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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

CL50の後輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
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昨日の続きです。
CL50の後輪を組み直します。

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左右とも黒コンペレースストレートで
24Hの2:1組みです。

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組めました。

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フリー側は 黒CX-RAYストレート、

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反フリー側は CXスプリントとスポーク比重が同じくらいの
とある完組みホイールの黒スクエアエアロストレートスポークです。
(フリー側の)結線は あとでやります。

書き忘れていましたが、フロントハブのベアリングの回転が
異常にシブくなっていたので お客さんに相談したうえで
おそらくは交換することになると思います。
今回の前後輪のリム重量ですが、
CL/CLX50の実測重量のバラツキの
上限と下限くらいには離れていました。
具体的な数値については教えるつもr











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オ待タセシマシタ(食イ気味)!コチラノ画像ヲ ゴ覧クダサイ!

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ふろんとりむデス!
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りやりむデス!
↑やーめーろー!

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CL50の前輪を組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから ロヴァールのCL50をお預かりしました。
組み直しをご希望です。
今日は 前輪をやります。

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スポークは コンペレース、ニップルは しんちゅうです。
CLXの場合は アルミニップルなので 基本的には使い回しますが
CLの場合は DTの汎用ニップルに交換します。

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組めました。

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黒半CXスプリントストレートにしました。
結線は あとでやります。

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ロヴァールのホイールを売っているショップには
ロヴァールの吊るしの状態のニップルですら
内周側のつかみしろをナメさせる才能の持ち主が多いようですが、
そういう才能の持ち主だと この組み直し後のニップルは
全く回せないか、一瞬でナメるかだと思われます。

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WH-R8170-C36の前後輪を組み直しましたが  

今日もホイー(以下略)。
RIMG6085msn5.jpg
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今日お渡し予定のアルテグラのC36の前輪があり、
どちらも組み直しするので
(というか前輪2つなので 1本を後輪にするのが必須)
昨日は最終土曜日で定休日でしたが
店に来て ほぼ仕上げてありました。

RIMG6089msn5.jpg
2本ともバラしました。
この前輪は問屋さん在庫が無く入荷待ちで、
10月21日に問屋さんに入荷予定ということで
その通りに入荷しました。
今日現在では再び在庫切れで
来年の1月17日に再入荷予定となっています。
後輪の在庫は把握していません。
当店ではアルテグラのC36ホイールは
前輪しか購入したことが無いので。


RIMG6090msn5.jpg
ハブ胴のシールはVG(2023年7月)と
VH(2023年8月)です。
製造から 2~3ヵ月で日本に届いたってことですね。
少なくとも この件では。

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ホイールを速やかにバラす、それと仮組みをするために
当店で ドリルのビットで用意してあるものは
汎用ニップル用のマイナス(特殊加工あり)、
対辺3.2mmの汎用ニップルの逆さ形状のニップル用、
スクオルクスニップル用、ロヴァールの外周側の六角、
などがありますが 今回のホイールで
現行のシマノホイールの外周側の六角用も用意しました。

RIMG6094msn5.jpg
↑これ
RIMG6095msn5.jpg
ドリルがうなると こんな感じ

で、前輪はVHのハブを使い 黒ストレートスポークの
半CXスプリントで組み直し、
後輪はTniのレボディスクハブで 黒首折れスポークの
半コンペ・・・ではなく 思うところあり
半CXスプリントで組み直しました。
それを今日 お客さんが来られてから最終点検と結線をして
お渡ししたのですが・・・
組み直し後のホイール画像を撮り忘れました
あばばbっばあばばbっばばばばあばあああ
信じてください本当に組み直したんです
店内に 他に3人くらいお客さんもいたので証人もいます
お客さんはスルーアクスルのディスクブレーキバイクを
現状 シクロクロスしか持っていないので
将来 ディスクロードを買ったときに移行するつもりで
このホイールにしています
タイヤはマキシスのスピードテレーン33Cを
一緒に買っていかれました
タイヤインサートの取り付けも お願いされていましたが
今日持ちこみするのを忘れたので
タイヤは自分で付けるわということで
お渡しだけで 当店で装着はしていません
あばあっばああばあbbっばああ












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オ待タセシマシタ!コチラノ画像ヲ ゴ覧クダサイ!

RIMG6091msn5.jpg
後輪ニ使ッタ りむデス!

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前輪ニ使ッタ りむデス!
↑やーめーろー!

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クレストMK4 650Bリムで後輪を組みました   

今日もホイー(以下略)。の前に。
キャノンデールのジキルに700Cホイールを取り付けると
あまり太いタイヤが履けない(フレームやフォークに干渉する)ので
650Bリムで前後輪を組んでほしいというのが
お客さんの希望ですが、使用する予定のタイヤ幅は
38~40Cくらいということです。

のむラボホイール8号のリムこと
TniのAL22Wは内幅19mmで
40Cタイヤの装着は可能ですが
700Cサイズのみの展開です。

TniのアルミリムにED30という
MTB用リムがありますが 内幅が30mmと広いのと
重量が650Bリムで公称497gと軽くはありません。
税込定価は6820円です。

DTに グラベル用のリムとして
GR531とG540というモデルがあり、
ロード用のRRとRの違いと同じく
2文字目にRが付く場合はスクオルクスニップルと
PHRワッシャーを使って
片ハトメ仕様と見なす仕様になっています。
日本の問屋さんが取り扱っているのは
GR531リムのほうだけで
700Cと650Bの32Hのみですが、
メーカーサイトには28Hと24Hの記載があります。
ロード用のリムと同じくモデル名の数字は
だいたいの公称重量ですが
このリムの場合は 700Cリムの重量であり、
535gとなっています。
650Bリムの場合は500gです。
32H仕様のみ常備在庫を務めている点は
今回の前後輪が32Hなので 問題はありません。

DTのリムは ロード用やMTB用という「用途」で
指定タイヤサイズや 最大空気圧を決めていません。
ただ単に リムの内幅によって決まります。
私の普段乗りのロードバイクの後輪のリムは
MTB用のXR331ですが、内幅が20mmと狭く
ロード用のリム並みなので 25Cタイヤを履けますし、
指定最大空気圧は メーカーの表ではなく
リムに貼ってあるステッカーに
チューブドで8.5気圧、チューブレスで7気圧と書いてあります。
到底MTB用リムとは思えない数値です。
廃版になりましたが。
DTが出している リム内幅/指定タイヤサイズを列挙すると
18~19.9mm/23~60C
20~22.4mm/28~62C
22.5~24.4mm/35~68C
24.5~27.5mm/40~76C
と なっています。
私はXR331リムの内幅20mmを
19.9mmと解釈して 25Cタイヤや
IRCのS-ライトであれば23Cを履いています。

GR531リムは内幅24mmなので
35~68Cとなるはずですが
日本の問屋さんの資料では32~60Cとなっています。
650Bリムでも 公称500gと軽くはないのと
リム1本の定価が 税別17800円/税込19580円と
お財布の軽量化が はかどり過ぎる設定だったので
お客さんに 選択肢として伝えはしましたが
却下となりました。

DTのXCレース用のリムのシリーズが XR系、
それより リムが広い
オールマウンテン用のリムが XM系です。
XR系には XR331・XR361・XR391があり
この記事を書いている時点で
メーカーサイトに載っていますが、
日本の問屋さんではXR331とXR361が廃版になっています。
キャニオンの完成車の小さいフレームサイズで
700Cではなく650Bを採用しているモデルがありますが、
それに使える 軽量手組みホイール用のリムとして
XR331リムの650Bが最適解になるけど
日本の問屋さんには すでに無い、でも私は
そのリムを まだ売っているところを知っているから
リムを買って 持ち込んでほしいと お客さんに言って
ホイールを組んだことがあります。

現状 手に入る唯一のXR系リムの
XR391は内幅25mmで
指定タイヤ幅が40~76Cですが、
これは24.4/24.5mmの境目を またいでいるので
内幅24mmのGR531リムの
指定タイヤ幅35~68Cと比べると
リム幅1mm差で タイヤ幅の下限が5mmも違うということになります。
1mm差で限界が そんなに変わるわけないやろ
(下限40Cと言ってても 38Cくらいは履けるやろ)、
と 思うのですが。

ああ、XR391リムは そもそもダメでした。
XR391リムは 700C(29インチ)と650B(27.5インチ)仕様が
あるものの 現状 日本の問屋さんでやっているのは
700Cのほうだけでした。
XM系で最も細い幅の XM421リムは650Bもやっており
内幅はXR391と同じく25mmですが、
XR391もXM421も税別定価19900円/税込定価21890円と
お財布の軽量化に(以下略)。

RIMG6065amxx15.jpg
RIMG6066amxx15.jpg
というわけで スタンズのクレストMK4になりました。
650Bリムの公称重量は374gですが
この実測重量でも かなり軽いリムで、
税込定価は17000円で DTよりは安いです。
1g差ですが軽いほうのリムを後輪に使いました。
内幅は25mmでメーカーの指定タイヤサイズは
グラベル40C~MTB2.3インチ(約58C)となっています。
お客さんの使用予定タイヤサイズの下限に かすっていますが
無駄に重たくなく 無駄に価格が高くない
650Bリムといえば これくらいしか無かったのです。

クレストは前作が23mm幅、前々作が21mm幅と
モデルチェンジのたびに広くなっています。
21mm幅のクレストは
タイヤ次第では シクロクロスにも使えました。
ロード・グラベル用のアルミリムとして
グレイルというリムがありましたが
初代グレイルが24.5mm高/20.3mm内幅で
指定タイヤサイズが25~40C、
その次のグレイルMK3も 初代と同じく
24.5mm高/20.3mm内幅で
指定タイヤサイズも同じですが
MK3のほうも メーカー在庫が廃版になりました。
実は初代グレイルであれば当店在庫があるのですが
28Hなので 今回のハブには合いません。
カーボンリムのグレイルCB7は
現状 現役ですが、これはリム高が19.3mmと平たく
内幅が21.6mmと 同名のアルミリムより広いのに
指定タイヤサイズは25~40Cと変わっていません。
そのあたり DTよりはテキトーです。

というわけで 今日もホイー(以下略)。
RIMG6082amxx15.jpg
クレストMK4の650Bリムで後輪を組みました。

RIMG6083amxx15.jpg
ハブは DTオニキスの135mm幅クイック用ディスクハブで
半コンペヨンロクJIS組みです。
結線は あとでやります。

RIMG6084amxx15.jpg
6ボルトローター台座なので 反フリー側が
ラージフランジになるのを避けられませんが
フリー側は シマノのロード用ハブと同じようなフランジ径なので
逆ハイローフランジになっています。
ヨンロク組みなので フリー側のほうが
顕著にスポーク長さが短いわけですが
今回のリムと このハブでロクロク組みした場合の長さを調べたら
オフセットリムではない場合
左右同じ長さ(1mm差以内)で組めることが分かりました。
じゃあ左右同径組みなら 必ず左右同じ長さになるのかというと
そうでもなく、ヨンヨン組みすると フリー側のほうが1mm長くなります。
また、マヴィックの昔のGP4リムや アラヤの競輪用のリムくらいの
ローハイトリムで 32Hだった場合は
フリー側が3mmも長くなるという結果になりました。
後輪ではやりませんが
左右ともラジアル組みにした場合を考えるか、
あるいは リム内径が極端に小さい小径車用のリムで考えても
想像できることですが、
あるハブのオチョコ量に対して
左右同じ組み方をする限り スポーク長さが
必ず左右で同じになるようなハブを作ることはできないということです。
しかし このハブでクレストMK4のリム高から
50mm高リムくらいまでは、ロクロク組みをする限り
あるひとつの整数mm長さのスポークを
左右で共用できる範囲だったので
よほど極端な条件付けを除いて
「(左右とも)6本組みすると 左右で同じ長さになるように 」
ハブの寸法を逆算して作った節はあります。

あと、今回のリムはオフセットリムなので
オフセット具合にもよりますが
反フリー側のスポークを短く フリー側のスポークを長くする
補正値を入れました。

RIMG6079amxx15.jpg
結果、組み終わりの時点で スポーク長さが左右とも
ニップルの端面と同じくらいになったのですが
たまに載せている リム穴の外側からの画像、
もちろんウソはついていませんが
あれが 左右それぞれだという証明は ありません。
が、今回はバルブ穴の対岸の位相に貼ってある
シールの左右の穴という目印があるので

RIMG6081amxx15.jpg
↑フリー側
RIMG6080amxx15.jpg
↑反フリー側
だと 証明できます。

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クレストMK4 650Bリムで前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。の前に。
RIMG6037amx15amx15.jpg
先日、キャノンデールのジキルの前後輪から抜き取った
マヴィックのCXP23リムで
リムブレーキ用の前後輪を組みましたが、
そのときに書かなかったものの 後輪の反フリー側は
結線をしています。

RIMG5989amx15amx15.jpg
リムのバルブ穴周りに ミシュランのタイヤのゴムが
溶けて へばりついた跡があり
タイヤの色と ホイールの年代からして
プロ2レースの青ですが、お客さんに訊いたところ
元のホイールの最初のオーナーでは無いので
とくに覚えは無いとのことでした。

それはともかく 今日もホイー(以下略)。
RIMG6067amx15amx15.jpg
元のホイールから抜き取ったレフティのハブと
スタンズのクレストMK4リムで
前輪を組みました。

RIMG6069amx15amx15.jpg
RIMG6068amx15amx15.jpg
半CXスプリント ロクヨン逆イタリアン組みです。
CXスプリントなのは左側のディスク台座側です念のため。
結線は あとでやります。

