のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

ENVE1-65リムの後輪を組み換えました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんからENVE1-65リムの後輪をお預かりしました。

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↑ハブはカンパニョーロのニュートロンウルトラ、
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↑リムはパワータップのロゴの中に
ENVEのロゴが入っている1-65です。
パワータップの完組みホイールのリムですね。
これを後から組み換えたもののようです。
お客さんいわく「乗り味がもっさりしている」ということなので
それをどうにかできないかということと、
ハブのオーバーホールをご希望です。

ハブについては「必要があれば球を換えてください」とあるので
お客さんのほうでも自覚症状があったと思うのですが、
回転に明らかな濁りがありました。

冒頭に今日もホイー(以下略)と書いていますが
当初は 必ずしも組み換えるつもりではありませんでした。

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まずはフリーボディを抜きました。
シャフトのもらい錆びを見るかぎり、フリーボディのベアリングのうち
外側が錆びている可能性大です。

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フリー側のベアリングです。
ラチェット周りにも ハブベアリングにも
同じグリスが塗られています。
ベアリングはそれほど傷んでいません。

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反フリー側のベアリングです。
錆びてます。
あと、余計なところにグリスが付いています。

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ボールレースにも錆びが回っています。

少なくとも反フリー側のベアリングは ボールレースごと要交換ですが、
面倒なことに 反フリー側はスポークを全て外さないとボールレースが抜けません。

フリー側のベアリングも 新品と比べると傷みがあったので
左右ともベアリングを一新することにしました。
フリー側のスポークは必ずしもバラす必要は無いのですが、
別の理由があり 完全にバラしました。

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ボールレースを抜きました。
上の画像ではフリー側のスポークを まだバラしていません。
ラチェット部分にグリスが残っていますが、
あまりに気になったので
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パーツクリーナーですら容易に分解されない
この粘土質のグリスが「どこ」の「何」なのか お客さんに伺いました。
ここには書きませんが、ハブの中身に適したものではありません。
ステムやシートクランプやボトルケージの固定ねじには最適です。

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ラチェット部分をきれいにするのに苦労しました。

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フリーボディ側も、爪が起きにくくなるほど
ベッタリだったので 洗浄しています。

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フリーボディのベアリングも外側のみ交換しました。

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↑画像のボールレースですが、
左が反フリー側、真ん中が新品、右がフリー側です。
反フリー側は あかがね色で完全にダメ、
フリー側は新品よりは くもっています。
左右ともフリー側並みだったならば、グリスアップで済ませたかもしれません。

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↑この画像の反フリー側のベアリングですが、
8時くらいの位置のボール1つだけが 色が違います。

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↑この画像では真上になります。
過去何らかの作業によって フリー側と取り違えられたのかなとも
思いましたが、フリー側のベアリングは くもり方が均一なので違うようです。

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近い将来バレットの組み換えがあるので そのときに書きますが、
ハブの回転に偏芯して こじっているような感触がある場合、
ボールレース圧入工具でそのまま再度 グッ!と押してやると
明らかに感触が軽くなることがあります。
これは、製造段階や ボールレースの交換時に
ボールレースが まっすぐ奥まで圧入され切っていないために
起こっていると考えられます。

今回の後輪も そういう感触がありました。

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で、反フリー側のボールレースの磨耗痕を よく見ると
虫食いこそありませんが
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↑途中で磨耗痕が途切れている箇所がありました。
これは反フリー側のボールが とくに傷んでいたことと
無関係ではないと思います。
一つだけ色の違うボールがあることとは関係なさそうです。
ボールレースとボールの位置関係は一定ではないので。
(ヘッドパーツのベアリングなら ありえますが)

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ベアリング一式を交換してハブを組み立てます。

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シャフトの錆びを落としました。

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ここまで組むとスポークを通せなくなりますが、
先に回転の確認です。おお、スルスル回る。
ただ いつも書いているように、新品のボールレースなので
「乗って出す アタリ」は まだ出ていません。

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組み換え前は 黒CX-RAYヨンゼロ組み相当だったのですが、
ニュートロンは左右同数スポークなので フリー側のスポークを変えて
半コンペまたは半チャンピ相当にしようと思っていました。
フルクラムの2:1スポーク数のハブであったなら やりません。
2:1スポーク数かつ超ハイローフランジで
極端な左右異径スポークにしたなら、
反フリー側のスポークが吹っ飛びそうになるからです。

で、フリー側のスポークを太くして2度ほど組みかけはしたのですが、
結局 元のスポークで組んでしまいました。
理由は色々ありますが、書きません。
ただ、組み換え前よりは カッチリ目には張っています。
しかし超ハイローフランジでも 反フリー側ラジアル組みだと
ピシっ!とはしないですね。うーん・・・。

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組めました。
ちなみに組み換え前は センタードンピシャで ほぼ振れなしです。

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ハブの中身がきれいになったのと、組み換え前より
スポークテンションが増した点が違います。
フリー側は かなり張れたのですが、
反フリー側の追随度は高くはありません。

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ニュートロンはじめカンパニョーロの左右同数スポークの後輪は、
穴振りが逆リムになっています。
仮に反フリー側がタンジェント組みになっていた場合、
逆穴振り用のリヤハブで 正リムを組むと
バルブ穴の位置がおかしなことになりますが、
どちらか片方がラジアル組みであれば
通常のねじ山のスポークならば穴振りを選べます。
ENVEのリムに穴振りがあるようには見えなかったのですが、
正リムと見なして組みました。
組み換え前も正リムとして組まれていました。

このリム、外周部(タイヤを張る面)にある品番も1-65なので、
ENVEの1-65チューブラーリムであることは間違いありません。
私が持っているEDGE時代の1-65(リムの表記は68ですが 同じもの)の
実測重量は378gです。

ENVEのリムは年々重たくなる傾向があり、
最近は1-45のチューブラーが300gをうっすら超えていることすらあります。
ENVEの1-65がEDGE1-65より軽いことなど考えられません。
と思って量ったところ、このリムは今まで私が見たなかで最高に軽い1-65でした。
実測重量については書きません。

だれがかくかボケ←うわこいつかんじわるい






















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オ待コチ!

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↑やーめーろー!

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