさで 赤点灯に入った直後に
10時間の明るさに切り換えたところ、
本体後部がオレンジ点滅に切り換わりました。
この時点でのオレンジ点滅は、
55~40%の範囲の上限というわけではありません。
むしろ下限に近いと思われます。
それから28分43秒後に赤点灯に入りましたが、
それから48分37秒後に店に着くまでは
赤点灯を維持したままでした。
おそらくは、10時間の明るさは
100~85%の緑点灯以外は
1時間くらい もつはずです。

category: のむラボ日記

tb: 0   cm: 0

USEのフロントライトを買いました  

USEという ハンドル周りのパーツやシートポストなどを製造している
イギリスのパーツメーカーがあります。
RIMG1255amx15.jpg
↑こやつら
画像左は エイリアンというシートポストで、
丸パイプの部分はチタンやカーボンなどの仕様もありますが
これはアルミです。ついでに言うと昔のLOOK用に買ったもので
25.0mm径です。M4ボルト1本で固定するヤグラという
軽薄な仕様で、ボルト1本が一つ目に見えるということから
サイクロプス(一つ目の巨人)と USEが呼んでいる仕様です。
後になって2本ボルト仕様のヤグラも出ており、
従来のサイクロプスユーザーのためにヤグラ単体の別売りを
していたのも買ってはありますが、
それはそれでM3ボルト2本という やはり軽薄な仕様です。

画像右は アトムというステムで、
ハンドルクランプ側の上が ふさがっているので
コラムの一番上でしか取り付けできないステムですが、
これより後に出たバージョンでは 普通のステムになりました。
RIMG1257amx15.jpg
画像にはありませんが、ステムの下にUSEのリンゴスターという
プレッシャーをかけるコラムスペーサー状のパーツを
取り付けて使います。
デザインは非常に好きなのですが、
普段乗りのバイクでは ポジションが出ないので
いまのところ お蔵入りです。

RIMG1258amx15.jpg
RIMG1259amx15.jpg
31.8mm径より前のクランプ径は 一般に26.0mm径ですが、
このステムは 旧ITMや旧3Tの25.8mm径です。
汗がステムにかかっても 一般的なステムでいうところの
トップキャップ周りに 塩害が及ばなさそうという理由で
3本ローラーのバイクに このステムを使っていたことがあるのですが、
ハンドルバーのクランプ径が26.0mmだったので
あるとき ボルトを締めていると ステム本体の下側がバシッと割れました。
かなり厳密に25.8mm径で作っているのと、
鍛造が硬すぎて 反面 もろいようです。
画像のステムは それと同じ長さの
問屋さん在庫の最後のひとつを買い直したものです。

RIMG1256amx15.jpg
USEとはアルティメット スポーツ エンジニアリングのアクロニムで、
このミトコンドリアみたいなのがUSEのロゴです。
use1.comとも書いてありますが、これは古いドメインで
現在ではexposure-use.comというドメインに切り替わっています。
exposure(エクスポージャー)とは
日光や風雨などの自然環境にさらされる、露出する、
曝露するといった意味ですが
写真用語の露出の意味もあります。
現在 USEではバイクパーツ関連のブランドをアルティメットとしており、
それとは別のライト関連のブランドをエクスポージャー、
また別のブランドにOLASというのもあります。
OLASとはオーバーボード ロケーション アラート システムのアクロニムで、
小型船舶に乗っている人が 船外に落ちたときに
音と光で位置を知らせる(船内にいる人のスマホに通知もとぶ)という
身に付けるタイプの装置のブランドです。
小型クルーザーでのレジャーや
帆船のヨットスポーツなどでの使用を 想定しているようです。
日本の自転車の問屋さんでは扱わないでしょうが、
OLASブランドにMOBカーボンという 防水かつ水に浮く
1000ルーメンの明るさという仕様の
カーボン胴の円筒形ライトがあります。欲しい。

RIMG1260amx15.jpg
そのエクスポージャーブランドの、
「アクシス」というフロントライトを買いました。

エクスポージャーでは ハンドルに取り付けるブラケットが
ボルトでしっかり固定するタイプのものを サイズや明るさで
ロードまたはMTB用とカテゴライズしていますが、
このアクシスのようにハンドル用のブラケットが
シリコンバンド固定のものは「ヘルメット用」として
カテゴライズされています。
ヘルメットへの固定が前提で、
ハンドルバーへの取り付けも出来ますよという感じです。
同じく ヘルメット用とカテゴライズされているモデルに
「ディアブロ」と「ジョイスティック」があり、
ジョイスティックと同じようなサイズで
ロード用としてカテゴライズされている
「シリウス」というモデルもあります。

