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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

アイオロス5.0 チューブラー仕様さん  

お客さんからアイオロス5.0のカーボンチューブラーホイールをお預かりしました。
DSC04975amx3.jpg
HED製のリムをDT製のハブで組んでいるモデルです。
これにはWO仕様もありますが、この年代の5.0のWOは
アルミのブレーキゾーンに カーボンのフードをかぶせた構造です。
フルカーボンのチューブラー仕様も カーボンのローハイトリムに
カーボンのフードをかぶせた二重構造ですが。

本来は 白に塗られたDTのエアロライトスポークで組まれていたのですが、
わけあって組み換えました。
組み換え前の全体画像を撮り忘れたので 上の画像は作業後です。

DSC04974amx3.jpg
↑組み換え前
リム側はニップル穴の間隔が均等ですが、
DT製のハブのフランジ側は少し位相をずらしています。
左右ともDT白エアロライトで 全ヌポークの2本組みにしています。
フリー側をヌポーク2本組みにすると、ローギヤに変速したときに
リヤメカのプーリーケージとスポークが干渉することがありますが、
このハブでは それが起こりにくいように
フリーボディの奥と右フランジの間を やや空けています。
オチョコがきつくなりますが実用性を考えれば仕方がありません。

本来は振れとセンターのチェックでお預かりしたのですが、
振れもなく センターもバッチリでした。
ところがひとつ問題がありまして、スポークテンションが非常に低いのです。
なので増し締めしようと思ったのですが、ニップルが固着していて回らなかったり
スポークが明らかに長めで ねじ山を使い切っている部分があったりして
少なくともニップルを交換しない限りどうしようもないことが分かりました。
スポークですが、エアロライトも CX-RAYと同様に
0.5mmほどの個体差があります。

元々のスポーク長さが長めで、短い部分がニップルの端面ツライチ、
長い部分では ねじ山3つは出ていました。

なので内蔵ニップルをすべて交換して(つまりホイール組み換え)
スポークはマイナス1mmに再カットしようと思ったのですが・・・。

その前に。
DSC04966amx3.jpg
DSC04967amx3.jpg
↑反フリー側にぎにぎ。

DSC04968amx3.jpg
DSC04969amx3.jpg
↑フリー側にぎにぎ。

で、組み換えようと思ったのですが・・・。
DSC04988amx3.jpg
ゆるめただけで スポークのねじ山始まりから折れたり、

DSC04986amx3.jpg
腐食したニップルが割れたりしました。
断じて増し締めしたわけではありません。
増し締めできそうにない固着感を感じたので、ゆるめ始めた矢先のことです。
スポーク折れはともかく ニップルがこういう壊れ方をしたのは初めて見ました。

ということでニップルもスポークも改めて 組み換えることになりました。

DSC04981amx3.jpg
組めました。
16H 半コンペニーニー組みです。
ヤマアラシさん方向のヌポークが、交差の内側にあるか外側にあるかが
組み換え前と逆にしてありますが、理由はあります(書けません)。

反フリー側ですが、16Hの4本組みが
このブログでいうところの真の最接線組みになるので
左右異本組みを盛り込んでニーヨン組みとしたかったところですが、
フランジの位相が絞られているので 4本組みで最終交差する
スポーク同士の頭がハブの二分線上に来ません。
ちょっと迷いましたが 左右とも2本組みとしました。
半コンペで左右異径組みを盛り込んでいるので
組み換え前よりはスポークテンションの左右差が明らかに少ないです。
あと、スポークテンションを張れば張るほど 交差にぎにぎや
実際に乗ってもがくなどの 人力の入力に対するたわみは
左右ともに減りますので、組み換え前のふにゃふにゃ状態から比べると
歴然と違うのは実は当たり前のことです。

(例えば、フリー側のスポークテンションに対して反フリー側が65%になる
スポークの組み合わせと組み方があったとしましょう。
反フリー側が事実上 入力に対して不動といっていいほど張れるなら
見かけ上の左右差は無いようなものです。
ただ、私の知る限り 手組みホイールの汎用の材料で
反フリー側をそこまで張ることは出来ませんし、そこまで張った場合
フリー側はもっと張っているはずですが それに耐えられるようなリムを知りません。
材料からして違いますが、レーシングゼロやキシリウムSLは
この「スポークが事実上不動」という点に関して 非常によく出来ています)

あと、リムの推奨スポークテンションが
穴数に限らず同じというのも おかしな話で、
32Hのホイールと16Hのホイールは それぞれ
スポークテンションの総和を
32分割しているか16分割しているかという違いがあります。
(後輪で考えるときは左右別個になるので 前輪の話だと思ってください)
32Hと16Hそれぞれのホイールで 1本のスポークにかかる負担は当然違います。
32Hならやや甘めに組んでも問題ありません。
それと同じリムで16Hのものを 同じテンションで組んだならば
使い物にならないほど ヨレるホイールになるはずです。

左右の位相が完全に同じペアスポークの 32Hの前輪があったとします。
これは真横から見ると16Hに見えるホイールです。
これを、ある人にとってヌルいと感じない下限のスポークテンションで組んだとします。
そこからスポークを 左右交互に除けば普通の位相の16Hの前輪になるわけですが、
これはそのままでは 前述のある人にとって 同じ剛性感では無いはずです。
疑似的に同じような剛性感を得るには リムなどの材料が許す限り
スポークテンションをもっと張らないといけません。

というわけで、16Hのホイールは かなり張らないといけないのです。
後輪なら なおさらです。
組み換え後に お客さんに「組み換え前と全然違う」と言われましたが
これは組み換え前が ゆる過ぎただけです。

DSC04979amx3.jpg
2本組み(1クロス)だと最終交差がハブフランジに近いので
結線は要らないと思います、とお伝えしましたが
やってほしいとのことなのでしました。
多少は硬くなりましたが、普段私がやっているホイールほどには
劇的に変わったわけではありません。

DSC04980amx3.jpg
リムサイドの内周側は カーボンフードなので
剛性に関係ない部分です。リムサイドをつまむとペコペコします。

スポークの張力に耐えなくてもいいので非常に薄く、
光にかざすと 向こうが透けて見えるような積層数になっています。
過去記事を調べたら 同じようなリムで同じようなこと書いてました(→こちら)。

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