ちょう度よい かたさ 
2015/03/19 Thu. 23:50 [edit]
当店ではワコーズの「ブレーキプロテクター」というグリスをよく使います。

本来は自動車・モーターバイクの世界で
ディスクパッドに塗布するものなのですが、
シリコーン系グリスで稠度が高いものが欲しい箇所が
自転車の整備の中にあるので、これを使います。
稠度(ちょうど)というのは グリスの硬さのことですが、
稠が常用漢字ではないのか「ちょう度」と表記されることが多いです。
これを使いたい箇所は
同社のSSGこと「スーパーシリコーングリース」でもいいのですが、
ブレーキプロテクターのほうが
稠度が唯一無二なほどに硬く
私の使用用途としては 完全上位互換になるので
現在は こちらだけを使っています。
最初に「グリス」と書いたのは私の言葉で、
次にスーパーシリコーン「グリース」と書いたのは
ワコーズの表記原文ママです。
表記ゆれではないので気にしないでください。

容器の特性上、最後のほうは ここを切って絞り出さないと
最後まで使えません。

容器に関しては、もうひとつ使い勝手の悪さを感じていた点があります。
チューブの先の穴径が大きいので
絞り出す量が 細かく調整しにくいのです。

と思ったら最近になって改良されていました。

↑成分の中にある「増ちょう剤」が
この異常な硬さを生んでいるようです。
私がこれに期待しているのは、防水性能と
カーボンを侵さないということの2点です。
どこに使うのか教えれというコメントが来そうなので
先に書いておきますが、
まず カートリッジベアリングのヘッドパーツの周辺、
それから 圧入系BBでロックタイトの類を使いたくない場合の
フレームとの接触箇所、
あとはリプレーサブルリヤエンドとフレームの間などです。
とくにリヤエンドですが、立ちこぎでパキパキ鳴る異音は
ここのグリスアップとねじの締め付けで直ることが多いです。
ここへの疑いが無ければBB付近の異音に聴こえるので
一般の方は まず気が付きません。
さらに、他店で直らなかったという異音が ここのグリスアップと
ねじの締め付けで直った例が多々あるということは、
これを知らないショップは 素人さんに毛の生えた程度の
知識と技術ってことです。
これをヘッドチューブ内側に塗布すれば
下側のベアリングを入れても 落ちてこない、
フレームのエンドに塗布すれば
リヤエンドを貼りつけるように当てても 落ちてこない、
という驚異の稠度です。
おそらくは、仮に 色んな種類のグリスを同量ずつガラス板に塗りつけて
平等に水のシャワーをかけ続けた場合、条件にもよるでしょうが
これが最も流されにくいグリスになると思います。
そういう特性がありがたいと思われる箇所にオススメです。
追記:
シリコンとシリコーンの違いについて
たいへん勉強になるコメントをいただきました。
なので本文を一部訂正しております。
ありがとうございました。精進します。

本来は自動車・モーターバイクの世界で
ディスクパッドに塗布するものなのですが、
シリコーン系グリスで稠度が高いものが欲しい箇所が
自転車の整備の中にあるので、これを使います。
稠度(ちょうど)というのは グリスの硬さのことですが、
稠が常用漢字ではないのか「ちょう度」と表記されることが多いです。
これを使いたい箇所は
同社のSSGこと「スーパーシリコーングリース」でもいいのですが、
ブレーキプロテクターのほうが
稠度が唯一無二なほどに硬く
私の使用用途としては 完全上位互換になるので
現在は こちらだけを使っています。
最初に「グリス」と書いたのは私の言葉で、
次にスーパーシリコーン「グリース」と書いたのは
ワコーズの表記原文ママです。
表記ゆれではないので気にしないでください。

容器の特性上、最後のほうは ここを切って絞り出さないと
最後まで使えません。

容器に関しては、もうひとつ使い勝手の悪さを感じていた点があります。
チューブの先の穴径が大きいので
絞り出す量が 細かく調整しにくいのです。

と思ったら最近になって改良されていました。

↑成分の中にある「増ちょう剤」が
この異常な硬さを生んでいるようです。
私がこれに期待しているのは、防水性能と
カーボンを侵さないということの2点です。
どこに使うのか教えれというコメントが来そうなので
先に書いておきますが、
まず カートリッジベアリングのヘッドパーツの周辺、
それから 圧入系BBでロックタイトの類を使いたくない場合の
フレームとの接触箇所、
あとはリプレーサブルリヤエンドとフレームの間などです。
とくにリヤエンドですが、立ちこぎでパキパキ鳴る異音は
ここのグリスアップとねじの締め付けで直ることが多いです。
ここへの疑いが無ければBB付近の異音に聴こえるので
一般の方は まず気が付きません。
ねじの締め付けで直った例が多々あるということは、
これを知らないショップは 素人さんに毛の生えた程度の
知識と技術ってことです。
これをヘッドチューブ内側に塗布すれば
下側のベアリングを入れても 落ちてこない、
フレームのエンドに塗布すれば
リヤエンドを貼りつけるように当てても 落ちてこない、
という驚異の稠度です。
おそらくは、仮に 色んな種類のグリスを同量ずつガラス板に塗りつけて
平等に水のシャワーをかけ続けた場合、条件にもよるでしょうが
これが最も流されにくいグリスになると思います。
そういう特性がありがたいと思われる箇所にオススメです。
追記:
シリコンとシリコーンの違いについて
たいへん勉強になるコメントをいただきました。
なので本文を一部訂正しております。
ありがとうございました。精進します。
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