RIMG6070amx15amx15.jpg
クレストリムですが、
MK4からオフセットリムになっています。
余計なことを・・・。

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のむラボホイール8号の後輪(私物)を組みました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG6046msn5.jpg
以前に 左フリーボディの後輪を作ろうとして出来なかった
DTのXC向けMTB完組みホイールのX1900の
私物の後輪です。
今回 用があるのはハブだけです。

RIMG6047msn5.jpg
ハブ体の中身は まだ ラチェットの山を
逆向きに装着していますが
あとで スラムのXDR用フリーボディに交換するので
そのときに直します。

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元々貼られているDTのリムテープですが、
バルブ穴の位置に 缶切りの最後を残したような
穴のあけ方をしています。
この 残した丸い部分から シールめくれの裂け目が伝播したり、
チューブレスバルブを挿しこむと 丸い部分が切れて
リムの中に落ち込み ホイールを持って振ると音がしたりなど
(走行中に分かるわけではない)
嫌なことに発展することが多いので
最初から 丸く切り取ってくれればいいのに、
あるいは 最初からテープを貼るなよと思います。

RIMG6049msn5.jpg
RIMG6050msn5.jpg
リムがフリー側にずれてるけど まあいいや。

RIMG6052msn5.jpg
ハトメありのリムですが、
この つかみしろが妙に短く リブがあるニップルは・・・

RIMG6053msn5.jpg
やはりスクオルクスニップルでした。
DTのロード系のリムには
R(ロード)とRR(ロードレーシング)がありますが、
これの違いは 元来は
ハトメ(内周側だけの片ハトメ式)の有無でした。
例として RR415リムにはハトメがあり、
R450リムにはハトメがありません。
スクオルクスニップルが出て以降のリムは
PHRワッシャーを使うモデルが RR系となっています
(RR411やR411dbなど)。
ということは PHRワッシャーは
「後付けのハトメ」という解釈になるので、
今回のように ハトメありのDTリムの場合は
直に スクオルクスニップルを使うこともあるようです。
プライムの完組みホイールには
カーボンリム(当然ハトメ無し)に
直に スクオルクスニップルを使っているものもありますが。

RIMG6057msn5.jpg
ハトメに対する接触点が 2ヵ所に分かれていて
ちょっと変わった磨耗痕が付いています。

RIMG6058msn5.jpg
リムの重量ですが、500gあるかと思ったら
意外に軽かったです。
もう少し軽ければ スポークを変えて
このリムで再度 組み直したかもしれません。

RIMG6060msn5.jpg
DTのRR411dbリムです。
DTのリム事業の最初のモデルは
RR1.1とRR1.2というリムで、
のちにRR1.1がRR415に、RR1.2がRR585に
改名されて以降は ロードのリムについては
数字が公称重量となっています。
実際は だいたいサバを読んでおり、
「大きく外していないものの
数字より軽いことは あまり無い」といった感じです。
このリムにしようかと思ったのですが、
実は RR411dbリムは廃版で
RR421dbに切り替わっており、
日本の問屋さん在庫も終了しているので

RIMG6059msn5.jpg
TniのAL22Wリムで組むことにしました。
このリムの公称重量は445gですが、
リムブレーキ用とディスクブレーキ用では
リムブレーキ用のほうが重く、
非オフセットリムとオフセットリムでは
オフセットリムのほうが重いものの
問屋さんの公称重量は1種類となっています。
このリムは ディスクブレーキ/オフセットリムという仕様で
重量を選りすぐったわけではなく
1年以上前に仕入れたものですが
たまたま わりと軽い個体です。

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組めました。

RIMG6062msn5.jpg
X1900のストレートスポーク用ハブ 28H
チャンピ/CXスプリント強制左右2クロス組みで
緑アルミニップルです。
結線は あとでやります。

フリー側は14番(2.0mm)プレーンですが、
もし黒スポークで組むのであれば
元のホイールが 黒の14番だったので
使い回したかというと、

RIMG6054msn5.jpg
供回り止め防止に つかむための
ツブシ加工があるスポークで、
元のリムと組み直し後のリムは
リム高もリム内径も近かったものの
スクオルクスニップルから
汎用12mmニップル(どちらもDT製)にする場合の
長さの補正などを入れると
新しいスポーク長さのねじ山の端が
ツブシの部分にかかることが分かったので
(具体的にいうと 約4mmマイナス)
使い回せませんでした。
丸バテッドスポークであれば
丁寧にバラしてスポークを保存するところですが
14番プレーンの黒ストレートスポークは
DTでもサピムでも入手可能なので
ある程度テンションを抜いてから 切っています。

このホイールとは関係ない話ですが、
AL22Wリムのリムブレーキホイールを持っている
お客さんで キシリウムロードUSTチューブレスを買って
数回乗って即(売れるうちに)オクに流した人がいます。
それとは また別件で、のむラボホイール1号と5号があれば
いいやと思ってレーシングゼロを手放した お客さんもいますが、
そういうお客さんに 私が
「のむラボホイール5号と レーシングゼロ、
もし どちらかをタダでもらえるなら
私なら 絶対にレーシングゼロを選びますけどね」
と言ったことがあります。
今回の のむラボホイール8号は
スタンダードなスペックでは無いですが、
もし そうであったとして(非オフセットリムとTniハブで
半CXスプリントの前輪と 半コンペの後輪)
ロヴァールのCLX50と比較すると
リムの重量は同じくらい、空力特性では負けている反面
横風で前輪があおられることが無い、
ハブとリムの間の理屈の差による変形しにくさは
手前味噌ながら はるかに勝っているので
(というかロヴァールの吊るし以下のホイールを組むほうが難しい)
かかりが良く、登りと時速35km未満くらいまでの平地なら
のむラボホイール8号のほうが良いと思うのですが
やはり どちらかをタダでもらえるというなら
私は CLX50のほうを選びます。

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CLX50 SAGANさん  

お客さんから ロヴァールのCLX50のペテル・サガンの
シグネチャーモデルの前後輪をお預かりしました。
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まずは前輪から。

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ハブ胴が銀色で

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リムサイドの表記がキラキラしている
スペシャルモデルです。
縦振れがひどく、メーカーの検品を通るわけがないほどの量で
お客さんにも リムが上下に踊って回っているのを
見てもらっています。
お客さん自身で振れ取りなどを試みたわけでなく、
どこかは知りませんが かなりのド低能クソ技術ショップで
振れ取りごっこを やらかされており、
前後輪の点検の作業時間が ホイールを1本
組める以上に なったばかりか
今日 出荷するはずのホイールが出荷できませんでした(言い訳)。

今回のホイールは お客さんが乗って来られた
バイクから外した前後輪ですが、
それを見る限り 完成車全体で ひゃくまんえん以上するような
バイクに乗っていても、こんな一般車(ママチャリ)の
検査すら通らなさそうな精度のホイールを
履いていることもあるんですね。

RIMG6028amx15.jpg
RIMG6032amx15.jpg
ニップルの内周側のつかみしろに
工具をかけた跡があるものが多く、
要交換と判断されるくらいにナメているものを
4個交換しました。
これも何度も書いていることですが、
レイノルズのホイールに使われているニップルなどで
内周側のつかみしろの角が 妙に丸いものがあり
仮組み時以外で回してはいけないものがありますが、
ロヴァールのニップルは しんちゅうでもアルミでも
内周側をつかんでも ナメ跡を付けずに
ホイールを組み切ることが可能です。
それを こんな風にできるのは一種の才能です
(この技術レベルでショップを維持できるという才能にして
舌先三寸で完成車を右から左に売るだけの才能)。

交換したニップル4ヵ所のうち3ヵ所は、
スポークに 永久変形するほどのねじれがあったので
スポークも交換しています。

RIMG6033amx15.jpg
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スポークとニップルを交換し、
縦横振れを追い込んだ状態での暫定センターです。
お預かり時に暫定センターを見ていますが、
センターずれの量だけなら
この時点のほうが かすかながら大きいです。

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RIMG6035amx15.jpg
という状態から センターを出しました。

RIMG6037amx15.jpg
RIMG6038amx15.jpg
直しました。
お持ち込み時の状態は論外として
新品出荷時よりも 今のほうが
精度が高いという自信があります。

RIMG6064amx15.jpg
↑交換したパーツ

RIMG6063amx15.jpg
ベアリングの回転が異常にシブかったので 交換しました。
交換前は セラミックスピードのセラミックベアリングで
交換後は 鉄球ベアリングの汎用品ですが
交換前後の状態を お客さんにも確認してもらっています。
青いシールは ハブの内側に向いている面で、
外側に向いている面は 黒シールでした。

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十字キーのように並べた4つのニップルのうち、
下のものは つかみしろに あまり傷が無いように見えますが

RIMG6067amx15.jpg
どれも 正方形が ひし形になるくらいには変形しています。

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スポークは、普通に置いただけで
スポークヘッド側のバテッドの平面が
上下方向になりますが

RIMG6069amx15.jpg
それが ねじ山側では これくらいねじれています。
どちらの画像も スポークには触れていません。
置いただけの状態を撮っています。
真ん中のスポークは ねじ山に近い側を 指でさすると
表面が複雑にベコベコしていたので
振れ取りごっこ以外の要因があるかもしれません。

RIMG6039amx15.jpg
つづいて後輪。

RIMG6040amx15.jpg
なんじゃこりゃ。
フリー側のスポークが大体90°くらい ねじれていますが、
これとは別に 反フリー側で ねじれているスポークがあり
扁平部分をつかむ工具で戻したところ
スライスしたエリンギ状につぶしているスポークヘッドが
ハブフランジに はまっていなかったようで
(ということは一旦ゆるめてから締めている)、
スポークヘッドが フランジに はまった瞬間に
バチーン!と音が鳴り フランジから 砂埃がパッと散りました。
追記:と思っていたのですが 単にスポークがねじれすぎて
スポークヘッドのツブシが フランジのスリットから
外れただけの可能性が高いです。


RIMG6041amx15.jpg
↑これは あとで交換したニップルですが、
ニップルの端の部分だけをつかんで回しています。

RIMG6046amx15.jpg
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かなり大きなセンターずれがありました。
経年使用で ずれる向きですが、それはほぼ関係ありません。
ロヴァールのディスクブレーキ用の後輪は
2:1組みをしつつ 反フリー側をタンジェント組みにしているので
フリー側のほうがヌルいという稀有なホイールなので
フリー側の増し締めが容易なのです。
容易なわりには 交換した2個のニップルは
どちらも フリー側でしたが。

日曜大工で作った、4本の脚の長さが合わずにガタガタしている
木の椅子を ガタが無くなるまで脚を切っていったら
ガタが無くなったころには 脚が短くなりすぎた的な感じで
フリー側を あちらとこちらと締めていった
振れ取りごっこの結果という感じです。
前輪よりは多少マシでしたが 縦振れが出ていましたし、
センターずれは 上の画像の通りです。

RIMG6048amx15.jpg
RIMG6049amx15.jpg
ニップル2個と それらと別のリム穴のスポーク1本を交換し
縦横振れを追い込んだ状態の暫定センターです。
センターずれが増えないように意識した結果
少し減っていますが むしろ増えても仕方がないくらい
あちこちを触りまくっています。
実際、前輪は暫定センターで ずれの量が微増しました。

これも たまに書いていることですが
手順の多くは 猿が回したルービックキューブを
元に戻しているようなものです。

RIMG6051amx15.jpg
RIMG6050amx15.jpg
センターを出しました。

RIMG6054amx15.jpg
直しました。

RIMG6055amx15.jpg
青いテープを貼ったのがニップルを交換した箇所で

RIMG6056amx15.jpg
白いテープは スポークを交換した箇所です。
スポークを交換した箇所のニップルは交換していません。

RIMG6052amx15.jpg
タイヤに入っていた TPUチューブですが、
少しねじれたり 折りたたまれた癖が付いていました。
近日中にチューブレス化する予定があるということで、
実際 すでにタイヤはコンチネンタルの
5000S TRになっていましたが
もし チューブドを継続するなら
このままでもいけると思いますが
これをスペアチューブとして 使い回すのは
やめたほうがいいと思います。

RIMG6073amx15.jpg
↑交換したパーツ

RIMG6074amx15.jpg
画像下のニップルが
先ほどの 浅く工具をかけていたものです。

RIMG6075amx15.jpg
スポークですが、
置いた状態のものを触れずに
スポークヘッドから

RIMG6076amx15.jpg
追っていくと

RIMG6077amx15.jpg
ねじ山側で90°ちょっと ねじれています。
この永久変形を起こそうと思ったら
一旦180°くらい ねじってから 戻さないといけないのですが、
なぜそんなことをするのか理解に苦しみます。

category: のむラボ日記

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Tniの38mm高カーボンリムで後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG6059amxx15.jpg
お客さんから お預かりした
Tniの38mm高カーボンチューブラーリムで
ピストの後輪を組みました。

RIMG6060amxx15.jpg
↑ハブ胴のロゴの向きからして名目上の右側
RIMG6061amxx15.jpg
↑ハブ胴のロゴの向きからして名目上の左側で
玉当たり調整ナットもある側

RAKETAというブランドの両ねじ切りピストハブ
24H 黒CXスプリントロクロクJIS組みです。
左右全結線を あとでやります。

RIMG6057amxx15.jpg
時系列が戻ってハブ単体です。
このあとで 作業の都合上
エンドボルトとロックリングを外しました。
ハブ胴の表記が真上の位相のときに
正向きで読める状態の
向かって右側に ロックリングが付けてあり、
それが無かったとしても 左側に玉当たり調整ナットがあるので
メーカーの想定している左右は
玉当たり調整ナット側が 左側だと思われますが、
実は このハブには厳密にはオチョコがあり
私の実測で左フランジ幅のほうが
右よりも1.2mm狭いので(つまり 逆オチョコ)、
片側のみに小ギヤを取り付けて使うなら
玉当たり調整ナット側のほうが理に適っていますが
オチョコ無しと見なして玉当たり調整ナットと逆側に
小ギヤを付けて使っても 問題はありません。


