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のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

リベットナットを打ち込みました(豪華2本立て)  

ドリルがうなる!
ボトルケージ穴を新設しました、
というような工作を 過去に何度かしましたが
今日はこのときに使うリベットナットについて。
別件ですが 同じようなことを2件続けてやったので
一緒に書きます。

その前に。
DSC05269amx3.jpg
DSC05270amx3.jpg
DSC05271amx3.jpg
ボトルケージの ねじ山ですが、こういうものを打ち込んでいます。
リベットナットというものです。
これはM5なのでボトルケージねじ用ですが、
最近はシマノの電動コンポのショートバッテリー台座用に
M4を使うことも増えてきました。

DSC05272amx3.jpg
これを専用工具に取り付けて ねじ山を引っぱると、
縦ミゾの入っている部分がブチューッとつぶれて
穴の裏側周りに圧接します。

DSC05296amx3.jpg
DSC05297amx3.jpg
DSC05298amx3.jpg
DSC05300amx3.jpg
こんな感じです。

DSC05274amx3.jpg
カーボンのパイプに下穴をあけたものを用意しました。

DSC05276amx3.jpg
リベットナットを入れて・・・

DSC05283amx3.jpg
カシメました。
パイプが丸いのと 肉厚なのとで平たくつぶれませんでしたが、
フレームが相手だと もっときれいにつぶれます。

前フリ おわり

DSC04881amx3.jpg
まずは1件目。
ボトルケージのリベットナットが永久に供回りするようになったということです。
それだけならいいのですが、どこかのショップが
リベットナットの供回りを止めようとして瞬間接着剤を垂らしたところ
ボルトのねじ山にも回ってしまい それを無理に外そうとして
六角穴をナメてしまったということです。

最悪です。

供回りが起こっているだけの当初の状態なら
もっと簡単に直るのですが、そこから余計なマネをしているので
それの対処のほうが難しい問題になっています。

DSC04879amx3.jpg
見てのとおり六角穴が ガバガバになってしまっています。
ほぼ新品のPBのアーレンキーですら まともにかかりません。
滑ります。

DSC05310amx3.jpg
DSC05311amx3.jpg
ということで Weraというメーカーの
ヘックスプラスアーレンキーを使います。

DSC05316amx3.jpg
↑先端形状が 通常のアーレンキーと違い
DSC05304amx3.jpg
面ではなく 角をつかんで回すようになっています(トルクスとは別物です)。
ナメはじめの状態であれば 普通のアーレンキーで回らない六角穴が
Weraのヘックスプラスであれば回ることもあります。

私はこれを常用しません。緊急時にのみ使います。
独特のつかみ感があり しっかり回るのですが、
六角穴に良くない気がするからです。

と、ここまで書いておいてなんですが
これでも無理でした。

追記:
私と同じく「常用PB・緊急用WERA」という使い方をしている
という方からコメントをいただきました。
ありがとうございます。
その方の言葉を借りますが「噛みこんでいるような感じ」がするとのことです。
そうです それです。
何となくねじ穴が傷んでいるような気がしますよね。


DSC05303amx3.jpg
さらに不幸なことに、ねじの頭が丸くて高さの低い形状(トラスねじ)なので
ペンチ系の工具で つかむことができません。
(それができるならWeraを使いませんが)
なのでドリルで破壊することにしました。

DSC05305amx3.jpg
まず ここまでドリルを入れれば
DSC05306amx3.jpg
ボトルケージを外せます。

DSC05095amx3.jpg
↑外れました。

DSC05307amx3.jpg
さらにドリルを進めれば
残りはフレームの中に落ちるのですが、
接着されたねじがスチールだったので なかなか削れません。
しかもドリルとの摩擦熱で 瞬間接着剤のにおいのする煙が立ちこめるので
気分が悪くなってきます。

DSC05308amx3.jpg
なので 斜めにドリルを入れて、
DSC05309amx3.jpg
こういうふうに落とし込むことにしました。

DSC05096amx3.jpg
↑落としました。
穴の周りのパリパリしたものは 瞬間接着剤です。
プロの仕事ではないですな。

DSC05097amx3.jpg
リベットナットを打ち込んで
DSC05098amx3.jpg
ボトルケージのねじも新調しました。
懲りずにトラスねじにしたのは、ボトルケージの形状の関係上
そうせざるを得ないからです。

DSC05291amx3.jpg
フレーム内部に落としたリベットナットを回収しました。

DSC05288amx3.jpg
↑こっちが斜めにドリルを当てた側、
DSC05290amx3.jpg
こっちがその反対側です。
フレームの厚みが分かります。



つづいて2件目。
DSC05212amx3.jpg
これもリベットナットが供回りするということで お預かりしました。
どこかのショップ(さっきとは違います)で
ロックタイトを垂らしてみたということですが、供回りは直らなかったそうです。
あとで原因を書きますが、それで留まるわけがありません。

このフレームの来歴は知りませんが、
こういう場合は正規代理店に相談すれば修理という形で
対処してくれることが ほとんどです。
ロックタイトを垂らしたショップ=売ったショップならば
まずはそれをすべきなのですが・・・。

DSC05213amx3.jpg
幸いにも ねじが外れたので、
カシメ直せばこのままでもいける可能性がありますと
お客さんに言ったのですが リベットナットを新調することになりました。
ドリルを真っ直ぐ入れてツバを切り飛ばした瞬間に手を止めればOKです。
と簡単に書いていますが難しいんですよ これ。

DSC05214amx3.jpg
できました。

DSC05215amx3.jpg
つつきました。

DSC05216amx3.jpg
DSC05217amx3.jpg
打ち直しました。

DSC05301amx3.jpg
DSC05295amx3.jpg
リベットナットを回収しました。

DSC05294amx3.jpg
どう見ても そもそものカシメが甘いです。
ほとんど変形していません。

なお、どういう確信があったのかは知りませんが
2件とも ほぼ飛び込みで持って来られています。
なぜなんだ。

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