のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

BMCのSL01を内装仕様に配線しました  

ドリルがうなる!
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お客さんからBMC(電動非対応)のフレームをお預かりしました。
電動アルテグラにするにあたって、
このフレームに内装式の配線をしてほしいとのことです。
出来るかどうかの判断をするのに
BBやシートポストを外して見てみましたが、これは無理です。

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調べてみたところ、
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BBが密室だったからです。
もし内装化がOKなら お客さんに連絡して
コンポ一式を送ってもらう手はずでしたが、
これでは お断りの電話をしないといけません。
が、なぜか「多分出来ます」と言ってしまったのでした。

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↑密室です。
ワイヤーリードのねじを外せば M5ねじ穴はありますが、
それを除けば密室です。

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さらに調べてみたところ、シートチューブとダウンチューブ、右チェーンステーの間に
一切の抜け道が無いことが分かりました。
ということは BB穴からそれぞれに穴をあけないといけません。
上の図の数字は穴に通すコードの数です。

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右チェーンステー以外は2本以上のコードを通すので、
最低限 上の図のような長穴をあける必要があります。
もう断れないぜ!と、届いたコンポ一式を眺めてもアフターカーニバル。

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↑最終的には このようにします。
内装バッテリーになっていますが、多分いけますと言ったのは私です。
これについては後で書きますが、
フレームサイズが小さい場合は 出来ない可能性大です。

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まず、右チェーンステーの穴をあけました。
それから探査用のワイヤーを通し どこまで空洞なのか、
それ以前にワイヤーが通るのかを調べました。
結果はOKでした。
これが一番の不安要素だったのです。
チェーンステーにマグネットが張り付いていますが、
これはワイヤーに反応しています。
ワイヤーを引っぱると・・・
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ずずずっと動きました。
(スチールフレームの場合はどうしよう、などと考えてはいけません)

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コードの長さは お客さんにお任せしていたので 一般的な長さが届きました。
上ジャンクションから左右レバーまでの350mmが2本あるのを除けば
1200・800・750・300mmが1本ずつです。
このうち1200mmは上下ジャンクションの連結で確定、
300mmはフロントメカで確定となります。
800mmと750mmは状況次第でどちらか決めます。

内装用の下ジャンクションに各コードをパチンとはめるのは
フレームの外でないと無理ですが、
BBから下ジャンクションを入れることが出来ないので
例によって ヘッドチューブの外で はめます。
それからダウンチューブ内に引きずり込むわけですが
このとき、300mmだけはダウンチューブよりも短いので
ガイドワイヤーになるものを取り付けます。

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ダウンチューブに通しました。

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これを右チェーンステーとシートチューブに分けて通します。

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↑こんな感じ
幸運にもBBシェル内部がアウトバテッドしていたので
BBのウォーターシース(防水用のパイプ)との干渉が容易に避けられます。
アウトバテッドしていなくても一応はOK(→こちら)なのですが、
その場合は ちょっと難しいです。

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時系列が前後しますが、
これは いっぱいまで引き出してそろえた750mmと800mmです。
どう見ても50mmの差はありません。

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というのも、下ジャンクションの接続の都合上
1200mm以外の3本のうち1本は折り返す形になるからです。
いろいろ考えた結果これがベストだと思ったのですが
長さが足りるかどうか・・・。

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全然 余裕でした。

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リヤメカ側の穴はチェーンステーの上側にあけました。
くさび形断面で 下側がとがっているので横か上にしか あけられません。
チェーン跳ねとの干渉があるので上にはあけたくなかったのですが
横にあけたくない事情もあり こうしました。
コードは もっとチェーンステー内に引き込みます。

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フロントメカはシートチューブ前側にあけました。
前にも書きましたが、後ろにあけるより こっちのほうが
コードが浮いたり暴れたりしません。
サポートボルトや台座でコードをはさんだりつぶしたりしやすいので
その点には要注意です。

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シートチューブの内装バッテリーが 次なる問題です。
フレームに付属の専用シートポストは かなり長く、
カットが出来ません。

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斜ウスと同じ角度にシートポストを切り、
引き上げ棒をそれに合わせて作り直せば 話は別ですが・・・。
不可能ではないですが かなりの力技なので最後の手段にします。
シートポストの中にバッテリーを仕込むのは 寸法上無理でした。

DSC05384amx3.jpg
内装用バッテリーですが、シートチューブ内部の
ある箇所で引っかかってしまいます。
その上からシートポストを突っ込んでも ほとんど入りません。
という状態でしたが 何とかしました。
「何とか」については書けません。
フレームサイズが これより1つでも小さければ たぶん無理でした。
無理な場合は・・・お客さんに訊いてから
シートポストを加工するか
ダウンチューブにバッテリーを仕込むか
あきらめて外装バッテリーにするか といったところでしょうか。

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上下ジャンクションの連結をする1200mmのコードは
暴れ止めのパーツを付けてから
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ここから出しました。位置は お客さんの希望ですが、
ここは たいへん穴をあけにくい位置です。
(文字が大きくなった理由は不明)

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リヤブレーキアウターに沿わせて留めるには絶好の位置ですね。
というより それがここにした動機ですが。

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外したパーツ類は、再度すぐ取り付けるかどうかに関わらず
すべて洗っておきました。

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BMCのトップキャップですが、
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裏にヌスミ寸法があります。

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これのおかげでコラムの上端がステムと ツライチ、
または1mmほど出ていても ヘッドパーツにプレッシャーをかけられます。
ということを主張したいのか 完成車のコラム長さもツライチちょうどにしています。
ほとんどのトップキャップでは この状態にプレッシャーをかけられません。

DSC05388amx3.jpg
あと、完成車の出荷状態でのコラムの端面の処理が異常にきれいです。
いい道具を使ってそうですね。
道具というほど こじんまりしたものではないと思いますが。

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