RIMG6058amxx15.jpg
ZIPPに ZR1というハブがあり、
ハブ胴がチェスの駒を倒したような形で
左右に向かってテーパーがかかっていますが、
オチョコがある ディスクブレーキ用の
フロントハブなら ともかく
リムブレーキ用フロントハブでも テーパー形状となっており
左右非対称形状となっています。
このハブも、それほど極端ではありませんが
左右非対称形状のハブ胴です。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール8号の前輪(私物)を組みました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG6034amxx15.jpg
のむラボホイール8号の前輪を組みました。
白状しますが 私物です。

RIMG6035amxx15.jpg
ハブは どこのご家庭の冷蔵庫にもあるような
WH-R8170の外し品 24Hで

RIMG6037amxx15.jpg
半CXスプリントストレート強制左右2クロス組みです。
このハブで組まれたホイールの元の仕様では
左右の最終交差を編んでいませんが
このホイールでは編んでいます。
結線は あとでやります。

RIMG6038amxx15.jpg
緑アルミニップルです。
このリムは アルマイトが妙に薄く 色が剥げており、
しかし 問屋さんに返品するよりは
のむラボホイール8号のワランティにでも使おうかと思って
取っておいたものですが 私物ホイール用に使いました。

category: のむラボホイール

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Tniの38mm高カーボンリムで前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG6030amxx15.jpg
お客さんから お預かりした
のむラボホイール2号と同じリムで前輪を組みました。

RIMG6031amxx15.jpg
TUNE(チューン)ミグ45ハブ 20H
黒CXスプリントストレート強制ラジアル組みです。
このハブは 超軽量ホイールを組みたいときに
よく使われるもので、私物のEDGE25リムで組んだ
実測388gの前輪(24H)も このハブで組んでいますが、
今回の前輪は リムだけで388gくらいはあり
そもそも超軽量狙いでは無いことと
お客さんの希望が硬さ重視であること、

RIMG6033amxx15.jpg
あと ハブ側の指定限界テンションが1000Nとあるので
スポークの変形しにくさを テンション×番手で稼ぎたかったので
CX-RAYにはしませんでした。
あとで組む後輪の趣旨から考えても こちらのほうがいいです。

RIMG6025amxx15.jpg
時系列が戻りますが 組む前のミグ45ハブです。
左右のエンドの長さが違うように見えるのは

RIMG6026amxx15.jpg
ポン当てエンドが圧入されていないからです。
このエンド、「ポン」当てとは言えないほど
圧入が固く 手での抜き差しはできません。
また、エンドだけではなく 一旦ハブシャフトを抜き取らないと
ハブフランジにスポークを通せません。

RIMG6027amxx15.jpg
ハブフランジにテープを貼りました。

RIMG6028amxx15.jpg
↑これ、テープを貼りかえたのではなく
ハブフランジを回しています。
スポークテンションがかかるまでは
ハブフランジは無段階にクルクルと回せます。
この手のハブで いつも書いていることですが
ペアスポークのリムでも問題なく対応する仕様です。

RIMG6029amxx15.jpg
↑ハブ体とハブシャフトとエンドが
透明な前輪

category: のむラボ日記

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CXP23リムで前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG5985amxx15.jpg
昨日の続きです。
キャノンデールのレフティフロントハブと
マヴィックのCXP23リムで組まれた前輪から
・リム→700Cリムブレーキ用の前輪
・ハブ→650Bディスクブレーキ用の前輪
のパーツとして使うためにバラします。

RIMG5988amxx15.jpg
ハブはキャノンデールのレフティハブで

RIMG5986amxx15.jpg
RIMG5987amxx15.jpg
32H 全15番コンペロクロク逆イタリアン組みです。
後輪と違って ディスクブレーキを大要素と見做した
組み方になっていました。

RIMG5999amxx15.jpg
RIMG6000amxx15.jpg
ハブ右側のワンキーレリーズの取り付け機構を外して
レフティホイール組み立て用の治具を取り付けて
センターを見ました。
リムが左側にずれています。

RIMG5990amxx15.jpg
↑左側(ディスクローター台座側)
ついでに書いておくと マイナスドリルドライバーのナメ跡あり
RIMG5991amxx15.jpg
↑右側
RIMG5992amxx15.jpg
↑左側
RIMG5993amxx15.jpg
↑右側
右側が やや短く、左側が論外に短いです。
後輪のときも 頭をかすめたのですが
もしかして これ・・・

RIMG5995amxx15.jpg
バルブ穴の隣である必要はないですが
左右のスポークを1本ずつ抜き取りました。

RIMG5996amxx15.jpg
RIMG5997amxx15.jpg
RIMG5998amxx15.jpg
はい、左右同じ長さの手抜き仕様です。
ディスク台座側のフランジのほうが 穴間径が大きいので
台座分のオチョコと釣り合って
左右同じ長さで組めるとか思ったのでしょうか。
リヤハブは逆ハイローフランジでしたが
ディスクフロントハブどころではない
フリーボディによるオチョコ量が大きいので
結局 左右同径のハブと同じように
反フリー側のほうが長いスポークを要します。

RIMG6010amxx15.jpg
組めました。

RIMG6011amxx15.jpg
HB-R7000 32H 全14番コンペロクロクイタリアン組みで
銀アルミニップルです。

RIMG6004amxx15.jpg
RIMG6005amxx15.jpg
センタードンピシャを やや引きで撮って
イタリアン組みアピール

RIMG6006amxx15.jpg
RIMG6007amxx15.jpg
スポーク長さは これくらいです。

RIMG6012amxx15.jpg
このリム、向きの属性がないように見えますが
バルブ穴の対岸の位相で
リムの継ぎ目を隠すように貼ってある このステッカーの
採用されている技術を示すアイコンが
片側にのみ向いているので
これを ホイール右側から見て正方向で
読めるようにしました。

RIMG6002amxx15.jpg
ハブにスポークを通し終えたところまで
時系列が戻りますが、
ハブフランジに UI(2022年9月)という打刻があり

RIMG6003amxx15.jpg
ハブ胴に貼ってあるシールは
UJ(2022年10月)でした。
Iの次はJなので、ハブ体が完成した翌月に
ベアリングやシャフトなどのパーツを組み付けて
それから貼ったシールが1ヵ月というのは
おかしな話ではありません。

DSC08197amx15.jpg
↑だから これが謎なんですよね。
ハブ胴のレーザー刻印がMI(2014年9月)で
貼られているシールがMH(2014年8月)です。
9月に入っても MHのシールが余っていたので
無くなるまで使ったなどの事情があるのでしょうか。

category: のむラボ日記

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トナリノキャクハヨクカキクレルキャクダ  

奈良県のお客さんから
RIMG5612msn5ad.jpg
チャレンジのシクロクロス用チューブレスタイヤを取り付けてほしいと
お持ち込みがありました。
上の画像には無いですが
DTのXR331リムのホイールに「シケイン」を、
それと 上の画像のアイアンクロスリムの前輪と
クレストリムの後輪に「グリフォ」を取り付けてほしいということです。

RIMG5613msn5ad.jpg
このチャレンジのタイヤのビードの径が かなり小さく、
寸法を間違ってるのかというくらいです。
元々 チャレンジのクリンチャータイヤは
いわゆる「オープンチューブラー」で、
チューブラータイヤの製造工程の中間品を
縫わずに ビードを取り付けたような仕様のタイヤです。
同じ仕様のものとしてはヴィットリアのコルサ系や
ヴェロフレックスのクリンチャータイヤが該当します。
これらのタイヤは タイヤ単体の状態だと
リムに装着した状態での丸みを あらかじめ帯びておらず
昆布のように平たい状態になっています。
上の画像は チューブレスタイヤに空気を入れていますが、
空気が抜けた状態だと タイヤトレッドが
平面のようになります。
オールブラックのモデルのほうだと
サイドにゴムが乗っていて しなやかさに欠けるので
顕著に平らにならないかもしれません。

このタイヤ、異常に装着しにくいのですが
傾向としては リム幅が狭いほど、リム中央の凹みが大きいほど、
リムの耳の高さが高いほど 装着しにくくなります。
お持ち込みされた4本のホイールは全て私が組んだもので、
XR331の1本目は相当に苦戦したもの
コツをつかんだ2本目は それほど時間がかからずに装着できました。
タイヤの個体差だったという可能性も否定できませんが。
私が 装着にタイヤレバーを2本要するというのは
ほとんど無いことです。

つづいて アイアンクロスの前輪に取りかかったのですが
手首の筋がヤバくなってきたので
スタンズのリムの前後輪は お預かりということにさせてもらいました。
アイアンクロスが最も苦戦しましたが
最後のクレストは わりとあっさり はまりました。
これはタイヤの個体差ではなく
リム寸法によるものだと断言できます。

RIMG5604msn5ad.jpg
チャレンジの今回のタイヤは、シケインもグリフォも
加圧による耳上がりが良くなかったです。
上の画像では アメ色のタイヤサイドの下に
ビードがある黒い部分が見えていて
タイヤが完全に上がっていますが

RIMG5605msn5ad.jpg
↑この箇所では上がっていません。

RIMG5607msn5ad.jpg
また別の箇所ですが、リムとタイヤの見た目上の境目に
目印のテープを貼りました。

RIMG5609msn5ad.jpg
そこからタイヤが上がると こんな感じ

RIMG5608msn5ad.jpg
タイヤ側の指定最大空気圧が2.5気圧なので
それまでに上げたいところです。
ちなみにアイアンクロスはシクロクロス用のリムで
指定最大空気圧が3.1気圧なので
ディスクロードには まず使えません。

タイヤビードの持ち上げには 石けん水ではなく
マルニのビードワックスを使っていますが、
そもそも マルニのビードワックスは
ビードの持ち上げ補助以前に
タイヤの取り付けをスムーズにするという用途があります。
今回のアイアンクロスで 初めて
ビードワックスをタイヤ取り付けの補助として使いました。

RIMG5610msn5ad.jpg
RIMG5611msn5ad.jpg
チャレンジのタイヤの「ビード上がりました」サインの
帯の高さは 位相によってテキトーに まちまちですが、
黒い帯が最も高い部分と低い部分で
ビード持ち上がり後のタイヤトレッドの段差までの距離を
ノギスで調べたら 当然といえば当然ですが 同じでした。

ノギスついでに書いておくと
今回のスタンズのクレストのリムは
現行モデルからオフセットリムになったクレストMK4の前の
クレストMK3の さらに前のモデルです。
じゃあモデル名が クレストだけではあるものの
内部的には2代目でMK2なのかというと そうではなく、
今回のクレスト(初代)→MK3→MK4という流れです。
これらのリムの内幅ですが 初代が21.0mm、
MK3が23.0mm、MK4が25.0mmと
だんだん広くなっています。
クレストS1というリムもありましたが、
あれはクレストMK3と寸法が同じで
重量が70gほど重いという
普及価格帯のモデルです。
で、初代クレストの21mm内幅ですが
これにIRCのシラクCXチューブレス32Cを装着すると
新品タイヤで 1.8気圧ほどという状態で
タイヤの横幅が33.4mmほどとなり
33mmを超えてしまうので
レースのカテゴリーによっては違反となります。
今回の初代クレスト+グリフォ33Cという組み合わせでも
34.5mmほどとなっていました。
このことは お客さんには伝えていますし、
カテゴリー的には問題ないそうです。
ちなみにアイアンクロスの内幅は20mmですが、
これにIRCのシラクCXチューブレス32Cを取り付けても
タイヤ幅は33Cを超えません(少なくとも新品では)。

スタンズのMTB用リムですが、フックレスリム普及以前から
ほぼフックレスリムかというくらいに
ビードフックの内側への突起の長さが短く
タイヤの形状を リム側で ほとんど絞ることがないので
内幅のわりには タイヤ幅が広くなる傾向があります。
なので クレスト(MTB用)の21mmと
アイアンクロス(シクロクロス用)の20mmには
数値以上の差があります。

RIMG5577msn5ad.jpg
表題を回収しておきます。
ホイールのお持ち込みの際に
柿を いただきました。
隣の(県の)客は よく柿くれる客だ
と書きますよと スタンズのリムの前後輪の
お渡しの際に言ったら

RIMG5976msn5.jpg
「今日も持ってきました」と言われて
また柿(だけでなく米も)を いただきました。

category: のむラボ日記

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ボーラウルトラ35チューブラーブライトラベルさん  

お客さんから ボーラウルトラ35の
RIMG5880msn5ad.jpg
チューブラーリムモデルをお預かりしました。
点検をご希望ですが、それとは別に
リムセメントのベッドの除去を ご希望です。
要は チューブラーテープに移行したいということで、
リムセメントで使用していたのは
現オーナーではありません。

RIMG5881msn5ad.jpg
RIMG5882msn5ad.jpg
コンチネンタルのコンペティションが張られていますが、
リムセメントは完全に揮発して バリバリに固くなっています。
タイヤのトレッドは ほとんど減っておらず、
リムセメントで使うなら 引き続き使える状態でした。

RIMG5883msn5ad.jpg
前輪のタイヤを外しました。
これは最もベッドが厚い箇所ですが、
そうでなくとも リムの表層が見えている箇所はありません。
うん、無理だな!
私が使っているアセトンと それの入手先を
お客さんに教えて 終わりにするか!
と思ったのですが よほど根性を振り絞っても
アセトンでの完全除去は大変な手間なので
不可能ではないが 実質不可能といった感じです。
が、多少は根性に頼らなくてもいい方法が
メシノタネコードとしてあるので
やってみることにしました。