RIMG1261amx15.jpg
エクスポージャーでは
ライトのモデル名が いわゆる名跡となっており、
モデル名の後にMK(マーク)○○と入っているので
新旧が はっきり分かるようになっています。
画像のモデルは言うなれば
8代目エクスポージャー屋アクシス衛門というわけです。

エクスポージャーのライトの価格設定が お高めなのと
キャットアイ帝国の日本では あまり売れないという判断からか
USEの日本の問屋さんは
エクスポージャーのライトを 積極的に在庫しません。
代理店契約が切れているわけではないでしょうが、
ここ2~3年は受注発注以外では仕入れていない感じです。
何なら 今回のアクシスも最後の1個だったので、
この記事が販促になることもありません。
先ほど エクスポージャーのライトは
何代目か はっきり分かると書きましたが、
日本の問屋さんの在庫/この記事時点での本国サイトの掲載モデル
の順に それを書き連ねると
シリウス MK2/MK10
ジョイスティック MK15/MK16
アクシス MK8/MK9
ディアブロ MK10/MK13
となっています。
上の画像のアクシスMK8は 黒アルマイトカラーですが、
現行モデルは すべてガンメタルグレーのアルマイトになっており
本体の外観だけで 最新モデルでないことが明らかになっています。
それを知ったうえで アクシスMK8を買ったのは、
まあ立場上 正規の代理店でお買い物をしたほうがいいというのと
USEライトの購入履歴が無いと オプションパーツの購入が
出来ないからというのが理由です。

RIMG1271amx15.jpg
日本の問屋さんいわく アクシスMK8は
最大1250ルーメンとのことですが、
箱には1300ルーメンとありました。
アクシスMK9も1300ルーメンなので、
もしかしたらアクシスMK8の初期型は
1250ルーメンだったのかもしれません。

RIMG1273amx15.jpg
↑こんな感じでケースに入っていますが、
ライトのバルブ側(画像左側)に ケースとの間に余白があるのは
バルブ側部分がアクシスよりも大きいディアブロと
ケースを兼用しているためだと思われます。

RIMG1263amx15.jpg
エクスポージャーのライトは USEの関連ブランドだというのを
隠しているような感じですが、ライトのベゼル(フチの)部分には
一応 ロゴがありました。

RIMG1268amx15.jpg
RIMG1269amx15.jpg
ライト後部の画像です。
銀色の金属の部分は操作/設定ボタンで
充電ポートは ストームキャップという大げさな名前の
防水キャップで ふさがれています。
調べたら「ストームキャップ」というのは
一般名詞ではありませんでした。
スタンズが自社のシーラントに入っている
繊維状物質のことを「クリスタル」と呼んでいるのと
同じようなものです。

今回は買っていませんが、この充電ポートに差し込むタイプの
有線式リモートスイッチや 赤色に光るリヤ用LEDライトなどの
オプションも存在します。

RIMG1275amx15.jpg
ヘルメット用ライトというカテゴリーの製品なので
ヘルメット取り付け用のアダプターも付属しています。

RIMG1276amx15.jpg
付属のプラスチック製M6ボルトは
上のパーツと下のパーツが ごっつんこしない
(間に ボルトのねじ山が露出する)範囲で
セッティングするようにということで
2種類の長さが付属しています。

アクシスには タップ(本体を軽く叩く)で
明るさのモードを変更する機能があり、
タップの感度の 敏感から鈍感も3段階で設定でき、
タップ機能自体のオフも設定できます。
メーカーでは ハンドルバーライトとして使う際は
タップ機能をオフにしろと言っています
(実際 そうするのでオフにしました)。
このタップ機能の有無が ヘルメット用ライトかどうかを
分ける基準かと思っていたのですが、
元からハンドルバー用とされているシリウスだけでなく
ヘルメット用とされているジョイスティックにも
タップ機能は ありませんでした。

