のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

レーシングゼロ 2WAY-FITさん(おしゃれ泥棒の話)  

お客さんから レーシングゼロをお預かりしました。
DSC02168amx4.jpg
正確にはレーシングゼロの2WAY-FITです。
お預かりした要件が通常の点検や整備なら
チューブレス仕様かどうかは どうでもいいことですが、
お客さんの希望は「スポークを1本だけ 赤に換えてほしい」ということなので
2WAY-FITなのかどうかで 仕事の内容が 多少変わってきます。

表題にある「おしゃれ泥棒」というのは
「スポークが1本だけ違う色にしてある状態」の のむラボ用語のことです。
キシリウムES以降のキシリウムには 元からおしゃれ泥棒状態のものがありますが、
それをカンパニョーロやフルクラムで あえてやってほしいという
ご希望が たまにあります。

キシリウムと違い 後から おしゃれ泥棒状態にする場合、
私は 色の違うスポークを バルブ穴の隣に配することで
バルブ穴をすぐ見つけるための目印としての
多少の実用的な意味を盛り込むことにしています。

カンパニョーロのG3組みや フルクラムの2:1組みの場合、
寄り合った3本のスポークを1組として見立てることができるわけですが
ゾンダ以上または レーシング3以上のモデルは21Hなので
3本スポークの束が 7つあることになります。

この「7つ(奇数)」というのが厄介でして・・・
DSC02368amx4.jpg
↑G3または2:1組みの 反フリー側のラジアル組みスポークの
7本だけを描き出すと このようになります。
そこから、スポークの重量バランス的に
最適な位置にバルブ穴を設けた場合・・・
DSC02369amx4.jpg
リムの継ぎ目とニップル穴の位相が かぶってしまいます。
これを避けるために G3または2:1の後輪は、
妙な位置にバルブ穴を設けています。

DSC02171amx4.jpg
↑これは別件で いま当店にある
シャマルウルトラ(非2WAT-FIT)ですが、
DSC02169amx4.jpg
↑スポークの根元の部分だけ リム高を高くしてあります。
この部分を 当記事中で 今後「島」と呼ぶことにします。
通常のG3部分では スポーク1本につき
1つの島を設けていますが、
DSC02170amx4.jpg
↑バルブ穴の部分では 位相ずらしをしつつ
バルブ穴と その隣のスポーク穴で長い一つの島にしてあります。
DSC02370amx4.jpg
相方の前輪では・・・
DSC02371amx4.jpg
↑バルブ穴のためだけに島を設けてある形になっています。



DSC02372amx4.jpg
DSC02375amx4.jpg
さらに別件。
これはレーシングゼロのダークラベル・・・ではなく
通常はUSBベアリングのところ 特別にCULTベアリングになっている
レーシングゼロ コンペティションという限定モデルです。
これの2WAY-FIT仕様というのはありませんので
リムは非チューブレスのレーシングゼロと同じです。
DSC02374amx4.jpg
↑フロントリムのバルブ穴付近は、
シャマルウルトラと違い バルブ穴の両隣のニップル穴と
3つまとめて 島になっています。
DSC02381amx4.jpg
↑リヤリムは、G3と違い 見かけ上の3本のスポークの束の中にバルブ穴があり、
バルブ穴の両隣とまとめて 島にしてあります。

キシリウムの場合、1本だけ色の違うスポークは
後輪の場合フリー側に配してあります。
なので前輪は 色違いのスポークがある側が「みなし右側」ということになります。

私の場合は、色が違うスポークの位置は
「後輪の場合反フリー側で 前輪の場合みなし左側」
「バルブ穴の最も近く」という 2つの条件で決めますが
前者の条件のほうが優先されます。
なので「おしゃれ泥棒」でブログ内検索して引っかかる
別件のシャマルウルトラ(→こちら)では
後輪の赤スポークが バルブ穴の隣ではありません。



DSC02382amx4.jpg
まだ本題には入りません。
これもまた別件のレーシングゼロ ダークラベル(非チューブレス)で、
私が過去 おしゃれ泥棒状態にしたものです。
DSC02383amx4.jpg
「反フリー側でバルブ穴に最も近い」という条件のスポークを
1本 赤に換えてあります。
DSC02384amx4.jpg
↑で、ハブ胴のラベルを見てみると
DSC02385amx4.jpg
フリー側から見てUSBと読めるように貼ってありました。

リムに貼ってあるWARNINGステッカーは
元来 進行方向左側に貼ってあるものが多数でしたが
最近は右に貼ってあることも多いので これを以って
左右みなしの判別材料とせず、
「ハブ胴のステッカーの向きを根拠にする」ことにすると・・・
DSC02386amx4.jpg
DSC02388amx4.jpg
↑前輪の場合 こうなりました。
DSC02389amx4.jpg
フルクラムの前輪は このブログでいうところの「逆穴振り」なので
左(みなし)フランジから出るスポークは 進行方向右から見て
バルブ穴の反時計回りの隣側となります。
DSC02391amx4.jpg
「みなし右側から見て 前後ハブともUSBが正向きに読めるとき、
どちらも向こう側のフランジから 赤スポークが出ているようにする」と
DSC02393amx4.jpg
↑バルブ穴の隣の赤スポークは
前輪は反時計回りの隣、後輪は時計回りの隣になるということです。


で、なぜ2WAY-FITの場合 仕事の内容が変わるのかというと、
DSC02179amx4.jpg
↑今回お預かりした後輪の バルブ穴付近の島は
こんな感じで非チューブレスリムと同じなのですが、
DSC02177amx4.jpg
↑前輪のバルブ穴の位置は なぜか ずらしてあって
ひとつの島で まとめてあったからです。
この場合「バルブ穴に最も近いスポーク穴」は
左右両隣から選ぶことができず、ここで確定となります。
リムが2WAY-FITの場合、後輪ではなく前輪のほうが
色を変えるスポークの条件を決めてしまう、
というのが今回 書きたかったことです。
DSC02182amx4.jpg
そこだけ赤スポークに換えました。
ここからハブ胴の「USB」が読める向きを「みなし右側」とすると・・・
DSC02181amx4.jpg
↑こうなりました。
先ほど、後輪で色が違うスポークを配する位置の 条件と優先順位は
「1:反フリー側に 2:バルブ穴に最も近く」と書きましたが、
それだと 先ほどのレーシングゼロ ダークラベルのように
バブル穴のどっちの隣に赤スポークが位置するかの関係が
前後で変わってしまいます。
・・・迷ったのですが、今回は
「前後輪どちらも右側から見て バルブ穴の反時計回りに一つ隣に赤スポーク」
で 揃えることにしました。
DSC02184amx4.jpg
なので今回は フリー側に赤スポークが来ます。
DSC02183amx4.jpg
↑「回転しているホイールから バルブの位置を瞬時に見つけ出す」
という多少の利便性を優先しました。

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2015/06/22 07:27 | edit

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