RIMG5915msn5ad.jpg
RIMG5916msn5ad.jpg
まずは前輪だけ ベッドを除去した状態です。
やり方を熟知していても 大変な手間で、
たとえ私でも 店ならできるが家では無理といった感じです。
アセトンですが、ライトウェイトや 昔のコリマのような
リムサイドが塗料によるコスメチックの場合や、
あるいはクリアの保護層が無いステッカーに触れると
色が消えてしまいます。
今回のボーラの場合はリムのコスメチックのステッカーが
クリアの下にあり、リムサイドにアセトンが垂れるのを
気にせずに(保護せずとも)作業ができたのも
取りかかろうと思った理由です。

RIMG5917msn5ad.jpg
前輪のときに途中経過を撮りませんでしたが、
後輪は作業前のバルブ穴周りが こんな感じで

RIMG5918msn5ad.jpg
最もベッドが厚い箇所が こんな感じです。
前輪よりは多少薄い感じですが、
後輪だから あえて薄くしたという意図は とくに感じません。

RIMG5919msn5ad.jpg
新品のウエスに アセトンを含ませて
リムセメントをウエスに移したのが 上の画像で、
画像にある面は リムに対して向いていた面で

RIMG5920msn5ad.jpg
こちらは 同じ箇所の外側で 3本指を突き立てて
ゴシゴシした跡です。
ウエスにアセトンが付着した箇所は
リムセメントを除去する力が かなり弱くなります。
布の繊維の毛羽立ちが失われてることも
関係しているのかもしれません。
また、アセトンは揮発が早く 乾燥すると
リムセメントが付いている部分は ゴワゴワになって固まります。

RIMG5923msn5ad.jpg
タイヤの縫い目逃がしの溝に残ったリムセメントですが、
これを除去するのは 他の部分と比べて
リムセメントの量に対して必要なアセトンの量が多くなります。
上の画像くらいまで除去してあれば
テープに移行するのに 充分ではありますが。

RIMG5924msn5ad.jpg
違う箇所ですが 完全に除去すると こんな感じ

RIMG5921msn5ad.jpg
そのときのウエスは こんな感じ

RIMG5925msn5ad.jpg
後輪も ほぼ完全に除去しました。

RIMG5929msn5ad.jpg
ウエスは別にいいけど 使ったアセトンの量がヤバいです。

RIMG5930msn5ad.jpg
フリーボディに 変なグリスの差し方をしていたので
外して洗浄することにしました。
ハブの玉当たり調整にガタがあり、
わりとどーでもいいポイントには こだわるものの
もっと根本的な部分が まともじゃない辺りが
素人さんのやったことという感じです。

RIMG5931msn5ad.jpg
爪起こしバネに変形はありませんでした。

RIMG5927msn5ad.jpg
後輪のみ バルブブッシュを紛失していたので

RIMG5938msn5ad.jpg
3代目こと現行品を取り付けました。
このパーツ、「あったほうがいい」という程度のものではなく
絶対に必要な機能部品です。

RIMG5926msn5ad.jpg
前輪は2代目が付いていました。
初代から3代目までのうち、バルブが通っている状態でも
外れる可能性があるのは2代目だけですが
前輪のバルブブッシュはバルブ穴の外周側から垂れた
リムセメントで接着されたようになっていて
手の力では外せなくなっていました。
狙ってやったことではないと思われます。
それだと 後輪で紛失しているのが おかしいので。

RIMG5932msn5ad.jpg
RIMG5933msn5ad.jpg
ようやく本来の点検作業です。
リムがフリー側に ずれていましたが

RIMG5934msn5ad.jpg
経年によるものだと判断してもいいです。
横振れは2ヵ所で かすかにありましたが
振れ取り台の上だから分かる程度で
そのまま使っても たぶん判別できないくらいの量でした。

RIMG5935msn5ad.jpg
RIMG5936msn5ad.jpg
振れ取りとセンター出しをしました。

RIMG5939msn5ad.jpg
RIMG5941msn5ad.jpg
つづいて前輪。

RIMG5942msn5ad.jpg
ボーラの吊るしにしては ずれているほうです。
振れ取りごっこで ずれたわけではなく
最初からの可能性が高いです。
横振れは ほとんどありませんでした。

RIMG5943msn5ad.jpg
RIMG5944msn5ad.jpg
センターを出しました。

category: のむラボ日記

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CXP23リムで後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG5945msn5.jpg
お客さんから キャノンデールのジキルの2002年モデルに
付けているという前後輪をお預かりしました。
今日やるのは後輪だけですが。
700Cリムですが、38~40Cのタイヤを履きたいところ
そのサイズのタイヤを付けると
縦側がフレームやフォークに干渉しそうになるので
このホイールのハブを使って
650Bリムで組み直してほしいとのことです。

RIMG5946msn5.jpg
ハブはDTのオニキスブランドのものです。
これとは別にONYXレーシングという
ハブを作っているメーカーがありますが、
日本の問屋さんにおける呼称が
オーエヌワイエックスレーシングになっているのは
日本国内で 商標的な問題があるからです。
「商標的な問題がある」ことは
問屋さんの中の人から聞いた確実な話ですが、
その問題の対象が DTのオニキスなのかどうかは不明です。
DTのオニキスについては(→こちら

DSC07786amx.jpg
DSC07787amx.jpg
↑リンク先の記事にある ロードのほうのハブブランド
「フギ」のハブです。240よりも前のモデルですが。

RIMG5947msn5.jpg
6ボルト台座が ハブフランジから独立しておらず
プッチンプリンの容器のように
ハブ体まで伸びているデザインは
シマノの初期のディスクブレーキハブの
デオーレFH-M525ハブに よく似ています。
違う点としては、左右同径のFH-M525に対して
逆ハイローフランジになっていることです。

RIMG5951msn5.jpg
↑これはTniのエボディスクハブ(レボディスクハブではない)の
リヤハブ体ですが、6ボルト台座はフランジ穴の最小寸法に
制約がかかるので ホイール組みに際して
スポークが干渉しないフランジ径になっています。
このハブも フリー側はエボライトハブと同じようなフランジ径なので
逆ハイローフランジとなっています。

RIMG5729amxx15.jpg
少し前に組んだホイールの パワーウェイのハブでは
6ボルト台座を避ける疎密位相フランジ穴に
なっているものも ありました。

今日やるのは DTのオニキスハブでのホイール組み・・・ではなく
RIMG5948msn5.jpg
そのあとに このCXP23リムで何かハブを見繕って
リムブレーキ用のホイールを組んでほしいというのを
先に やることにしました。
32Hなので R7000系105のハブで組むことにしました。

RIMG5950msn5.jpg
リムテープの幅が合っていないように見えますが、

RIMG5949msn5.jpg
シュワルベの16mm幅のものでした。
そして、現状では幅が16mmも ありません。
原因は不明ですが幅が縮んでいます。
外そうとすると もろくなっていて
バルブ穴の部分で裂けてしまい プツンと切れました。

RIMG5954msn5.jpg
↑フリー側
RIMG5955msn5.jpg
↑反フリー側
RIMG5956msn5.jpg
↑フリー側
RIMG5957msn5.jpg
↑反フリー側
フリー側のスポーク長さは すり割りとツライチくらい、
反フリー側は すり割りより2山少ないくらいで
長さが短いです。
2枚目と4枚目のニップルのすり割りには
仮組み時に電動ドライバーを使って
マイナスのビットでナメた跡があります。
あと、ニップルの外周側の端の面に
丸い印が切ってありますが
これは14番ではなく15番用のニップルですよという印です。
丸い印のあるものの多くは 反フリー側だったので
フリー側14番/反フリー側15番という
左右異径組みをしているのかと思ったら
フリー側にも丸い印のニップルが使われている箇所があり
(上の画像の3枚目など)、なぜか2種類のニップルを
区別せずに使っています。

DTのニップルの現行モデルで
しんちゅうで14番で12mm長さで銀色のものは
30-001という品番で、
最もよく使う アルミで14番で12mm長さで銀色のものは
30-008という品番です。

RIMG5970msn5.jpg
↑これは しんちゅうで15番で12mm長さで銀色の
30-033というニップルですが、
RIMG5971msn5.jpg
外周側の端に 丸い印が付いています。

RIMG5974msn5.jpg
↑これはパーツの品番が5桁で管理されていた時代のもので
30-033と同じ しんちゅうで15番で12mm長さで銀色の
65167というニップルですが
RIMG5975msn5.jpg
外周側の端に 鼎か 時計の文字盤裏のエト足のような
3本足の突起が目印としてありますが、
すり割りの位相と重なった場合は
突起が2つになります。

今回のホイール、ひとつはDTのニップルだと思うのですが
もうひとつはどこのものだか分かりませんでした。
サピムではありません。
サピムの しんちゅうニップルの外周側の端は
皿ねじの頭のように 広く平らになっています。

このホイール、お客さんからの情報では
キャノンデールのジキルに付けていたということですが、
これは ジキルの完成車の付属ホイールという意味ではなく
26インチ HEリムのホイールを履いていたジキルに対して
別で誂えた700C WOリムのホイールという意味です。
ディスクブレーキ用ハブで組まれているのに
(記事の画像を遡れば分かりますが)
イタリアン組みで組まれているのも 普通ではありません。

普通じゃないことを わざわざやっていることに対して
確固たるフィロソフィーありきなのかどうかを
RIMG5952msn5.jpg
RIMG5953msn5.jpg
ホイールセンターを見て判断するのは 私の悪癖です。
経年使用で ずれる向きと 逆向きで
しかも大きくずれていることと
スポーク長さの 長さ具合が左右で違うこと、
あと ニップルがテキトーに2種類 使われていることから
このホイールの組み手がやっていることに
何か賢い論拠があるとは到底 考えられません。

RIMG5959msn5.jpg
しんちゅうニップルを ゴリゴリ押し付けた跡が
次回以降 ホイールを組むときに
ニップルとの摺動抵抗を減らしてくれる皿穴を
形成してくれるかといえば
そんなことは無さそうな いや~な感じのカエリが出ているので
ミドリル処理をしました。
上の画像は処理前のものです念のため。

RIMG5960msn5.jpg
同じリムと レフティフロントハブで組まれた前輪も
お預かりしていますが、両方ともバラして
リムの重量で 前後の配分を決めるほど軽いリムでも無かったので
元後輪のみバラして 後輪を組みます。

RIMG5967msn5.jpg
組めました。

RIMG5968msn5.jpg
FH-R7000銀ハブ胴版(黒ハブ胴版もあるでよ)
32H 全14番コンペヨンロクイタリアン組みで
銀アルミニップルです。
元のスポークは 15番ベースのコンペでしたが、
もし14番ベースであれば 使い回していたかもしれません。

RIMG5969msn5.jpg
もし現行品で このグレードのリムなら
間違いなくルーマニア製になるでしょうが、
この時代のマヴィックのアルミリムは 全てフランス製です。
そして継ぎ目の部分以外の 縦振れを追い込ませてくれる限界、
つまりリムの真円度が オープンプロ並みに高かったです。

RIMG5961msn5.jpg
RIMG5962msn5.jpg
↑ホイールセンター

RIMG5963msn5.jpg
↑フリー側
RIMG5964msn5.jpg
↑反フリー側
RIMG5965msn5.jpg
↑フリー側
RIMG5966msn5.jpg
↑反フリー側

RIMG5835msn5.jpg
RIMG5836msn5.jpg
RIMG5837msn5.jpg
RIMG5838msn5.jpg
ホイールとは関係ない話ですが、
ホイールが送られてきた箱に
米焼酎が同梱されており いただきました。

category: のむラボ日記

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中華カーボンリムのホイールを組み直しました(前輪なのに後編)  

今日もホイー(以下略)。
昨日の続きで前輪を組み直していますが、
バラす前の全体画像を撮り忘れました。
作業内容については 先に ひとつ前の記事をご覧ください。
RIMG5902amxx15.jpg
↑DTのニップル
RIMG5903amxx15.jpg
↑ピラーのニップル
後輪と同じく こちらも当店での補修歴があります。

RIMG5904amxx15.jpg
恒例の、バルブ穴の隣で 最終交差左右ペア4本を
ニップルを一切ゆるめずに残した状態です。
ここから ニップルをリム外に出して
元の長さ具合を見てみます。
ちなみに、この4本のスポークのニップルは
すべて破断歴の無いピラーのものです。

RIMG5905amxx15.jpg
↑左側(ローター台座側)
RIMG5906amxx15.jpg
↑右側
RIMG5907amxx15.jpg
↑左側
RIMG5908amxx15.jpg
↑右側
右側がすり割りとツライチで、左側が短すぎます。
後輪は長さの左右差が4mmでしたが
前輪は288mmと290mmの2mm差でした。
元288mmの左側を 290mmで組み直すわけですが、
290mmでも短いです。
まあ すり割りには達することと、ニップルがDTになるので
破断のリスクは劇的に小さくなるはずですが。

あと、昨日 後輪の反フリー側の290mmを
288mmにカットしていますが
前後輪を同時にバラして 前輪右側の288mmを
後輪右側に使えば 290mm12本を
スペアスポークとして余らせることができましたが、
今回 そこまでは予期できませんでした。

元リヤ右側286mm12本と
元フロント左側288mm12本は丁寧にバラしたあと
束でくくって長さも分かるようにしてあり、
お客さんに お返しします。
288mmのほうは 後輪右側の ちょうどいい長さのスペアと、
前輪左側の 元々この長さだったんだから
DTのニップルなら まあギリギリいけるやろという
スペアとして使えます。