ヘルメット用の台座ですが、穴が奇数(真ん中に穴がある)で
なるべく頭頂部あたりに穴があるヘルメットが
取り付けに適しているようです。

RIMG1277amx15.jpg
プラ製M6ボルトですが、もう これだけ見ると
悪い使い方しか 思いつきません。
昔、MTBのXCバイクで サスフォークのコラムが金属製でも
スターファングルナットではなく
マルチプレッシャーアンカー+トップキャップで ヘッドのガタを取って、
それからアンカーとキャップを取り去るという軽量化が
一部で流行っていました。
コラムの中を覗くと フロントタイヤが見えるという状態です。
もちろんステムをゆるめれば ヘッドにガタが出ますが、
不思議と そのまま使っているだけでも いずれガタが出てきます。
やはり プレッシャーをかけ続けるという状態が必要なようです。
なので 超絶にバイクを軽くしたい場合
金属製のボルトでヘッドのガタ取りをしてステムを固定したあとに
トップキャップのボルトを プラスチックに置き換えて
ふんわりと締めるという手があります。
同じような例としては、スクエアシャフトのBBに
スチールボルトでクランクを圧入固定したあと
アルミボルトに置き換えるというのがあります。
アルミボルトで圧入固定の力を加えてはいけません
(7700デュラエースや ローターの3Dクランクなどの
大径中空アルミボルトなどは 話が別です)。

ちなみに 私の4kg台のバイクに使っている
トップキャップの締め付けボルトは
「月の石」と私が呼んでいる謎の組成の金属のものです。
ここに画像は上げませんが、長さあたりで それより軽いものを
金属製という範疇では見たことがありません。
さすがに プラスチックよりは重いと思いますが。

RIMG1278amx15.jpg
万が一の脱落防止として ストラップが付属しています。
私は使いませんが、これを付属させた以上 使わなくて落とすのは
ユーザーの勝手ということなのでしょう。

RIMG1280amx15.jpg
ヘルメット用ライトでも、シリコンバンドで留める
ハンドルバー用のブラケットが1つ付属しています。

RIMG1281amx15.jpg
ハンドルバーとの接触面に貼る
滑り止めのゴムも付属しています。
最初から貼っているわけではありません。

RIMG1287amx15.jpg
オプションとして 予備のブラケットも買いました。
予備だと 赤色のシリコンバンドになるようです。
RIMG1288amx15.jpg
滑り止めのゴムも同梱されています。

RIMG1293amx15.jpg
ブラケット本体は前後非対称な形となっており、
シリコンバンドを引っ掛ける高さが違います。

RIMG1294amx15.jpg
シリコンバンドには、着脱の際に指をかける側に
そうしやすいように ツマミがありますが

RIMG1295amx15.jpg
高いほうの引っかけ位置に
ツマミ側をかけると

RIMG1296amx15.jpg
ツマミとライトが干渉するので

RIMG1297amx15.jpg
RIMG1298amx15.jpg
ツマミは低いほうに引っかけろという
無言の訴えがあります。
ロードバイクのパーツには この手の無言の訴えが多く、
ひとつのパーツの中で ねじの長さや径を変えたり
逆に取り付けようとすると はめ込む部分の形が
合わなかったりする例がありますが
それをも無視して間違えた取り付けをしている例を
見かけることも よくあります。
メーカーの想定している知能未満ってことですね。

RIMG1292amx15.jpg
メーカーサイトの画像では引っ掛け位置の低い側が
後ろ側になるよう取り付けてあったので、それに従います。
というか説明書でも この向きでの取り付けが指定されていました。

RIMG1289amx15.jpg
取り付けました。
ライトに対して ブラケット側はC型のクリップに
パチンと はめ込むだけで、手で動かすのは軽く動くものの

RIMG1290amx15.jpg
↑このように ライトの位置が ずれてくることも無ければ

RIMG1291amx15.jpg
↑このように ライトの角度がお辞儀してくることもありません
(それなりの時間 走って確かめました)。

ライトの前後位置は 手では容易にスライドするので、
明るさのモードを変えるのに
本体後部のボタンを 親指で押すときに
本体前部のフチの部分を 人差し指で押さえる必要はあります。
お辞儀に関しては、私が25.8mm径のハンドルバーであるところ
現在 多くの人が31.8mm径のハンドルバーなので
より シリコンバンドのテンションが高い31.8mm径では
まず 大丈夫だと思われます。

USEでは オフロードでは このブラケットを使うなと言っていますが、
より固定力が高い別売りのバンドというのは
ハンドルバー側のクランプがボルト留めになるだけで
ライト側のC型クリップの部分は同じです。

