のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

WH-7800さん  

お客さんから WH-7800をお預かりしました。
DSC03196amx4.jpg
後輪だけです。
チェーン落ちで スポークを曲げてしまったので
交換できるならしてほしいということです。

チェーン落ちというのは、
変速調整のミスで起こることも もちろんありえますが
たいていはフレームのリヤエンドが内側に曲がってしまって
条件が変わったがために起こることが多いのです。
が、今回のチェーン落ちの原因は 右エンドナットがゆるんで
フリーボディ自体が外側にスライドしたことによるものでした。
条件が変わったという点ではエンド曲がりと同じです。

このリヤハブは シマノ史上唯一の「カンパニョーロの丸パクリ構造」なので
これの右エンドナットも 逆ねじです。
前にも書きましたが、右エンドナットのゆるみが よく見られるのは
カンパニョーロとフルクラムのホイールだけなので
考えたつもりの逆ねじ仕様が かえって良くないのではという可能性があります。

DSC03198amx4.jpg
↑曲がっているスポークは この2本です。

DSC03199amx4.jpg
一応 直りました。

DSC03200amx4.jpg
同じスポークがないので スポーク比重が近い
別の完組みホイールのものを使いました。
こちらのほうが やや太いです。
見た目からの当て推量ですが
スポーク比重が 2~3%ほど高いのではないでしょうか。
細いものを入れるのはNGです。そこだけ ゆるむ可能性が高いので。

スポークの交換の際、交換するスポーク以外は
最初は なるべく触らないようにします。
振れ取りを進めていって、
「最も横振れの大きい箇所が 交換したスポークのニップル直下ではない」
というのが出れば 作業の終わりは近いです。
(スポークが折れたことによる振れを軽減しようとして
周りのニップルを応急的に調整している場合など 例外はありますが)

で、交換した2本のスポークの直下以外の横振れが
最初に検知できたときに 暫定センターを見ると
リムがフリー側に寄っていました。
交換したスポークのニップルしか触っておらず、
その横振れが 他の部分並みに収まっている状態でのことなので
このセンターずれは 元々からです。
フリー側にリムが寄っているということは、
基本的には反フリー側の増し締めで対処するわけですが、
このリヤハブの反フリー側タンジェント組みの
ハブ側ニップルが 非常に回しにくいのです。

ホイールの構造の理想を追求しているので
私は何とも思いませんが、ショップメカニックではなく
チームメカニックなら発狂しそうな仕様ですね。
「メンテナンス性も 性能」という 考えなら
駄作ということになりますが、私は傑作だと思っています。

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