のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

S+さん  

お客さんから コリマのS+をお預かりしました。
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32mm高のカーボンリムを 前輪はペアスポーク ラジアル組み、
後輪は12:8の20H左右異数組みで組んであります。
おもにレース専用で、常用はしていないということですが、
前後とも ほぼセンターずれ無しで 振れも軽微でした。
内蔵ニップルなので タイヤを剥がしましたが、
それの再装着のほうが時間がかかったかもしれません。

前輪は18Hですが、極端な少スポーク数というわけでもないので
実は ペアスポークにする必要はありません。
これぐらいのローハイトリムで スポーク1本あたりのテンションが
150kgfを超えるならペアスポークにしたほうが
リムの左右の取り切れない振れを出さずに済みます。
(その場合 縦振れを妥協することになりますが)
が、スポークテンションは そこまででもありませんでした。

シマノのC24の16Hの前輪などは、ペアスポークにしたほうが
全体のバランスが良くなる気がします。
実際に横振れの妥協点が非常に低いところにある、
というより そうせざるを得ないホイールなので。

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↑単なるカーボン胴のハブだと思ってましたが、
コリマのロゴが入っていました。
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リヤハブでは進行方向から見ると逆さになるのですが。

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この後輪、フリー側12H反フリー側8Hの 20H仕様ですが、
なかなか面白いことをしています。

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横から見るかぎり左右のスポークの幅は同じくらいなのですが、
DSC01322amx4.jpg
前後方向から見ると厚みが違います。
(遠近の差でそう見えているのではなく、実際にかなり違います)
ここで変わっているのは、反フリー側のほうが厚いという点です。

手組みホイールで、左右同径スポークで2:1組みをした場合
スポークテンションの左右差は
フリー側:反フリー側で100:90弱くらいに持っていくことができます。
フルクラムでは、超ハイローフランジとなっていることもあり
概ね左右同じくらいの「スポークテンション」にまで近づいています。

ここで、長さを無視した場合の左右のスポークの
スポーク比重×本数というのを考えてみます。
例えば24Hで左右同数組み半コンペなら、
「85%×12本:65%×12本」となります。
左右の本数が同じなので、左右の比は85:65になります。

次に、24Hで左右同径スポークで2:1組みをしたなら、
「R%×16本:L%×8本」ですが
左右同じ太さ(スポーク比重)のスポークなので100:50になります。

私が左右異数組みについて気になっているのは、
後輪というのは リヤハブ軸中心の垂直線上にリムがあるわけですが、
左右それぞれのスポーク張力の総量を
スポークの本数と太さで分担して受け持っているという事実に対して
ちょっと危ういんじゃないかということです。
仮に全CX-RAY32H左右同数スポークの後輪があったとすれば、
角度は違うものの 後輪の左右とも16本のCX-RAYで
ホイール片側の張力を分担していることになります。
これが24H2:1組みなら フリー側は同じく16本のCX-RAYですが、
反フリー側はたった8本のCX-RAYになります。
で、たった8本のCX-RAYが反フリー側にしかないというのは
左右同数16Hの後輪の反フリー側の危うさと
大差ないのでは?というわけです。
24H2:1組みの後輪も、16H左右同数組みの後輪も、
バイクを右に倒したときに どの程度ヨレるかを決めるのは
おもに反フリー側のたった8本のスポークによります。

で、このコリマでは12:8スポークで左右「逆」異径組みにしています。
左右異数組みによるスポークテンション差の是正度は
左右異径組みよりもずっと大きいので、
あえてスポーク比重をR<Lとしても
R%×12本:L%×8本では
スポークテンションの左右差は到底逆転しないので
反フリー側にしっかりしたスポークを配するほうが良いのでは、
という試みなのではないでしょうか。

category: ホイールの話

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