RIMG1300amx15.jpg
私が今回エクスポージャーのライトを買った
最大の理由が これです。
表では ゼニス/アクシスとジョイスティックと
シリウスでの例が載っています。
ゼニスというのは 現行ではゼニスMK2というモデルで、
現行で最大1300ルーメンのアクシスよりバルブ部分が大きく
明るさが最大1900ルーメンのディアブロMK13、
よりもバルブ部分が大きく 明るさが最大2100ルーメンというライトです。

先ほど書いた タップでモード変更をするという機能が搭載されているのは
ゼニスとアクシスとディアブロの3つです。
ディアブロには ディアブロSYNC(現行はMK4)という
ブルートゥース接続で ライトの設定をしたり
ヘルメットとハンドルバーのライトを連動してオンオフさせたりできる
モデルもありますが、SYNCのほうにはタップ機能はありません。

RIMG1301amx15.jpg
エクスポージャーのライトは
2つまたは3つからなる満充電からの点灯時間(=明るさ)を
切り換えるモードが 8つ用意されており、
ここから 任意のモードを選ぶことが出来るようになっています。
最も短い点灯時間は1.5時間で、
このときの明るさが公称1300ルーメンというわけです
(その他の点灯時間の正確なルーメンは非公表です)。
私はキャットアイの ハイパーコンスタント
(現在ではデイタイムハイパーコンスタントに改称)が
大嫌いでして、VOLT800などを使っている際に
ローからハイに切り換えようとすると
一旦 ハイパーコンスタントを経由しないといけない仕様が
本当にウザいと思っています。
同社のサイクルコンピュータには
「プログラマブルディスプレイ」という 任意に表示項目を
非表示に出来る(スキップする)機能が付いていますが
ライトのほうでもやればいいのに、と思っていました。
出来ない理由がUSEの特許だから、
みたいな可能性はありますが。

私は上の表から PGM(プログラム)5を選択しました。
2時間の明るさと 6時間の明るさの2つを切り換えるモードです。
これらはすべて点灯で、点滅モードは
ボタンをダブルクリックする操作で切り換え可能ですが
私は使うことはありません。
明るさの切り換わり方は、
明るくなるときは一瞬でサッと変わる感じで
暗くなるときはボタン操作から ワンテンポ遅れる感じで
スウッと段階的に暗く変わる感じです。

点灯中はバッテリーの残量に応じて
本体後部が緑色・琥珀色・赤色に点灯し続けています
(厳密には 緑点灯→緑点滅→琥珀点灯→琥珀点滅→
赤点灯→赤点滅という順番なので
点灯だけでなく点滅のときもありますが)。
微々たるものでしょうが それ自体に使う電力消費が
気になるところではあります。
琥珀色というのは 日本の問屋さん経由の正規品に付属している
日本語の説明書の原文ママで、
amber(アンバー:琥珀)を 直訳しています。
肉眼では黄色というよりオレンジ色に近いので
以下 琥珀色はオレンジ色と書くことにします。
上の表、各モードの ハイ(H)・ミディアム(M)・ロー(L)のときの
満充電からの点灯時間が書かれていますが
点灯時間が2種類のプログラムについては
HとMを切り換えるということになっています。
が、これは厳密には間違いです。

RIMG1307amx15.jpg
本体後部のバッテリー残量を示す点灯とは別に、
明るさを切り換えたときに 本体後部の色が一瞬変わります。
上の図のように Hに切り換えると緑、Mに切り換えるとオレンジ、
Lに切り換えると赤になります。
私は プログラム5の2時間と6時間を選択したと 先ほど書きましたが、
この2つでは 確かに2時間のほうが明るいものの
ランタイムが3倍違うほどの明るさの違いがあるのかという
程度の差で、街灯などがあり 夜中ながら やや明るいところだと
どちらのモードなのか判別しにくいのです
(真っ暗闇の山道だと2時間と6時間の差は はっきり分かります)。
なので どちらの明るさに切り換えたのか はっきり分かる
この機能は非常に助かります。

設定しているプログラムの明るさが3種類のときは
上の図の通りですが、
RIMG1308amx15.jpg
これが明るさが2種類のモードのときだと
暗くすると赤が、明るくすると緑が点灯します。
何が言いたいのかと言うと、
説明書では 明るさが2種類の場合は
HとMが切り換わるということになっているのに
本体の挙動では HとLが切り換わってるじゃないか、
ということです。