RIMG5909amxx15.jpg
組めました。

RIMG5910amxx15.jpg
左側は 288mmから290mmにした
ピラーのスクエアエアロスポーク、
RIMG5912amxx15.jpg
右側は 292mmのCX-RAYで、
昨日の後輪もですが ニップルはDTの黒アルミに全交換しています。
すでに交換されていた、お預かり時点でDTになっていたニップルも
念のため交換しました。
最終交差を左右とも編んでいるのは 元の状態と同じです。
結線は あとでやります。

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中華カーボンリムのホイールを組み直しました(後輪だけど前編)  

今日もホイー(以下略)。
RIMG5885amxx15.jpg
お客さんから 中華カーボンリムで組まれた
前後輪をお預かりしました。
今日やるのは後輪だけですが。

RIMG5886amxx15.jpg
ハブは ストレートスポーク仕様のハイローフランジの
24Hのディスクハブで、
スポークは ピラーのスクエアエアロです。

RIMG5887amxx15.jpg
このホイールのニップルですが、
2ヵ所で首下破断が起きています。

このホイールのスポークはピラー製です。
刻印もあるので間違いありません。
ニップルは DTやサピムのものでないことは確実なので、
やはり ピラーのものなのでしょう。

私はサピムのCX-RAYに付属している14mmアルミニップルを
使うことは まず無いのですが、
それはDT以外のアルミニップルだと
今回のような首下破断が起きる可能性が
DTと比べて有意に高いと 経験上 分かっているからです。
1本2本、ホイールを組んだ程度では分からないですが
100本200本と組むと明らかな差が見られます。
もちろん、DTのニップルなら
絶対に首下破断しないわけではないですが。
あと、サピムの銀アルミニップルについては
白錆びが湧きやすいというのも使わない理由です。

実は今回の前後輪、どちらも当店で
破断したニップルの交換履歴があります。
今回また姑息的処置として 破断した箇所のみ
DTのアルミニップルで補修すれば
以後 そこについては まず破断しないでしょうが
もう不信感がぬぐえないということで
ニップルの全交換をすることになりましたが、
ホイール組みと同じ作業をするなら
片側のスポークの番手を変えて
左右異径組みと結線をしてほしいということになりました。

RIMG5888amxx15.jpg
RIMG5889amxx15.jpg
↑破断した奴ら
破断の原因ですが、スポークの長さが短いということも大きいです。
ニップルの端面とツライチまで届いていれば、
ねじ山の深さで受ける1山あたりのスポークテンションの負荷が
かなり違ってきます。
はっきり書くと ピラーのニップルの「モノが悪い」という点が
要素にあることは断言しますが、
今回の件ではスポーク長さが短いことのほうが
破断に関しては大要素です。
もう少しスポークが長ければ
こんなに頻繁には破断しなかったでしょう。

RIMG5892amxx15.jpg
↑画像右のニップルがリムからの出しろが短いですが、
これがDTのニップルで補修した箇所です。

RIMG5894amxx15.jpg
うーん うまく撮れん。
スポーク長さですが、左右どちらも
ニップルのすり割りに達するかどうかくらいの長さでした。
DTのニップルであれば それくらいの長さでも
破断は頻発しないので やはりニップル自体の
強度的な良し悪しも関係はあります。

RIMG5895amxx15.jpg
↑これは破断していない元からのニップルですが、
首下が肉厚で破断に強そうな形状なのが笑えてきます。

RIMG5897amxx15.jpg
スポークですが、左右でバテッド始まりの位置が違いますが
番手としては同じものです。

RIMG5898amxx15.jpg
長さは4mm差でした。
これはハイローフランジだからです。
左右同径フランジのハブであったなら
2.5mm差くらいになるはずです。
具体的な長さは286mmと290mmです。

RIMG5900amxx15.jpg
スポーク比重ですが、286mm12本で85.6gなので
85.6÷12÷286÷0.0257=0.970495・・・となり、

RIMG5901amxx15.jpg
290mm12本のほうは87.1gなので
87.1÷12÷290÷0.0257=0.973880・・・となるので
約97%ということでいいでしょう。

スポーク比重は 左右異径組みをする際に
知っておかないといけない情報です。
こんな重要な概念の提唱者が
私以前に いなかったことが 信じられません。

RIMG5913amxx15.jpg
今回のスポーク、左右ともに あと2mm長ければ
ちょうどいい感じになるので

RIMG5914amxx15.jpg
反フリー側を290mmから
288mmにカットして フリー側に使い回し、
反フリー側は292mmのCX-RAYストレートで
組むことにしました。
ほぼ半チャンピの左右差になりますが、
反フリー側はCXスプリントでも よかったかもしれません。
あと、左右異径組みボーナスで
反フリー側のスポークのねじ山の巻取り量が増えるので
292mmではなく 291mmでもいけました。

RIMG5902msn5.jpg
組み直しました。

RIMG5903msn5.jpg
フリー側はピラーのスクエアエアロ、
RIMG5904msn5.jpg
反フリー側はCX-RAYで
強制左右2クロス組みです。
結線は あとでやります。
左右ともに最終交差を編んでいますが、
これは元のホイールの状態と同じです。

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FH-9000のフリーボディを交換しました  

お客さんから 最後のデュラエースハブこと
FH-9000で組まれた後輪をお預かりしました。
RIMG5851amxx15.jpg
スプロケットが付いた状態のフリーボディを
手で持ってゆすると ガッタガタで、
フリーボディ内部のパーツが かなり摩耗しています。
そのまま使うには難があるので
フリーボディを交換する必要があります。

RIMG5852amxx15.jpg
フリーボディを外しました。
忌まわしきスプラインです(→こちら)。
スプラインの周りが一段低くなっているところには
ワッシャーが入っていますが、

RIMG5853amxx15.jpg
汚れに つられて 外したフリーボディのほうに
くっついた状態で 外れました。
フリーボディを固定している中空ボルトですが、
たいていのシマノハブでは10mmアーレンキーで脱着するところ
このアルミ製中空ボルトでは14mmアーレンキーを使います。
また、この中空ボルトの使用回数は「1回」です。
一度 取り付けられた状態から外した場合
必ず新品に交換しろという指示があります。
中空ボルトの単品販売もありますが、
フリーボディ本体を買おうとすると
それに加えて ワッシャーと中空ボルトがセットになった
「フリーホイール部組立品」という単位になるので
そのことを知らなくても買い忘れることはありませんが。

で、このFH-9000のフリーボディ部組立品ですが、
現在の税込定価は33495円となります。
それは ちょっと高すぎるということで
同じく中空ボルトを14mmアーレンキーで着脱する
同世代のアルテグラのハブFH-6800のフリーボディで
修理することにしたのですが、
シマノに すでに在庫がありませんでした。
ふざけてんなマジで。
まあ 物持ちがいい所に在庫があったので
今回は なんとかなりましたが。

RIMG5855amxx15.jpg
↑FH-9000の中空ボルトの14mm六角穴

RIMG5856amxx15.jpg
RIMG5857amxx15.jpg
↑FH-6800のフリーボディ

RIMG5858amxx15.jpg
RIMG5859amxx15.jpg
↑FH-6800の 14mmアーレンキーで脱着する中空ボルト

RIMG5860amxx15.jpg
合いました。
あと、右側の玉押しに虫食いがありましたが
それを交換するための最小単位は
「ハブシャフトに右玉押しと右エンドが付いたパーツ」で、
それ以外だと 上記に加えて 左右のベアリング球一式と
左玉押しと 玉当たり調整機構があるフタと
左エンドボルトと それに入れるワッシャーのセットの
「シール以外のハブの中身全部」という販売単位も設定されていましたが
どちらのメーカー在庫も終了していました。
つまり FH-9000は玉押しに虫食いが起きたら
もう直せないということです。
同じく カップ&コーンを採用している
カンパニョーロやフルクラムの上位モデルのハブでは
ボールレースの交換が可能なのですが・・・。
また、ハブ体側のワンが虫食った場合は
スペアパーツの設定自体が無いので 修理ができません。
ワンは 玉押しよりも虫食いが起きにくいので
ほぼ玉押しだけで虫食いが起きているくらいのときに
玉押しを交換すれば まず問題は起きません。

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のむラボホイール1号の後輪をバラして組み直しました  

昨日ではなく 少し前に組んだ のむラボホイール1号の後輪ですが
RIMG5861amxx15.jpg
リムの状態までバラしました。
横振れを片側で追い込むと、
もう片側で リムのブレーキゾーンに当てた差金が
一部 浮くほどの すき間があったからです。

RIMG5870amxx15.jpg
ところが、リム単体では どの位相でも
差金がピッタリと付くように見えます。
うーん。
ホイールのときの あの状態を撮っておくべきだった。

RIMG5862amxx15.jpg
リムをノギスで挟んで 寸法を採りました。
やや強く挟んでから採ったので
採った位相に 再度 差し込むのも 少し固いくらいです。

RIMG5863amxx15.jpg
RIMG5864amxx15.jpg
↑左右の すき間(といってもゼロですが)は こんな感じ

RIMG5865amxx15.jpg
↑で、ここが リム幅が細い位相ですが
片側をリムにピッタリ当てると

RIMG5866amxx15.jpg
もう片側は こんな感じです。
すき間がありますが、リムとノギスが平行でもありません。
片側でピッタリ当てているので
こちら側は両側の歪みを合わせた量に
なっているのもあるかと思います。
この位相に差金を当てても、
リムとの すき間を はっきり視認することはできませんでした。

RIMG5871amxx15.jpg
おそらくですが、歪みの形は 完全に左右均等ではないでしょうが
左右ともに リム幅が細い位相があり、

RIMG5872amxx15.jpg
片側の振れを追い込むとリム幅が細い総量が
片側に偏るので 差金でも容易に視認できるようになるとか
そんな感じだと思われます。
これ、超レアケースではありますが リムの全周を
ノギスで全数検査するということをしない限りは
ホイールに組まない限り 不良を見抜けません。

フリー側で ほぼ振れ無しの状態で
反フリー側の一部が ゴクッと内側に寄るくらいの
歪みというか凹みがありましたが、
ホイールを ほぼ組み切る寸前までは
普通の横振れにも見えて違いが分かりません。

RIMG5867amxx15.jpg
というわけで 別のリムで組み直しました。

RIMG5868amxx15.jpg
660ハブ 24H 半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

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のむラボホイール1号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG5849amxx15.jpg
のむラボホイール1号の後輪を組みました。

RIMG5850amxx15.jpg
FH-RS400 28H 半チャンピヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

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カンパニョーロのウェアが入荷しました  

カンパニョーロ背骨ばくはつ快気祝いセール(→こちら)は
在庫がある限り 無期限継続中ですが
RIMG5822amxx15.jpg
第4便が入荷しました。
初回便はリンク先の記事で、第2便と3便は記事にはしていません。

RIMG5823amxx15.jpg
店頭在庫はMサイズ中心で
少しだけLサイズという感じにしているからか
取り寄せ対応品はSサイズが多いです。

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のむラボホイール1号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG5839amxx15.jpg
のむラボホイール1号の前輪を組みました。

RIMG5840amxx15.jpg
ブラッックハブ 20H CX反ヌポークラジアル組みです。

RIMG5841amxx15.jpg
このブラッックハブは フランジ穴が
扁平スポーク用のスリット穴になっている仕様なので、
サピムのCXが使えます。

RIMG5842amxx15.jpg
ブラッックハブは、Tniのエボハブの後期型こと
ノヴァテックの291ハブで フランジ穴の内側に
肉抜き穴がある時期のハブと同じもので、
エンドの色が銀ではなく黒、
ハブ胴にロゴなどが無く 無銘の仕様というハブです。

が、100個に2個くらい
エンドとハブシャフトの関係が ねじ山である
291ハブ(Tniエボハブ)ではなく
ポン当ての関係になっている 291SLハブ(Tniエボライトハブ)と
同じ仕様のものが混ざっていました。
今回のハブは それを除けておいたものですが
660ハブなどがスリット穴ではなかったので
いい機会だと思い 使いました。

category: のむラボホイール

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初代R-SYSさん  

お客さんから 初代R-SYSの前後輪をお預かりしました。
RIMG5742amxx15.jpg
未使用品というわけではないですが
あまり使われていなかったのは間違いありません。
点検をご希望です。先に書いておくと
前後輪とも 交換を要すると判断されたベアリングはありませんでした。

RIMG5743amxx15.jpg
↑これは前輪のスポーク(左右ともカーボン)ですが、
銀色の3本線が入っているのは
リコールされた初期ロットの交換後の対策品であることを意味します。

RIMG5744amxx15.jpg
これが後輪の反フリー側のカーボンスポークでは・・・

RIMG5745amxx15.jpg
竹のように縦方向の繊維のみのスポークとなっています。
初代R-SYSの後期ロットでは
このスポークも 対策品に変更されていますが、
初期ロットで リコールされたのは前輪だけです。
カーボンが割れてシャクシャクになった場合
前輪は危険だが 後輪はそれほどでもないというのが理由ですが、
じゃあ後輪のスポークは 以後そのままかというと
後期ロットでは変わっていました。
が、これに対して異を唱える人は当時いませんでした。
アクシウムの前後輪が お詫びとして もらえたからでしょうか。
シャクシャクスポークや そのあたりの話については
(→こちら)をどうぞ。

