のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

バレットウルトラ50を組み換えました  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから バレットウルトラをお預かりしました。
ほとんどのステッカーが剥がされていますが、
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CULTのステッカーが貼ってあり、実際にCULT仕様なので
バレットではなくバレットウルトラになります。
バレットが鉄球ベアリング仕様で50mm高リムのモデルのみ、
ウルトラになると USBまたはCULTベアリング仕様となり
50mm高以外に も80mm高と105mm高リムのモデルがあります。

落車による振れが出ている、ということで かなり前に お預かりしたのですが
リムが反っていて、調整では直せませんでした。
横振れ取りだけをきれいにすると、手でガタガタと動かせるくらい
テンションが ゆるいスポークが出てきます。

お客さんと相談した結果、リムを交換することになりました。
左右同数スポーク均等間隔リムであったなら
ハブを流用して市販のリムで組んだかもしれません。


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組み換えとは別になりますが、ハブの回転が異常だったのでバラしました。
原因は 複数ある感じです。
まず、リテーナーリングから ボールが抜けていました。
バラすときにポロポロと落ちたのですが、
通常は ちょっとしたことではリングからボールは外れません。
さらに 防水シールが ボールレースのはまるべき溝から浮いていましたが
どちらがそれぞれ 原因と結果なのかは分かりません。

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フリーボディのベアリングは両方ともダメでした。
内側も ダメなのは珍しいことです。交換しました。

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さらに、ボールレースがキッチリはまっていない感じがしたので
圧入工具で再度 締め付けました。

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↑こんな感じです。
図では再圧入と書いていますが、ボールレースを一旦抜いたわけではなく
そのままの状態から加圧しています。
これだけのことですが、玉当たりが明らかに軽くなりました。
(軽くなったというよりは偏芯気味にカジっている感触が無くなったという感じです)
全てのハブが この作業を必要とするわけではないですが、
ベアリングの状態の割りに回転がしぶい場合は 試す価値が大いにあります。

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これからバラします。

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ニップルの穴は通常、いきなりねじ山にはなっていません。
特殊サイズのこれもそうなのですが、歯周ポケット的な すき間に
細かい砂が詰まっていました。
通常のニップルでも同じことが起きますが、
量が非常に多いので すき間が大きいのかもしれません。

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リムの外周部にはバルブ穴以外の穴がないので、
ニップルはそこからでしか回収できません。
今後どれほど役に立つかは不明ですが
多少は効率よく取り去る方法を思いついたので やりました。

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バラすに当たり
スポークのねじ山に ねじ止め剤の類が塗布されていない割りに
初動が非常に固いなー、とは思っていましたが
ニップルの端に プラスチックのゆるみ止めが付いていました。
ここを抜ければ 指先でスルスルとスポークを回せるので、
あまりにゆるんだ場合は ニップルゆるみが一気に進むと思われます。
ただ、通常の調整範囲ではニップルをゆるめる方向で触ったとしても
プラスチックから ねじ山が抜けるほど ゆるめることはありません。

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リムが届きました。

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左右の穴振りを間違えると組めません。

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ニップルは、ねじ山に鉄のパーツを入れて磁石で誘導します。
これのおかげで仮組みに時間がかかります
スポークを通し終える時間と それ以降の作業時間が
同じくらいではないでしょうか。
面倒くさい。

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仮組み中です。

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今回は、反フリー側のスポークを先にハブに通しています。
フリー側のスポークとの混同を避ける意味もあります。

フリー側のスポークは ニップルのねじ山に数周ほど回して付けているだけで、
まだハブフランジには引っかけません。

1本ずつ引っかけていくと 端からほどけていくからです。

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最終交差を編まないイタリアン組み相当なので、
反ヤマアラシさん方向のスポークが内側になります。

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なので それだけを先に引っかけます。

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↑こんな感じ
このホイールの場合はスポークヘッドが横から見て重ならないので
順番はどうでもいいですが、
アルミスポークモデルの場合はスポークが重なっているので
反ヤマアラシさん方向からハブフランジに引っかける必要があります。

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↑こういうことです。
ヤマアラシさん方向のスポークを先に引っかけると組めません。

反ヤマアラシさん方向のスポークの交換に際しても、
一旦 重なっているスポークを外す必要があります。

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組めました。

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バラしたリムですが・・・
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かなり反っていました。
アルミ部分の大きな塑性変形にカーボンが沿うとは当初 想像できなかったので
ハイブリッドリムがここまで反るとは思っていませんでした。

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そろそろ ぶっちゃけますが、
今回のホイール「組み」は9割以上 SW-3でやりました。
使い勝手の悪い工具なんぞ使ってられんわ
ただ、形状の都合上 扁平スポーク押さえの工具が
DSC00634amx4.jpg
↑この位置になります。
ニップルから かなり離れているので、
ホイール「バラし」のときに ニップルの初動が固いのを
無理に回すと スポークがねじれてダメになりかねませんので
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その場合は ニップルの近く、扁平バテッドの根っこをつかんで回せる
ニップル回し工具が必要になります。
これですら純正工具ではありませんが。

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