のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

HEDの小径ホイールをディスクハブで組み換えました(前編)  

今日もホイー(以下略)。
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お客さんから HEDのカーボンアルミ小径リムのホイールをお預かりしました。
これをディスクブレーキ用のハブで組み換えてほしいということです。

リヤハブは ごくふつーのハブで
フリー側が逆イタリアン・逆JIS相当の ヨンゼロ組みで組まれています。

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前輪はちょっと特殊なハブで、ニップルがハブ側についていますが
こちらで振れ取り調整などをするわけではありません。
リム側にもニップルがあるので そちら側で調整します。

小径リムの前輪は ナローフランジのほうが
かえって都合がよかったりするので、
オーバーロックナット寸法を100mmにしたまま
実効フランジ幅を狭くするためにこうしたのでしょう。
なかなか賢いです。
さらにそのうえ ベアリング間の幅を広く取るため
スポークを「引っかけ」ではなく「通し」にしています。
引っかけ式ならば、ニップル直下より内側にベアリングを仕込んで
ニップル直下より外側は ハブ体ではない単なるエンド部分となるわけですが、
このハブの場合 エンドキャップとダストシールが非常に薄くしてあり
ハブ体の幅(≒ベアリング幅)を可能な限り広く取っています。

円筒状のフランジレスのフロントハブの端に
ストレートスポーク用の穴を開けている形式のハブがありますが
(最近の例では→こちら)、
このハブでは 単なる通し式では通せないくらい
スポーク穴がハブ内側にあるので、
ハブ側にもニップルを設けてスポークを固定しているというわけです。

ハブ側ニップルのねじ止めを固着レベルにして
リム側ニップルをそれよりずっと弱く(または塗布しない)すれば
ホイールは組めます。
丸スポークであったなら ハブ側ニップルとの供回りが起こりえますが、
扁平スポークなので 工具での抑えが利くので問題ありません。

リムの穴振りなどを確認したところ、
前後別で設計しているようではありませんでした。
このホイール、前後とも24Hなのですが
思うところあって 元リヤリムで前輪を組むことにしました。

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組めました。

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バテッドスポークで このスポーク長さが安定供給されないのと、
別に丸スポークでいいよと お客さんがおっしゃるので
14番(2.0mm)プレーンのチャンピオンにしました。
実は15番(1.8mm)で組みたかったのですが、
内蔵ニップルで15番用のものも入手困難なので14番にしました。
組み方はヨンヨン逆イタリアン組みです。
ヨンロク組みにしなかったのには理由があります。

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ディスクブレーキ用のフロントハブは
「ローター台座をフリーボディと見なしたリヤハブで
イタリアン組みをするだけ(上の画像)」で、
それをひっくり返すと 逆イタリアン組みになります。

「ハブの印字やロゴが バルブ穴から見て
ちょうどの位相で見えるように組む」ために、
私は そういうつもりでスポークを通します。

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HEDのフードカーボンですが、
スポークテンションを受けるのがアルミリム部分なので
非常に肉薄になっています。
空力特性だけ 見かけのリム高相当は得られて、
かつ なるべく重量増にならないという いいとこ取りを狙っています。

HED製ボントレガーのホイールでも同じ構造のものがあります(→こちら)。

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ちょっと時間が戻りますが、
こちらは組み換え前の画像です。
バルブ穴を撮っているのは、このリムは正穴振り専用だと示したかったからです。

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それはいいのですが、リムのフードの穴に問題があります。
穴の位置設定(もしくは大きさ)が悪くて、
スポークと穴のふちが干渉している箇所がありました。

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うまく通っているのは24箇所中 3箇所くらいです。

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それ以外の部分は、多少の差はあれ接触していました。
ラジアル組みをしている反フリー側は
スポークの角度がラジアル線上から傾かないので
本来は全箇所で接触無しとしてほしいところですが、
残念ながら そんなことはありません。
このハブとリムはメーカーの完組みとして設定されているのですから、
穴の位置くらい ちゃんと合わせてほしいですね。
といってもコスミックカーボンでも 同じような事例はあるので
仕方が無いのかもしれません。

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↑1ヵ所、スポークが穴から外れてフードに食い込んでいる部分がありました。

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これを少しでも何とかしたいと思い、
組み換え後の前後ハブの左右フランジ 計4つのうち、
最もスモールフランジである フロントの右フランジから出たスポークを
当該箇所に通すことで スポークの角度をなるべく立て
接触を避けようとしたのですが・・・

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結果は いくらも変わりませんでした。
6本組みにしなかったのも 15番のスポークで組もうと思ったのも
元リヤリムで前輪を組んだのも これが理由です。

隣り合う2つの最終交差、計4本のスポークの中にバルブ穴が来るという
不細工な位相で あえてホイールを組めば
これを避けられる可能性はありますが、
ほかの箇所で今までに無かった接触が発生するかも知れないことと
この接触のためだけに そんなホイールを組むことが考えられないので却下です。

組み換え後の4つのフランジのうち もっとも小径なのはフロントハブの右ですが、
その寸法は 組み換え前のハブのフランジ径と ほぼ同じです。
なので「これ以上ひどくなるのを避けた」と思うことにします。

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組み換え後のハブは スピードスターというブランドのものです。
9T特別仕様とあるのは、
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リヤハブのフリーボディが
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シマノ・カプレオのスプロケット9~26T(トップ9T)に
対応しているという意味です。たぶん。

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書き忘れたので ここにはさんでおきますが
ホイール組み立て後に塗布されている
リムセメントっぽいねじ止め剤?は
ねじ山に効いていないので ほぼ無意味です。

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都合 前輪が2つになりました。
組み換え後の内蔵ニップルをどうするのかも問題でしたが、
実際に ひとつ組めたことによって解決した今となっては
次の組み換えは 単なる作業です。

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