RIMG1306amx15.jpg
で、ライトの胴体を見ると説明書とは違い
プログラム5の2時間と6時間は HとLに位置しています。
ちなみにプログラム9は タップ感度の設定です。
このプログラムの切り換えですが、やり方を知っていれば
信号待ちくらいの時間で出来ます。

RIMG1309amx15.jpg
ルーメンの和訳は「光束」ですが、
ライトは1本1ルーメンの爪楊枝の束が
公称ルーメンの本数ぶん 照射範囲に散らばるというのが
私のイメージするところです。
照射範囲に「均等に」散らばっているかどうかは
ライトの設計による配光次第です。
VOLT6000は 1本1ルーメンの爪楊枝が
6000本 飛び散っているわけですが
配光が上下45°ずつくらい、
正方形の角を斜めにしたくらいの広い範囲に散っており
とくに上方向が過剰なので
私は 本体を かなり下に傾けて使います。
VOLT6000の上から4番目の明るさは1000ルーメンですが、
そのときの照射範囲の中心部分の路面の明るさと比較すると
VOLT800のハイモード(800ルーメン)のほうが明るいです。
これは、VOLT800のほうが照射範囲が狭いからです。

昔 キャットアイの中の人から聞いた話では
当社以外のライトでは 実際に検査すると
公称のルーメンを高く偽っているところが多いとのことでした。
ア○ゾンや、それ以上の魔境である(密林より魔境とか すげーな)
ア○エクなどで販売されている 自称2万ルーメンのライトや
自称1000ルーメンで2千円台などのゴミは論外として、
確かに有名なフレームブランドのパーツブランド名義で出ている
フロントライトなどは 公称ルーメンを
うっすら盛っていることが多いように思います。
昔 調べたところでは(キャットアイが正しいという大前提で)、
VOLT300のハイモードより 明確に暗い
自称300ルーメンのライトというのは本当に多かったです。
そういうライトのLEDチップは(CREE社製が多いと思いますが)、
LEDチップメーカーの発表している公称の上限値を
そのままライトの最高ルーメンとしているのではないでしょうか。

で、本当は やっちゃダメなんですが
アクシスMK8を プログラム1にして
1.5時間の明るさ(公称1300ルーメン)にしたものを
真正面から 肉眼で見てみました。
確かに、VOLT800のハイモード(800ルーメン)よりは
明確に明るいです。800本以上の爪楊枝が
眼球に刺さっているのは確かですが、
それが1300本あるかどうかまでは分かりませんでした。
アクシスは 本来ヘルメット用のライトだからか、
照射範囲はVOLT800より広いです。
なので、中心部分の明るさは アクシスのほうが
やや明るいものの大差はありませんでした。
RIMG1246amx15.jpg
↑VOLT800のハイモード
RIMG1247amx15.jpg
↑アクシスMK8の1.5時間モード
カメラの撮影位置と ライトの光軸は
可能な限り 同じになるように合わせていますが、
ブラケットの形状の関係上 VOLT800のほうが
やや高い位置になります。

RIMG1248amx15.jpg
↑どちらも最高モードで点灯したのを横から見た状態
左がVOLT800で 右がアクシスMK8です。
明るさの根拠になるかどうかは不明ですが
光源周りのハローも アクシスのほうが明確に出ています。

RIMG1250amx15.jpg
満充電に近いときの緑色表示は こんな感じです。

RIMG1252amx15.jpg
プログラム1のときに Mの明るさに切り換えた際に
一瞬 オレンジ色になったときの色です。
カメラを通すと オレンジ色には見えませんが
肉眼では もっとはっきりオレンジ色で、
赤色とも違う色だと区別できます。


ライトの重量について。
私はハンドル周りというか、ステムのクランプから先を
なるべく軽くしてロードバイクに乗りたいと考えておりまして、
その意味では地図も表示するドデカいサイクルコンピュータを
ハンドルから離れたところにマウントして
さらにその下に高輝度LEDライトをぶら下げるなど
個人的には考えられません。
今となっては多数派に対する否定になるのを承知で書きましたが。
なので、昼間 走るときは背中のポケットに
フロントライトをしまいます(通勤程度なら やりませんが)。
ハンドル周りの軽さについて 軽く見ている人は
一度だまされたと思って ハンドルバーの上にあるものを
全部とっぱらって ちょっと走ってみてください。
それが、失われつつあるロードバイク・・・、じゃなかった
ロードレーサーと呼ばれた車種の
本来のプリミティブな走行感です。
といっても これが最高に分かるのは
リムブレーキかつWレバーのバイクであり、
機械式変速や油圧ブレーキのレバーは
ハンドル末端が重くなるので 本当に最高の状態は
もはや求めるべくもないのですが。
もちろん、ステアリングのスッキリした軽さと
サイクルコンピューターの情報が得られるメリットを
秤にかけたときに 後者を切り捨てるのは
現実的ではないのは理解しています。
私は現在 腕時計型の心拍計をステムの横に取り付けており、
ステムの前に取り付ける自作の台座もありますが
今は使っていません。
視認性は ステムの前にあるほうが
当然ながら はるかに高いです。
あと あれだ、ステムの中からヘッドチューブに
ディスクブレーキホースを通すタイプのフレームは
どうあっても ステアリングが重たくなります。

