のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

コメントのお返事  

お詫びと訂正があります!(→こちら
記事の添削も可能ですが こういうのは残しておきたいので
そのままにしておきます。


先日のアメリカンクラシックのスリット穴有りのハブの件(→こちら)で
「バルブ穴が最終交差の中に来るのを容認するのであれば
JIS組みもイタリアン組みもできますが・・・」
という趣旨のコメントをいただきました。その上で
「このハブの問題は正しくは「スリットを避けて組むとバルブの上で
スポークがクロスしてしまう可能性がある」ではないでしょうか?」
ということです。
何を問題視されているかというと
私が「このハブはJIS組みかイタリアン組みかに限定される」というようなことを
書いたことについて「それはちょっと違うのでは・・・」
ということです。

その通りなのですが「バルブ穴が交差の束の中になく、間になければならない」と
いうルールは私のホイール組みのうえで非常に重要なことでして、
(だから仮組み時にバルブ穴にドライバーを突っ込んで確認しています)
バルブ穴が交差の束の中にあるようなダサいホイールを組むのなら
イタリアン組みにしたいところを JIS組みにしてしまうほうがマシだと思っています。
左右同本組みだろうが異本組みだろうが JIS/イタリアンを切り替えると
右落とし/左落としの関係が逆転しますが、
そもそも右落としだの左落としだのを気にするのは
最終交差の束の中に バルブ穴を入れないがためです。

「スリットを避けてイタリアン組みしたらバルブ穴が交差の束の中になってしまいました」
というホイールが仮に性能上問題なくても、売り物にはしたくないと思っていますので
「スポークの束の中にバルブ穴があってもいい」という発想は思いつきもしませんでした。
というわけで、「JIS組みかイタリアン組みかが限定される」のは
交差の束の間にバルブ穴が来ることが前提条件なら やはり成り立つので
そういう書き方をしました。

どうしてもJIS組みかイタリアン組みかのどちらかで組みたい場合に
バルブ穴が交差の中にあってもいい(それが許容できる)、という考えの方には
受け入れがたい書き方かもしれませんが
今までに(少なくとも売り物では)そういうホイールを組んだことの無い
私にとっては あのハブはJIS組みかイタリアン組みに限定されるスリットなので
ああいう風に表現しました。




追記:ホワイトボード+カメラのある環境に
復帰したので追記します。

追記以前と表現が重複する箇所もありますが ご容赦ください。
DSC01238amx3.jpg
バルブ穴が交差の束の中にあるのを「中(なか)」、
交差の束の間にあるのを「間(あいだ)」と 今後書くことにします。

先日のスリット有り穴のアメクラハブは「間」組みを遵守するなら
JIS組みかイタリアン組みかに限られるのですが、
この「限られる」という表現について
「中」組みをすればJIS組みでもイタリアン組みでも出来るはずなので
「ちょっと違うのでは・・・」というコメントをいただきました。

私は不細工極まりない「中」組みのホイールというものを
ホイールというものの概念から除外していたので
JIS組みかイタリアン組みに限られる、と書きました。
「中」組みが許されるならヨンロクイタリアン組みも
左落としで組めばいいんですよ。
お客さんには
「24Hの後輪を組むのですが、ヨンヨン組みより ヨンロク組みのほうが
左右のホイールバランスが良いと思うのでヨンロク組みにします。
ただ、「中」組みになってしまうんですが 見た目が悪いのは気にしないでください」
と説明すればいいのです。

私には無理なので24Hヨンロクイタリアン組みは右落としで組みます(笑)。

そもそも右落としだの左落としだのというのは
必ず「間」組みで組むための知恵なので、
それを放棄した例を挙げるのはどうかと思います。
まず絶対的な前提条件として「間」組みにすること、
その上で(私の場合)出来ればイタリアン組みにしたいということです。

DSC01253amx3.jpg
24Hの後輪の仮組みをします。
フリー側のみ4本組みでスポークを通しました。

DSC01254amx3.jpg
「バルブ穴が真上のときに バルブ穴から向かって左の穴から出ているスポークが
自分から見て手前のフランジから出ることになるリムの穴振り」を
このブログでは「正リム」と呼んでいます。
この穴振りが大多数だからです。
例外はカンパニョーロやフルクラム、コリマなどにありますが
それらは「逆リム」と呼んでいます。

正リム扱いで組みました。

DSC01255amx3.jpg
ヌポークがヤマアラシさん方向なので、
反フリー側の組み方しだいで可能な組み方は イタリアン組みかJIS組み、
無理なのは逆イタリアン組みと逆JIS組みです。

DSC01257amx3.jpg
右落としでスポークを通し、
DSC01259amx3.jpg
2組4本のスポークだけを 6本組みでJIS組みにしました。

DSC01258amx3.jpg
「中」組みになっています。
うわっ!かっこ悪っ!

