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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

レイノルズのDV46UL Tを組み換えました  

今日もホイー(以下略)。
DSC01613amx3.jpg
お客さんからレイノルズのDV46ホイールをお預かりしました。
ULはウルトラライト、Tはチューブラーの略です(多分)。
お預かりした理由は「反フリー側ラジアル組みを6本組みにしてほしい」です。
24Hヨンゼロ組みをヨンロク組みに組み換えます。

DSC01615amx3.jpg
ハブはレイノルズです。
スポークはフリー側がDTコンペティション、
反フリー側がDTエアロライトです。

左右でスポークの太さを変えていて 比重がフリー側>反フリー側となっていますが
これをしている意図が私の「半コンペ」と同じかどうかは知りません。

今回は反フリー側をCX-RAYにしますが、
エアロライトとCX-RAYは厚み・幅・比重が ほぼ同じなので
スポークの左右バランスうんぬんに関する影響度も同じと見ていいです。

DSC01614amx3.jpg
スターラチェットという独特な機構のフリーが採用されています。
製造元は一体どこなのでしょうか(棒読み)。
お客さん自身でシマノ11Sフリーボディに交換したままなので
センターが激しく ずれていますが、組み換えるので問題ありません。

DSC01616amx3.jpg
品番の中に「DT」とありますが、製造元は分かりません。
レイノルズのこの手のハブが出てくるたびに すっとぼけるのは
恒例のネタなので気にしないでください。

DSC01620amx3.jpg
なぜエアロライトからの組み換えを
エアロライトではなくCX-RAYにするのかについてですが、
CX-RAYのほうが安定供給されているからです。
サピムの国内代理店さんは、CX-RAYを
700Cのリムほぼ全てをカバーするくらいの長さの範囲で
2mm刻みで在庫を持ってくれています。
私はCX-RAYのカット可能長さを 未加工から8mmと勝手に決めていますが、
実は8mmカットは少しきつい場合があるので 通常は5mmとしています。
例えば288mmからは280mmが一応得られるものの、
283mmくらいまでとしたほうがいいよ、ということです。
結果 銀色のCX-RAYでよく使う長さは4mm刻み、
特によく使う長さは2mm刻みで常時店頭在庫を置くように努めています。
黒スポークに関しては組んだときに出た余りを持っているだけで、
あまり在庫はしていません。

上の画像は2本ともCX-RAYですが、ここから8mmカットが限界です。

DTエアロライトは、国内代理店さんの常時在庫が 銀も黒も
300・290・280・270mmの4種類だけです。
あとはスポークカッターを持っている店舗であることが前提で
切って使えということです。
291mmは300mmからカットして得ないといけません。
また、9mmカットが限界だとすると261mmが最短長さとなりますが
これでは80mm高以上のリムは組めません。

しかも・・・
DSC01621amx3.jpg
↑画像の上2本は先ほどと同じCX-RAYです。
下2本はエアロライトの未加工品ですが、
スポークの端からバテッド始まりまでの長さは同じくらいに見えます。
9mmカット可能なようには見えません。
これくらいなら やはり5mmカットにとどめたいところなので、
最低でも5mm刻みで入手できないようでは使えません。

エアロライトとCX-RAYの間に ものの良し悪しがあるとは思っていませんが、
普段使わない(使えない)のは こういう理由からです。

DSC01626amx3.jpg
バテッドの境目ギリギリまで切り詰めた場合に
使えるかどうかの限界は通常ニップルと内蔵ニップルでも異なります。
通常ニップルは いきなりねじ山が切ってあるわけではないのですが、
これにギリギリカットのエアロスポークを使うと
ニップルのふちと干渉する場合があります。

DSC01622amx3.jpg
組めました。

DSC01623amx3.jpg
半コンペヨンロクイタリアン組みです。

DSC01618amx3.jpg
↑実は組み換え前のヨンゼロ組みの時点では
フリー側が逆イタリアン/逆JIS相当組みだったのですが
こっそり変えました。

DSC01612amx3.jpg
先日、別件で 同じハブでENVE1-45リムを同じ半コンペで組みましたが
これは大変勉強になりました。

リムは厳密には違いますが LEW系の作り方をしている
45mm高くらいのリムという点では同じです。
ノギスで挟んで見たリム高がDV46は47.0mm、
ENVE1-45が45.4mmでした。
フリー側のスポークは同じ、スポークテンションもほぼ同じです。
今日組み換えたほうのDV46は フリーボディ交換の件で
センターがずれていましたが直していません。
直した場合は左右のスポークテンション差がさらに大きくなります。

この2つのホイールで スポークを左右方向からにぎにぎしたときの
変形量ですが、全然違います。
ヨンゼロ組みのほうがたわみます。
フリー側のコンペの変形量は ほぼ同じなので
反フリー側のエアロライト/CX-RAYの変形量の違いが
たわみ量の違いのほぼ全てです。
スポークは違いますが比重や形状がほぼ同じなので
テンションの差・変形量の差は ほぼ組み方の違いによるものです。

これは数値上でも実際の感触でも明らかな差なのですが、
たわみにくさ=剛性アップというのは明らかなメリットです。
明らかなデメリットは2つあります。
スポークの長さの総延長が増えたので重量増になります。
CX-RAYは軽いので反フリー側12本で3gほどです。
あと、私には厳密に数値化できませんが タンジェント組みのほうが
ラジアル組みより 空気を攪拌しているのは間違いないと思います。

要素の大小で見れば組み換え後のホイールのほうが
かかりが良くて走ると思うのですが・・・。

ここで勘違いしてはいけないのは、
「私が組んだから」こうなったわけではないということです。
フリー側のスポークテンションが同じで センターが出ていれば、
あとは左右スポークの仕様と組み方が同じなら
フリー側に対する反フリー側のスポークテンションの追従度は
誰が組もうと同じになります。
仮に 組み換え前がフリー側100%に対し65%であったところ
組み換え後に80%になったとしても、
そこに「私が組んだから」という要素はありません。
そういう意味では、ホイールは「誰が組んでも同じ」です。

なので首折れスポーク仕様の後輪で
ヨンゼロ組みをヨンロク組みにしたいと思っておられる方は、
近所のショップでも当店でも 同じ結果が得られると思いますので、
のむラボ用語を使わずに(例:ヨンロク組みにしてくれ)
組み換え依頼などされてはいかがでしょうか。
結線の有無に関係なくホイールが化けます。

DSC01624amx3.jpg
タンジェント組みの編んでいる交点を結線した場合、
前後方向にぎにぎ時の変形量は まったく違いますが
DSC01625amx3.jpg
横方向にぎにぎ時の変形量に関しては ほぼ同じです。

これがヨンゼロ組みからヨンロク組みで大きく減少していて
フリー側のスポークとスポークテンションと組み方が同じ、、
あと反フリー側のスポークもほぼ同じものだから
反フリー側の組み方いかんで化けたとしか考えられません。

以上、これを読んだ方すべてに信じてもらえるとは思っていないことですが、
個々の組み換えたホイールの持ち主の方にだけ分かってもらえれば
いいかなとは思っています。

category: のむラボ日記

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2018/11/18 19:03 | edit

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