のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

アディクトSLをシマノ電動コンポ内装仕様にしました  

ドリルがうなる!
DSC07871amx4.jpg
お客さんから スコットのアディクトSLをお預かりしました。
電動コンポが出る前のフレームなので、
内装式に対応させるような配慮は 当然ですがありません。

このフレーム、BSCねじ切りBB仕様ですが
アディクトSLは すぐに圧入BB仕様に とって代わられたので
1年か2年ほどしか出ていない貴重品です。
これより軽いフレームが 当時も無かったわけではないですが、
これほど量産されたフレームで同じくらい軽いものといえば皆無です。
UCIルールに関係なく実測4kg前半台の超軽量車を組みたい場合、
BSCねじのほうが(少なくとも当時は)クランク周りの重量を軽くできるので、
軽量フレームに圧入BBというのは かえって迷惑だったのです。
おっと、本題にまったく関係ないですね。

このフレーム、電動内装化にとっては面倒なことに
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BBが完全密室です。

DSC07872amx4.jpg
ハンガー裏には ワイヤー受け固定用のねじ穴と
水抜き穴がありますが、
ワイヤー受けの穴はBBに貫通しておらず
水抜き穴はダウンチューブにしか通じていません。

字で書いただけでは分かりにくいので

DSC00320amx4.jpg
↑図にすると こうです。
機械式の9000コンポから
電動式の6870コンポに組み換えるのですが、
グレード的にも重量的にもデチューンになるのは
6.8kg以上に仕上げる必要があるからです。
9000で組んであったときは 練習ホイールのときですら
6.8kgを軽く上回る程度なので、
決戦ホイールだと かなりの量のおもりを入れる必要があります。
なのでコンポで少し重量増になるのは かえってありがたいのです。

おもりについては お客さんのほうで調整していましたが、
その方法というのがソケットレンチのコマを
袋に入れてシートチューブ内に仕込むというものでした。
ソケットレンチのコマがあまりに錆びていたので 不思議に思い
シートチューブ内を照らして覗くと、
水分が出ていっておらず じっとりと湿っていました。
(シートポストのすき間から浸水すること自体は普通です)
さらに ちゃんと調べたところ、
シートチューブはどこにもつながっていませんでした。
せめて ダウンチューブとつながっていれば良かったのですが。
右チェーンステーともつながっていなかったので、
BB穴から各チューブへの穴あけが必要なことが確定しました。

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↑ヘッドチューブから下ジャンクション(以下JC)を
ダウンチューブに放り込めることが確認できたので、
こんな感じで配線します。
BB穴に書いてある数字は 通すコードの本数です。

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まず 右チェーンステーへの穴あけをしました。

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↑マグネットがチェーンステーにくっついていますが、
これは通してある探査用ワイヤーに反応しています。
探査用ワイヤーは自作ですが、最近パークツールから
「IR-1/インターナルケーブルルーティングキット(税別定価9100円)」
というものが出ているので オススメです。
私の自作品ではそれの上位互換となるような改造をさらに施しました。
ワイヤーの先端の使い勝手は 元より私のほうが上ですな フヒヒ(自画自賛)。
写さないのは もちろんわざとです。


DSC07880amx4.jpg
つづいて、ダウンチューブとシートチューブにも
それぞれ穴を通しました。
下JCに取り付けるコードは4本ですが、
先ほどの図にもあるように 形状の都合上
うち1本は折り返す形となります。

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↑実際は こんな形で処理しています。
タイラップは過度に締め付けてはいません。
余りは暴れ止めに期待してカットしません。
折り返したコードは 実質50mmほど短くなります。

折り返さなかった短いコードはフロントメカ用、
折り返さなかった長いコードは750mm、
折り返したコードは700mmですが実質は650mmほどになります。
この750mmと 実質650mmで、
どちらをそれぞれ シートポストバッテリーとリヤメカに割り振るのかは
行き当たりばったり現物合わせで決めることにします。

DSC07886amx4.jpg
ダウンチューブから 3本通せました。

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フレームサイズが大きめなので ビビっていたのですが、
実質650mmでシートポストバッテリーに十分足りました。
シートポストバッテリーとは言いながら
今回はシートチューブに暴れ止め処理をして沈めます。
簡単に回収可能な加工と、おもりを多少入れることができるような
仕様にしたいので、ここは苦心しました。

DSC07889amx4.jpg
↑BBの配線はこんな感じです。
あとで書きますが、水抜き穴を 更にあけました。

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フロントメカのコードは ここから出しました。
9070も6870もフロントメカの後ろ側にコードを挿すようになっていますが、
コードの穴は前側にあけたほうがいいです。

DSC07896amx4.jpg
シートチューブ後ろに最短距離で穴をあけたとすると、
かえってワイヤーが浮いて暴れます。
泥はねを考えても良くないですし、リヤタイヤとの干渉もありえます。

前に向かって配線する前提でフロントメカの裏側に
コード用のクリップがあるので使います。

フロントメカの取り付けによって コードを圧迫して
平たくつぶしてしまっている例を見たことがあるので要注意です。
サポートボルトとの干渉も気をつけないといけません。

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DSC07892amx4.jpg
↑リヤメカの穴あけは ここにしました。
右足のかかとにコードがからまないのは確認済みですが、
さらに下側に這うように処理しました。

チェーンステーの上にあけるなら もう少し後ろがいいのですが、
探査ワイヤーで調べたかぎり 確実な空洞がある自信がなかったので
ここにしています。

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↑上JC用のコードは ここにしました。
ヘッドチューブ周りの空洞が大きめで
視認しやすいフレームだったので助かりました。

クランクセットはFC-9000ではないのですが
フロント変速は何とか合わせられました。
肝心の車体重量ですが、決戦ホイール装着時で
6.8kgより やや軽い程度になったので、
おもりは必要ですが 以前ほどたくさんは使わなくて済むようになりました。

ソケットレンチのコマには油性ペンで実測重量が書いてあったのですが、
それをパズルのように とっかえひっかえして
6.8kg強(うっすら超えるくらい)に仕上げているそうです。

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最後に。
BB穴の水抜きが怪しいので
元の水抜き穴を延長して ぶち抜いておきました。
加工前の密室だったシートチューブ内部を見る限り、
やっておいたほうがいいというか
やっておかないとダメな気がします。

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2015/03/21 11:31 | edit

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