のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

ボーラワンの後輪さん  

お客さんからボーラワンの後輪をお預かりしました。
DSC00482amx2.jpg
ガーミンのスピード/ケイデンスセンサーを巻き込んでしまったということですが、
スポークに異常はありませんでした。
かなりの高テンションで張ってあるので ちょっとくらいの「への字曲り」は
スポークテンションで伸ばされて分かりにくくなります。
それもあって かなりしつこくスポークを触診したのですが、
スポークは何ともありませんでした。
1ヵ所かすかに触れがあり、内蔵ニップルなので
タイヤを外さないとニップルを回せないので外しました。
ついでにセンターを見るとほんのちょっとずれていましたが、
ほぼ出ているかな、というくらいです。
ハブのガタも無し、ホイールを受け取った時点で
脊髄反射でこっそり右エンドナットのゆるみもチェックしましたが
これもゆるんでいませんでした。

DSC00483amx2.jpg
タイヤはコンチネンタルのコンペティション22が張ってありましたが、
同じモデルの新品に交換しました。
コンペティション19と違い 22は箱から出してすぐにリムにはめられます。
(私がする場合ですが。内径は やはり小さめです)

DSC00501amx2.jpg
古いタイヤはお客さんが「要らない」というので
2回「捨てますよ?」と念を押してからハサミを入れました。
正直に言うと、私個人のタイヤで この摩耗度なら まだ使います。
が、これはお客さんのタイヤで「捨ててくれ」ということなので
捨てないといけません。
私はリムセメント派なので テープがフンドシに残ったタイヤは使えませんが
捨てるので 別にどうでもいいことです。

実は前に働いていたショップで
お客さんが捨てていったタイヤを再度使う、
しかもそれを別のお客さん(常連)に戦利品自慢するという
頭の悪いスタッフが約1名おりまして、
注意しても聞かないものですから廃棄タイヤに
ハサミを入れる癖が付いてしまいました。

あと関係ないですが このホイールの持ち主の知り合いの方は
同ショップでチューブラータイヤを
テープで張ってもらったそうですが、
剥離フィルムをリム半周ほどに渡って 剥がし忘れており
タイヤがちゃんと張れておらずえらい目に合ったそうです。
誰がしたか知らんけど 代わりに●ねマジで。

ハサミを入れるといっても使用不可にすればいいだけなので
完全にカットする必要はないのですが、
DSC00504amx2.jpg
ついでなので内部構造について書こうと思いカットしました。
コンチネンタルの決戦タイヤはブチルチューブ仕様です。
ラテックスチューブと違いエア抜けがしにくいのが特徴ですが
タイヤ内部での柔軟な変形に関して ブチルチューブは
ラテックスチューブより不利とされているので
高級チューブラータイヤでの採用例は少ないです。
にもかかわらず大抵の(というより ほとんどの)高級チューブラータイヤより
このタイヤの方がコーナーの限界が高い気がするので
よほどトレッドのコンパウンドがいいのでしょう。

チューブラータイヤのパンク修理ですが、突き止めたパンク箇所直下の
フンドシを切って縫い目を出し、縫い目もほどいてチューブを出し、
チューブにチューブラー修理用の極薄パッチ(マルニから出ています)を貼り、
タイヤの裏を縫い直してフンドシを接着して完了です。
簡単に書いていますがこれが非常に難しい。

VELOX(ベロックス)というメーカーから
チューブラー修理キットが出ていましたが
これに付属しているゴムのりはあまり信用できません。
パッチとゴムのりはマルニの専用品を使った方がいいです。
ゴムのりをよく乾かしてからパッチを張りましょう(重要)。
指ぬきと針は普通のものです。
糸がちょっと特殊で、チューブラーを縫うのに絶妙な太さなので
VELOXの修理キットは 糸だけを買うようなものだと思った方がいいです。
ケースはプラと金属がありますが、プラケースは ちょっと希少です。

さらにこのタイヤ特有の条件として
チューブと縫い目が擦れないように白い布が縫い付けてあります。
これがくせもので、これを元通りにしつつ縫い直すのは 実質不可能です。
あと、コンチネンタルのタイヤのカーカスはロウのようなものが引いてあり
フンドシの再接着が非常に困難です。
ヴィットリアなどはリムセメントでフンドシを貼れますが
コンチネンタルは無理です。
以上の理由によりパンクしたコンペティションの修理は困難を極めます。
これが修理できるならチューブラー修理免許皆伝といったところでしょうか。

同社のグランプリ4000Sチューブラーは
フンドシをさわっても縫い目が分かりません。
それもそのはず、縫い目がトレッド側にあるという
非常に特殊な仕様になっているからです。
あとTUFOのタイヤは チューブをカーカスに圧着させた物体なので
あれはタイヤというより「トレッド付きチューブ」みたいなものです。
これらはパンク修理が構造上 無理です。

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2014/03/30 05:01 | edit

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