のむラボ日記

自転車工房「のむラボ」のブログです

RMZをいろいろしました  

ドリルがうなる!
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金色のアンカーは男の子の夢、紳士の嗜み!
それはともかく
DSC04888amx5.jpg
お客さんからRMZのフレームをお預かりしました。
ドリルがうなる!の例によって
電動コンポ内装用の穴あけをご希望・・・ではなく、逆です。
機械式コンポを使えるようにしてほしいということです。

実は上のどちらの画像も加工後で、すでにアウター受けが付いています。
加工前の全体像はデータをうっかり消してしまいました。
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DSC04303amx5.jpg
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加工前の接写は残っています。
機械式コンポ用のアウター受けがありません。
このフレーム、元は電動「専用」ということですが
左チェーンステーに外装バッテリーのショート台座用の
M4穴が設けてあるのと、
ダウンチューブにコードを通す穴があいているだけです。
なので電動専用というより
「兼用フレームからアウター受けを外しただけ」という感じです。
上下ジャンクションをつなぐコード(たいていは1200mm)だけが
内蔵されるだけで、なんと下ジャンクションも外付けです。
内装ジャンクションでない電動専用フレームとか
初めて訊いた気がします(笑)

私が思うに 外付け式で 最もうっとうしいのが、
BB下のぐるぐるコードに泥はねを噛みこむことです。
次いで コードを留めるテープをベタベタとフレームに貼ることですが、
このフレームは専用と謳いながら どちらも解決していません。
右チェーンステーにリヤメカのコードを内蔵するなど
もうちょっと「専用」というだけの工夫はあってもいいと思います。

こういう仕様だと最初からわかっていれば
「兼用」でオーダーしているわい、ということですが
もうどうしようもないので当店に送られて来ました。

アウター受けの取り付けに関しては
私の師匠に丸投げさせてもらいました。
よってこれに関しては ドリルがうなっていません。

作業後の状態であれば今からでも画像を撮れるはずなのですが、
すでに発送してしまいました。
RMZの機械式フレームは、
ダウンチューブの(昔でいうところの)Wレバー台座あたりに
アウター受けを設けていますが、
今回の後付けでは もう少し上のヘッドラグに付けています。
これはカーボンの厚みがチューブだけの部分より
厚いだろうということで ここにしています。

これはお客さんだけに向けたメッセージですが、
アウター受けの周りをよく見ればかすかに分かる
接着剤の利かせ方が芸術的なので
もし良ければガン見してください。
勉強になるので画像を残しておきたかったのですが
うっかり消してしまいました。

続いて、私がやった用件のほうを。
DSC04889amx5.jpg
加工前
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加工後
アンカーのRMZは、シートチューブが上に伸びた
いわゆるISPという仕様です。
それにリッチーの34.9mm内径のヤグラをかぶせるのですが、
このフレームではシートチューブを かなりカットしてあり、
通常のシートクランプ+シートポストで使うようにしてあります。
シートポストの径は27.2mmですが、
シートチューブの内径は元々シートポストを挿入する前提の寸法ではないので
その差を埋めるシムがはさんであります。

この場合、フレームに「割り」を設けていないと
シートポストをしっかり固定できませんが、
その加工が甘いので 応力逃がしの穴付きの
ちゃんとした割りを作ってほしいということです。
また、トムソンのシートポストの「クキッ」と曲がったところが
フレームにかかるということなので、
シートチューブをもう少し切りつめてほしいということです。

DSC04890amx5.jpg
↑うわーやばいですねー。
せん断破壊が起きてます。
DSC04893amx5.jpg
シートクランプを外しました。

シートクランプひとつ分くらい シートチューブを切ってほしいということですが、
シートポストをもう少し突っ込みたいという事情が無くても
この場合は そうしないといけません。

割りの形は憶測ですが、
DSC05005amx5.jpg
↑こんな感じで半丸ヤスリを交互に入れたのかもしれません。
あと、幅が広すぎです。

お客さんは、このフレームのカーボンが弱くて
せん断破壊が起きていると指摘していますが、
応力逃がしの丸穴を設ければ まず大丈夫なはずです。
このフレームのカーボンの材質や厚みが問題でないことは、
もっとペラくて危ういフレームでも
何とも無いことが証明しています(→こちら)。

DSC04999amx5.jpg
DSC04895amx5.jpg
フレームをカットしました。
割りは前後に設ける予定で、
まずは前側の下穴をあけています。
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後ろ側の下穴をあけました。
シートチューブの切断面に 元の割りの名残がありますが、
ここからヤスリがけでならしているので
シートチューブは最終的に もう1mmほど短くなっています。
下穴から割りに仕上げる工程は、先ほどのリンク先にもあるように

DSC04897amx5.jpg
DSC04898amx5.jpg
一気に仕上げます。

DSC04900amx5.jpg
出来ました。

DSC04904amx5.jpg
DSC04906amx5.jpg
シムとシートクランプを取り付けました。シムの前側には 割り加工は作りません。
シム+シートポストで ひとつのシートポストと見なしても
十分に固定できたからです。

DSC04910amx5.jpg
おっと、忘れかけていました。
BB裏のワイヤーリードを取り付けないといけません。
自称電動専用フレームのくせに外装ジャンクション仕様だったおかげで
ヘリサート加工などは無く、ワイヤーリードを探すだけで済みそうです。

DSC04911amx5.jpg
フレームの水抜き穴と合致するうえ フロントメカに向かって足の長い
ちょうどいいものがありました。

DSC04989amx5.jpg
ヘッドベアリングですが、
センタリングワッシャーがヘッドチューブから飛び出す関係にあるので
トールキャップの裏にはヌスミ寸法が必要です。
DSC05007amx5.jpg
↑こんな感じ

DSC04990amx5.jpg
このフレームには本来付いていない IS2のキャップが付いていました。
ポジションを下げたくて変更したのだと思います。
ヌスミ寸法が少ないのでベアリングが かすかに見え、
ヘッドチューブの径よりキャップの径のほうが一段細いので
もっと適切なものがあれば交換したいところです。
DSC05009amx5.jpg
↑こんな感じ

DSC04991amx5.jpg
FSAでちょうどいいものがあったので これにしました。
シールゴムは、フレームにかすかに接触しているくらいがベストです。
DSC05014amx5.jpg
↑こんな感じ
このキャップはヌスミ寸法が大きかったので
0.5mmのスペーサーを3枚入れて浮かせています。
2枚でもいけるかもしれません。
4枚は要らないと思いますが、キャップの下に3枚+予備に1枚の
計4枚を お客さんに送っています。

DSC04995amx5.jpg
今回使った0.5mmのヘッドスペーサーですが、
以前に同じような記事を書いたとき(→こちら)には入手困難と書きましたが
現在では10枚セットでの販売があるのでたいへん助かっております。

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