DSC01261amx3.jpg
↑その状態で青い印を付けました。
この青い印は「スリットのある方向で スポークを引いてはいけない」
ということにして下さい。

DSC01274amx3.jpg
↑こういうことです。

DSC01263amx3.jpg
反フリー側の4本のスポークを、穴がそのままの位置で
イタリアン組みになるように通し変えました。
当然スポークの向きも変わります。

DSC01265amx3.jpg
DSC01268amx3.jpg
↑青い印の方向にスポークを引いていません。

DSC01269amx3.jpg
そのまま反フリー側の他のスポークも通しました。

DSC01270amx3.jpg
ちゃんと「間」組みになっています。

DSC01272amx3.jpg
イタリアン組みです。

DSC01273amx3.jpg
もう一度 念のため。

右落とし/左落としの変換でJIS/イタリアン組みが変換されて、
スリットの方向にスポークを引くかどうかも逆転するということは
分かっていただけたと思います。

この場合では、右落としヨンロクイタリアン組みのときに
スリットの方向が都合が良いとしたわけですが、
もし都合の悪い方向になるなら どうしていたか?についても書きます。

解決法その1 「ヨンヨン組みにする」→まあ 当たり前のことですね。
「間」組みにしつつイタリアン組みに出来ます。

ここで「間」組みと「中」組みが逆転する条件を考えてみますが、
1つめは「右落としと左落としを変える」です。

2つめは「左右フランジの組み方を(奇数×2)本組みと(偶数×2)本組みの
組み合わせにする」です。
2本組みはヌポークか反ヌポーク同士を編むことになり
問題が多いので除外します。
4本組み以上に限って書けば
ヨンジュウ組み・ロクハチ組み・ハチジュウ組みなどありますが
実例は ほぼヨンロク組みだけになるでしょう。

3つめは 出来るリムが限られますが「逆リム扱いする」です。
さっきの仮組みの例ではXR300リムなので逆リムとしても組めます。
「正リム扱い右落としヨンロクイタリアン組みのときに
「間」組みになるものの スリットを引く」というのであれば
逆リム扱いすることで「間」組みで かつ組み方を変えないまま
スリットを引かずにすみます。
なので解決法その2は リム側に条件がありますが
「逆リム扱いして組む」です。

何が言いたいかというと 不細工な「中」組みホイールを組まずとも
解決する方法があるうちは、
「中」組みホイールの可能性など 一顧だに値しないということです。
それが納得できないというのであれば
24Hヨンロクイタリアン組みも あえて左落としで
「中」組みされてはいかがでしょうか。

先日のアメクラハブはスリット入りなので
スリットを避けるなら「中」組みは 仕方ない、
という意見もあるかもしれませんが
「中」組みせずとも避ける手段があるうちは
「仕方ない」ということはありません。

あのハブは左右同本組みと (奇数×2)本組みか(偶数×2)本組み同士の異本組みで
「間」組みでイタリアン組みした場合 スリットを引くことになるので、
JIS組みに限られるという書き方をしました。
それをヨンロク組みで避けたというところが要点なのです。
ヨンロクイタリアン組みでスリットを引くならヨンパチ組みにしたでしょう。
リヤハブとリムが28HなのでギリギリOKです。
28Hヨンパチ組みの場合は700Cローハイトリムだと
このブログでいうところの真の最接線組みになるので
スポーク長さが入手できないものになる可能性もあります。

と 毎回ホイールによって組み方をいろいろ考えているのですが、
個々のホイールは私にとっては今まで組んだ
何千かの内のひとつにしかすぎませんが
お客さんにしては それが1/1で100%の場合もあるのです。
「スリット避けたら「中」組みになったけど
他に方法が思いつかなかったから これで使ってくれ」と言って
納得できないお客さんもおられるでしょうし、
何より私が納得しません。
あるお客さんが唯一持っている私の組んだホイールが
クソダサい「中」組みホイールになるなどゾッとします。
なので「中」組みにすればいいという安易な考えは到底ありえず、
「間」組みに限ればやっぱりあのハブは「普通に」組めば
JIS組みに限られるのです。

最後に「中」組みでも仕方ないという実例を挙げておきましょう。
DSC01247amx3.jpg
フルクラムのような2:1組みのスポークで
フリー側と反フリー側の3本のスポークが1束になる場合ですが、
束の数が偶数なら「間」組みに出来ます。

DSC01248amx3.jpg
しかし21Hなど奇数の束になる場合
バルブ穴かリムの継ぎ目が リムの穴と重なってしまうので
少し位相をずらす必要があります。

DSC01251amx3.jpg
↑リムの継ぎ目はGの字の真ん中あたりです。

DSC01250amx3.jpg
↑で、バルブ穴が見かけ上 スポークの束の「中」になってしまうんですね。
これは仕方がありません。

DSC01275amx3.jpg
バルブ穴とリムの継ぎ目を、
スポークの束の中間からちょうど同じだけ離れた位相にすれば
見た目は多少マシになりますが、
このリムは継ぎ目に壁があり 重たいので(→こちら
(バランス取りのため わざとかも知れませんが)
バルブ穴は継ぎ目の対岸にないといけません。

追記:
前後は略しますが
「~届いたホイールがバルブ「中」組みであれば、非常に落胆するでしょうから~」
というコメントをいただきました。
ソウデスヨネー。未知のホイールを組むときって本当にいろいろ考えてます。
出来ればベストな組み方を、本当にそれが無理なら
せめてベターな組み方にはしたいですよね。
私が思うに「中」組みを選択肢に入れるのは むしろ思考停止です。
コメントありがとうございました。

category: ホイールの話

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