RIMG5746amxx15.jpg
この初代R-SYSが出たのは
シマノのコンポで10Sが出てから5年後です。
元々 マヴィックでは、初期の完組みホイールの
ヘリウムやコスミックでは シマノ用フリーボディ仕様しか出ておらず、
そのスプラインの長さはシマノ純正よりも2mm長いものでした。
シマノ純正の9Sスプロケットを使う場合は
その差を埋める2mm厚のスペーサーを取り付けたうえで
スプロケットを取り付けます。
では カンパニョーロの9Sコンポで使う場合は どうするのかというと、
当時 マヴィックが出していた CC9というスプロケットを使います。
CCは「カセット コグ」を意味するアクロニムで
コグとは歯車を意味するフランス語です。
CC9は スプロケットの1枚歯とスペーサーを
交互に入れるタイプのカセットスプロケットですが、
プラスチック製の黒のギヤ間スペーサー+
奥に2mmスペーサーだと シマノ9Sに対応、
奥の2mmスペーサーを外して
ギヤ間スペーサーを黒から黄色のものに交換すると
カンパニョーロ9Sに対応となっていました。
といっても トップギヤとセカンドギヤはスペーサーを兼ねた形状で
黒か黄色のスペーサーを選ぶのは それ以降の6枚となることから
CC9をカンパニョーロ仕様で使った場合
トップ側3枚の変速が(シマノ準拠なので)よろしくありません。
また、歯数構成を1枚ずつ自由に選べるということは
歯先の変速ポイントを歯数構成に合わせて
厳密に設定できないので シマノ9Sで使っても
変速性能は あまりよろしくありませんでした。

シマノは 9Sから10Sになったときに
対応するフリーボディのスプライン長さをそのままに
スプロケットの全幅を1mm増やしましたが
その内訳は トップ側に+0.25mm、
ロー側に+0.75mmでした。
10Sから11Sになった際にはフリーボディの仕様が変わり
10Sスプロケットと11Sスプロケットでは
スプラインに占める長さが1.85mm違いなので
11Sフリーボディに1.85mmスペーサーを取り付けると
8~10Sに対応するわけですが、
マヴィックでは CC9のカンパニョーロ用に
元から長くしてあった長さが2mmなので
それを取っ払えば2mmは1.85mmに近いから
いけるだろうということで
それをシマノ11S対応としました。

RIMG5746amxx15.jpg
↑話が長くなって 見えなくなったので
同じ画像を引っぱってきました。
で、この初代R-SYSですが
右フランジが やたらと外側にゴツいですが
このハブにシマノ11Sスプロケットは使えます。
が、カンパニョーロ11Sは使えません。
カンパニョーロ10Sの場合は あとから出た
カンパニョーロ用フリーボディに交換すれば使えますが、
カンパニョーロ11Sだとローギヤが この右フランジに干渉して
スプロケット付きフリーボディが回らなくなるからです。
これについて解決したこともありますが(→こちら
やり方は飯のタネコードです。
で、気になったのですが この初代R-SYS、
シマノ12Sで使えるのでしょうか?
フリーボディの寸法を変えない多段化は
基本的にローギヤをオーバーハングさせて
内側にしていくしかありません。
現行のコンポで ローギヤが23Tや25Tといった歯数が無く
カンパニョーロでも最小29T、スラムやシマノで30Tなのも
この辺りの事情と都合がいいです。

RIMG5747amxx15.jpg
というわけでシマノ12Sスプロケットの
アルテグラの11-30Tのローギヤ4枚のカタマリを
R-SYSに取り付けてみました。

RIMG5748amxx15.jpg
真上から見るとローギヤが
右フランジと かぶっていますが

RIMG5749amxx15.jpg
接触はしていません。使えます。
ロックリングの締め込みを勘案しても
ゼロになってしまうような ギリギリのすき間はありません。

RIMG5750amxx15.jpg
まずは前輪から。
前輪は交換後のものなので
フロントハブには新型の回り止め機能付きの
新型トラコンプリングが入っていました。

RIMG5751amxx15.jpg
スポークヘッドにはシリコーングリスを塗布しています。
この箇所からの音鳴り防止に有効です。

RIMG5752amxx15.jpg
RIMG5753amxx15.jpg
センターずれは こんな感じ

RIMG5754amxx15.jpg
ひとつ前の画像でも判別できますが
すき間があるのが 玉当たり調整機構側です。

RIMG5755amxx15.jpg
RIMG5758amxx15.jpg
RIMG5757amxx15.jpg
バルブ穴の対岸のリムの継ぎ目以外に
看過できない縦振れがあり
普通に横振れもあったので
それらをこちょこちょこちょこちょ触っていたら
縦横振れなしの時点でセンターずれの向きが変わっていました。
すき間の量自体は元と同じくらいなので、
元のセンターずれを修正する量の
倍くらいの量は ニップルを回していることになります。

RIMG5759amxx15.jpg
RIMG5760amxx15.jpg
という状態から センターを出しました。

RIMG5761amxx15.jpg
RIMG5762amxx15.jpg
つづいて後輪。なんじゃこりゃ。

RIMG5763amxx15.jpg
リヤハブの爪回りを洗浄しました。
元々 それほど汚れていなかったのですが。

RIMG5764amxx15.jpg
後輪は初期ロットなので 旧型のトラコンプリングです。

RIMG5765amxx15.jpg
スポークヘッドとの接触点のアルマイトが剥げていますが、
スポークテンションというか 反フリー側の張りがゆるい場合
このリングが回って横に伸びた摩耗痕ができます。
それを防ぐのに 新型では一定量以上回らないような
切り欠きを設けているわけですが、
私は この旧型のほうが好きです。

RIMG5766amxx15.jpg
接触点を1/3だけ ずらせば 新しい接触点で3回使えるわけですが、
セッティングが難しいので1/2ずらしにしました。

RIMG5769amxx15.jpg
マヴィックのFTS-Lフリーボディのホイールの
オーバーホールで 私が よくやることですが、
フリーボディの爪を取り付けずに
組み立てて振れ取り台の作業をしています。
フリーボディを取り付ける部分の奥の、
フリーボディのデルリンっぽい黄色い部分と
ハブ体の双方に接触している
蛇腹状のゴムリングは取り付けています。

RIMG5774amxx15.jpg
その状態でリムを持ってホイールを回すと こうなりますが、

RIMG5775amxx15.jpg
そこからさらにフリーボディの端を持って
ハブ体側だけが回っている状態にしました。
双方に接しているゴムリングを介して
半クラッチのごとく ハブ体の回転が
いくらかフリーボディに伝わって供回りするわけですが、
爪が無いのに このときフリーボディを抑えないといけない
手の力は なかなかのものでした。
マヴィックのFTS-Lフリーボディの後輪は
フリーボディ内部の抵抗が 汚れで大きくなってくると、
タイヤが接地していない状態でクランクを回すと
幽霊がペダリングしているように
ハブ体の回転につられてチェーンも供回りします。
もっと ひどくなると、下りで足を止めているときに
フリーボディの前回転が起きて
チェーンステーの上で チェーンがたるむように
送り込まれ続けてチェーン落ちの原因になることもあります。
しかし この蛇腹ゴムは、グリスというより
トロっとしたオイルである FTS-Lフリーボディ専用の油を
漏らさずに封入する仕事をしているので 外すわけにもいきません。

RIMG5776amxx15.jpg
RIMG5777amxx15.jpg
当初 リムは右にずれていましたが、
振れ取り後にセンターが出た時点では
反フリー側のカーボンスポークの張りがゆるかったので
左右ともに もう少し張ろうとしてからが・・・長かったです。
上の画像は 2度目のセンタードンピシャで最終状態ですが、
1度目のセンタードンピシャでいいなら
10分もかかっていないくらいですが
上の画像の状態まで持っていくのに
25分くらいかかっています。

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ハイペロンウルトラDBを仕入れました  

9月いっぱいまでがセール期間だった
ハイペロンウルトラDBですが、
つい先日(10月に入ってます)、
セール価格にならないかという電話があったので
極悪投売強制獣こと客寄的大熊猫に 判断を仰いだところ
首に少し食い込むように爪を当てられ
このままブスリといくか 仕入れるか選べと言われたので
仕入れざるを得ませんでした。
RIMG5799amxx15.jpg
↑問屋さんの出荷日が10月10日です。

RIMG5800amxx15.jpg
シマノフリーボディのチューブレスリム仕様です。

RIMG5801amxx15.jpg
RIMG5802amxx15.jpg
後輪は センターずれありでしたが

RIMG5803amxx15.jpg
RIMG5804amxx15.jpg
直しました。

RIMG5805amxx15.jpg
RIMG5806amxx15.jpg
前輪はセンタードンピシャで かすかに振れていたので直しました。
ハブの玉当たり調整にガタは無く、
後輪の右エンドのねじ山も ゆるんでいませんでした。

category: のむラボ日記

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のむラボホイール2号の前輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG5811amxx15.jpg
お客さんから ENVEの1-45リムで組まれた
前後輪をお預かりしました。
かつて当店で組んだものですが、

RIMG5812amxx15.jpg
バルブの対岸の位相で
前輪右側(ハブのロゴが根拠)のブレーキゾーンが
熱ダレで融けたような見た目になっており、

RIMG5813amxx15.jpg
その ちょうど反対側では
ブレーキゾーンが座屈でグシャッて
突起が出る形で ふくらんでいます。

RIMG5814amxx15.jpg
後輪も同様にバルブ穴の対岸の位相で
こちらは右側が ふくらんでおり

RIMG5815amxx15.jpg
左側は ふくらみは ほぼ無いものの
色つやが変わっています。

RIMG5816amxx15.jpg
↑ちなみに それ以外の位相

なぜバルブ穴の ちょうど対岸で これが起こっているのかというと、
ENVEのリムは バルブ穴の対岸の位相に
バルーン抜きの穴をふさいだ跡があり、
そのフタの部分だけが座屈や熱持ちに関して弱いからです。

RIMG5807amxx15.jpg
↑これは1-25リムですが、
カーボンリム用ブレーキシューとしては硬い部類である
スイスストップのイエローキングが溶けて
リムに張りついた跡があります。
こうなると 以後 リムの黄色とシューの黄色が
ブレーキングで接するごとに 他の箇所より熱持ちが激しくなり、
ふくらみが出始めると 上の画像でも起こっていますが
シューのカスを せき止めるように集めるようになるので
さらに熱持ちが起こりやすくなるという悪循環になります。

RIMG5810amxx15.jpg
↑フタが外れていますが、これは わざわざ外したわけではなく
タイヤを外したときに チューベラーテープのほうに
くっついてきました。
シマノやイーストンでもバルブの対岸の位相に
同様のフタがしてあるものがあります。
シマノのWH-7801Cの初期ロットだと
フタの材質がアルミになっていました。

RIMG5817amxx15.jpg
この前後輪のリムを
のむラボホイール2号のリムで組み直すことになったのですが、
後輪は リーフハブのベアリングの多くが要交換と判断されたのと
スポークの長さが使い回せないので
先日 660ハブで別の後輪を組みました。
リムのお引っ越しが可能だったなら
ベアリング交換で対処したかもしれません。

RIMG5818amxx15.jpg
前輪はエボライトハブ 20H CX-RAYヌポークラジアル組みですが
これは反ヌポークラジアル組みに変更して組み直します。
スポークの長さは組み直し後のほうが短いので使い回せません。
フロントハブと、あと 前後のチューブラータイヤを移すのが
使い回すパーツです。

RIMG5819amxx15.jpg
↑前輪のタイヤを外したフタの位相は こんな感じ

RIMG5820amxx15.jpg
組めました。

RIMG5821amxx15.jpg
エボライトハブ 20H CX-RAY反ヌポークラジアル組みです。
あっ、元の前輪のニップルは ENVEの4代目まであるニップルのうち
3代目のしんちゅうニップルでしたが それも使い回しました。

category: のむラボホイール

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XTRのチューブラーホイールの後輪を前輪に組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG5779amxx15.jpg
お客さんから XTRのチューブラーリムの後輪をお預かりしました。
チューブレスの誤記ではなく

RIMG5780amxx15.jpg
本当に チューブラーリムです。
MTBのチューブラータイヤというのは
26インチ時代に チェコのタイヤメーカーのTUFOから出ていました。
ホイールを出しているメーカーがなかったので
ホイールもTUFOから出ています。
XC LP 26(日本の問屋さんの表記はXC-LP)というモデルで、
DTのクイック仕様のハブで組まれたモデルですが、
その後継モデルに 27.5インチのXC LP 27.5というのがあり
前後ともクイック仕様のDTハブのものもあれば
フロントハブのみ 100×15mmのスルーアクスル仕様のものも
出ていたので だいたいの時代が分かります。
その頃に、シマノがチューブラーMTBホイールを
出してみるくらいには これから流行るかもと
思われていた時期がありました。

現在 TUFOではホイールの販売はしていないようですが
XC2・XC4・XC5・XC6という4モデルのチューブラータイヤを
XC2 2.0インチ幅 26/27.5/29インチ径
XC4 2.2インチ幅 26/29インチ径
XC5 2.0インチ幅 27.5/29インチ径
XC6 2.2インチ幅 27.5/29インチ径
という展開で販売しています。
モデルごとにタイヤパターンは違いますが
いずれもノブが低めで 完全にXCレース用です。
過去に出した 実質 自社規格のハードに対する
ソフトのほうの供給を辞めない姿勢は偉いですね。
マヴィックの自社規格のペダル(レースSL・レース・アヴェニール)の
クリートとか、それよりも使っている人が多い
エグザリットのブレーキシューとか 安定供給されているんでしょうか。


今回の後輪、お預かりした時点で付いていたタイヤは
チャレンジのシクロクロス用のタイヤで、
このホイールはシクロクロスで使っています。
リム幅がタイヤ幅にほぼ影響しないのも チューブラーの特徴です。
最近のワイドリムだとフックドで
内幅21mmというロード用のホイールもありますが、
そのあたりから IRCのシラクCX 32Cを取り付けて
1.6気圧くらいに加圧すると 33Cを超えて
レースカテゴリーによってはレギュレーション違反になります。
つまり、ロードとシクロクロスでは 現在
シクロクロスのほうがリム幅が狭いという
おかしな事態になっています。

