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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

トレッドの方向について  

ヴィットリアのコルサSC2を使っているという方から
タイヤのトレッドの向きの決め方についてコメントをいただきました。
その方がヴィットリア(の問屋さんだと思われます)に問い合わせたところ
「サイドのパターンが矢印になるように取り付けてください」と言われたそうですが
この「矢印になるように」という定義が曖昧なのが問題を難しくしています。

一応私が基本的だと思っている方向の決め方についてこれから書きますが、
それを一言で言うと「一番外側の杉目を矢印になるように」です。
ただ、それに対する反例も挙げます。

DSC09872amx2.jpg
その前に。
「自転車の進行方向から見て 右側からタイヤのラベルが読める場合」を
「右ラベル」と呼ぶことにします。
反対は左ラベルですが、私には 右ラベルが当たり前という観念があるので
左ラベルを「逆ラベル」と呼ぶこともあります。

あと、久しぶりになんか見えてますが
ツッコむと調子にのって喜ぶので無視して下さい。

DSC09877amx2.jpg
タイヤのセンタートレッドは砂っぽい「砂目」や
やすりっぽい「やすり目」、あと縦溝などがありますが、
よくサイドトレッドで斜線になっているパターンを「杉目」と呼びます。

「杉目の斜線を 矢印の斜線に合わせる」のであれば
杉目が1つの場合のタイヤの進行方向は上の図のようになります。
これに異存がある方は多分おられないでしょう。

DSC09886amx2.jpg
ヴィットリアのコルサCXを色々用意しました。

DSC09887amx2.jpg
↑この場合は全て画像右側が進行方向で右ラベルです。
右ラベルなのは たまたまです。
左ラベルのヴィットリアも確率的に存在します。

ウェット路面の場合だと サイドの杉目は
水切りの仕事をしているということになっています。
これを先に言うとミもフタもないですが、
ロードバイクのタイヤは細すぎてトレッドも浅く、
タイヤパターンよりも コンパウンドのグリップ性能や
ケーシングの柔軟さのほうがタイヤの性能を決定付けています。
スリックタイヤでも成立する、という例がたくさんありますね。
ロードバイクのタイヤのトレッドは MTBのタイヤのノブほど
タイヤの性能には関わっていません。

DSC09879amx2.jpg
次に杉目が2つの場合。
ここで意見が分かれます。

DSC09881amx2.jpg
「一番外側の杉目を矢印方向にする」という考え方では
進行方向は図のようになります。
先日のライオンタイヤはこの方向で考えると左ラベルでした。

ここで、上の図の赤いほうの斜線を矢印方向にすると考えると
進行方向が変わります。
「サイドのパターンが矢印になるように取り付けてください」というだけの
文言では この点が解決出来ません。

DSC09882amx2.jpg
少数派ですが、センタートレッドが杉目というタイヤもあります。
例えばチャレンジのヴァルカーノがそうです。

201010141833489feamx2.jpg
↑これですね。
よそのショップのブログから拝借しましたが、
私の撮った写真なので まあいいでしょう。

201010141833479cfamx2.jpg
↑この場合だと進行方向は画像右側で、
タイヤは右ラベルになります。
これに異存のある方もいないと思います。

DSC09883amx2.jpg
この杉目2つパターンを
「左右に分割してセンタートレッドの横に配した」と解釈すれば
やはり「一番外側の杉目の斜線を 進行方向の矢印に合わせる」というのは
もっともらしく思えます。
↑なんでこんな書き方をするのかというと反例があるからです。

DSC09884amx2.jpg
杉目が1つ~3つの場合を図にしました。
私は基本的には こう張ります。

DSC09894amx2.jpg
↑これはヴェロフレックスのカーボンです。

DSC09895amx2.jpg
このタイヤは両ラベルで杉目2つなんですが
DSC09897amx2.jpg
↑うっすら見えているスプロケットからも分かるように
このタイヤ、先ほど述べた考えと逆に張っています。
しかも張ったのは私です。

DSC09898amx2.jpg
ロード用のチューブラータイヤは20~23Cくらいのものが多いですが、
実際の接地面は小指1本ほどの幅です。

DSC09899amx2.jpg
そう考えると・・・

DSC09901amx2.jpg
杉目2つの場合は センタートレッドの横が水切りになるんじゃないの?
ということになります。これが「逆に」張った理由です。
ここは意見の分かれるところですね。
コーナーでバイクを倒しこめば やはり一番外のトレッドが水切りになるので。

メーカーのほうで指定しておいてくれれば
考えなくていいので楽なんですけどね。

結論を言うと
杉目1つの場合は矢印通りで張る、
杉目2つの場合は考え方による、
杉目が3つか4つになるとタイヤパターンの仕事としては
やすり目と大差ない気がするのでどっちでもいいのではないでしょうか。

例えば、杉目3つで一番外の斜線を矢印と見なして張った場合
左ラベルになるのであれば、トレッド的に厳密には逆と知りながら
右ラベルに張って性能に関係ない主観的美観を優先するかもしれません。

以上、ご参考になれば幸いです。


おまけ
DSC09904amx2.jpg
↑私が秘蔵しているヴェロフレックスのセルヴィツィオコルセですが、
DSC09905amx2.jpg
ラベルの自己主張が激しすぎて外の杉目をつぶしています。
タイヤのトレッドが非常に重要だというなら
メーカーはこんなことをしないでしょう。
トレッドに求めている仕事は水切りやグリップより
砂粒をはじいてパンクの要因を除くことのほうが大きいと思います。

あと、これは 最初に書いた法則にのっとるなら左ラベルです。

しかしスリックタイヤといってもチューブラータイヤの場合は
細かいシワ模様が全面に入っている場合がほとんどで、
本当にツルツルしているわけではありません。
(ハッチンソンのカーボンコンプや
パナレーサーのエクストリームジェットなど)

DSC09906amx2.jpg
これはトレッドと関係の無い話ですが、
ヴィットリアのクロノ エヴォCSが2本あります。
全面が砂目なのでどっち向きに張ろうといいのですが、
片ラベルなので こういう場合は右ラベルになるように張ります。

DSC09907amx2.jpg
でもこの2本、ラベルとフンドシの向きが逆なんです。
性能にはまったく関係ないですが、こういうものの「向き」について
ヴィットリアとかのタイヤを生産しているメーカー(どこかは秘密)は
あまりに無頓着ですね。

category: その他 機材の話

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2014/03/05 07:08 | edit

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