RIMG1310amx15.jpg
↑ブラケット無し
RIMG1311amx15.jpg
↑ブラケット込み
アクシスMK8の実測重量です。

RIMG1312amx15.jpg
↑ブラケット無し
RIMG1313amx15.jpg
↑ブラケット込み(25.8mm径に合わせてカット済みのもの)
VOLT800の実測重量です。

私が今回 エクスポージャーのライトで重視していたのは
プログラム切り換え機能と 通常のモード切替の範疇に
点滅または 点滅を伴うモードが無いという点なので、
仮に VOLT800より うっすら重たい程度であれば
問題には しませんでした。
が、実際には軽かったので これはこれでありがたいことです。

RIMG1314amx15.jpg
あ、私のVOLT800の先端が塗装されているのは

RIMG1315amx15.jpg
昔 ライトがブラケットに対して カチッと はまっているかと思ったら
はまっていなくて 路面のギャップで外れて落ちたときに
先端部分の横の表層が剥げる傷が付いたからです。

RIMG1316amx15.jpg
私の普段乗りのバイクは ダウンチューブのボトルケージ穴を
BB寄りに新たにあけて、ボトルケージの位置を
ねじ穴の間隔 まるまる1個分 下に下げています。
なので シートチューブにはボトルケージは付きません。
そこに 横出しではなく シートチューブの前に付く形の取り付け台座で
インフレーターを取り付けていますが、

RIMG1317amx15.jpg
そのインフレーターにVOLT300以降で
ゴキブリの卵システム(公式のネーミングではありません念のため)を
採用している ライト用の予備バッテリーを
シリコンバンドで取り付けています。

RIMG1321amx15.jpg
シリコンバンドは 先ほど書いた密林などで売っているもので、

RIMG1322amx15.jpg
片側の先端に クロップスが自社のシリコンバンド式の
小型LEDライトの固定に採用しているS字フックを
スペアパーツで出しているものを取り付けています。
このS字フックも普段 外すほうと外さないほうで
形状に「無言の訴え」がありますね。

RIMG1363amx15.jpg
このシリコンバンドには 同じ製造元のもので
長いほうと短いほうがありますが、

RIMG1365amx15.jpg
どちらも 型に流す材料の体積を同じにしたいのか
長いほうは幅が狭く 固定物が ぐらつく傾向があるので要注意です。

VOLTの予備バッテリーは
もちろんVOLTのバッテリーとして使えますが、
RIMG1354amx15.jpg
キャットアイから出ている 急速充電クレードル2(←実は2代目)
なるものを使えば VOLT以外のものにも充電が出来ます。
上の画像は VOLTバッテリーへの充電モードで、

RIMG1353amx15.jpg
端の部分を回すと・・・

RIMG1352amx15.jpg
放電用のUSBポートが出てきます。

RIMG1355amx15.jpg
RIMG1356amx15.jpg
この状態で、たとえばライトニングケーブルにすれば
iphoneに充電することができます。

RIMG1318amx15.jpg
RIMG1319amx15.jpg
先ほどのシリコンバンドですが、
一旦 このように固定した状態から
(S字フックは外してもいいのですが 無くしそうなので)

RIMG1320amx15.jpg
バンドを引っぱり上げたところに バッテリーを通すようにすると
このように固定できます。

RIMG1366amx15.jpg
アクシスMK8には コンセントに挿すAC充電器と別に
USB充電用のコードも付属していましたが、

RIMG1367amx15.jpg
それとVOLT用のバッテリー+クレードル2での充電も可能です。
あと、書き忘れていましたが
エクスポージャーのライトは「充電しながらの点灯が可能」です。
キャットアイのライトは これが出来ません。