RIMG5781amxx15.jpg
ハブにモデル名のWH-M980とありますが、
その下にあるLKは2013年の11月を意味します。
このハブが135mm幅クイックなのを
100×12mmスルーアクスルのフロントハブで
前輪に組み直してほしいというのが お客さんの希望です。
リムはオフセットリムなので 左右の向きは反転します。

RIMG5782amxx15.jpg
リムの表記はクリアの下で、ステッカーのようには剥がせません。
これが もしステッカーだったなら、何も知らない人は
シマノ純正の完組みホイールであることを疑うかもしれません。

RIMG5783amxx15.jpg
ニップルは汎用品のような四角のつかみしろのもので
つかみしろの対辺は4mm(3.95mm)ですが、
シマノのコンポパーツのような グレーのアルマイトがかかった
独特の色をしています。
カンパニョーロのバレットやボーラ用の対辺4mmアルミニップルでも
このリムは組めますが、使い回せるなら使い回します。

RIMG5784amxx15.jpg
ハブはHB-RS770ですが、
HB-RS770の表記よりも VDの部分を撮ったほうが
記事としてのバリューは高いかと思いました。
ヒャア我慢できねぇ また貼るぜ!(→こちら

RIMG5785amxx15.jpg
このあたりが とくにひどいですが、チューブラータイヤのフンドシが
リム側に残って こびりついています。
リムの外周側の穴があいていないと ホイールが組めないので

RIMG5786amxx15.jpg
ドリルで穴をあけました。
穴の位置が偏っているのはオフセットリムだからです。

RIMG5787amxx15.jpg
↑ドム

RIMG5788amxx15.jpg
ねじのゆるみ止め剤が かなり強力に効いており、
しかも 歯周ポケットに砂が詰まっていて
ニップルを回す感触が非常に硬かったので
丁寧にバラすのを断念して ある程度の本数のテンションを抜いてから
スポークを切ってバラしました。
これでも 組み直しよりバラすほうに時間がかかっていますが、
もし丁寧にバラしていたら ホイール組みの3倍以上の
時間がかかっていたと思われます。

RIMG5789amxx15.jpg
↑ニップルを一切ゆるめていないスポークの
リム側の切れ端

RIMG5790amxx15.jpg
スポークは丸断面ですが
供回り止め工具をかけるためのツブシ加工がありました。

RIMG5791amxx15.jpg
パークツールのニップル回しの青は
4mmのつかみしろを回せます。
ホイールに組まれた状態だと こういうかけ方は出来ませんが、
これが最も効率よく このニップルをゆるめる手段です。

RIMG5792amxx15.jpg
↑歯周ポケットに詰まった砂
といっても、ニップルをゆるめているときに
相当に ボロボロと落ちるので これは その残りです。

RIMG5796amxx15.jpg
組めました。

RIMG5797amxx15.jpg
HB-RS770 28H 黒半CXスプリントロクヨン逆イタリアン組みで
ニップルは全数 使い回しています。
結線は あとでやります。

RIMG5794amxx15.jpg
時系列が戻ってリム単体です。
ふさがっている外側のリム穴をあけたのと、
縦振れ取りの妨げになるので
リムの外周のフチのリムセメントも削り取りました。
先日、中華カーボンリムの実測重量で蟹光線が出てこなかったのは
有名でないリムの重量は記事としてのバリューが弱いからです。
リムの外周部に 完全除去が実質無理な付着物があるので
参考記録になるものの、
「XTRのカーボンチューブラーリムの重量って
少なくとも〇〇gより軽いんだって」という話と
「よく分からないメーカーのチューブレスリムが
なんか 軽かった!軽いほうで306g!」という話のどちらが
記事としてのバリューが強いかといえば、前者になるでしょう。
だから教えるつもりはありません。
↑うわこいつかんじわるい











RIMG5798amxx15.jpg
オ待タセシマシタ!コチラノ画像ヲ ゴ覧クダサイ!

RIMG5795amxx15.jpg
推定 数ぐらむノ 付着物ガ付イタ状態デアル点ニハ
ゴ留意クダサイ!
↑やーめーろー!

category: のむラボ日記

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のむラボホイール2号の後輪を組みました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG5740amxx15.jpg
のむラボホイール2号の後輪を組みました。

RIMG5741amxx15.jpg
660ハブ 24H 半コンペヨンロク組みです。
結線は あとでやります。

category: のむラボホイール

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25mm高穴無しチューブレスリムでホイールを組みました(後輪だから後編)   

今日もホイー(以下略)。
RIMG5734amxx15.jpg
昨日の続きです。
25mm高穴無しチューブレスリムで

RIMG5735amxx15.jpg
ディスクブレーキ用の後輪を組みました。
ハブはパワーウェイの6穴ローター台座の24Hハブで
半コンペヨンロク組み相当で ターコイズアルミニップルです。
結線は あとでやります。

RIMG5736amxx15.jpg
フロントハブと同じく
6穴ローター台座がある側の左フランジは
疎密位相のフランジ穴です。
前輪はロクヨン組みなので 疎密位相穴側は4本組みですが
後輪はヨンロク組みなので 疎密位相穴側は6本組みになるので
反ヌポークヘッドに ヌポークの首元が少しかかっています。
この程度であれば問題はありませんが それよりも・・・

RIMG5732amxx15.jpg
時系列が戻って スポークを通しているときの画像ですが、
このハブは 左右のフランジ穴とも
扁平スポーク用のスリット穴となっており
反フリー側では スリットの向きが
ラジアル方向で内側に向いているので
問題は無いのですが、

RIMG5733amxx15.jpg
これがフリー側では あろうことか
概ね接線の片側に向かって スリットが切ってあります。
どのみち やりませんが、6本組みは無理そうです。

RIMG5739amxx15.jpg
組み上がったホイールを左側から、
右フランジの内側からヌポークを見ると

RIMG5738amxx15.jpg
↑こんな感じです。
15番ベースのスポークで組むと
テンションがかかった時にスポークの首元が
スリットに はまるかもしれません。
この点の安全を取って フリー側をラジアル組みや2本組みするのも
また別の問題が起きるので出来ません。

category: のむラボ日記

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名前を呼んではいけないブランドのリムで組まれたホイールを修理しました  

お客さんから 名前を呼んではいけないブランドのリムで組まれた
前後輪をお預かりしました。
RIMG5614amxx15.jpg
まずは後輪から。

RIMG5615amxx15.jpg
あかん 配慮さんでは配慮しきれん。
努力は認めてほしいです。
後輪は ローギヤより内側に チェーン落ちが落ちたので
スポークを交換してほしいとのことです。
このブランドの問屋さんに訊けば いいんじゃないっすかね(すっとぼけ)。

といっても 今回のホイールは
Tniのエボライトハブで組まれていることと
リヤハブ胴に店名のステッカーが
恥ずかしげもなく貼ってあったので
このブランドのリムを ショップで組んだものだと思われます。
結果を先に書くと、お客さんに
これ自分で組んだホイールなのかと 訊こうと思った程度には
テキトーな出来でした。
そのショップと お客さんの住所の
都道府県は書きませんが、本州ではありません。
そして奇遇にも、大阪府内というか大阪市内にも
チェーン店ではないですが 同名のショップがあります。
たとえば中華料理屋でいうと「北京」みたいな
ありふれた名前ですが、
その前の、当店でいうと「自転車工房」に相当する
「中華菜館」とか「中国酒家」みたいな屋号の前半部分は
さすがに違っていました。
さらに奇遇ですが、技術がクソなのも同じです。

RIMG5616amxx15.jpg
チェーン落ちで フリー側のヌポークに傷が入ったり変形したりしています。
24Hのホイールなので フリー側のヌポークは6本ですが、
上の画像中央付近の 明らかに曲がっているスポークが
落ちたチェーンの初撃によるもので、

RIMG5617amxx15.jpg
↑これが2撃目と3撃目、

RIMG5618amxx15.jpg
↑チェーンがジャムった際に 踏み込んでしまったようで
4撃目付近では ハブフランジにも傷が付いています。

RIMG5619amxx15.jpg
5本目と6本目のスポークは 擦った跡がありますが
交換は不要に見えます。

RIMG5620amxx15.jpg
RIMG5622amxx15.jpg
フリー側は まあまあ張ってありましたが、
反フリー側は左右同径同本組みなりに うにゃうにゃです。
リムは オフセットリムではありません。
スポークの変形による横振れが無いわけではないですが
ゴバッと大きく振れている位相はありません。

RIMG5626amxx15.jpg
RIMG5627amxx15.jpg
暫定センターですが、リムが異常に反フリー側にずれていました。
これ、フレームに取り付けたら シートステーなどとの間隔で
ずれていると 目視で分かるレベルなのですが。
これは右側で採った寸法を 左側で当てていますが、
左右とも ほぼ同じ位相であるところ

RIMG5629amxx15.jpg
左側で当てる位相を いろいろ変えてみましたが
結果は ほぼ同じです。
このセンターずれを埋めるような横振れはなく、
どこで当てようと だいたい こんな感じです。

これ、かなり ややこしい状態になっていまして、
ここから反フリー側のゆるめ傾向だけでセンター出しをした場合
反フリー側のテンションはホイールとして成立する下限を割ります。
フリー側は まだ いくらか張れますが、
フリー側の増し締め傾向オンリーで
このセンターずれを埋められるほどではありません。
つまり、フリー側の締めと 反フリー側のゆるめを
ほどよく混ぜないといけないということです。

RIMG5630amxx15.jpg
調べごとのために チェーンのダメージが無いと思われる
5本目と6本目のヌポークのニップルをゆるめ切ったところ、
1ヵ所で うっかり ニップルをリム内に落としてしまいました。

RIMG5631amxx15.jpg
一度ニップルをバルブ穴から取り出し、
ゾンダやレーシング3と同じ方法で
磁石で リム穴に呼びました。

RIMG5625amxx15.jpg
お預かりした時点では
スタンズのリムテープが貼ってあり、
リム穴の凹みに 固まったシーラントが溜まっていました。
これを剥がさずに作業をしたかったので
ニップルの復帰に ややこしい方法を採ったのですが
リムテープは メーカー不問で新品に交換(当店もスタンズですが)、
イメジのシーラントを入れて タイヤの再取り付けも
お願いされていることに 後から気づいたので
無駄な工程でした。

RIMG5662amxx15.jpg
↑時系列が飛びますが 作業後に交換したリムテープです。
あと、ハブに異常があれば ベアリングなども交換希望でしたが
とくに異常はありませんでした。

RIMG5623amxx15.jpg
↑これは リム内にニップルを落としてしまった時点ですが、
チューブレスバルブが ナットで締めこめるギリギリの長さになっていて
本体にねじ山を切っていない中継ぎ式の延長バルブで
長さを延長してあります。
これの何が困るのかというと、出先でパンクしたときに
中継ぎバルブが外せないと チューブレスバルブも外せないということです。

RIMG5632amxx15.jpg
ニップルの回収のために外しました。
リムテープを交換希望だったので
どのみち外したわけですが。

RIMG5670amxx15.jpg
これまた時系列が飛ぶというか これは前輪の画像ですが、
中継ぎ式延長バルブは そこそこしっかり締めているので
手では ゆるみません。工具の携帯をお願いします。

RIMG5633amxx15.jpg
5本目と6本目のヌポークのニップルをゆるめ切りました。
ニップルがリム内に落ちないように テープで留めています。

RIMG5634amxx15.jpg
変形がありません。
よって この2本は使い回します。
当店での こういう場合の判断基準は、
「もし私物だったら交換するかどうか」です。
これが「とりあえず 金もらえるところは もらっとけ」という感じで、
でも 建前上は「安全に配慮して・・・」と全交換を強いる
クソショップの多いこと多いこと。
一般に抱かれている ショップへの不信感というのは
それが大きな原因ではないでしょうか。

あっ、全交換が お客さんの希望なら
今回の件でも全交換していますよ。
私に判断を委ねられているなら
今回の場合は「交換しない」になったというだけのことです。

RIMG5635amxx15.jpg
↑変形していたスポーク4本です。

RIMG5637amxx15.jpg
画像上から 1~4撃目です。

RIMG5636amxx15.jpg
巻いた包帯を解くように外せるシールテープのようなものが
スポークのねじ山に巻いてありましたが
これ、ほとんど意味はありません。
ちょっと ニップルを工具でゆるめたら
以後は 指で回せたので ねじ留め剤としての仕事は
ほぼ していません。
ニップルの歯周ポケットに砂が詰まるのを防ぐ効果は
あるかもしれない程度です。

RIMG5638amxx15.jpg
交換 あるいは一旦外した
ヌポーク6本に 目印のテープを貼りました。
まずはテープを貼っているスポークのニップルしか触らずに
振れを追い込めるところまで やってみます。

RIMG5639amxx15.jpg
白いテープをリムサイドに貼っていますが、
これは目立つ縦振れがあった箇所です。
ホイールを回転させると ビクンと脈打つような
簡単に目視で分かるレベルの縦振れ(外周側への振れ)がありました。
テープを貼ったヌポーク直下の位相は
「まだ締め足りない」ので リムが外周側に縦振れしていますが
それと関係ない位相で それ以上の縦振れがあるということです。

RIMG5640amxx15.jpg
RIMG5641amxx15.jpg
テープを貼ったヌポーク6ヵ所だけの調整で
横振れを ざっと取りました。
元の暫定センター以上に ずれているのは
締め足りないからです。
事実、この時点では フリー側のヌポークと反ヌポークで
テンションが明確に違います。
ここからヌポークのテンションを 反ヌポークと同じくらいまで上げて
横振れだけを追い込んだ状態にすると、

