のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

GRAALをシマノ電動コンポ内装仕様にしました  

ドリルがうなる!
DSC00583amx4.jpg
ピナレロのTTフレーム、グラールを完成車でお預かりしました。
元はスーパーレコード11Sの機械式で組んでありましたが、
これをシマノ電動コンポ(内装バッテリー・内装用ジャンクション仕様)で
組むために 穴を設けてほしいということです。

ちょっと見ただけでも、問題が非常に多いのが分かりました。
まず、BB穴が完全密室です。
次に、内装バッテリーを仕込む場所が無さそうです。
結果なんとかなりましたが、
当初はダウンチューブに仕込もうと思っていました。

作業前の全景を撮り忘れたので、上の画像は ほぼ作業後のものです。

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↑まず調べてみたことは、
シートチューブとダウンチューブがつながっているか
(厳密に言えばコードが通るほどのすき間があるか)どうかです。

探査ワイヤーを通さずして ある方法で
まず間違いなく道があることは確認できたのですが・・・

DSC00503amx4.jpg
↑ダウンチューブの この辺りで なぜか通りません。
(マグネットが探査ワイヤーの先端に反応してします)
調べたところ、スポンジが詰まっていました。
剛性担保に関係ないので掻き出します。

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探査ワイヤーの先を、スポンジをバラバラにする形状にして
何度も突っ込んでから ヘッドチューブを下に向けて振ると、
スポンジが落ちてきました。
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↑これ

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ダウンチューブとシートチューブに
コードを通すだけのすき間があることが確定したので、
次はフロントメカ用の穴をあけて、
2つの探査ワイヤーを双方から通してみることにします。

DSC00505amx4.jpg
まずはダウンチューブ側を通しました。
探査ワイヤーは、シマノのシフトワイヤーを改造した使い捨て品です。
(使い捨てと書きましたが、1度きりというわけではありません)
ワイヤー自体にはマグネットなどが付いておらず、
上の画像のように ワイヤーの端を加工することで
スムーズ且つ確実にフレームの中をすすむようにしています。
こんな ちょっとの事なんですが、作業性が格段に上がります。
DSC00507amx4.jpg
同様にシートチューブ側からも通してみました。
ワイヤーの端は先ほどと同様に このような形にしています。
あれっ?どちらの画像も見切れちゃってますね。
いやーうっかりしてました すみません。


DSC00509amx4.jpg
↑このように通ればいいわけです。
コードの長さが1200mmで足りなければ、
最長長さの1400mmにするつもりでしたが
どう見ても足りそうなので1200mmにしました。
DSC00510amx4.jpg
通りました。

DSC00508amx4.jpg
時系列が前後しますが、きっと無理だと思っていた
シートチューブへの内蔵バッテリーの挿入が
あつらえたようにピッタリということが判明しました。
ピナレロのTTフレームで、グラールの前作の「モンテロ」は
シートポストの横幅がグラールよりも大きいので
仕込めることが確実な反面 そのまま入れただけではガタつきます。
が、グラールでは ほぼピッタリなので
落ち止め・ガタつき止め加工が容易でした。
私がなぜ モンテロのシートポストの内径を知っているかといえば
それはですね・・・(以下略)


DSC00585amx4.jpg
フロントメカのコードを通しました。

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リヤメカのコードの穴はここにしました。
機械式用の穴はヘッドチューブから完全トンネルなので
電動用の穴のガイドには使えません。
機械式コンポに戻すことが絶対に無いなら
元の穴をブチ抜いても良かったのですが、一応 別にあけました。

DSC00588amx4.jpg
上ジャンクションへの穴はここにしました。
比較的どこでも良かったのですが、黒の塗装の部分だと
グロメットが目立たないと思い ここにしています。

DSC00512amx4.jpg
下ジャンクションはここにして、シートチューブに沈めます。

DSC00513amx4.jpg
内装バッテリーを配線しました。画像を撮る 分かりやすさのために
ここから出しているだけであって、
実際はシートチューブの上から配線しています。

DSC01077amx4.jpg
↑結果としてはこんな感じです。
先ほど さらっと書いて スルーしましたが、
このフレームで一番の難所はリヤメカの配線です。
どうやったのかは書きません。

DSC00580amx4.jpg
シートポストを通して
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専用のクランプで留めました。
あと20mmでも突っ込めば シートポストが下ジャンクションと干渉します。
フレームの持ち主が変わらないなら、
サドルが最大限 分厚いものに変わっても たぶん大丈夫です。

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いつもは作業前にフレームをきれいにするのですが、
今回は配線後にしました。
そういう気分だったわけではなくて作業の都合上の理由からです。

DSC00575amx4.jpg
グラールもモンテロも、TTフレームとしては珍しく「正爪エンド」ではなく
一般的なロードバイクと同じ逆爪エンドです。
その場合は起こりにくいはずなのですが、
左チェーンステーにタイヤが擦ったあとがあります。
あるいは少スポーク数のホイールで
振れが出たか スポークが折れたかですが、
そっちの可能性がないことは確かです。
私は このフレームの来歴を知っているので。

とにかく、指でぬぐっても消えないような
小キズ気味の汚れがあるのは確かです。

DSC00579amx4.jpg
忍法ヤ○オクの術を以ってすれば きれいになりましたが。

DSC00593amx4.jpg
配線作業が済みました。
ここで重要なのは、BBの完全密室が保たれたということです。
なぜウルトラトルク用のBBカップを外さなかったのかというと、
これ以降は ここに書けないような組み合わせで組んでいくからです。
完全密室なのでEPS用のBBプロテクター無しで
クランクセットを取り付けられます。
シマノの電動コンポが カンパニョーロのEPSと決定的に違うのは、
フロント変速がアウターに入っているときに
ねじの調整で最終位置を変更できる
という点です。
EPSでもV2(バージョン ツー)からはアウターに入れたときの位置の
微調整は可能ですが、あくまで出先で不調になった際の
緊急的な措置として設けているだけなので、
変速調整を最初からやり直すためにリセットすると
アウター時の微調整した位置も忘れてしまいます。
なのでROTORなどの社外品のクランクで組みたい場合、
シマノの電動コンポのほうが拡張性が高いと言えます。
要は、スーパーレコードのクランクでも
調整次第でどうにかなるというわけですね。
さらにスプロケットについては歯間距離は同じと言っていいわけですから
今回の電動化でBB・クランク・チェーン・スプロケット(当然フリーボディも)は
そのままで再組み立て
あれこんな時間に誰だろうお客さんかな
うわなにをするやm

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