RIMG1368amx15.jpg
この情報が助かるという人は ほとんどいないと思いますが、
このUSB充電コードは 2015年モデル以前の
CR123バッテリーに使ってはいけないそうです。

RIMG1337amx15.jpg
ライトに付属していたAC充電器です。

RIMG1338amx15.jpg
充電完了お知らせランプが付いています。

RIMG1339amx15.jpg
RIMG1340amx15.jpg
この手の充電器によくある 各国のコンセントに合わせるための
アダプター方式となっています。
日本の問屋さんが販売しているのは
日本用のアダプター付きのものだけです。

日本のコンセントですが、実は左右で穴の長さが違います。
カンパニョーロの純正のEPS用充電器の
日本コンセント向けのアダプターで
2つある差込プラグの幅が異なっている仕様のものがあり
幅の広いほうのプラグは 穴が短いほうのコンセントの穴に
通らないということがありました。

RIMG1341amx15.jpg
RIMG1342amx15.jpg
RIMG1343amx15.jpg
家と店の両方で充電できるようにと
オプションのAC充電器を買いました。
なんかサイズが大きいのですが、性能は同じなようです。
充電完了お知らせランプもあります。
エクスポージャーには 2種類の充電器があり、
最高で2500ルーメンのMaXx-Dや
3750ルーメンのシックスパックなど
(ルーメンについてはMKによって差異あり)のモデル用の
「ファストチャージャー」と
アクシス含む それ以外のモデル全てに適合する
「スマートチャージャー」があります。
そのうち、当然ながら スマートチャージャーのほうを注文したのですが
これ、ショップしか見れない問屋さんの注文サイトでは
この やや大きい充電器の画像が出ていますが
一般向けのサイトのほうでは ライトに付属していたほうの充電器が
スマートチャージャーとして載っています。
まあ問題は無いでしょう。機能は同じようですし、
何より私が買ったのが 最後の1個だったので。
今後は もしかしたらスペアパーツも
小型のほうになるのかもしれません。
今後があればの話ですが。

RIMG1323amx15.jpg
ピギーバックという名前の 予備バッテリーも買いました。
これも、いま思えば買わなくても良かったかもしれません。
VOLT800のときに、出先で予備バッテリーに切り換えたのは
5回くらいです。そのうち 充電をし忘れていたという過失を除く
満充電から 出先で本体のボタン部分に赤い警告ランプが点いて
交換をしたというのは3回くらいでしょうか。
完全に暗くなってから 風吹峠から 和歌山県に入り
24号線か紀の川沿いから 奈良県に入り
水越峠で大阪府に入る、というルートでは
経験上 VOLT800が最後まで持ちません。
明るさは ほぼ上から2番目で
峠の下りは一番明るいモードにします。

0時ちょうどくらいに高野山のふもとの道の駅に
いたことなど はっきり覚えています。
道の駅の軒下のスピーカーの上に
ツバメの親鳥が寝ていました。

RIMG1324amx15.jpg
仕上げは凝っています。
これは内部のセルが1つのもので、
セルが3つで胴も太いという仕様のものもあります。
ピギーバックですが、充電する対象は
エクスポージャーのライトに限られます。

RIMG1326amx15.jpg
ピギーバックに付いているアダプターです。
正直 これだけ売って欲しいのですが(邪悪な使い道のため)
ピギーバックの付属品としてしか手に入りません。
ジョイスティックの しっかりしたほうの台座用の
クリップ部分の単品販売分に よく似ていますが
肝心な部分の形状が異なります。

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付属していた 滑り止めと擦り傷防止のゴムシートを貼って、

RIMG1328amx15.jpg
Cクリップ側に ピギーバックを パチンと はめ込みます。

RIMG1329amx15.jpg
これまた付属のベルクロバンドで
ステムの下に取り付けた状態です。

RIMG1330amx15.jpg
4ボルトステムと形状面での相性がいいです。

RIMG1331amx15.jpg
これはピギーバックのパッケージ裏面です。

RIMG1332amx15.jpg
1セルのものは これくらいのサイズ感で、

RIMG1333amx15.jpg
3セルだと こんな感じです。
いずれの場合もハンドルバーの上にあるのは
先ほど 名前だけ出たMaXx-Dという超高輝度ライトです。