RIMG5647amxx15.jpg
RIMG5648amxx15.jpg
だいたい作業前の暫定センターと
同じくらいの ずれの量になりました。
これはチェーン落ちをスプロケットの内側に落とした
1秒前の状態に相当します
(それよりは 横振れだけは少ないはずですが)。

元のホイールが まともであれば
ここからは微細な調整だけで済むはずですが、
センターが思いっきり反フリー側にずれており
目立つ縦振れもあるので
これはスポークの交換とか振れ取りではなく
ホイール組みに相当します。
私に言わせれば、前輪も含めて 今回の件で直すまで
この前後輪が 過去に ホイールであった瞬間は存在しません。
パーツをなんとなく くっつけただけの
ホイール状の まがいものです。
この精度だと一般車(ママチャリ)のホイール組みの
JIS検定にすら通りません。
ホイール組みについて この程度の解像度の作業だということは、
フレームへのコンポの組み付けとか
ディスクブレーキのエア抜きをどこまで徹底するかといった解像度も
非常に低いんだろうなあと考えてしまいます。

RIMG5651amxx15.jpg
RIMG5652amxx15.jpg
フリー側の増し締め:反フリー側のゆるめを
7:3くらい(さすがに5:5は反フリー側をゆるめ過ぎ)にして
縦横振れを追い込み、だいたいセンターが出たかなと思って
センターゲージを当てたのが 上の画像です。
チューブレスで使っているということを勘案して
あえて 反フリー側にリムをずらすというのであれば
上の画像の量くらいなら一理あるかもしれませんが
元の状態は 明らかに異常でした。
ここからのセンター出しを フリー側の増し締めでやるのは
非常に厳しかったので

RIMG5653amxx15.jpg
RIMG5654amxx15.jpg
反フリー側のゆるめでセンター出しをしました。
フリー側がキンキンに張っているわりには
反フリー側がちょっとヌルい・・・のは
左右同径同本組みの ふつーのホイールなので仕方がありません。
元の組み立て精度についてはふつー未満で
お金もらえるのが信じられないレベルでしたが
(それなのに ハブ胴にショップステッカーを堂々と貼れる神経が笑える)
それについては直しました。
まともなホイールのスポーク4本の交換だけなら
この後輪にかけた1/3くらいの時間で済んでいます。

RIMG5655amxx15.jpg
チューブレスタイヤはシュワルベですが、
経年使用したチューブレスタイヤ全般の傾向として
加圧によるタイヤの持ち上がりが悪くなりますが
後輪は 当店のコンプレッサーでは どうしても上がらなかったので
CO2ボンベで上げました。
バルブの表面が薄く凍っています。

RIMG5656amxx15.jpg
すぐに融けましたが。

RIMG5657amxx15.jpg
直りました。

RIMG5658amxx15.jpg
↑4撃目+フランジに傷のあたり

RIMG5659amxx15.jpg
↑交換しなかった5~6本目
この画像のハブ胴にTniの表記があるのが見えますが、
ひとつ前の画像を ちょっとハブ体を伏せるような角度で
撮っているのは ショップの名前入りステッカーが
映り込むのを避けたためです。

RIMG5660amxx15.jpg
つづいて前輪。
お客さんとしては 後輪の「ついで」のつもりだったと思いますが
これも 論外の出来でした。

RIMG5663amxx15.jpg
RIMG5664amxx15.jpg
センターずれがあります。
マヴィックなども そうですが、後輪のリムが
かすかに左側(反フリー側)にずれている場合
何らかのフィロソフィーがあって
ずらしているのかな?と考えそうになるものの
リムブレーキ用の前輪で 明らかにセンターが出ていないのを見ると
ああ こいつは単に まともな精度でホイールが組めないだけの
ことだったかと思い直します。

RIMG5666amxx15.jpg
縦振れですが、リム全周の中で
唯一 ゲージに ほんのり触れる位相を探して
画像を撮りましたが、

RIMG5667amxx15.jpg
それ以外の ほとんどの位相では
これくらいゲージから空きます。
これも そこそこ大きな縦振れですが、
後輪の縦振れは これ以上でした。

RIMG5668amxx15.jpg
RIMG5669amxx15.jpg
縦横振れ取りとセンター出しをしました。

RIMG5671amxx15.jpg
タイヤの内側の外周部に シーラントが固まっていましたが、

RIMG5672amxx15.jpg
強く こすると 取れることが分かったので

RIMG5673amxx15.jpg
流し台で 水を流しながらスポンジを使い
可能な限り こそげ落としました。
画像右下にあるのは イメジのシーラントです。

RIMG5674amxx15.jpg
RIMG5675amxx15.jpg
可能な限り配慮する 配慮さんはいいとして
このシュワルベのチューブレスタイヤは
対岸の位相それぞれに まったく同じ表記のラベルがあり、
しかも左右ともに表記がある両ラベルです。
両ラベルですが トレッドパターンに向きの属性があり
回転方向の指定もあります。それを間違えず、かつ
「どちらかのラベルの中央付近にバルブ穴の位相を合わせる」
のであれば どちらでもいい気がしますが

RIMG5676amxx15.jpg
タイヤの回転方向を指定通りにした場合の左側にのみ
1ヵ所だけTLEという小さい表記があります。
ある意味 これが真の向きの属性の根拠です。

タイヤの左右(回転方向)を間違えずに取り付け
2つある どちらかのラベルの中央に
バルブの位相を合わせた状態で
バルブを真上、時計でいうと12時の位置になるように
置いた前後輪を 左側から見ると
「3時の位置に正向きのTLEの表記」か
「9時の位置に逆向きのTLEの表記」の
2つの状態がありえます。
今回は前者にしましたが、前後輪で揃ってさえいれば
どちらでもいいと思います。
何なら、ひとつしかない位相の根拠として
TLEの表記を 左側のバルブ穴直下に
してもいいかもしれません。

category: のむラボ日記

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25mm高穴無しチューブレスリムでホイールを組みました(前輪なので前編)  

今日もホイー(以下略)。
RIMG5718amxx15.jpg
お客さんから 25mm高の中華カーボンチューブレスリムを
お預かりしました。
実測重量は614gとなっていますが

RIMG5719amxx15.jpg
ごめん 2本の合計やったわ。

RIMG5720amxx15.jpg
↑軽いほう

RIMG5721amxx15.jpg
↑重いほう
どちらも画像の重量より1g軽い数値を
行ったり来たりしていましたが、
どちらも表示している時間が長いほうを撮っています。

RIMG5722amxx15.jpg
どちらも オフセットリムです。
添付されていたメーカーの資料によれば
ERDの数値は 絶対にホイールが組めない程度にはデタラメ、
限界テンションは150kgfとなっていますが
それが本当だとしても ニップルが回せないか
ばくはつするので そこまで張れない、
限界空気圧は8.6気圧となっていますが
信じないほうがいいでしょう。
限界テンションについては、重量のわりには
しっかり張れるリムなのは 確かでした。
実際、のむラボホイール8号よりも張っています。

RIMG5724amxx15.jpg
組めました。

RIMG5725amxx15.jpg
パワーウェイの6ボルト台座ディスクハブ 24H
半CXスプリントロクヨン逆イタリアン組み相当で

RIMG5726amxx15.jpg
ターコイズアルミニップルです。
結線は あとでやります。

RIMG5731amxx15.jpg
表題にもありますが
リムの外周側には バルブ穴以外の穴がありません。

RIMG5728amxx15.jpg
ロクヨン組み「相当」と書いたのは、
このフロントハブですが
右フランジ穴は 均等間隔であるものの

RIMG5729amxx15.jpg
左フランジ穴は このフランジ径でスポークを通すことと
6ボルト台座であることを
両立するというためだけの理由(たぶん)で
疎密位相穴になっています。
スポーク長さの計算が面倒です。

RIMG5730amxx15.jpg
内側から見ると こんな感じ

category: のむラボ日記

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エリプスの前輪をスルーアクスルハブで組み直しました  

今日もホイー(以下略)。
RIMG5684amxx15.jpg
お客さんからマヴィックのエリプスの前輪を お預かりしました。
ピストの練習用ホイールの名作です。
他メーカーには こういう趣旨の完組みホイールというのが
ほぼありません。
カンパニョーロに ピスタというアルミリムのホイールがありましたが
あれはチューブラーリム仕様のみだったので
履くタイヤによっては 試合にも使えるといった感じでした。
エリプスは WOリム仕様のみです。

RIMG5685amxx15.jpg
ハブシャフトは ナット留め仕様ですが、
最近の競技用ピストバイクでは フロントフォークが
スルーアクスル仕様のものが一般化しており
ナット留めの前輪は使えません。
別件ですが、ディスクローターを外したロヴァールのCLX50を
ピストバイクの前輪にしてバンクを走ったところ
ホイールがあまりに走らなくて笑えてきた
という話を聞いたことがあります。
用も無いのに前輪にオチョコがある時点でキショイですが、
左にしか曲がらないんだから 前輪の左右を入れ替えて
多スポーク側と少スポーク側それぞれで
コーナーを攻めたときの違いなどを
調べてみるのも面白いと思いました。

それはいいとして、この前輪をアラヤから出ている
スルーアクスルのフロントハブで組み直してほしいというのが
お客さんの希望です。
アラヤから出ている、というより
ディスクホイール(←ディスクブレーキのホイールじゃねえぞ)
と同じく 鉄沢さんの個人プロジェクトのような気がしますが。

RIMG5686amxx15.jpg
エリプスは 扁平率がかなり大きいエアロスポークで組まれています。

RIMG5678amxx15.jpg
アラヤのハブは、上の画像では分かりにくいですが
スリットありのフランジ穴だったので
2.3mm幅以上の扁平スポークが使えます。
可能であれば そういうスポークを使ってほしいということでしたが
そういうスポークで まともなメーカーで
いま確実に入手できるスポークだと 銀スポークしか無かったので
「扁平スポークであること」か「黒スポークであること」の
どちらを重視するのかと訊いたら 黒スポークということだったので
黒CXスプリントで目一杯に張って組むことにしました。

RIMG5710amxx15.jpg
時系列がとびますが、バラしたエリスプのスポーク20本です。

RIMG5711amxx15.jpg
首元もねじ山も 14番ベースでした。
昔のコスミックカーボンには
両端の丸断面部分が13番ベースのものがありますし、
現行のディスクブレーキハブのコスミックでは
首元から ごくわずかに13番で
以後14番ベースというスポークもあります。
あれ、ハブにスポークヘッドが収まる部分が
13番用に加工されているので、スポークがとんだときに
スポーク比重が近い14番ベースのスポークで
純正スポークが届くまでの姑息的処置として修理することもできません。
そのくせ 日本の問屋さんに在庫が無く
数ヵ月以上入荷しないこともあるそうです
(当店では取り扱いが無いので詳しくは知りませんし
どーでもいいですが)。

RIMG5709amxx15.jpg
重量は 目量0.1gの秤で136.4gでした。
長さは279mmだったので スポーク比重は
136.4÷20÷279÷0.0257=0.95114568・・・で
約95%といったところです。
CXスプリントは スポーク比重78%なので、
スポークテンションが同じなら
吊るしのエリプスのほうが 硬いホイールになります。
「どのみち乗り手の入力では ほぼ変形しない状態」が
CXスプリントで目一杯張って得られるのなら
体感上の差には現れませんが。

RIMG5691amxx15.jpg
あ、今回は 例の出囃子を唱えないので
極悪漏洩甲殻類の出番もありません。

RIMG5702amxx15.jpg
組めました。

RIMG5712amxx15.jpg
右側の寸法をセンターゲージで採って

RIMG5715amxx15.jpg
左側で当てると・・・

RIMG5716amxx15.jpg
これくらい空きます。
しかし これでホイールセンターが出ています。
リムを触ったときに違和感があったのですが、

RIMG5700amxx15.jpg
ハブの玉当たり調整機構がある側を左側としたときの
リムの右サイドは リムの側面とブレーキゾーンの間に
段差が ほぼ無いですが

RIMG5698amxx15.jpg
これが左側では カンパニョーロの
リムブレーキ用ホイール並みの段差がありました。
私の知る限り 全てのエリプスがこうなっているわけではありません。
マヴィックのアルミリム またはアルミリムのホイールは
アルミスポーク仕様のキシリウムやR-SYSのリム、
あとロングセラーモデルの伝統的ナローリムのオープンプロが
フランス製であることを除いて 他は だいたい
中国製のリムをルーマニアで組んでいるものが多いです。
このエリプスも リムの製造国は不明ですが
組み立てはルーマニアでした。

RIMG5701amxx15.jpg
かなり大げさに書くと こんな感じです。
ノギスで精査したところ リムの内周側の穴は
リムの外幅の中央に空いているわけではなく、
リムの形状の頂点にあいていました。
ビードフックの厚みに この件(→こちら)ほど 露骨な差はなかったので
ホイール組みを決行しました。

RIMG5703amxx15.jpg
アラヤのスルーアクスルハブ 20H 黒CXスプリント
反ヌポークラジアル組みで 黒しんちゅうニップルです。

RIMG5704amxx15.jpg
ハブ胴の表記ですが、

RIMG5706amxx15.jpg
同じものが120°位相ごとに計3つありました。
もしハブの穴数が 3の倍数で現実的な範囲の
18H・24H・36H あとは12Hであったなら
フランジ穴とハブの表記の位相の関係は変わりませんが

RIMG5707amxx15.jpg
20Hだと これが微妙にずれるので

RIMG5708amxx15.jpg
バルブ穴から覗いたときに ちょうどハブの表記が見える位相を
3つあるうち最も適した位相に出来ました。

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