RIMG1334amx15.jpg
ヘルメットへの取り付けの場合、ピギーバックを
このように取り付けるのも ありだという例です。

RIMG1335amx15.jpg
アクシスが出る前のものなのか
アクシスについての記載がありませんが、
ライト本体が満充電で、さらにそこからピギーバックの有無による
ランタイム(パッケージではバーンタイムという表現)の長さが
ジョイスティックやディアブロで 1セルなら2倍、
3セルなら4倍となっています。
レースというのはMaXx-Dが4灯であるところ
同じような形状で 2灯になっていて やや小ぶりなモデルです。
これが1セルで1.5倍、3セルで2.5倍という倍率で
より高輝度なMaXx-Dとなると倍率は さらに下がります。
アクシスは小ぶりなディアブロといったところなので
1セルのピギーバックの倍率は 2倍だと考えていいでしょう。
プログラム5の 2時間と6時間が
それぞれ 4時間と12時間になるということです。

RIMG1360amx15.jpg
私が いま使っているステムは2ボルト式なので、
ピギーバックとの相性は悪いです。
上の画像では アダプターが そもそもステムの胴に沿っていません。

RIMG1361amx15.jpg
なので、ライト本体の上に付けるという手もあります。
ピギーバックとは背負うとか おんぶするという意味の単語
(piggy backという熟語ではなく piggybackという単語)なので
この方式は字義に合います。
ただ、1.5時間とか2時間の明るさにすると
本体の前部が かなり熱くなるので
おんぶするなら 上の画像とは違い
後ろのほうでやったほうがいいです。

RIMG1362amx15.jpg
トップチューブバッグなどがあるなら
そこに入れてもいいかもしれません。

RIMG1357amx15.jpg
RIMG1358amx15.jpg
先ほどの汎用シリコンバンドとの組み合わせ例です。

RIMG1359amx15.jpg
充電しながら 点灯もできます。

RIMG1350amx15.jpg
あるいは、1セルのピギーバックは
ライト用のCクリップに ちょうど はまるので
予備で買っておいたライト用のブラケットを
ピギーバック用にすることもできます。

このピギーバック、本体から出ているコードを外せないので
円筒部分がコンパクトでも コード込みだと かさばるうえ
防水キャップを付けてインフレーターにシリコンバンドで留めていた
VOLTのバッテリーのような携行ができません。
結果、防水パックに入れた状態で
サドルバッグに入れることにしたのですが
そのせいでサドルバッグを 大きいものに
変更せざるを得ませんでした。
そして、サドルバッグが大きくなるのであれば
VOLTのバッテリー+クレードル2のほうを
中に入れるという選択肢が取れるようになるので
後悔まではしていませんが
あわてて ピギーバックを買わなくともよかったかもと思っています。

ところで このピギーバックですが、充放電に関して
オス側のコネクタ1つしかありません。
充電器側のコネクタもオスなので、じゃあ どうするのかというと

RIMG1347amx15.jpg
RIMG1348amx15.jpg
こういう 両側がメスになっているコネクタが付属しています。
これを無くすと ピギーバックは終了なので要注意です。

ライト本体への充電の場合、
ライト側にも充電量を示す機能があるので
充電はUSBコードからでもいいですが
ピギーバックの場合は 満充電お知らせ機能がある
AC充電器でやるのがオススメです。

RIMG1349amx15.jpg
※おうちのかたへ
2つのAC充電器に ピギーバックのアダプターをつないで
両方をコンセントに挿すのは やめましょう。
(充電器にコンデンサが入っているので
これは完全に放電してから撮っています)。


今回のアクシスMK8ですが、
個人的には購入しての満足度は非常に高いです。
まだ 限界まで使ったことが無いので
ルーメンとは別の もうひとつのウソの可能性、
ランタイムに関して 公称の時間通りかどうかまでは調べていません。
説明書には「1ヶ月以上使わなかった場合は充電してください。
空の状態はバッテリーのセルを傷めます。」とあるのですが
このライト、間違いなく 問屋さんの棚に
2~3年くらい眠っていたはずなんですよね。

あと、この記事が販促になるとは考えにくいです。
なぜかというと問屋さんの在庫では
シリウス・ジョイスティック・アクシス・ディアブロが完売
MaXx-Dに至ってはMK11が完売なのに
MK8とMK6が まだある
という状態なので
今すぐ欲しいと思っても 正規品は手に入らないからです。

以上 クソ長い記事なので分割しようと思ったのですが、
むしろ まだ続きがあります
(こんなに長くはならない予定ですが)。

つづきは あとでかくでよ

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